琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
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琵琶湖の湖底から
(2009/10)

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09/10/31

■ジャズで大津を元気に きょうからフェス(Yomiuri On Line滋賀)
市民が初企画、1年余かけ実現
 県内外のジャズファン約800人が大津市の中心市街地で演奏を繰り広げる「大津ジャズフェスティバル びわ湖 de JAZZ」(実行委主催)が31日と11月1日の両日、開かれる。ジャズに親しんでもらうとともに街の活性化を図ろうと、市民有志が初めて企画した。実行委のメンバーは「軽快なリズムで街を活気付けたい」と意気込んでいる。
 実行委員の小山清治さん(51)が2008年6月に同市街地で行われたウオークイベントに参加したのがきっかけとなった。歩いてみたものの、人通りはまばらで、街に活力はなく、寂しさすら感じた。
 「街を元気づけたい。何かユニークな方法はないだろうか」。イベント参加者らで方法を話し合っていた際、1970年代まで県内で大規模なジャズ演奏会が開かれていたことに話が及んだ。自身もジャズファンという小山さんが飛びついた。「大津でジャズフェスティバルをやる」
 実現に向けて専念しようと、小山さんは2009年4月、勤務先を退職。大津の中心市街地全体を舞台にしたイベントにしようと、知人らに協力を呼び掛け、市内の店舗やホールなどを訪ね、場所の提供などを要請して回った。
 並行して運営会議も設置。初めての会議には2、3人しか集まらなかったが、口コミなどで知った会社員や主婦、大学生らが集まり、関係各所に賛同を呼びかけた。その結果、市や店舗などの協力が得られ、フェスティバルが実現することになった。
 現在は運営スタッフとして70人以上が登録。毎週土曜日には、JR大津駅前などで演奏やチラシ配りを行い、フェスティバルをPRしてきた。小山さんは「みんなの力で実現できた。大津からジャズの魅力を発信し、日本一のフェスティバルに育てたい」と意気込んでいる。
 イベントは、大津港の特設ステージや店舗など26か所で、両日とも正午から午後5時頃まで(一部会場は午後8時まで)開催。プロ・アマ200組が参加し、ジャズをメーンに、ゴスペルやポップス、ラテン音楽などを演奏する。びわ湖ホールでは11月1日の午後2時半と同7時の2回、プロのバンドや実行委のメンバーらが演奏を披露。琵琶湖汽船内(31日のみ)や、京阪電車内での演奏もある。
 無料(びわ湖ホール、琵琶湖汽船、京阪電車は有料)。問い合わせは小山さん(090・3276・3814)。

09/10/30

■一般道、時速80キロまでOK 警察庁17年ぶり見直し(asahi.com)
 警察庁は29日、一般道での速度規制の基準を17年ぶりに改正し、現在は原則60キロとされている最高速度を、条件付きで80キロまで引き上げられるようにした。全国の警察本部が11年度末までに管内の規制を見直し、都道府県公安委員会が決める。
 これまで最高速度は、道路構造などの諸条件によって道路ごとに機械的に決められていた。しかし、実際に走行している速度と合わない道が多く、このままでは交通規制全般に対する国民の信頼が損なわれかねないことから基準を見直した。
 新基準では、市街地と非市街地の別や車線数、中央分離帯の有無などによって一般道を14に分類した。地域住民の日常生活に使われる生活道路については原則30キロに規制し、そのほかは原則最高40〜60キロとした。ただし、歩行者や自転車、バイクが通行しないなど、危険性が少ない道路に限っては最高80キロまで認められることになった。
 同庁が今回改正した基準を全国から抽出した202路線に当てはめると、現在の最高速度が変わらない道が51%で、引き上げられる道は46%だった。
 同庁の有識者らによる「規制速度決定の在り方に関する調査研究検討委員会」が今春、従来の規制のあり方を見直し、交通実態に応じた基準を設けるよう国家公安委員会に提言していた。

09/10/29

■一般道、時速80キロまでOK 警察庁17年ぶり見直し(asahi.com)
 警察庁は29日、一般道での速度規制の基準を17年ぶりに改正し、現在は原則60キロとされている最高速度を、条件付きで80キロまで引き上げられるようにした。全国の警察本部が11年度末までに管内の規制を見直し、都道府県公安委員会が決める。
 これまで最高速度は、道路構造などの諸条件によって道路ごとに機械的に決められていた。しかし、実際に走行している速度と合わない道が多く、このままでは交通規制全般に対する国民の信頼が損なわれかねないことから基準を見直した。
 新基準では、市街地と非市街地の別や車線数、中央分離帯の有無などによって一般道を14に分類した。地域住民の日常生活に使われる生活道路については原則30キロに規制し、そのほかは原則最高40〜60キロとした。ただし、歩行者や自転車、バイクが通行しないなど、危険性が少ない道路に限っては最高80キロまで認められることになった。
 同庁が今回改正した基準を全国から抽出した202路線に当てはめると、現在の最高速度が変わらない道が51%で、引き上げられる道は46%だった。
 同庁の有識者らによる「規制速度決定の在り方に関する調査研究検討委員会」が今春、従来の規制のあり方を見直し、交通実態に応じた基準を設けるよう国家公安委員会に提言していた。

■一般道の速度規制、一部で最高80キロに(Yomiuri On Line滋賀)
 警察庁は29日、全国の一般道の規制速度について、安全が確保されている場合は時速80キロを上限に法定最高速度の時速60キロを超えることも認める内容で基準を改定し、全国の警察本部に通達した。
 市街地の通学路など生活道路については原則30キロ以下とする。規制速度の基準見直しは1992年以来、17年ぶり。全国の警察本部は現地調査を開始し、実態を見ながら2012年3月までに規制を見直す。
 道交法施行令は、一般道の最高速度を60キロと規定。都道府県公安委員会はこれを踏まえ事故の発生状況や道幅などを考慮して規制速度を決定しており、比較的安全な4車線道路でも原則60キロとされていた。
 新基準では、道路を車線数や中央分離帯の有無、交通量などから12種類に分類し、40〜60キロの基準速度を設定。これに実勢速度や歩道の有無などを加味して実際の規制速度を上下させることができるよう定め、歩行者が通行できない4車線道路などについては最高80キロとすることを可能とした。千葉市の県道千葉大網線や岐阜県各務原市の国道21号などで、最高速度の引き上げが検討される見通し。

■嘉田知事、琵琶湖淀川で催しを 名古屋COP10で国に提案へ(京都新聞電子版)
 来年10月に名古屋市で開かれる第10回生物多様性条約締約国会議(COP10)に向け、滋賀県の嘉田由紀子知事は環境省に対し、琵琶湖淀川流域での関連イベント開催や会議参加者の琵琶湖への招待などを提案する。
 提案では、琵琶湖や湖岸、里山など県内の多種多様な自然環境をアピール。生物多様性やCOP10への理解を深めるため、琵琶湖淀川流域の府県と国が連携し、会議前に巡回展示やイベントを開くよう求める。
 さらに、COP10に参加する世界各国の研究者らを県内に招き、琵琶湖などの体験的視察を行えるよう連携、支援を要請する。
 嘉田知事が30日に環境省を訪れ、田島一成環境副大臣に伝える予定。■嘉田知事、琵琶湖淀川で催しを 名古屋COP10で国に提案へ(京都新聞電子版)
 来年10月に名古屋市で開かれる第10回生物多様性条約締約国会議(COP10)に向け、滋賀県の嘉田由紀子知事は環境省に対し、琵琶湖淀川流域での関連イベント開催や会議参加者の琵琶湖への招待などを提案する。
 提案では、琵琶湖や湖岸、里山など県内の多種多様な自然環境をアピール。生物多様性やCOP10への理解を深めるため、琵琶湖淀川流域の府県と国が連携し、会議前に巡回展示やイベントを開くよう求める。
 さらに、COP10に参加する世界各国の研究者らを県内に招き、琵琶湖などの体験的視察を行えるよう連携、支援を要請する。
 嘉田知事が30日に環境省を訪れ、田島一成環境副大臣に伝える予定。

■11月1日から大荒れの予報 落雷や大雨の恐れ(asahi.com滋賀)
 気象庁は29日、北日本から西日本では11月1日から3日にかけて荒れ模様の天気になると発表した。大雨や強風、降雪に対する注意が必要だ。
 同庁によると、1〜2日、低気圧が発達しながら北海道を通過するため、全国的に風が強まり、北日本から西日本にかけては落雷や大雨の恐れがある。3日には強い寒気が今年初めて南下するため、北海道や東北の平野部、東日本と西日本の山間部で降雪が予想されるという。

■オキナワトゲネズミ受難 外来種と誤り殺処分(琉球新報ネット版)
 環境省が本島北部の山林で実施しているマングース防除のための生け捕りわなに今年4月、国指定天然記念物で絶滅危惧(きぐ)種のオキナワトゲネズミ1匹が捕獲され、外来種のクマネズミと誤って識別され、殺処分されていたことが28日までに分かった。同省は作業員が識別できなかったことや、わなの中が暗かったことを原因に挙げ、専門家は慎重な識別を促している。
 やんばるの森だけにすむオキナワトゲネズミは、森林伐採や林道建設で生息地が減少・分断され激減し、野生化したネコの糞から毛が見つかるなど絶滅が懸念される種。2008年に30年ぶりに5匹捕獲されたが、生息状況や詳しい生態はほとんど分かっていない。
 マングース防除の作業員が今年4月、わなにネズミがかかっているのを発見し、国頭村の同省やんばる野生生物保護センターに搬送した。作業員はクマネズミと判断し、二酸化炭素で安楽死処理した。わなから取り出したところ、トゲネズミの雌の成獣と分かった。
 県が作成したレッドデータおきなわによると、トゲネズミは背面が黄褐色で、幅広い先のとがったとげ状の毛を持つ。とげ状の毛以外はクマネズミと類似しているという。
 同省はトゲネズミについて生息調査がほとんど実施されていないことから、今回の事故発生以前にも作業員に対し混獲の可能性が高いことを周知していた。今回の事態を受けて再発防止策として識別体制を単独ではなく3人以上で行うことや、わなの中を見えやすくする対策を取るほか、作業員への注意喚起と識別能力向上に努めているという。
 環境省那覇自然環境事務所は「写真で判別できてもトゲネズミの実物を見たことがある人はほとんどいない。実物は見分けがつきにくかったのではないか」と推測した。
 沖縄国際大学の宮城邦治教授(動物生態学)は「トゲネズミだけでなく、アカヒゲやヤマガメなど在来の希少種が偶発的にわなにかかるのは承知済みのはず。希少種を脅かすマングースの防除はやらざるを得ないが、捕獲にかかわる人たちは種を同定できるようしっかり訓練すべき」と話した。(慶田城七瀬)
<用語>マングース防除事業
 マングースは、本島北部の森にすむヤンバルクイナなど固有種の生態系に影響を及ぼすとして特定外来種で防除の対象。防除事業は、県が2000年度、環境省が01年度に開始。10年計画で根絶を目指している。開始以降9720頭が捕獲され、09年度は9月までに94頭が捕獲されている。

■エコ関連素材(2) 鉄より強く軽い炭素繊維(asahi.com)
 Q 航空機の軽量化に炭素繊維が注目されているようだね。
 A 米航空機大手ボーイングが次世代旅客機「787」の機体の5割に、東レが開発した炭素繊維と樹脂の複合材を採用した。東レの炭素繊維は鉄の10倍強いけど、重さは4分の1しかない。炭素繊維の効果で787は、現役の同型機767より燃費が約4%向上する。70年代には釣りざおなど用途が限定的だったけど、風力発電の羽根など用途が拡大している。
 Q 炭素繊維って何からできているの?
 A 炭素繊維は特殊なアクリル繊維からつくるパン系と、石炭の製造時の副産物からつくるピッチ系に大別される。ともに軽くて強いけど、パン系はよくたわみ、ピッチ系は硬い。航空機の機体に使われるのはパン系で、炭素繊維の世界生産能力の約7万トンのうち9割を占める。パン系の世界生産能力のうち、東レ、三菱レイヨン、東邦テナックスの3社が6割のシェアを占めるんだ。
 Q ピッチ系はどんな用途に使われるの?
 A 例えば液晶パネル工場の産業用ロボット。液晶パネルは少しの上下の揺れが品質問題につながりかねない。これを防ぐため、パネルをのせるロボットのアームに、たわまないピッチ系を使う。三菱樹脂やクレハが大手だよ。
 Q 自動車にも広がりそうかな。
 A 炭素繊維協会の試算では、乗用車の車体の鋼板など車体重量の17%に当たる部品を炭素繊維に置き換えれば、1台あたり10年間で5トンの二酸化炭素(CO2)排出量の削減になる。ただ、炭素繊維は製造に手間がかかるため高価で、今は高級車に限られる。

■内湖の役割、水質調査 世界湖沼会議 膳所高生3人が発表へ(京都新聞電子版)
 中国・武漢で11月2日から始まる第13回世界湖沼会議に、膳所高(大津市)の生徒3人が参加し、琵琶湖で行った独自の水質調査結果を同日発表する。水質汚濁の抑止について、上流の河川から内湖、琵琶湖へとつながる流域全体を総合的に考える必要性を訴える。
 3人は、いずれも2年の小林拓矢君(17)、西田葵さん(16)、林佑香さん(17)。8月から草津市の赤野井湾で水質調査を行い、滋賀県安土町の西の湖でも、地元の漁師から現状を聞いた。
 調査は、消波堤で区切られ、事実上の閉鎖的水域となっている赤野井湾を内湖に見立て、上流の河川と琵琶湖の計6カ所で採水、水をろ過したフィルターの色など8項目を調べた。
 その結果、植物プランクトンの量は赤野井湾内が最も多く、光合成も盛んで、最も富栄養化が進んでいた。さらに、栄養分は上流の河川が最も多く、続いて内湖、琵琶湖へと下流に向かうにつれて減少。河川からの人為的な汚染を内湖が一定程度受け止め、琵琶湖への流入を抑えるクッションになっていると結論づけた。
 小林君は「赤野井湾がクッションとなっていても、琵琶湖に負荷を掛けているのは間違いなく、余計なものを流さないよう心掛けるべき」と話し、会議では「世界の湖沼で行われている水質保全技術について聞きたい」と期待している。

09/10/28

■ごみ20トン、撤去へ着々 守山市の琵琶湖岸 台風18号の余波(京都新聞電子版)
 守山市内の野洲川河口から西に続く琵琶湖岸で、8日の台風18号の影響で打ち寄せられた大量のごみの撤去作業が行われている。
 市によると、台風接近後、河口西側の湖岸約800メートルにわたり、ペットボトルや発泡スチロールのトレイなどのごみをはじめ、流木やヨシが浮いているのが見つかった。野洲川や沖から流れ着いたとみられ、量は約20トンに上るという。
 市の相談を受けた県南部土木事務所が撤去に乗り出し、26日からごみを陸上に引き上げる作業を開始。29日にも終わる見込みで、ごみは乾燥後、市環境センターで処分する。

■「流域自治」構想/知事「準備会議設置を」(asahi.com滋賀)
 嘉田由紀子知事は27日の定例会見で、国が管理する琵琶湖・淀川水系の治水を地元自治体が自主的に担う「流域自治会議」構想について、有識者や住民代表らでつくる準備会議の設置の意向を示した。
 「流域自治会議」は従来の淀川水系流域委員会に代わる会議として滋賀、京都、大阪の3府県の知事らが20日、前原誠司国交相と会談して提案した。府県をまたぐ河川の管理を流域の府県、学識経験者、住民らが話し合う構想だ。
 嘉田知事は「河川というのは流域の街づくりを含めた総合的なかかわりが必要な時代状況になった」と提案の理由をあらためて説明。準備会議について「京都、大阪府と相談して、できるだけ早く立ち上げたい」と述べた。

■ため池の希少な淡水魚 カワバタモロコ守ろう(神戸新聞ネット版)
 希少動植物を紹介する県のレッドデータブックで、緊急な保全活動が必要な「Aランク」に指定されている淡水魚「カワバタモロコ」の保護活動が、神戸市内で進んでいる。生息地のため池で、水質管理や天敵の外来生物の駆除が取り組まれているほか、シンボルキャラクターも登場し小中学生に配るパンフレットなどに活用されている。
 保護活動を進めるのは、市民団体「兵庫・水辺ネットワーク」や市立の櫨谷中学校(西区糀台1)、須磨北中学校(須磨区東白川台5)などでつくる「神戸カワバタモロコ保全推進協議会」。
 カワバタモロコは最大約8センチでコイ科。約30年前まで県内各地のため池や小川などで普通に見られたが、埋め立てやブラックバスの放流などで激減。同ネットワーク幹事で市環境局職員の大嶋範行さん(57)=西区美賀多台=が、1992年に西区で確認するまで、久しく生息情報がなかったという。
 その後、県内約20カ所でも見つかり、うち半数を、西、北、須磨区の神戸市内が占める。
 今年5月に同協議会が発足。ため池の水を抜き、ブラックバスなどの敵を駆除し、カワバタモロコを救い出す「かいぼり」を進める。また、池の底に落ち葉がたまると水質が悪化するため、定期的に回収し、環境を維持している。
 保全には地元の理解が必要と、説明会や観察会も開く。
 さらに、ごみの分別収集をPRする市のキャラクター「ワケトン」を手掛けたイラストレーター山崎秀明さんによるキャラクターも登場した。繁殖期に体表が金色に変化するオス「キンタン」と、メスの「ギンタン」。
 大嶋さんは「魚が生息できる環境を守るのが目標。キャラクターで、市民の興味が少しでも高めたい」と話している。(有島弘記)

09/10/27

■「流域自治会議」自主的に前に進める 嘉田知事(京都新聞電子版)
 滋賀県の嘉田由紀子知事は27日の定例会見で、京都、大阪両府知事とともに前原誠司国土交通相に提案した「流域自治会議(仮称)」について、「自主的に段階を進めることが大事で、準備会から出発したい」と述べ、準備会設置に向け両府知事との協議を始める意向を示した。
 嘉田知事は、提案に前原国交相が慎重姿勢を示したことに対し、「河川法改正も必要で、慎重になるのは当然」と理解を示したうえで、「国にも理解をもらい、下流の京都、大阪両府とも相談し、できるだけ早く始めたい」と述べた。メンバーに学識者や河川行政の担当経験者、住民代表らを加える考えも示した。
 また、大戸川ダム建設をはじめ河川政策で意見の異なる大津市に対しても「流域自治会議は市町を含め、川のことを自分たちで考えようというもの。大津市にも災害対策、水害対策は考えてもらわなければいけない。より主体的になってほしい」と理解を求めた。

■ミヤコタナゴ生息確認できず 8年連続、大田原の生息保護区(下野新聞SOON)
 環境省が絶滅危惧種に分類する淡水魚ミヤコタナゴの生息調査が27日、大田原市羽田の生息保護区で実施されたが、8年連続で生息が確認されなかった。一方、激減の要因とされてきた用水路の水質について関係者は「見た目だけだが、これまでよりきれいになったようだ」との見方を示した。
 同省や県水産試験場などから約20人のほか、羽田小の5年生14人も参加した。保護区内の水路を上流から約750メートルにわたり調査。15メートル間隔でプラスチック製の透明な瓶計50個を設置し、ミヤコタナゴの採取を試みた。
 しかしミヤコタナゴは確認できず、タモロコ23匹、ドジョウ67匹、コイ、オオクチバスそれぞれ1匹ずつの計4魚種を採取した。アメリカザリガニは19匹採取した。
 同省野生生物課の木内尚也専門官は「現状ではミヤコタナゴが絶滅したとまでは言い切れない」とした一方、水質については「羽田沼のハクチョウへの給餌制限やバス対策での沼の干し上げが改善につながったのではないか」と話した。

■バショウカジキ、デリケートに育てています(Yomiuri On Line)
 飼育が難しいとされるバショウカジキ2匹が、福島県いわき市小名浜の海洋科学館「アクアマリンふくしま」で順調に育っている。
 ともに体長約80センチ。バショウの葉のような形の大きな背びれが特徴で、魚群を威嚇する時に使うらしい。紀伊半島沖で捕獲され、9月から水槽を我が家に餌のイワシを追いかけている。
 死んだ餌を食べず、薄い表皮に傷がつくと衰弱するなどデリケート。担当者は「これほどの飼育成功は世界初のはず。大事に育てたい」と話す。

■戒告処分:職安職員、趣味高じて年110万円の副収入 釣りガイド、雑誌寄稿(毎日jp京都)
 国家公務員なのに休日に有償の釣りガイドをしていたとして、京都労働局は26日、京都七条公共職業安定所の雇用保険担当の男性職員(39)を戒告処分にした。同局によると、94年1月の採用以来、所有するボートに釣り客を乗せていたという。職員は同日、依願退職した。
 同局によると、元職員はインターネット上で広告を出して客を募集。さらに06年5月からは釣り具メーカーと新製品のテストをする契約も結んでいた他、釣り雑誌にも有償で寄稿し、これら釣り関連で年間約110万円の報酬を得て確定申告もしていた。
 今年6月に匿名の電子メールで同局に通報があり発覚。元職員は「学生時代から趣味で釣りをしていて、その延長でズルズルと続けてしまった」などと説明しているという。【太田裕之】

■台風20号、東北の東に 27日夜まで風に注意(asahi.com)
 大型の台風20号は27日午前、東北の東の海上を時速95キロの速さで北北東へ進んでいる。27日夜には北海道の東沖に達し、温帯低気圧に変わる見込みだが、風速25メートル以上の暴風域は広がっており、北日本の太平洋側では同日夜まで強い風が吹く恐れがある。
 気象庁によると、20号は午前8時現在、中心気圧975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル。
 東北、北海道の太平洋側では27日夜まで陸上で最大風速18〜20メートルの強い風が吹くと予想される。海上では最大風速25メートルの風が吹き、波の高さが6メートルを超える大しけとなる見込みで、気象庁は警戒を呼びかけている。

■15年以上釣りガイド兼業 京都労働局職員を懲戒処分(SANSPO.COM)
 京都労働局は26日、15年以上にわたり有償で釣りガイドをしたり、釣りの月刊誌に3年以上寄稿し続け報酬を得ていたとして、京都七条公共職業安定所の男性職員(39)を、国家公務員法違反(兼業禁止違反)で戒告の懲戒処分にしたと発表した。職員は「釣りを本業にする」として、同日付で依願退職したという。
 同労働局によると、この職員は平成6年1月に採用されたが、それ以前から行っていた釣りガイドを15年以上継続していたほか、18年5〜6月からは、新製品をテストする釣り具メーカーとのインストラクター契約や、専門誌への寄稿を兼業で行っていた。
 自分で舟も所有していたといい、ガイドで年約40万円、インストラクター契約と寄稿で年約70万円を得ていたという。
 今年6月、厚生労働省に匿名のメールがあり発覚。京都労働局によると、職員は釣りの世界では知られた人物で、事実関係を認め「趣味が高じて続いていた」と話したという。
 同労働局は「採用から15年間兼業が続いており、大変申し訳ない。職員の法令順守を徹底したい」としている。

■台風20号、関東は朝の強風警戒(Yomiuri On Line)
 気象庁によると、大型の台風20号の接近に伴い、伊豆諸島南部の八丈島は27日午前1時ごろ、暴風域を抜けた。
 関東地方の太平洋側や伊豆諸島は同日朝、東北地方の太平洋側は同日昼頃にかけて風が強まるとみられ、同庁では暴風や高波への警戒を呼びかけている。
 台風20号は27日午前1時現在、八丈島の東南東140キロを、時速約65キロで北東に進んでいる。台風の中心気圧は、980ヘクト・パスカル、中心付近の最大瞬間風速は40メートル。中心から半径190〜130キロ以内で風速25メートル以上の暴風が吹いている。
 27日朝にかけて、予想される最大風速は伊豆諸島で20〜23メートル、関東の沿岸部陸上では15〜25メートルという。
 気象庁は、茨城県の県央、県北、鹿行、千葉県の香取・海匝、山武・長生、夷隅・安房、福島県の浜通りに、それぞれ暴風・波浪警報を発令。伊豆諸島に波浪警報、岩手県沿岸北部、同南部、宮城県の東部仙台、石巻地域、気仙沼地域に暴風警報、同県西部栗原地域に大雨警報を出している。
 台風は27日朝に三陸沖へ達する見込み。

09/10/26

■釣りガイドで副収入 京都労働局、職安職員に戒告処分(京都新聞電子版)
 京都労働局は26日、15年にわたり釣りガイドなどで副収入を得ていたとして、京都七条ハローワーク(京都市下京区)の男性職員(39)を国家公務員法違反で戒告処分にしたと発表した。男性は同日付で依願退職した。
 同局によると、男性は学生時代から自前のボートに釣り客を乗せて釣りスポットを案内しており、同局に採用された1994年以降も休日にガイドを続けていた。釣り具メーカーと契約して新製品のテストをしたり、専門誌に寄稿するなどして年平均約110万円を稼いでいたという。
 6月下旬に匿名の通報で発覚。男性は「趣味の延長で始めたのでプロの意識は希薄だった。退職してプロの道を歩みたい」と話しているという。

■“釣りプロ”兼業で懲戒処分 京都の職安職員(Chunichi Web)
 京都労働局は26日、京都七条公共職業安定所の男性職員(39)が有償で釣りガイドをし、兼業を禁じた国家公務員法に違反したとして、戒告の懲戒処分とした。“釣りプロ”歴は15年に及んでおり、職員は同日付で退職。「今後はその道でやっていく」と話しているという。
 同労働局によると、職員は休日に自分の釣り船を出してガイドをしたり、釣り具メーカーとインストラクター契約を結んで新製品のテストをしたりしていた。釣り専門誌に記事を寄稿して報酬も得ていた。
 1994年の採用時から兼業行為を続け、ことし6月に発覚するまでの1年間で約110万円の収入があったという。
 同労働局の永山寛幸局長は「職員の法令順守を一層進めたい」とコメントした。(共同)

■「千円高速」12月26、27日なし 元日〜5日は実施(asahi.com)
 国土交通省は26日、高速道路料金の「休日上限1千円」の割引を今年最後の土・日曜日にあたる12月26、27両日は実施しない、と発表した。土日に「上限1千円」を行わないのは3月の割引開始以来初めて。普通車の利用が集中するのを避け、年末の物流に影響が出ないようにするのが狙いという。
 代替として平日の1月4、5両日を「上限1千円」にし、1月1〜5日を連続で割引対象日とする。馬淵澄夫副大臣はこの日の記者会見で「懸念されるのは荷物が増える年末の物流。経済的に最も影響を与えない形にした」と説明した。
 国交省道路局によると、12月26〜29日は例年、トラックなど大型車の利用が集中する一方、普通車の利用は比較的分散している。普通車は1月2〜3日に交通量のピークを迎えるという。このため、年末は割引に伴う渋滞で物流に影響が出ないよう配慮し、年始は5日連続の割引にすることで普通車の渋滞のピークを緩和する狙いがあるという。

■高速道路:休日割引は1月1〜5日に…実施日の変更検討(毎日jp)
 国土交通省は26日、年末年始に実施する予定の高速道路料金のETC(自動料金収受システム)搭載車対象の休日割引(上限1000円)について、実施日の変更を検討すると発表した。現在は休日に当たる12月26、27日と来年1月1〜3日に休日割引を予定しているが、年末の26日から31日までを平日割引(昼間3割引き、通勤・深夜5割引き)とし、1月1〜5日に休日割引を実施する。今後、国民の意見を聞きながら正式に決定する。
 12月26、27日は例年、トラックなど大型車の稼働率が高く、渋滞を防ぐために休日割引を見合わせ、平日割引とする。また、1月2、3日は例年、帰省からのUターンや年始あいさつなどで渋滞が発生しており、1〜5日を休日割引とすることで交通を分散し、渋滞緩和を目指す。【大場伸也】

■台風20号、関東接近も 暴風や高波に警戒を(Chunichi Web)
 大型の台風20号は26日、本州の南海上を北上した。27日朝にかけ、伊豆諸島を風速25メートル以上の暴風域に巻き込んだ後、関東沿岸に接近する恐れがあり、気象庁は広い範囲での暴風や高波に厳重な注意を呼び掛けた。
 気象庁によると、台風は26日午後6時現在、八丈島の南西約390キロを時速約55キロで北東へ進んだ。中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。中心から半径170キロ以内が暴風域となっている。
 27日夕に三陸沖、28日朝に千島列島沖に達するとみられる。
 台風は今後、寒気の影響で前線を伴った温帯低気圧に性質を変えながら急速に発達する見込み。気象庁によると、台風が温帯低気圧に変わる過程で中心付近だけでなく広い範囲で暴風が吹くことがあり、東日本や北日本の陸上でも暴風となる恐れがあるという。
 2006年10月、今回とよく似たパターンで低気圧が急速に発達し、宮城県の女川湾でサンマ漁船が遭難、死者・行方不明16人の被害が出た。(共同)

■台風20号、未明に東日本・北日本も暴風域か(Yomiuri On Line)
 気象庁によると、台風20号は26日午後3時現在、日本南方の太平洋上を、時速50キロで北東に進んでいる。
 台風は今後、速度を上げて北東に向かい、26日夜遅くから27日未明にかけて伊豆諸島付近を通過。暴風域が拡大し、東日本や北日本の陸上も暴風域に入る恐れがあるという。
 気象庁は、伊豆諸島と、関東や東北、北海道の太平洋沿岸および海上の船舶に対し、暴風や猛烈なしけへの厳重な警戒を呼びかけている。27日にかけての予想最大風速は、関東地方の陸上で25〜15メートル、海上では25〜20メートル。
 伊豆諸島では、30〜25メートル。1時間に50ミリ前後の激しい雷雨となる可能性がある。27日午後6時までの24時間に予想される雨量は多いところで150ミリとなっている。
 台風の中心気圧は980ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速が30メートル、最大瞬間風速は40メートル。中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いている。
 台風は27日夕方に三陸沖まで進み、28日朝には千島列島の東方に達する見通しという。

■台風20号:太平洋上を時速50キロで北東に(毎日jp)
 台風20号は26日午後3時現在、日本の南の太平洋上を時速約50キロで北東に進んでいる。気象庁によると、中心気圧は980ヘクトパスカル、最大瞬間風速40メートル。同日夜には進路を北寄りに変え、27日にかけて温帯低気圧に変わりながら伊豆諸島付近を通過、同日朝に関東の東海上に達する見込み。同庁は北日本と東日本での暴風や高波への警戒を呼びかけている。
 伊豆諸島では27日正午までの24時間に200ミリの大雨が降る見込み。

■ブラックバスのバーガー販売も 大津で湖づくりフェス(Chunichi Web滋賀)
 子どもたちが琵琶湖の生きものと触れ合う「豊かな湖づくりフェスティバル」が25日、大津市の南郷水産センターで開かれた。
 県漁連などの主催。一昨年に開催された「豊かな海づくり大会」を機に、湖への関心を高めてもらおうと昨年から開いている。
 会場では、県水産試験場が飼育しているニゴロブナやワタカ、ホンモロコなどの湖魚の展示や琵琶湖で採れたシジミを使ったしじみ汁、ブラックバスを使ったハンバーガーやフライなどの販売があり、多くの親子連れが湖の味を堪能していた。
 水槽に放したウナギやナマズ、コイに触ることのできるコーナーもあり、子どもたちは体長50センチもあるウナギを手づかみ。ヌルヌルとした感触に叫び声を上げていた。(小西数紀)

■力を合わせ琵琶湖横断/学生38人(asahi.com滋賀)
 滋賀や京都など2府2県の大学生らでつくるサークル「むじんちゅ@いかだ」のメンバーが24日、手作りのいかだで琵琶湖を横断した。草津市北山田町の緑地帯から、38人の学生が巨大ないかだで出発し、約3キロ先の対岸にある大津市におの浜4丁目の大津プリンスホテル付近までを3時間でこぎ切った。
 いかだは縦10メートル、横3メートル。18リットル入りの灯油ポリタンク160個を、竹とたこひもで組み合わせ、その上にベニヤ板を敷いた。竹にプラスチックの板を取り付けたオール24本もつくり、38人がそれぞれ交代しながらこぎ続けた。
 サークルは、大学と専門学校の計16校の学生が今年6月につくった。9月、和歌山県の無人島にいかだで渡る計画だったが、危険を伴うために断念していた。代表の岸本尚子さん(21)=京都文教大4年=は「無人島に渡れなかったリベンジを果たせた。良い思い出になった」と話した。

■伝統漁法でバス捕獲 多摩川の昭和堰下流(asahi.com多摩)
 多摩川の昭和堰(せき)下流(昭島市)で25日、秋川漁協組合員約80人が外来魚コクチバスの駆除作業に乗り出した。コクチバスはブラックバスの一種で肉食性のため、アユやイワナの稚魚を食い荒らす恐れがあるためだ。
 今年8月、都島しょ農林水産総合センターに「堰近くで約20センチのコクチバスの成魚を連続で8匹つり上げた」という情報が寄せられたのがきっかけ。ここ10年では初めての大がかりな駆除となった。
 川の上下流から両岸に網を張って魚を追い込み、アユ捕りの伝統漁法「さくり」と投網で捕まえる作戦。「さくり」は、水中に潜って狙いをつけた魚を短いさおの先につけた針にひっかける。
 駆除開始から約2時間、堰の下流約200メートル付近でコクチバス50〜60匹の群れを見つけた。挟み撃ちにした網の囲いの中でウエットスーツを装着した組合員が次々と水中に潜る。だが、コクチバスのうろこが固くて針がうまく引っかからない。「腹を狙え」と指示が飛んだが、相手も必死で川底の穴に逃げ込んでしまう。アユとは少し勝手が違う捕物劇に組合員も悪戦苦闘が続いた。
 雨中の釣果は約3時間でコクチバス24匹。コイ、フナ、ナマズ。漁協では、効果的な駆除の方法を検討していくという。

■多摩川に放流 やめて コクチバスを駆除(東京新聞TOKYO Web)
 昭島市の多摩川で二十五日、中上流域を管轄する秋川漁協(井草利久組合長)が、多摩川の生態系を侵す外来魚「コクチバス」の駆除作業を行った。(布施谷航)
 組合員を中心に約八十人が昭和堰(ぜき)付近に集合。横に並んで下流から上流に向かって網で追い込んだり、ウエットスーツを着た組合員が棒の先に針を付けて直接魚を引っかける伝統の「さくり」漁法を駆使したりして、コクチバスを捕獲した。
 作業開始後間もなくは捕獲できなかったが、次々に続けて網にかかることもあり、組合員らは「定着しているのは間違いないようです」などと話していた。
 コクチバスは北米原産のブラックバスの一種で、アユなどに被害を与えて生態系を乱すため、特定外来生物に指定されている。過去に一部の釣り人らが放流するなどしたため、十年ほど前から多摩川に住んでいるとみられている。現在、コクチバスを放つことは厳しく禁じられている。
 東京都島しょ農林水産総合センターが昨年から今年にかけて初めて公式に生息を確認。今回の駆除は、こうした情報を受けて初めて行われた。

■台風20号が大東島沖を北上 伊豆諸島、27日暴風域に(Chunichi Web)
 台風20号は26日、南大東島の沖を東北東に進み、気象庁は暴風や高波への厳重な注意を呼び掛けた。27日未明には伊豆諸島が風速25メートル以上の暴風域に入る見込み。
 台風は26日午前6時現在、南大東島の北東約160キロを時速30キロで進んだ。中心気圧は980ヘクトパスカル、最大瞬間風速は40メートル。半径110キロ以内は暴風域となっている。
 日本の南の前線上に、今後低気圧が発生して発達し、26日夜には関東の東海上に進み、最大風速が25メートルに達する見込み。伊豆諸島は雷を伴って1時間に40ミリ前後の雨が降り、関東や東北でも雨量の多くなる所がある。
 27日午前6時までの24時間予想雨量は、多い所で伊豆諸島が200ミリ、関東地方、東北太平洋側が120ミリで、土砂災害や河川の増水などに注意が必要。台風は28日未明に温帯低気圧に変わる見込み。(共同)

09/10/25

■台風20号:沖縄・大東島26日朝にかけ暴風域に(毎日jp)
 台風20号は26日午前0時現在、沖縄県・南大東島の北西約60キロを時速30キロで北東に進んでいる。気象庁によると、大東島地方は26日朝にかけて暴風域に入るとみられ、暴風や高波、土砂災害への警戒を呼びかけている。
 台風の中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速30メートル、最大瞬間風速は40メートル。中心から半径110キロ以内が風速25メートル以上の暴風域となっているという。26日午後9時までの24時間に予想される雨量は、大東島地方で180ミリ。【江田将宏】

09/10/24

■台風20号、沖縄本島の一部が強風域に=大雨、高波に注意−気象庁(jiji.com)
 台風20号は24日午後、沖縄・先島諸島の南海上を北北東へ進んだ。沖縄本島の一部が風速15メートル以上の強風域に入り、気象庁は大雨や高波に注意を呼び掛けている。
 20号は24日午後6時、宮古島の南約230キロにあり、時速約20キロの速さで北北東へ進んだ。中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートルで、中心の北側430キロ以内と南側370キロ以内は風速15メートル以上の強風域。
 沖縄地方と奄美地方では25日にかけ、台風の影響で局地的に1時間に30〜40ミリの激しい雨が降る恐れがあり、同庁は土砂災害や河川の増水に警戒するよう呼び掛けている。

■在来種への影響考えて 湖北で県外からの生物展示(Chunichi Web滋賀)
 本来は県内に生息していなかった生き物を集めた外来生物展が、湖北町の湖北野鳥センターで開かれている。31日まで。
 特定外来生物法で、飼育や運搬、輸入などが禁じられている7種を展示。北海道や県内に生息するウチダザリガニや、メダカの仲間のカダヤシ、ウシガエルなど北米や南米原産の生き物が見られる。
 このほか環境省のレッドリストでは絶滅危惧(きぐ)2類とされるものの、県の指定外来種でもともとは京都府以西に生息するオヤニラミも。逆に琵琶湖産のアユの放流に交じって、県内から全国に広がったワタカやゲンゴロウブナも紹介している。
 センターでは「本来の生息地以外に持ち込まれることで、在来種への影響が懸念されることを知ってほしい」と話している。入館料は高校生以上200円。中学生以下無料。火曜休館。(近藤歩)

■台風でアユ産卵急増、県水産試験場調べ 水量復活で川床好条件に(京都新聞電子版)
 琵琶湖に注ぐ11河川の渇水で、平年の半数にとどまっていたアユの産卵数が、8日の台風18号通過後、大幅に増えたことが、滋賀県水産試験場(彦根市)の最新調査で分かった。水量の復活で川床の砂利が柔らかくなり、産卵に適した状態になったためで、試験場は「最終的に平年に近い産卵数になりそう」と安心している。
 2日までの調査で、有効産卵数は平年値のほぼ半数の47億粒だったが、13〜16日の第4次調査で今季最高の60億粒が確認された。同時期の平年値が17億粒だけに、渇水で遅れていた産卵が一気に回復した計算だ。平年は少ない犬上川(彦根市)で16億粒、安曇川南流(高島市)で14億粒と、産卵が目立った。
 今季トータルの産卵数は107億粒となり、平年値の124億粒に近づいた。同試験場は「100億粒あれば翌年は不漁にならないデータがあり、一安心している。来週からの第5次調査でさらに増えるかもしれない」としている。

09/10/23

■清掃活動:仕事依頼の恩返しに シルバー人材センター、県内各地で(毎日jp滋賀)
 「シルバー環境美化の日」(20日)にちなみ、県内各市町のシルバー人材センターの会員らが各地で一斉に清掃活動を展開した。日ごろの仕事依頼に対する恩返しの気持ちを込めたボランティア活動。琵琶湖の環境保全を願い、毎年10月に行っており、今年で7回目になる。
 県シルバー人材センター連合会によると、県内の会員約1万2500人のうち3826人が参加。各地の実情に合わせて湖岸のごみや空き缶・瓶などを拾い、計3567袋分を集めた。湖に不法投棄されたタイヤも目立ったという。高島市では湖岸のごみ拾い、同市役所構内の草刈りなど8カ所に分かれて213人が約2時間、汗を流した。
◇高島「桜守の会」も草刈り
 一方、同市マキノ町海津大崎の桜並木保全に取り組む「美しいマキノ・桜守の会」=中川達也会長=の約20人も並木の下草刈りをした。枯死が懸念される桜の世代交代も図ろうと、来月1日に若木を約100本植樹する予定で、準備を兼ねた。同会はボランティアを募集している。連絡先は事務局の同市マキノ支所(0740・27・1121)。【塚原和俊】

■柳が崎ヨットハーバーの存続求め要望書(Chunichi Web滋賀)
 県セーリング連盟は22日、県行政経営改革委員会が「売却または廃止」と提言した県立柳が崎ヨットハーバーについて、存続を求める要望書を嘉田由紀子知事に提出した。
 ハーバーは1963(昭和38)年に整備され、現在は県体育協会とセーリング連盟が県から運営を委託されている。300艇を保管できる艇庫と駐車場があり、地元クラブや大学、高校など10団体が活用。全日本大会やインカレの開催地としても使われ、多い年で年間5万人の利用がある。
 1〜3人乗りの小型ヨットに対応した施設は県内では柳が崎だけ。北京五輪で活躍した松永鉄也選手もハーバーで練習していた。
 経営改革委は「利用者の大半が特定団体」として「民間への売却を検討し、不調の場合は2010年度に廃止」と提言した。
 県庁を訪れたセーリング連盟の山田将人会長が嘉田知事に要望書を手渡し、「ハーバーがないと全日本大会も断らないといけない。小型ヨットが湖に浮かぶ風景がなくなる」と訴えた。嘉田知事は「県の財政危機はヨットでいうと転覆寸前。今後協議して最終的に決めたい」と答えた。(小西数紀)

■釣果良くても命がけ 侵入禁止 防波堤で釣り人絶えず(Chunichi Web北陸発)
 全国各地の防波堤で近年、立ち入り禁止区域にまで入り込んで釣りをするマナー違反者が増えている。死亡事故も起きており、北陸地方の警察や海上保安部も「禁止区域での釣りは海難事故を招く恐れがあり危険」と釣り愛好家の良識に訴えている。 (氷見・奥村圭吾)
 富山県高岡市伏木国分の数百メートル沖にある長さ約一・五キロ、幅約十メートルの万葉北防波堤(通称・一文字堤(いちもんじてい))は、大物のチヌ(クロダイ)がよく釣れることで知られ、全国から大勢の釣りファンが訪れる“隠れスポット”だ。
 管理する県港湾課によると、陸地からは直接行けず、釣り客は民間業者の渡し船を利用している。同課は立ち入り禁止の看板や鉄柵を設置しているが、“締め出し”に反発もあり、釣り人の自己責任に任せているのが現状だ。
 伏木海上保安部の担当者は「死者が出てからでは遅い。富山特有の寄り回り波で一度に大勢が流されれば、大規模な海難事故につながりかねない」と警戒する。
 防波堤からの転落事故は各地で絶えない。大阪市の大阪港では二〇〇七年八月、釣りをしていた男性=当時(45)=が防波堤から海に転落、死亡する事故があった。再発防止のため、大阪市は現在、港の一部を立ち入り禁止区域にする条例制定を目指す。
 富山県では〇六年十月、高岡市の「雨晴マリーナ」防波堤で、釣り中の中学生が高波にさらわれ、海中に落ちて死亡する事故が起きているが、県港湾課は「今のところ条例化の動きは無い」という。
 取り締まりも行われていて、金沢市の金沢港では今年に入り、金沢西署が防波堤に違法に侵入したとして軽犯罪法違反(禁止区域への立ち入り)の疑いで釣り客八人を書類送検した。
 金沢海保も、立ち入り禁止を無視して、海中へ転落する事故が過去、十件以上発生したことを把握しており、ホームページなどで侵入しないよう呼びかけている。

■ブルーギル、陛下に贈られた15匹の子孫証明(Yomiuri On Line)
 国内で繁殖している外来魚「ブルーギル」は、天皇陛下が皇太子時代の1960年に、米シカゴ市長から贈られた15匹の子孫であることが、三重大学生物資源学部の河村功一准教授(水圏資源生物学)らによるミトコンドリアDNAの分析で判明した。
 2年前、大津市の琵琶湖畔で開かれた「第27回全国豊かな海づくり大会」で、陛下ご自身が米国から持ち帰ったことに言及され話題になったが、科学的にもその事実が裏付けられた。
 ブルーギルは体長10〜20センチの北米原産の淡水魚。主に肉食で、繁殖力が強い。河村准教授らは、生態系を脅かすブルーギル駆除のため、遺伝子の特徴を調べるよう水産庁から依頼を受け、全都道府県の56地点で計1398匹、原産地・米国の13地点で計319匹を採取し、ミトコンドリアDNAの塩基配列を解析した。
 その結果、国内で採取したすべてのブルーギルの塩基配列が、1960年に陛下に贈られたブルーギルの捕獲地・アイオワ州グッテンベルグの1地点で採取したものと、完全に一致した。
 ブルーギルは陛下の帰国と同便で持ち帰られ、食料増産を図る目的で、水産庁淡水区水産研究所が繁殖を試みた。その後、滋賀県と大阪府の試験場に数千匹が分け与えられたほか、本州や四国、九州の湖に放流されたが、食用としては定着せず、繁殖しながら分布域を広げていった。河村准教授によると、現在、全国での生息数は数億匹に上るとみられる。
 大繁殖の結果、琵琶湖ではニゴロブナなどの漁獲量が激減したという。
 陛下は2007年11月の「海づくり大会」式典で、ブルーギルの繁殖が問題となっていることに触れ、「心を痛めています」と述べられた。
 同年12月の記者会見では、釣った魚を放す「キャッチ・アンド・リリース」で繁殖したとの認識を示すとともに、「食材として利用することにより繁殖を抑え、日本で生活してきた魚が安全に育つ環境が整えられるように」との願いを語られた。
 河村准教授は「当時は、食料難を解決するため、国の政策として養殖を目指した経緯があり、繁殖はやむを得ない面がある。15匹から大繁殖した教訓を生かし、生態系を脅かす外来種が入らないよう徹底しなければならない」と話している。

09/10/22

■水質保全策やカワウ対策など協議 岡山で全国内水面漁業振興大会(山陽新聞WEB NEWS)
 河川や湖沼で養殖などを営む全国の内水面漁業者が一堂に会し、水質保全策などを協議する「第52回全国内水面漁業振興大会」(全国内水面漁協連合会主催)が22日、岡山市内で開かれた。
 各県の代表者が「流量不足による砂の堆積(たいせき)などで悪化した河川環境を改善する対策が必要」「カワウによる漁業被害は深刻。国には対策の拡充や、効果的な駆除の技術開発を要望する」「ブラックバスなど外来魚の拡散と増殖を防ぐため、都道府県が足並みをそろえキャッチ・アンド・リリースの禁止といった法整備を」などと表明。
 最後に、河川水量の維持や水質悪化の防止、カワウ・外来魚対策などを国に要望していくことを盛り込んだ大会宣言を満場一致で採択した。
 大会は1957(昭和32)年から各県の内水面漁協連合会が持ち回りで開催。岡山県では63年以来2回目で、約700人が参加した。

■3カ月予報:今年は暖冬 エルニーニョの影響で(毎日jp)
 気象庁は22日、11月〜10年1月の3カ月予報を発表した。太平洋赤道域東部の海面水温が高くなるエルニーニョ現象の影響などで冬型の気圧配置が現れにくく、暖冬になると予想した。降水量は太平洋側と沖縄・奄美で平年に比べ多め、日本海側は西日本を除いて少なめで、北日本の日本海側の降雪量は平年に比べ少ない見込み。
 《11月》天気は数日の周期で変わる。北日本の日本海側では平年に比べ雨や雪の日が少ない。
 《12月》太平洋側では平年同様、晴れの日が多い。北・東日本の日本海側では平年同様、雲りや雪または雨の日が多い。西日本の日本海側と沖縄・奄美では平年同様、曇りや雨の日が多い。
 《1月》北・東日本の日本海側では平年に比べ雪や雨の日が少ない。西日本の日本海側と北・東・西日本の太平洋側では平年に比べ曇りや雨または雪の日が多い。沖縄・奄美では平年に比べ曇りや雨の日が多い。

■白い翼のカラス 悠々と 大津の琵琶湖岸に飛来(京都新聞電子版)
 翼の一部が白いカラスが最近、大津市打出浜の琵琶湖岸で度々目撃されており、白と黒のコントラストが面白いと、市民の話題になっている。
 カラスは両翼の先端部分が3分の1ほど白くなっている。電線などに止まって翼をたたんでいると確認できないが、翼を広げると、白い羽が確認できる。
 10月上旬、打出浜の市立老人福祉センターに集うお年寄りが発見した。近くの琵琶湖文化館付近の湖岸を飛びまわっているという。
 湖北野鳥センター(滋賀県湖北町)職員の植田潤さん(40)は「突然変異が原因で一部白化したのではないか。県内では年に1回程度しか報告例がなく、まれだ」と話す。

09/10/21

■柳が崎ヨットハーバー存続を(Yomiuri On Line滋賀)
 NPO法人「県セーリング連盟」(山田將人会長)は22日、県行政経営改革委員会(委員長=大道良夫・滋賀銀行頭取)が売却・廃止を提言した県立柳が崎ヨットハーバー(大津市)の存続を求める要望書を嘉田知事に提出する。ハーバーは全国規模の大会に利用されているほか、世界で活躍する選手を数多く輩出しており、連盟は「ヨット競技普及の拠点を奪わないでほしい」と訴えている。
 県によると、ハーバーは1962年の湖岸埋め立て工事に伴う民間ヨット艇庫の移転補償として、63年に設置。施設の老朽化で96年に再整備された。湖に面した敷地8369平方メートルに艇庫、桟橋、駐車場を備え、2006年度からは連盟と県体育協会が指定管理者として年300万円で運営委託を受けている。年間の利用者数は約9000人。
 委員会は「利用者の大半が特定団体で、民間への売却を検討するべきだ」とし、売却が不調に終わった場合、指定管理期間終了後の10年度に廃止するよう提言している。
 これに対し、山田会長は「試乗会やヨット教室も開いており、使用者は特定ではない。経営面のみの分析ではなく、スポーツや文化の振興といった教育の視点で考えてほしい」と反論する。全日本選手権や全国大学選手権の会場にも利用されており、売却・廃止されれば、これらの大会は開催できなくなるという。
 また、県内には民間のヨットハーバーもあるが、いずれも大型クルーザーやバスボート用で、ヨットのような小型艇用の艇庫や桟橋はなく、クラブ活動で週4回、生徒が練習する県立膳所高ヨット部顧問の山下員徳教諭は「代替施設はなく、廃部にするしかないだろう」と心配する。
 ハーバーでは、北京五輪で7位に入賞した松永鉄也さんや、世界最高峰ヨットレース・アメリカズカップに出場した兵藤和行さんらも練習した。小学2年から腕を磨いた松永さんは「今の自分があるのは、柳が崎のおかげ。後輩たちの練習場をなくさないでほしい」と話している。

■今夏の水上バイク利用台数が激減 県レジャー審「琵琶湖ルール」浸透(京都新聞電子版)
 滋賀県琵琶湖レジャー利用適正化審議会が21日、大津市の県合同庁舎であり、今夏の水上バイクの利用台数が昨年度に続き、激減していることが報告された。水質に負担をかける従来型2サイクルエンジンを原則禁止する「琵琶湖ルール」が2年目を迎えたことや利用場所の有料化、閉鎖などが原因とみられる。
 琵琶湖では一部の水上バイクの走行マナーや騒音が問題になっており、県琵琶湖レジャー対策室が、8月中旬に湖岸16カ所で一日あたりの利用台数を数えた。今夏は228台と「琵琶湖ルール」が始まる前の2007年度の半数以下で、ガソリン高騰も影響した昨年度の208台に続き少なかった。
 減少の原因はほかに、大津市の柳が崎湖岸入り口の閉鎖や長浜港の有料化、経済情勢の悪化や天候不順が挙げられる、という。
 一方、大阪府貝塚市の二色の浜海水浴場や摂津市の淀川では、水上バイクの利用が昨年度から3割ほど増加しており、同室は「2サイクルエンジンの規制で、従来、琵琶湖を利用していた人が流入した」としている。

■イチモンジタナゴ産地偽装、販売 容疑の男逮捕 滋賀県警(京都新聞電子版)
 国の絶滅危惧種に指定されている淡水魚「イチモンジタナゴ」を、滋賀県産と偽ってインターネットのオークションサイトに出品したなどとして、滋賀県警生活環境課などは21日、不正競争防止法違反(産地偽装)と文化財保護法違反(無許可の現状変更)の疑いで、埼玉県北足立郡伊奈町本町1丁目、会社員中根弘倫容疑者(40)を逮捕した。
 逮捕容疑は、6月下旬ごろに2回、県外で捕獲したイチモンジタナゴ計20匹をネット販売する際、「天然採取、産地直送琵琶湖産」「琵琶湖で採取」などと示し産地偽装した疑い。また、天然記念物のアユモドキ3匹とミヤコタナゴ82匹を自宅で飼育した疑い。
 県警によると、中根容疑者は容疑を認めている、という。

■灯りの湖:幻想的な光、びわ湖湖岸でライトアップ−−大津(毎日jp滋賀)
◇キャンドル3300個や手作り灯ろう
 大津市打出浜のびわ湖ホールで17日、灯ろうやキャンドルで湖岸沿いの広場をライトアップする「灯(あか)りの湖(うみ)2009」があり、多くの家族連れが幻想的な光に見入った。
 しが文化芸術学習支援センター運営委員会が、環境の大切さを知ってもらおうと企画。3300個のキャンドルを並べ、琵琶湖や星などの形を浮かび上がらせた。また県内の小学生らがリサイクル可能なペットボトルや廃油で作り、笑顔のイラストを描いた「笑顔灯ろう」約100個も飾られた。
 妹と訪れた市立逢坂小3年、高谷実莉ちゃん(9)は「灯ろうにはキティちゃんを描きました。キャンドルの光はゆらゆらしていてきれい」と話していた。【後藤直義】

■イチモンジタナゴ産地偽装、販売 滋賀県警、容疑の男に逮捕状(京都新聞電子版)
 絶滅危惧(きぐ)種に指定されている淡水魚「イチモンジタナゴ」を、滋賀県産と偽ってネット販売したとして、滋賀県警生活環境課は21日までに、不正競争防止法違反(産地偽装)の疑いで、埼玉県内の会社員の男(40)の逮捕状を取った。
 県警によると、今年6月ごろ、実際は滋賀県産でないのに、ネットオークションに「滋賀県産天然イチモンジタナゴ」と称して産地を偽り、販売した疑いが持たれている。魚を調べた結果、滋賀県産の型とは違うことがわかったという。
 県によると、イチモンジタナゴは琵琶湖でも広く見られたが、外来魚の侵入などで今はほとんど絶滅したとされ、希少価値が高く、県条例で捕獲が禁止されている。県が今年6月、愛好家からの連絡を受け、県警に通報していた。

■希少淡水魚ネット販売の男立件へ 「滋賀県産」と偽る(Chunichi Web)
 環境省が指定する絶滅危惧(きぐ)種で、滋賀県の指定希少野生動植物種の淡水魚イチモンジタナゴを産地偽装して販売したとして、同県警は不正競争防止法違反の疑いで、埼玉県の40代会社員の男を近く立件する方針を固めた。国指定天然記念物のアユモドキを許可なく飼育したとして、文化財保護法違反でも立件する。
 捜査関係者によると、容疑では、岐阜県内で自分で捕獲したイチモンジタナゴを希少価値の高い滋賀県産と偽ってインターネットで販売し、多額の利益を上げていたとされる。滋賀県産は観賞用で個体当たり1万円以上で売買されることもある。
 また、男は自宅でアユモドキも飼育。文化財保護法では許可なしに現状を変更したり、保存に影響する行為をしてはならない。県警はアユモドキの入手ルートを調べている。
 県内でイチモンジタナゴを捕獲した疑いがあるとして県警は9月、自宅を捜索した。

■絶滅危惧種の魚、ネット販売の男逮捕へ(msn産経ニュース)
 環境省が絶滅危惧(きぐ)種に指定している淡水魚、イチモンジタナゴを、捕獲が禁止されている滋賀県の琵琶湖産と偽って、ネットで販売したとして、滋賀県警は20日、不正競争防止法違反(産地偽装)の疑いなどで埼玉県内の会社員の男(40)の逮捕状を取り、近く逮捕する方針を固めた。
 捜査関係者によると、男の自宅の家宅捜索で、国が捕獲を禁じている絶滅危惧種で、国指定の天然記念物の「アユモドキ」や「ミヤコタナゴ」も無許可飼育していたことが判明。県警は、希少種の捕獲や譲渡を禁じた種の保存法違反の疑いでも捜査を進める。
 男は、県警の任意の調べに対し、「ミヤコタナゴは1匹、高ければ約1万円の値段でネット販売した」などと供述。違法に魚を捕獲し、マニア向けにネットで販売して金をもうけていたとみられている。
 捜査関係者によると、男は、今夏、実際には滋賀県で捕獲していないにもかかわらず、インターネットサイトのオークションに「滋賀県産天然イチモンジタナゴ」と称して、イチモンジタナゴの産地を偽って販売した疑いなどが持たれている。男は「実際は岐阜県内で捕獲した」と供述しているという。
 イチモンジタナゴは、かつては琵琶湖でも広くみられたが、現在は北部の数カ所にしか生息しておらず、滋賀県は条例で捕獲を禁止している。岐阜や岡山、九州などにも生息しているが、琵琶湖産は希少価値が高く、マニアの間で人気という。

■休耕田で養殖のホンモロコ水揚げ あめ煮用に75キロ(Chunichi Web滋賀)
 休耕田を活用して琵琶湖固有種のホンモロコの養殖に一昨年から取り組む東近江市百済寺本町の山本哲夫さん(60)の養殖池で、5月に産卵、ふ化した稚魚が6〜9センチに成長した。20日には、飼育する一部の池を水抜きし、あめ煮用として捕まえた。
 山本さんは少年時代に琵琶湖でたくさん釣れたホンモロコが激減してしまった状況をさみしく感じ「地産地消」の思いで一念発起。住宅機器販売会社を経営しながら休耕田や自宅敷地内の計40アールの土地に大小11カ所の養殖用池を自ら造り、養殖している。
 この日は、5アールほどある養殖池の水抜きを4時間ほどかけて行い、約75キロを水揚げ。大小の差は多少あるものの、いずれも順調に育ったという。
 あめ煮は自家製で、道の駅「あいとうマーガレットステーション」で1パック(140グラム)千円で販売している。山本さんは「今年も順調に育ってくれた。甘露煮は改良を重ね、味はさらによくなっていますよ」とアピールしていた。問い合わせは、山本さん=電0749(46)0061=へ。(前嶋英則)

■ウェザーニューズと気象庁、バトルの構図(Yomiuri On Line)
 日本列島を縦断した台風18号について、上陸地点を独自に発表した民間の気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京)に対し、許可された業務の範囲を逸脱したとして、気象庁は再発防止を指導した。
 「混乱を防ぐため、台風などの防災情報は気象庁発表に一元化すべきだ」。同庁はそう主張するが、ウェザー社は19日、観測結果を公表しただけで防災を目的とする情報にはあたらない、などと反論する内容の上申書を同庁に提出、議論は平行線のままだ。気象情報会社の業務は、どこまで認められるのか。
◆上陸地点も時刻も相違◆ 
 台風18号を巡っては、気象庁が「8日午前5時頃、愛知県の知多半島付近に上陸した」と発表したのに対し、ウェザー社は「午前4時過ぎ、三重県志摩市に上陸した」とホームページに掲載。台風の進路は、気圧や風向の変化といった気象データから解析するが、気象庁とは異なる上陸地点になった理由について、同社は、志摩市付近にいた携帯サイトの会員からの情報提供などを加味した結果と説明する。「風がやんだようだ」など、志摩半島が台風の目に入ったと判断できる情報が複数寄せられたという。
 これに対し、同庁は翌9日、「許認可の範囲を超えている」として同社を口頭で注意した。
◆利用者のニーズは?◆
 気象情報会社は気象業務法に基づき、気象庁長官の許可を受けて予報業務を行っている。同法は「許可又は認可には、条件を付し、及びこれを変更することができる」と定めており、気象庁は許可に際して「台風の進路等に関する情報は、気象庁の情報の解説にとどめる」との条件を掲げている。「防災情報は公益性が高く、情報が複数あると混乱を招く」(同庁民間事業振興課)との考えによるもので、ウェザー社はこの条件に反したと同庁はみる。
 同庁によれば、気象情報会社が制約を受けるのは、台風に関する全情報。だが、同社は「台風の進路等に関する情報」に関し、「予想進路や予想最大風速など予報にかかわる事項を指すものだと理解している。こちらが示したのは予報ではない」と反論した上で、「利用者は迅速な情報を求めている。我々はそれに応えたい」と強調する。
◆胸襟開いて話し合っては◆
 2007年7月の新潟県中越沖地震でも、同社は被災者向けにがけ崩れの危険情報をメールで配信。これが許可外の業務だったとして、翌月に同庁から業務改善命令を受けている。
 1994年の改正気象業務法施行で、民間の気象予報業務が認められて15年。最大手のウェザー社の携帯サイトの有料会員は現在、160万人に上るという。
 解説にとどめるべき情報の範囲について、気象庁が「台風の進路等」とあいまいな表現にとどめ、明確に定義してこなかったのは確かだ。民間からサービスを受ける人が当初の予想を超えて広がった今、その守備範囲を、官民が胸襟を開いて話し合ってみてはどうだろうか。(堀江優美子)

09/10/20

■ブルーギル:おとり魚使うと…捕獲に効果 財団研究員「群れる性質」に着目(毎日jp宮城)
◇財団研究員が発表
 淡水在来魚を食害する外来魚ブルーギルの「群れる性質」に着目し、おとり魚を使って効果的に捕獲する駆除の可能性を、県伊豆沼・内沼環境保全財団の藤本泰文研究員(34)が17日、仙台市青葉区の東北大農学部での「水辺の自然再生シンポジウム」(NPO法人「シナイモツゴ郷の会」などが主催)で発表した。異性誘引物質「フェロモン」によるオオクチバス駆除原理の発見に次ぐアイデアで効果が注目される。
 藤本研究員によると、ブルーギル捕獲用のアイ籠(かご)におとりを複数匹入れた「おとり付き」と、「おとりなし」を伊豆沼に設置し捕獲数を比較した。「おとりなし」が延べ526回の設置で196匹に対し、「おとり付き」は105回で242匹と捕獲率がぐんと高かった。より大きく群れようとするブルーギルの行動を生かした駆除の基本をつかんだ形だ。
 ブルーギルが高密度に生息する場合は、おとり効果が弱いため、定置網や釣りなど従来の方法で駆除し、生息数をある程度減らしてから「おとり誘引」に切り替える駆除モデルを提唱できないか調査を進める。
 藤本研究員は、水の濁った伊豆沼で産卵期のオオクチバスのメスがなぜオスの作った巣を見つけられるのか疑問を持ち、オスの胆汁がフェロモン効果を持つことを発見した業績がある。【小原博人】

■水草:“厄介者”を資源に バイオ燃料に活用 京大や県研究機関が実験(毎日jp滋賀)
◇あすから長浜で「びわ湖環境ビジネスメッセ」−−パネル展示へ
◇来年度にも実用化の見通し
 琵琶湖で悩みの種となっている水草。特に南湖では異常繁茂し、船の航行や漁業に支障が出ている。そんな厄介者を湖岸を走るバスなどの燃料に活用しようと、京大や県の研究機関が続けてきた実験が、来年度にも実用化される見通しになった。21〜23日に長浜市の県立長浜ドームである「びわ湖環境ビジネスメッセ」でパネル展示される予定で、水草に悩む国内外の河川や湖にとっても朗報となりそうだ。【安部拓輝】
 異常繁茂の原因については、94年の大渇水で湖底まで日光が差し込んだため、カナダ藻などの水草が伸び始めた、との説もある。今月8日の台風18号の接近後、湖岸には大量の水草が打ち寄せられ、悪臭を放つようになった。大津市のなぎさ公園では14日、市と県の職員らが列になって水草の除去作業を行い、岸辺にはみるみる山ができた。
 毎年、除去作業を続けている県は、06、07年度はそれぞれ7400万円を投入し、3000トン弱を回収して農家に肥料として無償提供した。しかし財政難の中、08年度の予算は4800万円に削減され、回収量は約2000トンに。「これ以上の除去は難しい」のが現状だ。
 これを「資源」にしようと考えたのが、県東北部工業技術センターの松本正主任専門員(50)。石油高騰を機に代替燃料として注目されるバイオエタノールを精製しようと07年6月に研究を始めた。その後、遺伝子を組み換えた酵母を開発した京大エネルギー理工学研究所が参画し、精製量が急増。今年9月から100リットルの大型試験器で量産実験を行ったところ、サトウキビやトウモロコシからの精製率以上の精製が可能になった。
 今後は、草を乾燥させずに刈り取ったまま精製して効率を高める方針。来年4月以降は、湖岸の港近くにプラントを設置しての実用化を検討中で、出資に前向きな企業や財団も募る。
 淡水湖の水草問題はアフリカのビクトリア湖をはじめ世界的に顕在化しており、京都・嵐山の桂川や淀川でも課題となっている。京大の渡辺誠也助教(分子生物学)は「水草が町のバスや公用車の燃料となれば、厄介者は宝になる。循環型社会のモデルとして行政にも応援してほしい」と話している。

■ゆるキャラや女子大生が湖上ダンス−ロッテの動画コンテストで地元PR(びわ湖大津経済新聞)
 滋賀県のマスコットキャラクターやびわ湖の名物がウォーターボールを使って湖上ダンスを行い、その姿が撮影された。「噛む〜とフニャンフニャン ♪」のCMで話題を集めている「fit’s」のプロモーションの一環として、ロッテ(東京都新宿区)がウェブ上で行っている「ダンスコンテスト」の都道府県別選抜ダンスコンテストに、「滋賀県やびわ湖をPRしよう」とNWWA日本ウォーターウォーク協会(大津市木の岡町)が企画した。
 同コンテストは、サイト上で公開されている振り付けを覚え、都道府県ごとに用意された曲でご当地の名物をPRしながら撮影したダンス動画を投稿し、動画投稿サイト「YouTube」で公開する。再生回数が多い動画作品が入賞する仕組み。
 同協会理事長の御舩泰秀さんが「びわ湖や滋賀県の面白いものをPRできる絶好の機会」と企画した。10月上旬に大津市のびわ湖畔でびわ湖の水面に浮かべた直径2.5メートルのビニール製の「ウォーターボール」に滋賀県のマスコットキャラクター「キャッフィー」が入り地元の親子が踊る動画や、立命館大学びわこ草津キャンパスに通う女子大生が水着でボールに入り踊る動画などの撮影を行った。子どもがゆるキャラと一緒に魚のキャラクターをかぶって踊ったり、ボールの中でバランスが取れず転倒したり「びわ湖を存分に生かした面白い動画が撮影できた」と御舩さん。
 何度も転びながらウォーターボールで踊った立命館大学3回生の久間菜央さんは「ウォーターボールに入ってみたかったのですごく楽しかった。全国の人に少しでも見てもらいたい」と話し、キャッフィーと一緒に踊った親子は「子どもと一生懸命練習した。子どもたちもキャッフィーと踊れていい思い出になった」と振り返った。
 御舩さんは「動画を通して始めてびわ湖を見るという人もいると思う。滋賀県、びわ湖、そしてウォーターボールのことを少しでも知ってもらえたら」と話す。「入賞できたら、賞金の一部をびわ湖環境保全のために寄付したい」とも。

09/10/19

■台風上陸地「愛知だ」「いや三重」 官民バトル大荒れ(asahi.com滋賀)
 日本列島を縦断した台風18号の上陸地点をめぐって、気象庁と民間の気象情報会社「ウェザーニューズ」の間で論争が繰り広げられている。防災上の混乱を避けたいと台風の進路情報の一元化を迫る気象庁と、分析に自信をみせ、譲る気配のない同社のバトルは収まりそうにない。
 18号は今月8日、強い勢力を保ったまま約2年ぶりに上陸し、東海や関東、東北を縦断した。36都道府県で住宅が壊れたり浸水したりして、127人がけがをし、5人が死亡した。
 気象庁は8日午前5時過ぎ「愛知県知多半島付近に上陸」と発表したが、ウェザーニューズはその約20分前、「同4時ごろ、三重県志摩半島に上陸」と同社が運営する一般向けのインターネットサイトに掲載。この日、サイトの閲覧数は4千万回にのぼった。
 この食い違いを気象庁は見逃さなかった。民間事業者が予報する場合には、気象業務法に基づいて「台風の進路等に関する情報は、気象庁の情報の解説の範囲にとどめる」と条件をつけていることを盾に、さっそく9日付で同社に再発防止を指導した。
 これを受けて、同社は14日夜、インターネットで特別番組を流し、真っ向から反論した。気象庁の発表した18号の進路が、志摩半島を迂回(うかい)したように見えることを「奇跡のカーブ」と皮肉ったうえで、「三重県に上陸したと考える方が自然」などと主張した。同社の気象予報士や森田清輝取締役らも交代で出演し、番組は2時間に及んだ。
 両者とも、気圧や風向きの変化などのデータをもとにして進路を解析している点に変わりはないが、同社がこだわる背景には、昨年から活用している「サポーター」と呼ばれる有料会員からの情報の存在が大きい。現地から天候の情報をメールで寄せてもらい、解析に役立てる。18号でも8日午前4時前後には、「急に風が弱まった」「台風の目に入ったようだ」などの情報が相次いで現地から届き、「志摩半島上陸」と判断したという。
 法的な規制に触れるおそれがある点について、同社は「法的に制限されているのは予報に限られ、上陸地の公表は予報ではなく実況」という立場だが、気象庁は「台風の進路は災害に備えるための防災情報。異なる情報が複数出ると混乱が生じる」と問題視する姿勢を崩していない。
 同庁の桜井邦雄長官は15日の定例会見で「防災情報は統一的である方が望ましいことはウェザーニューズに理解してもらいつつあると思う」と語った。29日には民間事業者向けに台風情報に関する講習会を開き、理解を求める考えだ。
 だが、今後、気象庁の方が上陸地点を修正する可能性もある。同庁はこれまでも台風の消滅後1カ月〜1カ月半かけて詳細に台風の経路を分析し、「確定値」として明らかにしている。当初発表した進路が変わることは珍しくなく、これまでも神奈川県小田原市付近に上陸したと発表した07年9月の台風9号が、後に伊豆半島上陸に修正されたこともあった。(宋光祐)
     ◇
 ウェザーニューズ 86年設立の業界最大手の気象情報会社。資本金17億600万円。東京都港区に本社があり、アジアや欧米など世界15カ国・地域に展開している。独自の予測モデルを使った気象情報が売りで、各地の天気予報やゲリラ豪雨などの情報を携帯電話やインターネットで個人向けに配信しているほか、航空や鉄道、流通事業者などの法人にも提供している。有料会員は約160万人。06年にはゴールデンウイーク前に出した9日間の天気予報をめぐって許認可の範囲を超えているとして気象庁に改善を求められた。07年8月にも新潟県中越沖地震の被災者向けにがけ崩れに注意を呼びかけるメールを配信したことが「気象」の予報ではないとして同庁から業務改善命令を受けた。

■外来の植物や魚が繁殖 串本町西向のため池(紀伊民報AGARA)
 和歌山県串本町西向の成就寺のため池で、ブラックバスやホテイアオイなど外来の植物や動物が増えている。最近は熱帯魚のグッピーを見たという町民もおり、大崎実宗住職は「環境は随分変わった。誰かが放流したとしたらやめてほしい」と訴えている。
 ため池は、岩渕小池(総貯水量2000立方メートル)で、町の消防水利となっている。
 大崎住職によると、ブラックバスの生息に気付いたのは20年ほど前。子どもがフナを釣っていると思い、聞いてみると、ブラックバスを釣っていることが分かったという。ブラックバスは、外来生物法で特定外来生物に指定され、移動が禁止されている。最近では、週末など多い時で、町内外から10人ほどが釣りに来ているという。
 また、水面にはホテイアオイが広がっている。ホテイアオイは、外来生物法で要注意外来生物に指定されている浮遊性水草。十数年前に池に現れ、どんどん繁殖したため、10年ほど前と3年ほど前に除去した。それでも増えており、多い時は池の表面の9割を覆う。現在は、台風 18号の雨で流されて減ったが、池の約7割を覆っている。
 大崎住職は、手に届く部分のホテイアオイは普段から除去しているが、届かない所がほとんどで、近々全体の除去をしたいと考えているという。
 池の水は以前、水田用に使われていた。大崎住職は「昔は耕作者が年に1、2回池の大掃除をしたが、最近はしていないので環境が変わったのだろう。飼っている魚などを放した人がいるとしたら、マナーを守ってほしい」と呼び掛けている。

■「ほり干し」復活 地域の力で(asahi.com福岡・九州)
 久留米市三潴町西牟田のため池で17日、30年ぶりに池の水を抜く「ほり干し」があった。筑後地方では「ほり干し」は秋の風物詩だったが、旧三潴町はため池を公園にしたため水を抜くのをやめていた。地域のふれあいを取り戻そうと、地元の十連寺地区が「ほり干し祭り」として復活させた。干し上がった池で魚をつかみ取りした子どもたちと一緒に、大人も懐かしさに顔をほころばせた。来年以降も続けたいという。(岡田玄)
 ため池は周囲約600メートル、広さ約2万8千平方メートル。水は約1カ月かけて抜き、祭りには地元の住民ら約200人が参加。ヒナモロコ里親会の村上政利事務局長(61)がため池の魚について解説した後、子どもたちが池の底で泥まみれになりながら魚を捕まえた。富安伸良区長(73)は「懐かしいですね。地域が力を合わせる機会が最近は減っているので、もう一度やろうということになった」と目を細めた。
 かつては農作業が終わった晩秋、「ほり干し」の権利を入札し、落札した人が池の中の魚をとった。中には、近くの船小屋温泉から芸者を呼んで、宴会を開く地域もあった。取れた魚は炭であぶり、わらに挿して「ひぼかし」という保存食にし、だしやご飯のおかずにした。
 しかし、生活習慣が変わるのにあわせて風習は途絶え、池はいつしかバス釣り客でにぎわうようになった。「池が外来魚でいっぱいになっていないか心配だった」と富安区長。
 水を抜いた後、池の底には泥が深さ50センチほど積もっていた。この日、子どもたちが捕まえた魚はコイやフナ、ウナギ、ナマズ、エビなどのほか、国内では筑後川と有明海にしかいないとされるエツも見つかった。心配されたブラックバスやブルーギルなどの外来魚はほとんど見つからなかった。
 ため池は水を抜いたまま約2週間このままにしておき、天日で池の底を消毒するという。
 たくさんのフナを捕まえた西牟田小2年、富安大真君(7)は「泥がぬるぬるして気持ち悪かった。池にこんなに大きな魚がいるなんて知らなかった。毎年やりたい」と泥だらけの顔で笑った。

■小学生向け「うみっこ通信」復活 琵琶湖博物館、HPで年2回(京都新聞電子版)
 琵琶湖博物館(滋賀県草津市下物町)はこのほど、学芸員が小学生向けに研究内容などを伝える「うみっこ通信」を同館のホームページ(HP)に掲載し始めた。
 博物館は開館翌年の1997年から子ども向け情報誌「うみっこ」を年2回発行していたが、財政難から2008年に廃刊。子どもたちへの情報発信を続けるために、インターネットを活用することにした。
 情報誌の製作は業者に委託していたが、今回は学芸員が直接、自身の研究内容を書いている。現在掲載中の通信では、中島経夫学芸員がコイ科の魚には、のどの奥に歯があることや、県内の水路にすむ魚の標本を作っていることなどを紹介している。
 今後、学芸員34人が交代で執筆し年2回追加する予定。琵琶湖博物館HPはhttp://www.lbm.go.jp/

■北浦で転落、死亡(Yomiuri On Line茨城)
 18日午後4時頃、潮来市釜谷の北浦湖畔にある「潮来マリーナ」のドックで、ボートの片づけをしていた横浜市青葉区美しが丘西、自営業村田要一さん(42)がボートから水深3・5メートルの水中に転落した。村田さんは約20分後に仲間に引き上げられたが、搬送先の病院で死亡した。
 村田さんは北浦で行われたブラックバスの釣り大会に参加していた。(行方署発表)

09/10/18

■釣り大会後に転落、魚探で捜索、いかりで引き上げも…男性死亡(msn産経ニュース)
 18日午後4時ごろ、北浦に面した茨城県潮来市釜谷の「潮来マリーナ」船だまりで、釣り大会に参加していた自営業、村田要一さん(42)=横浜市青葉区=が水中に転落した。
 転落に気付いた釣り大会参加者たちが魚群探知機で捜索を始め、いかりを使って引き上げたが、村田さんは約2時間後に死亡が確認された。
 県警行方署によると、村田さんは大会終了後、1人でボートの後片付けをしていて転落した。同署は事故とみて原因を調べている。

■琵琶湖の水質保全 取り組みなど報告へ 世界湖沼会議派遣 児童ら発表まとめ(京都新聞電子版)
 中国・武漢で11月2日に開幕する第13回世界湖沼会議に滋賀県が派遣する小学生の「びわっ子大使」たちが18日、中国、韓国の子どもたちと討論する湖沼保全についての発表内容をまとめた。湖沼会議では琵琶湖の固有種の減少など生態系の課題や水質保全への取り組みを報告し、湖や川に関心を持つ大切さを訴える。
 びわっ子大使は県内の小学5、6年の計7人。湖沼会議会期中のイベント、日中韓子ども湿地交流に日本代表として参加する。
 発表では、固有種の魚の減少や、内湖干拓などの開発で魚の産卵場所のヨシ帯が減ったことを説明。釣った外来魚を湖に戻さない「びわこルール」も紹介するほか、生活排水をできるだけ流さないことが水質保全につながっていると訴え、「川の水を生活に使っていたころのように、川や湖の環境に関心を持つことが大切」と結ぶ。
 発表内容は、琵琶湖や西の湖(安土町)の視察、研究者への取材など過去3回の事前学習で子どもたちが書いた文章をまとめた。18日は、草津市の琵琶湖博物館で最後の事前学習を行い、発表の予行演習を行った。
 3カ国の討論で日本のリーダーを務める草津市の玉川小6年片山稀君(12)は「中国、韓国の参加者に、両国の湖ではヨシ帯がどんな役割を果たしているか聞いてみたい」と話していた。
 今回の世界湖沼会議は、国際湖沼環境委員会(ILEC、本部・草津市)と中国環境科学院などが主催し、11月2日から5日まで、各国の研究者や行政関係者、市民らが湖沼保全のあり方を議論する。

■全国一斉清掃:地域をきれいに、清掃活動に汗 毎日新聞専売会、大津などで(毎日jp滋賀)
 毎日新聞販売店による清掃活動が17日、全国一斉に行われ、県内でも専売会(西沢基治会長)の約80人が大津市本丸町の膳所公園などの清掃に取り組んだ。
 同公園の琵琶湖岸には、台風18号で大量の水草や藻が打ち寄せられており、市が引き上げて乾燥させたものを、そろいの法被やジャンパーを着た店主や従業員らが拾い集めた。また、彦根市野瀬町のひこね市文化プラザ周辺でも、空き缶やたばこの吸い殻などを拾った。
 今回で4回目。池本淳・今津販売所長は「みんな清掃する手つきが慣れてきた。今後も自分たちの地域をきれいにしたい」と話した。【前本麻有】

■台風18号:琵琶湖岸につめ跡 大量の水草、どう処分 撤去費用は数百万円(毎日jp滋賀)
◇水質向上で湖底に光、繁殖進む?
 列島を縦断した台風18号。県内の人的被害は軽傷1人だったが、大津市などの琵琶湖岸には大量の水草が打ち寄せ、漂流物の扱いの難しさを浮き彫りにした。湖面に浮いた水草は県が集めて肥料化できるが、陸上に打ち上がったものは市の管轄。水分が多すぎて焼却処分できず、湖岸には市がかき集めた水草の山が並んだまま。処分費用は数百万円かかる見通しだ。【稲生陽】
◇熊手手に大津市職員恨み節
 「たったこれだけでも300キロはある。きりがないって」
 クレーンでつり上げた水草の束を指差し、作業員はあきれたような顔を見せた。市職員ら約220人のほか、県職員約100人、造園協会のボランティアらが除去作業をした14日朝。石造りの湖岸には、みるみる畑のあぜのような深緑の山ができた。「今後大きな台風が来るたびに駆り出されると思うと気が重い。こんな大量のごみが自然発生するなんて」。着慣れない作業着姿の市職員の1人は、熊手を手に恨み節を口にした。
 今回は、夏が終わって水草が大きくなり切ったところに北東からの風が直撃。かつてない量の水草が同市の湖岸約3キロにわたって打ち寄せ、腐りかけて悪臭を放っている。湖面も潮だまりには茶色く変色した水草がぎっしりと浮かび、まるで沼地のよう。市は9日と14日に延べ約400人態勢で計約260トンを除去したが、残りは業者に委託する方針という。
 県や市によると、琵琶湖の水草はここ15年で急増。浅瀬の多い南湖では湖底の7割を水草が覆い、現在では南湖だけで10万トンが繁茂しているという。渇水で水位が下がったり、水質向上で湖底に光が届くほど透明度が上がったことなどから繁殖が進んだとみられる。下水道普及率が低く、水質の悪かった1960年代には逆に水草は少なかったといい、環境浄化の思わぬ影響が出た格好だ。
 一方、問題となっているのが水草の処分方法。湖面を管理する県は、船で刈り取った水草約25トンを草津市の専用空き地で乾燥させて肥料化する予定。しかし、大津市が草津市にごみを持ち込むと廃棄物処理法違反になるため、市内の最終処分場に不燃物として埋めるしかないという。同市の松井繁夫・公園緑地課長は「全部埋めるのは無理。湖岸にはまだ300トンくらいはありそうだが、処分も含めて業者に委託するしかない」と話す。市は昨年、県内の市町で設立した漂着物回収のための基金(残高約4590万円)の初適用を申請する予定だ。

09/10/17

■30年ぶり「ほり干し」久留米・新溜池魚取りに子ども歓声(Yomiuri On Line福岡)
 久留米市三潴町の十連寺地区にある「新溜池」(約2万7400平方メートル)で17日、ため池の水を抜いて魚を取る「ほり干し」が約30年ぶりに行われた。
 ほり干しは池の底を天日で乾燥させて清潔にするとともに、魚を一斉に捕まえる地区の行事。かつては秋から冬にかけて行われていたが、近年は人手不足などで途絶えた地区が多く、十連寺地区でも久しく行われていなかった。
 地区の住民らが前日から水を抜き、朝には魚の背中が見えるほどの水位に。コイ、フナ、ナマズ、ウナギのほか、筑後川のみに生息するとされる珍魚のエツ、外来魚のブラックバスやブルーギルも見つかった。
 外来魚は駆除し、コイやフナは隣のため池に放流。子どもたちは泥で真っ黒になりながら、歓声を上げて魚を取り上げていた。
 区長の富安伸良さん(73)は「地域の住民がふれ合い、きずなを深める行事として、今後は毎年続けていきたい」と話していた。(木戸隆司)

■寄付:琵琶湖保全に役立てて 滋賀トヨタなど、25万円を県に(毎日jp滋賀)
 滋賀トヨタ自動車(平田昭夫社長、大津市)とネッツトヨタ滋賀(同)は16日、新型プリウスの売り上げの一部25万2000円を県に寄付した。琵琶湖のヨシ群落保全や水源を支える森作りなどに充てられる。
 5月から販売が始まった新型プリウスの売上金を1台につき500円積み立て、9月末までの504台分を寄付した。
 平田社長は「琵琶湖の環境に貢献できたらと思った。今後も継続して頑張りたい」と話していた。【後藤由耶】

■湖西道路 騒音対策を(asahi.com滋賀)
【周辺住民 国交省に要望書】
 4年前に無料化され、通行車両が増加した湖西道路の騒音や振動により、周辺の住環境が破壊されているとして、大津市仰木の里の住人が16日、前原誠司国土交通相あてに対策を求めた要望書を滋賀国道事務所に提出した。
 要望書を提出したのは「騒音対策を求める仰木の里住民の会」のメンバー8人。(1)遮音壁の設置(2)騒音と振動を無料化以前の状態に戻す具体策(3)4車線化する場合はトンネル化すること――を求めている。
 湖西道路は有料道として89年に大津市坂本北〜志賀間の16.7キロが全線開通。普通車で最大830円、大型車で同1250円、特大車で2930円を徴収したが、05年8月に無料化された。滋賀国道事務所によると、無料化直後に大型車両の交通量は約5倍に増えた。

■イネもイヌも外来種。ブラックバス駆除は滑稽(Famly12月号)
Famly12月号(プレジデント社)連載「池田教授のエコロジ評[22]」見出し

09/10/16

■湖西道路 無料化で交通量激増 沿線住民 騒音対策を国に要求(京都新聞電子版)
 大津市の国道161号湖西道路の沿線住民たちが16日、騒音、振動対策を求める要望書を前原誠司国土交通相あてに提出した。湖西道路は4年前に無料化して以降、交通量が激増しており、住民らは騒音と振動を無料化前の状態に戻す対策を講じるよう求めた。
 仰木雄琴ICの北にある仰木の里、仰木の里東などの湖西道路沿線の約60人。「湖西道路の騒音対策を求める仰木の里住民の会」(大村章代表)を作り、同日、メンバーらが国土交通省滋賀国道事務所(同市)に要望した。
 要望書では「大型トラックの交通量が増えて騒音、振動が激しく、安眠が脅かされているのに、国交省は抜本的な対策をしてこなかった」とし、遮音壁設置などの対策を求めている。
 国道事務所によると、有料だった05年7月25日の付近の交通量は1日約9600台。無料化した同8月1日は2・8倍の同約2万6600台と激増。大型車は5・5倍になったという。騒音は、同地域の環境基準(65〜70デシベル以下)の範囲内だった。
 住民の1人は、「騒音は環境基準内というが、数字は平準化したもの。ピーク時はそんなものではない。振動で窓ガラスが揺れ、未明に跳び起きることもある」と話した。

■乗船後、児童7人が発熱 滋賀 「うみのこ」学習中止(京都新聞電子版)
 滋賀県の環境学習船「うみのこ」で16日から1泊2日の学習航海に参加していた湖南市の4校は同日、乗船後に児童7人が発熱し、新型インフルエンザの可能性があるとして、感染拡大防止のため学習航海を中止した。
 県教委びわ湖フローティングスクールによると、石部南、菩提寺北、三雲東の3小学校と三雲養護学校の5年生計163人が参加。乗船後の昼食時に全児童に行った体温測定で、4校の計7人が37度以上の発熱があることが分かった。
 乗船前に各校ごとに行った健康観察では、発熱者がいないことを確認していたという。参加者は16日夕、寄港地の長浜港からバスで各校に戻った。

■大津・旧柳が崎水泳場:自然生かした公園に 検討委が市に整備方針(毎日jp滋賀)
 戦後に湖水浴場としてにぎわった大津市の旧柳が崎水泳場の活用問題で、整備方針を検討していた学識者らの検討委は15日、砂浜などを生かした親自然型公園とする方針を同市に回答した。基本計画策定から6年。市は年内にも着工し、来年度内の完成を目指す。
 1925年にオープンした同水泳場は県内外の観光客でにぎわったが、水質悪化などで93年に閉鎖。03年度の基本計画策定後も不法に建てられたプレハブ小屋の撤去交渉などで計画がとん挫していた。今回の計画案では、砂浜を利用した親水域を設け、現存する樹木を利用した自然公園として整備する。
 委員を務めた寺田智次・同市都市計画部長は「従来の生態系を生かしたビオトープ型の公園にしたい。完成を急ぐ」と話した。【稲生陽】

09/10/15

■来春の花粉、少ない見込み 夏の日照少なく(asahi.com)
 日本気象協会は15日、10年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量予測を発表した。全国的には過去10年の平均や今春と比べていずれも少なくなる見込みという。
 今年は、7月下旬〜8月上旬に大雨が降って低温の日が続いたことや夏全体を通して日照時間が少なかったことから花芽の成長が抑えられたという。特に北陸、東海、中国・四国地方では非常に少なくなる見込み。

■埼玉産小魚「モロコ・パイ」商品化 パレスホテル大宮シェフが考案(Web埼玉)
 全国一の生産量を誇る埼玉産の小魚ホンモロコの出荷が始まった。それに合わせパレスホテル大宮(さいたま市大宮区)の統括シェフ・毛塚智之さん(41)がホンモロコを素材としたパイを商品化、今月31日に開幕する全国生涯学習フェスティバル(まなびピア埼玉)で本格発売する。毛塚さんは「ホンモロコは健康食材。食べやすくおいしいのに、一般の人にあまり知られていない。埼玉産のPRにつながれば」と話している。
 ホンモロコは琵琶湖原産のコイ科の小魚。関西では高級食材として知られている。カルシウムがワカサギの2倍ほどあり、県内ではザコ煮や空揚げ、てんぷらで食すのが一般的。骨が軟らかく食べやすいことから近年、健康食材として注目されている。
 県は1992年、転作の一つとして全国に先駆け、水田を利用した養殖技術を確立。普及に取り組み、現在は県北東部の農家を中心に約50戸で生産している。外来魚や水質悪化の影響などで琵琶湖産の漁獲量が減少する中、埼玉の生産量(10月〜2月)は約20トンで全国一となっている。
 利根川や荒川、中川流域の「川の国」埼玉は昔から淡水魚の食文化が発達。県北東部の農村地帯を中心にモツゴやフナなど、小魚をカルシウム源としてザコ煮にして食べる習慣があった。だが食の変化に伴い、川魚が食卓に並ぶ機会は激減。しかもホンモロコは関西原産のため「食材としてポテンシャルは高いのに県民にまだ十分知られていない」(県農林部)のが実情だ。
 「ホンモロコ・パイ」は、そんな優良食材のPRが目的。毛塚さんは昨年12月から試行錯誤を重ね、魚型の焼き菓子(約5センチ)を考案した。サクサクした食感を出すためパイ生地を使用、そこにホンモロコの身を練り込んで焼いた。素材を特徴を生かすため塩を入れたのがポイントという。
 「うなぎパイのような甘さはなく、スナック感覚で味わっていただければ。目先を変えることで、カルシウムたっぷりのホンモロコの良さを大勢の人に知ってほしい」と毛塚さん。「酒の肴(さかな)にも合う」と周囲の評価も上々だ。合わせて狭山茶の生の葉を練り込んだクッキーも開発。2点セットで500円で売り出す。
   ◇
 「彩のもろこ」として普及拡大を図る県農林総合研究センター水産研究所(加須市)は、18日午前10時から「ホンモロコ養殖講座」を開く。問い合わせは、同研究所(TEL0480・61・0458)へ。

■高速無料化に5千億円 概算要求で国交省方針(asahi.com滋賀)
 10年度当初予算の概算要求で国土交通省は、民主党がマニフェスト(政権公約)に掲げる高速道路無料化の財源として約5千億円を要求する方針を固めた。渋滞や二酸化炭素(CO2)排出量への影響を見極める社会実験と位置づけ、地域や時間帯を限定した無料化を実施する方向だ。
 5千億円は、民主党が全国の高速無料化に必要としている財源(年間1.3兆円)の約4割。無料化対象外としている首都高速、阪神高速を除く全国の高速料金収入(年間2兆円程度)の4分の1に相当する。
 大都市部以外の高速料金を休日に限り「上限1千円」とする割引は来年度も継続する方向。それに加え、新たな無料化の社会実験を行う。実験の方法は今後詰めるが、地域や曜日、時間帯などを限定して無料化し、経済効果も含めて影響を検証しながら11年度以降、段階的に無料化の範囲を広げていく方向で検討している。

■ニゴロブナ大きく育て 稚魚1000匹を放流(京都新聞電子版)
 草津市の山田小の4年生が14日、伝統食のふなずしの材料になるニゴロブナの稚魚約1000匹を琵琶湖に放流した。子どもたちは「元気に育って」と、稚魚の成長を願った。
 琵琶湖の固有種であるニゴロブナは近年、激減している。同小では琵琶湖の環境を考えるきっかけにしようと毎年、地元の山田漁協の協力を得て授業の一環で放流している。
 72人の児童がグループごとに分かれて漁船に乗り、北山田漁港を出港。沖合約200メートルの地点で、県水産振興協会が育てた15センチほど稚魚を各自がバケツから放流した。吉村陸君(10)は「稚魚は手の中で元気に跳ねていた。大きく成長した姿を見たい」と笑顔で話していた。

■ウオーターボールで湖上ダンス YouTubeの都道府県対抗に応募(京都新聞電子版)
 タレントが歌いながら踊るガムのCMが話題になっている製菓会社ロッテ(東京)が、ダンスの動画を募集する都道府県対抗「Fit’sダンスコンテスト」に、滋賀から応募しようと14日、大津市の柳が崎湖畔公園で女子大生が直径2・5メートルのビニール製のウオーターボールに入って琵琶湖に浮かび、踊る様子が撮影された。足元が不安定なボールの中でバランスをとって跳びはねる姿が楽しい作品に仕上がった。
 大津を盛り上げようと、大津市のNWWA日本ウォーターウォーク協会理事長御舩泰秀さん(48)と地域動画サイトを制作する上馬充資さん(32)が企画、撮影した。
 草津市の立命館大3年の久間菜央さん(21)と高坂香梨奈さん(20)が出演。一人がボールの中で、もう一人はボールのそばでCM曲に合わせて踊る構成で2種類撮影した。
 作品を応募すると、動画サイトYouTubeにアップされ、再生回数が多い作品が入賞する仕組みだ。高坂さんは「ボールは立つことさえ難しかったが、楽しかった」と振り返り、久間さんは「地域貢献できてよかった」と話していた。

■水草集め 人海戦術(asahi.com滋賀)
【台風被害の琵琶湖岸/悪臭の中奮闘200トン】
 台風18号による波浪でちぎれ、大津市のなぎさ公園一帯の琵琶湖岸に大量に漂着した水草の除去作業が14日、行われた。市職員と県職員ら約300人に民間団体もボランティアで加わり、腐敗した水草の強烈な悪臭が漂う中、人海戦術で水草をかき集めた。
 今回の台風は北風が強かったことから、北向きの湖岸に水草が吹き寄せられた。なぎさ公園一帯の「被害」が最もひどく、草津市でも志那漁港など北向きの湖岸は水草で埋め尽くされた。大津市の担当者は「過去に一度も見たことのないありさま」と嘆く。
 市によると、湖岸ではこの日、約200トンの水草をかき集めた。半分は伊香立地区にある北部廃棄物最終処分場で埋め立て、残りは当面湖岸に仮置きし、処分方法を検討する。
 参加した市公園緑地課の山本聡参事は「水草にはヘドロがまとわりついていて想像以上の重労働でしたが、市民が集う場所なので喜んでいただけると思う」と話した。
 一方、湖面に浮いている水草の処理は県が担当する。この日は25トン除去し、近江大橋のたもとにあるストックヤードで一時保管した後、近江八幡市の農地に肥料として運び入れるという。
【「湖底は水草の森」/県、財政難で対策苦慮】
 「行けども行けども、湖底に水草の森がある」。南湖の水草が異常繁茂している状況を、県立琵琶湖博物館の芳賀裕樹・専門学芸員(湖沼代謝学)はこう表現する。
 被害は甚大だ。水草が船のスクリューに絡まると、航行に支障が出る。漁をしようにも、漁具が入らない。湖岸に漂着すれば腐敗臭が漂い、景観も悪化する。
 今ではすっかり「やっかい者」の水草だが、かつては肥料として重宝された。守山市史などによると、漂着した水草を奪い合って裁判になったり、乱獲しないよう採取解禁日を漁業規則で定めたりしていたという。
 琵琶湖の水位が過去最低のマイナス123センチを記録した94年夏の大渇水後、水草は増殖を始める。今では南湖の湖底の約8割を覆う異常繁茂ぶりだ。湖水の透明度が上がり太陽光が届きやすくなったためともされるが、理由ははっきりしない。
 「水草は水質を浄化し、ニゴロブナやコイの産卵場にもなる。決して悪者ではなく、増えすぎたことが問題だ」と芳賀さん。全国の湖沼の多くで水草が減ったり消滅したりしている中、琵琶湖の右肩上がりの増殖は異常で、繁茂を制御するノウハウの模索が必要だという。
 国の琵琶湖河川事務所と県は昨年度、水草対策の研究のため、有識者による第三者委員会「水草繁茂に係る要因分析等検討会」を設置。刈り取りの継続のほか、水草を食べる琵琶湖の固有魚ワタカの放流や貝びき漁業の操業による繁茂の抑制を柱とする報告書をまとめた。県はこうした提案を施策に反映させ、今年度は1億円超の予算を投じている。
 県自然環境保全課によると、南湖で繁茂している水草の総量は、乾燥前の重量で推定約10万トン。県が昨年度刈り取った総量は約1500トン。財政難の中で対策は限られ、「焼け石に水」なのが現状だ。(日比野容子)

09/10/14

■大津市と県、360人態勢で水草回収 台風18号影響 琵琶湖岸で(京都新聞電子版)
 8日の台風18号で大津市のなぎさ公園湖岸に打ち寄せられた大量の水草を除去しようと、大津市と県は14日、双方の職員計360人態勢で回収作業を行った。湖岸に上がった水草は市が、湖面の水草は県が回収する決まりがあるが、今回は組織の枠を超え、協力して回収に当たった。
 市からは245人の職員が業務として参加。県からは有志120人がボランティア休暇を取り、回収に当たった。打ち上げられてから1週間が経過した水草は強烈な悪臭を放つが、職員たちは湖岸の石積に挟まった水草を手でかき出し、熊手で公園に集めた。
 市公園緑地課によると、この日だけで約54トンを回収し、9日に回収して公園で乾燥させた約40トンと合わせ、市の不燃物処分地に運んだ。水分が多いため埋め立て処分する。
 同課は、あと100トンほどが湖岸に残っていると見ており、今後は業者への委託回収を検討する。湖面にも大量の水草が残っており、県が水草刈り取り専用船で回収を続ける。

■アユの産卵数が半減 琵琶湖周辺11河川、水量不足で遡上困難(京都新聞電子版)
 琵琶湖に注ぐ川でアユの産卵時期を迎えているが、今季の産卵数は平年の半数にとどまっていることが、13日までの滋賀県水産試験場(彦根市)の調査で分かった。主要河川の水量が少なく、アユの遡上(そじょう)が困難になっていたことが原因と見られ、試験場は「今後のアユの個体数に影響するかもしれない」と気をもんでいる。
 琵琶湖のアユは8月下旬から11月初旬までの間、河口から数キロの砂利に産卵する。試験場は毎年、姉川(長浜市)や知内川(高島市)など主要な産卵場となる11河川で産卵量を調査している。
 2日までの調査で、死んだ卵を除いた有効産卵数は、平年の平均92・3億粒を大きく下回る47・2億粒。特に、ピークを迎えるはずの9月下旬からの産卵数が少なく、シーズン合計でも、平年平均の124億粒を割り込む可能性が高い。
 試験場によると、少ない雨量で川が渇水し、遡上できない大量のアユが湖岸や河口付近にとどまっている姿が確認されている。一方で、アユの魚群調査では平年の4倍の数が確認されており、親魚は多いが、産卵につながっていない結果になっている。

09/10/13

■あわら市のため池で外来魚駆除 住民ら環境意識高める(福井新聞ONLINE)
 ため池の自然環境を守ろうと、福井県あわら市樋山の大谷ため池で12日、外来魚駆除と生き物観察会が開かれた。ブルーギルやオオクチバス(ブラックバス)などの外来魚を捕獲して駆除し、参加した地元民や児童ら約130人が地域の宝であるため池の環境保全に向けて意識を高めた。
 自然再生ふくい行動プロジェクトの一環で、同市樋山区民でつくる「樋山地域の自然と環境を守る会」が主催。県、市、水土里ネットふくい、ボランティアらが協力した。同ため池は北潟湖に流入している農業用ため池で貯水量約1万立方メートル。約1週間前から徐々に水を抜いていった。
 8日の台風18号の雨で完全には水抜きができなかったが、捕獲、駆除作業を実施。参加者が池の底ではねる魚を捕まえた結果、オオクチバス586匹、ブルーギル4284匹、ウシガエルのオタマジャクシ3万148匹に対し、フナ205匹、コイ13匹など在来魚は非常に少ないことが明らかになった。
 一方、水草は外来魚が食べないヒシだけが大量に発生していたほか、ブラックバスなどが食べる在来種は確認されず、生態系に深刻な影響を与えていることが分かった。捕獲作業に参加した細呂木小の児童たち約30人は自然保護センターの職員から在来魚と外来魚の違いなどの説明にうなずきながら環境保護への理解を深めた。
 泥んこになった児童たちは「ブラックバスは重たくてすごかった。昔からすんでいるフナやコイなどを食べる外来魚は、日本にはいない方がいい」「外来魚は絶対に放さないで」などと話していた。
 この日は完全に池が干し上がらなかったため、同守る会では、あと1週間ぐらい掛けて完全に水抜きを行い、外来魚をすべて駆除。ため池の生態系を元に戻し、北潟湖における水産業被害などを防止していく。

09/10/12

■アメリカザリガニ・アカミミガメ…ン?意外!おいしい 増えすぎた外来種、野生動物 食べて減らそう(Chunichi Web滋賀)
 増えすぎた外来種や一部の野生動物の影響で生態系のバランスが崩れ、他の動植物の生息が脅かされている。捕獲するなどし処分したいところだが、命あるものをごみとして扱うことには、後ろめたさが付きまとう。ならば「せめて食べて減らそう」。そんな動きが全国に広がっている。(市川真)
 真っ赤な殻の「ゆでアメリカザリガニ」がテーブルに運ばれてくると、座は一瞬静まった。「これが、どぶ川や汚れた池でわが物顔にしているやつか」。そんなつぶやきが聞こえてきそうな雰囲気。参加者が小さな身を恐る恐る口に運ぶと、「淡泊でおいしい」と驚きの声が上がった。
 九月末、名古屋市内の和食店で開かれた外来種を食べる集会。食したのは、愛知県豊田市産アメリカザリガニ、愛知学泉大で研究用に飼育していたミシシッピアカミミガメ、琵琶湖産オオクチバス(ブラックバス)、矢作川産アメリカナマズの四種。在来種の生息を脅かしている外来種ばかりだ。
 板前さんが「初めての経験。甲羅が堅かったので、ノコギリを使いました」と料理法を披露した。カメの味はスッポン料理に、アメリカザリガニは伊勢エビに、それぞれ似ていなくもない。参加した女性は「気が重かったが、意外な味でびっくりです」と話す。
 集会を主催したのは、市民団体「COP10ネット」。来年十月に名古屋市で生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)が開催されることから、市民が主体的に行動するきっかけづくりをしようと結成された。
 外来種は、もともと食用やペットとして国内に持ち込まれ、自然に放たれた結果、大繁殖した。例えばミドリガメの愛称で知られるミシシッピアカミミガメ。愛知学泉大の“カメ博士”こと矢部隆教授によると、一九六六年に大手菓子メーカーが子ども用プレゼントとして初めて輸入。その後サルモネラ菌を媒介することが分かり、家庭で飼われていたカメが次々捨てられた。
 矢部教授の実態調査では、都会の川や池ほど多く生息し、在来種のイシガメやクサガメを追いやっている。生息は世界各国に広がり、国際自然保護連合の「世界の外来侵入種ワースト100」にも指定されている。
 集会に招かれた名古屋市出身のアウトドアタレント鉄崎幹人さん(45)は、外来種を食べ始めて六年。琵琶湖岸に置かれた「外来種回収ボックス」を目にし、「命のごみ箱だ」と衝撃を受けたのがきっかけだ。「ブラックバスがかわいそうに思えて、人間の償いとして成仏させてやろう」と食べたという。
 自分で釣ったり捕獲したりして、これまでに七種類を食べ、テレビやラジオ番組で紹介してきた。鉄崎さんは「カメを食ったと言うと、『大丈夫?』と心配されることが多い」と苦笑いしながら、「カメやザリガニは悪くないのに悪者扱いされている。せめて人間的に、食べて減らそう」と訴える。
◆エゾシカ“発売”
 環境を守る運動や有機食材販売を行うNGO・株式会社「大地を守る会」(千葉市)は十一月から、北海道で食害が問題になっている野生のエゾシカの肉で作ったミニハンバーグなど二品目を発売する。
 エゾシカは、近年、爆発的に増加。農作物や樹木の皮を食い荒らし、二〇〇七年度の農林業被害額は三十二億円以上に上る。北海道は、年間七万頭前後を捕獲し個体数管理に乗り出しているが、肉の需要が少なく焼却される例もある。
 同会は「食べて農業と生物多様性を守る」をスローガンに、二年前からエゾシカ肉の販売を開始。低カロリーで高タンパク、鉄分も豊富に含んだシカ肉のレシピ集も作成した。
 シカの食害は、尾瀬や丹沢、大台ケ原、屋久島などでも発生している。藤田和芳会長は「おいしく食べて、結果として農業や生態系が守られる運動を続けたい」と話す。問い合わせは同会=電043(213)5514=へ。

09/10/11

■新宮港 地球探査船「ちきゅう」が着岸 17・18日に船内一般公開を予定(紀南新聞ネット版)
 紀伊半島沖の熊野灘で地震発生メカニズムの解明に挑んでいる、独立行政法人海洋研究開発機構運用の地球深部探査船「ちきゅう」(5万7087トン)が本年度の研究航海を終了し10日、新宮港に寄港した。「ちきゅう」は船内の一般公開(17日と18日)などを行ったあと19日に、横浜港に向け出港する予定。

09/10/10

■底層水の環境基準追加へ 湾、湖沼の生物保護で環境省(Chunichi Web)
 環境省は10日、海水の入れ替わりが少ない湾などの閉鎖性海域や湖沼に生息する二枚貝などの生物を保護するため、底層の水に含まれる酸素量を、生活環境保全に関する水質の環境基準に追加する方針を固めた。
 2011年の湖沼法の見直しに反映させたい考えだ。基準の追加は03年の亜鉛以来となる。
 湖沼や閉鎖性海域の酸素量の環境基準は現在、1リットル当たり2・0〜7・5ミリグラム以上と定められているが、測定には表層50センチの水が使われ、底層だけ酸素量が極端に減る「貧酸素状態」の測定基準はない。二枚貝が死滅するなどの被害を受け、底層の酸素量の環境基準作りが求められている。
 こうした現状を受け環境省は来年度から、スジエビが大量死した琵琶湖(滋賀県)やシジミが被害を受けた中海・宍道湖(島根県)など約10カ所を対象に実態調査する方向で調整中。底層酸素量や水温変化などの常時測定で、貧酸素状態の発生メカニズムや魚介類への影響を把握し、環境基準作りのデータを集める。
 貧酸素状態をめぐっては、今年6月に滋賀県や長崎県が国に改善策を講じるよう要望している。(共同)

■台風、琵琶湖に困った置き土産 水草ちぎれ腐臭(asahi.com)
 近畿の水がめ、琵琶湖が異臭を放っている。異常繁茂していた湖底の水草が台風18号による波浪でちぎれ、湖岸に打ち上げられて腐敗しているためだ。湖面にも大量の水草が浮遊し、まるで沼のよう。台風の思わぬ置き土産に、地元・大津市や滋賀県の職員らが大掃除に乗り出す。
 台風一過の8日朝。大津港やびわ湖ホール、なぎさ公園がある琵琶湖の玄関口、大津市浜大津〜同市由美浜の約2キロを水草の帯が埋め尽くした。市民や観光客が目の前に広がる雄大な湖を楽しむ景勝地だ。「こんな事態は見たことがない」と、市職員らは驚いた。
 「くさい」「見苦しい」。苦情が相次いだ。近くでは湖国三大祭りのひとつ、大津祭の宵宮が10日夕に開催され、大勢の観光客も訪れる。市職員ら50人が9日、除去作業にあたった。水気を吸って重くなった水草を熊手で数カ所に集め、積み上げていく。悪臭は当面そのままだが、乾燥するのを待つしかない。14日には、220人の市職員が大掃除に取り組む。
 県自然環境保全課によると、琵琶湖の水草は、大渇水にあえいだ94年夏以降、異常繁茂を続けているという。下水道の普及による水質の改善で湖水の透明度が上がり、光合成をしやすい状況になったのも一因と考えられているが、明確な理由はわかっていない。異常繁茂が見られるのは、琵琶湖大橋の南側、南湖と呼ばれる地域だ。
 湖面に浮かぶ水草は琵琶湖を管理する県、湖岸に打ち上げられた水草は大津市など地元自治体が回収・処分することになっている。だが、水草除去にかける県予算は年々削減されてきた。94年度は約2億円を投じたが、今年度は4900万円だ。
 「そもそも異常繁茂を防ぐ対策を県がきちんとしていれば、こんなことにならずに済んだ」。大津市の担当者からは恨み節も聞かれる。県も手をこまぬいているわけではない。14〜23日、水草刈り取り船2隻を出動させて沖合の水草を回収する。刈り取った水草は当面、湖岸に積み上げておく。
 大津市は「乾燥した水草は園芸の肥料になるので、ぜひ持ち帰って」と呼びかけている。(日比野容子)

■台風一過 湖岸清掃(Yomiuri On Line滋賀)
 台風18号の強風で、琵琶湖に繁茂する水草や藻が大量に大津市の湖岸に打ち寄せられたことから、市と市公園緑地協会は9日、同市島の関の「なぎさ公園」一帯で除去作業を行った=写真=。
 市職員ら約50人が、市民会館―琵琶湖文化館の湖岸(約200メートル)に漂着した水草などを収集。職員らは汗をぬぐいながら、熊手などで懸命に水草をかき集めていた。
 この日、集めた水草は約60トン。処理費用は重量で決まるため、市は収集した水草を当分、湖岸に仮置きして水分を抜いた後、処分する方針。14日には同市におの浜などで、約200人態勢で除去作業を行うことにしている。県などによると、南湖の水草の群生範囲は約40平方キロ(2007年)あり、異常繁茂の弊害が指摘されている。

■冬支度 最も早く(Yomiuri On Line滋賀)
長浜にコハクチョウ
 長浜市の琵琶湖岸に9日、コハクチョウ1羽が今シーズン初めて飛来した=写真・湖北野鳥センター提供=。昨年より1日早く、同センターに記録が残っている1982年以降では最も早いという。
 同センターによると、コハクチョウはカモ科で、羽を広げた全長は約1.8メートル。毎年、シベリアから越冬のため渡ってくる。午前中にセンター近くを飛んでいるのを職員が見つけ、行方を探したところ、湖岸で羽を休めていたという。
 飛来数がピークとなる1月上旬には、500羽程度が滞在する。

■冬の使者・コハクチョウ飛来/長浜(asahi.com滋賀)
 シベリアからの冬の使者、コハクチョウが9日朝、長浜市の琵琶湖岸に飛来した。湖北野鳥センターによると、県内への飛来の確認は今年初めて。昨年より1日早く、記録が残っている約30年間で最も早い確認となった。
 午前9時50分ごろ、湖北町と高月町の境目にある山本山の北側を飛んでいるのを同センター職員が発見。行方を追ったところ、同10時15分ごろ、長浜市大浜町の琵琶湖岸に舞い降り、羽を休めていたという。
 コハクチョウは家族で行動するといわれるが、昨年に続いて今年も、最初の飛来確認は単独行動の1羽だった。

09/10/09

■冬の使者コハクチョウ初飛来 琵琶湖 羽を休め優雅に(京都新聞電子版)
 冬の使者にもたとえられるコハクチョウが9日、琵琶湖に初飛来した。昨年より1日早く、記録が残る中では最も早い飛来。成鳥1羽で、姉川河口の長浜市大浜町の沖合に、別の水鳥と羽を休める優雅な姿が見られた。
 湖北野鳥センターによると、この日はセンター背後の山頂を通るタカの渡りを職員が観察していたところ、1羽が山の上空を超えてきたのを確認。追いかけて姉川河口付近に着水しているのを見つけたという。
 国内では9月26日に北海道の屈斜路湖で飛来が確認され、同センターは心待ちにしていた。例年、ピークの1月には500羽前後が飛来しており、センターは「湖北が琵琶湖の玄関口で、北風に乗って飛来する。これからの気象状況にもよるが、少しずつ増えると思う」と話している。

■台風18号/倒木やダイヤ混乱(asahi.com滋賀)
【彦根城でも被害】
 列島を直撃した台風18号は県内でも各地に深いつめ跡を残した。屋根が吹き飛び、倒木も相次いだ。交通ダイヤも乱れ、大半の学校が臨時休校した。
 彦根地方気象台によると、県内は7日午後11時〜8日午前8時、台風18号の暴風域に入った。大津市では8日午前5時23分に最大瞬間風速30.1メートルを記録し、強風による被害が相次いだ。
 大津市国分1丁目の民家では畳1畳分の屋根瓦が飛散。湖南市の国宝・善水寺本堂の檜皮葺(ひわだぶき)の屋根(50センチ四方)がめくれた。守山市のクリーニング店では重油の入ったタンクの配管が損傷し、100リットル以上が近くの河川に流れた。倒木で電線が切れるなどして大津、草津、野洲、高島の4市880世帯で停電した。
 交通網にも影響が出た。JR西日本はJR湖西線の全区間(山科―近江塩津)で、強風による運転見合わせが始発から断続的に続き、大幅にダイヤが乱れた。JR東海は東海道新幹線米原―京都駅間の音羽山トンネル(大津市)付近で、線路側へ倒れそうになった樹木を撤去するため、同区間の運行を始発から約1時間見合わせた。
 新名神高速道路では、雨量計が基準値を超え、8日午前3時ごろから約7時間半、草津JCT―甲賀土山IC間を全面通行止めに。大津と草津を結ぶ近江大橋も強風のため同午前2時から約3時間半通行止めとなった。
 県教委によると、県内の全公立小、中学、高校(夜間定時制をのぞく)と、特別支援学校12校が臨時休校した。

■エルニーニョ現象が継続中 9月は日本に影響なし(Chunichi Web)
 気象庁は9日、南米ペルー沖で海面水温が上がり、異常気象の原因となる「エルニーニョ現象」が継続中で、冬まで持続する可能性が高いとの監視速報を発表した。
 エルニーニョは今夏、日本の日照不足の一因になったとみられるが、9月の天候への明確な影響は認められなかったという。世界的には、南米大陸北部の高温をもたらした可能性があるとしている。
 ペルー沖の監視海域では、9月の平均海面水温が基準値(過去30年の平均)を0・7度上回った。8月はプラス0・8度だった。
 太平洋赤道海域の西―中部に暖かい海水が蓄積されており今後、東へ進むとみられることから、同庁は、冬まで基準値より高い値で推移するとみている。
 エルニーニョ発生時の9月は、気温が北日本(北海道、東北)を除き低温、降水量は北日本と北陸、沖縄・奄美で少ない傾向がある。しかし今年は北日本で気温が低く、沖縄・奄美では戦後最高の高温。降水量は全国的に顕著に少なかった(共同)

■台風18号、温帯低気圧に(asahi.com)
 千島近海を北東に進んでいた台風18号は勢力が弱まり、9日午後3時、温帯低気圧に変わった。

■家屋倒壊や停電、三重県南部では2人負傷 台風18号で紀伊半島に大きな被害 8日朝にかけて300ミリ超す雨量記録 新宮市(紀南新聞ネット版)
 紀伊半島の南海上を通過した非常に強い台風18号の影響で、新宮市では降り始めから8日朝にかけて300ミリ(累積雨量)を超す雨が降った。紀南各地で倒木や落石、停電などの被害が出た。同市あけぼのでは暴風で倉庫が倒壊し道路をふさぐとともに車両を直撃。三重県熊野市有馬町では国道42号で倒れた樹木に乗り上げた車が横転し若い男女2人が軽いけがを負った。また、国道168号の通行止めをはじめ、鉄道やバスの運休、空の便の欠航など交通機関に大きな影響が出た。
 停電は関西電力=和歌山市=によると、新宮市9130軒、那智勝浦町1万750軒、古座川町3210軒、太地町3710軒、串本町7810軒、北山村20軒におよんだ。
 8日午前11時現在で計13010軒が復旧している。関電和歌山支店では「これ以外、家への引き込み線の損傷などがある場合、把握できていない。切れた電線が垂れ下がっていたり、電柱が傾いていたりしているのを見つけたら、絶対に近づかないですぐに最寄りの関西電力まで連絡してください」と話している。
 JRでは7日夕から数本が運休。JR西日本の紀勢本線は新宮〜和歌山市駅間が、JR東海でも名古屋〜新宮駅間で特急や普通など、上下数本が8日の始発から運転を見合わせた。
 南紀白浜空港では7日、白浜〜東京羽田間の最終便が欠航。8日は午前8時30分東京羽田発の便が遅れ、他の便も遅れるなどした。
 熊野交通によると8日、各路線の一部で始発の運行を取りやめた。小口線、高田線、玉置瀞(どろ)八丁線は運休(午前10時現在)した。
 三重交通では7日午後8時50分埼玉県大宮発那智勝浦着が運休。8日は紀宝町の桐原線が始発の運転を取り止めた。紀南病院平谷線、紀宝町営バス2本も運休(午前10時30分現在)している。
 新宮市では建物倒壊や倒木、屋根の瓦が一部飛んだり塀が壊れほか、街路樹の枝が折れるなどし道路に様々な物が散乱した。
 8日午前0時ごろ、新宮市あけぼの、新宮原木市場内にある有限会社小阪組の鉄骨造り平屋建ての倉庫が強風で倒壊した。県道あけぼの広角線をふさぎ、近くに止めていたワゴン車にも倒れ込んだ。電線を巻き込んだ影響からか近くの電柱も倒れ、周辺が停電した。
 熊野速玉大社では、境内にある熊野稲荷神社内の樹齢400〜500年生の直径約1メートルの杉が途中からポッキリ折れ、駐車場をふさいだほか、道路沿いの樹木が倒れたり折れた枝が風で飛ぶなどし道路にちらばった。
 同大社の上野顯宮司は「杉は中が腐って空洞になっていた。神倉神社も倒木が激しくて大変なことになっている」と台風の“置き土産”の後始末に追われていた。
 那智勝浦町の市屋地区で田畑が冠水した。太地町では大東地区の建物が全壊し、太地漁業協同組合の市場のストレート屋根が吹き飛ばされるなど、各地で被害が出た。各市町村や警察などが被害状況を調査している。

■台風18号:県内でも被害続出、交通機関乱す 小中高393校が臨時休校(毎日jp滋賀)
◇7市町、住民24人が自主避難
 非常に強い台風18号が接近した8日、県内では強風にあおられた男性1人が転倒して軽傷を負い、小中高校計393校が臨時休校になった。文化財や農作物にも被害が相次ぎ、7市町の住民24人が公民館などに自主避難。交通機関にも影響が出た。【まとめ・後藤直義】
 彦根地方気象台によると、午前5時23分、大津市南小松で最大瞬間風速30・1メートルを記録。24時間降水量は高島市朽木地区で147ミリ▽多賀町146・5ミリ▽甲賀市139ミリ−−を観測した。
 県立守山高校では同日未明、グラウンド内の体育倉庫のひさし(縦約5メートル、横約8メートル)が強風でめくれ上がり、プラスチックの屋根が周辺に飛散。近くの会社員、川井千鶴さん(29)は「メキメキという音が響いて眠れなかった。朝、隣の小屋を見て驚いた」と話していた。県防災危機管理局によると、学校施設では計14校で窓ガラスやシャッターが壊れるなどの被害が出た。
 草津市山田町では民家の煙突(高さ約3メートル)の先端が折れるなど住宅2軒が損傷。大津市や高島市では計880戸が停電した。
 県教委によると、文化財は8カ所で被害が確認された。
 湖南市岩根の国宝、善水寺本堂では、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根の一部(50センチ四方)が浮き上がった。彦根市の彦根城跡内では重要文化財の太鼓門櫓(やぐら)の壁の一部がはがれ落ち、石垣が高さ約2メートル、幅約6メートルにわたって崩れた。東近江市の五個荘金堂や大津市坂本にある名勝、延暦寺里坊庭園でも塀が倒壊するなどした。
 高島市では市農業公園マキノピックランドのクリ園で約300本が倒れたり枝折れし、リンゴ園でも被害が出た。
 一方、新名神高速道路は、草津ジャンクション−甲賀土山IC間が約7時間半通行止め。遊覧船「ミシガン」を運行する琵琶湖汽船も終日運休した。
 JR西日本は、東海道線の新快速が始発から午前11時まで運休するなどダイヤが乱れた。JR大津駅では、出勤中の女性会社員(43)が「あまりに混んでいるので、1本やり過ごします」と困惑していた。

■台風18号:琵琶湖の水位回復、マイナス39センチに(毎日jp滋賀)
 台風18号による大雨で、琵琶湖の水位も回復した。琵琶湖河川事務所によると7日、琵琶湖に流れ込む河川に降った雨量は43・6ミリ。7日にマイナス55センチだった水位はマイナス39センチ(8日午後5時現在)になった。同程度の水位に回復したのは約1カ月ぶり。

■コイヘルペスまだ存在(asahi.com滋賀)
【5年たってもウイルス琵琶湖に】
 03〜04年に琵琶湖で10万匹以上のコイを死なせたとされるコイヘルペスウイルスが、5年たってもまだ湖水中に存在していることを総合地球環境学研究所(京都市)のグループが確認した。米専門誌に発表する。現在、コイにめだった被害は出ておらず、ウイルスに対してコイが強くなったのか、ウイルスが弱毒化したのかは不明という。
 源利文・プロジェクト上級研究員らが07〜08年、琵琶湖沿岸で採水し、水中にウイルス粒子があることを確認。DNAを調べてコイヘルペスウイルスと確認した。「コイヘルペスウイルスは、琵琶湖に定着しており、今後も病気が発生するおそれはある」という。
 コイヘルペスウイルスは人に感染せず、感染した魚を食べても人に影響はない。

09/10/08

■台風去り、水草悪臭残った 県・大津市 財政難から動き鈍く(京都新聞電子版)
 台風18号で8日、大津市のなぎさ公園に打ち寄せた琵琶湖の水草に、滋賀県と大津市が頭を悩ませている。管理範囲の関係で湖面に浮かぶ水草は県、湖岸に上がった水草は市が回収する決まりだが、共に財政難にあえぐだけに、回収に向けた動きは鈍い。湖面と湖岸の境も判別しないほどの大量の水草が悪臭を放っており、行政が線引きした回収区分に首をかしげる住民もいる。
 近年の琵琶湖は水草が異常繁茂し、8日朝には、琵琶湖文化館から大津プリンスホテル付近まで、なぎさ公園の湖岸約1・5キロが水草で埋め尽くされた。沖合の水草が強風で北向きの岸に吹き寄せられたとみられる。
 県自然環境保全課が普段、船で沖合の水草の刈り取りを担う。今回も「湖面の水草には対応する」と話すが、「石積など湖岸に上がったものは大津市の対応になる」という。
 一方、なぎさ公園を管理する市公園緑地協会は「石積の水草はうちの担当。時期をみて回収したいが、金がない」と嘆く。重さで処理費用が変わるため、引き上げた水草を公園で乾かした後に業者に引き渡す方針で、担当者は「臭いも出るが、費用を浮かせるために仕方ない」と話す。
 昨年、琵琶湖の市町境界設定に伴い増額した地方交付税で、台風による湖岸の漂着物回収を目的にした基金が設置されたが、県市町村振興協会は「活用に向けた話は現時点は出ていない」とする。琵琶湖を管理する県河港課は「住民から苦情も寄せられているが、琵琶湖にかかわる担当課は県庁にも複数あり、調整が必要。財源の関係もあり、回収に向けた具体的な動きはこれから」と説明する。
 なぎさ公園を散歩していた近くの会社顧問男性(61)は「水草を一気に回収するチャンスでもあり、縦割りでなく組織の枠を超えた話し合いを進めてほしい」と話した。

■コイヘルペス5年、琵琶湖に高濃度存在 京の研究所教授ら「大発生恐れも」(京都新聞電子版)
 2003年から翌年にかけて琵琶湖と瀬田川でコイヘルペスの大発生を引き起こしたコイヘルペスウイルスが、発生から5年がたった現在、琵琶湖に高濃度で存在していることが総合地球環境学研究所(京都市左京区)の川端善一郎教授(微生物生態学)と源利文上席研究員らの調査で分かった。琵琶湖でのコイヘルペスの発生は沈静化しているが「また、大発生する恐れもある」と警戒を呼び掛けている。
 11月1日に米微生物学会が発行する学会誌に発表する。
 川端教授らは07年6月から08年12月にかけて9回、琵琶湖全域の沿岸部22カ所で湖水を採取し、ウイルスの数を調べた。その結果、全域から多数のウイルスが検出された。最大で1リットル当たり約100万個で、07年に京都府北部の由良川で大発生した際に採取した水と同程度だった。
 検出したウイルスは冬よりも夏、南湖より北湖に多かった。また水に含まれるバクテリアや植物プランクトンの数、濁りの度合いと比例する関係があったという。
 琵琶湖周辺では、03年から翌年にかけ、コイヘルペスで10万匹以上が死んだとみられるが、05年以降は散発的な発生にとどまっている。ウイルスが高濃度なのに、大発生していない理由として、源上席研究員は「コイに耐性ができたり、ウイルスが弱毒化したことなどが考えられるが、原因は不明。ウイルスの病原性についても詳しく調べたい」としている。

■台風18号、三陸沖に抜ける 東北・北海道なお要警戒(asahi.com)
 大型の台風18号は宮城県内を通過し、8日午後、三陸沖の海上に抜けた。
 気象庁によると、18号は8日午後5時現在、宮城県石巻市の東北東約50キロの海上にあり、時速50キロで北東へ進んでいる。依然として暴風域を伴っているため、東北地方と北海道では9日にかけて暴風や大雨の恐れがあり、気象庁は引き続き警戒を呼びかけている。

■台風18号:宮城県を時速45キロで北上中(毎日jp)
2009年10月8日 16時2分 更新:10月8日 16時45分
 大型の台風18号は8日午前5時すぎ、愛知県・知多半島付近に上陸した。同午後3時現在、宮城県白石市を時速約45キロで北東に進んでいる。気象庁によると、中心気圧は980ヘクトパスカルで、最大瞬間風速45メートル。8日夜にかけて東北地方を縦断し9日未明には北海道付近に達する見込み。
 台風の上陸は07年9月の台風9号以来で、上陸時の中心気圧は955ヘクトパスカル、最大瞬間風速55メートルだった。

■台風18号 強風で被害(紀伊民報AGARA)
 台風18号は8日未明に串本町潮岬沖を通過し、県内は激しい雷雨や強風に見舞われた。みなべ町埴田の町道で新聞配達のバイクが倒木に衝突して転倒し、乗っていた男性(54)が死亡した。JR紀勢線が始発から運休し、通学や通勤に影響が出たほか、県道や市町村道も倒木や土砂崩れにより通行止めが相次いだ。
 台風18号は8日午前11時現在、中心気圧975ヘクトパスカル、時速約50キロで群馬県沼田市付近を北東に進んでいる。台風の上陸は2007年9月以来2年ぶり。
 和歌山県内では7日夜から暴風域に入り、県内全域で大雨、洪水、暴風、波浪警報が発令された。
 和歌山地方気象台によると、降り始めの5日午前6時から8日午前9時までの累積雨量で最も多かったのは色川(那智勝浦町)の407ミリで、時間雨量も79・5ミリ(8日午前2時20分)という非常に激しい雨を記録した。
 ほかの観測地点の雨量は潮岬(串本町)=累積318ミリ、時間51ミリ▽新宮(新宮市)=累積299・5ミリ、時間40・5ミリ▽本宮(田辺市)=累積221ミリ、時間36ミリ▽西川(古座川町)=累積218・5ミリ、時間42・5ミリ▽護摩壇山(田辺市)=累積167・5ミリ、時間30ミリ―など。
 風が最も強かったのは、潮岬の最大瞬間風速40・4メートル。続いて南紀白浜35メートル、新宮33・7メートルだった。最大風速(10分間の平均)では、南紀白浜で25・4メートルを記録しており、各地で20メートルを超える非常に強い風が吹いた。
 県によると、自主避難は8日午前7時時点で239カ所の避難所に計517世帯、796人に上った。
 人的被害ではほかに、有田市の男性(37)が門扉に足を挟まれて重症、紀の川市の女性(41)が鶏小屋の破片が当たり軽傷を負った。
 住宅や施設の被害では、串本町串本の串本漁港で魚市場の屋根が強風でめくれ上がり、地面に落ちる被害があった。白浜町役場付近にある商用施設のトタン屋根が飛び、道路に散乱したほか、串本町二色の住宅1棟1世帯の屋根が飛んだ。
 白浜町の白良浜では、白砂が強風で吹き飛ばされ、周辺の県道が白くなった。

■台風18号:群馬県を時速50キロで北上中(毎日jp)
 大型の台風18号は8日午前5時すぎ、愛知県・知多半島付近に上陸した。同9時現在、群馬県高崎市の南西約30キロを時速約50キロで北東に進んでいる。気象庁によると、中心気圧は975ヘクトパスカルで、最大瞬間風速45メートル。8日夜にかけて北陸、東北を縦断し、9日朝には北海道付近に達する見込み。
 台風上陸は07年9月の台風9号以来で、上陸時の中心気圧は955ヘクトパスカル、最大瞬間風速55メートルだった。
 8日午前9時半現在、各地の1時間雨量の最大値は▽愛知県東海市83.0ミリ(8日午前5時50分)▽和歌山県那智勝浦町79.5ミリ(同2時20分)▽津市71.5ミリ(同4時50分)▽東京都・大島67.5ミリ(同1時50分)▽名古屋市67.0ミリ(同6時)▽埼玉県越谷市60.0ミリ(同4時20分)▽神奈川県三浦市54.0ミリ(同3時10分)−−など。
 また最大瞬間風速は▽愛知県常滑市44.2メートル(8日午前5時9分)▽三重県尾鷲市42.0メートル(同1時8分)▽和歌山県・潮岬40.4メートル(同0時25分)−−など。
 北日本は9日にかけて暴風域に入り、海上が大しけになるほか、場所によっては1時間に50ミリ以上の大雨となる見込み。また、発達した積乱雲の通過による竜巻や落雷にも注意が必要だという。【福永方人】

■台風18号、群馬を北上 和歌山で死者も(Chunichi Web)
 台風18号は8日午前5時すぎ、愛知県の知多半島付近に上陸した。やや衰えたが、依然強い勢力を保っている。台風の上陸は07年9月の9号以来2年ぶりで、9日にかけ本州を縦断し、北日本に達する見込み。気象庁は暴風や大雨、高潮などに引き続き厳重な警戒を呼び掛けた。
 和歌山県で、新聞配達のミニバイクが台風で倒れた木に衝突して転倒し、乗っていた男性が死亡。強風で転倒するなどして愛知県で4人、和歌山県で2人が負傷した。総務省消防庁によると、三重県尾鷲市と同県大台町、高知県東洋町の計3市町の計約1万1千世帯、計約2万5千人に避難勧告が出た。東海道新幹線が名古屋―三河安城で大雨のため始発から運転を見合わせ、上下計12本の運休を決めるなど交通機関に影響が出た。
 台風は8日午前6時現在、愛知県岡崎市付近を時速約50キロで北北東に進んだ。中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートル。中心の南東側220キロと北西側170キロ以内が風速25メートル以上の暴風域。
 8日午後6時には、秋田県横手市付近を中心とする半径90キロの円内に達する見込み。
 8日、愛知県の東海で1時間に83・0ミリ、和歌山県那智勝浦町の色川で79・5ミリ、津で71・5ミリなど、各地で10月としては観測史上最多の雨量を記録。9日朝までの24時間に、東北300ミリ、北陸180ミリの雨が予想される。愛知県のセントレア(中部空港)で最大瞬間風速44・2メートル、三重県の尾鷲で42・0メートル(10月として観測史上最強)を観測した。(共同)

■水温高い海域進み発達 上陸時950hPa以下は20年で11個(Chunichi Web)
 台風18号は、50年前の伊勢湾台風と同様、南の海上の暖かく湿った空気からエネルギーを得て強い勢力に発達した。
 一般に台風は通過海域の海水温が高いほど発達する。9月29日に、マーシャル諸島で発生した18号は日本上陸前に1週間以上かけて大きく成長した。
 台風のメカニズムに詳しい岐阜大大学院工学研究科の吉野純助教は「海水面の温度は例年より低かったが、18号の通過した海域が暖流の上など比較的水温が高い場所だった。このため、成熟して日本に近づいた」とみる。
 台風は中心より東側で強い風が吹く傾向があり、紀伊半島を縦断して日本海に抜けた伊勢湾台風(上陸時中心気圧929ヘクトパスカル)では、台風の東側の伊勢湾に強い南風が吹き込んで、高潮が発生した。18号も似た経路をたどっており、名古屋地方気象台は「東海地方に最悪のコースとなるおそれがある」と指摘する。
 18号の上陸時の中心気圧は950ヘクトパスカル前後になるとみられているが、最近20年間に中心気圧950ヘクトパスカル以下で日本に上陸した台風は11個しかない。強さは、1958年に伊豆半島や関東を襲い死者888人を出した狩野川台風(955ヘクトパスカル)を上回る可能性がある。

■大濠公園に肉食外来魚 アリゲーターガー初捕獲 生態系影響を懸念(西日本新聞ネット版)
 福岡市中央区の大濠公園の池で、ワニによく似た口をした体長約80センチの魚が釣り上げられた。管理する大濠・西公園管理事務所では肉食性外来魚アリゲーターガーとみており「ブルーギルなどの外来種が増えているが、アリゲーターガーの確認は初めて。生態系に悪影響を及ぼす可能性がある」と懸念している。
 同事務所によるとこの魚は1日、釣りが許可されている区域で男性が釣り上げ、事務所に連絡。男性が自宅に持ち帰ったという。
 アリゲーターガーは米国ミシシッピ川など北米一帯に生息する最大級の淡水魚で、観賞魚として流通している。肉食で鋭い歯を持ち、マリンワールド海の中道(東区)によると「間違ってかまれるとけがをする可能性がある」という。同管理事務所の平田一芳所長は「ペットだったのが飼育しきれなくなり、放流したのではないか」と困惑、このほかにも大濠公園に体長約50センチのアリゲーターガーがいるという情報もあり、警戒している。

09/10/07

■台風18号接近 昼過ぎまで暴風雨 滋賀県で備え入念に(京都新聞電子版)
 滋賀県は7日午後6時半、災害警戒本部を設置して風水害の発生に備えた。
 彦根地方気象台によると、台風が滋賀県に最接近するのは8日午前7時ごろ。県内は同日未明から昼過ぎまで暴風域に入り、最大風速は陸上で25メートル、湖上では30メートルに達する。1時間の最大降水量は50ミリ、総雨量は300ミリと見込んでいる。
 大津市は、自主避難の問い合わせが7日に数件あったことから、市内36支所に職員2人以上を8日朝まで常駐させる態勢をとった。
 琵琶湖で遊覧船を運航する琵琶湖汽船(大津市)は、7日のミシガン最終便を運休した。8日もミシガンや竹生島クルーズなど、全便運休を決めた。
 大津祭の13基の曳山(ひきやま)関係者は、7日朝から、曳山にかぶせていた雨よけのシートが強風で舞い上がらないように、ひもでしっかりと固定した。曳山「源氏山」の責任者の柴山久治さん(76)は「シートをひもでくくったけれど、風が強いと曳山の天井が飛ぶかも知れない」と心配そうだった。
 野洲市菖蒲のあやめ漁港では、午前中から中主漁協の組合員ら約20人が、船をロープで入念に岸壁に係留した。同漁協の松沢松治副組合長(63)は「大きな台風が来るのは久しぶりなので警戒しなければ」と話していた。

■台風18号、2年ぶり上陸の恐れ 九州、四国が暴風域に(Chunichi Web滋賀)
 非常に強い台風18号は7日、四国の南海上を北上、鹿児島、宮崎、高知各県の一部が風速25メートル以上の暴風域に入った。勢力をほぼ維持したまま8日に紀伊半島付近に達し2年ぶりに上陸、9日にかけ本州を縦断する見込みとなった。
 気象庁予報課の村中明主任予報官は記者会見し「全国的に警戒が必要な、非常に危険なコースと予想される」と指摘、暴風や大雨、高潮、高波に厳重な警戒を呼び掛けた。
 台風は7日午後6時現在、高知県・足摺岬の南約210キロを時速約40キロで北北東に進んだ。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径220キロ以内が暴風域となっている。8日午後6時には、山形県酒田市付近を中心とする半径160キロの円内に達する見込み。
 同庁によると、台風本体の雨雲がかかる上、本州南岸に停滞する秋雨前線の活動が活発になり、西日本と東日本は8日にかけ、北日本は9日にかけ、1時間に50〜70ミリの非常に激しい雨が降る見込み。8日夕までの24時間予想雨量は、いずれも多い所で東海500ミリ、近畿南部450ミリなど。
 高潮は伊勢湾、三河湾などのほか、台風の位置によっては日本海側でも警報基準を超える可能性がある。名古屋港では3・5メートルの見込みで、5千人以上の死者・行方不明者が出た伊勢湾台風(59年)で観測された最大潮位(3・89メートル)にほぼ匹敵する高潮が観測される恐れがあるという。

■ガソリン、9カ月ぶり値下がり 全国平均128.9円(asahi.com滋賀)
 約9カ月ぶりにガソリンの店頭価格が値下がりした。石油情報センターが5日に調べたガソリンスタンドでのレギュラーガソリンの価格は、全国平均で1リットルあたり128.9円で、前週(9月28日)よりも0.2円安くなった。今年1月以降、値上がりか横ばいが続いていたが、約9カ月ぶりに値下がりした。
 今回の値下がりは、9月下旬に一時、原油価格の国際指標である米国産WTI原油の先物価格が70ドル台から60ドル台半ばまで下落したのがきっかけ。国内のガソリン先物価格や取引価格が下がり、これらをもとに卸値を決めている石油元売り各社が値下げしたため。円高が進み、円換算での原油価格の先安感も影響している。業界関係者らによれば、来週も値下がりしそうだという。

■クロコショウダイ展示 串本海中公園センター(紀伊民報AGARA)
 和歌山県串本町有田の串本海中公園センターは、同町沖で捕れた本州初確認の熱帯性の魚、クロコショウダイ(イサキ科)の飼育展示を水族館で始めた。
 紀伊大島近くに仕掛けた定置網で9月末に捕れた。体長は約50センチ。体色は全体に暗灰色。胸びれ上方に黒いくらかけ模様があるが、年を取ると消える。コショウダイの仲間の多くは背びれのとげの数が11〜13本だが、クロコショウダイは14本あるのが特徴。
 同センター研究員によると、生息域は琉球列島より南の熱帯域だが、卵や稚魚が黒潮にのって串本町沿岸に来て、そのまま何年か越冬して成長したのではないかという。串本の海で見られる約60種類の魚を集めた大水槽で展示飼育している。
 同センターは「少し地味な魚ですが、本州では見ることができない魚なので、この機会に見に来ていただければ」と話している。

■珍しい南方系イワシ みなべ町沿岸で確認(紀伊民報AGARA)
 全国的に珍しい南方系イワシ「カタボシイワシ」(ニシン科)が、和歌山県みなべ町沿岸で捕獲された。魚に詳しい元高校教諭の池田博美さん(64)=田辺市あけぼの=は「県内で初確認。高知県や三重県でも確認されておらず、同地が生息の北限になる」と話している。
 8月下旬、みなべ町堺、漁業鈴木和義さん(50)が同町沿岸の水深40メートル付近で棒受け網漁をしたところ、マイワシやウルメイワシに交ざってサッパ(通称ママカリ)に似た全長13センチの魚1匹が入っているのに気付いた。池田さんが詳しく調べたところ、サッパの近縁種のカタボシイワシであることが分かった。
 餌のプランクトンをこしとるえらにあるくし状の歯の数が163本でサッパ(75本)より多く、上あごの外に付く小骨がスプーン形をしているのが特徴。最大全長は25センチになる。
 分布は南日本から台湾、インドネシアやオーストラリア西海岸などの熱帯海域にかけて。日本では沖縄や九州の鹿児島県南部と宮崎県門川で時々見つかる程度だという。

■台風18号、2年ぶり上陸の恐れ 本州縦断か(Chunichi Web)
 非常に強い台風18号は7日、四国の南海上を北上、鹿児島、宮崎両県の一部が風速25メートル以上の暴風域に入った。勢力をほぼ維持したまま8日に紀伊半島付近に達し2年ぶりに上陸、9日にかけ本州を縦断する見込みとなった。
 気象庁予報課の村中明主任予報官は記者会見し「全国的に警戒が必要な、非常に危険なコースと予想される」と指摘、暴風や大雨、高潮、高波に厳重な警戒を呼び掛けた。
 台風は7日午後5時現在、高知県・足摺岬の南約250キロを時速約40キロで北北東に進んだ。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径220キロ以内が暴風域となっている。8日午後3時には、新潟市付近を中心とする半径160キロの円内に達する見込み。
 同庁によると、台風本体の雨雲がかかる上、本州南岸に停滞する秋雨前線の活動が活発になり、西日本と東日本は8日にかけ、北日本は9日にかけ、1時間に50〜70ミリの非常に激しい雨が降る見込み。8日夕までの24時間予想雨量は、いずれも多い所で東海500ミリ、近畿南部450ミリなど。
 高潮は伊勢湾、三河湾などのほか、台風の位置によっては日本海側でも警報基準を超える可能性がある。名古屋港では3・5メートルの見込みで、5千人以上の死者・行方不明者が出た伊勢湾台風(59年)で観測された最大潮位(3・89メートル)にほぼ匹敵する高潮が観測される恐れがあるという。
 7日、沖縄県の南大東島で最大瞬間風速57・6メートル、長崎県の雲仙岳で43・3メートル、高知県の室戸岬で35・7メートルを観測した。(共同)

■台風18号 8日朝に和歌山県南部に上陸か(紀伊民報AGARA)
 非常に強い台風18号は7日午前、種子島の南海上にあって時速30キロで北上している。和歌山地方気象台によると、予想進路の中心を進むと、8日明け方に県南部へ上陸する可能性が高くなった。県南部は同日未明に暴風圏内に入り、陸上で風速30メートルの強風が吹くと予想されている。海上もうねりを伴った高さ12メートルの高波が押し寄せ、猛烈なしけとなる。
 7日午前9時現在、中心気圧は940ヘクトパスカルと強い勢力を保っている。中心付近では最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートルと猛烈な風が吹いている。風速25メートル以上の暴風半径は200キロ、風速15メートル以上の強風域は東側560キロ、西側430キロ。
 気象台によると、8日午前6時までの県南部の積算雨量は200ミリを予想しており、多い所では500ミリに達する可能性もあり、土砂災害にも警戒が必要だという。
 台風18号の接近に伴い、紀南の農家や漁師は対策に追われている。
 ハウス栽培が盛んなJAみなべいなみ(本所・みなべ町気佐藤)では強風対策として、ハウスのビニールを外すことや、ウスイエンドウやイチゴ、ミニトマト、ブロッコリーなどの苗木にネットを張って倒れにくくするよう農家にファクスなどで呼び掛けた。
 果樹栽培が盛んなJA紀南(本所・田辺市朝日ケ丘)でも、ミカンなどの苗木が倒れないよう支柱を強化したり、マルチ栽培のシートが風で飛ばないように取り除くなどの対策を放送などで呼び掛けた。
 和歌山南漁協(本所・田辺市江川)によると、6日までに管内すべての船舶(206隻)が、白浜町の各湾などに避難した。
観光客もまばら 白浜温泉街
 白浜町の白浜温泉街は、道路を行き交う車が普段よりかなり少なく、観光客の姿もまばらで、台風の接近を感じさせている。
 海岸沿いの千畳敷や三段壁では、高波が岩場にぶつかって高々と波しぶきを上げ、観光客らは車の中から様子を見ていた。
 台風の影響で宿泊予約のキャンセルも入っている。
 白浜温泉旅館協同組合は「いまのところ団体客の予約にキャンセルが多い。7日の宿泊が当初の3分の1になったという施設もあった。台風が過ぎ去った後の交通機関に影響が出なければいいが」と心配している。
 町役場では午前10時に必要な人員を配備する警戒態勢に入った。「夜中の避難はとても危険なので、早く避難してもらえるよう避難所の準備も急ぐ」と話している。
 田辺市によると7日午前10時現在、同市芳養松原の芳養公民館に2世帯4人が自主避難している。

■台風18号、列島縦断の恐れ 九州南部も暴風域(asahi.com)
 非常に強い勢力の台風18号は7日、種子島の南東を北北東に進み、同日午後までに種子島・屋久島地方と九州南部が風速25メートル以上の暴風域に入った。8日午前には暴風域を伴ったまま紀伊半島周辺に上陸し、列島を縦断するとみられる。ここ10年では最も強い勢力で上陸すると予想されている。
 気象庁によると、7日午後2時現在、中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル。暴風域は中心から半径220キロ以内で、中心の東側560キロ以内と西側430キロ以内では風速15メートル以上の強風域となっている。7日昼過ぎにかけて九州南部では波の高さが6メートルを超える大しけが続く見込み。7日夜から8日にかけては西日本から東日本が暴風域に入る恐れがある。
 台風の接近に伴って大雨も予想される。各地の8日正午までの予想雨量はいずれも多い所で、四国太平洋側、東海地方600ミリ▽四国瀬戸内側、近畿南部500ミリ▽近畿北中部、中国地方250ミリ▽関東甲信地方、北陸地方、九州南部200ミリ▽東北地方150ミリ――となっている。東日本と北日本ではその後も雨量が多くなり、9日昼までに多いところで200〜300ミリの雨が予想される。

■大津まちなか食と灯りの祭:湖上彩る光のアート 年末まで日没〜午後10時(毎日jp滋賀)
 JR大津駅前の中央大通りや琵琶湖岸などをライトアップする恒例の「大津まちなか食と灯(あか)りの祭」(大津市などでつくる実行委主催)が始まった。
 大みそかまでの期間中、日没から午後10時まで約33万個の電球とLEDの明かりが街を彩る。
 大津市によると、大津駅前の商店街など6地点で94年に1日1万9932人だった歩行者・自転車通行量が、07年には8742人に落ち込んだ。祭りは、市中心部ににぎわいを取り戻そうと始まり、今年で3回目。
 今月31日には、琵琶湖岸のなぎさ公園おまつり広場で、有名ホテルのシェフによる1日限定の屋台がオープンする。同日と11月1日には特設ステージでジャズコンサートも予定されている。

■「天虎飛行研究所」のフィルム発見 戦前の琵琶湖・大津を空撮(msn産経ニュース)
 戦前、滋賀県大津市馬場にあった民間の水上飛行機訓練施設「天虎(てんこ)飛行研究所」の訓練の様子や、水上飛行機の操縦方法などを記録した35ミリの動画フィルムが見つかった。軍事訓練を行ったとして終戦とともに閉鎖され、公式な記録はほとんどないが、琵琶湖の空撮など戦後の民間航空業の先駆となった“テントラ”の活動の様子をうかがわせる貴重な資料となりそうだ。
 フィルムを見つけたのは、同研究所の写真や資料を集めている大津市大江の陸上自衛隊OB、安藤俊行さん(60)。当時、日本初の民間飛行クラブとして同研究所を活動拠点にしていた「関西アマチュア飛行倶楽部」の創立者、故藤野勝太郎氏の親族を訪ねたところ、大阪市内にフィルムを保管していることが判明したという。
 「或る日の飛行倶楽部」と題された約15分の教則用映画。同飛行倶楽部に所属していた映画俳優、嵐寛寿郎の制作スタッフが監督やカメラを担当し、昭和12年に制作された。
 水上飛行機の操縦訓練の様子や、ピアノ線でつった飛行機の模型などを使った操縦方法の解説を収録。上空から撮影した比叡山延暦寺や琵琶湖ホテルなど戦前の琵琶湖とその周辺の風景も収めている。
 同研究所は昭和10年に設立。若手実業家や文化人らが国内初の飛行倶楽部を結成して水上飛行機の操縦や整備の訓練を行い、地元からは「てんとら」の愛称で親しまれた。戦中は海軍予備学生の養成にあたり特攻志願者の訓練も行ったため、戦後、施設は米進駐軍に取り壊された。
 大津市歴史博物館の樋爪修学芸員は「民間による戦前の琵琶湖や大津の空撮映像は見たことがない。非常にめずらしく、歴史的価値は高い」と話している。

■鹿島の防波堤、釣り人不法侵入/転落死続出(asahi.com茨城)
 釣り人の「不法侵入」が止まらない防波堤がある。神栖市にある鹿島港南防波堤。全長約5キロというその長さで人気を集める半面、大海に突き出ているだけに高波をかぶればひとたまりもない。県の港湾事務所によると、開港から40年間で84人が落下、65人が死亡しているという。先月23日には16人が軽犯罪法違反容疑で摘発されたが、なにせ釣果がいいとあってその後も「侵入」が収まる気配はない。(中村真理)
 〈この防波堤は高波などで非常に危険です。既に65名の死亡者を出す事故が発生しています〉。大きく掲げられた掲示板と鉄製の門。1日午後4時前、南防波堤の入り口に次々に車が集まり始めた。所沢、習志野、宇都宮、千葉……遠方のナンバーが並ぶ。後部座席や荷台に小型バイクや自転車を積んでいる。
 門から出る防波堤工事の関係車両を横目に、男たちは長靴に履き替え、自転車の荷台にクーラーボックスをくくりつける。「今日は何?」「おれはアジとタコだ。フグばっかりかかるけどな」
 埼玉県熊谷市の男性は今年約50回目の来訪。毎回3時間半かけて通っている。「銚子でやってたが、鹿島の方が釣れるから移動してきた」。午後9時ごろまで釣る。
 工事車両が出払うと男たちは一斉に動き出した。門脇の砂浜から入る人もいれば、門の南京錠を開ける人もいる。「鍵は持っている人と持っていない人がいる」。さおを何本もさしたリュックを背負い、10人以上が自転車やバイクで次々に走り出した。先端まで約40分の道のりだ。
 「危なくない?」。タコを8匹釣って戻ってきた男性に尋ねると、「30年以上も来てると波をみればわかる。無理は決してしないからね」。
 県鹿島港湾事務所の海上パトロールに同行した。出航から40分ほどで南防波堤。波高は2メートル超。防波堤の数カ所で覆いかぶさるように波しぶきがあがり、防波堤の上面を洗っていた。「春と秋が特に多い。平日に100人以上いるのを見たこともあります」と乗組員の鴨川豊さん(42)。同事務所によると、今年の春先には200人以上が確認された日もある。
 「鹿島港は世界最大の釣り堀と揶揄(や・ゆ)されているほどで、至る所に釣り人がいます」と港湾事務所の土子謙治課長は頭を抱える。掘込式港では世界最大級の鹿島港だが、1カ所ある開放区域を除いて漁業も釣りも禁止。だが、週末は釣り人の人気スポットに。
 なぜ鹿島を目指すのか。全日本釣り団体協議会の公認インストラクター、浅野一郎さん(76)は「鹿島は港湾建設前から最高の漁場だった」と解説する。鹿島灘は暖かい黒潮と北からの親潮がぶつかる上、栄養分豊富な利根川の水が流れ込む。海底は遠浅の砂浜で、イナダやイシモチ、メバルなどが釣れるという。南防波堤は「直線であれだけ長い堤防はめったにない。いい漁場に沖まで釣り場を作ってくれたんだから、釣り人は行きたくなるでしょう」。
 鹿島灘は潮目で立った波を風が押し出し、突然大きな波になることがあるという。浅野さんは「まずは防波堤に入らないこと。常に危ない状態だと思っていなければいけない」と警鐘を鳴らしている。

■非常に強い台風18号が接近 8日にも上陸の恐れ(Chunichi Web)
 非常に強い台風18号は7日、勢力を保ち沖縄近海を北上、鹿児島県の奄美大島の一部が風速25メートル以上の暴風域に入った。沖縄本島や九州南部でも大しけになっており、8日には勢力を維持したまま西日本から東日本に上陸する可能性が高い。気象庁は暴風や高波に厳重な警戒を呼び掛けた。
 台風は7日午前6時現在、奄美大島の東南東約190キロを時速約30キロで北北東に進んだ。中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径190キロ以内が暴風域となっている。
 24時間後の8日午前6時には、中心気圧945ヘクトパスカルの強い勢力を保ったまま、潮岬(和歌山県)の西約70キロを中心とした半径160キロの円内に達する見込み。(共同)

■台風18号、8日上陸の可能性 厳重な警戒を呼び掛け(Chunichi Web)
 非常に強い台風18号は6日、沖縄近海を北上、沖縄県の南大東島などが風速25メートル以上の暴風域に入った。勢力をほぼ維持したまま8日、西日本から東日本に上陸する可能性が高く、気象庁は厳重な警戒を呼び掛けた。
 南大東島で6日夜、最大瞬間風速56・7メートルを観測した。
 台風は7日午前0時現在、南大東島の西約70キロを時速約20キロで北へ進んだ。中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径170キロ以内が暴風域となっている。
 西日本や東日本では7日以降、暴風のほか、台風の北上に伴い本州南岸に停滞する秋雨前線の活動が活発になるため、大雨に注意が必要になるという。
 気象庁によると、台風18号は、勢力や風速などが2004年10月に伊豆半島に上陸した22号とよく似ているという。台風22号では静岡県・石廊崎で最大瞬間風速67・6メートルを観測。静岡から関東にかけて死者・行方不明者9人の被害が出た。
 昨年は8年ぶりに台風上陸がゼロだったため、今回の18号が上陸すれば、07年9月の台風9号以来となる。(共同)

09/10/06

■僕たちの北潟湖、カヌー乗り清掃 あわら・北潟小児童(福井新聞ONLINE)
 あわら市北潟小の児童が6日、学校近くの北潟湖の清掃奉仕活動「昔にもどそう北潟湖ピカピカ隊」を行った。1〜4年生は歩いて北潟湖の周りを5、6年生はカヌーに乗って湖面を移動し、ごみを拾い集めた。
 清掃活動を通して地元のシンボルでもある北潟湖の環境保護を考え、高学年にはカヌーに親しみながらごみを拾い、湖の現状を確かめようと行った。
 5、6年生28人は救命胴衣を身に着け、火ばさみを持ってカヌーに乗り込み作業を開始。慣れたパドルさばきを見せながらカヌーを動かし、約1時間にわたって清掃した。
 児童たちは湖面に浮かぶ空き缶やペットボトル、アシ、水草に引っ掛かっている発泡スチロール、お菓子などの袋を、てきぱきと拾い上げた。集まったごみはカヌー艇庫前で分別作業を行った。
 6年の児童は「本格的なクリーン作戦活動を始めた昨年より、ごみは少なくなっていてよかった。これからも釣り客などにはポイ捨て防止を呼び掛け、魚が泳いでいる姿が見られるようなきれいな湖にしたい」と話していた。

■台風18号、8日に上陸の可能性も 海上の風波に注意(紀伊民報AGARA)
 非常に強い台風18号は6日午前、沖ノ鳥島近海にあって時速25キロで北上している。和歌山地方気象台によると、予想進路の中心を進むと、和歌山県には8日午前に最接近して上陸する可能性もある。今後、海上の風波が強くなってくるため、注意を呼び掛けている。
 6日午前9時現在、中心気圧は930ヘクトパスカルと前日より若干弱くなったが、依然強い勢力を保っている。中心付近では最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートルと猛烈な風が吹いている。風速25メートル以上の暴風半径は150キロ、風速15メートル以上の強風域は北東側560キロ、南西側390キロ。
 県南部の沿岸では次第にうねりを伴った波が強くなる見込みで、7日は3メートルのち5メートルと予想している。また、南岸にある秋雨前線が台風に刺激されると、大雨になることもあり、土砂災害にも警戒が必要だという。

■8日にも上陸へ=台風18号、強い勢力維持−早めに防災対応を・気象庁(jiji.com)
 非常に強い台風18号は6日、南大東島の近海を北上した。強い勢力を保ったまま8日昼にも西日本から東日本に上陸する可能性が非常に高く、気象庁は大雨や暴風への厳重な警戒を呼び掛けた。
 会見した村中明主任予報官は「雨や風が激しくなってからの行動は危険。時間的余裕のあるうちに避難など防災対応を取ってほしい」としている。
 同庁によると、台風は6日午後4時現在、南大東島の南約190キロの海上にあり、時速約30キロで北北西へ進んだ。中心気圧は940ヘクトパスカル、最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。半径150キロ以内で風速25メートル以上の暴風となっている。
 7日未明にかけて南大東島に最も接近した後、西日本の南海上を北東に進み、8日には西日本から東日本に接近し、上陸する恐れがある。上陸時には中心気圧945〜950ヘクトパスカル、最大風速40〜45メートルと予想される。

■台風18号、8日上陸の可能性 厳重な警戒を呼び掛け(Chunichi Web)
 非常に強い台風18号は6日、沖縄県・大東島の近海を北上した。勢力を維持したまま8日、西日本から東日本に接近、今年初めて上陸する可能性が高まっており、気象庁は暴風や高波への厳重な警戒を呼び掛けた。
 昨年は8年ぶりに台風上陸がゼロだったため、今回の18号が上陸すれば、2007年9月の台風9号以来。
 18号は6日午後3時現在、南大東島の南約210キロを時速約30キロで北北西に進んだ。中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径150キロ以内が暴風域となっている。
 大東島は6日夜から7日昼前にかけ、風速25メートル以上の暴風域に入る恐れがある。7日未明から明け方にかけ、南大東島に最も接近する見込み。
 沖縄や奄美では6日夜、波の高さが6メートル超の大しけになりそう。西日本と東日本でも7日には強風や高波に注意が必要になる。(共同)

■環境シンポ:琵琶湖がおかしい 漁師が異変訴え−−大津(毎日jp滋賀)
◇「稚魚を放流しても漁獲量減る一方」
◇研究員は温暖化との関連説明
 琵琶湖の環境を考えるシンポジウムがこのほど、大津市におの浜2のピアザ淡海であり、漁師2人が琵琶湖の異変を報告した。尾上朝日漁協(湖北町)の松岡正富さん(56)と、守山漁協(守山市)の戸田直弘さん(48)。2人は幼いころ、竹生島の周辺一帯にアユが跳びはねていた情景を思い起こしながら「今はどれだけ稚魚を放流しても漁獲高は減る一方。琵琶湖の中で大変なことが起きている」と訴えた。
 市民団体「温暖化防止COP15ネットワーク関西」と滋賀県生協組合連合会が主催したした。まず、県琵琶湖環境科学研究センターの石川俊之研究員が気候変動と琵琶湖の環境との関連性を説明。石川研究員は「温暖化が進むと外来生物が越冬できるようになる。在来種への影響の解明が必要だ」と述べた。
 松岡さんはパソコンを使い、過去十数年の漁獲量の変化を説明。1972年に8000トンを超えていた総漁獲量が99年には約2000トンまで落ち込んだことを報告した。個別では、固有種のホンモロコは約20年間で、セタシジミは約40年間で1割以下に激減したという。松岡さんは「(年間約8000万円の)多額の事業費をかけて放流しても増えないのは根本的に何かがおかしいに違いない」と話した。
 また、琵琶湖に注ぐ河川が各地で干上がっている実情を指摘。「山の水を琵琶湖につないでこそ琵琶湖は生き返る。農業にも水は不可欠だが、せめて使わない水は下流に流してほしい。川の流れを切らしてはいけない」と訴えた。【安部拓輝】

■現場から記者リポート:見えない湖底ゴミ あまりの多さに驚き(毎日jp滋賀)
◇タイヤやプラスチックなど1日300キロ−−野洲川河口
◇「びわ湖トラスト」が調査 「みんなの問題」協力を
 琵琶湖の環境を考える市民と研究者の会「びわ湖トラスト」がこのほど、琵琶湖の湖底に沈むゴミ拾いに挑戦した。場所は野洲川河口周辺。引き上げたゴミは1日で300キロを超え、参加者らは水面下の「見えないゴミ」の多さに「こんなにあるの」とショックを隠さなかった。ゴミを集計しながら、これからどうしていけばきれいになるのか、一緒に考えた。【安部拓輝】
 びわ湖トラストは清掃活動やビオトープなど、地域の環境活動を支援してきた。今回、初めて福祉団体やカヌースクールなどと湖底のゴミ拾いを企画。調査を重ねて野洲川河口を選び、ダイバー5人の協力で実現した。
 岸辺にゴミが運ばれてくると、大きなタイヤやビニール袋、車のバッテリーなどが次々と現れた。「こんなものも埋まっていたのか」。集積場所に運ぶ参加者からは次々に驚きの声が上がった。
 最も多かったのは、農業肥料のビニール袋だ。約74キロあったビニール類の6割を占めた。「泥に埋もれた袋をはぎ取ると、その下にも袋が。浜辺がビニール袋でできているよう」と山内陽子事務局長。野洲川が潤す流域の田畑などから大雨の際に流れ出たとみられるという。
 ペットボトルやブラックバスを狙う釣り人が使うミミズの疑似餌も見逃せない。ゴミ拾いに参加した守山市の漁師、戸田直弘さん(48)は「死んだビワマスやコイの腹を開けると劣化したプラスチックの破片がつまっていることは珍しくない」と話す。湖底のゴミは、私たちの見えないところで生き物にも影響を与えているのだ。草津市から参加したシステムエンジニアの国広卓生さん(48)は「ゴミはいつだって匿名。人ごとに思えるけど、この琵琶湖の水を関西1400万人が飲んでいるのですね」と気付いた。
 トラクターやトラックのタイヤ、スーパーの食品棚やコンクリート廃材などの粗大ゴミもまだまだ埋もれているという。ダイバーで漁師でもある湖北町の大村仁さん(64)は「人力だけでは限界がある。重機なども持ち込んでやるしかない」とため息をつく。
 大がかりな清掃に取りかかるには行政などの協力が不可欠だ。しかし、県の施策としてはこれまで船の不法投棄の指導、撤去はあっても湖底の清掃に主眼を置いた事業はない。琵琶湖や河川の保全にかかわる県幹部は「行政主導で湖底のゴミ調査をするのは難しいが、市民と連携すれば県や市町が協動できる可能性はある」と話す。
 琵琶湖トラストは今後も湖底ゴミの調査を続け、事業者や学校などにも幅広く協力者を募る意向だ。
 山内事務局長は「琵琶湖のゴミが誰のものかと押しつけ合っているうちに生き物たちは死んでしまう。琵琶湖のためにみんなで何ができるかを考えるきっかけにしたい」と話している。問い合わせは事務局(0740・22・1033)。

09/10/05

■猛烈な台風18号北上 漁船など避難始める(紀伊民報AGARA)
 猛烈な強さの台風18号は5日午前、沖ノ鳥島近海にあって時速25キロで北上している。和歌山地方気象台によると、予想進路の中心を進むと、和歌山県には8日午前に最接近すると予想している。
 5日午前9時現在、中心気圧は910ヘクトパスカル。中心付近の最大風速55メートル、最大瞬間風速80メートル。風速25メートルの暴風半径は190キロ、風速15メートルの強風域は北東側560キロ、南西側390キロ。6日から次第にうねりを伴った波が押し寄せてくるとみられる。
 台風18号が南海上を北上しているのに伴い、白浜町の古賀浦湾には周辺の港などから漁船やプレジャーボートが入り始め、5日午前中に数十隻が避難を終えた。
 海岸付近は波がまだ高くなく、三段壁洞窟では「いまのところ6、7日も営業できそうだ」とみている。しかし、「沖の方はかなりうねりが出ている」(漁業関係者)といい、早めに避難を始めているようだ。
 和歌山南漁協白浜支所は「支所関係の漁船は5日に避難を終えた。これから海岸沿いでも波の影響が徐々に出てくるのでは」と話している。

■猛烈な台風、日本接近へ=6日、大東島地方を北上−気象庁(jiji.com)
 猛烈な台風18号は5日、沖ノ鳥島の近海を西進した。強い勢力を保ったまま、8日には西日本から東日本に接近する恐れがあるとして、気象庁は注意を呼び掛けている。
 18号は5日午後9時には沖ノ鳥島の近海を時速約25キロで北西へ進んだ。中心気圧は910ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は80メートル。半径190キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
 今後進路を北寄りに変えながら北上し、6日午後には南大東島の南の海上に達する。7日にかけて進路を東寄りに変えながら大東島地方の近海を北上し、8日には強い勢力を維持したまま西日本から東日本に接近する恐れがある。
 大東島地方は6日夜から7日にかけて暴風域に入る恐れがあり、9メートルを超える猛烈なしけとなる見込み。西日本、東日本の太平洋側でもうねりが高くなる。

■台風18号:8日本州接近か(毎日jp)
 猛烈な強さの台風18号は5日午後6時現在、沖ノ鳥島近海の太平洋上を時速約25キロで西北西に進んでいる。気象庁によると、中心気圧は910ヘクトパスカル、最大瞬間風速80メートル。6日午後から7日にかけて沖縄・大東島地方に接近し、その後は強い勢力を維持したまま進路を東寄りに変え、8日に西日本から東日本に接近する恐れがある。気象庁は暴風や高波に厳重な警戒を呼びかけている。
 東海から関東甲信にかけては、日本の南海上に停滞する秋雨前線の影響で6日以降も雨となる地域が多く、8日は台風の影響で大雨となる見込み。【福永方人】

■台風18号接近 猛烈な勢力、8日にかけ強雨の恐れ(asahi.com)
 猛烈な勢力の台風18号が日本列島に接近してきた。これに伴って、日本付近に停滞する秋雨前線が刺激され、8日にかけて全国的に強い雨が降る恐れがある。気象庁は土砂災害などへの警戒を呼びかけている。
 気象庁によると、18号の中心気圧は910ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル。5日午後現在、沖ノ鳥島近海にあり、時速25キロで西北西に進んでいる。大東島地方は6日夜から7日にかけて風速25メートル以上の暴風域に入り、猛烈なしけとなる見込みで、沖縄本島でも大しけが予想される。
 18号は8日には強い勢力を保ったまま西日本から東日本に接近するとみられ、今年初めて上陸する可能性もある。

■新たに流木 368本を確認(紀伊民報AGARA)
 和歌山県から高知県までの海域で多数の流木が見つかっている問題で、第5管区海上保安本部は2〜4日に計368本を新たに確認した。和歌山県の田辺、白浜、串本の各市町沖でも多数の流木が見つかっており、田辺海上保安部などの巡視船が捜索、回収作業をしている。5管本部は漁業関係者らに注意を呼び掛けている。
 流木は長さ3〜5メートル、直径30〜50センチで、根や枝がついたままのものが多い。9月上旬に鹿児島県沖で見つかった多数の流木が黒潮に乗ってきた。5管本部によると、これらは8月に台風被害を受けた台湾方面から流れてきた可能性が大きいという。
 5管本部は5日も調査を続けている。

■魚に続き…琵琶湖を襲う外来植物(msn産経ニュース)
 琵琶湖沿岸の水生植物群落で、外来植物の繁茂が進行していることが5日、京都大学の田中周平准教授(環境生態工学)らのグループの調査で分かった。琵琶湖の外来種問題では、ブラックバスなど魚類にばかり注目が集まっているが、「植物の外来化」で、他の在来植物の生育に与える影響や、水質悪化などが懸念されている。
 滋賀県などの調査ではこれまで、航空写真でおおざっぱな植生状況を確認するしかなく、外来植物の具体的な繁茂状況は明らかでなかった。そこで、田中准教授らは2年前、GPS(全地球測位システム)装置を駆使した新しい植物調査手法を開発。調査員が現地に入り、確認した植物の植生を3〜5メートルごとに装置に記録することで、詳しい植生分布図を描くことが可能になった。
 同グループは昨年9〜12月、琵琶湖南岸東岸や近江八幡市、高島市針江の計41群落(約443平方キロ)を選び、携帯型GPS装置で植生状況を調査した。
 このうち県が昨年公表した琵琶湖南湖東岸域の新浜地区(約15平方キロ)では、おおまかにヨシとヤナギ類の在来種2種の植生状況しか確認できていなかったが、田中准教授らの調査では、外来種が25・9%を占めることが判明した。
 内訳は石川県の河北潟などで深刻な問題となっている「チクゴスズメノヒエ」が約3・6平方キロを占めて最上位。続いて、「セイタカアワダチソウ」が約1・2平方キロ、外来生物法で特定外来生物に指定されている「ミズヒマワリ」が915平方メートルなど、在来種を押しのける形で繁茂している状況が確認された。
 その他の群落では、7群落で南アメリカ原産の外来種「ホテイアオイ」を確認。最も多い赤野井地区では23・6%を占めるまでの繁茂を確認した。ホテイアオイは特に、冬になると枯れて腐敗するため、水質への影響が問題となっている。
 同グループは来年末までに、琵琶湖全域に調査を広げ、外来種侵食が一目で分かる詳しい植生分布図の完成を目指す。田中准教授は「外来植物の急速な拡大は、琵琶湖の貴重な生態系に不可逆的な影響を与えかねない。取り返しのつかない状況になる前に対策が望まれる」と警鐘を鳴らしている。
琵琶湖の在来種 琵琶湖には約1千種類の動植物がおり、琵琶湖にしか生息しない固有種は63種類確認されている。植物では、在来の大規模なヨシ群落の存在が特徴。フナがヨシの上に卵を産むなど、魚や鳥の生育空間として重要な役割を果たしている。在来種ではほかに、マコモ、ヒメガマ、ウキヤガラなどが群生。滋賀県では昭和62年からヨシの植栽を始め、在来種の保全を図っている。

■コハクチョウ飛来待ち、水草除去 琵琶湖岸、外来種の繁殖急増で(京都新聞電子版)
 毎年冬にコハクチョウが飛来する草津市の琵琶湖岸で、外来種の水草ホテイアオイやボタンウキクサが生い茂っており、コハクチョウの愛護グループが「このままではこの冬の飛来に影響が出る」と、ボランティアで除去作業を続けている。
草津の愛好家ら「餌育つ環境守れ」
 コハクチョウの観察を続けている「草津湖岸コハクチョウの愛する会」のメンバー。同市志那中町一帯の湖岸で8月末から7回、メンバー10〜15人が湖に入って手作業で水草を取り除いている。
 同会によると、ホテイアオイやボタンウキクサは湖岸から沖合20〜30メートルまでを埋めるほど繁殖している。2〜3年前から目立つようになり、今年は昨年の10倍にも増えているという。
 放置しておくと、コハクチョウの餌となるマコモなど在来種の水草が育たないほか、水の流れが止まることで水質が悪化し、コハクチョウが羽を休める環境が悪くなる恐れがあるという。
 除去作業は10月上旬まで続ける予定。コハクチョウは毎年11月ごろに飛来するが、同会事務局長の吉岡美佐子さん(61)は「水草には釣り糸や釣り針などが絡まっており、コハクチョウに被害を与える恐れもある。飛来するまで、できるだけ水草を取り除いておきたい」と話している。

09/10/03

■豪雨被害の台湾から流木150本漂着(紀州新聞ネット版)
 日高町からみなべ町にかけての海岸に流木が流れ着き、市町担当者が対応に追われている。東南アジアを直撃した台風8号による豪雨被害を受けた台湾から黒潮に乗って漂流してきたと見られ、日の岬沖の紀伊水道で多数の流木が発見。海岸に漂着した流木はその所在地の市町が処理するため、国や県に漂着段階での回収や処理費用の支援などを求めている。流木数はさらに増えると見られ、船舶の安全航行も含めて早急な対策が必要になりそう。
 第五管区海上保安部管内の和歌山、徳島、高知県沖の海域約270キロにわたり9月下旬から多数の流木が漂流しているのが見つかり、同管区所属の航空機や巡視船などで調査した結果、1日現在で396本を確認し、うち2本を引き揚げた。150本は日高町からみなべ町にかけての海岸に漂着している模様で、県や市町村、漁協などに情報提供を行うとともに船舶航行に注意を呼びかけている。
 確認した流木の大きさは長さ2〜7メートル、直径20〜150センチと大きい。黒潮に乗り、高知県足摺岬沖から日の岬沖の紀伊水道に入り、日高町沖から串本町沖にかけての沿岸を南下、漂流している。台風被害は過去半世紀で最悪と言われ、台湾では洪水が発生するなど大きな被害が出ており、かなりの数が海に流れ出したと見られる。九州沖にも漂流が確認されており、今後さらに流木数が増えそうで、船舶航行だけでなく、日高地方の漁業活動などへの影響も懸念されている。
 漂着した流木はその市町が責任を持って処分しなければいけないため、処理方法や費用捻出などで頭を悩ませている。御坊市は2日に関係部課長が今後の対応を協議。波打ち際や海面の漂流している流木を引き揚げるとなると船舶や重機が必要。引き揚げた後の保管場所、運搬、処理まで考えるとかなりの予算が必要になると見られ、市担当者は「海岸に漂着するのを待つのではなく、流木の漂流を確認した時点で、国の責任において引き揚げるなど対策を講じるべき。県にも処理費用の支援を求めていく」と求めている。

■「萩の浜」松林保存へ車道と分離 高島の県道 歩道を曲線状に(京都新聞電子版)
 「日本の渚(なぎさ)百選」にも選ばれている「萩の浜」(滋賀県高島市)の松並木の伐採を最小限に抑えるため、県道で初めて車道と歩道を分離して道路幅を広げる工事が同市勝野−永田間の湖周道路(県道北船木勝野線)で行われる。新たな歩道の完成は来年3月で、住民や観光客に散策道として親しまれそうだ。
 同区間(約500メートル)は未改修で、道路幅が5メートルと狭い。今回の拡幅で車道幅は6メートル、路肩0・75〜1メートルに整備される。分離する歩道は幅3メートルで、数百本ある松林を縫うように曲線状に設置する。
 車道に歩道を併設する場合は60本(車道部分19本)の松を伐採しなければならないが、分離することで伐採は28本にとどまるという。
 県の生物環境アドバイザー制度を適用し、専門家の助言を受けながらプランを練った。松並木の一部には市有地があるが市から無償借地する。事業費は2億円、歩道橋の新設などを含め2010年度末には全面完成する。
 県高島土木事務所では「車道は曲げられないという制約の中で、できる限り松林を保存するよう知恵をしぼった」と話している。

09/10/02

■湖岸沿い黒く染まる(asahi.com滋賀)
【高島・産卵期のアユ】
 琵琶湖のアユが産卵期を迎え、高島市マキノ町のマキノサニービーチの湖岸沿いや近くの知内川河口一帯に大挙して集まり、数千匹単位で黒い塊をつくっている。
 県水産課によると、「今年は産卵のため遡(そ)上する琵琶湖周辺のほとんどの河川が枯渇しており、知内川周辺でも、遡上できないアユが湖岸や河口付近で待機している」と話している。
 産卵は8月末から11月中旬まで続くため、8月21日から11月20日まで漁業者の漁獲は禁じられている。

■9月までの台風、史上最少に 沖縄接近1個、本土は2個(Chunichi Web)
 9月末までに沖縄に接近(沿岸から300キロ以内)した台風は今年は1個だけで、統計を取り始めた1951年以降最も少なく、本土(北海道、本州、四国、九州)へも2個で過去最少タイだったことが2日、気象庁のまとめで分かった。
 気象庁は「エルニーニョ現象」などの影響で、台風の進路を左右する太平洋高気圧の日本付近への張り出しが弱かったのが一因とみており、台風接近の少なさが9月の記録的な少雨につながったという。
 同庁によると、9月末までの台風発生は18個(平年19・1個)で、平年をわずかに下回る程度。伊豆・小笠原両諸島を含む日本列島全体への接近は6個(同8・9個)。
 沖縄への接近は平年5・9個に対し、今年は8月に発生した8号のみ。本土接近は、8月に兵庫県などで豪雨被害をもたらした9号と、8〜9月に関東から北海道の太平洋側を北上した11号の2個(平年4・5個)だけだった。
 これまでの沖縄接近の最少記録は、1980年の2個。本土への接近が2個にとどまったのは、過去5回だけという。
 台風は、太平洋高気圧の縁をたどるように北上する。同庁によると、エルニーニョ現象の影響で太平洋高気圧の勢力が7月を中心に弱く、8月中旬以降は偏西風蛇行で日本付近が気圧の谷になりやすく高気圧の西への張り出しが弱まったため、台風は日本から離れた東海上を進む傾向が強かったとみられる。(共同)

09/10/01

■9月は記録的少雨 降水量の最少記録、仙台など更新(asahi.com滋賀)
 気象庁は1日、9月の天候をまとめ、全国的に記録的な少雨となったと発表した。日本付近の秋雨前線の活動が弱く、全国19の観測点で同月の降水量の最小記録を更新した。
 降水量の最小値を更新したのは、平年の4%にとどまった水戸市をはじめ、仙台市(平年比5%)、千葉市(同24%)、松江市(同28%)、愛媛県宇和島市(同7%)など。地域別でも北海道から沖縄まですべての地域で平年の降水量を大きく下回った。
 平均気温は沖縄・奄美地方で平年より1.5度高く、46年に統計を取り始めて以降、最高となった。

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