琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
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琵琶湖の湖底から
(2012/10)

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12/10/31

■ビワマス:お帰り 遡上途絶え魚道設置、天野川で3匹確認 大量遡上に向け事業−−米原(毎日jp滋賀)
 「淡海の宝石」ビワマスが帰って来た−−!
 琵琶湖の固有種・ビワマスの遡上(そじょう)が近年途絶えていた米原市の天野川で、市が設置した簡易魚道を通り、上流に向かう1匹が確認された。「天野川 カムバック・ビワサーモン!」事業を進める同市は「何匹も遡上する日は遠くない」と期待を寄せている。
 今月18日午前8時、河口から上流約2キロに設置した鉄製魚道を通り、ジャンプして遡上する1匹を市職員が見つけて撮影。さらに現場から約2キロ上流の川底2カ所でも、産卵後のビワマス各1匹を見つけた。
 カムバック事業は同川の各堰(せき)で魚道を順次設置するほか、昨年、市職員75人が自宅冷蔵庫でふ化させた実験の参加者を今年は小学5、6年の児童らを含む市民の希望者に広げる。市がビワマスの卵約5000個を配布(1人3個)、自宅冷蔵庫でふ化させた稚魚を来年も天野川に放流する予定だ。
 また、息長(おきなが)小学校(同市能登瀬)に簡易ふ化施設を設け、稚魚観察など学習材料として活用する計画もある。同市は11月18日、醒井養鱒(さめがいようそん)場(同市上丹生(かみにゅう))で「ビワマスシンポジウム」(天野川ビワマス遡上プロジェクト会議主催)を開き、その場で市民らに卵を提供するほか、大量遡上の実現に向けた方策などを話し合うという。【桑田潔】

■ビワマス、ハイジャンプ(YomiuriOnLine滋賀)
◇米原・天野川〜魚道から上流へ
 県内の河川で、産卵期を迎えた琵琶湖の固有種・ビワマスの遡上(そじょう)がピークを迎えた。
 米原市の天野川では、市民有志が河川を管理する県の許可を得て、成魚が遡上するのを助ける魚道を今シーズン初めて設置。卵が入って膨らんだ体を懸命にジャンプさせ、上流を目指す姿が多数見られている。
 県内では高島市の知内川や長浜市の姉川などでビワマスの遡上が見られるが、天野川は約50年前に水流を調整するせきの整備が進み、遡上が途絶えた。
 今回、市民らは鉄板を階段状に組み合わせて作った魚道1基(幅約3メートル)を試験的に河口から約2キロのせき(高さ65センチ)に設置。9月下旬以降、魚道を遡上する姿が確認されるようになった。
 県は魚道の数を増やし5年後には上流まで遡れる体制を整える考えだ。

■近江大橋、来年末無料化(asahi.com滋賀)
【国、料金徴収認めず】
 大津、草津両市を結ぶ近江大橋の通行料が、来年12月26日から無料になる。建設費の償還が終わった後に橋を管理する県は、維持費を賄うために料金徴収を続けることを検討していたが、国がこの方針を認めなかったという。30日に開かれた維持管理のあり方を考える検討会で、県の担当者が説明した。
 1974年に開通した近江大橋は1日3万台以上が行き来し、通行料は普通車150円、軽自動車100円。昨年度の通行料収入は約14億8千万円に上る黒字路線で、建設費約196億円の償還が終了する9月26日から無料化される予定だったが、県は老朽化などに伴う補強工事の費用を捻出するため、償還期間を来年12月25日まで延長していた。
 県道路課によると、有料道路の近江大橋は道路整備特別措置法で、建設費の償還が終われば原則、管理が県道路公社から県に移り、料金徴収ができなくなる。そのため県は今年6月から、国土交通省との間で、償還期間が終わった後も料金徴収ができるよう協議を進めていた。
 県は、道路の維持や修繕には多額の費用が必要で、工事が困難な場合は料金徴収が認められる「維持管理有料制度」の適用を要望したが、国交省は10月、年間の維持管理費約1億4千万円は、県が管理する道路全体の年間の維持管理費約65億円と比べて著しく多額とは言えず、工事も困難ではないとして、制度の対象外とした。
 今後、橋の維持管理費は県の負担となり、財政状況の厳しい県にとっては重荷となる。さらに、年間約1億3千万円の維持管理費がかかっている琵琶湖大橋も2021年に償還期間を終え、同様の問題が起きることから、県は新たな対応を迫られることになりそうだ。(千種辰弥)

■近江大橋 来年末に無料化(YomiuriOnLine滋賀)
◇県、有料要望に国「条件合わず」  
 大津市と草津市の境となる琵琶湖上に架かり、普通車で1回150円の通行料がかかる近江大橋が来年12月26日以降、無料化されることになった。県は有料化を続けて通行料を維持管理費に充てたい考えだったが、国の許可条件を満たせず、断念した。無料化方針について県が30日、明らかにした。(高山千香)
◇償還完了見通し
 近江大橋は県道路公社が建設、運営し、1974年に利用が始まった。1日平均約3万2500台(2011年度)の通行量がある。
 建設費を通行料収入で返していく仕組みで運営するが、道路整備特措法では、償還が終われば原則無料にすることが定められている。総事業費では204億円かかったが、今のペースで利用が推移すると来年12月25日で償還が完了する見通しとなった。
◇維持1億4000万円
 一方、県は「長期的に見た場合、維持費が年間に平均で約1億4000万円かかる見通しなので通行料を充当したい」との考えで、特別に通行料の徴収が認められる国の「維持管理有料道路制度」の認定を目指し、国土交通省と6月から協議を重ねてきた。
 しかし、同省側は、認定の条件である▽道路の維持、修繕に多額の費用がかかる▽維持・修繕工事が著しく困難――について、「約1億4000万円の維持費は多額とはいえず、工事が困難とされる構造物でもない」として、県の要望を認めない結論を出した。
◇社会実験を中止
 30日、近江大橋の維持管理を考える検討会が開かれ、その席上、県の担当者が「有料道路の特例として認められる道を模索したが、かなわなかった」と説明した。
 検討会は無料化を前提とした社会実験の計画も考えていたが、「今さら費用をかけてやる必要はない」として実験は実施しないことを確認した。
 検討会は11月中旬の次回会合で、無料化後の維持管理費のあり方や、渋滞対策に関する提言をまとめ、嘉田知事に提出する。

■近江大橋を無料化方針(ChunichiWeb滋賀)
 大津市丸の内町と草津市木川町に架かる有料道路・近江大橋の維持管理の在り方を考える検討会が三十日、県庁であり、県側から、将来的には無料化にすべきだとする国土交通省との協議結果を踏まえ、二〇一三年十二月以降は通行料金を徴収しない方針が示された。
 近江大橋をめぐっては、県は当初、今年九月に無料化する計画だったが、老朽化に伴う補強工事費を賄うため二〇一三年末までの有料期間を延長する案が、昨年十二月の県議会で可決されている。
 検討会は今年三月から、有料期間をさらに延長すべきか、無料化すべきかを話し合ってきたが、道路の維持や修繕に多額の費用を要する場合や、修繕工事が困難な場合を除き、料金徴収の延長を認めるべきではないとする国の方針に基づき、無料化を受け入れることにした。
 この日は県の担当者が、国との協議経過などを報告。出席した有識者からは、無料化に伴って周囲の交通の流れに変化が生じることや、橋の通行車両が増えることによる維持管理コストの増大などへの懸念の声が聞かれた。無料化を前にした社会実験の実施も議題に上がったが、結論はまとまらなかった。(中尾吟)

12/10/30

■近江大橋無料化を報告 「あり方検討会」で滋賀県(京都新聞電子版)
 滋賀県と県道路公社は30日、琵琶湖上の有料道路「近江大橋」(大津−草津市)の維持管理のあり方を考える検討会を大津市の県庁で開き、国と協議した結果、来年12月25日までの通行料徴収期間終了後は有料化を継続できなくなったと正式報告した。
 同検討会は3回目で、学識者や大津、草津両市の代表ら5委員が出席した。
 委員からは交通量や維持管理費の税負担への懸念が相次いだが、無料化はやむを得ないとの認識で一致した。
 また、無料化を前提に実施を検討していた社会実験を見送る方針も決めた。
 座長の塚口博司立命館大教授は「現行法上は無料化しかないことは理解するが、将来の維持管理を考えると疑問。国に新たな仕組みづくりを作っていただきたい」と述べ、建設費償還後の維持管理の制度設計を国に提言する考えを示した。

■近江大橋:来年12月、無料化へ 有料継続許可困難に(毎日jp滋賀)
 大津、草津両市の琵琶湖上を結ぶ近江大橋が、来年12月26日から無料開放される見通しとなった。県は年平均1億4000万円の維持管理費を賄うために有料継続を検討してきたが、国が不許可の意向を県に伝えたため。県は30日、有識者の検討会に国との協議内容を報告する。
 近江大橋は74年に供用が始まり、通行料は普通車で150円。1日平均約3万2500台(11年度)の通行量がある。約196億円の建設費を償還し終える今年9月に無料化する予定だったが、橋面防水などの補強工事が必要となり、有料期間を来年12月25日まで延長している。
 無料化すれば維持管理費は公金で賄う必要があり、県は有料期間後の橋管理について道路整備特措法に基づく維持管理有料道路化を検討。国に打診したところ、県による維持管理が著しく困難とは言えず、特殊な構造でもないため、許可は困難とされたという。
 法律の要件が満たせず、来年12月26日以降の料金徴収継続はできない見通し。検討会は報告を受けた後、11月中にある会合で今後の維持管理のあり方を提言する予定。【姜弘修】

■コクチバス食べて環境学ぶ 伊那・西箕輪小 授業で空揚げに(信毎Web)
 伊那市西箕輪小学校で29日、5年生26人が理科の授業で、肉食性外来魚ブラックバスの一種コクチバスを空揚げにして食べた。天竜川で増え、生態系への影響が懸念されている魚を食べることで問題を身近に感じ、河川環境について考える狙い。児童から「おいしい」と声が上がった。
 コクチバスは、同校教諭の野口輝雄さん(61)や保護者が上伊那郡箕輪町などの天竜川で釣った。独特の臭みは皮をはぐと薄れ、野口さんが三枚におろして油で揚げた。頬張った有賀勇司君(11)は「ぼくも釣ってみたい。駅弁にして名物にすればいい」。
 天竜川ではことし、コクチバスが急増。国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)の調査では、捕獲したコクチバスの体内からアユが出てきたという。野口さんはコクチバスの卵巣の映像を児童に見せ、「タラコのように小さい卵がたくさんある。これが天竜川で増えている。放流したアユも稚魚のうちに食べられてしまう」と説明した。
 野口さんは「完全に駆除することは不可能かもしれないが、減らすことはできる。児童に興味を持ってもらえればいい」と話していた。

12/10/29

■近畿地方で木枯らし1号 昨年より4日遅く(47NEWS)
 大阪管区気象台は29日、近畿地方で冬の訪れを告げる「木枯らし1号」が吹いたと発表した。昨年より4日遅い。
 大阪管区気象台によると、29日午後0時10分までに舞鶴(京都府)で15・4メートルの北風を観測。彦根(滋賀県)で14・2メートル、和歌山で12・6メートル、神戸で11・5メートルの風が吹いた。秋から冬にかけ、西高東低の冬型の気圧配置で、8メートル以上の北寄りの風が初めて吹いた日を木枯らし1号の発生日としている。
 30日以降、しばらくは平年より気温が低い日が多いという。

■急増のコクチバス、実態把握へ初の「釣り大会」 天竜川漁協(信毎Web)
 肉食性外来魚ブラックバスの一種、コクチバスが急増している上伊那地方の天竜川で28日、実態把握に向けた初のバス釣り大会が開かれた。天竜川漁協(伊那市)の主催で、同地方を中心に53人が参加。7時間で計60匹、約15キロを釣り上げた。県水産試験場(安曇野市)に依頼して胃の内容物などを調べ、今後の対応の検討材料にする。
 上條純敬(よしゆき)組合長は取材に「これだけ増えたバスを退治するのは難しい」と話すが、「減らす取り組みは当然やっていかないといけない」と明言。多く釣り上げた場所での投網などを検討するとした。
 釣り大会は、上伊那郡辰野町のほたる童謡公園付近から同郡箕輪町の十沢(とざわ)橋までの約10キロで実施。同漁協によると、コクチバスの数が多いとされる区間だが、雨で水温が上がらず、全般的にバスの動きは低調だったという。
 最も多く釣ったのは辰野町の会社員中谷智玲(ちあき)さん(34)で、17匹、計5・5キロ。「もともといた魚が減っているのは確かだと思う。川を元の状態に近づけていけたらいい」と話した。釣り上げられた最大は37センチ、840グラムだった。
 同漁協は8〜10月の調査で、コクチバスを中心に計830匹の外来魚を捕獲。国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)の調査では、捕獲したコクチバスの体内からアユを確認した。アユは本年度、計4トンの稚魚を放流した。

■天竜川漁協初の「釣り大会」 ブラックバス60匹の釣果(長野日報ネット版)
 天竜川漁協(上條純敬組合長)は、在来魚の生態を脅かす外来魚ブラックバス(バス)の生態調査を兼ねた、初の釣り大会「天竜川バス釣り大会」を28日、箕輪町の天竜川を主会場に開いた。上伊那地域を中心に53人が参加し、釣果は総数で約60匹、約15キロ。釣ったバスは今後、県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)に生態調査を依頼。体長や年齢、どんな魚を捕食するのかなどを調べてもらい、対策につなげていく。
 大会は、箕輪町のみのわ天竜公園―辰野町のほたる童謡公園近くの天竜川で午前8時から午後3時まで実施した。検量の結果、体長37センチのバス1匹を含む5.5キロ(17匹)を釣った辰野町平出の中谷智玲(ちあき)さん(34)が優勝(最多重量)、大型賞(体長)をともに受賞した。種類はすべてコクチバスだった。
 中谷さんは「水温が低かったので釣れた数は少なかったが、暖かい時期なら2時間でバスが40匹くらい釣れる。今年は特に数が多かった」と話し、「天竜川は昔は小魚が多かったが、最近は減っている。少しでもバスを減らしたい」と願っていた。
 大型賞は、同記録で伊那市長谷の池上諭さん(29)も受賞した。
 同漁協は参加者にチラシを配布し、バスを釣った場合のリリース(再放流)禁止を呼び掛けたほか、バスの空揚げなども提供し、食材としての利用も紹介した。
 上條組合長は「予想以上に大勢の人に参加してもらえてよかった。これからもバスに対して地域の皆さんに関心を持っていただきたい」と話していた。
 同漁協が8月下旬〜10月上旬、管内の天竜川で釣りや投網、やな漁で捕獲したバスは総数で約830匹に上り、増殖を懸念している。
 バスは、アマゴやイワナなど在来魚を捕食するため、生態系への影響や漁業被害などの面から各地で駆除活動が盛ん。オオクチバスとコクチバスは生態系への被害が認められる「特定外来生物」に指定され、野外に放すことが禁じられている。

12/10/28

■琵琶湖保全に内湖活用 滋賀県、再生ビジョン素案(京都新聞電子版)
 滋賀県はこのほど、琵琶湖沿岸部に点在する内湖の再生全体ビジョンの素案をまとめた。琵琶湖の在来魚やヨシを育み、水質保全を担ってきた内湖の役割を再評価し、その機能をよみがえらせることで在来魚を増やすなど、生態系の再生を目指すとしている。
 素案は「本来の機能を再生し、琵琶湖や人とのつながりをつくる」を基本理念に掲げる。その上で琵琶湖の魚類が産卵で上流の水田へさかのぼるための通り道を整備したり、ヨシ帯の復活や湖底の泥の除去など、具体的な取り組み例を示している。
 また、再生活動を持続していく担い手として、行政や研究者だけでなく、地域住民がヨシ刈りや環境学習を通じて内湖に関わっていく方向性も記した。
 同ビジョンは内湖に特化した初の指針で、県は今年1月に学識者らでつくる検討委員会を設置し、議論を重ねてきた。本年度末までに策定する。県琵琶湖政策課は「ビジョンで示される機能回復をそれぞれの内湖で実現したい」としている。
 県には、かつて干拓された早崎内湖(長浜市)で再生事業を進め、琵琶湖とつないで水を引き、フナ類の数を増加させた実績もある。
 県によると、琵琶湖の沿岸部には昭和初期まで約40カ所の内湖が存在し、地元住民が湖底の泥を肥料とするなど生態系や暮らしと密接に関わってきた。だが、その後の干拓で総面積の約85%が消失した。現在は、湖岸道路の建設で生まれた新規内湖も含め、西の湖(近江八幡市)など33カ所、計約535ヘクタールの内湖がある。

12/10/27

■「電気ショッカー」で効率良く 琵琶湖で外来魚駆除(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖を航行しながら水中に電流を流し、気絶させた外来魚を捕獲する「電気ショッカーボート雷神」を使った県の外来魚駆除で、本格的にボートを導入した六、七月の捕獲量が二・三トンに上った。水温が低くなり通電効果が高まる十月を迎え、県は雷神による駆除を再開した。
 県は一回の航行で百キロを目安に捕獲量を見込んでいたが、六月一日〜七月四日の期間中の十六日間で、見込みを上回る捕獲量となった。
 産卵のために接岸するなどしたオオクチバスが大半を占め、体長も三〇センチを超える大型のバスが多い。
 主に琵琶湖南湖を回り、電気ショックで気絶させて浮かんできたところを網ですくう方法で、船上から外来魚だけを選んで捕獲。在来魚を守りながら外来魚を駆除できる。
 通常のエリ漁での捕獲に比べ、体長の大きな親魚を捕まられるため、県水産課は「効率的な駆除が可能」と説明。十月以降、本年度中に二十二回、南湖を航行する。 
 ボートは本年度、五百七十万円で購入。全長約七メートル、幅約二メートルで重さ一トン。船体前面部に約二・五メートルのアームを二本伸ばし、その先のワイヤから水中に電気を流す。電圧は最大千ボルト。水中の濁りなどを考慮しながら電気の流れる量を調整する。(梅田歳晴)

12/10/26

■エルニーニョ継続で高温傾向 11月からの3カ月予報(asahi.com)

 気象庁は25日、11月から来年1月までの3カ月予報を発表した。暖冬につながるエルニーニョ現象が継続する可能性があり、3カ月を平均すると、全国的に平年より高めの気温になる見込み。フィリピン東海上では高気圧が強まり、南から湿った暖気が入りやすくなるため、太平洋側を中心に降水量が平年より多くなるとみられる。

12/10/24

■滋賀県内のカワウ29%減少 広域連合調査(京都新聞電子版)
 滋賀県内で生息するカワウが今年7、8月時点で1万858羽確認され、前年同期比で約29%減少していたことが、関西広域連合の調査で24日までに分かった。県は「大規模捕獲の効果が出ているためでは」とみている。
 広域連合による生息数調査は2011年から実施。今年も琵琶湖の竹生島や葛籠尾崎(つづらおざき)(長浜市)、伊崎半島(近江八幡市)を中心に確認した。ひなが生まれた後の今年7、8月には、滋賀県内で前年同期より4447羽が減っていた。
 琵琶湖のアユなどを餌にするカワウは、08年9月には約7万4千羽にまで増えた。県は09年度からエアライフルと散弾銃を使った大規模な捕獲活動を行い、昨年9月時点で約1万1千羽まで抑制した。
 県森林政策課鳥獣対策室は「エアライフルで親鳥を狙う個体数調整対策により、カワウが減少傾向にあるのでは」としている。
 今年7、8月の広域連合の調査では、大阪、兵庫など6府県で計1万9044羽のカワウが生息していた。このうち滋賀県が約57%を占めた。京都府内は746羽で、前年同期比で144羽増えていた。

12/10/23

■ミシガン 雄琴発着を検討へ 県と大津市 「女子旅」で魅力PRも(京都新聞電子版)
 滋賀県と大津市に共通する課題について嘉田由紀子知事と越直美市長が話し合う「県市連携会議」が23日、大津市のおごと温泉であった。観光振興をテーマに、琵琶湖の観光船「ミシガン」が雄琴港に発着できるよう検討するほか、知事と市長が一緒に市内の観光地を訪ね歩いてPRする方針で一致した。
 会議は2回目。2人は市のおごと温泉観光公園で足湯に入ったり、特産品売り場を視察した。案内したおごと温泉観光協会の幹部がミシガン発着を要望し、越市長も県の協力を求めると、嘉田知事が「ぜひ県市連携で進めたい」と応じた。
 ホテル内の会議では、県内の特産品を使った料理を食べて会談した。2人で観光地を回ったり、女性客を招いて案内する「女子旅」で大津の魅力を宣伝する考えを越市長が提案し、嘉田知事も快諾した。首都圏や中京圏への観光PRに2人で取り組み、琵琶湖岸を徒歩や自転車で一周する「ビワイチ」の情報発信にも協力することになった。
 雄琴港のミシガン発着について、嘉田知事は取材に対し「できない理由を探さず、やるための道を探る」と前向きな考えを示した。越市長は女子旅でのPRについて「修学旅行の女子生徒など、いろんな女性を招くことを考えたい」と話した。

■メガソーラー:野洲市有地に設置 京セラなど進出(毎日jp滋賀)
 野洲市は22日、市有地にメガソーラーを設置する事業者が京セラ(本社・京都市)を代表とする企業の連合体に決まったと発表した。メガソーラーは、大津市の建設会社が社用地(湖南市)に設置することが決まっているが、野洲市によると、公有地での設置決定は県内で初めてという。
 同市企画調整課によると、同市吉川の市有地約2・4ヘクタールを来年10月から20年間貸し出す。計画出力は1・8メガワット(1802キロワット)。年間で一般家庭約500世帯分の電力消費量を発電できる。市有地は旧中主町時代から25年以上利用法が未定で、先月メガソーラー用地として公募を開始した。草刈りなどの管理費が年間約150万円減り、今後は年間約300万円の借地料と固定資産税の収入が見込めるという。【前本麻有】

12/10/22

■琵琶湖幻想、秋の雲海(京都新聞電子版)
 冷え込んだ朝となった22日、琵琶湖上空に濃い霧が発生した。大津市木戸のびわ湖バレイ展望台からは、琵琶湖を雲海がすっぽりと覆う幻想的な光景が見られた。
 霧は、夜から朝にかけて冷え込み、よく晴れて湿度が高く、地表と上空の気温が逆転するなどの条件がそろうと発生する。彦根地方気象台によると、琵琶湖でこうした大規模な霧が出るのは年間で春や秋に数回程度という。22日朝の大津市の最低気温は平年並みの11・8度だった。
 びわ湖バレイの展望台では、登山客らが足を止め、湖面や対岸を覆う綿菓子のような雲海に見入っていた。

■ブラックバス生態調査へ釣り大会 箕輪の天竜川で28日(長野日報ネット版)
 天竜川漁協(上條純敬組合長)は、在来魚の生態を脅かす外来魚ブラックバス(バス)の生態調査を兼ねた、初の釣り大会「天竜川バス釣り大会」を28日、箕輪町の天竜川で開く。多くの人々に天竜川の魚たちの現状を知ってもらい、バスを釣った場合のリリース(再放流)禁止もアピール。バスの生息実態を把握して今後の対策につなげていく狙いだ。
 バスは、アマゴやイワナなど在来魚を食べるため、生態系への影響や漁業被害の面から全国各地で駆除活動が行われている。オオクチバスとコクチバスは生態系への被害が認められる「特定外来生物」に指定され、野外に放すことが禁じられている。
 同漁協によると天竜川では今夏、「今までになくバスが増殖」し、釣り客から「バスがアユ釣りのおとりを追ってきた」「アユをかじった」といった情報も寄せられ、被害の拡大を懸念している。
 独自の駆除活動として同漁協は、これまで年2回ほど投網でバスを捕獲している。しかし、関係者だけの取り組みにとどまっており、釣り人以外の地域住民にも川魚の現状を理解してもらう必要があるとして大会を企画した。
 大会で釣り上げたバスは、体長や年齢、どんな魚を食べているのかなど専門機関で調査。今後も同様の大会を開き、データを蓄積して有効な対策につなげたい考えだ。
 また、遊漁料の対象となっていないバスの釣り客に対し、一般魚と同様に遊漁料を徴収する方針への理解も求めていく。
 上條組合長は「外来魚が増え、在来魚が食害に遭っている実態を広く知ってもらいたい」と話している。
 大会は伊那路橋左岸で午前7時から参加を受け付け、8時〜午後3時まで釣りを行う。終了後、優勝(最多重量)1人(賞金1万円)、大型賞1人(同)を表彰する。
 参加費は高校生以上1000円、中学生300円、中学生以下無料。組合員、年間券取得者は無料。小雨決行。問い合わせは同漁協(電話0265・72・2445)へ。

12/10/18

■シルバー環境美化の日:「銀の恩返し」 3195人、県内美化奉仕(毎日jp滋賀)
 シルバー環境美化の日の17日、県内19市町の各シルバー人材センターに登録する3195人が、それぞれの地域の清掃などにボランティアで参加し、奉仕活動を行った。日ごろの仕事の依頼に対して、琵琶湖の水質保全や地域貢献で恩返ししようとスタートし、今年で11年目になる。
 高島市新旭町の同市役所構内では約40人が、植え込みの剪定(せんてい)や草刈り、ごみ拾いなどに精を出した。同市今津町の湖岸には約50人が出て、捨てられたり打ち上げられたりしたごみを、ビニール袋を手に拾って回った。県シルバー人材センター連合会の集計では県内で3620袋のごみが回収された。
 同連合会によると、登録者は60歳以上で、男性7320人、女性4427人の計1万1747人。最近は1人暮らしのお年寄りらから、介護保険の対象にならない片付けや買い物など家事援助の依頼が増えているという。【塚原和俊】

■ブラックバス影響深刻 人為的放流疑いも指摘(YomiuriOnLine鳥取)
 県内各地の農業用ため池や湖などに北米原産の特定外来生物「ブラックバス」が繁殖し、地域のコイやフナが見られなくなるなど、生態系への影響が深刻化している。釣り人には人気の魚だが、人為的な放流が原因で増殖した可能性があるほか、一部の釣り人のマナーの悪さも指摘されており、釣り禁止に乗り出す地域も出ている。(加藤あかね)
 外来生物法では、生態系や人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼす恐れがある特定外来生物の動植物の飼育や栽培、保管、運搬を原則禁止し、野外に放つことも禁じている。
 2006年に県が行った生息実態調査では、県内19市町村のうち、ブラックバスは10市町、同じく特定外来生物のブルーギルは7市町で確認。ブラックバスは農業用ため池28か所、湖沼8か所、河川7か所で見つかっている。ともに繁殖力が強いため爆発的に増え、各地でコイやフナなどの在来種の卵や稚魚が食べられ、激減する事態に陥っている。
 県は08年から、地区内に6か所のため池がある鳥取市玉津地区をモデル地区に指定し、駆除と啓発を兼ねて毎年、住民やボランティアらと池を干し、生態の調査をしている。
 同年に干した本谷池では、ブラックバスが1102匹と96・2%を占め、ほかは在来種のトウヨシノボリ(ハゼ科)6匹、スジエビ25匹などがいただけだった。3年後の昨年、再び水を抜いて調査すると、ブラックバスは1匹しかおらず、駆除の効果が確認できた。逆に在来種はスジエビ7万8763匹、フナ26匹などに増え、住民は「久しぶりにエビを見た」と喜んでいたという。
 同地区でブラックバスの存在がわかったのは、県内外の釣り人が訪れるようになった6、7年前から。今までいたコイやフナなどが減り、一部の釣り人がゴミを放置し、切れた釣り糸が草刈り機に絡みつくなど、マナーの悪さも表面化した。
 意図的な放流が疑われるケースも確認された。駆除を目的に6年ほど前に住民が独自で干した新城寺池では、今年の調査でブラックバス980匹を確認し、大きいものは32センチに及んだ。フナやコイは成魚しか見つからず、幼魚が育っていない状況も判明。県公園自然課は「本来いないはずの池で増加しており、人為的に放流されたのではないか」と懸念する。
 09、10年と2年続けて対策を行った別の池でも、すでに釣り人の姿があり、県は「実態はイタチごっこ」と頭を悩ませる。
 地区ではため池の水を農業用のほか、防火用としても活用しており、近藤元・区長は「みんなで苦労しながら守っている。生活がかかっている池だけに放流や釣りは迷惑」と困惑する。地区では今年、新たに「釣り禁止」の看板を設置し、呼びかけも行っている。
 同課は「県内全域で取り組みを広め、自主的に駆除に取り組む地域の支援に力を入れたい」としている。

12/10/17

■びわ湖温泉紅葉:閉館方針−−大津(毎日jp滋賀)
 大津市の琵琶湖畔に建つ老舗旅館「びわ湖温泉紅葉」が来年1月末で閉館する方針を固めたことが、毎日新聞の取材で分かった。運営会社側が、16日までに従業員や取引先に対して方針を伝えた。旅館関係者によると、従業員約200人の処遇を検討しているという。
 帝国データバンクなどによると、運営会社「びわ湖紅葉」(山下武社長)の昨年度売上高は24億3200万円。ホテル紅葉として1964年開業。旅亭紅葉と名前を変えたが、前運営会社が遊園地の不振などで負債を抱え倒産。旅館は04年に、京都市に本社を置く遊技場経営「ジャパンレジャーサービス」の子会社のびわ湖紅葉が引き継いだ。ホテル紅葉時代は演歌調のテレビCMでも知られていた。【千葉紀和、前本麻有】

■アユ:遡上、激減 産卵量、平年の7% 安曇川人工河川、初の追加放流(毎日jp滋賀)
 琵琶湖を代表する魚、アユの河川遡上(そじょう)が激減し、産卵量が平年の7%と危機的レベルにとどまっていることが県の調査で分かった。来季の漁獲資源確保へ県は、産卵ふ化場の安曇川人工河川(高島市)に親魚の追加放流を初めて実施。これらが順調に成長しても漁獲は近年の600〜700トンの半分以下の300トンと想定しており、66年以来の最低水準に落ち込む可能性も懸念される。【塚原和俊】
 湖のアユは8月下旬から9月にかけて川を遡上し産卵。ふ化した稚魚は琵琶湖に流れ下って成長する。しかし今年は産卵が活発化する9月半ばを過ぎても遡上が少なかった。県や水産試験場は、猛暑で河口の水温が高めに推移したため遡上が遅れたとも考えたが、水温が下がっても回復せず、今月11日現在の主要11河川の産卵量は7億粒で、平年の100億粒の7%。河口部に魚群はいるとみられるが遡上せず、異変の原因は不明という。
 このままでは来季の漁獲が壊滅的となり、アユの産卵期も終わりに近づいたため、県は安曇川人工河川開設の81年以来初めての緊急追加放流を決断。養殖業者から可能な限りの親アユをかき集め、18日までに6・5トンを放流する予定で、ふ化稚魚換算13億尾に相当する。
 これで、通常の人工河川放流での22・5億尾、河川自然産卵での14億尾と合わせて約50億尾、成魚で約300トン分の資源を確保できると見込む。
 県内のアユ漁獲量は77年以降1000トン以上の年が多かった。05、06年は400トン前後だったが07年から600〜700トンに回復していた。過去には63年150トン、66年130トンと極端に落ち込んだ年もある。

■アユ産卵激減対策へ新魚16万匹緊急放流(asahi.com滋賀)
【県、高島の安曇川で】
 琵琶湖のアユの産卵数が激減している問題で、県は高島市の安曇川人工河川に親魚約6.5トン、16万2500匹を放流する緊急対策を進めている。16日には守山市の養殖場から運ばれた1トン余りが放流された。
 県水産試験場による8〜9月の3回の調査では、産卵数はわずか2億粒で、今月9〜11日の追加調査でも6.8億粒にとどまり、昨年の109億粒の1割にも満たなかった。
 県は対策として15日から4日間かけて親魚の緊急放流を開始。対策費1200万のうち300万円は県漁連が負担した。
 県水産課によると、安曇川本流は渇水期でアユの遡上(そ・じょう)は困難なため、人工河川に放流。アユは長さ約650メートル、幅7.3メートルの産卵用水路に卵を産み付けるという。今回の追加放流と合わせ、県内の河川での産卵数は60億粒以上、稚魚も50億匹近くになると予想。約300トンの漁獲量を見込む。
 ただ、アユの産卵数の激減については原因不明のままで、西森克浩課長補佐は「アユは水温が20度以下になると遡上するが、今年は9月も高温が続き、その影響もあるかもしれない。20年以上この仕事をしているが、こんな経験は初めて」と首をかしげる。

■県、アユ追加放流(YomiuriOnLine滋賀)
◇安曇川人工河川へ6.5トン
 今シーズンは、琵琶湖に注ぐ河川で、アユの産卵量が例年と比べて極端に少なくなっている。産卵期の9月に雨が少なく、河川の流量が十分確保されなかったことなどが原因とみられる。危機感を強めた県は、卵を持ったアユを大量に養殖業者から仕入れ、安曇川人工河川(高島市安曇川町北船木)で追加放流に乗り出した。18日まで続けられる。
 琵琶湖のアユは川をさかのぼり、9月中旬に産卵のピークを迎える。しかし、県水産試験場(彦根市)が今月9〜11日、主要11河川で調査したところ、平年なら約100億粒が確認できる産卵量が、その7%の6億8000万粒にとどまっていた。
 一方、安曇川や姉川など五つの河口部周辺では、アユとみられる魚群が確認されたという。
 県は、孵化(ふか)に最も適した状況であるとして安曇川人工河川を選び、産卵を控えたアユを追加放流することを決めた。追加放流には、少しでも産卵数を確保しておきたいという狙いがある。
 放流は15日から始まり、アユ6・5トン分を確保した。水槽を載せた運搬車で現場に運び、ホースから勢いよく放流している。
 産卵を控えたアユは、小石が敷き詰められた人工河川で産卵し、卵は約10日で孵化する。今回の放流分により約13億匹の稚魚が琵琶湖に向かうと見込まれるという。

■「びわ湖紅葉」閉館へ 客伸び悩み施設老朽化(京都新聞電子版)
 大津市茶が崎の老舗ホテル「びわ湖温泉紅葉」を経営する「びわ湖紅葉」(大津市)が、同ホテルを来年1月いっぱいで閉館する方針を関係先に伝えたことが16日、分かった。
 すでに旅行会社など複数の取引先に閉館を告げる文書を配布している。同社は「今の時点で何も言うことはないが、時期がきたら説明する」(総務部)としている。
 同ホテルは1964年に旅館経営の丸玉観光(京都市下京区)=2005年解散=が開設した。
 1966年に隣接地に遊園地やプールなどの総合レジャー施設「紅葉パラダイス」を開設し、人気を集めたが、バブル崩壊後の集客減と設備投資に伴う借入金の増加が経営を圧迫し、2004年に京都市中京区のレジャー会社に売却した。びわ湖紅葉は、レジャー会社がグループ会社として設立した。
 関係者によると、新たな経営体制に移行後、飲食施設の改装などを実施したが、利用客の大幅な回復には至らなかったうえ、施設の老朽化が進んでいた。
 信用調査会社によると、昨年6月期は売上高24億円、純利益6700万円で、金融債務は40億円。
 会社から説明を受けた男性従業員は「あまりにも急で驚いた。地元から愛された施設で本当にさみしい」と話している。

12/10/16

■「魚道」効果 簡易型で検証(YomiuriOnLine滋賀)
 米原市内を流れる天野川で、産卵期のビワマスの遡上(そじょう)を半世紀ぶりに復活させようと、県や市などでつくる「天野川ビワマス遡上プロジェクト会議」は、同市岩脇のえん堤に、鉄製の簡易魚道(幅約3メートル、長さ約2メートル)を設置した。
 約50年前、河口の上流2〜8キロでえん堤が整備されて以降、遡上が妨げられ、産卵が見られなくなった。
 遡上の復活を目指し、県は2012〜16年度、河口から壬生川との合流点までの7キロの区間にあるえん堤5基に、コンクリート製の魚道の設置を計画。12月中にも1基目の工事に入る予定で、10月下旬から11月上旬の遡上のピーク期を前に、魚道の効果などを検証するため、河口から約2キロ上流のえん堤(高さ65センチ)に、簡易魚道を設けることにした。
 設置作業には、ビワマスを生かしたまちづくりに取り組む「ビワマス倶楽部」(25人)のメンバーや県、市の職員ら約30人が参加した。ビワマスがジャンプして段階的に川を遡ることができるよう、緩やかな傾斜になっている。
 水流を和らげるため、周辺には土のうも並べた。ビワマスの様子を観察したり、より有効な魚道の設置方法などについて調べたりし、魚道の設置に着手する12月には撤去する。
 同倶楽部のメンバーの県立大環境科学部4年、山田理絵さん(21)は「川の流れが急で、土のうも重く大変だったけれど、無事完成した。ビワマスが遡上する姿を見るのが楽しみ」と話していた。

12/10/15

■短評『外来どうぶつミニ図鑑』鈴木欣司著(YomiuriOnLine)
 アメリカザリガニやオオクチバス(ブラックバス)が外来種で、すっかり日本に溶け込んだのはよく知られる。だが、図鑑を見れば、外来種の想像以上の定着ぶりを思い知ることになる。
 例えば都会の公園などの池でいま、在来種のカメはほとんど見られない。たくさん見かけるのはすべて、通称・ミドリガメが成長したアカミミガメなのだ。
 外来種は、たいていは悪役扱いされる。だが、彼らのほとんどは、人間の都合で日本に移入されたもの。著者は、敬意や慈愛を持って彼らの日常を切り取っており、彼らが悪いわけではないと気づかされる。著者は「はじめに」でも「問題提起をしただけ」と記し、59種を収録した図鑑が、生物多様性の保全を考えるきっかけになることを望む。
 生物の行き来を完全に防ぐことはできず、定着した種の完全駆除も容易ではない。うまく折り合えれば一番なのだが。(全国農村教育協会、2400円)(佑)

12/10/14

■全国一斉清掃:毎日新聞販売店の従業員ら100人、草津と彦根で(毎日jp滋賀)
 毎日新聞販売店による全国一斉清掃が13日行われ、県専売会(西沢基治会長)も草津市の県立琵琶湖博物館と彦根市の松原水泳場の2カ所で実施。販売店の所長や従業員ら約100人が汗を流した。
 同博物館周辺では、軍手をはめた参加者らが落ち葉や空き缶、たばこの吸い殻などを拾い、ゴミ袋に入れた。甲賀販売店の辻郁郎所長(50)は「来館される方に気持ち良く利用してもらえるよう汗を流した。今後も地域に貢献する活動をしたい」と話した。【村瀬優子】

■琵琶湖のアユ産卵数激減(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖から県内の各河川へ遡上(そじょう)するアユの産卵数が、例年に比べて激減していることが県水産試験場(彦根市)の調査で分かった。九月下旬までの産卵数は二億個で同時期の平年値のわずか2・6%。猛暑などの影響で産卵が遅れているとも考えられるが、既に平年並みの産卵数は期待できず、全国各地の河川への稚アユの供給不足などさまざまな影響が懸念される。
 調査は姉川や野洲川、安曇川など、琵琶湖にすむアユの主要な産卵場となっている十一河川で、八月下旬、九月中旬、九月下旬の三回実施。八月下旬は卵は確認されず、九月中旬には八千万個、九月下旬には一・二億個確認されるにとどまった。各河川では親魚の数も少なかった。
 同時期の産卵数は、平年値が七六・四億個。昨年が九四・四億個、一〇年が一一五・四億個、〇九年は四六・八億個と、年によってばらつきはあるものの、億単位で“一けた”だったことは、比較の可能な記録が残る過去十年では皆無。
 例年九月末から十月上旬が産卵のピークだが、秋に残暑が続くと、川の水温がアユが好む温度より高いために産卵地点まで遡上せず、卵の産み付けが遅れる年もある。今年の秋口はその傾向はあったが、試験場によると水温は徐々に適温まで下がってきており、水温だけが理由とは考えにくいという。
 琵琶湖内のアユの生息数は例年とそれほど変わらず、一回り小さい個体が多い。全体的に成長が遅れたために産卵できるまでに成熟できず、産み落とされる卵の数も減っているという見方もある。
 試験場の担当者は「これほど少ないのは異常。湖産アユはアユ釣りのための放流魚として全国の漁協から引き合いがあるが、注文に応えられなくなるかもしれない」と危機感を募らせる。
 県は十月中旬以降も、同じ地点での調査を数回実施する予定で、通年の産卵数を見極める。今後も産卵が伸び悩む傾向が続けば、個体数の維持のためにどういった対策が必要か検討を進めていく。(中尾吟)

12/10/13

■琵琶湖アユの産卵2%に激減 原因不明の異常事態(どうしんウエブ)
 琵琶湖のアユの産卵数が平年の2%程度に激減していることが13日までに、滋賀県水産試験場(彦根市)の調査で判明した。琵琶湖は全国有数のアユの産地として知られるが、漁獲量が大幅に落ち込む事態も予想される。詳しい原因は不明で、県の担当者は「ここまでの産卵不振は異常事態だ」と頭を抱えている。
 試験場は、アユの産卵期に合わせて毎年8月下旬から、琵琶湖に流れ込む11本の河川で調査を始める。今年は10月中旬までに4回実施。調査はまだ残っているが、これまでに確認されたのは約2億粒で、平年値の113億粒を大きく下回っている。約25年前の調査から最低の数値という。

■漢那ダムに「ブラックバス」 生態系乱すおそれ(琉球新報ネット版)
【北部】沖縄総合事務局は12日、漢那ダム(宜野座村)で移動や放流が禁じられている特定外来生物のオオクチバス(通称・ブラックバス)が見つかったと発表した。国管理ダムでの確認は初めて。北部ダム統合管理事務所は生態系を乱したり、固有種に被害が及んだりする恐れもあるとして、オオクチバスを放流しないよう注意を呼び掛けている。
 県内でオオクチバスは倉敷ダム(うるま市石川)でも確認されている。漢那ダムでは8月23日に、見回りをしていた職員が発見。一緒にいた専門家も確認した。北部ダム事務所は人が放流した可能性もあるとみている。国管理ダムのうち、北部地域の一部のダムは水量調節のため地下でほかのダムとつながっており、北部地域のダムに放流された場合、被害が拡大する恐れもあると心配している。
 オオクチバスは北米原産。肉食で小魚をはじめ何でも食べる性質から、ほかの生き物への影響が大きいとされる。

12/10/12

■琵琶湖:北湖早くも貧酸素化 プランクトン増殖原因か−−県琵琶湖センター(毎日jp滋賀)
 県琵琶湖環境科学研究センターはこのほど、琵琶湖北湖の水深約90メートル地点の調査で、8月後半から酸素濃度が急激に低下し、過去最も早く貧酸素化が観測されたと発表した。6、7月の植物プランクトンの大量増殖などが要因とみられ、センターは今後、底生生物への影響を調べる。
 センターによると、水深が深い北湖は夏から秋にかけて底層で酸素が低下し、冬に湖水が循環して酸素が行き渡るという周期を繰り返す。このため、例年は10、11月に貧酸素が観測されるが、今年は調査7地点で8月後半から貧酸素状態(酸素濃度が1リットル中2ミリグラム未満)を観測。9月には0・7ミリグラムまで下がる地点も現れた。
 このうち1地点は79年から毎年継続して観測しているが、9月に貧酸素状態が現れたのは初めて。水中有索ロボットで撮影した湖底の映像では、固有種のアナンデールヨコエビの死骸が1平方メートル当たり約500匹の規模で確認された。
 原因として6、7月に大型の植物プランクトンが例年の5倍以上増殖。酸素が行き渡らない夏に、湖底に沈んだプランクトンの分解で酸素が消費されたと推測される。先月30日の台風17号の強風で湖水が混合し、酸素濃度は少し回復したが、センターはこれから底層に移動するイサザ、スジエビなどの動向も調べ、引き続き警戒するという。【姜弘修】

12/10/11

■琵琶湖底「貧酸素」に/ヨコエビ大量死確認(asahi.com滋賀)
 県琵琶湖環境科学研究センターは、琵琶湖の北湖の湖底付近で水中にとけ込んだ酸素の濃度が8月後半から急激に低下し、1979年から観測しているポイントで初めて9月中に生物活動に影響が出る「貧酸素状態」になったと発表した。湖底ではヨコエビの大量死が確認され、これを餌にするイサザやビワマスが減少する可能性があるという。
 異変は、高島市今津町沖の水深約90メートルの湖底付近で確認された。8月下旬から9月上旬にかけ、7カ所ある調査ポイントで溶存酸素濃度が低下。79年から観測を続けるポイントでは、例年9月に平均1リットル当たり5ミリグラムある濃度が、今年は9月10日に1・2ミリグラムまで低下していた。
 センターでは濃度が2ミリグラム未満になることを、生物の動きが鈍くなったり死亡したりする「貧酸素状態」と定義しており、調査ポイントの湖底では貧酸素状態になった影響で、環境省の準絶滅危惧種に指定されているアナンデールヨコエビの死骸を1平方メートル当たり約500匹発見したという。
 また、湖底が黒く変色する現象も起きていた。泥の中のマンガンが溶け出し、酸素と結びついてマンガンを主成分とするメタロゲニウムと呼ばれる茶褐色の微生物が増えたためという。
 貧酸素状態になった原因について、センターは6〜7月に例年の約5倍に増殖した植物プランクトンが、湖底に沈んでバクテリアに分解される際に大量の酸素が消費されたと指摘。さらに、酸素を多く含む表層水が今夏の猛暑で温められたために比重が重くならず、昨冬の厳しい寒さで冷えて沈んだ深層水と十分に混じり合わなかったためと分析している。
 9月30日に県内に最接近した台風17号の風雨で湖水がかき混ぜられた影響で、今月に入り酸素濃度は少し回復したが、センターでは今後、より浅い水深を含む広い範囲で調査を進めていく。環境監視部門の山中直部門長は「今後も貧酸素状態が長く続く可能性があり、秋から冬にかけて湖底に向かうスジエビやイサザ、ビワマスなどに影響が出ないか調べたい」と話した。(千種辰弥)

12/10/10

■電気ショック効果あり 滋賀県のオオクチバス駆除対策(京都新聞電子版)
 琵琶湖で在来魚をえさにする外来魚のオオクチバスを駆除するため、滋賀県が本年度から導入した電気ショッカーボートが、今夏の1カ月間に行った駆除調査で約2・3トンの外来魚を捕獲した。県水産課は「電気ショックで集中的に駆除できる。期待通りの効果」といい、駆除調査を近く再開する。
 「雷神」と名付けられたボートは、先端部から水中に突き出した2本の電極に最大千ボルトの電気を流して外来魚を感電させ、気絶した際に網で捕まえる。在来魚が浮くこともあるが、しばらく経つと回復するという。
 調査は2013年度まで実施。本年度は6〜7月に南湖の岸辺で計16回行い、約2・3トンのオオクチバスやブルーギルを捕獲した。オオクチバスは約2・1トンで9割を占め、「体の大きい魚にはより多くの電流が流れ、有効な方法だと確認できた」(水産課)という。
 8〜9月は水温が高く、電気ショックの効果が低下するため調査を休止したが、今月から来年3月までに南湖で計22回を計画。どの時期に効果的な駆除ができるかを検証する。13年度は70回の調査を予定し、水産課は「オオクチバスが産卵で岸辺に集まる4、5月で集中的に行いたい」としている。将来は漁業関係者に駆除を委託する方針という。

12/10/09

■コハクチョウ初飛来 湖北、平年より4日早く(京都新聞電子版)
 冬の使者、コハクチョウが9日、琵琶湖に今季初飛来した。湖北野鳥センター(長浜市湖北町今西)によると平年より4日早く、記録が残るここ30年では2009年と並んで最も早いという。
 午前7時半ごろ、同センター近くの琵琶湖に1羽が飛来しているのを観察に来ていた男性が見つけ、同センター職員が確認した。同じ渡り鳥のカモ類に交じって湖面で白い優雅な姿を見せている。
 1月中旬ごろのピーク時には琵琶湖全体で500〜600羽が飛来し、3月中旬にはシベリア地方に旅立つ。

■コクチバス 駆除へ本腰 県、民間と対策会議(東京新聞ネット版 TOKYO Web群馬)
 在来種の絶滅につながる恐れがあるため法律で持ち込みが禁止されているコクチバスが、今年に入り県内河川でも定着していると確認されるようになった。長野、埼玉県では被害が報告されており、県は地元漁協、ボランティアと官民協力でスクラムを組み、本格駆除へ向けた対策会議を立ち上げた。 (池田一成)
 コクチバスは北米原産。オスは二年、メスは三年で成魚になり十五年生息した例もある。体長は七センチぐらいから最大で五〇センチ。国内では一九二五年に箱根・芦ノ湖にオオクチバスと一緒に持ち込まれたのが最初といわれ、九一年に長野県の野尻湖で確認された。
 県内では、榛名湖、神流湖で釣れた例があるものの、本格的に繁殖がみられたのは九九年の奥利根湖。二〇〇〇年に駆除に乗り出したが、〇五年には八千三百匹とピークに達した。一〇年に烏川と鏑川、一一年に渡良瀬川でも生息が確認され、今年に入って産卵場所が見られるようになったという。池や湖の流れがないところでしか繁殖できないオオクチバスとは異なり、コクチバスは冷たく流れがある河川でも繁殖できる。
 県は上州、烏川、両毛の三漁協、日本釣り振興会県支部、外来魚から群馬の川を守る会とともに駆除対策会議を立ち上げ、先月に初会合を開いた。会議では、生息や産卵状況、駆除の方法などが話し合われた。
 県は、河川で繁殖するコクチバスは、無秩序な“ゲリラ放流”で持ち込まれた可能性があると指摘。「アユ、ヤマメなどへ被害がでないよう、早急に対策を取りたい」と強調している。

12/10/07

■琵琶湖北湖「貧酸素」に 9月上旬、最も早い観測(ChunichiWeb滋賀)
 県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)は、高島市沖の琵琶湖北湖の湖底付近で九月上旬、水中の酸素濃度が急激に低下し、水中の酸素濃度が一リットル当たり二ミリグラム未満になる「貧酸素状態」を観測した。例年は十月以降に観測されることが多く、一九七九年の調査開始後、この地点では最も早い時期の確認例となった。今後、底生生物の生息状況や調査範囲を広げて水質を調べる。
 同センターによると、この状態にある湖底を今回初めて、小型水中カメラで撮影し、湖底にすむ「アナンデールヨコエビ」の大量の死骸を確認した。
 センターは、例年になく早い時期に観測された貧酸素状態が影響している可能性もあるとみており、秋ごろに琵琶湖の表層から湖底付近へ移動するイサザなど、他の生物への影響も心配している。
 この時期に貧酸素状態が観測されたことの原因としてセンターは、今年六〜七月に大量増殖し例年の三〜五倍程度にもなった植物プランクトンを挙げる。植物プランクトンが湖底に沈降し、バクテリアによって分解される際、大量の溶存酸素を消費したとみている。
 さらに、表層と深層の温度差の関係で、酸素濃度が低下した水と酸素の多い層の水が混ざりにくい状態だったとも推定している。
 貧酸素状態の調査は琵琶湖北湖の七カ所で実施。九月末に台風が近畿付近を通過した後の十月三日の調査では、貧酸素状態が若干回復したデータも確認されたが、担当者は「今後も観測し、浅いところやほかの生きものへの影響も調べたい」と話している。(梅田歳晴)

12/10/05

■琵琶湖アユの産卵激減 昨年94億粒、今年2億粒(京都新聞電子版)
 琵琶湖の各河川でのアユの産卵数が、9月下旬時点でわずか2億粒にとどまり、94億粒だった昨年同期に比べ激減していることが滋賀県水産試験場(彦根市)の調査結果速報で明らかになった。試験場は「ここ二十数年間では例がなく、原因は分からない」と困惑、琵琶湖から河川へさかのぼるのが遅れている可能性もあるとみて、5日に魚群の緊急調査を行う。
 アユの産卵期(9〜10月)に合わせ、試験場は11河川で毎年8月下旬から11月上旬に産卵数を調べている。
 速報値によると、8月下旬から9月下旬の計3回の調査で確認されたのは計2億粒。過去10年間の同期の平年値76億粒も大きく下回った。北湖エリアの姉川(長浜市)では8千万粒、知内川(高島市)でも9千万粒にとどまった。
 試験場は「9月は残暑が厳しく川の渇水もあったが、台風による増水後もアユの遡上(そじょう)はほとんどみられない」と説明。「琵琶湖の水温が平年より高く、産卵行動に影響しているのかも」とみるが、今年ほどの産卵数激減につながるかどうかは分かっていない。試験場は9〜11日に行う4回目の産卵数調査も踏まえ、アユの動向を把握する。
 県水産課は「今後の産卵状況によっては、来春以降のアユ漁に影響する恐れもある」と懸念する。

■琵琶湖と共演 高島でヒガンバナ(京都新聞電子版)
 滋賀県高島市今津町の桂浜でヒガンバナが見頃を迎えた。真っ赤な花と周囲の緑、背後の琵琶湖の青が織り成す美しいコントラストが、訪れる市民や観光客を魅了している。
 ヒガンバナは浜沿いの南北300メートルほどに千株以上が点在し、一部は群生化している。
 もともと自生していたが、近年、アマチュアの写真愛好家らが多く撮影に訪れるように。浜沿いには駐車場や遊歩道が設けられ、地元の観光協会などが浜の清掃にも取り組むなど整備も進み、同市の秋の新たな観光スポットとなりつつある。
 びわ湖高島観光協会によると、今年は例年に比べて「1週間ほど遅れて今が最盛期」。浜には連日、大勢の市民や観光客らが訪れ、琵琶湖に浮かぶ竹生島や海津大崎などの名所を背景に、ヒガンバナの鮮やかな赤をカメラに収めている。
 福井市から来たという広瀬健三さん(75)は「花の美しさはもちろん、浜も整備されており、絶好の撮影スポット」と話し、盛んにシャッターを切っていた。見頃は今週末まで。

■オオヒシクイ今季初飛来確認(YomiuriOnLine滋賀)
 長浜市湖北町今西の湖北野鳥センター前の琵琶湖岸に4日、国の天然記念物に指定されている渡り鳥のオオヒシクイ2羽が今シーズン、初めて飛来した。
 オオヒシクイは体長約90センチ、翼長約1・8メートル、体重約5キロのガンの仲間。繁殖地のカムチャツカ半島周辺から越冬のため日本に渡る。長浜市の琵琶湖岸は国内最南限の越冬地とされ、毎年300〜500羽が飛来し、来年2月下旬まで見られるという。
 同センター職員がこの日午前10時頃、湖面で羽繕いしながらたたずむ2羽を確認。担当者は「近畿地方の中では、ガンが飛ぶ日本の原風景を味わえる数少ない越冬地。湖北の秋の深まりを告げる渡り鳥をぜひ見に来てほしい」と話している。

12/10/03

■エコエンジン艇 琵琶湖で義務化 10月から適合証交付、全国初(京都新聞電子版)
 滋賀県は今月から、琵琶湖を運航するプレジャーボートに、環境対応型のエンジン搭載を示す適合証の掲示を義務化した。適合証は県が交付し、張られていない場合には罰則を適用する。全国初の取り組みで、琵琶湖レジャー対策室は「水質悪化につながる従来型の2サイクルエンジン艇の排除を徹底したい」としている。
 適合証は、4サイクルエンジンや、環境対応型の2サイクルエンジンを積んだ水上オートバイやモーターボートに交付する。従来型と見分けやすくするためで、船体や船外機に張っていない場合、3万円以下の過料を科す。県は制度の浸透に向け、昨年10月から交付の受け付けやPRを進めてきた。
 琵琶湖レジャー対策室によると、交付は8月末で約4千件だったが、9月末には約5800件にまで急増した。交付対象は約1万件とみており、「現時点では当初見込みより下回ったが、船舶検査などで今後も申請を呼びかけていく」という。
 県は、従来型2サイクルボートを琵琶湖で使用した場合、違反者に5万円以下の過料も今月から義務づけた。約20人の県職員を取締員に任命し、見回りで違反を発見した場合には現場で処分を行う。

■花粉、関東と東北例年の1・5倍 気象協会が来春予測(47NEWS)
 日本気象協会(東京)は、来春の花粉の飛散予測をまとめた。中国地方から北海道にかけて例年(2003〜12年の平均値)並みか例年より多く、特に関東と東北は例年の1・5倍の量となる見込み。九州と四国は例年よりやや少ない予想。
 花粉の量が全国的に少なかった今春に比べると、関東と東北、北海道は2〜5倍になるという。
 協会によると、前年の夏が高温で日照時間が長く、雨が少ないと芽が多くつくられ、花粉の飛ぶ量が多くなる。関東と東北は今夏、高温少雨だったため、飛散量が増えると予想した。一方、九州や四国は前線などの影響で日照が少なく、雨が多かった。


■ヨシ:お水きれいにしてネ 大津・雄琴小、琵琶湖畔に植え付け
(毎日jp滋賀)
 大津市雄琴2の市立雄琴小3年生52人が2日、環境学習の一環として、地元の琵琶湖畔に水質浄化の機能もあるヨシ約80鉢を植え付けた。植えたヨシも地元産で、児童らが7月から育てていた。
 定植した場所は、学校から徒歩約20分の環境学習施設「オーパルオプテックス」内の湖畔。児童らは淡海環境保全財団の職員から指導を受け、長靴姿で湖水につかり、高さ1メートル余りに育ったヨシをスコップで植え付けた。吉田萌々花(ももか)さん(8)は「大きく育ってほしい」、田村爽(そう)さん(9)も「みんなで植えて楽しかった」と笑顔を見せた。
 雄琴小は環境学習に力を入れ、学年ごとにヨシ原探検、カヌー体験、ヨシランプ作りなど、地元の自然を生かした授業に取り組んでいる。佐久間恭子校長は「再生、循環、持続可能な自然の仕組みに気づいてほしい」と話していた。【姜弘修】

12/10/02

■現場から記者リポート:水鳥観察数に異変 琵琶湖で激減・急増(毎日jp滋賀)
◇ハジロカイツブリ、5年で1/10に
 琵琶湖の環境指標とされる水鳥の観察数に異変が起きていることが、自然保護団体「日本野鳥の会滋賀」の調査で分かった。渡り鳥ハジロカイツブリは5年間で10分の1に激減し、季節分布も例年との違いが顕著だ。湖の古名鳰海(におのうみ)の由来になった留鳥カイツブリも今年、湖での観察数が過去最低を更新した。専門家も危機感を募らせるが原因は定かでなく、11月以降始まる来年分の調査結果を注視している。【千葉紀和】
 同団体が県の委託で毎冬、琵琶湖岸や近隣のため池など100地点以上で行う「水鳥一斉調査」によると、越冬のために飛来するハジロカイツブリの観察数は、今年299羽と昨年1261羽の4分の1に。06年の3578羽と比較すると、1割以下に激減した。
 さらに、季節変化を探る目的で秋、冬、春に湖岸3地点で同団体が実施している別の調査でも、例年大群が確認されている湖北の観測地(高島市)で昨秋と今冬は姿がほとんど見られず、春に553羽と一気に増えた。
 琵琶湖を代表する水鳥のカイツブリは、県のレッドデータブックで希少種とされ、減少が危ぶまれてきた。最近は増減を繰り返していたが、今年は現行方法の調査となって2番目に少ない583羽。ため池を除く琵琶湖だけでは380羽と昨年比4割も減少した。
 このほか、カモ科のホシハジロやスズガモが昨年比で半減し、過去最低を更新した。
 一方、国内では主に東日本で繁殖し、近年は琵琶湖でも営巣するというクイナ科の渡り鳥で、体長がカイツブリより一回り大きいオオバンが、昨年比3割増の4万8419羽と大きく増えている。
 一連の変化について同団体の石井秀憲代表は「水鳥は主に群れで移動し、日ごとの増減もある。生息数の減少と結論を出すには、沖合の調査や全国的な動態変化のデータが必要だが、これだけの変化はやはり何かおかしいのでは」と懸念する。
 これまでカイツブリの減少要因として、浮巣を作る湖岸のヨシ原の衰退やボートの進入による繁殖妨害、餌となる小エビや小魚の減少などが考えられてきた。石井さんはこれらに加えて、オオバンの急増を挙げ、「大柄で同じヨシ原で繁殖し、カイツブリに圧力があるのかも」とみる。
 水鳥の生態に詳しい湖北野鳥センター(長浜市)の植田潤専門員は「オオバンの急増は全国的傾向で、減少したホシハジロは大雪の影響で南下した可能性が高い。ただ、原因がはっきりしない変化もある」と首をひねる。県立琵琶湖博物館の亀田佳代子学芸員(動物生態学)は「気温のせいか今年は大陸からの渡り鳥の動きが全体的に変だった。留鳥のカイツブリも年々すみにくい環境になっているのは間違いない。注意深い継続調査が必要だ」と指摘している。
◇伊豆沼では異常なし
 水鳥観察数の異変は琵琶湖以外でも起きているのだろうか。国内有数のガンカモ類の飛来地である宮城県北部の伊豆沼と内沼では今年、顕著な変化は報告されていないという。
 両沼は96年以降、外来魚ブラックバスが急増したため、水鳥の群れに対する影響について8年がかりで調査が行われた。その結果、バスが小魚類を捕食したために餌が減ったカイツブリなどが減少したと確認された。
 ただ、調査を担当した宮城県両沼環境保全財団の嶋田哲郎主任研究員は「うちは外来魚の急増が比較的最近だが、以前から問題化している琵琶湖での水鳥の変化は、他の要因が大きいのでは。理由が気になりますね」と話す。
 滋賀県琵琶湖環境科学研究センターによると、生物化学的酸素要求量(BOD)などの水質指標には、特別な変化はないという。

12/10/01

■ビワマスの産卵手助け 天野川で魚道造り(ChunichiWeb滋賀)
 ビワマスが遡上(そじょう)して繁殖できる環境を整えようと、ボランティアでビワマスを通じた町づくり活動をする米原市ビワマス倶楽部のメンバーらが二十九日、同市岩脇の天野川で簡易魚道を造った。
 市内を流れ琵琶湖に注ぐ天野川には現在、強い水流や土砂をせき止めるためのせきがあり、そのうち五カ所が、ビワマスにとっては遡上の妨げとなっている。ビワマスは産卵しても水温が高いと卵が死んでしまうため、水温の低い上流に上らなければ繁殖は難しい。
 そこで市は、昨年六月に「天野川ビワマス遡上プロジェクト」を立ち上げ、五年以内に上流部にある丹生川との合流地点まで遡上させることを目標に、県などと協力して繁殖環境づくりに取り組んでいる。
 今回はプロジェクトの一環で、ビワマス倶楽部の滋賀県立大生ら三十人が参加。河口から二キロ上流にある高さ六十五センチのせきの中央に、鉄板と土のうで幅二メートル、長さ三メートルの傾きが緩やかな魚道を造った。一定の水位が保たれるようにしてあり、遡上に期待が懸かるが、今後定期的に効果を検証する。
 参加した県立大四年の山田理絵さん(21)は「地元にしか生息しないビワマスを大切に守っていきたい。遡上できるか楽しみ」と話した。(曽田晋太郎)

■台風17号 各地で交通機関まひ(ChunichiWeb滋賀)
 非常に強い台風17号が県内に最接近した三十日。県内全域が大雨や強風に見舞われ、住民が川の氾濫(はんらん)を警戒して自主避難するなどの対応に追われたほか、交通機関がまひするなどの影響が出た。彦根地方気象台は一日以降も土砂災害が発生する可能性があるとして、警戒を呼びかけている。
 気象台によると、降り始めの二十九日午後七時から三十日午後五時までの総雨量は、甲賀市土山で一三八・〇ミリ、甲賀市信楽で一三一・五ミリ、高島市朽木平良で一○四・五ミリ。一時県内全域で暴風警報が出され、県南部を中心に大雨洪水警報が発令された。彦根市では午後三時五十分ごろ、一五・七メートルの最大瞬間風速を観測した。
 米原市は三十日午後三時、市内を流れる丹生川の氾濫を警戒し、上丹生地区の百六十一世帯四百七十一人に避難準備情報を出した。午後四時半時点で四世帯六人が近くの公会堂に避難したほか、市内の長岡地区でも一人が地区内の集会所へ自主避難した。
 大津市も午後六時二十分に、市南部を流れる大戸川の水位が高まったため、流域住民一千五百四十五世帯四千百六十七人に避難準備情報を出した。
 野洲市では、強風によって民家の庭木が倒れる被害があった。
 交通機関は、鉄道、道路ともに大きく混乱。JR琵琶湖線は安土−草津駅間で、JR湖西線も堅田−近江塩津駅間で強風のため運転を見合わせた。近江鉄道も午後五時半から全線で運休した。
 新名神高速道路は午後三時四十分に甲賀市内の雨量計で規制値を超える雨が観測され、上下線で通行止めになった。一般道も、国道1号が三重県境で規制雨量を超え、午後五時すぎに通行止めったのをはじめ、国道四本、県道九本が通行止めとなった。
 琵琶湖で観光船などを運航する琵琶湖汽船(大津市)は、強風と高波のため、三十日に運航予定だった全十五便を欠航した。

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