Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

05/12/04

土壇場で大揉めになった
琵琶湖レジャー利用適正化審議会

 「大詰めであんな激しい議論になるとは思わんかったわ。僕は黙って見てるしかなかったよ」と言うのはバイタルスピリットの菱田敬一さん。12月2日の琵琶湖レジャー利用適正化審議会の話です。あまりの激論に、審議委員の1人として参加した菱田さんは発言するチャンスがほとんどなかったとのこと。

 前回11月16日の会合で滋賀県が出してきた条例見なおしの答申案に各委員が意見を述べて、それを入れた最終答申案を承認するかしないかとういところで、2日の会合はいよいよ大詰め。この日に何らかの形で答申を出さないと、県が考えてる年内答申、2月定例県議会に改正案提出という予定に間に合いません。その土壇場で、既存2ストローク船外機の使用禁止を条件付きで先延べする項目を答申から削除するよう何人かの審議委員が強硬に要求しました。

 それに対して県小型船協会副会長が、環境対策型船外機への転換が進んでない現状を訴えて反論。県自然環境保全課長も削除に難色を示しました。こうなると原則論と現実論の闘いですから、どこまで行っても平行線で議論がまとまるわけありません。結局、審議会長がその場をとりまとめて、使用禁止の先延べには環境に対する懸念もあるという意見を追加することで決着しました。

 審議委員を3年間務めたきた加藤誠司プロによると、あくまで先延べすることが答申の主旨で、環境に対する懸念はその付帯意見だそうです。新聞などは両論併記と書いてますが、加藤プロはセミ両論併記だと言ってました。正式の答申が出るまでに、もう会合はありませんから、この後は修正した答申案が各審議委員に送られてきて、問題なければそれが審議会の答申ということになります。

 それにしても、前々回10月28日の会合ですでに出てきてたことをなんで審議の大詰めになって揉めるんでしょうかねえ。まだ時間がある段階で反対意見を出して議論で負けたら答申に反映されない可能性があるから、業績にこだわる審議委員が仲よく手を組んで、わざとギリギリ段階で揉めるように計算ずくのできレースを仕組んだんでしょうか。あるいは、反対意見のかけらでもいいから答申に押し込んでおけば、後は県や議会が相手だからどうにでもひっくり返せるという、さらに高次元の作戦でしょうか。

 来年の条例見なおしでリリース禁止に罰則規定を設けるなんていう噂が流れてたんですけど、そんな話は審議の初期段階からまったく出もしませんでした。そういうことを望んだ審議委員が一部にいたけど、最初から相手にされなかったということです。ということは、罰則規定ができるなんて話を世間に拡げてた人は、根拠のないただの噂話に振り回されてるだけの人だということになりますよね。情報通だと思われてる人に中にも、そんな軽薄な人がたくさんいるのは恐い話です。

 リリース禁止の範囲拡大と駆除の推進は、加藤プロの意見が入れられて制限がかかりました。琵琶湖への流入河川はすべてリリース禁止なんていったら、源流のどこまでも、水路や溝でつながってる水域のどこまでもリリース禁止なんてことになりかねません。加藤プロが言ったのは、琵琶湖に直接つながる水域に限定してほしいということです。駆除の推進は、レジャー条例で取り組むべきは駆除ではなく防除だということで、表現をかえてもらわなくてはバスアングラーは協力できないと主張しました。これはバスアングラーの主張としては最低限だとしても、まったくその通りですよね。最終答申が本当に加藤プロの言った通りになってることに期待しましょう。

 最終答申でまだ揉める可能性はあるけど、条例見なおしについての審議は2日の会合で終了ということで、この後の判断は答申を受けた県と議会に委ねられることになりました。これからは県や議会相手のロビー活動がメインになるということです。今のところ、事態はバスアングラーにとって今以上には悪くならない方向に進んでいますが、まだまだ油断できません。最終答申から改正案、議決、そして改正された条例を県がどのように運用するかに至るまで、チェックしないといけないことはたくさんあります。審議会もこれで解散するわけではなく、来年以降も様々な問題について議論が続けられます。バスアングラーであるからこそ大切に思ってる琵琶湖が、少しでもよくなるような条例見なおしになってほしいですね。まずは最終答申がどんな内容になるかに注目です。

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