琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2013/05)

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13/05/30

■琵琶湖外来魚リリース禁止条例:施行10年 在来魚、漁獲量戻らず 「回収ルールは定着」県評価(毎日jp滋賀)
 琵琶湖で釣ったブラックバスなどの外来魚のリリース(再放流)を禁止した県の「琵琶湖レジャー利用適正化条例」施行から今春、丸10年を迎えた。当初は実効性や釣り人の権利を巡り全国的な論議を呼んだが、外来魚の回収量は増加傾向で、県は「ルールが定着した」と評価する。ただ、本来の目的だった在来魚の回復は、期待ほど進んでいないのが実情だ。【千葉紀和】
 条例が施行されたのは2003年4月。きっかけは在来魚の減少だ。1950年代に1万トン近くあった漁獲量は、01年には5分の1まで低迷した。県は北米原産のバスやブルーギルによる食害の影響が大きいとみて、釣った外来魚の再放流を禁止。湖岸一円に回収ボックス(現在71基)やいけす(同29基)を設置した。
 だが、条例はバス釣り愛好家の大きな反発を招いた。そもそも愛好家の間では、釣った魚を生きたまま湖に戻す「キャッチ・アンド・リリース」が基本。罰則は設けなかったが、「強制は権利侵害」と反発した愛好家らが県を提訴する事態にまで発展した。在来魚の減少は湖岸整備でヨシ群落が激減したためだと、条例の実効性を疑う声も上がった。
 施行後の外来魚の回収量は04年度の40・4トンをピークに次第に減り、昨年度は18・9トンだった。ただ、当初の5年間はリリース禁止を普及させるため、回収した外来魚を金券と引き換えており、この分を除くと、03年度の9・6トンからほぼ毎年伸びている計算になる。
 一方、県は02年から漁師に補助金を出すなど外来魚の駆除を本格化。リリース禁止に伴う回収量を大幅に上回る毎年300トン以上を駆除している。外来魚の推定生息量は11年に算出方法を変えたため単純比較できないが、県は02年の3000トンから11年は1330トンまで減ったとみている。
 それでも条例が、生態系の回復につながっているとは言い難い。在来魚の漁獲量は11年度約1000トンで過去最低を更新した。産卵場なども整備しているが、琵琶湖特産のホンモロコやニゴロブナも漁獲量は落ち込んだままだ。県水産課は「在来魚の生息数は回復傾向にあっても漁獲量には表れにくい」と強調するが、専門家からはヨシ群落の減少や、琵琶湖の水位操作で水面が下がり稚魚や卵が生き延びにくいといった要因を指摘する声もある。
 条例を担当する県琵琶湖レジャー対策室は「条例施行後10年で生態系を守るルールの意義は理解されてきた。今後も息長く続けていきたい」としている。

■警察署見学:今津北小4年生、警備艇に興味津々−−高島(毎日jp滋賀)
 高島市立今津北小4年児童20人が社会科の授業で高島署を訪れ、琵琶湖をパトロールする警備艇を見学するなど湖国ならではの体験をした。
 児童は同署講堂で署員から警察の仕事について話を聞き、パトカーに乗り込んで機器の説明を受けた。近くの今津港では県警水上警察隊の警備艇を桟橋から見学。児童は操縦室を興味深そうにのぞき込んでいた。

 児童は、担任の吉田教人教諭が作成した見学記録帳に、絵も交えながら熱心にメモ。4年生は通学路のカーブミラー設置状況などを調べて地域の安全マップ作りを進めており、警察署見学内容も盛り込むという。塚原和俊】

13/05/29

■ガソリン価格、レギュラー151.7円…12週連続下落(Responce)
資源エネルギー庁が5月29日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、5月27日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり151.7円となり、前週から0.2円下落した。レギュラーガソリンの価格下落は12週連続。
地域別では、関東と近畿、四国で0.3円、中国と中部、九州・沖縄で0.2円、東北で0.1円下落。北海道では0.4円上昇した。
ハイオクガソリンは0.2円下落して162.5円、軽油は0.2円下落して131.9円だった。
e燃費(運営:イード)によると、5月29日のレギュラーガソリンの全国平均価格は142.94円/リットル、ハイオクは153.44円/リットル、軽油は120.84円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。
カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/

■ビワオオウズムシ:湖底の不思議な生物、琵琶湖博物館で展示(毎日jp滋賀)
 琵琶湖の最深部に生息する国内最大のプラナリア「ビワオオウズムシ」が琵琶湖博物館(草津市)で展示されている。湖底の環境悪化で生息数が減少し、環境省のレッドリストで絶滅危惧1類に分類されている希少な生物という。6月9日まで。
 今月中旬、同館の桑原雅之総括学芸員が高島市沖で別の生物の調査中、偶然40匹を捕獲した。展示されているのは、このうち15匹で、体長約2センチで茶褐色。ほとんど動かないが、時折遊泳する。
 水深30メートルより深い、水温8度前後の湖底に生息する琵琶湖の固有種だが、生態は不明な点が多い。餌など飼育方法も確立されていないといい、同館が長期飼育を目指している。
 家族で訪れた日野町の岡健太郎ちゃん(2)は不思議な生物に驚いた表情を浮かべていた。【千葉紀和】

■紫の花、浜風に揺れ 彦根のハマエンドウ群落(京都新聞電子版)
 滋賀県彦根市新海町の琵琶湖岸・新海浜に自生するハマエンドウが紫の花を咲かせている。貴重な群落を住民らが大切に保護しており、今年もかれんな花を浜風に揺らしている。
 海浜に育つハマエンドウが内陸部で見られるのは珍しく、県は絶滅危惧種に指定している。新海浜の自生地は、住民らのボランティア団体「ネイチャーズ新海浜」の会員が15年ほど前に確認し、周囲にロープを張ったり、他の草を間引くなどして保護を続けてきた。
 世話人の宇野道雄さん(78)によると、新海浜には2群落あり、この間に一つは面積が2倍強の約300平方メートル、約400株に広がった。今年は5月中旬ごろから咲き始め、目に鮮やかな紫の花を幾つも付けている。
 見頃は6月初旬までで、宇野さんは「地道に増やしていきたい。そっと見守ってほしい」と話している。

■県内も梅雨入り 昨年より11日早く(ChunichiWeb滋賀)
 大阪管区気象台は二十八日、近畿地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より十日、昨年より十一日早く、一九五一年の観測開始以来、四番目の早さだった。五六年と二〇一一年が五月二十二日と過去最も早かった。
 彦根地方気象台によると、県内は湿った気流の影響で十二カ所の全観測地点で降雨があった。彦根市では朝から雲が広がり、午後から本降りになった。
 二十八日に降り始めた雨は二十九日夜まで続く見込み。今後一週間、雨の日が多くなるという。
 雨にぬれた花を眺めながら、彦根市安清東町の中川信子さん(54)は「暑くて乾燥した日が続いていたので、雨を待ち望んでいた。田んぼの稲もこれから生き生きしてくるのでは」と話した。(生田有紀、辻井勇太)

13/05/28

■琵琶湖ガイドフィシッングスクール:釣りの世界って楽しいんだね! ガイド団体が初の催し−−大津(毎日jp滋賀)
 琵琶湖でブラックバスなどの釣り客をボートに乗せて案内する釣りガイド団体「琵琶湖遊漁船業協会」が26日、大津市今堅田3のびわ湖大橋米プラザで「琵琶湖ガイドフィシッングスクール」を開催した。協会発足後初のイベントで、抽選で選ばれた親子連れ約100人が参加した。
 釣りや琵琶湖の環境に関心を持ってもらうのが目的。ルアーの色塗り体験では塗装前のルアー2個が配られ、子どもたちが写真を参考にカラーペンで熱心に色を塗っていた。また、琵琶湖の成り立ちや生息する生物についてのセミナーや、ガイドで利用するボートの試乗体験も。名古屋市守山区の小学3年生、川田将斗君(8)は「ルアーの目の周りを塗るのが難しかったけど、好きな色を使って楽しかった」と話していた。【石川勝義】

■琵琶湖固有種ビワオオウズムシ、琵琶博が採取し公開(京都新聞電子版)
 琵琶湖固有種でプラナリアの仲間「ビワオオウズムシ」が、滋賀県草津市の琵琶湖博物館で紹介されている。環境省のレッドリスト2012年版で絶滅危惧種T類に指定されており、生きている姿を見ることができるのは極めて珍しい。
 ビワオオウズムシはオオウズムシ科で、体長は最大で約5センチ。茶色で楕円(だえん)形をしており、琵琶湖の水深30メートルより深い所に生息する。水温8〜15度の湖底で暮らすが、詳しい生態は分かっていない。
 高島市今津町沖に10日、同博物館が仕掛けた網に約40匹がかかり、うち15匹が博物館の水族展示室で公開されている。水槽が新しいすみかになったビワオオウズムシは体長約3センチ。飼育法を模索中で、餌として与えたエビのむき身やミミズなどは食べなかったというが、水槽の側面をはい回るなど、元気な姿を見せている。公開は6月9日まで。要入館料。

■近畿・東海地方が梅雨入り…昨年より11日早く(YomiuriOnLine)
 気象庁は28日午前、近畿、東海地方が梅雨入りしたとみられると発表した。
 平年に比べて、東海は11日、近畿は10日早く、昨年に比べていずれも11日早い。1951年の統計開始以来、近畿は4番目、東海は5番目の早さだった。

13/05/27

■琵琶湖一周「ビワイチ」中に自転車同士が接触、1人死亡(asahi.com)
 26日午後0時10分ごろ、滋賀県長浜市木之本町赤尾の県道で、琵琶湖を一周する「ビワイチ」に自転車で挑戦していた大阪府堺市西区、無職本田久義さん(65)が仲間の自転車に接触して転倒。頭を強く打ち、病院に運ばれたが約8時間後に死亡した。この事故で転倒した大阪市東住吉区の男性会社員(47)と寝屋川市三井南町の男性会社員(45)も腕に軽傷を負った。
 滋賀県警木之本署によると、現場は片側1車線の直線道路。本田さんらは大阪府内の自転車愛好家グループで、メンバー25人が縦に並んで走行していた。本田さんは前方の自転車を右側から追い越そうとした際に接触したという。
 グループはこの日、午前9時に守山市今浜町の琵琶湖大橋東詰に集合し、丸一日かけて琵琶湖を一周する予定だった。

■コクチバス釣って生態調査 天竜川で大会(信州 Live on)
 天竜川漁協(伊那市)は25日、上伊那地方の天竜川で増えている肉食性外来魚、コクチバスの生態調査を兼ねた釣り大会を開いた。上伊那郡辰野町から箕輪町の本流約10キロの区間で30人が参加。8時間で計85匹、29・5キロを釣り上げた。
 コクチバスは外来生物法で運搬や飼育が原則禁止されている。天竜川でも生息域が広がりアユ漁などへの影響が懸念されるため、同漁協は釣り人に再放流しないよう呼び掛けている。大会は釣り人のコクチバスに対する意識を高める狙いで、昨年10月に続き2回目。
 参加者は、堤防や川の中からルアーなどを使ってコクチバスを狙った。普段は天竜川でアマゴなどを釣っているという横井直樹さん(55)=伊那市西箕輪=は「コクチバスは引きが強く、釣りとしては面白いが、本来いるべき魚ではない。減らすのに協力したい」と話した。
 釣果を検量し、最大は43・5センチ、1・5キロだった。同漁協は「前回に比べ大型のものが多い。卵を持つ魚もいたので、産卵時期を調べて対処を検討したい」としている。

13/05/26

■ブラックバスの増加に危機感(伊那MYウエブニュース)
天竜川で生態調査兼ねたバス釣り大会
 天竜川での増加が懸念されている北米原産の淡水魚、ブラックバスの生態調査を兼ねたバス釣り大会が25日、辰野町から箕輪町の天竜川で開かれました。
 大会には、上伊那を中心に県内外からおよそ30人が参加しました。
 天竜川では、特定外来生物に指定されていて日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれているブラックバスが増加しています。
 天竜川漁業協同組合によると、アカウオやオイカワ、ヨシノボリなどの在来種に影響が出ているということです。
 大会に参加した釣り客は「ニジマスを狙っていてもバスが釣れる。バスは確実に増えてきている」と話していました。
 増加の原因は密放流によるものと考えられています。
 危機感を持った天竜川漁協では投網などで捕獲していて、去年の8月からの3か月間で、およそ1,000匹を捕獲したということです。
 漁協によると、バスは現在産卵期を迎えているため、動きが少なく、好条件ではありませんでしたが、辰野町を中心に全体で85匹、およそ29.5キロのブラックバスが釣り上げられました。
 去年10月に開かれた大会に比べ1人あたりの釣果は1.8匹ほど増えているということです。
 天竜川漁協の小野文成副組合長は「毎年釣り客に楽しんでもらうために稚鮎を大量に放流しているが、鮎が食べられてしまっている。釣り客のみなさんと漁協が一丸となって、天竜川の生態系を守っていかなければならない」と話していました。
 大会の結果、最も多く釣った人で24匹、最も大きかったバスは43.5センチでした。
 釣り上げられたバスは岡谷市の水産試験場に持ち込まれ、解剖して食性などを調べるということです。

■琵琶湖岸ごみゼロ大作戦 自治会など800人参加(YomiuriOnLine滋賀)
 「ごみゼロの日」(5月30日)を前に、大津市は25日、琵琶湖の湖岸を清掃する「ごみゼロ大作戦」を行い、地元の自治会などから約800人が参加した。琵琶湖は、読売新聞が2009年、創刊135周年のキャンペーンとして後世に残すべき日本の風景を選ぶ企画「平成百景」に選ばれており、本社と読売新聞販売店(YC)も関連企画「クリーン平成百景」として協力した。(佐々木伶)
 ごみゼロの日の清掃は、市民の美化意識を高めようと、2002年から毎年行っている。気持ちの良い五月晴れとなったこの日、参加者は火ばさみとごみ袋を持ち、浜大津から石山寺近くまでの湖岸約5キロを清掃。たばこの吸い殻や空き缶、釣り糸といったごみを次々と拾い、約2時間でごみ袋(45リットル)約160袋分が集まった。
 大阪府高槻市、無職中村敏さん(68)は、読売新聞の公募で参加。滋賀県出身で、「県外の人の飲み水も、琵琶湖が支えている。大きさだけでなく、美しさでも日本一にしなければ」と話した。
 県立膳所高校(大津市)からは陸上班、山岳班、弁論班、生徒会の学生約30人が参加。陸上班の2年、浦川那由他(なゆた)さん(16)は「毎日湖岸を走っているので、今日は感謝の気持ちを込めて清掃した。年々ごみが減っているように感じるのは、こうした取り組みの成果だと思う。ごみが減ると、琵琶湖もきれいに見える」と言って汗をぬぐった。
 市立膳所小(同)の野球チームからも、生徒や保護者ら約50人が参加。毎年参加しているという6年橋田桃歩さん(11)は「県外の人からは滋賀といえば琵琶湖、というイメージがあるはず。訪れた人が『きれいやなあ』と喜んでもらえることを願ってごみを拾いました」と充実した表情だった。

13/05/25

■国道161号西大津バイパス、全線4車線に 6月から(ChunichiWeb滋賀)
 大津市坂本と同市横木一を結ぶ国道161号西大津バイパス(延長一一・〇キロ)は、一部で実施していた二車線供用区間の工事が完了し、六月十五日午前六時から全線四車線での供用が始まる。近畿地方整備局滋賀国道事務所によると、渋滞の緩和や交通事故の減少が期待されるという。
 新たに四車線化するのは、下阪本ランプ(下阪本)−坂本北IC(坂本)間の延長二・八キロ。残りの区間は、二〇一一年三月までに供用開始した。
 国道161号は北陸地方と京阪神を最短距離で結ぶ幹線道路。福井県敦賀市を起点に琵琶湖西岸を縦断し、大津市で国道1号に接続する。
 下阪本ランプ−坂本北IC間では、特に夏の観光シーズンに激しい混雑が発生。同事務所の調べでは、八月の休日の昼間、敦賀市方面は、同区間を通過するのに平均一一・二分かかっていた。また同バイパスの二車線区間は、四車線区間に比べ死傷事故率が高く、混雑時には追突事故が起きやすかった。(倉形友理)

13/05/24

■ホンモロコ:「元気に育ってね〜」 稚魚9万匹放流(毎日jp滋賀)
 県水産課はこのほど、ふ化したばかりのホンモロコの稚魚の放流で琵琶湖の環境問題を考えるきっかけになればと、近江八幡市安土町の常楽寺地区の田んぼでホンモロコ放流体験会を開いた。
 体験会には東近江市の少年サッカークラブ、永源寺JFCのメンバーら県内各地から約30人の子どもや家族連れが参加。同課や県水産試験所の職員から説明を聞いた後、生後2日の稚魚9万匹を常楽寺営農組合、井上弥三一(やそいち)副組合長(66)の田んぼに放流した。
 稚魚は体長3〜4ミリ。来月下旬に田んぼの水を抜く“中干し”の頃には2〜3センチに成長、田んぼの水とともに琵琶湖に泳ぎ着き、1年で体長6〜7センチの親になるという。
 6歳と3歳の子どもと参加した松吉由紀美さんは「稚魚があまりにも小さくてびっくりしました。外来魚に食べられず元気に育ってくれれば」と見守っていた。【斎藤和夫】

■ふ化したニゴロブナ、6万匹を水田へ 彦根の児童ら(京都新聞電子版)
 滋賀県彦根市の稲枝北小の児童たちが23日、学校近くの同市石寺町の水田にニゴロブナの赤ちゃん6万匹を放ち、魚のゆりかごとしての田園と琵琶湖のつながりを体感した。
 湖魚を育む田園環境を目指して地元の愛西土地改良区「水土里ネット愛西」が毎年、地元児童と水田内で稚魚を育てている。
 琵琶湖のニゴロブナが水田と行き来し繁殖することを授業で学んだ5年生22人が参加し、体長約5ミリのふ化したばかりの仔魚(しぎょ)を水田約1500平方メートルにバケツからゆっくりと放った。水路とつなぐ魚道も見学した。
 1カ月ほど水田内で稚魚に育つと、児童たちが近くの顔戸川にあらためて放流し、琵琶湖に向かうという。上田望友さん(10)は「ニゴロブナの一生や、食べるミジンコなどの餌を夏休みの自由研究で調べたい」と話していた。

■外来魚回収量伸びる 琵琶湖 昨年度過去2番目の多さ 滋賀(msn産経ニュース)
◆回収ボックス増設、協力隊釣り上げ量増加で
 ブラックバスやブルーギルなど、琵琶湖で釣り人らが駆除した外来魚の昨年度の回収量が、平成15年度の取り組み開始以来2番目に多い18・9トンにのぼったことが県のまとめで分かった。「回収ボックス」を5基増設したことや、民間団体などのボランティアによる「外来魚駆除協力隊」の釣り上げ量の増加が奏功したとみられる。
 琵琶湖では近年、北米原産のブラックバスやブルーギルなどの外来魚が大量に繁殖している。これに伴い、釣果をリリース(放流)する「バス釣り」を楽しむ釣り人が増加したことから、県は15年度に釣り上げた外来魚の再放流を禁止する条例を施行した。
 条例に併せて、県内各地の湖岸近くに回収ボックスを設置し、湖の中にはいけすを作った。その上で釣り人に、釣り上げた外来魚を再放流せず、ボックスやいけすを活用して回収に協力するよう呼びかけてきた。
 初年度の15年度は9・6トンだった回収量が、県による地道な啓発活動などの影響で19年度15・1トン、20年度17・4トン、21年度18・2トン、22年度21・5トンと年々増加を続けていた。ところが、23年度は15・3トンとなり、回収開始以来初めて減少に転じた。
 このため県は昨年度、大津市や彦根市など計5カ所に回収ボックスを増設した。
 また、県は企業など民間団体を「外来魚駆除協力隊」と認定し、釣り大会を開催する際に釣り竿を無料で貸し出すなどの支援事業を行っている。23年度は25団体の参加で釣り上げ量は283キロだったが、昨年度は34団体が参加して538キロを釣り上げた。
 これらの施策の効果で昨年度は過去2番目の回収量に。県琵琶湖レジャー対策室は「外来魚駆除の釣り大会を定期的に開くことで、多くの団体や釣り愛好家に協力してもらっている。リリース禁止を徹底するため、今後も啓発に力を入れていきたい」としている。

13/05/23

■よく晴れて平年より暑い夏に 気象庁の6〜8月予報(asahi.com)
 気象庁は23日、6〜8月の3カ月予報を発表した。北日本から西日本にかけて広い範囲で、平年より気温が高くなりやすいという。
 月別でみると、6月は梅雨前線の影響を受けやすく、東日本や西日本を中心に雨が平年より多くなる。気温は平年並みの地域が広がる見込みという。7月から8月にかけては、列島がより広範に太平洋高気圧に覆われるため、よく晴れて気温が上がるとみている。
 太平洋高気圧から離れている沖縄・奄美地方は、6月は雨が少なめで気温が高くなりやすく、7〜8月はやや雨が降りやすいと予想している。

■若アユ:急流へジャンプ!−−長浜・姉川(毎日jp滋賀)
 長浜市南浜町の姉川河口付近で、遡上(そじょう)する若アユが急流に向かってジャンプ、またジャンプ。ただ例年と比べ「単独飛行」が多い。今季はなぜかアユの数が少なく、竹製の梁(やな)で捕獲する漁師たちが大量遡上の日を待っている。
 南浜漁協によると、今季は4月から遡上が始まり、体長10〜15センチのアユが川に姿を見せたが「量はいつもの10分の1ほど。琵琶湖で育った数が激減したのでは」という。
 雨で川が増水した後や水温が上昇したり北風が吹いた時などに、大量遡上が始まるというが、撮影した21日、アユたちは梁近くの水中で群れ止まったまま。水上で銀鱗(ぎんりん)を輝かせるアユはまだ少数だった。梁漁は8月中旬まで。捕獲された琵琶湖産のアユは河川放流用として全国各地に出荷される。【桑田潔】

13/05/22

■ガソリン価格、レギュラー151.9円…11週連続下落(Responce)
資源エネルギー庁が5月22日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、5月20日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり151.9円となり、前週から0.2円下落した。レギュラーガソリンの価格下落は11週連続。
地域別では、中国で0.5円、中部で0.4円、東北と近畿で0.3円、四国と九州・沖縄で0.2円、関東で0.1円下落。北海道では0.6円上昇した。
ハイオクガソリンは0.2円下落して162.7円、軽油は0.2円下落して132.1円だった。
e燃費(運営:イード)によると、5月22日のレギュラーガソリンの全国平均価格は142.81円/リットル、ハイオクは153.96円/リットル、軽油は121.72円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。
カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/

■「ナノバブル」湖水浄化技術、自然環境下で実証へ(京都新聞電子版)
 環境保全に取り組むNPO法人「びわ湖トラスト」(大津市)が6月から、微細な気泡「ナノバブル」を使って湖底のヘドロを分解する水質浄化実験を、琵琶湖と流域の河川で始める。自然環境下での効果を検証し、実用化の可能性を探る。
 ナノバブルは、ナノ(10億分の1)メートルサイズの空気の泡。極めて小さいため、浮かび上がらず水中にとどまる。ヘドロ内にも酸素を供給し、有機物を水と二酸化炭素に分解する好気性細菌の活動を促す。水を大きくかき混ぜる必要がないため、消費電力も少なく長期利用に適しているという。
 立命館大の今中忠行教授らが発生装置を開発し、実験室や大学内の池で浄化効果を調べてきた。昨年には同法人と共同で、大津市柳が崎の琵琶湖に仕切りを沈めて実験し、好気性細菌の活性化を確認した。
 今回の実験は、流れが穏やかな姥田川河口付近(同市大萱6丁目)で行う。気泡の発生装置と太陽光パネル、フロートを組み合わせた装置を川に浮かべ、季節ごとに2カ月程度ずつ稼働させて、ヘドロの量や水質の変化を測定する。同時に、同市柳が崎の仕切りの中で小型の気泡発生装置を使った実験も行い、消費電力とヘドロ分解量などの詳細なデータを集める。
 同法人では、気泡に空気でなく雨水の電気分解で得られる酸素を使い、同時に発生する水素を販売して浄化費用を賄うシステムについても研究している。高木順理事は「琵琶湖の水質悪化は、今ならまだ昔の状態に戻れる。投資効率やノウハウを検証し、企業などの協力が得られるよう提示していきたい」と話している。

■油流出:琵琶湖南湖に−−大津(毎日jp滋賀)
 21日午前9時半ごろ、琵琶湖南湖の堅田沖(大津市)で、油が南北約1キロ、東西約500メートルにわたり湖面に広がっているのを県琵琶湖環境科学研究センターの水質調査船が見つけた。
 県によると水道の取水や生物への影響は確認されていない。軽油とみられ、回収作業は行わなかったが、午後3時ごろに同船が再調査した際には見えなくなっていたという。大津北署がどこから流出したのかなどを調べている。【千葉紀和】

■琵琶湖に油の膜 滋賀(msn産経ニュース)
 21日午前9時半ごろ、大津市本堅田の沖約200メートルの琵琶湖で、油のようなものが浮いているのを県の水質調査船が見つけ、119番通報した。県警水上警察隊などが調べたところ、長さ約500メートル、幅約100メートルにわたって油の膜が湖面に広がっていた。市消防局が放水して油を拡散させた。魚や鳥などの目立った被害は確認されていない。大津北署によると、浮いていたのは軽油とみられ、航行中の船舶から漏れ出したのではないかとみて捜査している。

13/05/21

■害鳥<Jワウ、琵琶湖追われ岡山など中国へ、行政バラバラ後手で対策取れず(msn産経ニュース)
 岡山県など中国5県で約5年前から、湖や森林に生息するカワウの個体数が急増している。この影響でアユなどの漁獲量が激減し、糞害で樹木が枯死するなどの被害が出ているが、行政側はカワウをはっきり害鳥として扱っておらず、対策も後手に回っている。中国地方でカワウが増え始めたのは、実は滋賀県の琵琶湖で駆除が効果を見せた時期と一致しており、専門家は「琵琶湖を追われたカワウが数百キロを飛んで逃げてきた」ともみている。
駆除されるなら200kmぐらい…6000羽が移動か
 岡山県内のカワウの生息数とコロニー数、営巣数は平成18年を境に急増(岡山県調べ、2ページの表参照)。生息数は平成14年度冬に2200羽余りだったのが、18年度には3300羽余りになった。
 一方、全国最大級の営巣地だった琵琶湖では16年度からスタートさせた滋賀県などの駆除が徐々に効果を発揮し、18年秋の4万3千羽が翌19年秋には3万7千羽へ減少(滋賀県調べ)。もっともその後は再び増加したが、この一時減少した時期と岡山などで増加した時期が重なるのだ。
 「駆除といってもすべてを殺してしまえるわけではない。花火などで追っ払っただけでは、他の地域に逃げるケースが多いだろう。その行く先が岡山県だったとしても不思議ではない」と専門家はいう。
 カワウは1日に90キロ以上移動した例もあり、生息エリアが極端に広い。琵琶湖から岡山市まで直線距離なら200キロ弱であり、集団で引っ越すには、まさに手ごろな場所ともいえる。
 しかし、岡山県など中国各県はまだ琵琶湖ほど大きな被害に直面しておらず、生息数調査も毎年行ってはいない。駆除計画も系統だっておらず、漁業関係者に任せている現状だ。
 岡山県の調査によると、同県内の20年度の生息数(冬期)は3245羽だった。このうち23年度に533羽を捕獲したが、全体として大きく数を減らすまでには至っていない。しかし県は厳密な個体管理など対策について、「現段階でそこまで必要とは判断していない」という。
 カワウによる県内の被害額は平成24年で4924万円余。だが、これも市町村からの統計を積み上げただけで詳細は「はっきりわからない」。カワウ=害鳥という認識が、滋賀県ほどはっきりしていないためだ。
 そんな行政の及び腰に業を煮やしたのが漁業関係者。岡山県をはじめ中国5県の漁業組合などが、カワウを花火や銃の音で脅したり、テグスを張って営巣に近づけないようにしたりし、駆除で協力する。
 カワウによる漁業被害に悩む滋賀県は単独での駆除に限界があるとして、大阪、兵庫など2府5県が入る関西広域連合で「環境保全計画」を作成し、カワウ対策を行う計画だ。関東でも福島や新潟、山梨、静岡(東部)なども巻き込んだ「関東カワウ広域協議会」で対応策をとっている。中部でも「中部近畿カワウ広域協議会」で同様の動きだ。
 そんな中、中国地方での漁業関係者による駆除にも注目が集まる。ただし、駆除によってカワウが他地域に移り、また迷惑をかけることも考えられる。結局は行政が広域で連携した抜本的な対策が必要となってくるのかもしれない。
     ◇
岡山県内のカワウ(県調べ)
年度       生息数  コロニー数  営巣数
平成14年度 夏 1648   4     85
       冬 2251
  18年度 夏 1318   6    320
       冬 3344
  20年度 夏 1336   8    404
       冬 3245

■ハマエンドウ 琵琶湖彩れ 研究者と住民 大津の湖岸に苗移植(京都新聞電子版)
 滋賀県が絶滅危惧種に指定するハマエンドウを増やそうと、大津市南小松で20日、京都大の研究者や地元住民らが、地域で採取した種から育てた苗を琵琶湖岸に植え付けた。ハマエンドウの自生地は県内に5カ所しか確認されていないといい、研究者は「生息地を広げるきっかけにしたい」と期待している。
 ハマエンドウは海辺で生育し、内陸部の琵琶湖で見られるのは珍しい。5月ごろに小さな紫色の花を付け、海や湖の増水時に種子が流れ出して繁殖する。県内で減少していることから、県は本年度、採取を禁止する方針。
 植え付けは、京都大人間・環境学研究科の瀬戸口浩彰教授(植物進化学)が地元自治会に呼びかけて実施した。南小松の駐車場付近で確認されていたハマエンドウから、瀬戸口教授らが昨年、種子を集めて発芽させ、苗を育てた。
 この日は、住民や滋賀植物同好会のメンバーら約15人が、波打ち際近くの浜辺に約120株を植えた。平出直厚自治会長(56)は「清掃作業で刈り取らないように注意し、無事に育つよう見守りたい」と話す。開花は1年後の見込みという。
 瀬戸口教授の研究室では、琵琶湖のハマエンドウは国内の海岸に生育するものとは異なる遺伝子の塩基配列を持つことを解明している。瀬戸口教授は「水位調節や湖岸改修で、琵琶湖のハマエンドウは種子を拡散できずに孤立している。貴重な自然遺産だけに、他の地域にも生育地が広まってほしい」と願う。

13/05/20

■五辺の池でブラックバス駆除(YomiuriOnLine新潟)
 天然アユなど在来魚を食い荒らす外来種ブラックバスの駆除作業が19日、小千谷市の信濃川左岸「五辺の池」で行われた。
 魚沼漁協の組合員10人が午前7時過ぎ、刺し網を仕掛けたが、すぐには捕獲できず、産卵床がありそうな消波ブロックや岸辺を木の棒でたたいて追いやり、昼前後に成魚4匹を捕獲した。そのうち3匹は体長43〜52センチの雌で、腹には大きな卵巣があった。
 肉食性のブラックバスには天敵がおらず、10〜15%が成魚となる可能性があり「結果的に2000匹超の駆除が成功したのと同じ効果を得た」と同漁協。五辺の池は、ヘラブナの釣り場として知られており、中坪昭二副組合長は「大きな3匹があがったので、作業のかいがあった」と笑顔で語った。
 北米原産のブラックバスは釣りファンの間で人気を博したことから、全国の湖沼で放流されて増え続け、在来種を食べるため、漁業資源や生態系に大きな影響を与えている。
 県は1999年から、公共の水面で釣り人が釣り上げたブラックバスなどの再放流を禁止している。

13/05/19

■外来魚を減らせ!! 琵琶湖岸で釣り大会(ChunichiWeb滋賀)
 滋賀銀行は十八日、草津市志那中町の琵琶湖岸で、ブルーギルなどの外来魚を駆除する釣り大会を開いた。
 県の外来魚駆除協力の呼び掛けに応じ、行員やグループ会社の社員、その家族ら五百二十人が参加。長さ四メートルほどのさおに釣り糸を垂らし、ミミズなどのえさで五センチから十五センチほどのブルーギルなどを釣り上げた。
 この日の釣果は計二千五百匹六十一キロで、魚粉などに加工した後、野菜の堆肥として有効利用される。参加した早津純一さん(39)は「環境改善につながると思い、家族で参加しました。今後も環境のために続けていきたい」と話していた。(安永陽祐)

■琵琶湖の固有種守れ 草津で外来魚駆除釣り大会 滋賀(msn産経ニュース)
 琵琶湖本来の豊かな生態系を取り戻そうと、草津市下寺町の琵琶湖岸一帯で18日、「外来魚駆除釣り大会」が開かれた。琵琶湖の固有種を守る取り組みに協力するねらいで滋賀銀行(大津市)が主催し、参加した職員や家族らが“駆除協力隊員”となってブルーギルを次々と釣り上げた。
 滋賀銀行は社会貢献活動として毎年、琵琶湖岸のヨシの植え付けや刈り取り、湖固有種のワタカやニゴロブナの放流などに取り組んでいる。外来魚駆除釣り大会もその一環の恒例行事で4回目を迎えた。これまでは午前のみだったが、今年は駆除数を増やそうと午前と午後の2部制にした。
 参加したのは、県内を中心に関西圏で勤務する職員やその家族ら約520人。魚がかかるたびに湖岸のあちこちから「釣れた」「大きい!」などと歓声があがっていた。
 この日1日で計2507匹、60・9キロ分のブルーギルが釣れた。これらは全て県が設置している「外来魚回収ボックス」に収められ、肥料用の魚粉などに加工される。
 父親と参加し、10匹以上釣った大津市堅田の小学3年、早藤寛人君(9)は「釣りは初めてだけど、慣れたら魚に糸が引っ張られる感触が分かり、思ったよりたくさん釣れた」と笑顔を見せていた。

13/05/18

■地域振興や防災に期待 6月16日、紀宝バイパス開通(熊野新聞オンライン)
 国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所は17日、紀宝町井田と新宮市大橋通を結ぶ紀宝バイパスの全線開通を6月16日(日)と発表した。同町鵜殿、成川両地区で国道42号の早朝渋滞緩和や排気ガスによる沿線の環境汚染軽減などが期待される。
 バイパスは2車線。幅3bの歩道を備え、全幅12bの延長4.5`。全体事業費175億円で1972(昭和47)年度に着工し、1993(平成5)年までに新宮市側0.7`を含む2.9`が供用され、紀宝トンネルを含む残り1.6`で工事が進められてきた。途中の工事中断もあり、41年間の歳月を要している。開通によって、成川インターから井田までの所要時間8分が5分に短縮されるという。
 国、県などにバイパス早期完成の要望を続けてきた西田健町長は「地権者、地域住民など関係各位の多大なる尽力のおかげ」と朗報を喜び、開通で交通形態が分散されることから、渋滞緩和以外にも交通事故減少や救急医療の充実、災害時の救援ルート確保、産業発展など地域振興と防災両面で大きな期待を示した。「バイパスの整備効果を十分に生かせるよう、さらなるご協力を」とコメントを寄せている。町ではバイパスを走るマラソンなど、記念イベントを計画中。

■釣り愛好家 300億ドルより湖岸環境(SankeiBiz)
 4月上旬、米オバマ政権が2014年度の予算案で、財政再建策の一環として発電所やダムを管理するテネシー川流域開発公社(TVA)売却の是非を検討していることが明らかになった。「売却すべきではない」というのが、テネシー州オークリッジ出身の釣り愛好家、スコット・リー氏の意見である。
 その理由として、リー氏は1つ目に安価な電力供給、2つ目に雇用を挙げた。これはTVAの電力を消費する900万人に共通する意見である。同社は電力供給エリアの7州で、1万2700人を雇用している。
 さらにリー氏には、絶対に外せない3つ目の理由がある。TVAはオオクチバスを育てる方法を熟知していて、ダム湖で釣り人を楽しませているからだ。
 投資調査会社モーニングスターのアナリストのトラビス・ミラー氏(シカゴ在勤)の試算によると、TVAを売却すれば300億〜350億ドル(約3兆700億〜3兆5800億円)を調達できる可能性がある。だが、たとえ財政的メリットがあったとしても、テネシー州の地元住民の多くは売却に反対している。
◆TVA民営化に反対
 4月のある朝、リー氏はノックスビルのTVA本社から西に45分ほどの場所にあるワッツ・バー湖にやってきた。湖面は金色にかがやき、丘にはハナズオウやハナミズキが咲いている。同湖ではこの日、TVAが毎年実施する魚の実態調査が行われた。
 魚の調査を指揮するのはTVAの水産生物学者であるジョン・ジャスティス氏だ。調査には電気ショック装置を積んだ3隻の平底ボートを用い、リー氏を含むTVAオブザーバーたちのボートがその後を付いていく。
 調査方法は次の通りだ。まず、弱い電流を流したケーブルを水中に垂らしながら、ボートで湖岸近くを移動する。すると電流のショックで一時的に動けなくなった魚が水面に浮いてくる。これらを網ですくい上げ、酸素を送り込んだいけすに入れる。魚が集まったら、重量や体長を計測し、病気の有無を確認して湖に戻す。これを場所を変えて実施するのだ。
 1日がかりの現地調査で得られるデータは、パナソニック製の防水タブレット端末を用いてその場で入力される。この日の終盤に調査したフットボール場の半分ほどの小さな入り江からは、特大サイズを含む101匹のバスやクラッピーが見つかった。
 リー氏はこれを見て心を躍らせるとともに、TVAの民営化に対する不安を新たにした。民間企業がこれほど魚に優しい経営をするとは思えないからだ。同氏は「売却する意図が分からない。もちろん少しは効率化が進むだろう。しかし私はTVAを好意的に評価している。私は満足度の高い顧客だといえる」と述べた。
 TVAは、大恐慌時代にフランクリン・D・ルーズベルト大統領が雇用創出・電力供給プログラムとして構想した非営利組織である。
 設立から80年が経過したいま、同社の発電量は全米第3位で、年間収入は110億ドルを超える。所有する発電所は水力発電所が29カ所、石炭火力発電所が11カ所、原子力発電所が3カ所。そしてテネシー川やその支流に49カ所のダムと貯水池を管理している。これらの施設は最先端の遠隔測定システムで制御されていて、ノックスビル本社のたった一人のオペレーターが、システムで制御するほぼすべてのダムの水位を評価・調整することも可能だという。
◆「母性愛」ある
 TVAに対しては、設立当初から社会主義的な企業だという保守派の批判があったが、今でも欠点はあり、批判も受けている。
 08年12月、TVAのキングストン石炭火力発電所から10億ガロン(約378万キロリットル)以上の有害な石炭灰が近隣地域やエモリー川に流出する事故が発生した。12年に連邦裁判所は、TVAに同事故の責任があると判断。同社はこれまでに、保険金や4年間におよぶ浄化作業に関連して数千万ドルを支出している。
 また09年には、9カ月にわたる監察官調査の結果、TVAが富裕層や社会的影響力のある人々を優遇していたことが判明した。例えば、TVAが保有する湖畔の一等地を購入しようとする何人かの有力政治家に、便宜を図っていたことが分かったのである。
 このようにTVAは失態も犯しているが、現地の人々が抱く「TVAの事業はデメリットよりもメリットのほうが大きい」という感覚は損なわれていない。
 冒頭のスコット・リー氏によると、環境保護団体シエラクラブのテネシー支部では、基本的にTVAとは対立姿勢を取っているものの、同社によるテネシー峡谷の遊漁資源の保護活動は良識的で前向きであるし、公有地の管理能力にも優れていると評価する声が聞かれるという。
 同支部のスコット・バンベリー保護委員長は「レクリエーションの場が作られ、長年にわたり湖岸が極めて良好に維持されているのは、われわれにとって非常に幸運なことだ」と述べた。
 TVAのS・デビッド・フリーマン元会長によると、同社の操業エリアは保守層が多い地域に該当するが、電気料金が米国の全国平均より28%安いことだけでも、TVAには「母性愛」があるとの評価を獲得できるという。同氏は「TVA議会の代表団は子供を守る雌ライオンのようなものだ。もしTVAに介入しようとする者がやってきたら、殺してしまうだろう」と述べた。(ブルームバーグ Ken Wells)

13/05/17

■琵琶湖バラバラ殺人事件5年 県警、情報提供求めチラシ配り(京都新聞電子版)
 切断した頭や手足が琵琶湖岸で見つかった「琵琶湖バラバラ殺人事件」が17日で発生から丸5年を迎えた。捜査は難航、事件の風化も進んでおり、滋賀県警は同日、近江八幡市のJR近江八幡駅前で情報提供を求めるチラシを市民に配った。
 捜査本部がある近江八幡署の捜査員など9人が、今も身元が分からない被害者の遺体から作成した似顔絵や、身体の特徴を載せたチラシ500枚を配った。
 事件は2008年5月17日に近江八幡市牧町の琵琶湖岸で両脚が見つかり、同年6月23日までに東近江、大津、草津各市の湖岸で頭や左足、両手が見つかった。漂着したのではなく、犯人が発見現場近くでそれぞれ遺棄した可能性が高いとみられる。県警は今も捜査員10人で家出人の照会や聞き込みなどの捜査を続けている。
 情報提供は5年で約410件。報奨金が打ち切られた昨年2月末以降は約20件と年々減っている。
 近江八幡署の山本智也刑事課長は「残忍な事件で被害者の無念を晴らしたい。被害者や事件に関するどんな情報でもいいので寄せてほしい」と話した。情報の連絡先は同署TEL0748(32)0110。

■高速道路「田辺―すさみ」に278億円計上 国土交通省(紀伊民報AGARA)
 国の2013年度予算が成立したことを受け、国土交通省は15日、公共事業予算の配分を発表した。和歌山県関連では、田辺―すさみ間の高速道路(38キロ)建設事業に278億円を計上している。新規事業では、熊野川をまたいで新宮市と三重県紀宝町を結ぶ道路(2・4キロ)建設事業に5千万円を付けた。概略ルートが決まっているすさみ―太地(約38キロ)と、新宮―三重県熊野間(約30キロ)の高速道路の一部では、詳細なルートを決めるための現地調査を始める。
 道路関係では、田辺市稲成町から同市芳養町までの1・6キロが年度内に供用を始める田辺西バイパス(総延長3・8キロ)建設に9億1千万円を計上。田鶴交差点(田辺市新庄町)の車線拡幅事業には1800万円を付けた。田辺、上富田、白浜、すさみの各市町の国道42号で歩道を整備するための費用も盛り込んだ。
 2011年9月の紀伊半島大水害からの復旧事業では、田辺市熊野(いや)の砂防えん堤工事に5億9300万円、同市本宮町三越の排土工事に3億9500万円を付けた。同市伏菟野で県が進める工事には、1億円を補助する。和歌山と三重の県境にあたる熊野川の河床掘削には、事業費として43億円を計上した。
 湯浅御坊道路(有田川町―御坊市、19・4キロ)の4車線化事業は西日本高速道路が事業主体であるため、今回発表された予算配分には入っていない。

■新宮紀宝道路に計5000万円 正式事業化受け懸垂幕設置(紀南新聞ネット版)
 国の平成25年度予算が15日、成立した。同日の参議院本会議では否決されたが、予算審議における衆議院の優越規定により可決となった。本紙関係では、熊野川河口大橋を含む「新宮紀宝道路」の事業が本年度から始まる。和歌山県側で2000万円、三重県側で3000万円が認められた。このほか、社会資本整備総合交付金では、巨大地震や津波など防災関連の事業にも手厚い予算が付けられた。
 これまで強く要望していた新宮紀宝道路、熊野川河口大橋に関し事業実施のための予算がついたことから、新宮市は16日、新規事業化を祝してそれぞれ庁舎に幅90センチ、長さ9メートルの懸垂幕を掲げた。
 田岡実千年市長は「私たちの悲願であった命の橋、熊野川河口大橋を含む新宮紀宝道路が、正式に平成25年度予算において事業化いただいたことは、幸甚の極み。これまでの関係各位のご尽力に厚くお礼申し上げる。しかし一方、これはスタートラインに立ったことにすぎない。一日も早い完成に向け取り組みを進める」などとコメントした。
 新宮紀宝道路を除く道路関係の主な公共事業は、那智勝浦道路(那智勝浦町川関〜市屋間6・3キロ)に47億円、奥瀞道路2期工事(新宮市熊野川町玉置口〜九重間5・2キロ)は奈良県分を含め26億4000万円、近畿自動車道紀勢線(田辺インターチェンジ〈IC〉〜すさみIC間)278億円など。三重県側では本年度中の開通を目指す熊野尾鷲道路(熊野市〜尾鷲市間)に91億円、近畿自動車道紀勢線(尾鷲北IC〜紀伊長島IC)に44億3700万円、紀宝バイパスに6000万円などとなっている。  和歌山県内の主な項目は次の通り。三重県内は後報。予算額には暫定予算分を含む。 ▽国道42号交通安全対策・宇久井地区歩道設置=1億2600万円▽同湯川温泉地区歩道整備=1800万円▽同串本地区歩道整備=1億3800万円▽国道168号日足道路=6億1000万円▽交通の安全や快適な暮らしを支える道路環境の整備(新宮市、太地町、串本町など)=31億3849万7000円▽東海・東南海・南海地震など大規模災害に備えた道路の防災、減災対策(太地町、北山村、串本町など)=79億5442万5000円▽沿岸地域における総合的な浸水対策の推進(和歌山県、那智勝浦町)=2億5450万円▽地震に強いまちづくり(新宮市)=2億2900万円▽新宮市防災まちづくりの推進(同)=3750万円▽災害に強いまちづくり(串本町)=4120万円▽沿岸部における総合運動公園の整備による防災機能の充実(田辺市)=10億8134万円▽新宮市地域住宅等整備計画(新宮市)=706万8000円▽世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の観光周遊支援(新宮市、田辺市、太地町、古座川町、北山村、串本町)=6億679万8000円。

■ハマヒルガオ:波音に耳澄ます−−長浜・南浜水泳場(毎日jp滋賀)
 海辺に咲くことが多いハマヒルガオが南浜水泳場(長浜市南浜町)の琵琶湖の波打ち際で咲き始めた。薄いピンクの花びらが波風の音に耳を澄ましているようだ。
 ヒルガオ科の多年草。同水泳場では約20年前から毎年、約100メートルの湖岸沿いで開花する。南側の守山市にある群生地から根や茎が流れ着き、根付いたらしい。波風の音を静かに聴いているような花たちは小さな蓄音器のようで、古里を恋う曲を流しているのだろうか。
 見ごろは今月下旬まで。近くの民宿「伊里船(いりふね)」を営む吉田昌子さん(69)は「訪れる人が少なくなりました。水泳場のかわいいハマヒルガオを見に来てほしい」と話している。【桑田潔】

■釣りガイド:知ってますか? 団体が初のイベント、26日琵琶湖で−−大津(毎日jp滋賀)
◇講義やボート試乗…清掃ボランティア募集
 琵琶湖でブラックバスやビワマスの釣り客をボートに乗せて案内する釣りガイドの団体「琵琶湖遊漁船業協会」が26日、中学生以下を対象とした「琵琶湖ガイドフィッシングスクール」(既に募集は終了)を大津市今堅田3のびわ湖大橋米プラザで開く。協会発足後初のイベントで、担当の木村建太さん(31)は「琵琶湖の自然に触れ、プロの釣りガイドという職業を知ってもらえれば」と話している。【石川勝義】
 子どもたちに釣りや自然環境に関心を持ってもらうのが目的。木村さんと大仲正樹さん(30)、秦拓馬さん(31)の人気ガイド3人が中心となって企画した。ボート試乗やルアー塗装体験のほか、釣りガイドという職業や、外来生物など琵琶湖を取り巻く環境問題についての講義がある。また会場周辺の清掃活動も実施する。
 琵琶湖では現在、少なくとも110人がガイド業を営んでいる。木村さんら3人は、各都道府県の許可を受けた「遊漁船業務主任者」。同協会は「安全」「環境」「社会貢献」を活動の3本柱として昨年6月に発足した。現在59人が加盟し、航行マナーの向上を呼び掛ける活動のほか、湖底に沈んでごみになったルアーの回収費を一部負担している。
 イベントは既に定員に達しているが、午後2時からの清掃ボランティアを募集している。
 問い合わせは同協会(biwako_guide@yahoo.co.jp)。

■国道1号、草津のトンネル撤去へ 国が調査費計上(京都新聞電子版)
 慢性的な交通渋滞に悩む草津市内で、車両通行のネックともなっていた天井川の草津川跡地と交差する国道1号トンネル(草津市大路3丁目など、約55メートル)の撤去に向けた事業が、本年度から始まることになった。1日4万8900台が通る湖国の大動脈なのに、大型の荷を積んだ車両が通行できる十分な高さがなく、片側に歩道がないなど課題が多かったが、ようやく安全が確保されそうだ。
 15日夜に成立した国の本年度予算案で、同トンネル撤去事業の調査費1500万円が盛り込まれた。
 同トンネルは1936年に2車線で開通し、66年には東側に2車線を増設して上下で計4車線となった。草津川は2002年に草津川放水路に付け替えられ、跡地に現在、水は流れていない。
 上り車線はトンネルの高さが4・1メートル。道路構造令で定められた4・5メートルに足りず、通常の車やトラックは通れるが、小型船舶や発電機などを積んだ車両は通りにくい。緊急輸送道路にも指定されており、災害時に大型重機を積んだ車両の通行には支障がある。
 上り車線には歩道がないが、「トンネルを撤去すれば上下の車線を隔てる分厚い壁がなくなり、歩道を追加するスペースが確保できる」(国土交通省)という。また、トンネルを抜けてすぐに「大路3丁目交差点」があり、右折レーンの長さが不十分で追突事故も多いが、トンネル撤去で延長が可能になる。
 国交省は今後、沿線住民や草津市、県、県警など関係者と調整を進める方針。昨年10月に草津川跡地利用基本計画を策定した市は「トンネル撤去で、国道1号から跡地へのアクセスがよくなり、防災拠点の機能が高まる」と期待している。

13/05/16

■希少種保護へ加西市戦略 外来種駆除や湿地整備(YomiuriOnLine兵庫)
 県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている動植物と豊かな自然を守ろうと、加西市は国の生物多様性基本法で作成が求められていた「生物多様性かさい戦略2013」をまとめ、今月から本格的な保護活動を始める。市内には約40年前まで、292種の絶滅危惧種を含む1813種の動植物が生息していたとされる。しかし、開発や里山の荒廃で数多くの種が姿を消したという。市環境課は「このままだとさらに危うくなる」と警戒している。(今村正彦)
 市は2011年から、学識経験者と市民の代表者らによる検討委員会で市の自然の問題点などについて議論を重ね、今年4月、同戦略をまとめた。副市長をトップに保護活動が行われ、今後5年ごとに見直される。
 同戦略では▽里山や草地の荒廃で希少種や絶滅危惧種の姿が消えた▽ヌートリアやブラックバスなどの外来種が増加した――などを課題としている。
 その上で具体的な行動計画として52項目を挙げている。今年度中に取り組む計画には▽市南部にある県内最大級の湿地帯の保全に向け、湿地の野生生物保護地区や天然記念物の指定を検討する▽県内の自治体単独では初めて自然観察講習会を開く▽ヌートリアやアライグマ、ブラックバスなど駆除する――などがある。
 市南部には約1600平方メートルの湿地帯がある。昨年の調査では、県の絶滅危惧種に指定され、シラサギが羽を広げたような形の花を付けるラン科の多年草「サギソウ」が確認された。体長2センチで国内のトンボでは最も小型の「ハッチョウトンボ」も生息していた。
 しかし、湿地の周辺では常緑樹の侵出が進んでいる。そのため市では同戦略に基づき、今夏に地元住民との説明会を開催。10月以降に繁殖した常緑樹やササ類の伐採に乗り出す。
 田中忠彦・市環境課主事は「湿地の常緑樹はかつて薪(まき)として伐採されるなど、人と自然が共存するための調和が取れていたが、現在はそのバランスが崩れかけている」と話している。

13/05/15

■レギュラーガソリン、10週連続値下がり(YomiuriOnLine)
 資源エネルギー庁が15日発表した全国のレギュラーガソリンの平均価格(13日時点、1リットルあたり)は、前週比0・4円安い152・1円となり、10週連続で値下がりした。
 昨年4〜7月に、14週連続で下落して以来の長さとなる。
 シリア情勢の緊迫化で上昇していた原油価格が下落に転じたためだ。ガソリン価格が高値圏にあることから、消費者による買い控えの動きが続いている影響もあるとみられる。
 ハイオクは0・4円安い162・9円、軽油は0・3円安い132・3円で、ともに10週連続で値下がりした。灯油(18リットルあたり、店頭)は4円安い1759円と、11週連続で下落した。

■滋賀・甲賀の気温、5月の最高記録 30.8度(asahi.com滋賀)
 県内は14日、高気圧に覆われ、各地で今年の最高気温を観測した。甲賀市土山では午後2時半ごろ、5月の観測史上最高となる30・8度を記録。東近江市では県内最高の31・4度まで上がり、7月下旬並みの暑さとなった。
 愛荘町では午後4時40分ごろ、農作業をしていた女性(73)が田んぼのあぜ道で倒れているのが見つかり、病院に搬送された。愛知消防署によると熱中症とみられ、命に別条はないという。彦根地方気象台によると、15日も県内は晴れ間が広がるが、午後は気圧の谷が接近するため雲が広がるという。

■東近江で31.4度 愛荘の女性病院搬送(YomiuriOnLine滋賀)
 県内は14日、高気圧に覆われて全域で晴れ渡り、東近江で31・4度、土山(甲賀市)では5月の観測史上最高となる30・8度を記録。いずれも今年初の真夏日となった。
 彦根地方気象台によると、観測9地点すべてで平年より9・9度〜5・8度高く、いずれも今年最高を記録した。15日も好天が続くという。
 愛荘町蚊野の畦道で午後4時半頃、70歳代の女性がうずくまっているのを住民が発見し、女性は熱中症の疑いで病院に搬送された。命に別条はないという。

13/05/14

■水辺で涼! 湖国で初の真夏日(京都新聞電子版)
 日本列島が広く高気圧に覆われた14日、滋賀県内は東近江市で最高気温が31・4度まで上がり、今年初めて30度以上の真夏日となった。甲賀市土山町は30・8度と5月の観測史上最高気温を塗り替え、各地で7月上旬から下旬並みの暑さとなった。
 東近江市伊庭内湖にある「能登川水車とカヌーランド」では、水辺で涼む家族連れやカップルの姿が目立った。水しぶきをあげる水車を眺めたり、コイに餌をやったりして、気持ち良さそうに過ごしていた。
 一方、暑さの影響か愛荘町で同日午後4時半ごろ、熱中症とみられる症状で田のあぜ道に倒れていた女性(73)が救急搬送された。
 彦根地方気象台によると、15日も高気圧の影響で同様の暑さとなる見込み。

13/05/13

■熊野尾鷲道路 全線開通へ工事着々と “命の道”に期待高まる(紀南新聞ネット版)
 熊野尾鷲道路建設促進期成同盟会(会長・河上敢二熊野市長)の平成25年度総会に先立ち、熊野市は10日、「熊野尾鷲道路事業説明会」を開いた。国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所の松居茂久所長が工事の進捗(しんちょく)状況を説明。「紀勢線全体が一日も早く紀伊半島でつながるよう工事を進めていきたい」と力を込めた。
 熊野尾鷲道路は、尾鷲南インターチェンジ(IC)から大泊ICまでの全長18・6キロの自動車専用道路。東紀州への主要な幹線道路は国道42号しかなく、大雨時には山間部で通行規制されることから、災害に強い“命の道”としても期待されている。
 尾鷲南IC―三木里IC間は平成20年4月に供用が始まっており、残りの三木里IC―大泊IC間は本年度の供用開始を予定。三木里IC―大泊IC間は、トンネル工事がほぼ完了し、事業進捗率は約88%。現在はIC、橋梁(きょうりょう)工事などが主体で、松居所長は「賀田IC付近が工程的に厳しく、ここの工事状況によって供用開始時期が左右される」とした。
 熊野市の大泊ICは、橋梁の架設工事は完了し、橋上の舗装、国道への接続部の工事が進み、新鹿ICは道路の形が形成されているという。大泊〜新宮間(22キロ)は計画段階評価が完了し、本年度は予算が通れば現地調査に取り掛かるという。
 尾鷲南IC―尾鷲北IC間の5・4キロのU期工事は昨年度に事業化され、測量設計が終わっており、用地買収に着手。また、紀勢自動車道のうち、3月末に荷坂峠を越える紀伊長島までの区間が開通したことも紹介した。

■微細な泡で琵琶湖浄化(YomiuriOnLine滋賀)
◇NPOと立命大、共同プロジェクト 
 琵琶湖の水質を、ナノ(100万分の1ミリ)単位の微細な気泡「ナノバブル」で浄化する実験が、大津市内の柳が崎周辺で始まった。NPO法人「びわ湖トラスト」(大津市)と立命館大の共同プロジェクトで、バクテリアの増殖と活性化を促して、ヘドロの原因となる藻やプランクトンの死骸を分解させるのが狙い。将来的には、水中に高濃度の酸素を送って強力に浄化するアイデアもあり、同トラストは「効果的で持続的な運営を実現したい」と意気込んでいる。(高山智仁)
 同トラストによると、琵琶湖では生活排水や温暖化の影響で富栄養化した状態が改善されず、藻やプランクトンが増加。湖底などが低酸素状態になってバクテリアが十分に有機物を分解できないため、ヘドロとなってたまり、南湖では40センチ以上、堆積している場所もあるという。
 ヘドロは悪臭や、二酸化炭素より温暖化効果が高いメタンガスの発生源にもなる。同トラストは酸素を水中に送って浄化できないか検討し、昨年から実験に着手した。表面に無数の小さな穴があるセラミック製のスクリューを水面近くで回し、渦状の水流と一緒に細かい泡を大量に発生させて湖底まで送り込む方法を開発した。ヘドロを分解するバクテリアの増殖が確認できたという。
 スクリューを含めた装置(縦約3メートル、横約3・4メートル)は、立命館大の今中忠行教授(環境バイオテクノロジー)と「西研デバイス」(大阪市)などが共同開発した。太陽光発電で動くため燃料や電力供給が不要で、狙ったポイントに浮輪で配置できる。将来的には太陽光発電で水を電気分解して酸素を取り出し、浄化能力を高めるアイデアも温めている。
 6月から新瀬田浄水場(大津市萱野浦)で、本格的な実証試験を行う。同トラストの高木順理事(66)は「湖岸で大規模な太陽光パネルを設置すれば、ナノバブルを使った水質浄化と、電気分解した水素を取り出して燃料電池にも供給できる」と話している。

13/05/12

■川端元総務相:琵琶湖に防災用メガフロートを 大津で講演(毎日jp滋賀)
 川端達夫元総務相が11日、大津市内で講演し、政治家や東レの技術者として関わってきた琵琶湖や日本の水行政の課題解決について持論を披露した。
 琵琶湖保全に取り組むNPO法人・びわ湖トラスト(大津市)の主催で、「びわ湖におもうこと」と題して講演。琵琶湖西岸は震災時に避難路が限られているとし、対策として防災用メガフロートを湖上に浮かべ、避難や食料備蓄に活用することを提案した。
 水行政については「上水道は厚生労働省、下水道は国土交通省など縦割り行政になっている」と保全や管理の問題点を指摘。議員立法を目指してきた水循環を一体的にとらえる「水循環基本法案」の必要性を強調した。【千葉紀和】

■魚の解剖 できるかな 琵琶湖博物館で子供たち体験 滋賀(msn産経ニュース)
 魚の解剖を体験するイベント「魚の解剖にチャレンジしよう」が11日、草津市下物町の県立琵琶湖博物館で開かれた。親子連れなどが琵琶湖で獲れたブルーギルを解剖して、胃の内容物を取り出したり脳の場所を確かめたりしながら、体内の仕組みを学び、命の大切さや食物連鎖について学んでいた。
 同館が、子供たちが実際の動植物に触れる機会を増やそうと取り組む体験型イベントの一環で実施。家族連れやカップルなど約20人が、学芸員の指導を受けながら、はさみとピンセットを使って解剖した。参加した子どもたちは、親に手伝ってもらいつつ解剖を進め、脳や目玉、胃など体内の仕組みを熱心に調べた。
 雑食のブルーギルの胃から水草や小エビ、魚の卵などが出てくると驚きの声が上がり、学芸員が「琵琶湖固有種の魚の卵や稚魚を食べてしまうので、問題になっています」などと説明すると、参加者らは真剣な表情で耳を傾けていた。

13/05/11

■アユ友釣り:来月解禁 幼魚500キロ放流−−高島・安曇川(毎日jp滋賀)
 来月のアユ友釣り解禁を控え、高島市の朽木漁協は10日、幼魚約500キロを安曇川に放流した。同漁協は今季も例年並みの計約3・5トンを放流する計画。県河川漁協連によると、友釣りを扱う16漁協のうち、朽木漁協の放流量は最大という。
 放流アユは1月に琵琶湖で取れた氷魚(稚魚)を育てたもので体長10〜12センチ、重さ7〜18グラム。酸素ボンベ付き生魚運搬車で運ばれ、太いビニールの筒から川に放された。昨秋、アユ産卵量が激減し、資源への影響が心配されたが県は「注文量をまかなう氷魚漁獲があった」としている。
 県内のアユ友釣りは来月1日に愛知川漁協、8日に野洲川漁協、22日に朽木漁協(針畑川は29日)などで、それぞれ解禁される。【塚原和俊】

13/05/10

■水質浄化:ナノの泡で琵琶湖を NPOと立命館大、あすスタート(毎日jp滋賀)
◇酸素→バクテリア活性化→ヘドロ分解
 琵琶湖の水質浄化に向け、ナノ(100万分の1ミリ)単位の微細な気泡を生む装置で湖底のヘドロを分解するプロジェクトを、NPO法人「びわ湖トラスト」(大津市)と立命館大などが11日に開始する。装置で使用する酸素の製造過程で得られる水素も販売する計画。メンバーは「持続可能な水質改善事業の新たなモデルを作りたい」と意気込んでいる。【千葉紀和】
 琵琶湖大橋の南側にあたる南湖では近年、ヘドロが厚く堆積(たいせき)し、水質汚濁や温暖化につながるメタンガスが発生して悪臭の原因にもなっている。その一因として、湖底の酸素量が少なくバクテリアによる分解が進まないことが指摘されており、同NPOなどが酸素を継続的に送り込む仕組みを研究してきた。
 装置は立命館大の今中忠行教授(環境バイオテクノロジー)と機械開発ベンチャーの西研デバイズ(大阪市)などが共同開発した。約2メートル四方で、太陽光発電パネルを搭載して浮輪で浮かび、底部から水中に棒状に突き出した特殊なセラミックスの羽根の細かい穴から気泡を噴き出させる仕組み。超微細気泡は水中に滞留するため湖底まで届きやすく、バクテリアを活性化させるという。
 メンバーらは昨年、大津市の柳が崎桟橋周辺で湖の一部を仕切って装置の実験を行った。その結果、酸素呼吸しながら有機物を分解する好気性の菌が増殖し、水質指標のCOD(化学的酸素要求量)が改善することが分かったという。
 更に同NPOが、酸素供給の効率を高めるため、気泡発生装置に空気ではなく純酸素を使う方法を考案。水を電気分解する装置で酸素を作り、同時に出る水素を燃料電池用などに販売する計画を立てている。
 同NPOの高木順理事(66)は「再生可能エネルギーで水を電解し、水素の販売を通して税金に頼らない湖水浄化システムを目指す」と話している。
 プロジェクトは11日午後2時から同市の琵琶湖大津館で開くイベントで披露される。

■京滋バイパス無料化を 知事、国交省に要望(ChunichiWeb滋賀)
 本年度の国から県への道路予算内示を前に、上京中の嘉田由紀子知事は九日、国土交通省の佐藤直良次官らを訪ね、直轄国道の整備などに関し、十分な事業展開が図れるような予算の確保を要望した。大津市南部の国道1号の慢性的渋滞の緩和に向けた県の提案として、瀬田川に新たに橋を架けることや京滋バイパスを無料化するなどの方策を示し、検討するよう求めた。
 直轄国道は国が直接整備・管理する経済・社会活動の基盤道路で、県内の整備率は二〇一〇年時点で41・7%と、全国平均の61・7%に比べて大きく遅れている。交通需要増に道路整備が追いついていないのが現状だ。
 昨年度、県は国の予算配分にあたっての重点配分方針に沿う形で予算要求をしなかったことが原因で、県が見込んでいた国からの道路予算が大幅に減額となった。こうした行き違いの反省に加え、予算獲得への意気込みを示すため、今回は知事自らが内示前に直接、国交省に要望に出向いた。
 嘉田知事は佐藤次官のほか、前川秀和道路局長、菊川滋技監、増田優一国土交通審議官らと相次ぎ面談。それぞれに要望書を手渡し「できるだけ多くの予算を」と訴えた。国道1号の渋滞解消のため既に構想のある大津山科バイパス整備のほか、県として瀬田川の橋増設や京滋バイパス無料化などの選択肢を示し「ぜひ研究をお願いしたい」と力を込めた。
 直轄国道整備をめぐってはほかに、琵琶湖東岸の国道8号の渋滞解消に向けたバイパス整備、国道161号の四車線化、新名神高速道路の大津−城陽間、八幡−高槻間整備促進も強調し「“もったいない・節約知事”と呼ばれる私でさえ必要だと言っているのが今示したもの。むしろ新名神をつなげないことがもったいない」と力説した。(梅田歳晴)

13/05/09

■ガソリン価格、レギュラー152.5円…前週比0.7円安で9週連続下落(Responce)
資源エネルギー庁が5月9日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、5月7日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり152.5円となり、前週から0.7円下落した。
レギュラーガソリンの価格下落は、9週連続。
地域別では、北海道で2.4円、東北と関東で0.7円、中国と四国、中部で0.6円、九州・沖縄で0.5円、近畿で0.3円下落。全国すべてのエリアで前週を下回った。
ハイオクガソリンは0.7円下落して163.3円、軽油は0.5円下落して132.6円だった。
e燃費(運営:イード)によると、5月9日のレギュラーガソリンの全国平均価格は143.67円/リットル、ハイオクは154.00円/リットル、軽油は123.04円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。
カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/

13/05/08

■ヤマアラシ 3匹逃げ出す 守山の動物園 1匹は捕獲(京都新聞電子版)
 8日午前3時10分ごろ、滋賀県守山市岡町を歩いていた男性から「路上にヤマアラシがいる」と110番通報があり、連絡を受けた近くの移動動物園「堀井動物園」(堀井嘉智園長)の職員が捕獲した。
 守山署によると、同園のヤマアラシ3匹が逃げ出しており、そのうちの1匹とみられる。3匹のヤマアラシは体長約50センチで、同園内のおりの鍵を7日夜はかけ忘れていたという。同署などが残り2匹を探している。
 同署の説明では、ヤマアラシは体に鋭い針があるのが特徴で、驚かすと人間を刺す恐れもあるという。

13/05/06

■早崎内湖の用地買収へ 本年度、県「生態系復活つながる」(京都新聞電子版)
 滋賀県は、早崎内湖(長浜市)の再生事業で、本年度に用地買収を始める。干拓された農地に試験的に水をためたところ、魚類や鳥類などの増加を確認した。県琵琶湖政策課は「内湖の再生が多様な生態系の復活につながる」とみて、「早崎内湖での成果を、他の内湖再生にも生かしたい」と本格的な事業推進を図る。
 早崎内湖は約92ヘクタール。県が1963〜70年にかけ、農地拡大のために干拓し、消滅した。
 琵琶湖流域の生態系を支える内湖の役割をよみがえらせようと、県は2001年度から再生に向けた試験を始めた。早崎内湖があった琵琶湖岸の農地など20ヘクタールを借り、水を張った。07年度からは、試験エリアを東西に流れる丁野木川との間にゲートを造り、琵琶湖の魚類が川を介して行き来できるようにした。
 11年度の調査では、魚類は試験開始以降で最多の19種類を確認。このうち在来種は16種類だった。フナ属が794個体で最も多く、モツゴやメダカも見られた。外来種のブルーギルは2個体にとどまり、試験エリアへの侵入が食い止められていた。
 鳥類も年々増え、11年度は過去最高の84種類が見られ、カイツブリの幼鳥も確認した。コハクチョウも集まるようになり、県は「琵琶湖より水面が穏やかで、水辺の鳥が住みよい環境に変わってきた」とみている。「国の交付金のめどがつけば、本年度も生物調査を続けたい」としている。
 県は本年度中に用地買収を完了する方針。本年度以降の5年間で、再生対象地域の周囲で堤防の整備も行いたいとしており、本格的な早崎内湖の復活を目指す。

■大津トンネルまた追突事故 車間距離は十分に(ChunichiWeb滋賀)
 大津市の名神高速道路上り線の大津トンネル内で三日午後発生した、車四台が絡んだ追突事故。深夜まで通行止めとなり、行楽客や帰省を急ぐ人たちに影響が出た。大津トンネルでは一週間前にも八台が絡む追突事故が起きたばかりで、連休後半のUターンラッシュの運転にも注意が必要だ。トンネル内を走ってみて、あらためて車間距離や速度を守る必要性を感じた。
 事故翌日の四日昼、大津トンネルを挟んだ京都東インターチェンジ(IC)から大津ICへ向け車を走らせてみた。トンネル内の照明は明るく、二車線のほぼ直線で見通しもよい。行楽客の車で混雑しており、時速六十キロほどで流れていた。全長四百三十メートルと短い上、傾斜もなく、難所とは思えない。
 ただ、トンネルを出て五百メートルほど先にある大津サービスエリアに入る車で出口付近から混雑しはじめ、渋滞気味になっていた。急ブレーキを踏んだり急な車線変更をする車があれば追突事故につながりかねない。閉ざされた空間であるトンネル。高速道路を走る際の基本である車間距離を十分に取っておきたいと感じた。
 三日の事故は、渋滞で徐行する乗用車に乗用車が追突し、はずみでさらに前方の二台も巻き込んだ。先月二十六日に起きた事故も同様に、混雑していたトンネル内で乗用車がトラックに追突して起きており、ともにスピードを緩める前の車の動きに気づけなかったことが事故の原因とみられている。
 県警高速隊によると、五月三日だけで県内の高速道路では約二十件の物損事故も起きた。高速隊は「前方にしっかり注意し、運転に集中することが必要」と呼び掛ける。(中尾吟、安永陽祐)

13/05/03

■琵琶湖:植物プランクトンが小型に 30年で5分の1(毎日jp滋賀)
 琵琶湖の生態系を支える植物プランクトンの平均的な大きさが30年間で約5分の1に小型化したうえ、動物プランクトンが食べにくい種が増えていることが、龍谷大理工学部の岸本直之教授(水質システム工学)、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの一瀬諭専門員(環境生物)らの調査で分かった。研究チームは「このまま進めば、貴重な固有種など生態系への影響が懸念される」としている。
 調査では、琵琶湖北湖で1979〜2009年に採取した植物プランクトン200種類のデータを分析。この結果、体積の平均値は80年代が269立方マイクロメートル、90年代が107立方マイクロメートル、00年代が56立方マイクロメートルと縮小傾向が進んでいることが確認できた。種類別では、ツヅミモなど体積の大きな種が減る一方、アオコ現象の原因とされるラン藻類など体積の小さな種が急増していた。
 湖のリン濃度など7項目の統計を調べると、水温が上昇するなどした年は、大きい種が減って小さい種が増えることが判明した。表層の水温が高いままだと、深層の水と混ざる現象「上下循環」が十分に起きないため、湖の酸素や植物プランクトンの餌となる栄養塩が減り、遊泳力を持つ小さな種が増えると考えられるという。
 また、植物プランクトン全体は小型化しているが、光合成による有機物は増えていることも判明した。動物プランクトンが食べにくい、ゼラチン状の有機物に包まれた植物プランクトンが増加している影響とみられるという。
 岸本教授は「変化の大きな要因としては水温の上昇が考えられる。植物プランクトンは琵琶湖の生態系の基礎。食物連鎖で魚の増減にも影響する」と指摘している。【千葉紀和】

13/05/02

■ガソリン価格、レギュラー153.2円…前週比0.9円安で8週連続下落(Responce)
資源エネルギー庁が5月2日に発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、4月30日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり153.2円となり、前週から0.9円下落した。
レギュラーガソリンの価格下落は、8週連続。
地域別では、東北で1.2円、北海道と近畿で1.1円、九州・沖縄で1.0円、関東と中国で0.9円、四国で0.7円、中部で0.6円下落。全国すべてのエリアで前週を下回った。
ハイオクガソリンは0.9円下落して164.0円、軽油は0.7円下落して133.1円だった。
e燃費(運営:イード)によると、5月2日のレギュラーガソリンの全国平均価格は144.39円/リットル、ハイオクは154.51円/リットル、軽油は123.44円/リットルだった。
なお資源エネルギー庁による平均値は「販売」価格の平均であるのに対し、e燃費は「購入」価格の平均。現実の購入でユーザーは安い価格を指向するので、購入価格平均は販売価格平均より安くなる。
全国のガソリン価格平均推移、価格ランキングなどe燃費のデータは、燃費管理サイトの「カーライフナビ」で見ることができる。
カーライフナビ URL http://carlifenavi.com/

13/05/01

■なるほドリ:琵琶湖の「内湖再生」って?(毎日jp滋賀)
◇人々の関わりと生態系回復 多様な価値、見直しが鍵
 なるほドリ 「内湖」の再生って最近よく聞くね。そもそも内湖って何なの?
 記者 琵琶湖の周りにある、元は琵琶湖の一部だった池や沼、沢などの総称です。土砂がたまるなど長年の変化で隔てられた水域を「既存内湖」と呼び、近年の湖岸堤建設などで閉め切られた水域の「新規内湖」と区別しています。水路などで一部は琵琶湖とつながっていますよ。現存する内湖は33カ所・計540ヘクタール。このうち既存内湖が23カ所429ヘクタール、新規内湖が10カ所111ヘクタールです。
 Q 大事なの?
 A 視点によって多様な価値が考えられます。第一に生物にとって重要です。例えば、内湖の総面積は琵琶湖の0・6%に過ぎませんが、ヨシなどの抽水生物は琵琶湖全体の60%が生育しています。水面が穏やかで、なだらかな水辺があるからですね。ヨシ帯は魚や水鳥などの生息地としても大切で、豊かな生態系を支えています。第二に人々の生活も助けています。古くから漁場や農業用水として利用され、かつては真珠の養殖も盛んでした。他にも琵琶湖への汚染などを和らげる緩衝地としての役割や、景観としての価値、近年は学習の場としても見直されています。
 Q 減っているの?
 A そうなんです。明治期と近年で内湖の面積を比べると、なんと約85%も消失しています。戦中戦後の食糧増産や耕地面積の拡大政策によって干拓や埋め立てが行われ、多くが農地になりました。干拓された内湖は北部を中心に16カ所、総面積は2152ヘクタールに上るそうです。一方、1972年から25年間続いた琵琶湖総合開発では、湖岸堤の整備が進められ、新規内湖が多く生まれました。
 Q 再生できる?
 A それは今後の対策にかかっています。県は内湖再生を重点課題と位置付け、有識者らの委員会などで検討した成果を今年3月、対策指針「内湖再生全体ビジョン」に初めてまとめました。2020年度を目標に「豊かな生態系を回復するとともに、暮らしを湖に近づけ、琵琶湖と人とのより良い関係を築く」と定め、▽ヨシの植栽▽魚がさかのぼれる水田の拡大▽在来種の放流−−といった具体策を挙げています。今年度からモデル事業も3カ所で行う予定です。
 Q 課題は?
 A そもそも現在の状況は、時代が変わり、人々が暮らしの中で内湖の必要性を感じなくなったことも要因です。底にたまった泥や水草は肥料として利用されていましたが、今は違いますね。再生ビジョンも「誰が再生の手間と費用を引き受けるかが最大のハードル」と指摘しています。こうした現状を打破するため、県が鍵として挙げるのが「内湖の価値の再発見」です。また、行政の役割も重要ですが、地元住民やNPO、企業、研究者らが継続的に関わる仕組みも欠かせません。まずは県民が内湖への関心を持つことからですね。再生ビジョンは県のホームページで公開中です。内湖の歴史的変化や個々の現状が丁寧に紹介されていますよ。<回答・千葉紀和(大津支局)>

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