琵琶湖の湖底から
(2008/04)

←Before          スクラップブックバックナンバー          Next→


08/04/30

■宇佐美鉱油、1日に値上げ 暫定税率復活に合わせ(Chunichi Web)
 石油販売大手の宇佐美鉱油(名古屋市)は30日、揮発油税などの暫定税率復活に合わせて、ガソリンの店頭価格を1日に値上げする方針を明らかにした。引き上げ幅は30円程度とみられる。
 石油元売り大手が、暫定税率分と原油高による調達コスト上昇分などを含めて1リットルあたり30円程度の値上げを決めたのを受けた。
 宇佐美鉱油は「出光」や「JOMO」などのブランドで約420のガソリンスタンドを全国展開している。同社が即日値上げの方向となったことで、追随する社も出そうだ。ただ、宇佐美のスタンドでも地域の競争状況によっては、値上げを先送りするスタンドも出る見通し。
 宇佐美は、4月1日に1リットル当たり約25円の暫定税率が失効した際、各社との値下げ競争のため、課税済みのガソリンも価格を下げて販売し、損失が発生したという。早めの値上げで損失を少しでも取り戻したいという思惑もありそうだ。(共同)

08/04/29

■諏訪湖のワカサギ30日に解除 卵目標の30億粒確保(信毎Web)
 諏訪湖漁業協同組合(諏訪市)は28日、全面禁止していた諏訪湖周辺のワカサギ釣りを30日から解禁すると発表した。湖に流入する六河川を遡上(そじょう)する親魚を捕まえて行う採卵事業で、昨年の2・5倍、目標の30億粒を確保できたためで、流入河川での四つ手網漁や投網漁も解禁する。
 採卵は5つの組合が2月から実施。確保できた卵のうち約19億粒を諏訪湖に放流、約11億粒を出荷する。
 藤森直章組合長は「漁師や釣り舟業者、釣り人の皆さんが漁業規制や休漁に協力してくれたおかげ」と話した。1月下旬から1カ月半ほど諏訪湖が全面結氷したことも、水鳥のカワアイサによる食害を抑えたとみている。
 

■湖岸鮮やか 花のじゅうたん シバザクラ 大津で見ごろ(京都新聞電子版)
 大津市におの浜四丁目のなぎさ公園で、シバザクラが見ごろを迎え、赤紫色のじゅうたんのような植え込みが、散策する人らの目を楽しませている。
 シバザクラは北米原産で、ハナシノブ科の多年草。市公園緑地協会が、同公園内の散策道「なぎさのプロムナード」沿いの約300メートルに、およそ十万株植えている。
 散歩する市民や観光客らは、いろんな形の花壇に敷き詰めたような色鮮やかな花に、時折、足を止めて見入っていた。協会によると、見ごろは5月初旬まで。

08/04/28

■長浜港、5月から有料 マナー向上促す(京都新聞電子版)
 滋賀県は5月1日から、プレジャーボート客らを対象に長浜港(長浜市港町)の利用を有料化する。港湾整備の完了に伴い、ボートの揚げ降ろしに使うスロープ利用料と駐車料を徴収し、マナー向上など港の適正利用を促す。
 港の南東部分の船揚場約4300平方メートルを有料区域に設定。ボートのけん引車付き自動車44台を含む67台分の駐車場を整備した。
 有料期間は3月から11月までの土、日曜と祝日で、7、8月は平日も有料とする。時間はいずれも午前8時−午後6時。料金は、スロープ使用料が1回1350円。駐車料はけん引車付き自動車が1日1000円(普通自動車は同500円)。
 県湖北地域振興局によると、長浜港の利用客は年間3000組余りで、バスボートが半数以上を占めるという。スロープ部分への駐車や周辺でのバーベキュー、ごみのポイ捨てなどが目立っていたため県が長浜市や地元漁協など関係機関と対策を協議していた。
 今年2月に完成した港湾整備では、有料区域の南西側約8000平方メートルに緑地帯や無料駐車場も設けた。
 

■ブラックバス:駆除に人工産卵床 伊豆沼・内沼に市民バスターズが400個(毎日jp宮城)
 生態系を破壊するブラックバスを伊豆沼・内沼から駆除しようと、県伊豆沼・内沼環境保全財団と市民ボランティアのバスバスターズ(退治人)約30人は27日、親バスをおびき寄せて産卵させ、卵や孵化(ふか)稚魚を回収するための人工産卵床400個を両沼に設置した。03年の試験設置以来毎年行っているバス駆除策の柱の一つ。
 産卵床は、センサーで産卵したかどうかを感知することができるうえ、今回、卵だけでなく孵化直後の稚魚も回収できる構造に改良。バスバスターズは県内外の水産研究者や自然保護活動家、学生ら。胴長靴を着込んで湖水に入り、バスが好んで産卵する砕石を入れた産卵床を小船から下ろして慎重に水中に設置していた。6月末ごろまで毎週1〜2回、産卵の有無をチェックする。【小原博人】

■「野宿者自立」へモロコ養殖 高島でNPOと漁業組合(京都新聞電子版)
 元野宿者の男性たちが琵琶湖固有種のホンモロコを養殖し、成魚を売って給与を得る事業が今月から高島市マキノ町で始まった。京都、滋賀で野宿者の自立を支援するNPO法人(特定非営利活動法人)が地元漁業組合と協力して行う。ホンモロコは一部を琵琶湖に放流し、滋賀県レッドデータブック絶滅危機増大種の復活も試みる。
 主宰はNPO法人「グローバルヒューマン」。トヨタ財団の助成金150万円を原資に始めた。
 海津漁業組合(高島市)から養魚施設を5年間借り、ふ化や養殖の指導を受け、稚魚の提供も受ける。初年度は稚魚約15万匹を育て、半年後に成魚を漁協などを通じて販売。売り上げのうち、約200万円を日当に充てる。5センチ未満の魚は琵琶湖に戻し、生態系の回復に努めるという。
 NPO法人の野宿者支援施設(大津市)に住む男性たちが、養殖が本格化する5月以降、2−3日に1度、現地を訪れて餌やりや清掃管理を行う。3月下旬には、借り受けた6つの養魚池(約2100平方メートル)を掃除し、準備を整えた。
 高橋英夫理事長(61)は「地場食材として親しまれた湖国の固有種を取り戻すことにもなる。野宿者や漁業の支援も合わせた一石三鳥のコミュニティービジネスとして取り組みを続けたい」と話す。
 

08/04/27

■プレジャーボート取り締まり 滋賀県など、4月からの改正で(京都新聞電子版)
 滋賀県大津市の琵琶湖で27日、滋賀県と県警が合同でプレジャーボートの取り締まりを実施した。本年度から琵琶湖で使用が禁止されたエンジンを搭載した水上バイクへの指導を中心に、航行規制水域を走行する水上バイクなどにも目を光らせた。
 県が4月から全面的に使用を禁じた「ツーストローク・ワンサイクル・エンジン」は、水質悪化につながるガスの排出量が多く、取り締まりの対象とした。免許不携帯や航行水域違反などとあわせ、県や県警の職員約20人が船上や陸上から指導した。
 職員たちは、「そのエンジンは4月から県の条例違反です」「速やかに湖から出てください」などと声を掛けながら、午前10時から約2時間半、取り締まりを行った。

08/04/26

■伊庭内湖の保全と再生考える 東近江でフォーラム(京都新聞電子版)
 琵琶湖の内湖、伊庭内湖の保全、再生への取り組みを考える「伊庭の里湖(さとうみ)フォーラム」が26日、滋賀県東近江市伊庭町の謹節館であった。
 動植物の貴重な生息場所となっている伊庭内湖を地域住民に再認識してもらおうと、地元自治会などでつくる実行委員会が開いた。
 琵琶湖環境科学研究センターの西野麻知子総合解析部門長が講演し、ヨシ笛グループのコンサートがあった。
 安土町の西の湖で保全活動をする東近江環境保全ネットワークの丹波道明代表幹事が、毎月第2土曜に野鳥、野草観察を続けてきた活動を報告し「協力し合って美しい内湖を取り戻そう」と訴えた。
 「森・里・川・湖の『自然と自然のつながり』を東近江市の宝物として大切にします」など三条からなる「伊庭の里湖づくりキックオフ宣言」が読み上げられ閉会した。
 

■絶滅危惧、ヒナイシドジョウいた!(Yomiuri On Line高知)
 国土交通省中村河川国道事務所は25日、2006年度に四万十川下流の直轄区域で行った魚類調査(河川水辺の国勢調査)の結果を発表した。01年度の前回調査より7種多い98種を確認。環境省レッドデータブック記載の「特定種」では、ヒナイシドジョウ(絶滅危惧(きぐ)種1B類)など5種が見つかった。
 魚類調査は5年ごとに行われ、今年は本流と支流の中筋、後川で8月と10月に実施。新たな確認はクロアナゴなど10種だった。特定種では、環境省分類がヒナイシドジョウのほか、クボハゼ(絶滅危惧1B類)、アカザ(絶滅危惧2類)、メダカ(同)、アカメ(準絶滅危惧)。また、県分類では、これらを含め28種だった。外来種はブラックバスとブルーギルが生息していた。
 同事務所は「減少傾向のヤリタナゴや、清流の指標となるボウズハゼも確認され、河川環境は比較的良好」としている。

■多摩川の魚類10種増える/水質改善裏付け(神奈川新聞カナロコ)
 国土交通省関東地方整備局は二十五日、多摩川など関東の八水系で二〇〇六年度に実施した「河川水辺の国勢調査」結果を発表した。魚類調査をした多摩川では五年前の前回調査より十種多い七十一種の魚類が確認された。絶滅危惧(きぐ)種をはじめとする重要種十三種も含まれており、水質改善が裏付けられた形だ。
 多摩川で初めて確認された魚種は六種。絶滅危惧種のエドハゼと、準絶滅危惧種のヒモハゼが含まれている。ほかは、オヤニラミ、シログチ、ウミタナゴ、ショウサイフグの四種。
 今回は、淡水と海水が混ざり合った汽水域や海水域に生息する魚が河口域で多く確認された。潮の干満の状況が異なるため前回と単純な比較はできないが、県水産技術センター内水面試験場の勝呂尚之研究員は「河口域や海水域の水質が改善され、餌が豊富になっていることも一因ではないか」と話している。
 一方、在来種への影響が懸念されている特定外来生物のブルーギルとブラックバスも確認された。〇一年度の調査では確認されていなかった。
 同調査は一九九〇年度から行われ、多摩川での魚類調査は五回目。

■GW:交通渋滞予想 新名神は信楽ICや草津田上IC付近で混雑(毎日jp滋賀)
 県警はゴールデンウィーク期間中の主要幹線道路の交通渋滞予想をまとめた。2月に開通した新名神高速は過去の記録がなく、混雑状況の予測は困難だが、信楽インターチェンジ(IC)や草津田上IC付近で渋滞が予想される。【豊田将志】
◆名神上り(東京方面)◆(地名はIC。草津と米原のみJCT=ジャンクション)
【大津−京都南】26日6〜10時・5キロ
【瀬田西−大津】27日9〜11時・5キロ
【大津−京都南】1日6〜13時・5キロ
【大津−京都南】2日6〜14時・10キロ
【竜王−草津】2日23〜2時・5キロ
【大津−京都南】3日6〜15時・5キロ
【竜王−草津】3日6〜14時・10キロ
【米原−八日市】3日7〜21時・25キロ
【米原−八日市】3日0〜4時・10キロ
【関ケ原−彦根】4日16〜22時・15キロ
【関ケ原−彦根】5日17〜23時・20キロ
【関ケ原−米原】6日16〜19時・5キロ
◆名神下り(大阪方面)◆(同)
【京都東−瀬田西】27日16〜20時・5キロ
【京都東−草津】29日14〜22時・10キロ
【京都東−草津】1日14〜21時・10キロ
【京都東−草津】2日14〜23時・10キロ
【京都東−瀬田西】3日4〜12時・10キロ
【京都東−10キロ区間】3日15〜21時・10キロ
【彦根−関ケ原】3日15〜21時・10キロ
【京都東−栗東】4日15〜22時・15キロ
【京都東−草津】5日14〜20時・10キロ
【栗東−竜王】5日16〜19時・5キロ
【八日市−彦根】5日18〜20時・10キロ
【彦根−関ケ原】5日15〜20時・10キロ
◆京滋バイパス上り(東京方面)◆
【石山−笠取】4日10〜13時・5キロ
◆国道1号・三重方面◆
【草津市野路町−大津市秋葉台】25〜30日13〜17時・6キロ
【大津市大江2−同市秋葉台】2〜6日12〜18時・5キロ
◆国道1号・京都方面◆
【大津市大江4−同市別保3】25〜30日10〜20時・4キロ
【大津市逢坂1−同市秋葉台】25〜30日16〜20時・5キロ
【大津市逢坂1−同市別保3】2〜6日11〜18時・5キロ
◆国道8号・岐阜方面◆
【米原市西円寺−同市米原】2〜6日16〜19時・3キロ
◆国道8号・京都方面◆
【栗東市宅屋−野洲駅口】2〜6日15〜19時・4キロ
◆国道161号西大津バイパス・高島方面◆
【大津市藤尾奥町−同市横木1】26〜30日10〜19時・4キロ▽2〜6日10〜15時・5キロ
◆国道161号西大津バイパス・京都方面◆
【長等トンネル−大津市滋賀里】2〜6日15〜20時・5キロ
◆国道161号・高島方面◆
【大津港口−大津市柳が崎】26〜30日16〜17時・3キロ▽2〜6日15〜20時・3キロ
◆国道161号・京都方面◆
【堅田駅前−大津市小野】26〜30日17〜20時・4キロ▽2〜6日17〜19時・4キロ
【大津市柳が崎−大津港口】26〜30日15〜19時・3キロ
◆県道大津草津線・高島方面◆
【大津市由美浜−大津港口】26〜30日17〜19時・3キロ

■目指せ!ラムサール登録 東近江市、伊庭内湖を調査へ(京都新聞電子版)
 滋賀県東近江市は滋賀県立大と提携し、今夏にも市内の伊庭内湖の動植物や水質の調査に乗り出す。調査結果を基に伊庭内湖の保全や、環境と調和したまちづくりを進め、将来のラムサール条約登録を目指す。
 伊庭内湖は約49ヘクタール。近江八幡市から安土町にまたがる西の湖に次いで大きい琵琶湖2番目の内湖。江戸時代には湖上交通の要所として知られた。現在はヨシ群落が広がり、水鳥や魚の格好のすみかになっている。
 伊庭内湖の本格調査は市としては初めてで、水質のほか魚など動植物の種類を調べる。湖底の泥を一定の深さまで採取し、中に含まれる種の種類から植物の変遷も探る。
 同市は、本年度から伊庭内湖を核に自然との共生を進める「伊庭の里湖(さとうみ)づくり」事業を進めており、調査もこの一環として実施し、結果を今後の保全に生かす。
 市生活環境課は「将来は伊庭内湖のラムサール条約登録を目指したい。住民と内湖のかかわりを通じ、環境を守るシステムもつくれれば」と話している。

08/04/24

■セタシジミ復活を願う 琵琶湖に放流(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖、瀬田川で採れる「セタシジミ」への理解を深めてもらう祭りが23日、大津市の琵琶湖上であり、参加者が湖にシジミをまいた。
 地元の2つの漁協が「423(しじみ)」にちなんで毎年この日に催している。セタシジミは乱獲や環境の変化で近年漁獲量が激減。現在、2漁協では約20人がシジミ漁をしている。
 祭りでは市民が観光船「リオグランデ」に乗り込み、長さ5メートルのタモで湖底をさらうシジミ漁を見学。近江大橋付近で用意された小粒のセタシジミ100キロを、デッキ上から湖に投げ落とした。(小西数紀)

■琵琶湖と内湖の浅瀬、47平方キロ消失 県環境科研、100年間を調査(京都新聞電子版)
 魚類の産卵に適した琵琶湖と内湖の浅瀬が、明治時代後期からおよそ100年間で6%、約47平方キロメートル消失したことが、23日までに滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の調査で分かった。特に内湖では8割も減っており、戦後の干拓などの影響を数値で裏付ける結果となった。
 1892−1909年に発行された旧陸軍の地図の復刻版と、終戦直後の47−48年に米軍が撮影した航空写真約50枚を分析、琵琶湖と内湖の面積推移を現在の地図データと比較して算出した。
 調査結果によると、明治後期に約35平方キロメートルあった内湖は、82%に当たる約28平方キロメートルが消滅した。このうち終戦直後からの減少分が約16平方キロメートルを占めている。
 琵琶湖では、特に埋め立てによる開発が盛んだった南湖で、明治後期の約60平方キロメートルが約8平方キロメートル減った。うち約5平方キロメートルは終戦直後からの減少分だった。
 内湖、南湖ともに終戦直後から減少幅が増加しており、食糧増産のため進められた内湖の干拓や、埋め立てによる南湖の湖岸域開発の影響があらためて示された。
 同センターの西野麻知子部門長は「魚類の産卵場所や湖岸植生の保全と修復に向けて、浅瀬の減少分をそのまま復活させるのは難しいが、過去の水系が分かったことが再生のヒントになる」と話している。
 同センターはGIS(地理情報システム)で湖岸線の変遷情報を活用し、2010年度までに生態系保全についてのガイドラインをまとめる。

08/04/23

■琵琶湖:北湖から南湖へ流出のリン、1/3に 窒素は半減ーー06〜07年冬(毎日jp滋賀)
◇東大研究所シミュレーション
 06〜07年冬に琵琶湖北湖(琵琶湖大橋以北)から南湖に運ばれたリンが3分の1に減り、窒素も半減した可能性があることが、東大生産技術研究所の北澤大輔准教授(海洋生態系工学)らのシミュレーションで判明した。研究者からは、暖冬で水の循環が不十分になり、富栄養化につながるリンなどの蓄積が進むとの指摘もある。今回は実際の気象データを基に、リンなどの動きの変化をとらえた試算で、湖への温暖化の悪影響を解明する上で注目されそうだ。【服部正法】
◇「水質悪化の恐れ」
 北湖は最大水深が104メートルと深く、毎年1〜2月ごろ、酸素を多く含み、冷えて重くなった表層の水が沈み、深層の溶存酸素を回復する「全循環」が行われる。
 しかし、彦根地方気象台によると、06年12月〜07年2月の同県彦根市の平均気温は平年より1・7度高く、1895年の統計以来最高を記録。このため、06〜07年の冬は全循環が3月下旬までずれ込み、湖底付近の酸素濃度の回復期間が短かったことが県の観測で判明した。07年10月には、深層の酸素濃度が史上最低水準になったことも観測した。
 北澤さんらは気象データなどを用い、05年3月〜昨年9月の湖水の流速、水温、密度、栄養塩、溶存酸素などの変化を琵琶湖全体でシミュレーション。その結果、県の観測結果と計算結果が一致する傾向を示し、正確さが裏付けられた。そこで、プランクトンの栄養になる形態の無機態リンと無機態窒素が南湖へ運ばれる量も計算。リンは06年1月は1日約0・7トンあったのに07年1月は約0・2トンに、窒素も同期間で約17トンから約9トンに激減した。
 北澤さんは「リンなどが滞留して蓄積が進めば、アオコの発生や水質悪化などのリスクが高まる」と指摘している。

■高波で「浜欠け」現象(asahi.com滋賀)
 彦根市新海町の新海浜水泳場近くの琵琶湖岸で、砂浜の一部が高い波でえぐられる「浜欠(はまか)け」現象が確認された。崖(がけ)状態になった砂浜の落差は最大で1メートル近くあり、約100メートルにわたって続いている。数日前の降雨で湖の水位が上がったうえに20、21日の強風で大きな波が起き、砂浜を激しく浸食したらしい。段差があって危険なため、県湖東地域振興局河川砂防課は「立ち入らないでほしい」と注意を呼びかけている。重機で段差部分をならし、元の状態に戻すという。
 同課などによると、付近の浜辺では、十数年前から波による浸食が進み、県などが砂止めの突堤を造って砂を補充する養浜事業を続けてきた。それでも浸食は止まらず、砂浜は少しずつやせているという。近くに住む前・新海浜自治会長の宇野道雄さん(73)は「昔は愛知川から運ばれた砂で豊かな砂浜をつくっていたが、ダムができて砂が減った。今は砂利採取で、更に深刻になった。このままでは砂浜が無くなってしまうのではないか」と心配している。
 
■新海浜で「浜欠け」現象 700メートル、岩むき出し(Chunichi Web滋賀)
 彦根市新海町の琵琶湖岸(新海浜)で、砂浜が波の影響で崖(がけ)のように崩れる「浜欠け」が見つかった。落差は最大約1メートルあり、地中の岩がむき出しになった場所もあるため、地元自治会などが注意を呼びかけている。
 浜欠けは強風による波で砂浜が浸食される現象で、琵琶湖の水位の高い冬から春にかけて起きるのが特徴。
 地元の宇野道雄さん(73)によると、新海浜では17、18の両日に雨が降って湖の水位が上がり、19、20日には湖からやや強い風が吹いた。浜欠けは、全長約2キロある浜の数カ所で計約700メートルにかけて起きたとみられる。
 県は3年前、浜欠けで面積が狭くなった新海浜に、砂を投入する養浜事業を実施していた。
 今回のような規模の浸食は事業後では初とみられ、県は「早急に段差をならして安全を確保したい」としている。(岩田忠士)

08/04/22

■大学生3人死亡 湯浅御坊道路でトラックと正面衝突(紀伊民報AGARA)
 21日午前5時47分ごろ、和歌山県有田川町の湯浅御坊道路下り線で、大阪府茨木市の近畿大学2年松田将さん(19)運転の乗用車と、和歌山市布引の会社員嶋大輔さん(26)運転の4トントラックが正面衝突した。乗用車は大破し、乗っていた松田さんを含む3人の男性が死亡し、2人が意識不明の重体。嶋さんも意識不明の重体になった。
 死亡したのは松田さんのほか、大阪狭山市の池野毅さん(22)と奈良県田原本町の学生吉川隆夫さん(19)。
 乗用車に乗っていた5人は近畿大学農学部(奈良市)の釣り同好会に所属しており、21日午前3時半ごろ、近大の大島実験場(串本町)を出発し、帰る途中だった。近大によると、5人は同好会仲間に、「19日夜から同実験場に出掛け、先輩に会って釣りをする」と話していた。
 現場には乗用車のブレーキ痕がなく、後続車の目撃情報などから、県警は乗用車が対向車線にはみ出したとみて、事故原因を調べている。
 現場は、有田南インターチェンジ(IC)から南に約1キロ。この事故で、湯浅御坊道路の有田IC―広川IC間が一時通行止めになった。

08/04/21

■八郎湖:再生への思い冊子に 水質浄化や生態系回復、市民団体の活動紹介(毎日jp秋田)
◇12の市民団体の活動紹介
 八郎湖再生活動に励む市民団体の取り組みをまとめたパンフレット「よみがえれ、八郎湖」(28ページ、A4判)がこのほど完成した。木炭で水質の浄化を図ったり湖の生態系を乱すブラックバスを肥料にするなど、さまざまな角度から湖の再生に取り組む計12団体の代表の声や活動をカラー写真とともに紹介し、八郎湖をとりまく環境についてわかりやすく伝える内容になっている。
 団体の一つで干拓前の漁具や漁船を保存する「潟船保存会」(石川久悦会長)と県立大学、谷口吉光教授の研究室が編集した。会と研究室は07年度、各団体に協力を呼びかけて再生活動を体験するバスツアーを実施。取り組みをより多くの人に広く知ってもらおうと、パンフレットにまとめた。
 「一滴一滴を変えることによって必ず変わるんでないか」と語るのは、松食い虫被害などで枯れた木を炭にして水質浄化活動をする「大潟村木炭水質浄化研究会」の小林信雄会長。ブラックバスを駆除しながら子どもたちに湖の生態系の豊かさを伝える「秋田淡水魚研究会」の杉山秀樹会長は「もう一度、魚があふれる八郎湖を取り戻したい」と訴えかける。
 刊行にあたり、石川会長は「活動を通じて『潟(八郎湖)を何とかしたい』という思いを一つにつなげることができた。その結晶として読んでもらえたら」と話す。
 また各代表にインタビューした谷口教授は「水質改善や環境再生は住民の取り組みなしには進まない。活動者たちの熱い思いを共有し、みんなが参加してほしい」と呼びかけている。
 希望者には無料で配布している。問い合わせは県立大・谷口研究室(018・876・1626)。【百武信幸】

08/04/20

■コアユやフナ…新鮮湖魚求め続々 守山漁協「土曜朝市」(京都新聞電子版)
 守山漁業協同組合恒例の「とれたて琵琶湖魚の土曜朝市」が19日、滋賀県守山市の木浜漁港で始まった。朝早くから住民らが並び、同市沖で捕れた新鮮な魚を買い求めた。
 地元の旬の味覚を味わってもらおうと、毎年企画している。
 初日はコアユ約60キロを中心に、ウグイやフナ、ウナギなどが並んだ。午前9時すぎに市が開くと、列をつくった約60人は「どんな食べ方がおいしいの」などと尋ねながら次々と注文し、1時間足らずで完売した。
 コアユ2キロを買った同市金森町、呉服店経営三田村雅允さん(60)は「毎年来ます。早速しょうゆで炊いていただきます」とうれしそうに話した。
 6月末まで、毎土曜日の午前9時ごろから開催。整理券を同6時半から配布する。

08/04/19

■在来魚を守れ 淀川ワンドで人工水流実験(msn産経ニュース)
 環境省の絶滅危惧(きぐ)種に指定されるイタセンパラなど淀川に生息する在来魚の生息環境を守るため、国土交通省淀川河川事務所は21日、淀川河川敷の水たまり「城北ワンド群」(大阪市旭区)で、ポンプを使った人工的な水流と浅場を作る実験を始める。こうした環境づくりの実験は全国でも珍しいという。
 城北ワンド群では在来魚を食べるブラックバスやブルーギルの勢力が強く、平成18年からイタセンパラの稚魚が確認されていない。一部ワンドの干し上げ調査では、外来魚が9割を占めるなど危機的状況にあることが判明している。
 実験は、菅原城北大橋近くの4カ所のワンドを対象に実施する。最下流のワンドからさらに下流のワンドに工事用ポンプ2基で強制的に水を排出、上流のワンドから水路でつながる4カ所のワンドに水流を作り出し、全体の水位を通常より70〜50センチほど下げる。
 人工的に水位を下げることで浅場が拡大し、在来魚の稚魚が大型の外来魚から身を守りやすくなるほか、浅場に産卵するブラックバスなどの卵が干上がる可能性もあるという。
 試験期間は6月10日までの約2カ月。同事務所は「観察を続けながら、在来魚と外来魚への影響を調べたい」としている。

■強風、運転見合わせ JR湖西線(京都新聞電子版)
 19日午前10時ごろ、大津市北小松のJR湖西線近江舞子駅にある風速計が規制値の25メートルを記録し、JR西日本は同線の近江今津−堅田間で運転を約1時間見合わせた。普通電車9本が運休、特急電車11本が東海道線に路線変更するなどダイヤが乱れた。

■西の湖の水質向上へ 近江八幡で農業排水を循環利用(Chunichi Web滋賀)
 びわこ揚水土地改良区は25日から、近江八幡市浅小井町の水田約35ヘクタールで農業排水を循環利用し、西の湖の水環境を守り節水につなげる試みをスタートさせる。現地で18日、循環ポンプの起動を確認する「スイッチON」式があった。
 土地改良区の揚水機でくみ上げた琵琶湖の水は、農業用水に使われた後、西の湖に流れ着く。同市と安土町の転作田を含む1250ヘクタールに送る水量は年間2000万トンで、西の湖の水量の5倍に上る。
 循環利用は、肥料の養分が含まれる排水や田植え準備期の濁水を西の湖に流さないため、排水路でせき止めた水をポンプでくみ上げ、既設の埋設管路を通して田んぼへ戻す仕組み。水は地下浸透させて浄化を図る。
 同時に農業用水の20%節水を目指す。揚水機場の消費電力を減らすほか、二酸化炭素(CO2)の排出量削減と組合員の電気代負担の軽減にもつなげる。
 土地改良区は民間4社や地元農家と節水型水利用実証組合を構成。水質や水量を過去のデータと比較して効果を確認する。
 式には地元農家や企業関係者ら約30人が出席。土地改良区の坪田永次副理事長が事業の成功を祈ってあいさつした。(松瀬晴行)

■スポレク祭 県教委、PR絵本修正 固有種と外来魚遊ぶ場面、不適切(Yomiuri On Line滋賀)
 10月に県内で開かれる「全国スポーツ・レクリエーション祭」のPRのため、県教委が作成した絵本に、琵琶湖の固有種・ビワコオオナマズがモチーフの同祭のキャラクター「キャッフィー」が、外来魚と仲良く遊ぶ場面などが描かれ、県教委は18日、「外来魚駆除に取り組む県の姿勢と異なり、不適切だった」として、修正すると発表した。
 絵本(B6判、20ページ)は、京都精華大大学院の卒業生が原画とストーリーを作り、約90万円かけて今月に2000部が完成した。タニシをゴルフボールに見立てた遊びをキャッフィーが思いつき、外来魚のブラックバスがタニシをしっぽでたたいて飛ばす場面などが登場する。
 タニシをいじめるような内容にも疑問が出たため、筋書きを一部修正し、8ページ分を差し替える。県教委は「皆がスポーツで楽しむイベントとの趣旨だった」と釈明している。

08/04/18

■絵本で外来魚は「湖の仲間」 滋賀県教委が陳謝(msn産経ニュース)
 滋賀県教委が作成した琵琶湖を舞台にした絵本で、固有の生態系を脅かし駆除の対象になっているブラックバスやブルーギルを仲良くすべき「湖の仲間」として描いていることに気づいた作成元の滋賀県教委が、修正を検討していることが18日、分かった。
 県教委は「子供たちに誤った情報を与えかねない。経費は余分にかかるが仕方ない」と陳謝している。
 絵本は、今年10月に滋賀県内で開かれる第21回全国スポーツ・レクリエーション祭を、小学生らに知ってもらおうと作成した。
 マスコットキャラクターでナマズをモチーフにした「キャッフィー」が、なぜ琵琶湖から陸に上がることになったのかを描いている。
 ところが、登場するブラックバスやブルーギルなど琵琶湖固有の生態系を脅かしている外来魚が、最初は意地悪なキャラクターに仕立てられているものの、最後は琵琶湖の固有種とともに「みんな笑顔で歌い踊る」結末に。
 外来魚が、固有種と共生しているかのような誤解を与えかねないとの指摘があったという。
 また、魚たちがタニシをボールに見立てて遊んでいる場面もあり、タニシがいじめられているようにとられるとの声もあった。
 絵本は京都精華大の監修で、約90万円かけて作成。県内の幼稚園、小学校に2000部の配布を予定している。
 県教委は「子供からお年寄りまでスポーツを楽しむというスポレク祭の趣旨のために作ったが、配慮に欠けていた」と平謝りだ。

■琵琶湖の風 身障者も感じて 大津のNPOがクルージング計画(京都新聞電子版)
 大津市のNPO法人(特定非営利活動法人)びわこかるがもクラブが身体障害者にクルージングを楽しんでもらうイベントを計画している。現在協力者を募っており、「スピード感のあるボートに乗って琵琶湖の風を感じてほしい」と話す。
 クラブは、外来魚の駆除や湖上の清掃、水難救助の手助けなどを目的に2006年1月に設立した。
 イベントは、星野晃二理事長(69)が数年前、神戸の身障者を琵琶湖でボートに乗せたことがきっかけ。みんな歓声を上げ、「来年も乗りたい」と好評で、車いすからつえで立てるようになった男性もいたという。「リハビリの役にも立つかも」と計画を始めた。
 コースは大津港から近江大橋の間を検討中で、所有する7隻のボートでクルージングを楽しんでもらう。
 しかし、身障者の乗船などを手伝うボランティアが足りないため現在、募集している。星野さんは「ぜひ実現させて恒例行事にしたい。1人でも多くの人に加わってほしい」と話す。問い合わせは同クラブTEL077(524)2634。

08/04/17

■くさつ夢風車:発電実績“半分” 複雑な風、調整難しく(毎日jp滋賀)
◇設置の市「環境教育へシンボル」
 草津市が琵琶湖岸に設置した「くさつ夢風車」(同市下物町)の発電量が当初の約半分に低迷している。湖からの風向きや風量などが複雑で、羽根の調整が難しいためだ。ただ、隣の水生植物公園の施設の電力は風車で賄えており、同市は「売電目的でないので発電力が低くても支障はない」と説明。さらに「夢風車は湖岸のシンボル的存在だ」として環境教育面の意義を訴え、理解を求めている。【南文枝】
 同市によると、風車はドイツ製で、羽根が最も高くなる状態で高さ95メートル。01年7月、市民の環境意識向上を目的に約3億円で設置し、独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)から半額の補助を受けた。電力は隣の公園で使い、残りを関西電力に売却している。
 同市は建設前、予定地から南西約200メートルにある水資源開発公団(現・水資源機構)湖南管理所で計測した風速データを基に、年間発電量を320世帯分(1200メガワット時)と算出。しかし、実際は設置翌年の02年度が196世帯分(730メガワット時)で約6割にとどまり、昨年度は172世帯分(641メガワット時)で約5割だった。
 市は低迷の原因について、風車が風が一定方向に吹くヨーロッパを前提に設計されているのに対し、夢風車の場所は風は強いものの、夏は南風、冬は北西の季節風が吹くなど複雑な気象条件を挙げる。風車は24時間、自動運転し、風向きや風量に合わせ、羽の角度を調整できるが、安全性を考えると即座に動かすのは難しく、当初は「なぜ回っていないのか」との問い合わせもあったという。
 NEDOによると、風車は国内に1314基(昨年3月末現在)ある。撤去や休止は48基で、実証実験が終わったことが主な理由という。日本は欧米と比べて山が多く、風向きや風速が安定せず、風車が能力を発揮しにくい場合もあるとする。
 設置後、環境学習に力を入れる同市は全国から寄せられた352通の感想を基に「女神は白い翼をはばたかせ(中略)未来へ明かりを送り続ける」などとする詩も完成させた。同市は「夢風車は琵琶湖のどこからでも見えるので、家庭でも省エネ意識を高めてほしい」と訴えている。

■ニゴロブナ:回復の兆し 今年2、3月の漁獲は昨年の1.7倍(毎日jp滋賀)
◇県、漁師聴取
 琵琶湖固有種でフナズシの材料となるニゴロブナの漁獲量が今年2、3月は昨年同時期に比べ、増加傾向にあることが分かった。嘉田由紀子知事が16日の定例会見で明らかにした。
 ニゴロブナは春先の漁獲が多いが、漁師は「イオ(ニゴロブナの呼び名)がよく取れる」と話しているという。県水産試験場が昨年は漁師7人、今年は6人に聞き取りすると、昨年2、3月は平均14・5キロの漁獲量だったが、今年は同時期で24・8キロで、1・7倍になったという。
 嘉田知事は「全域に増えたとまでは言えないが、回復の兆しといえるのでは」と分析。魚の産卵場所となるヨシ帯再生や種苗放流、外来魚の駆除といった県の施策など「総合的な努力」が回復につながっているとの考えを示した。【服部正法】

■ビワマス釣り、届け出制導入へ 滋賀県、琵琶湖固有種への影響懸念(京都新聞電子版)
 琵琶湖の固有種ビワマスを狙う釣りが近年広まりつつある。船からルアーを引く「トローリング」で、60センチを超える大物が釣れ、食べておいしいのが魅力という。一方、これまで釣りの対象となっていなかったことから生息数への影響が懸念されるとして、滋賀県は届け出制に乗り出す。
 ゆっくりと走る船から数本の竿(さお)でルアーを流し、ビワマスが食いつくのを待つ。産卵期の10、11月以外、レジャー目的なら琵琶湖で自由に釣ることができる。水産課によると、数年前に関東の釣り人が始め、今では30−50人ほどの愛好者がいるとみられる。
 一方、漁業者の網にルアーを引っ掛けるなどトラブルも報告されるようになった。どれほどの数が釣られているのか不明で、生息数への影響も分かっていない。
 県は、将来的に規制をかける場合に備え、現状把握が欠かせないと判断。釣り人に届け出を義務付け、釣る場所や釣果を報告してもらうことにした。
 滋賀県西浅井町でビワマス釣りのボートを貸している業者は「届け出制に反対という声はなく、導入されれば釣り人も従うだろう」と話している。

■ニゴロブナ増加の兆し(毎日jp滋賀)
【漁獲高1・7倍、取り組み奏功】
 琵琶湖固有種で絶滅危惧(きぐ)種のニゴロブナが、増加の兆しを見せている。嘉田由紀子知事が16日の定例記者会見で明らかにした。1回の刺し網漁による今年の漁獲高は昨年の約1・7倍に上り、06年度の調査でも推定生息数が調査開始以来、最多を記録したという。県は「ニゴロブナを増やす近年の取り組みに効果が出てきたのではないか」とみている。
 県は彦根市や西浅井町、高島市の漁師らに依頼し、刺し網漁による漁獲高の調査を続けている。昨年2、3月は1回の漁で約14・5キロのニゴロブナが取れたのに対し、今年の同時期では約24・8キロと約1・7倍になったという。
 また、県水産試験場の調査では、06年度の生息数の推定値は619万匹と、94年の調査開始以来、最多を記録した。98年度ごろは100万匹の大台を割り込む状況だったが、04年度ごろから300万匹を超えるなど、増加の傾向が表れていたという。
 県は、ニゴロブナを増やすため、産卵するヨシ帯の再生に取り組み、79年度から約22・6ヘクタールのヨシ帯を造成。また、サイズの大きな稚魚を放流する試行や体長22センチ以下を取らない漁獲制限、ブラックバスなどの外来魚の駆除などを進めている。嘉田知事は「産卵時期に合わせて水位を保つ、国土交通省による瀬田川洗堰(あらいぜき)の水位操作も間接的に効いているのではないか」と話した。
 同試験場は「まだ、天然魚より放流魚の方が多い。増加の傾向を着実にし、天然魚を増やしたい」としている。

■西日本、強い雨の恐れ 気象庁が警戒呼びかけ(asahi.com)
 前線を伴った低気圧の影響で、近畿地方では南部を中心に、17日昼から夜遅くにかけて強い雨が降る見通しだ。大気の状態が不安定なため、気象庁は、土砂災害や河川の増水とともに竜巻などの激しい突風にも警戒を呼びかけている。
 気象庁によると、17日正午〜18日正午の24時間の雨量は、近畿南部で最大200ミリ、近畿中部で150ミリ、近畿北部で100ミリと予想されている。局地的に1時間に40ミリの激しい雨が降る恐れもあるという。降水量が多いのは、低気圧が九州から関東へ、ゆっくりと進んでいるためという。

08/04/16

■インサイド滋賀 烏丸半島3セク開発、協議打ち切り(Yomiuri On Line滋賀)
「リゾート構想」廃止も
 県と草津市などが出資し、烏丸半島(草津市下物町)の開発をしている第3セクター「びわ湖レイクフロントセンター」が、東京の企画会社と続けていた民間事業用地(約9ヘクタール)の開発プロジェクト協議を打ち切った。ホテル建設などリゾート開発を目指してきたが、同社の資金繰りが難航し、空き地状態が続いたまま。センターは約12億円(2007年度末度現在)の負債を抱えており、バブル経済の後始末という難題が顕在化した形だ。(井戸田崇志)
 半島(36ヘクタール)は、南湖などの浚渫(しゅんせつ)土処理のため、水資源開発公団(現・水資源開発機構)が1983年に買収。埋め立てなどをして、89年に設立されたセンターが公団から土地を借り、県や市に無償貸与、企業には有料で貸すことになった。
 これを受け、県と市は県立琵琶湖博物館、市立水生植物公園みずの森を建設。進出した企業は、年間1億円の民間事業用地の使用料を支払い、センターはそれを公団などへの償還金に充てていた。
 用地は、県が90年に「琵琶湖リゾートネックレス構想」の重点整備地区に指定。県内屈指のリゾート地を目指したが、長引く景気低迷で、開発を担っていた大手ゼネコンなどでつくる共同企業体が、2002年に撤退。それ以降、県と市が5000万円ずつをセンターに出資、償還金を肩代わりしてきた。
 このため、センターは06年4月、商業施設の企画・運営を行っている「エイ・ピイホールディング」(東京都渋谷区)を開発事業者の候補として新たに選定。同社は、ホテルなどの整備計画を立案し、半年後にセンターと正式契約を締結する予定だったが、同社の資金調達が難航したことなどから先送りされていた。
 センターは今年2月5日、同社に最終計画書を月末までに提出するよう通知したが回答がなく、3月4日に協議打ち切りを伝えた。ある関係者は「特に展望もないのに、協議を続けていたのは異常と言われても仕方ない」と明かす。
 リゾートネックレス構想では、同半島を含む湖南・中部湖岸地区のほか、6か所を重点整備地区にしているが、全体の整備率は20%未満。国の税制特例措置もなくなったことなどから、県は構想廃止を検討しており、同地区のある市町から意見を聞いている。
 「開発の事後処理に、多額の財政支出が伴うのは烏丸半島だけ」と県幹部は言うが、センターが償還を終えるのは7年後。その間、県と市は税金で償還金の肩代わりをする可能性が高い。具体的な活用策の見通しも立っておらず、八方塞(ふさ)がりの状態だ。

■水草の異常繁茂深刻、再生訴える 自民党の琵琶湖議連で水産業者ら(京都新聞電子版)
 自民党の琵琶湖環境改善促進議員連盟(岩永峯一会長)が16日あり、滋賀県の水産・観光業者が南湖の水草異常繁茂による深刻な影響などを説明し、琵琶湖再生を訴えた。
 会合では、県漁業協同組合連合会の鳥塚五十三代表理事会長らが漁獲減少や湖底ヘドロ化など漁業環境の悪化を報告し、「漁師は琵琶湖の中で何かが起こっていると不安。下流府県への良質な水供給からも大きな問題」などと話した。また、琵琶湖汽船の中井保社長は船舶の航行支障などを指摘し、産業資源としての琵琶湖保全強化を求めた。
 同議連は今後、県内の琵琶湖の研究機関などのヒアリングを予定。岩永会長は「党政調の審議ベースに乗せ、今国会中の議員立法化を目指す」と述べた。
 

■大雨予想:16〜17日、西日本と東日本の太平洋側で(毎日jp滋賀)
 気象庁は16日、西日本の太平洋側で同日夜から、東日本の太平洋側では17日夕方から大雨となり、雷を伴って多いところで1時間に50ミリを超える激しい降雨の恐れがあると発表した。
 気象庁によると、16日午後3時に東シナ海の前線上に低気圧が発生し、18日にかけ九州から関東の南岸を東に進む見込み。17日午後6時までの24時間予想雨量は、多いところで▽四国地方の太平洋側250ミリ▽近畿南部180ミリ▽九州南部と東海地方150ミリ−−としている。
 低気圧の動きが遅いため、近畿地方から東海地方では雨量がさらに増える見込み。気象庁は「広い範囲で大気の状態が不安定になる。竜巻などの激しい突風や落雷、河川の増水に注意を」と呼びかけている。【樋岡徹也】

■外来魚「ブラウントラウト」駆除 渡島の2河川でも 道が本年度(北海道新聞ネット版)
 道南の河川で漁業被害などを招いている外来魚「ブラウントラウト」について、道は本年度から駆除を本格化させる。これまで駆除を行ってきた静狩川(渡島管内長万部町)に加え、渡島管内の二河川を新たに駆除対象とし、別の四河川で駆除を前提とした生態調査を行う。
 ブラウントラウトは、人為的な放流で繁殖が進み、道南などの河川に少なくとも数万匹以上生息しているとみられている。道によると、静狩川では漁業者らが放流したサケ稚魚の15%にあたる二十万匹以上が食べられ、川エビやドジョウなどへの被害も確認されている。道は二〇〇三年十月に放流を禁止、〇四年十二月から静狩川で駆除を始め、約八千二百匹を捕獲した。
 しかし、道南の他の河川でも被害が出ていることから、釣り愛好者の同意も得た上で、戸切地(へきりち)川(北斗市)、鳥崎川(渡島管内森町)でも九月から三年計画で駆除を行うことにした。
 生態調査を行う四河川も渡島管内になる見通し。
 外来魚をめぐっては、道はブラックバスを道内三カ所で三百九十一匹捕獲し昨年五月に駆除を終えた。ブルーギルは函館市の五稜郭公園の堀で約二万八千匹を駆除したが、作業はまだ続いている。

08/04/15

■ロボット技術共同開発へ 大日本スクリーンと立命大(京都新聞電子版)
 大日本スクリーン製造は今月から、立命館大と共同でロボット技術の開発プロジェクトを始めた。スクリーンが得意とする画像処理や画像読み取り技術を活用してロボット用の視覚制御システム技術を確立し、印刷、半導体、平面ディスプレー分野に続く第4の柱として事業化を目指す。
 プロジェクトは1日に発足し、立命大の理工学部や情報理工学部の研究者と共同で実施。同社の技術開発カンパニーに新設したロボット技術推進部の技術者3人が草津市内の同大学びわこ・くさつキャンパス内の施設に常駐して研究にあたっている。
 プロジェクトの期間は3年間。2009年度に、水中の鮮明な撮影や魚などの追跡、サンプル採取などができる水中探査ロボットを開発、琵琶湖で実証実験を行う。10年度には視覚制御システムの事業化を図る。立命大は、同社の技術を活用することでロボットの実用化を加速させるとともに、企業の技術者が常駐し共同研究する新しい形の産学連携に取り組む。
 14日に京都市中京区の立命館大で会見した同社の津田雅也専務は「大学との共同研究によって新しいビジネスチャンスの創出を目指したい」。立命大の児島孝之副学長は「今回の産学連携を新しいモデルとして広げていきたい」と話した。
 
■立命館大、湖底調査の水中ロボットなど開発へ(msn産経ニュース)
 立命館大学と大日本スクリーン製造(ともに京都市)は14日、ロボット技術の開発を共同で行う協定を結んだと発表した。3年計画で、琵琶湖の湖底を調査できる水中ロボットなどの開発を目指す。
 同社は社業の新たな核としてロボットの技術開発を行うことを決め、立命館大に共同研究を提案。大学キャンパスに、同社の技術者が常駐して研究を進める。研究はロボット技術全般を対象にするが、同社のスタッフはロボットの視覚部分、センシングシステムを中心に手掛ける。
 立命館大では10年前から琵琶湖の環境調査に利用するための水中ロボットを研究。アームを持つリモートコントロールのロボットを開発したが、さらにレベルアップさせ、自分で考え動く水中ロボットの開発を目指す。
 川村貞夫・理工学部教授(ロボット工学)は「魚類の生態や泥の中の微生物の調査、海底の清掃などに使えるロボットの開発研究に取り組みたい」と話している。

08/04/14

■7日からトンボ教室 佐賀市(佐賀新聞ひびのニュース)
 「トンボ王国・さが」を宣言している佐賀市は、小学校3年生以上を対象にした環境講座「トンボ教室」を27日から、同市の金立教育キャンプ場で始める。参加者を募集している。
 教室は年6回。今年は宣言20周年を記念し、長瀬橋から水道局までの多布施川沿いをウオーキングし、魚捕りに挑戦するほか、神野公園大池の外来魚除去など内容を充実して開催する。初回の27日には佐賀トンボ研究会の会員を講師に春のトンボや水生生物の観察をするほか、希望者には標本作製の指導も行う。
 希望者は必要事項を明記しはがき(〒849−0917 佐賀市高木瀬町大字長瀬2369)かファクス(0952・30・2494)、メール(kankyou@city.saga.lg.jp)で申し込む。資料代は1家族100円で、定員は40人(小学生は保護者同伴)。17日必着。
 問い合わせ、申し込みは市環境教育推進係、電話0952(30)2430へ。

08/04/13

■桜:満開、海津大崎で600本咲き誇る−−高島(毎日jp滋賀)
 高島市マキノ町の琵琶湖岸の桜の名所「海津大崎の桜」が12日、満開になった。湖岸に桜並木のトンネルが出現し、多くの観光客が通り抜けを楽しみ、湖上にはカヌーや遊覧船に乗った花見客の姿も見られた。
 約4キロの県道の両脇にソメイヨシノ約600本が植えられ、日本さくらの会の「日本のさくら名所100選」に選ばれている。花見シーズンには毎年、京阪神などを中心に約10万人が訪れる。
 見ごろを迎えたこの日、湖岸の桜並木には、無数のピンクの花が付き、多くの観光客でにぎわった。遊覧船やカヌーからの花見や桜並木を自転車で軽やかに通り抜ける人の姿もあった。
 多くの観光客が予想される13日は、同町海津から西浅井町方面に向かう県道(約4・5キロ)の交通規制が実施され、車両は東向きの一方通行のみになる。規制は午前9時半〜午後5時。【近藤修史】

■びわ湖トラスト:研究支援、情報発信を 新たな枠組み目指し発足(毎日jp滋賀)
 県の琵琶湖研究費の大幅削減を受け、市民や研究者らが研究支援や情報発信を目指して結成した団体「びわ湖トラスト」の発足式が12日、大津市内であった。発起人らは、今年度から運用が凍結された県琵琶湖環境科学研究センターの水中探査ロボット「淡探(たんたん)」の調査成果や、温暖化の影響とみられる琵琶湖北湖(琵琶湖大橋以北)の湖底付近の低酸素化の問題などに言及し、先端機器による研究で琵琶湖の現実を知ることの大切さなどを語り合った。
 淡探は世界的にも珍しい湖沼定期観測用の自律型ロボット。財政難の県は08年度予算で同センターの研究費を約6割カットし、淡探も凍結。県の動きを察知した市民や研究者らが、署名活動などで運用継続を県に求め、新たな研究の枠組み作りを目指して「トラスト」を結成した。
 式典ではトラスト準備会の山内陽子事務局長が「暖冬で琵琶湖はどうなるか心配した。もっと琵琶湖を注意して見ることが大事と分かった。琵琶湖はお金では買えない。真実を知り、みんな輪になって精いっぱいやれば、なんとかなるのではないか。今日は琵琶湖への意識改革の日だと思う」とあいさつ。
 淡探の開発者の一人の浦環・東大生産技術研究所教授は「湖の表面は見えても底で何が起きているか見えない。湖底を知るよう努力し、長期間のデータに基づいて初めて現実が見える。ぜひ淡探の継続を」と訴えた。熊谷道夫・同センター環境情報統括員は、米国の湖でも水温上昇や湖水の循環鈍化という温暖化の影響が現れていることなどを指摘。昨年12月に淡探が北湖の深層で撮影した酸素濃度の低下が原因と疑われるイサザの大量死の映像などを示し、「事実を示し、今後どうしたらいいか考える場にトラストがなれば」と話した。【服部正法】

■琵琶湖の環境守れ 市民団体「トラスト」発足(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖の自然環境を守る市民団体「びわ湖トラスト」が十二日、発足した。二十七日に同名の特定非営利活動法人(NPO法人)を結成する。
 設立のきっかけは、県の財政難による調査予算の削減。湖底観測用自律型潜水ロボット「淡探(たんたん)」運行も困難になり、調査の継続を求める市民が昨年十二月から準備を進めてきた。
 発起人二百五十三人には登山家の野口健さんや「ヤンキー先生」こと義家弘介参院議員も加わった。今後は「びわ湖環境あしなが基金」の名で寄付を募り、会員を募集。湖の保全や研究、環境教育を支援する。
 大津市であった発足式で、中心メンバーの山内陽子事務局長が「北海道や沖縄からも応援メッセージが届いている。今日は琵琶湖の意識改革の日」とあいさつ。理事長に就任予定の山田能裕・比叡山延暦寺大僧正は「家庭や山々から水をきれいにしないといけない」と呼び掛けた。
 「淡探」を開発した東京大の浦環教授(水中工学)は「湖の表面と違い、湖底の現象を知るのは難しい」と指摘。「ロボットで長期間、広範囲のデータを集めないと正しく認識できない」と、運行の継続を訴えた。(妹尾聡太)

08/04/12

■温暖化から琵琶湖を守れ 調査支援へトラスト発足(asahi.com滋賀)
 地球温暖化の影響で環境悪化が懸念される琵琶湖の調査研究などを支援するため、全国の研究者や環境活動家ら約340人が呼びかけた「びわ湖トラスト」が12日、発足した。発起人にはエベレストの清掃活動に取り組むアルピニストの野口健さんらが名を連ねる。事務局を滋賀県高島市に置き、今夏のNPO法人化を目指す。
 県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の調査では、80年代後半から湖の表面水温が上昇し、冬に活発になるはずの水の循環が滞っているという。この結果、水深80メートル以下の深層部で低酸素化が進み、魚が酸欠で大量死する現象などが確認された。しかし滋賀県は財政難のため今年度から湖底調査を担う潜水ロボット「淡探(たんたん)」の運用経費を全額カット。研究者らが調査を後押しする態勢づくりを求めていた。
 NPO法人の理事長には、宗教界から山田能裕(のうゆう)・比叡山行院長が就任する。
 

■琵琶湖守れ、多分野で連携へ 大津でNPOが発足式(京都新聞電子版)
 民間資金による琵琶湖保全を目指すNPO(非営利団体)「びわ湖トラスト」(事務局・滋賀県高島市)の発足式が12日、大津市のピアザ淡海で開かれた。参加者は地球温暖化など琵琶湖をめぐる環境への危機感を共有し、多分野で連携することを確認した。
 発足式には、発起人に名前を連ねた研究者やNPO関係者、衆院議員ら約160人が参加。記念講演などがあった。
 理事長に就任予定の山田能裕・比叡山行院長が「トラストを発信基地にし、多くの人の力を借りて、琵琶湖を素晴らしい山紫水明の見本にしたい」と協力を呼び掛けた。高島市の海東英和市長が調査船の今津港利用を提案するなど、県内首長も活動支援を表明した。
 湖底の低酸素化で昨年12月にイサザが大量死したことなど、温暖化の影響とみられる事例の紹介もあった。
 同団体は県の自律型潜水ロボット「淡探(たんたん)」の湖底調査継続を求めた市民グループが母体で、産学官の共同研究の支援や仲介などの活動を想定している。今秋の法人化を目指す。

■霞ケ浦導水事業:「那珂川アユ漁に影響」 国交省・漁協の対立深まる(毎日jp栃木)
◇那珂川〜霞ケ浦〜利根川結ぶ−−15日に説明会
 県北部から茨城県ひたちなか市へ流れて太平洋へ注ぐ那珂川(延長150キロ)と、霞ケ浦(茨城県、広さ220平方キロ)、さらに利根川を地下トンネルで結び、相互に水をやり取りする霞ケ浦導水事業を巡って、事業を推進する国土交通省と那珂川流域の漁業協同組合との対立が深まっている。那珂川の取水口建設工事に着手したい国交省は15日、県内で初めて事業説明会を開催し、計画に理解を求める方針だ。ただ那珂川は、県内外から多くの釣りファンが訪れるアユ釣りのメッカ。漁協関係者は天然アユ漁などへの影響を懸念して計画に断固反対しており、溝は容易に埋まりそうもない。【柴田光二】
◇漁協、本訴も辞さぬ構え
 計画によると、地下トンネルで作る導水路は那珂川−霞ケ浦(43キロ)と、利根川−霞ケ浦(2・6キロ)の2ルートから成る。那珂川からの取水口は、水戸市渡里町に設置される。約50メートルの幅に吸い込み口8門を建設し、毎秒最大15立方メートルの取水能力を備える計画だ。那珂川からの取水だけでなく、渇水対策として、霞ケ浦の水を那珂川に流入させることも予定している。
 国交省側は「水道水と工業用水の確保、霞ケ浦と桜川の水質浄化、那珂川と利根川の渇水対策」を目的に掲げ、事業の必要性を主張している。
 これに対し、那珂川流域の栃木4、茨城3の計七つの漁業協同組合は「河川環境が変化し、漁への影響が出る」として猛反発。那珂川の水を霞ケ浦に流すことについては、「上流域でふ化して海へ下る天然アユが吸い込まれ、アユ漁に影響を及ぼす」ことを強く懸念している。また、逆に霞ケ浦の水を那珂川に流すことについても「汚れた水と外来魚(オオクチバス)が流入して、魚類の生態系にも影響が出る」と指摘している。
 霞ケ浦の水質については、生活排水などがもたらす汚濁が問題となっている。周辺で都市化が進んでいるため「浄化に取り組んでいるが、大幅な改善に至っていない」(国交省・霞ケ浦導水工事事務所ホームページ)とされるだけに、両県の漁協関係者は不安を募らせている。
 漁協側は3月、国を相手取り、取水口の建設工事差し止めを求めて水戸地裁に仮処分を申請しており、本訴も辞さない構えだ。また、本県の那珂川漁業協同組合連合会(金子清次会長)は今月、加盟の4漁協で集めた1万6000人の署名簿を国交相と同導水工事事務所長あてに提出。改めて工事中止を訴えた。
 国交省は、アユの吸い込み問題を検証する専門家らをメンバーにした委員会を設置し、関係漁協組合長らの参加を求めた。しかし、漁協側は参加を拒否し、近く独自の検証委を学識経験者らを委員に設置する方針だ。
 国交省側は15日、大田原市内の黒羽地区で、一般市民を対象とした事業説明会を開く。計画に理解を得るための一策だ。しかし、肝心の漁協側はかたくなな態度を崩しておらず、対立はさらに長引く可能性が高い。
《メモ》
 霞ケ浦導水事業は、1976年度に実施計画調査に着手し、84年度に着工した。2ルートの導水路のうち、利根川と那珂川双方の14.2キロ分が完成。しかし、残り部分は用地取得が遅れ昨年、4度目の見直しで完成を2015年に先延ばしにすると発表した。総事業費は約1900億円。

■置き石でブラックバス退散 手間かからず経済的 産卵床で実験(Yomiuri On Line埼玉)
 特定外来生物のブラックバスの新たな駆除方法として、県農林総合研究センター水産研究所(加須市)は2008年度から、産卵床に石を置いて、親魚を遠ざけることで稚魚が繁殖するのを阻止するための実験を本格的に始める。従来の駆除法に比べ、手間がかからず、安価で高い効果が期待されている。
 ブラックバスは、アユやウグイなどの水産業資源を食べるなど、在来種の被害が拡大。特定外来生物被害防止法の規制対象に指定されている。
 県は同法施行に合わせて05年度から、飯能市の名栗湖(荒川水系)で、産卵床を狙った駆除作戦を進めてきた。07年度は、船に砂を積んで水底を探しながら移動し、見つけた産卵床に作業員が潜って砂をかける方法を取り入れた。卵が砂で埋もれるため、10万匹程度の駆除に成功している。
 同研究所が砂を掛ける作業と並行して、三つの産卵床で試験的に、こぶし二つ分程度の石を置いてみたところ、1週間後には卵が無くなっていた。石があることでブラックバスの親魚が産卵床の保護を放棄し、残された卵はコイなどに食べられてしまうと推測している。
 同研究所は、名栗湖の岸辺や湖底にある石をそのまま駆除に使うことができれば、水面から砂を運ぶ手間が省けるなど、簡単に駆除ができると見込んでいる。山口光太郎専門研究員は「石置きで効果があれば、産卵床を駆除する時間が節約でき、その時間で他の産卵床を探すことができます」と期待している。

■桜も人出もピーク 滋賀県北部で桜満開(京都新聞電子版)
 滋賀県北部で桜満開のシーズンを迎え、今週末、各地の花見スポットの人出はピークとなりそうだ。
 高島市マキノ町の海津大崎は見ごろを迎えた。湖岸沿いの約4キロに約600本のソメイヨシノが淡いピンクの帯となり、山と湖水とのコントラストが素晴らしい。週末の12、13の両日は海津大崎付近の県道が東行き一方通行に規制される。
 桜まつりが開催中の彦根城では、城内にある約1200本の桜がほぼ満開。天秤櫓(てんびんやぐら)や天守閣そばで咲き誇る桜に、観光客らがしきりにカメラを向けていた。
 20日までの同まつり期間中、城内周辺の2カ所で交通規制され、臨時駐車場を含め計約1000台の駐車場を用意。また午後9時まで、内堀沿いなどの桜がライトアップされる。

■ボートで湖岸清掃、ポイント制に 大津の団体考案 児童に人気(京都新聞電子版)
 大津市茶が崎の湖岸を清掃する環境保護団体「エコフォスター茶が崎」の活動が子どもたちの人気を呼んでいる。代表の阪東太郎さん(40)のアイデアでごみ拾いへの参加をポイント制にして、ボートで湖面のごみを回収するゲーム感覚の活動がうけている。
 団体は2006年12月に設立し、近くの不動川や琵琶湖、緑地公園を掃除している。参加者が少なかったが、ごみ拾いを楽しんで続けてもらえる方法を考案し、今年2月から子どもたちも参加するようになった。
 ごみ拾いは、30分活動すると1ポイントがもらえるようにし、ポイントがたまると特製の表彰状を贈る。さらに、ボートで、川や湖面に浮いたペットボトルや空き缶、たばこの吸い殻などを、網や火ばさみで集める。
 現在は近くの小学生ら9人が参加する。長等小4年河井淳平君(9)は「船に乗ってごみをうまく拾えると楽しい。もっときれいにしたい」とにっこり。
 阪東さんは「毎週楽しんで参加する子どももいる。幼い時からごみを捨てないという意識を育ててほしい」と話す。

08/04/11

■おうみ経済:9月オープンの大型商業施設名「ピエリ」に−−守山(毎日jp滋賀)
◇クリニックや展望台も
◇岐阜のスーパーチェーン「バロー」が県内初出店
 大和システム(本社・大阪市中央区)が守山市今浜町に9月にオープンする大型複合商業施設の名称が「ピエリ」と決まり、中部地方のスーパーマーケットチェーン「バロー」が県内に初出店することが分かった。専門店街や飲食店だけでなく、医院と薬局が並ぶ「クリニックコンプレックス」、屋上展望台やミニ遊園地などのさまざまな機能を持つ。
 ピエリは、守山市の琵琶湖大橋近くで05年1月に閉鎖された犬のテーマパーク「びわ湖わんわん王国」の跡地13万7817平方メートルに建設され、建物は鉄骨2階建て延べ7万9070平方メートルで、客船をイメージしたデザイン。琵琶湖に面してフードコートや芝生広場、展望台を設け、遊覧船の桟橋なども併設するなど、湖を見ながら買い物をして癒やされる施設を目指す。施設名は、桟橋(pier)に、「愛」に通じる「i」を加え「ピエリ(Pieri)」と名付けたという。
 バローは岐阜県多治見市に本部を置き、中部地方を中心に約110店舗などを展開。バローのほか、ファッション、スポーツなど多様な業種の約220の専門店が並ぶ。医院4軒と薬局からなるクリニックコンプレックス、エステサロンなども入店し「健康」「癒やし」の機能も持つ。
 また、2010年にはシネマコンプレックスを中心にする2棟目も開業する予定。
 大和システムは「琵琶湖の豊かな自然の中で、買い物とリゾートを一緒に楽しめる施設にしたい」としている。【鈴木健太郎】

■桜の海津大崎県道交通規制(asahi.com滋賀)
【12・13日、駅からバスも】
 県内有数の桜の名所、高島市マキノ町海津大崎で、約600本のソメイヨシノが桜並木をつくる約4キロの県道が、12、13日の午前9時半〜午後5時、東向きの一方通行になる。また国道161号の海津交差点から桜並木入り口までの道路(約500メートル)が通行止めになる(タクシーと中型以上のバスは除く)。
 マキノ町観光協会によると、桜並木付近には駐車場がなく、JRマキノ駅前に臨時駐車場ができる。
 両日とも、同駅前から桜並木の入り口まで、シャトルバスが運行される。環境保全協力金として片道200円が要る。
 問い合わせは同観光協会(0740・28・1188)か、高島市マキノ支所(0740・27・1121)へ。

■西之湖、長命寺川をラムサール条約登録へ 琵琶湖含め範囲拡大(Chunichi Web滋賀)
 近江八幡市と安土町にまたがる「西之湖」と、琵琶湖につながる「長命寺川」をラムサール条約の登録湿地にするため、県は11日に環境省を通じて条約事務局(スイス)に申請する。10月から韓国で開かれる第10回締約国会議に合わせ、登録を目指す。
 ラムサール条約は、国際的に重要な湿地と生息する動植物の保全、適性な活用を図るのが目的。締約国数は現在158に上り、国内の登録湿地数は33カ所。1993年に登録された琵琶湖も含まれている。
 西之湖は、琵琶湖につながる29の内湖のうち最大で約220ヘクタール。ヨシ群落の面積は約109ヘクタールあり、近畿地方では最大級となっている。全長約3キロの長命寺川を流下し、琵琶湖に注ぐ。今回は琵琶湖と合わせた登録範囲の拡大を目指している。
 1月に近江八幡、安土両市町から県に申し出があり、これを受けて知事が環境省に申し出ることになった。(本安幸則)

08/04/10

■ホンモロコ増え、釣り人気 東近江・大同川(京都新聞電子版)
 かつて琵琶湖の春の風物詩だったホンモロコ釣りが、滋賀県東近江市の大同川で復活している。昨年からよく釣れるようになったといい、今年は平日でも数10人がさおを並べている。県水産課は「激減していたホンモロコの回復の兆しでは」と期待している。
 伊庭内湖と琵琶湖をつなぐ大同川には、ホンモロコが産卵のため集まってくる。日野町の無職辻良二さん(74)は「日の出前から場所取りが始まる人気で、多い人は数10匹釣る。今は卵を抱えていて、素焼きにするとおいしい」と、熱心にうきを見つめる。
 県水産課によると、昨年以降、湖東地域の漁業者から「ホンモロコがまとまって取れた」という報告が入るようになったという。昨年度の統計はまだまとまっていないが、低迷が続いていた漁獲量が微増している可能性が高いという。
 同課は、「稚魚放流や外来魚駆除の効果が現れたのではないか。だが漁獲が増えていない地域もあり、なぜこの一帯で取れているのか分からない」としている。
 ホンモロコは琵琶湖の固有種で、味がよいため重要な漁業対象となっている。環境の変化や外来魚の食害で激減し、1994年度に約240トンあった漁獲量は2006年度は6トンにまで落ち込んでいる。

■桜トンネル満開間近 高島・海津大崎(Chunichi Web滋賀)
 毎年多くの花見客でにぎわう高島市マキノ町の海津大崎で見ごろとなる12、13の両日、高島署が交通規制を実施する。
 午前9時半から午後5時まで、湖岸の県道西浅井マキノ線の海津大崎東口から西浅井大浦の二本松水泳場までを東向き一方通行とし、国道161号の海津交差点から県道への進入も規制する。
 海津大崎は琵琶湖岸の道路沿い約4キロにわたって、樹齢約70年のソメイヨシノ約600本が桜のトンネルをつくることで知られ、1990年に日本の「さくら名所百選」に選ばれている。
 両日はJRマキノ駅前に無料の臨時駐車場約600台分を設け、桜並木の入り口までシャトルバス(片道200円)4台が往復する。駅近くのバス発着場では地元業者が特産市を開く。マキノ町観光協会によると、現在は五分咲きで、今週末がちょうど見ごろという。問い合わせは同協会=電0740(28)1188=まで。(山口哲)

■運転見合わせ6割減へ JR湖西線に防風壁 工事安全を祈願(京都新聞電子版)
 強風による運転見合わせが頻発しているJR湖西線に防風壁を設置する工事の安全祈願祭が9日、大津市北比良の比良駅近くの高架下で行われた。JRは、壁が完成すれば、運転見合わせの件数が6割減るとしている。
 防風壁を設置するのは比良−近江舞子(同市南小松)間の約2・9キロの高架橋。山側の側壁(高さ1メートル)を撤去し、鉄筋コンクリートの土台と鋼鉄製の柵を組み合わせた防風壁(同2メートル)を設置する。来年3月完成予定で、総工費11億円はJRが全額負担。
 同区間は、初冬から早春を中心に、比良山系から吹き下ろす強風で、列車の運転見合わせが相次いでいる。JRには、沿線の高島市や西浅井町などから、対策を求める要望が寄せられていた。
 JRは、運転見合わせを、2006年度の約50時間から20時間程度にまで緩和できる、とみている。
 この日の祈願祭には、JR関係者のほか海東英和高島市長、熊谷定義西浅井町長、佐藤賢大津市副市長ら約30人が出席し、工事の安全を願った。

08/04/09

■湖岸でオープンカフェ実現へ 「まちづくり大津」事務所オープン(京都新聞電子版)
 大津市の中心市街地活性化事業で中核を担う、官民出資の株式会社「まちづくり大津」の事務所が9日オープンし、市社会教育会館(浜大津1丁目)で開設式が行われた。事務所は会館1階に入居し、スタッフ4人が常駐する。開設式は関係者ら約20人が出席、社長の宮崎君武・大津商議所会頭が会館の玄関に木製の看板を掲げた。
 宮崎社長は「名実共に、まちづくり大津のスタート。まずは、湖岸でのオープンカフェ実現に全力を挙げたい」と抱負を述べた。
 また、事業全体を統括する「タウンマネジャー」に公募で選ばれた高栖清さん(56)=南志賀2丁目=は「近隣、遠方から人々に来てもらえるようなまちづくりに取り組みたい」と決意を語った。

■生物多様性維持に「予防原則」 自民党が基本法要綱案(京都新聞電子版)
 生物の多様性を維持し地球温暖化防止に寄与することを目的に自民党が策定を進める「生物多様性基本法」の要綱案が9日、明らかになった。科学的証拠が欠けていても対策延期の理由にしないとして「予防原則」の考え方を明記した。今国会への法案提出を目指す。
 要綱案は、基本法の目的を「豊かな生物の多様性を将来にわたって継承し、あわせて地球温暖化防止などに寄与すること」と規定。
 国が取るべき施策として、地域固有の生物多様性の保全や、外来生物による被害防止などを挙げた。温暖化防止の観点から、多くの炭素を固定している森林や里山、草原、湿地などの保全促進を国に義務付けている。
 都道府県や市町村は、地域内で生物の多様性保全や持続可能な利用に関する施策を計画的に進めるため「生物多様性地域戦略」を策定できるとした。
 日本も締結している生物多様性条約では国家戦略の策定が定められており、日本は1995年に具体的な取り組みを盛り込んだ戦略を策定している。(共同通信)

08/04/08

■死んだ魚見て思いついたビジネス(msn.産経ニュース)
【モントゴメリー(アラバマ州)=USA TODAY(ケネス・マリナックス)】レイ・スコットさん(74)は自分を「釣りの名人」とは思っていたが、「発明家」と考えたことはなかった。だが、ある日の出来事が発明を生み、釣り人や魚を飼う人によく知られるBASS社の創設につながったという。
 ある朝、スコットさんはアラバマ州ピントララの自宅の池に大量の魚が浮いているのに気づいた。「バスをはじめブリーム、クラッピーまでことごとく死んでいた。こんなことは2度と起こさせない、と誓った」とスコットさん。
 まず、その原因を突き止めるため、オーバン大などの専門家に尋ねまくった。魚が死ぬ前の数日間、非常に暑い日が続き、その後、寒冷前線が接近。魚が死んだのはその翌日だった。専門家は「暑さで池の水に含まれる酸素が減少。その後の寒さで酸素の少ない水が対流したのではないか」との結論を出したという。
 そこで、池の水の酸素を常にバランスよく保つ装置の必要性を痛感。電気で動くファンとポンプで水をかき回し、水中の酸素を増やす粗末な装置を開発。それから10年間、テストと改良を繰り返し、特許も取得した。その結果、魚類飼育器具の大手販売会社カスコ・マリーン社から注文が入ったという。
 「レイク・ライフ・ポンプ」と名付けられたこの商品はガラス繊維でファンを囲み、プロペラを介して酸素を池の底まで送り込めるようになっている。価格は5000ドル(約50万円)と高いが、全国から引き合いがきているという。

■ニゴロブナ 復活の兆し 1994年以降最多 琵琶湖に619万尾(京都新聞電子版)
 琵琶湖固有種のニゴロブナの生息数が、2006年度は調査を始めた1994年以降で最多となる推定619万尾だったことが滋賀県水産試験場(彦根市)の調査で分かった。同試験場は、大型稚魚の放流数を拡大したことと、年ごとに差がある天然魚が当たり年だったことによる相乗効果とみている。
 調査は放流魚のサンプルを調べた。619万尾のうち放流魚が415万尾、天然魚が204万尾とみられ、ともに前年度の2倍近くに増えた。
 要因として同試験場は、外来魚に食べられにくいよう、12センチの大型稚魚の放流を拡大したり、水田で稚魚を育てて初夏の水抜きとともに琵琶湖に流す放流が定着してきたことを挙げる。
 天然魚も、調査開始後初めて200万尾に乗る好調ぶりだった。
 ニゴロブナは、滋賀の特産「ふなずし」にも使われる。国の漁獲量統計によると、県内の漁獲量は1988年に198トンだった。しかし産卵場所となるヨシ帯が護岸工事で減った影響などで生息数が減少、97年には18トンにまで落ち込んでいた。

■強風でダイヤ乱れ JR湖西線(京都新聞電子版)
 JR湖西線は8日、大津市内で断続的に強風が吹いたため、午前から午後にかけて堅田−近江今津間で運転を見合わせたほか、徐行運転を行った。
 JR西日本によると、新快速電車など上下計24本が運休し、東海道線に経路変更した富山発大阪行き特急の40分を最高に計34本が遅れた。

■JR湖西線が強風で遅れ(asahi.com)
 JR湖西線は午前8時55分現在、強風のため遅れが出ている。JR西日本によると、特急は、サンダーバード7号(大阪発富山・和倉温泉行き)や同10号(魚津発大阪行き)などが米原経由に運転を変更したため、上下線で最大40分程度の遅れが見込まれる。普通列車も若干の遅れが出ている。
 同社によると、午前8時28分ごろ、大津市の風速計が規定値を超えたため、一時的に速度を落として運行したという。

08/04/07

■桜:彦根気象台の標本木が満開(毎日jp滋賀)
 彦根地方気象台は6日、敷地内にある桜の標本木(ソメイヨシノ)が満開になったと発表した。平年に比べて4日早く、昨年よりも5日早い。【南文枝】

■在来魚 池に戻って 菰野の児童がアブラボテ放流(Chunichi Web三重)
 菰野町田光の貯水池、勘四郎溜(ため)で6日、地元の朝上小学校の児童ら約20人がタナゴの仲間のアブラボテを放流した。
 外来種のブラックバスなどの違法な放流で崩れた池の生態系を復元するのが目的。同町の「田光資源と環境を守る会」や「東海タナゴ研究会」のメンバーも参加した。
 アブラボテは県レッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種とされる在来種。町内では同町田光の楠根溜だけに生息が確認されている。同研究会は日本魚類学会の「放流ガイドライン」に沿って周辺環境などを調査、勘四郎溜へも放流することにした。
 児童たちは、体長約4センチのアブラボテ約100匹と、メスが卵を産み付ける二枚貝約100匹を一緒に放した。
 同池では1月末にブラックバス約1100匹などを駆除した。同研究会の北島淳也さん(34)=同町神森=は「駆除するだけでなく本来の姿に戻して初めて自然保護になる」と話した。(山田浩平)

08/04/06

■花見客ら「乾杯」 彦根城周辺、サクラ5分咲き(Chunichi Web滋賀)
 暖かな日差しに包まれた5日、彦根城周辺ではサクラが5分咲きとなり、県内外から訪れた多くの人が花見を楽しんだ。
 ソメイヨシノやヒガンザクラが並ぶ堀周辺は、家族連れや新入社員の歓迎会を兼ねたグループなどで埋まり、あちこちで「乾杯」の声が上がっていた。
 堀を1周する屋形船も午前中から予約でいっぱいに。天守閣への入場も最大1時間待ちとなるなど、今年一番の人出でにぎわった。
 20日まで開催の「彦根城桜まつり」では夜間のライトアップも行っており、10日前後には満開の桜が楽しめそう。(大橋聡美)

■咲き誇る桜、人も満開 滋賀県南部、見ごろ迎える(京都新聞電子版)
 滋賀県南部で桜の見ごろを迎えて初の休日となった5日、各地の名所では好天に誘われ大勢の親子連れやグループが花見に繰り出し、咲き誇る桜をめでていた。
 大津市本丸町の膳所城跡公園では、50本ほどの桜が満開となり、木々の下で弁当を広げたり、カメラで花に迫る人が見られた。
 彦根地方気象台によると、この日の同市は今年最高の19・2度を記録し、絶好の行楽日和となった。
 彦根市にある同気象台の桜(ソメイヨシノ)は5分咲きといい、県北部が春らんまんを迎えるのはもう少し先になりそう。

08/04/05

■ソメイヨシノの見ごろ間近 大津の公園(Chunichi Web滋賀)
 24節気の一つ「清明」だった4日、大津市の膳所城跡公園で、見ごろ間近のソメイヨシノが城門を背景に鮮やかに映えていた。
 公園はもともと江戸期に築かれた城の本丸があった場所。園内のあちこちにヤマザクラを含む約150本が植えられている。
 先月末から開花が始まり、5分咲きとなった。散歩中の人たちは頭上の薄紅色の花に気づいて立ち止まり、見入っていた。見ごろは桜まつりが開かれる6日前後になりそう。(伊藤遼)

08/04/04
 
■特定外来生物:指定の水生生物3種「琵琶湖での拡散防止を」 県に要望(毎日jp滋賀)
◇近畿の環境4団体
 自然環境保全に取り組む近畿の市民や研究者らの4団体がこのほど、県庁を訪問。特定外来生物指定の水生生物「ミズヒマワリ」「ナガエツルノゲイトウ」「ボタンウキクサ」の3種について、琵琶湖周辺での緊急的な拡散防止策と駆除事業などを求める嘉田由紀子知事宛ての要望書を提出した。
 要望したのは「レッドデータブック近畿研究会」「FLBびわ湖自然環境ネットワーク」「近江ウェットランド研究会」「関西自然保護機構」の4団体。
 水生生物3種は淀川など国内の各水域で急速に増殖し、各地で駆除対策に追われるようになっている。4団体は、この3種が局所的ながら琵琶湖周辺で分布が確認されていることを重要視し、侵入拡散と繁茂によって従来の生態系の多様性を損ねることなどを強く懸念。外来生物問題は広域に定着した後に明らかになり、環境修復には多額のコストや労力、時間がかかることから、問題発生前に対処する「予防原則」の重要性を訴えている。【服部正法】

■産卵床使い外来魚駆除作戦(佐賀新聞ひびのニュース)
 ブラックバスなどの外来種繁殖で、ワカサギなどの在来種絶滅が危惧されている武雄市の池ノ内湖に、外来種を駆除するための産卵床が設置された。外来種が卵を産みやすい環境をつくり、産み付けられた卵を処理して繁殖を抑える作戦だ。
 産卵床は花苗のトレーに砂利を敷き詰めたもの。ブラックバスなどの習性を利用し、プラスチック製カバーで三方を囲み、砂利に卵を産み付けさせる仕組み。同湖付近の住民らでつくる「武雄温泉保養村の環境を考える会」が70個を製作した。
 産卵床は会のメンバーや武雄高科学部の15人が設置。観察用の自作の筒で水中の様子を確認しながら、水面から深さ1メートルの位置に空のペットボトルの浮力を使って固定した。
 湖では10年前の調査でウナギやワカサギの生息が確認されていたが、近年は外来魚の流入のため激減。同会では、このシステムで成果を挙げた宮城県伊豆沼の取り組みを参考にした。
 産卵床は数日おきに引き上げられ、卵は生ごみ処理機で堆肥(たいひ)化される。同会代表の林一男さん(74)は「試験的な取り組みだが、成果を上げて生態系の保護につなげていきたい」と話している。

■カワウ「釣って」捕獲 滋賀県、琵琶湖で実験着手へ 異常繁殖抑制(京都新聞電子版)
 琵琶湖の「はえ縄漁」などで使う漁具を応用したカワウ捕獲の実証実験に、滋賀県が今春着手する。「魚ではなくカワウが引っ掛かる」漁業被害の事例にヒントを得た逆転の発想で、異常繁殖によるアユの食害などの抑制効果を探る。
針に掛かり「困った」 漁業被害でヒント
 計画では、琵琶湖の水深約5メートルの浅瀬に釣り針を付けた数100メートルの縄を沈め、アユなど餌の魚を狙って水中に潜ったカワウが釣り針に引っ掛かる仕組み。河川でも、ウナギなどを捕る「置き針」を応用して、川に釣り針を流す実験を行う。
 県によると、「カワウが釣り針に掛かり、漁に支障が出ている」との被害報告が漁業者の間で相次いでいるという。漁具を使ったカワウ捕獲は山梨県などの河川で前例もあり、年間およそ4万羽と有数の飛来地である琵琶湖でも活用できるか、効果を見極める。
 実証実験は県漁連などに委託し、カワウが飛来する今年春から9月ごろまで行う。針の形に工夫の余地がないか、はえ縄をどのくらいの水深まで沈めれば効果的かなどを試す。 県水産課は「一定の効果は見込めそう」としたうえで、「漁具が有効だと確認できれば、琵琶湖全体で捕獲法を取り入れることも可能になる」と期待を込めている。
 
2008/04/03
 
■新名神、1日平均交通量 想定の2倍に 名神や国道、渋滞緩和(京都新聞電子版)
 2月に開通した新名神高速道路の草津田上インターチェンジ(IC、大津市)と亀山ジャンクション(JCT、三重県亀山市)間の交通量が、開通後1カ月の1日平均で約2万8100台と、開通前の想定(平均1万4000台)の2倍にのぼったことが3日、西日本高速道路や国交省などのまとめで分かった。
 各ICの1日平均出入り交通量は草津田上が約1万1700台、甲賀土山(甲賀市)約6300台、信楽(同)約6900台だった。
 同じ期間、周辺道路の1日平均交通量は、名神高速道路の八日市−竜王両IC間が前年度比で1万3000台減少。国道1号の甲賀市土山町地点でも同4000台減った。草津市役所から亀山市役所まで約60キロの一般道での所要時間はおよそ30分短縮している。
 同社は「新名神への転換が図られていると推測できる」とし、渋滞緩和に効果があったとみている。

■諏訪湖のワカサギの卵 2季ぶりに他湖沼へ出荷(信毎Web)
 諏訪湖の流入河川を遡上(そじょう)するワカサギを捕まえて採卵している採卵組合が、ほかの湖沼への卵の出荷を二季ぶりに再開している。採卵量が改善したためだが、水温が下がった影響か3月末ごろから遡上が少なくなっており、このまま順調に採卵が続くかは不透明。出荷の窓口となる諏訪湖漁協は、状況によっては再度の出荷停止もあり得るとしている。
 採卵は5つの組合が6河川で例年2−4月末ごろ実施。今季は3月20日ごろ、採卵量が昨年の全体と同じ12億粒に達したことから他湖沼への出荷を始めた。同漁協によると、今年の卵の注文は108の湖沼から約12億粒。以前は130以上の湖沼から20億を超える注文があったが、採卵不振のため減った。
 2003年までは例年約40億粒を採卵し、諏訪湖への放流分約20億粒を除いた約20億粒を全国の湖沼に出荷していた。だが、04年から遡上が減って採卵不振となり、05、07年は卵の出荷を見送っている。
 同漁協は今年、最低16億粒を諏訪湖への放流用に確保したい考え。藤森直章組合長は他湖沼からの注文について「諏訪湖への放流が第一。今後採卵が順調でなければ出荷停止も考える」としている。

■産卵床:外来魚をやっつけろ! 武雄高校生と環境考える会、池ノ内湖に設置(毎日.jp佐賀)
◇ブラックバス/ブルーギルなど、被害歯止めに駆除
 武雄温泉保養村の環境を考える会(林一男代表)は2日、武雄高科学部と共同で作った外来魚駆除のための産卵床(70個)を、武雄市武雄町の池ノ内湖に設置した。増え続けるブラックバスやブルーギルなど外来魚による被害に歯止めがかかれば、と期待が寄せられている。
 池ノ内湖(周囲約2キロ)には近年、外来魚の流入が目立ち、在来のコイやフナが減少するなどの被害が出ている。
 生態系の変化も懸念されており、3〜5年間隔で池の水を落として外来魚を駆除したり、2年前には釣り大会を開いて外来魚を釣って減らすなどの対策をしてきた。
 しかし流入が後を絶たず、池に残った魚も自然繁殖。このため、繁殖そのものを阻止して駆除の効果を挙げる案が浮かんだ。
 駆除のための産卵床は、小石を敷いた育苗トレー(幅60センチ、奥行き25センチ)の三方を網でカバーしており、産卵しやすくなっている。水温が10〜15度になる産卵期を狙って池に設置した。
 この日は考える会のメンバーと武雄高科学部の生徒など15人がボートに乗り込み、岸辺に近いところに産卵床を設置した。
 産卵床は4〜5日おきに水中眼鏡で観察。産卵が終わったところを見計らって引き上げる。卵は干してたい肥にするという。
 林会長は「効果が上がれば、今後も続けていきたい」と話している。【原田哲郎】

■特定外来種マップ:木曽三川・中部地方整備局が作製 ホームページに公開(毎日.jp岐阜)
 中部地方整備局の木曽川上流河川事務所などはこのほど、木曽三川への特定外来種の侵入状況をまとめた「特定外来種マップ」を作製し、ホームページ(http://www.cbr.mlit.go.jp/kisojyo/)で公開している。
 どこにどんな外来種がいるかを県民に知ってもらい、地域の人たちから情報を寄せてもらうことが目的。今年度中にNPOや漁協、学識者らによる外来種検討会(仮称)を設置して対策などを検討していく方針だ。
 特定外来種とは、人体や生息地の生態系、農林水産物などに被害を及ぼしたり、及ぼす恐れのある海外を起源とする外来生物のこと。1990年から2005年にかけての河川水辺の国の調査では木曽川、長良川、揖斐川の木曽川水系で336種の外来種が確認され、ブルーギルやアレチウリ、アライグマ、オオキンケイギク、ヌートリアなどの特定外来種13種が含まれていた。このデータを基にマップを作製した。
 マップには、地域別の河川地図に魚介類(青)、両生類・爬虫(はちゅう)類・哺乳(ほにゅう)類(赤)、植物(緑)などと、特定外来種を種類別に色分けして記し、一目で分かるようになっている。【宮田正和】

■コンパス:県の今年度の超緊縮予算で…(毎日.jp滋賀)
 県の今年度の超緊縮予算で琵琶湖の研究予算が大幅に削られた。琵琶湖環境科学研究センターで約6割、琵琶湖博物館で約5割の減少だ。県の言い分は「継続してきた必要な監視に支障はない」などという趣旨。継続運用を求める声が出た調査船「はっけん号」についても「他の船で十分調査できる」という。
 それでいいのだろうか? 通常の県なら衛生研究所的な組織で対応すれば済むのに「それでは琵琶湖研究は不十分」と、あえて琵琶湖研究所(現在同センター)や博物館を設けたのではなかったか。以前は富栄養化の問題が深刻だった。今は温暖化という未知の問題への対応を迫られており、役割を終えたとは思えない。
 研究者からは、はっけん号でしかできない先端研究があるとも聞く。県の考え方は大いに疑問だ。【服部正法】

08/04/02

■県内GS値下げ次々 大津 据え置き店は客まばら(Yomiuri 0n Line滋賀)
 ガソリン税の暫定税率が失効した1日、ガソリンスタンド(GS)が点在する大津市の国道161号沿いでは、他店との顧客の獲得競争をにらんで値下げに踏み切る店が続出し、GS業界の縮図となった。
 同市真野のセルフ式GSは、1リットルあたり26円安くした。担当者は「客の信用があるので下げた。当面、この価格を継続する」。同市の無職男性(64)は「年金生活なので安いに越したことはない」と満タンを給油した。
 前日より23円下げた同市衣川のGSの社長は「開店前に周辺の店を見て回り、決めた。お客さんは下がるものと思っている以上、やむを得ない」と渋い表情を浮かべた。
 一方、同市下阪本のGSは、開店の午前7時にレギュラー150円で販売を始めたが、同9時40分に25円下げた。店長は「周囲の店に合わせた。国の還付もない以上、我々がかぶるしかない。次に価格が戻る直前、買いだめする人が出るかも」と困惑した様子だった。
 120〜125円で販売する店が並ぶ中、148円に据え置いた店は客もまばら。店員は「価格を聞いて、給油しないで帰る人もいる。でも、本社の指示がない以上、僕らはこれで頑張るしかない」。

■暫定税率:期限切れ ガソリンなど先行値下げ 一部の業者、他店にらみ(毎日.jp滋賀)
◇暫定税率、結局どうなる…景気回復は…希望・期待込めて新年度
◇「政治の無策、損失覚悟で」
 ガソリン税などの暫定税率の期限が切れた1日、県内でも一部のガソリンスタンドが先行値下げを始めた。
 大津市打出浜の「カートピア大津」では、開店前に豊島敏弘所長が他社の値下げを確認したため、同店もガソリン各種を1リットル当たり25円ずつ値下げした。同店は当初、品不足を懸念し、価格の電光表示はしない予定だったが、「客に不親切」として、午後から表示した。豊島所長は「各店で値下げが始まったからには据え置きは消費者の理解を得られない。先月末に(高い税率で)入荷した在庫分は損するが、今日も入荷しており、何とか損の幅を縮めたい」。
 2日から値下げの予定だった尾賀亀(本社・近江八幡市)も、急きょ1日から県内17スタンドでガソリン1リットル当たり26円、灯油17円を値下げした。同社は在庫分も安く売るため1700万円の収益減になると試算。尾賀社長は「他店との競合や消費者感情からも前倒しせざるを得なかった。政治の無策に苦しめられる」と話していた。

■元ホームレス:「人生の夢もう一度」 伝統の湖魚復活(毎日.jp)
 大津市の元ホームレスの男性たちが、絶滅が危ぶまれる琵琶湖の固有種ホンモロコの養殖事業に取り組んでいる。ホームレスの社会復帰を支援するNPOが滋賀県高島市の漁協に打診し、人手不足で使われなくなった養殖池で先月から始めた。事業名は「再チャレンジ夢工房」。人生の再スタートを伝統の湖魚復活にかけている。
 京都府南丹市のNPO「グローバルヒューマン」の高橋英夫理事長が高島市マキノ町在住で、地元の海津漁協に相談。20?60代の男性6人が週2、3回、大津市にこのNPOが所有するマンションから通い、高島市にある約20年前から未使用のアユ養殖池6面で草刈りや清掃をしている。 
 漁協が年5万円の格安価格で養殖池を貸し、水質管理や給餌、出荷などを指導。約半年かけて稚魚5万匹を育て、販売を目指す。体長5センチ未満の魚は琵琶湖に放流し、繁殖に期待する。
 ホンモロコはコイ科の淡水魚で体長約10センチ。琵琶湖の天然物漁獲量はピークの74年の372トンから外来魚の影響などで激減し、06年は6トン。甘露煮やてんぷらなどにされ、料亭などで高値で取引されている。
 辻久一組合長(73)は「琵琶湖の漁業全体が衰退する中で結構な取り組み」と激励。サービス業の仕事を失い、路上生活をしていた同町出身の男性(62)は4年ぶりに帰郷し、両親とも再会した。「郷里で、こんな仕事ができるなんて夢のよう。迷惑をかけた父母に私が育てたホンモロコを味わってもらう」と話している。【豊田将志】

■ガソリン価対応割れ(asahi.com滋賀)
 ガソリン税に上乗せしていた暫定税率の期限が切れた1日、大津市の京阪京津線浜大津駅周辺からJR湖西線堅田駅周辺までの国道161号を車で走り、ガソリンスタンド(GS)を見て回った。売り上げ増をねらって値段を下げたり、赤字回避のため当面の間、価格据え置きにしたりするなど、各店で対応がわかれた。(高久潤)
 道路沿いには、13店のガソリンスタンドが並び、「レギュラー1リットル121円」などと書かれた大きな看板が目立つ。石油情報センターによると、県内のレギュラー石油の価格は150.5円(3月24日現在)だが、この地域の多くの店舗の看板には120円前後の価格が表示されていた。価格据え置きの店もあったが少数だ。
 道路沿いのあるGSでは、開店と同時にレギュラーを約20円下げた。1日から値下げといっても、下がるのは卸売価格で、店にある在庫には適用されず、その分は店の損失になる。「他社に客を取られるくらいなら」と赤字覚悟の値下げだ。しかし、客足は午後2時の段階で、若干増えた程度。3月末の数日間、期限切れ前の買い控えで、売り上げが通常の3分の2になっていたこともあり、店員の男性(36)は「お客さんもまだ様子見なのでは。明日以降に期待するしかない」と話す。
 客足に加えて気になるのがほかの店の様子だ。「(他店では)開店後、数時間で在庫が売り切れたらしい」などと客から聞き、知人に真偽を確かめることも。
 大津市打出浜の「湖南石油カートピア大津」は、同日朝に豊島敏弘所長(54)が開店前に近くの他店の価格を見てまわり、25円の値下げを決めた。経営への影響を考え、当初は在庫分が終わるまでの据え置きを考えていた。しかし、「他店が値下げする中で据え置くと消費者に不信感をいだかせる」と判断した。
 一方、「売り上げはいつもの2倍になりそう」と笑顔で答える店もある。草津市内のセルフ式店舗は休日並みの盛況ぶりだ。同店の店員男性は「1円でも安いガソリンがほしい人が増えているのでしょうね」。

08/04/01

■漁船に道路整備負担なぜ ガソリン免税要求 大門議員(しんぶん赤旗ネット版)
 日本共産党の大門実紀史議員は三十一日の参院財政金融委員会で、漁船が使用するガソリンに課せられたガソリン税(暫定税率を含む)の問題についてただしました。「漁船の燃料に(道路特定財源である)ガソリン税が課税されていることが矛盾している」と強調。ガソリン税の免税と、道路特定財源の早期一般財源化を求めました。
 大門氏は、漁船用ガソリンに課せられたガソリン税が、この二十年間で累計約千百七十七億円に達するとした政府資料を提示しました。これらの税収は、道路特定財源として道路整備に充てられています。
 大門氏は「船は道路を走れないのに、なぜ船からガソリン税を取るのか」と批判。「『受益者負担』『ユーザー還元』という道路特定財源の原則に反している」と政府を追及しました。
 国土交通省の原田保夫道路局次長は、ガソリン税を免税しない理由として、「『農林漁業用揮発油税財源・身替漁港関連道路整備事業』を行っている」と繰り返し答弁しました。
 これに対し大門氏は「同事業は一般財源から充てられている」と指摘し、「漁業用の燃料に課せられたガソリン税は、漁業者のために一円も還元されていない」と強調しました。これには、額賀福志郎財務相も「受益と負担という視点からすれば、結び付いていない点がある」と認めました。
 水産庁の佐藤憲雄漁政部長は、ガソリン税の免税措置について、その方法を提案している漁業協同組合など「関係者とも相談したい」と答弁しました。
 
■洪水抑止、渇水対策に効果 日吉ダム運用10年(京都新聞電子版)
 南丹市日吉町中の日吉ダムが1日、運用を開始してから10年を迎えた。洪水抑止や渇水対策に効果を発揮している一方、自然環境への影響も見られる。
 同ダムは1961年に構想が発表され、以来37年をかけて水資源開発公団(現・独立行政法人水資源機構)が完成させた。近畿地方では最大級のダムで、総工費は約1836億円。
 同ダム管理所によると、最大の流入量を記録したのは、2004年10月の台風23号による大雨。下流域の保津橋(亀岡市)の水位は632センチとなり、同市で浸水被害が出た。しかし、放水量の調整がなければ、水位は、亀岡市などに大きな被害をもたらした1953年と60年の水害に次ぐ、史上3番目の約730センチに達していたという。放水量の調整は、10年間で計13回行った。
 また、2000年9月には渇水のため、4・4%と最低の貯水率を記録したが、下流の流水は絶やさなかった。保津川遊船企業組合の田中定夫理事長は、「保津川下りが、渇水で運休することがなくなった」という。
 一方で、環境への影響も出ている。ダム湖の天若湖では淡水赤潮が発生し、オオクチバスなどの外来魚が増加した。保津川渓谷(亀岡市と京都市)でも、ダム完成後は藻などが繁殖しやすくなり、夏場はにおいがするようになったという。
 同ダム管理所の小野寺直所長は「利水面で効果を発揮してきたと思う。今後はダムの役割についての情報をどんどん発信していきたい」と話している。
 ダムの建設に伴い、154世帯約500人が、日吉町の他地区や亀岡市などに移転した。同ダム対策天若同盟委員長だった湯浅孝さん(89)=南丹市日吉町殿田=は「ダムの建設は、時代の流れだった。下流の災害が減ったことを誇りに思っている」と語った。

■ブルーギル駆除したのに…(Yomiuri On Line岐阜)
「誰かが放流」7000匹
 絶滅の恐れがあるコイ科の淡水魚「ウシモツゴ」が住める環境を再生しようと、自然保護団体が外来魚を駆除した関市の農業用ため池で、外来魚のブルーギルが新たに池に放流されていたことが、保護団体の調査で明らかになった。池の周りには釣り糸や釣り用のルアーが見つかっている。保護団体では「貴重な魚を減らす外来魚の放流は、絶対に許せない」と憤っている。
 池を調査したのは、関市を中心に活動を続ける「岐阜・美濃生態系研究会」と「ウシモツゴを守る会」の2団体。2006年10月に池を干して、ブルーギルやブラックバスといった外来魚を駆除した。
 同年12月には小学生を招いて、ウシモツゴ4000匹を放流した。その後、1か月ごとに池の調査をし、ウシモツゴは順調に繁殖を続けていた。
 しかし、昨年秋に2団体が調査したところ、ブルーギルが捕獲されるようになった。そこで、今年2月に水を抜いて生き物を調べたところ、ウシモツゴを捕食するブルーギル約7000匹が発見された。放流されたウシモツゴ4000匹は、752匹に減っていた。
 大がかりな池干しで、ブルーギルなどの外来魚が繁殖できないようにしてきただけに、会員の落胆ぶりも大きかった。岐阜・美濃生態系研究会の三輪芳明会長は「2、3年ぐらい成長した体長12センチもあるブルーギルも見つかっているので、放流したとしか考えられない」と説明する。同研究会では「ウシモツゴを守るために、地域住民の力を借りながら活動を続けていきたい」と強調している。

■琵琶湖の湖底から復活(Bassingかわら版)
2006年6月から更新を休止してた琵琶湖の湖底からが、バスフィッシングの新時代にふさわしい内容になって復活しました。旧バーションからはるかにパワーアップした琵琶湖の湖底からOO(ダブルオー)に乞うご期待!!

←Before          スクラップブックバックナンバー          Next→