琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2016/06)

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16/06/29

■巨大イタチザメ水揚げ 「このサイズは見たことがない」 紀宝町の鵜殿港(紀南新聞ONLINE)
 紀宝町の鵜殿港で29日、体長約4メートルのイタチザメが水揚げされた。紀南漁業協同組合によると、年に1〜2回、同港でも網にかかるというが、このサイズは珍しく、組合員たちも驚いていた。
 イタチザメはタイガーシャークやマンイーターシャーク(人食い鮫)とも呼ばれる。サメの中でも大型の部類に入り、独特の形状の丈夫な歯を持ち、食べるものを選り好みしない機械選択的捕食者でウミガメを捕食することでも有名。
 同漁協の佐田美知夫組合長は「今まで、これほど大きいサイズは見たことがない。非常に珍しい」と話した。
 このサメは同日午前6時に阿田和沖で水揚げされた。組合員によると、推定4メートル強で300キロ以上とのこと。同町阿田和のマルミツ古川商店の古川和生さんが競り落とし、太地町の水産加工会社でさまざまな商品に加工される予定。
 なお、この日は数年ぶりにカツオが約2トン水揚げされ、久々の大漁に漁港内は活気と慌ただしい雰囲気に包まれていた

■ガソリン価格、16週ぶり上昇とまる 来週は値下がりの公算(産経ニュース)
 経済産業省資源エネルギー庁が29日発表した27日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、20日の前回調査と同じ124円ちょうどだった。原油価格の上昇基調を受けたガソリン価格の値上がりは16週ぶりに止まった。
 原油相場の上昇が鈍化してきたことに加え、石油元売りの一部が特約店向け卸値価格を小幅に引き下げたことが小売価格に反映された。地域別にみると、値上がりしたのは兵庫、愛媛など23府県。神奈川、岡山など21都道県は値下がりし、栃木など3県は横ばいだった。
 調査を実施した石油情報センターの担当者は「円高進行で原油の調達コストが下がっており、先安観が強まっている。来週は小幅な値下がりだろう」と予想している。
 ハイオクは横ばいの134円80銭、軽油は10銭安い103円60銭だった。

■レギュラーガソリン、前週から横ばいの124円…関東では0.2円値下がり(Responce)
資源エネルギー庁が6月29日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、6月27日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週の調査と同価格の1リットル当たり124.0円となった。
地域別では、近畿と四国で0.4円、九州・沖縄で0.2円値上がり。中国で0.4円、北海道で0.3円、関東と東北で0.2円、中部で0.1円値下がりした。
ハイオクガソリンは前週と同価格の134.8円、軽油は0.1円安の103.6円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、6月29日のレギュラーガソリンの全国平均購入価格は115.5円/リットル(前週比−0.5円)、ハイオクは126.4円/リットル(同−0.8円)、軽油は90.4円/リットル(同−0.9円)だった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■成安造形大3年、長谷川さんの作品採用 びわ湖の日ポスター(ChunichiWeb滋賀)
 七月一日の「びわ湖の日」をPRするポスターに大津市の成安造形大三年、長谷川瑠夏さん(20)の作品が採用された。長谷川さんは二十八日、県庁で取材に対し「琵琶湖のことを多くの人に知ってほしい」と話した。
 ポスターには琵琶湖大橋や固有種のビワコオオナマズ、関西地域の飲み水であることを象徴する蛇口の絵などが描かれている。長谷川さんは「子どもが見て楽しんでもらえるよう、クレヨンで描いた」と紹介した。
 びわ湖の日は県の富栄養化防止条例の施行一周年を記念して一九八一年七月一日に定められた。今年もびわ湖の日前後に、琵琶湖の価値を再発見する講座や県産食材を使った商品の販売、生態系を脅かす外来種の水草の刈り取りや外来魚駆除の釣り大会など、さまざまなイベントがある。
 一日に合わせて湖岸の一斉清掃に取り組む団体も多く、三日月大造知事も近江八幡市の沖島で清掃活動に当たる。(井上靖史)

■夫婦で与野党、仕事の話は厳禁 妻は民進候補で夫は官房長官(SponichiAnnex)
選挙だスポニチ
 滋賀選挙区(改選数1)では、3選を目指す民進党現職の林久美子氏(43)に、自民党の小鑓(こやり)隆史氏(49)ら新人2人が挑んでいる。林氏の夫は安倍晋三首相の“懐刀”である自民党の世耕弘成官房副長官(53)。与野党激突の構図にあって妻の奮闘を夫は応援できず、関係者によると、家庭内でも仕事の話は一切禁止になっているという。
 2期12年で取り組んだ教育や年金問題などについて有権者を前に声をからす林氏。23日、JR近江八幡駅前。「世耕さんは来ないんですか?」との問い掛けに「来ませんよ。お互いに忙しいし今、それどころじゃないんだもん」と話した。
 一方、小鑓氏の応援では安倍首相(自民党総裁)が17日に滋賀入りし、JR草津駅前などで街頭演説。24日に小鑓氏の内閣参事官時代の“上司”である菅義偉官房長官(67)、26日に小泉進次郎党農林部会長(35)を相次いで投入するなど、世耕氏の身内であっても“容赦しない”姿勢を鮮明にしている。
 13年9月の“与野党婚”は県下の政界を揺るがせた。それから3年弱。結婚後初の国政選挙に、「(林氏には)家庭に入ってほしい」(自民県連関係者)「プラスかマイナス、どちらに働くか分からない」(民進党所属の会派「チームしが」県議)など、周囲からは戸惑いの声も聞こえてくる。
 林氏は04年参院選に小差で初当選し、10年は圧勝で再選。自身の改選がなかった13年の自公の勝利で風向きが変わり、今回は県下でいまだ人気の高い嘉田由紀子前滋賀県知事(66)支持層を取り込めるかが当落の鍵を握りそう。民進党県連幹部は「厳しい状況」と語るが、林氏の選対責任者は「信念は変わらないし特にやりにくいこともない。資質では負けていない」と力を込める。
 政治評論家の浅川博忠氏は、仮に民進党が大敗する中で林氏が当選した場合には「世耕さんが自民党に引き抜こうと画策する可能性がある」と指摘。選挙後の動向にも注目が集まりそうだ。

■参院選・公開討論会(滋賀報知新聞ネット版)
=滋賀選挙区=
◇草津
幸福新人 荒川候補 減税で経済再生
民進現職 林 候補 憲法改正は反対
自民新人 小鑓候補 経済効果を社会保障へ
 参院選・滋賀選挙区の公開討論会(日本青年会議所の近畿地区滋賀ブロック協議会主催)がこのほど草津市内で開かれ、幸福実現党新人の荒川雅司候補(41)、民進現職の林久美子候補(43)=共産、社民推薦=、自民新人の小鑓(こやり)隆史候補(49)=公明推薦=の現職・新人の三人が、▽消費増税延期と社会保障▽アベノミクス▽憲法改正・安全保障―の各テーマについて議論を戦わせた。発言順はくじ引きで決めた。
消費増税延期
 荒川候補は「小さな政府をめざす。消費税は八%から五%へ減税する。小さな政府だと税金も安くなる。不況に悩む中小企業も、減税で経済再生する」と、減税による経済活性化を訴えた。
 小鑓候補は、「アベノミクスをはじめて三年たち、税収は二十一兆円増えた。しかし、消費税を二%増税すると経済状況が前の状況に戻ってしまう。世界経済も不透明で、増税はリスクが高い。経済を安定させ、増税できるタイミングをつくり、安心できる社会保障制度につなげる」と訴えた。
 林候補も、「アベノミクスの恩恵は地方には及んでおらず、国民の財布のひもは固く、とても今の状況で増税はできない。しかし、(安倍政権は)社会保障で何をやって何をやらないのかは言っていない。くらしを温める財政出動を来年からすべき」と主張した。
アベノミクス
 小鑓候補は「効果は徐々に現れている。企業収益は最高水準で、雇用も大幅に改善し、求人倍率は三年半前と比べて倍近い。税収も上がり始め、社会保障、子育て支援に回し始めており、このサイクルを大きくしてゆく」と継続を訴えた。
 これに対して林候補は「アベノミクスは失敗している。県内企業の約一五%が廃業・倒産、実質賃金は三年連続低下している。雇用が増えたというが、非正規が増えただけ。非正規では収入が不安定で結婚できない」と、政策の転換を主張した。
 荒川候補は「アベノミクスでアクセルを踏んでも、消費増税でブレーキを同時に踏めば車(経済)は動かない」と指摘した。
安全保障・憲法改正
 林候補は「立憲主義を無視する安倍首相の下での憲法改正は反対。自民の憲法改正草案では九条を改正したうえ、国防軍の創設がうたっており、フルスペックで集団的自衛権を行使するものだ。海外での紛争解決に武力を行使しない憲法の平和主義を根底から覆すもの」と厳しく批判した。
 荒川候補は、中国海軍の尖閣諸島接続水域への侵入や北朝鮮のミサイル実験などを踏まえ、「切迫した状況だ。憲法前文にあるように、『平和を愛する諸国民』に囲まれているのか。憲法を守ることで国民が守れないのなら改憲すべき」と改正を主張した。
 小鑓候補は「大事なことは、具体的な争点、あるいは中身について与野党、国民を含めて議論を進めることが大事だ。安倍政権の憲法改正は、すぐに戦争が始まるという議論になりがちだが、憲法改正は国会で三分の二の賛成と、さらに国民の過半数が認めないと改正はない。議論を狂騒的なものにするのでなく、国民があるべき憲法について考えて、収れんさせてゆく努力が必要だ」とした。

16/06/28

■バイカルアザラシ、ペア到着 県立琵琶湖博物館(asahi.com滋賀)
山下寛久
 7月14日のリニューアルオープンに向けて改装中の県立琵琶湖博物館(草津市下物町)に、バイカルアザラシ2頭が到着した。
 博物館によると、約3千万年前にできたロシア・バイカル湖に生息する固有種で、世界で唯一淡水湖に生息するアザラシ。環境に順応して目が大きくなったとされる。リニューアル後は博物館の人気者にと期待がかかる。
 2頭は雄のバイと雌のマリ。バイカル湖で13年前に捕獲され、福岡市東区の水族館で飼育されてきた。今月14日夜に空調付きのトラックで福岡を出発。15日朝博物館に到着し、飼育員の後押しなどを受けながら、無事水槽に飛び込んだ。当初緊張した様子だった2頭も、ハスやウグイといったえさを食べるなど徐々に慣れてきているという。

16/06/27

■霞ケ浦・北浦のワカサギ、認知度アップへ新戦略を(日刊常陽新聞電子版)
 県霞ケ浦北浦水産事務所(土浦市真鍋)の調査で、一般の人々のワカサギに対するイメージは「漁業」よりも「遊漁(釣り)」の対象として関心が高いことが分かった。今後、霞ケ浦とワカサギのイメージをPRする上で、地元漁業者や関係者の意識改革も含め、新たな認識に立った戦略の構築が重要だとしている。
 霞ケ浦、北浦は以前から全国有数のワカサギ産地。2014年の漁獲量(251トン)は全国2位を誇る。しかし、これまでの認知度調査などでは、消費者の認知度は極めて低い。知られていなければ購入に結びつかず、産地として認知度アップは大きな課題だ。
 このため、同事務所は一般的にワカサギがどう認識されているのかを探ろうと、インターネットの検索回数を参考に調査した。
 「ワカサギ」で検索したところ、約100万件の記事がヒット。うち、霞ケ浦に関係する記事は1割にも満たない約9万件。大部分は釣りに関する内容だった。
 一方、琵琶湖や山中湖など、霞ケ浦も含め、ワカサギで知られる湖沼がある各県のワカサギ漁獲量と、漁業、釣り、それぞれに関連する記事数を比較したところ、反比例する関係が明らかに。漁獲量の多いところほど記事は少なく、逆に釣り関連の記事が多いほど漁獲量が少ないという結果が出た。
 一般の人々にとって、ワカサギのイメージが「漁業」ではなく、「遊漁(釣り)」など、レジャーのイメージで強く結びついていると結論付けた。
 これら結果から、霞ケ浦、北浦をワカサギの産地として広く知ってもらうためにも、まず地元漁業関係者がこの事実を理解し、漁業と釣りレジャー(遊漁)の連携を強化したPR戦略の必要性を理解し、認識を深めることが重要としている。
 さらに、強力な情報発信力をもつ、これらの遊漁関係者や関係メディアなどとの協力関係を築き、認知度の向上面でも連携を深め、同時に、釣りのルールやマナーなどの啓発にも努めることで、産地PRとともに、漁場や船だまり利用などによるトラブル防止にも役立つとしている。
 今回の提言は、今後の霞ケ浦、北浦をワカサギの一大産地としてアピールし、消費者はもとより、広く一般にも受け入れてもらう上でも重要だ。新イメージ構築に向けた効果的な戦略展開に大きな一石を投じたトピックスとも言える。(小石川哲也)

■びわ湖がワイドに眺望できる(滋賀報知新聞ネット版)
=「びわ湖テラス」7月22日オープン=
◇大津
 琵琶湖西岸にそびえる比良山系の高原リゾート施設「びわ湖バレイ」(大津市木戸)に七月二十二日、琵琶湖を見渡すことができる『びわ湖テラス』がオープンする。
 このテラスには、カフェテラス(室内)も併設されている。テラスの面積は一千百五十平方メートル。客席は百二十五席で、うちテラス(屋外)が七十五席、カフェテラス五十席となっている。
 また『びわ湖テラス』では、地元・古株牧場の牛乳を使用したジェラートや、琵琶湖に生息する「びわサーモン」を食材にしたフードメニューなど、地元・滋賀県の材にこだわったオリジナルメニューを中心に提供する。
 一方、びわ湖テラスのオープンを記念して同日午前十一時から、音楽イベントが開催される。出演アーティストは、かとうかなこ(アコーディオン)、西野泰正(ギター)。無料。
 なお営業時間は、午前九時半〜午後五時(土日祝は午前九時〜)。ロープウェイ(料金大人一人往復二千二百円)で山頂へ。問い合わせは、びわ湖バレイ(株)(TEL077―592―1155)まで。

16/06/26

■琵琶湖抱える滋賀県、昨年の水難死者は13人…水難に備えよ 彦根署など訓練(産経ニュースWEST)
 本格的な湖上レジャーのシーズンを控え、水難事故に備えようと県警は25日、消防など関係機関と合同で彦根市松原町の彦根港で水難救助訓練を行った。船舶同士の衝突事故を想定した訓練が行われ、参加者は真剣な表情で取り組んだ。
 昨年度、県内では60件の水難事故が発生し、死者は13人にのぼっている。
 訓練には、同市消防本部や漁業関係者、水上レジャー施設などを運営する民間企業で構成する彦根水上安全協会など10団体から約40人が参加。観光船とモーターボートが衝突し、ボートから乗船者が転落、観光船からは出火した、との想定で訓練が行われた。
 県警の警備艇「おうみ」(全長17メートル、幅3・6メートル)が、ボートから落ちた人を浮輪を使って引き上げたあと、観光船にも横付けし乗船客を救助した。また「子供が湖に投げ出された」と連絡を受けた消防の潜水隊が出動し、救出する訓練も行われた。
 同水上安全協会の伊藤孝樹会長は「万が一発生した際に関係機関で連携を取り、迅速に救助できるよう日ごろから気を引き締めていきたい」と話した。

■水難救助を迅速に 県警など彦根港一帯で訓練(ChunichiWeb滋賀)
 湖上での本格的な行楽シーズンを前に、彦根市の彦根港一帯で二十五日、水難救助訓練があった。レジャー会社などでつくる彦根地方水上安全協会が催し、彦根署、県警水上警察隊、市消防本部など八団体から約四十人が参加した。
 訓練は、観光船とモーターボートが衝突して火災が発生、ボートに乗っていた親子が投げ出されたとの想定。
 警備艇が観光船の乗客とボートの父親を救出し岸まで運んだ。救命胴衣を着ていなかったため水没していた子どもに見立てた人形を、潜水具を身に着けた隊員が救助し、心肺蘇生を施して救急車で搬送した。
 訓練の後、時田保徳署長が講評。「関係機関との連携は重要。万が一、事故が起きた際は今回の訓練を生かし、迅速な救助活動に努めてほしい」と述べた。
 署によると、県内では昨年、船舶・水難事故が六十件発生し、十三人が亡くなっている。

16/06/25

■五稜郭公園のお堀にブルーギル!? 外来種の駆除に釣り人が活躍中!!(tenki.jpサプリ)
白やピンクのハスの花が見ごろを迎えている函館の五稜郭公園。この美しいお堀で釣りを楽しむ人の姿が…。あれ? ここのお堀は確か、釣りは禁止だったはずですが…。実はこれ、釣りを楽しんでいるのではありません。20年前からお堀に棲みついてしまったブルーギルを駆除している、ボランティアの方々なのです。
本格的な駆除は2004年から毎年行われていますが、ブルーギルの数も年々少なくなり、駆除の成果が確実にあらわれているようです。
◇1992年にブルーギルを確認。2004年から本格的な駆除が始まった
函館の五稜郭は、日本で最初の洋式の城塞です。幕末に竣工されましたが、大正3年からは五稜郭公園となり、一般開放されています。お堀の外周は約18km。水深は平均で約2mです。お堀は川につながっていないので、外から水が入ってくることはありません。また、排水は下水道とつながっているので、お堀の水が直接、川や海に流れ出ることもありません。つまり、自然界とは直結していない、閉じたお堀です。
そんな閉じたお堀に、1992年、北大の調査によってはじめて、外来種であるブルーギルが確認されました。ブルーギルは産卵期を迎える6月中旬ころに、もっとも数が増えます。しかし、幸いなことに、五稜郭のお堀は自然界と直結しておらず、また、釣りが禁止されているので、ここで食い止めれば、繁殖力が高いブルーギルが拡散されることはありません。
これ以上、外来種が広がらないように、2000年から駆除が始まりました。最初の駆除の実績は4年間でわずか836匹。これではとてもブルーギルの勢いを抑えることができません。そこで、2004年からは積極的に駆除を行うことに方針を転換することに決め、電気ショックや釣りでの駆除が始まりました。こうして、2011年までの8年間で、約30,000匹を駆除することができました。
◇食欲旺盛なブルーギルを、電気ショックで駆除。夏場は釣りで捕獲
ブルーギルは北アメリカ産の淡水魚で、体長は20cmほどですが、五稜郭のブルーギルは10cmほどしかなく、小ぶりです。体は小さい魚ですが、昆虫や甲殻類、小魚や貝、在来種の魚卵や稚魚、はては植物までも食べてしまうほどの食欲旺盛な魚で、今では日本全国の沼やため池などに生息しています。五稜郭公園のお堀は、コイやナマズ、フナやカメしかいないお堀でした。ここに、誰かがブルーギルを放流し、あっという間に繁殖してしまったのでしょう。
ブルーギルの繁殖とは別に、お堀では2006年に、大型のコイが約300匹も死んでしまったことがあります。原因は、その冬の厳しい寒さにより、凍結していないわずかな水面にコイが密集してしまい、酸欠死してしまったといわれています。これ以降、お堀にはハスが繁茂し、水底に枯れたハスが堆積するようになりました。この堆積物が原因となって、電気ショックによるブルーギルの捕獲の効率がとても悪くなってきたので、函館市では毎年夏に除草するようになりました。
また、電気ショックは水温が20℃に上がると捕獲の効率がとても悪くなるので、水温が高い夏場の駆除は竿で釣ったほうが効果的だということもわかりました。
◇ブルーギルは生命力が強く、在来種の脅威に。魚以外の外来種も問題になっている
日本生態学会では、外来種の中でも特に生態系への影響が大きい外来種を「日本の侵略的外来種ワースト100」として定めています。その中で淡水魚は、ブルーギルをはじめブラックバスやニジマスなど、8種類が指定されています。
ブルーギルは食欲が旺盛で、在来魚の卵や稚魚を食べてしまいます。さらに生命力が強いので、生活廃水などで汚れた水でも生きていけるので、その数を減らすことが困難とされています。
外来種ワースト100には、淡水魚以外にもいろいろな種が指定されています。哺乳類ではアライグマ、ヤギなど、鳥類ではガビチョウ、ソウシチョウなど、爬虫類ではカミツキガメなど、両生類ではウシガエルなど、昆虫ではアメリカシロヒトリ、チャバネゴキブリなど、節足動物ではセアカゴケグモ、アメリカザリガニなど、植物ではオオアワダチソウ、セイヨウタンポポ、カモガヤ、ヒメジョオンなどなど。私たちの暮らしに身近な生物でも、実は外来種だった、というものも少なくありません。
逆に、日本から海外へ渡ってしまった外来種も問題視されています。たとえば、植物ではクズやススキ、イタドリ、ワカメなど、動物ではコイやキンギョ、タヌキやニホンジカなどが各地で“迷惑”とされています。
◇ボランティアの釣り人が貢献 !! 2004年以降、ブルーギルの数は減っている
五稜郭公園では、2004年から本格的にブルーギルの駆除が始まりました。2011年からは、函館市民ボランティアの釣りによる駆除が行われています。ボランティアに登録しているのは20人。毎年5月〜9月の週1日、午前9時〜午後3時半まで。6月は産卵期で駆除の効果が高いので、週2日と回数を多くしています。2004年度〜2015年度の12年間で、約136,000匹が駆除され、そのうちボランティアが釣り上げたのは、2011年度以降の5年間で、約54,000匹にも上るといいます。
一方、ボランティアの方々も、もともとは釣り好きの人が多く、引きが強いブルーギルを楽しみながら釣っているようです。釣りを楽しみながら、しかも社会貢献できるとあって、この一石二鳥の試みは成功しているといえるでしょう。
ブルーギルは毎年、10,000匹ほどが駆除されていましたが、昨年度は2,000匹でした。最近はブルーギルに交じって在来種であるコイやフナがかかることもあるといいいます。今年は6月上旬までの4日間で279匹を捕獲しましたが、これは過去最小のペースだそうです。北海道の水産試験場によると、五稜郭のお堀のブルーギルは現在、約300匹にまで減っているのではないかということです。
〈参考文献:北海道における外来魚問題,工藤智,日本水産学会誌,Vol.78 (2012),No.5,pp.983-987〉
〈参考文献:日本生態学会編『外来種ハンドブック』 日本の侵略的外来種ワースト100 )
〈参考:北海道新聞2016年6月11日号 みなみ風11面「五稜郭公園の外来魚“ブルーギル”釣り6年目」 〉
北海道新幹線が開業したこともあり、観光のベストシーズンの今、函館に注目が集まっています。なかでも、五稜郭公園はお堀の形が珍しい星型で、タワーからはその五芒星の全景を見ることができます。ところがこのお堀には、いつのころからか、外来魚のブルーギルが棲みついてしまいました。毎年、桜が散るころから専門家たちが駆除を行いますが、この光景はあまり美しくない初夏の風物詩です。しかし、北海道の水産試験場や函館市、市民ボランティアの努力の成果が実り、着実にブルーギルの個体数は減っているようです。五稜郭公園のブルーギルについては解決されつつありますが、世界では大きな問題とされている外来種。五稜郭公園という小さなお堀の中のブルーギルを思うとき、それが実は世界の外来種問題にもつながっているのだと考えずにはいられません。

16/06/24

■琵琶湖で身元不明遺体 滋賀・愛知川河口付近(京都新聞電子版)
 24日午前8時45分ごろ、滋賀県彦根市新海町の愛知川河口付近で男性の遺体が浮いているのを、ボートで移動中のボートショップ経営の男性(48)が発見し、110番した。
 彦根署によると、遺体の男性は40〜60歳くらいで白髪交じり、身長約165センチ。深緑色の長袖ポロシャツに紺色のジーパン、茶色の革ベルト、黒色の運動靴を身につけていた。目立った外傷はなく、死後半日程度たっているとみられ、身元確認や死因の特定を進めている。

■湖や内湖周辺で一斉清掃(滋賀報知新聞ネット版)
=7月1日は「びわ湖の日」=
◇東近江
 「びわ湖の日」の七月一日、漁業者・市民・企業・各種団体の協力で、能登川漁業協同組合漁港周辺・伊庭内湖周辺で一斉清掃が行われる。主催の市、東近江市さわやか環境づくり協議会、美しい湖国をつくる会東近江支部は、参加者を呼びかけている。
 時間は午前九時から十一時半まで(荒天中止)。集合場所は東近江市栗見出在家町地先の能登川漁業協同組合漁港。当日は、能登川図書館駐車場東側から送迎バス(午前八時半)も出る。
 問い合わせは、市廃棄物対策課(0748―24―5636)か、能登川支所(0748―42―9912)まで。

■伊庭内湖外来魚駆除釣り大会(滋賀報知新聞ネット版)
=親子など400人が竿を出す=
◇東近江
 琵琶湖の生態系を脅かす外来魚を駆除し、固有の生き物や生態系を守ろうと「伊庭内湖外来魚駆除釣り大会」(主催・伊庭の里湖づくり協議会、実施団体・伊庭内湖の自然を守る会)が18日、東近江市の伊庭内湖にある能登川水車とカヌーランドで開催された。
 企業などボランティア団体でつくるヨシでびわ湖を守るネットワークや、市内外から訪れた親子など約400人が参加し、三時間ほどで、ブラックバス1匹とブルーギル374匹、総重量約12kgを釣り上げた。釣れた魚は、会場に設置されている外来魚回収いけすに移した。

■びわ湖の日PRへ、滋賀の産食材使い2新商品(京都新聞電子版)
 びわ湖の日(7月1日)にちなみ、県産の食材を使った商品を販売しているコンビニ大手「セブン―イレブン・ジャパン」(東京都)は、1日から新たに2品を発売する。
 2008年に地域活性化包括的連携協定を県と締結し、13年から協力して商品を開発。今回は琵琶湖博物館(草津市下物町)のリニューアル(7月14日)に合わせ、同市も取り組みに加わった。
 新商品は、草津ブランド認証品のわさび菜「愛彩菜」を使ったおにぎり「愛彩菜飯ツナマヨネーズ」(税込み120円)と、鶏肉に甘辛いみそだれを絡めた高島市発祥の「高島とんちゃん焼き」の弁当(同498円)。
 23日に同博物館で発表会があり、渡辺良男執行役員が「滋賀や琵琶湖の価値、魅力の再発見につながれば」と話した。県内約220店舗で販売する。

16/06/23

■会員向けメールを2度にわたり誤送信 - 琵琶湖博物館(Security NEXT)
滋賀県立琵琶湖博物館において、会員向けに送信したメールで誤送信が2回発生し、メールアドレス214件が流出したことがわかった。
6月3日10時ごろ、利用登録を行っている会員のうち、メールによる情報提供を希望した214人に対し、3回にわけてメールを送信。その際、職員が送信先アドレスを誤って「CC」に設定して送ったため、同じ送信グループ内にメールアドレスが流出した。
また10日にも同様の形式で追加情報をメール送信したが、その際にも「CC」で送ってしまったという。11日に別の職員が誤送信に気付き、対象となる会員にメールで説明と謝罪を行い、誤送信したメールの削除を依頼している。

■トローリングで大物狙え すさみでカジキ釣り大会(紀伊民報AGARA)
 トローリングで大物カジキを狙う「第21回すさみビルフィッシュトーナメント」(実行委員会主催)が7月2、3の両日、和歌山県すさみ町のすさみ港を基地に近海(枯木灘海域一帯)で開かれる。実行委は参加チームを募集している。6月24日まで。
 実行委は、町をはじめ、和歌山南漁協すさみ支所、町商工会、ノアすさみ、すさみ渡船組合、SSFT実行委員会、NPO魅来づくりわかやま、県西牟婁振興局、町観光協会で構成する。
 競技は、2日間で釣り上げたカジキ類の合計重量で競う。競技時間は2日が午前6時〜午後3時、3日は午前5時〜正午で午後2時から表彰式がある。
 2人以上のチームで参加できる。参加費は1チーム2万円と、選手1人につき1万5千円で、保険とオリジナルTシャツ、ウエルカムパーティー代、懇親パーティー代が含まれる。1日6万円でボートを借りることができる。
 問い合わせは実行委事務局のすさみ町観光協会(0739・34・3200)へ。

■参院選アンケート(滋賀報知新聞ネット版)
=滋賀選挙区=
荒川雅司候補 41 幸福新人
安保法制
質問 集団的自衛権行使容認の安保法制をめぐって合憲と違憲で意見が分かれているが、戦争の抑止力として必要か、廃止すべきか。
 安保法制は戦争の抑止力のために必要です。憲法は国家と国民の契約です。国家は国民の生命、安全、財産を守ることを憲法で約束しています。したがって自衛権が違憲という判断は、国家が国民を守れないことを意味します。外国の脅威から日本国民を守るためには自衛権を容認する必要があります。
増税延期と社会保障
質問 年金などの社会保障の財源確保のため予定されていた消費税増税について、延期に賛成か、反対か。賛成ならば、社会保障費のねん出、財政健全化の道筋は。
 消費税増税延期に賛成します。財源を全て消費税で賄うなら、消費税率80%などの大増税は免れません。したがって財政を健全化するためには、社会保障の在り方を抜本的に見直し、社会保障利用者のニーズに即した社会保障制度を整えるとともに、消費税減税による経済成長を行うことが必要不可欠です。
アベノミクス
質問 安倍政権の経済政策「アベノミクス」が破たんしたとの批判が出ている。アベノミクスについて評価するか、それとも評価しないか。
 アベノミクスを評価しません。アベノミクスで企業への賃上げ要求がありました。これは政府の民間介入であり、法人税も実質率では“引き下げた”と言えません。政府の介入により企業の自由経営が阻まれます。政府介入による賃金引上げではなく、減税による経済成長からの賃金上昇がよいと考えます。
原発の再稼働
質問 電力会社が原発の再稼働を目指すなか、安全対策と避難計画の問題点が浮き彫りになっている。原発の再稼働に賛成か、反対か。
 日本の電気消費量は世界第3位まできており、電力の安定供給は日本の経済活動の安定に繋がるといえます。原発は低コストかつ効率よく発電できるため電気料金も安価です。したがって簡単に廃炉せず、メタンハイドレート、小型原子炉など次世代エネルギー技術が確立後、原発廃止について議論すべきです。
林久美子候補 43 民進現職
安保法制
質問 集団的自衛権行使容認の安保法制をめぐって合憲と違憲で意見が分かれているが、戦争の抑止力として必要か、廃止すべきか。
 安保法制は廃止すべきです。武力行使を認める「新三要件」は基準が曖昧で、立憲主義に反した便宜的・意図的な解釈変更で、日本の平和主義、専守防衛の原則からも逸脱しています。歯止めのない自衛隊の海外での活動に拡大する恐れもあります。安倍政権が進める集団的自衛権の行使は容認しません。
増税延期と社会保障
質問 年金などの社会保障の財源確保のため予定されていた消費税増税について、延期に賛成か、反対か。賛成ならば、社会保障費のねん出、財政健全化の道筋は。
 アベノミクスの失敗により、消費税を引き上げられる経済状況ではありません。今後、徹底した行政改革と身を切る改革を実践し、2020年度基礎的財政収支の黒字化は堅持します。すでに約束している「社会保障の充実」と子育て支援策は前倒し実施し、基金の不用額の見直しや、法人関係の租税特別措置の改廃などで財源を捻出します。
アベノミクス
質問 安倍政権の経済政策「アベノミクス」が破たんしたとの批判が出ている。アベノミクスについて評価するか、それとも評価しないか。
 評価しない。実質賃金や消費の低迷、格差の固定化、拡大など国民生活は非常に厳しい。この危機を回避するためには、強い人をより豊かにするトリクルダウン型の経済政策ではなく、人への投資で、成熟社会に相応しい「成長と分配の両立」のボトムアップ型の経済政策へ根本的に転換する必要があります。その結果、安心の国民生活と安定した成長を目指します。
原発の再稼働
質問 電力会社が原発の再稼働を目指すなか、安全対策と避難計画の問題点が浮き彫りになっている。原発の再稼働に賛成か、反対か。
 40年運転制限制、規制委員会の安全確認、原発の新設・増設はしないを原則として、2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入します。避難計画については国の責任を明確にする制度を整備し、責任ある避難計画がなければ、原発を再稼働すべきではありません。再稼働については、地方自治体、地域住民との合意形成を大前提とします。
小鑓隆史候補 49 自民新人
安保法制
質問 集団的自衛権行使容認の安保法制をめぐって合憲と違憲で意見が分かれているが、戦争の抑止力として必要か、廃止すべきか。
 必要。我が国の安全保障環境に地殻変動とも言える変化が生じる中、あらゆる事態に切れ目のない対応が可能な体制を構築し、友好国との戦力的防衛協力を推進することで我が国の抑止力の向上につながるものと考えます。
増税延期と社会保障
質問 年金などの社会保障の財源確保のため予定されていた消費税増税について、延期に賛成か、反対か。賛成ならば、社会保障費のねん出、財政健全化の道筋は。
 賛成。デフレから脱却し、経済を成長させる「アベノミクス」の成功を確かなものとするためには、今回の消費税引き上げ延期はやむを得ない。持続可能な社会保障制度を確立するために、将来的には消費税率を10%に引き上げるとともに、真に保障が必要な人に届く社会保障制度の再設計が必要になると考えます。
アベノミクス
質問 安倍政権の経済政策「アベノミクス」が破たんしたとの批判が出ている。アベノミクスについて評価するか、それとも評価しないか。
 評価する。我が国の経済成長はアベノミクスによりデフレから確実に脱却しつつあります。この成長の果実を中小企業、小規模事業者まで行き渡らせ、地方の隅々にまで確実に行き渡らせる為には、更なるアベノミクスの推進が必要だと考えます。
原発の再稼働
質問 電力会社が原発の再稼働を目指すなか、安全対策と避難計画の問題点が浮き彫りになっている。原発の再稼働に賛成か、反対か。
(条件付で)賛成。原発事故を教訓に、新しい基準が出来、審査する体制が再構築されました。再稼働については、これらの審査に合格することが大前提であると共に、国はいかなる事情よりも安全性を優先させ、国民の懸念の解消に全力を挙げ、立地自治体の理解と協力を得ることを前提としたうえで再稼働すべきと考えます。

■参院選公示 舌戦スタート 滋賀選挙区(滋賀報知新聞ネット版)
=幸福荒川、民進林、自民小鑓の現新3候補 経済、憲法改正の是非が争点に=
◇全県
 経済と改憲の是非を争点にした参院議員選挙(来月十日投票)が二十二日公示され、滋賀選挙区では定数一に対して、幸福実現党公認で新人の荒川雅司候補(41)、民進公認で現職の林久美子候補(43)=共産、社民推薦=、自民公認で新人の小鑓(こやり)隆史候補(49)=公明推薦=の現職・新人の三人が立候補の届け出を行った。各候補の第一声は大津市内で行われ、七月十日の投開票に向けて舌戦がスタートした。
 幸福実現党新人の荒川候補は、大津パルコ前の出陣式で約三十人の支持者が見守る中、「消費税を八パーセントから五パーセントに減税したい。その根拠は、消費税がなかった頃の方が、国の税収は多かったという事実に基づく。大増税しか発していない既存の政党とは一線を画し、大減税を訴えていく。今回は『大増税か、大減税か』を選ぶ選挙。安い税金で経済成長していく豊かな社会を、幸福実現党と共につくっていこう。『減税による景気回復』を最優先させる。ゆくゆくは消費税ゼロだ」と訴えた。
 また、憲法改正については、「九条は自衛隊を否定しているが、自衛隊は長きにわたって存在し続けたという事実がある限り、その存在をしっかり認める正直な憲法に書き換えなければならない。憲法は改正すべき」と主張した。
 民進現職の林候補はJR大津駅前の出陣式で、「本当に必要なのはアベノミクスでなく生活不安の解消」「普通の人から豊かになる政策をはじめたい」と経済政策の転換を訴え、具体策として最低保障年金制度の創設などを挙げた。
 また、自民など憲法改正に積極的な勢力が国会発議に必要な三分の二を占めるかどうかが焦点になっていることに触れ、「安倍総理は、秋の国会から憲法改正に着手すると言った。自民草案では、歯止めなき集団的自衛権の行使、国防軍の創設がうたわれている。そんなことをやらせてはいけない。全身全霊をかけてこの議席を守る」と力を振り絞った。出陣式には約三百人が集まり、民進党の国会・地方の議員のほか、選挙協力している共産、社民の関係者も駆けつけた。
 自民新人の小鑓候補は、大津市打出浜の県立芸術劇場びわ湖ホール前で出陣式を開き、選対本部長の上野賢一郎衆院議員をはじめとする県選出の自民国会議員や支持者ら約五百人(主催者発表)が集まった。
 第一声で小鑓候補は「アベノミクスは失敗したとレッテルを貼ることは簡単だ。ただ三年半前の(民主党政権の)混乱の状況を思い浮かべれば、正しい道、行くべき道にきていることは間違いない。滋賀県にはすばらしい潜在能力があり、どんな分野でも滋賀県は日本でトップクラスだ。それに気づき、それを生かし、それを発展させていく。地方創生はこの滋賀県から日本を引っ張っていく、そのための戦いだ。けっして三年半前のあの混乱の状況に戻してはいけない。日本を前に進める」と支持を訴えた。

■訴え見極め1票を 主な立候補者第一声(ChunichiWeb滋賀)
◆不安解消の仕組み作る 林久美子さん(43)=民現
 今回の選挙は日本の針路を決める。一部の富裕層だけが豊かになるアベノミクスを続けるのか、普通の人が豊かになる社会を目指すのか。他国の戦争に参加する国になるのか、これまで通り平和を貫く国でいるのか。それを選ぶ重要な選挙だ。
 アベノミクスの恩恵は滋賀に及んでいない。県内企業は15%が廃業、倒産。個人消費は伸びない。それは今の生活や将来に不安を感じているからだ。
 必要な経済政策は不安を解消すること。最低保障年金による老後の安心、将来設計できる労働環境、給付型奨学金など子育てを支える仕組みを作りたい。
 でも、それも命あってこそ。母親、政治家として、次の世代にも平和な日本を送りたい。自民党の憲法改正草案では、歯止めなき集団的自衛権の行使、国防軍創設がうたわれている。やらせてはいけない。安倍政権に皆さんの未来は託せない。
 私たちの未来は私たちがつくる。その戦いを一緒に進めてほしい。
◆滋賀の再生これから 小鑓隆史さん(49)=自新
 ついに戦いの日がやってきた。二年前(知事選で)悔しい思いをした。それを胸に刻み、温かいご支援を頂きながら活動を続けてこられた。本当にありがとうございます。
 四年前の民主党政権時代、内閣官房でエネルギー政策を担当していた。この目で、この肌で、政治の混乱を体感した。日米、日中をはじめとする国際関係や、日本中の経済が低迷の極地にあった。
 そんな中で自公政権が生まれた。経済再生という強い決意を受け、私も一生懸命取り組んできた。アベノミクスは失敗したとレッテルを貼るのは簡単だが、それまでの混乱を思い出せば、行くべき正しい道には来ている。
 ただ、再生の果実が滋賀に浸透したか、安心できる社会保障制度が確立されたかといえば、まだ。まさにこれから。潜在力でどんな分野もトップ級の滋賀から地方創生をもたらし、経済再生を実現する。以前の混乱に戻さず、日本を、滋賀を前に進めていく。
(上から届け出順)

■現新3人が第一声 参院選公示(ChunichiWeb滋賀)
 二十二日に公示された参院選。民進現職と自民、諸派の新人二人の計三人が立候補し、事実上、与野党候補による一騎打ちの様相となった。候補者は梅雨の曇り空の湖国を駆け出し、訴えを響かせた。
 立候補したのは届け出順で、諸派新人の荒川雅司さん(41)、民進現職の林久美子さん(43)=共産、社民推薦、自民新人の小鑓(こやり)隆史さん(49)=公明推薦=の三人。
 小鑓さんは、大津市のびわ湖ホール前で自民、公明の支援者ら五百人(陣営発表)を前に第一声。前民主党政権の批判や、アベノミクスの立案に関わった経験を振り返りつつ、経済再生や地方創生の推進、社会保障制度の確立を訴えた。
 林さんは、大津駅前で野党三党の支援者や「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民の会しが」のメンバーなど三百人(陣営発表)を前に演説。アベノミクスから転換し、安心できる社会をつくることや、平和への思いを語った。
 投開票は七月十日。期日前投票所は二十三日から計六十九カ所が順次設置される。今回から選挙権年齢が十八歳に引き下げられるため、各市町選管ではチラシ配布など若年層への啓発を進めている。(参院選取材班)

■)<参院選2016>現職に2新人挑む(YomiuriOnLine滋賀
 22日に公示された参院選で、滋賀選挙区(改選定数1)では、諸派新人で幸福実現党県副代表の荒川雅司氏(41)、3選を目指す民進党現職の林久美子氏(43)(共産、社民推薦)、自民党新人で元経済産業省職員の小鑓隆史氏(49)(公明推薦)の3人が立候補し、各地で舌戦が始まった。滋賀選挙区では、2004年から民主党(現・民進党)が3連勝して2議席を独占し続けたが、13年に自民党が1議席を奪還。自民党は12、14年の衆院選でも全4選挙区で勝利している。その勢いのまま今回の参院選でも議席を奪えるか、共産、社民両党との野党共闘を成立させた民進党が選挙区で唯一の議席を守れるかが注目されている。投開票は7月10日。

■参院選公示、3氏が届け出(asahi.com滋賀)
 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての国政選挙となる参院選が22日、公示された。滋賀選挙区(改選数1)では、諸派新顔で幸福実現党員の荒川雅司氏(41)、民進現職で元文科政務官の林久美子氏(43)=共産、社民推薦=、自民新顔で元経産省職員の小鑓(こやり)隆史氏(49)=公明推薦=が立候補を届け出た。7月10日の投開票に向け、18日間の選挙戦が始まった。

16/06/22

■湖国対決熱高く 参院選、滋賀の候補者(京都新聞電子版)
 参院選が公示された22日、3人が立候補し、事実上与野党が全面対決する構図となった1人区の滋賀選挙区では、自民、民進両党の幹部が初日から湖国入りし、彦根市内の同じ場所で相次いで応援演説にボルテージを上げた。アベノミクスの加速と野党共闘批判を強める自民に対して、民進は経済政策の転換や安保政策への危機感を強調し、雨が降りしきる中で白熱した論戦を繰り広げた。4人が立候補した京都選挙区では、今回から投票権を得た18、19歳を中心に若者を意識した訴えが「学生の街」に響いた。
自公vs野党共闘初日訴え
 午後5時すぎ、激しい雨が降った彦根市長曽根南町のスーパー前。自民党新人、小鑓隆史候補(49)の応援に駆けつけた谷垣禎一幹事長がマイクを握った。
 「有効求人倍率は全国47都道府県で1を超えた。中小企業の業績もよくなっている」。アベノミクスの成果を語った後、「最後に申し上げたい」と民進党批判を始めた。「共産党と組んで政権に戻るのをあきらめたのか。そんな志の小さい政党に絶対に負けるわけにいかない」。続いて小鑓候補も「民主党政権で政治が混乱した3年半前に戻りたくない。重箱の隅をつついてアベノミクス失敗のレッテルを貼る政治は許せない」と厳しい口調で訴えた。
 入れ替わるように、同じスーパー前に黄色いのぼりが並んだ午後6時すぎ。民進現職、林久美子候補(43)が姿を見せた。
 待機児童対策で知名度を上げた山尾志桜里政調会長が車の上に立つ。「雨にも負けない。安倍にも負けない」と決意を語ると、直前の自民の批判に反論するように、「日本を安倍首相から救うために市民と野党が共闘して何が悪い。一本化の怖さをみんなで見せてやろう」と支持者に呼び掛けた。林候補も「今必要なのはアベノミクスではない。生活や将来への不安を解消する経済政策だ」と政治の転換を強く訴えた。
 初日、小鑓、林両候補は大津市から県内を北上した。小鑓候補は草津、湖南、東近江などの市役所前6カ所で演説した。地方創生に重点を置き、「安心できる社会保障を確立し、人口減少を食い止める」と訴えた。公明の地方議員も加わり、党代表のメッセージを読んで与党の連携をアピールした。林候補は昼、草津市内で街頭演説を終えると、安保法制に反対する学生グループ「SEALDs(シールズ)関西」のメンバーが急きょ選挙カーに同乗し、「戦争ができる国づくりを許してはいけない。若者の1票で政治を変えよう」と呼び掛けた。
 与野党対決色が強まる中、幸福実現党新人の荒川雅司候補(41)は大津市のJR堅田駅前で「どの政党も増税を前提に政策立案しており、どこを選んでも増税間違いなし。減税による経済成長を打ち出しているのは幸福実現党だけだ」と、アピール。同駅前で公示前に実施した街頭アンケートで「減税を望む市民が多かった」として「国民の本音を国政に届けたい」と手を振り、支持者らと握手した。

■滋賀選挙区は3人の争い確定 参院選(京都新聞電子版)
 第24回参議院選挙が、22日公示された。滋賀選挙区(改選数1)には荒川雅司氏(諸派・新)、林久美子氏(民進・現)、小鑓(こやり)隆史氏(自民・新)=届け出順=が立候補し、現職と新人3人による争いが確定した。事実上の与野党対決の構図となる。
 滋賀の参院選では2010年まで民主が3連勝したが、自民は前回12年ぶりに勝利した。近年は自民が14年衆院選で4小選挙区全勝するなど党勢を回復しており、今回は自民が非改選と合わせ参院2議席を独占するか、民進が県内選挙区のうち唯一の議席を野党共闘で守り抜くかが焦点となる。
 林候補は1人区で野党が共闘する枠組みに沿って、推薦する共産、社民両党と連携して3選を目指す。市民団体の支援を受け、安全保障関連法制の廃止を主張。アベノミクスは格差を広げたとして政権批判を強める。
 小鑓候補は公明との協力を強化する。アベノミクスで雇用環境などが改善したとして実績を強調し、経済政策と地方創生による税収増で社会保障財源を確保すると訴える。野党共闘に対しては安全保障政策を巡る考えの違いを批判する。
 荒川候補は消費税減税や国防の強化を訴える。

■ガソリン価格、レギュラー124円で今年最高値 15週連続で上昇(産経ニュース)
経済産業省資源エネルギー庁が22日発表した20日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、13日の前回調査よりも40銭高い124円ちょうどだった。値上がりは15週連続。今年の最高値を3週続けて更新し、昨年12月以来、約6カ月ぶりの高水準となった。原油価格の上昇基調が続き、ガソリン価格が一段と上昇している。
 地域別では、33都府県で値上がりした。値上がり幅は沖縄の1円80銭が最も大きく、京都、奈良と続いた。値下がりは岡山、和歌山など12道県。高知、富山は横ばいだった。
 ハイオクは40銭高い134円80銭、軽油は20銭高い103円70銭。灯油は20銭高い64円20銭だった。
 石油元売りの多くは円高進行で特約店向け卸価格を据え置いているため、調査を行う石油情報センターの担当者は「来週は小幅な値動き」と予想している。

■レギュラーガソリン、前週比0.4円高の124円…15週連続の値上がり(Responce)
資源エネルギー庁が6月22日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、6月20日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週の調査から0.4円値上がりし、1リットル当たり124.0円となった。レギュラーガソリンの値上がりは15週連続。
地域別では、近畿で0.8円、関東と四国で0.5円、中部と九州・沖縄で0.4円、中国で0.1円値上がり。北海道は0.3円、東北は0.2円値を下げた。
ハイオクガソリンは前週比0.4円高の134.8円、軽油は0.2円高の103.7円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、6月22日のレギュラーガソリンの全国平均購入価格は116.0円/リットル(前週比+0.2円)、ハイオクは127.2円/リットル(同+0.1円)、軽油は91.3円/リットル(同+0.6円)だった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

16/06/21

■琵琶湖で遺体で発見 ボートから転落の西尾の男性(ChunichiWeb)
 滋賀県警草津署は21日、同県草津市の琵琶湖で19日から行方不明になっていた愛知県西尾市熱池町、会社員高橋幸司さん(30)が遺体で見つかったと発表した。死因は溺死。
 署によると、19日に高橋さんが所有する無人のボートが見つかった場所から南に150メートル沖合の水深3メートルほどの湖底にうつぶせに沈んでいるのを、捜索中の県警機動隊員が見つけた。署は高橋さんがボートから転落したとみている。
 高橋さんは19日午前3時ごろ、「琵琶湖に釣りに行く」と言って西尾市の自宅を出た。同日午前10時半ごろ、高橋さん所有の船外機付きボートが琵琶湖上で無人で見つかった。

■愛知の30歳男性を遺体で発見 ボート旋回の琵琶湖(産経ニュースWEST)
 滋賀県警草津署は21日、草津市の琵琶湖で19日に釣りをしていて行方が分からなくなった男性を捜索していた機動隊員が遺体を発見し、愛知県西尾市熱池町の会社員、高橋幸司さん(30)と確認されたと明らかにした。
 同署によると、遺体は19日午前に無人のボートが旋回していた場所から約150メートル南の水中で見つかった。死因は溺死。草津署は、高橋さんがボートから転落したとみている。
 19日午前、草津市では断続的に雨や風が強かった。

16/06/20

■琵琶湖に無人ボート、西尾の男性琵琶湖転落か(ChunichiWeb)
 19日午前10時半ごろ、滋賀県草津市矢橋町の帰帆北橋近くの琵琶湖上で、無人の船外機付きボートが旋回しているのを、釣り人の男性が発見して一一〇番した。
 県警草津署によると、ボートに乗っていたのは持ち主の愛知県西尾市熱池町、会社員高橋幸司さん(30)とみられる。近くに救命胴衣と雨具が浮いていた。湖に落ちたとみて、県警機動隊や湖南広域消防局などが捜索している。
 高橋さんは同日午前3時ごろ、「琵琶湖に釣りに行く」と言って車で自宅を出たという。

16/06/19

■琵琶湖でボート男性不明(京都新聞電子版)
 19日午前10時半ごろ、滋賀県草津市矢橋町の琵琶湖で、「無人のボートが旋回している」と、釣りをしていた男性から110番があった。乗船していた愛知県西尾市の会社員男性(30)が誤って転落したとみて、滋賀県警や消防が捜索したが見つかっていない。20日午前8時から捜索を再開する。
 草津署によると、全長約4メートルのプレジャーボートが、矢橋帰帆島の北橋から約1キロ西で無人のまま動いていた。付近の湖面に救命胴衣や雨がっぱが浮いていた。男性が1人で乗船し、釣りをしていたとみられる。午前8時半ごろ、別のボートに乗っていた知人が男性と無料通信アプリLINE(ライン)でやりとりしたのが最後の連絡という。

■琵琶湖で旋回「無人のボート」…釣り客の30代男性が不明、落下か(産経ニュースWEST)
 19日午前10時半ごろ、滋賀県草津市矢橋町の帰帆北橋近くの琵琶湖で、釣り人の男性から「無人のボートが旋回している」と110番があった。
 滋賀県警草津署によると、長さ約4メートル、幅1・7メートルのエンジン付きボートに乗っていた愛知県内に住む30代の釣り客の男性の行方が分からず、落下したとみて捜索している。
 旋回していた無人のボートの近くには救命胴衣とかっぱが浮いていた。男性は、知人と別々のボートに乗って、釣りをしていた。
 草津署によると、19日午前中、草津市では雨や風が強い時間帯が断続的にあった。

■外来魚駆除釣り大会:魚釣り、環境守れ 親子連れ400人 東近江(毎日jp滋賀)
県内有数のホンモロコの産卵地、伊庭内湖(東近江市伊庭町など)で18日、琵琶湖固有種の保護を目的にした「外来魚駆除釣り大会」が開かれた。夏のような暑さの中、親子連れら約400人が参加。外来魚375匹(計...

■外来魚いっぱい釣れた! 滋賀・東近江の伊庭内湖(京都新聞電子版)
 「外来魚駆除釣り大会」が18日、滋賀県東近江市の伊庭内湖で開かれ、県内外から親子連れなど約400人が参加した。
 外来魚を駆除し、琵琶湖固有種や在来種の魚や鳥のすみかを守ろうと、地元住民グループ「伊庭の里湖(さとうみ)づくり協議会」などが2007年から開いている。
 参加者は、ヨシ原の近くや桟橋の下など魚が隠れていそうな場所を狙い、ミミズなどの生き餌をつけた釣り糸を垂らした。この日は約3時間で、ブルーギル374匹とブラックバス1匹の計12キロを釣り上げた。
 家族で参加した岡村ゆりちゃん(5)=同市妙法寺町=は「去年は釣れなかったけど、今日は釣れてよかったです」と笑顔で話した。

■外来12種放すと罰則 道の生物多様性条例、適用開始(どうしんウエブ)
 道の生物多様性保全条例に基づき、19日からトノサマガエルやイワミツバなど12種の外来種を野外に放すと、罰則が適用されるようになる。同様の条例で罰則を設けるのは、滋賀県に次いで全国2例目。指定する外来種の中には、アメリカザリガニのように身近な生き物が含まれ、飼育する場合は注意が必要だ。
 「かわいそうだと思って川に流したら、ルール違反になります」。罰則適用の施行に先立つ11日、札幌市豊平川さけ科学館(南区)は、アメリカザリガニに関するイベントを開き、道職員が来場した約100人に注意を呼び掛けた。
 小学2年の息子と参加した同市白石区の主婦(45)は「放すだけで罰則の対象になるとは知らなかった。息子が持って帰ってきたら、しっかり育てたい」と話した。
 12種は、飼い主が「育てられない」などと野外に放すことが禁じられ、違反すれば30万円以下の罰金が科せられる。ただ飼育自体は禁止しておらず、道生物多様性保全課は「外来種を広げないことが目的。過度に神経質にならないで」と話している。
 ペットショップなどが12種を販売することはできる。罰則はないものの、指定外来種を買う客に対し条例を守るよう説明する義務を課している。

16/06/18

■琵琶湖湖底に眠る100余の遺跡 沿岸全域に水没村伝承 あの建物跡も!?(産経ニュースWEST)
†謎多き城長浜城
 日本最大の湖、琵琶湖(滋賀県)の底には100余りの遺跡が眠っている。湖周辺の各地には「かつての村や集落が湖中に沈んだ」という伝承が残り、今なお、神秘と幻想の世界に人々を誘う。
 2014年8月、日本の水中遺跡において画期的な発見があった。同県長浜市に位置する沖合約100メートル、水深約1・8メートルの湖底で、江戸時代後期の地震で水没したとみられる長浜城下の建物跡が確認されたのだ。
 その立役者は、滋賀県立大の学生や大学院生らで作る「琵琶湖水中考古学研究会」。2012年夏から潜水調査を始め、2年後、湖底に立ったままの8本の木製の柱(直径約17〜20センチ、高さ約46〜66センチ)を発見した。柱の周辺には建物の基礎部分として、こぶし大の石が直径約8メートルの範囲で円形に積み上げられていた。建物は東西2・1メートル、南北1・8メートルと小さく、19世紀初頭に建てられた鎮守社とみられている。
 日本の水中遺跡で建物跡が見つかるのは初めてで、しかも長浜城は豊臣秀吉の出世城として名高いが、往時の姿がほとんど分からない謎多き城でもある。その一端を垣間見ることができる歴史的発見に関わった同研究会代表で、当時大学院生だった中川永(ひさし)さん(28)に昨春、話を聞く機会があった。
 「ジャングルのように水草が繁茂する水中を駆け巡り、考古学そのものに不慣れな学生たちの実地訓練を兼ねた活動は苦闘の連続だった」と中川さんは振り返った。
 琵琶湖の気象条件は時に厳しく、しけは海と変わらぬほど激しい。そんな中で中川さんたちは「キャンパスは琵琶湖」を合言葉に、日本はもちろん世界でもまれな学生主導による水中遺跡の調査に臨み、現在も長浜市沖合に集中する水没伝承遺跡群の実態解明に取り組んでいる。
†水中考古学の先駆
 わが国における水底遺跡への関心の高まりは江戸時代までさかのぼり、それは琵琶湖から始まった。天明年間(1781〜89年)には、湖底から石器が見つかることも知られていた。
 1924年には、湖北の葛籠尾崎(つづらおざき)より東方600〜700メートル、水深70メートルの湖底谷から、地元の漁師が縄文・弥生土器を引き揚げた。その後も、縄文時代〜平安時代という8千年にも及ぶ極めて長い時代幅をもつ土器が出土したため、専門家の注目するところとなった。
 その葛籠尾崎湖底遺跡の研究を大きく進展させたのは、奥琵琶湖出身で元京都教育大学学長の故小江慶雄(おえよしお)氏である。1959年、琵琶湖総合調査の一環として、東京水産大学(現・東京海洋大学)などの協力を得て遺跡の実態を明らかにすべく、潜水や音響測深、ボーリング、水中カメラによる撮影など当時最新鋭の科学技術を駆使して調査を実施。小江氏はいち早く水底に残る遺跡の保存を訴え、水中考古学の先駆者として大きな業績を残した。
 私の恩師、テキサスA&M大学水中考古学研究所のジョージ・バス博士とも交流があり、バス博士は私に「Oeに会え、Oeに会え」としきりに勧めてくれた。しかし、大変残念なことに小江氏が急逝されたため、「先生にお会いして教えを請いたい」との私の願いは叶(かな)わなかった。
†防災対策にも
 ところで、遺跡はなぜ今、湖底にあるのだろう。
 この命題に取り組んだのが林博通・滋賀県立大学名誉教授だ。林氏もまた学生時代に小江氏から琵琶湖湖底遺跡の話をよく耳にして強い関心を抱いたといい、1997年度から4年間かけて水没村伝承のある湖底遺跡に焦点を当てた調査を行った。
 林氏によれば、湖底遺跡は琵琶湖沿岸に沿ってほぼ全域に分布している。北沿岸部の三ツ矢千軒遺跡などの調査の結果、湖底遺跡は大地震による液状化に伴う地すべりに起因することが判明。陸地から湖底に没する具体的なメカニズムの解明は、理工系の地質学との共同研究によって進めた成果であり、遺跡の保存状態は長期間水中にあったため極めて良好だった。
 湖岸集落が湖底に沈んだという歴史的事実は、今後も必ず起こりうる今日的問題であり、調査結果は防災対策にも示唆を与える。湖底遺跡研究に継続して取り組む必要性はますます高まっている。 (水中考古学者 井上たかひこ)

16/06/16

■琵琶湖保全3キャラ、LINEのスタンプで販売(産経ニュース)
 知名度は低いけれど、琵琶湖への愛は誰にも負けません−。滋賀県などでつくる「マザーレイクフォーラム運営委員会」は、琵琶湖を守る3キャラクターを使った無料通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプを作り、販売を始めた。収益は琵琶湖の保全活動の支援に使われる。
 3キャラは、流域治水の申し子で水防災の妖精「ちっすいくん」、滋賀の流域下水道を守る謎の妖精「げっすぃ〜」、マザーレイクを旅するさすらいの鮎「あゆむ」。それぞれ県の琵琶湖関連の政策をPRするため作られたが、活躍の場は県などの会議に使われる資料の片隅に登場する程度で、「知る人ぞ知る存在」だった。
 一方で、民間団体が琵琶湖の環境保全のために質の高い活動を継続していくには資金の確保が必要となる。そうした活動を支援しようと県職員らは、活動の機会をうかがっていた3キャラをスタンプにデザインし、販売することにした。
 スタンプは40種類で、3キャラが「OK!」や「びわ湖なう」「三方よし」などのメッセージを発している。1セット120円で、ラインストアで購入できる。収益は全額マザーレイクフォーラムへの寄付金となり、琵琶湖保全活動の支援に活用される。
 滋賀県流域治水政策室の担当者は「3キャラにとっては、初の大仕事なので緊張しているのでは。これを機に3キャラの知名度も高まってほしい」と話している。

■水が合うみたい(YomiuriOnLine滋賀)
◇琵琶湖博物館 バイカルアザラシ到着
 ロシアにある世界最古の淡水湖・バイカル湖のみに生息するバイカルアザラシ2頭が15日、県立琵琶湖博物館(草津市)に到着した。新装オープンする7月14日から一般公開する。近畿2府4県では、初めての展示になるという。
 約3000万年前にできたとされるバイカル湖は、固有種も多いため「生物進化の博物館」とも称される。バイカルアザラシは、世界で唯一淡水の中で生活する固有種。2頭は雄の「バイ」、雌の「マリ」で、ともに13歳。ハスやウグイ、シシャモなどを食べるという。
 この日は午前8時半頃、福岡市の水族館「マリンワールド海の中道」からトラックで運ばれ、同博物館に着いた。職員らが輸送用の木箱の蓋を開け、水を張った水槽(幅7メートル、奥行き5メートル、水深1.5メートル)へ。2頭は、約13時間の長旅の疲れもみせず、気持ち良さそうに泳いでいた=写真=。
 世界の古代湖を紹介する「古代湖の世界」コーナーで見ることができる。近くもう1頭が仲間入りする予定。
 同博物館の大島由子学芸員は「目がくりっとしていて、体は丸々。かわいい姿を多くの人に見てもらい、古代湖に興味を持ってもらえたら」と話していた。

■ガソリン、6カ月ぶり高値に 全国平均小売123円60銭(47NEWS)
 経済産業省資源エネルギー庁が15日発表した13日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、6日の前回調査より1円10銭高い123円60銭だった。値上がりは14週連続で、昨年12月14日以来、約6カ月ぶりの高値となった。
 米国でシェールオイルが減産傾向にあるほか、ナイジェリアの政情不安から供給面への懸念が高まり、原油価格が上昇したため値上がりした。調査した石油情報センターは「来週も上昇傾向が続く」と予測している。
 地域別では、43都道府県で値上がりした。上げ幅は高知の5円70銭が最大で、沖縄の3円80銭、群馬の3円20銭と続いた。

16/06/15

■目パッチリ!唯一の淡水種バイカルアザラシ、琵琶博に到着(京都新聞電子版)
 7月14日のリニューアルオープンで滋賀県立琵琶湖博物館(草津市下物町)に展示されるバイカルアザラシ2頭が15日、同博物館に到着した。世界で唯一、淡水域に生息するアザラシで、関西での展示は初。大きな目をくりくりと動かし、水槽の中を泳いだ。
 バイカルアザラシはロシアのバイカル湖にのみ生息する固有種で、ほかのアザラシ類よりも目が大きく、体形が丸い。2頭は雄の「バイ」(体長140センチ、体重72・3キロ)と雌の「マリ」(体長150センチ、体重93・9キロ)で、ともに13歳。新設する古代湖のコーナーで世界最古の3千万年の歴史を持つバイカル湖に焦点を当てるため、福岡市のマリンワールド海の中道から譲り受けた。
 この日は午前8時半にトラックが到着し、学芸員らが慎重にケージに入れて水槽に運んだ。2頭は恐る恐る水槽に入り、ゆっくりと水の感触を確かめた。学芸員の大島由子さん(34)は「かわいい顔が特徴。陸に上がって乾くと毛がふわふわになる。ぜひ会いに来てほしい」と話した。

■レギュラーガソリン、前週比1.1円高の123.6円…14週連続の値上がり(Responce)
資源エネルギー庁が6月15日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、6月6日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週の調査から1.1円値上がりし、1リットル当たり123.6円となった。
レギュラーガソリンの値上がりは14週連続。昨年12月21日の調査以来、約6か月ぶりに123円を突破した。
地域別では、九州・沖縄で1.7円、四国で1.6円、北海道で1.5円、中部と中国で1.3円、関東で1.0円、近畿で0.6円、東北で0.4円、全エリアで値上げとなった。
ハイオクガソリンは前週比1.0円高の134.4円、軽油は0.7円高の103.5円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、6月15日のレギュラーガソリンの全国平均購入価格は115.8円/リットル(前週比+0.7円)、ハイオクは127.1円/リットル(同+0.9円)、軽油は90.7円/リットル(同+1.5円)だった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

16/06/14

■伊庭内湖外来魚駆除釣り大会 琵琶湖の生態系を守ろう!(びわ湖大津経済新聞)
=18日 能登川水車とカヌーランドで=
◇東近江
 伊庭の里湖づくり協議会は、「伊庭内湖外来魚駆除釣り大会」を十八日、東近江市伊庭町の能登川水車とカヌーランド周辺で開催する。
 伊庭内湖の生態系を脅かすブラックバスやブルーギルなどの外来魚を駆除し、琵琶湖の生態系を守ろうと、参加者を呼びかけている。
 参加無料で、当日参加可(申込不要)。時間は午前九時半(九時から受付)から午後一時半まで。小学生以下は保護者が同伴する。
 エサは主催者が参加者に配布し、貸しつりざおも先着二百人分(一家族二本まで)を用意している。当日は帽子と長袖着用で参加すること。
 問い合わせは、東近江市市民環境部生活環境課(0748―24―5633)まで。

■琵琶博新装へ最終準備 湖の環境再現、バイカル湖の生物も(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市下物町の県立琵琶湖博物館が、開館以来の大規模改装を経て、リニューアルオープンする7月14日まであと1カ月となった。C展示室と水族展示では、工事が仕上げの段階を迎えて急ピッチで進んでいる。
 2020年度まで3期に分けたリニューアルの第1期工事。C展示室と水族展示を一時的に閉じて改装している。室内の建築や機械設備工事はほぼ完了。現在は展示物を配置したり、別室に移していた魚類を戻したりして、新装オープンに向けて準備している。
 C展示室は、琵琶湖の環境と暮らしをテーマに、ヨシ原や水田、上流域の森、生活文化、生物の標本などを説明。詳しい資料や研究成果が検索できるディスプレー端末が充実し、カヤネズミやハッタミミズなどの生態展示も取り入れた。
 水族展示は、約150種類以上の淡水生物を紹介している。世界最古の湖、バイカル湖(ロシア)の生物約10種類を新たに展示。魚屋を再現したコーナーや、アユを捕らえる滋賀伝統の仕掛け「カットリヤナ」の実演も登場する。微生物の姿を放映するシアターなどもある。
 広報担当の渡部圭一学芸員は「小学5年生でも分かるような表現を心がけつつ、最新の研究成果を盛り込むように工夫した」と語る。リニューアル準備のため、7月7〜13日は臨時休館する。

16/06/13

■アメリカナマズ:特定外来生物 生態系への影響知って 山添で釣り大会(毎日jp奈良)
特定外来生物が生態系に与える影響について知ってもらおうと「アメリカナマズ釣り大会」(布目川漁協など主催)が11日、山添村の布目ダム桐山さざなみ広場で開かれた。釣りや料理、食事などのイベントを通じて、参加者約70人が楽しみながら学んでいた。…

16/06/12

■外来魚駆除魚釣り大会 親子ら150人で釣果7kg(滋賀報知新聞ネット版)
=能登川地区子連協 伊庭内湖で=
◇東近江
 東近江市の能登川地区子ども会指導者連絡協議会(会長・小松安希子)は、「アウトドアー体験 外来魚駆除魚つり大会」をこのほど、伊庭内湖に面する能登川水車とカヌーランドで開催した。子どもと保護者、スタッフを合わせた約百五十人が参加し、魚釣りを楽しみながら、親子の親睦を深め合った。
 釣りを通して自然の大切さを体験してもらおうと毎年開催しており、この日は、夏本番の様な晴れ渡った空の下、竿を持って思い思いの場所に陣取り、午前九時から一斉に釣りを開始。
 外来魚のブルーギルなどが多く釣り上げられたほか、二十五センチメートル級のフナや、四十五センチメートルにもなる外来魚など、大物も釣れた。
 午前中で、合計約七キログラムの外来魚を釣ることができ、琵琶湖固有種の生態系保護にも貢献した。

16/06/10

■ブルーギル釣りボランティア、外来魚駆除に貢献 五稜郭公園(どうしんウエブ)
 函館・五稜郭での釣りが今年も始まった。堀に生息する外来魚「ブルーギル」を駆除するため、函館市の募集に応じた市民が趣味を兼ね、ボランティアで釣り上げている。市民による釣りは6年目。ブルーギルの数は次第に減ってきているようだ。
 「五稜郭で釣りができるのはとても楽しい」。西旭岡1の無職神谷良治さん(69)は、募集が始まった年から毎年参加し、堀に釣り糸をたらしている。釣りが趣味といい「駆除にも協力できて一石二鳥の大満足」と話す。
 釣りは浮き釣りで、えさは白サシ虫を使う人が多いようだ。狙うポイントは堀の石垣近くの日陰で、石垣の上から、さおを上下に動かして食いを誘う。堀の水深は現在1〜2メートル。アタリは水面から1メートルぐらいの深さで多いという。
 神山3の無職斎藤則雄さん(70)は「ブルーギルは動きが活発で、引きが強い。釣っていて楽しい」と教えてくれた。
 ブルーギルは北米産の淡水魚。体長は成長すると15センチ前後になる。雑食で繁殖力が非常に高い。昆虫や植物に加え、在来種の稚魚も食べてしまう。生態系に大きな影響を与えるとして2005年、国は「特定外来種」に指定。駆除の対象になっている。
 五稜郭公園の堀では、1992年に生息が確認された。市は国の外来種指定に先んじて2004年度から、道総研さけます・内水面水産試験場(恵庭)に依頼して本格的な駆除に着手。電気ショックや釣りで駆除を進めた。11年度からは市民ボランティアによる釣りの駆除を行っている。
 釣りは毎年5月から9月にかけて週1日ほど。午前9時半から午後3時半まで、ボランティアが堀に散らばってブルーギルを狙う。産卵期の6月は駆除の効果が高いため、週2日に頻度を高める。ボランティアは現在、50〜80代の20人が登録している。
 2004〜15年度の12年間に駆除したブルーギルは計約13万6千匹。うち市民ボランティアが釣り上げたのは5年間で計約5万4千匹に上る。
 ブルーギルの釣果はこれまで毎年1万匹程度だったが、昨年は約2千匹に減少した。ブルーギルに交じって、在来種のフナやコイが針に掛かることが多くなったという。
 今年は、6月初めまでの4日間の釣りで計279匹を捕まえた。調査を行っている同水試の工藤智専門研究員は「ペースは過去最少だった昨年をさらに大きく下回り、駆除の効果がはっきりしてきた」と話す。
 工藤研究員は、全体の駆除数や、ボランティア1人が1時間当たりに釣り上げた数(15年度は平均1・1匹、16年度はこれまでで平均0・6匹)の推移などから、五稜郭の堀のブルーギルは現在、約300匹にまで減っているとみている。(小林健太郎)

16/06/09

■阪和道「御坊―印南」4車線化へ 国交相が事業認可(紀伊民報AGARA)
 西日本高速道路(ネクスコ)は8日、和歌山県内を通る阪和自動車道の御坊インターチェンジ(IC)―印南IC間(約10キロ)を4車線化する事業計画が国土交通大臣から許可されたと発表した。完成予定時期は2021年12月としている。
 具体的なスケジュールは決まっていないが、沿線地区での事業説明会や測量、設計を経て工事を始める。総事業費は約237億円という。用地はすでに取得している。
 この区間を含む御坊IC―みなべIC間(約21キロ)は03年12月に片側1車線で開通した。御坊以南の4車線化は、計画ができた後に凍結されるなど、進んでこなかった経緯がある。
 仁坂吉伸知事は「慢性的な渋滞や対面交通による事故の発生率が高く、災害時の緊急輸送道路にもなることから、4車線化は急務。着実な推進を働き掛けるとともに、印南―南紀田辺間も早期に4車線化事業を実施していただくよう、関係者と取り組んでいく」とのコメントを出した。
 阪和道は現在、大阪方面から有田ICまでが4車線になっている。有田―御坊を結ぶ湯浅御坊道路(19・4キロ)では4車線化に向けた工事をネクスコが進めている。本年度中に本体工事に入る。4車線化は13年6月に事業化された。21年12月に完成予定。

■阪和道御坊―印南4車化 国交相が事業許可(わかやま新報ネット版)
NEXCO西日本は8日、阪和自動車道・御坊インターチェンジ(IC)〜印南IC間10`の4車線化について国土交通大臣の事業許可を受けたと発表した。
仁坂吉伸知事は「南紀田辺までの区間は、暫定2車線区間として全国有数の交通量を有し、慢性的な渋滞や対面交通による重大事故の発生率が高くなっているとともに、大規模災害時の緊急輸送道路となることから、4車線化の実現は急務」とその必要性を強調し、「県としては、平成25年度から4車線化事業に着手されている『有田〜御坊間』と同時に『御坊〜印南間』が供用されるよう、着実な事業推進を関係機関に働き掛けるとともに、続く『印南〜南紀田辺間』についても、早期に4車線化事業を実施していただくよう、関係者の皆さま方と取り組んでいく」とコメントしている。
同社は阪和道の他、長崎道・長崎IC〜長崎芒塚IC間3`の4車線化、岡山米子道、徳島道、松山道の一部区間への付加車線試行設置についても同日付で事業許可を受けた。

■水草除去 新たな技を…琵琶湖 妙案に県補助金(YomiuriOnLine滋賀)
◇効率よく、有効活用も
 毎年、琵琶湖大橋以南の南湖を中心に大量発生し、悪臭の元凶ともなる水草について、県は、企業や大学から新たな除去技術などを募集している。優れたアイデアには補助金を出して技術開発を支援する。水草が成長する夏場に向け、県は従来の除去対策を強化しつつ、外部の知恵も借りて、少しでも水草を管理できる状態にしたい考えだ。(岡本久美子)
 県琵琶湖政策課によると、南湖では1930〜50年代、水草は、魚の産卵や固有種の生育にも望ましい状態だった。ところが、94年の大渇水で湖底に水草が芽吹いてしまい、現在では過剰に水草で覆われている。当時と違い、南湖の透明度が上がり、日光が深くまで届くことも、水草の生育を助長している。
 水草の除去は現時点では、物理的に刈り取ることが最善の方法だ。技術募集では、現在の根元からの除去を効率よく進めるやり方や、今は堆肥化している取り除いた後の水草の有効活用法なども妙案が見つかればという狙いがある。
 県は24日まで提案や企画を受け付け、審査する。
 一方、今年度は水草対策も一層強化する方針だ。これまで取り組んできた▽県漁連と協力した南湖中心部での根こそぎ除去▽守山市の赤野井湾などでの水草除去による漁場再生▽オオバナミズキンバイなど侵略的外来水生植物の除去――などは、対策費の予算額を昨年より1億円増やして計4億円に充実させた。県の水産や環境担当の各課が、より連携を深めて実行する。
 さらに、コカナダモなどの表層刈り取りにも力を入れる。大量発生した昨夏、ちぎれては湖岸に寄せられ、腐敗して悪臭が漂い、住民からのクレームが多かったためだ。
 琵琶湖再生法が昨年9月に施行されたことを受け、環境保全・再生が国の支援を受けて進むことも期待される。琵琶湖政策課は「生態系や住民の生活環境、産業を守るため、水草対策に取り組んでいきたい」としている。

16/06/08

■LINEスタンプで琵琶湖保全 滋賀県職員がデザイン、40種類(京都新聞電子版)
 無料通信アプリLINE(ライン)のやりとりに使うスタンプを、滋賀県と官民の連携組織がこのほど作った。治水や下水道事業に関連する三つのオリジナルキャラクターを活用し、県職員が自らデザインして40種類を作成。琵琶湖への思いを込めており、販売して収益を保全事業に生かす。
 キャラクターは、県の流域治水政策の「ちっすいくん」、流域下水道事業の「げっすぃ〜」、行政やNPO、研究者らでつくるマザーレイクフォーラム運営委員会の「あゆむ」。2009〜13年の間に誕生したが、イベントや広報紙での掲載に限られ、ほとんど知られていない。
 スタンプ販売を琵琶湖保全に使う取り組みは県流域治水政策室の職員が発案し、あえて知名度が低いキャラクターを使うことで関心を引こうと考えた。各部署の担当職員が手作業やパソコン上でイラストを制作。「OK」「すぐ行く」など多用されるスタンプのほか、てんびん棒を担いで「三方よし」の言葉を添えたあゆむ、下水に油を流さないようにとのメッセージを込めて「苦手」と発するげっすぃ〜などを作った。
 LINEスタンプ「日本一のびわ湖を守るご当地キャラ大集合♪」は120円で発売している。収益は全額をマザーレイクフォーラムへ寄付し、琵琶湖保全に取り組む団体などへの支援に生かす。

■特定外来生物の認知普及・問題提起に取り組む 近畿大学農学部環境管理学科講師らがアメリカナマズの生態を解説(News2uリリース)
近畿大学農学部環境管理学科(奈良県奈良市)は、平成28年(2016年)6月11日(土)、奈良県山辺郡の布目ダム桐山さざなみ広場にて開催される特定外来生物「アメリカナマズ」の認知普及と問題提起を目的とした釣り大会に協力します。本イベントでは、同学科講師の河内香織(こうちかおり)と学生5人が、布目川の生態系やアメリカナマズの特徴について解説します。
【本件のポイント】
●特定外来生物の認知普及と問題提起を目的としたアメリカナマズ釣りイベントに協力
●農学部講師・河内香織と学生らが布目川の生態系やアメリカナマズの特徴について解説
●地域の方や釣り愛好家などへの問題提起を通じて、地域の河川生態系の保護に貢献
【本件の概要】
アメリカナマズ(英語名称:チャネルキャットフィッシュ)は、平成17年(2005年)に特定外来生物に指定され、その大きさや雑食性、高い繁殖力から、従来の河川の生態系への悪影響が懸念されています。奈良県内でも、すでに侵入が確認されていますが、一般的にはあまり認知されていないのが現状です。
そこで、本学農学部環境管理学科は、布目川漁業協同組合などが西日本で初めて主催する「アメリカナマズ釣り大会」に協力し、特定外来生物や河川生態系についての学術的知見の提供および啓発活動に努めます。本イベントへの協力を通じて、アメリカナマズの認知普及と問題提起に貢献します。
日時:平成28年(2016年)6月11日(土)7:00〜13:00
場所:布目ダム 桐山さざなみ広場(奈良県山辺郡山添村桐山、JR「奈良駅」から車で約45分)
対象:一般の方(定員無し、参加費500円・中学生以下無料※、当日参加可)
※中学生以下は保護者の同伴が必要
申込方法:NPO法人日本へらぶなクラブWEBサイト(http://www.nhc27.jp/)から所定の用紙をダウンロードし、FAXにてお申込み
お問合せ:クラブアメリカナマズ釣り大会事務局 TEL (06)7897-4127
主催:布目川漁業協同組合、奈良県釣りインストラクター連絡機構(JOFI奈良)、NPO法人日本へらぶなクラブ
【本件の背景】
アメリカナマズ(英名:チャネルキャットフィッシュ)は、1900年代後半に養殖目的で日本に輸入され、広まったとされています。本学農学部環境管理学科教授の細谷和海(ほそやかずみ)が委員として参画した『平成28年(2016年)版奈良県外来種リスト(奈良県レッドデータブック改訂委員会編集)』では、平成19年(2007年)および平成24年(2012年)に実施された水辺の国勢調査により、布目ダムでの生存が報告されています。
現在、漁業が行われる茨城県の霞ヶ浦などでは、漁網を傷めるなどの被害が出ており、生態系への影響も心配されています。布目ダムは人造湖で固有種が少ないため、漁業被害などの表立ったものは、現在報告されていません。しかし、布目ダム周辺では50cmから80cm程度の大型の個体が見つかっているほか、布目ダムの下流域でも、アメリカナマズの生息がすでに確認されており、固有種が多い淀川や木津川での繁殖など、今後の生態系への影響が懸念されています。
これまで、アメリカナマズを含む多くの特定外来生物とその影響について、一般的にはあまり知られていないという理由から、これらの繁殖の広まりが早かった関東地方を中心に、ブラックバスなどの特定外来生物に対する認知の普及とその駆除を目的とした釣り大会が多く開催されてきました。
そのような背景を踏まえて、今回、西日本で初めて、布目川漁業協同組合などの主催およびダム管理者である独立行政法人水資源機構などの後援により、布目ダムにおけるアメリカナマズ釣り大会が開催されることとなりました。
イベント詳細
NPO法人日本へらぶなクラブ WEBサイト:http://www.nhc27.jp/
後援
独立行政法人水資源機構 木津川ダム総合管理所 布目ダム管理所、奈良県漁業協同組合 連合会、一般社団法人全日本釣り団体協議会、公益財団法人日本釣振興会近畿地区支部
【講師プロフィール】
農学部環境管理学科 里山生態学研究室 講師 河内 香織(こおち かおり)
学位:博士(農学)
専門分野:森林生態学、河川生態学、物質循環学
研究テーマ:河川生態系の解析、都市河川の食物連鎖
論文:河内香織(平成26年)「森林―河川―沿岸海域のつながり:粗粒状有機物や栄養塩の移動と水生生物との関係」『日本生態学会誌』64号、119-131他
受賞歴:「2006年度信州フィールド科学賞」、対象:山岳森林域における渓流生態系および物質循環に関する研究(平成19年)
【関連リンク】
農学部 環境管理学科 講師 河内 香織
http://www.kindai.ac.jp/meikan/875-kouchi-kaori.html
関連URL:http://nara-kindai.unv.jp/

■漁業法違反:無許可刺し網漁 80歳男を容疑で書類送検 近江八幡署(毎日jp滋賀)
 近江八幡市の西の湖で許可を得ず刺し網漁業を営んだなどとして、近江八幡署は2日、東近江市福堂町の漁師の男(80)を漁業法違反▽漁船法違反▽船舶職員及び小型船舶操縦者法違反−−の3容疑で大津地検に書類送検し、発表した。漁業法違反での摘発は県内初という。
 送検容疑は3月30日午前5時半から同7時15分ごろの間、西の湖で、船舶の操縦免許を持たず、県に登録していない船を用い、県の許可を受けずに刺し網漁業をしたとされる。同署によると、この日はフナとコイ計約30匹を捕獲しており、容疑を認めているという。
 男は約15年前から無許可で漁をしていたとみられ、県水産課がいったん漁をやめて許可を得るよう繰り返し指導していたが、応じなかったため県警に相談したという。【大原一城】

■今週のガソリン価格、一気に122円超え 2.6円の大幅上昇で今年最高値(産経ニュース)
 経済産業省資源エネルギー庁が8日発表した6日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は122円50銭となり、今年最高値を更新した。5月30日の前回調査より2円60銭上昇した。120円台に達したのは1月4日の調査以来約5カ月ぶりで、滋賀県を除く46都道府県で値上がりした。
 値上がりは13週連続。国際的な原油相場は一時期より上昇しており、調査した石油情報センターは「原油調達コストの価格転嫁が進んだ」と分析している。
 ハイオクは2円70銭上がり、133円40銭だった。軽油も2円上昇し102円80銭。灯油は18リットル(一般的なタンク1個分)当たり18円高い1143円となった。

■レギュラーガソリン122.5円、5か月ぶりの大台突破…前週比2.6円高(Responce)
資源エネルギー庁が6月8日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、6月6日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週の調査から2.6円値上がりし、1リットル当たり122.5円となった。
レギュラーガソリンの値上がりは13週連続。1月4日の調査以来、5か月ぶりの120円台を示現した。
地域別では、東北で3.9円、中国で3.1円、四国で2.6円、関東で2.5円、九州・沖縄で2.4円、中部と近畿、北海道で2.2円、全エリアで2円以上の大幅値上げとなった。
ハイオクガソリンは前週比2.7円高の133.4円、軽油は2.0円高の102.8円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、6月8日のレギュラーガソリンの全国平均購入価格は115.1円/リットル(前週比+2.3円)、ハイオクは126.2円/リットル(同+3.4円)、軽油は89.2円/リットル(同+2.4円)だった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■琵琶湖博物館、7月新装 関西初、バイカルアザラシ目玉(ChunichiWeb滋賀)
 県立琵琶湖博物館(草津市下物町)で昨年九月から続いていた第一期の大規模改装工事が間もなく終了し、七月十四日に新装オープンする。淡水では国内最大規模の水族展示施設を備え、関西初の展示となるバイカルアザラシが目玉となる。
 博物館は琵琶湖のおいたちや湖岸の人の暮らしなどを紹介したA、B、C展示室と水族展示に分かれており、第一期はC展示室と水族展示が改装された。
 水族展示の改装では、古代湖の琵琶湖についてあらためて考えてもらおうと、ロシア・バイカル湖のバイカルアザラシ三頭を新たに展示する。淡水域に生息する唯一のアザラシで、体長は約一メートル。ほかにアフリカの古代湖に生息する淡水魚なども展示する。
 長さ六メートル、奥行き一・五メートルほどの水槽を使って川の流れとヤナも再現する。アユがジャンプしたり産卵したりする生態を見学できるという。肉眼で見えにくい琵琶湖のプランクトンを大画面に映し出して理解を深める「マイクロアクアリウム」も新設される。
 改装は年間来場者数が最盛期の七割の三十六万人ほどまで減っていることから、集客のてこ入れ策の一環として行われている。二〇二〇年度までに三期に分け、総額三十億円かけて実施する。第二期の改装は一七年夏から約一年間で、湖岸の植物を見られるように屋外に空中散歩道などを設ける。A、B展示室を改装する第三期は一九〜二〇年度にある。(井上靖史)

■鉄製網で稚魚捕獲 ブラックバス、浅野川流入防げ(北國新聞ネット版)
 金沢漁協は金沢市俵町の農業用ため池の水路に鉄製の網を設置し、浅野川へ流入するブラックバスの稚魚の数を減らしている。昨年4〜9月は網で、前年同時期の3倍を超す稚魚約2万8700匹を捕獲し、浅野川中流でブラックバスが減ったことを確認した。関係者は、昨年4月に網をナイロン製から鉄製に替えたことが功を奏したとみている。

16/06/07

■家出た元カレの盗品釣り具を大量発見…元カノ通報で発覚、47歳男逮捕 兵庫県警(産経ニュースWEST)
 釣具店から釣り針などを盗んだとして、兵庫県警東灘署は7日、窃盗容疑で愛知県一宮市木曽川町、釣具店元店員、杉山和由容疑者(47)を逮捕した。
 同署によると、杉山容疑者と別れた元交際相手の女性が同居先で盗品を発見し、店側に届け出たため、犯行が発覚したという。
 逮捕容疑は昨年2月1日〜同年12月1日、当時勤務していた神戸市東灘区の釣具店で、釣り針やルアー、リールなどの釣り道具計317点(販売価格計約150万円)を盗んだとしている。容疑を認めているという。
 同署によると、杉山容疑者は同店を辞めた後、当時交際していた女性宅で同居。しかし2人は別れ、杉山容疑者が家を出た後、女性がクローゼットの中に新品の釣り具が大量にあったのを見つけた。

■目指せ外来魚釣り上げ名人、琵琶湖固有魚守る「段位」を認定 滋賀県(産経ニュースWEST)
 「外来魚釣り上げ名人」を目指しませんか? 琵琶湖固有の魚を脅かすブラックバスやブルーギルの駆除に釣り人の協力を仰ごうと、滋賀県が一定期間の釣果に応じて10の段位を認定する事業を5月から始めた。個人なら300キロ、団体なら500キロ以上で名人となり、3年連続認定で殿堂入り。継続して参加してもらうことで駆除を促進したい考えだ。
 6月3日の早朝、大津市の山本征吾さん(73)が湖岸で釣り糸を垂らしていた。10年来のベテランだが、「ただ釣るのではなく琵琶湖の生態系を守りたい」と事業に参加。5月にはブルーギル約2000匹、125キロ近くを釣り上げた。目指すは殿堂入りだ。
 琵琶湖固有種のホンモロコやニゴロブナを食べる外来魚は平成25年の推定生息量で916トン。駆除対策が功を奏してピークだった18年の1914トンから半減したが、目標の600トンには遠い。
 そこで県が注目したのが釣り愛好家だ。15年に条例でリリースを禁じたが、「キャッチ・アンド・リリース」の精神で湖に返す人も多い。こうした人にも理解を広げられ、普段は釣りをしない人の参加も期待できる取り組みとして事業を考案した。
 希望者は県に登録して魚の回収袋や報告用紙を受け取り、釣り上げた量を記録する。魚は湖岸沿いに設置された回収ボックスかいけすに入れ、回収員が定期的に計測。これまでに他府県からも申し込みや問い合わせがあり、個人と団体で計120人以上が登録した。
 期間は、今年が12月末で、29年度からは4月から年度末まで。 琵琶湖政策課の粟津信宏副主幹(43)は「名人のありがたみを感じてもらうために高めのハードルを設定した。子どもから大人まで楽しみながら挑戦してほしい」と話している。問い合わせは同課、電話077(528)3485。

16/06/06

■ハマヒルガオ育苗移植 滋賀・守山の湖岸、住民復活願い(京都新聞電子版)
 滋賀県守山市今浜町の琵琶湖岸でかつて盛んに群生していたハマヒルガオを復活させようと、保存会や地元住民たちが活動を活発化させている。昨年、初めて種からの発芽を試みるため、有志に配布して苗を育成。5日には、無事に育った苗を群生地に移植する作業に取り組んだ。
 同市の群生地は、湖岸の第一なぎさ公園にあり、広さ約2千平方メートル。「湖岸に咲くハマヒルガオを守る会」や地元の速野学区の住民が保護活動に努めている。
 しかし、近年台風などの影響で砂地に土が入り込んで地質が変化したことや、外来種の影響で花芽の数が減少した。「種から育てて増やせないか」と同会が昨夏に初めて種を取り、1万5千個分、発芽しやすいよう硬い表面をはがす硫酸処理をした。家庭などで育ててもらうよう、有志の住民らに配布した。
 この日、ごみゼロの日(5月30日)にちなむクリーン活動の後、会員や学区の住民ら約50人が、種から育てた苗のうち約320株を群生地に移植。花芽がつきやすい砂地の環境を保つため、バケツリレーで砂を運んでまいた。
 同会の北川佳二会長(68)は「これだけの苗が種から育ち、一つの光が見えた。環境の悪化で難しい状況にあるが、ハマヒルガオが育ちやすい条件をさらに研究し、あの群生をよみがえらせたい」と話していた。

■ブラックバス激減 北山ダム 防災工事、稚魚残れず 釣り名所ボート店困惑(佐賀新聞LIVE)
 佐賀県内外の釣り愛好家が訪れる北山ダム(佐賀市)で、ブラックバスが激減している。生態系への影響が問題視される外来種だが、北山ダムは県内で唯一キャッチ・アンド・リリースが認められている名所。ダムの防災工事で冬場に水位が下がったことが影響し、稚魚が生き残れなかったとみられ、バス釣りファンや客足が遠のいた周辺の貸しボート店は困惑している。
 「1日に30匹を釣り上げていた腕のいい人が、今では1匹釣れるかどうか。売り上げも半減したよ」。5月下旬、北山ダムの近くで貸しボート店を営む男性はため息をついた。例年なら平日でもにぎわうバス釣りのシーズン。ボートはすべて湖畔に並んだままだ。
 北山ダムは、初心者でもブラックバスの釣果を挙げられる人気スポットだった。県の条例では、2006年からブラックバスの移動や再放流が規制されているが、ここはそれ以前から九州有数のバス釣りの名所。釣りファンや関連業者の声を受け、県もキャッチ・アンド・リリースを認めている。周辺には4軒の貸しボート店があり、バス目当ての客でにぎわってきた。
 国が建設した北山ダムは1957年に完成し、佐賀市や小城市の農地に送水している。ダムの底には建設時の想定を上回る土砂が堆積し、排水門の開閉に影響が及ぶ恐れが出てきた。そのため2011年から農閑期に水位を下げ、土砂のしゅんせつや、のり面の保護工事が実施されている。
 ボート店の男性が異変に気付いたのは14年。バスがほとんど釣れなくなり、ワカサギやヤマメが増えた。
 バスのサイズも変化し、3匹の総重量を競う大会で12年は1600グラムだったが、15年は3500グラムに倍増した。男性は「個体数が減ったことで餌を狙うライバルも減り、太ったのだろう。このサイズを狙う常連にはいいけれど、初心者が釣るのは難しい」と話す。
 淡水魚に詳しい専門家は「冬場にダムの水位が低くなり、稚魚が潜り込んだ泥が空気にさらされたため、冬を越せなかったのではないか」と指摘している。
 貸しボート店は11〜2月のワカサギ釣りをPRするなど苦肉の策を取っている。

16/06/05

■琵琶湖博物館が7月にリニューアルオープン(滋賀報知新聞ネット版)
=バイカルアザラシ関西初のお目見え=
◇草津
 県立琵琶湖博物館(草津市)が七月十四日にリニューアルオープンする。県では昨年夏から、琵琶湖の環境と人びとの暮らしを扱うC展示室、日本最大規模を誇る水族展示のリニューアル工事を行ってきた。とくに体感型・参加型展示などにより、子どもから大人まで楽しめる発信力の高い内容になっている。
 【C展示室】『湖のいまと私たち〜暮らしとつながる自然〜』をテーマに、琵琶湖から上流部の森林までさかのぼって、琵琶湖とその流域の多様な生き物や固有種、そして人との関わりを紹介する。
 具体的には、「ヨシ原にはいってみよう」や「田んぼへ」のコーナーでは、ヨシ原の中の世界や田んぼの中の生き物や暮らしとのつながりを臨場感あふれるジオラマで紹介。
 また「生き物コレクション」コーナーでは、これまで収集した琵琶湖などで生息する生き物の実物標本を展示する。
 【水族展示】人との関わりを中心に琵琶湖にすむ様々な生き物を紹介するとともに、古代湖としての琵琶湖の価値を発信。
 注目の「川の中へ」コーナーは、琵琶湖に流れ込む川で行われるヤナ漁の場面を再現し、魚がはねる姿や、下流部で産卵する魚の様子も観察できる。
 「古代湖の世界」のコーナーでは、世界有数の古代湖・バイカル湖で生息するバイカルアザラシを関西初で展示する。
 一方、肉眼では見えない微小な生き物の生態をダイナミックに展示する「マイクロアクアリウム」のコーナーも。
 さらに特別企画として、画家、イラストレータであるMAYAMAXX(マヤマックス)さんの特別展が同月十二日から開催される。
 なお博物館は平成二十九年〜三十年度の第二期リニューアル、三十一年度から三十二年度の第三期リニューアルを経て、三十二年度にグランドオープンの予定だ。

16/06/04

■アジサイ鮮やか、滋賀も梅雨入り 平年より3日早く(京都新聞電子版)
 大阪管区気象台は4日、近畿地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より3日早く、昨年より1日遅い。九州、東海地方などでも梅雨入りしたとみられる。
 彦根地方気象台によると、滋賀県内では昼前から雲が広がり始め、少量の雨が降る地域もあった。5日は午前中いっぱい雨が降る。向こう1週間は、気圧の谷や上空に流れ込む湿った空気の影響により、曇りや雨の日が多くなるという。
 大津市内では、道行く市民が時折降る雨に傘を広げたり、心配そうに空を見上げたりしていた。同市浜町の湖岸沿いでは、薄紫色や淡い青色のアジサイが咲き、梅雨空に彩りを加えていた。

16/06/03

■外来魚釣り大会(滋賀報知新聞ネット版)
=12日、大津港=
◇大津
 県と日本釣振興会は十二日午前八時半から午後零時半まで、外来魚釣り大会を大津港(浜大津アーカス前)で開く。
 この取り組みは、釣りを通して、環境保全への関心をもってもらうとともに、外来魚を釣り上げることで琵琶湖の生態系保全に協力してもらうもの。
 参加料は百円。事前申込みは不要。釣り竿の無料レンタルを希望する場合は、十日までに県琵琶湖政策課(TEL077―528―3485)まで事前に申し込む。釣り竿(三・六メートル七百円、仕掛け百円)の販売も行っている。小学生以下は保護者同伴で参加すること。

16/06/02

■県議会スマホ視聴可能(滋賀報知新聞ネット版)
=6月定例会から=
◇県
 県議会は、六月定例会(一日〜二十二日)から議場の審議の模様を、スマートフォンやタブレット端末へ映像配信を始めた。この取り組みは、より多くの県民に議会の審議を見てもらい、県政への関心を高めてもらおうとするもので、近畿二府四県の議会では大阪府議会に続いて二例目。
 アクセス方法は、県議会ホームページのスマートフォンサイト(http://www.shigaken-gikai.jp/index_s.asp)から入る。

16/06/01

■ガソリン価格、12週上昇で119.9円に 原油価格の上昇続く(産経ニュース)
 経済産業省資源エネルギー庁が1日発表した5月30日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、23日の前回調査より70銭高い119.9円だった。値上がりは12週連続で、1月4日以来、約5カ月ぶりの高値水準となった。
 原油価格の上昇を受け、石油会社が特約店向け卸価格を引き上げたことが反映された。40都府県で値上がりした。調査した石油情報センターの担当者は、来週のガソリンについて「卸価格の上昇が続くとみられ、値上がりするだろう」と予想している。
 ハイオクは70銭高い130.7円。軽油が30銭高い100.8円。

■ガソリン12週連続値上がり、レギュラー前週比0.7円高の119.9円(Responce)
資源エネルギー庁が6月1日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、5月30日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週の調査から0.7円値上がりし、1リットル当たり119.9円となった。レギュラーガソリンの値上がりは12週連続。
地域別では、関東で1.3円、中部で1.0円、四国で0.8円、九州・沖縄で0.7円、東北で0.4円、近畿で0.3円、中国で0.2円値上がり、北海道では0.1円値を下げた。
ハイオクガソリンは前週比0.7円高の130.7円、軽油は0.3円高の100.8円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、6月1日のレギュラーガソリンの全国平均購入価格は112.8円/リットル(前週比+2.0円)、ハイオクは122.8円/リットル(同+1.7円)、軽油は86.8円/リットル(同−0.4円)だった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■外来魚駆除釣り大会 おさかな守って活用 親子連れ210人、63キロ釣り上げ 大津(毎日jp滋賀)
 釣り上げた外来魚の再放流禁止を啓発して琵琶湖の豊かな生態系を守ろうと「春の外来魚駆除釣り大会」が5月28日、大津市の大津港一帯で開かれた。親子連れなど約210人がブルーギルやブラックバスなどを狙って糸を垂らし、約4時間で計約63キロを釣り上げた。
 参加者には釣りざおが貸し出され、外来魚駆除などを目的とした団体「琵琶湖を戻す会」が推奨するウキの仕掛けで小エビをエサに使った。ほとんどが10センチ程度の小型ブルーギルだったが、20センチオーバーの「大物」も釣れていた。この日に釣れた外来魚は回収され、野菜作りの堆肥(たいひ)として利用されるという。
 弟の知輝さん(6)と一緒にブルーギルを釣り上げた市立瀬田小4年の澤稜太さん(9)は「苦労して釣り上げたのでうれしい。これで琵琶湖の環境が良くなるなら、また参加したい」と笑顔を見せていた。【田中将隆】

■県の調査で判明 ゲンゴロウ、湖国では絶滅(滋賀報知新聞ネット版)
=絶滅危惧種は176種=
◇県
 水田などで生息する水生昆虫、ゲンゴロウが県内で絶滅していることが、県の二〇一五年度の調査でわかった。
 県は、県内における野生生物の生息状況を把握するため、一九九七年度から継続して「生きもの総合調査」に取り組んでおり、五年ごとに「滋賀県レッドデータブック」として取りまとめて公表している。
 「大切にすべき野生生物」のカテゴリーは、絶滅の危機にある「絶滅危惧種」〜注意が必要な「その他重要種」の六段階、絶滅種の計七項目で分類され、今回の選定では前回比(二〇一〇年版)百五十一種増の千二百八十八種だった。
 このうち、圧迫要因が引き続き作用すれば、その種の存続は困難とされる「絶滅危惧種」は、前回比八種増の百七十六種。絶滅種は前回比七種増の十五種だった。
 この中で絶滅のおそれがある野生生物として、県の鳥であるカイツブリや、固有種であるニゴロブナ、セタシジミなど県民になじみ深い生物が、前回の二〇一〇年度版と同様に選定されている。
 担当の県自然環境保全課は、絶滅または減少が懸念される野生生物が増えていることについて「調査が進んで様子が明らかになってきたことが大きい。複雑な要因が絡んで環境悪化だけが原因とはいえないが、生育環境がよくなったともいえない」としている。

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