琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
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琵琶湖の湖底から
(2016/02)

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16/02/29

■船の事故14隻増え75隻 和歌山・田辺海保(紀伊民報AGARA)
 和歌山、田辺の両海上保安部は、2015年に和歌山県内で発生した船の事故と人身事故をまとめた。船の事故は前年より14隻増えて75隻で、人身事故は14人減って81人だった。
 船の事故75隻のうち、田辺管内は25隻(前年比7隻増)、和歌山管内は50隻(前年比7隻増)だった。
 船の事故で最も多かったのはプレジャーボート39隻で、次いで漁船12隻。事故種別は多い順に衝突25隻、機関故障12隻などとなっていた。
 見張り不十分や整備不良など人為的原因の事故が45隻で、全体の6割を占めている。
 人身事故81人のうち、田辺管内は38人(3人減)、和歌山管内は43人(11人減)だった。
 最も多かったのは釣り中の事故15人で、次いでサーフィン中の事故12人、自殺11人、マリンレジャー以外の海中転落9人など。
 釣り中の死者・行方不明者5人は全員、救命胴衣未着用だった。釣りやサーフィンなどのマリンレジャーの事故は39人のうち、県外(京阪神)の人が9割を占めていた。
 田辺海上保安部は「人為的な小型船事故の対策で、発航前点検や運航時の見張り役設置などの徹底を求める。人身事故対策では、県外の人も含めて救命胴衣着用を呼び掛けていく」と話している。

■琵琶湖渡れず、揺らぐ行路 比良八講(京都新聞電子版)
 琵琶湖に春を告げる「比良八講」。毎年3月26日に比叡山の大阿闍梨(あじゃり)や参拝者ら一行が大津港(大津市)を出て、船上で浄水祈願や湖上の安全祈願をした後、船で近江舞子に行き、雄松崎で護摩をたく一大行事だ。1955年に故・箱崎文応大阿闍梨が再興し、コースや法要の場所を変えながら半世紀以上続いているが、近江舞子港(同市)の桟橋が使用できなくなり、現在のコースの存続が難しくなっている。
発祥の地の港使えず
 桟橋は90年、琵琶湖汽船が大型豪華客船ビアンカの就航に合わせ開設した。近江舞子ホテル(2006年閉館)に直結した桟橋として使われてきたが、99年に大津港と近江舞子港を結ぶ定期便が休止されて以降、一般客は桟橋を利用しなくなり、比良八講の一行が年1回使うだけとなっていた。
 その中で桟橋の老朽化が進み、同社は2014年9月、修理のため浮桟橋を取り外し、使用を一時中止した。同社は「リゾート地として最適なロケーションにあり、桟橋は維持したい」とするものの、利用が限られているため「費用面もあり、いつ使用を再開するかは未定」としている。
 桟橋が使えなくなった影響で、比良八講は昨年、コースを変更。一行は、大津港を出港し湖上で法要を営んだ後、大津港に戻りバスに乗り換えて、雄松崎での護摩供養に参加した。今年も同じコースで行うが、来年以降、どのような形で続けるかは未定という。
 もっとも、比良八講が「大津港−近江舞子港−雄松崎」のコースになったのは02年から。1955年の再興当初は近江舞子から約8キロ南の蓬莱浜沖に船を着け、一行は小舟に乗り換えて上陸し、護摩供養に臨んでいた。
 その後コースは転々とし、69年から2001年までは、びわ湖タワー(01年閉鎖)の協力を受け、堅田で行われていた。このため、「近江舞子コースでなくとも、行事さえ存続すれば問題ない」とする参拝者らもいる。
 ただ、地元、近江舞子の住民の中では、近江舞子コース存続への思いは強い。もともと箱崎大阿闍梨は、修行の地、比良山系のふもとでの開催を望んでいたといい、比良八講事務局も「比良の裾野の近江舞子が本来の発祥の地」とする。
 箱崎大阿闍梨が近江舞子での開催を近江舞子観光協会に打診した当時を知る今井一郎元会長(58)は、行事が水難者の供養や琵琶湖の水への感謝、水源の比良山の保全を願う行事でもあることから「できれば、箱崎大阿闍梨が望んだように、近江舞子に船で着ける形を続けてほしい」としている。
 比良八講は、一般の参拝もできる。当日午前9時、大津港で、船とバス(近江舞子までの片道)に乗るための整理券を先着順で配布する。千円。問い合わせは事務局TEL077(596)1713。

■沖島漁港に新桟橋、荷物運搬しやすく テープカットで完成祝う 滋賀(産経ニュース)
 沖島(近江八幡市沖島町)の“玄関口”の沖島漁港に新しい桟橋が建設され28日、竣工式が行われた。手すりやスロープが備え付けられ、船から荷物を運び出すときなどに便利になり、島民らも「定期船で島を訪れる人も安心して利用できる」と喜んでいた。
 新しい桟橋は全長52・7メートル、幅4・5メートル。スロープが2つ備えつけられて車いすの人が船から降りるときや、ストレッチャーを消防艇に乗せるときなどにも役立つという。もとの桟橋は老朽化が進み、島民から新しい桟橋の設置を求める声が上がっていた。
 竣工式には、冨士谷英正市長や建設に携わった企業関係者、地元の漁師らが出席。冨士谷市長が「島の玄関口といえる漁港の桟橋を付け替えることは、沖島の発展のためには重要」とあいさつ。テープカットで完成を祝った。
 新しい桟橋は手すりもあり、高齢者でも利用しやすい構造。午後からはさっそく、桟橋から定期便に乗り込む人もみられた。
 地元で漁師を営む西居義弘さん(70)は「漁で使う道具など、漁船から岸に運ぶ荷物は多い。波があっても橋は安定していて、安心して使えると思う」と喜んだ。

■近江八幡・沖島に新しい玄関お目見え 漁港で桟橋竣工式(ChunichiWeb滋賀)
 淡水湖の島として国内で唯一、人が生活する近江八幡市の沖島で二十八日、新たに整備された沖島漁港桟橋の竣工(しゅんこう)式があった。
 昭和五十七年に設置された旧桟橋の老朽化により、市が二億八百万円(旧桟橋の解体費用も含む)で整備。杭(くい)係留方式の浮桟橋で、長さ五十二・七メートル、幅四・五メートル。強風の際に不安定だった桟橋は、全長三十七メートル、直径七十センチの係留杭(鋼管杭)八本を水深五メートルの湖底に打ち込み、安定した。
 テープカットして完成を祝い、冨士谷英正市長が「沖島の玄関として、漁協の基地としてその機能を十二分に発揮し、島民に愛される施設となるよう願っています」とあいさつ。島民を代表して沖島町離島振興推進協議会の茶谷文雄会長が「完成を機に、沖島の振興に向けて取り組みをさらに充実、発展させたい」と決意を述べた。
 式典後、島民や観光客らが新しい桟橋を利用して定期船の通船に乗り込んだ。
 沖島は漁業のまち。桟橋は、漁船からの荷揚げ、島民や観光客らが利用する通船の接岸、非常時の避難拠点などの機能を備える。(前嶋英則)

■琵琶湖眺め1745人力走 レイクサイドマラソン(YomiuriOnLine滋賀)
 「第7回びわ湖レイクサイドマラソン2016」(県など主催)が28日、大津、草津両市内で開かれ、県内外から参加の男女計1745人が晴天の下、琵琶湖岸で爽やかな汗を流した。
 大津港を出発する15キロと、大津湖岸なぎな公園を出発する12キロの2コースを設定。15キロの1128人が午前9時、12キロの617人が30分後にスタートし、近江大橋を渡り、ゴールの草津烏丸半島港前を目指した。初出場で15キロコースを走った草津市木川町の小学校教諭・古川龍さん(24)は「天気も良く、琵琶湖の風景を楽しみながら走ることができた。沿道の声援も力になる。次回も参加したい」と話していた。(北瀬太一)

■1750人湖岸駆け抜け レイクサイドマラソン(asahi.com滋賀)
 走りながら琵琶湖の環境問題に関心を持ってもらう「びわ湖レイクサイドマラソン」が28日あり、約1750人の市民ランナーが晴天の下、大津・草津両市の琵琶湖岸を駆け抜けた。
 今年で7回目。参加者は15キロと12キロの2コースに分かれ、それぞれ大津市の大津港となぎさ公園サンシャインビーチから出発。草津市の烏丸半島港前のゴールをめざした。
 スタート地点では、マラソン大会で児童虐待防止を訴える市民団体「CFRびわこ」が、参加者に活動のシンボルのオレンジリボンを配った。郷間彰事務局長(50)は「年々活動の認知度は高まっている。普段から関心をもってもらうことが、虐待の早期発見につながる」と話す。
 12キロコース、60歳以上男性の部で1位だった大津市堅田1丁目の団体職員北川義治さん(62)は、友達の誘いで2014年に初参加。15年はけがで走れなかったが、今回復帰した。「良い天気のなか、比良山の景色や琵琶湖の水鳥を見ながら汗をかけるのは幸せです」と笑った。

16/02/28

■絶滅の危機「ワタカ」 滋賀・栗東の児童ら飼育の200匹放流「琵琶湖で元気に育って」(産経ニュース)
 琵琶湖の固有種で絶滅の恐れがある「ワタカ」の放流会が27日、野洲市吉川の琵琶湖岸にある「ビワコマイアミランド」で開かれた。栗東市内の小学生ら約50人が参加し、自分たちが育てたワタカ約200匹を放して成長を願った。
 ワタカは、琵琶湖固有種の中で唯一、水草を好んで食べる魚。昭和40年代には年間35トン程度の漁獲量があったが、湖岸の開発や外来魚の増加などで激減し、近年はほぼゼロとなっている。
 栗東市の栗東ロータリークラブは、琵琶湖の環境の大切さを子供たちに学んでもらおうと、昨年度から市内の小学校にワタカの稚魚を贈呈。今年度は市立治田小、葉山東小の2校にそれぞれ100匹を贈呈し、児童らが飼育してきた。
 この日開かれた放流会では、児童らは育てたワタカが入ったバケツを手に持ち、魚を傷つけないよう気を配りながらゆっくりと放流した。
 市立治田小4年の八藤丸大翔君(9)は「夏にもらったときは3センチくらいだったけど、学校で育てているうちに10センチくらいまで大きくなった。琵琶湖でも元気に育ってほしい」と話していた。

■琵琶湖をきれいに 小学生がワタカの稚魚放流(asahi.com滋賀)
 栗東市立治田小学校と市立葉山東小学校の児童らが27日、水草を食べ、水の浄化に役立つワタカの稚魚を琵琶湖に放流した。
 琵琶湖の水環境の保全に取り組む「栗東ロータリークラブ」(清水修会長)が昨年7月、両校に稚魚と水槽を贈呈。子どもたちが半年ほどかけて魚を育てた。
 この日、野洲市吉川の琵琶湖岸に集まった約50人の子どもたちは、バケツの中をすいすいと泳ぐワタカに「大きくなってね」「琵琶湖の水をきれいにしてね」などと声をかけ、合図と共に一斉に放流した。

16/02/25

■琵琶湖の漁の担い手確保へ 県、HP開設や研修先紹介(産経ニュース)
 後継ぎ不足に悩む琵琶湖の漁業を守ろうと、県は来年度から新規就業者の確保に乗り出す。漁業は親子で代々受け継がれるのが一般的で、新たに一から始めようとしても技術の習得などのハードルが高く、なかなか就業につながらないのが実情だ。県は漁業の研修先を紹介するなど漁業に興味を持つ若者の受け皿を作ることで、漁師の減少に歯止めをかけたい考えだ。
 琵琶湖の漁業就業者数は減少の一途をたどっており、農林水産省の統計によると昭和43年に2926人だったのが、平成25年は687人まで激減。高齢化も進んでおり、65歳以上が6割近くを占める。魚の生息数の減少や職業の多様化などによって漁師の子供が後を継がないケースが増えていることが原因という。
 近年は稚魚の放流や外来魚の駆除、環境保全など魚の生息数の回復に向けさまざまな取り組みが行われているが、肝心の漁業就業者数が増えないため、今後も漁獲量の先細りが懸念されている。
 一方で、最近では農林漁業に関心を示す若者も増えているといい、県水産課へ「琵琶湖で漁業を始めるにはどうしたらいいか」といった問い合わせが年に数件程度あるという。
 こうした状況を踏まえ、県は来年度から担い手確保の体制づくりに着手。他府県の先進事例を参考にしながら、漁業の担い手を募集するホームページを開設するとともに、研修の受け入れ先となってくれる漁協を探す。関連事業費として、来年度当初予算案に692万円を計上している。
 さらに29年度以降は本格運用を開始。年間26人の研修生を受け入れ、現場で沖曳網漁業や真珠養殖業、刺し網漁業などの研修を行う。32年度までに計110人の受講者を見込んでおり、研修後は希望者に中古漁船・漁具の購入先や、移住先の情報提供も行う予定だ。
 県水産課の担当者は「琵琶湖の漁業は場所も都心部から近く、他の場所での漁業に比べても就業しやすいと思う。漁師になってもらう人を増やし、滋賀の食文化を下支えする琵琶湖の漁業を守りたい」と話している。

16/02/24

■ガソリン小売価格、2週ぶり下落 50銭安の113円(47NEWS)
 経済産業省資源エネルギー庁が24日発表した22日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、15日の前回調査より50銭安い113円となり、2週ぶりに下落した。
 世界的な原油の供給過剰を背景に、石油元売りが卸価格を最大で2円引き下げたことなどが要因。調査した石油情報センターは「産油国の協調減産に向けた動きに対し、市場では進展するとの見方と懐疑的な見方が交錯している」と指摘。来週は「小幅な値動きになるだろう」としている。
 地域別では1円30銭値上がりした岩手県と、10銭上昇した秋田県を除く都道府県で値下がりした。

■ガソリン再び値下がり、レギュラーが前週比0.5円安の113.0円(Responce)
資源エネルギー庁が2月24日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、2月22日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週の調査から0.5円値下がりし、1リットル当たり113.0円となった。
レギュラーガソリンの小売価格は先週、5か月続いた下落にストップがかかったが、今回の調査では再び値上がりとなった。
地域別では、北海道で1.9円、中国で0.6円、関東と九州・沖縄で0.5円、東北と四国で0.4円、中部で0.3円、近畿で0.2円、全エリアで値下がりとなった。
ハイオクガソリンは前週比0.5円安の123.9円、軽油は0.4円安の98.2円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、2月24日のレギュラーガソリンの全国平均購入価格は101.0円/リットル(前週比−1.6円)、ハイオクは112.3円/リットル(同−1.3円)、軽油は84.9円/リットル(同−0.7円)だった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

16/02/23

■三輪崎の磯場にクジラ 高波で漂着か 処理難しく対応協議(紀南新聞ONLINE)
 新宮市三輪崎の孔島(くしま)神社裏手の外洋側磯場で、いずれも推定で体長7〜8メートル、体重5〜6トンのクジラが打ち上げられた。性別は不明。発見は21日で、その時点ですでに死んでいたという。磯場奥まであがっているため処理がむずかしく、市と県で対応を協議している。
 地元の人が磯場で岩ノリを採取しているときに発見したという。発見者は21日昼ごろに、三輪崎漁業協同組合の海野義尊組合長(65)に報告。海野組合長によると、発見者は19日も採取に訪れたがその際はクジラの姿はなく、海中に磯が突出し沖合まで遠浅の状態が続く磯場の奥までうちあげられていることから、「おそらく20日の低気圧に伴う高波で、ここまで運ばれたのでは」と語る。
 21日は日曜日で、三輪崎漁協、新宮市役所ともに休日のため、22日朝に確認に出向き、腹を空に向けてあおむけに転がるクジラを確認した。22日午前10時の時点ではガスがたまるのを防ぐために腹部を裂くなどの処理は行っておらず、そのままの状態としている。腐敗臭は特に発生していない。
 現場は磯のためクジラを吊(つ)る重機が入れる場所ではなく、また船で引くにも奥に入り過ぎており、近づけないという。三輪崎でもイルカなどの小型鯨類が打ち上げられることはあるが、いずれも小さく腐敗もしており、これほど大きなクジラは解体の経験がないという。クジラの種類も分からず、太地漁協に特徴を伝えると、おそらくザトウクジラだと判明した。
 海野組合長は「40年以上漁師をやっているが、こんなに大きなクジラが打ち上がった初めて見た」と話していた。
磯場に打ち上がったクジラについて説明する海野組合長

■ギョギョ!立体写真魚拓 大津のお面制作会社(京都新聞電子版)
 大物を釣り上げた瞬間の感動と興奮を永遠に−。立体写真造形技術を駆使し、特殊樹脂を使って精巧なお面を作成している会社が、魚の模型づくりを始めた。
 大津市坂本7丁目の「リアル・エフ」。これまでに、CMやイベント用に有名人のお面を作ったり、ペットの頭部を再現した立体写真を手がけてきた。顔認証システムの研究に役立てられ、医療に活用できるお面づくりも目指している。
 代表の北川修さん(57)が友人の釣り愛好家から「魚でも立体写真を作れないか」と尋ねられたのがきっかけ。魚拓よりもリアルに、剥製よりも手軽に釣果を残してもらいたいと企画した。
 うろこは平面だが、背びれや尾ひれ、口元の凹凸感を再現している。53センチのブラックバスを再現した試作品は、釣り具会社の会長から「全体的に雰囲気が出ていて、剥製の代わりになる」とお墨付きをもらった。作品は約2週間で完成する。
 釣った魚をカメラやスマートフォンで撮影し、大きさを記載して画像をメールや郵送し注文する。立体写真は透明アクリル板に貼り付け、名前や釣った日、魚のサイズを記すことができる。上限90センチで、どんな魚でも受け付ける。
 北川さんは「立体写真を眺め、釣った瞬間の高揚感や、親子で釣りを楽しんだ思い出を再び思い出してもらえたらうれしい」と期待していた。リアル・エフinfo@real−f.jp

■「江戸っ子」に続け 葛飾っ子1号 湖中探査に町工場の力(TOKYO Web)
 日本海溝の水深7800メートル地点の撮影に成功した深海無人探査機「江戸っ子1号」を開発した東京都葛飾区の中小企業が、今度は日本の湖では最も深い秋田県・田沢湖(水深423メートル)や滋賀県・琵琶湖(同103メートル)など、河川や湖沼の水質や生態を調べる小型探査機「葛飾っ子1号」の商品化に乗り出した。深海型の4分の1の価格で販売し「身近な湖や池の不思議解明」を目指す。 (酒井翔平)
 江戸っ子1号は二〇一三年、葛飾、墨田区などの五社が開発し千葉県房総半島沖の水深七八〇〇メートル地点の魚類撮影に成功。一四年、中心となって開発してきた杉野ゴム化学工業所の杉野行雄社長(66)が地元の「葛飾の川をきれいにする会」の依頼を受け、開発技術を応用した小型機をボランティアでつくった。小学生から「葛飾っ子1号」と名付けてもらい、地域の川や池の撮影に使った。
 環境非政府組織(NGO)などがこれを情報発信し、小型ながら鮮明な映像に全国から反響があった。琵琶湖の漁業関係者からは「(植物プランクトンが異常発生して湖面を緑色に染める)『アオコ』の調査に使いたい」。田沢湖の観光協会からは「湖の中を観察できるようにして、観光に活用したい」と相談された。
 ただ、葛飾っ子1号の耐水圧は、水深一〇〇メートルまで。琵琶湖や田沢湖で自由に動き回るため、耐圧性を高める必要が出てきた。杉野さんは「どうせ改良するなら」と水深一〇〇〇メートルを目標にした。
 昨秋、葛飾区内の中小企業五社で葛飾っ子1号の改良プロジェクトをスタート。球状のケースをアクリル製(直径八センチ)から二倍の大きさの耐圧ガラス容器(同十六センチ)に変更。これまでは長い棒の先に付けて水中に入れていたが、内視鏡カメラを取り付け、ケーブルを使い水上から操作する。
 新たに鉱物資源を調べる電磁波測定機も組み込む構想だ。防水部品の開発、材料の調達、部品の組み立てなどの作業は、各企業がそれぞれの強みを生かしながら分担する。
 葛飾っ子1号の新型機は可能な限り市販の部品を組み込んで費用を抑え、五百万円以下で販売する予定。
 現在、試作機を製作中で来年の完成を目指す。葛飾区は、二〇一六年度から総事業費の四分の三(三年間で一千万円まで)を補助する。
 杉野さんは「信頼性が高いものに仕上げ、広く社会貢献したい。大手企業に頼らないでも、下町の町工場だけで、水中探査機が企画から販売までできることを示したい」と意気込んでいる。
 <江戸っ子1号> 東京都葛飾区など下町の町工場チームが開発した深海無人探査機。全長1・7メートルのアルミフレームに、直径33センチの耐圧ガラス球が3つあり、深海魚の生態などを撮影する3Dビデオカメラなどを備える。当初試算で開発費は3、4億円だったが、部品に廃材を使うなど工夫して2000万円台に抑えた。昨年、事業化を進める企業グループが探査機4機を国立研究開発法人「海洋研究開発機構」に納入した。

■手作りふなずし、地域の人と味わう 草津・常盤小(asahi.com滋賀)
 草津市立常盤小学校の5年生41人が、自分たちで作ったふなずしを地域の人と一緒に味わう「ふなずしパーティー」を開いた。
 滋賀大大学院で学ぶ市立渋川小学校の中村大輔教諭が、県内の八つの小学校で進める環境教育の研究の一環。常盤小の子どもたちは、「ふなずし切り」の神事を受け継ぐ津田江地区の漁師北脇芳和さん(66)らの助言を受けて、昨年7月にふなずしを漬けた。
 今月12日のパーティーには児童のほか、北脇さんや保護者、地域の人ら20人ほどが参加。みりんやこうじなどで、まろやかに仕上げたふなずしを味わった。
 児童の大半がふなずしを食べるのは初めて。匂いに尻込みする子もいたが、一口食べると「おいしい」と笑顔になり、皿の上のふなずしを次々と食べていた。
 5年の沢田夏樹さん(11)は「私たちの作ったふなずしをみんなに食べてもらえてうれしい。フナの身はコリコリしていて、かめばかむほど味が出るし、卵は少ししょっぱくて、おいしい」とほほえんだ。

16/02/22

■琵琶湖マリオット、17年開業 滋賀県初の外資系ホテル(京都新聞電子版)
 森トラストグループ(東京)は22日、米国に本社を置くマリオット・インターナショナルと提携し、滋賀県守山市今浜町のホテル「ラフォーレ琵琶湖」を全面改装して「琵琶湖マリオットホテル」として2017年に開業すると発表した。滋賀県内では初の外資系ホテルの進出となる。
 増加する訪日外国人観光客の地方への回遊を促進する狙いで、同グループが全国10カ所で運営するラフォーレブランドのうち、琵琶湖をはじめ軽井沢(長野県)、南紀白浜(和歌山県)など5カ所をマリオット名で展開する。
 ラフォーレ琵琶湖は客室数272室で、改装は1985年6月の開業後初めて。担当者は「ラフォーレ琵琶湖は部屋が大きめで、テニスコートやフットサル場がある。それらを生かしたリゾート色の強いものにしたい」とし、マリオットの国際基準に則した高いサービスを提供するという。
 ラフォーレの会員向けサービスは継続する。

■びわ湖毎日マラソン 環境キャンペーン 大津・瀬田川ぐるっとウォーク 湖岸美化、楽しみながら(毎日jp大阪)
 「第71回びわ湖毎日マラソン大会」(3月6日)のコースの一部を清掃しながら歩く「瀬田川ぐるっとウォーク」が21日、大津市内で開かれた。県内外から423人が参加...

■西の湖を守る(滋賀報知新聞ネット版)
=湖畔に冬の風物詩=
◇近江八幡
 県内最大のよし原が広がる西の湖畔で冬の風物詩・よし刈り作業が進められている。
 近年は、自然環境団体やNPO法人などの呼びかけで行われることが多く、ボランティア参加の作業があちこちで見られる。
 写真は13日、東近江環境自治協議会が実施したもので、県内外から企業の組合やグループ、一般市民など合わせて約90人が参加した。
 安土B&G海洋センター近くのよし原(約2ヘクタール)で、背丈4m余りに育ったよしを束ね、手かまで刈り取った。
 刈り取られたよしは、倉庫で乾燥させた後、よし紙の原料に使われる。
 今年のよしは、暖冬により良質のものが多いという。西の湖畔は、雑草が繁茂してよしの生育場所が減っているともいわれており、よしの刈り取りは水辺環境の保全に欠かせない。

16/02/20

■琵琶湖岸にビアガーデン その名も「びわガーデン」 6〜10月に社会実験(産経ニュースWEST)
 大津市は、まちのにぎわいづくりに向け、琵琶湖岸でビアガーデンを設ける事業を支援する。28年度第1次補正予算案で「公共空間活用事業」として1400万円を計上。「びわガーデン」と名付け、夕暮れの湖岸沿いで飲食を楽しんでもらう。
 びわガーデンでは、市が管理する大津湖岸なぎさ公園のうち、大津港(同市浜大津)からびわ湖ホール(同市打出浜)にかけての約800メートル間で、数カ所のビアガーデンスペースを設置。地元の飲食店などが出店してビールなどの酒類や料理を提供する。
 市内のまちづくり団体などでつくる「大津公共空間活用協議会」が、社会実験として、今年6〜10月ごろにかけて実施する。週末を中心に開催し、需要があれば平日や翌年度以降の本格実施につなげる。
 越直美市長は「日本で一番長いビアガーデンをつくり、市の観光につなげたい」と話した。
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16/02/19

■お茶で琵琶湖を美しく(滋賀報知新聞ネット版)
=伊庭内湖でヨシ刈り体験=
◇東近江
 株式会社伊藤園(本社・東京都渋谷区)の「お〜いお茶『お茶で琵琶湖を美しく。』キャンペーン」の一環として、東近江市伊庭町の能登川水車資料館横の伊庭内湖湖畔でヨシ刈り体験が、7日行われた。水中のリンや窒素を浄化し、鳥や魚の成育場所にもなるヨシを守ろうと、同社社員および地元の環境保全団体、高等学校、企業や、県内外の一般消費者や家族連れら、これまで最高の約300人が参加した。三日月大造県知事と小椋正清東近江市長も激励に訪れ、参加者と一緒に汗を流した。
 同キャンペーンは、琵琶湖を滋賀県だけでなく下流域府県の水源として、また、近隣府県の生活や産業を支える重要な国家財産と位置付け、ヨシを守ることによる県の水質保全を支援しようと、1月12日から3月31日までの関西2府4県での「お〜いお茶」の売り上げ金の一部を、琵琶湖の環境保全活動(主にヨシの育成)に寄付するもの。今年で8回目で、これまでの7年間で7,163万円が寄付された。

■コクチバス、冬はどこに? 県水産試験場、発信機で追跡(信毎Web)
農具川とつながる犀川の下流域で捕獲されたコクチバス農具川とつながる犀川の下流域で捕獲されたコクチバス
 県水産試験場(安曇野市)が来年度、ブラックバスの一種で外来魚のコクチバスの駆除に向け、個体に発信機を取り付けて行動パターンを探る調査を河川で計画していることが18日、分かった。コクチバスは河川では冬場の生息場所を変える傾向があるとされ、調査結果は年間を通した効率的な駆除に役立てる。県は「川にいるブラックバスに発信機を取り付けて生態を探る調査は全国でも珍しいのでは」としている。
 調査は今年の秋から冬にかけて、コクチバスが比較的多くいるとされる大町市の農具川で実施を予定。20匹を捕獲して発信機を取り付けた後で放流する。木崎湖や、より水量の多い高瀬川、さらに下流の犀川とつながっている農具川では、夏場に比べて冬場はブラックバスを見掛けない傾向がある。魚の活性が落ちる冬場の居場所や習性が詳しく分かれば、特定の場所や時期を狙って駆除できる可能性がある。
 特定外来生物に指定されているブラックバスは、県内では野尻湖以外では再放流が禁じられているが、今秋からの調査は県内水面漁場管理委員会の承認を得て実施する。
 ブラックバスはアユやウグイ、ワカサギなどを捕食し、漁業資源や従来からの生態系に悪影響を与えている。昨年、大学研究者らでつくる「千曲川河川生態学術研究会」が千曲市の千曲川中流域で行った調査では、捕獲した魚の4割余をコクチバスが占め、2割弱だったウグイなど在来の魚を圧倒している実態が明らかになった。
 同研究会員として千曲川で調査した県環境保全研究所の北野聡主任研究員は「ブラックバスについては、生息域が狭まったり、駆除がうまくいったりしたとの話は聞いたことがない」と説明。農具川の地元、北安中部漁協の猿田勝文組合長(78)は「ブラックバスはいくら退治してもきりがない。漁協でも調査結果を駆除に役立てたい」としている。

16/02/18

■「琵琶湖の保全及び再生に関する基本方針」(案)に関する意見募集の実施について(文部科学省HP)
平成28年2月18日
1 背景
平成27年9月28日に、琵琶湖の保全及び再生を図ることを目的に「琵琶湖の保全及び再生に関する法律」(以下「法」という。)が公布、施行されました。
法第2条に基づき、主務大臣である総務大臣、文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣及び環境大臣は、琵琶湖の保全及び再生に関する基本方針(以下「基本方針」という。)を定めることとされています。
この度、琵琶湖の保全及び再生に関する基本的な指針、琵琶湖保全再生施策に関する基本的な事項、その他琵琶湖の保全及び再生に関する重要事項を盛り込んだ基本方針(案)を取りまとめました。
2 意見募集期間
平成28年2月18日(木曜日)〜平成28年3月2日(水曜日)17時必着
3 対象となる資料
意見募集の対象となる資料や意見の提出方法等については、下記のe-Gov内のパブリック・コメントページを御覧ください。
【案件番号:195150083】「琵琶湖の保全及び再生に関する基本方針」(案)に関する意見募集について(※電子政府の総合窓口e-Gov(イーガブ)へのリンク))
お問合せ先
生涯学習政策局参事官(連携推進・地域政策担当)付

16/02/17

■ガソリン21週ぶり値上がり 113円50銭、原油上昇(47NEWS)
 経済産業省資源エネルギー庁が17日発表した15日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、8日の前回調査より30銭高い113円50銭となった。原油の国際市場価格が一時上がったためで、前週と同水準だった週を含め21週ぶりに値上がりした。軽油も32週ぶりに価格が上昇した。
 ただ、産油国による協調減産に向けた動きは出ているが、実効性のある減産につながる可能性は低く、原油価格は下落基調から脱出できていないのが現状だ。調査した石油情報センターは「来週は石油元売りからの卸価格が再び下落するだろう」と予測している。

■レギュラーガソリン、前週比0.3円高の113.5円…5か月ぶりの値上がり(Responce)
資源エネルギー庁が2月17日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、2月15日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週の調査から0.3円値上がりし、1リットル当たり113.5円となった。
レギュラーガソリンの値上がりは、2015年9月14日の調査以来、5か月ぶり。
地域別では、東北で1.0円、北海道で0.7円、関東で0.4円、中部で0.2円、中国で0.1円値上がり。四国では0.3円、近畿と九州・沖縄では0.1円値を下げた。
ハイオクガソリンは前週比0.3円高の124.4円、軽油は0.1円高の98.6円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、2月17日のレギュラーガソリンの全国平均購入価格は102.6円/リットル(前週比−0.4円)、ハイオクは113.6円/リットル(同−0.2円)、軽油は85.6円/リットル(同+1.2円)だった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■今年のスギ花粉「例年並みか、やや少ない」(asahi.com滋賀)
 本格的な花粉シーズンを前に、「滋賀アレルギーフォーラム」が、大津市におの浜1丁目のピアザ淡海であった。滋賀医科大の有方雅彦助教(38)が、参加した約120人に、今年の県内のスギ花粉の飛散量は「例年並みかやや少ない」との予測を報告し、対策方法を紹介した。
 有方助教によると、飛散量に影響を与える昨年7月中旬の平均気温や、昨年秋のスギの雄花の付き具合などから分析したという。花粉症対策として、マスクや眼鏡の使用のほか、表面が毛羽立った毛織物などの着用を控えることを挙げた。取材に対し「薬も有効だが、効用に限界がある。帰宅時に衣服をはらって入室するなど徹底することが大事」と話した。

16/02/16

■観光・買い物を琵琶湖でつなぐ 3市連携、クルーズ試験運航(産経ニュース)
 湖上の景色を見ながら、寄港先で観光や買い物も楽しめるクルーズ「びわ湖クルーズと観光&ショッピング」の試験運航が、におの浜観光港(大津市)−ピエリ守山港(守山市)間で始まった。国の地方創生交付金を活用し、守山、大津、草津の3市が連携して行う事業で、各市の担当者は「外国人宿泊客をターゲットに、『泊まるだけの街』から脱却するきっかけになれば」と期待している。
 観光庁の「宿泊旅行統計調査」によると、滋賀県は好調なインバウンド(訪日客)の増加を背景に、平成26年の外国人延べ宿泊者数は前年比75%増の23万750人。全国2位の伸び率だったが、京都や大阪で宿を取れなかった観光客が流れてきているのが実態で「泊まるだけの街」からの脱却が課題となっていた。
 そこで、京都や大阪にはない滋賀の観光資源・琵琶湖を活用した湖上クルーズを行って、外国人宿泊客に県内を観光してもらおうと、琵琶湖に面する3市が共同で企画。国の地方創生交付金のうち280万円分を活用し、中国や台湾の春節(旧正月)に合わせて、この時期から試験運航を始めることにした。
 クルーズでは、大津プリンスホテル前の「におの浜観光港」を出航後、大津市内の「大津港」、「おごと温泉港」に立ち寄り、「近江八景」の一つに選ばれている「浮御堂」を眺めながら対岸の草津市へ。県立琵琶湖博物館などがある烏丸半島の「草津烏丸半島港」に立ち寄った後、県内最大級のショッピングモール「ピエリ守山」の「ピエリ守山港」に1時間45分かけて到着する。
 幹事市である守山市の宮本和宏市長は「琵琶湖周辺は、イタリアのコモ湖のように世界から注目される観光地になるポテンシャルがあるので、大きな観光に広がっていけば」と話している。
 試験運航期間は、3月20日までの土・日・祝日で、1日2往復運航。乗船料は片道最大1千円(1区間500円)。当日予約可能で、問い合わせは琵琶湖汽船予約センター(電)077・524・5000。

■失神するほど臭い!「ふなずし」の品評会…滋賀県職員が“家庭の味”競う恒例イベントの狙いは(産経ニュースWEST)
 全国広しといえど、こんな品評会を開いているお役所は滋賀県庁だけだろう。2月初めに開催された県職員有志による「ふなずし品評会」。職員らが家庭で漬けた発酵食品「ふなずし」を持ち寄り、できの優劣を競う。滋賀名物のふなずしは強烈な臭いが特徴で、手作りの約40品が集まった会場は独特の臭いが立ち込めたが、それもご愛きょう。ワインや日本酒を飲みながら臭いふなずしをつまむうちに、知らず知らず職員同士の交流も深まるのだ。(江森梓)
「家庭の味」で勝負
 2月2日夜、大津市内のビルの一室。テーブルの上には切り分けられたふなずしを載せた紙皿が所狭しと並び、職員らはそれを一切れずつ口に入れては考え込む。
 県水産課の職員有志を中心に平成23年から始まり、今年で5回目となる「ふなずし品評会」の風景だ。口コミなどで評判が広がり、毎年、水産課以外の職員も含め50人前後が参加している。
 品評会は、職員が持ち寄ったふなずしを6つのテーブルに分けて置き、参加者らが風味▽うまみ▽香り▽歯応え▽外観−の5項目で採点。それぞれのテーブルで最も点数の高かったものが第2次審査へ進み、最終的に知事、副知事をはじめ県幹部が優劣を決める。
 ふなずしは、主に琵琶湖の固有種「ニゴロブナ」を飯や塩などに漬け込んだ発酵食品。手間と時間がかかるというイメージが先行し、近年は自宅で漬ける家庭が減っているが、品評会は職員自らに漬けてもらい、ふなずし文化を築いてきたニゴロブナの大切さを認識してもらおうという狙いがある。
回復傾向も、消費広がらず
 ニゴロブナは、琵琶湖の浅瀬に住む淡水魚。古くからふなずしの材料として利用され、特にたくさんの卵を持ったメスで漬けたものは高級品として珍重されてきた。
 だが、ニゴロブナを取り巻く環境はここ数十年で激変。県水産課によると、メスのニゴロブナの漁獲量は平成元年度は178トンだったが、9年度には18トンまで激減した。ニゴロブナを脅かすブラックバスなどの外来魚が増えたことや、治水のために琵琶湖の水位を下げた結果、すみかがなくなってしまったことが主な原因とみられる。
 こうした事態を受け、県などは外来魚の駆除や稚魚の放流に力を入れている。一方、漁師らも全長22センチ以下のニゴロブナは獲らないようにするなど自主的に規制を設けた。地道な努力が実を結び、メスのニゴロブナの漁獲量は、25年度が39トン、26年度が51トンと近年は回復傾向にある。
酸味、まろやか…千差万別
 品評会に出品されたふなずしを試食してみた。
 まずは手前の皿から。少し酸味が強いが、日本酒ととても合う。その隣の皿はまろやかな味わいで、口に入れるとふなずしの腹の中に詰まった卵がほろほろとほぐれた。さらにその隣は、インパクトの強い味で、ネギのような独特な風味が口の中に残った。
 一口にふなずしと言っても、こんなに違うとは。食べ比べてみてその差に驚いた。まさに各家庭の味だ。
 「(漬けるときの)日当たり加減とか、水加減とか、ちょっとしたことで味が変わるんですよ」。隣にいた参加者の女性が教えてくれた。
 この女性は品評会をきっかけに、約4年前から自分でふなずしを漬け始めた。今ではふなずしの周りについたご飯をオリーブオイルであえるなど、アレンジ料理も楽しむようになったという。「よかったら私のふなずしも食べてみてください」。お言葉に甘えて、自慢のふなずしをいただいた。ほどよい酸味で食感もよく、おいしかった。
 周りを見渡すと、日本酒やワインを片手に職員らが互いのふなずしを品評していた。「これは誰のふなずし?」「あなたの漬けたのはおいしいですね」。端から見れば少し変わった光景だが、こうして職員同士、ふなずしの“意義”をかみしめながら、絆も深まるのかもしれない。
裾野を広げて
 優勝したのは、県消費生活センターの大橋弘明所長(57)だった。いずれの審査員からも安定して高い評価を受け、三日月大造知事にも「味が深く、塩加減や水加減などいろんなことが配慮された完成度の高いふなずしだ」と言わしめた。
 大橋さんは漁協の講習会などで漬け方を教わり、ふなずしを作り始めて3年目。ニゴロブナは塩や飯に漬け込んだ後、容器に入れて自宅の縁側で熟成させるという。「僕みたいな素人でも、簡単に漬けられた。何が良かったのかわかりませんが、優勝できてびっくりしています」と喜びを語った。
 「失神するほどくさい」ともいわれ、全国的にはメジャーな存在ではないふなずしだが、滋賀では好んで食べる人が多く、県職員のふなずしにかける愛情も深い。
 品評会を主催した県水産課の職員は言う。「ニゴロブナが増えても需要が伸びなければ意味がない。この品評会を通じて『ふなずしづくりは楽しいな、おいしいな』と思ってくれる職員が一人でも増え、ふなずしの裾野が広がってほしいですね」

16/02/14

■ナガエツルノゲイトウ 駆除へ県立大生奮闘 野田沼の外来水草引き揚げ 彦根(毎日jp滋賀)
 彦根市須越町の野田沼で10日、県立大の学生と市生活環境課の職員らが、異常繁殖する外来種の水草「ナガエツルノゲイトウ」を駆除した。約5時間がかりで2トントラック4台分を岸に引き揚げた。
 ナガエツルノゲイトウは南米原産で、繁殖力が強く、特定外来生物に指定されている。琵琶湖の南湖では大規模な群落が水の流れを悪くしたり、船舶の航行の障害になったりする被害が発生。数年前に繁殖が確認された野田沼でも、昨年から今年にかけて生息区域が約100平方メートルとなったことから、駆除が決まった。
 作業は午前9時半から始まり、学生たちは小雪が舞う中、腰まで水につかりながら水面に浮かぶナガエツルノゲイトウをたぐり寄せた。市は約1カ月間かけて乾燥させた後、焼却する方針。【西村浩一】

■琵琶湖の漁師後継者育成へ 研修拠点、希望者に門戸(京都新聞電子版)
 琵琶湖で漁業者が減少し続けている現状を受け、滋賀県が2016年度から後継者の育成支援に乗り出す。これまでは就業希望の問い合わせがあっても窓口や研修の受け入れ先が整っておらず、希望者が就業するまでのハードルが高かった。県は「しがの漁業技術研修センター」(仮称)を立ち上げ、各漁協などと連携して研修制度をつくり、熱意のある希望者に門戸を開く。
 県内の漁業者数は1968年に約3千人だったが、減少傾向に歯止めがきかず2013年度は約690人まで減った。20〜30代はごくわずかで、高齢化も進んでいる。
 新たな担い手の確保が急がれる一方、各漁協では保険料の負担や指導役の人選などが課題となり、研修の実施は難しかった。県内には相談窓口もなく、就業するのは、親族が漁を営んでいるなど漁業が身近にある人にほぼ限られていた。
 研修制度の特徴は、「お試しコース」と位置づける短期制度だ。参加者は刺し網やえり、沖引き網、真珠養殖など希望する漁法を選び、5〜10日間、現場で体験する。年間で26人前後の受け入れを見込んでいる。
 受講後にさらに熱意が高まった希望者は「見習いコース」へ。指導役の漁業者について約半年間、技術の習得に励み、賃金も受け取れる。
 16年度予算案に、事業費として約690万円を計上した。研修を受け入れる漁協や漁業者を募るなど同センターの開設準備を整え、17年度から研修の本格実施を目指す。
 こうした施策の充実で、県は20年度までに計10人の新規就業者の確保を目標にする。県水産課は「漁業は憧れだけではできない面もあり、短期の研修を通じて現場を肌で感じてもらえれば。琵琶湖で漁業をすることに魅力を感じる人が出ることを期待したい」としている。

■ヨシ刈り「心もすっきり」 滋賀・西の湖(京都新聞電子版)
 滋賀県内でも随一のヨシ原が広がる近江八幡市の西の湖沿岸で13日にヨシ刈り体験が行われ、約80人が汗を流した。
 東近江水環境自治会の主催で、20年ほど前から行っている。今回刈ったヨシは、今年10周年を迎える秋の「西の湖ヨシ灯(あか)り展」の材料として使われる。
 地元住民に加え、全国社寺等屋根工事技術保存会に所属する全国の檜皮(ひわだ)ぶきやこけらぶき、かやぶき職人も参加し、鎌を手に高さ4メートルほどのヨシを刈り取っていた。
 京都府南丹市美山町から参加した中野龍君(10)は「太いヨシは硬くて刈るのが大変だった」と話した。父親でかやぶき職人の誠さん(47)は「普段は仕事で刈っているが今日は無心で没頭でき、心が浄化された」とすがすがしそうに振り返った。

16/02/12

■昨年を上回る人気ぶり 2016ジャパンフィッシングショー 【フィッシングリポート】(千葉日報ネット版)
 “釣具全開”と題した「ジャパンフィッシングショー2016」(日本釣用品工業会主催、日本釣振興会<以下=日釣振>など後援)は、1月29日から3日間、横浜市のみなとみらい・パシフィコ横浜で開かれた。寒さが厳しい雨模様の初日だったが、会場は釣りファンの熱気に包まれ大いに盛り上がっていた。
 初日、一般開場の午後2時に先立ち、オープニングセレモニーが午前9時30分からメーンステージで行われた。
 主催者の島野容三会長の挨拶に続き、来賓として超党派の国会議員で構成される「釣魚議員連盟」事務局長の今村雅弘衆院議員が「日本の自然と釣り、ものづくりで釣り具は世界一の評価を得ています。さらなる釣り業界の発展に協力は惜しみません」と述べた。続いて政界きってのバサーで知られる「維新の党」代表の松野頼久衆院議員は「バス釣りがダメになるような国にはしません。今村議員と釣りビジョンに出演して、じゃんじゃんバスをリリースするシーンを放送してもらおうと思っています」と述べ会場を沸かせた。
 海上保安庁ブース前を通ると「うみまる」君が出迎えてくれ“海のもしもは118番”とライフジャケット着用をアピール。海図も配布していたので、海の記号を知る事ができた。
 日釣振の幼児向け魚釣りゲームコーナーは、磁石で釣るので安心、若いファミリーに好評だった。全日本釣り団体協議会の「釣りはじめてクン広場」では、公認釣りインストラクターが釣り方を教えてくれる。ニジマス釣りや金魚すくいは大人気で、入場整理券は瞬く間になくなった。
 昨年から始まった「オリジナルグッズ販売会場」は、ここだけしか手に入らない物などがありファンが殺到し行列が出来ていた。
 JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)のブースでは、参加者が結んだ結び目の強度を測る、恒例のノットコンテストが行われていた。
 長年出展している美術魚拓「竜の子会」の区画では、美しい仕上がりに皆、足を止め見入っている。
 伝統工芸コーナーの江戸和竿協同組合で実演するのは、千葉市出身で市川市に工房を構える“竿中”こと中台泰夫さん。竿を真っ直ぐにする、火入れと矯め木の実演をしてくれた。
 日釣振千葉県支部役員の加瀬一彦さんは経営するカハラジャパンブースで、新商品展示のほか、千葉県商工労働部観光企画課の発行した「ちば釣りガイド」をアピール。
 本紙連載「養老川名人紀行」で、キャンプ(4)とカヤック(5)の2回お世話になった“海谷一郎名人”は、カヤックフィッシングコーナーの「サウスウインド」でお手伝い。御礼の挨拶をして取材担当した藤代かおる記者とカメラに収まった。
 今回、目玉のひとつである釣りの魅力を広める著名人に贈られる「クール・アングラーズ・アワード2016」はタレントのローラさん(25)が選ばれ、授賞式が行われた。「大好きな釣りで、こんな受賞ができるとは思ってなかった」と大喜びのローラさんは、「違う世界に行った感じがして楽しい。釣りって楽しいということをいっぱい知ってほしい!魚はグロテスクかもしれないけれど、生きてるんだと思えばいい感じだと思う」と釣りの魅力をアピールした。
 今年の入場者数は3万8121人、昨年より約3500人増え対前年比110%だった。7代目アングラーズアイドルは兵庫県出身の橘みづほさん(21)がグランプリに輝いた。2017年は1月20〜22日に同会場で行われる。(小金井考和)

16/02/11

■琵琶湖観光船が試験運航 5港結ぶ定期便(京都新聞電子版)
 滋賀県の守山、大津、草津の3市は11日から、琵琶湖で観光船の定期便を試験運航させる。大津市で宿泊が増えている台湾人観光客を主なターゲットに、におの浜観光港、大津港、おごと温泉港(以上同市)、草津烏丸半島港(草津市)、ピエリ守山港(守山市)の5港を結ぶ。3月20日までの土日祝日の13日間、1日2往復する。
 旅の途中で湖上を移動することで滋賀の魅力を体感してもらい、各港の周辺地域の経済振興につなげる。国の地方創生先行型の交付金約280万円を活用。利用者へのアンケートを行い、費用やPR面の課題を明らかにし、2016年度の取り組みに生かす。
 運航は琵琶湖汽船(大津市)などに委託。定員は約100人で、乗船料は各区間500円、2区間以上は千円。10日にピエリ守山で記者発表を行い、宮本和宏守山市長は「県民にも楽しんでいただきたい」と話した。問い合わせは琵琶湖汽船予約センターTEL077(524)5000。

■びわ湖開き豪華客船「ビアンカ」(滋賀報知新聞ネット版)
=クルーズ参加募る=
◇大津
 びわ湖大津観光協会は、三月十二日の「びわ湖開き」湖上パレードにあわせて、豪華客船「ビアンカ」による特別クルーズを実施する。
 当日は、午前八時半に大津港で受け付けを行い、同九時半に出港、同十時からの湖上パレードに参加し、同十一時半に帰港する。船内では、大津の物産が当たる抽選会やフレッシュ大道芸パフォーマンスが催される。
 先着三百人。一人千円(乳幼児も一人とみなす)。乗船券の取り扱いは、大津駅観光案内所、石山駅観光案内所、堅田駅前観光案内所で今月二十二日まで。問い合わせは、同協会(TEL077―528―2772)へ。

■観光資源、湖上でつなぐ 11日から3市巡るクルーズ(ChunichiWeb滋賀)
 守山、大津、草津の各市は共同で、三市の港を結ぶ湖上クルーズ船を十一日から試験的に始める。宿泊施設が多く京都からも至近な大津と、観光施設を多く持つ守山、草津両市を琵琶湖上で結ぶことで、外国人観光客を呼び込む狙い。一般客も利用できる。期間は三月二十日までの土日祝日計十三日間。
 クルーズ船は主に琵琶湖汽船の「ランシング」(定員百人)を利用。におの浜観光港を出発し、大津港、おごと温泉港(大津市)、烏丸半島港(草津市)、ピエリ守山港(守山市)を巡るルートで一日二往復する。国の地方創生先行型の交付金約二百八十万円を活用する。
 十日に守山市のピエリ守山であった記者会見で、同市の宮本和宏市長は「琵琶湖は滋賀県の宝。三市にある多くの観光資源を、湖上交通でつないでいきたい」と期待を込めた。大津市の越直美市長も「京都にはなく、三市にある魅力は琵琶湖。湖上交通を使って対岸を見るという魅力を発信していきたい」と話した。草津市は善利健次副市長が出席した。
 料金は一区間のみの場合は五百円で、二区間以上はどこまで乗っても片道一律千円。琵琶湖汽船の予約センターにあらかじめ申し込む。空きがあれば当日に現地でも乗船できる。
 (問)琵琶湖汽船予約センター=0120(050)800(午前九時から午後五時まで)。(鈴木啓紀)

■「挑む予算」積極編成 16年度県予算案(ChunichiWeb滋賀)
 県は10日、2016年度一般会計予算案を発表した。3年連続の5000億円超で最近10年では最高額。三日月大造知事は「挑む予算」をテーマに掲げ、将来世代への投資や全国に先駆けた事業を重視。限られた収入の中で県債発行は抑えつつも、基金を大幅に取り崩すなど踏み込んだ予算編成となった。
 三日月知事は予算発表会見で「経験したことがない人口減少社会に入り、これまでの延長線上だけでなく、さまざまな事業を積極展開していく必要がある」と強調。県基本構想が掲げる「新しい豊かさ」を実現するため「『挑む予算』の初年度だ」と述べた。
 編成方針として「未来に向けて」「世界に向けて」「全国に先駆けて」の三つの視点から事業を組み立てた。
 「未来」に向けた施策では若年層に向いた事業を盛った。出会いの場づくり支援や、大学生の人生設計講座を開く事業に二千万円、市町と連携し、第三子以降の保育料無料化も始める。
 「世界」は特に経済に重点を置き、中小企業の海外への事業展開を支援する事業を拡充。県内農業の「世界農業遺産」認定も目指す。
 「全国」で初めての事業にも取り組む。無戸籍の人への相談窓口設置には二百七十万円を計上。将来、近江牛となる子牛を育てる拠点施設整備にも取り組む。独自のがん対策にも力を入れた。
 歳出を見ると、人件費や社会保障費などによる義務的経費が四十一億円増加。新年度から本格化する公共施設長寿命化のための費用も膨らんだ。琵琶湖保全のための調査や水草の刈り取り事業も拡充する。TPP関連では百十五億円を積んだ。
 歳入は、柱となる県税が前年度当初比で三十五億円増の千五百五十五億円。しかし、地方交付税に臨時財政対策債を加えた実質的な地方交付税は十八億円、地方譲与税は二十八億円減り、一般財源総額は前年度より十億円少ない三千二百四十九億円となる見込みだ。
 財政規律を守るため、借金にあたる県債は七百三十九億円と五十九億円減らした。一般財源も県債発行額も減った分は、貯金にあたる財政調整、県債管理の両基金を計百三十億円取り崩すなどした。
◆草津の立命大生を琵琶湖に 200万円、魚料理も用意
 琵琶湖に親しむ若者を増やそうと、環境政策課は立命館大びわこ・くさつキャンパス(草津市)の新入生を対象に、学習船乗船や特産品を食べてもらう事業に取り組む。予算額は二百万円。
 主に新入生が受ける授業と連携し、希望者百人を募る。民間の学習船を使い琵琶湖を巡ったり、港に寄って湖魚などの特産品を食べたりして、滋賀の豊かさを感じてもらう。県立琵琶湖博物館(同市)の見学も盛り込む。
 同課によると、県内の大学に通う学生の八割弱が県外出身だが、立命館大の調査では多くの学生が琵琶湖に関わらないまま卒業していくという。同課の担当者は「滋賀の魅力に触れてもらい、交流・定住人口増加につなげたい」と話す。(井本拓志、井上靖史、角雄記)

■県予算 次世代へ政策充実 新年度案5445億円(YomiuriOnLine滋賀)
◇129事業見直し 育児や琵琶湖に重点
 県は10日、2016年度一般会計当初予算案を発表した。15年度比1・1%増の5445億8000万円で、4年連続の増加。人口減少局面を見据えつつ、出産・子育て施策の充実、琵琶湖の再生・保全など滋賀らしい次世代につながる政策も打ち出した。一方、過去の129事業を見直し、選択と集中による財政の安定を図る。(岡本久美子、猪股和也)
◆歳入
 県税は、給与所得増による個人県民税の増加、輸出関連企業の収益増などで15年度比2・3%増。国からの地方交付税は1・8%増が見込まれる。
 県の借金にあたる県債の発行額は739億円で、7・4%減と3年連続で減少した。県債残高は16年度末で1兆868億円になる見込み。
 財政調整基金や県債管理基金は130億円を取り崩し、残高は計122億円になる見通しだ。
◆歳出
 介護保険など社会保障関連の法令改正で県負担金が増え、扶助費が6・5%増。人件費も教員給与で人事委員会勧告を反映させたことなどで1・6%増えた。
 返済する利子が減ったことなどで、公債費は2・1%減。県危機管理センターの整備などが完了したため、普通建設事業費も1・3%減っている。
◇挑戦的視点も
 2回目の予算編成となる三日月知事は、15年3月策定の県基本構想に盛り込んだ▽子ども・若者・女性の活躍▽誰もが働きやすく、暮らしやすい社会の実現▽滋賀発の産業創出――など七つの重点政策を実現させる384事業(15年度2月補正予算を含む)で617億円を計上した。
 人口減少局面に備えて県内での結婚・出産の増加を目指し、企業や大学と連携した若者の出会いの場づくり等には2000万円。授業中の課題を友人と共有して解決する受け身ではない授業の実現などに3500万円、在宅での働き方を考えるセミナーといった女性の多様な働き方の普及に570万円を盛り込んだ。
 挑戦的な視点も持たせ、琵琶湖と共生した環境配慮型の農林水産業を、国連食糧農業機関の「世界農業遺産」として認定を目指す事業(約1500万円)、子どもを希望する若いがん患者に精子・卵子保存費用を助成する事業(200万円)は全国でも珍しい取り組みだ。
 一方、水田を利用した野菜の生産拡大事業など過去に打ち出した129事業は見直しや縮小。削減額は13億円になるとしている。
 三日月知事は「新年度は基本構想の2年目。人口減少社会という時代を認識した上で、未来や世界に挑戦する県政を進める」と説明した。

■子育て世代に重点 県の新年度一般会計予算案(asahi.com滋賀)
佐藤常敬
 県は10日、総額5445億8千万円(前年度比1・1%増)の2016年度一般会計当初予算案を発表した。三日月大造知事にとって2回目の当初予算編成。昨年、人口減少を迎える中で策定した県版の総合戦略を踏まえ、「全国に先駆けて、未来と世界に挑む予算」としている。当初予算案は、17日に開会する県議会2月定例会に提出される。
 人口増加県だった滋賀でも2014年10月から人口減少局面に入り、県の人口は約141万人(今年1月1日時点)。県は昨年総合戦略を策定し「子どもが生きる力を育み、若者や女性が輝く社会の実現」「最期まで充実した人生を送れる社会の実現」など、七つを重点政策にすえ、40年に約137万人、60年に約128万人を維持することを目指すとした。国の推計よりそれぞれ6万人、16万人上積みした目標だ。知事は目標達成のため、子育て世代への施策に「最も重点を置いた」とした。
 県民調査で、実際の子の数が理想より少ない理由として「子育てや教育にお金がかかりすぎる」との答えが多かったことなどから、年収が470万円未満の世帯の第3子以降の保育料を無料化するほか、すべての乳幼児の医療費の自己負担をなくし、負担の軽減を図る。

■「NHK呼んで説明求める」 滋賀県議会が要求→撤回(asahi.com)
 滋賀県議会は10日、NHK大津放送局が2016年度県当初予算案の概要について、県議会が県から説明を受ける前に報じたのは「見逃せない」として、NHKの説明を求め担当者を後日の全員協議会に招致することを決めた。しかし同日夕、「県から事情を聴き、呼ぶ必要はなくなった」として決定を撤回した。NHKの招致決定の際、報道各社は「報道の自由への介入ではないか」などと事態を報じていた。
 県議会が問題視したのは、NHKが4日夕に「新年度予算案まとまる」などと報じたニュース。この段階で県は公表しておらず、NHKも加盟する県政記者クラブに5日に予算案概要を説明し、県議会への正式報告がある10日以降に報道するよう求めていた。
 10日、県議会運営委員会は県の予算報告を受け、その後に最大会派の自民県議団の代表が「議運の開催前に報道され、見逃すことができない」と発言。別の自民県議が「全員協議会にNHKを呼んだらどうか」と提案した。他会派から異論は出ず、招致はいったん決定した。
 しかし閉会後、県広報課が議運委員長の小寺裕雄県議(自民)に経緯を説明。報道各社には5日に予算案の概要を説明すると事前に通知し、10日以降に報じるよう求めていたのに、4日に報じたのは「ルールを逸脱している」などとして、すでにNHKに抗議していたことを伝えた。
 小寺県議によると、県の説明を受けて各会派の代表らと話し合い、NHKの招致決定を撤回したという。小寺県議は取材に対し「報道への介入という意識はなかった」と釈明した。
 一方、自民のNHK招致の提案に同意した他会派は「突然の自民側の提案で、いいも悪いも判断できなかった」(民主系を含むチームしが県議団)、「報道への圧力には反対だ。だが事情が分からず反対しなかった」(公明県議団)と弁明。共産県議団は「県民の代表が知る前に報じられるのはおかしい。議会にとって大きな問題と思い賛成した」と話した。
 NHK大津放送局の友次康裕副局長は取材に対し、県議会の招致について「連絡を受けていなかったのでお答えできない」と答え、予算報道については「独自取材に基づき報道したもので、何ら問題ないと考えている」と話した。
報道への介入につながる恐れ
 《田島泰彦・上智大教授(メディア法)の話》 報道のあり方を巡り、議会が権力を行使して報道関係者を呼び出すのは、報道への介入につながる恐れがある。報道の自由の重要性を理解していない。強い権限を持つが故に自制が求められる議員の質が下がっている。権力による情報統制が強まり、漏れた情報が流れるのはよろしくないという風潮が強まっている。メディアに高飛車に出る国会議員も増え、それが地方議会にも広がっている。情報の多様性が失われれば、民主主義は根底から崩れかねない。
メディア批判さえ支持される現状
 《佐藤卓己・京大院教授(メディア文化論)の話》 情報環境が変わるなか「政治のメディア化」が進んでいる。情報をどう発信し、どう報道され、有権者にどう注目されるか、政治家が非常に敏感になっている。滋賀県議会の対応も、自身の存在を飛ばして発表前に報道されることへの不満のあらわれだろう。加えて高市早苗総務相の放送法発言など、最近の政府の高圧的な姿勢の背景には「一強多弱」の政治状況もある。既存メディアに不信感を抱く有権者もおり、政権からのメディア批判さえ一定の支持を得られる現状がある。

16/02/10

■NHK呼び出し方針を一転撤回 予算案報道で滋賀県議会(京都新聞電子版)
 滋賀県議会議会運営委員会の小寺裕雄委員長は10日、発表前に県の予算案を報道したNHK大津放送局の担当者を全員協議会に呼んで説明を求めるとした方針について、取りやめる意向を明らかにした。同日午前の委員会後、県から経過報告があったとして出席を求めないことにしたという。
 県は5日に県政記者クラブの加盟社に予算案を説明し、10日の議運後の報道を求めていた。NHKは4日に予算案の概要を報じた。10日午前に開かれた議運では、自民党県議から「簡単に見過ごすわけにいかない」などの意見があり、17日の全員協議会でNHKから説明を求める方針を決定。他会派からも異論はなかったという。
 小寺委員長は取材に対して「(NHKから説明を聞き)経過を確認しようとの趣旨だったが、県から一定の説明があり、NHKに要請しないことにした」と話した。

■滋賀県一般会計5445億円 16年度予算案、子育て支援重点(京都新聞電子版)
 滋賀県は10日、一般会計5445億8千万円と13特別会計、3企業会計を合わせた総額8080億2700万円の2016年度当初予算案を発表した。貯金に当たる基金を大胆に取り崩して子育て支援や経済活性化策など将来への投資施策に充て、一般会計は4年連続で前年度当初を上回った。17日開会の県議会2月定例会議に提案する。
 新年度を県版の地方創生総合戦略を具体化する元年と位置づける三日月大造知事は、「豊かさを実感できる滋賀をつくるため、未来や世界に向け、全国にも先駆けて果敢に挑む予算を編成した」と強調した。
 主な歳出は、第3子以降の保育料が無料になる世帯の拡大や乳幼児医療費の就学前までの無料化など、子育て世帯の経済的負担軽減策に計11億5300万円を計上。若者の結婚・就労を支援する事業に計5800万円を充てた。家庭の事情で出生届が出されず、無戸籍状態の県民の相談窓口開設に200万円を組んだ。
 経済や環境分野では、近江牛の生産基盤強化に向け、雌牛の供給から繁殖、子牛の育成までを担う「キャトル・ステーション」の整備に7900万円を盛り込んだ。県内中小企業の海外展開を支援する事業には1800万円を計上。間伐材や食品廃棄物などをエネルギー活用するモデル地域づくりに2千万円を充てる。
 歳入は、企業の業績回復などを踏まえて県税収入を前年度当初比2・3%増の1555億円と見積もり、純粋に県の借金となる県債発行額は同4・7%減の434億円に抑える。国が後年に交付税で返済を賄う臨時財政対策債を除くと、県債の残高は16年度末時点で6445億円と15年度末に比べて14億円圧縮される。一方で、県の貯金に当たる財政調整基金など2基金から前年度当初の2倍を超える130億円を取り崩し、15年度末に252億円あった2基金の残高は16年度末には122億円まで減少する見込み。

■予算案報道でNHKに出席要請 滋賀県議会(京都新聞電子版)
 滋賀県議会は10日、2016年度の県当初予算案を同日の議会運営委員会後での発表前に報道したNHK大津放送局に対し、「遺憾」として、17日に開かれる全員協議会に同局担当者の出席を要請し、経過説明を求める方針を決めた。県議会の公式の場に報道機関を出席させ、報道内容についてただすのは異例で、報道機関への介入が議論になりそうだ。
 同日の県議会運営委員会では、自民党県議から「議会として遺憾。ルール破りがないよう求めたい」「簡単に見過ごすわけにいかない」などの意見があった。全員協議会にNHK担当者の出席を求めることに他会派からも異論はなかった。
 県は5日に滋賀県政記者クラブの加盟社に予算案を説明し、10日の議運後の報道を求めていた。NHKは4日に予算案の概要を報じていた。

■滋賀県議会「NHK呼び説明」決める 予算案報道で(毎日jp)
 滋賀県議会は10日、NHK大津放送局が2016年度県当初予算案の概要について、県から議会に説明する前に報道したことを「遺憾」として、17日に開かれる全員協議会にNHKの担当者を呼んで説明を求めることを決めた。自治体が正式公表する前の報道に対し、議会が介入して報道機関を呼び出すことは極めて異例で、報道の自由の問題に詳しい識者は批判している。
 県は今月5日、「滋賀県政記者クラブ」に加盟する新聞・放送各社に当初予算案を説明し、10日にある県議会議会運営委員会の終了後に報道するよう求めた。NHKは前日の4日夕方、独自取材に基づいて予算案の規模や事業の概要を放送していた。報道機関と県議会の間では、報道の時期について取り決めはされていない。
 この日の議運で、自民党県議団の県議が「県議会への説明前に報道したことはルール破りであり、看過できない。議会に説明を求めたい」と発言。出席した他会派からも異論はなく、2月定例県議会初日の17日に開催予定の全員協議会に、NHKを呼んで説明を求めることを決めた。
 報道を巡っては、県は5日、知事公室長名でNHK大津放送局に抗議文を送っていた。
 NHK大津放送局は取材に対し「県議会から連絡がなく、お答えのしようがない」とした。【北出昭、衛藤達生】
メディアを広報機関扱い
 大石泰彦・青山学院大教授(メディア倫理)の話 県議が説明を受ける前に予算案が報道されたことを問題視するのは、メディアを(自分たちの)広報機関扱いしているからで、メディア側は厳重に抗議すべきだ。報道機関には独立して権力を監視する役割があり、県議会の言い分を受け入れることになれば、県民からの信頼を失うだろう。

ガソリン価格113・2円…15週連続値下がり(YomiuriOnLine)
 資源エネルギー庁が10日発表した全国のレギュラーガソリンの平均価格(8日時点、1リットルあたり)は前週より0・2円安い113・2円と2009年3月下旬(111・5円)以来、約6年11か月ぶりの水準に下落した。
 値下がりは15週連続となった。
 原油価格が足元で一時上昇する場面があったことから、日本エネルギー経済研究所石油情報センターは「来週は値上がりしそうだ」と予想している。
 ハイオクは、前週より0・2円安い124・1円、軽油は0・2円安い98・5円。灯油(18リットルあたり、店頭)は3円安い1109円だった。

ガソリン下落で113円20銭に 6年11カ月ぶりの安値(jiji.com)
 経済産業省資源エネルギー庁が10日発表した8日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、1日の前回調査より20銭安い113円20銭で、2009年3月以来、6年11カ月ぶりの安値となった。値下がりは15週連続。
 調査時点の小売価格に影響する1月下旬の原油価格は上昇した。調査した石油情報センターは、円相場が不安定だったこともあり「ガソリンの小売価格への転嫁が遅れた」と指摘した。来週は「小売価格が上昇する」と予測している。
 地域別では33都府県で下落した。下げ幅は石川の2円10銭が最大で、1円60銭の香川が続いた。山形と茨城は横ばいだった。

16/02/09

■彦根市への不当要求、漁協組合長を逮捕 補償求め強要疑い(ChunichiWeb)
 滋賀県彦根市発注の橋の撤去工事をめぐり、市職員を脅迫して工事業者に漁業への影響を補償させるよう要求したなどとして、県警捜査2課などは9日、職務強要の疑いで市磯田漁協組合長、森善則容疑者(73)=同市八坂町=を逮捕した。
 逮捕容疑では、昨年12月と今年1月の2回、同市須越町の漁協事務所で、市道路河川課長(53)ら市職員3人に対し「いずれにしても濁水流れるわな」「重機に火かぶせてもええけ」などと脅し、業者に連絡するよう強要したとされる。
 県警によると、容疑を認めている。市が昨年12月7日に彦根署へ相談し、今年2月5日に刑事告発していた。
 同漁協は琵琶湖の小型定置網漁でアユ、モロコ、ウナギなどを中心に漁獲し、2013年の年間水揚げ高は1300万円。森容疑者は14年6月から組合長を務めていた。市職員との話し合いには複数の組合員が立ち会っており、関与を調べる。

■「金回せ」漁協組合長逮捕 滋賀、市職員に強要容疑(京都新聞電子版)
 滋賀県彦根市が発注した橋の撤去工事をめぐり、市職員らに対し施工業者に金銭を要求するよう迫ったとして、滋賀県警捜査2課などは9日、職務強要の疑いで、同市磯田漁協組合長森善則容疑者(73)=同市八坂町=を逮捕した。容疑を認めているという。
 県警の説明では、市は昨年10月〜今年3月の工期で、犬上川下流の庄堺橋の撤去工事を市内の建設業者に約3500万円で発注。業者は濁水防止の膜などを設置し、工事を進めていたという。
 逮捕容疑は、昨年12月16日と今年1月19日の2回にわたり、同漁協事務所内で、複数の組合員と共謀し、工事の説明に訪れた同市道路河川課の男性課長(53)ら職員3人に対し、「効果のない防止膜に金入れるくらいなら、その分の金をこっちに回せ」「業者に電話せい。今のところでやめよ言え」などと脅し、業者に金銭を支払わせるよう強要した疑い。
 県警によると、森容疑者は2014年6月から同漁協組合長。県水産試験場(彦根市)の嘱託職員も務めているという。市が昨年12月に県警に相談し、今月5日に告発状を受理していた。県警は他の組合員への聴取を含め、詳細な経緯などを調べる。

■琵琶湖濁水防止膜「効果ない」と市職員に金要求、容疑で漁協組合長を逮捕 滋賀県警(産経ニュースWEST)
 滋賀県警は9日、職務強要の疑いで、同県の彦根市磯田漁業協同組合の組合長森善則容疑者(73)=同市八坂町=を逮捕した。
 逮捕容疑は、市が発注した橋の撤去工事により、琵琶湖に流れ込む川の水質が悪化しないよう施工業者が設置した濁水防止膜について、昨年12月と今年1月の計2回、市内の組合事務所で、市職員3人に「効果がないものに金を入れるぐらいなら、こっちに回せ」などと脅し、業者に連絡するよう職務強要した疑い。
 県警によると、「言ったことは間違いない」と供述している。

16/02/08

■日本遺産の伊庭内湖でチュウヒなど22種確認(滋賀報知新聞ネット版)
=びわ湖一斉水鳥観察会=
◇東近江
 冬の琵琶湖に飛来する多くの水鳥に親しみ、自然環境を深く知ってもらおうと「びわ湖一斉水鳥観察会」(琵琶湖ラムサール条約連絡協議会主催、能登川博物館共催)がこのほど、湖岸周辺の各会場で開催された。
 毎年開催されている人気企画で、伊庭内湖に面する能登川水車とカヌーランドで開かれた観察会では、市内外から水鳥愛好家ら約二十人が参加し、双眼鏡やカメラなどを駆使して水鳥の雄姿を観察した。
 この日、少し風があったせいか、波立つ水面にエサを取りに来るワシ・タカ科などの野鳥は少なかったが、ヨシが豊富な伊庭内湖周辺に姿を見せる絶滅危機増大種の「チュウヒ」が見られ、参加者は熱心にレンズを向けていた。
 そのほか、県の鳥「カイツブリ」や、オスとメスで容姿が全く異なる「ヨシガモ」など、二十二種の水鳥が確認できた。
 その後、日本野鳥の会滋賀の石井秀憲さんの指導で、観察できた水鳥を参加者同士で確認する「鳥合わせ」を行ったほか、自然環境によって左右される水鳥の習性などを学び、環境への理解も深めた。

■インドネシア視察団、ヨシ刈り見学(YomiuriOnLine滋賀)
 京都大東南アジア研究所の招待で来日したインドネシア・リアウ州の農業視察団(9人)が7日、琵琶湖の内湖・西の湖に浮かぶ飛び地「権座」(近江八幡市白王町)を訪問し、ヨシ刈りなどを見学した。
 スマトラ島中部にある同州では、進出した外国企業によって森林が開発され、油を取るためのアブラヤシなどが植林されているという。
 今回は地域に適合し、景観に考慮した農業に取り組む「白王町集落営農組合」などに学ぶため、来日。権座に船で渡り、ヨシ刈りや水田のあぜ道整備などを見学し、トラクターに試乗する人もいた。組合員が「放っておけば荒れ地になるが、手をかければ、地域の『宝』になる」と説明すると、視察団のメンバーは真剣な表情で聞き入っていた。
 同州プララワン県ムルバウ村のエディ・マスコル村長(36)は「農業経営や地域の文化を学びたい。農業の機械化についても参考にしたい」と話していた。
 視察団は日野町や京都市などを訪れ、12日に帰国する。(小宮宏祐)

16/02/07

■湖岸の水鳥44種確認 滋賀・草津の烏丸半島で観察会(京都新聞電子版)
 「びわ湖一斉水鳥観察会」が6日、滋賀県草津市下物町の市立水生植物公園みずの森近くの烏丸半島湖岸であった。参加者約30人が双眼鏡で水鳥を探しながら、自然環境保全の大切さを学んだ。
 一斉水鳥観察会は、県や市で組織する琵琶湖ラムサール条約連絡会議が主催し今年で23回目。1月末からすでに県内5カ所で催し、烏丸半島が最後になった。
 参加者は、滋賀自然環境保全・学習ネットワークの井野勝行自然指導員(50)から琵琶湖を保全することが水鳥を守ることにつながる、と説明を受けた。今季琵琶湖で110種類17万2千羽の水鳥が確認され、1番多いのはオオバンであることも知った。
 このあと、湖岸で観察した鳥の名前を図鑑で調べ、チェックシートに書き込んでいた。この日の集計では、ホシハジロやキンクロハジロ、ヨシガモなど44種類が確認できた。笠縫東小5年岩崎祐也君(11)は「シベリアを往復し子孫が残せるように生きてほしい」と願っていた。

■春の下準備 高島・ヨシ焼き(YomiuriOnLine滋賀)
 琵琶湖三大ヨシ原の一つ、高島市新旭町針江の湖畔で6日、春を呼ぶヨシ焼きが行われた。
 湖水の浄化や生態系の維持に欠かせないヨシ群落を守るための作業で、雑草の種子や病害虫を焼き、ヨシの芽吹きを促す。
 この日は、市内のボランティア団体などの代表ら約30人が集まり、2ヘクタールのヨシ原に次々と火を入れていった=写真=。ここ数日の晴天続きで、火はあっという間に広がり、一面の枯れ野は1時間ほどで墨色に変わった。
 自発的に地区の清掃を行う地元の団体の代表、改藤大海さん(74)は「毎年参加していますが、ヨシ焼きをすると、もうすぐ春やな、と感じます」と話していた。

■琵琶湖唯一のドック見学会 大津・杢兵衛造船所(asahi.com滋賀)
 大津市今堅田1丁目の杢兵衛(もくべえ)造船所で6日、ドック見学ツアーがあった。普段は見ることのできない琵琶湖汽船の観光船「ミシガン」の点検作業の現場に、43人の参加者は大興奮。「大人も子どもも楽しめる社会見学」を満喫した。
 ツアーは、琵琶湖で唯一、大型船の造船、修繕ができるドックのある杢兵衛造船所と琵琶湖汽船のタイアップ企画。「巨大なものづくりの現場を見てほしい」(同汽船)、と昨年始まった。
 同社は明治5(1872)年創業の造船会社。ドックは、長さ68メートル、幅16・4メートル、高さ5・9メートルで、船を陸上に揚げてから水門を閉めて水を抜く「乾ドック」だ。

16/02/06

■琵琶湖丸ごと解説本 立命館大・熊谷教授ら(YomiuriOnLine滋賀)
◇歴史や文化、環境 科学的視点で紹介
 琵琶湖の変遷を研究してきた立命館大の熊谷道夫教授(64)らが、科学的な検証を基に解説する「琵琶湖は呼吸する」(176ページ)を出版した。琵琶湖再生法が昨秋施行され、新たな保全と活用への議論が高まる中、「母なる湖」の歴史や生態系などを一から学べる内容だ。(猪股和也)
 熊谷教授は県庁入庁後、県琵琶湖研究所(現・県琵琶湖環境科学研究センター)で勤務。潜水ロボットを製作して植物プランクトンの生態や湖底の生物を調べるなど、約30年にわたり地質や湖流、水温といった環境面の研究を続けてきた。
 退職後、「読みやすく分かりやすい琵琶湖の教科書を作りたい」と、元県立大准教授の浜端悦治氏(植物生態学)、総合地球環境学研究所准教授の奥田昇氏(生態科学)に協力を依頼。温めてきた長年の構想を1冊にまとめた。
 著書は、水鳥の数と湖面水位の関係性、湖魚食文化の衰退、外来魚移入の歴史など23章で構成。
 歴史の章では、約400万年前の地殻変動で琵琶湖が現在の三重県で誕生し、徐々に北上しながら今の形になったことなどを解説している。
 琵琶湖産の真珠の減少に絡め、1970年代以降の水質汚染問題も時系列で紹介。80年の県琵琶湖富栄養化防止条例施行などで、「水質は劇的に改善され始めた」と評価しつつ、「酸素濃度低下などの新たな問題も出てきているが、まだ一部の人しか気付いていない」と警鐘を鳴らしている。
 代替エネルギー問題の章では、水面と湖底の温度差を利用した発電方法などを提案している。
 熊谷教授は「県内のみならず県外の人も、琵琶湖に興味を持つきっかけになれば」と話している。
 1800円(税別)。県内の書店やインターネットで販売している。

16/02/05

■暖冬、寒波…菜の花もう散る 滋賀でイベント中止(京都新聞電子版)
 例年より1カ月近く早く満開になっていた滋賀県守山市今浜町の第1なぎさ公園の菜の花が、1月中旬の寒波で1カ月余り早く散ってしまった。守山商工会議所が6日に予定していた「もりやま菜の花フェスタ」が中止となり、関係者は「こんなことは初めて。天候に振り回された」とがっかりしている。
 早咲きの「カンザキハナナ」で、例年1月中旬から2月下旬までが見ごろ。栽培する市シルバー人材センターによると、今季は暖冬の影響か昨年12月下旬に満開となったが、1月19日に強風で花びらが散り、20日の雪で茎が折れたという。
 フェスタは菜の花の魅力を知ってもらおうと5年前から開き、菜の花を入れた汁物や創作スイーツを販売。同センターは「天候のことなのでしょうがないが、いつもならまだ楽しめたので残念」と話している。

16/02/04

■ワカサギ釣りにドーム船 滋賀・余呉湖で試験運航(京都新聞電子版)
 滋賀県長浜市余呉町の余呉湖漁業協同組合は、名物のワカサギ釣りを屋根と囲い付きの船から体験できる「ドーム船」を来季から導入する。このほど試験運航を始めた。
 同湖では桟橋2カ所でワカサギ釣りを楽しめるが、悪天候時などの寒さが大敵。ドーム船は、天候に関係なく釣りを楽しめるのが利点で、山中湖(山梨県)や諏訪湖(長野県)などで運航している。地域振興の一助になればと釣り具メーカー「ジャッカル」(大津市)の加藤誠司会長(55)が同漁協に1隻を提供した。
 大津市の杢兵衛(もくべえ)造船所が建造した。全長12メートル、幅3メートル、高さ2・3メートル。外側はアルミ製で内側の壁は木材。床に開いた直径18センチの穴から釣り糸を垂らす。最大定員12人。
 漁期の3月31日まで試験運航する。漁協の定款や遊漁規則の変更、県などへの申請を済ませ、今年11月の解禁から本格導入する予定。桐畑建二組合長(65)は「試験運航で問題点を洗い出し、漁協としても地域貢献をしたい」と話している。

■花粉シーズン、まもなく到来 西日本で昨年より多めか(asahi.com)
 スギ・ヒノキ花粉の飛散シーズンがまもなく本格的に始まる。ウェザーニューズ社(千葉市)によると、今春の飛散量は、昨春よりも東日本は少なめだが、西日本は多めになる見通し。平年値と比べると少なくなるが、風の強い日や雨の降った翌日は一時的に花粉の飛散量が増える可能性があるとしている。
 花粉は1年ごとに飛ぶ量が多い年と少ない年が交互に訪れる。昨春に飛散量が多かった東北〜関東、東海地方は今春は少なく、非常に少なかった九州北部などでは逆に多くなる。九州北部では約2倍、近畿や山陰地方も約1・4倍と予想される。一方、2008〜15年の平年値と比べると、全国的に少ない見通し。
 スギ花粉の飛散は関東、東海、近畿南部、九州地方では2月上旬に始まる見込み。東北地方は南部が2月下旬、北部が3月上〜中旬になると予想している。

■大津で自慢のふなずし品評会 県職員が手作りの技競う(ChunichiWeb滋賀)
 県職員が手作りの「ふなずし」を持ち寄る品評会が二日夜、大津市内の飲食店であり、記者も審査に加わった。滋賀が世界に誇る伝統食だが、「とんでもなくくさい。県外出身者にはとても無理」との声も。そもそも生まれて初めて食べるのに、味の違いが分かるのか。そんな不安を抱えながら、会場に向かった。
 集まったふなずしは計四十一点。六つのテーブルにずらりと並び、五十二人が食べ比べる。開会のあいさつが終わるやいなや、皿のラップが一斉にはがされた。
 とたんに突き上げる強烈なにおい。発酵食品と分かってはいるが、本当に食べられるのか。ひるむ私をよそに、他の参加者は「これだよ、これ!」と、大喜びで箸を伸ばす。もう逃げられない。手近な皿から一切れ取り、口に放り込んだ。
 しょっぱい塩味とともに、独特の酸味が広がった。ブルーチーズのような強いにおいが鼻に抜ける。むせそうになりながら、もう一切れ。思ったより魚くさくない。うまみがある。舌にがつんときて、くせになる。あぁ、ビールがほしい。
 「ふなずしを全く受け付けない人もいる。気に入ったとはうれしい」と西嶋栄治副知事。子どものころから食べ続けている三日月大造知事は「いつも頭からいきますよ。これは滋賀県民のソウルフードですから」と語った。
 県水産課主査の岡村貴司さん(37)は「自分が手をかけたふなずしはかわいい。子どもたちも取り合って食べるほど大好き」と笑う。どの品を比べても、同じ味はない。地域や家庭によって、作り方が微妙に違うという。
 審査の結果、県消費生活センター所長大橋弘明さん(57)が優勝したが、落選者は「まぁ、一位が一番うまいわけじゃないから…」と不敵な表情。みんなで一匹残らず食べ尽くし、ふなずし話で盛り上がっている。
 滋賀の伝統食にかける職員の熱い思いに、池永肇恵副知事は「私も作ってみたい」と話した。帰り道。琵琶湖を渡る風に、上着から「ソウルフード」の残り香がした。(中山道雄)

■琵琶湖保全に280万円寄付 ふるさと観光大使の西川貴教さん(ChunichiWeb滋賀)
 県出身のミュージシャンで滋賀ふるさと観光大使の西川貴教さん(45)が3日、県公館で三日月大造知事と面会し、昨年9月に草津市で開いた野外音楽祭「イナズマロックフェス2015」の収益金など約280万円を寄付した。今年のフェスを9月17、18日に開くことも発表した。
 西川さんは収益金の一部の250万円と、出演者のサイン入りグッズなどのチャリティーオークションで得た31万8341円の目録を三日月知事に贈った。
 寄付金は琵琶湖の保全のために使われる予定で、西川さんは「おいしい水や空気がある豊かな環境の滋賀で育ったことが今の自分にも影響を与えている。次世代の人材を育てられる環境を育みたい」と話し、「今後はイベントを全県に広げ、海外にもアピールしたい」と意気込んだ。その後、西川さんは草津市役所で橋川渉市長とも面会した。
 フェスは2009年に始まり、昨年は2日間で10万人を動員した。(井本拓志)

■琵琶湖保全、今年も寄付(YomiuriOnLine滋賀)
◇西川さん フェス9月17、18日に
 滋賀ふるさと観光大使を務める県出身ミュージシャンの西川貴教さんが3日、昨年9月に草津市で開かれた野外音楽イベントの収益の一部など約280万円を琵琶湖の環境保全のために県へ寄付した。
 「イナズマロックフェス」と題したイベントで、昨年で7回目。実行委員会代表の西川さんは初回から寄付を続けており、今回で累計約1900万円に上る。
 大津市の県公館で、西川さんは「フェスが滋賀の知名度向上に協力できれば。目指せ10周年で、まだまだ頑張らないといけない」と、今年も9月17、18日に開催する考えを明かした。
 三日月知事は「多くが県外から訪れ、確実に滋賀になじみをもってもらえるイベント。県もPRしていきたい」と応じた。
 西川さんは、会場で提供するカレーライス用に近江米の新品種「みずかがみ」を栽培している県立湖南農高と県立長浜農高の生徒9人とも交流し、協力を感謝していた。

16/02/03

■西川さん、イナズマロック収益寄付 滋賀県などに331万円(京都新聞電子版)
 「滋賀ふるさと観光大使」を務める滋賀県出身の歌手、西川貴教さんが3日、県と草津市に対し、昨年9月に催した野外音楽祭・イナズマロックフェスでの収益の一部などを寄付した。
 西川さんはフェスを初開催した2009年から毎年、琵琶湖や湖国の自然環境保全に役立ててもらおうと、県とフェス開催地の草津市に寄付を続けている。7回目となる今回、県に約281万円、市には50万円を寄贈。県への寄付総額は約1914万円となった。
 大津市の県公館で、西川さんが三日月大造知事に県への寄付目録を手渡した。三日月知事が昨年のフェス来場者の7割が県外居住者で、4割超が県内に宿泊していることを告げると、西川さんは「繰り返し来ていただいている方も多い。湖北など県全体にイナズマの効果を広げていきたい」と強調。今年も9月17、18日に草津市の烏丸半島でフェスを開催することを報告した。
 西川さんは、フェス会場で提供したカレーの米づくりに取り組んだ湖南農業高と長浜農業高とも懇談した。

■ガソリン価格、リッター113.4円 6年10カ月ぶりの安値(産経ニュース)
 経済産業省資源エネルギー庁が3日発表した1日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、1月25日の前回調査より1円80銭安い113円40銭だった。原油安が続いて、石油各社が卸値を下げたため、6年10カ月ぶりの安値水準となった。
 値下がりは14週連続で、全都道府県で下落した。調査した石油情報センターの担当者は「産油国で供給過剰の解消に向けた動きが出てきたことから、来週は値上がりに転じるだろう」と予想している。
 ハイオクは1円70銭安の124円30銭。灯油は1円下がり61円80銭だった。

■ガソリン値下がり続く、レギュラー6年10か月ぶりの113円台(Responce)
資源エネルギー庁が2月3日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、2月1日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は前週の調査から1.8円値下がりし、1リットル当たり113.4円となった。
レギュラーガソリンの小売価格は4週連続で値下がりしたあと、横ばいをはさみ、14週連続で値下がり。2009年4月6日の調査以来、6年10か月ぶりの113円台となった。
地域別では、四国で3.4円、北海道で2.2円、東北で1.9円、近畿で1.8円、関東で1.6円、中部と中国で1.5円、九州・沖縄で1.4円と、全エリアで大幅に値を下げた。宮城、埼玉、神奈川、徳島、香川、高知では、すでに110円を下回っている。
ハイオクガソリンは前週比1.7円安の124.3円、軽油は1.5円安の98.7円だった。
60万人の会員を持つガソリン価格投稿/愛車燃費管理サービス「e燃費」によると、2月3日のレギュラーガソリンの全国平均購入価格は102.0円/リットル(前週比−0.9円)、ハイオクは112.5円/リットル(同−1.1円)、軽油は85.0円/リットル(同−0.7円)だった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどを「e燃費」で確認することができる。
e燃費 URL http://e-nenpi.com/

■珍しいミコアイサも(滋賀報知新聞ネット版)
=水鳥観察会=
◇近江八幡
 西の湖で羽根を休める冬の渡り鳥を観る「びわ湖水鳥観察会」が先月三十日、近江八幡市安土町下豊浦の「西の湖すてーしょん」で行われた。
 滋賀自然環境保全・学習ネットワークが開いたもので、子どもから年配者まで幅広い市民約三十人が参加した。
 参加者は、自然観察会指導員の解説でラムサール条約に登録されているびわ湖の水環境と自然、湿地に生息する野鳥について学び、水鳥は、自然環境がどのように変化しているかを知るバロメーターになっていることを知った。
 また、水鳥には餌の取り方で二種類に分類でき、水面からの飛び立ち方の違いやオスとメスの見分け方などの知識も深めた。
 この後、西の湖畔で水面に浮かんでいる水鳥を望遠鏡を使って観察。寒風が吹く中、同指導員から見える水鳥の種類や特徴などの説明に耳を傾け、自然環境の大切さを改めて感じ取っていた。
 今冬、びわ湖に飛来している冬の渡り鳥は例年の半数ぐらいに減っているといわれている。この日は、全身が白くて美しいミコアイサをはじめ、キンクロハジロなど九種類の冬の渡り鳥が観測できた。
 同市古川町から家族で参加した松尾彩音(あやね)ちゃん(6)は「ヨシガモやコガモなど、いろんな水鳥が観られて楽しかった」話していた。

16/02/01

■アユ「順調に成育」  滋賀県調査、平年の7倍(京都新聞電子版)
 滋賀県が毎年実施しているアユの資源調査で、今季の稚魚の順調な成育が確認されている。特に9月ごろの早生まれが多いとみられ、10月の採取数が平年の約7倍と目立って増加した。県水産課は「荒天ながら漁獲も順調で、アユ資源は平年並みで推移している」とする。
 県水産課によると、県は毎年10〜12月に北湖の9カ所で引き網を使って捕まえられる稚魚の量を調べているが、今季は10月の調査で1回当たり平均769匹を採取し、平年値の103匹を大幅に上回った。稚魚の平均体重も10〜12月にかけて平年の1・3倍〜2・4倍を記録した。
 アユの稚魚の数量自体は推計値で約218億匹と平年の約86%と平年値を下回っているが、県水産課は「順調な成育を確認できた。今後もアユ資源の動向に注意を払いたい」としている。

■琵琶湖岸で春待つヨシ刈り(京都新聞電子版)
 春の新芽の成長を促す恒例の「市民ヨシ刈り」が31日、大津市雄琴6丁目の有料老人ホーム「アクティバ琵琶」周辺の湖岸であった。晴天の下、参加者はぬかるみに足を取られ泥にまみれながらも、鎌を手に、額に汗してヨシを刈り込んでいた。
 ヨシを育てて、琵琶湖の生態系の保全と水質浄化に役立てるため、市が実施している。地元住民ら約350人が参加し、約2千平方メートルに広がる枯れたヨシを刈り取っていった。
 参加した親子や小中学生たちは力を合わせ、高さ2〜3メートルのヨシを刈り、束ねてロープで縛り、たいまつに仕立てた。また地元の学区自治連合会が熱々の豚汁を振る舞い、一仕事終えた参加者が笑顔で味わっていた。
 去年も参加した日吉中2年で生徒会長の笠川昂志郎さん(14)=大津市下阪本6丁目=は「力仕事でなかなか大変だった。少しでも琵琶湖の環境がよくなってくれたらうれしい」と話していた。
 ヨシを使った額縁作り教室やヨシ笛の演奏会も催された。ヨシのたいまつは、びわ湖開きがある3月12日夜に真野や晴嵐など市内5学区の湖岸で一斉に点火する予定。

■琵琶湖の冬の風物詩「雪見船クルーズ」 3月10日まで運航(トラベルニュースat)
琵琶湖の冬を湖上から楽しむ「雪見船クルーズ」が今冬も運航されている。20年ほど前から始まった冬の琵琶湖の風物詩。びわ湖雪見船協議会(金子博美会長)と琵琶湖汽船(川戸良幸社長)が3月10日まで運航する。
クルーズは、大津港と長浜港を結ぶ。長浜では今年で65回目を迎える「長浜盆梅展」がクルーズに合わせて行われ、準和風の座敷に3b近い巨木や樹齢400年を超える古木など約90鉢が展示されている。
運航初日の1月9日にはマスコミ向け試乗会が行われた。沖島や沖ノ白石、多景島、竹生島、白鬚神社を湖上見学し、長浜盆梅展のほか長浜市曳山博物館を見て回った。長浜港では長浜観光協会(岸本一郎会長)の歓迎のセレモニーが開かれ、岸本会長から金子会長に花束が贈呈された。
この日が初公務になるという滋賀県の池永肇恵副知事も乗船し「広大な琵琶湖を船で結んで滋賀県観光をアピールすることが大事。日本は富士山で知られるが『日本といえば琵琶湖』と言われるように琵琶湖の魅力を伝えたい」と話した。
雪見船は、往路が大津港10時発、長浜港12時40分着。復路が長浜港14時発、大津港16時50分着。予約があればにおの浜港、おごと温泉港、琵琶湖大橋港、彦根港にも寄港する。1月31日までは土日月祝日のみ、2月1日―3月10日は毎日運航。乗船料は片道大人3千円(往復は5千円)、小人1500円(同2500円)。彦根―長浜間の片道乗船は500円。雪見船片道利用で竹生島上陸を希望する客には1500円(通常3070円)の特別価格を用意している。
金子会長は「琵琶湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産として日本遺産に選ばれた琵琶湖湖上からの風景は貴重なもの」と語り、比叡山やおごと温泉など魅力ある施設が湖周辺に点在していることも訴えている。

■琵琶湖に身元不明の男性遺体 長浜(産経ニュースWEST)
 31日午前7時半ごろ、滋賀県長浜市下坂浜町の琵琶湖沖10メートルで、男性の遺体が沈んでいるのを、カヌーで釣りに来ていた男性が見つけ、長浜署長浜駅前交番に届け出た。同署が死因と身元の特定を急ぐ。
 同署によると、遺体は50〜60歳くらいで、白髪交じり。黒っぽい色のセーターとスラックスを着用し、黒色の運動靴を履いていた。遺体に目立った外傷はなかった。

■琵琶湖大橋の半世紀、県庁で写真13点展示(ChunichiWeb滋賀)
 四月から通行料が値下げされる琵琶湖大橋の半世紀の歩みを振り返る写真パネルが、県庁で展示されている。
 橋は東京五輪が開かれた一九六四(昭和三十九)年に完成。県職員が報道資料として撮影したものや県道路公社と個人が所蔵する計十三枚の写真をパネルにして展示した。建設中の橋の様子や、開通記念で橋の上で交流する守山町(現守山市)と堅田町(現大津市)の小学生、橋が見える場所で農作業をする人々、天皇陛下が皇太子時代に乗った船が橋の近くを走る場面などが見られる。
 また、松尾芭蕉が琵琶湖のこの地が橋で結ばれることを願って堅田で詠んだ句や、その句に関連した知事の発言もコラムとして紹介している。
 展示は三月十五日まで。(堀尾法道)

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