琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2012/06)

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12/06/30

■水質調査:主要9水浴場、「不適」なし(毎日jp滋賀)
◇夏が来る
 県は29日、夏の水泳シーズンを前に、琵琶湖の主要な9水浴場の水質調査結果を発表した。「不適」の水浴場はなく、水質が特に良好な「AA」判定は4水浴場だった。調査は5月8〜22日、大腸菌群数や油膜の有無、透明度などを測定。油膜や病原性大腸菌O157はいずれも検出されなかった。9水浴場の水質判定は次の通り。▽AA=近江舞子、南浜、二本松、マキノサニービーチ▽A=松の浦、宮ケ浜▽B=なぎさ、新海浜、松原【姜弘修】

■最高気温:県内8カ所で今年最高気温 大津などで真夏日(毎日jp滋賀)
◇夏が来る
 日本列島の東海上にある高気圧の影響で29日は県内全域で晴れ渡り、各地で7月中〜下旬並みの高温となった。彦根地方気象台によると、県内9観測地点のうち8カ所で今年の最高気温を記録。このうち5カ所は30度以上の真夏日となった。
 主な最高気温は大津31.2度▽東近江、南小松(大津市)30.9度▽今津(高島市)、土山(甲賀市)30度−−など。同気象台によると、30日の県内は午後から雲が広がり、所により雨が降る見込み。高島市マキノ町のサニービーチでは、家族連れが水着姿で水遊びするなど、一足早い“夏本番”を楽しんでいた。【村山豪、塚原和俊】

■盛夏の日差し(YomiuriOnLine滋賀)
◇大津31.2度、土山30.0度
 県内は29日、高気圧の影響で前日から一転して気温が上昇し、大津など5か所で真夏日となった。
 彦根地方気象台によると、最高気温は大津で前日より7.4度高い31.2度を記録し、今年2度目の真夏日に。土山(甲賀市)でも前日より9.3度も高い30.0度を観測したほか、今津(高島市)、南小松(大津市)、東近江の計4か所で今年初の真夏日となり、観測全9地点で、7月中、下旬並みの暑さとなった。
 大津市におの浜の西武大津店周辺では、日傘を差したり、日差しを避けて建物や街路樹の陰を選んだりしながら歩く女性が目立った。買い物に訪れた同市長等、主婦遠藤美千子さん(42)は「洗濯物がよく乾くので、快晴は大歓迎。でも、気温差で体調を崩さないよう気をつけないと」と話していた。

12/06/29

■西日本7月の気温は「平年並み」 気象庁が予報を修正(asahi.com滋賀)
 気象庁は29日、7月29日までの1カ月予報を発表した。25日に発表した3カ月予報では、西日本は今夏、平年より暑くなる可能性が高いとみていたが、今回の予報で、7月は平年並みの可能性が高いと修正した。
 大阪管区気象台によると、今後1カ月の気温が平年より高い確率、低い確率はともに30%で、平年並みの確率が40%。25日の3カ月予報では「高い」40%、「低い」20%だった。太平洋高気圧の日本への張り出しが弱まると見直したためという。
 大飯原発3、4号機(福井県おおい町)のフル出力は早くても7月24日。再稼働まで、政府は、関西電力管内では猛暑だった2010年夏より15%の節電を目標として示している。

■大物狙い大海原へ カジキ釣り大会始まる(紀伊民報AGARA)
 和歌山県串本町近海でカジキを釣ってポイントを競う「第23回JGFAビルフィッシュトーナメントin串本」(同実行委員会など主催)が29日、同町の串本港を基地に始まった。午前6時にくしもと大橋の沖からクルーザーが一斉に大海原に走りだし、競技が始まった。同日と30日の夕方、釣り上げたカジキを検量する。
 串本町でのビルフィッシュトーナメントは1990年に始まり、本州最南端のカジキ釣り大会として定着している。今大会には全国から約50チームが参加する予定だったが悪天候でキャンセルが出たため、37チーム約200人が参加した。28日は風雨が強かったが、和歌山東漁協札場で開幕記念のパーティーがあった。29日には天候が回復して、波もおだやかになり、午前5時ごろに串本港で安全祈願神事が営まれた後、競技が始まった。
 競技は国際ゲームフィッシュ協会(IGFA)のルールに基づき、使用した釣り糸の強度を表す数字とカジキの重量を掛け合わせるなどしてポイントを競う。
 大会期間中、串本漁港にある本部では、Tシャツ、帽子などの関連グッズを販売しており、売り上げの一部を災害義援金に充てる。リストバンド(千円)の売り上げは全額義援金にする。参加者にも義援金を募っている。
 大会応援団に登録している町内の飲食店や給油所では、赤い大会旗を掲げてムードを盛り上げている。今年は串本港周辺の24店舗が登録している。各店舗が応援するチームを決めて、そのチームが釣り上げたカジキを検量する時に一緒に写真を撮り、自店の広告などに使用できる。
 実行委によると、大会の参加者は町内の宿泊施設に泊まるため、満室になった宿泊施設もある。参加チームは応援団の店で飲食をしたり、クルーザーに給油したりして経済効果をもたらしているという。
 同町串本にある飲食店の店員は「参加者は大会をきっかけに串本のことを知り、大会以外の時にも来てもらっている。ありがたい」と話す。
 実行委員長の林義展さん(47)=大阪市=は「参加者には期間中、なるべく応援団の店で飲食するように呼び掛けている。役場や商工会、観光協会など地元で多くの人に手伝ってもらっているので、少しでも町にとってプラスになれば」と話している。

12/06/28

■体制整わぬ漁協に委託 09年度、県の外来魚駆除事業(さきがけonTheWeb)
 ブラックバス駆除などを目的とする県事業が2009年度、事業を受託できる体制が整っていない八郎湖増殖漁業協同組合(八郎潟町)に委託されていたことが27日、分かった。
 同漁協には当時、会計や総務を担当する常勤事務職員2人しかいなかったため、漁協に雇用されたコンサルタント会社(大仙市)の社員1人が作業員を募集しブラックバス駆除などを実施した。県と漁協による契約書は、別業者に事業を委託する「再委託」を禁止していたが、実際には同社への再委託と受け取られかねない形で行われていた。委託した当時の県農林水産部も問題点を認識していた。
 この事業は外来魚駆除委託事業で、ブラックバスの生息状況を調べ駆除する内容。県の緊急雇用創出臨時対策基金事業として行われた。県は漁協と随意契約し、事業費は約933万円だった。
 事業実施に当たり、漁協はコンサル会社の男性社員1人を雇用。同社によると、社員はハローワークを通じ漁協名で作業員9人を募集し、バス駆除や生態調査を指揮した。

■関電「電気予報」、翌々週の見通し公表(ChunichiWeb滋賀)
 関西電力は二十六日、今夏の電力需給の見通しを伝える「電気予報」の概要を発表した。今回から翌々週の電力使用率の予想を公表。週全体としての見通しになるが「可能な限り分かる範囲の見通しを示す」(関電)ことで、家庭や企業が節電の計画を立てやすいようにする。予報は二十九日からホームページに掲載を始める。
 翌週の見通しは昨夏や冬と同じく、一日ごとの電力使用率を示す。これまでは毎週金曜日に翌週分を公表していたが、今夏は月曜日になればその次の月曜日の予想を追加するといったように、常に一週間先の予想が分かるようにする。
 電力使用率に加え、供給できる電力の内訳を詳しくし、関電の火力や水力、原子力の供給力や他電力から融通を受ける分なども表示する。
 今夏の電力需給が「昨夏を上回る厳しい状況」(同)となるのを踏まえ、使用率90%未満を表す緑の顔のイラストをこれまでよりやや硬い表情に変更し、解説も「比較的余裕のある一日」から「安定した需給状況」に改める。
 電気予報は気温などを基に算出した予想最大電力とピーク時供給力から使用率を計算し、使用率の程度で四段階に分け、緑や赤の顔のイラストにする。

12/06/27

■沖島、振興へ「離島指定」 滋賀県前向き(京都新聞電子版)
 滋賀県は、6月に成立した離島振興法の改正を受け、全国唯一の湖上の有人島・沖島(近江八幡市)の指定について、市の要請があれば前向きに取り組む方針を明らかにした。改正により条文に「離島が四方を海等に囲まれ」の文言が書き加えられ、湖も対象となることが明確化されたためだ。嘉田由紀子知事は27日の6月定例会一般質問で、「沖島の指定の道が開けたことは喜ばしい」と歓迎した。
 改正離島振興法は20日に可決、来年4月から施行される。同法はこれまで湖が含まれるのか法解釈が困難だったが今回、「海等」と明記された。期限が10年間延長され、ソフト事業に活用できる交付金や、税制優遇や規制緩和を行う特区制度の創設などが可能となる。国は今後、離島振興対策基本方針を示す。
 指定は国土審議会の意見を踏まえ、国が決定。指定を受けるには、市が理由を明確に示した上で県と協議、県が国に申し出ることになる。また国の基本方針に基づき、市の意向を反映させて県が振興計画を策定する。
 民主党・県民ネットワークの今江政彦県議の質問に対し、県は市から振興計画策定の要請があった場合、新しい港の整備や再生エネルギー導入などに前向きな姿勢を見せた。嘉田知事は「改正法の理念にうたわれている地域間交流の促進や定住促進など、沖島振興に前向きに対処していきたい」と答えた。近江八幡市は2002年、沖島の活性化構想「沖島21世紀夢プラン」を住民と策定し、離島振興法の適用を国に求めてきた。冨士谷英正市長は「適用されれば、島への架橋や人口増につながる定住策を考えたい」と今後に期待した。
離島振興法 本土と比べ地理的条件などで不利な離島の振興を進めるため、1953年議員立法により制定、10年ごとに延長してきた。社会基盤整備などハード施策が主だったが、今回の改正では定住促進のためのソフト施策の充実が主な柱となる。

■ガソリン12週連続値下がり 全国平均141円20銭(47NEWS)
 経済産業省資源エネルギー庁が27日発表したレギュラーガソリンの25日現在の全国平均小売価格は、1リットル当たり前週(18日)比1円20銭安の141円20銭と、12週連続で値下がりした。国際的な原油価格の下落基調を反映した。
 調査に当たったみずほ総合研究所は、原油価格の下落について「欧州債務危機により世界経済の減速懸念が強まっていることが要因」と説明。当面、原油価格に連動しガソリン価格も値下がりが続くとみている。
 ハイオクの全国平均は、前週比1円20銭安の152円、軽油は1円安の123円10銭だった。

■彦根でワタカの稚魚放流(ChunichiWeb滋賀)
 夏場の水草の異常繁茂を、水草を食べる魚を活用して防ごうと、県は二十六日、彦根市尾末町の彦根旧港湾でワタカの稚魚四万八千匹を放流した。
 ワタカはコイ科の琵琶湖固有種。二〇一〇年に旧港湾でワタカをかごに入れて調べた実験では、水草の除去効果が確認されており、旧港湾での放流は三回目となる。
 県職員十二人は、体長三〜五センチの稚魚をバケツからそっと水に放し、勢いよく泳いでいく姿を見守っていた。
 二十七日には、彦根市城東小学校と米原市坂田小学校の児童計百二十人も参加して、稚魚二千匹を放流する。(森若奈)

■外来種ブラックリスト盛り込む…生物多様性戦略(YomiuriOnLine)
 豊かな生態系を保護するための国の行動目標を定める「第5次生物多様性国家戦略」の最終案が26日、環境省中央環境審議会の小委員会でまとまり、「外来種ブラックリスト(仮称)」の作成や、東日本大震災の復興での環境再生への配慮などが盛り込まれた。
 国民からの意見も募り、9月に閣議決定される。
 この最終案では、2010年に名古屋市で開かれた生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択された20項目の「愛知目標」の達成に向けた対策を提示。在来種を脅かす外来種のブラックリストを14年までに作って駆除対策の優先度を整理するほか、20年までに陸と河川や湖などの17%、海では排他的経済水域の10%を適切に保全・管理するなどの国内目標を挙げた。
 大震災からの復興については、豊かな生態系の再生が持続可能な地域発展に必要だと強調。福島第一原発事故による放射性物質が生態系に与えた影響の長期的調査も進める。

12/06/26

■トンネル照明、入り口に人配置 計画停電・県緊急対策会議(京都新聞電子版)
 今夏の電力不足に備えた計画停電の詳細が決まったことを受け、滋賀県は26日、第3回の緊急節電対策本部員会議を開いた。計画停電の際は、道路のトンネル内の照明が消えることによる危険を防ぐため、入り口に人員を配置するなどの対策を取ることを確認した。
 大飯原発3号機のフル稼働に合わせて、国が2010年夏比で15%から10%への緩和を決めた関西電力管内の今夏の節電目標について、県は30日に大阪市で開かれる関西広域連合の知事・市長会合で議論した上で方針を決めるとした。県庁舎は率先行動として15%の目標を維持する。
 会議では県の各部長がそれぞれ、計画停電の影響と対策を報告した。県管理道路のトンネル48カ所内の照明が消えた場合は、入り口に人員を配置したり掲示板を設置し、徐行を促す。また、医療機関や福祉施設を対象とした相談窓口を近く、県医務薬務課に設ける。電力需給が逼迫(ひっぱく)して計画停電が現実味を帯びてきた場合に、問い合わせを受ける。
 計画停電の見込みや実施情報の連絡体制では、県温暖化対策課などが関西電力から報告を受け、県ホームページや、県内の安全情報を電子メールで配信する「しらしがメール」で県民に知らせる。
 嘉田由紀子知事は「命に関わる事態への対処を最優先し、指示待ちではなく、現場で最善と思える判断をすることも大切だ」と呼び掛けた。

■西日本平年より暑め 関電管内、電力厳しく 3カ月予報(asahi.com関西)
 気象庁は25日、7〜9月の3カ月予報を発表した。西日本は平年より暑くなる可能性が高いという。同庁は、熱中症などへの注意を呼びかけている。
 大阪管区気象台によると、7月前半は梅雨前線の影響で平年同様に曇りや雨が多い。7月後半から8月は太平洋高気圧に覆われて晴れの日が多く、厳しい暑さになりそうだ。
 大飯原発3、4号機(福井県おおい町)のフル出力は早くても7月24日とされており、関西電力管内では梅雨明けで猛暑が予想される7月後半から厳しい電力需給が予想されている。同気象台は、今夏は平年より暑くなりそうだが、電力需要が高まった2010年夏ほどにはならないとみている。9月は低気圧と高気圧が交互に通過し、平年より雨の日が多くなる見通し。

■発信箱:琵琶湖は水がめか=榊原雅晴(毎日jp)
 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の拙速な再稼働に京都、滋賀の知事がタッグを組んで待ったをかけた。立地県ではないが、「被害地元」の立場からもの申したわけである。特に滋賀県の嘉田由紀子知事は「1450万人の水源をお預かりしている」と琵琶湖の重要性を訴え、政府の見切り発車をけん制した。
 嘉田さんが知事になるずっと前に取材をしたことがある。県立琵琶湖博物館の専門学芸員だった96年のこと。「琵琶湖を単なる水源とみる“水がめ”という言葉は好きではない」と話し、「蛇口の向こうに生き物がいて、人々の暮らしがあることに思いをはせてほしい」と水道を利用する京都や大阪の住民に注文していた。湖と共に暮らす人々を長年研究してきた社会学者ならではの思いが伝わってきた。
 私はといえばその後も湖畔の暮らしに思いをはせることなく、福島第1原発の事故に衝撃を受け初めて水源の汚染を心配するありさま。しょせんは琵琶湖を“水がめ”としか見ていなかった証拠である。
 3月まで滋賀県立大特定教授を務めていた小沢晴司さんに最近論文をいただいた。戦後まもなく、琵琶湖を国立公園にする機運が盛り上がった。県の陳情に対し、担当役人が「卓越した景勝地として保護する必要があり近く指定する予定」と太鼓判を押すなど、一時は“当確”とみられた。
 だが結局はランクを落とした「国定公園」とされ、それが後々、乱開発や水質汚染を許すことになった。論文は「GHQの関与で琵琶湖は候補地から脱落した」との見方を示す。干拓による食料増産や、ダム建設による発電計画が優先されたのである。
 琵琶湖をただの水源や食料供給源とする考えは、「フクシマ」を単なる電力供給源と見てきた姿につながる。(京都支局)

12/06/25

■琵琶湖で大人の釣りを(asahi.com滋賀)
【熱中せず、迷惑かけず、静かに遊ぶ】
(季刊誌「ウォルトン」創刊へ/4月に準備号発行、北原さん)
 琵琶湖を中心に、西日本で大人が楽しめる釣りの世界をテーマにした季刊雑誌「ウォルトン」を、元出版編集者の北原一平さん(42)が、この夏に創刊する。4月に発行した創刊準備号では、「帰ってきたモロコ釣り」「ビワマス、夜明け前」などの特集記事を組み、少しずつ固有種を取り戻しつつある琵琶湖の今の姿を描いた。
 北原さんは、茶道関連書籍で知られる淡交社(京都市北区)で編集者などを務めた。茶道誌の記者時代は海外で取材をした経験も持つ。これまでの出版業界での実績を生かし、好きな釣りの世界をもっと掘り下げたいと独立。「釣魚大全」で知られる英国の随筆家アイザック・ウォルトンにちなみ、編集プロダクション「ウォルトン舎」(京都府向日市)を設立した。
 4月の特集では、琵琶湖の固有種で1990年代から急減したホンモロコが最近、復活の傾向にあることをリポート。東近江市の大同川や伊庭内湖では、外来魚の駆除や稚魚放流などの取り組みのほか、6月中旬の水位調整による水位低下が始まる前に、水温の高い伊庭内湖付近では産卵が終わっているなど、さまざまな見方を紹介している。
 一方、幻に近い食材といわれてきたビワマス。最近では米原市の県醒井(さめがい)養鱒場(ようそんじょう)が中心となって養殖が本格化しているが、天然ものについては地元の人でも口に入る機会は少なかった。産卵期などを除き、沖合の中層を回遊しているからだ。2005年ごろからトローリングによる一本釣りで狙う人が増え、静かなブームになったとしている。
 琵琶湖海区漁業調整委員会は、伊庭内湖周辺のホンモロコ漁を4月の1カ月間、一般の釣り人などを除いて禁漁とし、ビワマスのトローリングも届け出制にしている。特集記事では、「釣ることだけに熱中せず、地元の人に迷惑をかけないよう静かに遊ぶ大人の釣りを心がけて」と訴えている。
 このほか、シーカヤックを使った釣りや、若狭湾のイカ釣りなども紹介。北原さんは「琵琶湖の環境を守る取り組みが良い方向に向かい、固有魚が戻っているのを釣りの現場でもひしひしと感じる。地元の人と会い、自分の目で見て、琵琶湖の変化やいろんな楽しみ方を伝えたい」と話す。
 創刊準備号は88ページで1575円。関東から四国の大型釣具店などで販売している。取扱店はウォルトン舎のホームページ(http://www.waltonsha.com/)で。問い合わせは(075・925・8984)。(郡司達也)

■クリーンアップ作戦:旧港湾一帯で湖底ごみ清掃−−彦根(毎日jp滋賀)
 彦根市尾末町の彦根旧港湾一帯で24日、ダイバー17人が水中に潜って湖底に沈んだごみを引き上げるクリーンアップ作戦があった。
 旧港湾はかつて琵琶湖巡りの観光船が発着したが、新彦根港の完成で約30年前から不用になった。定期的に水草の刈り取りが行われるが、約1週間前の作業では水草に絡んだ自転車35台などが引き上げられている。
 今回の清掃は、日本釣振興会県支部と県、彦根市による実行委が約100人を動員。松原漁協の漁船を湖上基地にし、水深約1・5〜2メートルの水中に潜ったダイバーが自転車7台やバイク1台、空き缶や瓶などを次々と引き上げた。
 ごみの総重量は約520キロだった。周辺は市民らの釣り場になっているが、参加者からは「予想外のものがたくさん投げ込まれていて驚いた」などの声が上がった。【松井圀夫】

■彦根旧港湾の底を清掃 「びわ湖の日」前に(ChunichiWeb滋賀)
 七月一日の「びわ湖の日」を前に、ボランティア九十三人が二十四日、彦根市尾末町の彦根旧港湾の底を清掃した。空き缶や釣り具、家電など計五百二十キロのごみを回収した。
 関西のダイビング愛好家や日本釣振興会員、市職員らが参加。ダイバーが水中から引き上げたごみを、他のメンバーが陸上で分別。空き缶三百個のほか、さおや網などの釣り具を回収。不法投棄されたタイヤやトースター、自転車なども見つかった。
 参加した市職員の近藤香菜子さん(26)は「釣り具よりも一般のごみの方が多くて意外でした」と驚いていた。
 清掃は旧港湾の美化を目的に、振興会県支部が中心となって彦根市、県と実行委員会を組織して、毎年実施している。
 振興会県支部長の中川浩邦さん(51)は「清掃イベントを通じて、釣り人だけでなく市民の意識も変えていきたい」と話していた。(森若奈)

12/06/24

■計画停電、信号ピンチ 自家発電対応9%(YomiuriOnLine滋賀)
◇交通整理人手不足、県警「外出自粛お願いも・・・」
 関西電力が今夏の電力需給逼迫(ひっぱく)に備えて準備を進める計画停電を巡り、県警が信号機の停電対応に苦慮している。県内にある信号機約2400基中224基(約9%)しか自家発電に対応しておらず、県警は手信号による交通整理を想定。警察官の配置計画策定を急いでいるものの「人手不足は否めない」として、計画停電時には県民に車での外出を控えるよう呼び掛けることにしている。(鷲尾龍一)
 関電は県内を6グループに分けて計画停電を行うことにしており、単純計算では、一度に約400基の信号機が止まることになる。
 県警によると、県内では信号機93基に、停電時に自動的に自家発電する「電源付加装置」が整備され、他に、発動発電機を運んで接続すれば作動する「非常用電源箱」が131基に取り付けられているという。
 県警はこうした信号機を増やすための対策費を県に要望し、県議会で審議中の一般会計補正予算案には非常用電源箱149台と発動発電機47台の購入費計約3100万円が計上された。だが、議決が見込まれる7月11日以降でないと機材購入の入札が行えず、「設置は7月末以降」(担当者)となる見通しという。
 県警は計画停電時、関電から連絡を受けるとすぐに発動発電機を対象地区に運搬し、警察官を交通量の多い国道や県道の主要交差点に配置することにしている。約2000人のうち数百人規模の人員を要するため、各署の交通、地域課だけでは足りず、刑事課や本部の警察官も含め、総動員態勢になる見込みという。
 昨年、計画停電が実施された東京都では信号機の83%が自家発電に対応していたが、信号機が止まった交差点で2人が亡くなる交通事故が発生している。県警は2時間の計画停電で、高速道路のインターチェンジ付近などでは最長約50キロの渋滞が起きると予測しており、救急車や消防車、パトカーの走行に支障を来す恐れがあると懸念している。
 関電は「計画停電は万一の備え」とするが、県警の担当者は「いざとなれば、自家用車での外出自粛をお願いするしかない」と話している。

■入場者800万人達成 琵琶湖博物館(ChunichiWeb滋賀)
 一九九六年十月に開館した草津市下物町の県立琵琶湖博物館の入場者が二十三日、八百万人に達し、記念式典があった。
 節目の入場者となったのは、奈良県大和郡山市の片桐小四年井上智裕君(9つ)。釣りが趣味という父和久さん(51)の声掛けで、両親と共に初めて訪れた。篠原徹館長から認定証と花束、博物館グッズなどを、緊張した表情で受け取った。
 井上君は「うれしい。琵琶湖の魚を見るのが楽しみだった」と興奮した様子で話した。(山内晴信)

12/06/23

■琵琶博、来場者800万人に 15年8ヵ月で達成(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市下物町の県立琵琶湖博物館の来場者が23日、800万人に達した。節目の来場者となった会社員井上和久さん(51)の家族に認定証を手渡すセレモニーが開かれた。
 同博物館は1996年開館。毎年50万人を超える来場者が訪れており、15年8カ月で800万人を達成した。
 井上さんは奈良県大和郡山市在住。妻の維佐子さん(48)と次男の智裕君(9)と、初めて同博物館を訪れた。
 井上さんには記念品などが贈られ、篠原徹館長が「(琵琶湖博物館を)楽しんでもらい、ファンを増やしてもらいたい」とあいさつ。認定証を受け取った井上さんは「偶然のことでびっくりしている。釣りが趣味なので琵琶湖の魚に興味がある」と話し、智裕君は「琵琶湖の魚をじっくり観察したい」と笑顔で話していた。

■護岸や斜面の崩落が相次ぐ(asahi.com滋賀)
【大雨で県内各地】
 21日から22日朝にかけての大雨で、県内各地で降り始めからの雨量が100ミリを超えた。増水した川の護岸が削られたり、土砂崩れで道路が通行止めになったりするなど被害が相次いだ。
 大津市黒津5丁目の大戸川では、県道横の土手が長さ60メートルにわたって削りとられた。栗東市目川の金勝川でも護岸ブロックが長さ20メートルにわたり崩落した。
 東近江市百済寺本町では市道脇の斜面が高さ10メートル、幅10メートルにわたって崩れ、通行止めになった。湖南市三雲の市道では路肩が長さ11メートルにわたって崩落。栗東市観音寺の市道や甲賀市水口町笹が丘の県道でも、のり面の土砂が崩落した。
 降り始めから22日午前9時までの雨量は、甲賀市信楽で110.5ミリ、東近江市で110ミリ、大津市で103.5ミリだった。

■琵琶湖の外来魚回収量激減 初の前年度割れ(msn産経ニュース)
 滋賀県が生態系維持のため、琵琶湖の釣り客らに呼びかけているブラックバスやブルーギルなど外来魚の回収量が、平成23年度は前年度を6・2トン下回る15・3トンと激減し、15年度の回収開始以来初めて減少に転じたことが22日わかった。県は夏場の天候不順などが原因とみているが、釣り客用の外来魚回収ボックスを増設するなど対策に乗り出した。
 琵琶湖では近年、北米原産のブラックバスやブルーギルなどの外来魚が大量繁殖し、釣り客の間で釣果をリリース(放流)する「バス釣り」が流行。湖の生態系破壊が危惧されたため、県は15年に釣った外来魚のリリースを禁止する条例を施行。湖岸近くに釣った外来魚を入れる回収ボックスを66カ所、湖には29カ所のいけすを設置した。
 外来魚の回収量は、初年度9・6トンから年々増加し続け、22年度は21・5トンに。だが、23年度は年間回収量の半分を回収する5〜7月に台風が集中したうえ、釣り客が多い週末を中心に天候不順が続き、初めて前年度から6・2トン減と大きく下回った。
 外来魚のエサが減少して全体的に小型化が進んだことも影響した可能性があるが、県は激減を重くみて対策を検討。回収ボックスを新たに大津市や県北部の彦根市などに計5カ所を増設することを決めた。琵琶湖岸のホテルなど、釣り客が利用する宿泊施設にも、独自にボックスを設置するよう協力を呼びかけるとしている。
 県琵琶湖レジャー対策室は「回収量の減少は気候や生態系などさまざまな要因があり、釣り人のマナー悪化(リリース増加)はないと考えているが、再び回収量が増加するよう啓発活動に力を入れたい」と話している。

■計画停電、県内は12に区割り(ChunichiWeb滋賀)
 二十二日に関西電力が公表した計画停電の準備内容では、県内は十二に区域割りされたほか、長浜と高島両市の一部をはじめ福井、滋賀、京都の三府県内で原発から三十キロ圏内の二十万世帯が計画停電の対象から外された。関電の担当者は「計画停電をしないことが原則。万が一のセーフティーネット(安全網)」と説明した。
 区割りは、関西地方全体の電力供給エリアを六グループに分け、さらに支店ごとにサブグループとして細分化。その結果、県内は十二のサブグループに分けられた。同じ市町でも異なるサブグループになるという。
 計画停電の可能性がある期間は、七月二日〜九月七日(土日祝日と八月十三〜十五日を除く)で、時間帯は午前八時半〜午後九時。時間帯を二時間半ごとに分けて、各時間帯を供給エリアで分けた六グループに割り当てる。各グループの時間帯は、グループ間に偏りがないように一日ごとに一時間ずつ前にずらす。
 関電によると、電力削減量を一グループの三百五十万キロワット分、一サブグループ四十四万キロワット分と見積もっている。複雑な区割りに担当者は「停電の影響や負担を緩和するため」と説明した。しかし、住民が自宅や勤務先がどのグループなのか、把握できるか、計画停電の際に円滑に情報提供されるのか、課題が残る。
 関電は管内の千三百五十万軒にダイレクトメールを送り、ホームページでも計画停電グループを検索できるようにする。専用無料ダイヤル=電0120(911)777=へ。(梅田歳晴)

■大崎・化女沼:ラムサール条約湿地、在来魚ほぼ全滅 NPO捕獲調査、外来魚98.5%占め−−来月7日に駆除(毎日jp宮城)
 ラムサール条約湿地に登録されている大崎市古川の化女沼(けじょぬま)(34ヘクタール)にすむ魚は、オオクチバスなど外来食害魚が98・5%を占め、在来魚はほぼ全滅状態であることが、捕獲調査で分かった。調査した伊豆沼・内沼環境保全財団と環境NPO法人エコパル化女沼が21日、発表した。
 調査は5月下旬〜6月中旬、小型刺し網を設置して行い、いずれも体長25センチ以上の68匹を捕獲。その結果、魚種はブルーギル49匹▽オオクチバス16匹▽カムルチー(雷魚)2匹で、在来魚はフナ1匹だけだった。比較のため同時期に調査した伊豆沼・内沼では、捕獲した73匹のうちオオクチバス6匹でブルーギルはゼロ。フナ57匹など在来魚が圧倒的多数を占めていた。
 伊豆沼・内沼では、01年から外来食害魚駆除活動を毎年続けている一方、化女沼は駆除活動は未実施で“バス釣り天国”状態のままになっている。調査は有効な駆除法を開発するために行われた。

12/06/22

■ニゴロブナ、強く生きて 水田から琵琶湖へ稚魚旅立つ(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市志那中町のニゴロブナの稚魚が放流された水田で「中干し」の時期を迎え、水が抜かれた田から、体長約2センチに育った稚魚が流れ落ちている。
 同町では5月中旬、計約3万平方メートルの水田に、体長5ミリの稚魚約120万匹を放流。水稲の株が分けつを終えたこの時期、根張りを良くするために一週間ほど田の水を抜く「中干し」が行われる。水抜きとともに稚魚も排水路に流れ落ちる。
 保田彌壽雄(やすお)さん(69)の3600平方メートルの水田では22日朝から水抜きを開始。午後5時ごろにはほぼ流れ落ち、稚魚が一匹また一匹と流下していった。
 餌が豊富な水田で育った稚魚は成長が早く、琵琶湖に戻った際にブラックバスなどに捕食される率が下がるといい、3年後には親魚になる。家でもふなずしを漬けているという保田さんは「南湖でも昔のようにフナがたくさん捕れるようになってほしい」と願いを込めた。

■電気ショックで外来魚駆除、大町の中綱湖で実験始まる(信州Live on)
 ブラックバスなど肉食性外来魚による漁業被害が懸案になっている大町市の仁科三湖の一つ、中綱湖で20日、水中に電気を流して魚を失神させる「電気ショッカー船」による駆除実験が始まった。1週間かけて効果を確かめ、採用するか検討するといい、この日は青木湖漁協の住民ら10人近くが捕獲を体験した。
 同漁協によると、在来のワカサギやフナなどは毎年の放流でかろうじて生息を維持している状態。中綱湖では1970(昭和45)年、県内で初めてブラックバス(オオクチバス)が確認されて以降、バス釣り大会や刺し網などで駆除を続けているが、「大物は減ったが根絶しきれない」(組合員)という。
 今回は県水産試験場(安曇野市)の協力を得て、湖や河川の漁協の全国団体が所有する米国製の電気ショッカー船を琵琶湖から運び込んだ。船の先端に2本の柄を伸ばし、それぞれ6本のワイヤ触手を水中に沈めて電気を通し、周辺にいる魚を感電、失神させる仕組みだ。既に諏訪湖漁協(諏訪市)が2010年から本格導入している。
 この日は湖尻から岸辺沿いに船を進め、周囲約2キロの湖をゆっくりと1周。触手近くにいた魚が感電すると、銀色の腹を鋭く翻して失神、組合員らがたも網ですくい取った。ただ、魚が気絶している時間はせいぜい30秒と短く、船の速度に合わせて回収するのに皆四苦八苦。1周で約60匹のブラックバスやブルーギルを捕獲したが、「それ以上の魚に逃げられた」と組合長の太谷正祥さん(76)。「手応えはある。慣れれば成果が上がるのでは」と話していた。

12/06/21

■大雨:西日本で降り続く…高知で最多雨量(毎日jp)
 梅雨前線や東シナ海の低気圧の影響で、西日本は21日、各地で大雨が降り続き、高知県土佐清水市では、21日午後7時までの24時間降雨量が6月で過去最多となる221ミリを記録した。22日まで、局地的に雷を伴った激しい雨が降る恐れがある。気象庁では土砂災害や浸水、河川の増水、激しい突風などへの警戒を呼びかけている。
 滋賀県東近江市の愛知川河口付近では、台風4号の影響で満水に近くなった上流の永源寺ダムの放流で流されてきた流木やヨシなどが大量に漂着。能登川漁協では「港も漁船もふさがれ、漁に出られない」と悲鳴をあげている。【吉田卓矢】

■手軽に 自作ふなずし 滋賀県漁連、ネットに製法動画(京都新聞電子版)
 滋賀県漁連(大津市)がインターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」で、湖国を代表する伝統食「ふなずし」作りの紹介を始めた。現代の住環境に適した、におい漏れが少ない方法を説明している。各漁協は原料となるニゴロブナの直売を夏に予定しており、家庭でふなずし作りを気軽に楽しめる環境が整いつつある。
 ふなずしは、琵琶湖で春に漁獲されたニゴロブナのうろこと内臓を取り除いて塩漬け(塩切り)し、夏の土用のころにきれいに洗って乾燥させた後、おけのご飯に漬け込む。暑さで乳酸発酵が進み、12月には食べられる。
 だが近年はふなずしを漬ける家庭が減った。食文化の変化や、近所へのにおいの発生に気を使うマンションの増加が背景という。伝統的な方法は、空気を遮断して乳酸発酵を促すため、おけに水を張るが、定期的に水を替える作業が必要で、においも漏れる。
 県水産試験場は近年、水を張らずにポリ袋でご飯を覆って空気を遮断する方法を普及させており、好評だ。
 県漁連は職員が実践した動画を、今年3月からユーチューブで紹介。道具のそろえ方から、塩切りの洗い方、魚をご飯に漬け込んで保存するまでのコツを丁寧に説明している。県漁連は「多くの人にふなずしの魅力を知ってほしい」とする。
 南郷水産センター(大津市)や沖島漁協(近江八幡市)、彦根市磯田漁協、朝日漁協(長浜市)では、塩切りしたフナを1キロあたり3000〜4500円で7月ごろから直売する。ふなずし作りの講習会も7、8月に開催予定という。
 問い合わせは県漁連TEL077(524)2418=平日のみ。

■台風4号で3人負傷(ChunichiWeb滋賀)
 県内に強い風雨をもたらした台風4号。十九日夕に長浜市内で男性が突風で閉まったドアに指をはさんで軽いけがをし、台風の通過に伴う負傷者は三人になった。一夜明けた二十日には、ブドウや小麦などの被害も明らかになった。
 けがをしたのは、長浜市小堀町のスーパーマーケットで、バイトをしていた米原市の男性(19)。十九日午後五時四十分ごろ、風にあおられて急に閉まった出口ドアに右手人さし指をはさみ、軽い打撲を負った。午後六時の市内の風速は一〇メートルだった。
 二階建て木造の食料品店のトタン屋根(縦十メートル、横十三メートル)が飛ばされる被害も十九日午後七時四十分ごろに、長浜市高畑町であった。食料品店を営む女性(65)は「ガシャという音がして外に出ると、屋根が電線にぶら下がっていた。こんなこと初めて」と困惑していた。
 長浜市今荘町の「今荘ぶどう園」では、ブドウ棚の支柱が折れ曲がり、棚を覆うビニールハウスも所々破けた。緑色で小粒のブドウは枝葉ごと落ちた。
 今荘ぶどう生産組合の小林弘組合長(74)は「二百万円以上の被害。元通りに設備を直すには三日はかかる。ブドウもこれから大きくなるところだったのに」とがっかりした。
 三ヘクタールの広さがあるブドウ園のうち、被害は三分の一に当たる一ヘクタール。八月に収穫を迎えるブドウはまだ若く、枝も細いため、六月の台風で、被害を受けやすいという。
 二十日正午の県のまとめでは、草津、守山、湖南、東近江、近江八幡の五市と日野、竜王の両町の計七市町で、農業被害が出た。全体で一九ヘクタールに上り、このうち、小麦が倒れたのは十六ヘクタールにも及んだ。このほか、大豆が冠水する被害も竜王町であり、東近江市ではトウモロコシ、湖南市と日野町は小菊が倒れた。
 水産関係では、草津市沖の小型定置網「エリ」で、くいが五十〜百本傾いた。

12/06/20

■台風4号 爪痕残す 激しい風雨も人的被害なし 新宮で土石流や倒木(熊野新聞オンライン)
 台風4号は19日午後5時すぎ、和歌山県南部に上陸した。気象庁によると、上陸は今年初めてで、統計史上7番目の早さ。四国や紀伊半島の一部を風速25b以上の暴風域に巻き込みながら北東へ進んだ。新宮・東牟婁地方や三重県南部では、午後4時ごろから激しい風雨にさらされ、串本町潮岬では最大瞬間風速35.4bを記録。古座川町西川や田辺市本宮町では24時間雨量が200_を超え、三重県御浜町では197_を観測。西川では午後4時〜5時の一時間に51_の激しい雨が降った。20日午前10時30分現在の和歌山県のまとめでは、当地方では人的被害は報告されていない。
 新宮市は19日午後4時15分に熊野川町地区、同時30分に高田・相賀地区、同時35分に南檜杖地区に避難勧告を発令、同日午後8時45分に解除した。避難者のピークは19日午後6時で、29カ所開設した避難所に87世帯131人が入った。20日午前7時には全員帰宅した。
 同市熊野川町田長の国道168号沿いでは山の斜面から倒れてきた木2本のうち1本が国道上の電線に引っかかった。同市熊野川町赤木地内の県道那智勝浦熊野川線沿いでは小規模な土石流が発生し、19日午後3時30分から全面通行止めになっていたが、20日午前7時に解除された。
 土砂災害や冠水の恐れがあるため19日午後4時から全面通行止めとなっていた国道168号新宮市相賀―同市熊野川町田長間は20日午前6時30分に解除。
 崩土の恐れがあるため19日午後3時から全面通行止めになっていた同市熊野川町玉置口地内の国道169号は20日午前7時に解除された。
 19日午後3時30分ごろ、田辺市本宮町大津荷の国道168号沿いの山の斜面が高さ約10b、幅約10bにわたって崩れ、木や土砂が道路をふさぎ、全面通行止めとなっていたが、20日正午現在は片側交互通行となっている。

■ガソリン価格、142.4円に 11週連続値下がり(asahi.com)
 全国のレギュラーガソリン価格(18日時点)は、前週から1.5円値下がりし、平均142.4円となった。資源エネルギー庁が20日発表した。11週連続の値下がりで、昨年11月上旬以来の水準。世界景気の先行き不安から、原油の先物価格が急落している。国内も在庫が多い状態が続いている。

■烏丸半島で「熱気球フライト体験」 滋賀県草津市(産経関西)
 滋賀県草津市は、7月27日から8月5日まで同市北西端に位置し、琵琶湖に突き出た烏丸半島(同市下物町)で「熱気球フライト体験」を実施する。さわやかな早朝に夏の風物詩であるハスの群生地を眼下に眺めながら、琵琶湖の雄大なパノラマを楽しめるという。
 同イベントは、市などでつくる実行委員会が一昨年から開催している。当日は、午前5時50分から琵琶湖博物館前広場で受け付けを開始し、1回につき5分間のフライトを午前6時から同9時まで行う。熱気球は地上にロープでつながっているため、上空15〜2メートルの高さまで上がったあと、数分で降りてくる。熱気球は気流が安定しているときにのみ運行可能で、穏やかな早朝にフライトする。当日、天候の影響で中止になる場合もある。
 予約は行わず当日受け付けのみ(先着順で各日300人程度)。料金は、中学生以上2500円、小学生1800円、未就学児無料。小学生以下は保護者同伴が条件。期間中に草津市内の宿泊施設に泊まると、搭乗時に割引特典が受けられる。7月28、29の両日に草津駅前で「熱気球教室」も開催される。

■びわ湖クリーンフィッシング大会:釣り大会に親子連れら270人 外来魚駆除に貢献−−大津(毎日jp滋賀)
 産卵期の外来魚の駆除を目指した「第22回びわ湖クリーンフィッシング大会」(連合滋賀主催)が16日、大津市の湖岸など県内8会場で開かれ、親子連れら約270人が釣りを楽しんだ。
 琵琶湖の環境保全を目的に90年から年1回開催。所要時間に関わらず、この日釣ったブラックバスなどの総重量で1〜3位を表彰した。小雨の降る中、早朝から雨がっぱ姿で釣り糸を垂らす熱心な参加者も。全体の釣果は91.3キロだった。
 姉妹で参加した京都市立朱雀第三小6年、藤下夏音(かのん)ちゃん(11)と同4年、涼果(すずか)ちゃん(9)は「寒いけど去年よりたくさん釣れるから楽しい」と話していた。【加藤明子】

■台風4号:強風でケガや壁倒壊 県、3年ぶりに警戒本部(毎日jp滋賀)
 強い台風4号が接近した影響で県内では19日、全域に大雨、暴風警報が出され、大半の学校が授業を繰り上げて児童や生徒を帰宅させた。翌朝まで風雨に注意を要し、県は同日午後、09年10月の台風18号以来となる災害警戒本部(本部長、荒川敦副知事)を設置し、被害情報の収集や警戒に当たった。
 彦根地方気象台や県によると、19日午後5時現在、県内の9観測所のうち6観測所で最大瞬間風速が6月観測史上最大を更新し、甲賀市土山では風速25・4メートルを記録。同日の降り始めからの総雨量は午後6時現在、高島市朽木平良で108・5ミリ、甲賀市土山で102ミリと100ミリ以上に達した。また、県内の広範囲に洪水警報も出された。
 県教委によると、公立の幼稚園、小中高など計484校・園が終業時間を繰り上げ、高校の定時制5校が臨時休校となった。
 また、県警や消防によると、湖南市などで男性3人が強風でけがをしたほか、彦根市本町1では午後4時55分ごろ、観光客向けの店が並ぶ通り「夢京橋キャッスルロード」沿いの有料駐車場の木造外壁(高さ2メートル、幅5メートル、奥行き75センチ)が歩道側に倒壊した。けが人はなかった。

■県内でも暴風雨けが人・交通乱れ/台風4号(asahi.com滋賀)
【367校で授業打ち切り】
 台風4号の接近に伴い、県内は19日夕から夜にかけて暴風雨に見舞われた。湖南市では男性が風で飛ばされた板に当たってけがをするなど、午後9時現在で3人が軽傷を負った。各地の学校では授業を打ち切り、子どもたちを帰宅させた。県は災害警戒本部を設置し、警戒にあたった。
 湖南市日枝町のスチール製品の製造工場で午後2時40分ごろ、トラックの荷台にあったプラスチック製の板が強風で飛ばされ、製品の積み込み作業をしていた運転手の男性(48)に当たり、額を8センチ切る軽傷を負った。長浜市小堀町のスーパーではアルバイトの男性(19)が、甲賀市甲賀町田堵野の製薬会社ではトラック運転手の男性(50)が、いずれも強風で閉まったドアに指を挟まれ、軽いけがをした。
 彦根市本町1丁目の駐車場では、高さ2メートル、幅5メートルの木造の塀が強風で倒れ、瓦などが割れた。けが人はなかった。
 県教委によると、正午過ぎに県内全域に暴風警報が発令されたため、ほとんどの学校で午後の授業を打ち切り、児童・生徒を帰宅させた。小学校227校、中学校91校、高校38校、特別支援学校11校に上り、幼稚園でも多くが同様の措置を取った。
 鉄道も乱れた。長浜市内で風速計が規制値に達し、JR北陸線の長浜―新疋田(福井県敦賀市)間で一時運転を見合わせた。高速道路も大雨のため、新名神の甲賀土山―亀山間で上下線で通行止めとなり、大津市や高島市などの国道や県道は午後9時現在、計11カ所が通行止めになった。
 24時間の総雨量は、甲賀市土山で午後8時半までに133ミリに達し、6月の観測史上最大を観測。高島市朽木平良でも137・5ミリを記録した。彦根地方気象台は20日昼にかけて雨が降りやすいとして、土砂災害などに警戒を呼びかけている。

12/06/19

■台風4号:今夜最接近か 県内直撃の可能性大(毎日jp滋賀)
 彦根地方気象台は18日、強い台風4号が19日夜遅くから20日未明にかけて県内に最接近し、直撃する可能性が高いとの予想を発表した。19日夜から20日未明にかけて暴風域に入るとみられ、台風本体と梅雨前線の北上が重なった大雨にも警戒を呼びかけている。
 同気象台が18日午後3時現在の台風位置から県内への影響を予想した。県内は19日昼すぎから20日昼前まで強風域に入り、1時間最大降水量は19日が北部、南部とも50ミリ、20日も警報レベルの非常に激しい雨が降るとみられる。19日午後6時からの24時間降水量は北部、南部とも100〜200ミリと予想されている。
 大気が不安定になるため、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要という。同気象台は「それほど大型ではないが、スピードを上げて勢力を保ったまま北上し、県内を直撃する可能性が高い」と推測している。【姜弘修】

■住民監査請求:八郎湖漁協委託事業費、過払い放置問題で県に−−県生連(毎日jp秋田)
 県が八郎湖増殖漁業協同組合に委託した外来魚駆除事業で、県が同組合に事業費を過払いしたまま放置しているとして、県生活と健康を守る会連合会(県生連)は18日、住民監査請求を提出した。県生連の鈴木正和会長は「県は支払った後、漁協側が過大請求だったと申し出たにもかかわらず放置している」として、知事が同漁協に損害賠償を請求するなど必要な措置をとるよう求めている。
 県生連によると、県は09年、緊急雇用対策事業「外来魚駆除・在来生態系保全事業」を同漁協に約930万円で委託した。県は事業の完了後、委託料が余っていれば県へ返還するよう命じなければならない。
 10年に同漁協内部から「漁具代が高価すぎるのでは」などと疑問の声が上がり、昨年の理事会で漁網など約60万円が過大だったと確認。県に返還について相談していたという。

■「県委託に違法支出」(asahi.com秋田)
 八郎湖のブラックバスなどの外来魚駆除や生息調査を八郎湖増殖漁業協同組合に委託した県の事業で、違法な支出があったとして「県生活と健康を守る会連合会」(県生連)は18日、住民監査請求書を県監査委員に出した。県に損害が出たとして、県の関係職員が返還するか、県に対して漁協に損害賠償を請求することなどを求めている。
 県生連によると、不正があったとしているのは2009年度の「外来魚駆除・在来生態系保全事業費」933万4千円のうち、ふくべ網代48万円、引き網代18万円など計約66万5700円。県水産漁港課から当時の代表理事組合長に09年11月30日に支払われた。監査請求では、網代があらかじめ定められておらず、事業終了直前に支払われていることから、「違法に支出した」と指摘している。
 組合長への網代の支払いは事業終了後に漁協内で問題視され、県に報告されたという。漁協からの指摘で、県農林政策課団体指導室(現・農業経済課)が事業内容を検査。「組合長から購入したふくべ網は明らかに高額」「意図的に価格決定を事業終了時まで先延ばした」との調査結果を漁協に報告したが、具体的な対応はとっていない。監査請求書では「県の怠慢」と批判した。
 県生連の鈴木正和会長は会見で「何度も問題を回復する機会はあったのに県は問題を闇にほうむろうとした」と話した。県農業経済課は「過大支出かどうかは判断できない。過大支出だとしても県に返還するかは担当の水産漁港課が決めること」。水産漁港課は「網は妥当な価格と判断しており、今も事業で使用している。県に代金を返還するつもりはない」としている。

■ペーロン大会に参加しませんか(asahi.com滋賀)
【高島の実行委】
 びわ湖高島ペーロン大会が7月29日に高島市今津町南浜の琵琶湖岸で開かれる。実行委員会ではレースに参加するチームを募集している。6月29日締め切り。
 ペーロンは中国発祥のボートレースで、高島市でも夏の風物詩として定着している。これまで大会名に「西びわ湖」を冠していたが、市を全国にPRしようと一新。親睦目的の「フレンドシップの部」(32チーム)に加え、より競技性を高めるため3位以内に入ったチームに賞金を出す「チャンピオンシップの部」(16チーム)を新たに設けた。優勝チームには5万円、準優勝は3万円、3位に2万円が贈られる。
 レースでは、直線600メートルを往復する。チーム編成は両部門とも最大19人(監督、舵(かじ)取り、ドラ打ち、指揮者各1人、漕(こ)ぎ手15人以内)。参加料はチャンピオンシップの部が1チーム2万円、フレンドシップの部が1万5千円。問い合わせは実行委事務局の市観光振興課(0740・25・8040)へ。

■琵琶湖の外来魚、一時増加か 04〜06年(ChunichiWeb滋賀)
 二〇〇四年から減り続けていると推定されていた琵琶湖の外来魚の生息数が〇四〜〇六年にいったん増えている可能性があることが分かった。琵琶湖に住む主な外来魚の寿命とされる八年分の駆除データが蓄積され、精度の高い推定方法が可能になったため。〇六年以降は五年連続で減少しており、県は一一年には千三百三十トンの外来魚が生息していたと推定している。
 推定対象はブルーギルとオオクチバスで、新しい推定方法は、正確に把握できる駆除の量を使う。
 まずブルーギルの一部を体長などから年齢別に分ける。一年間に減った量は駆除によるものと自然死した量であり、それぞれ一年間で年齢別の魚がどれだけ減ったかを算出。減った割合から、一般的に自然死する割合が三割と想定されているため、三割を差し引いて、残りの割合が駆除できた量となり、その数字を割り戻すとブルーギルの生息量が試算できる。ブルーギルの推定生息量を基に、オオクチバスとの重量比を使って外来魚推定生息量をはじき出した。
 今回、過去の数字も見直したところ、〇六年は千七百トンとみられていた生息量が実は千九百二十トンで二年間増えていた。これは〇四年に稚魚が多く発生し、それらが成長したため。〇七年も二百二十トンの誤差があった。
 担当者は「情報をより正しく押さえることは大事。外来魚削減の具体的な数値も設定しているので、正確な数字を参考にしていく」と話した。(堀尾法道)

12/06/18

■外来魚釣った!計91キロ(asahi.com滋賀)
【駆除体験/湖岸8会場で大会】
 琵琶湖の外来魚駆除を体験してもらう「びわ湖クリーンフィッシング大会」(連合滋賀など主催)が16日、大津市など琵琶湖岸の県内8会場であった。参加した270人の家族連れらが、琵琶湖の固有種を食い荒らすブラックバスやブルーギルを合計91.3キロ釣り上げた。
 外来魚は固有種のニゴロブナやホンモロコの漁獲量が近年、激減した原因の一つとされる。県は外来魚の再放流を条例で禁止し、湖岸に回収ボックスを設置。大会は、参加者に釣り上げた外来魚の総重量を競ってもらいながら、駆除への理解を促すのが狙いで、今年で22回を数える。
 京都市内の会社員、藤下英樹さん(44)さんは「昔は琵琶湖でフナやコイを釣った」と懐かしがった。小学生の娘2人に釣りの手ほどきをしながら、次々とバスなどを釣り上げていた。

■外来魚を堆肥に 湖岸で釣り大会(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖の外来魚の有効活用を呼び掛ける釣り大会が十七日、大津市と草津市の湖岸であり、両会場でブルーギルなど計百二十キロが釣り上げられた。釣った魚は、県が堆肥の材料として活用する。
 外来魚を釣りながら琵琶湖の生態系保全を学んでもらおうと、県内の釣り具業者などでつくる日本釣振興会県支部と県が共催。両会場で親子連れなど三百二十人が参加した。
 ブルーギルは琵琶湖に生息する外来魚の80%を占めるとされる。会場では堆肥で育てた野菜のほか、ブルーギルのフライも振る舞われ、食用としても活用できることをアピールした。袋いっぱいにブルーギルを釣った京都市左京区の小林将弥君(8つ)と諒哉君(8つ)の兄弟は「大物が釣れた。ブルーギルのフライもおいしかった」と喜んでいた。

■トンボの宝庫でブラックバス駆除 糸魚川・田海ケ池(新潟日報netpark)
 トンボの池として知られる糸魚川市の田海ケ池でこのほど、外敵のブラックバスを駆除するための作業が行われた。地元の「田海ケ池トンボを守る会」と外来生物対策の専門家が一緒に、駆除用の仕掛けにバスを誘導する網を水中に張った。
 専門家は滋賀県立琵琶湖博物館専門学芸員の中井克樹さん(50)。昨秋、上越市で開かれた外来魚問題のシンポジウムに出席した際に守る会の取り組みを知り、ことし4月から守る会の作業に協力している。

12/06/16

■3ルートを検討 すさみ―太地の高速道路(紀伊民報AGARA)
 国土交通省近畿地方整備局は、和歌山県すさみ町―太地町を通る高速道路について、「海側」「山側」「国道の改良」という3ルートを検討している。利便性や防災、費用などの観点を考え、結論を出すことにしている。
 整備局はこのほど、専門家らでつくる委員会(委員長=山下淳・関西学院大学教授)を京都市で開催。現状や課題をまとめた上で、3ルートを示した。高速道路を造る際は、予算を付ける前の計画段階で、必要かどうかを判断することになっている。
 公表した資料によると、「海側」(延長約38キロ、事業費約1400億円)は、津波浸水想定区域をなるべく避けつつ、アクセス性を優先した。「山側」(約34キロ、約1700億円)は防災面を特に重視している。「国道42号を改良」(約42キロ、約1400億円)は、完成した区間から供用を開始できるとした。自然、生活環境への影響や高速道路を造ることの効果、費用など、さまざまな面から検討する。
住民アンケートも
 住民アンケートも同時に進める。すさみ町―太地町から約1万3千世帯を無作為に選び、16日から始めた。7月1日まで。ルートだけでなく、インターチェンジの場所についても意見を聴く。各自治体へのヒアリングもする。結果は再度、委員会で諮られる。
 京都市での委員会では、太地町からさらに先の新宮市―三重県熊野市間についても、整備局が2ルートを示した。
 海側と山側で、距離は約30キロとほぼ同じ。費用は山側ルートが約1500億円で、海側よりも200億円高い。すさみ町―太地町間と同様、高速道路が通ることになる自治体の約1万世帯を対象にアンケートを実施する。
 両区間については、国土交通省が4月、高速道路を造るための手続きを進めることを明らかにしていた。事業化への具体的なスケジュールは決まっていない。

■「ふなずし作り体験クルーズ」好調(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖汽船(大津市浜大津)が七月六日から企画する「ふなずし作り体験クルーズ」の予約が好調だ。数年前まで、独特のにおいで県外の人や県民ですら敬遠していたふなずし。湖国の食文化「ふなずし」作り体験の魅力はどこにあるのか。
 汽船によると、クルーズは七月二十二日までの間に七日間組まれるが、ふなずしを漬けるために各日二十個用意したたるが、十四日に完売した。参加費はたるや魚などの材料費が二万五千円、乗船料は大人三千円、小人千五百円。昨年も平日のみ八日間開いたが、二百たるを完売した。
 大津市の大津港から沖島(近江八幡市)を訪れる同クルーズは二〇〇九年七月に始まった。琵琶湖汽船運航管理者の桂陽三さん(58)は「リピーターが非常に多い。材料費や乗船費など日帰りで三万円くらいのコストがかかるが、それくらいの価値があると認めてもらっているのでは」と人気の理由を分析する。
 桂さんは「ふなずしは素人の方が丁寧に磨くので、おいしくできるという話もある。発酵したフナを水ではなくビニール袋で熟成させる方法が広がり、においが抑えられることも一つの要因」と話す。
 開始から四年連続で参加する守山市三宅町の寺町卓さん(64)は「自分たちの手で作れるのが魅力。買う物よりおいしく感じる。地元の漁師さんと交流するのも楽しく、食べごろになる冬まで待つワクワク感もいい」と語る。さらに沖島に行けることも魅力だという。「淡水の島に人々が生活している。琵琶湖に囲まれ、非日常の自然が体験できる」と説明する。
 始めたきっかけは、桂さんが以前から仕事の関係で沖島漁業協同組合の組合長と付き合いがあり、県水産課が開くふなずし作り体験教室の人気を知ったこと。同課と漁協の協力でクルーズを始め、一年目は三十たる限定で一日のクルーズだったが、予想外に多くの応募があった。翌年も二日間で六十たるを完売。昨年は日程を広げ、今年は参加者からの要望もあり土・日曜も開催する。
 材料となるフナは琵琶湖の固有種ニゴロブナを使う。参加者はすでに塩漬けにされたものを水洗いし、たる漬けにして持ち帰る。桂さんは「ふなずしを通して琵琶湖の魚もおいしいんやでとアピールしたい。ニゴロブナが生きている琵琶湖にごみなんか捨てられんでしょ」と笑った。(堀尾法道)

12/06/15

■真夏日:暑い! 今年初(毎日jp滋賀)
 県内は14日、近畿地方を覆う高気圧の影響で晴れ渡り、各地で気温が上昇。大津市で午後3時15分に30・1度となり、県内では今年初の真夏日となった。
 彦根地方気象台によると、27・8度を観測した彦根など、大津を含む県内4地点で今年の最高気温を更新し、各地で7月上旬から中旬の暑さとなった。【千葉紀和】

■水辺が楽しい!!初の真夏日(YomiuriOnLine滋賀)
◇大津で30.1度
 全国的に暑い一日となった14日、県内も全域が高気圧に覆われて晴れ間が広がり、彦根地方気象台によると、大津は最高気温が30.1度と、県内で今年初の真夏日となった。他の観測8地点でも、彦根27.8度、今津(高島市)27.5度、南小松(大津市)同と3地点で今年最高を記録。15日には梅雨前線が北上し、天気が崩れる見込み。
 大津市浜大津の琵琶湖岸では、緑地の噴水や水路で水遊びを楽しむ子どもの姿が見受けられた。
 市立長等幼稚園に通う林瑞樹ちゃん(4)は、弟・佑樹ちゃん(2)と水路で“競走”し、「もっと水が冷たかったら良かったのに」と言いながらもはしゃいでいた。

12/06/14

■暑っ!!日傘の花 大津で今年初真夏日(京都新聞電子版)
 大津市で14日、県内で今年初めての真夏日となる気温30・1度を記録した。彦根市や高島市でも今年の最高気温となり、県内各地で強い日差しを避けるために日傘を手にした女性や、半袖姿の人たちが目立った。
 彦根地方気象台によると、大津市の気温は7月中旬並みの30・1度まで上がったほか、彦根市で27・8度、高島市今津町でも27・5度を記録した。
 15日から週末にかけては県内は雨や曇りが続くため、平年並みか、少し低くなる見込み。

■外来魚を捨てないで(asahi.com神奈川)
 外来魚を多摩川に捨てないで――。多摩川の生態系を守る活動を続ける自然保護環境コンサルタントの山崎充哲(みつ・あき)さん(53)が、そんなメッセージを託した絵本「多摩川のおさかなポスト」を出版した。
 多摩川で在来魚を食べようとした南米原産の巨大魚、レッドテールキャットが自然保護活動家に拾われた。涙ながらに飼い主に捨てられた過去を打ち明けた後、同じ外来種のアロワナなどと一緒に仲良く暮らす――というストーリー。
 大きくなって飼いきれなくなったペットの南米原産の巨大魚が捨てられ、「タマゾン川」の異名がある多摩川。中には体長1メートルを超えるものもある。山崎さんは2006年、アユなどの在来魚が駆逐されないよう、多摩川のほとりにいけす「おさかなポスト」を設けた。自宅近くの事務所の水槽で飼育し、希望する小学校に届けたり、里親に渡したりする活動を続けている。絵本は、そんな活動を紹介したものだ。
 事務所には60種類ほど約2500匹の魚やカメなどを飼育している。東日本大震災の直後には、被災地からも持ち込まれた。
 最近、被災した東北の子どもが「カメを飼いたい」とやってきた。理由を尋ねると「地震で僕は助かったけどカメは助けられなかった。だから同じ大きさのカメが欲しい」。山崎さんが「このカメはあと30年生きるぞ。飼えるか」と聞くと男の子は力強くうなずき、山崎さんはカメを託したという。
 出版について、山崎さんは、「外国から連れてこられただけで、外来種は有害じゃない。責任を持って飼ってほしいと訴えたかった」と語る。絵本を読んだ保護者や小学校の先生からは「生き物を飼う心構えを学べる」などの感想が寄せられているという。
 A4変形判24ページで、1365円。問い合わせは、出版元の星の環(わ)会(03・5292・0481)。(鹿野幹男)

■コスモス「絆」咲いた 男性が育てた散歩道(京都新聞電子版)
 「コスモスの道はかけがえのない道。ありがとう」「比良の山々と調和し、すばらしい」−。比良山麓の大津市和邇北浜で一人の男性がこつこつ始めた「コスモスの散歩道」作りに、多くの住民が感謝や共感の言葉を寄せている。協力者も広がり、花の苗を一斉に植える催しが17日に初めて開かれる。男性は「地域の絆が一層深まれば」と願う。
 男性は、和邇北浜で生まれ育った杉本藤太郎さん(70)。雑草だらけだった地元の喜撰川沿いのあぜ道約300メートルの手入れを6年前に始めた。県大津土木事務所の了解を得て、毎朝、雑草を抜いたり、花の苗を植えたり、汗を流してきた。
 コスモスが咲く秋には、遠方の人も訪れる。昨秋、散歩道にノートを置いたところ、100件を超える書き込みがあった。近くに引っ越して3年目という人は「おじさんが一人で草をむしり、花を植える姿を見て和邇の里の人は心やさしいと思いました」。母と姉を近年亡くしたという別の人は「2人が大好きだったコスモス。通るたびに思い出がよみがえる」と記し、遺影に花を飾ったという。
 人それぞれの思いが宿る散歩道を大切に伝えていこうと、今年は「しがの里山や川を美しくする会」の会員も手伝い、17日午前9〜11時にコスモスの苗植えを喜撰川沿いで一斉に行う。
 また、杉本さんは、同じ和邇北浜を流れる鎌田川沿いでもコスモスの散歩道を作ろうと同日に苗を植える協力者を募る。「二つの川と琵琶湖岸を結ぶ散策路を作り、魅力を発信したい。春の菜の花など四季の花を楽しめるようになれば」と夢見る。問い合わせは杉本さん携帯電話090(2015)4831へ。

■迷惑掛けボランティアで奮起 大津の企業(京都新聞電子版)
 大津市から家庭ごみ収集の業務委託を受けている事業所の一つ「大津衛生社」(同市本堅田)が、8年前に発覚した自社のごみ不正搬入を機にボランティア活動に取り組んでいる。「迷惑を掛けた地元に恩返しをしなければならない」と始め、5月には東日本大震災の被災地で農地の復旧作業なども行った。
 ごみ不正搬入問題は2004年9月に発覚。7年にわたって事業系ごみを家庭ごみと偽り廃棄物焼却施設に持ち込んで処理手数料の支払いを免れていた。当時の大津市・志賀町行政事務組合は05年3月、同社に対し約1億3600万円の損害賠償を求め、10年3月に支払いが完了した。
 08年11月に父親から事業を引き継いだ現社長の伊東竜成さん(35)は「負債を払うだけの再生ではなく、地元の人たちに恩返しがしたい」と、有志の社員とともに街頭の有害ビラ除去に取り組んだ。その後、地元の浮御堂(大津市本堅田・満月寺)近くの琵琶湖で水草の清掃や、地元の小学校を対象にした収集作業の見学会を始め、現在も続けている。
 今年5月には東日本大震災で被災した宮城県七ケ浜町で社員6人が畑のがれきを取り除く作業に従事。浮御堂住職の紹介で、兄弟子が住職を務める同町の同性寺から高台につながる山道を災害時の避難経路として開拓する作業も行った。
 伊東社長は「被災地に頻繁に行くことはできないが、地元でもできることがいっぱいあるはず。今後も地元に貢献していきたい」と話している。

■ヌートリア:親子捕獲 外来「害獣」、県内3例目(毎日jp滋賀)
 県自然環境保全課は13日、大津市の大戸川で特定外来生物に指定されたヌートリアの親子2頭、県提供=を捕獲したと発表した。県内での捕獲は3例目。ネズミの仲間で繁殖力が強く、早期捕獲の情報提供を呼びかけている。
 同課によると、ヌートリアは南米原産。湖沼や河川の岸辺に巣穴を作り、ドブネズミのような体型と、オレンジ色の前歯が特徴。00年から17件の目撃例があるが、夜行性で発見されにくいため、県内で繁殖している可能性があるという。
 外来生物の増加は固有の生態系への悪影響や農業、林業被害を招く恐れがあり、ヌートリアや巣穴とみられる目撃情報は同課(077・528・3483)へ。【姜弘修】

■大戸川河川敷でヌートリア捕獲(ChunichiWeb滋賀)
 県は十三日、大津市石居の大戸川河川敷で、環境省の特定外来生物に指定されているネズミの仲間「ヌートリア」二頭を捕まえたと発表した。県内で捕獲は三例目。繁殖力が強く、爆発的に増える可能性もあるため、目撃した場合の情報提供を呼び掛けている。
 二頭は、尾を含めた全長が約七十〜八十センチと四十〜五十センチの親子。目撃情報に基づき大津市が仕掛けたわなに十二日かかった。
 ヌートリアは南アメリカ原産で、大きなドブネズミのような体形で、オレンジ色の前歯が特徴。湖沼や流れの穏やかな河川の岸辺の土手に巣穴を掘る。水辺植物の葉や茎、根を食べ、稲の食害被害も懸念される。年間数回出産し、ねずみ算式に増える恐れもある。夜行性で発見されにくいという。
 県内の目撃例は二〇〇〇年から十七件で捕獲されたのは今回の二頭を含めて計四頭。目撃情報の提供は県自然環境保全課=電077(528)3483=へ。(梅田歳晴)

12/06/13

■車上狙い・自転車盗:多発、注意報発令−−県と県警(毎日jp滋賀)
 県と県警は12日、大津・南部(草津、栗東、守山、野洲)地域で「車上狙い」が、南部・湖東(彦根、愛荘、豊郷、甲良、多賀)地域で「自転車盗」が増えているため、それぞれの多発注意報を各地域に発令した。21日までの10日間、警戒や啓発を強化する。
 県警によると今年、大津・南部地域で発生した車上狙いは、金品目的で323件(前年同期比89件増)、カーナビ・ETC車載器等目的では106件(同30件減)発生。一方、南部・大津地域での自転車盗は11日までに767件(同79件増)発生。草津市や彦根市内の駅周辺で被害が多いという。県警は「車に防犯アラームを付けたり、自転車に鍵をかけるなど防犯に努めてほしい」としている。【村山豪】

12/06/12

■八郎湖でバス捕獲、生態学ぶ 親子連れ参加しイベント(さきがけonTheWeb)
 八郎湖に生息する外来魚、ブラックバスを捕獲して生態を学ぶイベント「ブラックバスを捕まえよう」(秋田淡水魚研究会主催、トヨタ自動車協賛)が10日、八郎潟町の同湖岸で開かれた。親子連れ約50人が参加した。
 イベントでは、湖岸に並んだ児童が2メートル近い竹の棒で水面を何度も叩き、前日仕掛けた刺し網に魚を追い込んだ。バス5匹のほか、ボラやナマズなど在来魚が4匹捕れた。児童は魚を手でつかみ「ぬるぬるする」と声を上げた。
 バスの全長は10センチ台から46センチまでさまざま。1匹だけ捕れた雌の腹を割くと、卵が詰まった卵巣が出てきた。同研究会の杉山秀樹代表は「卵が生まれるとバスが増え、湖の魚を食べる。産卵前に捕まえることができてよかった」と話し、児童にバスの体の特徴や生態などを説明した。

12/06/11

■唐橋「山吹茶」新たな歴史 大津・22年ぶりお色直し(京都新聞電子版)
 日本三名橋の一つ、大津市の「瀬田の唐橋」の修復完成を記念した催しが10日夕、同市唐橋町の県青年会館一帯で開かれ、住民や関係者が22年ぶりのお色直しを祝った。
 唐橋の修復は2009年に県が計画。橋の色については地元住民が「石山寺縁起」の記述などを参考に検討し、従来のクリーム色から「山吹茶(唐茶)色」に塗り替えられた。
 催しは住民らで作る実行委が開いた。記念式典には嘉田由紀子知事ら約80人が出席。若山義和・瀬田の唐橋と周辺景観推進協議会代表が感慨深げにあいさつした。橋を望む広場では市消防音楽隊による記念演奏が行われ、家族連れでにぎわった。

12/06/10

■生きたビワマス初展示 琵琶湖博物館(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖固有種のビワマスが水槽で泳いでいる様子が草津市の県立琵琶湖博物館で観察できる=写真。生きたままの天然のビワマスが展示されるのは初めて。
 ビワマスはサケ科で六〜九月に漁獲される。体長五〇センチで銀色に輝き、優雅に泳ぐ。
 展示しているビワマスは高島市の漁師らに、船上からルアーで一匹ずつ釣る漁法で捕ったビワマスを提供してもらった。これまでの伝統的な刺し網漁は網目に頭を入り込ませる方法で、引き揚げると死んでしまうことが多く、天然のビワマスの元気な姿を博物館で見る状態にすることはなかったという。展示は七月一日まで。(猪飼なつみ)

12/06/08

■近畿など西日本梅雨入り…平年より1〜3日遅く(YomiuriOnLine)
 気象庁は8日午前、山口県を含む九州北部、中国、四国、近畿地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表した。
 平年より1〜3日遅い。梅雨明けは、平年7月19日〜21日頃。九州南部と沖縄地方はすでに梅雨入りしている。

■DVD:ビワマス遡上を撮影 医師・廣田さんが自主制作−−長浜(毎日jp滋賀)
 長浜市田町の医師、廣田光前(こうぜん)さん(63)=虎姫診療所長=が琵琶湖固有種のビワマスが遡上(そじょう)する姿などを撮影録画したDVD「びわ鱒〜生きる喜び〜」(10分)を自主制作。音楽家の饗場公三さん(48)=同市大井町=とのコラボで、ビワマスの一生を追いながら「生きる喜び」を映し出している。
 約20年前から各地の風景などを映像に収めてきた廣田医師は一昨年秋、姉川(長浜市虎姫地区)を遡上するビワマスが急流をジャンプする姿や、雄雌そろって遡上するシーンなどを1カ月かけて撮影。知人の饗場さんが心落ち着く曲を付けた。
 長浜市がビワマスのブランド化を目指してPRするホームページ「ビワマスを愉しむwith長浜」でも廣田さんが撮影した姉川のビワマスが登場。DVDは1枚1000円。申し込みは清音(せいおん)ミュージック(同市大井町249、0749・73・3165)へ。【桑田潔】

■外来魚駆除:電気ショック、成果は上々 45センチの大物も捕獲 県のボート「雷神」同乗(毎日jp滋賀)
 琵琶湖の外来魚駆除のため、県が約600万円で購入した電気ショッカーボート「雷神」(全長7メートル、1トン)が7日、報道陣に公開された。ボートに乗り込んで作業に同行した。
 晴天の朝の大津港。エンジン音とともにボートが桟橋を離れる。湖岸から約1キロ沖合。ボートをゆっくり進めながら最大電圧1000ボルトの電気を流す電極2本を水中に沈める。電源を入れるとブーンと振動音が響き渡る。数十秒後、水中から白っぽい魚の影がゆっくりと浮かび上がった。電気ショックで気絶したブラックバス(オオクチバス)だ。デッキ上の職員が素早く網を入れ、1匹ずつすくう。
 県は今月から県漁連に委託し「雷神」をほぼ毎日「出漁」させている。産卵期の7月まで、ヨシ原など浅瀬に集まる子持ちのメスや、産卵後の巣を守るオスを「一網打尽」にする計画だ。湖底に残された卵は他の魚に食べられるという。
 この日は15分間で約40匹を捕獲。体長45センチ、約2キロの大物も捕まえた。他の魚も浮くが1分もすれば蘇生し泳ぎ出す。成果は上々だが、担当者は「本来はコイやフナが浮いてもおかしくないが外来魚ばかり。これが琵琶湖の現状か」と悲しそうだった。

■瀬田唐橋の塗り替え完了、10日式典(ChunichiWeb滋賀)
 日本三名橋に数えられる大津市の「瀬田唐橋」の塗り替えがほぼ完了し、十日に住民による修復完成式典が開かれる。塗り替えの色をめぐる「色論争」から二年半を経て、三十三年ぶりに生まれ変わった唐橋に、住民たちも喜んでいる。
 工事は、県発注で昨年十一月から始まり、今月上旬に塗り替え作業は終わった。七月上旬までに橋名板を設け、全工事が完了する。欄干は歴史ある木造橋をイメージし、従来よりも濃い茶色に、けた隠し部分は濃い木肌色に塗り替えた。三月末までには、新たに歩車道の間へ夜間照明の設置工事も始める。
 式典は、瀬田川流域観光協会などでつくる実行委員会が主催。近江八景の一つ「瀬田の夕照」の舞台となる夕刻に合わせ、周辺四寺が午後五時に一斉に釣り鐘を鳴らし、大津市消防音楽隊の演奏が華を添える。近くに住む陶芸家の若山義和さん(65)は「新しい住民も含め、唐橋をふるさとづくりのランドマークにしたい」と話す。
 色論争は二〇〇九年秋、県が一九七九年の架け替え時と同じ「白木をイメージした木造色」への塗り替えを発表したところ、住民の間で始まった。朱色や木肌色、欄干の木造化を望む声も出てきたため県は二〇一〇年夏に検討委員会を設置。昨年二月に「木造橋をイメージできるような唐茶を基調とした色合い」とする提言をまとめ嘉田由紀子知事に提出した。一般参加できる式典の記念演奏は唐橋の中ノ島にある県青年会館前広場で、午後四時五十分から。問い合わせは瀬田川流域観光協会=電077(537)1105=へ。(滝田健司)

■外来魚ブルーギル 釣って駆除…五稜郭(YomiuriOnLine北海道発)
 函館市の国の特別史跡・五稜郭跡の堀で繁殖した外来魚ブルーギルの駆除対策で、市職員と市民の釣り作戦が好調だ。釣った数は昨年実績で、作戦を開始した3年前の40%減。実施主体の道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場(恵庭市)は全体の生息数は減っているとみている。
 環境省によると、ブルーギルはアメリカ原産で、繁殖力が強く、琵琶湖などでも問題化。道内では五稜郭の堀で約20年前に初めて確認され、2000年に入ると一部湖面を埋めるほど繁殖した。
 このため、フナなどの在来種が減少し、堀の生態系に悪影響を及ぼすおそれがあるとして、試験場が駆除に乗り出したのは04年。当初は水中に電気ショックを与えるなどして駆除していたが、繁殖期の6〜7月は水温が上昇し、感電しにくくなったことで効果が落ちたという。
 そこで「経費を抑え、繁殖期も駆除できる」と釣りを発案した。堀の釣りは市条例で禁じられているが、市の許可を得て09年から5〜9月の木曜に毎回5時間ほど実施。09〜10年は市職員や道職員も協力し、11年以降はボランティアも募集して駆除にあたってきた。
 09年は延べ178人が参加し、捕獲したのは約2万4000匹。「さおを投げれば釣れる」(参加した市職員)状態だったが、11年は約2倍の延べ342人が参加したのにもかかわらず、捕獲は約1万4000匹にとどまった。1人1日あたりの捕獲は今年平均30匹で、09年実績の23%に減少している。
 ボランティアも楽しんで取り組んでいる。函館市の無職加藤満夫さん(70)は「環境のためにもなるし、何より楽しい」と笑顔。試験場の工藤智主査は「総数は恐らく減少しているが、油断できない。撲滅に向け取り組みを続けたい」と話している。

■外来魚ビリっと一網打尽(YomiuriOnLine滋賀)
◇県「電気ショッカーボート」導入
 琵琶湖の外来魚駆除のため、県は今月から電気ショックで気絶させて捕獲する「電気ショッカーボート」を導入、7日、大津市の大津港で駆除作業の様子を報道陣に公開した。産卵期を迎え、卵を守るために浅い場所にいるブラックバス(オオクチバス)を一網打尽にする作戦で、わずか15分で40匹が捕獲された。駆除した魚は粉砕し、肥料の原料にする。県は南湖で7月中旬頃までと、水温が下がり始める秋に作業を実施、計3・8トンの捕獲を目指すという。(矢野彰)
 全国に先駆けて導入した北海道では五稜郭のブラックバスを根絶できたという。県が2008年から続けてきた実証実験で効果が確認され、約570万円かけて導入した。
 北米原産のブラックバス(体長40〜60センチ)は1974年、琵琶湖で初めて確認され、80年代に急増。固有種のニゴロブナなどを大量に食べるうえ、親が卵を守る習性があり、駆除しないと増える一方という。
 導入した同ボートは米国で、大型魚の調査目的で開発された。先端に2メートル離して取り付けた鳥籠状の電極2基を水中に垂らして1000〜500ボルトの電圧をかけ、電気ショックで魚を気絶させて網ですくい取る。
 有効範囲はボートの進行方向の幅3メートル、深さ2メートル程度で、電流が体内を流れる〈距離〉が長い大型魚ほど効果が高い。魚は気絶するだけで、しばらくすると回復するため、在来魚に影響はないという。
 この日、県職員らがボートをゆっくり進めながら電極間に電流を流すと、ブラックバスは次々と、湖面に浮かんだり水中でひっくり返ったりした。職員らは網でブラックバスやブルーギルだけを選んですくい取り、50センチほどの大物の“水揚げ”もあった。
 県の担当者は「もりや刺し網なども試したが、このボートだと1度に100キロ捕獲でき、最も効果的だ。琵琶湖の生態系回復に役立てたい」と話した。

12/06/07

■琵琶湖外来魚04〜06年度、実は増加  県、精度高まり変更(京都新聞電子版)
 2004〜09年度に6年連続で減少したとみられていた琵琶湖の外来魚が、当初の3年間は増加していたことが滋賀県の調査で分かった。生息量は実際に捕獲された駆除量を元に計算しており、県水産課は「駆除量データが外来魚の寿命年数分そろい、精度の高い方法を使えるようになったため」としている。
 同課によると、ブルーギルとオオクチバスを合わせた外来魚生息量は従来の推計方法では、04年度が1900トンで、1年ごとに100トンずつ減って09年度は1400トンだった。だが精度の高い方法であらためて推計すると04年度が1820トン、05年度1850トン、06年度1920トンに増加していた。その後は07年度の1820トンからは5年連続で減少し、11年度は1330トンまで抑制された。
 外来魚生息量は、県が実際に把握できる唯一のデータの駆除量を元に、年齢別の個体の減少率から推定される駆除率で割って算出する。正確に把握し始めたのは03年度で、これまでは単年度のデータを用いた簡易な方法で推計していた。今回、同年度に生まれたブルーギルとオオクチバスの群が寿命を迎えた10年度末までの8年分の駆除量データがそろったため推計し直した。
 その結果、04年度に稚魚の発生が多く、それらが成長した2年間、生息数が増加していたが、従来の計算には入っていなかったことが分かった。
 県水産課は「正確なデータを元に、今後も強力に駆除を進めたい」としている。

■外来魚オオクチバス感電させ捕獲 県導入ボート始動(京都新聞電子版)
 琵琶湖で在来魚を餌にする外来魚オオクチバスを駆除するため、滋賀県が本年度導入した電気ショッカーボート「雷神(らいじん)」が7日、本格始動した。水中に垂らした電極に電気を流し、体長が大きくて感電しやすいオオクチバスを選択的に捕獲する仕組みで、報道陣に公開した15分間では40匹を捕獲した。
 電気ショッカーボートによるオオクチバスの捕獲量は1人1時間あたり平均5・8キロ。県が昨年度、ほかの手段と比較した際、もりは同2・8キロ、刺し網は同0・35キロで、大幅に多かった。同ボートの導入は関西では初めてで、全国で8例目。
 この日は、県職員4人が大津市の大津港で捕獲した。ボートの先端に突き出した2本の電極に千ボルトの電気を流すと、水中から感電したオオクチバスが次々と浮かび上がった。最大で体長45センチ、重さ2キロの個体を含め、約40匹を網ですくい取った。
 在来魚が気絶することもあるが、そのままにしておけば回復して水中に戻る。電気を使った魚の捕獲は県の規則で禁止されているが、今回は在来魚保護の調査のため除外する。県水産課は「本年度は産卵で岸に近づく6〜7月を中心に、3・8トンを駆除したい」とする。普段は県漁連に委託され、南湖で作業にあたる。

■琵琶湖:電気ショックで外来魚駆除(毎日jp)
 琵琶湖のブラックバスなどの駆除に役立てようと、電気ショックで外来魚を気絶させるボート「雷神」(全長7メートル、1トン)が7日、大津市の大津港沖で報道陣に公開された。滋賀県が購入した。
 ボート先端にある電極を水面に差し込み、最大1000ボルトの電流を流して魚を失神させる。浮いてきた魚のうち、外来魚だけを網ですくい取る。岩の隙間(すきま)などにいる魚も捕獲できるという。
 ターゲットは在来種を食べるブラックバス(オオクチバス)の親魚(しんぎょ)。繁殖期の4〜7月、湖岸のヨシ原に集まってくる子持ちのメスや、湖底に産卵した巣を守るオスを一網打尽にする。残された卵は他の魚が食べる。皇居や長野県の諏訪湖などでも同様の駆除を行っているという。
 県は昨年、全国内水面漁業協同組合連合会から1隻借り、試験を19回実施。ブラックバス1.8トン、ブルーギル81キロを捕獲した。今回571万円で購入した県水産課は「気絶するのはせいぜい数十秒。しっかり活用したい」としている。【加藤明子】

■広島大が古代湖研究成果発表(中國新聞ネット版)
 100万年以上の歴史がある古代湖のうち琵琶湖(滋賀県)など淡水湖は、食物連鎖でプランクトンから魚類などまでの捕食の段階数が古代湖ではない淡水湖より少ないことを広島大(東広島市)などの研究グループが突き止めた。古代湖は段階が増えると考えられてきた定説に一石を投じる成果という。7日付の米科学誌プロスワン電子版に発表した。
 同大サステナブル・ディベロップメント実践研究センターの土居秀幸特任講師(写真・生態学)が米国とドイツの研究者と共同で解明した。従来、古代湖は長い歴史の中で生物の種類が増え、捕食の関係も増えると考えられていた。
 湖の生物に関する国内外の22論文からデータを抜粋した。古代湖を含む21の湖に生息する生物の体内の成分を分析し、比較する手法で段階数を割り出した。土居特任講師は「最上位の生物の雑食化が進んだことなどが理由として考えられる」と説明している。

■外来種駆除、抜本見直し=府省版仕分けで−環境省(jiji.com)
 環境省は7日、有識者らを交えて予算の無駄がないかどうかを点検する「行政事業レビュー」(府省版事業仕分け)を行った。仕分け対象の4事業のうち、希少種保護を目的とした特定外来生物の駆除事業など3件が費用対効果などに問題があるとして、抜本的な見直しを求められた。

■琵琶湖ミニ周航:マキノ東小児童38人、カヌーで 1泊2日、30キロの湖上の旅−−高島(毎日jp滋賀)
 高島市立マキノ東小の38人が6日、カヌーで琵琶湖ミニ周航へ漕(こ)ぎ出した。同市マキノ町海津の同校前湖岸を出発、なぎさ6カ所で休憩を取りながら、約15キロ南の同市新旭町深溝の六ツ矢崎浜まで進み1泊。7日に同じコースを戻り、往復約30キロの“われは湖(うみ)の子”を体験する。
 午前7時半、5年生20人、6年生18人がペアを組み2人用カヌーに乗り込んだ。浜には保護者らが詰めかけ、横断幕を掲げて「頑張れよー」とエール。針江浜ではヨシ原を見学するなど湖国の自然環境を体感した。
 ミニ周航は今年で12年目。カヌーを保有する同小校門前の川には桟橋があり、カヌーに乗降できる。数十メートルで琵琶湖に出られ、児童は5月の連休明けから湖上で練習を積んできた。【塚原和俊】

■往復30キロ/琵琶湖カヌー旅(asahi.com滋賀)
【マキノ東小の38人挑戦】
 高島市マキノ町海津のマキノ東小学校の子どもたちが6日、カヌーの旅に出た。5、6年生38人は湖上の風に苦戦しながらも、懸命にオールをこいでいた。
 12年前に始まった恒例行事で、児童らは2人1組になってカヌーに乗り、小学校前の琵琶湖岸から同市新旭町の六ツ矢崎浜までの往復30キロを2日間かけてこぐ。5年生の小谷冬実さん(10)は「風で転覆しかけたけど面白かった。明日も頑張る」と、楽しそうだった。

■金星の軌跡くっきり(ChunichiWeb滋賀)
 金星が太陽の前を通る「太陽面通過」が六日、県内でも観測され、金星の影が時間を追って太陽の表面を横切る様子が見られた。
 大津市では八年ぶりに観測され、午前七時十分ごろから午後一時四十五分ごろまで、六時間半かけて太陽面を横断。太陽が時折雲に隠れたものの、ほくろのような金星の影がくっきりと確認された。
 大津市科学館では、太陽面通過が観測できる時間帯、天文ドームを無料開放し、市民ら百人が望遠鏡を通して映し出された金星の影に見入った。県内で次回、太陽面通過が観測できるのは百五年後の二一一七年十二月十一日になる。
 大津市におの浜の湖岸で、太陽面通過を撮影していた京都市山科区、会社員松本誠さん(44)は「金環日食に続いての撮影。通過開始直後は雲に邪魔されたが、奇跡的に晴れてくれてよかった」と熱心にシャッターを切っていた。(中尾吟、中森麻未)

■金星「ほくろみたい」 大津市科学館、天文ドーム開放(YomiuriOnLine滋賀)
 太陽の手前を金星が横切る「金星の太陽面通過」が全国で観察された6日、県内でも金星の小さな影が太陽の表面を移動する様子がくっきりと見られた。
 台風3号が日本の南海上を通過するなど天候が心配されたが、この日は朝から晴れ間がのぞいた。大津市本丸町の市科学館は、午前9時から急きょ、天体望遠鏡を備えた天文ドームを無料開放した。来館者らは、望遠鏡を通して投影板に映った金星を見たり、日食めがねを使って観察したりし、歓声を上げていた。
 次に観察できるのは105年後。甲賀市信楽町長野、主婦村瀬亜貴さん(37)は「すごい場面に出会えた。太陽のほくろみたいで、思わず笑顔になった」と話していた。

12/06/06

■琵琶湖バックにフラダンス 8月開催、参加者募集(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖をバックに踊ってみませんか−。全国的なフラダンス人気が続く中、8月25、26の両日、大津市浜大津の大津港特設ステージで「アロハフラinびわ湖」が開催される。主催する実行委員会が参加者を募集している。
 昨年に続く二回目で募集人員は各日、五百人の計千人。グループ単位の参加で一チーム十人以上。十人以下の申し込みでも実行委が調整して合同で出演できる。
 フラダンスを扱った映画や女性の健康志向で人気が高まり、二〇一〇年六月に大津港近くのスカイプラザ浜大津で初心者向けの教室を開講。九月に生徒や同館に練習に訪れた人を中心に館内で披露する場を設けた。参加者から「琵琶湖を背に踊ってみたい」などの声が上がり、昨年九月に一回目を開催。二十二団体、約七百人が参加した。
 だが、実行委員でスカイプラザ館長の村田三千雄さん(63)は「参加者をもっと増やしたいので主催者としては満足していない」と話す。今年は例年、九月に行われる京都の人気のフラダンスイベントの日程を避けて、大津港付近で開かれる牛肉料理店の集まる「牛肉サミット」と同日開催にした。
 村田さんは「浜大津の活性化のために、集客で協力することになった。アロハフラinびわ湖を花火大会のような琵琶湖の風物詩として定着させたい」と意気込んでいる。
 参加費は一人三千五百円、中学生以下二千円。七月七日までの募集だが、定員になり次第締め切る。観覧は無料。詳しくはインターネットで「アロハフラinびわ湖2012」で検索。問い合わせは実行委事務局=電077(525)0022=へ。(堀尾法道)

12/06/04

■新会長に高宮俊諦氏 公益財団法人・日本釣振興会(ちばとぴ)
 4月に公益財団法人に認定された「日本釣振興会」の総会、懇親会が5月31日、東京八丁堀の日本フィッシング会館で行われた。
 総会の役員改選では、前会長の松井義侑氏(グローブライド=旧ダイワ精工会長)の後任に、「釣具のポイント」などを経営する高宮俊諦氏(TAKAMIYA)が決まった。
 多くの釣り関係者であふれる懇親会では、高宮新会長の挨拶に始まり、名誉会長を務める麻生太郎元首相をはじめ、今村雅弘氏や松野頼久氏、小渕優子さんら超党派の「釣魚議員連盟」のメンバーが祝福に訪れた。
 また、日釣振が進めている湖底・海底清掃活動に、ボランティアで協力しているダイバー団体「海をつくる会」(坂本昭夫代表)への表彰も行われた。(本紙・小金井考和)

■ハマヒルガオ復活、住民の世話実る 守山の湖岸(京都新聞電子版)
 滋賀県守山市今浜町の琵琶湖岸で、ハマヒルガオが見ごろを迎えている。昨年は大雨の影響で群生地が水没し多くの株が枯れてしまったが、その後の地元住民らの保護活動が実り、今年は一昨年の数に戻り、淡いピンクの花が砂浜を彩る。
 ハマヒルガオは、湖岸の第1なぎさ公園西端近くの約2千平方メートルに群生。海浜性植物のハマヒルガオが淡水の湖岸近くで育つのは珍しいとされ、毎年観光客を楽しませている。
 昨年は春の大雨で琵琶湖が増水、自生地にも水が流入し約4割が枯れてしまった。地元の「速野学区まちづくり推進会議」(今井薫会長)と「湖岸に咲くハマヒルガオを守る会」(馬渕達夫代表)が大雨被害の後、近くの林などで自生するハマヒルガオの根を砂浜に移植するなどして元の状態に戻した。

12/06/03

■捨てられる外来種…多摩川で魚やカメ200種以上 「数は日本一では」/川崎(神奈川新聞カナロコ)
多摩川にはこんな「珍客」も。5月下旬に発見されたポリプテルス。アフリカに生息し、「生きた化石」といわれている
 多摩川は外来種の「楽園」―。都県境を流れる多摩川で、ブラックバスやレッドッテールキャットなど、これまで見つかった外来種の魚やカメは200種以上といわれる。魚ばかりが注目されるが、かまれれば大けがをするカミツキガメやワニガメの発見も年に10匹以上という。これから夏に向けて川遊びが増える時期。専門家は「河原などで見つけても、むやみに突っついたりなどせず、その場を離れてほしい」と呼び掛けている。
 川崎市高津区の多摩川河川敷では5月14日、甲羅の長さ約30センチのワニガメが、通行人に発見された。高津署員が保護し、4日後、市動物愛護センターに引き取られた。
 多摩川に遺棄された外来種を一時的に保管する「おさかなポスト」(多摩区)創設者の山崎充哲さんによると、カミツキガメやワニガメは2003、04年ごろから年に計10匹以上、多摩川で見つかっているという。よく発見されるのは、駅や駐車場が近くにある丸子橋(中原区)や二子橋(高津区)周辺。専門家は、“利便性”の良さから捨て場所に選ばれているとみている。
 カミツキガメ(原産地・北米など)は生態系に影響を与えるとして特定外来生物、ワニガメ(原産地・米国)は人に危害を及ぼす恐れがあるとして特定動物に指定されている。特定外来生物は飼育などが原則禁止されており、特定動物を飼育する場合は自治体などの許可が必要となる。
 カミツキガメを飼育している夢見ケ崎動物公園(幸区)によると、いずれも主に肉食。見た目の違いは、甲羅にギザギザがあればワニガメ。カミツキガメは「徘徊(はいかい)型」で死んだ魚などを食べるのに対し、「待ち伏せ型」のワニガメは舌についた疑似餌で魚などをおびき寄せるという。いずれもかむ力が強く、鉛筆を砕き、大きいカメなら人の指も食いちぎるというが、「陸に上がることは少なく、本来はおとなしい。見掛けたら近寄らないでほしい」と飼育担当者。
 山崎さんも「むやみに手を出さず、警察に通報するなどした方がいい」と注意を促す一方、「多くは飼っていたもの。法律が厳しくなったために捨てられたとみられ、カメはむしろ“被害者”」と憤る。
 多摩川に外来種が多いのはなぜか。山崎さんは「訪れる人が多いから見つかるだけで、本当は日本中の川で見られる事態」と指摘する。「水温が高く、流域にペットショップも多い。捨てられる数は日本一では」と推測。「もともとは日本の自然にいない生き物。生態系を崩すので、最後まで責任をもって飼ってほしい」と訴えている。

■学習船「うみのこ」:県内全小学校の5年生、琵琶湖を回る学習航海 カッターボート体験スタート(毎日jp滋賀)
 学習船「うみのこ」で県内全小学校の5年生が1泊2日をかけ、琵琶湖20+件を回る児童学習航海で2日、カッターボート(全長5メートル)の体験が始まった。今年の初回は長浜市立長浜南小、米原市立柏原小、同春照小の児童157人が参加した。
 児童学習航海は県教委のびわ湖フローティングスクールが通年実施。今年は94航海を予定し、うち6〜10月の46航海でカッターボート体験があり、協調性を養うのが狙い。
 児童らは1日に長浜港を出港し、大津港を経由して琵琶湖20+件大橋港(大津市今堅田3)に到着。船内で1泊し、同港でカッターボートに挑戦した。8人一組となり、先生の掛け声に合わせて長さ3メートルの木製のオールを一生懸命こいでいた。
 長浜南小の福田匡真君(10)は「オールをこぐのが難しかったけど、最後は声が出て息も合っていたので良かった」と話した。【石川勝義】

■湖風操りヨット競う 大津で全日本ディンギー大会(京都新聞電子版)
 「第22回全日本A級ディンギー選手権びわ湖大会」が2日、大津市柳が崎沖の琵琶湖で開かれた。平均65歳の往年のヨットセーラーが、湖上で熟練の腕を競いあった。
 A級ディンギーは主に木製で、三角帆1枚で走らせる小型のヨット。愛好家により1991年に大会が始まり、琵琶湖での開催は95年と2005年に次いで3回目。今回は大学のヨット部OBら全国から60〜80歳代を中心に約360人が参加し、56隻が出場した。
 70歳以上の「スーパーシニア級」の後、本戦レースがスタート。参加者は2人一組でヨットに乗り、帆で湖風をうまく操りながら、三角形のコースを滑るように進み、ゴールを目指した。大会は3日も行われる。

12/06/02

■水環境や原発事故議論 7月、大津で陸水海洋学会(京都新聞電子版)
 大津市で7月8日〜13日に開かれる「先進陸水海洋学会」日本大会の詳細が固まった。淡水と海洋の諸問題を扱う世界最大の学会で、地球温暖化の影響を中心に、福島第1原発事故による海洋汚染、琵琶湖の水質や外来魚など約70テーマを予定。43カ国約1300人が最新の研究成果をもとに議論する。
 同学会は2000年から4年に1度、国際会議を開いており、今回は初のアジア開催。琵琶湖は多様な固有種を育む古代湖で、世界の水環境問題が集約されており、他の候補地を抑えて選ばれた。
 会場はびわ湖ホール、ピアザ淡海、コラボしが21の3カ所。8日が開会式で、9日から各セッションを開く。「地球温暖化の指標の大湖沼」をはじめ、「福島第1原発事故による海洋の影響」や「津波に脆弱(ぜいじゃく)な沿岸住民の実態」、「河川から海洋までの統合的生態系サービス」。
 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター職員が主宰する「琵琶湖ストーリー」や、「最新の潜水ロボット工学」も注目を集めそうだ。8日の開会式に先だち、公開シンポジウムを開く。嘉田由紀子県知事や各国の研究者が水危機や北極圏からみた地球の変化を講演する。
 世界各地の研究者や学生のため、英語通訳のボランティアも募集している。JR大津駅から会場への案内や、会場内外でのサポートなどを担当する。
 大会共同議長の熊谷道夫さん(立命館大琵琶湖Σ研究センター・チェアプロフェッサー)は「千人規模で外国人が大津を訪れるのはめったにない。おもてなしの心を発揮し、湖国のリピーターになってもらえるようにしたい」と話す。
 シンポは先着順500人で、ボランティアは6月15日までに申し込む。大会事務局TEL077(522)4500=ファクス兼用、平日のみ。

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