琵琶湖の湖底から
(2008/06)

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08/06/29

■きょうの哀:取材を兼ねて福井県若狭町で料理店も営む旧知の漁師さん…(毎日jp)
 取材を兼ねて福井県若狭町で料理店も営む旧知の漁師さんを訪ねました。目前に広がるラムサール条約登録湿地の三方五湖の一つ、三方湖は「口細(くちぼそ)」で知られる天然ウナギの産地ですが、16年ぶりに湖上に出てびっくり。水草のヒシが一面を覆っていました。実を特産品に、と移植されたそうですが、水面下はブラックバスの格好の餌場だとか。自然に人が手を入れる難しさを感じながら、紛れもない三方産のうな重を頂きました。(福井支局・佐藤孝治)

■ふるさとの逸品:ふなずし(滋賀県) 木桶で2年間塩漬け(毎日jp)
 強烈なにおいで知られる湖国の珍味で、すしの原形とされる「なれずし」の一つだ。古代から日本各地で作られたなれずしは次第に衰退したが、ふなずしは製法と味を守り続けてきた。
 伝統的に琵琶湖でとれる産卵前の天然のニゴロブナが使われてきたが、近年は環境変化などに伴い激減した。滋賀県内の専門店でも天然ものがあまりに少ない年は漬け込みを中止することがある。県内最古、江戸時代の1619年創業の喜多品老舗(高島市)でも、水揚げ量の少なかった02〜03年は予約客限定とした。庶民の食べ物だったふなずしも今では高級品だ。
 フナの内臓を取り出し塩漬けにした後、ご飯に漬けるのが基本だが、漬ける期間などは店や家庭によってさまざまだ。
 喜多品老舗では、代々使われている木桶(きおけ)で2年間塩漬けにする。近江米の飯で1年、さらに新しい飯に漬け替え、できあがるまで3年以上寝かせる。
 女将(おかみ)の北村真里子さんは「ご飯で2度漬け込むと風味がより良くなり、食べやすくなる」と話す。
 そのままおかずにしたり、酒のさかな、お茶漬けなどで食べる。強い酸味とうまみは口に合う人にはたまらないという。
 喜多品老舗は通信販売(電話0740・36・0031)もしている(5250円〜)。他店やふなずしの問い合わせは社団法人びわこビジターズビューロー電話077・511・1530。【大迫麻記子】

■水難防止:子供に呼びかける看板、21カ所に設置−−橋本・恋野地区住民(毎日jp和歌山)
 橋本市恋野地区の住民らが28日、子供たちに水辺の危険な場所で遊ばないよう呼びかける看板を、地区内のため池や川沿いの21カ所に立てた。
 紀の川南岸の田園地帯。大小約50のため池があり、ブラックバスなどが釣れる子供たちの人気スポットも。雑草で堤防と水面との境がはっきりしない所も多く、子供たちが近寄らないようにと橋本署赤塚駐在所連絡協議会(植田健治会長)や恋野小・恋野幼稚園PTAなどが設置した。
 看板は縦60センチ、横40センチの樹脂製。子供がおぼれている絵に「あぶない!ここであそばない」などと書いてある。この日、会員ら約10人が参加し、子供の目線になるようにと鉄柱の高さを調整していた。【上鶴弘志】

■整備不良車検問:マフラー改造/規格外タイヤ… 守山・琵琶湖大橋で県警など(毎日jp滋賀)
 暴走族など違法改造車が出回る夏場を控え、県警と国土交通省近畿運輸局滋賀運輸支局は28日、守山市今浜町の琵琶湖大橋料金所で、整備不良車両に対する合同検問を実施した。同省は6月を「不正改造車排除強化月間」に指定しているが、県警との合同検問は初めて。
 検挙の対象は騒音を起こすマフラー(消音器)改造や、車体外にはみ出す規格外タイヤの使用、また視界が悪くなる運転席と助手席の窓に張られた着色フィルム−−など。
 午前9時から約2時間の検問では整備不良が疑われる車両計31台(乗用車9台、バイク22台)を検査。その結果、県警は道交法違反(整備不良)の疑いで5件を検挙。一方運輸局は、違法な着色フィルムを張っていた車両5台と、ランプに不備があった6台について整備命令を出した。
 検問は今後も実施する方針といい、県警交通指導課は「周囲への迷惑や事故を誘発する可能性が高く、絶対に違法改造はしないでほしい」としている。【豊田将志】

■24時:鉾田・不明の釣り人、遺体で発見(毎日jp茨城)
 27日午後、鉾田市梶山の北浦で釣り人が行方不明になっていた事故で、28日午前9時15分ごろ、現場近くの沖合約20メートル付近で同市青山、無職、樽見尚武さん(62)の遺体が見つかった。樽見さんはコイ釣りをしており、絡まった釣り糸を解こうとして水中に入っていったという。死因は心不全とみている。(鉾田署調べ)

■外来魚の多さ実感 琵琶湖8会場で釣り、110キロ駆除(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖の環境保全と外来魚駆除を目的とした「第18回びわ湖クリーンフィッシング大会」(連合滋賀主催)が28日、大津市や彦根市など県内8会場の湖岸で行われ、388人が参加した。前回のほぼ倍となる、ブルーギルなど外来魚計110・8キロを駆除した。
 家族連れや小中学生が多く参加、釣り上げた外来魚の大きさや総重量を競った。長浜会場では、55センチの大物のブラックバスも。
 大津市打出浜の会場では、85人が参加した。釣り糸を垂らせば数秒で当たりがくるほどで、体長10−20センチのブルーギルを次々と釣り上げていた大津市大萱の会社員、新海恵三さん(23)は「初めてびわ湖で釣りをしましたが、外来魚がものすごく多いのが実感できた」と話していた。
 参加者たちは周辺のごみ拾いを行うなど、環境美化にも一役買っていた。(本安幸則)

08/06/28

■24時:鉾田・北浦で釣り人不明(茨城)
 27日午後3時45分ごろ、鉾田市梶山の北浦を通りかかった男性が水中に入っていく釣り人を発見し、110番した。釣り人は27日午後9時現在、見つかっておらず、鉾田署は釣り人が事故に巻き込まれたとみている。目撃者の証言などから、釣り人は男性で、絡まった釣り糸を解こうとして水中に入っていったという。(鉾田署調べ)

■ふなずし作り、児童が体験 彦根でニゴロブナ手際よく(Chunichi Web滋賀)
 彦根市鳥居本小学校の6年生28人が27日、ふなずし作りを体験した。
 8年ほど前からフナの養殖やふなずし作りに取り組む近くの古川輝秀さん(65)の作業場を訪問。手ほどきを受けた後、琵琶湖で水揚げされて半年ほど塩漬けした体長20センチ前後のニゴロブナを、1人6匹ずつ処理した。
 水を流しながら、たわしやへらでうろこを取り除いたり、卵は残すよう気をつけて体内の塩を洗い流したり。背びれや尻びれも切り取った。緊張していた児童たちも徐々に手際良くなり、丁寧に作業していた。
 一部の児童は、29日に米や塩とともに本漬けも体験する。その後は古川さんが管理し、児童たちが卒業前に食事を楽しむ予定。
 児童たちは3年生のころに作業を見学。古川さんは「6年生になったら体験させてあげる」と約束していたという。(築山栄太郎)

■フナやコイ、稚魚すくすく 草津・下物の湖岸にビオトープ(京都新聞電子版)
 琵琶湖の在来魚の繁殖を目指し、田んぼ型の池を配置したビオトープが、滋賀県草津市下物町の湖岸に完成した。すでにフナやコイが遡(そ)上(じょう)して産卵し、ふ化した稚魚が順調に成育し始め、豊かな漁場として栄えた南湖の再生が期待されている。
 下物ビオトープは、県が湖岸堤の堤脚水路と一体で整備し、4月に運用を始めた。広さ約0・7ヘクタールで、水田のような4つの池を配置。各池は高低差20センチの魚道でつなぎ、湖から外来魚の侵入を防ぐ一方、魚の産卵、成育場所を設けた。
 4月末から県と水資源機構琵琶湖総合開発管理所が週1回、魚の個体数と産卵状況を調査。フナやコイ、ドジョウ、ナマズなどの生息を確認し、フナ類は最大約350匹が見つかった。また、池に設けた疑似水草にはこれら在来魚が多くの卵を産み付けた。
 このほど開かれた観察会では、在来魚の稚魚のほか、ヤゴなど昆虫も確認。多様な生態系をはぐくむビオトープの姿を披露した。
 同市内では、ほかに近江大橋東詰めの新浜町でもビオトープの建設が進んでいる。棚田のように配置した三段の池は1・6ヘクタールもあり、来月中に完成予定。
 県立琵琶湖博物館の前畑政善・上席総括学芸員(水族繁殖学)は「ビオトープは多様な命をはぐくんだかつての湖岸内湖や湿地帯の役割を果たす。水辺と人の関係を見直す契機にもなる」と話している。

08/06/27

■釣り愛好家が「ため池レンジャー」 賛同者募る(神戸新聞ネット版)
 外来魚の密放流やごみの投棄などで荒れた淡路島のため池の環境をよみがえらせようと、地元の釣り愛好家らが「ため池レンジャー」を発足させた。ため池の美化、保全にボランティアで協力する試み。「釣りを末永く楽しんでいくためにも」と、賛同者を募っている。(今福寛子)
 洲本市のヘラブナ釣り愛好会「淡路源五郎迷同人会」(米田忠弘会長)の有志を中心に六人で発足。きっかけは「ため池で釣りができなくなるのでは…」という危機感だった。
 淡路島には全国でも有数の約二万以上のため池が点在。週末には、ブラックバスやヘラブナ釣りの人でにぎわう。だが、ため池は複数の田主が管理する私有地で、一部の釣り人の迷惑駐車やごみのポイ捨てなどが問題になっていた。
 昨年から、ため池管理者や市などの連名で「釣り禁止」といった看板が目立つようになった。そこで、子どものころからため池で遊んで育ったという地元の釣り愛好家らが立ち上がり、島外の賛同者も加わった。
 メンバーは「私たちはため池の美化に協力し、釣りのルールを守ります」と書かれたプレートを胸に付ける。代表発起人の松林眞弘さん(50)は「プレートには、同じ釣り人として仲良く楽しみたいという願いで、ヘラブナとブラックバス、ため池に生息するカワセミをデザインした」と話す。
 また、釣り人の模範になるために、ため池周辺の清掃を進んで行う▽毎年十月の第三日曜日を「水辺感謝の日」と定め、指定されたため池の清掃をする▽レンジャーはいかなる権限も有しない-などの申し合わせ事項をつくった。
 今後は車などに張るステッカーもつくる予定。賛助実費としてメンバーが千円を負担する。釣り人以外の人も歓迎で、松林さんは「急がずできることから始め、将来的には次の世代に引き継ぎ、美しい釣り場環境と淡路の釣り文化を継承していきたい」と話している。

■特定外来生物:カミツキガメ・ブラックバスなど、県内に17種(毎日jp熊本)
 県は26日、海外から入ってきた外来生物の県内での生息・生育状況を発表した。日本の生態系に被害を与えるとされる「特定外来生物」(101種類)は17種の存在が確認された。県自然保護課は「緊急に対策を取らなければいけないという状況ではないが、現状を知ってもらいたい」と話している。
 特定外来生物は、04年6月公布の「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)に基づいて国が指定している。日本にはいなかった生物で、飼育や栽培、販売、譲渡、輸入が原則として禁止されている。
 県は04年から昨秋にかけて調査。ウグイスなどへの影響が指摘されるソウシチョウ▽かまれると大ケガをするカミツキガメ▽人気釣魚として各地で放流されたオオクチバス(通称ブラックバス)▽他県で河川敷の植物を消失させるなどしたオオキンケイギク――などが確認された。
 このほか、県が独自に設定した「要警戒外来生物」(23種類)も19種が確認された。
 現時点で大きな被害の報告はない。同課は「すでに外来生物を飼っていたら、捨てないで」などと呼びかけている。【笠井光俊】

08/06/26

■内湖再生へ問題提起 大津で研究会(京都新聞電子版)
 「里湖(さとうみ)としての内湖再生を考える」をテーマにした研究会がこのほど、滋賀県大津市内で開かれ、内湖再生に向けて研究者らが生活のかかわりや生物多様性の観点から問題提起した。
 里湖は、里山のように人が適切に手を加えることで淡水の生物多様性などを保つ考え方。5人が発表した。
 滋賀大の佐野静代准教授は歴史地理学の立場から、内湖ではヨシ利用や漁業などで村の管理ルールが徹底していて「循環を支える社会的な仕組みがあった」と指摘。これらが保全に応用できるとして、適度なかかわり方について歴史的な検証が急務と訴えた。
 一方、県琵琶湖環境科学研究センターの西野麻知子部門長は生態学の視点から、最近のヨシ刈りがかえってニゴロブナの産卵に悪影響を与えている事例を挙げ、「人が絶対に手を加えてはいけないところもあり、見極めが必要」と指摘した。
 研究会は、同センターの「湖岸生態系保全・修復研究会」の一環で、約70人が参加した。

08/06/25

■全漁連:7月15日休漁を決定 主要16団体が一斉に(毎日jp)
 全国漁業協同組合連合会(全漁連)と大日本水産会など主要な16漁業団体は25日、漁業用燃料の高騰について緊急対策会議を開き、7月15日に一斉休漁することを正式に決めた。養殖魚団体も協力する見通しで、この日はほぼ全魚種の供給が止まる。全漁連の服部郁弘会長は記者会見で「このままでは(多くの)漁業者が廃業に追い込まれる」と窮状を訴えた。しかし、政策の選択肢は限られ、即効薬は見当たらないのが実情だ。【行友弥】
 一斉休漁を決めたのは全国約1100の沿岸漁協が所属する全漁連、漁協に属さない遠洋・沖合業者らを中心とする大日本水産会のほか、カツオ・マグロ、イカ、サンマなどそれぞれの業界団体。所属漁船は合計約22万隻に上り、その大半が休漁に参加する見通し。
 全漁連によると、漁船用A重油の小売価格は今月、1キロリットル当たり10万6500円と、初の10万円台に突入した。03年平均の3万9000円から約2.7倍に上がり、漁業コストに占める燃料代の比率も06年の19%から30%に上昇している。
 一方、魚の値段は市場の競りなど需給関係で決まり、コスト上昇分を転嫁しにくい。ここ数年は海外の水産物需要が増え、値上がり傾向を示しているものの、主要魚種の平均産地価格は03年の1キロ当たり136円から昨年の178円と、3割程度の上昇にとどまる。
 多くの漁業者は現金収入を得るため、赤字でも操業を続けざるを得ない。全漁連は、A重油が1キロリットル当たり13万円になれば約12万の漁業経営体(法人を含む)の3割が廃業し、漁業生産は4割減ると試算。廃業の増加で供給が減り始めれば魚価高騰が加速し、消費者の食卓にも大きな影響が出る可能性がある。
 漁業の燃料高騰に応え、水産庁は07年度補正予算で102億円の対策費を計上した。漁場探しや洋上給油を共同で行ったり、集魚灯の光を弱めるなど省エネの取り組みを助成する内容だが、「漁業者の懐に直接カネが届くような対策を」(自民党議員)といった声も強まっている。
 海外では、フランスや韓国などが税制面の対策やコスト増の一部を事実上補てんする手法を打ち出した。しかし、日本では農漁業用A重油にかかる石油石炭税(1キロリットル当たり2040円)が全額還付される制度が元々あるほか、個人に直接支払う形の補助金は出せない原則もあり、フランスや韓国のような対応は難しい。

■7月15日、20万隻一斉休漁 漁業16団体、燃料高で(asahi.com)
 燃料費の高騰を受け、全国漁業協同組合連合会(全漁連)など漁業関係16団体は25日、7月15日に全国一斉に休漁することを決めた。苦境を消費者に知ってもらうためで、国内で稼働中の漁船のほぼすべてにあたる20万隻が参加する見通し。カツオやイカなど旬の魚のほか、幅広い魚種を扱う船が休漁するだけに、一時的に食卓に影響が出る可能性もある。
 全漁連によると、燃料のA重油は現在は1キロリットルあたり9万5300円で、4年前の2.4倍。燃料費は漁業の全経費の3〜4割を占め、厳しい収支状況という。
 消費者への影響について全漁連の宮原邦之・代表理事専務は「台風がきた場合に多くの漁船が1日休むことはある。予告しているので、卸や流通は対応を考えるはず」と語った。
 業界団体の議論では、数日休漁すべきではないかとの意見もあったが、消費者への影響を考えて1日にしたという。宮原専務は「燃料高騰は自助努力でカバーできる範囲を超えている。政府に燃料への補助をお願いしたい」と説明した。政府の対応などによっては、2回目の一斉休漁もありえる、としている。
 燃料費高騰をめぐっては、小型イカ釣り漁船が今月18、19日と一斉休漁し、推計で3千隻が参加したとされる。休漁直後には東京・築地市場でのスルメイカの価格は3割程度上がったが、すぐ通常に戻った。(小山田研慈)

■地方点描:白身魚(さきがけ on The Web)
[南秋田支局]既存の生態系を破壊することから「エイリアン」と称され、国内では忌み嫌われることが多いオオクチバス(バス)を初めて口にした。今月中旬、秋田淡水魚研究会(杉山秀樹代表)が八郎潟町の八郎湖で開いた試食会。登場したのは一口サイズのフライと空揚げ。衣に包まれてはいるものの、外見から苦みや臭みを連想して最初は手が出なかった。意を決し、はしを伸ばすと口当たりは至って淡泊。普通の白身魚との違いは感じなかった。
 同会によると、八郎湖でバスの生息が確認されたのは1983年。以来、毎年10―20トンほど捕獲、駆除している。2005年6月に外来種被害防止法が施行されて個体の輸入や譲渡が規制を受けるまで、八郎湖で揚がったバスは打ち捨てられたり、県外の釣り堀業者に販売されるなどしていた。
 国内ではレジャーの対象ともなっているバスは、原産地の米国のほか中国や台湾などでは日常的に食卓を飾る存在。八郎湖同様、人気バス釣りスポットとして知られる琵琶湖では天丼として商品化しているレストランもある。県内では県が駆除を通した生態系保護と個体の利活用を目指し、バスをメーンとした魚粉肥料開発に取り組むなどの動きは出ているが食材として流通はしていない。
 バス料理は、試食会の参加者から「ビールに合う」などと好評を博していた。食材としての可能性をあらためて感じさせた。何者かが八郎湖に持ち込み、今も繁殖を続けるバス。駆除活動の継続的な展開と並行し、調理して消費することも生態系の保護に結びつくかもしれない。

08/06/24

■木舟に乗り魚のこと学ぶ 渡良瀬遊水地で環境学習(Yomiuri On Line茨城)
 古河市立古河一小(倉持貢校長)の4年生58人が23日、茨城や栃木など4県にまたがる渡良瀬遊水地で、漁で使われている木舟に乗るなどして環境学習を行った。同小では初めての試みという。
 ライフジャケットを着用した子供たちは、実際の漁で使われ、「赤麻舟(あかまぶね)」と呼ばれる全長約6メートルの杉の木舟に6人ずつ交代で乗り込み、そよ風に吹かれながら元気よくオールをこいだ。舟に乗る前には、遊水地に生息するナマズやタナゴなどを触ってみたり、ブラックバスやブルーギルといった外来魚が増えていることを観察したりした。
 児童の指導に当たった下都賀漁協藤岡支部(栃木県藤岡町)の染宮友次支部長(73)は「最近の子供たちは魚と触れ合う機会が少ない。ここで捕れる魚は全部食べられることなどを教えている」と話していた。中村駿太君(9)は「魚に歯があることや、ナマズがひげで餌を探していることが分かった」と目を丸くしていた。

■烏丸半島:開発断念 びわ湖レイクフロントセンター、草津市が融資打ち切りへ(毎日jp滋賀)
 草津市下物町の烏丸半島の民間ゾーン約9ヘクタールの開発問題で、第三セクター「びわ湖レイクフロントセンター」が開発断念を発表したことを受け、同市は23日、融資を打ち切る方針を示した。
 市は毎年、同センターに約5000万円を貸し付け、今年度予算にも計上していたが、この日の定例会見で、橋川渉市長が「今年度の執行の可能性は低い」などと述べた。
 同センターには県と市が毎年約1億円を出資。市の累積債権は約3億9000万円に上るが、橋川市長は「返ってこないのは、やむを得ない」などと話した。【金志尚】

■「債権の回収は困難」 烏丸半島開発断念で草津市長(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市の橋川渉市長は23日、同市や滋賀県が出資する財団法人「びわ湖レイクフロントセンター」が同市の烏丸半島のリゾート開発計画を断念した問題で、財団に対する出資金など市の債権約3億9000万円の回収は困難との見通しを明らかにした。
 橋川市長は定例会見で、「残念だが今の経済情勢では(計画断念は)やむを得ない」と述べ、今後、出資者間で協議する債権や債務の取り扱い、土地の管理方法などについて、「課題を早期に見極めたい」と述べた。
 また、財団の債権回収が現実的に厳しいため、市が6年前から毎年、財団に貸し付けてきた5000万円について、本年度は執行を留保する意向を示した。

08/06/23

■琵琶湖岸で両手発見 草津(京都新聞電子版)
 22日、23日に草津市の琵琶湖岸で相次いで、人の左手と右手が打ち上げられているのが見つかった。
 22日午後4時半ごろ、同市下笠町の湖岸で、釣りに来ていた湖南市の会社員(29)が左手を発見。23日午前11時半ごろ、約2キロ南の同市北山田町の湖岸で、捜索中の草津署員が右手を見つけた。
 同署は、左手と右手は同一人物のものとみて調べるとともに、5月中旬以降に近江八幡市などの湖岸で男性の両脚や頭などが見つかった殺人、遺体遺棄事件との関連を調べている。両手とも、手首から切断されており、腐敗しているという。

■「魚のゆりかご水田」知って 東近江と野洲、親子ら触れ合い(京都新聞電子版)
 琵琶湖の魚が遡上(そじょう)、産卵できるよう整備した「魚のゆりかご水田」で生き物に親しんでもらうイベントが22日、滋賀県東近江市と野洲市で開かれた。
 魚のゆりかご水田は、水路に魚の遡上を助けるせき板を付け、かつて琵琶湖の魚が安心して産卵できた田を復元する取り組み。
 東近江市栗見出在家町の催しには、親子連れや地元農家ら約70人が参加。市民団体「ぼてじゃこトラスト」事務局長の武田繁さん(66)と「琵琶湖お魚探検隊安土」副代表の田中治男さん(50)の指導で水路に入った。網ですくうと、水田で生まれて間もないフナやナマズの稚魚などが捕れ、「いっぱいいる」と歓声を上げた。
 野洲市須原では、地元の小学生や保護者ら約60人が参加。泥も気にせずニゴロブナやギンブナ、ナマズ、その稚魚などをすくい、「大きいフナが捕れた」などと競い合った。その後、近くで学習会を開いて捕った魚について学んだ。

■ふなずしに舌鼓、水環境考える 野洲で味わう会(京都新聞電子版)
 湖国の伝統食「ふなずし」を食べて琵琶湖の水環境などを考える「ふなずし茶漬けを味わう会」が22日、滋賀県野洲市の野洲川歴史公園田園空間センターで開かれ、市民約30人が独特の味に舌鼓を打った。
 博物館の運営を支援する「野洲川でんくうの会」が主催した。
 最初に野洲市菖蒲の漁師松沢松治さん(63)が昭和前半の琵琶湖の姿と現状を話し、「一時よりきれいになったと言われるが、汚れは今もひどい。昔の内湖のような農業排水を直接湖に出さない仕組みづくりが必要」などと訴えた。
 この後、参加者は松沢さん手製のにおいの少ないふなずしを試食。守山市の主婦多田裕美子さん(42)は「食べやすかった。滋賀の文化を一人一人が大切にしていきたいですね」と話していた。

■絶滅危惧タナゴを増やそう 天敵駆除し成魚放流(Chunichi Web滋賀)
 絶滅の恐れのあるイチモンジタナゴを守り、増やそうと、湖北町上山田の和泉神社のため池に、市民団体「滋賀タナゴネット」と地域住民が協力して、タナゴ五十匹を放流した。
 湖北町産の体長四−七センチの成魚。タナゴが産卵に使う二枚貝なども放流した。様子を見てタナゴ五十匹を追加する。
 タナゴネットのメンバーで岐阜経済大四年の西田翔太郎さん(22)は「この池を拠点に周囲のため池にも増やしていきたい」と期待。今後、成育状況を継続して調査する。上山田の松本芳巳区長(55)は「住民の目が光っているので安心。大切に守りたい」と話した。
 イチモンジタナゴは環境省のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)IA類に指定。県の希少野生動植物種で、県内での捕獲が禁止されている。二〇〇〇年ごろに湖北町内のため池で確認されたが、環境が悪化。タナゴネットが増殖の候補地を捜し、同じ水系の和泉神社のため池に決めた。
 先月十一日、ため池の泥を流し出し、外来魚のブルーギルを駆除。一カ月程度池干しして放流の準備を進めていた。(近藤歩)

■琵琶湖岸に今度は手首(Chunichi Web)
 22日午後4時半ごろ、滋賀県草津市下笠町の琵琶湖岸で、釣り客が人の左手首を発見した。県内の琵琶湖周辺では5月17日から同21日にかけ、切断された男性の体の一部が相次いで見つかっており、県警は同じ男性の左手とみて、指紋採取やDNA鑑定を行う。
 調べでは、護岸の石積みの上に打ち上げられ、手首付近を鋭利な物で切られたあとがあり、腐敗が進んでいた。付近でほかの部位は見つかっていない。
 これまでに見つかった体の一部は、頭部と両脚、左足首。県警は殺人、死体遺棄事件と断定して捜査本部を設置、男性の似顔絵を公開して身元を調べている。
 男性は年齢50−60歳。身長170−180センチの小太りで、靴のサイズは26センチ前後。
 白髪交じりで、左目の下に1・5センチのできものがあった。血液型はO型。

08/06/22

■琵琶湖岸に左手 草津 バラバラ遺体関連か(京都新聞電子版)
 22日午後4時半ごろ、滋賀県草津市下笠町の琵琶湖岸で、人の左手が打ち上げられているのを釣りに来ていた湖南市の会社員(29)が見つけた。
 草津署は、5月中旬以降に近江八幡市などの湖岸で男性の両脚や頭などが見つかった殺人、遺体遺棄事件との関連を調べている。
 調べでは、左手は手首から切断されていた。死後かなりの時間がたっているとみられ、身元特定のための指紋採取ができるかどうかなど今後調べる。

08/06/21

■烏丸半島:開発断念 びわ湖レイクフロントセンター理事会で決定−−草津(毎日jp滋賀)
 草津市下物町の烏丸半島の民間ゾーン(約9ヘクタール)について、第三セクター「びわ湖レイクフロントセンター」は20日、民間開発を断念したと発表。土地所有者の水資源機構と、県と共に同センターを設立した市、水資源協会の4者の合意を受け、理事会で決定した。
 今後はセンターの解散も視野に、県と市がセンターに貸し付けた約7億8000万円の債務処理▽センターが同機構から借りて県や市に転貸しした県立琵琶湖博物館などの土地の利用法▽施設の維持管理業務の契約変更−−などを協議する。
 センター理事長の澤田史朗副知事は「期待された役割を果たせず、心苦しく思う。課題を円滑に処理できるよう最大限努力する」などとコメントした。【近藤希実】

■琵琶湖の世界、ゲームで学ぶ 大津・水のめぐみ館に登場(京都新聞電子版)
 琵琶湖に潜って魚を捕まえるタッチパネル式のバーチャルゲームが、大津市黒津4丁目の水のめぐみ館「アクア琵琶」にお目見えした。迫力の大型モニターに加え、意外と難しいゲーム性もあって、子どもたちの心をくすぐっている。
 ゲームを通じ琵琶湖の魚の生態を学んでもらおうと、今春設置した。50インチの画面を泳ぐ魚を2本の指で挟むようにして触ると捕まえることができ、制限時間内にニゴロブナや外来種などを捕獲して点数を競う。湖の表層や中層、浜辺、河川など6つの場所を自由に移動でき、魚の生息域を知ることもできる。
 このほか、大雨の際に湖岸周辺の冠水を防ぐために行われる樋(ひ)門や内水排除ポンプの操作を疑似体験するゲームもあり、同館は「展示だけでは分かりにくい治水の仕組みも、ゲームなら楽しみながら理解できる」と期待している。

08/06/20

■烏丸半島の開発断念 三セクは今後解散(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市の烏丸半島でリゾート開発を進めている滋賀県や草津市などの第三セクター「びわ湖レイクフロントセンター」(理事長・澤田史朗副知事)は20日、大津市内で臨時理事会を開き、開発計画の断念を正式に決めた。同センターは今後解散する方向で調整を進め、債権の処理方法などについて協議する。
 理事会では、開発会社の誘致が見込めないことなどを理由に計画断念を決定。同センターに対する約12億円の債権の処理策や開発計画地の活用策、計画地にある駐車場や市道などの管理業務の在り方について今後協議することを確認した。早ければ、8月上旬にも理事会を開き、これらの対応策を決める。
 澤田理事長は「期待された役割を十分果たすことができなかったことについて、大変心苦しく思っている」とコメントした。

■琵琶湖固有種 ホンモロコ卵で放流・・・滋賀県水産試験場(Yomiuri On Line滋賀)
今年度復活願い30倍の1億個、稚魚の3.6倍生存
 激減している琵琶湖の固有種・ホンモロコを回復させる取り組みが続いている。県水産試験場(彦根市)は、これまでのように稚魚ではなく卵の状態で放流し、生き残る個体数を増やす実験に成功。今年度、卵の放流を本格的に始めた。関係者は「琵琶湖漁業の再生につなげたい」と意気込んでいる。
 県が2006年度から3年計画で実施している「ホンモロコ資源緊急回復対策事業」の一環。同試験場が昨年、孵化(ふか)する直前の卵と、孵化直後の5ミリ稚魚を放流したところ、卵の生存量が稚魚の約3・6倍、との結果が得られた。
 これまでは、生後2か月の20ミリ稚魚を放流していたが、生育施設のスペースに限りがあり、放流量を増やせなかった。卵にすることで放流量を増やし、ホンモロコの生存量アップにつなげたい考えだ。
 県水産試験場で、農業用の遮光シートで作ったナイロン製シート(縦60センチ、横70センチ)に卵3万〜5万個を産ませ、水温約18度の水槽で保管する。通常は5日程度で孵化するが、その直前にシートごと琵琶湖に運び、ホンモロコが産卵する水深約50センチの柳の根元周辺に設置する。昨年度340万匹だった放流量を1億個に拡大し、伊庭内湖(東近江市)のほか琵琶湖北部の数か所で、産卵期の7月ごろまで実施する。
 ホンモロコの漁獲量は1994年ごろまで200〜400トンで推移していたが、96年に96トンと激変。その後も下降の一途をたどり、06年には6トンまで落ち込んでいる。三枝仁・主任技師は「億単位での放流の試みは未知の領域。放流量を増やすことが、ホンモロコの豊富な湖の復活につながれば」と期待している。

■おうみ経済:ニゴロブナ放流事業に、滋賀銀が120万円寄贈(毎日jp滋賀)
 琵琶湖固有の淡水魚で、ふなずしの材料の「ニゴロブナ」を増やすため、滋賀銀行(本店・大津市 高田紘一頭取)は今年も、県の財団法人「県水産振興協会」(理事長・田口宇一郎副知事)の放流事業に120万円を寄贈した。同行では、太陽光発電システム導入など二酸化炭素(CO2)削減のための工事に対して融資する商品「カーボンニュートラルローン 未来よし」の実績から削減量を換算、その総量に合わせ寄贈額を決めた。
 16日に県庁であった贈呈式では、高田頭取が田口理事長に目録を手渡した。高田頭取は「琵琶湖の美しい自然に、この寄付を生かしてほしい」と話し、田口理事長は「自然を豊かにするだけでなく、各家庭の食卓にふなずしが出回るようにしたい」と答えた。
 「未来よし」では、融資を受けた工事・事業で削減された二酸化炭素を算定し、同行の負担するニゴロブナ放流事業への寄贈額を決める仕組みになっている。同協会は毎年120万〜130万匹の稚魚を放流しているが、同行の寄贈で今年は約3万匹を増やす予定。【鈴木健太郎】

■琵琶湖岸のバラバラ死体遺棄:事件1カ月 近江八幡署、身元割り出しに懸命(毎日jp滋賀)
◇情報提供呼び掛け
 琵琶湖岸で成人男性の切断遺体の一部が相次いで見つかった事件から17日で1カ月が過ぎた。県警の近江八幡署捜査本部は殺人・死体遺棄事件として連日、捜査員約50人を投入し、聞き込みや似顔絵を配るなどして地道な調べを続けているが、有力な手掛かりはつかめていない。県警は、まだ見つかっていない他の部位の発見に努める一方、身元の割り出しを急いでおり、引き続き市民から情報提供を求めている。
 事件の発覚は先月17日。近江八幡市牧町と同市佐波江町の湖岸で、太ももから足首の付近で切断された両脚の一部がそれぞれ見つかった。同月20日には東近江市栗見新田町の湖岸で男性の頭部が見つかり、さらに翌21日に大津市下阪本の琵琶湖に近い藤ノ木川河口付近で、左足首が浮かんでいるのを通行人が発見。いずれの部位も同一男性のものであることが確認された。
 司法解剖の結果、死因は窒息死。遺体は断面がほぼ水平で、捜査本部は何者かが男性を絞殺し、鋭利な刃物で切断したとみている。
 男性は推定年齢45〜65歳。身長170〜180センチの小太りで、左目尻の付近に直径約1・5センチほどのこぶがあった。血液型はO型。
 情報提供は近江八幡署捜査本部(0120・32・0027)。【豊田将志】

■監督処分:不法建物撤去へ、県が業者に−−大津の旧水泳場(毎日jp滋賀)
 県は19日、大津市柳が崎の旧水泳場(93年に休止)跡地に無許可で建物などを設置した京都市内の水上バイク保管業の男性に対し、河川法に基づき、建物などを撤去するよう監督処分(原状回復命令)を発令した。
 旧水泳場は1925(大正14)年、大津市が県から許可を受けて開設し、遊泳客用の浜茶屋の営業を許可。しかし、砂の流入で砂浜が広がって市有地と河川敷(県管理)の境界があいまいになり、多くの店が河川敷に無断で増築。県は84年に境界線を確定し、河川敷の建物の撤去を求めたが、是正は進まず、長年、事実上の“棚上げ状態”にあった。
 県は昨年4月から改めて不法占用している業者を指導し、12業者のうち11業者は自主的に撤去したが、男性は応じず、監督処分に踏み切った。期限は2カ月で、履行されない場合は行政代執行で撤去する。【近藤希実】

■温暖化影響、初の本格調査 滋賀県、琵琶湖底の低酸素化(京都新聞電子版)
 琵琶湖湖底の低酸素化と地球温暖化のかかわりについて、滋賀県と環境省などは本年度、初めての本格調査を始める。現在は明確になっていない低酸素化と温暖化との因果関係や、温暖化が進行した50年後の水質や生態系の変化など、総合的な解明を目指す。
 調査は、昨秋に過去最低水準の酸素濃度を記録した琵琶湖・北湖の水深90−100メートルの最深部を対象に行う。
 このうち、湖全体での低酸素化と温暖化の関係については環境省の研究費で共同研究を行う。水深の異なる場所で水の流速や酸素を測り、酸素を含んだ表層の水と湖底とが対流する「全循環」を調べるほか、プランクトンの酸素消費を分析。広範囲の情報をモデル化し、50年後に水質や生態系がどう変化するのかを予測する。
 また、湖底の土壌などの詳細なメカニズム分析は文科省の科学研究費を活用する。湖底から数メートルの高さに観測範囲を絞り、湖底に観測機器を設置。土壌の表層の酸素濃度や水の混ざり具合を秒単位で解析する。県も湖底で行っている現行の酸素濃度観測に加え、湖底の無脊椎(せきつい)生物がどの程度低い酸素で生存可能かを調べる。
 環境省の共同研究には東京大海洋研究所や京都大生態学研究センター、県琵琶湖環境科学研究センター、県立大など6機関が参加。文科省の研究は県琵環センターが担う。
 共同研究などに参加する熊谷道夫環境情報統括員は「気温上昇が琵琶湖にどう影響を与えているのか分かれば、イサザの大量死など湖の異常の原因が整理でき、対策に向けた議論ができるようになる」と話している。
 琵琶湖・北湖の低酸素化現象は、温暖化による暖冬の影響が指摘されている。

08/06/19

■淡水魚の里親募集:モロコなど提供、飼育法も伝授−−大崎「メダカの郷」(毎日jp宮城)
◇大崎のビオトープ「メダカの郷」
 大崎市田尻の民間ビオトープ「メダカの郷」はモロコ、モツゴ、タイリクバラタナゴなど淡水魚の飼育里親を募集している。計3万匹を上限に、1人数十匹ずつ無償提供し、閉鎖水系で飼うなど基本的な飼育法を伝える。これらの魚は同郷の飼育池で増えた。同郷に取りに来るのが条件。
 また、同郷は22日午前8時〜正午、近くの大型ため池「古館堤」で、食害魚ブラックバス駆除の釣り大会を催す。釣り道具一式持参が必要。集合は同堤。雨天決行。古館堤はここ数年、ブラックバスの繁殖場になっている。昼食、飲み物代込みで、参加費1人1000円。連絡は同郷主宰者の高橋孝憲さん(電話0229・39・2857)。【小原博人】

08/06/18

■新人小学校教諭ら水環境学ぶ 外来魚の解剖など体験(京都新聞電子版)
 新人の小学校教諭を対象にした環境学習の研修会が17日、滋賀県草津市の県立琵琶湖博物館で開かれ、今春、県教委に採用された教員たちが外来魚の解剖やプランクトンの観察などを体験した。
 琵琶湖を持つ滋賀県ならではの研修会で、昨年までは環境学習船「うみのこ」で行っていたが、実習内容を充実するため、初めて同博物館と県総合教育センター(野洲市)が合同で開催した。
 この日は58人が参加。同博物館の学芸員に教わりながら、展示品を題材にした学習シートの作成やブルーギルの解剖、琵琶湖で採取したラン藻類の観察などを体験した。
 同市の矢倉小で4年担任の吉田有希教諭(24)は「京都出身で琵琶湖のことは詳しく知らないので勉強になった。水環境の学習に役立てたい」と話していた。

■京の弁護士は水死 琵琶湖の遺体発見で(京都新聞電子版)

 大津市の琵琶湖沖で17日朝、遺体で見つかった京都市左京区上高野大塚町、弁護士岡田正男さん(54)は、大津署の同日の調べで水死と分かった。死亡したのは友人と乗っていたプレジャーボートから転落した直後とみられる15日午後4時40分ごろという。岡田さんは発見された時、ライフジャケットを着けていなかった。

08/06/17

■琵琶湖でボートから転落の弁護士、遺体で発見(msn産経ニュース)
 17日午前7時半ごろ、大津市下阪本の琵琶湖岸から約200メートル沖合で、15日にボートから落ちて不明となっていた京都市左京区の弁護士、岡田正男さん(54)の遺体を釣り人が発見、近くで捜索していた消防艇に通報した。
 大津署によると、岡田さんは15日、琵琶湖に遊びに来て友人らとボートに乗っていた。船着き場に到着した際、後部座席にいた岡田さんがいないのに友人が気付いた。同署はボートの揺れなどが原因で落ちたとみて調べている。

■不明の弁護士、遺体で発見 阪本の琵琶湖沖合(京都新聞電子版)
 17日午前7時半ごろ、大津市下阪本一丁目の琵琶湖沖合約200メートルで、釣りをしていた人が「人らしきものが沈んでいる」と、付近を捜索中の消防艇に伝えた。大津署が遺体を引き上げ、15日夕から行方不明になっていた京都市左京区上高野大塚町、弁護士岡田正男さん(54)と確認した。
 調べによると、現場は水深約3メートル。岡田さんは水深約1・5メートルに藻が絡まった状態で沈んでいたといい、死因を調べる。
 岡田さんは15日夕、琵琶湖で友人と乗っていたプレジャーボートから転落したとみられ、県警や消防が捜索していた。
 岡田さんは、京都地検検事を退官後の1990年5月、京都弁護士会に登録。副会長などを歴任した。国立宇多野病院アジ化ナトリウム混入事件の弁護人を務めるなど数多くの刑事弁護を手がけた。

■「びわ湖検定」挑戦を(asahi.com滋賀)
【観光・環境などテーマに/11月30日・草津】
 琵琶湖についての様々な知識をテストする「びわ湖検定」が11月30日、草津市の立命館大びわこ・くさつキャンパスで初めて実施される。「観光」だけでなく「環境」をテーマの柱に据え、各地のご当地検定と差別化を図る。練習に使える公式問題解説集も出版され、実行委員会は「琵琶湖を再発見する機会に」と県内外に参加を呼びかける。
 全国各地に広がっているご当地検定は地域の歴史や文化などについて、知っていそうで知らない「トリビア」が出題される。観光客の誘致や地域の再発見などにつなげるのが狙いだ。
 県は昨年秋、「びわ湖検定」の実施に向けて観光協会や経済団体などと実行委員会を設立。初めての開催日は11月30日に決まった。級ごとに、問題のレベルと合格基準が異なる。3級(基礎)=合格は正解70%、受験料2千円▽2級(やや高度)=同80%、3500円▽1級(高度)=同90%、5千円。3、2級はマークシート式の選択問題で、記述問題も含む1級は、2級合格が条件のため実施は来年度以降になる。
 また、検定前の8〜9月に検定セミナーを実施するほか、7〜10月には県内の観光地などを巡るスタンプラリーを予定している。スタンプラリーは1カ所回るごとに検定に1点加点される。
 実行委が作成した問題解説集(税込み1260円)は、びわ湖の自然と環境▽湖国の歴史と文化▽湖国の観光と物産▽びわ湖と人々のくらし、の4章に分かれ、計100問を掲載。3500冊を刷り、県内外の書店で発売中だ。
 実行委事務局は「3級と2級は解説集の内容から7〜8割が出題されるから、本を理解しておけば合格できるはず」と話している。問い合わせは淡海環境保全財団内の実行委事務局(077・524・7168)。

08/06/16

■琵琶湖遺体遺棄発見から1カ月 いまだ身元特定できず(京都新聞電子版)
 滋賀県近江八幡市などの琵琶湖岸で5月中旬以降、男性の両脚や頭部、左足首が相次いで見つかった殺人、遺体遺棄事件は17日で1カ月を迎える。滋賀県警捜査本部(近江八幡署)は、行方不明者との照合や、似顔絵を公開して情報提供を募っているが、いまだに身元は特定できず、捜査は難航している。
 5月17日、近江八幡市湖岸で男性の両脚だけが見つかり、手掛かりが少なかったが、20日には東近江市で容ぼうなどの特徴が分かる頭部が発見された。男性は50−60歳で、身長170−180センチの小太り体形。左目尻に直径1・5センチの特徴的なこぶがあることが分かり、身元特定が前進するとみられた。ところが、捜査本部が行方不明者と照合作業をしても、有力な手掛かりは得られていない。
 捜査本部は、広く情報提供を呼び掛けている。連絡先はフリーダイヤル(0120)320027。

■プレジャーボート:県と県警、合同取り締まり 危険行為などチェック−−大津(毎日jp滋賀)
 県と県警は15日、県内で最も水上バイクの利用者が多い大津市南小松の近江舞子でプレジャーボートなどの合同取り締まりをした。
 県琵琶湖再生課によると、昨年度、近江舞子で、沖合350メートル以内での運転など航行規制水域違反の停止命令や指導・警告は109件で、県全体の62%を占めた。
 この日は午前10時半から、環境への負担が大きいため禁止された従来型2サイクルエンジンの水上バイクがないかや危険行為をチェック。利用者にチラシを配り、啓発に努めた。
 同課琵琶湖レジャー対策室の青木幸一室長は「ルールを守って楽しんでいる利用者に迷惑をかけないでほしい」などと話した。
 取り締まった約2時間で水上バイクを約35台確認。このうち同型エンジンで2件、水域違反で1件の警告を出した。【金志尚】

■水上バイクの運転監視 近江舞子で取り締まり(Chunichi Web滋賀)
 夏のレジャーシーズンを前に、県と県警は15日、「琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」(琵琶湖ルール)などの違反者に対する合同取り締まりを大津市近江舞子の琵琶湖で実施した。
 条例では、プレジャーボートの2サイクルエンジンの使用を禁止し、湖岸から350メートル水域を「航行規制水域」として急旋回や急発進、蛇行運転など危険走行を禁じている。
 県琵琶湖再生課員9人、県警地域課員2人が2班に分かれ、湖岸からプレジャーボートの走行状況を監視。湖上には、県の監視船も出動した。この日は、35台程度の水上バイクの利用があり、2サイクルエンジン使用禁止違反に対する警告は2件、航行規制水域違反者への警告は1件あった。
 県琵琶湖レジャー対策室によると、近江舞子は水上バイク利用者が県内最多。昨年度の航行規制水域違反者に対する停止命令、指導・警告件数は、県内全域で175件あり、このうち6割余りが近江舞子だった。悪質な違反者も多く、対策室は最重点地域として取り締まっている。(本安幸則)

08/06/15

■外来魚駆除広がる協力 諏訪湖釣舟組合も本腰(長野日報ネット版)
 魚食性が強く、生態系を乱す恐れがあると、諏訪湖に生息する外来魚の駆除に協力が広がっている。個体数を減らす狙いで、諏訪湖漁協が開催している「外来魚駆除釣り大会」には、地元に加え、趣旨に賛同して他県から参加する人の姿も。湖周7業者でつくる諏訪湖釣舟組合も、ワカサギ釣りをメーンとしているだけに、外来魚を「天敵」と受け止め、すくい網を使った稚魚の駆除に乗り出した。
 諏訪湖と流入河川で15日開かれた釣り大会。親子連れや愛好者ら約90人が船着き場などで糸をたらした。狙うのはオオクチバスとブルーギル。半日で計55.3キロを釣り上げて駆除に貢献するとともに、漁協から1キロ当たり500円を受け取った。
 大会は「釣りも駆除の有効な手段」として、2006年秋にスタート。初年は2回の開催で計77キロ、2年目は3回で計118キロを釣ってもらった。この日、2.5キロの釣果で上位入賞を果たし、賞品も手にした山梨県南アルプス市の男性会社員(28)。「ブラックバスを観光に利用する湖もあるけれど、諏訪湖はワカサギやフナ。イメージが崩れないように協力したい」と意欲を見せた。
 漁協によると、諏訪湖では01年ごろから外来魚が目立ち始め、昨年度の駆除数は約41万匹に上った。急増するのがブルーギル。県水産試験場諏訪支場によると、オオクチバスと違って刺し網で捕るのが難しく、産卵期に投網や釣りで捕えることは極めて有効だという。
 諏訪湖釣舟組合は、この日の釣り大会に合わせて、外来魚の一斉駆除を計画した。諏訪市渋崎の「しぶさき」は従業員4人が桟橋や船着き場の周辺で網を入れ、ブラックバスの稚魚をすくった。
 「諏訪湖にワカサギが居なくなったら何もなくなる。外来魚は天敵だ。業者も危機感を持っている」と藤森東洋平社長。今後も各業者で計画的に取り組む考えで、同組合の国枝芳樹組合長は「(冬期に飛来する)魚食性の渡り鳥カワアイサと同じく、ワカサギに害を与えている。増加に歯止めを掛けたい」という。
 漁協は、ホームページを開設して釣り大会や外来魚の買い上げ制度をPRし、駆除の協力者をさらに増やしたい考えでいる。

08/06/14

■烏丸半島:「民間開発は困難」計画とん挫か−−県議会委(毎日jp滋賀)
 草津市下物町の烏丸半島の民間ゾーン(約9ヘクタール)の開発問題で、県は13日の県議会環境・農水委員会で、民間開発は困難との考えを表明した。土地所有者の水資源機構と、第三セクター「びわ湖レイクフロントセンター」を県と共に設立した草津市や水資源協会も同様の認識と見られ、今後、4者で正式に合意すれば、バブル期からの計画はとん挫する。
 この日の同委で、宮川正和・県環境政策課長が▽民間による利活用は実施しないのが妥当▽跡地利用は関係者で検討▽財団は目的を失うので、県は財団への支援継続できない−−と説明した。
 烏丸半島は同機構が護岸や道路などを整備。県が県立琵琶湖博物館、同市が水生植物公園を建て、中心部の民間ゾーンは財団が民間企業を公募して開発する構想だったが、民間出資会社「烏丸タウン開発」のショッピングモール構想などが行き詰まり、同社は02年に撤退。06年4月からホテルを核に商業施設を提案した東京都の投資会社と交渉してきたが、今年3月に協議を打ち切っていた。
 県と市はセンターに毎年計1億円を貸し付けており、累計で約7億8000万円。県は民活断念により、県の債権のほとんどが回収困難になると予想している。【服部正法】

■烏丸半島リゾート計画断念へ(asahi.com滋賀)
【県「事業継続は困難」】
 県は13日の県議会環境・農水常任委員会で、民間資金を活用して進めようとしてきた草津市下物町の烏丸半島でのリゾート開発計画を断念する方針を明らかにした。事業者の誘致が実現せず、ホテルや大型商業施設などの新たな進出も見通せないことなどから、約20年にわたった事業の継続は困難と判断した。
 計画地は琵琶湖博物館と市立水生植物公園の間にある約9ヘクタール。県は89年、市や財団法人水資源協会と財団法人「びわ湖レイクフロントセンター」を設立し、用地の利用方法を検討してきた。しかし、計画当初に開発を予定していた会社が01年度末、事業から撤退。代わって候補に上った会社と協議を続けてきたが、今年3月に不調に終わり、開発のめどが立たなくなっていた。
 県は今後、計画地の利用方法について、草津市や土地所有者の水資源機構の意向を踏まえながら話し合う方針。また、財団の抱える債務は、県や草津市などにあわせて約12億6千万円に上る。事実上、債務超過の状態に陥っているとされ、債権のほとんどが回収困難になる見通しだという。

■タナゴ 琵琶湖で激減 滋賀の市民団体 ため池で救え(京都新聞電子版)
 琵琶湖で絶滅の危機にあるタナゴの一種「イチモンジタナゴ」を守ろうと、市民団体が滋賀県湖北町のため池で放流計画を進めている。地元住民も協力し、地域の新たな魅力づくりに取り組んでいる。
浄化完了 100匹放流へ
 イチモンジタナゴの保全を目的に、研究者らでつくる滋賀タナゴネット(北島淳也代表)が湖北町上山田地区の和泉神社のため池で進めている。
 これまでに池の水をすべて抜き、ブルーギル約260匹を駆除した。作業には地元の消防団も協力し、池にたまっていた泥をポンプで押し流した。しばらく池干しした後、池の近くで採取して増やしたイチモンジタナゴ約100匹を放流する予定だ。タナゴ類は2枚貝に卵を生むためドブガイも放し、自然繁殖を目指す。
 淡水魚の放流は地域固有の生態系を乱す恐れがあるため、日本魚類学会のガイドラインに基づいて慎重に実施しているという。
 同ネットの北島代表は「子どもたちの自然観察会を開くなど、地域の宝物にしてほしい」と期待する。上山田区長の松本芳巳さん(55)は「池は長年放置されていた。きれいになった上に貴重な魚が住むようになればありがたい」と話している。
【イチモンジタナゴ】 コイ科、体長約8センチ。体に青緑色の線が1本走ることから名がついた。琵琶湖・淀川水系と濃尾平野に分布するが、琵琶湖では環境の変化や外来魚の食害で激減。県の指定希少野生動植物種とされ、捕獲が禁止されている。
 

08/06/12

■環境学習:小さな命守る大切さ学ぶ 淡路・育波小全校児童で「水辺の学校」(毎日jp兵庫)
 自然環境の大切さを学んでもらおうと、淡路市育波の市立育波小学校で11日、環境学習の「水辺の学校」が開かれ、全校児童92人が学校近くを流れる育波川にすむ生き物の観察をした。
 この日は、低学年と高学年に分かれ、ビオトープ管理士の村上俊明さん(52)=丹波市=を講師に、北淡インターチェンジ付近の川の中に入り、水の中に生息している水生動物や昆虫などの生き物を網で捕獲して観察した。
 メダカや手長エビ、ヨシノボリ、ウナギ、、モクズガニ、ヌマガエル、クサガメなどのほか、金魚や外来魚のブルーギルも確認された。村上さんからウナギの生態や外来種のブルーギルがどうして川に生息しているかなどについて説明を受けた。捕獲した生き物の一部は学校の水槽で飼育するという。
 6年、湯口紗世さん(11)は「ヌマエビやメダカを捕まえた。川には多くの生き物がいるのが分かった。みんなで川の環境を守っていかなくては」と話していた。【登口修】〔淡路版〕

08/06/11

■アサザ基金:活動の成果、万博会場に展示 BIEコスモス賞、最終候補に(毎日jp茨城)
◇牛久の自然保護団体
 霞ケ浦の保全などに取り組む牛久市の自然保護団体「アサザ基金」(飯島博代表)が、スペイン・サラゴサ万博の「第1回BIEコスモス賞」の最終候補4点の一つに選ばれ、活動成果が会場に展示されることになった。飯島代表は「活動に小学生を含め延べ16万人が参加した点が評価されたのでは」と話す。
 同万博は「水と持続可能な発展」をテーマに6月14日から9月14日まで開かれる。コスモス賞は、博覧会国際事務局が世界の先駆的な市民活動をたたえて新設した。世界18カ国36団体から応募があり、フィリピン、スペイン、アルゼンチンの団体とともにアサザ基金が最終候補になった。期間中、共同パビリオン内部に活動を説明した縦2メートル、横1・2メートルのパネルが展示される。最終選考で受賞すれば、賞金2万ユーロ(約330万円)が贈られる。
 アサザ基金が応募したのは「湖と森と人を結ぶ霞ケ浦再生事業」。霞ケ浦の水草アサザの植え付けを通じた水質浄化▽外来魚を駆除した魚粉を肥料に使った漁業や農業育成▽谷津田を再生してのブランド米、地酒作り−−などの取り組みをまとめた。
 飯島代表は「自然再生と地場産業振興の両立を目指したことが万博のテーマと合致したのかもしれない。受賞できたら子どもたちの励みになり、いい結果を願っている」と話す。【扇沢秀明】

■冊子:「琵琶湖文化館のあゆみ」発行、「文化財保護」半世紀の軌跡(毎日jp滋賀)
◇写真を多用、一般向けにも無償配布
 県立琵琶湖文化館(大津市打出浜)は、活動の変遷や県の文化財保護の歴史を知ってもらおうと、「琵琶湖文化館のあゆみ〜滋賀県博物館史事始め」を発行した。同館は県の財政難で4月から休館中だが、「今後の博物館のあり方を考える契機に」と一般向けにも無償配布する。
 冊子はA4判96ページ。前身の産業文化館の設置を経て、61(昭和36)年に県内初の公立博物館として開館。それ以来、展覧会や講座を開いて文化財の普及に努める一方、保存修理や、保存環境を整える指導をしてきた半世紀の軌跡をまとめた。
 従来は25、35周年などの節目で、関係機関に配る資料として年表やデータをまとめていたが、今回は「読み物として楽しめるよう」に懐かしい写真を多用するなど工夫。初期段階は展示だけだったものの、その後、生涯学習や趣味の場としての要望を受け、出張講座や土器に触れられる考古学教室も開催。鵜(う)飼いの実演もするなど多彩なイベントを行ってきた活動を紹介する。
 希望者には無料で配るが、送料340円が必要。なくなり次第、終了。問い合わせは同館(077・522・8179)。【近藤希実】

■琵琶湖市民大学:温暖化の影響検証 14日、京都で報告会(毎日jp滋賀)
 市民や学生、研究者らが琵琶湖を調査する「琵琶湖市民大学」(代表、讃岐田訓・京都学園大教授)の報告会が14日午後2時、京都市左京区吉田河原町の京大会館で開かれる。温暖化の琵琶湖への影響を検証するため、昨年9月と12月に琵琶湖北湖(琵琶湖大橋以北)で実施した調査結果が報告される。
 水の安全への関心が高まった80年代に、京阪神の若手研究者が市民らと調査団を作り、琵琶湖を調査した。その後、当時のメンバーの石田紀郎・京都学園大教授や讃岐田さんらが03年、「20年目の琵琶湖調査団」を結成。05年に「琵琶湖市民大学」に改称し、調査と合宿形式の環境講座の活動を続けてきた。これまでに、南湖の湖底泥中の窒素濃度が20年で約1・5倍に蓄積が進んだことや水上バイクの影響と見られるベンゼンなどの上昇現象も明らかにしてきた。
 水深が最大104メートルと深い北湖では、例年冬に冷たく酸素を多く含んだ表層の水が沈むなどして深層の水の酸素濃度が回復する「全循環」の仕組みがあるが、温暖化の進行で循環が鈍化し、酸素回復が不完全となることや水質の悪化が懸念されており、市民大学も昨年調査に乗り出した。
 報告会の1部はWWF(世界自然保護基金)ジャパン自然保護室淡水生態系担当の水野敏明さんが、市民参加で琵琶湖水系の生態を調査してきた「琵琶湖お魚ネットワーク」の活動などを紹介。2部で「市民大学」が調査報告する。
 参加費500円。事前申し込み不要。問い合わせは市民大学総合事務局の「環境監視研究所」(06・6574・8002)。【服部正法】

■渋滞緩和策急ピッチ(asahi.com滋賀)
【近江大橋両端 道路拡幅など計画】
 琵琶湖に架かる近江大橋(大津市)の両端で、渋滞解消の対策が急ピッチで進んでいる。今年中に東側に大型ショッピングセンターが開店して車の増加が予想されるほか、12年9月には通行が無料となる予定。橋を管理する県道路公社は、橋の両端で道路拡幅工事などの計画を急ぐ。
 近江大橋は1974年に完成。有料道路の延長は約6.1キロで、橋部分の全長は1290メートル。07年度は約1200万台が通行した。同公社は、管理が県へ移管される予定の12年9月を前に、対策を急いできた。
 西側で橋と接する県道は、大津市の浜大津方面と石山方面を行き来する交通の要所。同公社は05年、渋滞解消策として、におの浜から石山に向かう南行きの2車線を地下化して立体交差とする方針を決めた。しかし、拡幅部分の地権者との協議が進まず立体交差を断念。代替案として、橋の一部と浜大津方面の県道を片側2車線から3車線に拡幅する計画を進める。
 一方東側では、橋のたもとの草津市新浜町で「イオンモール草津」(仮称)が建設中だ。敷地面積約16万5千平方メートル、店舗面積約6万平方メートルの巨大ショッピングセンターが完成すると、渋滞に拍車がかかると予想される。
 公社は交通の流れをスムーズにするため、橋から草津方面に向かう県道と湖岸を走る県道「さざなみ街道」を結ぶアクセス道路を建設している。ショッピングセンターが店に直接乗り入れられる専用車線も設ける計画で、いずれも今年中に完成するという。同公社は「料金が無料になれば、さらに通行量は増える。それまでに渋滞緩和策を進めたい」としている。

08/06/10

■立体交差化を断念 近江大橋西詰め 3車線で代替へ(京都新聞電子版)
 大津市内の渋滞緩和のため検討されてきた近江大橋西詰め交差点の立体交差化事業を、事業主体の滋賀県道路公社が断念していたことが9日、分かった。予定地の買収交渉が難航し、見通しが立たなくなったため。公社は代替策として現在は片側二車線の県道と同橋の一部を3車線に拡幅する方針。2012年度の完成を目指す。
 同交差点は、県道大津草津線と近江大橋が接する3差路で、渋滞が頻発している。県は交差点周辺の県道を片側3車線に広げ、石山方面に向かう2車線を地下化し、立体交差させる計画を05年に明らかにした。
 しかし、同交差点から石山側の県道拡幅予定地の一部で地権者との協議が難航。近江大橋の管理が県に移管されて通行料が無料となる12年9月までの完成が困難になったため、今年3月、立体交差化を断念した。
 公社は、代替策として、浜大津寄りの県道約650メートルと橋の一部区間を片側2車線から3車線に拡幅、従来よりスムーズな交通の流れを確保する。本年度中に設計など具体化に向けた計画をまとめ、県議会などに同意を求める。
 公社の村山源治道路整備課長は「時間的な余裕もなく、断念せざるを得なかった。県道と橋の拡幅は、現在取りうる最良の選択で、混雑緩和にも十分効果がある」としている。

■ハナショウブ、梅雨空に映え 野洲で見ごろ(京都新聞電子版)
 滋賀県野洲市吉川の「アイリスパーク」(あやめ公園)で、ハナショウブが見ごろを迎えている。青や紫、白色のショウブが梅雨空に映え、訪れる人を楽しませている。
 市湖岸開発が管理する公園で、約500種のアヤメとハナショウブが8000株植えられている。隣接するアウトドア施設が開業した1994年、地元の旧中主町(当時)の町花だったアヤメなどが植えられた。
 5月初旬にアヤメが咲き、現在はハナショウブが次々と開花している。今月中旬ごろまで楽しめるという。無料。

08/06/09

■開通3カ月、観光効果じわり 新名神の交通状況発表(京都新聞電子版)
 西日本高速道路などは9日、2月23日に草津田上インターチェンジ(IC)−亀山ジャンクション(JCT)間で部分開通した新名神高速道路の開通3カ月の交通状況を発表した。沿線施設の利用客増など観光面での効果が出始めているほか、4月の名神高速道路の通行止めでは迂回(うかい)路の機能も発揮したとしている。
 同社によると、交通量は開通1カ月時点より微増し、1日あたり約2万9300台。
 滋賀県立陶芸の森(甲賀市)の入場客は1年前に比べて7%増だった。三重県伊賀市の農業体験施設も同じく15%増と好調で、県外からの利用が貢献しているとみられるという。
 また、4月7日に名神高速道路の関ヶ原IC−大垣IC間(岐阜県)が事故で約6時間通行止めになった際には、同じ時間帯に新名神の甲賀土山IC−亀山JCT間の利用が約1000台増加した。新名神経由で中部方面を目指した車が多かったとみられ、同社は「災害時など名神の代替としての機能も確認できた」としている。

■ニゴロブナの稚魚放流(asahi.com滋賀)
 60年代から進められた圃場(ほじょう)整備の影響で、小魚が生息しにくくなった田園の生態環境を改善させようと、守山市幸津川町の水田で7日、ニゴロブナの稚魚の放流があった。近くの小学生ら約40人が、60アールの水田に約18万匹の稚魚を放した=写真。
 稚魚は数日前に孵化(ふか)したばかりで体長3〜5ミリ。3センチ前後に成長する来月中旬、田の水を抜く中干しに合わせて水路から琵琶湖に放流される。
 同市は06年度から「魚のゆりかご水田事業」として、毎年約250万匹のニゴロブナの稚魚を水田で成長させてから琵琶湖に放している。

08/06/08

■びわ湖検定公式テキスト発売へ 写真付け詳しく解説(Chunichi Web滋賀)
 「世界の淡水湖で、びわ湖の面積は広い方から何番目?」−。今年から初めて実施のびわ湖をキーワードとしたご当地検定「びわ湖検定」の公式問題解説集が出来上がった。受検問題を想定した参考問題が100問収録され、解説も写真入りで詳しく掲載されている。
 びわ湖検定は県内の自然・環境、歴史・文化などを中心に出題し、滋賀の魅力を全国に発信しようとするご当地検定。初級レベルの3級から上級レベルの1級まであり、正解率で各級の合格基準を定めている。
 公式問題解説集は「びわ湖の自然と環境」と「湖国の歴史と文化」「湖国の観光と物産」「びわ湖と人々のくらし」の4章立て。
 参考問題は「びわ湖に生息する外来種は」「全長が日本一長いケーブルカーが設置されている山は」といった内容で、選択、記述の両形式がある。
 A5判120ページ。10日に県内の書店などで発売される予定で、定価は1260円。
 初回となる今年の検定は、草津市の立命館大びわこ・草津キャンパスを会場に11月30日に行われる。1級受検は2級合格者に限っているため、今回は2級と3級のみ実施される。検定実施日までにスタンプラリーや検定講座の開催も予定されている。(本安幸則)

08/06/07

■チャレンジ中学入試問題(asahi.com)
理科では、外来生物や環境問題に注意
 食物連鎖を中心とした生物のつながりに関する問題は、外来生物や環境問題などを含めた形で出される傾向があります。生物のつながりを単に覚えるのではなく、総合的に理解する学習が問われています。(四谷大塚 理科)
【理科】
 池に魚を入れたいと思います。池の中に入れる魚としてふさわしいのは、ペットショップで買ったヒメダカや、学校の近くの池に最近すむようになったブラックバスではなく、学校のある地域の池や川にもともとすんでいたクロメダカであると言われています。その理由としてもっともふさわしいものを次の(ア)〜(オ)から1つ選び、記号で答えなさい。
(ア)池の水の量が少なくても育つから。
(イ)池の水温の変化の影響(えいきょう)を受けにくいから。
(ウ)池の水質が悪くても育つから。
(エ)水草をあまり食べないので、水草を保護することができるから。
(オ)池の中や周辺の生物どうしの関係をこわさないから。
(08年度 横浜雙葉中学校から)<協力:四谷大塚>

■世界環境デー:生態系を学び、川にアユ放流−−大口小の児童(毎日jp鹿児島)
 「世界環境デー」の5日、大口市の羽月川河川敷では、同市立大口小(杉山秀樹校長)の4年生75人が川に生きる魚などについて学習した。
 児童たちは約30分間、近くの轟公園や河川敷でごみ拾い。川内川上流域漁協大口支部が約30種の淡水魚を大型水槽に入れて展示し、組合員が生態などを解説。「ブラックバスなどの外来魚が増えたため、国産魚が減るなど生態系に悪影響を与えている」と説明した。最後に組合が用意したアユ約100キロを羽月川に放流した。
 戸川千春君(9)は「知らないことが多かった。これからは環境問題についてもっと考えたい」と話していた。

08/06/06

■被害男性の似顔絵公開 琵琶湖切断遺体で滋賀県警(京都新聞電子版)
 滋賀県近江八幡市や東近江市などの琵琶湖岸で5月に切断された男性の頭部や脚が見つかった死体遺棄事件で、滋賀県警捜査本部(近江八幡署)は6日、男性の似顔絵を公開した。これまでに数十件の情報が寄せられたが身元の特定に結びついておらず、さらに広く情報提供を求めている。
 県警によると、男性は50−60歳、身長170−180センチの小太り体型。特徴は左目尻の下にある1・5センチ大のこぶで、死亡推定時期は4月末−5月上旬という。
 捜査本部は、男性が県外に住んでいた可能性もあるとみている。情報提供はフリーダイヤル(0120)32−0027。

■琵琶湖の脅威 ボタンウキクサ(Yomiuri On Line滋賀)
川や池で越冬可能守山と草津、繁殖も確認
 琵琶湖での繁殖が懸念される特定外来生物「ボタンウキクサ」(ウオーターレタス)が、守山、草津両市域の一部の川や池で、越冬が可能であることが、県立琵琶湖博物館(草津市)の調査でわかった。琵琶湖や内湖では冬を越せなかったが、同館は「早い段階で駆除すれば繁殖は防げる」と警鐘を鳴らしている。
 調査は2007年10〜12月、同館の「フィールドレポーター」が、湖岸や池、川など219地点で実施。両市にまたがる赤野井湾周辺で約1万5000平方メートルにわたって群生していたほか、同湾に注ぐ江西川や、約5キロ南の同市志那町の湖岸など計30地点で繁殖を確認した。川の上流にある守山市播磨田町の池から、水流によって広がった可能性があるという。
 また、調査後に分布地点を継続的に観察したところ、湖岸では冬場に群落が消失していたが、池や川などの3地点で越冬していた。
 一方、1994年以降に分布が確認された高島市の琵琶湖岸や、安土町と近江八幡市にまたがる内湖・西の湖、大津市の堅田内湖などでは、今回の調査では発見されなかった。
 同館の芳賀裕樹・専門学芸員は「ボタンウキクサは本来、冬を越せない植物とされるが、水温が高いところでは越冬するのではないか」と話している。
 
■半世紀の歩み、冊子に 3月休館の琵琶湖文化館(京都新聞電子版)
 琵琶湖文化館(大津市)は、冊子「琵琶湖文化館のあゆみ−滋賀県博物館史事始め」を作成した。構想から開館、今年3月末に休館するまでの半世紀に及ぶ文化館の歴史を通じ、地域博物館として果たしてきた役割を振り返る。
 冊子は、前身の産業文化館(現・県体育文化館)の設置から、琵琶湖文化館の誕生の経緯、調査研究などの事業や文化財修復実績などを紹介。懐かしい写真を数多く使用し、文化施設とともに、レジャー拠点としても親しまれた様子を伝える。
 県内初の公立博物館の姿を知らせる資料として、入館者の推移や建設費寄付者名簿、近年の文化財公開実績、特別展の出品目録などデータも付した。
 文化館は「開館以来の経緯は、県の博物館、文化財行政の歴史そのもの。地域博物館のあり方を見つめ直し、博物館活動の新しい局面が開けることを期待したい」としている。
 A4判、96ページ。1500部を作り、県内の図書館や学校などに配布した。残部があり無料頒布する(要送料)。問い合わせは文化館TEL077(522)8179。

■新施設雄琴の起爆剤に(asahi.com滋賀)
【地元「ぜひ外湯」の声】
【10年度中オープン目指す】
 最澄が開いたと伝わる大津市の雄琴温泉に、足湯などを備えた温泉観光施設をつくる計画が進んでいる。大津市が掘り当てた新たな泉源を使った、観光客や地元客がそぞろ歩きの途中にふらりと立ち寄れる施設で、10年度中のオープンを目指す。地元は「観光客誘致の弾みになれば」と期待を寄せる。(日比野容子)
 新たな泉源は、大津市が06年度、同市雄琴1丁目の旧雄琴小学校跡地の地下1600メートルで掘り当てた。お湯は44.2度でラドンを含む単純弱放射能温泉。市はこれまで2本の泉源から旅館へ給湯してきたが、湯量の需要が増えたため、掘削を進めていた。新しい泉源は新施設で活用するほか、旅館にも配る。
 市観光振興課によると、施設の予定地は約9700平方メートルで、うち約4500平方メートルはすでに市土地開発公社から取得を終えた。来年度には着工したい意向で、総事業費は約7億円を見込む。足湯のほか、交流スペースやお土産物の販売コーナーを設ける。
 地元からは「ぜひ外湯を」という声もあがる。雄琴温泉は年間約40万人が宿泊する県内最大の温泉地。3月には地元の要望でJRの駅名が「雄琴」から「おごと温泉」に変わった。駅前に足湯ができたこともあり、雄琴温泉旅館協同組合とおごと温泉観光協会は市に、足湯でなく外湯を備えた施設の整備を求める。
 しかし市が事業費にあてるつもりの国のまちづくり交付金では外湯は対象外だ。整備には新たな財源確保と国に提出した事業計画の変更が必要となるため、施設の内容は今後地元と調整する。
 温泉旅館「びわ湖花街道」の山内保・取締役営業本部長は「例えば城崎温泉のような、外湯めぐりを楽しめる施設にしてもらえたらと思う。旅館から街に出てそぞろ歩き、琵琶湖の素晴らしい景色を楽しんでもらいたい」と期待する。

08/06/04

■アメリカナマズ:涸沼で稚魚初確認 生態系への影響恐れ−−県水産試験場(毎日jp茨城)
◇固有種、食い荒らす例も
 特定外来生物に指定されている北米原産のチャネルキャットフィッシュ(通称・アメリカナマズ)の稚魚が、涸沼で捕獲されていたことが分かった。県水産試験場によると、涸沼での確認は初めて。汽水湖の涸沼は良質なシジミ、ハゼが生息しており、繁殖すれば生態系に影響が出る恐れがある。
 5月28日、涸沼北西の茨城町中石崎付近で、同試験場の職員が定置網にかかっていたアメリカナマズを確認した。体長約4センチで、生後1年の稚魚だという。
 アメリカナマズは71年ごろ、食用目的で輸入された。鋭いとげがあり、1メートルを超える成魚もいる。魚類、甲殻類、貝類などを食べることで知られており、大繁殖している霞ケ浦では、固有種を食い荒らしたり、魚網を破ったりする被害が出ている。
 涸沼への流入経路は不明だが、農業用水パイプを伝って涸沼の上流に霞ケ浦の水が流れ込み、その中にアメリカナマズが交ざっていた可能性が高いという。
 霞ケ浦での生態調査では、アメリカナマズの胃からテナガエビ、ハゼ、二枚貝、昆虫などが観察されている。
 涸沼の漁場への影響について、県内水面水産試験場は「水底をあさっている最中にシジミを吸い込むことはあり得る。淡水魚なので海水は苦手だが、爆発的に増える可能性はある」とみる。
 地元の漁業者約400人でつくる大涸沼漁協の桜井誠一事務局長は「アメリカナマズが捕れたという報告は聞いたことがない。固有種への影響が心配だ。注視したい」と話した。【山本将克】

■ハマヒルガオ激減 彦根の湖岸、浜欠に外来種拍車(京都新聞電子版)
 滋賀県彦根市新海町の琵琶湖岸に群生するハマヒルガオが、外来植物の侵入などで激減している。かつては5、6月に砂浜一面を覆う花を咲かせたが、今年は最盛期の1−2割ほどにとどまり、住民らは外来種の除去などに追われている。
 ハマヒルガオは、ヒルガオ科のつる性多年草。海岸などの砂地に生え、ピンクでラッパ状の花を咲かせる。新海町の湖岸には、延長150メートル、幅10メートルにわたり自生するが、近年は砂浜が波に削られる浜欠(はまかけ)で、自生範囲が縮小傾向にある。
 一方、2年ほど前から外来植物の侵入も目立ち始めた。特に、ヒルガオ科の外来植物アメリカネナシカズラによる被害は深刻で、太さ1ミリ前後の黄色いつるをハマヒルガオの茎に巻き付け、養分を吸い取って枯らせる事態が相次いでいる。
 近くの宇野道雄さん(73)ら地元有志3人は、外来植物の除去に取り組むが、繁殖力に追いつかないのが現状。宇野さんは「放置すればハマヒルガオは全滅する。協力者を募り、美しい砂浜の花園を取り戻したい」と話している。

08/06/03

■烏丸半島のリゾート開発断念 嘉田知事が表明(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市の烏丸半島のリゾート開発について、嘉田由紀子知事は3日の定例会見で、「民間(資金で開発を進める)スキームの継続は難しい」と述べ、県として開発を断念する考えを明らかにした。
 嘉田知事は、開発推進のために県などが設立した第三セクター「びわ湖レイクフロントセンター」の誘致活動が20年近く経過したことを挙げ、「当時とは社会情勢が変化した」と理由を説明した。また、用地を基盤整備した水資源機構などに対する借り入れ金償還として、県がセンターに貸し付けている計約3億9000万円の債権処理については「できるだけ県民負担が少ない方向で考える」と話した。

08/06/02

■肌寒い梅雨入り 滋賀でも例年より早く(京都新聞電子版)
 気象庁は2日、近畿地方が梅雨入りしたとみられる、と発表した。大津市内では午前中から小雨がぱらつき、終日ぐずついた空模様となった。
 梅雨入りは例年より4日、昨年より12日早い。彦根地方気象台によると、同日の大津市の最高気温は19・8度で、4月下旬並みのやや肌寒い1日となった。
 同市打出浜の市勤労福祉センターでは、歩道沿いのアジサイが咲き始めた。まだこぶし大のサイズが多く、淡い色の花や緑の葉が、しっとりと雨にぬれていた。

■外来魚63キロ釣って駆除 諏訪湖と流入河川で大会(長野日報ネット版)
 諏訪湖と流入河川で魚食性が強く、生態系を乱す恐れがあるとされる外来魚を釣ってもらい、個体数の減少につなげようと、諏訪湖漁協(藤森貫治組合長)は1日、今年度第1回目の外来魚駆除釣り大会を開いた。諏訪地方を中心に親子ら66人が参加。半日でオオクチバスとブルーギル計約63キロを釣り、駆除につなげた。
 大会は、「釣りも駆除の有効な手段」として2006年秋からスタート。諏訪湖などで釣れた外来魚は常時1キロ500円で引き取っており、大会を通じてこの買い上げ制度を知ってもらい、駆除への協力者を増やす狙いもある。
 釣った外来魚の総重量を競う方式で行い、上位には賞品を用意した。春から夏にかけての産卵期に卵を守る親魚を捕えることが繁殖抑制に効果的であることから、参加者には県水産試験場諏訪支場が作製した外来魚の「産卵場マップ」を配布。船着き場や桟橋付近でミミズなどを餌に糸を垂らし、当たりを待った。
 釣れたのは多くがブルーギルだったが、中には体長約50センチのオオクチバスも。「入れ食い状態に近かった」と話す人がいれば、「ポイント選びで失敗した」と悔む男性もいた。総重量の63キロは大会新記録となり、優勝者は1人で9.1キロを釣り上げた。
 次回は15日に開き、秋にも2回予定している。藤森組合長は「在来の魚の卵を食べるなど、オオクチバスより“悪さ”をするブルーギルが増えている。買い上げ制度もあるので、一般の人もぜひ駆除に協力してほしい」と呼び掛けていた。

■三ツ池公園で外来魚駆除/五〇センチのブラックバスも捕獲(神奈川新聞カナロコ)
 繁殖力が強く在来生物を捕食する外来魚の駆除が一日、横浜市鶴見区の県立三ツ池公園で行われた。約二百六十人が参加し、ブルーギルなど約三千四百匹を釣り上げた。網による大規模な駆除も行われ、大型ブラックバスも捕獲した。
 企画したのは「県立三ツ池公園を活用する会」(天野隆雄代表)。来園者も釣りざおを持ち込み、ブルーギルなどを釣り上げた。天野代表らは網を使い、左右から囲むようにして大量の外来魚を捕獲。体長五二センチのブラックバスが網から姿を見せると、集まった子供たちは驚きの声を上げていた。「外来魚の産卵期に合わせて駆除を行ったが、まだ相当数いる。生態系が戻るためには今後も継続的な活動が必要」と、天野さんは話していた。
 同会は二〇〇六年夏から月二回のペースで、公園管理者と協力して駆除を開始。これまでに外来魚五万匹以上を駆除している。

■琵琶湖産魚:おいしいよ 守山で無料試食会(毎日jp滋賀)
 守山市水産振興会が1日、同市播磨田町の「ららぽーと守山」駐車場で琵琶湖産魚の無料試食会を開き、立ち寄った買い物客らが舌鼓を打っていた。
 琵琶湖での漁業は、外来魚やカワウの被害などが原因で、近年は食用魚の漁獲高が減少。そうした中、湖魚の味を知ってもらい、消費拡大につなげたいと企画された。守山漁協組合長の永尾一夫さん(72)は「地元の漁業者が取った魚は鮮度がよく、味がいいです」とアピールする。
 会場の特設テントでは、アユの塩焼きやフライ、コイの煮付けなどがふるまわれた。会場を訪れた栗東市手原3の大学教員、岡本誉士典さん(29)は「初めて琵琶湖のアユを食べました。身がふわっとしていておいしいですね」とアユの塩焼きをほおばっていた。
 同漁協では今月28日までの毎週土曜午前9時半から1時間、同市の木浜漁港で琵琶湖魚の朝市を開催する。【後藤由耶】

■新鮮な琵琶湖の魚どうぞ 守山で無料試食会(京都新聞電子版)
 新鮮な琵琶湖の魚を味わってもらおうと、滋賀県守山市の漁業者らが1日、湖魚の無料試食会を同市播磨田町のショッピングセンターで開き、大勢の買い物客にアユの塩焼きやつくだ煮などを振る舞った。
 琵琶湖の水産物の消費拡大を狙いに、同市の漁業協同組合などでつくる市水産振興会が毎年行っている。今年はアユの塩焼きや天ぷら、ニゴロブナの煮付けなどが大量に用意されたが、1時間足らずでなくなるなど盛況だった。
 同会のメンバーは、在来の魚介類の漁獲量が落ち込んでいる現状も紹介しながら、「きれいな琵琶湖を守りましょう」と訴えた。親子3人で訪れた同市古高町の藤城典子さん(34)は「どれも新鮮でおいしかった」と満足げに話していた。

■関東甲信・近畿・東海地方が梅雨入り 平年より早め(asahi.com)
 気象庁は2日、関東甲信、近畿、東海地方が梅雨入りしたとみられると発表した。
 関東地方は平年より6日早く、昨年より20日早い。近畿地方は平年より4日早く、昨年より12日早い。東海地方は平年より6日早く、昨年より12日早かった。
 平年の梅雨明けは関東甲信、東海地方は7月20日ごろ、近畿地方は7月19日ごろとなっている。

■滋賀県、リゾート開発断念へ 草津・烏丸半島(京都新聞電子版)
 滋賀県は1日までに、草津市の烏丸半島で予定していた民間資金活用によるリゾート開発計画を断念する方針を固めた。近く事業主体の第三セクター「びわ湖レイクフロントセンター」(理事長・澤田史朗副知事)と出資者の同市、水資源機構に提案する。計画を断念した場合、センターに対する計約12億6600万円の債権の処理策が焦点となる。
 同センターに対する債権は、県と市の貸付金がそれぞれ約3億9000万円、水資源機構が約9700万円、民間都市開発推進機構が約3億8700万円。関係者によると、烏丸半島近くには大型商業施設が今秋以降相次いで開業する一方、同半島には新たな企業誘致などの見通しがなく、これ以上の事業継続は難しいと判断した。県と同市は、水資源機構などに対する借入金償還のため同センターに毎年5000万円ずつ貸し付けており、回収の見込みの薄い債権が膨らむのを避けるため、早期収拾を図ることにした。
 今後、開発を前提に水資源機構から無償で借りている県立琵琶湖博物館と市立水生植物公園の土地の在り方や、開発計画地だった約9ヘクタールの活用策も話し合われるとみられる。烏丸半島の開発は、土地所有者の水資源機構が護岸など基盤整備を手掛け、県が琵琶湖博物館、市が水生植物公園を建設し、民間資金による開発収益で基盤整備費用を回収する仕組みだった。
 1989年に同センターを設立して開発企業の誘致を進めたが、大手ゼネコンなどが共同出資した開発会社が2002年に撤退。その後計画提案した東京都の開発会社も資金集めが難航したため、センターが3月に協議を打ち切っていた。

08/06/01

■バス駆除へ釣り大会 阿武隈川で小学生ら挑戦(Yomiuri On Line福島)
 阿武隈川の生態系に悪影響を与えているとされる外来魚に関心をもってもらおうと、福島市鎌田の阿武隈川河川敷で31日、外来魚駆除釣り大会「バス・バスターズ」(福島河川国道事務所など主催)が開かれた。
 阿武隈川では、1990年、伊達市梁川地区で初めてオオクチバスが確認されて以降、外来魚の生息域は、県全域にまでに拡大。アユなど国内の在来魚を捕食し、問題となっている。
 この日は、市内の小学生や保護者ら約50人がバス釣りに挑戦した。釣り上げたコクチバスは解剖され、体内から捕食した魚が出てくると、小学生は驚きの声を上げていた。同市立鎌田小6年、大河内義浩君(12)は「コクチバスは解剖されてもまだ体が動いているのがすごいと思った」と感心した様子だった。

■外来魚3種の再放流、一部を除き禁止に 長野県(msn産経ニュース)
 県は1日からオオクチバスやコクチバス、ブルーギルの3魚種について、外来魚を観光資源に活用している野尻湖、木崎湖を除き、釣り上げた後の河川、湖沼など県内水域への再放流(リリース)を禁止する。
 外来魚の再放流禁止をめぐっては、日本古来の生態系維持を根拠に全面禁止を求める意見と、観光資源としての重要性を根拠に有効活用を主張する意見が対立し、県内水面漁場管理委員会を舞台に激しい議論が行われていた。
 再放流禁止の施行には、漁業権者から解除申請があり、逸出防止策が講じられていると委員会が認めた場合など、2つの除外規定が設けられている。

■ニゴロブナ:大きく育て 親子連れらが放流−−野洲(毎日jp滋賀)
 琵琶湖の固有種ニゴロブナを育てようと、野洲市吉川の水田で31日、稚魚約12万匹を放流する催しがあり、農業・漁業関係者や親子連れら約30人が参加した。
 地元自治会などで作る「吉川農村まるごと保全隊」が若い世代に自然に触れてもらおうと企画。県水産振興協会が、ふ化させた生後2〜3日の稚魚(体長約1ミリ)をポリ袋からバケツですくって放流した。
 水田には、えさの微生物が多いため、育ちやすく、約12万匹の半数以上が排水路を通り、琵琶湖へたどり着くという。
 母親と一緒に参加した市立中主幼稚園の吉川大翔(やまと)君(5)は「ちっちゃくて、可愛かった」と笑顔。同隊隊長で地元の農業組合長の辻藤雄さん(72)は「最近は生き物に触れる機会が少なくなったが、このような試みを通じて、子どもたちに自然の大切さを知ってもらえれば」と話していた。【豊田将志】

■子どもらニゴロブナ放流 米原・飯地区の水田(Chunichi Web滋賀)
 米原市飯地区の子どもたちが三十一日、地元の水田にニゴロブナを放した。
 昔は、ニゴロブナが琵琶湖周辺の水田まで遡上(そじょう)し、卵を産んでいたことなどを伝えようと、住民でつくる「飯村農村環境保全会」が企画。二回目の今年は、天の川沿岸土地改良区「水土里ネット天の川」も協力した。
 二歳から小学五年生までの十一人が参加。営農組合の水田に、ニゴロブナの親魚十匹ほどを放流した。子どもたちは魚一匹が二万個の卵を産むことなども学び、興味深そうな顔つきだった。
 七月上旬までに、稚魚をすくい、地元の川に放流するという。(岩田忠士)

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