April 1-4, 2006 Vol.9 4月のはずなのに……

 今は確か4月ですよね? 4月と言えばバスのベストシーズンのはずですよね? ところが今の琵琶湖はかなり厳しい状況で1尾のバスをキャッチするのにも非常に苦しんだここ数日のガイドでした。

 4月1日(土)は関東よりお越しの今井さん、畑谷さんをゲストに迎えてのガイド。暖かく曇りがちだった朝イチはバイブレーション&クランクの巻き物系パターンからスタート。各エリアを流していくがまったく反応なし。水色もよく魚探にはベイトもしっかり映っているのですが・・・。

 9時をまわるとさらに南からの強風が吹き始め、かなり厳しい状況と判断。西岸、水深3〜3.5mラインに入りジグヘッドリグでのスローな釣りを展開。とりあえず私が40アップを1本仕留めるが後が続かない。結局午前中はこの1本で終了。

 午後からもひたすら忍耐のスローな釣りを展開。午後3時をまわりようやくバスの反応が出始める。まずは私が49cm。続けて畑谷さんがサンパチクラスと30cm台を1本。今井さんも執念で1本キャッチし、なんとかボーズ逃れ。本当に厳しい4月最初のガイドでした。今井さん、畑谷さん、1日お疲れ様でした。

 翌2日(日)、朝から厚い雲に覆われ、ときおり雨が降る天気。風もなく、気温も決して低くはない。状況的には悪くない雰囲気。ところがいざスタートしてみると前日以上に厳しい状況。巻き物系ルアーはまったくの不発。ライトリグでも生命感をまったく感じず、私が1本キャッチした他はゲストの方がサスペンドシャッドで1本キャッチしたのみ。途中、雷雨にまで見舞われ一時中断も余儀なくされる始末。このような状況でもひたすらキャストを続けて下さったゲストの方に頭の下がる思いです。

 3日(月)は愛知よりお越しの北川さんをゲストに迎えてのガイド。朝から南西の強風が吹き付けるものの西岸の風裏ならなんとかなると思い出船。沖のポイントはほとんど釣りにならないため、シャローでの釣りからスタート。ストラクチャーへのラバージグ撃ち、アシへのテキサス、バイブレーション、クランク、その他モロモロ、ありとあらゆるルアーをキャストしましたがまったく反応なし。お昼前、風が一瞬止まったときに私がジグヘッドリグでキャッチした46cmが結局この日唯一のバスとなりました。

 とにかく私の10年のガイド経験でこれほど厳しい4月はあまり経験したことがありません。ベストシーズンである4月はゲストの方もビッグバスへの期待も大きく、キャッチできなかったゲストの方も辛いかと思いますが、ガイド業を日々の生業としている私もゲストの方以上に辛いものがあります。やはりゲストの方がビッグバスをキャッチして喜んでもらえる顔を見るのは嬉しいことですし、また自分がこの仕事をやってきてよかったと思う瞬間でもあります。

 もちろん自然相手の遊びであるバスフィッシングはいつも必ず釣れるということは絶対あり得ません。ただプロガイドとして今の厳しい琵琶湖でもゲストの方にバスをキャッチしてもらえる可能性を少しでも上げたいということで、時間をやりくりし4日(火)午後からの半日、急きょプラクティスを行なうことに。湖のコンディションを見極める、魚を見付ける、キャッチする、この近道はやはり練習するしかありません。

 天候は曇り。北寄りのやや強い風が吹いている状況。この日プラクティスパートナーを務てくれるアークロイヤルボートクラブのスタッフ、山君とともに出船。今回の最大の目的は、木曜日に控えたビキナーさんのガイドに備えて、とにかくキャッチしやすいバスを探すこと。スピニングしかキャストできないゲストの方のことを考え、ライトリグで快適(!)に釣りができ、かつビッグバスの可能性が少しでも高いエリアを順に回っていく。

 2カ所目に入ったポイントで山君が40アップをキャッチ。なんとなくだが前日よりもバスの動きを感じる。次に入ったポイントでもまた山君が40アップ。私が40アップと46cmをキャッチしてプラクティス終了。とりあえずこの日はバスを確認することができ、ちょっとだけ安心。やはり入って来る場所には入って来ている様子。後はガイド当日に全力でゲストの方にキャッチしてもらえるよう頑張るだけです。

 冬はいつまでも続きません、やがて訪れる春の爆釣の日が来ることを信じて、また明日からのガイド頑張ります!

使用タックル
ジグヘッドリグ
ロッド がまかつ・ラグゼサーミス444S
リール スピニングリール
ライン サンヨーナイロン・アプロードGT-R FC 5lb
ジグヘッド がまかつ・ラウンド25 1.8g #2
ルアー 4inワーム
バイブレーションプラグ
ロッド がまかつ・ラグゼサーミス666-H
リール 右巻きベイトリール
ライン サンヨーナイロン・アプロードGT-R FC 12lb
ルアー シマノ・アンジュレイターVR70LC、SPRO・アルクシャッド75
偏光グラス タレックス・イーズグリーン、グレーO.A.

関根健太(せきね・けんた)

琵琶湖では白馬の王子様号を駆るバスフィッシングガイド。嵐山フィッシングエリアではトラウトゲームの伝道師。海へ行ったら青物、シーバス、根魚、アジ、サバ、イカからタイやヒラメの舞い踊り、グチ、ホウボウのカラオケ大会まで何でもこなすオールラウンドプレーヤー。テレビ、雑誌、新聞でマルチアングラーとして活躍するのその正体は、子供の頃からの釣り好きがとことん煮詰まった筋金入りのプロアングラー。1971年生まれ。滋賀県大津市在住。スポンサーとガイドのお客さん募集中。


関根健太オフィシャルホームページ

お知らせ
06/03/31
神戸港のキビレゲーム、週刊ルアーニュースに近日掲載予定。
06/03/17
4月14日(金)放送のサンテレビ・フィッシングライフに出演します。内容は神戸空港沖のボートメバリング。
06/03/07
3月11日から琵琶湖のバスフィッシングガイドを再開します。ただいま5月中旬までの予約受け付け中

トラックバック
06/04/07
琵琶湖ガイド情報
健ちゃんも同じことを書いていますが、4月のガイドにしてはかなりきつい内容。確かにこの日は、雷の影響で2回中断されるなど、厳しかったですが、それにしても何かへんな感じの1日でした。(全部読む)
06/04/03
B.B.C.ホット情報
2日は天気が悪くて、雨と雷でフィッシングガイドが午前も午後も一時避難するぐらいでした。午後2時頃に電話したら、ガイド中の杉戸繁伸プロも関根健太プロも避難して待機中とのこと。おまけに釣れそうな天候の割にバスはぜんぜん釣れてなくて、「この後、どうするんやー?」とガイド同士で話し合ったぐらいだそうです。(全部読む)

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はじめまして、関根健太です

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