琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2011/10)

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11/10/31

■肉食系ブラックバス、ミジンコでしのぐ粗食派も(YomiuriOnLine)
 アユやフナなどの魚を食べる肉食魚・ブラックバスは、長野県の白樺湖ではミジンコなどのプランクトンという“粗食”で生き延びていることが、信州大の調査でわかった。
 琵琶湖など各地の生態系に深刻な影響を与えているが、餌の魚を失っても適応することを示す結果で、専門家は「生態系の保護には捕獲するしかない」としている。
 北米原産のブラックバスはザリガニやエビ、昆虫なども食べ、白樺湖ではワカサギを主な餌にしていた。
 信州大は2000年から、アオコで水質が悪化した白樺湖で、食物連鎖を応用した水質浄化策として、アオコを餌にするカブトミジンコを放流。ワカサギはミジンコを食べるため、ワカサギを食べるニジマスも放った。ニジマスの産卵に適した場所はなく、最終的に両魚種とも激減した。
 ところが、09年に花里孝幸教授(湖沼生態学)らが調べたところ、湖で採取した魚100匹のうちブラックバスが99匹を占めた。胃の内容物を分析すると、ミジンコなどプランクトンが63%で、昆虫が16%だった。

11/10/30

■「抱きしめてBIWAKO」ぜひ参加を 実行委が呼び掛け(ChunichiWeb滋賀)
 25万人が琵琶湖岸を手をつないで囲むイベント「抱きしめてBIWAKO」が、開催日の11月6日まで1週間に迫った。実行委員会が把握する参加人数は14万9300人。米原市、高島市、大津市志賀地域の湖岸沿いが参加者が少なくなりそうで、実行委は大勢の参加を呼び掛けている。
 「最後まで食らい付いていくだけです」。大津市内で会見した実行委員長の白井幸則さん(49)は涙で声を詰まらせ繰り返した。
 東日本大震災が起き、計画が何度も暗礁に乗り上げそうになった。自粛ムードが広がった4月、「このままやるべきか真剣に悩みました」。しかし、「今こそ被災地に元気を送るべきだ」との信念が芽生えて、邁進(まいしん)した。
 支援の一角を担った自衛隊の全面協力を取り付け、県内から支援物資を送る起点になった陸上自衛隊大津駐屯地(大津市)に「頑張ろう東北ゾーン」を設置。長浜市の豊公園にも宮城や岩手両県の被災者を招き「被災地の元気」を発信する。
 白井さんは「今は官も民も滋賀県が一つになってきたと感じる。琵琶湖の命に思いをはせる気持ち、一人で生きているんじゃないよという気持ちをみんなで感じたい。手をつなごう」と話した。
 当日は、1キロごとにオレンジ色ののぼり旗をたてた受け付けを設ける。午前10〜11時半に受け付けが必要。雨天決行で、荒天の場合、中止する。中止は当日午前8時以降に、「抱きBIWA」と検索すると見ることができるホームページなどで知らせる。
 参加費は高校生以上は500円。琵琶湖の環境保全や障害者福祉に役立てられる。(木原育子)

■湖上台船観覧 届け出制 滋賀県警、安全指導を強化(京都新聞電子版)
 びわ湖大花火大会などで近年人気を集めている作業用台船を使った湖上観覧の安全を確保しようと、滋賀県警は県琵琶湖水上安全条例の一部改正に乗り出す。これまで規制がなかった観覧台船の営業を届け出制とし、観客の転落防止や救助用具の設置など業者への指導強化を図る。
条例改正へ
 県警によると、砂利採集などに使う大型の作業用台船を利用した湖上観覧は約10年前から目立ち始めた。8月のびわ湖大花火大会(大津市)では、2業者が浜大津沖に計5台の台船を並べる。1台に約900人が乗船でき、飲食しながら間近で花火が眺められるとして人気が高い。2年前からは別の業者が9月に浮御堂(同市)沖で月見を楽しむ台船も始めている。
 一方で現行の同条例では、湖上で行うイベントや各種大会の主催者に県公安委員会への届け出を義務付けているが、観覧台船は対象外。県警によるとこれまで事故は起きていないが「台船には柵がなく、夜の湖上で天候が急変した場合や酒に酔った観客が落水する危険性もある」(県警地域課)と指摘する。
 改正条例案では、観覧台船を新たに届け出の対象とし、県警が業者に対して安全柵の設置や救命胴衣の着用、救助船の配備などを指導できるようにする。
 県警は同案を11月1〜30日までホームページなどで公開し、市民からの意見募集(パブリックコメント)を行う。来年2月の県議会に提案し、同7月1日の施行を目指す。

11/10/29

■世界湖沼会議、31日テキサス州で開幕(京都新聞電子版)
 第14回世界湖沼会議が31日、米国テキサス州オースティン市で開幕する。湖沼と上下流の河川を一体で考える「統合的湖沼流域管理(ILBM)」が主要テーマ。ほかにも水質や生物多様性、気候変動との関わりなど多彩な分科会や、学生セッションなどが繰り広げられる。
 世界湖沼会議は滋賀県の提唱で1984年に始まった。第2回以降は県や民間企業などが出資する国際湖沼環境委員会(草津市)と開催国の団体が主催し、これまで計9カ国で開かれている。
 米国ではミシガン州、シカゴ市に続いて3回目。今回は同委員会とテキサス州立大河川システム研究所が実施する。テキサス州は、地下からの湧き水を使った人工の貯水池が多く、多様な目的で利用されている。
 統合的湖沼流域管理について、同委員会科学委員長の中村正久・滋賀大環境総合研究センター特任教授は「湖沼を持続可能な形で利用、保全するためには、国際的に共通の枠組みが必要。実施国での成功や失敗例を共有し、よりよいものに進化させたい」と力を込める。

■一緒に琵琶湖ギュッ(asahi.com滋賀)
【「抱きしめる」人大募集/来月6日湖岸170キロ、25万人目標】
 25万人で手をつないで琵琶湖を取り囲み、環境を守る大切さを訴えるイベント「抱きしめてBIWAKO」が11月6日に開かれる。イベントを盛り上げるため、湖岸の約30カ所で、麺類のおいしさを競う「イケ麺バトル」などの行事が同時開催される。
【イケ麺バトル・人文字・ウェーブ・・・30行事も計画】
 イベントは、「びわ湖の日」制定30周年になる今年、改めて琵琶湖の恵みに感謝し、環境保全の重要性を再確認しようと、24年前にあった同様のイベントを参考に、市民でつくる実行委員会が企画。琵琶湖の外周約235キロのうち、岩場などで安全が確保できない場所を除く約170キロで25万人が手をつないで「琵琶湖を抱きしめる」という。
 当日は1キロおきに設置した受付場所で午前10時から受け付け、11時45分にリハーサルをした後、合図に合わせて正午に一斉に手をつなぐ。その模様を上空からヘリコプターでビデオ撮影し、終了後は、周辺のゴミ拾いをして解散する。
 参加費500円は、県の学習船「うみのこ」の建造基金▽地域福祉団体に助成する善意銀行▽NPOを支援する未来ファンドおうみ――のうち一つを選んで寄付できる。
 また、連携企画として大津市の大津港で、県内外のラーメン店など約20店が人気を競う「イケ麺バトル」が開かれるほか、陸上自衛隊大津駐屯地で「がんばろう日本」の人文字づくりがある。また、東近江市の栗見出在家の交差点から、彦根市の県立大前の交差点までの湖岸道路10キロでは手をつないで波のように動かす「ハンドウエーブ」のギネス記録に挑戦する。
 実行委によると、自治会や労働団体などに協力を求めた結果、約15万人が参加の意向を示しているほか、当日参加を6万〜7万人と見込んでいる。だが、目標の25万人にはまだ足りず、特に米原市や高島市、旧志賀町が手薄な状態という。
 白井幸則代表は「企画を始めたころは『そんなことはできない』と理解を得られず困ったが、本番まで3週間を切って官、民、市民団体の間で一体感が出てきた。何とか成功させたい」とし、参加を呼びかけている。申し込みは、事前にホームページ(http://dakibiwa.com)でするか、当日に受付で行う。

■学習船建造の財源確保へ 知事「災害船へ利用も」(ChunichiWeb滋賀)
 県内の小学5年生を対象に、宿泊しながら琵琶湖の環境を学ぶ学習船「うみのこ」が老朽化している問題が、28日に東京都内であった県と地元選出の民主党国会議員との意見交換で取り上げられ、新たに建造するための財源確保で国会議員と県が知恵を絞ることを申し合わせた。この中で、嘉田由紀子知事は「災害船」としても機能させる考えを示した。
 うみのこは長さ65メートル、幅12メートル、高さ20メートル。総量は928トンで、定員児童は240人。食堂や保健室があり、児童の安全のため寝ぼけ警報扉なども備える。
 1983(昭和58)年から運航を始め、これまで45万人の児童が利用した。一般的な船の耐用年数の25年を過ぎたが、淡水で使っているため、点検では運航可能とされている。
 県は造船資金を捻出(ねんしゅつ)するため2008年度から基金を創設。今年7月現在で6億8000万円を積み立てている。
 意見交換会では、文部科学副大臣の奥村展三氏(滋賀4区)が体験学習を支援する国の補助制度の活用に「(文科省などに)投げかけている」と明かした。三日月大造氏(同3区)も、環境負荷を抑えた「次世代内航船(スーパーエコシップ)」の採用や、民間の資金や技術を活用して公共施設を建設し、運営するPFI方式の可能性を探る必要性を指摘した。
 嘉田知事は「うみのこは環境教育だけでなく、湖上避難の役割も果たす」と新規造船に前向きな姿勢を示した。
 意見交換会は来年度政府予算案の編成に向け国に政策提案するために開催。田島一成氏(滋賀2区)、林久美子、徳永久志の両参院議員も出席した。国への政策提案で県は、21項目の案を示した。再生可能エネルギー政策推進や瀬田川洗い堰(ぜき)の水位操作を新たに盛り込んでいる。県は11月18日に政府に提案する。(木原育子)

■台船運航の届け出義務化 県警、水上安全条例改正へ(ChunichiWeb滋賀)
 県警は、県琵琶湖等水上安全条例を改正し、花火の観覧や月見などで琵琶湖上で台船を運航する業者に公安委員会への届け出を義務づける方針を固めた。条例改正案を来年2月の県議会に提案する。
 これらの業者に事故防止策を講じてもらい、より安全な琵琶湖の利用につながるのが狙い。台船の鉄製欄干設置など転落防止を義務づけ、救命器具の備え付けなどを徹底してもらい事故に対応する。
 集中豪雨や気候の急激な変化による船の転覆などの危険性、安全対策を怠ったために結果が重大となった天竜川下り事故のような事故発生への懸念などを念頭に置いている。現条例では、イベントや花火大会の主催者らに届け出が義務づけられているものの、台船を運航する業者は対象外だった。
 改正案に対する意見を11月1日〜30日に募る。案の内容は県や県警ホームページ、県民情報室などで閲覧できる。意見提出は郵送やファクス、電子メールで受け付ける。問い合わせは県警生活安全部地域課の条例改正担当=電077(522)1231=へ。 (梅田歳晴)

11/10/28

■第七回「外来魚情報交換会」(EICネット)
こんにちは、いつもお世話になっております。琵琶湖を戻す会です。第七回「外来魚情報交換会」のご案内をさせて頂きます。
開催日:2012年1月28日(土),29日(日)
受 付:(28日)12:00〜13:00
(29日) 9:00〜9:30 ← ※9:00以前に建物に入ることは出来ませんのでご注意下さい!!
開 催 時 間:(28日)13:00〜17:30
(29日)9:30〜12:00 ※時間帯は発表数によって変更する場合があります。
会場:草津市立まちづくりセンター(JR琵琶湖線「草津駅」西口を西に200m)
滋賀県草津市西大路町9-6 3階301会議室
周辺地図はこちら
http://homepage2.nifty.com/mugituku/map/kusatsu/kusatsu.gif
テーマ:外来魚防除に関する様々な情報の交換と相互交流
目的:ブルーギルやブラックバス等の外来魚の防除に関する様々な情報を持ち寄って発表し、お互いの情報を交換することによって外来魚防除に対する意識と知識を高め、お互いの連携を深めることを目的とする。
内 容:外来魚の情報であれば駆除方法や生態などジャンルを問わない。発表者・参加者も滋賀県下にこだわらず広く参加を募る。特に発表者に関しては、一般市民をはじめ、漁業者・行政・研究機関・学者・学生・釣り人等々から広く参加を募り、外来魚の現状、生態、駆除方法から釣り方のコツまで幅広い視点からの情報収集を行う。話し手・聞き手を同じ目の高さにし、発表ごとに質疑応答の時間を設けることで情報交換とともに参加者相互の交流も目指す。情報交換会と懇親会とのセットで1つのイベントと考えている。
プログラム:28日(土)
12:00〜12:55 受 付
12:55〜13:00 開 会
13:00〜17:30 発 表
18:30〜 懇親会
29日(日)
9:00〜 9:30 受 付
9:30〜12:00 発 表
12:00 閉 会
※プログラムは予告無く変更する場合があります。
主 催:琵琶湖を戻す会
共 催:全国ブラックバス防除市民ネットワーク
後 援:滋 賀 県 (予定)
定 員:外来魚情報交換会:先着100名
参加費
(全て希望者のみ):外来魚情報交換会: 無 料(資料代:500円)
懇 親 会:4000円(予定)
参加資格:なし
参加申込み:事前申し込み必要 → 詳しくはこちら
http://homepage2.nifty.com/mugituku/exchange/2012/exchange12a.html#bosyu
下記の項目を全て記入の上、メールにてお申し込み下さい。
参加者名:
ふりがな:
所属 :※あればで結構です
連絡先 :(住 所)
(電 話)
(メール)
情報交換会:両日とも参加 ・ 28日のみ参加 ・ 29日のみ参加
発表:発表する ・ 発表しない
※発表する場合のテーマ「 」
懇親会:参加する ・ 参加しない
◆発表者募集は12月20日で締め切らせていただきます。
◆発表時間は一人15分程度を予定しています。
◆参加者は会場の都合により先着100名で締め切らせていただきます。
◆同時に複数名申し込まれる場合は全員のお名前と代表者の連絡先をお書き下さい。
申し込み/問合せ先:琵琶湖を戻す会 事務局(masahiko.takada@nifty.ne.jp(代表)或いはZXA00545@nifty.ne.jp(広報)もしくは 090-8527-3752(琵琶湖を戻す会 事務局) )迄
ご参加いただければ、皆さんの外来魚対策活動に必ずお役に立ちます!!
第七回「外来魚情報交換会」 案内&参加申込用紙
http://homepage2.nifty.com/mugituku/exchange/2012/photo/exchange2012a.pdf
ダウンロードして自由にご利用下さい。
但し、内容は予告無く変更になる場合があります。
琵琶湖を戻す会は農林水産省及び環境省から特定外来生物防除認定を受けています。
http://homepage2.nifty.com/mugituku/2011-09-11/2011-09-11a.html

11/10/26

■ガソリン価格、前週からの下げ幅は縮小(Impress Car Watch)
2011年10月26日発表
 石油情報センターは10月26日、石油製品小売価格の週次調査(10月24日調査)の結果を発表した。
 これによると、ガソリン価格の全国平均はハイオク153.3円、レギュラー142.5円、軽油122.9円。前週と比べハイオク/レギュラーが-0.1円、軽油が横ばいと、ここ11カ月の中でもっとも値下げ幅が小さくなった。
 地域別で見ると、沖縄では引き続きいずれの油種も値下げされたものの、関東ではすべての油種が横ばいとなり、逆に北海道、中部では値上げとなっている。

■魚食性オオクチバス、プランクトン主食に繁殖? 白樺湖で調査(信毎Web)
 魚を食べて生きるはずの外来魚オオクチバス(ブラックバスの一種)が、プランクトンを主食に繁殖している―。信大大学院工学系研究科2年の伊沢智博さん(24)=諏訪郡下諏訪町=が、茅野市と北佐久郡立科町にまたがる白樺湖で、こんな興味深い調査結果をまとめた。白樺湖のオオクチバスは近年、餌のワカサギが激減しながら生息数が変わっていないことから、胃の中を調べた。伊沢さんは「環境変化の中で生き残るため、プランクトンを食べるようになったのでは」と推測している。
 県水産試験場諏訪支場(諏訪郡下諏訪町)によると、オオクチバスは幼魚時にはプランクトンを食べて育つが、成熟後はワカサギなどの小型魚を主食にする。白樺湖では1980年代半ばには既に繁殖していたとみられる。伊沢さんは餌が減った中でどう繁殖しているのか明らかにしようと、食性調査を思い立った。
 2009年5〜11月に投網で体長7・8〜26・0センチのオオクチバス99匹を捕獲。胃の内容物の重量比を調べた。その結果、ミジンコなどのプランクトンが63%を占め、ワカサギなど魚類の21%を大きく上回った。胃が空だったのは1匹で、総じて餌不足の状況にないことも判明。体長15センチ前後の成熟した個体も主にプランクトンを食べており、「プランクトン食でも繁殖が可能」と分析した。
 白樺湖では1990年代にアオコが大量発生したため、地元や研究者グループがアオコを食べるミジンコを増やす水質浄化策を計画。ミジンコを餌にするワカサギを意図的に減らそうと、魚食性のニジマスを放流してきた経緯がある。この計画に携わり、伊沢さんを指導する信大山岳科学総合研究所山地水域環境保全学部門の花里孝幸教授(54)=湖沼生態学=は「ワカサギが少ない今の白樺湖だから発見できた現象。全国的にも珍しいのではないか」とみる。
 北米原産のオオクチバスは在来魚類の生存を脅かすと指摘され、外来生物法で持ち出しや飼育を禁じる「特定外来生物」に指定されている。伊沢さんは「本来の餌が少ない環境でも生存能力が高いことが分かった。在来種への影響を考えると、駆除に力を入れる必要がある」と話している。研究結果は論文にまとめ、日本陸水学会の学会誌掲載を目指す。

■不法占拠桟橋を撤去(asahi.com滋賀)
【大津の湖岸/県、行政代執行着手】
 大津市南比良で桟橋などが琵琶湖岸を不法占用しているとして、県は25日、重機などを使って強制撤去する行政代執行を始めた。
 撤去の対象は、桟橋のほか、水上バイクを搬出するためのコンクリート製の斜路(長さ17メートル、幅2メートル)と、金属製レール(長さ30メートル)など10件で、京都府京田辺市の不動産会社役員女性(48)が所有している。この日は午前10時から県職員や解体業者約15人が撤去作業を開始。ショベルカーを使って桟橋を壊したり、コンクリートをはがしたりした。
 現場の浜辺は国有地で県が管理している。県によると、1994年に河川法の許可がないまま桟橋などが設置されているのを確認。当時の所有者に撤去を求めたが応じず、その後、別の男性の所有になった。2003年にこの女性の夫が持ち主となり、県は07年から計8回、撤去の指示や警告を出した。夫の死後、所有権を取得した女性にも今年5月、原状回復の命令を出したが、「10月上旬に撤去する」と答えたまま、放置していたため、強制撤去に踏み切ったという。
 撤去費用約45万円は所有者に請求する方針で、26〜27日に作業を終える予定。

■琵琶湖守る活動 世界会議で報告 米で31日開幕(YomiuriOnLine滋賀)
高島・針江「生水の郷委」
 米テキサス州で31日から始まる世界湖沼会議に、高島市新旭町針江地区で「川端(かばた)」の保全活動に取り組む住民団体「針江生水(しょうず)の郷(さと)委員会」が参加、先人の知恵を受け継ぎながら生活用水に利用している湧き水と川の環境保全について報告する。同委員会の美濃部武彦会長(67)は「我々の活動はささやかかもしれないが、近畿の水がめ・琵琶湖を守る取り組みを世界にアピールしたい」と準備を進めている。(浦一貴)
 同会議は1984年に県で第1回が行われ、その後はほぼ約2年おきに開催。14回目の今回は国際湖沼環境委員会(草津市)とテキサス州立大河川システム研究所の主催で、「湖沼、河川、地下水、海岸域の『つながり』を考える」をテーマに11月4日まで、フォーラムや分科会が開かれる。
 生水の郷委員会は、NGO・市民公開セッションに参加し、山川悟・前会長(62)が、台所用水として活用しても「汚さない」ことが暮らしの基本であることを解説する。
 また、年4回の川掃除、藻や葦(よし)を刈り取る活動、農業用水や農薬使用の厳格な管理などを通じて、水辺の希少な小動物が戻り、水田ではニゴロブナが産卵するようになった事例を報告する。
 3日間参加するポスターセッションでは、写真をたくさん使った「わが町の誇り」と題したポスター(縦1・1メートル、横0・9メートル)を掲示し、水環境保全の取り組みを説明する。美濃部会長は「湧き水文化を守ることが、琵琶湖の環境保全につながる。今後も取り組んでいく姿勢を示したい」と話している。
     ◇
 世界湖沼会議では、嘉田知事が琵琶湖と流域の生態系保全・再生に向けた県の取り組みについて講演。外来魚による生態系破壊と抑制の取り組みについて、県立琵琶湖博物館の学芸員が報告する。

11/10/25

■受験者減にやきもき/増加策、知恵絞る(asahi.com滋賀)
【「第4回びわ湖検定」来年1月29日/会場増や団体割引も】
 琵琶湖や滋賀についての様々な知識を問う「第4回びわ湖検定」が来年1月29日に
開かれる。「ご当地検定」のブームに乗ってスタートしたびわ湖検定だが、受験者は年々、減少傾向にあるという。県や経済団体でつくる実行委員会では、受験者の掘り起こしのため、会場を増やしたり、団体割引を実施したりと、知恵を絞っている。
 2008年に始まったびわ湖検定は、観光だけでなく環境を主なテーマとしているのが特徴で、難易度別に1〜3級の試験がある。第1回は1872人が受験して盛況だったが、翌年には1045人とほぼ半分に減り、昨年の第3回は、759人と低迷している。
 受験者の減少に危機感を持った県は、民間のノウハウを取り入れようと、奈良県の「奈良まほろばソムリエ検定」などにも関わるJTB西日本に協力を依頼。受験しやすくするため、県庁(大津市)と立命館大(草津市)の2カ所だけだった受験会場に、今回から県立大(彦根市)今津サンブリッジホテル(高島市)を追加。また、観光関連の企業や宿泊施設などの関係者に積極的に受験してもらおうと、団体割引(2、3級のみ)を導入。30人以上で申し込んだ場合は、受験料を1割引きにした。
 実行委の担当者は「多くの人に受験してもらい、滋賀のことを広くPRしてほしい」と話している。
 受験料は1級5千円、2級3500円、3級2千円。申し込み方法などはホームページ(http://www.ohmi.or.jp/kentei/)または実行委(077・522・9258)へ。12月12日締め切り。

11/10/23

■おおつ花フェスタなぎさ公園で開幕(YomiuriOnLine滋賀)
 「おおつ花フェスタ2011・秋の緑化フェア」が22日、大津市由美浜のなぎさ公園サンシャインビーチで始まり、家族連れらでにぎわった。23日も午前10時から午後4時まで開かれる。入場無料。
 市と市公園緑地協会が1996年から毎年、春と秋に開催。園芸業者らが、ガーデンシクラメンや菊、ナデシコなどの花や苗、植木などを販売。来場者は赤、紫、黄色などに咲き競う花を品定めしていた。
 会場内で販売されている植物を使って、指定の鉢に寄せ植えするコンテストも開かれ、29人が参加。思い思いの作品に仕上げた。来場者による審査で、23日に最優秀賞などが決まる。
 コンテストに参加した同市膳所、主婦石川久子さん(36)は「スミレやクローバーなどを使ってかわいらしく仕上げた。花を見ていると気持ちが明るくなり、楽しい」と話した。
 23日午後1時半からは、東日本大震災の被災地支援のため、花などのチャリティーオークションもある。

■水中カーテン:在来の小魚守る 伊豆沼実験池に設置(毎日jp宮城)
 環境NPO法人「環境生態工学研究所」(仙台市若林区)は栗原市の伊豆沼わき実験池で、在来の小魚がブラックバスの食害から身を守る隠れ家となる「水中のカーテン」設置実験を今月開始し、22日、市民向けセミナーで概要を説明した。廃物資材を利用した簡便な構造で、バス自体の駆除とは違う別角度の在来魚保護実験として注目される。
 「カーテン」はアシ(ヨシ)の茎を6〜7センチに短く切り釣り糸を通したものを数センチ間隔で何本もつるした作り。竹のリングやロープ、木ぐいなどを使って水中にカーテンを張り、小魚がカーテンを通り抜けて逃避するか、サイズの大きなバスをカーテンがブロックするかを探る。
 設置したカーテンは幅、縦とも50センチサイズ。小魚が寄って来るのが確認されカーテン自体が忌避される懸念は薄いという。1年間実験を続け実効性が判明すればバスのいるため池で実証実験に移る。
 カーテン作りは仙台市泉区の通所授産施設「ふれあい作業所」の通所生が協力し、環境と福祉の融合的活動としても斬新だ。実験費用は三井物産環境基金の助成。同NPO研究員の大谷考一さん(37)と須藤哲平さん(32)は「小魚の避難所作りが共通認識。カーテンには通所生の知恵と労力がこもっており、実験に熱が入る」と話している。【小原博人】

■在来魚「ヨシのツリー」バス阻む 仙台のNPO実験(河北新報社Kolnet)
 仙台市のNPO法人・環境生態工学研究所が、湖沼にすむ在来種の魚がブラックバスなどの外来種から身を守るために逃げ込む装置「湖底の森」を開発した。効果を検証するための実験を伊豆沼(栗原、登米市)で始め、22日、栗原市の県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターで説明会を開いた。
 装置は、切断してストロー状にしたヨシに釣り糸を通して作る通称「ツリー」が主な部材。ツリーを数センチ間隔で湖底に並べ立て、隙間から小型の在来種が入る。研究所研究員の大谷考一さんは「バスに追われる小魚が逃げ込む森が水中にあるイメージ」と解説した。
 大谷さんは効果の検証計画も説明した。ツリーで四方を囲んだ直方体の装置3体を10日、伊豆沼の実験池に設置。水中カメラで1年間観察する。在来種はヨシに付着する藻を餌とするため装置に近寄る。装置はそれぞれツリーの間隔が異なり、どのタイプが外来種の侵入を防ぎ、在来種の隠れ家に適するかなどを調べる。
 かつてマコモを水面に浮くように栽培したところ、根に小型魚類が隠れ、効果があったという。しかし自然素材では管理が難しいため、人工装置の開発を進めた。大谷さんは「将来的には、伊豆沼上流のため池にツリーを幾重にも張ってバスの侵入を防ぎ、沼の生態系を守りたい」と話した。
 ツリーは仙台市泉区の通所授産施設「ふれあい福祉作業所」が作製した。説明会には施設利用者ら約70人が出席し、研究所の活動内容やツリーの役割に理解を深めた。

■環境研究の成果を発表 草津で県立9機関(京都新聞電子版)
 琵琶湖を中心に環境に関する研究を行っている県立の研究機関が、取り組みや成果を発表する「琵琶湖流域の環境を追う 物質の流れに着目したアプローチ」が22日、草津市下物町の琵琶湖博物館で開かれた。
 同博物館や琵琶湖環境科学研究センター、森林センターなど九つの機関が集い毎年行っている。今回は約100人が参加した。
 発表では、森林伐採による窒素を含んだ水の河川などへの流出を抑制するため、全ての木を切るのではなく傾斜の下方地帯の木々をあえて残すことで、流出が抑えられた、という実験結果が報告された。
 そのほか、県内で稲作が盛んなことに着目し、ウシの飼料用のコメを栽培して使用することで、輸入飼料の減量が可能であることや、田植えの際に同時に肥料を土中に埋める方法をとれば、田の水への窒素の流出を減らすことにもつながることなども紹介された。会場からは質問も多く出され、活発な意見交換が行われた。

11/10/21

■西日本と東海で大雨の恐れ 土砂災害に警戒を(ChunichiWeb)
 南からの湿った空気の影響で、西日本(近畿―九州)と東海の太平洋側は22日にかけて雷を伴った激しい雨の恐れがあるとして、気象庁は21日、河川の増水などに注意を呼び掛けた。台風12号の豪雨に見舞われた紀伊半島では、新たな土砂災害の可能性があり注意が必要という。
 九州は21日朝から局地的な大雨となった。宮崎県日向市では、10月観測史上最多となる1時間に87・5ミリの猛烈な雨を記録。同県国富町で同78・5ミリ、大分県佐伯市では同75・5ミリの雨量を観測。それぞれの地点の観測史上最多記録となった。
 同庁によると、日本列島を覆っていた高気圧が日本の東海上に移動したため、南から暖かく湿った空気が断続的に流れ込みやすくなっており、大気の状態が不安定になっている。21日夜には九州付近に低気圧が発生する見込みで、四国から東海では22日にかけて1時間に30〜70ミリの非常に激しい雨の恐れがある。
 22日朝までの24時間予想雨量は、いずれも多い所で四国250ミリ、九州200ミリ、近畿南部と東海150ミリ。和歌山、奈良両県は23日朝までの24時間に、さらに50〜100ミリの雨が加わる恐れがあるという。(共同)

11/10/20

■滋賀のカワウ6割減 1万1000羽 最少に(京都新聞電子版)
 滋賀県内のカワウ生息数が今秋に約1万1千羽となり、昨年同期から約6割も減ったことが、関西広域連合の調査で20日分かった。滋賀県が調査を始めた2004年以降で最少を記録した。08年度は約7万5千羽まで増えていたが、銃利用による大規模捕獲の効果が表れたとしている。
 関西広域連合は来年度までの2年間、各府県で調査を行い、関西全体の生息実態や飛来傾向について一定の結論を出す方針。関西広域連合に参加する7府県のうち生息数が圧倒的に多い滋賀県での減少は関西全体にも影響を与えそうだ。
 滋賀県は、カワウが繁殖を始める5月と繁殖後の9月に生息数を調べている。04〜07年度に銃による捕獲を実施してきたため、秋は約3万8千羽〜4万2千羽と一定の抑制効果が出ていた。しかし捕獲を一時的に中止した08年度は、約7万5千羽まで激増した。
 このため県は大規模な捕獲計画を実行し、09年度は約3万羽、10年度は約2万7千羽まで抑制していた。減少傾向は11年度になって顕著になり、県内の主な営巣地である竹生島(長浜市)と伊崎半島(近江八幡市)は前年に比べ半減した。竹生島の対岸の葛籠尾普i長浜市)は一桁となった。

■漁師びっくり? 琵琶湖水位の電光掲示板、1カ月以上故障(msn産経ニュース)
 滋賀県が県庁(大津市京町)前に設置している琵琶湖の水位を示す電光掲示板が故障し、1カ月以上にわたり、「マイナス9センチ」と同じ数値を表示していたことが20日、分かった。少なくとも9月13日以降は毎日数値がずれており、正しい数値と1〜21センチの開きがあったという。水位は、漁師や釣り人らのために掲示しているもので、県は同日、急遽修理を始めた。
 掲示されている琵琶湖の水位は、毎朝午前6時の琵琶湖岸5カ所の水位平均値。国土交通省琵琶湖河川事務所(大津市黒津)の発表を受け、県がパソコンで、掲示板にデータ送信していた。
 元データや、データ送信に問題はなく、電光掲示板の表示部分が故障していたという。原因は不明。
 実害の報告はないというが、県は「掲示板を確認すれば起こらなかった単純ミス。申し訳ない」と話している。

■「釣りガール」へヒット狙え 大津のルアーメーカー大阪に専門店(京都新聞電子版)
 山登りを楽しむ「山ガール」に続き、釣りを趣味にする女性の「釣りガール」市場が元気づいている。大津市のルアーメーカー「ジャッカル」は街着にもなるおしゃれなウエア専門店を大阪市に開設。大手釣り具メーカーも女性向け商品を強化し、ブームの広がりを期待している。
 ジャッカル初の直営店「フィッシュロリック」は、若者でにぎわう大阪市西区南堀江に7月オープンした。店内に並ぶ色鮮やかなダウンジャケットやグラフィック模様のレギンスなどは釣り用に見えないが、基本として防水や撥水(はっすい)、紫外線カットなどの機能を備える。「アウトドアのブランドから釣りにも適した商品を選んでいる」(同店)といい、スタイルにもこだわる女性に街着とのコーディネートも提案する。
 来店客の中心は20〜40代の女性。興味があっても二の足を踏んでいた人が多いといい、週末に釣りイベントも開催し、おしゃれ提案とともに一歩を踏み出すきっかけ作りを工夫する。ジャッカルの加藤誠司会長は「1年ほど前から釣りをする女性が増えてきた。アウトドアそのものが一般に定着してきており、釣りもしっかり根付いてほしい」と話す。
 大手釣り用品メーカーのグローブライド(東京都)は昨年から女性用ウエアを強化。ピンクや水玉など色や柄の種類を増やした。今春発売した白を基調にしたロッド(釣りざお)は、従来は安っぽく見えると敬遠されていた色だが、すでに完売して追加生産に入っているという。
 日本生産性本部(東京都)の調査では、国内釣り人口は1983年の2070万人をピークに昨年は940万人に半減した。メーカー総出荷量が右肩下がりとなる中、女性市場は「全体からみるとまだ小さい」(グローブライド)ものの、新たな需要として業界の期待は大きい。日本釣用品工業会は「見本市を一般開放し、魚を釣り上げる感覚を楽しんでもらうなど、ファン取り込みの策を練っている」としている。

■琵琶湖の水位誤表示 滋賀県庁前の掲示板(京都新聞電子版)
 滋賀県が大津市の県庁前に設置している電光掲示板の琵琶湖の水位が、少なくとも1カ月以上更新されずに誤表示となっていたことが19日分かった。県のパソコンから送ったデータを受信する掲示板の故障が原因とみられ、県は「掲示板を見て確認するなど再発防止に取り組む」(琵琶湖政策課)としている。
 琵琶湖の水位は国土交通省琵琶湖河川事務所(大津市)が観測している。県の担当職員が平日は毎朝、同事務所のホームページで午前6時の水位を確認し、パソコンに数値を入力して電光掲示板に表示させている。
 掲示板の水位でマイナス9センチが続いているとの指摘があり、県が19日に調べたところ、新たに数値を入力しても掲示が変わらないことが判明した。19日の実際の水位はマイナス15センチ。直近でマイナス9センチだったのは9月12日で、県は少なくとも同日以降、誤表示していたとみている。
 パソコンからのデータ送信に故障はなく、JR大津駅前にある掲示板は正常だった。県は県庁前の掲示板の受信や表示装置に不具合があるとみて、20日に点検する。県庁前の掲示板には、県が月2回計測する北湖の溶存酸素や水温も表示しており、これらも9月6日時点の数値が表示されたままだった。
 県琵琶湖政策課は「1997年の掲示板設置以降、このようなトラブルはなかった。送信データがきちんと表示されているかどうかを目で見て確認するようにしたい」という。

11/10/19

■ガソリン価格、10カ月連続で値下がり(Impress Car Watch)
2011年10月19日発表
 石油情報センターは10月19日、石油製品小売価格の週次調査(10月17日調査)の結果を発表した。
 これによると、ガソリン価格の全国平均はハイオク153.4円、レギュラー142.6円、軽油122.9円。前週から、ハイオク/レギュラーが0.5円、軽油が0.4円の値下がりとなった。値下り幅は小さくなったものの、北海道を除く地域で10カ月連続の値下がりとなった。

■カバタ:世界にアピール 高島・針江住民、湖沼会議に初参加−−31日開幕(毎日jp滋賀)
◇主催のILECが招請 31日、米テキサスで開幕
 カバタで知られる高島市新旭町針江の住民組織「針江生水(しょうず)の郷(さと)委員会」のメンバー5人が、米テキサス州オースティン市で31日に開幕する第14回世界湖沼会議に初めて出席する。国際湖沼環境委員会(ILEC、草津市)の招請で市民団体としては国内唯一。美濃部武彦会長(67)らは「地域の誇りカバタを世界にアピールしたい」と張り切っている。【塚原和俊】
 湖沼会議は84年に滋賀県で開かれたのを皮切りに、ほぼ2年おきに世界9カ国で開催。今回は「湖沼、河川、地下水、海岸域のつながりを考える」をテーマに現地のテキサス州立大研究所が共催する。ILECによると、11月4日までの会期中に世界30〜40カ国から約500人が出席予定。県からは嘉田由紀子知事が開会式でプレゼンテーションし、ハイレベルの専門家会合に出席する。
 生水の郷委員会は研究者らと肩を並べ、NGO・市民公開セッションで針江伝統の水利用と里山文化を紹介する。湖畔のヨシ焼きと水の浄化作用、魚のゆりかご水田や生物多様性にも言及。針江住民と水との関わりを、日本の原風景「里山」として世界に伝える。
 5人は美濃部会長のほか、水と文化研究会事務局長などを務める小坂育子さん、前同会長の山川悟さん、石津文雄さん、田中義孝さん。英語版パンフレットも用意し「ぜひカバタに会いに来て」と呼びかける予定だ。ポスターセッションを通して参加者や市民と交流も図る。
 針江には昨年、外国人を含め約8700人が訪問。同委員会は見学ルール作りなどのため04年に発足し、水環境保全へ積極的に活動する姿がILECの目に留まった。

■遊漁規制訴訟:処分取り消し不服、県が控訴(毎日jp福井)
 坂井市三国町の松出シ瀬海域で無許可での釣りを禁じた県の処分に対し、取り消しを命じた福井地裁の判決は不服として、県は18日、名古屋高裁金沢支部に控訴した。
 判決によると、同海域は04年以降、福井海区漁業調整委員会が無許可での釣りを禁止。金沢市の男性(59)が承認を得ずに釣りを繰り返し、県が委員会の指示に従うよう命令を出した。このため男性が提訴し、県が敗訴した。
 県は「判決は委員会指示の裁量権を非常に狭く解釈している」として指示が適法であることを訴える方針。【山衛守剛】

■県が控訴 遊漁規制訴訟 福井(msn産経ニュース)
 坂井市三国町沖の魚礁「松出シ瀬」で承認を受けない釣りを禁止するとした福井海区漁業調整委員会の指示を裁量権の逸脱とし、県が出した命令の取り消しを命じた福井地裁判決で、県は18日、判決を不服として名古屋高裁金沢支部に控訴した。県は裁量権を非常に狭く解釈しているとし、委員会指示の適法性を争う考え。
 地裁判決などによると、金沢市内の男性が平成18〜20年に三国町沖で釣りをし、同委員会は承認を受けるよう指示。県が委員会指示に従うよう命令を出したため、男性が福井地裁に提訴した。地裁は今月5日の判決で、委員会の指示は一時的、局地的な問題時に対応するもので、一般的、固定的な制限や禁止の権限はないとした。

11/10/17

■環境型エンジン 証書義務化 琵琶湖のプレジャーボート(京都新聞電子版)
 琵琶湖の保全を進めるため滋賀県は来年10月から、水上オートバイやモーターボートなどのプレジャーボートが環境対策型のエンジンを搭載していることを示す適合証の取得を義務づける。水質汚染の負荷が大きい2サイクルエンジン艇を排除する全国的にも珍しい取り組みだ。今月から適合証の申請受付を始めた。
シール型、来秋から 県、違反者は罰金
 プレジャーボートは排ガスをエンジンから水中に出しており、2サイクルエンジンの排ガスは炭化水素や窒素酸化物を多く含む。県は2003年に施行した琵琶湖レジャー利用適正化条例で、従来型2サイクルエンジン艇の航行を今年3月までに終えるよう定めた。
 環境負荷の少ないエンジン艇への切り替えは進みつつあるが、外見ではどのようなエンジンを搭載しているかを見分けるのは難しく、適合証の取得を義務づけるように今年4月に条例を改正した。
 適合証の取得には、4サイクルか環境対策型2サイクルのエンジンを積んでいることを示す船舶検査証書のコピーなどを添付して申請する。適合証はシールタイプで縦8センチ、横21センチ。ボートの両サイドに1枚ずつ張る。船外エンジンにも8センチ四方の適合証を張る。
 罰則は、従来型2サイクル艇を航行させるなどした場合は5万円以下、適合証の表示義務違反は3万円以下の違反金を徴収する。県がパトロール船で取り締まる。
 来年10月以降の申請は交付料1000円が必要だが、それまでは無料。県琵琶湖レジャー対策室は「1年後に向け、早めに申請してもらうよう呼び掛けていく」としている。同室TEL077(528)3485。

■外来魚駆除へ池干し(毎日jp三重)
 亀山市下庄町の農業用ため池・北山池で16日、地元の水利組合と市民グループ「水辺づくりの会 鈴鹿川のうお座」「魚と子どものネットワーク」の15人が池干しをして、外来魚の駆除に取り組んだ。
 池は提で二分され、10日に上池(広さ約1ヘクタール)で池干しをしたところ、多くのブラックバスが見つかり、約200匹を駆除。この日は南側の下池(同1・3ヘクタール)で作業し、30〜90センチのコイ、フナに交じって約600匹のブラックバスも見つかった。
 在来魚は数百メートル離れた池に移し、外来魚は処分した。同組合の宮村忠男監守(76)は「池干しは20余年ぶりになる。昔はウナギやモロコ、小さな魚もいたが、数も種類も減ってしまった」と指摘。「外来魚の密放流はやめてほしい。ごみや釣り具を捨てていくと、池も汚れてしまう」と話していた。

■池干し:200人が参加 外来魚駆除も−−東温(毎日jp愛媛)
 ため池の水を抜き、池に生息するブラックバスなどの外来魚を子供たちが捕まえる「池干し」イベントが16日、東温市志津川の追入下(おいいれした)池であり、約200人が参加した。
 「池干し」は、ため池の水をすべて抜いて掃除をし、池の不具合の有無を確認する伝統的な管理作業。しかし、ため池を管理する農家の高齢化などで、定期的に行えなくなったため池も多い。そこで、農家と非農家が集まって楽しみながら作業をし、ため池の管理方法と池に住む魚類について知ってもらおうと、県中予地方局が同イベントを企画した。
 池干しをした池の一角には網で魚が集められ、裸足で池に入った子供たちが泥や魚の感触に興奮した様子。近くに住む中川しのさん(10)は「生きている魚をつかんだのは初めて。通り過ぎるだけだったため池で遊べて楽しかった」と笑顔を見せた。魚は愛媛大農学部の学生が種類を判別し、外来魚は駆除した。
 中予地方局(089・909・8766)は23日午前10時にも、松山市水泥町の水泥古池で同様のイベントを行う。【篠崎真理子】

■「池干し」 で環境保全(asahi.com愛媛)
◇住民ら、外来魚駆除
 東温
 東温市志津川の農業用ため池「追入下池(おいいれしたいけ)」 で16日、一時的に水を抜く「池干し」 イベントがあった。池の伝統的な管理作業である池干しを楽しみながら環境保全への意識を高めてもらおうと、県や地元町内会などが催した。魚のつかみ取りや外来魚の駆除、試食会などがあり、大勢の住民らが参加した。
 追入下池での池干しは約10年ぶりで、1週間ほど前から水を抜いて準備していたという。参加者らは、この池が付近の稲作に欠かせないことや、他の多くの池と同様、すんでいる魚の多くはブラックバスやブルーギルといった肉食の外来魚になってしまったことなどの説明を受け、池の一部に残した水たまりで魚をつかみ取りした。
 家族と松山市内から参加した小学2年の和田尭繁(たかしげ) 君(8) は在来種のフナの大物を取り、「とても重かった」 。外来魚の試食会もあり、ブラックバスの空揚げを食べた参加者は「白身でおいしい」 「言われなければバスだとわからない」 。
 魚などの説明をした松山東雲短大の松井宏光教授は「イベントを通じて伝統的な池干しを体験すると同時に、外来生物の問題にも関心を持ってほしい」 と話した。
 追入下池は1週間ほど干上がらせた後、再び水をためていくという。
 23日にも午前10時から、松山市水泥の「水泥古池」 で池干しイベントがある。問い合わせは県中予地方局農村整備第二課(089・909・8766) へ。

■琵琶湖レジャー条例 適合証の交付説明会(YomiuriOnLine滋賀)
 4月に改正された「県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」で、来年10月から琵琶湖を航行するプレジャーボートに、県が使用を認める4サイクルエンジンなどの搭載を示す「適合証」の表示が義務化されるのを受け、愛好家を対象にした適合証の交付説明会が16日、大津市南小松の近江舞子水泳場で行われた。
 水上バイクの製造、販売業者などでつくるNPO法人「パーソナルウォータークラフト安全協会」が主催。
 条例改正で、4月から、窒素酸化物の排出量が多く、環境負荷が大きい2サイクルエンジン搭載のプレジャーボートの使用が完全禁止となった。来年10月からは、使用可能な4サイクルエンジンなどにも、県の適合証表示が義務付けられ、違反者には3万円以下の過料が科せられる。
 この日は、県琵琶湖レジャー対策室の担当者が、愛好家約35人に交付方法を説明。同協会の和田靖夫会長(57)が、水上パトロール用バイクに「1番」の適合証を貼り付けた。和田会長は「自然を守りながら、マリンレジャーを楽しめるよう、周知していきたい」と話した。

11/10/16

■琵琶湖は生物と文化、多様に凝縮した湖 考える会報告書案 滋賀(msn産経ニュース)
 有識者でつくる「琵琶湖の世界的価値を考える会」の会合が県公館で開かれ、「琵琶湖は狩猟採集時代から生物と文化の多様性が失われず、重層的に凝縮された湖」などとした報告書案をまとめた。報告書は年内にまとめられ、年明けに嘉田由紀子知事に提出される。
 会は、県外から移住した県民の増加を受けて、琵琶湖の価値を再発見してもらう目的で県が結成した。報告書はポケットサイズにして県民に配布するほか、今年度中にフォーラムを開いて琵琶湖の価値を発信する。
 報告書案にはこのほか、「琵琶湖には人とのかかわりの中で存在してきた自然があり、生活文化や信仰、景観が豊かに息づいている」「多くの水利用が持続的に行われており、現在でも約1400万人の生活を支えている」などが盛り込まれた。

11/10/14

■西日本や東海で大雨の恐れ 紀伊半島、土砂災害警戒を(ChunichiWeb)
 前線を伴った低気圧の影響で14日、西日本は局地的に記録的な大雨となった。気象庁は、西日本の太平洋側と東海は15日にかけ激しい雨の恐れがあるとして、警戒を呼び掛けた。台風12号の豪雨に見舞われた紀伊半島では、新たな土砂災害が発生する恐れもある。
 長崎県新上五島町では14日午前、この地点の観測史上最多となる1時間に約120・0ミリの猛烈な雨を観測。徳島県美波町でも、10月としては最多の同82・5ミリを記録した。紀伊半島も午後から、やや強い雨が降り始めた。
 同庁によると、東シナ海に延びる前線上に発生した低気圧が、14日夜に九州付近に進む見込み。日本海でも低気圧が発生すると予想される。前線や低気圧に南から暖かく湿った空気が流れ込んで、大気の状態が非常に不安定になるとみられる。
 西日本の太平洋側と東海は1時間に50〜60ミリの非常に激しい雨が降る見通し。15日朝までの24時間予想雨量は、いずれも多い所で、近畿300ミリ、東海250ミリ、四国200ミリ。15日は、大雨の範囲が北日本に広がる可能性がある。(共同)

■ごみ拾い:トラック協会員、琵琶湖周辺の幹線道路で(毎日jp滋賀)
 県トラック協会はこのほど、琵琶湖周辺の幹線道路でごみ拾いをして歩く「ぐるっと・びわ湖・クリーンアップ」活動を実施した。4回目の今年は協会員と家族ら約1500人が心地よい汗を流した。
 県内7支部が各地で5〜6人の班に分かれて活動。大津市の近江大橋から市中心街までを往復した守山市水保町、江川衛さん(32)は妻明子さん(32)、長男敬悟君(4)と参加。「トラックのイメージアップのための良い機会。いつも走る街をきれいにしたい」と話した。【村山豪】

■琵琶湖の価値を多角的に考える 大津で会合(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖の魅力を再発見する「琵琶湖の世界的価値を考える会」の第3回が、大津市の県公館であった。県は会議で話し合われた「琵琶湖の世界的価値を感じられるスポット」などを冊子にまとめ、県内で配布する。
 県の「びわ湖の日」30周年事業の一環。琵琶湖環境科学研究センター長の内藤正明さんや、漁師の松岡正富さんら6人の委員が、これまで2回、会合を開いてきた。
 最終回は、金沢大特任助教の平山奈央子さんが飲料水源と暮らしとのつながりをテーマに「数値では測れない価値を、地域の人たちは求めている」と述べた。続いて「琵琶湖の世界的価値」を議論し、写真家の今森光彦さんが「琵琶湖の固有種はガラパゴスに匹敵するほどで、今までに絶滅種がないのも貴重」と強調した。
 討論内容は、年度内に報告書として嘉田由紀子知事に手渡される。会議の成果を発表するフォーラムも年内に予定している。(滝田健司)

11/10/12

■なるほドリ:国道161号バイパス整備の進み具合は?(毎日jp滋賀)
 ◇比良ランプから北へ3.4キロ来年開通へ 再来年度には大津市坂本地区4車線化
 なるほドリ 湖西の幹線道路、国道161号を通って驚いたよ。大津市北部の小松地区では狭い道が民家をかすめるように抜け、きついカーブもある。比良ランプまでのバイパスを北へ伸ばす工事が進んでいるけど、完成はいつ?
 記者 地域内の生活道路ならまだしも、幹線道路としては何とも狭い。遠方ナンバーのトラック、トレーラーなど大型車も多く、比良山系のすそ野を貫く湖西道路との落差に驚きます。
 国土交通省滋賀国道事務所に聞くと、比良ランプの区間は志賀バイパスと呼称。同ランプから北へ3・4キロ伸びて、現161号がJR湖西線の下を交差するあたりで合流します。供用開始の目標は今年度末ですが、地中から大きな石が出てきて手間取り、来夏ごろにずれ込みそう、とも言われます。
 Q 待ち遠しいよ。そこからさらに北の、高島市にかけての残りの区間はどう?
 A 「小松拡幅」と呼ばれるその事業区間は現161号より少しJR側に寄って整備される計画ですが、着工のめどは立っていません。数年は先の話のようです。
 Q 小松地区のネック解消には時間がかかるんだね。ところで、大津市坂本地区の湖西線と並行する区間では4車線化工事の真っ最中だよ。こっちはいつ完成?
 A 坂本北インター以南は西大津バイパスと呼ばれます。同インター−下阪本ランプ間2・8キロの4車線化で、13年度内の供用開始目標とのことです。2年半後には、西大津バイパスの全線4車線化が完了します。
 Q 西大津バイパスだの、湖西道路だの、志賀バイパスだの、いろんな呼び名が登場するけどどれも国道161号の一本道でしょ? 紛らわしいね。
 A 確かに。滋賀国道事務所によるとバイパス整備区間ごとの事業名なのだそうです。南から、なるほドリ君が並べた呼称順に北上します。志賀バイパスから北も、小松拡幅、高島バイパス、湖北バイパス、マキノ拡幅−−と四つも呼称があります。「拡幅」もバイパス同様、事業名です。
 Q う〜ん。そんなにたくさん事業区間があるの?
 A バイパス、拡幅事業はまだまだ続きます。県内の161号整備目標は最終的に4車線化。多くの区間は2車線の暫定供用で、用地や構造物が所々4車線分取ってあるのは将来への布石です。
 Q 高島市安曇川町付近は地平に下りているね。上下車線の間にある広いスペースがそれ?
 A はい。滋賀国道事務所は、用地は確保済みでいつでも工事可能だが現時点でその見通しはない、と言っています。盛り土か高架橋かの判断や、周辺の道の駅や商業施設などとの利便性など、課題が横たわっているように思われます。
 Q 高島市民は161号整備を切望しているね。
 A 大津市から高島市方面への湖西路は161号1本しかありません。琵琶湖西岸断層帯を震源とする湖西大震災を想定して県警が8月に初めて行った総合訓練では、救援隊を警備艇で湖上輸送しました。161号不通による「高島市の孤立」が懸念されるからです。災害にも強い、高規格の道路の整備を1日でも早く、と願わずにいられません。<回答・塚原和俊(高島通信部)>
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 あなたの質問をお寄せください。〒520−0806(大津市打出浜3の16)毎日新聞大津支局「質問なるほドリ」係(ootu@mainichi.co.jp)

■手作りヨシ舟:目指そう!琵琶湖1周 沖島横断、中江さんら腕試し成功(毎日jp滋賀)
◇近江八幡の立命館大生、30日から挑戦「本番へ手応え」
 手作りのヨシ舟で琵琶湖1周を目指すプロジェクトに取り組んでいるメンバー3人が10日、腕試しに近江八幡市−沖島間約2キロの横断に挑戦し、成功した。3人は「手応えをつかんだ」と話し、今月30日から琵琶湖1周に挑戦する。
 同市安土町西老蘇の立命館大4回生、中江隆史さん(24)ら。ヨシ舟は西の湖産で全長7・9メートル、幅1・4メートル(4人乗り)。ボリビアのチチカカ湖に浮かぶヨシ舟をイメージして作ったという。3人は支援者が見守るなか、同市沖島町小田ケ浜を午前10時5分に出航し、午後0時37分、沖島の栗谷港に無事到着した。航行中、沖島漁協の漁船が伴走し、県警の警備艇「ひよどり」も安全を見守った。
 プロジェクトは、琵琶湖最大の内湖・西の湖のヨシが水質浄化に果たす役割を広く知ってもらおうと、中江さんが今年5月、仲間に呼び掛けた。中江さんは「沖に出ると波風が出て疲れたが、安全性が確認され、琵琶湖1周への手掛かりはつかめた」と話した。本番ではこの日より一回り大きい全長12メートルのヨシ舟(6人乗り)で、30日から1週間かけて挑戦する予定。【斎藤和夫】

■コハクチョウ:3羽が初飛来−−長浜(毎日jp滋賀)
 冬の渡り鳥、コハクチョウ3羽が11日、琵琶湖に初飛来した。繁殖地のシベリアから約4000キロの海を越え、長浜市湖北町の湖上で羽を休めている。
 野洲市の水田で確認された昨年より2日早く、琵琶湖では17日早い初飛来。11日午後4時ごろに確認した湖北野鳥センター(同町今西)によると、うち1羽は羽根がまだ黒っぽい幼鳥とみられ、「11日朝、一時休止の青森県から家族で一気に飛んできたのでは」という。
 これから、琵琶湖上などで400〜500羽のコハクチョウが冬を越し、来年2〜3月、シベリアに帰る。【桑田潔】

■冬そこまで(asahi.com滋賀)
【琵琶湖にコハクチョウ飛来】
 シベリアからの冬の使者・コハクチョウが11日、長浜市湖北町の琵琶湖に初飛来した。昨年より2日早く、道の駅「湖北みずどりステーション」前の湖畔で午後4時過ぎ、湖北野鳥センターの職員が確認した。飛来したのは3羽で、親子とみられるという。夕日をバックに、水草をついばんでいた。ピークは例年、1月上旬ごろで、約500羽が越冬する。

■コハクチョウ飛来(YomiuriOnLine滋賀)
2日早い冬の使者
 長浜市湖北町の琵琶湖に11日、親子とみられるコハクチョウ3羽が飛来した。コハクチョウの飛来は今季初で、湖北野鳥センターの職員が同日午後4時頃、岸辺近くの水面で水草を食べる成鳥2羽と幼鳥1羽を確認した。昨年より2日早いという。
 コハクチョウはカモの仲間で、成鳥は体長約1・2メートル、羽を広げると約1・8メートル。生息する北極圏のシベリアから400〜500羽が琵琶湖に飛来し、来年3月上旬まで越冬する。

11/10/11

■湖上に優雅、冬の使者 長浜、コハクチョウ初飛来(京都新聞電子版)
 冬の使者にたとえられるコハクチョウが11日、琵琶湖に初飛来した。湖北野鳥センター(長浜市湖北町)によると、昨年より2日早いが、平年並みという。
 午後4時ごろに3羽が飛来。同センターの沖合で夕日を浴びながら優雅な姿を見せていた。
 同センターは「ここ10年、9日から22日の間に飛来している。ピークの1月には500羽ほどが見られる」と話していた。

11/10/08

■オオクチバス駆除へ 長野市の大座法師池水抜き ワカサギ保護を(信毎Web)
 長野市の飯綱高原観光協会は、同市上ケ屋の大座法師池にすむ外来魚オオクチバス(通称ブラックバス)を駆除するため、池の水を抜いている。ワカサギの繁殖を妨げているとみられ、大規模な駆除をしてワカサギ釣りによる観光振興を目指す。同協会は7日、市内で開いた理事会で22、23日に捕獲作業を行う方針を決めた。
 飯縄山麓の標高約千メートル地点にある大座法師池は、市北東部の水田を潤すため池だが、宅地化が進み農業用水の利用は減り、観光地としての性格が強い。市が浅河原土地改良区から湖面の使用権を得て、市開発公社が貸しボートを運営している。
 同協会は昨年春、ワカサギ釣りを新たな観光資源に育てようと卵を放流したが、秋から冬にかけて全く釣れず、失敗。県水産試験場環境部(安曇野市)の小川滋・主任研究員は「オオクチバスに食べられている可能性がある」と指摘する。試験場は今年6、7月に捕獲を実施したが、あまり成果がなかったため、水抜きによる捕獲に踏み切った。
 水抜きは8月下旬から始めており、現在は池の底の一部が露出。水がもう少し減った時点でオオクチバスを捕まえ、廃棄または食用にして処分する。捕獲方法は今後検討する。コイやフナはいったん別の場所に移し、年内に再び水を入れて戻す。来春に再度ワカサギの卵を放流する。
 オオクチバスは、外来生物法に基づき飼育や放流が原則禁止される特定外来生物に指定されている。観光協会の中井正明会長は「駆除を進め、ワカサギ釣りでにぎわう池を目指したい」としている。

11/10/07

■平成23年度「生物多様性保全推進支援事業」 三次募集開始(EICネット)
 環境省は、平成23年度「生物多様性保全推進支援事業」の対象となる活動等の三次募集を開始した。
 この事業は、自然共生社会づくりを着実に進めていくため、地域における生物多様性の保全再生に資する活動等に対し、国からの委託を行うとともに、活動等に必要な経費の一部を国が交付するもの。平成20年度から実施している。
 以下の支援メニューのいずれかに合致する活動等であって、地域における生物多様性の保全再生に資する活動等を実施するために必要な経費の1/2以下を交付する。
[1]野生動植物保護管理対策
・特定鳥獣保護管理計画に位置づけられた事業など、地域における適正な野生動物保護管理対策であって、国の生物多様性保全施策の観点から保全対策推進の必要性が高い事業
・環境省版レッドリストの絶滅危惧2類以上に位置づけられる種であって、緊急な対策等が必要な種に関する事業
[2]外来生物防除対策
・特定外来生物等(要注意外来生物、国内の他地域から持ち込まれた外来種を含む。)に関する対策であって、国の生物多様性保全施策の観点から保全対策推進の必要性が高い事業
[3]重要生物多様性地域対策
・法令もしくは国際条約に基づく保護地域、ユネスコの定める生物圏保存地域(MAB)、または環境省の選定する重要湿地もしくは特定植物群落における事業等であって、国の生物多様性保全施策の観点から保全対策推進の必要性が高い事業
 応募資格は原則として2以上の主体から構成され、地方公共団体等の参加が得られた地域生物多様性協議会、または事業開始までに協議会の設置が見込まれる地方公共団体等としている。
 応募締切は平成23年10月17日(必着)。応募先は各地方環境事務所又は自然環境事務所。応募方法の詳細はプレスリリースに添付の公募要領を参照のこと。【環境省】

11/10/06

■遊漁規制訴訟:釣り禁止命令「違法」 県に処分取り消し命じる−−地裁(毎日jp福井)
 坂井市三国町沖で承認を得ずに釣りをしないよう命じた県の処分は違法として、石川県のプレジャーボート愛好者らでつくる「県マリン協会」の吉岡末男会長(59)=金沢市=が福井県を相手取り、処分取り消しを求めた裁判の判決が福井地裁(坪井宣幸裁判長)であり、坪井裁判長は「命令は違法」として、処分取り消しを命じた。
 判決によると、吉岡会長は06年4月〜08年4月、福井海区漁業調整委員会の承認を得ずに、7回にわたり同町松出シ瀬海域で釣りをし、同委員会が承認を受けて釣りをするよう指示。吉岡さんは県に異議申し立てをしたが、県は委員会指示に従うよう求める命令を出した。
 海区漁業調整委員会は、漁場使用の紛争解決などを目的に、漁獲や漁場の一時的・局地的な制限・禁止を指示する権限を持つ。福井海区漁業調整委員会は04年、同海域での釣りの禁止を指示し、例外として承認を受けた船にのみ釣りを許している。委員会指示には強制力がなく、県は同委員会からの申請を受け、罰金などの強制力を伴う命令を出した。吉岡さんは裁判で「釣りを過度に制約し、委員会に許されている権限を越える違法なもの」と主張していた。
 判決は同委員会の指示について、「一時的、局地的に制限、禁止するものではなく、広範な海域で全面的な釣りの禁止を継続的に行う内容」と指摘し、「委員会指示の裁量権の範囲を逸脱するもの」と吉岡さんの主張を支持した。
 県水産課の木下仁徳参事は「県の見解が認められなかったことは残念。控訴も視野に入れ引き続き検討したい」と話している。【山衛守剛】

■レジャー釣り、全面的規制は「違法」…福井地裁(YomiuriOnLine)
 福井県坂井市三国町沖約20キロの「松出(まつだ)シ瀬海域」でレジャーの釣りを規制するのは違法として、石川県の遊漁の愛好者でつくる「石川県マリン協会」会長の男性(59)(金沢市)が福井県を相手取り、「福井海区漁業調整委員会」が釣りを禁止した指示に従うよう県が命じた処分の取り消しを求めた訴訟があり、地裁で5日、判決があった。
 坪井宣幸裁判長は「指示内容は委員会に与えられた裁量権を逸脱しており、命令は違法」として、県に処分の取り消しを命じた。
 海域は約200平方キロでブリやタイが釣れる好漁場。調整委員会は2004年4月に、委員会の承認なく釣りをすることを通年、禁止する指示を出した。
 判決によると、男性は06年4月〜08年4月、プレジャーボートで計7回のさお釣りをした。県は同年6月、委員会指示に従うよう命じ、男性は09年4月に提訴。坪井裁判長は「漁業法は、法規制では対応が難しい一時的な問題に対応するため、委員会に漁を制限する権限を与えている」としたうえで、「禁漁期間を通年とするなど、遊漁を全面的、継続的に規制することが目的と認められ、裁量権を超えている」と指摘、県の命令を違法とした。
 海域を巡っては、1992年頃から石川県側のプレジャーボート利用者が遊漁するようになり、福井県の漁船とのトラブルが発生。02年に福井県の漁業者と「石川県プレジャーボート連絡協議会」で海域の一部に遊漁区域を設ける協定を結んだが、協議会に所属していないプレジャーボート利用者の遊漁が相次ぎ、委員会が指示を出した。石川県マリン協会も協議会に所属していなかった。
 男性側は「福井県側のやり方がまかり通ると全国のプレジャーボートに対する規制が広がる恐れがあった。判決は当然で、常識的」と評価し、県は「控訴を含めて検討する」としている。(酒本友紀子)

■遊漁規制訴訟で県敗訴(asahi.com)
 レジャー目的の釣りを過度に規制するべきではない――。坂井市三国町から北西へ約20キロ沖合にある「松出シ瀬(まつだしせ)」海域で釣り目的の漁を規制する福井海区漁業調整委員会の指示を、福井地裁は5日、「裁量権を逸脱している」と判断した。県は「漁場の利用、紛争防止が目的の委員会指示が認められないのは残念」と、控訴も検討している。
 この海域は好漁場で、1992年ごろから石川県のプレジャーボートがよく来るようになり、地元漁業者が全面排斥を求めていた。このため、県が漁業法に基づいて設置した福井海区漁業調整委員会は2004年、委員会の承認を受けないと釣りができないとする指示を出した。
 これに反発したのが、釣り愛好家でつくる「石川県マリン協会」だった。会長の吉岡末男さん(59)は承認を受けず、06〜08年に計7回、プレジャーボートで釣りをし、08年6月、県から漁業調整委員会の指示に従うよう命じられた。
 しかし、吉岡さんは「委員会の決定は、漁業者が一定海域を排他的に独占し、過度の規制をしている」として09年4月、福井県を相手取り、命令の取り消しを求めて提訴。判決は「委員会指示は一時的、局地的な問題が発生した時に対応するもの。一般的、固定的な制限や禁止する権限を、関係法令は委員会に付していない」とした。吉岡さんは「海はみんなのもので、当然の判決。委員会指示がまかり通れば、全国の釣り愛好家が困る」と話した。(小池寛木)

■「松出シ瀬」遊漁禁止 県の命令取り消し 福井地裁(msn産経ニュース)
地裁判決「裁量権を逸脱」
 坂井市三国町沖の魚礁「松出シ瀬海域」で承認を得ないでプレジャーボートを使ってさお釣りでメバチなどの魚を釣ったとして福井海区漁業調整委員会が出した禁止命令の処分は違法として、金沢市内の男性が県に命令の取り消しを求めた訴訟の判決が5日、福井地裁であり、坪井宣幸裁判長は「同委員会命令は裁量権の範囲を逸脱する」として県に命令を取り消すよう命じた。
 判決では「漁業法は省令や漁業調整規則では対応が難しい一時的・局地的に発生した問題に対応するため同委員会に、漁業調整上必要な場合に水産物の採捕の制限や禁止する制限を与えており、一般的・固定的な制限や禁止を内容とする指示を出す権限を与えていない」とした。
 訴えでは、原告が平成18年4月〜20年4月の間に7回、松出シ瀬海域で魚を釣ったため、県知事は同委員会から禁止を求める命令を出したが、原告は、海面は一般公共用物で自由に利用できるとしていた。

■抱きしめてBIWAKO:開催まで1カ月 「1人でも多く参加を」(毎日jp滋賀)
◇目標25万人遠く
 命の大切さを考えようと、手をつないで琵琶湖を取り囲むイベント「抱きしめてBIWAKO」の開催まで1カ月に迫った。趣旨に賛同した企業や市民団体などが参加者を募っているが、実行委によると参加見込みは現在約13万人で、目標の25万人の半分にとどまっている。来月6日の正午決行に向け、実行委は「1人でも多くの参加を」とPRに懸命だ。【加藤明子】
 実行委はこれまでに県内の全公立学校にチラシを配布。駅前や商業施設でのティッシュ配りや、企業回りなどを続けている。大阪市の関西アーバン銀行はびわこ銀行との合併を記念し、「全行員が琵琶湖を見よう」と約2800人に参加を呼びかけ、大津市も約100人の参加を決めたが、エントリーは計2500人。参加希望を含めても13万人余りにとどまっている。
 他県の旅行会社がツアーを組むなど広がりも見られるが、実行委には「中止になったらどうしてくれるのか」といった声も寄せられ、事務局の南あきさん(40)は「頭を下げっぱなし」と話す。
 実行委を支えるのは参加者の熱い思い。亡き夫が前回の実行委員だったという70代女性は「24年前は本業そっちのけの夫と夫婦げんかが絶えなかったが、今では大切な思い出」と1人で参加を申し込んだ。白井幸則実行委員長(49)は「最後まで25万人の動員に向けて努力したい」と話している。
 同イベントは87年、障害児施設建設費を募るチャリティーイベントとして開かれ、約21万人が手をつないだ。今回は24年ぶりの開催で、県の学習船「うみのこ」新船建造の基金などに寄付する。参加費500円(高校生以上)。申し込みは実行委(077・598・5147)。

■湖岸観察体験授業:高島・湖西中初のカヌー体験 1年生対象、湖畔の自然観察(毎日jp滋賀)
◇医師が無償貸し出し
 高島市立湖西中は5日、1年生を対象にカヌーでの湖岸観察体験授業を始めた。同市新旭町の本多医院院長、本多朋仁医師(54)が初心者向けカヌーを学校に無償で貸し出しており、同中初のカヌー体験が実現した。
 本多医師は、ニュージーランド留学中の友人が静岡県でカヌー事業をしている縁で25艇を購入。湖畔に近い地の利を生かし、子どもたちにカヌーに親しんでもらおうと学校での活用を申し出た。
 湖西中校区には湧き水を生活に使うカバタで知られる針江地区がある。生徒らは自転車で湖畔の六ツ矢崎浜へ。2人乗り艇で湖岸を進み、カバタからの水が流れる針江大川をさかのぼってヨシ群落などを観察した。
 ほとんどの生徒が初体験だったが、往復約5キロを漕いだ。生徒たちは「意外と簡単。普段見ない湖上からの景色が素晴らしかった」などと喜んでいた。【塚原和俊】

■“びわ湖検定”受けやすく 受験者減歯止めへ 団体割引導入(京都新聞電子版)
 滋賀県や経済団体などでつくるびわ湖検定実行委員会は、本年度の検定実施計画をこのほど発表した。受験者の減少に歯止めをかけるため、会場をこれまでの2倍の4会場に増やし、団体割引も導入する。試験日は来年1月29日で、7日から申し込みを受け付ける。
 びわ湖検定は、滋賀県の自然や歴史・文化、物産などの知識を問う内容で2008年度に始めた。難易度別に1〜3級がある。
 観光客誘致や地域ブランドの活性化などを目指しているが、志望者の一巡などから申込者数は初年度の1972人を最高に09年度は1141人、10年度は817人と年々減少している。
 受験者を掘り起こすため、大津市の県庁と草津市の立命館大に加え、本年度は彦根市の県立大、高島市の今津サンブリッジホテルでも行う。新たに大手書店でも申し込みを受け付け、利便性を高める。さらに30人以上の団体は受験料を1割引きにすることで職場単位での受験を促す。
 県観光交流局は「初回の受験者が受けなくなっているため、若い人も含めて受験者の裾野を広げたい」としている。
 受験料は1級5千円、2級3500円、3級2千円で、入金は12月12日まで。申込書は10月7日から検定ホームページで。県内の図書館や公民館などでも配布する。事務局はJTB西日本大津支店TEL077(522)9258。

■近江大橋 有料期間2013年末まで(YomiuriOnLine滋賀)
2度目の延長 県、補強工事費を捻出
 大津、草津両市を結ぶ有料道路「近江大橋」(全長6・1キロ)の有料期間について、県は4日、来年9月25日までとしていた当初予定から、2013年12月まで延長する方針を明らかにした。橋の補強工事費約27億円を捻出するためで、期間延長は2回目。同日の県議会政策・土木交通委員会で、県が報告した。
 近江大橋は1974年9月に開通、当初は有料期間を28年間としていたが、81年の4車線化決定時に10年間、延長した。
 県道路公社は借入金で充当した橋の建設費や4車線化工事費など総額196億3000万円について、料金収入を原資として償還しているが、昨年度の点検で橋の老朽化が顕著で補強が必要とわかり、有料期間の再延長を決めた。
 補強工事費の内訳は防水に約9億円と橋の建設基準変更に伴う改修に約18億円。県議会11月定例会で議決を得て、国土交通省に期間延長の許可を申請する。

11/10/05

■近江大橋:無料化、1年3カ月延期 補強工事費用賄う−−県が方針(毎日jp滋賀)
 県は4日、県議会政策・土木交通常任委員会で、大津、草津両市を結ぶ近江大橋の有料期間を1年3カ月延長し、13年12月までとする方針を示した。県道路公社が今後予定している補強工事の費用約27億円を通行料収入で賄うため。11月県議会に関連議案を出す。
 近江大橋は74年に供用が始まり、85年に4車線化。建設費の償還を終える来年9月で無料化する予定だったが、新たに橋面防水工事などの補強が必要となり、無料化を延期するかどうかが注目されていた。
 常任委で県側は「維持管理は財源の確保が大きな課題。橋の長寿命化を図るため、料金徴収期間の延伸で対応したい」とし、料金は変えずに有料期間を13年12月まで延長する方針を報告した。
 一方、コンクリート橋の寿命は60年程度とされ、県は今年度内をめどに近江、琵琶湖両大橋の将来を考える検討会を設け、架け替えも視野に入れる。委員からは「この論法でいくと、いつまでも有料になる」との意見も出た。【姜弘修】

■再生可能エネルギー調査費 自民滋賀県議団が反対(京都新聞電子版)
 滋賀県議会の環境・農水常任委員会は5日、一般会計補正予算案に盛り込まれた再生可能エネルギーの普及調査費360万円について自民党県議団が反対し、同予算案の琵琶湖環境費を反対多数で否決した。自民は最終日の12日に360万円減額した修正案を提出する。
 自民が反対したのは、再生可能エネルギーの普及に向け、経済面での課題整理や先進事例の調査などで、導入の可能性を探る調査費360万円。
 委員会では自民委員から「企業支援なのか温暖化対策なのか、狙いが分からない」との指摘や、国で買い取り価格がまだ明確でないことから「時期尚早」との声が出た。事業者がすでに研究を進めているため、「本当に県がする必要があるのか。調査するより政策の方向性を出してくれた方がいい」との疑問も投げかけられた。
 県はあらためて事業の概要を説明。「どの場所であれば事業が可能か県外の事業者から相談もある。調査で導入の可能性を探り、準備している事業者に対して情報提供していきたい」などと理解を求めた。民主党・県民ネットワークの委員は「中小事業者ではバックデータを取れず悩んでいる。やっていただきたい」と述べた。
 採決では、自民4人が反対し、民主2人、対話の会・しがねっとと無所属の各1人が賛成して同数となったため、委員長裁決で否決された。
 一方、補正予算案の歳入を審議する総務・企業常任委員会でも自民4人が反対したが、民主2人と対話、公明党、みんなの党滋賀の各1人が賛成し、可決された。
 自民は12日の最終本会議に修正案を出す方針で、県議会の過半数を占めるため可決される見通し。ただ、予算などの議決に異議があった場合、知事は審議のやり直しを求める「再議」が可能。その場合、議長を含めた出席議員の3分の2以上の賛成が必要のため、自民単独では届かず、修正案を成立させることが困難と見られる。修正案が廃案となった場合は、県の原案が再び審議されるが、自民が反対すれば原案も否決されることになる。

■近江大橋、無料化1年余先送り 激しい老朽化で修繕必要(ChunichiWeb滋賀)
 県は、2012年9月に通行料が無料化される予定だった近江大橋有料道路(大津市丸の内−草津市木川町、6・1キロ)が老朽化が著しく修繕が必要とし、料金徴収を13年末まで延長する。4日の県議会政策・土木交通委員会で、琵琶湖大橋有料道路(大津市真野普門町−栗東市林、15・4キロ)を含め二つの橋の全面架け替えの可能性と合わせて方針を明らかにした。全面架け替えに向けて生態系への影響、工事費負担をめぐり今後、議論を呼びそう。
 近江大橋の修繕は▽雨水の浸透で劣化が激しいため補強に9億円▽橋を通行する特殊車両の許可総重量が20トンから25トンに改定されたことに伴う工事に18億円の合わせて27億円を見込む。これを捻出するため料金徴収期間を1年3カ月間延ばす。11月県議会の議決を経て、正式に決める意向。
 近江大橋は県道路公社が国、県、金融機関の借入金などで1974(昭和49)年に115億円で建設。2002年までに返済する計画だったが、渋滞緩和のための4車線拡幅工事(39億円)が必要になり、無料化は2012年9月に延期されていた。
 橋の耐久年が一般的に60年とされるため、1964(昭和39)年に建設された琵琶湖大橋とともに両橋の架け替えが県政の課題として浮上していた。
 県は二つの橋の将来的な架け替えを視野に、維持管理のあり方を考える検討会を設置する考えを示した。
 架け替えは旧橋を撤去し、新たに造る工事にも巨額な費用がかかる見通し。検討会は、生態系に影響を与えずどう工事するのか、費用を誰が負担するか、を議論する。
 車の利用台数は2010年度で近江大橋が1100万台(1日3万2000台)、琵琶湖大橋が1200万台(同3万4000台)。両橋は災害時の緊急輸送道路に指定されている。
 修繕、建設を含めてこれまで投じられた費用は近江大橋が196億円、琵琶湖大橋が340億円。

11/10/04

■近江大橋の有料継続 13年末まで、滋賀県方針(京都新聞電子版)
 滋賀県は4日、来年9月に迫っていた近江大橋の通行料徴収期間を1年3カ月延長し、2013年12月までは有料とする方針を明らかにした。橋の補強工事に約27億円の費用がかかるためとしている。14年1月以降の徴収や維持管理の在り方は本年度内にも設置する検討会で議論する。
 近江大橋は1974年に大津市と草津市を結ぶ約1・3キロの2車線で暫定開通した。県道路公社が建設費を借り入れ、通行料で返済している。85年の4車線化で建設費が増えたため、無料開放する時期を当初の2002年9月から来年9月まで10年先送りしていた。
 県は4日の県議会政策・土木交通常任委員会で、建設から37年経過していることを踏まえ、長寿命化のための橋面や橋桁の防水工事などに約9億円、大型車両の通行に対応する橋桁の強度を高める工事に約18億円が必要との試算を示した。その上で「財源確保が大きな課題。通行料徴収期間の延長で対応したい」と説明した。
 県は今後、有料期間の延長について12月定例県議会で同意を受け、国への申請を経て来年から13年にかけて補強工事を行う。委員からは「県の説明ではいつまでたっても有料のままではないか」との指摘もあった。県道路課は「当面の方針」と理解を求めるとともに、学識者や県民らでつくる検討会を立ち上げる意向を示した。琵琶湖大橋を含め、有料道路の適切な維持管理方法や将来の掛け替えなどについて議論するとしている。

11/10/01

■世代集う高齢者施設 大津の琵琶湖沿い、4日開園式(京都新聞電子版)
 大津市下阪本の琵琶湖沿いに「元気長寿村びわこ楽園」と名付けられた新タイプの高齢者施設がオープンする。24時間体制のケアセンターを中心に、一戸建て住宅を今後分譲していく。ケア付きマンションは各地にあるが、「ケア付き一戸建て」と呼べる形は全国でも珍しい。10月4日に現地で開園式がある。
 現地は国道161号と琵琶湖、四ッ谷川に挟まれた約4千平方メートル。井筒八ッ橋本舗(京都市)のグループが1970年代からホテルを経営し、近年は釣具店に貸していた。
 今回の施設は、井筒八ッ橋の津田佐兵衞会長(87)が中心となって同グループが企画運営する。津田会長は、「生きかた上手」などのベストセラーを持つ東京・聖路加国際病院理事長で医師の日野原重明さん(99)が主宰する「新老人の会」の京滋支部事務局長を務めており、「年齢を重ねても家族や社会との縁を大切にできる環境を目指した」という。
 計画によると1区画数十平方メートルの更地(計17区画)を個別住宅ゾーンとして分譲発売。中心価格帯は新築建物付きで約4千万円を見込む。同ゾーン西側には介護保険の事業所認定を受けたケアセンターを設置。ケアマネジャーやホームヘルパーが常駐し、施設外の周辺地域も含めて介護サービスを展開する。
 一戸建て住宅には子や孫ら家族で住むことができ、土地・建物の所有権を得られるので相続も可能。入居者で建築協定を結んで建物の外観に統一感を出す一方、介護や給食などの各種サービスを受けるかは自由に選べる。
 外部からでも利用できるカフェやレストラン、各種健康講座を開く教室、ホテルも併設し、「従来型の高齢者だけの施設ではなく、幅広い世代が縁を結べる場を目指す」という。日野原さんが百歳の誕生日を迎える4日に開園式を開いた後、順次オープンする。問い合わせは事務局TEL075(231)2121へ。

■琵琶湖底に眠っていた希少植物の種発芽に成功 京都大(YomiuriOnLine関西発)
湖岸生態系の復元に活用へ
 琵琶湖の浚渫(しゅんせつ)(しゅんせつ)で湖底から掘り出された土砂に、周囲では観察されなくなっていた希少種など多様な植物の種や胞子が含まれることが、京都大地球環境学堂の今西亜友美・特定助教らの研究でわかった。実験では51種が芽吹いており、土砂は琵琶湖岸でのヨシ原再生事業で、土壌の補強用に使われる予定。湖底の土から目覚めた希少な水草が、水辺の豊かな生態系をよみがえらせることが期待される。
 琵琶湖では、国の琵琶湖総合開発計画に基づいて漁港などの航路を管理する水資源機構(さいたま市)が、たまった土砂を年間約2万トン浚渫している。

 今西助教らは、2008年秋に湖の8か所で採取した土砂を陸上で約半年保管した後、湿地のように水に浸すなど条件を変えて09年3〜11月に観察。その結果、51種920個体の植物が発芽した。滋賀県や近畿地方のレッドデータブックに掲載されるネジレモやオオササエビモなどの希少種も7種約400個体が芽吹いた。このうち準絶滅危惧種のイチョウウキゴケなど4種は、浚渫前の周辺調査で見つかっておらず、種が川から流れて湖底に埋もれたとみられる。
 土砂には、生態系に悪影響を及ぼす恐れのある外来種の水草の種などが含まれるおそれもあったが、実験では発芽しなかった。土壌を陸上で長期間保管したため、乾燥に弱い外来種は発芽が抑えられたとみられる。
 今西助教は「湖岸の植生の再生だけでなく、ビオトープ(多様な生物の生息空間)作りなどにも利用してもらえれば」と話している。 琵琶湖の浚渫(しゅんせつ)で湖底から掘り出された土砂に、周囲では観察されなくなっていた希少種など多様な植物の種や胞子が含まれることが、京都大地球環境学堂の今西亜友美・特定助教らの研究でわかった。実験では51種が芽吹いており、土砂は琵琶湖岸でのヨシ原再生事業で、土壌の補強用に使われる予定。湖底の土から目覚めた希少な水草が、水辺の豊かな生態系をよみがえらせることが期待される。
 琵琶湖では、国の琵琶湖総合開発計画に基づいて漁港などの航路を管理する水資源機構(さいたま市)が、たまった土砂を年間約2万トン浚渫している。
 今西助教らは、2008年秋に湖の8か所で採取した土砂を陸上で約半年保管した後、湿地のように水に浸すなど条件を変えて09年3〜11月に観察。その結果、51種920個体の植物が発芽した。滋賀県や近畿地方のレッドデータブックに掲載されるネジレモやオオササエビモなどの希少種も7種約400個体が芽吹いた。このうち準絶滅危惧種のイチョウウキゴケなど4種は、浚渫前の周辺調査で見つかっておらず、種が川から流れて湖底に埋もれたとみられる。
 土砂には、生態系に悪影響を及ぼす恐れのある外来種の水草の種などが含まれるおそれもあったが、実験では発芽しなかった。土壌を陸上で長期間保管したため、乾燥に弱い外来種は発芽が抑えられたとみられる。
 今西助教は「湖岸の植生の再生だけでなく、ビオトープ(多様な生物の生息空間)作りなどにも利用してもらえれば」と話している。

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