琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2009/05)

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09/05/31

■琵琶湖で漂流一夜 釣りの男性救出(msn産経ニュース)
 31日午前6時45分ごろ、滋賀県高島市の沖合約3・6キロの琵琶湖で、転覆したカヌーにつかまって漂流していた大阪市阿倍野区の会社員、乾昇二さん(58)を、兄の孝成さん(61)=東京都立川市=が発見、救助した。昇二さんはカヌーにつかまった状態で一夜を過ごしたが、けがはなかったという。
 滋賀県警高島署によると、昇二さんと孝成さんは30日朝、高島市の琵琶湖岸から別々のカヌーに乗って釣りに出発。知人男性と合流し、釣りをしていた。夕方ごろ波が高くなり、孝成さんと男性は引き返したが、昇二さんは1人で残ったという。
 孝成さんの110番通報を受けた同署の捜索は31日午前0時ごろ、いったん打ち切られ、孝成さんが同日午前6時ごろから男性とモーターボートで捜索を開始。強風で転覆し、垂直に浮かんだ状態のカヌーに昇二さんがつかまっているのを見つけた。
 同署は「無事でよかった。ライフジャケットをつけたのが功を奏したのでは」としている。

■琵琶湖で一夜、男性無事 カヌーにつかまり漂流(Chunichi Web)
 琵琶湖でカヌーで釣りをしていた会社員乾昇二さん(58)=大阪市阿倍野区=が30日夜、行方不明となり、兄孝成さん(61)=東京都立川市=が31日午前6時半ごろ、滋賀県高島市新旭町の湖岸から約4キロ沖でカヌーにつかまって漂流しているのを発見した。
 高島署や孝成さんによると、昇二さんは30日午後6時半ごろカヌーが転覆、首まで水に漬かった状態で一夜を過ごした。けがはなく、念のため病院に運ばれたが元気という。
 昇二さんは孝成さん、知人男性の3人で琵琶湖に来ていた。30日午後6時ごろ、知人と別れたのを最後に行方不明となり、午後10時ごろ孝成さんが110番。署員らが捜したが見つからず、31日午前0時ごろ、捜索はいったん打ち切られた。
 孝成さんは知人と31日午前6時ごろからモーターボートで捜索を始め、垂直に浮かんだカヌーに昇二さんがつかまっているのを見つけた。(共同)

■カヌーで釣りの男性が不明 琵琶湖(京都新聞電子版)
 30日午後9時55分ごろ、滋賀県の琵琶湖でカヌーで釣りをしていた大阪市阿倍野区の会社員乾昇二さん(58)が戻らない、と兄から110番があった。
 高島署によると、乾さんと兄は同日、別々のカヌーで湖に出て、午後6時ごろに沖合で別れた。署員が捜したが見つからず、31日早朝から捜索を再開する。(共同通信)

■バーベキュー大会:焼き肉に歓声 市民ら250人、外国人と交流−−草津(毎日jp滋賀)
 失業して帰国する外国人労働者が増える中、今まで付き合いのなかった日本人と外国人の交流を図ろうと30日、草津市の矢橋帰帆島公園でごみ拾いとバーベキュー大会が開かれた。一般参加の市民のほか、ブラジル人学校の生徒や保護者ら計約250人が参加。言葉の壁を超えて、分厚い焼き肉やボール遊びなどに歓声を上げた。
 市民団体が設立した「しが外国人支援ネットワーク」の主催で、ブラジル人のほかペルーやフィリピン、米国籍市民らも参加した。ごみ拾い後には、外国人と日本人の間で問題になることが多いごみの分別を学んでもらうよう工夫した。
 ブラジル人学校「サンタナ学園」(愛荘町)の中田ケンコ校長(53)は「言葉が通じなくても、一緒に作業したり遊んだりすれば通じ合える」と笑顔を見せた。【稲生陽】

■化女沼:ラムサール条約湿地、自然環境を知って NPO準備委が生き物調査(毎日jp宮城)
◇小学生ら参加
 ラムサール条約湿地に昨年10月に登録された大崎市古川の化女沼周辺の自然環境を地元の子供たちに知ってもらおうと、化女沼NPO準備委員会など三つの環境保護団体は30日、同沼下流の水田地帯で、登録後初の生き物調査を行った。
 小学生親子ら33人が参加し、降雨で流れの速い農業用水路で網を使って魚取りをした。メダカ約50匹、シマドジョウ、ドブガイなどの希少魚をはじめ18種の魚介類が見つかった。外来食害魚のブラックバスは見当たらず、植物はマコモ、ショウブなど34種が生育していた。
 調査を指導した同NPO準備委員の1人で「野生植物研究所」の高橋和吉所長(65)は「基本的に生き物にとって好ましい環境が残っていると確認できた。化女沼の水を利用する関連地域として沼本体とともに環境保全に取り組んでいきたい」と話した。同沼上流部や沼本体の調査は今夏から来年にかけて行う予定。
 今年中のNPO法人化を目指す同準備委は今月13日、法人名を「エコパル化女沼」と決定している。【小原博人】

■ごみ回収:釣り糸拾って野鳥守ろう 南国市の十市小児童ら、石土池周辺で(毎日jp高知)
◇トラック1台分回収
 南国市の十市小学校(森岡俊介校長)の児童や保護者、教員ら約200人が30日、近くの石土池周辺で野鳥を傷つける釣り糸や空き缶などの回収をした。暑い日差しの中、帽子をかぶった子どもたちは大粒の汗をぬぐいながら楽しそうにごみを探し、拾っていた。
 石土池は渡り鳥の飛来地で、県内のブラックバス釣りのメッカでもあることから、かつては捨てられた釣り糸が絡まって死んだり、けがをする野鳥が後を絶たなかった。釣り糸の回収は91年から同校と環境NGO「生態系トラスト協会」が毎年実施しており、同協会によると、2年ほど前から地域住民や釣り人などが自主的に池の周囲を掃除するようになり、野鳥への被害が減ったという。
 この日、子どもたちはビニール袋と軍手を手渡され、「暑い」「ごみがいっぱい」と元気な声をあげながら拾い集め、トラック約1台分のごみを回収した。
 同校4年の三本隆久君は「暑かったけど、いろんな動物に会えるし、ごみを拾えて楽しかった」と笑顔で答えていた。【黄在龍】

■水産庁・山崎さん 釣り人と行政の懸け橋に(Sponichi Annex)
【釣界のキーマンに聞く】遊漁の世界に行政の光をと、釣り人が大きい期待を寄せる釣人専門官の3代目に山崎雄一郎さん(39)が就任して1カ月。前任者が4年半、苦心を重ねてつけてくれた道筋を守り、問題の多い対内水面漁業や岸壁の釣り禁止など、庁内や省庁間の調整によって解決できそうな問題に取り組んで行きたいという。
 自身が大の釣り好き。東京・町田市に住んでいた子供のころ、近くの小川でフナやコイを釣ったり、自転車で2時間もかけてバスや渓流釣りに出かけた。父親と一緒に江の島の沖でアジやサバを釣った。水産庁に入ってからは、釣り天国の九州で海釣りをしたりアユも手掛けた。東京に帰ってからは千葉や神奈川の海でハナダイやカワハギを楽しんでいる。そして母親から、釣った魚は自分で料理を−―と教えられ、いまではすべて自身で調理して食べている。根っからの釣り人だ。
 「だから釣り人の気持ちは十分すぎるぐらい分かっています。水産行政の中で遊漁の立場が高くないことも承知しています。解決できることあるのでは、と日ごろから考えています」
 釣りは奥が深く、幅が広い。それぞれに問題もある。たとえば内水面では外来魚の問題とか、自然公園の中では釣りができないとか。水産庁に持ち込んでも、どこの課が担当するのか、明確でないこともあって、タライ回しの末、「県に聞いて」というケースもある。また家族連れなどで、ちょっと釣りをと、岸壁や防波堤へ行くと、立ち入り禁止になっている、といったことが少なからずある。釣り人のマナーが悪かったり、ルールを守らなかったりすることが原因の場合もたくさんあるが、中にはマナーとルールを一緒にしては「ダメ」としていることもある。
 「釣り人の啓発も必要だが、対漁業者や省庁間の調整で解決でき、気軽に釣りを楽しめることもたくさんあると思う。それに取り組みたいですね。そのためには、まず釣り人の声を聞きたい。前任者が積極的に前に出て、苦心を重ねて立派なアスファルト道路をつくってくれました。これをぬかるみ道にしないようにしていきます。釣り人の皆さんも、どんなことを考えているか、どうせ言ってもムダとあきらめないで声を掛けてください、それを役立てたいと思っています」。1年先が楽しみだ。

■「琵琶湖の世界遺産登録を」(Yomiuri On Line滋賀)
湖上でクルーズ船シンポ
 琵琶湖の世界遺産登録を目指す湖上シンポジウムが30日、琵琶湖汽船(大津市)のクルーズ船「ビアンカ」で開かれ、約130人が母なる湖の魅力を再確認した。
 第1部では、琵琶湖と人のかかわりをテーマに活動する大津市出身の写真家今森光彦さんと、木村至宏・前成安造形大学長がそれぞれ講演し、内湖の生態系の多様さや、縄文時代から続く湖と人の共生の歴史について説明した。
 第2部では、嘉田知事や国の世界文化遺産特別委員会委員を務める金田章裕・人間文化研究機構長(歴史地理学)も加わって討論。知事は「琵琶湖は生命文化複合体。人が長く暮らしながら、自然と歴史が残っている」と魅力を語り、金田機構長は「大事な資産を次世代に引き継ぐため、世界遺産に登録する責務がある」と訴えた。
 知事は昨年1月、記者会見で世界遺産登録を目指すことを表明。2009年度は、課長級職員を集めた「琵琶湖の価値再発見検討会」を発足させるなど、湖のブランド力の向上に力を入れている。

■琵琶湖の釣り客が不明(産経関西)
 30日午後9時55分ごろ、滋賀県長浜市の竹生島付近の琵琶湖で釣りをしていた東京都立川市の会社員(61)から「一緒に釣りをしていた弟が戻ってこない」と110番があった。
 滋賀県警によると、行方不明になっているのは大阪市阿倍野区の会社員、乾昇二さん(58)。

■琵琶湖で釣り、58歳会社員が行方不明(asahi.com)
 30日午後9時55分ごろ、滋賀県の琵琶湖北部で釣りをしていた男性(61)から、「カヌーで釣りにいった弟が帰ってこない」と110番通報があった。高島署によると、行方不明になっているのは大阪市阿倍野区松虫通1丁目の会社員乾昇二さん(58)。警備艇などで捜しているが、31日午前1時現在、見つかっていないという。
 同署によると、乾さんは兄と釣りをしに琵琶湖を訪れ、30日午前10時ごろ、1人で高島市マキノ町海津付近からカヌーで湖上に出た。竹生島でいったん兄と合流したが午後6時ごろに再び別れ、その後の行方がわからないという。

09/05/30

■琵琶湖の世界遺産登録へ課題議論 知事や有識者 湖上シンポ(京都新聞電子版)
 滋賀県の琵琶湖の世界遺産登録に向けたシンポジウム「世界遺産・びわ湖を夢見る会」が30日、湖上を巡る遊覧船「ビアンカ」の船上であり、嘉田由紀子知事や有識者が琵琶湖の持つ価値や登録に向けた課題などについて話し合った。
 学識者や経済人でつくる実行委員会(会長・木村至宏前成安造形大学長)が、世界遺産登録に向け機運を高めようと初めて開催。約130人が参加した。
 パネル討論で、嘉田知事は「琵琶湖の価値は人々の生活と歴史の跡があり、それが今も生きていること。人と自然の共生の仕組みを発信できる」とアピールした。木村会長は古代からの琵琶湖の歴史を解説した。
 文化庁文化審議会の世界文化遺産特別委員会委員を務める金田章裕京都大名誉教授は、登録に向けたハードルとして、国内法での琵琶湖の文化財指定や、すでに暫定リストに入っている彦根城との関係を指摘。写真家の今森光彦氏は、内湖など周辺環境が琵琶湖の豊かさを支えている点を強調した。

■台風の進路予報、5日先まで発表へ 気象庁(asahi.com)
 台風災害に早めに備えるため、気象庁は、3日先までだった台風の進路予報を、今年から5日先まで発表するようにした。予報日数の延長は97年7月以来。
 4日先、5日先の予報内容は、予報円の中心と半径、移動方向、移動の速度。6時間ごとに日に4回予報する。強さは予報しない。
 5日先までの予報に踏み切ったのは、気象庁のシミュレーションの精度が上がったからだ。極軌道を回る衛星から送られる風向きや気温などのデータを取り込み、高性能のコンピューターを使うようにした結果、5日先の台風の中心位置の予報との誤差を平均で500キロ程度とすることができたため、実用化した。
 5日先の予報精度の目標は、中心位置の誤差500キロ以内、台風の中心が予報円に入る確率を3日先の予報円と同じ70%とした。今月3日に相次いで発生した台風1号、2号はいずれも速度が速く、目標の500キロを超えて予報より進んでしまったが、方向はほぼ予報通りだった。
 気象庁は韓国や中国、フィリピンなどアジア各国やグアム島などにも予報を提供する。「5日先まで予報するが、台風が急に向きを変えて予報と大きくずれることもある。常に最新の予報を見て進路に注意して欲しい」と話している。(神崎卓征)

■琵琶湖固有のドジョウ 富田川で初確認(紀伊民報AGARA)
 和歌山県白浜町内ノ川の富田川本流で、琵琶湖固有種である「スジシマドジョウ大型種」が県内で初めて確認された。捕獲したのは同町の写真家内山りゅうさん(46)。全長約8.5センチの雌の成魚。県立自然博物館によると、放流用の湖産稚アユに交じってきた可能性が非常に高いという。
 内山さんは今月、生態調査をしていてこのドジョウを見つけ捕獲した。スジシマドジョウ類は学術的に分類されておらず、学名が付いていない。そのため、大型種や小型種などと呼んで区別している。大型種は生息地の琵琶湖でも外来種による食圧や護岸工事の影響などで激減しており、環境省の絶滅危惧(きぐ)2類に分類されている。
 湖産稚アユについて県資源管理課は、繁殖に寄与せず、冷水病まん延の原因になる可能性があるため、放流しないよう各漁協に依頼している。県内の河川ではこれまでの湖産稚アユの放流でハスやニゴイ、モロコ類、トウヨシノボリなどが移入して定着しているという。
 県立自然博物館は「きれいなドジョウを見掛けた場合、連絡してほしい」と呼び掛けている。

■9月の5連休、ツアー予約殺到・ホテルは満室(asahi.com)
 新型の豚インフルエンザ騒動でキャンセルが相次いだ旅行業界で、9月19〜23日の5連休に予約が殺到している。直近の旅行をキャンセルする代わりに9月の予約を入れる人が多く、人気の高いツアーやホテルはすでに予約がとりにくい状況だ。
 「今、海外に行って、万が一、風邪でも引いたら何と言われるか」。5月下旬に大阪市の旅行業者を訪れた会社員男性(43)は、6月に家族3人で行く予定だったハワイ旅行をキャンセル。同じホテルに泊まる9月19日出発のツアーを予約した。
 JTB西日本によると、ゴールデンウイークは新型インフルエンザの影響でキャンセルが平年の5倍に増加。兵庫や大阪で休校措置をとっていた5月18、19両日は、キャンセル数が新規予約数を上回った。ただ、その後は9月分の予約が急増。9月19〜23日出発の海外ツアーの予約は昨年同時期の2.5倍、国内旅行の9月分も約2倍に増えた。
 同社広報室は「キャンセルと同時に9月の予約を入れる人も多く、過去に例のない記録的な予約状況」と話す。海外では3泊程度で行けるハワイやグアム、サイパンに人気が集中。国内では北海道や沖縄など比較的遠方が人気で、とりわけ9月20、21両日は予約で満室になるホテルが全国各地で増えている。
 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに近いホテル近鉄ユニバーサル・シティ(大阪市)なども20、21両日はほぼ満室。日本航空と全日本空輸によると19、20両日は沖縄、北海道などに向かう便を中心に大半の便が予約で埋まり、キャンセル待ちの状況だ。
 近畿日本ツーリストも「ここ数日、9月の5連休の予約が加速している。秋商戦でインフルエンザの影響を少しでも取り戻したい」(ブランド戦略室)と意気込んでいる。(上栗崇)

■野生のバス釣りに挑戦 佐賀市で「淡水魚調べ隊」(佐賀新聞ひびのニュース)
 川や水路に生息する魚に親しもうと、佐賀自然史研究会(東和敬会長)の「淡水魚調べ隊」が30日、佐賀市の城南中西側クリークでバス釣りをした。オオクチバスなど狙いの魚は釣れなかったが、子どもたちは自然や環境への関心を高めた。
 野生のオオクチバスやブルーギルが何を食べ、どんな在来種が犠牲になっているかを調べるため、実際に釣り上げて解剖する計画だった。
 「よー釣るっばい」という地元の人の話を基に場所を決め、十数人で取り組んだが、2時間かけて釣れたのはウナギとスッポンのみ。研究会の会員らは「水量が少なかった」「爆発的な増加時期がすぎ、減ったのでは」と残念そう。一方、子どもたちはまんざらでもない様子で、城南中2年の香月美桜さん(13)は「うまくいかないのもまた勉強。調べ隊に参加し、身近な自然に関心が出た」と笑顔で話した。

09/05/29

■紀南へのGW観光客 高速割引効果で増加(紀伊民報AGARA)
 和歌山県はゴールデンウイーク(4月25日〜5月6日)の主要7観光地の入り込み状況をまとめた。全体は86万3529人で6・1%(5万5971人)の減少だが、紀南の5地域はいずれも増加。県観光振興課は「昨年より連休期間が1日長く、高速道路料金の割引で遠方からの来客が増えたのでは」と話している。
 和歌山市、高野町、田辺市龍神村、同市本宮町、旧白浜町、那智勝浦町、旧串本町の主要観光地で宿泊、日帰り客数を調査した。
 宿泊客は21万2912人で4312人増加。一方で日帰り客は65万617人で6万283人減少した。和歌山市で例年人気の潮干狩りが開催されなかったことや、マリーナシティの入り込みが伸び悩んだのが影響した。
 宿泊の伸びが最も大きかったのは旧串本町で、17・4%増の1万100人。続いて龍神村が8・4%増の4012人、本宮町が8・1%増の9300人だった。日帰りは那智勝浦町が7・3%増の6万5000人、旧白浜町が5・1%増の7万2100人と好調だった。
 高速道路の割引で「四国に観光客を取られた」の声もあったが、インターチェンジから離れた龍神村、那智勝浦町、旧串本町などでも「車やバイクの来客が多かった」と効果を一定評価している。

■久々に泳ぎ回る 田辺の迷いクジラ(紀伊民報AGARA)
 和歌山県田辺市新庄町、内の浦湾に迷い込んでから2週間が経過したマッコウクジラは、餌を食べておらずやせてきた。擦過傷も目立ち、体力が衰えているように見られたが、29日は久しぶりに泳ぎ回り、見物人らは「元気が出てきた。このまま外洋に出ていかないものか」と期待した。
 クジラは体長約15メートル。湾内に入ったころより、やせてきており、最近は移動距離も短くなっていた。市の対策本部によると、クジラは21日以降、県道南紀白浜空港線沿いコンビニエンスストア裏の岸壁近くだけの移動ばかりだったが、29日午前2時ごろに400メートルほど離れた突堤近くまで泳いだ。その後もコンビニ店から約200メートル沖で半径約50メートルの円を描くように泳いだ。
 日本鯨類研究所の石川創次長(49)は前日までに、クジラの体力について「泳ぎ回っていても突然死ぬことはあるし、じっとしていても長く生きることはある。見た目では判断できない。体力が落ちてきていることは確かだ」と話した。
 市の対策本部は29日午後、市議会の全員協議会で、これまでの経過や現状を報告する。

■鮮度抜群「日帰りガツオ」 長島港で水揚げ本格化(Chunichi Web三重)
 カツオ漁が盛んな紀北町紀伊長島区の長島港で、夜明け前や早朝に出港した漁船が近場で釣ってくる「日帰りガツオ」の水揚げが本格化している。
 釣ったカツオをその日のうちに揚げるため、抜群の鮮度が特長。長島町漁協によると、今季の日帰りガツオ漁は漁場が近くなった4月末から始まった。現在は熊野灘に設置された地震計のブイに群れが付いているという。小型船が主流で、遠出できる中型船と同様に一本釣りで捕獲する。
 25日は200キロ、27日は760キロが水揚げされた。千葉・勝浦港では大漁が続く一方、長島港の水揚げ量は例年の同時期と比べて少なめという。ただ、それだけに港で取引される「浜値」は、高値で1キロ当たり1200−1300円台と高めで推移している。
 身がしっとり、もっちりとしており、ショウガを薬味に刺し身で食べる。地元の漁業関係者らは「とにかく軟らかい」「地元でしか味わえない」と郷土の味を自慢していた。(相馬敬)

■湾内発見から2週間・・・(asahi.com和歌山)
●迷いクジラ狂騒曲
 田辺市新庄町の内ノ浦湾に迷い込んだマッコウクジラは、28日で見つかってから2週間がたった。安全対策などから24時間体制で監視する市対策本部では、クジラの鳴き声を聞かせるなど湾外に出す様々な取り組みをしたが効果はなかった。一方、クジラは体力の衰えからか移動回数が減り、尾ひれの擦過傷の痛々しさも目立ち始めた。騒動はいつまで続くのか。やきもきしながら見守る日が続く。(杉山敏夫)
 市によると、マッコウクジラは体長約16メートル、体重約50トン、生育した雄とみられる。14日朝、同湾内に迷い込んでいるのが確認された。市の記録では、20日までは日ごとに湾内を活発に移動する姿が見られたが、21日以降になると、湾奥の水門付近を漂うことが多くなっているという。
 28日は前日とほぼ同じ、見物人が多いファストフード店、コンビニエンスストアの駐車場近くを、時折潮を噴きながら浮いていた。
 市はこれまでに、幹部を含む職員420人を動員。5交代で監視にあたりながら、地元住民らと鉄パイプやオイル缶をたたいてクジラが嫌がる金属音を鳴らしたり、消防車で放水したり、漁船から水中に垂らしたスピーカーからクジラの鳴き声を聞かせたりと、湾外に誘い出す試みをしてきたが芳しくなく、静観の構えだ。
 総務課の千品繁俊さん(48)、防災対策課の茨善行さん(40)は「夜は寒く防寒対策に苦労した。夜見物に来る人も多く、事故がないように気を使った。見物人から『なんとかしろ』などと詰め寄られたこともあった」と話す。
 クジラは当初、障害物を探知する「カチ、カチ」という音を出しながら活発に移動していたという。現地で観察しながら、対策本部に助言している吉岡基・三重大学教授は「最初は体力もあって出口を探したのではないか。最近は衰えてきて移動回数が減ってきた」と分析する。
 クジラは現在、頭部が日焼けで水ぶくれが出来たようになり、尾ひれは擦過傷で白くなっているが、日本鯨類研究所の石川創・調査部次長は「今のところ健康障害は見られないが、弱って治らずに細菌が入ると、肺炎を起こすおそれもある」と指摘する。
 一方、湾奥近くのファストフード店、コンビニエンスストアは、見物人らで売り上げが伸びているが手放しでは喜べない状態も続いている。
 コンビニ店の吉岡武美店長(53)は「売り上げは昨年同期より3割増えたが、約50台の駐車場に止められないという苦情もある。騒動後、常連客が戻ってくるか心配」、ファストフード店の前田享宏店長(26)も「売り上げは2倍ほど増えた。駐車場の整理に人を割いたのは初めてで驚いている」と話した。

09/05/28

■紀南の天気、大荒れ 潮岬で最大瞬間風速30メートル(紀伊民報AGARA)
 発達中の低気圧の影響で28日、紀南地方は暴風や高波に見舞われた。田辺西牟婁地方と新宮東牟婁地方には暴風波浪警報が発令され、学校が休校になったり、電車が運休したりした。
 和歌山地方気象台によると、最大瞬間風速は潮岬(串本町)で30メートルに達した。新宮(新宮市)で24・4メートル、西川(古座川町)で24・2メートル。串本町内では、店舗の屋根がめくれるなどの被害があった。県南部で波の高さは、最高6メートルに達している。
 JR紀勢線は同日午前5時27分、串本町で風速計が25メートルに達したため、串本駅―和深駅で運転を見合わせた。JR西日本和歌山支社によると、乗客をバスで代替輸送した。一部の列車に運休や遅れが出たが、本数や影響人数は不明。
 田辺西牟婁と新宮東牟婁地方の県立中学校と高校、特別支援学校では、12校が自宅待機、4校が臨時休校になった。田辺市内では、市立の29小学校と15中学校が自宅待機となり、1中学校が午前中のみ授業をした。和歌山地方気象台は、気圧の谷や低気圧の影響で30日まで曇りや雨の日が続くと予想している。強風は28日の夕方がピークでそれ以降は収まってくるが、波はうねりを伴っているため注意が必要という。

■寄贈:西日本SHDなど企業グループ、びわ湖トラストに500万円−−高島(毎日jp滋賀)
◇水質改善に向けた調査など活動助成に
 琵琶湖の水質などの環境改善に向けた研究支援や情報発信を目指し、昨年4月に発足したNPO法人「びわ湖トラスト」(理事長=山田能裕・比叡山延暦寺長老)に対し、西日本高速道路サービス・ホールディングス(SHD)などの企業グループが活動助成として500万円を寄贈し、このほど高島市今津町今津の同トラスト事務局で贈呈式があった。
 高速道路のサービスエリア運営などを業務とする西日本SHDは、売店やレストランなどを営業する企業に呼びかけ、社会貢献活動を行っている。環境を重視する視点から琵琶湖の現状を視察するなどした結果、「びわ湖トラスト」を助成することに決めた。
 目録を受け取った山田理事長は「琵琶湖は比叡山から見ると茶色く濁っている。昔はもっと青かった。水質改善には調査が第一だ」と謝辞を述べた。
 同トラストの山内陽子事務局長によると、琵琶湖にはタイヤの投棄が目立つといい、県漁連青年会の協力を得て今秋をめどに、守山市の沿岸で大型ごみの回収を行う方針。また、県琵琶湖環境科学研究センターの水中探査ロボット「淡探(たんたん)」を使っての湖底調査は、昨年は5日間しかできなかったが、今年は12月に10日間ほど実施できる見通しという。【塚原和俊】

09/05/27

■太平洋側で暴風、高波に警戒 28日、東海−西日本(Chunichi Web)
 発達中の低気圧の影響で、28日未明から夜にかけて東海地方と西日本(近畿−九州)の太平洋側で暴風や高波の恐れがあるとして気象庁は27日、警戒を呼び掛けた。
 同庁によると、沖縄の南東海上にある低気圧が北東へ進んでいる。今後、進路を北寄りに変えて急速に発達。28日朝に四国沖に達した後、動きが遅くなる見込み。
 このため、東海と西日本の太平洋側では風が非常に強くなり、海は大しけとなる見込み。予想される最大風速は陸上で18−20メートル、海上で20−25メートル。波の高さは高い所で6−7メートルに達するとみられる。(共同)

■富士宮市:ニジマスを「市の魚」に 予定通り来月制定(毎日jp静岡)
 富士宮市は26日、ニジマスを「市の魚」として予定通り6月1日に制定すると発表した。市に寄せられた意見のうち8割以上が賛成だったことや、全市議が賛成したことから、制定を決めた。1日は市役所で制定式典を開くことにしており、5日までニジマスが泳ぐ水槽や、生産状況などを紹介するパネルを展示してPRする。
 市は3月、小室直義市長が市民団体などの要望を受けて、市の魚に制定することを提案。市民などから意見を募ったところ、環境団体の日本生態系協会(東京都豊島区)が「生態系に悪影響を与える可能性がある外来種」との理由で反対の意見書を提出していた。
 同協会は制定決定について「環境省に要注意外来生物に指定されている外来生物を市のシンボルにすることは問題がある。国際的にもずれている」と批判した。【松久英子】

■ニジマス「市の魚」に決定 富士宮(静岡新聞ネット版)
 富士宮市は26日、市制施行記念日の6月1日にニジマスを「市の魚」に制定することを正式に決めたと発表した。ニジマスを素材とした食のまちづくりの推進、養鱒業や観光業などの産業振興が目的。同日は午後4時から制定記念セレモニーを市役所で開く。
 同市は75年にわたる養鱒の歴史があり、生産量は日本一で国内の約6分の1を占める。
 制定をめぐっては、環境省の「要注意外来生物」などに指定されていることから、市に再考を求める意見書が環境団体から出された。一方、市が実施したアンケート調査では、市内外から寄せられた212件の意見のうち、85・4%が制定に賛成した上、市議会も賛意を表した。さらに、専門家からの見解を受けて「市域の生態系に及ぼす影響はきわめて小さい」(小室直義市長)と判断し、制定に踏み切った。
 記念セレモニーでは、ニジマスの水槽やパネルの展示、制定の横断幕の設置、ニジマス関連商品の試食会などを行う。市は制定後、市の花、木、鳥と合わせて市民への周知を図るほか、市外への情報発信にも取り組む方針。

■移動距離短くなる 田辺の迷いクジラ(紀伊民報AGARA)
 和歌山県田辺市新庄町、内の浦湾に体長約15メートルのマッコウクジラが迷い込んでから、27日で2週間になる。クジラは餌を食べていないとみられ、移動距離も短くなっているが、専門家は「体力は残っていると考えられる」と話している。
 市の対策本部によると、21日以降は、田辺市と白浜町を結ぶ県道沿いのコンビニエンスストア裏付近での移動にとどまっている。27日も、このコンビニの裏側の海(水深約3メートル)にいる。
 25日から再び支援アドバイザーとして現地入りしている日本鯨類研究所(東京都)の石川創次長によると、腹部が海底に当たりそうになると、場所を変えている。潮の吹き方や吹く間隔(インターバル)に大きな変化はないという。
 対策本部は、昼夜とも3人態勢で静観を続けている。

09/05/26

■農水産物直売所再開1カ月、客足再び 道の駅 びわ湖大橋米プラザ(京都新聞電子版)
 大津市の琵琶湖大橋西詰にある「道の駅びわ湖大橋米プラザ」の農水産物直売所が、突然の閉鎖から営業を再開し、25日で1カ月が経過した。新たに運営を受託した「琵琶湖汽船食堂」の下、県内産に限定した商品販売にこだわり、以前と変わらぬにぎわいを見せている。
 年間30万人が来場する米プラザは、滋賀県道路公社が運営。県内の法人が指定管理者になっていたが、3月に突然、法人経営者と連絡が取れなくなり、およそ1カ月半の間、閉鎖していた。
 再開した直売所は「レークサイドファーム」と名称を変更。取引業者とこつこつ連絡を取り、約130社から県内産の新鮮野菜や米を仕入れることができた。以前は宇治茶や和歌山県産の梅干しも販売していたが、滋賀の農産物発信基地としての役割に立ち返り、商品は県内産にこだわった。朽木の牧場が作るパンやバウムクーヘンなど、人気商品も新たに加えた。
 今年のゴールデンウイークの来場者は約2万2000人と昨年と変わらず、高速道路1000円の影響で県外の客も増えた。琵琶湖汽船食堂の池戸秀彰店長は「運営を受託して開店までに10日しかなかったが、取引業者もかなり戻ってきた。新規の生産者も増やし、商品充実に努めたい」と話す。

■失職外国人:バーベキューで交流を 湖畔でごみ拾いも−−支援ネットが30日(毎日jp滋賀)
 失職した外国人を支援しようと市民団体が設立した「しが外国人支援ネットワーク」は30日、日ごろ付き合いのない日本人と外国人の交流を進めるため、湖畔でのごみ拾いとバーベキュー大会を草津市矢橋町の矢橋帰帆島で開く。定員100人で事前申し込みが必要。同ネットは「一緒に汗をかいて食事もすればすぐ打ち解けられる。今まで外国人との交流を敬遠していた人も、気後れせずに参加して」と呼びかけている。
 午前9時50分に帰帆島の公園キャンプ場に現地集合。同10時から1時間のごみ拾いの後、バーベキュー大会の予定。参加費は16歳以上300円、16歳未満無料。申し込みは27日まで、同ネット(077・561・5110)。【稲生陽】

■滋賀県、休校・休園を27日解除 知事、「感染拡大は防止できた」(京都新聞電子版)
 滋賀県の嘉田由紀子知事は26日午前、新型インフルエンザ対策本部会議で「初期の感染拡大は防止できた」とする県民へのメッセージを発表、小中学校や県立高校の計325校の休校・休園措置を27日に解除することを正式に決めた。
 保育園や高齢者通所施設、屋内施設やイベント開催も同日からの再開を要請する。今後は集団感染がない限り、学校ごとの休校など感染者が関係する施設単位での対応にとどめる方針。
 対策本部会議で嘉田知事は、県内の感染者が2人にとどまっていることなどを挙げ、「通常の社会生活に戻ってほしい」と呼び掛けた。宿泊キャンセルが相次ぐ観光についても、「元気な滋賀にきてください」とアピールした。

■「琵琶湖・淀川水系は一体」 県環境科研・西野さん、自然再生訴え(Chunichi Web滋賀)
 「淀川は川ではない。琵琶湖・淀川水系全体から見ると“水たまり”です」−。県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の西野麻知子・総合解析部門長が編著の「とりもどせ! 琵琶湖・淀川の原風景」(A5判300ページ)が出版された。西野さんは「琵琶湖の自然と生態系を守るには、琵琶湖と淀川水系を切り離しては不十分。水系全体を一体に考えなくてはいけない」と主張している。
 「原風景」は4章構成。第1章は「生物多様性からみた琵琶湖・淀川水系」。歴史的な変遷を概観し、多くの在来生物が生存の基盤を失いつつある状況をみる。第2章「琵琶湖・淀川水系の植物」は、淀川水系のはんらん原に特有の貴重植物と分布の特性、ヨシの遺伝的多様性の現状と保全について紹介した。第3章「琵琶湖・淀川水系の魚貝類」は、この水系を特徴づける淡水魚の由来と現状について紹介し、今後の保全・回復の方向性についても述べた。
 さらに、自然の営みを取り戻すには人間の側からの働き掛けが不可欠とし、第4章「とりもどせ! 琵琶湖・淀川の原風景」では、ヨシの保全、外来魚が侵入しにくい環境構造、琵琶湖と田んぼを結ぶ取り組みなど、市民や行政が進める自然再生の取り組みと課題を紹介した。
 西野さんによると、琵琶湖・淀川水系の在来生物の豊かさを支えてきた要因の一つは、かつて琵琶湖・淀川水系に広がっていたはんらん原や低湿地。桂川、宇治川、木津川の3川が京都府南部で合流、淀川となる地点から大阪湾に注ぎ込む地点の標高差は10メートルしかなく、河川のはんらんが起こると一帯が湿原のようになったという。
 西野さんは「100年前の明治時代には琵琶湖周辺には100ほどの内湖があり、下流にも(干拓された)巨椋池や湿地帯が広がっていた。だが、内湖などの干拓や湖岸改変、河川改修、ダム建設などによる地形改変に加え、水位操作で本来の生物多様性が脅かされている」と話す。
 また、地形の変化が在来生物減少の大きな原因になっており、在来生物が多く残っている地域は地形の変化が少ないことも分かったという。「自然環境の保全・再生は、本来の自然(原風景)とは何かをあらためて問い直す作業でもある」としている。
 2940円。問い合わせは彦根市鳥居本町のサンライズ出版=電0749(22)0627=へ。(増村光俊)

09/05/25

■ホンモロコ稚魚、放流ピーク 草津の養殖家(京都新聞電子版)
 琵琶湖の固有魚ホンモロコの養殖がさかんな滋賀県草津市で、稚魚の放流がピークを迎えている。休耕田を利用した池や水田に放し、自然に近い環境でのびのびと育てている。
 市内の農家14軒が取り組んでいる。同市下寺町で3年前から養殖を始めた下村修一さん(69)は、今月ふ化したばかりの稚魚約10万匹を、バケツなどを使って順次、休耕田を利用した約150平方メートルのため池や水田に放している。
 稚魚はまだ体長5ミリほどだが、下村さんは「自然に近い環境で育てるのでエサも多いし、コストもかからず大きくなる」と話している。モロコは10月ごろまでに、体長7−8センチに育つ。10−11月に収穫を迎え、草津市の特産物として出荷される。

■ビニールボールで琵琶湖ぷかぷか 環境学習遊具が好評(Chunichi Web)
 大きなビニールボールに入り、水上をぷかぷかと浮かんで琵琶湖を感じてみませんか―。イタリアで開発された「ウォーターボール」を使った環境学習プログラムに大津市のアウトドアスポーツクラブが取り組み好評だ。
 ボールは直径2・5メートル、厚さ約0・5ミリの塩化ビニール製。定員2人。ファスナー付きの入り口から乗り込み、送風機で空気を入れ膨らませて水に浮かべる。
 乗り心地はまるでウオーターベッド。湖面の波をとらえて穏やかに揺れ、水音がボール内で反響し別世界にいるよう。ボール越しに水中を観察することもできる。
 そんなボールを活用しようと、アウトドアスポーツクラブ「オーパルオプテックス」と、ボールの普及を図る「日本ウォーターウォーク協会」が手を組んだ。
 湖岸近くで水中歩行を楽しんだ後、沖合に。ボール内から水中を撮影し岸辺から眺めるだけでは気付きにくい水の濁り具合を学ぶ。岸で採った植物や貝殻を見ながら、水辺の生きものが水を浄化する働きも実感できる。
 同協会の御船泰秀理事長(48)は「琵琶湖を知ることで、環境問題にも関心を持つきっかけになれば」と話している。問い合わせはオーパルオプテックス、フリーダイヤル(0120)176688。(共同)

■八郎湖で産卵前のバス駆除 30人参加(さきがけ on The Web)
 秋田淡水魚研究会(杉山秀樹代表)は24日、八郎潟町と大潟村を結ぶ大潟橋付近の八郎湖でオオクチバス(ブラックバス)の駆除を行った。会員や八郎湖増殖漁協の組合員ら約30人が参加、8匹のオオクチバスを捕まえた。全国ブラックバス防除市民ネットワーク(東京)が、23日から31日まで展開している「全国一斉ブラックバス防除ウイーク」の一環で、八郎湖での駆除は今年が4回目。
 参加者は、胸まで水につかり、事前に仕掛けた刺し網や地引き網を使って約2時間かけて捕獲した。大きさや胃の内容物なども調査。最も大きいものは全長45・1センチ、重さ1・4キロだった。8匹のうち4匹が雌で、来月上旬に産卵期を迎えるとあって体内には完熟卵があった。
 県内水面漁場管理委員会はオオクチバスの再放流を禁じているが、口元に傷があり、釣り人がリリースしたとみられるバスも見つかった。杉山代表は「捕獲した中には約5万個の卵を持ったものもあり、産卵期を前に駆除できて良かった。オオクチバスの餌となる小型のフナやコイはまったく捕れず、在来魚は少ない。バスを釣ったら必ず駆除してほしい」と話していた。

09/05/24

■魚つかみ大会:逃げるニゴロブナ、追う子どもたち−−愛荘の休耕田(毎日jp滋賀)
 愛荘町東円堂の休耕田を活用した養魚池でこのほど、「魚つかみ大会」があり、地域の子どもや住民約100人が体長20センチほどのニゴロブナを手づかみするなどして、楽しい一時を過ごした。つかんだ魚の多くは地元の安壺(あんこ)川に放流した。
 養魚池は、地域の自然や環境保全を目指す「東円堂農村環境保存会」が一昨年夏、地元の農家の休耕田を借りて造った。約300平方メートル、深さ1メートル余りで、昨年5月に保存会のメンバーらが深さ50センチほど水を張り、ニゴロブナの稚魚などを放流して育ててきた。小さいものは体長10センチほどだが、20センチほどに育ったものも多かった。
 当日は、子どもたち約50人を中心に地域の人が長靴姿でバケツや網を持って参加。水深10センチほどにして、魚がつかみやすくした池でニゴロブナを追った。全身泥だらけになったり、滑って転倒するなど悪戦苦闘していたが、魚を手に「つかんだぞ!」と皆、大喜び。バケツにためた後、川に放流したり、「今晩のおかずに」と数匹を持ち帰る人もいた。
 保存会はその後、ホンモロコの稚魚を放流した。同会は「つかんだニゴロブナの数は分からないが、多くが川に放流された。こうした活動を通じて住民が交流し、地域を流れる川や自然、環境保全に関心を持ってもらいたい」としている。【松井圀夫】

■琵琶湖岸、ピンクの花さわやか ハマヒルガオ、守山で満開(京都新聞電子版)
 滋賀県守山市今浜町の琵琶湖岸に群生するハマヒルガオが満開を迎えている。砂浜に咲く淡いピンクの花が初夏の日差しを浴び、訪れた家族連れらが眺めている。
 海浜植物のハマヒルガオはヒルガオ科の多年草で、淡水脇の自生は珍しく、約2000平方メートルに植生している。
 地元の速野学区や「湖岸に咲くハマヒルガオを守る会」が雑草や、波で打ち上げられるごみの除去など保護活動に取り組んでいる。訪れた人たちは腰を下ろし、群れて咲く直径5センチほどのラッパ状の花と、目の前に広がる琵琶湖の風景を楽しんでいる。同会によると、見ごろは6月上旬までという。

09/05/23

■京滋の週末、観光名所など閑散 新型インフル影響(京都新聞電子版)
 新型インフルエンザの影響で、京都市、大津市では23日、観光名所や商業施設、スポーツ施設の人出が減り、普段の週末のにぎわいは見られなかった。商店主らが地域経済への影響を心配する一方、市民や観光客からは「感染予防を心掛ければいい」と冷静な声も聞かれた。
 例年5、6月は修学旅行のピークだが、京都市での感染者発生が伝わった22日以降、関東地方の学校などからのキャンセルが急増。清水寺、産寧坂(東山区)でも制服姿はまばらだった。
 知恩院(東山区)前で客待ちをしていたタクシー運転手上原菊一さん(59)は「24日以降の修学旅行生の予約は全部取り消し。いま来ている生徒も(感染予防で)新京極や四条河原町には連れていかないよう会社から言われた」と話す。
 京都駅周辺も客足は鈍い。駅前地下街ポルタの服飾雑貨店長、横山亜弓さん(27)は「お客は通常の半分以下の印象。厳しいです」と肩を落とした。
 一方、川崎市から京都観光に訪れた大学院生の田村基子さん(23)は「人込みは避けようと思うが、それほど気にしない。騒ぎすぎではないか」と落ち着いた様子。北海道の会社員堺有理さん(22)も「混雑が少ないぶん、京都観光を満喫できました」と話した。
 右京区の西京極総合運動公園は、関西学生野球の「同立戦」が延期されるなどにぎやかさは影をひそめた。陸上競技場では日本フットボールリーグが行われたが、「いつもより少なめ」(府サッカー協会関係者)。
 大津市の大津港では普段よりも少ない人出となった。琵琶湖汽船の従業員は「団体客のキャンセルが多く、神戸・大阪方面からの出控えがあったようだ」と話していた。
 比叡山延暦寺も「比叡山会館の昼食や宿泊のキャンセルが1000人くらいあった」という。一方、県内有数の観光地「黒壁スクエア」のある長浜市は比較的多くの人出があった。

■湖国観光 急ブレーキ 新型インフル「早く終息を」(京都新聞電子版)
 滋賀県で新型インフルエンザの感染者が確認され、観光客が急減して県内各地の観光地が悲鳴を上げている。初夏の観光シーズンを直撃した形になり、修学旅行のキャンセルも相次ぐなど、関係者は「早く終息してほしい」と祈っている。
 県内随一の観光地「黒壁スクエア」(長浜市)は、県内で感染者が確認された20日以降、客足が急速に鈍った。JR長浜駅観光案内所は「利用者は通常の半分以下」。ガラスショップやレストランを運営する黒壁は「土、日の人出も通常の4割減は覚悟しないと」とため息交じりだ。
 普段は観光客がそぞろ歩く近江八幡市の旧市街も「観光バスの団体客を見かけなくなった」(近江八幡観光物産協会)。かき入れ時という水郷巡りも予約は半減し、毎日100人以上が作陶体験に訪れる水茎焼陶芸の里(同市)もキャンセルが約1200人に上る。
 琵琶湖岸にあり、阪神、中部方面からの団体客が多い「鮎家の郷」(野洲市)でもキャンセルが1日10件前後に増えた。同じ湖岸にあり、週末は家族連れでにぎわう道の駅「グリーンプラザからすま」(草津市)も「次の土、日が気掛かり」と気をもむ。
 ひこにゃんで人気を呼ぶ彦根城(彦根市)も入場者は1割減。新名神が開通し、好調だった甲賀流忍術屋敷(甲賀市)は「福井、岐阜県など遠方の団体客からキャンセルが相次いでいる」と話す。
 ホテルへの影響も大きい。長浜市のホテルは22日までに、団体、個人合わせて約50件の宿泊キャンセルがあった。ホテルニューオウミ(近江八幡市)は収益の柱である宴会のキャンセルが予約の2−3割、約30件に達した。宿泊予約も約3割がキャンセルで「対策の立てようがない」と頭を抱える。
 5、6月は琵琶湖などへ校外学習が集中するだけに、関連施設の打撃も大きい。
 この季節は宿泊客の八、9割を校外学習が占める休暇村近江八幡(近江八幡市)は大阪、兵庫など13校約2200人分の宿泊が中止か延期になった。奥琵琶湖マキノパークホテル&セミナーハウス(高島市)も7校約1000人の宿泊が中止、延期。近年、修学旅行の団体客を取り込んできた雄琴温泉(大津市)も影響を受けている。
 遊覧船を運航する琵琶湖汽船(大津市)では約30団体計3000人余りの乗船予約がキャンセルになった。「修学旅行の団体が多いが、半分くらい取りやめになった」と嘆く。
 年間約40万人が訪れる琵琶湖博物館(草津市)は26日までの休館が決まった。担当者は「校外学習で利用が盛んな時期。仕方ないとはいえ残念」。例年なら1週間で1万人ほどの来館者が見込まれるという。

■「キャッチ&イート」で駆除へ=特定外来魚が河川で増殖−福島(jiji.com)
 雑食性の外来魚が本来はいないはずの河川で増殖中−。福島県の中央部を流れる阿武隈川で、湖など流れのない場所を好むとみられていた北米原産のナマズ科の魚が数多く生息していることが判明。繁殖力が強く、生態系に与える影響は計り知れないと、県などが対策に躍起になっている。
 確認された外来魚は、アメリカナマズ科のチャネルキャットフィッシュ。輸入などが禁止されている特定外来生物の一種で、茨城、栃木、岐阜、滋賀各県でも見つかっているが、基本的に生息地はいずれも湖やダム湖。これまで川で発見されたのは愛知、千葉両県などに限られていた。
 成長すると、全長1メートルを超える場合もある。ふ化1年未満のキャットフィッシュも確認されており、河川内で繁殖した可能性が高いとみられている。
 昨年度の生息実態調査では、同河川で捕獲した魚のうち約3割が外来魚。内水面水産試験場は駆除を進めるため、春は卵を守る雄に狙いを付け、動きが活発化する夏は投網を用いるなど、季節ごとの捕獲方法を提示。釣り大会も開催し「キャッチ&イート」方式を広めたいとしている。
 フライにしたキャットフィッシュを食べた参加者からは「見た目は普通の白身魚。臭みもなくおいしい」と評判は上々。新メニューも検討中だ。
 県水産課の佐久間徹主査は「外来魚の繁殖力や順応能力が極めて高く、在来魚のすみかも同じ速さで消えている。農林水産業への影響など、問題点が多々あることを1人でも多くの人に認識してほしい」と話している。

09/05/22

■金属音に反応 田辺の迷いクジラ(紀伊民報AGARA)
 和歌山県田辺市新庄町、内の浦湾にマッコウクジラが迷い込んだ騒動で、21日、このクジラが金属音に反応して音を出していることが分かった。新たに支援アドバイザーとして現地を訪れた専門家が水中マイクで確認した。専門家は「聞こえている可能性はある」とした上で、「クジラ自身が音をどう受け止めているか分からない」と話した。
 日本鯨類研究所(東京都)の石川創さん(49)に代わり、三重大学大学院(津市)生物資源学研究科の吉岡基教授(50)が21日夕方、現地を訪れた。
 吉岡教授はクジラを間近で見た後、持参した水中マイクを海に入れた。この結果、市職員が鉄パイプで金属音を出した時には「ポーン」というような音をクジラが発した。金属音がない時は、音は確認できなかった。
 マッコウクジラは、自分の居場所を把握したり、餌を探したりする時に自分で音を出す。吉岡教授によると、今回確認した音は、それとは違うものだった。
 マッコウクジラが迷い込んで1週間、田辺市は21日までに市職員のおよそ4人に1人に当たる延べ240人を動員した。自主的にボランティアで活動した職員も加えると動員数は約330人に上るという。週末の23、24日の2日間は部課長級の管理職延べ64人で対応に当たることにしている。
 クジラが湾内に現れた14日以降、市はクジラの監視をはじめ、湾外への追い出し作業、雑踏整理に追われている。
 特に1日で1万人近くの見物人が殺到した16、17日の2日間は職員を緊急招集し、2日間で約100人の職員を動員した。
 クジラが湾外に出て行く様子はなく、クジラ対策本部長の福井量規・市産業部長は「当初は2、3日の問題と思ったが先行きは見えず長期戦を想定しなければならない」と話している。

■外来魚:流れ穏やか、ブルーギルの“楽園”淀川 15年で急増(毎日jp大阪)
 外来魚のブルーギルが最近約15年の間に、淀川で急激に増えていることが国土交通省の調査で分かった。ブルーギルは他の在来魚の卵や子を食べ、繁殖力が強い。また、流れの穏やかな場所を好むため、淀川大堰(おおぜき)でせき止められて細長い“ダム”のようになった河川環境も影響を及ぼしているとみられる。【野田武】
 国交省は90年度から、河川や周辺にすむ生物の数などを調べる「河川水辺の国勢調査」を実施。淀川では、94年度からほぼ5年おきに定点調査を続けている。魚類は岸から投網を2回打ち、捕獲の合計数を記録する。
◇旭区・城北地区や寝屋川で定点調査−−国交省
◇消えたイタセンパラ、ゲンゴロウブナもピンチ
 今回公表された07年度調査によると、淀川のブルーギルは、大阪市旭区の城北地区で51匹、寝屋川市の出口地区で52匹確認された。過去の調査では、城北地区が、94年度0匹▽99年度24匹▽04年度40匹。出口地区は、94年度6匹▽99年度16匹▽04年度13匹−−となっており、いずれも大幅な増加傾向がみられた。
 同調査では、琵琶湖・淀川水系固有種のゲンゴロウブナも確認されたが、数はわずか。環境省の絶滅危惧(きぐ)種に指定されているタナゴの一種、イタセンパラは、淀川が全国有数の生息地だったが、3年前に生息が途絶えた。淀川の生態系を守る取り組みが求められている。

■琵琶湖の恵み実感、中学生が刺し網漁体験(Chunichi Web滋賀)
 環境学習の一環で、岐阜県多治見市の小泉中学校の1年生184人が21日、湖北町尾上の琵琶湖で刺し網漁を体験、漁業の現状や湖の自然について学んだ。
 地元朝日漁協の杉本敏隆組合長らの指導を受けた子どもたちは、10人程度の班に分かれ、漁船で尾上漁港を出発。それぞれの漁師の漁場に向かった。杉本千治さんの船では、水深2メートル前後の浅場で、前日夕方に仕掛けた刺し網を引き上げた。船べりに並んだ子どもたちは、入れ替わりながら、長さ25メートル、幅1メートル超の網6枚を、力を込めて次々にたぐり寄せた。
 琵琶湖固有種のニゴロブナやハス、コイなどの魚が、網に付いていると「わぁ、かかってる」と歓声。岩本有真君は「網は意外と重たかったが、魚が捕れてうれしい」と目を輝かせた。
 漁港では、漁師の手ほどきで破れた漁網の補修に挑戦。網針(あばり)の扱いに四苦八苦していた青野紗也華さんは「最初はよく分からなかったけど、優しく教えてもらってうまくできた。漁師さんたちは大変」と感心していた。
 漁港内の朝日漁協会館での環境学習では、道路整備などに伴い、魚の産卵場所となる湖の浅瀬の環境が悪化したことや外来魚、カワウによる食害で、漁獲量が激減している現状を聴き、熱心にメモを取っていた。
 杉本組合長は「教室で学べないことを一つでも学んで、人生に役立ててほしい。若い子が来てくれるのは、漁協にも活気が出る」と顔をほころばせていた。(近藤歩)

■「侵入種」駆除に年1兆ドル余 生物多様性事務局が報告書(Chunichi Web)
 本来の生息地以外に定着して繁殖し、生態系にさまざまな影響を引き起こす「侵入種」の駆除に投じられている費用は、世界全体で年間1兆4000億ドル(約133兆円)に上るとする報告書を、生物多様性条約事務局(カナダ・モントリオール)が22日までにまとめた。
 米国に海外から持ち込まれて野生化したブタがもたらす農業への被害だけで年8億ドルに達するなど、経済的な被害も甚大だという。
 事務局は22日の条約発効の記念日を機に、侵入種問題への理解向上を目指したキャンペーンを展開、2010年に名古屋市で開く同条約第10回締約国会議でも重要テーマの1つとする方針だ。ブラックバスやマングースなどの侵入種に対する日本の取り組みも問われそうだ。
 侵入種とは、本来の生息地外で自然繁殖し、固有の生態系などに悪影響を与える生物のこと。経済のグローバル化によって問題は深刻化。中国では、ハモグリバエという小型のハエによる農産物被害が年間8000万ドルに上るなど、侵入昆虫による年間の農業被害額が145億ドルに達すると推定されているという。
 報告書によると、日本でも一部で大量繁殖しているホテイアオイなどの水生植物は、発展途上国の水道やかんがい施設の取水を妨げ、関連の損害は年間1億ドルにも。日本の南西諸島で問題になっているマングースによる在来種への被害は、米国のプエルトリコやハワイなどでも深刻だ。(共同)

09/05/21

■公共施設26日まで休館 大津・湖南6市 新型インフル感染(京都新聞電子版)
 滋賀県内で初の新型インフルエンザ感染者が確認されたのを受け21日、大津・湖南地域の6市の多くの公共施設は、感染拡大防止のために26日まで休館に入った。
 草津市の琵琶湖博物館では、朝から「休館ですか」など問い合わせの電話が相次いだ。休館を知らずに訪れる人もおり、ボーイスカウトの副団長を務める大津市の男性(72)は6月に子どもたちを連れて来る下見に訪れて休館を知り、「開いていると思っていたのに」と残念そうだった。
 近くの草津市立水生植物公園みずの森は、日本一を誇る約140品種のスイレンが咲き始めたところで、問い合わせの電話が数多くあった。職員は「これから、いろいろな種類のスイレンが楽しめる時期だったのに残念です」と話していた。
 県立近代美術館(大津市)は、最寄りのJR瀬田駅前やびわこ文化公園入口に臨時休館を知らせる看板を掲示した。休館が長引くのかどうかを尋ねる電話も多かったという。
 一方、開館を続けたり、催しの継続を検討する施設もある。
 びわ湖ホール(大津市)は、自主事業のロビーコンサート(25日)を延期したが、貸館事業については、主催者の判断で決める。開催する場合は、注意喚起と、消毒液やマスクの準備を求める。
 大津市歴史博物館では23日からの県美術協会展が中止になったが、常設展は通常通り開催し、受け付けで手洗いなど感染予防対策を呼びかけている。

■ブラックバス釣り大会:楽しみながら在来魚守る 来月7日、南部・緑水湖(毎日jp鳥取)
◇参加を呼びかけ
 南部町下中谷の緑水湖で6月7日、生態系保全を目的にした初の「ブラックバス釣り大会」が開かれる。主催する町地域振興会緑水園の高橋秀紀支配人は「楽しみながら在来の魚を守る釣り大会に来て」と参加を呼びかけている。
 緑水園によると、ブラックバスが目立ち始めたのは十数年前からで、コイやフナなどが食べられる被害が出ている。ブラックバスは法勝寺川を下って日野川にも侵入しているという。
 午前8時に開会式があり、午後2時までおか釣りとボート釣りの2部門で競う。釣り上げた魚はリリース禁止。ブラックバスの数により同振興会理事長賞が、サイズで町観光協会長賞が贈られる。全員に参加賞がある。コイが釣れた場合、当日に限り持ち帰り可。
 緑水湖は89年、法勝寺川に県営賀祥ダムが建設されてできたダム湖。
 申し込みは31日まで。参加料1000円(当日持参)。弁当付き。問い合わせは緑水園(0859・66・5111)へ。【小松原弘人】

■びわ湖トラスト 活動支援500万円(asahi.com滋賀)
【西日本高速道路など】
琵琶湖の水質浄化に取り組むNPO法人「びわ湖トラスト」(本部・高島市)に対し、西日本高速道路サービス・ホールディングスなど関係企業5社が19日、助成金500万円を贈った。同ホールディングスの大下卓夫社長(60)は「琵琶湖は近畿の水がめ。湖水の浄化と調査研究に役立ててほしい」と話す。
 昨年4月、財政難の県が琵琶湖の研究予算を大幅に削り、潜水ロボットによる調査を中止。これを機に、全国の研究者や環境活動家らが呼びかけ、「びわ湖トラスト」を設立した。比叡山延暦寺の長臈(ちょうろう)でもある山田能裕理事長(78)は「比叡山から眺める琵琶湖は40年前は青かった。それが徐々に赤みがかった土色に変わってきた」と話す。今回の助成金により、守山市の湖岸沿いに捨てられた大量のタイヤや電化製品などの廃棄物の状況を調査、処理する一方、琵琶湖の湖底探査や水質調査にも活用する計画だ。

■新型インフル 暮らしに影響ジワリ 滋賀県内で初確認(京都新聞電子版)
 滋賀県内で初の新型インフルエンザ患者が確認された20日、大津市など湖南地域ではマスク姿の市民が目立つようになり、感染防止に向けた緊張感が漂った。ドラッグストアではマスクや消毒液の売り切れが相次ぎ、イベント中止や社会教育施設の休館で市民活動も停滞を余儀なくされた。
 3日ほど前からマスクが売り切れているという大津市内のドラッグストアでは、この日もマスクや消毒液を探す市民が次々と訪れては、空の売り場を見てきびすを返していた。
 同店では入荷などを問い合わせる電話も1日30−40件あるというが、店長(35)は「冬場のインフルエンザが流行する時期でもマスクが品切れすることなんてないのに、こんなのは初めて。メーカーに在庫が無い状態で、店から発注することもできない」とお手上げの様子だった。
 記者が回った同市内8店ではいずれもマスクはすべて売り切れており、売り場には「入荷未定」などの張り紙が出されていた。
 同市浜大津周辺や中心部の商店街ではふだんと変わらない人出だったが、買い物の主婦や会社帰りのサラリーマンにはマスクをつける人が目立った。
◆県立近美や琵琶博休館
 県立近代美術館(大津市瀬田)は県の決定を受けて、20日午後1時から臨時休館した。現在「森口華弘・邦彦展」を開催中で、訪れる人も多く、職員が玄関前で臨時休館を説明。「来館者が増えてきたところだったがしかたない」と話した。隣接の県立図書館は、休館中も月曜をのぞき電話対応をする。
 県立琵琶湖博物館(草津市)はこの日、新型インフル発生で臨時休館を求められていることを説明した上で、来館者を受け入れた。21日からは臨時休館し、23日に館外で予定していた主催事業も感染拡大防止のために中止する。休館は当面26日まで。
 びわ湖ホール(大津市)は23日の館内見学ツアーを中止する。
◆主な中止イベント
【大津市】▽中止=「県民ごみゼロ(530)大作戦」(23日、膳所城跡公園周辺)、「かんじる比良2009初夏」(23−24日、比良地域一帯)、「ローズフェスタ」(24日、びわ湖大津館)、「第47回県障害者スポーツ大会・陸上競技」(24日、皇子山陸上競技場)、「権利擁護フォーラムin大津2009」(23日、明日都浜大津)▽延期=「大津こども環境探偵団 結団式と春の植物探偵」(23日、市役所など)
【栗東市】▽中止=「梅ノ木立場あかりの演出2009」(22−24日、六地蔵一帯)
【湖南市】▽中止=「地域まちづくりフォーラム」(23日、市民学習交流センター本館)
【近江八幡市】▽中止=「近江八幡市民軟式野球大会決勝」(24日、市立運動公園)
【彦根市】▽中止=「県吹奏楽祭」(22日、ひこね市文化プラザ)

■「スポーツの祭典」、一部中止(Chunichi Web滋賀)
 県や大津市などの6市は、26日までに開催する予定だったイベントの中止を決めた。
 県高校野球連盟は、23日から彦根市の彦根球場で予定していた春季近畿地区高校野球大会を1週間延期、26日に開催の可否を判断する。大会には近畿6府県から8校が参加予定。19日に組み合わせを発表する予定だったが、大阪、兵庫での感染拡大を受け、延期していた。
 県教委はこのほか、21、22日に予定していた県中学校春季総合体育大会を中止。26日までに開催予定だった春季高校総体のサッカー、自転車競技(23、24日)、県吹奏楽祭(21、22日)を取りやめ、後日開催するか中止するかを検討する。「県民総スポーツの祭典」は23日の開会イベント、23、24日に6市内で予定されていた競技を中止する。
 このほか、栗東市は22−24日に旧東海道沿いをライトアップする「梅ノ木立場あかりの演出」の中止を決定。守山市も中心市街地でホタルを鑑賞する「守山ほたるパーク&ウォーク」の中止を、実行委員会に要請している。
◆屋内施設は26日まで原則休業
 県は、大津市など6市にある県立の屋内施設について、26日まで原則休業することを決定。6市もそれぞれ、市立施設の休業を決めた。
 影響の大きいびわこ競艇場やびわ湖ホールは通常通り営業する。大津市民会館やスカイプラザ浜大津、守山市の市民ホール、市民運動公園、栗東市の栗東芸術文化会館「さきら」などは開館するが新たな受け付けはせず、利用予定の団体に自粛を要請する。
 また県は、彦根市の荒神山少年自然の家と長浜ドーム宿泊研修館について、6市からの利用受け入れを中止する。
◇26日まで休業する主な施設
【大津市】県立スポーツ会館、県立体育館、県立武道館、県立琵琶湖漕艇場、県立ライフル射撃場、県立柳が崎ヨットハーバー、県立アイスアリーナ、県立比良山岳センター、県立図書館、県埋蔵文化財センター、温泉施設比良とぴあ(27日まで)、仰木太鼓会館(同)、長等創作展示館(展示部分のみ27日まで)
【草津市】市立図書館、アミカホール、水生植物公園みずの森、草津宿本陣、草津宿街道交流館
【栗東市】県立栗東体育館、市立図書館、市立体育館、栗東歴史民俗博物館
【守山市】市立図書館
【野洲市】市立図書館、市立総合体育館、市歴史民俗博物館
【湖南市】市立図書館

09/05/20

■不明の宮崎女性遺体が三重に漂着 日南市から540キロ(Chunichi Web滋賀)
 20日午前7時25分ごろ、三重県尾鷲市沖約30キロの熊野灘で女性の遺体が浮いているのを漁船が発見した。
 尾鷲海上保安部と尾鷲署が身元を調べたところ、約540キロ離れた宮崎県日南市で今月5日に行方不明になった宮崎市の主婦溝口隆子さん(55)と判明した。司法解剖して詳しい死因を調べる。
 溝口さんは「釣りに出掛ける」と言って5日に自宅を出たまま行方が分からなくなった。日南市の海岸で釣りざおや溝口さんの携帯電話が見つかり、宮崎海上保安部が海上を捜索していた。
 尾鷲海上保安部は、宮崎県沖から紀伊半島の南まで黒潮で流されたとみている。(共同)

■「鳴き声」効果なし 田辺の迷いクジラ(紀伊民報AGARA)
 和歌山県田辺市新庄町、内の浦湾に迷い込んだマッコウクジラを湾外に出すため、市の対策本部は19日、水中スピーカーを使ってクジラの鳴き声を流す誘導作戦を試みたが、効果はなかった。
 作戦は、午後4時ごろから約40分間実施。通称「鳥ノ巣」の岸壁近くにいるクジラに2隻の船で近づき、4機のスピーカーから「クリック音」と呼ばれる音と、警告音の2種類の音を出した。クリック音は、マッコウクジラが深海で餌を探す時に出す鳴き声で、カスタネットのような音という。
 終了後、日本鯨類研究所(日鯨研、東京都中央区)調査部次長で、対策本部の支援アドバイザー石川創さんは「反応は全くといっていいほどなかった。これまでの様子から、聴覚に問題があるとみられる。今日の結果を見た限りでは、何をやっても効果は薄いのでは」。対策本部の福井量規本部長(市産業部長)は「今後は静観を続けることになると思う」と述べた。
 スピーカーは、新潟県上越市の電子部品製造業「ウエタックス」が対策本部に無償で貸し出した。音のサンプルは、日鯨研が提供した。

09/05/19

■鳴き声で誘導作戦 田辺の迷いクジラ(紀伊民報AGARA)
 和歌山県田辺市新庄町、内の浦湾に体長約15メートルのマッコウクジラが迷い込んだ騒動で、市の対策本部は19日午前、クジラの鳴き声を水中スピーカーで流し、沖へ導くことを決めた。同日午後にも試す。
 日本鯨類研究所(日鯨研、東京都中央区)調査部次長で、対策本部の支援アドバイザー石川創さん(49)は「これまでの反応を見ると、おそらく耳はほとんど聞こえていない。ただ、考えられることはやってみよう、ということ」と話した。
 対策本部によると、クジラの鳴き声のほかにもさまざまな音を試すという。音のサンプルは、日鯨研が提供する。スピーカーは、新潟県のメーカーが無償で貸し出すという。
 マッコウクジラは18日夕方から19日早朝にかけて、湾内を1キロほど移動。潜水して動くこともあり、「まだまだ元気」(石川さん)という。

■ニゴロブナ:水田で育てれば、すくすく 初期の成長早く(毎日jp滋賀)
◇一定期間過ぎると鈍化−−県立琵琶湖博物館研究
 琵琶湖固有種のニゴロブナは、水田で育てると、初期の成長が速くなることが、県立琵琶湖博物館の研究で分かった。以前から水田の有効性は指摘されていたが、今回の研究でデータとして実証された。【南文枝】
 ふなずしの材料で有名なニゴロブナは普段は沖合で生活し、繁殖期に湖岸のヨシ帯などに産卵。成長し、再び沖合に戻る。近年は、ヨシ帯の減少や外来魚による食害などで漁獲量が激減。環境省のレッドリストでは、絶滅の危険が指摘されており、県は、餌が豊富で外来魚がいない水田を産卵生育場とする取り組みを進めている。
 研究では、03年に彦根市、06年に守山市の水田に親魚や生まれたばかりの魚を放流。定期的に体長や体重を調べたところ、養魚池やヨシ帯で育てた場合と比べ、20日間で5〜10ミリ程度大きく成長することが分かった。水田内の固体密度が低いほど生残率が高まることも判明した。
 また、一定期間(約10〜45日)を過ぎると、成長が鈍ることも明らかになった。研究に参加した多賀町立博物館の金尾滋史学芸員(29)は「個体密度や水田で育てるタイミングを調整すれば、水産振興にもつながる」と話している。

09/05/18

■クジラ岸壁に最接近 方向感覚失う?(紀伊民報AGARA)
 和歌山県田辺市新庄町、内の浦湾に迷い込んだマッコウクジラが18日午前、船着き場に最接近した。市の対策本部は、金属音で岸壁から追い払おうとしたが、クジラは思うように離れず、船を避難させたり、見物場所を規制したりした。市は、日本鯨類研究所(東京都中央区)調査部次長の石川創さん(49)の「沖に戻る可能性がある。救助活動は危険」との助言を受け、静観する方針を固めた。
 市によると、クジラは17日夜から18日朝にかけて、湾周辺を1キロほど移動して船着き場に近づいた。水深は5、6メートルほど。係留中のボートの下に潜るなどして暴れ、現場付近に集まった約百人の見物人を驚かせた。約30隻の船は避難した。
 田辺市上秋津、無職畑垣忠男さん(73)は「衰弱しているように見えるが、クジラの力にかかると船も軽く持ち上がっていた」と話した。
 市は17日、支援アドバイザーとして石川さんを招いた。石川さんによると、このマッコウクジラは雄で、体重は約50トンあり、非常に大型。死体が漂着することは国内で年10件ほどあるが、生きたまま湾に入ってくることは珍しい。紀伊半島周辺はマッコウクジラが多く、本来は群れで行動しているため、沿岸での集団座礁が時折見つかるという。
 内の浦湾に迷い込んだ原因については「寄生虫が耳に入り、方向感覚をなくした可能性がある」と指摘した。
 今後の市の対応については「自力で泳いでいるのが確認されているため、体力はまだ十分にある。自発的に外洋へ出て行く可能性もある上、救助活動をした場合は危険性が高い」などとし、静観するように助言した。
 クジラの安否を心配する人に対して「大型の野生動物であることを決して忘れてはいけない。いらぬ刺激を与えれば事故を起こしかねない。対策本部の結論を尊重してほしい」と訴えた。

■斉藤環境相:ラムサール条約登録地・伊豆沼を視察(毎日jp宮城)
 国連が定めた「国際生物多様性年」を来年に控え、斉藤鉄夫環境相は17日、県内最初のラムサール条約登録地の伊豆沼(栗原市、登米市)を視察した。また、同2番目の蕪栗(かぶくり)沼(大崎市)及び周辺水田の現状についても、関係者から説明と要望を受けた。
 伊豆沼・内沼については県が、蕪栗沼及び周辺水田については、環境NPO法人の「蕪栗ぬまっこくらぶ」が現状を説明。行政と地域住民が一体となった食害魚のブラックバス退治や、マガンと農業との共生を図る「ふゆみずたんぼ」農法の取り組みなどの説明に、斉藤環境相は関心を示した。
 同くらぶは「マガンによる稲もみの食害被害を前提にした環境直接支払い制度の創設を」との要望も伝え、斉藤環境相は「地域住民の努力がよく分かった。国としても何らかの支援を考えてみたい」と後押しを約束した。【小原博人】

09/05/16

■地引き網に今、外来魚ばかり 「湖灯塾」沖島漁協組合長が講演(京都新聞電子版)
 京都新聞滋賀本社主催の「湖灯塾」(滋賀中央信用金庫協賛)が16日、近江八幡市出町の京都新聞湖灯ホールで開かれた。同市、沖島漁業協同組合の森田正行組合長(58)が「沖島の漁」をテーマに、琵琶湖の変化とともに厳しさを増す漁の現状について話した。
 森田組合長は、沖島漁協の年間漁獲量が約500トンと県内の漁協で最大であることを紹介した。一方、同漁協の組合員130人の平均年齢が70歳近くに達し、「高齢化で年3人ずつぐらい減ってきている」と話した。
 かつて船で運び切れないほど魚が捕れた地引き網に今、外来魚ばかりかかることや、「藻が異常繁茂する南湖は秋は走れないほど」と報告。えり漁も藻などによる網の汚れで難しくなり、小アユ漁の主流が小糸網漁に移ってきていると伝えた。
 漁業で食べていける島へ向けてのさまざまな努力を伝えながら「10年後に琵琶湖がどう変わるか心配。漁師がいなくなると、誰が琵琶湖を監視するのか」と変化を憂え、警鐘を鳴らした。

■「救出作戦」は失敗 田辺の迷いクジラ(紀伊民報AGARA)
 田辺市新庄町、内の浦湾に14日朝に迷い込んだマッコウクジラを湾外に出そうと、市は15日午前までに2回、関係機関と「救出作戦」を試みたが、いずれも失敗に終わった。市は専門家の意見を聞いた上でどう対応するかを決めることにした。
 クジラは15日午前4時半ごろまでに前日の場所から400〜500メートル移動し、地元では「地崎」と呼ばれる水深2、3メートルの浅い場所に入った。
 市職員や漁協関係者ら約80人は午前8時、内の浦湾に集合。見物人約100人が見守る中、地元漁協の漁船8隻が出て鉄パイプを使って金属音を出したり、レスキュー船から放水したりして追い出そうとした。クジラは一時、体の向きを変える反応を見せたが、沖には出なかった。
 クジラに詳しい白浜町のサファリパーク「アドベンチャーワールド」石川唯史業務課長(43)は「あれだけのことをしても動かないのなら、あとは静観しているしかないのかもしれない」と話した。
 クジラは14日午前8時ごろ、湾内に迷い込んだ。早期に湾外に出そうと市は漁協や田辺海上保安部などと協議。「クジラには触れない」という水産庁の意向を考慮した上で、頭が岸を向いていたことから「金属音を嫌がってクジラが頭を沖へ向けた際に、漁船などが追い出す」という方法を決めた。約50人で作業を実施し、一時は沖に行きかけたが、再び元の場所に戻ってきた。
 クジラは体長約15メートル。間近で大型のクジラを見ようと14日午後から多くの見物人が訪れた。そのため、付近の道路が混雑し田辺署が交通整理に当たる一幕もあった。

■外来魚捕獲に企業の力 県と協力、釣り大会(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖の生態系を守るため、県は企業と連携した外来魚駆除に乗り出した。15日、民間企業が主催する初めての外来魚釣り大会を開催。社員一丸となり、ブラックバスやブルーギルを釣り上げた。
 県が民間の企業や事業所から募集した「外来魚駆除協力隊」の取り組みの一環。草津市の大和ハウス工業滋賀支店が、市内の烏丸半島の琵琶湖岸で主催した。
 社会貢献活動として、従業員150人が参加。釣り具は県が貸した。
 従業員たちは、何度もかかるさおのあたりを楽しみながらも外来魚の多さを実感。午前中の3時間でブルーギルとブラックバス計479匹を回収した。平野太一さん(36)は「小さな啓発活動の積み重ねが意識を高めるきっかけになるのでは」と話した。
 県の琵琶湖レジャー対策室によると、こうした釣り大会や釣り教室は民間非営利団体(NPO)などが取り組んできた。しかし、活動を広げるため、前年度末から「協力隊」の企業への募集を開始。先月までに22人、6団体から申し込みがあった。担当者は「企業にも協力してもらい、外来魚しかひっかからない現状を伝えていきたい」としている。
 琵琶湖の外来魚は1970年代に確認されてから急激に増加。ニゴロブナやホンモロコといった在来魚減少の一因とされている。県は地元の漁師らと協力し、年間500トン前後駆除しているほか、2003年度からは「琵琶湖ルール」と名付けた条例を施行し、外来魚の再放流を禁止している。
 協力隊への申し込みは同対策室=電077(528)3485=へ。(添田隆典)

■ニゴロブナ豊漁 フナズシ用に塩切り 西浅井の漁協が販売(京都新聞電子版)
 昨年に続き今年もニゴロブナの漁獲が好調なことから、滋賀県西浅井町の漁業協同組合がフナズシ用に塩切り(塩漬け)したフナの販売に乗り出している。漁獲激減と作り手の高齢化からフナズシをつける家が少なくなる中、滋賀ならではの家庭の味復活の一助になりそうだ。
 県水産試験場の漁師聞き取り調査では、2−3月のニゴロブナの漁獲は昨年並みに堅調という。西浅井漁協の話では、一昨年までは1日数キロにとどまった漁獲が、今春は多い日で約40キロ捕れることもあったという。
 通常、魚は業者が買い取るが、同漁協では付加価値をつけて直接消費者に販売しようと、塩切りに取り組むことにした。
◆うろこや内臓除いてたる漬け
 漁師は、水揚げしたフナのうろこや内臓を丁寧に取り除いて自宅のたるで塩に漬け、漁協を通して販売する。購入した人は、フナをご飯とともにたるに漬け直し、食べられるようになるまで発酵を待つ。同漁協の竹田忠雄組合長は「事業を組合収入の柱の一つにしたい」と期待する。
 フナズシを自作したいという人は多く、県水産試験場のフナズシ教室には毎年定員を大幅に上回る応募がある。同試験場は「かつて自家製のフナズシを食べていた中高年が、今度は自分で漬けてみたいと申し込むケースが多い」と話す。
 滋賀の食文化に詳しい堀越昌子滋賀大教授は「フナズシ作りは下ごしらえが大変だが、塩切りしたものなら比較的簡単に漬けられる。各家庭でこだわりの味の継承につながれば」と話している。販売価格は時価。同漁協TEL0749(89)0010。

09/05/15

■県:遊漁者のまき餌釣り解禁 新たに一部制限・禁止区域を設置(毎日jp和歌山)
 遊漁者のまき餌釣りを全面的に禁止してきた県は、禁止を解除する一方、一部制限・禁止区域を設けることにした。
 和歌山海区漁業調整委員会の指示によるもので、10年4月23日まで有効となる。まき餌釣り禁止区域は8地点で、それぞれ禁止期間を定めている。違反を繰り返した場合は、漁業法で罰則規定もある。県は「制限・禁止区域に限らず、漁具などの周辺での遊漁には注意し、操業中の漁船の妨害などにならないようにしてほしい」と呼びかけている。【最上聡】

■クジラ「救出作戦」再開、動かず1時間で中止 和歌山(asahi.com)
 和歌山県田辺市の内ノ浦湾に迷い込んだ体長約12〜13メートルのマッコウクジラを湾外に追い出す「救出作戦」が15日朝から再開されたが、クジラはほとんど動かず1時間ほどで中止された。
 同市によると、クジラは14日の場所から数百メートル自力で移動している。市職員らが午前8時ごろから、カンカンと鉄パイプをたたいてクジラが嫌がる音を鳴らしたり、この日新たに消防車が出動してクジラの体や周辺に勢いよく放水したりした。
 クジラは最初、クルリと1回転するなど反応していたが、30分ほどすると慣れてしまったのか動かなくなった。同市は水産庁や専門家らと今後の対応を協議する。近くに住む主婦(36)は「だいぶ弱っているみたいでかわいそう。早く広い海にかえしてあげたい」と心配そうな様子で話した。

■お待たせ「花噴水」完全復活 大津、9カ月ぶり 自動制御で演出(京都新聞電子版)
 落雷による制御システムの損傷で、手動での暫定運用が続いていた大津港(大津市)の「びわ湖花噴水」が、このほど修理を終え、約9カ月ぶりに自動制御での本格運転を再開した。大津港のシンボルの「完全復活」に、観光関係者も「観光客からの問い合わせも多く、待ち遠しかった」と歓迎している。
 県河口課によると、4月下旬に修繕作業を実施。老朽化で部品の調達が難航し、再開がずれ込む原因となっていたコンピューターは新しい機種に交換し、システムを入れ替えることで解決、同29日から自動運転を再開した。
 1日2−3回の放水で、68本あるノズルからは、多彩な放水パターンや、夜間の照明と連動した演出などもよみがえり、観光客や遊覧船の乗船客らの目を楽しませている。
 花噴水は昨年7月29日の落雷で、放水を制御するシステムの基盤が被害を受けた。同年10月からは応急措置として、バルブを手動で開閉して、放水を行っていた。

■長浜発のバイオ技術で特産品を 初年度はビワマス料理など(Chunichi Web滋賀)
 バイオ技術を生かした「長浜ブランド」の特産品づくりを目指して、長浜市と長浜バイオ大、市内の商工団体は14日、「長浜バイオクラスターネットワーク」を設立した。産学官の連携を図り、初年度は、琵琶湖固有種のビワマスの料理や地元農産物を使った食品の開発に取り組む。
 バイオ関連企業が入居する産業団地「長浜サイエンスパーク」を拠点に、パーク内の企業や大学・研究機関の持つ技術と、地元の旅館・飲食店や製造加工業者とを仲介、商品開発につなげる。新たな技術やニーズの掘り起こしも進める。
 ビワマスは、県水産試験場が遺伝子操作などにより開発した養殖魚を活用。全身に脂が乗った「トロ」状で、天然魚に比べて年間を通じた安定供給が見込めるという。市内の旅館・飲食店、加工業者と協力して新メニューづくりなどを進める。市商工振興課では「来年度には商品化したい」としている。
 農産物では、パーク内の企業と連携。果実を酵素分解してペースト状にする独自技術を用い、地元産の素材を使って、ドレッシングやアイスクリームなどの加工品開発に取り組む。 (近藤歩)

09/05/14

■船かと思ったら…浅瀬に迷いクジラ 和歌山・田辺(asahi.com)
 14日午前8時半ごろ、和歌山県田辺市新庄町の内ノ浦湾で「クジラが泳いでいる」と近所の住民から田辺海上保安部に連絡があった。地元の新庄漁協によるとマッコウクジラとみられ、体長約15メートル。海岸から数十メートルのところで時折潮を吹き上げている。浅瀬で身動きできなくなっているようだという。
 近くに住む吉村勇さん(66)は「船がひっくり返っているのかと思ったら、潮を吹いたのでびっくりした。何とか助けてあげたい」と話していた。現場はJR紀伊田辺駅の南約4キロ。(三島庸孝)

■クジラ:和歌山県田辺の漁港に現れる エサ求め深入りか(毎日jp滋賀)
 14日午前8時半ごろ、和歌山県田辺市新庄町の「内の浦漁港」でクジラが泳いでいると、田辺海上保安部に付近の住民から通報があった。クジラは体長約15メートルで、時折潮を吹きながら、岸近くをゆっくり泳いでいる。
 漁港周辺の水深は満潮時で2〜10メートル。釣り船やプレジャーボート約140隻の係留場所にもなっており、海保は注意を呼びかけている。同市水産課は夜の満潮時に救出することを検討している。
 同県太地町立くじらの博物館の林克紀館長は「4〜9月に黒潮に乗って北上するマッコウクジラではないか。シャチなど外敵に追われたか、エサを求めて深入りしすぎたことなどが考えられる」と話した。【吉野茂毅、福沢光一】

■和歌山県内の海面漁業・養殖業、生産減(msn産経ニュース)
 平成20年の和歌山県内の海面漁業・養殖業の総生産量(概数)は3万7269トンで、前年比2%減少し、19年の15%減に続いて減少傾向となっていることが、農林水産省和歌山農政事務所のまとめで分かった。
 海面漁業の漁獲量は3万3244トンで2%減。魚種別では、アジ類が8404トンで9%、イワシ類が3962トンで30%、タチウオが1920トンで12%、マグロが1174トンで35%とそれぞれ減少した半面、サバ類が8502トンで24%、カツオ類が1969トンで78%、イカ類が1127トンで11%増えた。
 海面養殖業の収穫量は4025トンで2%増。ブリ類が減少したが、マダイなどの生産量は増えたという。

■ひょっとして…主? 110センチ超のビワコオオナマズ捕獲(Chunichi Web滋賀)
 近江八幡市沖島の漁師、西居正吉さん(75)が13日朝、高島市沖の琵琶湖で110センチを超えるビワコオオナマズを捕獲した。西居さんは「これだけ大きいナマズは初めて見た。琵琶湖の主だろうか」と興奮していた。
 同日午前6時ごろ、高島市の安曇川付近の沖で仕掛けた刺し網にかかっているのを発見。引き上げて琵琶湖博物館に連絡し、引き渡した。
 年齢性別は不明だが、腹が大きくなっており、メスの可能性が高い。ビワコオオナマズは普段、沖合に生息しているが、これから産卵時期が始まるため岸に近寄っているという。
 ビワコオオナマズは琵琶湖の固有種で、生態系の頂点に位置。博物館の磯田能年(たかね)主任技師は「1年で30センチ近く成長する。この種の中では最大級の大きさだろう」としている。引き上げられた際のけがを治療した後、博物館で展示することもあるという。
 湖で60年近く漁をしている西居さんは、この日が誕生日。「引き上げるのが大変だった。漁師でも見たことが少ないのでは。湖の主に出会えて、ありがたい」と喜んでいた。(小西数紀)

■琵琶湖ハマヒルガオ独自に進化 京大准教授研究「天然記念物級」(京都新聞電子版)
 琵琶湖岸に生育する海浜植物ハマヒルガオは、海岸のものと分かれて独自に進化しつつあることが瀬戸口浩彰京都大人間・環境学研究科准教授の研究で分かった。琵琶湖が長期間、海と隔離されたためとみられ、瀬戸口准教授は「進化史的に重要で天然記念物に指定されてもおかしくない」としている。
 ハマヒルガオの由来を調べるため、青森県から鹿児島県奄美大島まで全国の海岸62カ所でサンプルを採取し、琵琶湖の10カ所で集めたものと比べた。
 核や葉緑体のDNAを解析した結果、琵琶湖のものは独自の遺伝子の型を持ち、海岸で採取したどのタイプとも大きく異なっていた。
 琵琶湖は400万年前にいまの三重県上野盆地に形成され、形を変えながら北上して今の位置に至ったとされる。今回の研究では、湖岸のハマヒルガオはこの歴史の中で海から琵琶湖に入り込み、内陸部に封じ込められたまま独自に進化しつつあると結論づけた。
 瀬戸口准教授によると、湖岸のものは塩分に弱く、葉が小さいなどの特徴がある。海のものから分化し、新たな種が生まれつつある状態という。
 これまで、なぜ海の植物が湖岸に広く生育しているのか定かでなく、近年に鳥や人が種を運んだとする説もあった。
 瀬戸口准教授は「ハマゴウやハマエンドウなど琵琶湖で見られるほかの海浜植物も独自に進化した可能性がある。開発などで危機にある湖岸の植物の価値を広く知ってもらい、保護につながれば」と話している。

■五稜郭の堀に生息・外来魚ブルーギル さお垂らし、駆除始まる 支庁担当者ら初日は700匹捕獲(北海道新聞ネット版)
 渡島支庁と道立水産孵化(ふか)場(恵庭)は十三日、函館市の国の特別史跡・五稜郭の堀で、生息する外来魚ブルーギルの捕獲調査を始めた。初日に捕獲したのは約七百匹。九月まで月二回のペースで実施する。
 特定外来生物被害防止法で駆除対象になっているブルーギルの駆除が目的。
 この日朝から、渡島支庁や函館市の担当者ら十一人が釣りざおを使い、一匹ずつ釣り上げた。五稜郭の堀はふだん釣り禁止のため、観光客や市民が注目し、時折話しかけられる場面もあった。
 釣り以外でも、十四日は電気ショックによる捕獲を行う。
 捕獲調査は二〇〇四年度に始まり、毎年、手法や時期を試行錯誤しながら実施している。〇八年度は三十三日間で計約二万五千七百匹を捕獲。過去五年間では計九十四日間で、約四万三千五百匹捕獲した。(内本智子)

09/05/13

■バイオ生かし、ビワマス特産化 長浜の産官学 14日に組織設立(京都新聞電子版)
 滋賀県長浜市や長浜バイオ大、商工団体は、バイオ技術を生かした事業で地域の産業振興を図る組織「長浜バイオクラスターネットワーク」を、14日に設立する。初年度は、琵琶湖固有種の魚・ビワマスの特産品化や、農産物の加工品開発などに取り組む。
 同市が、バイオ関連産業の集積を目指している産業団地「長浜サイエンスパーク」を拠点に、産学官連携による事業展開を本格化させる。第一弾として、地場産の農林水産資源を活用、長浜ブランドの新食材として消費拡大を目指す。
 ビワマスは、県水産試験場が受精卵の染色体を操作して、マグロのトロのように脂ののった成魚に育てる養殖技術を開発した。天然ものの供給量は夏場に限定されるが、養殖ものを使うことによって通年の安定供給が見込めるという。
 計画では、市内の飲食店や加工業者らとともに、メニュー開発や地域ブランド化、販路開拓を模索。「来年度には商品化し、知名度を高めたい」(市商工振興課)としている。
 農産品では、昨秋からサイエンスパーク内の工場で操業を始めた食品メーカーと連携する。酵素分解技術を生かしてブドウなどの果実ペーストを原料にし、アイスクリームやドレッシングなどの加工品の開発を計画している。

■多景島:湖上の台船からクレーン高々 砂利や石を搬送、石垣整備−−彦根(毎日jp滋賀)
 彦根市沖約6キロの琵琶湖に浮かぶ多景島でこのほど、石垣積みのため、湖上の台船から重さ1トンの砂利袋や石を入れたコンポをクレーンで高さ約35メートルまでつり上げて搬送する珍しい作業が行われた。150余回に上るつり上げ作業に、工事関係者からは「こりゃ大変だわ」の声が上がった。
 周囲約600メートルの同島の東側にある参道(幅約1メートル)沿いで、がけ側の地盤がゆるむため、島で唯一の建物「霊夢山見搭寺」(勝見龍照住職)が石垣を整備することにした。石垣は参道の延長約32メートルにわたり、1〜3メートルの高さまで石垣を積み、夏には完成する予定。
 作業は、彦根港で2隻の台船に、約100個の砂利袋や150袋のセメント袋、石が入った30個のコンポを積み込み、1時間半かけて島へ。請け負った同市中藪町の土木建設業「西村工業」(西村忠朋社長)の従業員ら7人が、台船上のクレーンと陸上で無線で連絡を取り合いながら、慎重に作業を進めた。【松井圀夫】

■びわ湖レイク:三セク、清算完了 県・草津市、損失6億円超(毎日jp滋賀)
 県はこのほど、開発に失敗した草津市下物町の烏丸半島の民間事業用地(約9ヘクタール)を管理していた第三セクター「財団法人・びわ湖レイクフロントセンター」の破産に伴う清算手続きが完了したと発表した。県と草津市の損失は計約6億4000万円に上る。
 センターは89年に設立。独立行政法人水資源機構から埋め立て地を借り、県立琵琶湖博物館や市立水生植物公園みずの森などが建設された。残り9ヘクタールに大手スーパーなどの進出を見込んでいたが、バブル崩壊でスーパーは撤退。代わりに映画館やホテルを含む複合商業施設を計画したものの、事業着手に至らず、同センターは昨年8月に解散した。
 センターは破産手続きを進め、残余財産約2700万円は県や市、民間4社の計6債権者(債権総額約21億円)に配分された。各債権者はセンターに投資していた残債権を回収できず、損失額は、県約2億9200万円、草津市約3億4800万円などとなった。
 嘉田由紀子知事は「多額の損害が生じ、県民に多大な迷惑をかけた」とコメントを発表した。【後藤由耶】

■小室・富士宮市長:ニジマスを「市の魚」に 制定に改めて意欲(毎日jp静岡)
 富士宮市の小室直義市長は12日の記者会見で、ニジマスを「市の魚」に制定することについて「反対意見があっても、制定の方向にいってほしい」と述べ、改めて意欲を示した。環境団体は「ニジマスは生態系に悪影響を与える可能性がある外来種」との理由から制定反対の意見書を出しているが、市に寄せられた意見の8割以上が賛成だったという。市は18日、議会に意見を聞いた上で「市の魚」に決定する見通しだ。
 小室市長は会見で「ニジマスが要注意外来生物ということは知らなかった」と述べた。また、「「県水産技術研究所富士養鱒(ようそん)場から『ニジマス放流でアマゴに置き換わった報告例は県内になく、生態系への影響は極めて小さい』との見解をもらった」と反論。市に届いた一般からの意見212件のうち181件が賛成だったことも、強調した。
 また、反対意見を4月20日に提出した日本生態系協会(東京都豊島区)に文書を送ったと説明。この文書で「制定は養鱒業や観光の産業振興を図る目的で、環境保護には十分考慮すべきだと考えている」と訴え、理解を求めたという。【松久英子】

■富士宮「市の魚」で論争 ニジマス選定に市民団体などが「待った!」(Chunichi Web静岡)
 富士宮市が地元の特産ニジマスを「市の魚」に制定しようとする動きに、市民団体や個人でつくる日本生態系協会(東京都)が「日本の生態系を損ねかねない外来種を市のシンボルにするのはやめるべきだ」と待ったを掛けた。市は日本一の生産量を誇るニジマスで街おこしを進めているが、思わぬ“冷や水”に困惑している。 (林啓太)
 「ニジマスを『市の魚』に」との声は2月ごろから市議や市観光協会から上がり、小室直義市長も「6月1日の市制施行記念日にあわせて制定したい」と意欲をにじませていた。ところが4月下旬、同協会が「制定は再考するべきだ」との意見書を市側に提出し、事態は思わぬ方向に。
 協会によると、ニジマスは北米やカムチャツカ半島が原産地の外来種。食用として明治期に日本に導入されたが、北海道では同じサケ科のイワナを駆逐するなど、本来の生態系を破壊してきた。環境省は「要注意外来生物」に、国際自然保護連合(IUCN)は「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定している。
 協会の青木進・環境政策室長(46)は、「自治体がニジマスを安易に『市の魚』などと定めてしまっては、外来生物の危険性の啓発に支障を来すおそれもある」と危ぶむ。
 一方で市側は、地元のニジマス養殖業が70年以上の歴史を重ねた点を挙げ、「文化や産業を顕彰する意味でも『市の魚』とすることに問題はない」と強調。県水産技術研究所富士養鱒場の川嶋尚正場長(54)も「富士宮の河川は条件が悪いのか、放流したニジマスが卵を産まない。生態系を壊す可能性は極めて小さい」と指摘する。
 ニジマス料理の全国区B級グルメ化を目指す「富士宮にじます学会」の小川登志子会長(46)は「ニジマスがいるのは水がきれいな証拠。今後も料理のPRを続けたい」と話す。
 ニジマスの「市の魚」への制定で、市が3月下旬から市内外の人々に意見を求めているアンケートは11日現在で賛成181、反対11。
 小室市長は18日の市議会全員協議会に諮った後に最終的に可否を判断するといい、「制定するべきだとの考えは変わらない」と強調している。

■雇用創出へ環境や福祉事業公募 県、人件費負担(Chunichi Web滋賀)
 県内の雇用情勢が深刻化する中、県は12日、新たな雇用を創出するため、県内の中小企業やNPO法人から環境や福祉分野の新事業を公募し、人件費を払って事業委託する制度の受け付けを始めた。
 国の「ふるさと雇用再生特別交付金」を活用。本年度は計1億円の委託を予定しており、30人の雇用を創出する見込み。
 地域ブランドの開発など、県の特性を生かした滋賀ならではの事業や、農業、琵琶湖を活用した「水と緑の雇用事業」、医療、福祉、教育分野での「人と人がつながる事業」などが対象。1年以上の失業者を雇い入れ、今後安定的に事業が継続できることなどが条件。
 採択されれば、新たに雇い入れる失業者への直接人件費が事業委託費として事業者に支払われる。NPO法人の場合は、委託事業費の半分以下で人件費以外の事業費も認められる。
 嘉田由紀子知事は「自由な発想で、新しく地域ニーズにあった事業に意欲的に取り組んでほしい」と話している。(小西数紀)

■琵琶湖で4年ぶり赤潮 5か所確認(Yomiuri On Line滋賀)
 県は12日、琵琶湖5か所で淡水赤潮の発生を確認したと発表した。同湖での発生は2005年5月以来。
 県琵琶湖再生課によると、12日午前9時頃、彦根市沖にある多景島の北300メートルで、長さ約200メートル、幅約150メートルにわたって赤茶色になっているのを県立水産試験場職員が発見。その後も、米原、大津両市などの水域で異常が見つかった。
 同湖では11日、大津市の湖岸付近などで、発生手前の段階にあたる「兆候」が確認されていた。
 赤潮の発生について、同課は「穏やかな天候が続いたため、水温が高く推移し、赤潮の原因となるプランクトン『ウログレナ』が湖面に大量に集まってきた」とみている。

09/05/12

■琵琶湖、4年ぶり赤潮発生 高い水温続き(asahi.com)
 滋賀県の琵琶湖で赤潮が発生しているのを12日、県水産試験場(彦根市)などが確認した。県琵琶湖再生課によると、赤潮の発生は05年5月以来4年ぶり。
 午前9時ごろ、彦根市沖約6.5キロの多景島の北で長さ約200メートル、幅約160メートルにわたって発生したのをはじめ、午後4時過ぎまでに米原市沖や大津市の湖岸沿いなどでも確認された。
 同課は、水温の高い日が続いたことや風が穏やかだったことなどの気象条件が整い、赤潮の原因であるプランクトン「ウログレナ」が水面に集まりやすかったとみている。

■琵琶湖で4年ぶり淡水赤潮、異臭の可能性(nikkansports.com)
 滋賀県は12日、琵琶湖の大津市沖や彦根市多景島付近で淡水赤潮の発生を確認したと発表した。発生は2005年以来4年ぶり。人体に影響はないが水道水から異臭がする可能性もあり、県は上水道や漁業関係者に注意喚起した。
 県の観測によると、赤潮は赤褐色などで、規模は最大長さ約4キロ、幅約200メートル。「最近晴天が続いて水温が約3度上昇し、植物プランクトンの一種が異常繁殖したのが原因」と分析している。
 琵琶湖の淡水赤潮は1977年に初観測。11日には大津市比良川河口で兆候が確認されていた。(共同)

■琵琶湖、5カ所で赤潮 県内、初の真夏日(京都新聞電子版)
 強い日差しが降り注いだ滋賀県内では12日、朝から気温が上がり、東近江市で最高気温31・4度を記録、今年初の真夏日となった。この影響で琵琶湖では大津市沖や彦根市沖などの5カ所で2005年以来の赤潮が確認されたほか、光化学スモッグ注意報が今季初めて発令された。
 県によると、大津市堅田−真野沖の赤潮は長さ4キロ、幅200メートルにわたって見つかった。植物プランクトン「ウログレナ・アメリカーナ」の大量発生が原因で、水が赤褐色になり、生臭いにおいがするという。漁業や飲み水への影響は確認されていない。
 また、長浜市と高島市に光化学スモッグ注意報を発令したが、いずれも同日夕に解除された。

■琵琶湖で赤潮の兆候 2年ぶり、大津沖の2カ所で(Chunichi Web滋賀)
 県は11日、大津市南比良沖と同市北小松沖の琵琶湖で2年ぶりに赤潮の兆候が確認された、と発表した。
 県によると、南比良沖では長さ500メートル、幅100メートルにわたり湖水が黄褐色に濁り、北小松から比良川河口にかけての5キロでは幅5メートルで茶褐色に濁った。
 県琵琶湖環境科学研究センターが調査したところ、赤潮の原因プランクトン「ウログレナ」の1ミリリットル当たりの群体数が南比良沖で261だった。300以上が「赤潮の発生」のため、今回は兆候にとどまった。飲み水への影響はないという。
 暖かく穏やかな日が続き、プランクトンが集まりやすい条件だったのが原因とみられ、同様の気候が続くと赤潮発生の恐れがある。
 琵琶湖での赤潮の兆候は2007年5月に守山市、野洲市沖で確認されて以来。発生は、05年以来確認されていない。(小西数紀)

09/05/11

■人体影響ないが…琵琶湖で淡水赤潮の兆候(Sponichi Annex)
 滋賀県は11日、琵琶湖の大津市比良川河口付近など2カ所で、淡水赤潮の兆候を確認したと発表した。茶褐色で、規模は最大で長さ約5キロにわたる。
 人体への影響はないが、水道水から異臭がする可能性があり、県は上水道などの機関に注意を呼び掛けた。
 県は「最近になって水温が普段より約3度上昇し、植物プランクトンの一種が異常繁殖したのが原因」としている。
 県によると、琵琶湖の淡水赤潮は1977年に初観測され、兆候は約2年ぶり。

■琵琶湖、3年ぶり赤潮兆候 県発表、大津市沖2カ所で(京都新聞電子版)
 滋賀県は11日、大津市沖の琵琶湖の2カ所で赤潮の兆候を確認したと発表した。赤潮は3年ぶり。
 県琵琶湖再生課によると、南比良の沖合で琵琶湖環境科学研究センター職員が長さ500メートル、幅100メートルの範囲で発見。大津市職員も比良川河口から北小松にかけ長さ5キロ、幅5メートルが茶褐色になっているのを見つけた。
 調査の結果、植物プランクトン「ウログレナ」が確認されたが、一定数より少なかったため、「赤潮発生」の前段階の「兆候」とした。同課は「今年は水温が高めに推移しており、特にここ数日は気温が高く風もなかったのが原因ではないか」としている。

■チワラスボ:絶滅危惧種、揖保川水系で初確認 河口部に干潟、希少種生息地に(毎日jp兵庫)
 国交省近畿地方整備局は07年度実施の「河川水辺の国勢調査」で、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定されているハゼ科の「チワラスボ」を揖保川水系で初確認したと発表した。これを含めて重要種17種を確認し、今回調査した全国の一級河川43河川のうち2番目に多かった。揖保川河口部に干潟が残っており、ハゼ科の希少種の重要な生息場所になっていることが推測できるという。【久野洋】
 「国勢調査」は国交省が全国の一級河川から対象を選んで調査しているもので、一つの河川を5年に1度調べ、生物や水質をデータベース化している。播磨地方では今回、ともに4回目となる加古川と揖保川の両水系で各7地点を調査した。
 揖保川では17重要種を含む83種を確認した。前回調査に比べると合計で8種、重要種で7種多かった。絶滅危惧IB類(近い将来における絶滅の危険性が高い種)ではチワラスボとクボハゼを確認した。前回確認された1A類(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)のキセルハゼは今回見つからなかった。特定外来生物のブルーギルやオオクチバス(ブラックバス)は前回に続いて少数確認された。
 また、加古川では14重要種を含む96種が確認された。前回より合計で7種、重要種で8種多かった。さらに、クボハゼなどの重要種が河口の干潟に生息していることも分かった。ただ、ブルーギルとオオクチバスは河口を除く全地点で確認され、今後の生態系への影響に注意すべきだとされた。
 姫路市立水族館によると、チワラスボは体長10〜15センチ。泥状の干潟に潜って生息しているため、埋め立て地が多い播磨地方で見つかるのは極めて珍しいという。水族館は「干潟の中でも泥状だと多様な生態系がある。継続的な調査ではないので、そこで繁殖しているか不明だが、チワラスボが見つかったことで、揖保川流域の生物の多様性が増したことは間違いない」と話している。

■遊漁者の撒き餌釣り 全面禁止を解除 和歌山(msn産経ニュース)
 和歌山県はこれまで禁止していた遊漁者の撒(ま)き餌釣りについて、禁止を解除することを決め、4月24日から一部海域を除いて撒き餌を解禁した。
 昭和24年制定の漁業法などにより遊漁者の撒き餌を禁止していたが、近年の遊漁者増に加え、撒き餌が磯釣りの手法として一般化するなど「規則と実態がかけ離れている」などとして見直しを進めていた。また水産庁も平成14年に長官通知で撒き餌禁止を見直すよう各都道府県に通達していた。
 県では基本的に全面解禁とする一方で、新たに撒き餌の禁止区域も設定した。地元の漁業者が撒き餌を控えている、または定置網が設置されていることなどが理由で、和歌山市加太▽日高郡美浜町三尾▽白浜町椿▽有田市宮崎町▽同市千田▽串本町樫野▽同町田原▽太地町太地▽那智勝浦町宇久井−の各地先では引き続き撒き餌を禁止している。違反を繰り返した場合は漁業法違反で罰せられる可能性がある。

09/05/10

■夏日:「冷たくて気持ちいい」 涼求め、川へ湖岸へ−−各地で記録(毎日jp滋賀)
◇東近江29.0度、大津28.0度、信楽28.1度
 日本上空が高気圧に覆われた9日、県内では最高気温が25度を上回る「夏日」となり、琵琶湖岸や各地のせせらぎは涼を求める親子たちでにぎわった。11日ごろまでは好天が続きそう。
 彦根地方気象台によると、観測地域9カ所のうち6カ所で今年の最高気温を記録した。東近江が29・0度▽大津が28・0度▽信楽が28・1度などで、6月下旬〜7月中旬並みの気温になった。
 大津市中央の吾妻川では、近所の子どもたちが水着姿で水遊び。市立中央小4年の山崎亜実さん(9)は「とっても暑かった。冷たい水が気持ちいい」といって川に飛び込んだ。【豊田将志、後藤由耶】

■GW:県内人出は71万人 悪天候で予想下回る(毎日jp滋賀)
 景気対策事業の影響で全国の高速道路が渋滞した今年のゴールデンウイーク。期間中(4月25日〜5月6日)の県内の行楽地・祭礼への人出について、県警地域課は予想より2万人少ない約71万人だったと発表した。昨年より1日長かったが、最初と最後に天候が崩れたこともあり、約9万人下回った。
 このうち主な行楽地は約53万人で前年より約5万6000人の減少。例年通り黒壁スクエアや彦根城周辺が混雑したほか、比叡山ドライブウェイも県外からの人出でにぎわった。祭礼は予想より4万人少ない約18万人で、昨年より約3万人少なかった。
 また期間中の県内の交通事故は222件と昨年より34件の減少。死亡事故も1件のみだった。懸念された高速道路の渋滞は、最大34キロが予想された大津〜茨木インターチェンジ(IC)間の2日上りが17キロにとどまったが、瀬田東ICなどで断続的に20キロ以上の渋滞ができた。【稲生陽】

■輝く「ちきゅう」にうっとり 新宮港 巨大船の見物人ら(紀南新聞ネット版)
 新宮港に8日、独立行政法人海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が着岸。夜も照明器具を点灯して作業を行っており、道行く人たちは暗闇に浮かぶ“巨大デコレーション”にうっとりしている。
 「ちきゅう」は、紀伊半島沖の熊野灘で南海トラフ地震発生帯掘削計画・ステージ2の科学掘削を行うため寄港。今月中旬から10月初旬までの予定で研究航海する。【本紙記事要約】

09/05/09

■カツオ不漁に泣く 水揚げ、平年の半分以下(紀伊民報AGARA)
 和歌山県南部でカツオ漁が終盤を迎えているが、1〜4月の水揚げが平年の半分以下という不漁になった。1、2月は平年を上回ったが、本格化するはずの3月に入ってから水揚げが伸びず、4月も捕れない状況が続いた。「すさみケンケン鰹(かつお)」でブランド化を目指す、すさみ町の和歌山南漁協すさみ支所は「過去にないほどの不漁」と打撃を受けている。
 同支所によると、今年1月は初市の5日にこの時季としては漁協始まって以来という約10トンの漁獲があり、例年を大きく上回る30・6トン(2120万円)の水揚げがあった。2月も34・5トン(2970万円)と順調な水揚げがあったが、本番となる3月には漁獲が増えず、36・7トン(3632万円)と不漁に転じた。4月も58・3トン(5242万円)にとどまった。
 価格的には最も値がつく大きさの「中大」(4〜4・9キロ)が1キロ当たり2000円以上の高値で取引されていて、平均価格も1キロ当たり800円前後と高くなっている。それでも量が極端に少ないため、売り上げは伸びず漁協関係者は「4月で1億円に満たないなんて」と嘆く。
 漁師らは口をそろえて「魚群が薄い」と話す。カツオの群れが小さく、釣れ始めても10匹ほどで釣れなくなるため、新たな魚群を求めて移動しないといけないという。仲買人らもこの時季の売り物のメーンがけんけんカツオになるため、価格も高く、注文に対応できない状態が続いた。
 和歌山南漁協田辺本所によると、田辺地域の水揚げも同様の状況で、3月10・1トン、4月18・5トンと低迷した。けんけん漁の基地として県内で最も水揚げが多い和歌山東漁協串本支所も3月に84・8トン、4月も127・9トンと振るわなかった。
 5月中旬を過ぎると、けんけん漁では釣れにくくなったり、他の漁に切り替わったりして、各漁協ともけんけん漁のカツオが徐々に少なくなってくる。
 県水産試験場(串本町)では田辺、すさみ、串本の3市場で漁獲量の定点調査をしており、今年1月は過去17年で2000年に次いで2番目に多く、2月も4番目に多かった。しかし、3月は1999年、05年、07年に次いで4番目に少なくなった。4月のデータはまだまとまっていないが、過去最低だった99年は上回るものの、ワースト上位になる見込み。1〜4月全体では平年の半分以下になっている。
 今回の不漁について、ひき縄漁で有名な高知や千葉、八丈島なども不漁となっていることから、紀南沿岸の潮の流れや海水温などの影響ではなく、日本沿岸へのカツオの来遊が少なかったとみられている。

■魚道作り:水田は魚のゆりかご 野洲・須原地区の農家、今年も(毎日jp滋賀)
 「水田を琵琶湖の魚のゆりかごに」。琵琶湖にすむ稚魚たちが水田にさかのぼって大きく成長できるようにと、野洲市須原の農家の人たちがこのほど、湖から水田への魚道作りに取り組んだ。【豊田将志】
 「須原魚のゆりかご水田協議会」(堀彰男代表)の主催。琵琶湖の生態系の再生や環境意識の向上、地域活性化を図ろうと昨春から始めた。水田はプランクトンなどの栄養分が豊富なのに加え、外来魚から身を守りやすいため、稚魚の安定成長が期待できるという。
 この日は早朝から、約10センチずつ高さをずらした木製の板を水田の排水路に設置。水を引いた時に稚魚がさかのぼりやすくした。雨の翌日には、フナやメダカがさかのぼる姿が確認できるという。
 地元では、こうした水田で収穫したコメを「魚のゆりかご水田米」としてブランド化を図り、初年度の昨年は約10トンを出荷。今年の作付面積は約5・2ヘクタールと昨年の約2倍に増やす。堀代表は「生き物の環境について考えていただきながら、魚も住めるきれいな水田で作った米をアピールしていきたい」と話していた。

■琵琶湖の環境にも“ヨシ” 腐葉土で米作り 市民の参加募る(京都新聞電子版)
 琵琶湖岸に群生するヨシを農業に生かそうと、淡海環境保全財団(大津市)が今年から、草津市下物町の水田で、湖岸で刈り取ったヨシを肥料に使う「ヨシ米」づくりに取り組む。市民の参加も募り、「環境にも優しい取り組みを広げたい」(同財団)としている。
 下物町の農家の協力を得て行う。すでに同町の湖岸で、昨年1月に市民ボランティアが刈り取ったヨシ約1トンを腐葉土にしており、12月に約200平方メートルの水田にすき込んだ。
 同財団は1996年からヨシの腐葉土をつくっている。花や野菜栽培に使った農家からは「育ちがいい」「病気に強い」などの声が寄せられているという。同財団の田井中文彦事業主任は「ヨシ腐葉土で稲の成長がよくなれば、減農薬やヨシの有効利用につながり、結果として琵琶湖の環境保全に役立つ」と話す。
 取り組みを広く知ってもらおうと、市民にも米作りに参加してもらうことにした。5月17日に田植えを実施し、草刈り(7月)や稲刈り(9月)を体験する計画で、希望者30人を募る。問い合わせは同財団TEL077(524)7168。

■男子禁制!!ロッカールーム:第3回 駆除するなら、食え!=篠田節子(毎日jp)
 長編小説の準備で、今、完全制御型植物工場のシンポジウムや食品分析センター、加工食品工場など、日本の「食」の現場を追いかけている。
 集英社新書「野菜が壊れる」の著者、新留勝行さんの田圃(たんぼ)にもそんな流れでおじゃました。熊本県の山鹿市にある新留さんの田圃では除草剤を使っていない。
 最初の年、新留さんの会社の社員が草取りをしたが、その大変なこと! たちまち音を上げた。そこで……八王子では、合鴨(あいがも)に草取りしてもらっている方がいるが、新留さんが使ったのは、なんと駆除の対象になっているジャンボタニシだった。だれかが食用に輸入し、厄介者になっているジャンボタニシを近くの川や田圃から取ってきて自分の田圃に入れ、それに草を食べてもらう。しかしジャンボタニシは稲ではなく、どうやって雑草だけ食べるのか?
 新留さんは水の出し入れでそれをコントロールした。タニシは水を張ってないところでは活動できない。そこで田植え後、いったん水を抜いてしまう。ある程度稲が大きく、硬くなったところで水を再び張ると、土の中に潜っていたタニシが動き出し、生えたての柔らかい雑草を食べてくれるとか。
 完全無農薬で米を作る方々は、それぞれたいへんな苦労や工夫をされている。合鴨農法も、そのノウハウのぼう大な積み重ねだ。気候も土壌も生物相も多彩な日本では、除草一つとっても地域ごとに方法があるのだろう。
 ところで合鴨米では、仕事を終えた鳥たちは冬になって鍋になる。雛(ひな)以外は草や虫を食べず、野生化して鴨と交雑すると、飛べない雑種ができてしまうので、外には出せない。食べる、というのが唯一の責任の取り方だ。米を買った私たちは、一緒に彼らの肉を買い、合掌して食べることになる。
 だったらと、私は新留さんに尋ねた。
 「ジャンボタニシ、食べないんですか?」
 新留さんは苦笑した。彼らは役目が終わると土の中に潜り、翌年も活躍してくれるとか。しかし地域で厄介者扱いされているなら、食べてもよさそうなものだ。
 なぜ食べないんだ?
 無駄に駆除される外来生物の話を聞く度に、私は思う。
 同じイナゴでも、飛蝗(ひこう)は食えないが、勝手に増えたジャンボタニシはだめなのか? ゲームフィッシング用に放流され遊ばれた挙げ句、駆除対象になっているブラックバスをさばいて食べてみると、上品な白身で煮ても焼いてもおいしい(必ず火を通すこと)。では、ブルーギルはどうなのか?
 全国の河川に放流され、在来の魚を駆逐してしまった鯉(こい)は文句なく美味だ。魚だけではなく、水辺を覆い隠して繁茂するクレソンも。
 駆除という形で引き上げられる大量の魚が網の中で暴れる様を目の当たりにするたびに思う。狩猟採集の本能をギャンブルで宥(なだ)め、身近にあるうまいものをゴミにして、グルメに走る愚かさを。
 食べることは、見る、聞く、触る以上に鋭敏に外界を感じる手段だ。昔、ハゼの佃煮(つくだに)の味の変化から東京湾の汚染を知った、という人の話を聞いた。地元の河川を泳いでいるブラックバスが、ジャンボタニシが、駆除対象の外来生物から今夜のおかずに変わったとき、爆発的な繁殖が抑えられると同時に、おそらく陸水の汚れに、人はもっと切羽詰まった危機感を抱き、それは下手なロハスやエコの思想なんかより、遙(はる)かに実行力のある解決手段を生み出すような気がするのだが。(作家)

09/05/08

■地球深部探査船「ちきゅう」 世界初の科学ライザー掘削 ステージ2 今月中旬〜10月初旬 南海トラフ地震発生帯掘削計画(紀南新聞ネット版)
 紀伊半島沖の熊野灘で南海トラフ地震発生帯掘削計画(ステージ2)の科学掘削を実施するため、海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が6日、新宮港へ。この日は波が高く着岸はできなかったが船を使って技術者の乗り換えや資機材の積み込みが行われた。ステージ2は今月中旬から10月初旬までの予定で、巨大地震発生帯の直下を深部まで、世界で初めてとなる科学ライザー掘削を行う。
 南海トラフ地震発生帯掘削計画は地球環境変動、地球内部構造、地殻内生命圏などの解明を目的とした研究で、南海トラフでは4段階(ステージ)に分けて平成19年から5カ年計画で掘削。地震発生メカニズムやメタンハイドレートなどの調査を行うことになっている。
 ステージ1(平成19年9月21日〜同20年2月5日)では、地震発生帯浅部の応力場の把握、メタンハイドレート層の発見、断層活動の履歴の把握などの成果を挙げた。
 本年度のステージ2では、プレート境界断層内での非地震性すべり面から地震性すべり面への推移および南海トラフでの地震・津波発生過程を明らかにするため、後年(ステージ4)に水圧や温度の計測装置を設置する地震観測ネットワークシステムの孔(あな)を掘削する。また、プレートとともに地震発生帯に沈み込む前の海底堆積(たいせき)物を調査し、地質構造や状態を明らかにする。
 今回初めて使用する科学ライザー掘削は、「ちきゅう」と海底の掘削孔を連結したパイプ(ライザーパイプ)の中をドリルパイプが通る二重管構造での掘削方法。
 ステージ2は第1次、第2次、第3次の研究航海を行い、第1次(今月中旬〜7月末ごろ)では、熊野海盆の岩石層序、構造、物理特性のデータを得るとともに岩石試料を採取する。また、掘削孔の中に約20台の地震計を降ろし、深海調査研究船からエアガンで音波を発信し地質構造情報を得るための測定も併せて行う。最大掘削予定震度は約1600メートル。
 6日のこの日は、技術者50人のうち、掘削作業関係の20人が交代。「ちきゅう」は8日朝に新宮港に着岸し、9日に科学者が乗り込む予定。また、今回は松浪健四郎衆議員が「ちきゅう」見学に訪れるという。

■琵琶湖外来魚回収、最高の17・4トン(京都新聞電子版)
 滋賀県が琵琶湖で行っている釣り人からの外来魚回収量が昨年度、過去最高の17・4トンに達した。県は「再放流禁止のルールが徐々に浸透している」と好機とみて、本年度は企業との連携のほか、京都、大阪両府の小中学生や外国人観光客にも参加を呼び掛け、外来魚駆除へあの手この手を展開する。
 釣り上げた外来魚の昨年度の回収量は、過去最高だった前年度からさらに2・3トン増加した。中でも、夏休みに県内の小学生が釣果を競い、回収に協力する「びわこルールキッズ」は約680人が登録するほど関心が高く、夏休み中は前年度比1・1トン増と、回収量にも反映された。
 このため、本年度は参加対象を、琵琶湖を水道水源とする京都、大阪両府の小中学生にも広げ、回収と併せて琵琶湖の生態系への関心も高めてもらう。7月に開催する親水イベントなどで登録を募り、滋賀を含めて計1000人の登録者数を目指す。
 また、企業の社会貢献意欲を生かした「外来魚駆除協力隊」も3月から募集を始めた。5月には大手住宅メーカー社員約100人が駆除目的での釣り大会を開く。「協力隊」は企業の自主的な釣り大会開催のほか、個人レベルでも釣り指導などで協力する。
 さらに、外国人観光客向けに、英語や中国語など4カ国語で外来魚駆除の必要性を紹介したパンフレットを約2万部作成。ホテルや旅館で3月から配布している。
 県琵琶湖レジャー対策室は、本年度は回収量20トンを目標にしており、「民間レベルで駆除の輪をさらに広げていきたい」としている。

■TOSHIさん琵琶湖保全に一役 知事と面会 コンサート収益一部寄付へ(Yomiuri On Line滋賀)
 人気ロックバンド「X JAPAN」のボーカル・TOSHIさんが7日、県庁で嘉田知事と面会し、7月12日にしが県民芸術創造館(草津市)で開く「〜びわ湖と地球を守ろう〜TOSHIコンサート」の売上金の一部を県の琵琶湖保全事業に寄付することを明らかにした。
 TOSHIさんは、全国各地で地球環境保護の大切さを訴えるチャリティーコンサートを開いており、今回はチケット1枚につき料金の15%を県に寄付。コンサートの主催会社によると、寄付額は50万〜60万円になる見通しという。
 知事は、同湖の湖底で低酸素化が進んでいることを説明し、「琵琶湖は地球環境の『小さな窓』。湖のことを知っていただくためにも、湖水を飲んでみてほしい」と誘うと、TOSHIさんは「ぜひ一緒に行きましょう」と応じていた。

09/05/07

■7月に琵琶湖保全コンサート TOSHIさん 嘉田知事が激励(京都新聞電子版)
 琵琶湖保全のため、チケット売り上げの15%を滋賀県に寄付するコンサートを開く歌手のTOSHIさんが7日、県庁を訪問し、嘉田由紀子知事と会談した。
 TOSHIさんは、ロックバンド「XJAPAN」のメンバーで、エコや癒しをテーマにソロ活動も行っている。「滋賀でやるなら琵琶湖をテーマに、と(関係者と)話し合っていた」と述べた。嘉田知事は、北湖の湖底の水がそのまま飲めるほどの水質であることを紹介し、「温暖化が進めば、この水が危ないかもしれないと伝えてほしい」と激励した。
 コンサートは栗東市の企業が企画。7月12日、草津市のしが県民芸術創造館で開かれる。

■琵琶湖の厄介者「カナダモ」からバイオ燃料 実用化目指し国モデル事業開始(msn産経ニュース)
 琵琶湖で大量発生している外来水草のカナダモから大量のバイオエタノールを精製することに、京都大学エネルギー理工学研究所の渡辺誠也助教らのグループが成功した。実用化を目指し、4月から国のモデル事業として実験を開始しており、渡辺助教は「カナダモは琵琶湖で年間2億円をかけて処理されているが、水草をエネルギーに変換できれば、各地で繁殖しているカナダモによる湖沼の環境問題も解決できる」と話している。
 カナダモは、琵琶湖では昭和40年代半ばから大量発生。漁業の妨げになるほか、枯れて湖岸に打ち寄せられると腐って悪臭を放ち、水質や景観を悪化させている。
 現在バイオエタノールは、主にサトウキビやトウモロコシなど食用穀物から精製されている。しかし燃料に転用されることで食糧価格の高騰を招くなど問題が生じていることから、渡辺助教は琵琶湖の厄介者であるカナダモに着目した。
 一般にバイオエタノールは、植物が持つ糖質を発酵させ、蒸留して精製されている。穀物の糖分は酵素で簡単に発酵するが、カナダモなど水草の糖分は発酵のスピードが遅く、エタノール化は困難とされてきた。
 渡辺助教は、遺伝子操作で作り出した新たな酵素を水草の糖分に加えると発酵が早く進むことを発見。従来の2倍の速さでバイオエタノールが精製できる技術を確立した。
 現在は水草の刈り取りを行っている三東工業社(滋賀県栗東市)や水草の糖分抽出に取り組んでいる滋賀県東北部工業技術センター(同県長浜市)とともに、実用化に向けた研究を実施。経産省のモデル事業として京大宇治キャンパス(京都府宇治市)で行っている実験では、今年度水草100キロから300ミリリットルのエタノール精製を目指している。カナダモの大量発生は、アフリカ最大のビクトリア湖などでも問題になっており、バイオエタノールの実用化研究が進めば、世界規模で水草が有効活用される可能性もある。
 バイオ燃料の政策に詳しい東京大学アジア生物資源環境研究センターの井上雅文准教授は「新しい発想でのアプローチでカナダモ被害の根本的解決につながる取り組み。琵琶湖での事業は注目度も高く環境問題への貢献度も大きい」と評価している。

■TOSHIさん、滋賀県知事と意気投合 7月に琵琶湖コンサート(msn産経ニュース)
 X JAPANのTOSHIさんが7日、滋賀県庁を訪れ、7月に同県草津市で行う「琵琶湖と地球を守ろう!TOSHIコンサート」の趣旨を嘉田由紀子知事に報告した。
 環境保全に賛同する地元企業が、癒しをテーマに活動するTOSHIさんを招いて開催。チケット売り上げの一部を県の琵琶湖保全事業に寄付する。
 環境重視派の嘉田知事とTOSHIさんは、そのまま飲める琵琶湖北部の湖底水の話で盛り上がり、「一緒に飲みにいきましょう」と意気投合していた。

09/05/05

■「地域づくりの最前線」愛知県・神田真秋知事(Yomiuri On Line関西発)
環境の時代とCOP10
 2005年の「愛・地球博」(愛知万博)のテーマは「環境」。時代の大きなキーワードをテーマにしたことで大成功した。昨年のスペイン・サラゴサの博覧会も、来年の上海万博も、ともにテーマは環境がベースで、環境に大きくかじを切った愛知万博の成果が生かされている。
 米国のオバマ大統領も、環境をベースにした大胆な政策を打ち出しており、環境は今後、我々の日常生活はもちろん、政治や経済の中心になるだろう。
 1992年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた「地球サミット」で、生物多様性条約と気候変動枠組条約の二つが決まった。COP10は、来年秋に名古屋で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議。「生物多様性」は、地球温暖化や環境汚染などに比べて分かりにくく、文字通り「生物が多様なことはいいことだ」という情緒的に理解されることも多いが、実は深い意味があり、地球温暖化とも密接に絡んでいる。
生物多様性とは何か
 生態系、種、遺伝子の三つのとらえ方がある。
 生態系の多様性は、干潟や森林、湿原、河川、里地里山など地球上の様々な環境のこと。海や山、川が四季に応じて変化する日本の自然の多様性は、世界でもまれなほど変化に富んでおり、この多様性を守り、育てなければならない。
 種の多様性は、干潟がなくなれば多くの種が消えるというように、生態系と表裏一体にあり、多様な種を守るには多様な生態系の保全が必要だが、今は、これが危機に直面している。
 種は、そのすべてが生態系を支えており、その一つが欠けても環境のバランスを崩すことがある。逆に、環境の変化で種が大きな影響を受けることもある。
多様な種の危機
 地球上には約175万種があり、億になるという学者もいる。最も多いのは昆虫で75万種。次いで植物25万種など。人は目や肌の色など様々だが「ホモサピエンス」1種しかない。
 種の中の様々な遺伝子、遺伝子の多様性がなぜ必要か。ある種が何かの病原体で大きな痛手を受けた時、遺伝子が一つなら全滅であっても、複数なら危機を乗り切れる。遺伝子は進化の過程で変化し、多様なほど進化の可能性が出てくる。こうした進化は生物をたくましくし、未来につなげていく大きな力にもなる。目に見えない遺伝子の大切さも忘れてはならない。
 地球の歴史上、生物の大絶滅期は過去5回あり、現代は6回目と指摘されている。直近の恐竜時代には、せいぜい1000年に1種程度だった種の絶滅が、現代は1年に4万種かそれ以上。原因は、恐竜時代のような隕石でも火山でもなく人間活動によるものだ。
 その一つは、開発や乱獲で、トキやニホンオオカミがその例。二つめは、里地里山の管理不十分で、近くの田んぼでいたメダカやゲンゴロウを見かけなくなったのはこのためだ。このほか、ブラックバスなど外来種による種の駆逐が三つめで、四つめが、地球温暖化など環境の変化。
生物多様性の恵み
 植物は二酸化炭素を吸収して地球温暖化を防止し、酸素を供給する。豊かな森には災害防止など様々な機能があり、安全な飲み水を提供してくれる。食料や木材になり、豊かな文化の根源をなしている。世界の医薬品の4割は自然界から得られたもの。インフルエンザ治療薬・タミフルの原料は八角の実。園芸で知られるニチニチソウは腫瘍や白血病の治療薬になり、抗がん剤・タキソールはイチイから抽出される。我々の命は、種や遺伝子の恵みで救われている。
 自然界の形や機能も様々な分野で応用されている。新幹線500系の車両はカワセミの形状がヒントになっている。汚れにくい外壁の原理は水をはじくハスの葉などで、これらをもとに開発した、雨とともに汚れを自然に流す外壁塗料は至るところで使われている。
COP10と将来の展望
 COP10では、大きく二つのことが話し合われる。一つは、各国の生物多様性維持に向けた取り組みをふまえ、新たにどんな目標を設定するのか。二つめは、遺伝資源を活用した食品や医薬品の利益をどう配分するか。医薬品などは多額の金が絡んでおり、途上国と先進国との間で厳しいやり取りが予想される。
 環境が今後、非常に重要な意味を持つようになることは間違いない。若い皆さんも環境に関心を持ってほしい。どんな分野でも環境の視点でアプローチすることで未来が大きく開け、実り多いものになるはずだ。

■Uターン、割引効果で高速道渋滞 JRは混雑緩和(Chunichi Web)
 大型連休も終盤に差し掛かり、行楽地や古里からのUターンラッシュが5日夕から夜にかけてピークを迎えた。1000円で乗り放題となる「休日割引制度」が導入された影響で、高速道路は一部で50キロを超える渋滞に。新幹線は自由席の乗車率が昨年の実績を下回った。
 日本道路交通情報センターによると、神戸淡路鳴門道上りの北淡インター(IC、兵庫)付近で55キロ、九州道上り八幡IC(福岡)付近で49キロ、山陽道上りの五日市IC(広島)付近で45キロ、東北道上りの福島トンネル(福島)付近で37キロの渋滞が発生。一部の高速道では渋滞が6日の明け方まで続くとみられる。
 昨年130−160%だった東京行き新幹線の自由席乗車率は、今年は東海道で最高100%、東北、上越、長野の各新幹線も最高で110%。JRによると、6日午前も一部の列車で指定席に空きがあるという。
 一方、航空各社によると羽田行きの便は5日午後からほぼ満席となった。6日も午前から予約で満席状態で、混雑が続く見通し。
 スターフライヤーは5日朝、出発しようとした北九州発羽田行きの便でエンジンの異常を示す表示が出たため、羽田と北九州を結ぶ同日の計4便を欠航にした。(共同)

■環境型エンジン 転換4割弱 琵琶湖のプレジャーボート(京都新聞電子版)
 滋賀県がプレジャーボートの使用者に促している環境対策型エンジンへの導入が、昨年12月中旬までに39・5%にとどまり、原則禁止とした従来型二サイクルエンジンからの転換が進んでいないことが、県の調査で分かった。2年後の全面禁止を前に、県は対応策の見直しを迫られている。
◆県条例、見直し検討
 日本小型船舶検査機構に登録された県内分について集計した。プレジャーボート総数約7200隻のうち従来型は約4400隻を占め、環境対策型は約2800隻だった。
 県琵琶湖レジャー利用適正化条例で従来型を原則禁止とした昨年4月以降の8カ月間で、環境対策型への転換はわずか3・1ポイント増にとどまっている。
 船種別では、エンジン載せ替えが可能なモーターボートなどの45・4%が転換済みなのに対し、買い換えが必要な水上バイクは27・4%だった。
 また、県と協定を結んだマリーナが利用者に指導する条件で転換が猶予される特例措置でも、昨年4月開始から転換率はわずか15・2%となっている。
 先月22日の有識者審議会では、委員から「違反に罰則がなく、実効性が上がらない」などの指摘も出た。県は2年後の全面禁止に向け、同審議会で違反への規制や特例措置の期間などのあり方を検討したうえで、今夏には条例改正の大まかな方向性を定める。
 県は、今シーズンも大型連休からプレジャーボートのエンジンについて監視を始めることにしており、陸上にも監視員を配置し、船上との連携で指導態勢を強化。協定を結んだマリーナに対しても、利用者への指導徹底を呼び掛ける。

09/05/04

■7日午後に小笠原近海へ=強い台風1号−気象庁(jiji.com)
 強い台風1号は4日午後、フィリピンの東海上を東北東へ進んだ。気象庁によると、強い勢力を維持しながら北東寄りに進み、7日午後には小笠原諸島の近海に達する見込み。
 4日午後3時の速度は20キロで、中心気圧は970ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は35メートルで、半径90キロ以内は25メートル以上の暴風域、同330キロ以内は15メートル以上の強風域。

■高速道、Uターンラッシュ始まる 30キロ超渋滞も(Chunichi Web)
 ゴールデンウイークを古里や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが4日、始まった。1000円で乗り放題の「休日割引制度」が導入された高速道路は、都心に向かう路線が各地で渋滞した。
 日本道路交通情報センターによると、高速道の上りは昼すぎから渋滞が出始め、栃木県矢板市の東北自動車道矢板インターチェンジ付近で43キロ、九州自動車道広川インター(福岡県広川町)付近で36キロ。
 東京と神奈川の境にある中央自動車道小仏トンネル付近でも29キロ、東名阪自動車道鈴鹿インター(三重県鈴鹿市)付近で26キロとなったほか、関越、名神などでも2、30キロを超えた。その後、一部で緩和されたものの、渋滞は深夜まで続いた。
 JRによると、東海道、東北、上越、長野などの各新幹線の上りは目立った混雑はない。日航や全日空の地方から羽田に向かう空の便は、それほど込んでいないという。
 Uターンのピークは高速道路が4−5日、鉄道が5−6日、航空機は6日の見込み。(共同)

■ブラックバス:駆除作戦、人工産卵床を設置−−伊豆沼・内沼(毎日jp宮城)
 栗原、登米の両市境にまたがる伊豆沼・内沼で、ブラックバス駆除に取り組む県伊豆沼・内沼環境保全財団と市民ボランティアの「バス・バスターズ」(退治人)の計20人は3日、バスをおびき寄せて産卵させ、卵やふ化したての稚魚を回収する「人工産卵床」400個を両沼の水底に設置した。
 産卵場として砂利底を好むバスの習性に着目した駆除方法。バスターズたちは、小舟に産卵床と砂利を積んで沼に出て、産卵床1個ずつに砂利を入れては約10メートルおきに深さ70〜80センチの水底に沈めた。
 人工産卵床は03年のテストで有効性が確認されており、同財団が04年から毎年、市民や学生らと共同で行っている“バス駆除作戦”の柱。6月末まで毎週日曜、設置場所を見回り産卵したかどうかを確認し、卵やふ化したての稚魚を回収・駆除する。刺し網や定置網による成魚捕獲と合わせ、両沼のバスを減らす成果を上げている。
 雄バスの胆のうから採取したフェロモンとみられる物質を利用して雌をおびき寄せ刺し網で捕獲する装置を産卵床に取り付ける「フェロモン誘引実験」も今月後半から行う予定。【小原博人】

■特集:地球温暖化、衰える森林 固有種、全滅の危機(その2止)(毎日jp)
◇拡大する外来種 変わる生態系、進まぬ調査
 日本にしかいない固有種ニホンイシガメが生息する千葉県君津市の河川。環境NPO「カメネットワークジャパン」の小菅康弘代表理事(33)は最近の「異変」を心配する。昨年2〜3月に実施した調査で、イシガメと在来種クサガメの死骸(しがい)は105匹を数えた。多くは足や尾がなかったり、動物にかじられたような跡があった。生きているカメ23匹で足の先端が欠けていた。雌は産卵時に足で穴を掘るので繁殖への影響が心配される。例年の死骸は1〜3匹という。
 周辺にはタヌキやイタチが生息し、雑食の外来種アライグマの分布が拡大している。これらの動物に捕食された可能性が高い。河川の護岸工事でイシガメの生息域は狭められている。だが環境省のレッドリスト(絶滅の恐れのある野生生物リスト)では「情報不足種」。
 調査を支援する環境NPO「アースウォッチ・ジャパン」は16日から、大都市近郊の多摩川や鶴見川でも新たに調査を始める。
    ◇
 国内では約2000の外来種が確認された。アルゼンチンアリのように農作物や植物に付着し意図せず入ってくる場合がある。北海道では、トマト受粉用に欧州から輸入されたセイヨウオオマルハナバチが野生化、ノサップマルハナバチを脅かしている。九州の筑後川水系では、南米産ブラジルチドメグサが水面を覆い、他の生物の生息を妨げると心配されている。外国産クワガタムシと日本のヒラタクワガタとの交雑種も見つかった。
 被害を及ぼす恐れのある生物は外来生物法で特定外来生物(96種)に指定。飼育や栽培、輸入などが規制されている。規制対象ではないが、要注意外来生物は148種。ニジマスなど身近な生物も多い。環境省と沖縄県は、絶滅危惧(きぐ)種アマミノクロウサギを捕食するジャワマングースを駆除。琵琶湖では滋賀県が漁協と協力し、オオクチバスを捕獲している。
    ◇
 4月、イタリアでの主要8カ国(G8)環境相会合。生物多様性保全には、温暖化防止と外来種侵入防止が重要との認識で一致した。
 5月22日は国連が定めた「国際生物多様性の日」で、今年は「生物多様性と侵略的外来生物」がテーマだ。国立環境研究所の五箇公一リーダー(生態学)は「外来種は悪者という印象だが、人間活動で持ち込まれている。豊かな生活と生物多様性が両立しにくい現状を知り、自然と人間のかかわりを考えてほしい」と話す。
 ◇多様性劣化、早期治療を−−WWFジャパン自然保護室次長・草刈秀紀氏に聞く
 世界自然保護基金(WWF)は98年から隔年で、地球の健康状態を分析する報告書「生きている地球レポート」を発表している。最新の分析では、地球が持続的に提供できる資源量を3割近く上回って消費していると警告した。世界約5000地点で、1686種の生物の数を調べたが、70年と比べ30%近く減少した。原因は森林伐採や海洋汚染など人間の開発行為だ。森も海も二酸化炭素の重要な吸収源であり、生物のすみか。温暖化と多様性劣化の根源は共通している。
 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は温暖化とそれに関連する生態系影響などの研究を検証し、定期的に政府に報告している。人々が毎年、職場や学校で肺のエックス線検査を受けているようなもので、異変の早期発見を可能にしている。
 一方、生物多様性は温暖化問題ほど認識されていないが、動植物の遺伝資源をもとに薬が開発され、農林水産業も生物あってのことだ。陸と海、熱帯と寒帯など場所に応じて個性があり、つながりがある。多様性が失われていくのは、地球を人の体に例えると、五臓六腑(ろっぷ)の状態が徐々に悪化する生活習慣病のように映る。早期発見が難しく治療も遅れている。国連が生物多様性版IPCCを設置しようとしているが、その動きを加速すべきだ。
 12月、京都議定書に定めのない13年以降の枠組みが決まる。来年10月に名古屋で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議では、多様性保全の目標を数値で示せるかが議論の焦点になる。私は今年1月、NGOや企業などの有志とともに「生物多様性条約市民ネットワーク」を設立した。温暖化防止と生物多様性保全に向け、政府が一体となって取り組むよう働きかける。【聞き手・田中泰義】
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◇ことば
生物多様性条約
 多様な生物をその生息環境とともに保全することを目的に92年採択。日本を含む約190カ国・地域が締結している。地球には3000万種の生物が存在すると言われ、毎年4万種が絶滅していると推測されている。第6回締約国会議では「生物多様性が失われる速度を2010年までに顕著に減らす」との目標を掲げたが、達成の見通しは立っていない。来年10月に名古屋市で開かれる第10回締約国会議が注目されている。
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◇生物多様性を巡る動き
92年 条約採択
93年 条約発効
94年 第1回締約国会議(COP1)
00年 カルタヘナ議定書を採択。遺伝子組み換え生物の輸出入規制などを盛り込む
02年 COP6 生物多様性の損失速度を10年までに減少させるとの目標を設定
10年 名古屋市でCOP10開催へ
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◆特定外来生物(写真は環境省提供)
◇哺乳(ほにゅう)類
フクロギツネ
ハリネズミ属の全種
タイワンザル
カニクイザル
アカゲザル
ヌートリア
クリハラリス(タイワンリス)
タイリクモモンガ(エゾモモンガを除く)
トウブハイイロリス
キタリス(エゾリスを除く)
マスクラット
アライグマ
カニクイアライグマ
アメリカミンク
ジャワマングース
アキシスジカ属の全種
シカ属の全種(ホンシュウジカ、ケラマジカ、マゲシカ、キュウシュウジカ、ツシマジカ、ヤクシカ、エゾシカを除く)
ダマシカ属の全種
シフゾウ
キョン
◇鳥類
ガビチョウ
カオジロガビチョウ
カオグロガビチョウ
ソウシチョウ
爬虫(はちゅう)類
カミツキガメ
アノリス・アングスティケプス
グリーンアノール
ナイトアノール
ガーマンアノール
ブラウンアノール
ミドリオオガシラ
イヌバオオガシラ
マングローブヘビ
ミナミオオガシラ
ボウシオオガシラ
タイワンスジオ
タイワンハブ
◇両生類
プレーンズヒキガエル
キンイロヒキガエル
オオヒキガエル
アカボシヒキガエル
オークヒキガエル
テキサスヒキガエル
コノハヒキガエル
キューバズツキガエル(キューバアマガエル)
コキーコヤスガエル
ウシガエル
シロアゴガエル
◇魚類
チャネルキャットフィッシュ
ノーザンパイク
マスキーパイク
カダヤシ
ブルーギル
コクチバス
オオクチバス
ストライプトバス
ホワイトバス
ヨーロピアンパーチ
パイクパーチ
ケツギョ
コウライケツギョ
◇クモ・サソリ類
キョクトウサソリ科の全種
アトラクス属の全種
ハドロニュケ属の全種
ロクソスケレス・レクルサ(イトグモの一種)
ロクソスケレス・ラエタ(イトグモの一種)
ロクソスケレス・ガウコ(イトグモの一種)
ハイイロゴケグモ
セアカゴケグモ
クロゴケグモ
ジュウサンボシゴケグモ
◇甲殻類
アスタクス属の全種
ウチダザリガニ(タンカイザリガニ)
ラスティークレイフィッシュ(アメリカザリガニ科の一種)
ケラクス属の全種
モクズガニ属の全種(モクズガニを除く)
◇昆虫類
テナガコガネ属の全種(ヤンバルテナガコガネを除く)
クモテナガコガネ属の全種
ヒメテナガコガネ属の全種
セイヨウオオマルハナバチ
ヒアリ
アカカミアリ
アルゼンチンアリ=写真
コカミアリ
◇軟体動物類
カワヒバリガイ属の全種
クワッガガイ
カワホトトギスガイ
ヤマヒタチオビ(オカヒタチオビ)
扁形(へんけい)動物類
ニューギニアヤリガタリクウズムシ
◇植物
オオキンケイギク
ミズヒマワリ
オオハンゴンソウ
ナルトサワギク
オオカワヂシャ
ナガエツルノゲイトウ
ブラジルチドメグサ
アレチウリ
オオフサモ
スパルティナ・アングリカ
ボタンウキクサ
アゾラ・クリスタータ
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◇人物略歴
くさかり・ひでのり
 1958年熊本市生まれ。日本大農獣医学部(現・生物資源科学部)卒。87年からWWF職員。生物多様性条約市民ネットワーク運営委員も務める。

09/05/03

■GW:混雑ピーク 後半始まる(毎日jp滋賀)
 ゴールデンウイークの後半が始まった2日、県内では行楽地などへ向かう車の混雑がピークを迎えた。
 西日本高速道路によると、名神高速道路では午前9時ごろ、彦根IC付近の上り線で約13キロにわたって渋滞。また午後6時ごろには、瀬田西IC付近の下り線で約7キロの渋滞があり、近くのサービスエリアは休息を取る人があふれた。
 同日昼ごろの大津サービスエリアでは、「岩手」「八王子」「金沢」など遠方の県外ナンバーが目立ち、駐車スペースを待つ車列を係員が慌ただしく誘導する姿も。東近江市幸町の会社員、福井謙之さん(36)は「いつもは単身赴任なので、今日はかわいい子ども2人と過ごせて幸せ。明日は遊覧船に乗せてやる予定です」と話していた。
 県警高速隊によると、県内の高速道路ではこの日、渋滞のため低速で走っていた車同士の衝突事故などが午後6時現在で5件発生。いずれも物損事故で、けが人はなかった。【後藤直義】

■琵琶湖岸のバラバラ死体遺棄:発見から1年 検問や報奨金、被害者特定急ぐ(毎日jp滋賀)
◇「見覚えありませんか?」
 琵琶湖岸で昨年5〜6月、切断された男性の頭部や両足が次々に見つかった殺人・死体遺棄容疑事件で、近江八幡署は2日、近江八幡市牧町の県道で情報提供を呼び掛ける車両検問を行った。捜査本部にはこれまで約180件の情報が寄せられているが、いまだに被害者の身元は分かっておらず、同署は割り出しに全力を挙げている。【後藤直義】
 検問所では同署の捜査員ら約20人が、被害男性の似顔絵をプリントしたチラシ約3000枚を用意。昨年の同時期に琵琶湖岸を訪れた可能性があるとして、主に県外ナンバーの車を呼び止め、「見覚えがありませんか」と声を掛けながらチラシを手渡した。
 同事件では、同市や草津市など琵琶湖岸の6カ所で、鋭利な刃物で切断された頭部、両足、両手首などが見つかっている。被害男性は年齢40〜60歳、身長170〜180センチで、左目尻下にこぶがあった。死亡したのは昨年4月下旬から5月上旬とみられるが、遺棄現場は特定できていない。
 捜査本部は十数人の専従捜査員を配置し、全国の捜索願い(家出人)との照合など身元の割り出しに力を注いでいる。今年2月には、身元不明の殺人事件では全国初となる報奨金(上限300万円)を設定。精密な似顔絵も作成した。
 同署の弓場伸一・刑事課長は「最近消息が分からなくなった人がいたら、連絡してほしい」と話している。情報提供は捜査本部(0120・32・0027)へ。

■台風1号発生(asahi.com)
 3日午前9時、フィリピンの東の海上で台風1号が発生した。中心の気圧は998ヘクトパスカル。ゆっくりと北北東へ向かっている。

■セタシジミ復活願う 砂地の再生へ水草刈り推進(Chunichi Web滋賀)
 かつては、琵琶湖の砂地を少し掘れば、好きなだけ採れたというセタシジミ。漁業関係者らは復活を願い、20年以上前から毎年4月にセタシジミ祭を開き、放流や料理実習をしている。県も湖底の水草を刈るなど、セタシジミが生息しやすい砂地を取り戻す事業を始めている。
 琵琶湖全体の漁獲量は1957(昭和32)年に6072トンあったが、2007年には52トンにまで激減した。「昔は舟にいっぱいセタシジミが採れて、ひっくり返りそうだった」と瀬田町漁協の吉田守組合長(63)。
 長さ7メートルほどの柄の付いた道具を使って「手かき」といわれる方法で湖底をさらい、セタシジミを採る。「セタシジミが弱ることなく、元気なままで消費者に届けられる」と品質に自信を持つ。重労働のため、1日に3時間の労働で7、8キロの漁獲が精いっぱい。明治時代は漁協として年間700トンの漁獲量を上げたこともあったが、今は1%ほどの7、8トンの水揚げとなっている。
 県水産課では「かつては南湖がセタシジミ漁の中心だったが、現在は北湖が中心。南湖でなんとか漁獲量を増やしたいと対策を考えている」と話す。
 セタシジミは砂地に生息する。現在は水草に覆われて砂地がどんどん少なくなっているのが現状だ。1969年に南湖で砂地が719ヘクタールあったが、89年には151ヘクタールにまで減少した。
 このため、草津市沖で水草を刈り取ったり、砂をまくなどの事業を進めている。2018年には335ヘクタールにまで砂地を増やしたい考えだ。それにより、セタシジミの漁獲量を湖全体で年間320トンにまで回復させたいという。
 セタシジミは水を浄化する作用もあり、増やすことで琵琶湖の水質も良くなる。セタシジミ漁をすることで湖底を“かき回し”、水草が再び繁茂することのないようにしたい考えもある。
 ただ、セタシジミ漁の維持には後継者難という大きな課題も。瀬田町漁協の直売で、1キロ当たり1200円。漁師が手にするのは1000円ほどだ。1日の漁獲量では7、8000円程度にしかならない。吉田組合長は「小遣い稼ぎでやっているのならともかく、この収入では子育てをしたり、一家の生計を託すのは難しい」と話す。セタシジミを採っているのは現在、同漁協で5、6人。全員が60歳以上という。
 吉田組合長は「瀬田川や湖の底をさらう仕事で決してきれいな仕事でない。夏は暑いし、冬は寒い。収入も少ない。仕事はしんどい」と話す。「信頼できる若い人で、やる気のある人がいればうれしいんだけどね」とつぶやいた。(増村光俊)

■各地で高速道の渋滞続く 午後からは上りも(Chunichi Web)
 1000円で乗り放題の「休日割引制度」が導入された高速道路は、3日も未明から各地で渋滞が相次いだ。
 日本道路交通情報センターによると、3日朝の下りの渋滞は、東北道加須インターチェンジ(IC、埼玉)付近で35キロ、中央道上野原IC(山梨)付近で39キロ、中国道宝塚IC(兵庫)を先頭に名神高速道路まで32キロなど。
 3日午後は上りの混雑が始まり、夕方から夜にかけて中央道小仏トンネル(神奈川、東京)付近で35キロ、東名高速大和トンネル(神奈川)付近で30キロ前後の渋滞が予想されている。
 JRや航空各社によると、新幹線の指定席や国内線は、3日午前まで下りはほぼ満席だが、午後からは一部の列車や便に空席があるという。(共同)

09/05/02

■情報提供求めビラ配り 近江八幡署 琵琶湖遺体遺棄から1年(京都新聞電子版)
 近江八幡市などの琵琶湖岸で、男性の頭部や両脚などが発見された殺人、死体遺棄事件から1年となるのを前に、滋賀県警は2日、遺体の一部が見つかった湖岸近くの同市牧町の湖岸緑地公園で、行楽客らにビラを配り情報提供を求めた。
 これまでに、被害者の身元は判明していない。県警によると、男性は40−60歳で身長170−180センチ。肥満体形で、左目尻の下にこぶがある。昨年5月以降、約180件の情報が寄せられたが、有力な手掛かりは得られなかったという。
 この日は近江八幡署員ら20人が、湖岸沿いを走る車を止めてビラ約1000枚を配布。「知り合いで行方不明の人がいたら、ぜひ連絡して下さい」と呼びかけた。
 情報提供は捜査本部フリーダイヤル(0120)320027。

■1000円高速、各地で渋滞 大型連休の混雑ピーク(Chunichi Web滋賀)
 ゴールデンウイークを利用して行楽地や古里へ向かう人たちの混雑が2日、ピークを迎えた。1000円で乗り放題の「休日割引制度」が導入されて最初の大型連休となった高速道路は、全国的な好天の後押しも受け、下り線が夜明け前から各地で渋滞。新型インフルエンザへの警戒が続く中、空の便や新幹線も終日ほぼ満席となった。主要駅や空港では新型インフルエンザ感染を心配し、マスクをした旅行客の姿が目立った。
 3日も午前を中心に、高速道路や交通機関の混雑が続く見通し。国内線や新幹線は、3日午後から一部の便や列車に空席がある。
 日本道路交通情報センターによると、高速道路下り線の混雑は休日割引が適用される2日午前零時ごろから激しくなり、同日朝には東名高速松岡バス停(静岡)付近を先頭に66キロ、中国道宝塚東トンネル(兵庫)付近を先頭に45キロなどとなった。夕方にかけて少しずつ緩和されたが、東名や東北道などの一部区間では断続的に数十キロの渋滞が続いた。
 高速道路各社はサービスエリアの仮設トイレを昨年の3倍に増やし、駐車場の整理員を1・5倍の約5000人投入。売店や食堂の営業時間も延長して対応した。
 JRや航空各社によると、2日の東海道、東北、山形、秋田、上越、長野の各新幹線下りの指定席は終日ほぼ満席。自由席も乗車率が最大150%となる列車があった。羽田や大阪などから地方へ向かう国内線も夜まで満席の便が相次いだ。
 新型インフルエンザウイルスの国内侵入阻止を目的にした検疫が続く成田空港では、2日だけで約4万6000人が海外へ。(共同)

■高速道値下げで初の大型連休 観光客ら紀南入り(紀伊民報AGARA)
 ゴールデンウイーク本番の2日、和歌山県の紀南地方では県外からの観光客や帰省客が増え始めた。「1000円乗り放題」をうたった休日の高速道路料金値下げ開始から初の大型連休。道路は混雑し、電車や飛行機も満席が目立った。宿泊施設の予約は例年並みでおおむね好調だが「高速料金値下げの効果はそれほど感じない」という声もある。
 日本道路交通情報センターによると、大阪方面から紀南地方に向かう下り線は2日午前10時50分現在、海南市の阪和道下津トンネルを先頭に10キロ渋滞している。同日午前6時20分ごろから渋滞が発生しているという。田辺市新庄町の田鶴交差点は白浜方面行きの車で込み始め、県外ナンバーの車も目立つ。
 センターは3日も渋滞を予想。南進は最大で25キロ、北進は35〜25キロを見込んでいる。
◆JRピークは2日と5日
 JR西日本和歌山支社によると、ゴールデンウイーク中の特急電車の予約は、臨時便を4本増やしたこともあり、全便合わせて昨年よりも約4000席多い約6万1000席が埋まっている。
 大阪方面から紀南地方に向かう電車は2日にピークを迎えた。特に、午前中に出発する電車が混雑している。大阪方面へのピークは5日。高速道路料金引き下げの影響は分析していないという。
◆空の便も例年並み
 南紀白浜空港の予約状況は例年とほぼ同じ。2日午前9時現在で、2日に東京羽田を出発する便は満席。3日もほぼ満席で、午後5時半発の便に空席があるのみ。Uターンのピークは5、6の両日で、白浜を出発する便はいずれも満席になっている。
◆宿泊施設は満室
 6日まで5連休となる曜日並びの良さから、紀南地方のホテルなど宿泊施設の予約状況は好調だ。
 白浜温泉旅館協同組合(加盟26施設)によると、白浜温泉(白浜町)のホテルや旅館は、最終日の6日は空きがあるものの、2日から5日まで予約で満室となり、例年並みの入り込み状況という。
 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会によると、加盟する32の宿泊施設では、3、4日はすでに満室だがキャンセルも出ている。例年よりキャンセルが目立っているという。
 本宮の3キャンプ場の入り込みは、例年並みかやや少ない。川湯にあるキャンプ場は2日午前、稼働率が5割程度。ピークは3、4日とみられるが、担当者は「高速道路が利用しやすくなり白浜への日帰り客が増えたと聞く。渋滞でまだ本宮までたどり着けていないのかもしれないが、現時点で高速料金引き下げの恩恵は感じられない」と話す。

■未明から高速道大渋滞 航空、新幹線も満席続く(Chunichi Web)
 ゴールデンウイークを利用して行楽地や古里へ向かう人たちの混雑が2日、ピークを迎えた。全国で好天に恵まれ、1000円で乗り放題の休日割引制度が導入されて最初の大型連休となった高速道路は、地方へ向かう下り線が夜明け前から各地で渋滞。新型インフルエンザの世界的流行が懸念される中、航空会社の国際線や国内線、新幹線なども満席が相次いだ。
 日本道路交通情報センターによると、高速道路下りの混雑は休日割引が適用される2日午前0時ごろから激しくなり、各地で20キロや30キロを超える渋滞に。午前9時現在、東名高速松岡バス停(静岡)付近を先頭に66キロ、中国道宝塚東トンネル(兵庫)付近を先頭に45キロ、東北道上河内サービスエリア(栃木)付近を先頭に33キロなどとなった。
 高速道路各社は連休中の渋滞が過去最大規模になると予測。仮設トイレを昨年の3倍に増やしたり、売店やレストランの営業時間を延長したりして対応した。
 主要駅や空港では新型インフルエンザを警戒してマスクをした家族連れの姿も。
 JR東日本やJR東海によると、2日午前の東海道、東北、山形、秋田、新潟、長野の各新幹線下りは指定席がほぼ満席で、自由席も混雑。日航や全日空の羽田や大阪などから地方へ向かう空の便も満席が続いた。(共同)

09/05/01

■今月中旬から熊野灘で調査 地球深部探査船「ちきゅう」 6日ごろ新宮港へ(南紀州新聞ネット版)
 紀伊半島沖の熊野灘(南海トラフ)で今月中旬から巨大地震発生のメカニズム解明などを目指した調査を再開する海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」=写真=が6日(水・祝)ごろ、新宮市佐野の新宮港佐野第3号岸壁に入港する。今回3回目の入港で、資機材や物資を搬入し10日(日)出港する予定。
 「南海トラフ地震発生帯掘削計画」を4段階(ステージ)に分けて実施している。今年度はステージ2として10月初旬まで、3次に分けて巨大地震発生帯の直上を深部まで掘削し、地質構造や状態を明らかにする予定。掘削した孔内には後年、観測システムを設置し、地震準備過程をモニタリングするという。
 またプレートとともに地震発生帯に沈み込む前の海底堆積物の組成、構造などを調査する予定。
 昨年のステージ1では、地震発生帯浅部の応力場の把握、メタンハイドレート層の発見、断層活動の履歴の把握などの成果を挙げたという。
 同船は全長210b、幅38b、高さは最長で船底から約130b。総トン数は5万7087d。人類史上初めてマントルや巨大地震発生域への大深度掘削を可能にする世界最新鋭の船。水深2500bの深海底から海底下7000bを掘り抜く能力を備えている。▽東南海地震をはじめとする巨大地震の震源域の直接観測▽地下生物圏の探査▽上部マントルの試料採取―などを目的に約600億円かけて建造された。現在、日米主導で、欧、中、韓など21カ国が参加する多国間国際協力プロジェクト、総合国際深海掘削計画(IODP)を実施している。

■高島バイパス:きょう開通、新旭町内立体化(毎日jp滋賀)
 国道161号高島バイパス(同市勝野−今津町弘川、15・3キロ)のうち、新旭町内約2キロの立体交差化が完成し1日正午に開通する。高架や盛り土で5交差点をノンストップ通行できるようになり、これまで地上を通っていた「本線」は側道になる。
 国土交通省滋賀国道事務所によると、同バイパス整備は、次に高島工区の工事が進み、萩の浜付近−勝野交差点付近の1・2キロで今年度内(来春)の立体交差化完成を目指している。安曇川町内の区間は、用地は確保されているが未着手で、めどはたっていないという。【塚原和俊】

■ゆりかごを「墓場」に(asahi.com三重)
【外来魚の駆除 卵から】
●豊田に人工産卵床
 ブラックバスなどの外来魚が産卵する場所を人為的に造り、産んだ卵を除去することで増殖を防ぐという取り組みが、豊田市の環境学習施設「自然観察の森」周辺の、ため池で進められている。名城大学の研究者らが取り組んでおり、4月21日には、設置した「人工産卵床」に、ブラックバスの卵計約4万7千個が産み付けられているのを確認した。同施設によると、この方法による外来魚の駆除は県内で初めてという。(黄)
 同施設では06年度から、施設内と周辺のため池で、ブラックバスやブルーギルの駆除に取り組んでいるが、河川とつながっている、ため池の場合は水を抜いて一気に駆除しても、再び外来魚が入り込んでしまう。このため、同施設から依頼を受けた名城大理工学部の谷口義則准教授(魚類生態学)と、指導を受ける学生たちが昨年度から、人工産卵床を使った方法に取り組んできた。
 人工産卵床は、園芸店などで使われている縦50センチ、横50センチ、深さ5センチほどのプラスチック製のかごに、砂利や小石を入れたもの。コイやフナなどの在来魚の多くが水草に卵を産むのに対し、ブラックバスやブルーギルは、小石などに卵を産むことが多い。その性質を利用した。
 昨年度は約50基を設置したが、産卵を確認できなかった。ブラックバスなどは4〜6月に産卵するが、昨年は設置が5月と遅れ、すでに多くの個体が産卵を済ませた後だった可能性が高いという。
 このため今年は、4月1日に39基を設置した。滋賀県の琵琶湖で繁殖抑制に取り組んでいる研究者らの助言もあり、池の底だけでなく、一部は水面から深さ80センチほどの水中に漂わせる状態にした。これが功を奏し、このやり方で仕掛けた4基で、直径約1・4ミリほどのブラックバスの卵が大量に産み付けられているのを確認した。
 谷口准教授は「成長して水中を動き回るようになる前なら、一度に多くの個体を駆除できる」と話す。ただし、産卵に適した場所を提供する方法だけに、頻繁に産卵床を点検しないと、卵が次々とかえり、かえって逆効果になる。このため、名城大では1週間に2〜3回は学生たちが仕掛けを点検している。なお釣り人に荒らされないよう、設置した、ため池の場所は公表していない。
 自然観察の森の大畑孝二所長は、「在来生物が生息できる環境を守るには様々な試みが必要だ。人工産卵床を使った駆除方法が普及するきっかけになれば」と期待している。

■ニゴロブナの稚魚、水田で早い成長 ヨシ帯と比較、プランクトン豊富(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖の固有魚、ニゴロブナの稚魚を水田に放つと、ヨシ群落などで育てるよりも成長が早まることが、県立琵琶湖博物館の研究で分かった。ニゴロブナは絶滅のおそれがあることから、県が水田を利用した増殖に取り組んでおり、研究者は「ニゴロブナの初期成長における水田の重要性が裏付けられた」としている。
 同館の研究プロジェクトとして、多賀町立博物館の金尾滋史学芸員(29)=魚類生態学=を中心に論文をまとめた。
 2003年と06年の2回、それぞれ彦根市と守山市の田植え後の水田で、ニゴロブナの親魚に産卵させたり、ふ化したばかりの稚魚を放流した。その後、生後40日までの成長を定期調査した。
 生後20日の調査で、平均体長が17−26ミリと、ヨシ帯の稚魚に比べ5−14ミリ大きくなり、体長差は調査終了時も変わらなかった。一方、生後30日を過ぎると成長が鈍ったほか、生後40日前後の水田を調べると、個体数密度が高いほど生存率や成長率が低いこともわかった。
 金尾学芸員は「水田はえさのプランクトンが豊富なため成長を促したが、体長が大きくなると物足りなくなった。また、個体数が多いとえさの枯渇が早まり成長を抑えた」と分析。その上で、「個体数や水田での生息期間を調節できれば、ニゴロブナの成長に水田は有効」と話す。
 ニゴロブナはふなずしの材料として重宝されているが、琵琶湖の環境変化などで、近年、絶滅が心配されている。そのため、県は01年度から、水田環境の再生に取り組む「魚のゆりかご水田プロジェクト」を設立。琵琶湖の魚が、湖畔の水田で産卵、成育できるよう、湖と水田をつなぐ排水路の整備を進めている。(添田隆典)

■GW混雑対策に高速道路各社躍起 仮設トイレ増、商品券…(Chunichi Web)
 「1000円で乗り放題」をうたった高速道路料金の引き下げ後、初めて迎えたゴールデンウイーク。渋滞は過去最大規模と予測されており、トイレ増設や商品券配布など高速道路各社は混雑緩和に躍起となっている。
 渋滞のピーク見込みは下りが2−3日、上りは4−5日。全国のサービスエリアでは6日まで、仮設のトイレを前年と比べ約3倍増やし、666基を設置する。
 名神高速道路下りの桂川パーキングエリア(京都)など3カ所では2日、携帯トイレ3000個を子ども連れのドライバーらに無料で配布。ピーク時の渋滞は宝塚東トンネル(兵庫)を先頭に54キロと予想され、「抜けるのに約5時間かかるため」(西日本)という。
 中日本は渋滞緩和キャンペーンとして、東名高速の横浜町田−東京の出口料金所を、2−6日の午前と深夜に通過した1000人に、5000円分の商品券をプレゼントする。
 「この先渋滞」などと電光掲示するパトロール車もフル稼働。全国約220カ所で注意を呼び掛ける。
 また駐車場の整理員は約1・5倍増とし、平日にはゼロの東京湾アクアラインの人工島「海ほたる」でも、12日間で延べ228人を配置。「利用者に楽しんでほしい」(東日本)と、売店やレストランの営業時間を軒並み延長する。(共同)

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