琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2009/06)

←Before          スクラップブックバックナンバー          Next→

09/06/30

■琵琶湖の水泳場、水質は上々 9カ所は「適」か「可」(京都新聞電子版)
 滋賀県は30日、琵琶湖の水泳場9カ所で実施した水質調査の結果を公表した。いずれも水質は「適」か「可」で、「不適」の水泳場はなかった。
 水質が特に良好なAAは近江舞子(大津市)、宮ケ浜(近江八幡市)、二本松(西浅井町)の3カ所。Aはマキノサニービーチ(高島市)など4カ所で、Bは新海浜(彦根市)など2カ所。
 5月13日〜26日に、透明度や油膜、大腸菌群数などを調べた。琵琶湖では1日から順次、浜開きが行われる。

■千円高速、お盆は平日も バスやトラック半額 国交省(asahi.com滋賀)
 高速道路料金の「土日・祝日、地方は上限1千円」の値下げをお盆、平日に拡大適用することを検討していた国土交通省は、8月6、7日と同13、14日の木、金曜日にも実施する方針を固めた。近く発表する。併せて、同じ週の月〜水曜日などに、バス・トラックの通行料金を半額にする。
 「上限1千円」値下げは景気対策の目玉として、ETC搭載車限定で3月下旬に導入された。値下げ後、地方部の交通量は前年比で2〜3割増え、来客増に沸く観光地も多い。こうした効果を受け、金子国交相は先月、お盆・平日への拡大検討を指示。総選挙を意識した自民党からも、拡大を求める声が相次いでいた。
 今年のお盆の土日は15、16日。国交省は、値下げをこの前2日間とともに、前週の木、金曜日にも拡大する。5月の大型連休中、利用客が集中し大渋滞を招いた教訓から、帰省客を2週間に分散することを狙った。
 一方、バスやトラックなど大型車は、同じ週の月〜水曜日の3〜5日、10〜12日と、17日(月)18日(火)に料金を半額にする。お盆前に輸送需要が増加するトラックを、比較的道路がすいている曜日に誘導。渋滞増加懸念から「上限1千円」値下げに反発を強める業界に、大幅な料金値下げで配慮した。(前地昌道、津阪直樹)

09/06/29

■琵琶湖汽船の新船「megumi」がシップ・オブ・ザ・イヤーに−環境配慮を評価(びわ湖大津経済新聞)
 琵琶湖汽船(大津市浜大津5、TEL 077-522-4115)の新型クルーズ船「megumi」が、日本船舶海洋工学会の「シップ・オブ・ザ・イヤー2008」に選ばれた。
 同賞は国内で毎年建造される話題の船舶の中から、技術の独創性や革新性、社会への波及効果、アピール度などを審査し、総合的に優れた船舶を大型客船、中型客船、小型客船の各部門賞を受賞した船舶の中から選ばれる。
 同船は全長33.6メートル、幅8メートル、速力約16ノット。定員は200人で結婚式やイベント、環境学習などの用途で運航する。使用済みてんぷら油などの植物性廃食油を再資源化したバイオ燃料に対応したエンジンを使うほか、太陽光と風力による自然エネルギーを利用している点、アルミ製の船体を3基つないだトリマラン船型(三胴船)で水の抵抗が少なく低燃費化が図れるなどの点で、環境に配慮した新型船であることが評価された。
 同社船舶営業部の川元博敬さんは「環境配慮の面を評価されただけでなく、地元の杢兵衛(もくべえ)造船所(大津市今堅田)の果敢なアイデアや技術が評価されたことも非常にうれしい」と喜びのコメント。「これからも多くの方にさまざまな用途で乗船していただきたい」とも。

■「湖の子」親も体験しよう、8月に琵琶湖の環境学習…大津(Yomiuri On Line関西発)
 琵琶湖の環境保護に取り組んでいるNPO法人「びわ湖トラスト」は8月24、25両日、クルーズ船での湖の観察などを通じて問題を学ぶ「環境カレッジ」を開く。県内の小学5年生が1泊2日で学習船に乗る環境学習事業「湖の子」にならった「湖の親プロジェクト」の一環で、同法人は「多忙な大人も1泊し、琵琶湖の今の姿を知る機会にしてほしい」としている。
 大津港(大津市)で24日午前10時、太陽光や風力の発電ユニットを搭載した琵琶湖汽船の「megumi」に乗船。船内で、同法人理事長の山田能裕・延暦寺長臈が「びわ湖をめぐる仏教」をテーマに講義、県琵琶湖環境科学研究センターの熊谷道夫・環境情報統括員が水中ロボットを使い、低酸素化が懸念される湖底の現状を映像を見ながら説明する。
 同日夕には近江舞子(同)に着岸し、びわ湖バレイ内の「びわ湖アルプス山荘」に宿泊。翌25日は登山家でも知られる岩坪五郎・京都大名誉教授(森林生態学)が「森林から学ぶ」と題して講演する。
 定員は50人程度で、参加費は2万5000円(食事代、保険料など込み)。申し込み、問い合わせは月、水、金曜の午前10時〜午後3時に同法人事務局(0740・22・1033)。

■絶滅危惧種のイチモンジタナゴ、滋賀・琵琶湖博物館で展示(Yomiuri On Line関西発)
 滋賀県立琵琶湖博物館(草津市下物町)で、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)1A類に分類されている「イチモンジタナゴ」の稚魚=写真=が展示されている。7月12日まで。
 イチモンジタナゴは、コイ科タナゴ亜科の淡水魚。かつては琵琶湖でも多く見られたが、ブラックバスなどの外来魚が増え、卵を産みつける二枚貝が減った影響などで、生息数が減少。県内では現在は、湖北地方など数か所でしか確認されていない。
 博物館では2005年から繁殖に取り組んでおり、全長1〜3センチほどに成長した40匹を水槽で紹介。成魚は、常設展示コーナーで観賞できる。
 月曜休館。問い合わせは博物館(077・568・4811)。

■天然ニゴロブナでふなずし作ろう 沖島、7月21日に初の講習会(京都新聞電子版)
 琵琶湖の天然ニゴロブナでふなずしを作りませんか−。沖島漁協(近江八幡市)と琵琶湖汽船(大津市)は来月、沖島を船で訪れてふなずしを作る講習会を初めて開く。沖島では近年、ニゴロブナの漁獲量が復活しつつあり「最高の素材で手作りを楽しんでもらい、ファンを増やしたい」としている。
 7月21日午前9時に大津港を出発し、船内で作り方を学習。沖島到着後、漁協組合員の指導で塩蔵されたフナを洗って磨き、腹にご飯を詰めておけに漬ける。おけは原則として持ち帰る。大津港へは夕方に帰る。
 プラスチックのおけとビニール袋を使用するため、においはほとんどせず家庭でも保存が可能。12月末には食べごろになるという。
 沖島漁協によると、2002年ごろに比べニゴロブナの水揚げは増加傾向にあるといい、森田正行組合長は「養殖のニゴロブナは安定供給が可能だが、味はやはり天然の琵琶湖産がすばらしい。本場のふなずしを知ってほしい」と話す。
 同漁協では琵琶湖で捕れた120キロのニゴロブナを用意。おけは5キロ(20〜25匹)入りで、24組を先着順で募集する。乗船料は1人往復3000円で、材料費やおけ代は2万3000円。沖島で保管してもらう場合は重石使用量2000円が別に必要。問い合わせは琵琶湖汽船TEL077(522)4115。

09/06/28

■ブラックバス釣り人を大量検挙 そのわけは…(msn産経ニュース)
 埼玉県警寄居署が、管内にある立ち入り禁止のため池でブラックバスなどを釣る釣り人を大量検挙している。今年だけでも検挙者はすでに20人を超えた。警察庁幹部は「禁止場所で魚を釣る人を短期間にこれだけ検挙した例は聞いたことがない」と話しており、全国的にも異例とみられる。同署が取り締まりを強化している背景を探った。(坂井朝彦)
 寄居署によると、検挙罪名は軽犯罪法違反(禁止場所への侵入)。ため池を管理する用土水利組合が立てた「釣り禁止」の看板を無視して釣りをしているためだ。同署は平成20年には約40人を検挙している。
 用土水利組合の清水義則組合長(71)によると、管理しているため池でブラックバスが増えたのは約2年前からだという。何者かが密放流しているとみられる。
 ブラックバスの増殖とともに増えた釣り人のマナーは悪い。ため池近くに住む無職男性(76)は「若い男2、3人がフェンスを越えて釣りをしていた。釣り人の違法駐車も多い」と話す。ため池周辺にはルアーのゴミが無造作に捨てられている。
 寄居町では約20年前、小学校入学前の男児がため池に落ちて死亡する事故が起きており、住民はその悲しい記憶を残している。フェンスを乗り越える釣り人の姿に、清水さんは「子供がまねをしたら危ない」とまゆをひそめる。
 こうしたことから、住民は取り締まりの強化を寄居署に要請。同署は20年から駐在所の署員を中心にパトロールに力を入れてきた。
 ブラックバスを釣る行為を取り締まる法律がないため、署員がフェンスを乗り越えてため池に侵入した釣り人を発見すると、軽犯罪法違反で検挙している。
 寄居署によると、20年の検挙者の大半は20〜30歳代の若者。15〜19歳の少年も約10人いた。2、3人のグループが多く、平日に東京から釣りにくる者もいるという。口コミやインターネットでブラックバス釣りのスポットとして有名になったようだ。
 寄居署は「違法な立ち入りには検挙を強化する」と語気を強める。同署はこれまで水利組合が設置していた看板以外にも、地元と協力して釣り禁止の看板を設置する方針だという。

■ふなずし講習:食文化を守ろう 8月1日に彦根・県水産試験場(毎日jp滋賀)
◇塩切り→飯漬け 来月3日必着、参加者募集
 湖国の伝統食品「ふなずし」の漬け方講習会が、8月1日の県水産試験場(彦根市八坂町)の一般公開に合わせて同所で開かれる。今年で5回目で、回を重ねるごとに受講希望者が激増する人気ぶり。往復はがきで7月3日必着で参加者30人を募集している。過去4回の受講者は応募できず、応募多数の場合は抽選する。【松井圀夫】
 ふなずしは、かつては一般家庭で作られていたが、原料となる琵琶湖のニゴロブナの減少や価格の高騰などで近年では作る家庭がほとんどないという。同試験場は漁業者団体などと協力して産卵場となるヨシ帯の造成や稚魚の放流、漁獲サイズの引き上げなどでニゴロブナを増やす活動を続け、成果を上げている。
 講習会は、再びふなずしが家庭で作られ、湖国の食文化として伝承されることを目指して05年度から始めた。初回は定員15人に36人が希望したが、06年度は希望者が76人に急増。昨年度は定員を2倍の30人に増やしたが、希望者は200人を突破する“狭き門”だった。
 当日は午前9時半〜午後4時。同試験場の職員がニゴロブナの現状やふなずしづくりの説明をした後、塩蔵したニゴロブナを水道水で洗う塩切りから飯漬けまでのふなずし作りの工程を体験する。指導職員は3人。
 参加は無料だが、塩蔵ニゴロブナ代(5キロ、20匹前後)が必要。メス(2万円)かオス(5000円)を選択する。ご飯(3・3升)や漬物用プラスチックおけ、まな板などが必要。
 応募は〒522−0057 彦根市八坂町2138の3、県水産試験場(0749・28・1611)。

■水難事故救助訓練:警察や消防、レジャーシーズン前に−−彦根(毎日jp滋賀)
 湖上レジャーのシーズン入りに合わせ、警察や観光船会社、ボランティア団体など合同の船舶・水難事故救助訓練が27日、彦根市の彦根港一帯で行われた。
 彦根、長浜両署員や彦根市消防本部、彦根地方水上安全協会のほか、マリンショップ、琵琶湖の水難救助に協力するボランティアグループら計12団体の約40人が参加した。
 モーターボートと衝突した観光船から子どもが湖上に転落−−との想定で、彦根署の警備艇が出動して救助。心肺蘇生を施して救急車で搬送したり、長浜署の警備艇が炎上した観光船から乗船客を救助。引き返した彦根署の警備艇が放水するなど、緊迫感みなぎる訓練を約1時間にわたって繰り広げた。
 モーターボートからの落水事故の救助訓練などもあり、港では近所の人や観光客らが見守った。彦根署管内では昨年は水難、船舶事故が計3件あり、2人が死傷したが、今年は水難事故は発生していない。同署は「夏場も徹底した安全指導をする」としている。【松井圀夫】

■見聞記 在来魚のオアシス「三角沼」希少魚に復活の兆し バス集中駆除が奏功(さきがけ on The Web)
 雄物川にすむ在来魚が産卵時や増水時に寄り付く秋田市新屋の通称「三角沼」が、外来魚オオクチバスによる“占拠”の危機から脱し、本来の生態系を取り戻しつつある。三角沼は旧雄物川が袋状に陸地に入り込んだ「わんど」で、バスの産卵場にもなっている。このわんどに的を絞って産卵期のバスを集中駆除する秋田式の取り組みが奏功し、バスの数は減り、捕食される在来魚の生息数が回復してきた。効果的な駆除方法として専門家も注目している。
 三角沼は、新屋水門を通じて雄物川の水が流れ込む旧雄物川の一角。産卵期には在来魚が集まり、ふ化後も稚魚がここで育つ。在来魚にとってはオアシスのような場所だ。
 管理する国土交通省秋田河川国道事務所は2001年から、民間の秋田淡水魚研究会(杉山秀樹代表)とともに年1〜4回ペースでバスを駆除。刺し網などを使って多い年で161匹の成魚を捕らえ、ふ化したばかりの稚魚も毎年数千匹単位で駆除してきた。
 初めの4年は、バスと在来魚の数が調査のたびに変動したが、5年目に入ると食う側と食われる側の関係に明らかな傾向が表れ始めた。05年10月に53匹捕獲されたバスが、08年7月には1匹まで減少。その一方、アカヒレタビラ(県の準絶滅危惧(きぐ)種)などの在来魚は115匹から770匹へと7倍近くに増えたのだ。
 杉山代表=県水産漁港課長=は「バスの卵が産み付けられた小石を徹底的に回収し、産卵場の見張りをする親魚も徹底駆除したことが、在来魚の生息数回復につながった」と分析する。
 バスが短期間で生息域を拡大できる秘密は、1度に5万個もの卵を産み、ふ化まで親魚が見張って増殖を繰り返す特性にある。この産卵期をたたけば、親子ともども一網打尽にできるのではないか―。そんな狙いで三角沼の攻防が始まった。
 県内河川でバスが初確認されたのは22年前。秋田市の旭川を皮切りに、たちまち県内三大河川に拡散した。川は池のように水抜きができないため完全排除は困難で、その影響も大きい。三角沼のバスの胃からはイトヨやエビなど、さまざまな在来種が見つかっている。
 同様の被害は全国に広がっており、効率的な駆除法の確立が急務。そんな中、わんどを狙って成果が出た秋田式に専門家も注目する。希少種の保全に取り組む岐阜経済大の森誠一教授(動物生態学)は「河川にバスが入ると、川がはぐくんだ文化や観光産業にも影響を及ぼす。バスの弱点を突いた秋田の取り組みはとても効率的だ」と評価する。
 「あの時、いち早く拡散阻止へ動いていたら」。27年前、秋田市寺内の空素(からす)沼で釣り上げられたバスを「県内第1号」と確認した杉山代表は、各地に分布してしまった現状を嘆く。横手市のため池では、バス確認からわずか2年後に、絶滅危惧種1A類のシナイモツゴが全滅してしまったという。
 だからこそ、河川では先手を打ちたい―。この8年間の駆除活動は、そんな切実な思いに支えられている。

■河北潟と人間 共存探る こなん水辺公園 『考える集い』初開催(Chunichi Web石川)
 金沢市北部から河北郡にかけて広がる河北潟の水面利用を考える集いが二十七日、金沢市東蚊爪町のこなん水辺公園で初めて開かれた。河北潟は野鳥の繁殖地として知られる一方、近年は釣りやボートなどの利用者が増加。自然と人間の共存のため、ルールづくりの必要性を話し合った。(谷岡聖史)
 地元住民や行政、釣り愛好者などのレジャー関係者ら約五十人が参加した。
 主催した、住民らの団体「河北潟自然再生協議会」によると、河北潟は現在、釣り、ボート競技、水上バイク、水上スキーのようなレジャー「ウェイクボード」の愛好者らがそれぞれに利用している。しかし、利用許可の行政の窓口はなく、環境への配慮や事故防止のルールも利用者の良識に頼っているのが現状という。
 この日は野鳥の専門家らが、河北潟に生えるヨシはチュウヒなど絶滅の危機にある鳥類の繁殖地になっていると説明。ブラックバス釣りの愛好者団体は、環境に配慮して釣り場を規制する自主的な取り組みを紹介した。
 今年秋ごろに第二回を開き、具体的なすみ分けのルールについて考える。

09/06/27

■外来魚駆除:希少魚の保護へ作業開始 岡山、倉敷のため池23カ所(毎日jp岡山)
 県は26日、希少淡水魚の保護のため、外来魚の駆除作業を始めた。緊急雇用創出事業の一環。今年6月〜来年3月に約1930万円を投じ、岡山、倉敷市のため池23カ所などで駆除を行う予定。
 県自然環境課によると、国の天然記念物のアユモドキとスイゲンゼニタナゴが保護の対象。旧瀬戸町教委の07年度の調査では、オオクチバス(ブラックバス)の胃の中でアユモドキを確認した例が1例あるという。それぞれ川の支流や用水路などに生息しており、今回の事業ではその上流部のため池で駆除を行い、河川本流などでは予定していない。
 26日は岡山市のため池で作業があり、刺し網とはえ縄で14・3〜28・3センチのブラックバス22匹を捕獲した。2匹の腹をハサミで切り胃の内容物を調べたところ、うち1匹でエビを確認した。緊急雇用者は5人を5カ月ずつ計10人採用する。緊急雇用された同市の20代男性は「アウトドアが好きだし、住民からも喜ばれ、やりがいがある」と話した。【石川勝義】

■大津31.9度 暑さ今年一番(asahi.com滋賀)
【虎姫と彦根31.0度】
 高気圧に覆われた県内は26日、日中の最高気温が大津で平年より5.4度高い31.
9度、虎姫と彦根でも31.0度の真夏日となった。
 彦根地方気象台によると、県内九つの観測所のうち、大津、彦根、虎姫、米原で今年一番の暑さとなった。27日も引き続き南海上から温かい風が吹き込み、最高気温は県南部で33度、県北部で32度と予想されている。

■ちびっ子パワーで外来魚やっつけろ(asahi.com滋賀)
【琵琶湖で釣り大会/夏休み、全国から募集】
 琵琶湖の外来魚駆除に悩む県は夏休み中、琵琶湖の水を飲む近畿の小中学生にブルーギルやブラックバスなどを釣ってもらう「びわこルールキッズ」を募集する。釣った外来魚は湖岸に設けたいけすやボックス計87基に回収。嘉田由紀子知事は「蛇口の向こうにある琵琶湖の環境に関心を持って」と下流の子どもたちに呼びかける。
 ニゴロブナやホンモロコなど琵琶湖の在来魚は年々減少し、その原因に挙げられるのが外来魚。県は03年、外来魚の再放流を禁止する条例を施行するなど、駆除に力を入れてきた。
 昨年の夏休み、県内の小学生を対象にした外来魚釣り作戦を実施したところ、683人が参加し、中には117匹も釣り上げた子も。今年は下流の京都、大阪、兵庫を中心にした全国に対象を広げ、先着1千人を募集することにした。
 期間は7月18日〜8月31日で、受け付けた子どもたちにはオリジナルの帽子をプレゼント。釣った魚の大きさや数により計10人を表彰する。7月25日には大津市街地の琵琶湖畔で釣り大会を開き、外来魚の堆肥で育てたスイカなどを振る舞う。問い合わせは県琵琶湖レジャー対策室(077・528・3485)へ。

09/06/26

■若アユ 遡上活発化 長浜・姉川 例年より遅め(京都新聞電子版)
 滋賀県長浜市南浜町の姉川で、若アユの遡上(そじょう)が活発化し始めた。空梅雨の影響で遡上が遅れていたが、今週初めの降雨で増水、体長12、13センチのアユが勢いよく飛び跳ねる姿が見られた。
 地元の南浜漁協が、姉川大橋上流でアユが川を上る習性を狙った「やな漁」を行っている。組合員の漁師によると、今年は3月初めごろから上り始めたが、梅雨入り前からの少雨で川の水量が増えず、遡上できない時期が続いたという。
 21日からのまとまった雨で再び上り始めたが、網を引き上げる漁師(65)は「漁獲量はまだピーク時の3割程度。梅雨空を期待している」と話していた。

■化女沼NPO:来月23日に総会 来年1月の認証を目指し、バス退治など実施(毎日jp宮城)
 昨秋、ラムサール条約湿地に登録された大崎市古川の化女沼内外の環境保全と利用活動を担う「化女沼NPO(特定非営利活動)法人設立準備委員会」は7月23日午後1時半から、古川の長岡公民館で設立総会を開く。
 総会ではNPOの定款、事業計画、活動予算案などを総会発起人やNPO会員希望者らの協議で決める。8月中に県にNPO法人化を申請し、来年1月中の認証を目指す。
 NPO理事は11人で、理事長には元「化女沼湿地保全活用検討会」の会長だった木村敏彦・化女沼観光協会長が就く方向。当初の会員数は地区の行政区長や地域団体の役職者ら40人の見込みで、地元主体のNPOになる。NPO名は5月に同準備委が「エコパル化女沼」と決めている。
 今年度は条約湿地登録の要因となった多数の越冬ヒシクイの観察会などを行う。来年度以降の活動としては、沼の生態系を壊している元凶のブラックバス退治を兼ねた沼干しや、沼近隣の米や農産加工食品のブランド化、沼本来の植生復元などを手掛ける。【小原博人】

09/06/25

■カツオ不漁、近海水揚げ5〜7割減 原因調査へ(NIKKEI NET)
 日本近海に来遊するカツオの水揚げ量が急減している。カツオの主要漁港である千葉県勝浦や東京都八丈島の1〜5月の漁獲量は前年同期比5〜7割減少。6月も不漁傾向が続いている。黒潮に沿って北上する回遊ルートの変化や南洋での大量漁獲といった原因が指摘されている。卸値も5年前に比べ3〜4割高い。小売店の特売が減るなど影響が広がりそうだ。
 不漁の原因を特定するため独立行政法人、水産総合研究センター(横浜市)は今年度から近海のカツオ資源の調査を開始した。
 近海の一本釣りやひき縄漁での不漁が目立つ。勝浦の一本釣りの水揚げ量は1〜5月の累計で3742トンと前年同期に比べ半減した。八丈島では94トンと同7割減った。西日本では「4〜5年前から水揚げが減少傾向にあるが、特に今年は漁獲の落ち込みが大きい」(高知県のカツオ漁業関係者)ようだ。

■味の素、水産総研とカツオ資源の共同調査 生物多様性保全活動の一環(日経BP)
 味の素は、独立行政法人水産総合研究センター遠洋水産研究所と共同で、西日本太平洋沿岸におけるカツオ資源の共同調査を始めた。すでに5月、奄美大島周辺海域において、1000尾のカツオを使った標識放流を実施した。1000尾のカツオは、標識放流としては最大規模になる。
 同海域は2008年までの5年間、カツオの漁獲量が継続的に減少する傾向にあり、国内の漁業者や研究者の間で原因究明が求められている。漁獲量減少の原因としては、水温や海流、餌の状況などの環境変化が考えられ、それによるカツオの回遊経路の変化や滞留の減少など、いくつかの仮説が提唱されている。味の素と水産総研の共同調査は、大規模な標識放流から、提唱されているそうした仮説を検証するのが目的である。
 生態系や生物多様性の保全が地球環境問題のなかで国際的な位置づけが高まるなか、同分野への企業の関与を求める動きが強まると予想されている。
 味の素は、うま味調味料「ほんだし」などの商品に原料としてカツオを使っている。食品事業を主力している同社では、原料調達の持続可能性の基盤として、環境・社会貢献事業において生物多様性保全に力を入れていく方針だ。

■琵琶湖汽船の「megumi」に栄冠 シップ・オブ・ザ・イヤー(京都新聞電子版)
 琵琶湖汽船(大津市)が昨年新造した小型客船「megumi」がこのほど、日本船舶海洋工学会の「シップ・オブ・ザ・イヤー2008」に選ばれた。環境に徹底的に配慮した設計思想が評価された。同汽船は「大変ありがたい。琵琶湖に新しい『宝』ができた」と喜んでいる。
 同賞は、同学会が毎年、日本で建造された船の中から、技術や話題性を考慮して最も優秀な船を選ぶ。今回は5隻の応募から、デザイナーや海事関係者ら選考委員が審査した。
 megumiは水の抵抗が少なく、低燃費化が図れる「三胴船」という構造を採用。バイオディーゼル燃料対応エンジンやソーラーパネル、風力発電機を設置するなど、環境配慮を前面に打ち出した点に評価が集まった。
 授賞式は7月24日、東京で行われる。同汽船は夏休み期間中、親子連れを対象とした琵琶湖クルーズ船として、megumiを運航する予定。

09/06/24

■紀南に大量の雨 潮岬と龍神で時間60ミリ超(紀伊民報AGARA)
 紀伊半島の南海上にある梅雨前線と台風3号から変わった低気圧の影響で、和歌山県南部で23日夜から24日朝にかけて、大量の雨が降った。潮岬(串本町)と龍神(田辺市)は、時間雨量60ミリを超える非常に激しい雨に見舞われた。
 和歌山地方気象台によると、降り始めから24日午前9時までの積算雨量は、潮岬が140ミリと最も多く、新宮131・5ミリ、色川(那智勝浦町)113・5ミリ、龍神113ミリ、西川(古座川町)104ミリと続く。富田川上流の栗栖川(田辺市)は96・5ミリ、白浜83・5ミリ、日置川(白浜町安居)82・5ミリだった。時間雨量では、潮岬で午前7時半までに66ミリ、龍神で午前5時10分までに61ミリを観測した。
 今後、28日までにまとまった雨はないと予想されている。
JR各線に乱れ
 24日午前8時15分ごろ、JR紀勢線海南―冷水浦間を走行していた普通電車の運転士が、架線に竹が倒れているのを見つけた。撤去して安全を確認するまでの約40分間、運転を取りやめた。
 同日早朝には、和歌山駅と紀伊由良駅に設置している雨量計が規制値(時間雨量30ミリ)に達したため、紀勢線の和歌山―海南間と広川ビーチ―紀伊内原間で始発から徐行運転が続いていた。竹が倒れたことも雨が影響した可能性が高い。
 このほか、JR阪和線の和泉砂川―和歌山間や和歌山線の和歌山―隅田間でも、雨の影響で、一時徐行運転した。

■外来魚駆除:県内20カ所で 県が緊急雇用創出基金事業(毎日jp埼玉)
 県は緊急雇用創出基金事業として約2200万円で、ブラックバス類などの外来魚を荒川下流など県内20カ所で駆除する「ふるさとの川魚類資源再生緊急事業」を始めた。11月まで実施する。
 ブラックバス類やブルーギルは、在来魚を食べ生態系を破壊するとして、環境省が特定外来生物に指定している。県漁業協同組合連合会が「外来魚によって、アユやヤマメが食べられる被害が出ている」と対策を求めていた。失業対策として3カ月単位で36人を採用する計画。最初にハローワークのあっせんなどで採用された18人が22日から作業を始めている。現状の10分の1程度まで減らすのが目標という。【西田真季子】

09/06/23

■「うみのこ」エコ発電 湖上の太陽・風 教材に(京都新聞電子版)
 滋賀県は、琵琶湖学習船「うみのこ」に太陽光と風力の発電設備を設置する。地球温暖化の進行によって生物や水質への懸念も出ている琵琶湖上で、自然エネルギー利用を身近に見てもらい、琵琶湖と温暖化との関わりについての映像も紹介、子どもたちに温暖化を考えてもらうきっかけづくりを目指す。
年度内に設備設置 温暖化を学習
 小学5年を対象にした「うみのこ」の体験学習は、琵琶湖と生物に親しむプログラムが中心で、県は今回、琵琶湖と温暖化に関するテーマもメニューに加える。24日開会の6月定例県議会に提案する一般会計補正予算案で、発電設備の設置と映像作成に約1300万円を計上した。
 設備は1時間当たり計1・1キロワットを発電できる太陽光パネル16枚と、同じく1・6キロワットの風力発電4基。年度内に設置予定で、うみのこの屋根に取り付け、船内の照明などへの活用を想定する。
 また、船内で上映する紹介映像は、冬に酸素を含んだ上層の水が下層と混ざり合う琵琶湖の全循環の仕組みや、温暖化が進行して全循環が不十分な場合の影響を紹介する。
 県温暖化対策室は「温暖化は自分のことととらえにくい。身近な琵琶湖との関わりから次世代の子どもたちが関心を持つきっかけとしてほしい」としている。

■カツオ豊漁、浜に活気 長島港で中型船が19トン水揚げ(Chunichi Web三重)
 カツオの水揚げで知られる紀北町紀伊長島区の長島港で22日、一本釣り漁の中型船がカツオ19トンを水揚げし、浜を活気づかせた。この時期のカツオは例年、小型船の日帰り漁が中心という。
 入港したのは、長島町漁協に所属する第一仙昌丸。魚市場では、乗組員や漁協職員が丸々とした1・5〜4キロの魚体を矢継ぎ早に水揚げした。仲買業者らは目利きをしながら「3〜4キロの魚は、皮と身の間に脂をためていそうだ」「うまそうだ」などと話していた。
 関係者によると、浜値の平均はキロ178円と、この時期に水揚げが多い千葉・勝浦港の148円よりも高く取引された。地元で消費されるほか、主に名古屋や大阪などに出荷されるという。(相馬敬)

■旧彦根港湾:水草刈り取り進む 作業船2週間かけ(毎日jp滋賀) 
 彦根市船町の旧彦根港湾一帯に繁殖した藻や水草の刈り取り作業が進んでいる。多量のごみも漂い、市民や観光客から「汚い」と苦情が出るため、市と県が定期的に刈り取っている。
 旧港湾は幅約40メートルの運河が約1・6キロ続き、琵琶湖に注ぐ。かつては琵琶湖巡りの観光船が発着したが、新彦根港の完成で約30年前から不用になり、一面に藻や水草が繁殖していった。藻などが枯れて腐り、悪臭を放ったり、河口部では、漁船のスクリューが水草を巻き込んで立ち往生することもあるという。
 市などは15日から民間の水草刈り取り船1台を投入し作業を進めている。約2週間かけて観光客の目につく部分を中心に下流約850メートルの区間の水草約100トンを処理する。刈り取った水草は数日間乾燥させた後、市清掃センターで焼却する。
 市によると、数年前から、水草が繁殖する夏と秋の2回、刈り取りをしているという。【松井圀夫】

■水位+10センチ超で活発に 琵琶湖のコイ・フナ産卵(京都新聞電子版)
 琵琶湖のコイ・フナ類は、湖の水位がおおむねプラス10センチを超えないと湖岸では活発に産卵を始めないことが、琵琶湖環境科学研究センターなどのシミュレーション研究で分かった。人為的な水位操作のため、この水位を上回る期間が過去に比べて短くなっており、水産資源保護と水位管理のあり方に一石を投じそうだ。
低めの操作、数に影響か
 水位操作が産卵に与える影響を解明するため、同センターと国土交通省琵琶湖河川事務所などが共同で取り組んだ。琵琶湖の水位▽水位上昇の幅▽降水量▽水温−の4要素を使って、実際の産着卵数を再現できる計算式を開発した。
 その結果、雨が降って水かさが上がっても、琵琶湖水位がプラス10センチ未満ならほとんど産卵しないことが分かった。産卵場所となる湖岸のヨシ帯が水につからないことが理由とみられる。
 また、1960年代の調査では水温が20度を上回る7月にも産卵ピークがあったとされるが、今回の研究では20度を超えるとほとんど産卵しないことも分かった。
 同センターはこの原因として、1992年に定められた水位操作規則との関係を指摘。かつては7月でも水位がプラス10センチを越える期間があったが、現在は治水のために水位を低めに操作している。同センターの佐藤祐一研究員は「仮説だが、かつて7月の高水温期に産卵していた魚群が、水位操作の変更後にいなくなった可能性がある」と話す。
 産卵適正水温を27度まで上げてシミュレーションすると産卵数は飛躍的に増えた。佐藤研究員は「6−7月の水位を高くし、放流も含めて20度以上で産卵する魚群を復活させることが産卵数の改善につながるのでは」と分析している。

■立命大教授ら「琵琶湖研究会」(Yomiuri On Line滋賀)
 琵琶湖の環境保全に研究分野の垣根を超えて取り組もうと、立命館大の有志の教授や研究者らが22日、「琵琶湖研究会」を発足した。領域にとらわれず、最先端の技術や研究成果を結集し、母なる湖の水質改善や、生態系の保護などの課題解決に挑む。
 琵琶湖では近年、地球温暖化などの影響で水の循環が鈍り、湖底の酸素濃度が減少。固有種のイサザが大量に死んでいるのが確認されるなど、生態系にも影響が出ている。
 このような問題に、地元の大学として総力を結集して対策を探ろうと、生命科学部の今中忠行教授、理工学部の川村貞夫教授が研究会の発足を提案。両学部の微生物や流体力学、機械工学などの研究者が参加し、湖底に酸素を送り込む技術をはじめ、水中作業に必要な高性能ロボットの開発など、様々な視点で連携して研究や実験を進めることになった。
 この日、草津市野路東のびわこ・くさつキャンパスで行われた初会合には、15人が出席。それぞれの研究分野を紹介し、今後の取り組みの進め方について意見を交わした。
 川村教授は「実際に異なる立場で意見を交わしてみて、非常に有意義な会と感じた。研究者として琵琶湖を守る責任を果たしていきたい」と話していた。

09/06/22

■カミツキガメ飼育容疑で逮捕 ヘビの散歩から発覚(asahi.com滋賀)
 特定外来生物のカミツキガメなどを無許可で飼ったとして、群馬県警は22日、沼田市の男(50)を外来生物法違反容疑などで逮捕した。
 「公園で大きなヘビを放して散歩させている」との相談があり飼い主宅を捜索したところ、甲羅が最大で31センチのカミツキガメ5匹とワニガメ1匹、ニシキヘビらしい死骸(しがい)が見つかった。
 男は「500円玉程度の大きさのカメを5年かけて育てた。ヘビやカメが好きだった」と話したという。県警幹部は「ヘビでアシがつくなんて」とあきれていた。

■緊急雇用対策でブラックバス駆除 秋までに20カ所で実施へ(msn産経ニュース)
 ブラックバスやブルーギルなど外来魚の食害から埼玉県内の在来魚を守ろうと、県は22日、駆除を始めた。駆除するのは、県の緊急雇用対策で県漁業協同組合連合会に雇用された18人。11月まで約5カ月間にわたり、県内20カ所の河川や湖、沼で駆除を続け、魚類資源の再生と河川の生態系の回復を目指す。
 県によると、18人は26〜64歳で、ハローワークを通じて募集した。週4回、3カ月間働くことが条件で、日給は8000円。駆除はさし網で行う。
 22日はさいたま市西区の沼で17人が捕獲に取り組んだ。結果はブラックバス13匹、ブルーギル6匹。やや少ない成果に、県漁連の古賀好一参事は「ブラックバスは頭がいいので捕獲しにくい。網の目を細かくして、小型のブルーギルも捕まえられるようにしたい」と話している。
 県によると、ブラックバスは北米原産で、大正14年に食用として国内に持ち込まれた。引きがいいことから、ルアー釣りの対象魚として多くの河川などに放流され、生態系への影響が深刻化している。
 平成17年に特定外来生物に指定され、輸入や飼育、販売のほか放流も禁止されたが、繁殖力が強く、数は減っていないとみられる。
 県内でも、ブラックバスなどは密放流で広がり、昭和45年ごろから、アユの稚魚やカジカ、ワカサギなどが食べられる食害が徐々に目立ちはじめた。平成5年に1783トンあった漁獲量は18年には501トンに激減している。
 県は「激減は外来魚のせいだけではないが、大きな要素」と指摘する。
 県はブラックバス捕獲のほか、河川などに放流禁止の看板などを設置し、釣り客らに釣っても再び放流しないなどの啓発も進めていくという。

09/06/21

■琵琶湖浄化“症状”に合わせ…立命大グループ(Yomiuri On Line関西発)
北は酸欠解消 南はヘドロ分解…2、3年後本格運用
 水を電気分解して水中の酸素量を増やしたり、微生物でヘドロなどを分解したりして琵琶湖の水質を改善する取り組みを、立命館大の今中忠行教授(環境バイオテクノロジー)らのグループが始める。北部(北湖)と南部(南湖)で実情に応じた対策を同時に進め、一体として浄化を図る試み。近く、実験にかかり、2、3年後の本格運用を目指す。
 琵琶湖では冬場、酸素を含む湖面付近の水が冷やされて湖底へ循環する。だが、水深の深い北湖では近年、地球温暖化の影響で水温が下がらず循環が滞り、湖底は酸欠状態になっている。
 滋賀県琵琶湖環境科学研究センターによると、高島市沖水深90メートルの酸素量は、2000年12月に1リットル当たり3・8ミリ・グラムだったが、昨年11月は0・5ミリ・グラムで、魚の生息に必要とされる量(2ミリ・グラム)を下回る。
 一方、水深10メートル未満と浅い南湖は、沿岸の人口増などで水質が悪化。県はヘドロのしゅんせつを続けているが、水の汚れの目安・化学的酸素要求量は00〜07年、1リットル当たり2・9〜3・5ミリ・グラムで、国基準(1・0ミリ・グラム以下)を超えている。
 今回、北湖では、同センターが行って酸素量が大幅に増えた実験を発展させ、水深90メートル以上の湖底に電極を沈めて水を酸素と水素に電気分解、酸素を水に溶け込ませる。南湖では初めて、ヘドロ中の化合物「フィチン酸」を微生物で分解して回収し、肥料に転用する。
 今中教授は県にも協力を求める考えで、「住民や行政も巻き込み、貴重な自然を守りたい」と話している。

■アユ漁 明るい解禁(Yomiuri On Line富山)
 県内全域の河川で20日、アユ釣りが解禁された。富山漁業協同組合(富山市)によると、成育状況はここ5年で最も順調。雪解け水による濁りが少なく、餌となる藻類が豊富だったことに加え、アユの仲間がかかる伝染病防止の効果も出ているからだ。同漁協は「今年は満足してもらえる」と期待している。
 アユ漁が特に盛んな富山市の神通川ではこの日、県内外からの釣り客が早朝の解禁時間から釣り糸をたれていた。埼玉県日高市の公務員桑原栄さん(55)は「水もきれいでアユも豊富。関東から来る価値があった」と話す。
 同漁協は、神通川で5月25日までに約400万匹の養殖アユを放流。今月12日に行った成育調査で186匹の大きさを測定したところ、頭から尾までの長さは平均で前年比0・1センチ増の13・6センチ。体重も同2・9グラム増の27・1グラムで、いずれも過去5年で最大だった。天然アユの遡上(そじょう)も多く、同漁協は「水温が高めに推移していることもあり、良い結果になっている」と話す。
 また、最近10年では、アユなどマス系魚類がかかる伝染病「冷水病」の予防に努めたことも、豊富な魚群につながっている。
 県水産研究所によると、冷水病は細菌により、体に穴が開くなどして死に至るもの。琵琶湖(滋賀県)に不法放流された外来魚から全国に広まり、県内でも1999年以降流行した。
 県内漁協は翌年から、放流するアユを、琵琶湖産から県内産養殖魚に順次切り替えてきた。その結果、県内では被害が激減するなど、効果が上がっているという。富山漁協の東秀一参事(55)は「努力を重ねて、県外からも釣り客が集まるようになった」と話している。
 アユ釣りのシーズンは9月末まで。25日には神通川や庄川などの河川で網漁も解禁され、7月には本格シーズンを迎える。

09/06/20

■地方の高速道で平日割引拡大 来月8日から(Chunichi Web)
 東日本、中日本、西日本の各高速道路会社は19日、地方の高速道路で通勤時間帯や平日昼間を対象にした新たな料金割引を、7月8日から実施すると発表した。政府が経済対策として打ち出した割引の一環で、従来の距離制限を緩和して長距離利用時の負担を軽減する。期間は、通勤割引が2012年4月12日まで、平日昼間割引は「休日の上限1000円」と同じ11年3月末まで。自動料金収受システム(ETC)搭載車が対象。
 地方の高速道路は現在、100キロ以内の走行に限って通勤時間帯(午前6〜9時、午後5〜8時)は50%、平日昼間(午前9時〜午後5時)は30%割り引いている。新制度では100キロを超えた走行でも、100キロ相当分の料金を割り引いた上で計算する。
 平日昼間割引は適用時間帯を午前6時〜午後8時に拡大。通勤割引と重複した場合は、安い方を適用する。ただ、通勤割引は午前と午後各1回に限られ、2回目以降の走行は平日昼間料金となる。

■恐るべしブラックバス 2週間で池の生物3分の1食べる(asahi.com)
 生態系に悪影響を与える特定外来生物に指定されているブラックバスが、短期間でため池の水生生物を大量に捕食してしまうという調査結果を、宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団(栗原市)と宮城大食産業学部農村生態工学研究室がまとめた。水槽ではなく野外でこのようなデータが得られたのは全国でも初という。
 それによると、県北のあるため池で昨夏、堤が崩落して外部の水路からバスが侵入したケースがあった。侵入から13日後にバスを駆除し、82匹を捕獲。これらの胃の中から1匹あたり平均3匹の水生生物が出てきたという。
 これをもとにバスが13日間に捕食した生物の総数を計算したところ、タナゴ1687匹、ハゼ科のトウヨシノボリ400匹、エビ類718匹、アメリカザリガニ267匹の計3072匹と推定。ため池に生息する生物約9千匹の3分の1が一気に消滅したことがわかった。
 同財団の藤本泰文研究員は「バスが短期間侵入しただけで他の生物を全滅させる恐れがあり、さらに駆除に力を注ぐ必要がある」と話している。調査結果は「伊豆沼・内沼研究報告第3号」(500円)で紹介されている。問い合わせは同財団(0228・33・2216)へ。

■来月10日に本格稼働 東レ石川工場、炭素繊維の新工場(北國新聞ネット版)
 東レが石川工場(能美市)内に新設した炭素繊維複合材(プリプレグ)の工場が、7月10日から本格稼働する。当初、今年1月に稼働する予定だったが、主な供給先となる米ボーイング社の新型旅客機787の計画遅れや不況などで開始時期を2度延期し、約半年遅れのスタートとなる。
 新工場は、東レにとって愛媛工場に次ぐ国内2番目の炭素繊維関連の生産拠点で、生産能力は年間580万平方メートル。米ボーイング社向けが主流だが、釣りざおやゴルフクラブのシャフト向けも一部生産する。新規採用者数は、フル稼働時で100人を予定する。
 東レは炭素繊維で2〜3割の減産を行ってきたが、米ボーイング社の開発計画が進んでいることから、10日からの本格稼働を決定した。今年3月、金沢を訪れた榊原定征社長は、早期にフル稼働する見方を示している。計画遅れで受注数を抱えているボーイング社の動き次第では、かなり早い段階でのフル稼働も期待できそうだ。
 10日は石川工場でスタート式が行われ、榊原社長らが出席する。

■県の観測ブイ破損、海洋データ収集に支障/三浦・城ケ島沖(神奈川新聞カナロコ)
 三浦市・城ケ島沖の海上に設置された、県保有の浮き魚礁観測ブイが昨年12月に破損、潮流など海洋データ観測に支障を来す状態が続いている。接触事故が原因で風向風速計が機能停止、他のデータについても「信頼性に欠ける可能性がある」として、県水産技術センターはホームページ(HP)上で注意を呼び掛けている。漁業関係者らからは戸惑いの声も上がっており、県は被害状況の調査などを行っているが、多額の費用が見込まれ現況復帰には時間がかかりそうだ。
 事故は昨年12月5日に発生した。広島県の海運会社所有の船が大型クレーン2基を積んだ台船を引いて城ケ島沖を航行中、船と台船をつなぐワイヤがブイに衝突。台船はそのまま漂流し葉山沖の岩場に座礁した。強風による影響の可能性が高いという。
 ブイは城ケ島の南西沖約8キロの位置にあり2006年8月に設置された”2代目”。カツオなどの漁場を形成すると同時に、航路標識灯としての機能や、風向や水温、潮流などのデータ収集の役割を持つ。データは同センターへリアルタイムで送られ、それらを参考にしながら海況図を作製、HPで公開している。
 しかし事故の影響でブイ上部が大きく傾いた状態となり、風向風速計は観測不能に。この間、風向などの情報を参考に漁をしている漁業関係者や釣り愛好家らからの問い合わせも数件、寄せられたという。
 そのほかのデータも送られてはいるものの精度が落ちている可能性がある。特に潮流については、ブイからの情報が急潮注意報もしくは同警報の判断基準となっていただけに、データの信頼性が確認されるまで警報を出すのを控えているという。
 また夜間、航路標識灯に利用する太陽光発電装置も被害を受け、現在代替機で対応しているが「本来の光量には足りていない」。
 県水産課によると被害総額は確定していないが、億単位に上る見込み。修理するか、新しいブイを購入するかも検討中だ。事故を起こした海運会社は保険を適用し対応する方針という。
 しかし、台船が座礁した際、横須賀市内の漁協の定置網などにも被害を与えており、すべての被害状況が明らかになっていない現時点では、県としても具体的な交渉に入ることができない。「一日も早い現況復帰を目指しているが、いつごろになるかはめども立っていない」。県の担当者も頭を抱えている。

09/06/19

■南湖透明度2・8メートル 最高に 08年度琵琶湖 水草繁殖で改善(京都新聞電子版)
 琵琶湖南湖の透明度が2008年度平均で、観測史上最高の2・8メートルとなったことが18日、滋賀県などの水質調査で明らかになった。県は水草の繁殖が透明度の改善につながったとみている。
 南湖19地点の昨年度の月別透明度は、10月に最高の3・2メートルを記録。最も低い透明度でも5月の2・3メートルだった。年度平均では前年度を0・2メートル上回った。濁りの原因となる浮遊物質量も過去最低値だった。
 南湖の透明度は1979年度に現在と同じ地点での観測がスタート。一時は1・6メートルにまで落ち込んだが、99年度以降は2メートル以上を保ち、改善傾向が続いている。
 県によると、94年の大渇水を契機に南湖では水草の繁殖エリアが急拡大。水草が湖底の泥の巻き上げを抑え、栄養塩を吸収するなどしたため透明度が上向いたという。南湖5250ヘクタールのうち水草分布面積はここ数年、4000ヘクタールを上回っている。北湖の透明度は6・0メートルで、前年度を0・6メートル下回った。
 県琵琶湖環境部は「南湖の透明度は改善しているが、水の汚れの指標となるCOD(化学的酸素要求量)などは高いままで、生態系全体の監視が引き続き必要」としている。

■大津南部・草津 局地的な豪雨(asahi.com滋賀)
【落雷で立木燃える】 
 18日夕、大津市の南部や草津市の一部が局地的な豪雨に見舞われた。彦根地方気象台によると、大津市では午後5時40〜50分に8ミリの雨が降った。1時間に換算すると50ミリ近い激しい雨だ。大津市のこの日の最高気温は29・4度と7月中旬並み。地表近くで暖められた空気に北西から冷たい空気が入り込み、大気が不安定になったとみられる。
 午後5時40分ごろには、大津市大江6丁目の農道のシュロに雷が落ち、木が焼けこげた。近くの博愛保育園の女性保育士(23)が「パンッ」という爆発したような音を聞いて外を見ると木の上部が燃えていた。保育士は「こんな近くで落雷があるなんて驚いたし怖かった。燃え広がらなくてよかった」と話した。

■浮島の森:天然記念物、守ろう ブラックバスの生息判明、ルアー釣りで駆除(毎日jp和歌山)
◇自然保護団体と高校生、授業の一環
 新宮市にある国の天然記念物「浮島の森」に、特定外来生物のブラックバスが生息していることが分かり、自然保護団体と新宮高校生らが18日、授業の一環でルアー釣りで駆除に乗り出した。【神門稔】
 浮島の森の保存活動を続ける「熊野自然保護連絡会」副会長、瀧野秀二さんらが、初めてブラックバスを確認したのは昨春。浮島の森は、水質保全のため熊野川の水を導水管で引き込んでおり、一緒に紛れ込んだとみられる。その後の調査で、ブラックバスの食害でウシガエルの卵が減少したことが分かった。
 同校講師も務める瀧野さんから、熊野の自然などについて学んでいる山田大貴さん(17)ら3年生5人がこの日、4、5時間目を利用し参加した。管理する市教委の許可を得て、ルアーやワームなどの疑似餌を使い約2時間半で5匹(15〜37センチ)を釣り上げた。
 浮島の森は、海が退いて形成された沼に植物の遺物が積もり、泥炭マット状の浮遊体となった方形の小島。面積約5000平方メートルの島は、さまざまな草木が繁茂。テツホシダ、ヤマドリゼンマイなど寒暖両性植物が混生する。1927年に国の天然記念物に指定された。
 瀧野さんは「100匹前後はいるのではないか。釣果は5匹と少なかったが、生殖齢に達した成魚もおり、繁殖防止にはなった。今後も続けたい」と話した。市教委は「ゲームフィッシングの対象魚として人気があるが、釣りを目的とした立ち入りは禁止している」としている。

09/06/18

■8月7日に「びわ湖大花火大会」 今年のテーマは自然散策(京都新聞電子版)
 琵琶湖の夏を彩る「2009びわ湖大花火大会」(実行委主催)が8月7日、大津市の大津港一帯で行われる。26回目となる今年は「びわ湖自然散策」をテーマに、約1万発の花火が夜空に大輪を描く。有料観覧席のチケットは、7月1日から発売される。
 同花火大会は、毎年京阪神から35万人以上の見物客が訪れる。例年は8月8日開催だが、今年は土曜日に当たり、人出の増加を避けて安全確保を優先するため、平日の7日開催になった。県内各地の自然と風景を花火で表現し、スターマインなどが、午後7時半から1時間にわたり打ち上げられる。
 有料観覧席は湖岸などに約1万6000席を設ける。チケットは1席前売り3800円、当日4300円。JTB、日本旅行、近畿日本ツーリストの各支店、営業所をはじめJR大津駅の滋賀観光物産情報センター、京阪石山、JR堅田両駅の観光案内所、琵琶湖汽船、京都新聞滋賀本社、京都新聞文化センターで販売される。
 詳しくは、びわこビジターズビューロー内の実行委事務局Tel:077(511)1530。

■高級魚ホンモロコ増産/メス出現 水温カギ(asahi.com滋賀)
 湖国の味覚を代表する高級魚、ホンモロコ。とりわけ美味なのが、子持ちのメスだ。オスはいらない。メスばかり養殖できないだろうか――。そんなわがままに応えようと、研究を続ける人がいる。(日比野容子)
【年内にも研究成果発表へ/県水産試験場・藤岡さん】
 県水産試験場(彦根市)の場長、藤岡康弘さん(54)。研究を始めて10年以上になる。藤岡さんによれば、置かれた環境条件によってオスになるかメスになるかが決まる魚がいるという。
 例えばウナギ。「人口密度」を高くして飼ってやると、オスができやすい。こうした仕組みは「環境性決定」と呼ばれ、卵の孵化(ふか)時の気温でオスとメスのどちらになるかが決まる、ワニなど爬虫(はちゅう)類の例が有名だ。
 孵化後、20日前後で性分化するホンモロコの場合、水温がカギを握っているらしいことがわかってきた。
 20、25、30、34度――。水温の違う水槽で、孵化直後のホンモロコを150匹ずつ飼ってみた。20度の水槽では50%ぐらいの割合でメスが出現するのに、34度になると40%ぐらいまで落ち込んだ。
 「例外」はいるものの、おおむね水温が上がるとメスの出現率が減り、オスの出現率が増えるというデータが集まってきた。
 藤岡さんは、天然ものでも同じ傾向が出るのか調べてみた。20度と30度の水槽で孵化直後のホンモロコを飼ってみたところ、30度ではおおむね、20度よりメスの出現率が減っていた。
 なぜ、こんな性決定をするのか。藤岡さんの仮説によると、こうだ。
 ホンモロコの産卵時期は、3月下旬〜7月中旬。この期間、琵琶湖の水温は10〜28度ぐらいまで変化する。
 ホンモロコは、生まれた翌年には成熟し、1シーズンに複数回産卵する。つまり、水温の低い春先に生まれたホンモロコをメスにした方が、翌年の産卵期間が長くなり子孫を残すには有利である。ホンモロコは、そう判断しているのではないか――。
 藤岡さんは年内にも、これまでの研究成果を論文にまとめ、発表する。
 子持ちのホンモロコを安く気軽に味わえる日も、そう遠くないかもしれない。

■琵琶湖汽船の「megumi」 シップ・オブ・ザ・イヤーに(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖汽船(大津市)の新しい中型旅客船「megumi(めぐみ)」が、日本船舶海洋工学会が選ぶ「シップ・オブ・ザ・イヤー2008」を受賞した。
 この賞は国内で毎年建造される話題の船舶の中から、技術の独創性や革新性、完成度、社会への波及効果、アピール度などを審査し、総合的に優れた船舶が選ばれる。
 megumiは全長33・6メートル、幅8メートル、重量122トンの2階建て。200人乗船できる。アルミ製の船体を3基つないで横揺れを軽減。バイオ燃料を混ぜて稼働するエンジンや、自然エネルギーによる電力供給など環境面に配慮した。1階デッキに広場を設けており、船上パーティーや環境体験学習ができる。
 主に貸し切りの団体客を対象に、周遊コースや乗船料は相談で決める。今年の夏休みの8月3、9、12、14、15、16、30日に「ぐるっとびわ湖1周クルーズ」の運航を予定している。事前予約が必要で、予約は琵琶湖汽船予約センター=電077(524)5000=へ。(早川昌幸)

■アユモドキ:亀岡の保津川水系、生息数増へ救出 「ミニダム湖」に41匹移動(毎日jp京都)
◇希少野生動植物種
 国の天然記念物で国内希少野生動植物種にも指定されている亀岡市の保津川水系に生息するアユモドキの救出・移動作業がこのほど、同市内であった。産卵直前とみられ、関係者は産卵の手助けになり、生息数が増えることを願いながらにアユモドキを移動させた。
 作業があったのは今月6日午前8時から。救出場所付近では同日午前5時、田植えに必要な取水のためダム(ラバーダム)による川のせき止めが始まっていた。「ミニダム湖」をつくり出し、そこから田に水を引く。
 「不器用な生き物ですから」。アユモドキを調査研究している京都大大学院准教授の岩田明久さんが言う「不器用」さには産卵場所が限られることも含まれる。増水で川の水位が上昇して一時的に水につかるような場所などで産卵する。かつての淀川の河川敷の「わんど」も好みの場所だったという。
 川をせき止めて出現させるミニダム湖は人工的に川を増水させたようもの。周辺では普段は水のないところに水が広がり、産卵するアユモドキの好みの場所となり得る。田植えのための川のせき止めが、産卵時期と重なることが「ここでアユモドキが生き残れた理由の一つ」と、岩田さんはみている。
 一方で、ダムの下流にいるアユモドキはかっこうの産卵場所が近くにあってもダムをさかのぼれない。水流も細る。そこで、下流にいるアユモドキを捕まえて、ダムの上流に放す作業が行われる。府の事業で「亀岡市保津地域アユモドキ保全協議会」の農業団体、NPO法人などから約50人が参加した。ダムの稼働により水が減った下流からさらにポンプで水を吸い上げて、川底の石や川岸の石垣のすき間に手を差し込んではアユモドキを捕まえ、体長や重さを計測したうえで上流に放した。
   □
 約2時間で捕まえて移動させたのは41匹。体長は10センチ、11センチ台が多かった。昨年6月は約170匹を移動させた。同9月の調査で岩田さんは個体数を一昨年(07年)の4分の1の200匹余りと推定していた。今回が昨年の4分の1程度になったことについて、岩田さんは「減り方は昨年秋と変わらず、冬は無事に越せたようだ」と話す。ただ、昨年6月生まれの稚魚が同9月までの間にブラックバスなど外来魚に食べられたのが激減の理由とみられているが、今回も移動させたアユモドキには昨年6月生まれは見られなかった。【大西康裕】
◇アユモドキ
 姿はアユに似ているが、ドジョウの仲間(コイ目ドジョウ科アユモドキ亜科)。口にヒゲがある。琵琶湖を含む淀川水系と岡山県の一部の河川でしか見られないとされるが、近年の淀川水系では亀岡市周辺(保津川水系)でだけ生息が確認されている。捕獲は法律で禁止されている。

09/06/17

■ヒョウ:東近江でガラス破損 甲賀では集中豪雨(毎日jp滋賀)
 東近江市の蒲生地域で16日午後3時半ごろから約30分間、大粒のヒョウが降った。このヒョウで同市石塔町の地域総合センター「石塔会館」の窓ガラス15枚とカーポートの屋根が破損した。また、近くの滋賀蒲生町農協のガラス温室のガラス8枚が割れた。さらに、同市大塚町、蒲生幼稚園の職員室の窓ガラス1枚と同市市子川原町、市立朝桜中学校の校庭の外灯の電球1個も割れた。地元住民によると、ヒョウはビー玉からピンポン玉に近い大きさだったという。
  ◆   ◆
 一方、東近江市や甲賀市など4市3町で16日午後4時ごろから2時間余り、大雨洪水警報が発令された。同日午後3時からの1時間で、甲賀市土山町で66ミリの集中豪雨が観測され、同市水口町の市道の地下道部分(幅約4メートル)が十数メートルに渡って深さ最大約1メートル、冠水し、軽乗用車が立ち往生した。また、同日午後、落雷の影響で、同市内の2地域で計約430軒が約1時間にわたって停電した。【後藤由耶、斎藤和夫】

■烏丸半島:用地問題 草津市、環境テーマに利用(毎日jp滋賀)
 草津市下物町の烏丸半島の民間事業用地(約9ヘクタール)の開発問題で、草津市は16日、環境をテーマにした恒久的な利用方法を、土地を所有する水資源機構や県と検討していることを明らかにした。同日開かれた市議会の一般質問で答弁した。
 同市は89年、県などと第三セクター「びわ湖レイクフロントセンター」(既に解散)を設立。県立琵琶湖博物館や市立水生植物公園みずの森などを整備した。残りの事業用地は商業施設などの民間開発を見込んだが、着手に至らず、同センターは昨年8月に解散。市などが用地の活用方法を探っていた。
 市や機構、県は今月1日に事務方レベルの検討会を設置。周辺の博物館や植物公園、実験施設などと調和した利用を図ることとした。当面は、現状でできる利用方法を探りつつ、将来的に環境教育施設や自然エネルギーを活用した民間施設の導入などを考えていくという。【南文枝】

■ETC車載器、品薄続き 民主政権なら不要…増産せず(asahi.com)
 高速道路の料金値下げの恩恵を受けるのに必要なETC車載器が「欲しくても買えない」事態になっている。それでなくても数が少ないメーカーに、生産ラインを増やして増産しようという動きはない。値下げは期間限定の上、近づく総選挙で民主党は高速道路の無料化を掲げており、選挙の結果次第では、車載器は不要になる可能性もあるからだ。
 カー用品のオートバックスセブンは、入荷して店頭に並べた店ではすぐに完売。予約を受け付ける店でも、いつ入荷するか確約できない状況が続く。イエローハットも取り付けるまでに1〜2カ月はかかる場合もあるとし、担当者は「売りたくても車載器の確保が難しい」と話す。
 自動車販売店でも事態は同じ。東京都内のトヨタ系ディーラーの担当者は「お盆前にまたピークが来るだろうが、全く足りない」と嘆く。
 国土交通省によると、ETC搭載車は5月末で2554万台。01年3月の制度開始から8年で、高速道路を利用する自動車の8割は搭載車になった。だが、7880万台の自動車全体での普及率はまだ3割だ。
 四輪用の車載器は本体価格が1万〜1万5千円前後。これに取り付け工賃約5千円と、機器接続の手数料約2500円が必要だ。
 ここ2年の出荷台数は月平均32万〜35万台で推移。しかし、休日1千円の値下げが始まった今年3月は84万台、4月も63万台に。同省所管の高速道路交流推進財団が3月に始めた四輪車の助成は、1カ月半で早々と上限の115万台に達した。
 しかし、この助成が買い控えをもたらし、品薄を招いた一因との見方もある。国交省が近く助成を始めると打ち出したのは1月中旬。この月の出荷台数は33万台まで落ちた。メーカー関係者は「買い控えた人々の購入が3月に一気に集中して在庫が一掃された。前もって計画生産できれば混乱は避けられたが、買い控えで需要が読めなくなった」と話す。
 車載器の主なメーカーは国内の5社。日本のETC規格に対応した輸入品はない。「タイの自社工場は24時間フル稼働」(パナソニック)。「生産を倍増させている」(三菱電機)
 だが、生産ラインを増やす予定はどの社にもない。「『特需』がいつまで続くか予想できない」(デンソー)。「今の需要が定着するかはっきりしない」(古野電気)。三菱重工業も「お盆以降の需要はわからない」。
 政府は高速道路の値下げ期間を今春から「2年」とするが、民主党は次の衆院選の目玉政策の一つに「高速道路の無料化」を掲げる。実現すれば大都市圏以外で、車載器は必要なくなる。あるメーカーの担当者は「今、生産ラインを増やすという設備投資はリスクが高すぎる」と話す。
 国交省は4月、高速道路6社に計20万台の追加助成を要請。しかし、実施できたのは中日本高速道路(名古屋)と、西日本高速道路(大阪)だけで、確保数はわずか8千台。残る4社は車載器が確保できず、まだ助成が始められない。(歌野清一郎)
    ◇
 高速道路料金値下げ 3月下旬から、東京、大阪近郊など一部を除き、乗用車は休日一律1千円に値下げした。対象はETC搭載車のみ。運送業界向けに平日料金も3月末から終日、3割引きにした。値引き分の穴埋めとして、政府は2年間で計5千億円を投じる予定。千葉県の森田健作知事の要望を受け、東京湾アクアラインの通行料も8月から終日800円に値下げする。政府は一律1千円を8月のお盆の平日にも拡大する方針で、穴埋め費用はさらに膨らむ可能性がある。
    ◇
 早大商学学術院・杉山雅洋教授(交通経済学)の話 今回の高速料金値下げには税金が使われており、ETC車載器を入手できるか否かで恩恵に差が出るのはおかしい。衆院選で与野党は、料金の安さを競い合うのではなく、過去の道路建設で抱えた約40兆円の債務をどう返済するのかについて、きちんと有権者に説明していくべきだ。

■救命胴衣着用で生存可能性あった・・・ボート連続転覆事故で指摘(Yomiuri On Line新潟)
 計6人が死亡したプレジャーボート連続転覆事故で、救助活動にあたった新潟海上保安部関係者などから「救命胴衣を着用していれば助かった可能性が高い」との声が出ている。今回の事故で、着けていなかったのは6人中5人。救命胴衣着用の意義を探った。(小野卓哉)
 胎内市沖の「ハヤブサ」の事故では、1人が転覆から約1時間後に発見され、残る2人は、その約3時間半後に海岸で見つかったが、いずれも発見時に心肺停止状態または搬送先の病院で死亡確認された。全員が救命胴衣を着けず、船には人数分の救命胴衣があった。
 舞鶴海洋気象台によると、当日の海水温は19度前後。低温麻酔に詳しい阿賀町鹿瀬診療所の小川龍所長(69)は「服を着て、海水温が20度以上あれば丸1日は生きられる。16度以下でも2〜3時間は生きられるのでは」と話し、新潟海保幹部も「現場も陸上から近く、救命胴衣をつけていれば無事救助できた可能性は高かった」と無念の表情を見せる。
 第9管区海上保安本部によると、2003年〜08年に管内で起きたプレジャーボート転落事故遭遇者45人のうち、救命胴衣を着けていた32人の生存率が96%で、非着用者は50%だった。
 データからも救命胴衣着用が徹底されるべきだが、日本海洋レジャー安全・振興協会の日高秀希安全事業部長によると、海のレジャーを楽しむ人々の間では「動きが制限される」「格好悪い」などと着用を敬遠する声も多く、「自分に限っては事故に遭わないとの意識が強い」と指摘する。釣り愛好家も「自分たちが海に慣れているとの心理から、ライフジャケットを着けないことはある」(「全国釣り団体協議会」幹部)と話す。
 救命胴衣着用を巡っては、国土交通省が2000〜01年に設置した検討会の提言に基づき、12歳未満や一人で操業する小型漁船乗組員については着用が義務化されたが、海洋レジャーに繰り出す全員に着用を強制していない。同省安全基準課は「今後、関係機関と協議して、必要なら(義務化の)拡大もあり得る」とする。新たな犠牲を出さないためには、各人が安全に対する自覚を再認識するべきだが、法令見直しの検討も必要ではないか。

09/06/16

■草津・烏丸半島 環境施設整備へ 市や県、リゾート開発断念で検討(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市は16日、琵琶湖岸の烏丸半島にあるリゾート開発を断念した土地について、環境をテーマにした利用方法を、県や土地所有者の水資源機構と検討していることを明らかにした。市議会の一般質問で答弁した。
 半島(36ヘクタール)の中心に位置する9ヘクタール。周囲に県立琵琶湖博物館や市立水生植物公園みずの森などが立地しており、環境学習施設や自然エネルギーを活用した民間施設の整備などを検討するという。
 1日に県や同機構と設置した検討会で、整備前の土地の一時利用や具体的な日程を含めて協議する。
 今回の土地を巡っては、県や市などが出資する第三セクターが民間誘致が困難などとして開発を断念し、昨年8月に解散した。

09/06/15

■野鳥を無許可飼育、男4人を書類送検(msn産経ニュース)
 飼育や捕獲が禁止されている野鳥を飼育したなどとして、警視庁高尾署は15日、鳥獣保護法違反などの疑いで東京都八王子市の自営業の男(65)ら同市や町田市の60〜70代の男4人を書類送検した。同署によると、4人はいずれも容疑を認め、「野鳥の鳴き声や姿が好きだから飼っていた」などと供述している。
 同署の調べによると、自営業の男は昨冬、八王子市の資材置き場で捕獲したメジロ2羽とホオジロ1羽を仕事仲間の土木作業員の男(71)=同法違反容疑で書類送検=に頼まれて譲り渡した疑いが持たれている。また、この資材置き場で今年3月、環境大臣の許可なく飼育が禁止されている「ソウシチョウ」2羽を飼っていた疑いも持たれている。
 ソウシチョウは平成17年6月から許可なく飼育できない「特定外来生物」となった。同署によると、男は飼育が禁止される前にペットショップでソウシチョウを買ったが、許可を取らないまま飼っていたという。
 巡回中の警察官が土木作業員の男の自宅で鳴いていた鳥を発見し、自営業の男から譲り受けたことが分かった。

■ソウシチョウなど飼育で書類送検=特定外来生物法違反容疑−警視庁(jiji.com)
 特定外来生物のソウシチョウを飼育したなどとして、警視庁高尾署は15日、特定外来生物法違反容疑などで、東京都八王子市の自営業者の男(65)や、町田市の無職の男(78)ら4人を書類送検した。
 同署によると、4人は「昔から野鳥が好きだった」と供述し、容疑を認めている。
 同署によると、自営業者は3月10日ごろ、職場の資材置き場でソウシチョウ2羽を飼育したほか、昨年10月から今年1月にかけ、メジロ2羽などを捕まえ、知人の土木作業員の男(71)に譲り渡した疑い。
 無職男らはメジロなどを違法に飼育した疑い。
 ソウシチョウは2005年6月1日から、輸入と飼育が禁止された。自営業者は禁止になる前にペットショップで購入したが、必要な届け出をしていなかった。

■西日本で5月以降、少雨続く 各地で平年の40%前後(Chunichi Web)
 西日本(近畿−九州)で5月以降、雨の少ない状況が続いているとして気象庁は15日、「少雨に関する全般気象情報」を出し、水や農作物の管理に注意するよう呼び掛けた。
 西日本の5月1日から今月14日までの降水量は各地で平年の40%前後とかなり少ない状態で、岡山と大分はわずか28%。5月以降、西日本を対象に少雨に関する情報が出たのは今回で3回目。
 同庁によると、西日本は9日に梅雨入りした後も梅雨前線の影響が小さい。西日本から離れている梅雨前線は今後、北上する見通しだが、これまでの少雨を解消するほどの雨は期待できず、今後2週間程度は雨の少ない状況が続く見込み。
 主な地点の5月1日〜6月14日の降水量と平年比は、大阪101ミリ(50%)、鳥取71ミリ(40%)、岡山49ミリ(28%)、松山63ミリ(31%)、大分66ミリ(28%)など。(共同)

09/06/14

■ヨシのオブジェで「夢灯かり」 大津港周辺でイベント(京都新聞電子版)
 ヨシを使った明かりで琵琶湖岸を彩るイベント「夢灯(あ)かり」が13日、大津市の大津港周辺であり、ほんのりと周囲を照らす光が訪れた市民らを魅了した。
 会場には、琵琶湖岸で刈ったヨシで作った球体や、かまくら様に編んだオブジェ、高さ20センチの灯籠(とうろう)500個が並んだ。清廉な音を醸すヨシ笛の演奏もあり、ひととき幻想的な空間を演出した。そぞろ歩きの市民が足を止め、近くのホテルの窓から宿泊者が顔をのぞかせていた。
 ヨシを通じて環境を考える契機にしてもらおうと、大津ローターアクトクラブが2003年から毎夏、開いている。

■外来魚問題提起 バス釣り大会(Yomiuri On Line福島)
 外来魚が阿武隈川の生態系を脅かしている問題に関心を持ってもらおうと、小学生によるブラックバスの釣り大会「バス・バスターズ」が13日、福島市本内の阿武隈川河川敷で行われた。
 国土交通省福島河川国道事務所などでつくる外来魚対応連絡会の主催。阿武隈川では外来魚が増加しており、アユなど国内の在来種を捕食するなどの問題が起きているという。
 この日は小学生25人が参加し、ブラックバスの一種のコクチバスを狙って釣りに挑戦。釣りざおを垂らしてはしゃいだり、なかなか釣れずに苦戦したりしていた。釣った魚は学習の教材として解剖され、中から捕食された魚が出てくると、子供たちは興味深そうに見つめていた=写真=。その後、コクチバスのフライを試食し、おいしそうにほおばっていた。
 1匹を釣り上げた福島市八島田、同市立野田小4年平井陽菜さん(9)は「フライはアツアツでおいしかった」と喜んでいた。

09/06/13

■漢字の読み書きは入試の定番(asahi.com滋)
 漢字の読み書きは入試の定番。書き取りの問題は、ほとんどの中学で出題されているといってもいいでしょう。どちらかと言えば、読解の文章中の漢字の読み書きを問う形式が多く、設問数は5〜10程度といったところです。ここでは、独立した形式で、しかも15題以上出題した学校の問題を取りあげます。(四谷大塚 国語科)
【国語】
問 【 】内のカタカナを、正しい漢字に直しなさい。
 ア 不思議な【ゲンショウ】。
 イ 【テキカク】な受け答え。
 ウ その名著は経済学の【セイテン】となった。
 エ 入学金を【トトノ】える。
 オ 事件現場を【マ】の【ア】たりにする。
 カ 類例は【マイキョ】にいとまがない。
 キ 【ユカタ】がよく似合う。
 ク 皇帝(てい)が【リンセキ】する開会式。
 ケ 【イサギヨ】い態度。
 コ 彼(かれ)の社会に対する【コウセキ】は大きい。
 サ 寺院に自分の財産を【キシャ】する。
 シ 両親に【コウヨウ】を尽くす。
 ス 医は【ジンジュツ】である。
 セ 【キハツ】性の薬品。
 ソ 自らの行動を【セイサツ】する。
 タ 彼は直情【ケイコウ】の人物だ。
 チ 【タンペイキュウ】な物言いをする。
 ツ 【タチウオ】の天ぷら。
 テ 彼ほどの【コウズカ】はいない。
 ト 運動会の【トキョウソウ】。
(09年度 慶應義塾中等部から)
【算数】
 ある小数を別の小数でわります。商を一の位まで求めると、余(あま)りは3.6です。わりきれるまで計算すると、商は12.8です。わられる数を求めなさい。
(09年度 桐朋中学校から)
【理科】
 野生メダカの絶滅(ぜつめつ)を防ぐ取り組みとして正しいものを、次のア〜カの中から二つ選び、その記号で答えなさい。
 ア.水田や用水路、小川などを残していく。
 イ.メダカが生活している場所への、生活排水(はいすい)の流入を少なくしていく。
 ウ.石や岩についているコケを取り除く。
 エ.用水路などをコンクリート化していく。
 オ.ブラックバスやブルーギルなどを放流していく。
 カ.メダカをたくさん増やして放流していく。
(09年度 浅野中学校から)
【社会】
 現在、日本の政治制度は「議院(ぎいん)内閣制」を採用(さいよう)していますが、ここ数年の歴代(れきだい)内閣総理大臣の順番として正しいものはどれか、次のア〜エより1つ選びなさい。
 ア 橋本龍太郎−安倍晋三−小泉純一郎−福田康夫−麻生太郎
 イ 小渕恵三−小泉純一郎−安倍晋三−福田康夫−麻生太郎
 ウ 村山富市−安倍晋三−小泉純一郎−福田康夫−麻生太郎
 エ 森喜朗−小泉純一郎−安倍晋三−福田康夫−麻生太郎
(09年度 麗澤中学校から)
●解答と解説
【国語】答えは、ア現象 イ的確 ウ聖典 エ調〔える〕 オ目〔の〕当〔たり〕 カ枚挙 キ浴衣 ク臨席 ケ潔〔い〕 コ功績 サ喜捨 シ孝養 ス仁術 セ揮発 ソ省察 タ径行 チ短兵急 ツ太刀魚 テ好事家 ト徒競走(特にタ〜テは小学生には難問である)
【算数】答えは57.6
 わる数を□とすると、(わられる数)=□×12+3.6=□×12.8。よって、□=3.6÷(12.8−12)=4.5となるから、わられる数は、4.5×12.8=57.6
【理科】答えはアとイ
 現在、メダカは「絶滅危惧(きぐ)2類」(絶滅の危険が増大している種)に指定されている。メダカの減少の原因として、都市化による生息地の減少・生活排水による水の汚染・用水路などのコンクリート壁化・産卵床としての水草の減少・外来魚などによる食害などがあげられる。また、メダカの無差別な放流は、遺伝的特徴の攪乱(かくらん)が懸念される。
【社会】答えはエ
 安倍晋三氏、福田康夫氏と、首相の突然の辞任が続いたため、06年以降、毎年、内閣総理大臣が交代している。衆議院議員総選挙がある今年にも、交代の可能性がある。森喜朗氏より前は村山富市−橋本龍太郎−小渕恵三の各氏の順。
<協力:四谷大塚>

09/06/12

■琵琶湖:外来魚回収、最多に ノーリリースが浸透 昨年度17トン(毎日jp滋賀)
 釣り人に、琵琶湖の生態系を脅かす外来魚のブラックバスとブルーギルの駆除に協力してもらおうと、琵琶湖岸に県が設置した外来魚回収ボックスや回収いけすでの昨年度の回収量が、03年度の設置以来最多の17・4トンに達した。県が進める外来魚のノーリリース(湖に返さない)の呼びかけが浸透しつつあるようだ。【後藤由耶】
 ブラックバスは大きいもので体長60センチくらい、ブルーギルは同じく25センチくらいにもなり、大量の小魚を補食する。共に天敵が少なく繁殖しやすいため、固有種の小魚が食い荒らされて絶滅しかねないと懸念されている。
 このため、県は03年、釣りをする人が外来魚を釣った際、湖に返さずに投棄するための回収ボックスやいけすを46カ所に設置した。回収量が増加している背景には、ボックスやいけすを徐々に増やし、現在87カ所に設置しているのと、釣り人の多い湖岸に集中増設したこともあるという。回収された魚は焼却処分され、一部はたい肥に加工されている。
 県は回収への協力者を増やそうと、企業と連携して外来魚の釣り大会をしたり、夏休みに小学生が回収ボックスやいけすに釣った外来魚を投入する写真と投入数を申告して競う「びわこルールキッズ」を企画するなどしている。ルールキッズには昨年、683人が参加した。県は今年度、これまで県内の小学生だけだった参加資格を、中学生と、琵琶湖から流れる淀川流域の京都府、大阪府の小中学生にも拡大する。
 また、外来魚のリリース禁止を説明する5カ国語で書かれたパンフレットを琵琶湖周辺のホテルで配布するなどの取り組みも計画している。

■カヌー漕破:マキノ東小5・6年生、大津から母校に感激ゴール−−高島(毎日jp滋賀)
 大津・堅田から高島・マキノまで琵琶湖を54キロ、2泊3日のカヌー漕破(そうは)達成−−。高島市マキノ町海津、同市立マキノ東小(川崎功校長、児童109人)の5、6年生33人のカヌーは11日、同校の1〜4年生児童数十人や保護者ら計約100人が出迎える中、無事に学校前桟橋にゴールした。2グループで交互にこぎつないだ児童の表情は、やり遂げた感激に満ちていた。
 33人は2人乗りカヌー9艇に分乗。9日に琵琶湖大橋西詰をスタートし、高島市の萩の浜へ。2日目は同市の針江浜へ。最終日は一路北上し、13キロ先の母校を目指した。学校前の水路入り口の河口では「ゴール」と書かれた手作りの横断ゲートを渡して歓迎。遠くにカヌーの隊列が見え始めると、児童らは口々に「お帰りー」「もうちょっとー」などと声を張り上げた。水路を1艇ずつ進むカヌーの児童は満面の笑顔で歓迎に応え、喜びと安ど感でいっぱいの様子だった。
 「お帰りなさい」式で児童らは、「54キロこげないと思ったが帰って来れた」「ペアと協力できた」「また挑戦したい」などと振り返った。川崎校長は「体力の問題はあるが、あと数艇カヌーが増えれば5、6年生全員が一斉にこげるようになる」と夢を語っていた。【塚原和俊】

■琵琶湖の雄大さ体感(asahi.com滋賀)
【カヌーで縦断 ゴール/マキノ東小の児童33人】 
 カヌーで琵琶湖縦断に挑戦していた高島市マキノ町海津の市立マキノ東小学校5、6年の児童33人が11日、琵琶湖大橋発の2泊3日の旅を終え、元気に湖岸沿いの母校にゴールした。「すごい!」。下級生らの歓声に、先輩たちは日焼け顔をほころばせて応えた。
 「みんなの笑顔輝いて! おめでとう自然教室 大成功」。ゴール地点には横断幕が掲げられ、下級生の子どもたちと先生、保護者ら約120人が、歌手の加藤登紀子さんが作詞、作曲した「生きている琵琶湖」を大合唱して出迎えた。
 6年の小溝涼君(11)は「湖上に立つ白髭神社の大鳥居をカヌーでくぐった。一生の思い出になった」、5年の川島利奈さん(11)は「琵琶湖の雄大さが体感できた」と感動を語ると、出迎えた4年の饗庭大喜君(10)は「やり遂げた姿がすてきでした。来年が待ち遠しい」と期待に胸を膨らませていた。
 カヌーで同行した6年のクラス担任の北方洋介教諭(39)は「出発当日に梅雨入りしたが、雨に遭わず波も静かで、全員元気に帰って来ることができました」と話した。
 子どもたちは9日、大津市今堅田3丁目の琵琶湖大橋西岸を2人1組で出発。湖を北上し、3日かけて約54キロを縦断した。

■肉食魚オオクチバス:貪欲な捕食性、ため池で実証 短期間で水生生物激減(毎日jp宮城)
◇研究チームが論文掲載 駆除の必要性を証明
 県伊豆沼・内沼環境保全財団と宮城大食産業学部農村生態工学研究室の研究チームは、特定外来生物に指定される肉食魚オオクチバスの貪欲(どんよく)な捕食性を県北部のため池で実証し、「伊豆沼・内沼研究報告第3号」に論文を掲載した。水槽実験ではなく、野外環境でオオクチバスの旺盛な食欲を証明したのは初めてという。
 ため池はバスが生息せず、水生生物の楽園だったが、昨年8月末に堤が崩落し、水路からバスが侵入した。
 論文は、ため池には約9000匹の水生生物が生息していると推定。82匹のバスを完全駆除するまでの13日間で▽タナゴ1687匹▽トウヨシノボリ400匹など計3072匹が捕食されたことを報告する内容。バスの胃を開いて餌になった魚の数を算出した。
 1匹のバスが毎日、約3匹の水生生物を捕食し、13日間で総数の3分の1をのみ込んだ計算になる。侵入したバスはいずれも1歳魚で体長14センチほど。それでもすさまじい食欲が証明された。
 研究チームは昨年4月からこのため池でタナゴなどの生息状況観察を続けていた。遊泳していたタナゴの群れが、バスに追い掛けられ必死に逃げまどうのを目撃したという。
 藤本泰文同財団研究員(34)=水産学博士=は「水生生物全体の1%に満たない数のバスでも侵入すればとどまることを知らない捕食性を示し、水生生物がたちまち減ると分かった」と説明。バス駆除の必要性がさらに証明されたと話す。研究報告は一部500円(送料別)。連絡は同財団(0228・33・2216)。【小原博人】

■琵琶湖の水草をバイオ燃料化──京滋の産学官、実用化を研究(NIKKEI NET Kansai)
 滋賀県と京都府の産学官が、帰化植物「カナダ藻」など琵琶湖に繁茂する水草を原料としてバイオエタノールを精製する事業の実用化に乗り出した。京都大学エネルギー理工学研究所の研究チームや土木・建設業の三東工業社などが精製技術を開発し、経済産業省の補助事業として7月にも京大宇治キャンパス(京都府宇治市)に実証プラントを設置する。
 水草から抽出した糖分を酵母菌を使って発酵させて精製する。酒造などに用いる一般的な酵母菌では、草や木材チップなどの木質バイオマスを発酵させることは難しい。京大の研究チームは酵母菌を遺伝子改良して穀物と同様にバイオマスを発酵させる手法を開発した。
 水草の糖化は滋賀県東北部工業技術センター(長浜市)が、刈り取り装置や実証プラント設置は三東工業社がそれぞれ担当。ほかに信和化工(京都市)、洛東化成工業(大津市)などが参加している。実証プラントで精製までの一貫した手法を確立するとともに、精製コストや採算性など実用化に向けたデータを収集する。
 琵琶湖では1970年代からカナダ藻などが大量繁茂するようになり、漁網に巻き付いたり、湖岸に打ち上げられて悪臭を放つなど問題になっている。滋賀県は2008年度に7200万円かけ2350トンを刈り取り、土壌改良材として処理しているが、財政難のため処理量は増えていない。

09/06/11

■梅雨入り:雨空にアジサイが彩り 2日目、各地にうるおい(毎日jp滋賀)
 近畿地方が梅雨入りして2日目の10日、県内各地は雨模様で、朝夕の駅前では、雨傘をさして足早に歩く通勤・通学客の姿が見られた。気象庁によると、近畿地方の梅雨入りは平年より3日遅く、平年の梅雨明けは7月19日ごろ。
 大津市逢坂2の京阪京津線の線路沿いに咲いた満開のアジサイが、雨でどんよりした景色に彩りを添えていた。【後藤由耶】

■琵琶湖汚濁、1920年代から進行 当時の京都市調査分析で裏付け(京都新聞電子版)
 琵琶湖で工業排水などによる人為的な水質汚濁が1920年代には始まっていた可能性が高いことが、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の調査で分かった。当時の京都市の水質調査結果を分析した。琵琶湖の水質汚濁が高度成長期より前にあったかどうかはこれまで確認されておらず水質復元を考える上で有効なデータになりそうだ。
 京都市衛生試験所(当時)が19年から41年まで大津市の第二疏水取水口付近で毎月調査した結果を調べた。
 同センターは、工業排水やし尿の流入を示す指標の塩化物イオンや過マンガン酸カリウムが、20年から25年にかけて自然に存在する量を超え、上昇傾向だったことに着目した。
 当時の調査手法などを確認し、誤差を考慮しても上昇傾向は信頼できると判断。ほぼ同時期に不定期で同じ調査を行った大阪市の結果も同様の傾向を示していたことから、遅くとも20年代には汚濁が始まったとの見方を固めた。
 同センターによると、20〜30年代に大津市の湖岸沿いに工場立地が進み、県内人口も増加したが、汚濁をはっきり裏付ける資料はこれまでなかった。
 京都市の調査は、水道用水の取水開始7年後の19年から行われ、汚濁の指標を12項目にわたって調べていた。調査の存在を外部識者の指摘で知った同センターが、市に問い合わせ、提供を受けた。
 県は昭和30年代(55〜64年)の水質に戻す目標を掲げているが、明確な指標はつくれていない。調査を手掛けた早川和秀専門研究員は「琵琶湖の汚濁は『昔は水が青かった』などと人々の記憶で語られがちだが、どの程度までの復元を目指すのか、科学的なデータに基づいて共通認識をつくるべきだ」としている。

09/06/10

■定置網にジンベエザメ 白浜町椿沖で(紀伊民報AGARA)
 和歌山県白浜町椿沖約1キロにある定置網(大敷)に9日、世界最大の魚類ジンベエザメの若魚(全長約4.3メートル)が入っているのが見つかった。3日ほど前に入ったとみられ、食用でないため網の底を開けて逃がした。現場に居合わせた魚類に詳しい元高校教諭の池田博美さん(63)=田辺市あけぼの=は「例年3、4月に紀南沖を北上していく。捕獲されたのを見るのは18年ぶり」と話した。
 ジンベエザメは最大18メートルまで成長する。特徴は体の側面に2、3本の皮質の盛り上がりがあり、色は青地に多数の白斑が見られる。世界の温帯から熱帯海域に分布する。紀南地方では初ガツオの季節に北上する姿が見られるという。今年もカツオ漁師が確認している。
 大きな体をしているが、餌は浮遊性の小型甲殻類や小魚。おとなしい性格で人に危害を加えることはない。漁師からはカツオを連れてくる魚として「海の神様」とされている。
 大敷を管理する椿水産(愛須彰理事長)によると、定置網は20年ほど前から設置しており、ジンベエザメが入るのは4回目という。
 池田さんは「上から見ると、頭部が幅広いコの字形で上下に扁平(へんぺい)な姿をしているのがよく分かった」と話している。1991年6月、印南町切目崎沖で捕獲され、みなべ町の南部漁港までえい航されたジンベエザメは全長6.5メートルあった。

■関東甲信・北陸・東北南部で梅雨入り(asahi.com)
 気象庁は10日、関東甲信、北陸、東北南部が梅雨入りしたとみられると発表した。
 関東甲信は平年より2日遅く、昨年より12日遅い梅雨入り。北陸は平年と同じで昨年より9日早く、東北南部は平年と同じで昨年より12日早かった。

■琵琶湖:われは湖の子、カヌーで漕破 マキノ東小5・6年生、2泊3日で(毎日jp滋賀)
◇54キロ2泊3日で
 小学生たちが琵琶湖西岸54キロを2泊3日でカヌーで漕破(そうは)へ−−。高島市マキノ町海津の市立マキノ東小(川崎功校長、児童109人)の5、6年生33人が9日朝、五十数キロ北の母校に向けて大津市今堅田3の琵琶湖大橋西詰の湖岸をスタートした。9艇が、各艇で2人ずつ交互に交代しながら、進み続ける。今年で9回目だが、初めて母校を帰着点とする2泊3日のコースをとり、11日昼ごろゴールする予定だ。
 同小のカヌーは2人乗りで「ゆりかもめ」と命名された12艇。児童らはこのうち9艇を使う。5、6年生計33人を2グループに分け、教師や保護者にも加わってもらって、途中20地点の岸辺で交代しながら、交互にこぎつないで母校を目指す。陸上の児童らはバスで次の中継地へ移動し、交代を待つ。
 1日目は27キロ先の高島市の萩の浜へ。2日目はさらに14キロ先の同市新旭町の針江浜へ。3日目にさらに13キロ北上し、学校正門前水路の専用桟橋にゴールする。
 湖まで数十メートルの同校では、カヌーが盛ん。高学年児童が低学年を同乗させるなどして早くから体験している。「琵琶湖西岸カヌー漕破」は、学校前から大津市へ向けての2泊3日と、高島市内で折り返す1泊のコースを隔年で採用してきたが、母校帰着の方が感動が大きいと、初めて大津市から母校に帰るコースをとった。
 この日、スタート地点では、ライフジャケット姿の児童らが「最後までこぎきるぞ」と決意やイラストを描いた小さなボードをカヌーに掲げ、「ファイト、一発」などと気合を入れた。曇り空で湖面も穏やか。カヌー歴25年の川崎校長の艇を先頭に、保護者らのボランティア艇などに守られてこぎ出した。
 交代地点では、児童らがゴミを拾い集めるなど湖岸を清掃しながら待機。カヌーの隊列が見え出すと、「頑張れー!」と声を張り上げていた。こぎ終わった児童は「手が痛くなったけど大丈夫です」と笑顔で話していた。【塚原和俊】

■琵琶湖西岸50キロ カヌー漕破へ マキノ東小5・6年生出発(京都新聞電子版)
 カヌーで琵琶湖西側を漕破(そうは)するマキノ東小(高島市)の恒例行事が9日、2泊3日の日程で始まった。5、6年生32人が元気よく琵琶湖大橋を出発した。
 夢や目標を持つ心をはぐくみ、自然の素晴らしさを感じようと、毎年行っている。
 2班に分かれた児童たちは2人乗りのカヌーとバスでそれぞれ出発した。2〜3キロごとにカヌーを交代し、約50キロ先の同小前のゴールを目指して「いち、に」と息を合わせてパドルをこいだ。11日昼ごろに到着する予定。
 休憩地点の近江舞子水泳場で、6年の奧野青空くん(11)は「肩が疲れたけど、スピードが出ると楽しい」と笑顔で話していた。

■琵琶湖54キロ縦断 カヌー“冒険”出発(Yomiuri On Line滋賀)
高島・マキノ東小児童30人
 高島市マキノ町海津の市立マキノ東小学校の5、6年生約30人が9日、2泊3日の日程で、大津市の琵琶湖大橋から同小前までの湖上約54キロを、カヌーで縦断する“冒険”に出発した。
 子どもたちに、カヌーを通じて古里の自然の素晴らしさを再認識し、環境保護の大切さを学んでもらおうと、同小は約10年前から「自然教室」と称して実施している。
 児童らは二人一組で9艇のカヌーに乗り込み、午前8時に琵琶湖大橋を出発。近江舞子水泳場などを経て約8時間後、出発地点から26・7キロ離れた初日の最終地点・萩の浜(高島市勝野)に到着した。5年生の磯野陽希君(11)は「琵琶湖の水は少し濁っていた。古里の湖を大切にしていきたい」と話していた。
 2日目は午前7時に萩の浜をスタート。午前中に針江浜(同市新旭町)までの12・9キロを漕ぎ、午後からはヨシ群落や水草などを観察する。3日目は、今津浜(同市今津町)を経由し、14キロ先のゴールを目指す。

■アジサイ 雨に映える/県内梅雨入り(asahi.com滋賀)
 県内は9日、梅雨入りした。高島市今津町今津の市道沿いには、梅雨入りに合わせたかのようにアジサイが咲き出し、カタツムリも姿を現した=写真。彦根地方気象台によると、今後1週間は曇りや雨の日が多くなる見通しという。

09/06/09

■霞ケ浦導水事業、完成水路を13年放置 工費175億円(asahi.com)
 茨城県の霞ケ浦と利根川、那珂川を2本の地下トンネルで結ぶ霞ケ浦導水事業で、利根川側の水路が完成後13年間、一度も使用されていないことが分かった。国土交通省は霞ケ浦の水質浄化や流域の渇水対策を目的としているが、同川の渇水時も稼働させていない。那珂川側では、流域の漁業協同組合がアユの生態系破壊などを理由に工事の差し止め訴訟を起こしており、事業の必要性が問われている。
 未使用の施設は、利根川と霞ケ浦で相互に水を送ることができる利根導水路(全長2.6キロ)。175億円をかけ96年3月に完成した。国交省が03年にまとめた内部資料などによると、年間3.1億トンの送水能力がある利根導水路を完成直後から先行利用した場合、霞ケ浦の湖水を6回入れ替える水量が確保できた、とされている。
 ところが、利根導水路は現在、共同事業者の水資源機構が一部を水道事業のために利用しているだけで、国交省の使用実績はゼロだ。利根川が渇水し、48日間の取水制限が出された04年夏も、霞ケ浦から送水しなかった。また、霞ケ浦の浄化目的で利根川の水を送ったこともないという。
 完成水路の放置について、国交省霞ケ浦導水工事事務所は朝日新聞の取材に「導水事業全体が完成しているわけではないので、施設を稼働させることは考えていない」と説明している。計画当初は93年度に全体が完成しているはずだったが、工期が3回にわたり延びたことも影響していると見られる。
 全体の導水工事が完成しても、霞ケ浦が浄化できるか疑問視する声もある。霞ケ浦が利根川河口と合流する地点には45年以上前から、国交省が設置した常陸川水門がある。水門は霞ケ浦の淡水化が目的で、海水の逆流を防ぐためにほとんど閉鎖されている。このため、茨城県内水面水産試験場の元場長、浜田篤信氏は「霞ケ浦に利根川や那珂川から水が送られても、湖水が循環して水質が浄化する環境にはほど遠い」と指摘する。さらに、異質の水が混じり合うことで、環境への影響が懸念されるという。
 那珂川と霞ケ浦を結ぶ那珂導水路は、地元漁協の反対により、那珂川に設置する取水口工事が手つかずになっている。那珂川は天然アユの漁獲高が全国一のため、流域8漁協は「アユなどに回復しがたい深刻な被害を与え、漁業権の侵害にあたる」として3月、工事の差し止めを求めて提訴。第1回口頭弁論は10日、水戸地裁で開かれる予定だ。
 公共事業と環境の価値について詳しい早稲田大政治経済学術院の栗山浩一教授は「完成した公共事業が長期間放置されている状況から見ると、税金の使われ方に問題がある。環境への影響を含め、完成した施設を評価する必要がある」と話している。(鈴木逸弘)

■琵琶湖54キロ カヌーで冒険の旅(asahi.com滋賀)
【マキノ東小5・6年生33人/きょう出発「最後までがんばる」】 
 高島市マキノ町海津の市立マキノ東小学校の5、6年生33人が9日、琵琶湖大橋から同小までの湖上(約54キロ)を2泊3日かけてカヌーで縦断する冒険に出発する。8日午後、乗り込む9艇のカヌーを磨き、オールの点検を終えた児童らは「あきらめずに最後までがんばるぞ」と誓った。
 児童らは9日午前8時、琵琶湖大橋の西岸(大津市今堅田3丁目)を2人1組で出発する。1日目は萩の浜(高島市勝野)までの26.7キロを、1時間ずつ交代しながら漕(こ)ぐ。2日目は午前7時に再び漕ぎ出し、針江浜(同市新旭町)までの12.9キロを進んで正午前に到着。午後は針江浜でヨシ群落や水草などの環境学習をする。
 3日目は今津浜を経由して、小学校までの14キロを力漕(そう)する。児童らが漕ぐカヌーの周りを保護者や学校の地域サポーター、県立大の学生ボランティア、救助艇など約10艇が伴走して見守る。
 湖岸にあるマキノ東小は、特色ある活動の一つとして00年度から水辺活動や琵琶湖学習、ゆとりの時間をいかした「カヌー学習」を採り入れている。4月中旬には5、6年生が低学年の児童を乗せる「カヌー開き」をして楽しさを分かち合った。

■梅雨入り:東海以西で、平年より1〜11日遅く(毎日jp)
 気象庁は9日、東海、近畿、中国、四国、九州の各地方が梅雨入りしたとみられると発表した。沖縄と奄美地方に続く梅雨入りで、それぞれ平年より1〜11日遅く、昨年より12日遅い。
 梅雨入りが遅れた要因について、気象庁は「太平洋高気圧の勢力が平年に比べて弱く、梅雨前線が押し上げられずに日本列島から離れていたため」と説明している。各地方は今後1週間、曇りや雨の日が多い見込み。関東甲信地方は11日にも梅雨入りする見通しだという。

■近畿地方など西日本が梅雨入り(asahi.com関西)
 気象庁は9日、近畿地方をはじめ、九州から東海の各地方が梅雨入りしたとみられると発表した。
 大阪管区気象台によると、近畿地方の梅雨入りは平年より3日遅く、昨年と比べると12日遅いという。向こう1週間も、梅雨前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多くなる見込みで、7月前半までの降水量は平年よりやや少ないとみている。

■琵琶湖のアユ遡上、計算でピタリ 県水産試験場研究員(asahi.com関西)
 琵琶湖のアユが川を遡上(そじょう)する時期や量を予測する計算式を、滋賀県水産試験場の研究員酒井明久さん(42)が編み出した。湖の水温やアユの大きさなどのデータを数値化し、はじき出す。遡上のXデーや量は毎年大きく変動するため、正確な予測は水産資源の管理に役立つ。
 琵琶湖のアユは秋に孵化(ふか)して川を下り、冬は湖で過ごす。遡上は例年3〜5月に始まり、産卵期の秋まで半年にわたって続く。漁師は毎年、河口付近に「ヤナ」と呼ばれる仕掛けを作りアユを待つが、遡上時期には幅があり大きな関心事だった。
 酒井さんは「湖のアユが大きい年は遡上が早く、量も多い」と考え、琵琶湖のプランクトン量、湖の定置網にかかったアユの平均体長、水温などのデータを分析。それらを係数化してかけあわせたものを、琵琶湖西岸に注ぐ安曇(あど)川の過去14年分の漁獲実績と照らし合わせ、1日の漁獲量が100キロを超える「遡上開始日」を導く式を完成させた。
 初めて予測した昨年は、開始日を「4月20日」とはじき出し、実際にこの日漁獲量が初めて100キロを超えた。毎年100万匹単位で変わる遡上数も予測(261万匹)とほぼ一致する274万匹だった。
 今年は「5月2日」に始まり、6月までに199万匹が遡上すると予測。地元の北船木漁協によると、3月下旬から1日数十キロ単位で遡上が始まり、一時途絶えた後の4月30日、一気に100キロを超えるアユが上がってきた。それ以降も1日200〜500キロの漁獲が続いたという。
 酒井さんは研究成果を3月の日本水産学会で発表。今年の開始日についても「誤差の範囲内で上出来」と評価し、「琵琶湖を代表する水産資源のアユを安定的に管理することに役立てたい」と話す。琵琶湖のアユは、全国の河川で放流されるアユの約2割を占めているという。(大高敦)

■琵琶湖の外来魚をペットフードに 近江八幡・沖島の住民ら計画(京都新聞電子版)
 琵琶湖の漁業に深刻な影響を与えているブラックバスやブルーギルをペットフードに加工し販売する計画を、漁業が盛んな近江八幡市沖島の住民らが進めている。漁以外の雇用創出と駆除の一石二鳥を狙う計画で、年度内の発売を目指す。
 計画では、価格の高いペット用おやつを外来魚で作る。島内に加工場を設け、沖島の木で薫製にして特有の臭みを封じる。事業が軌道に乗れば3、4人の雇用を創出でき、漁以外の新たな産業になると見込む。
 ブラックバスやブルーギルは高タンパク低脂肪のためペットの健康に良いといい、高級ドッグフードの材料として販売する計画もあり、県外の製造会社に取引を打診している。
 沖島のまちづくり団体「沖島21世紀夢プラン推進委員会」が計画を進め、同市の環境技術企業「日吉」が商品開発、販路開拓で協力する。
 沖島では年50〜60トンの外来魚が捕獲されるが、ほとんどは県が買い取り、肥料になっているという。また、漁業環境の悪化や高齢化で漁師が減り、島の活力低下が課題になっている。
 同委員会の川居初朗委員長は「島は人口が最盛期から半減し過疎化が進んでいる。活性化へ漁以外の新たな雇用の場をつくりたい」と話す。日吉の梶田由胤係長は「食の安全が問われる中、琵琶湖産を前面に出すことで大手メーカーの商品と競える」と期待している。

09/06/08

■琵琶湖に男性の水死体(msn産経ニュース)
 8日午前8時20分ごろ、大津市浜大津の琵琶湖の大津港近くに人が浮いているのを、観光船の従業員が見つけ、110番した。
 大津署によると、60〜70歳の男性で死後1〜2日たっていた。水死とみられ、外傷や着衣の乱れはなかった。身長約165センチでベージュ色の上下姿。同署が身元を調べている。

■大津港に男性の遺体 目立った外傷なし(京都新聞電子版)
 8日午前8時20分ごろ、大津市浜大津5丁目の大津港桟橋近くの琵琶湖に男性の遺体が浮いているのを近くの会社員が見つけ、110番通報した。大津署が身元の確認を急いでいる。
 同署によると、男性は白髪交じりの短髪で60−70歳ぐらい。身長165センチ、体重50キロほどで、ベージュの上着とズボン、白いカッターシャツを着ていた。目立った外傷はなく、死後1−2日経過しているという。

■カミツキガメ:大物40センチ、中2池で釣り上げる 堺(毎日jp)
 7日午後6時45分ごろ、堺市北区北長尾町の池で、近くに住む中学2年生の男子生徒(14)が釣りをしていたところ、釣れたブルーギルに見慣れないカメがかみついて一緒に上がってきたことに気づいた。男子生徒はすぐにカメを足で踏みつけ、そのまま110番通報。約5分後、駆けつけた大阪府警北堺署員が捕獲した。
 北堺署によると、特定外来生物として原則として飼育などが禁じられているカミツキガメとみられる。体長は約40センチ。弱っている様子だという。【渋江千春】

09/06/07

■池でカミツキガメ?釣れる 大阪・堺(msn産経ニュース)
堺市内で捕獲され北堺警察署で保護されているカミツキガメとみられるカメ=7日午後10時37分、大阪府堺市(大塚聡彦撮影)堺市内で捕獲され北堺警察署で保護されているカミツキガメとみられるカメ=7日午後10時37分、大阪府堺市(大塚聡彦撮影)
 7日午後6時45分ごろ、堺市北区北長尾町の楠本池で、釣りをしていた同市内の男子中学生(14)から「魚を釣ったら大きなカメが一緒に釣れた」と110番があった。駆けつけた北堺署員が、カミツキガメとみられるカメ1匹を発見、捕獲した。
 同署によると、捕獲されたカメは体長約40センチ、幅約25センチ。カミツキガメは無許可飼育が禁じられた特定外来生物に指定されており、人の指をかみ切るほど強いあごを持つとされる。
 飼い主に捨てられたか逃げだしたとみられ、同署は拾得物としてポリバケツに入れて保管。元気のない様子で、かみつくようなそぶりはみせていないという。

■マグロ:異変、値崩れ 景気悪化で需要減 競り残り、卸値2〜3割安に(毎日jp)
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR 生活>
 消費不況を背景に、マグロの価格が値下がりしている。昨年前半は燃料代の高騰を受けた漁船の休漁などで値上がりしたが、昨年秋以降は世界的な景気悪化で反落。国内でも消費者のマグロ離れが顕著になっている。ただ、中長期的にはマグロ資源保護のための漁獲規制強化などで供給減が予想され、景気動向次第では再び高騰に転じる可能性も指摘されている。【大塚卓也、窪田淳、太田圭介】
 4日午前5時半、東京都中央区の築地市場。体育館ほどの広さの競り場に最高級のクロマグロや大衆向けのメバチなど千数百匹の冷凍マグロが並ぶ。競りの開始を告げる鐘とともに競り人の威勢のいい声が響き、仲卸業者が応札額を指のサインで提示。競りは1時間足らずで終了したが、100匹を超えるマグロが売れ残った。
 残ったマグロは相対取引に回る。出荷業者と仲卸業者や大手スーパーなどのバイヤーが個別交渉し値決めする仕組みだ。市場関係者によると、相対取引では競り値より2〜3割安くなることもあるが、最近はこんな光景が目立つという。
 大手スーパー、イトーヨーカ堂を運営するセブン&アイ・ホールディングスの幹部によると、冷凍マグロの売り上げはここ数カ月、前年同月比で1割弱の減少が続いている。店頭での価格は「卸売価格が急騰した昨年前半には利幅を抑えて対応したため、卸売価格が下がった今でもほとんど変わっていない」という。「しかし昨年秋以降、消費者の節約志向が強まり、『高い』というイメージが定着しているマグロから、より低価格の魚にシフトしている」という。
 実際、安いタコ、ホタテ、サケなどの売り上げは前年比2ケタの伸びが続いている。同じマグロでも安いキハダは特売商品として人気があるという。
 価格下落の背景には供給過剰もある。昨年前半までは中国、ロシアなどの新興国や欧州の魚食ブームで、世界的にマグロの価格が上昇。日本の商社や水産会社も海外の業者に対抗してマグロを買い集めた。ところが、昨年9月のリーマン・ショックを機に、高値を支えた欧州などの投機資金が収縮。「不良在庫と化した冷凍マグロを処分する動きが強まっている」(大手水産会社幹部)という。
◇規制強化、廃業者増 再び高騰も
 昨年5〜9月のマグロ高騰を招いた直接の原因は、高い燃料代で採算が悪化したマグロ漁船の休漁だ。遠洋マグロ漁業団体「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」は同年8月から2年間の部分休漁に踏み切り、中国、韓国、台湾でも休漁の動きが広がった。このため、8月には築地市場でクロマグロの平均取引価格が1キロ=4171円と急騰した。しかし、10月以降は反落し、クロマグロの価格は今年に入って3300〜3600円程度と低迷。昨年5〜11月に1000円を超えていたメバチの価格も5月末に800円台(中心価格)まで落ち込んだ。
 ただ、「大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)」が東大西洋と地中海で09〜11年のクロマグロ漁獲枠を2割削減するなど、今後の規制強化を考えると、安値が続くとは限らない。水産庁は減船に取り組み、後継者不足による漁業者の廃業も相次いでいる。
 中国や欧米でマグロ消費は定着しており、持続可能なマグロ資源の利用に取り組む国際団体「責任あるまぐろ漁業推進機構」の原田雄一郎専務理事は「景気が回復すればマグロ人気は復活する。長期的には価格が上昇する可能性は高い」と話している。

■琵琶湖3か所で外来魚駆除の釣り大会開催…滋賀(Yomiuri On Line関西初)
 琵琶湖の環境や生態系を壊す外来魚を、釣りを楽しみながら駆除しようという「びわ湖外来魚駆除釣り大会」(豊かな湖(うみ)づくり推進委員会など主催)が滋賀県東近江、彦根、草津市の3会場で行われ、県内外の多くの人が釣りを楽しんだ。
 草津市下物町の烏丸半島の湖岸では、家族連れら約360人が参加。釣りざおを借り、ミミズなどを餌に、ブラックバスやブルーギルを釣っていた。
 京都市左京区から訪れたのは勤務医並河東明さん(42)家族4人。長男の瑛律君(7)は「琵琶湖で釣りをするのは初めて。ブルーギルを釣ってみたい」と笑顔で話していた。
 7日には余呉町の余呉湖ビジターセンターで、7月20日には近江八幡市の八幡堀一帯でも開かれる予定。参加費無料。問い合わせは県水産課(077・528・3874)。

09/06/06

■潮岬測候所が10月廃止 100年の歴史に幕(紀伊民報AGARA)
 気象庁は5日、和歌山県串本町の潮岬測候所など全国10カ所の測候所を今年10月1日に廃止し、機械による自動観測に切り替えると発表した。潮岬測候所は約100年の歴史に幕を閉じる。
 気象庁は国の行政機関の定員純減のため、2010年度までに全国の測候所を原則廃止する方針。1996年度以降、自動観測システムの整備による測候所の無人化を進めており、これまでに全国78カ所の測候所を廃止している。 今回廃止が決まった測候所は潮岬のほか、北海道の浦河、山形県の酒田、東京都の大島、三宅島、八丈島、長野県の軽井沢、長崎県の厳原、福江、熊本県の阿蘇山。残る測候所は帯広や千葉、山口など全国で8カ所。
 潮岬測候所は1912年、文部省所管の中央気象台付属潮岬測候所として開設。61年に高層課を新設し、現在は業務、技術と合わせて3課ある。職員は20人。地上と高層の気象観測を行い、気温や気圧、湿度、風向などを調べている。
 測候所の廃止に伴い、観測データなど気象情報の提供や解説は、和歌山地方気象台が行うとし、地域での防災気象情報の提供に支障はないとしている。
 和田高秀所長は「合理化は時代の流れで、効率的に人を配置する。気象庁としては、和歌山地方気象台の人を強化して、県民を守る上での災害情報の発信などを手厚くする。観測は新しい技術で続けていくのでご理解を頂きたい」と話している。
地元は存続求める
 一方、台風銀座で、巨大地震の発生も予想される地元では、防災サービスの低下を不安視する声もある。
 串本町と古座川町の両議会は2008年3月、測候所を存続させ、地域の防災、気象センターとして整備拡充することを求める意見書を可決、内閣総理大臣、衆参両院議長あてに提出していた。
 全気象労働組合関西地方本部潮岬分会は「これまで通りの防災サービスは難しい。潮岬は東南海・南海地震に対して、最前線の気象官署で地域住民の期待が大きい。地元と協力して、最後まで測候所の存続と機能強化を求めていきたい」と反発している。

■コクチバスの卵駆除や防止ネット 環境省が地元に対策提示(Chunichi Web)
 肉食の外来魚で在来種への影響が指摘されているブラックバスの一種「コクチバス」について、環境省長野自然環境事務所は6日までに、長野県の野尻湖や仁科三湖周辺で、卵を駆除したりネットを設置したりするなどの防除策をまとめ、長野県や漁協などに示した。
 同事務所は「広域的なネットワークをつくって防除する必要がある。これらの情報を共有することで効果が見込める」としている。
 新潟県の関川でこれまで確認されているコクチバスは、生息地である野尻湖から池尻川を通じ、長野県境を越えて移動したとみられ、アユやヤマメなどへの漁業被害が懸念されている。
 対策によると、野尻湖では池尻川への流出口部分の産卵床の卵を駆除。池尻川では、野尻湖からの流入口近くに稚魚流下防止ネットを張るほか、上流から中流では網や釣りで集中捕獲する。また池尻川下流の関川との合流地点付近では、ネットや電気ショッカーによる駆除に効果があるとした。(共同)

09/06/04

■トビウオの季節到来 串本で水揚げ(紀伊民報AGARA)
 「トッピー」の愛称で呼ばれる串本町の魚、トビウオの漁がシーズンを迎え、連日、串本漁港で水揚げが続いている。
 漁場は主に潮岬沖で、刺し網や大敷き網で捕っている。多い日で約2トン、平均約1・5トンの水揚げがある。体長は約30センチ。和歌山東漁協によると、1キロ当たり、大敷き網で捕ったので250〜300円、刺し網で110〜170円という。
 トビウオ漁は春から秋まで通してあり、年間200トンほどの漁獲がある。昨年は水揚げが80トンほどと異常に少なかった。今年は5月20日ごろから、刺し網漁が始まり、5月中に合計約20トンの水揚げがあった。
 3日午後に水揚げした地元漁師によると、刺し網(長さ約400メートル)を入れて、30分から1時間流して捕るが、多い時は、2000匹ほど掛かることもあるといい「1匹ずつ手作業で外している。大変」と話した。
 水揚げされたトビウオは、8割ほどが県外に出荷されるが、町内の料理店では、刺し身や酢の物、トッピー丼など、工夫を凝らした料理を出している。
 トビウオのまとまった水揚げがあるのは県内でも串本町だけ。町商工会関係者らが「くしもとトッピー倶楽部」をつくり、トビウオの町おこし活動をしている。

■バーベキュー専用エリア来年も 大津市、なぎさ公園に先月まで試設(京都新聞電子版)
 大津市は、湖岸のなぎさ公園に試験的に5月末まで設けたバーベキュー専用エリアについて、「一般の公園利用者とのすみ分けはうまくいった」として、今後、有料化など運営手法や開設期間などを再検討したうえで、来年度以降の実施も前向きに検討する。
 同公園では通常、たき火行為は禁止されている。しかし、春の行楽シーズンを中心に、バーベキュー客が後を絶たないことから、市は4月29日から5月末までの間、同公園内のサンシャインビーチ(同市由美浜)に専用エリアを設けた。
 市のまとめでは、期間中計371組が利用。最も多かった5月3日に83組、計745人が利用するなど、ゴールデンウイーク中が利用の8割を占めた。期間中は公園内に警備員を巡回させ、バーベキュー客を同ビーチに誘導、他の利用者とのすみ分けを図った。
 市公園緑地課は「バーベキューを受け入れつつ、一般の人たちのそばでの火の使用や、近隣マンションなどへの煙の影響は回避できた」としている。

■在来魚、最大の脅威は地形改変 琵琶湖・淀川水系 分析で判明(京都新聞電子版)
 琵琶湖・淀川水系の在来魚を脅かすさまざまな要因のうち、河川改修など地形改変が最も広範な種に悪影響を与えていることが各種レッドデータブックの分析で分かった。次いで外来魚の影響が大きく、在来魚保護には両面で対策が求められることが浮き彫りになった。
 琵琶湖環境科学研究センターの西野麻知子総合解析部門長が、環境省や滋賀、京都、大阪の3府県のレッドデータを分析した。絶滅危ぐ種などに位置づけられた計42種の記述から、生存を脅かす要因を河川改修▽外来魚▽水位操作▽水質汚濁▽乱獲−などに14分類した。
 河川改修や湖岸改変、ほ場整備など地形改変が要因とされた種は、ニゴロブナやヤリタナゴ、メダカなど最多の35種に上った。地形改変による湖岸や川底の単調化、水路と田んぼの分断で、多くの種の産卵や生育の場が失われている現状が明らかになった。
 次いで外来魚のオオクチバスとブルーギルに食べられたり、えさや住みかを奪われている種がホンモロコやイタセンパラなど29種あった。
 滋賀では琵琶湖の水位操作の影響がニゴロブナなど4種で指摘された。一方で水質汚濁の影響は京都、滋賀ではスナヤツメなど2種にとどまり、大きな危機要因とはなっていなかった。
 全魚種とも脅威は一つではなく、外来魚と地形改変など複数が組み合わさっていた。西野部門長は「地形改変で在来魚が減ったところに、外来魚が追い打ちかけている。外来魚駆除に加えて地形修復を進めないと、本当の保護につながらない」と指摘している。

09/06/03

■迷いクジラ自力で外洋へ(紀伊民報AGARA)
 和歌山県田辺市新庄町、内の浦湾に迷い込んでいたマッコウクジラが2日午後、自力で田辺湾から外洋に出た。県の監視船が、白浜町の番所鼻から西に約4キロ沖で、クジラが海に潜ったのを確認した。見守りを続けていた関係者は「奇跡だ」と喜んだ。専門家は「これだけ大きいクジラが、迷い込んでから20日もたって外洋へ出ることは全国初ではないか」と話している。
 市の対策本部によると、海に潜ったクジラを監視船が見たのは2日午後2時25分ごろ。連絡を受けた対策本部長の福井量規産業部長らが渡船で現場へ向かい、30分ほど探したが見つからなかった。
 クジラは2日午後1時ごろ、田辺湾の神島付近から外洋に向けて泳ぎ始めた。これまでのように頭の方向を変えることはほとんどなく、速度も時速10〜15キロと「相当な速さ」(担当者)だったという。
 支援アドバイザーを務めていた日本鯨類研究所(東京都中央区)の石川創次長(49)は「偶然、外洋へ出たという見方も捨てきれないが、(異常がある可能性を指摘していた)耳が治った可能性の方が高くなった。人とクジラにとって、最高の形で終えることができた」と話した。
 同じく支援アドバイザーだった三重大学大学院(津市)の吉岡基教授(50)も「偶然か聴力の回復」という石川次長と同じ見解を示した上で「これまでは数日で出て行くか死んでしまうか、人が出すかだった。今回は極めてまれなケース」と述べた。
 マッコウクジラは5月14日朝、内の浦湾に迷い込んだ。雄で体長約15メートル、体重は推定50トン。浅瀬で動くことが少なくなり、餌もとれずにやせてくるなど衰えが目立っていた。そのため、対策本部では死んだ場合の措置も検討し始めていた。
 クジラが無事に外洋へ出たことを受け、福井本部長は「多くの皆さまが望んだ結果となり、大変うれしく思っている」とのコメントを出した。まだクジラが戻ってくる可能性もあるため、対策本部の解散は「急がない」と話している。
市を挙げて対応
 市が対策本部を設置したのは、クジラが迷い込んだ翌日の5月15日。クジラが嫌うという金属音や放水で外洋へ追い出そうと何度か試みたが、強引に出そうとする試みはしなかった。過去、他県で迷い込んだクジラを追い出そうとした際に、死者が出たケースもあったからだ。
 市を挙げての対応だった。動員数は、部課長級約100人を含む460人(延べ人数)。「そこまでやる必要があるのか」「何とかして外へ出してやれないか」という声が聞こえる中、24時間態勢での見守りを2週間以上続けた。「見物人の事故はなかったし、心配していたクジラに危害を加えられることもなかった。できる限りのことはやったつもり」と対策本部の職員の一人は話す。

■四国の水がめ早明浦ダム、早くも取水制限 貯水率62%(asahi.com滋賀)
 四国の水がめ、早明浦(さめうら)ダム(高知県)の貯水率が低下し、四国4県や国土交通省などでつくる吉野川水系水利用連絡協議会は3日午前9時から取水制限を始めた。香川県向けで20%、徳島県向けで13.9%削減している。取水制限は3年連続で、75年のダム供用開始以降、5月下旬だった07年に次ぐ2番目の早さ。
 国交省四国地方整備局によると、3日午前0時現在の貯水率は62.2%で、平年値95.6%を大きく下回っている。「しばらくまとまった雨が降る可能性は低く、取水制限に踏み切った」という。
 香川県は3日午前、県庁内のトイレや給湯室の約300カ所のバルブを絞り込み、蛇口をひねっても水が出にくいようにした。県関連施設の噴水も停止。高松市は節水を呼びかけるステッカーを公用車464台のドアなどに張った。

■暑い これに限る(asahi.com滋賀)
【大津で真夏日】
 2日の県内は、移動性の高気圧に覆われて青空が広がった。彦根地方気象台によると、この日の最高気温は大津市で30.4度と、真夏日を記録。彦根市でも28.8度と今年一番の暑さとなった。
 大津市浜町の琵琶湖ホテル屋上の「アウトドアバーベキュー星」は、1日から今季の営業を始めたばかり。この日も早速、会社員のグループなどが訪れ、夕暮れの琵琶湖を眺めながらビールやバーベキューを楽しんでいた=写真。6月中は完全予約制で営業している。

■ボールに入り琵琶湖水中観察 大津の環境学習が好評(Chunichi Web滋賀)
 大きなビニールボールに入り、水上をぷかぷかと浮かんで琵琶湖を感じてみませんか−。イタリアで開発された「ウォーターボール」を使った環境学習プログラムに、大津市のアウトドアスポーツクラブが取り組み好評だ。
 ボールは直径2・5メートル、厚さ約0・5ミリの塩化ビニール製。定員2人。ファスナー付きの入り口から乗り込み、送風機で空気を入れ膨らませて水に浮かべる。
 乗り心地はまるでウオーターベッド。湖面の波をとらえて穏やかに揺れ、水音がボール内で反響し、別世界にいるよう。ボール越しに水中を観察することもできる。
 そんなボールを活用しようと、アウトドアスポーツクラブ「オーパルオプテックス」と、ボールの普及を図る「NWWA日本ウォーターウォーク協会」が手を組んだ。
 湖岸近くで水上歩行を楽しんだ後、沖合に。ボール内から水中を撮影し岸辺から眺めるだけでは気付きにくい水の濁り具合を学ぶ。岸で採った植物や貝殻を見ながら、水辺の生きものが水を浄化する働きなども実感できる。
 密閉されているので、遊べるのは1時間までだが、参加した大阪市の小学4年越田菜穂さん(9つ)は「ウォーターボールで歩くのがおもしろかった」とにこにこ顔。
 同協会の御舩泰秀理事長(48)は「琵琶湖を知ることで、環境問題にも関心を持つきっかけになれば」と話している。
 問い合わせはオーパルオプテックスまで、フリーダイヤル(0120)176688。

■よみがえれ、諏訪湖 漁獲再生に全力 長野(msn産経ニュース)
 漁獲量の激減に主力産品だったワカサギ卵の不調−。長野県の中心にある諏訪湖で今、漁業が崩壊しつつある。大きな赤字を抱えた地元の漁協では、民間企業の出身者を組合長にすえた。かつての湖水を取り戻し、釣り人を呼び込むため、新しいけど懐かしい湖の姿を取り戻す取り組みをスタートさせた。(高砂利章)
 昭和55年に215トンあったワカサギ漁獲量は13トン、61トンだったコイは1・7トン、13トンあったフナがゼロ。昭和45年には計60トン近くあったシジミなど貝類も今は漁獲量ゼロ−これが諏訪湖漁業の現状である。
 また、この6年で主力産品となっているワカサギ卵が出荷できないという異常事態が3回発生した。産卵のために流入河川を遡上(そじょう)するワカサギが激減したためだ。
 漁獲量激減やワカサギ採卵事業の不調で、諏訪湖漁協の財政状況は急速に悪化。5期連続の赤字が続き、昨年初めの決算期には累積赤字は約7600万円にまで膨らんだ。
 大きな改革がなければ黒字転換は不可能という判断から、「民間企業の感覚」を期待され組合長に就任したのが藤森貫治さん(64)。父親は諏訪湖で漁師をしていたが、本人は製薬会社の総務・管理部門で定年まで勤めた。
 新組合長は就任後間もなく、理事会の諮問機関として会計のプロなどを含む経営改革委員会を設置。その答申をもとに、職員削減などで経費削減を図る一方、湖産魚類の販売展開で増収につなげ、平成20年2月から21年1月までの第61期決算は、純利益550万円と6期ぶりの黒字決算とした。
 今期事業としては新たにワカサギを使った新商品開発、江戸時代は諏訪湖周辺で食べられていたフナずしの復活、地元ホテルとの連携で諏訪湖産魚類を使った料理コース展開などに取り組むが、このような漁協内の短期的な財政改善に加えて取り組みを深めているのが、諏訪湖を昔の姿に取り戻す再生事業だ。
 なぜ、漁獲高がここまで落ち込んだのか。水質が改善された今、漁協が注目するのは諏訪湖の底。“暴れ天竜”と呼ばれた天竜川の首根っこを押さえコントロールを容易にするため昭和63年に現在の形が完成した釜口水門(岡谷市)。漁協の分析では、現水門の稼働に伴い湖底付近で水の動きがなくなり、無酸素化。貝も虫も住まない“死の水底”と化しているという。
 諏訪湖漁協などは昨年末、上下2段ある水門ゲートのうち下段から放水すれば、湖底に流れが生まれ無酸素状態が改善されるとして、下段ゲートによる放水を要望したが、水門を管理する県建設事務所は「コンピューターでシミュレーションを行ったが、湖水の動きに大きな変化はない」と拒否。漁協では現在、パイプで湖底に空気を送るなど、別の方策も視野に入れて湖底の無酸素状態改善に取り組む。
 観光面での動きもある。これまで諏訪湖は、古くから続く伝統的漁業を営む漁師を守るため、釣り人のリール使用が原則禁止という全国的にまれな湖だった。湖にはルアー釣りのターゲットとして人気のブラックバスも数多く生息し漁協は駆除を行っているが、リールが使えないため若い釣り人の姿はほとんど見えなかった。
 しかし、地元釣り人からの要望を受けて現在、漁業とぶつからない場所を限定してリール釣りを解禁し、収入につなげる方策を漁協内で検討している。
 「治水と漁業、観光の3つのバランスが取れた湖」(吉澤忍・漁協代表幹事)−。諏訪湖が目指すその将来像は、国内の内水面すべてにとっても大きな示唆に富む。
 高度成長期以降、湖や河川ではダムや水門建設、護岸工事など治水面の事情や水力利用が優先された結果、サケやアユは川をのぼらなくなり、固有の魚類は激減、漁業は大きく衰退した。治水がある程度進んだ今もう一度、漁業が輝きを取り戻し、釣り人ら観光客を魅了する魚が住む水域を必要としているのは諏訪湖だけではないはずだ。

09/06/02

■迷いクジラ外洋へ姿消す 和歌山、19日ぶり(Chunichi Web)
 和歌山県田辺市の内の浦湾に迷い込んでいたマッコウクジラが2日、19日ぶりに自力で外洋に戻った。市の担当者は「望んでいた通りの最善の結果になった」と胸をなで下ろしている。
 市によると、クジラは1日に内の浦湾から外洋に近い田辺湾に出たのが確認されたが、田辺湾内を泳ぎ回っていた。2日午後1時ごろに突然、西に向かって泳ぎだし、午後2時半ごろ、同県白浜町沖3〜4キロで海に潜り姿を消した。市職員らが30分ほど監視船から探したが、見つからなかったという。
 今後田辺湾に戻る可能性もあり、市は引き続き経過を見守っていくとしている。
 クジラは体長約15メートルで体重は約50トンと推定される。5月14日に、浅いところで水深約5メートルしかない奥まった内の浦湾に迷い込んだ。専門家が「聴覚に異常があり、方向感覚を失った可能性がある」と指摘するなど、外洋に戻るのは難しいとみられていた。(共同)

■迷いクジラ20日ぶり外洋へ 和歌山(asahi.com滋賀)
 和歌山県田辺市新庄町の内ノ浦湾に迷い込んでいたマッコウクジラが2日、自力で泳いで外洋に向かい、太平洋に姿を消した。20日間にわたって見守ってきた市の職員らは「早く仲間の元へ戻ってほしい」と胸をなで下ろした。
 市によると、クジラはこの日午後1時ごろ、突然沖に向けて泳ぎだした。1分間に100メートルぐらいの速さで西へ向かってまっすぐ進み、同2時ごろには同県白浜町の番所の崎沖約4キロの太平洋に出た。潜水を繰り返し、寄り添っていた県の監視船はまもなく見失った。
 5月14日に見つかったクジラは、1日には内ノ浦湾を出て、より広い田辺湾内を泳いでいた。クジラの生態に詳しい吉岡基・三重大教授は、潜る前に尾を高く上げる動作をした映像から、深く潜ったと推測。「水深1千メートルぐらいに潜ればエサがあるので、生き延びる可能性はあるのではないか」と話した。

■強風被害額6億1800万円 梅の落果、枝折れ深刻(紀伊民報AGARA)
 和歌山県は1日、5月28日に発生した強風による県内の農業や水産業の被害状況をまとめた。農作物全体の被害額は6億1885万円で被害面積は2166ヘクタール、減収量は1779トンだった。このうち梅の落果や枝折れ被害が最も大きく、4億7252万円に上った。
 県によると、梅は西牟婁振興局管内の田辺市三栖地域や白浜町日置川地域で被害が大きかった。同振興局管内では、梅の栽培面積1751ヘクタールのうち1375ヘクタールに被害があり、減収量は1306トンだった。特に、収穫を間近に控えた南高梅の被害が目立った。枝に残った実にも傷が付き、後から被害が分かる場合もあるという。
 成熟する前に落ちた梅の実は、農協や市場が梅ジュースなどの原料用として買い取っている。通常の青果に比べて品質が低下し、市場価格が安くなるため、梅農家にとっては大きな打撃になった。
 那賀振興局や伊都振興局管内ではモモの落果や枝折れ、品質低下があり、被害額は8568万円。那賀、伊都、西牟婁のスモモは落果や枝折れ、品質低下で被害額は3754万円だった。
 那賀、伊都、西牟婁ではビニールハウスが破損し、被害は6・1ヘクタールで878万円だった。
 水産業では、那智勝浦町で海上の定置網が流出したり、串本町で荷さばき場の天井が破損したりした。被害額は不明。

09/06/01

■田辺の迷いクジラ「脱出」 耳の機能回復か(紀伊民報AGARA)
 田辺市新庄町、内の浦湾に迷い込んだマッコウクジラが1日早朝、入り江から外に出て田辺湾の神島付近まで移動した。直線距離で約3キロ。専門家は「偶然出口を探し当てたのでは」と指摘した上で「耳の機能が回復した可能性はある。完全に回復すれば、餌を求めて外洋へ出て行くだろう」と話した。
 市の対策本部によると、見守りを続ける職員が交代する5月31日午後10時ごろ、クジラの行方が分からなくなった。周辺を探していたところ、1日午前5時ごろ、内の浦湾から直線距離で約4キロ先にある島「トナカ」(通称)近くで泳いでいるのが見つかった。散歩中の男性が発見して市に連絡。船で近づき、職員が迷い込んだクジラと確認した。
 クジラは1日午前10時現在、神島付近を泳いでいる。頭は沖や内の浦湾を向いていて一定ではないが、時折体を沈めるなどして元気よく泳いでいるように見える。
 対策本部の支援アドバイザーを務めていた日本鯨類研究所(東京都)の石川創次長(49)は電話取材に対し「狭い内の浦湾に再び入るよりは、大きな外洋へ出て行く可能性は大きくなったといえる」と述べた。
 方向感覚をつかさどる耳に異常があると指摘していた点については「ここ数日、動きが活発になっているのなら、自然に回復しつつあるのかもしれない」との見解を示した。

■和歌山の迷いクジラ、湾外に脱出 田辺市沖を泳ぐ姿確認(Chunichi Web)
 和歌山県田辺市の内の浦湾に5月14日から迷い込んでいたクジラが無事、湾外に出たことが1日、分かった。市対策本部が明らかにした。
 対策本部によると、5月31日午後10時すぎ、24時間体制で監視していた職員から「クジラの所在が確認できない」と連絡があった。1日午前5時から船で捜したところ、約30分後に田辺市沖2〜3キロを泳いでいるのを確認した。
 5月31日朝には、内の浦湾の奥から沖に400〜500メートル移動し、円を描くように泳ぐなど活発な動きをしていた。
 クジラは体長約15メートル、体重約50トン。(共同)

■定置網とブイが流出 田辺海保注意呼びかけ(msn産経ニュース)
 田辺海上保安部は31日、那智勝浦町宇久井(うぐい)駒埼沖に宇久井漁協が設置していた定置網とブイが流出したと発表した。
 同保安部によると、流出したのは直径約1・4メートルの球形のブイ3基と定置網。ブイは黄色で「宇久井漁業協同組合」と書かれており、29日に同漁協から流出の届け出があったという。同保安部は近隣の漁協などに注意を呼びかけるとともに、捜索にあたっている。

■琵琶湖で行方不明の会社員、無事発見(asahi.com)
 琵琶湖で30日夜から行方不明になっていた大阪市阿倍野区の会社員(58)が滋賀県高島市の約3.6キロ沖で漂流しているのを捜索中の兄らが31日朝、発見し救助した。高島署によると、ライフジャケットを着ていた会社員はカヌーにつかまっていたという。

■不明の釣り客無事救出 滋賀(産経関西)
 滋賀県長浜市沖の琵琶湖で30日夜から行方不明になっていた大阪市阿倍野区の会社員、乾昇二さん(58)は31日午前6時45分ごろ、同県高島市沖約3・6キロで漂流しているのを、捜索していた兄の孝成さん(61)=東京都立川市=に発見され、救助された。昇二さんは転覆したカヌーにつかまった状態で一夜を過ごしており、けがはなかった。
 高島署によると、昇二さんと孝成さんは30日朝、高島市の琵琶湖岸から別々のカヌーに乗って釣りに出発。知人男性と合流し、釣りをしていた。夕方ごろ波が高くなり、孝成さんと男性は引き返したが、昇二さんは1人で残った。

←Before          スクラップブックバックナンバー          Next→