琵琶湖の湖底から
(2006/08)

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■ニゴロブナの稚魚「田んぼ池」に 06/08/01 asahi.com滋賀
【高島の園児移動お手伝い】
 約2カ月前、高島市新旭町太田の休耕田に放流されたニゴロブナの稚魚が、体長3〜4センチに成長した。地元の市立静里なのはな園の園児約60人が31日、稚魚が琵琶湖に向かいやすいようにと、隣接の「田んぼ池」(約500平方メートル)に稚魚を移すお手伝いをした。
 放流は、独立行政法人・水資源機構琵琶湖開発総合管理所と地元の人たちが琵琶湖のニゴロブナを増やそうと計画した。園児も協力し、体長3〜5ミリの稚魚約84万匹を水田や休耕田に放った。水田で育った稚魚は7月上旬までに排水路を通って琵琶湖に流れ下ったが、休耕田に約10万匹が残っていた。
 園児たちは休耕田に入り、小さな網などで稚魚を捕まえ、同管理所の田んぼ池に移した。稚魚は田んぼ池を経由して琵琶湖に向かうという。

■弘前公園でザリガニ釣り一般開放 06/08/01 東奥日報ネット版
 弘前市公園緑地課はこのほど、弘前公園の蓮池のアメリカザリガニ釣りを一般に開放した。
 ザリガニ釣りの一般開放は昨年、蓮池のハスに対するザリガニの食害が判明したことから、生息密度を低減するために初めて実施した。二年目の今年も蓮池北岸の一部を開放区域とし、十月一日までの毎日午後四時まで開放する。
 初日は朝から市民が木の枝などを使い、するめを餌に釣り糸を垂らしては、次々とザリガニを釣り上げていた。中には一時間ほどで数十匹を釣り上げる人も。

■漁業まつり:琵琶湖や川の恵みに感謝 ゲンゴロウブナの稚魚放流−−近江八幡 06/08/02 Mainichi Interactive滋賀
 近江八幡市水産協議会は1日、琵琶湖のほとりの同市長命寺町の西方寺で「漁業まつり」を開いた。日ごろ恩恵を受けている魚介類の慰霊法要をし、新たな漁業資源の確保のためゲンゴロウブナの稚魚を放流した。
 同市内の漁業関係者らで組織する同協議会のメンバーや、緑化活動に取り組む同市の緑の少年団員ら約30人が参列。同寺で琵琶湖や川の恵みに感謝するとともにこの1年間、殺生した魚介類の霊を慰めた。
 法要の後、参列者は2隻の船に乗り、沖合約500メートルの湖面で県漁連から提供されたゲンゴロウブナの稚魚800匹(約15キロ)を放流。2年続けて参列した緑の少年団の武尾茉歩ちゃん(市立岡山小6年)は「森の木も湖の魚も同じ。早く大きく育ってもらいたい」と祈っていた。【斎藤和夫】■ニゴロブナの稚魚「田んぼ池」に 06/08/01 asahi.com滋賀
【高島の園児移動お手伝い】
 約2カ月前、高島市新旭町太田の休耕田に放流されたニゴロブナの稚魚が、体長3〜4センチに成長した。地元の市立静里なのはな園の園児約60人が31日、稚魚が琵琶湖に向かいやすいようにと、隣接の「田んぼ池」(約500平方メートル)に稚魚を移すお手伝いをした。
 放流は、独立行政法人・水資源機構琵琶湖開発総合管理所と地元の人たちが琵琶湖のニゴロブナを増やそうと計画した。園児も協力し、体長3〜5ミリの稚魚約84万匹を水田や休耕田に放った。水田で育った稚魚は7月上旬までに排水路を通って琵琶湖に流れ下ったが、休耕田に約10万匹が残っていた。
 園児たちは休耕田に入り、小さな網などで稚魚を捕まえ、同管理所の田んぼ池に移した。稚魚は田んぼ池を経由して琵琶湖に向かうという。

■漁業まつり:琵琶湖や川の恵みに感謝 ゲンゴロウブナの稚魚放流−−近江八幡 06/08/02 Mainichi Interactive滋賀
 近江八幡市水産協議会は1日、琵琶湖のほとりの同市長命寺町の西方寺で「漁業まつり」を開いた。日ごろ恩恵を受けている魚介類の慰霊法要をし、新たな漁業資源の確保のためゲンゴロウブナの稚魚を放流した。
 同市内の漁業関係者らで組織する同協議会のメンバーや、緑化活動に取り組む同市の緑の少年団員ら約30人が参列。同寺で琵琶湖や川の恵みに感謝するとともにこの1年間、殺生した魚介類の霊を慰めた。
 法要の後、参列者は2隻の船に乗り、沖合約500メートルの湖面で県漁連から提供されたゲンゴロウブナの稚魚800匹(約15キロ)を放流。2年続けて参列した緑の少年団の武尾茉歩ちゃん(市立岡山小6年)は「森の木も湖の魚も同じ。早く大きく育ってもらいたい」と祈っていた。【斎藤和夫】

■ブルーギルを「一網打尽」 琵琶湖 産卵場所を刺し網で包囲 06/08/02 京都新聞電子版
 琵琶湖に生息するブルーギルの親と卵を「一網打尽」にする効率的な駆除方法を、滋賀県立琵琶湖博物館の研究者たちが考案した。集団で産卵する習性を利用して、産卵場所(コロニー)を刺し網で囲むという簡便な方法で、関係者は「日常的な駆除方法としても導入しやすく、繁殖を抑制できる」と話している。
 ブルーギルは6月から8月にかけて、水深約2メートルの浅瀬の砂地に、直径約30センチの産卵床を作って1万−2万粒の卵を産む。雄は稚魚がコロニーを離れるまでの約1週間、産卵床の周りを泳いで卵を狙う外敵を追い払う。
 その習性を利用して、長さ約20メートル、幅約1・5メートルの刺し網をコロニーの周囲に張り巡らすと、卵を守る雄に加え、次期の産卵を控えた雌や卵を狙う別のブルーギルも捕獲できる。産卵床の卵は網では捕れないが、小型の在来魚が食べ、繁殖も抑制できるという。
 研究者たちは効果を調べるため、7月上旬から西浅井町大浦の入り江で試行を続けている。10−40個の産卵床から成るコロニーでは、1回の網で100匹以上掛かることもあるという。
 県立琵琶湖博物館の中井克樹主任学芸員は「産卵場所さえ特定すれば、確実に駆除できる。内湖やため池など限られた水域ならより効果的な方法のはずだ」と提案している。

■特定外来生物指定に地元困惑  高島で唯一生息のタンカイザリガニ 06/08/03 京都新聞電子版
 滋賀県高島市今津町の人造湖「淡海湖」に生息する「タンカイザリガニ」が、国の特定外来生物に指定されたことから、地元住民らから、駆除されないか不安の声が上がっている。滋賀県は生息調査を決め、駆除の検討を始めたが、全国で唯一、淡海湖で生息が確認され、地元で保護してきた経緯がある。住民からは「環境のシンボル。駆除なんてとんでもない」との声も出始めている。
 タンカイザリガニは1926年に、食用として米国から輸入されたウチダザリガニが、戦前、今津町の農業用ため池「淡海湖」(周囲約3キロ)に放たれ、定着した亜種とされる。体は褐色で腹部の幅が広く、体長は15センチ以上に成長する。地元では「淡海湖の固有種」とみなし、天敵のブラックバスを駆除するなど保護に取り組んでいる。
 しかし、ウチダザリガニの生息が確認されている北海道・釧路湿原や福島県・磐梯山周辺の湖沼で数が増えるなど、生態系に影響が出てきたため、今年2月、ウチダザリガニとタンカイザリガニが外来生物法に基づく特定外来生物に追加指定された。飼育や運搬が禁止され、駆除の対象になった。
 県自然環境保全課は「第二のブラックバスになりかねず、保護はできない」と主張し、今後、生態系への影響調査を実施した上、専門家の意見も踏まえて、駆除を含めて対策を検討するという。環境省も「県や市の判断だが、影響が出れば駆除する必要がある」とする。
 これに対し、高島市環境エネルギー課は「淡海湖以外で見つかったことはない」と、生息地が他のエリアに拡大しないことを強調する。独自に調査を行い、「生態系には影響がない」としている。
 タンカイザリガニの保護に取り組む地元の松見茂さん(79)は「きれいな水でしか生きられず、豊かな自然のシンボルだ。80年間、害もなくひっそりと暮らしてきたのに、ブラックバスと一緒にしてもらっては困る」と訴えている。

■子ども手作りのミュージカル 琵琶湖の環境テーマに 06/08/02 Chunichi Web Press滋賀
【湖北】湖北町の劇団「モモの会」(野橋幹生会長)は6日午後4時から、同町速水の町文化交流センターで「モモフェスタ2006」を開く。子どもたちのミュージカルをはじめ、コーラスや朗読劇などが披露される。
 モモの会は、同町の子育て支援事業に参加した乳幼児の保護者とボランティアが集まって1998年に結成。現在は町内外の団員約70人が、演劇のほか、ダンス、コーラスなどの活動を続けている。
 子どもたちが上演するミュージカル「琵琶湖はおサカナ天国」は、団員の押谷達彦さんが脚本を手がけた作品。魚に姿を変えた主人公が、琵琶湖でさまざまな魚と出会い、カワウや外来魚からの危険、汚れている水で苦しんでいる姿を描いた。
 2年前に大人の団員が上演した作品で、押谷さんが「子ども版」に直した。団員たちは6月ごろから配役を決めて練習を始め、間近に迫った本番に向けて熱の入ったけいこを繰り返している。
 また、モモの会のコーラスひまわりによるステージや、翼の会の朗読劇「ねずみのよめいり」のほか、プロのダンサー林燈子さん、藤井真理子さんによる舞台も披露される。
 モモの会では「歌やダンスが満載。ミュージカルは音楽や美術も手づくりしました。子どもたちだけでつくり上げたステージを見てほしい」と来場を呼び掛けている。
 入場は無料。問い合わせは野橋さん=電090(7356)9476=へ。(小池豊徳)

■アライグマ:人気ペット、嫌われ者に 農業被害深刻、県が「防除指針」 06/08/03 Mainichi Interactive兵庫
◇県南東部、農業被害深刻
 六甲山系のある県南東部を中心にアライグマによる農業被害が急増しているため、県は捕獲や処分を進める「アライグマ防除指針」を策定した。70年代、アニメで人気を集め、ペットとして盛んに輸入されるようになったが、無責任な飼い主のために野生化して、トウモロコシやブドウを食い荒らす「嫌われ者」となってしまった。県内での生息確認は28市町に及び、05年度の捕獲数は361頭に上っている。各市町は箱わな(檻(おり))を仕掛けて防除に乗り出す。
 北米原産のアライグマは、元々、日本には生息していなかったが、70年代にテレビアニメ「あらいぐまラスカル」が大ヒットした影響などで、輸入が多くなった。
 神戸市立王子動物園によると、パンや菓子などもよく食べ、飼育は楽しいが、実は気性は激しく、成獣にかまれると大けがをすることも。「あくまで野生動物。飼いやすいように改良されてきた、犬や猫のように考えてはだめ」と警告する。
 アニメでも主人公の少年はアライグマの「ラスカル」と友情を結ぶが、成長すると作物を荒らし始め、涙ながらに森に返すという結末を迎え、野生動物の飼育の難しさが描かれている。
 しかし物語の教訓は生かされず、日本では世話を持て余して捨てられたり、逃亡したりして野生化。03年度は41都道府県で生息情報があった。県森林動物共生室によると、県内の捕獲数は98年度に2頭だったが、02年度に12頭、05年度には361頭にまで急増。農業被害額は、04年に1500万円だったが、05年は2800万円に倍増している。三田市ではスイカやイチゴが食い荒らされる被害が相次いでいる。
 春の繁殖期には民家の屋根裏で子どもを生むため、天井や壁にふん尿によるシミや悪臭が発生。北海道でエゾサンショウウオを捕食するなど在来種への影響も危惧(きぐ)され、05年には輸入や飼育が原則禁止される「特定外来生物」に指定された。
 県の指針では、当面の5年間、被害の程度に応じて「軽微地域」は排除を、「甚大地域」は生息数の減少を目標としている。各市町では指針に沿い狩猟免許の保持者らが専用の箱わなを設置。捕獲後、麻酔薬や二酸化炭素などで処分するが、許可団体には例外的に譲り渡すこともできる。
 同室は「もっと増えないうちに排除できれば、処分数も経費も少なくてすむ」としている。【竹内良和】

■外来魚駆除用の小型曳網を考案 06/08/03 びわ湖放送ホームページ
琵琶湖に生息するブルーギルなどの外来魚の稚魚を効率的に駆除するため、県水産試験場が考案した小型の曳網を使った実演がきょう、漁業関係者を集めて、守山市の琵琶湖で行われました。県水産試験場が考案したのは「小型ビームトロール網」と呼ばれる幅3メートル、高さ2.5メートル、長さ約8メートルの網を浮かせるためのブイをつけた小型の曳網で、琵琶湖の水草の中で生息するブルーギルやブラックバスなどの外来魚の稚魚を効率的に捕獲しようとする漁具です。きょうは、守山市の木浜漁港で漁業関係者ら約25人を集めて県水産試験場による説明会が開かれ、水草が生えている水深約3メートルのびわ湖の沖合いで曳網の実演が行われ、水産試験場の職員がゆっくりとした速度で船を進めながら稚魚が生息しているとみられる水草の上の部分を網で曳いていきました。きょうの実演では、わずか7匹だけの稚魚の捕獲となりましたが、ブルーギルなど外来魚の繁殖はこれから秋に向けて増えるということで、水産試験場や漁業関係者らは、今後の曳網の効果に期待をかけています。なお県水産試験場では、今回、試験的に5つの曳網を作ったということですが、今後の効果を見ながら曳網の数を増やして県内の漁業組合などに貸し出して行きたいとしています。

■住宅街にまたカミツキガメ=約30センチ、路上に−東京・町田 06/08/04 Yahoo!ニュース
 4日午前8時ごろ、東京都町田市鶴川の住宅街で、輸入や飼育が制限されている特定外来生物のカミツキガメとみられるカメを近所の男性が見つけ、バケツに捕獲した。警視庁町田署が保管し、飼われていたカメが逃げたか、捨てられたとみて調べている。
 同署によると、カメは体長約30センチ。発見時、路上を歩いていたという。(時事通信)

■長浜の琵琶湖でアオコ発生 北湖では3年ぶり 06/08/04 京都新聞電子版
 4日午前10時ごろ、滋賀県長浜市港町の長浜港内で、巡回中の市職員がアオコの発生を見つけた。琵琶湖でのアオコの確認は今年に入って2回目で、北湖では2003年9月以来、約3年ぶりになる。
 滋賀県環境管理課によると、長さ10メートル、幅10メートルの緑色の膜が湖面を覆っていた。水温は31度を超えていたといい、同課は連日の晴天や水温上昇などが原因とみている。

■ワニガメ:松山の水路で捕獲 06/08/05 Mainichi Interactive愛媛
 松山東署は3日、松山市和泉北3の水路(幅約4・5メートル、水深約30センチ)で外来種のワニガメ(体長約60センチ)を捕獲した。調べでは同日午後6時40分ごろ、泳いでいるのを近くの男性(52)が発見。110番通報。署員が網で捕らえた。
 ワニガメはかむ力の強い危険なカメで、飼育するには知事の許可が必要。同署はペットとして飼っていたものが逃げ出した可能性もあるとみて県動物愛護センター=同市東川町=に所有者の照会をするとともに、付近の住民らに注意を呼び掛けていく。【藤田健志】

■アオコ:琵琶湖北湖で、3年ぶりに確認 06/08/06 Mainichi Interactive滋賀
 県は4日、長浜市港町の長浜港内の琵琶湖でアオコの発生を確認したと発表した。比較的水質の良い琵琶湖北湖(琵琶湖大橋以北)でアオコを確認するのは3年ぶり。
 長浜市職員が4日午前10時ごろに確認した。水面100平方メートル程度を薄く覆ったという。アオコはシアノバクテリア(らん藻)が増殖し水面に集積する現象で、富栄養化の進行を表す。南湖では先月26日、大津市の大津港内で発生が確認されている。【服部正法】

■猛暑:各地にぎわう 琵琶湖で釣り/東近江でどろんこ夏祭り/彦根で学童野球 06/08/06 Mainichi Interactive滋賀
◇暑い
 全国的に太平洋高気圧に覆われ好天に恵まれた5日、東近江市で35・6度を記録するなど、県内はほぼ全域でこの夏一番の猛暑となり、琵琶湖は海水浴や釣りを楽しむレジャー客でにぎわった。彦根地方気象台によると、主な地域の最高気温は、▽大津市35・4度▽彦根市33・2度▽高島市今津町33・9度▽虎姫町34・7度−−など。県内観測ポイント9地点のうち7地点でこの夏最高だった。
 大津市消防局によると、同市内で高校総体のボート競技に参加していた男性1人が、熱中症と思われる症状で病院に搬送された。6日も、県内はおおむね晴れる見込みだという。
◇外来魚駆除に貢献 ブルーギル撲滅釣り大会、家族連れら300組
 琵琶湖では、固有の生態系を取り戻すため外来魚を駆除しようと「もりやま・びわ湖・ブルーギル撲滅釣り大会2006」が、守山市水保町の「レークさがわ」駐車場を中心に開かれた。家族連れなど約300組が参加。計146キロの外来魚を釣り上げ、駆除に貢献した。
 守山漁業協同組合など地元の11団体でつくる守山湖岸振興会が主催し、今年で7回目。
 午前7時半にスタートし、約3時間、参加者は琵琶湖岸や川などそれぞれで釣りを満喫。釣り上げたブラックバス、ブルーギルは計測後、1キロ単位で、振興会加盟の「琵琶湖プラザ」や「ラフォーレ琵琶湖」で特典を受けることができるやギル券と交換した。
 家族と約70匹(6・7キロ)のブルーギルを釣った守山市の小学5年、岩村歩郁さん(11)は「外来魚を減らしたいと思って、30匹ぐらい釣りました」と笑顔をみせた。集めた外来魚は守山漁協が引き取り、肥料にして、地元野菜を育てるために活用するという。【蒔田備憲】
◇「どろんこ夏祭り」大はしゃぎ 親子でコスモスの種まきも
 東近江市木村町の「悠久の丘 あかね古墳公園」脇の田んぼ(1.5ヘクタール)では、「親子でコスモスの種まき&どろんこ夏祭り」が開かれ、0.9ヘクタールでコスモスの種をまき、残る0.6ヘクタールに水を張ってどろんこ遊びを楽しんだ。
 親子でボランティアをしながら郷土愛をはぐくもうと同市蒲生地区地域教育力体験活動実行委員会と蒲生商工会が開いた。市内の小中学生と保護者約140人が参加。地域のお年寄りに種まきのコツなど教わりながら種をまき、秋にコスモスの巨大迷路ができるのを楽しみにしていた。
 どろんこ夏祭りでは、水を張った田んぼにコートを作りドッジボールをしたりそり遊びなどを楽しんだ。ボールで泥がはねたり、そりがひっくり返り頭から泥んこになるなど、普段では楽しめない遊びに子どもたちは大はしゃぎだった。【斎藤和夫】
◇好プレーに盛んな声援−−学童野球新人大会が開幕
 彦根市では、市立城北小グラウンドなどでクリタスポーツ旗争奪第8回彦根学童野球新人大会(彦根学童野球連盟主催、クリタスポーツ協賛)が開幕し、熱戦を繰り広げた。
 彦根、米原、守山、東近江の4市や犬上郡内などのスポーツ少年団計20チーム、約350人が参加し、4ブロックに分かれてリーグ戦をした。ハッスルプレーや好プレーが相次ぎ、父母らが盛んな声援を送った。
 6日もリーグ戦があり、12日に県立彦根球場で各ブロック1位の4チームによる準決勝と決勝戦が行われる。優勝チームに優勝旗と賞状やメダルが、3位までのチームにも賞状や楯が贈られる。【松井圀夫】

■台風7号、父島付近を西北西に進む 06/08/06 asahi.com
 台風7号は、6日正午現在、父島付近にあって時速約20キロで西北西に進んでいる。
 気象庁では、小笠原諸島は夕方まで吹き返しの非常に強い風と高波に警戒するよう呼びかけている。
 台風の中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートルで、中心から半径220キロ以内では風速15メートル以上の強い風となっている。

■村井仁氏が当選 田中康夫氏敗れる 長野知事選 06/08/07 asahi.com
 長野県知事選は6日投開票され、前自民党衆院議員の村井仁氏(69)が、現職の田中康夫氏(50)=いずれも無所属=を破って初当選した。「脱ダム宣言」をめぐり不信任された02年の出直し選で圧勝した田中氏が、県議会や市町村長と対立し続ける中での選挙戦。反田中勢力の受け皿となった村井氏が、県政の停滞を招いたなどとする批判票を集めて支持を広げた。調整型政治を否定、県民の声を直接施策に反映させることから「長野革命」とも言われた田中県政は、2期約6年で幕を閉じた。
 投票率は65.98%で、前回(02年9月)の73.78%を下回った。当日有権者数は175万4738人。
 事前調整なしに政策を打ち上げる強引さで一定の成果をあげてきた田中氏に対し、村井氏は「すべてが知事の意向でしか進まない」などと批判、田中県政の手法そのものが大きな争点となった。
 元国家公安委員長の村井氏は昨年、郵政民営化法案に反対していったんは政界を引退。6月末に同党有力県議らの要請を受けて出馬を表明した。
 自民、公明の県組織に加え、自主投票に回った民主の支持母体である連合長野の推薦を得たほか、ほとんどの市町村長や県経済界の支援を受けて組織票を手堅くまとめた。市町村との対話重視の姿勢や「誠実な人柄」を強調、田中氏からの離反票も取り込んだ。
 当選を決めた村井氏は「夢が実現する長野県にしたい。私はそのための捨て石になる」と抱負を話した。

■台風7号:あす西日本に接近か 注意呼びかける 06/08/07 Mainichi Interactive
 日本の南海上に、三つの台風が発生している。このうち台風7号は7日正午現在、和歌山県・潮岬の南東約400キロの海上を時速約20キロで北西に進んでいる。8日には西日本に接近する恐れがあり、福岡管区気象台は大分、山口県を中心に強風や高波に対する注意を呼びかけている。
 同気象台によると、7号の中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル。中心から半径260キロ以内で風速15メートル以上の強風が吹いている。9日にも四国付近に上陸し、10日には山陰沖に通過するとみられる。
 また、8号はマリアナ諸島付近にあり、9〜10日に沖縄の南海上に接近する見込み。9号は沖縄の南海上を西北西に進んでいる。

■台風7号:あす西日本に接近か 注意呼びかける 06/08/07 Mainichi Interactive
 日本の南海上に、三つの台風が発生している。このうち台風7号は7日正午現在、和歌山県・潮岬の南東約400キロの海上を時速約20キロで北西に進んでいる。8日には西日本に接近する恐れがあり、福岡管区気象台は大分、山口県を中心に強風や高波に対する注意を呼びかけている。
 同気象台によると、7号の中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル。中心から半径260キロ以内で風速15メートル以上の強風が吹いている。9日にも四国付近に上陸し、10日には山陰沖に通過するとみられる。
 また、8号はマリアナ諸島付近にあり、9〜10日に沖縄の南海上に接近する見込み。9号は沖縄の南海上を西北西に進んでいる。

■交通渋滞情報予想:夏期発表 きょう大津周辺、びわ湖大花火大会 06/08/08 Mainichi Interactive滋賀
 県警交通規制課は、夏期の交通渋滞情報予想を発表した。例年同様、帰省や観光・水泳などレジャーの車で交通渋滞が予想される。また8日には「びわ湖大花火大会」が大津市で予定され、同市周辺で大きな渋滞が発生する見込み。交通状況の確認は日本道路交通情報センター大津センター(0570・011011または077・522・1141)で。【深尾昭寛】
 主な渋滞予想区間と日時は以下の通り。
 ◇名神高速道路(15キロ以上)
 【上り】関ケ原IC(インターチェンジ)−八日市IC=9日午前9時〜午後1時・15キロ▽彦根IC−竜王IC=10日午前7〜11時・15キロ▽竜王IC−瀬田東IC=10日午前7時〜午後3時・15キロ▽竜王IC−瀬田東IC=11日午前7時〜午後4時・15キロ▽竜王IC−京都東IC=12日午前6時〜午後6時・20キロ▽米原JCT(ジャンクション)−八日市IC=13日午前9時〜午後9時・25キロ▽竜王IC−京都東IC=13日午前6時〜午後6時・20キロ▽竜王IC−瀬田東IC=13日午前6時〜午後6時・15キロ▽竜王IC−大津IC=14日午前7時〜午後5時・15キロ▽関ケ原IC−八日市IC=14日午後3〜8時・20キロ▽関ケ原IC〜八日市IC=15日午前10時〜午後9時・20キロ▽関ケ原IC−米原JCT=16日午後2〜11時・35キロ
 【下り】八日市IC−米原JCT=10日午前6時〜午後0時・25キロ▽米原JCT−関ケ原IC=11日午前5〜10時・25キロ▽米原JCT−関ケ原IC=12日午前5〜11時・25キロ▽栗東IC−八日市IC=15日午後4〜10時・15キロ▽八日市IC−関ケ原IC=15日・午後2時〜午前0時・20キロ▽彦根IC−関ケ原IC=16日午後3〜9時・15キロ
 ◇京滋バイパス(10キロ以上)
 【瀬田東方面】瀬田東IC−笠取IC=12日午前6時〜午後6時・10キロ▽瀬田東IC−笠取IC=13日午前6時〜午後6時・10キロ
 ◇幹線道路(3キロ以上)
 【国道1号・京都方面】大津市逢坂1−秋葉台=8日午後4〜7時・4キロ▽逢坂1−別保3=8日午後9時〜午前0時・5キロ▽逢坂1−粟津町東=9日午後5〜7時・4キロ▽大江2−別保3=10日午後5〜7時・4キロ▽逢坂1−大江3=11日午後3時〜7時半・6キロ▽逢坂1−大江4=12日午後2〜6時・7キロ▽逢坂1−粟津町=13日午前9時〜午後1時・5キロ▽別保3−狼川=17日午後2〜9時・6キロ▽草津市草津3−栗東市林=18日午前10時〜午後3時・6キロ▽大津市竜が丘−大江2=19日午前9時〜午後2時・5キロ▽竜が丘−栗林町=20日午前10時〜午後7時・8キロ
 【同・草津栗東方面】大津市大江2−竜が丘=9日午後4時〜7時半・5キロ▽大江2−本宮2=11日午後1時半〜7時半・6キロ▽大江2−膳所=12日午前10時〜午後7時・6キロ▽大江2−膳所=13日午前10時〜午後5時・4キロ▽大江4−竜が丘=17日午前11時〜午後8時・6キロ▽大江3−本宮2=18日午前10時〜午後7時・6キロ▽大江4−本宮2=19日午後1〜7時・6キロ▽大江2−本宮2=20日午後3〜7時・6キロ
 【国道161号西大津バイパス・京都方面】大津市の長等トンネル−穴太=8月中の土日、7〜12日午後3〜9時・5キロ
 【国道161号・京都方面】大津市逢坂1−唐崎1南=8月中の土日、7〜12日午後5〜8時・4キロ▽国道比良山口−近江舞子口=8月中の土日、7〜12日午後1時半〜8時・3キロ▽大谷−際川1=8日・午後9時〜11時半・6キロ
 【同・高島方面】大津市のびわこ大橋−天神川橋=8月中の土日、7〜12日午前11時〜午後7時・3キロ▽北雄琴−逢坂1=8日午後9時〜11時55分・5キロ
 【県道大津草津線・草津方面】大津市由美浜−大津港口=8日午後5〜8時・3キロ▽近江大橋西詰−大津港口=8日午後8時〜11時半・4キロ
 【同・高島方面】大津市の大津港口−近江大橋西詰=8日午後4〜8時・4キロ▽大津港口−におの浜2=8日午後8時〜11時50分・3キロ
 【県道大津湖岸線・草津方面】大津市の唐橋西詰−近江大橋西詰=8日午後8〜11時・4キロ
 【同・高島方面】大津市の近江大橋西詰−唐橋西詰=8日午後4〜8時・4キロ

■びわ湖大花火大会 11日に延期 台風接近のため 06/08/08 京都新聞電子版
 びわ湖大花火大会実行委員会は8日、滋賀県大津市の大津港沖の琵琶湖で同日夜に開催予定だった「2006びわ湖大花火大会」を、台風7号の接近で悪天候が予想されるため、11日に延期することを決めた。
 11日も開催時間(午後7時半−8時半)や交通規制に変更はない。前売りの有料観覧席券は、11日に使用できる。
 大会の延期は、同じく台風が接近した2003年以来となる。
 彦根地方気象台によると、台風は8日夜から9日明け方にかけて、近畿地方に最も接近する見込み。滋賀県では8日午後に雨が降り始め、夕方からは強い風も吹くという。

■台風7号 県内上陸は回避か 8日夜に最接近 06/08/08 紀伊民報AGARA
 台風7号は8日午前10時現在、潮岬の南南東約100キロの海上をゆっくりと北北西に進んでいる。同日夜から9日明け方に紀伊半島に最接近するが、県内に上陸する可能性は低いという。和歌山地方気象台は南部を中心に波風や雨への警戒を呼び掛けている。
 同気象台によると8日午前10時現在、当初の予想より進路を少しずつ東寄りに曲げ、東海方面に向かっている。予報円の中心を通れば8日夜のうちに紀伊半島に接近。9日朝に三重県内に上陸し、東海地方を北上する見込み。ただ、夏台風特有の複雑な動きをする恐れもある。
 県南部は8日明け方から風速15メートル以上の強風域に入り、昼すぎから新宮東牟婁地方を中心に雨が降り始めた。9日も一部で雨が残るが、昼前ごろから曇りとなる見込み。
 9日朝までの予想雨量は最も多いところで約50ミリ。予想最大風速は陸上が18メートル、海上が25メートルで、強い風が吹く見込み。8日午前11時現在、田辺西牟婁に波浪警報、新宮東牟婁に暴風波浪警報が出ている。
 白浜町の白良浜海水浴場では8日午前、「遊泳注意」の看板が設置されたが、波は穏やかで海水浴客の姿が見られた。町は今後、波風の様子を見て遊泳禁止を検討する。
 同町の椿海水浴場は8日朝から、すさみ町の里野海水浴場は7日から遊泳が禁止されている。
 台風の避難港になっている同町の綱不知湾では7日から、白浜漁協所属の漁船のほか、田辺市、みなべ町方面からの漁船も避難している。

■「ザリガニ釣り」でビオトープ救え 梅小路公園に大繁殖 06/08/08 京都新聞電子版
 京都市下京区、梅小路公園の「いのちの森」にあるビオトープ池で、アメリカザリガニとウシガエルが異常に繁殖、生態系を壊している。メダカや水草はほとんど食べられ、市都市緑化協会も頭を痛めている。対策の一環として、夏休みの子どもたちを対象にした「ザリガニ釣り」を19日に開く。「たくさん釣って池を救って」と呼びかけている。
 「いのちの森」は市が建都1200年を記念し、都市のなかで昔の京都盆地の生態系を再現して、多様な生物を保全する狙いで整備した。1996年4月にオープンした。
 20−120平方メートルの大きさの池が6カ所あり、トンボの幼虫だけでも15種類以上、アメンボなどの水生昆虫や水草も生息していた。しかし2年前から外来種のアメリカザリガニやウシガエルのオタマジャクシが大量に繁殖し、トンボなどをほとんど食べ尽くしてしまったという。
 都市緑化協会はこれまで手入れを最小限に抑えた環境づくりを目指してきたが「人為的に泥上げをして、1度リセットするべきなのだろうか」と悩んでいる。
 計画段階からかかわり、現在も森を調査している京都ビオトープ研究会代表の森本幸裕京都大教授は「琵琶湖に外来魚が繁殖しているのと同じ現象だ。10年でこの池が現在の日本の自然を再現してしまった」と話す。
 当面はザリガニを減らしていくしかないといい、自然観察会を19日午前10時から開き、子どもたちに現状を説明するとともに、ザリガニ釣りをする。参加料200円。定員30人。問い合わせは市都市緑化協会TEL075(352)2500。

■野木でも出現『岩が動いた』 カミツキガメ捕獲 06/08/08 Chunichi Web Press東京新聞栃木
 七日午前六時ごろ、野木町南赤塚の「赤塚ふれあい公園」で、散歩をしていた男性が、池から首を出している大型のカメを発見、通報で駆けつけた小山署員が捕獲し同町に引き渡された。
 同町環境交通課などによると、口の特徴などから、外来生物法で飼育が原則禁止されている「カミツキガメ」で、全長三〇センチほどの“大人”。ペットとして飼われていたのが、逃げ出したか捨てられたとみられ、以前から同公園では「何かがいる」「岩が動いた」などの目撃があったという。
 同町は、敷地内の池でカメを保護。職員がデッキブラシを差し出すと、食いついてしばらく離れないなど元気な様子だが、エサとして与えたザリガニは食べなかったという。
 県自然環境課によると、カミツキガメの捕獲は把握する限りで県内三匹目。これまでの二匹は那須町などで見つかり、いずれも安楽死処分された。同町は飼い主を探してしばらく保護する方針だ。(杉藤貴浩)

■もったいない県政:攻防 新幹線新駅の経済アセス、部分精査明言−−嘉田知事 06/08/10 Mainichi Interactive滋賀
◇県議会特別委で
 県議会は9日、各特別委を開催。地方分権推進対策特別委には嘉田由紀子知事が出席し、県財政に関する質問を受けた。「新駅凍結で財政がどれだけ改善すると考えるか」との質問に対しては「(新駅の)経済アセスメントの部分精査をしていきたい」と明言した。
 県は同委で、昨年度末段階で県債残高が一般会計で8800億円、特別、企業両会計を合わせると1兆円超という状況などを詳細に説明した。嘉田知事は「投資はある程度必要ではないか」との趣旨の質問に対し、「地方債の(将来のための投資の)機能を承知した上で、残高を出来るだけ小さくするのが子や孫への愛情と思う」と認識を示した。
 また、自らが尽力した県立琵琶湖博物館の設立について「大変裕福な時代で、(予算査定で)学芸員が求めるほぼ満額が返ってきた。平成の初めごろ、15、20年後のことが分かっていたら、私自身もう少し少なくしろと言えた。言えなかったことは忸怩(じくじ)たる思いがある」と「反省」の弁も述べた。【服部正法】

■最多はオオクチバス 特定外来生物の飼育許可申請 06/08/10 asahi.com
 環境省は10日、昨年6月の外来生物法施行から1年間にあった特定外来生物の飼育許可などの申請は計1577件だったとする報告をまとめた。最も多かったのはオオクチバスで297件。カミツキガメ292件、アライグマ243件が続き、3種で過半数を占めた。
 オオクチバスは管理釣り場や養魚場などからの飼育許可申請に加え、法施行後に成魚の国内調達が禁止になったことによる輸入の申請が含まれている。カミツキガメ、アライグマは個人の飼育目的がほとんどだった。

■外来生物法:施行から1年…没収件数は18件 06/08/10 Mainichi Interactive
 環境省は10日、昨年6月の特定外来生物被害防止法(外来生物法)の施行から1年間の状況をまとめた。無許可でカミツキガメを飼っていた男性が同法違反(無許可飼育)容疑で書類送検されたほか、該当する動植物を海外から持ち込もうとして税関などで没収された件数は少なくとも18件あった。また、法施行前に飼育されていて、改めて飼育のために許可申請された件数は1577件に上っている。
 同法は繁殖力の強い外国由来の動植物を特定外来生物などに指定して飼育や輸入を許可制として制限するほか、全国で官民協力による駆除活動などを定めている。これまでに、オオクチバスやカミツキガメなど80種を指定した。
 同法違反事件は、さいたま市の男性が以前勤務していた大学で飼っていたカミツキガメを処分に困って自宅で飼育していたのが発覚、今年7月14日に書類送検された1件。税関での没収・破棄の事例は、海外から帰国した観光客が規制内容を知らずに特定外来生物のチュウゴクモクズガニなどを持ち込こもうとしたケースなどがある。環境省は「法に違反することを知りながら輸入しようとした可能性の強い例もある」と、今後は同法による摘発も視野に税関との連携を強化するとしている。
 一方、飼育の許可申請1577件のうち、オオクチバス、カミツキガメ、アライグマが計832件と半数以上を占めた。ほとんどが個人による申請だったが、オオクチバスを使った管理釣り場や養殖場からの申請も63件あった。

■アオコ多量発生、市が除去/彦根城中堀 06/08/11 京都新聞電子版
 連日の暑さで、彦根市の彦根城の中堀にアオコなど藻が多量発生し、悪臭を放ち始めたため、市観光課は10日、バキュームカーで藻を吸い取る作業をした。いろは松の南側では数日前から水面が見えないほど藻がはびこり、見苦しい状態だったが、この日の作業でほとんどを取り除いた
 中堀は国の特別史跡。90年代初めに周辺の下水道が整備されるまで、市街地の下水が流れ込んでいた。市は01年度から旧港湾から琵琶湖の水をポンプアップして流し込むなど水質浄化を図ってきたが、今年は梅雨明け後に高温が続き、富栄養化によって藻が大量発生。特に、いろは松の南側は風で吹き寄せられた藻が水面を覆っていた。この日は、市の委託業者の作業員7人が2隻のボートに乗り、網で集めた藻をバキュームカー2台で吸い上げた。市は今後、藻の発生を見ながら対応を考えるという。

■彦根城の堀、アオコ一掃 猛暑と晴天続きで大量発生 06/08/11 Chunichi Web Press滋賀
【湖東】彦根市は10日、連日の猛暑と晴天続きで彦根城の中堀に大量発生しているアオコや藻を取り除く清掃作業をした。来春には「国宝・彦根城築城400年祭」が開幕することもあり「観光客からの苦情が少ないうちに」と初めて実施した。
 彦根城の堀は、旧彦根港湾の水をポンプで引き込み、浄化させる仕組みを2001年から導入している。しかし、ことしは梅雨明けから猛暑が続いて浄化が追いつかず、中堀は緑色に染まっている。
 この日は、東側の「いろは松」から立花町西交差点までの幅30メートル、長さ300メートル、水深1メートルの範囲で業者7人が作業。2隻の小舟の間にメッシュ地の布を浮かべて藻を集め、道沿いに止めたバキューム車2台で吸い取った。
 約8時間かけて3000リットル近くのアオコや藻を取り除いたが、依然として堀は緑色。市観光課では「効果を見ながらさらに方法を検討したい」としている。(築山栄太郎)

■アオコ:「美しい彦根城のイメージ持って」 中堀で除去作業 06/08/11 Mainichi Interactive滋賀
 アオコや藻が発生している彦根市の彦根城中堀(国の特別史跡内)で10日、ボートやバキュームカーを投入してアオコなどの除去作業が行われた。来年3月からの「国宝・彦根城築城400年祭」に備え、市が「美しい彦根城のイメージを持ってもらおう」と、初めて実施した。
 中堀などは、旧港湾の水をポンプなどを使って入れている。堀底はヘドロがたまり、家庭排水なども流入。いろは松南側の立花町や金亀町付近では例年、夏から秋にアオコなどが発生し、悪臭がすることもある。今年も2週間ほど前から発生。風向きによってはアオコや藻が大量に集まり、緑色のペンキを流し込んだようになる。
 この日は、市の委託業者7人が出動。金亀町の中堀にボート2隻を出し、網を両側から引いて石垣側にアオコなどを集め、バキュームカーで吸い上げた。炎天下、作業員は汗だくになりながら、中堀の延長約300メートルの範囲でアオコ約3000リットルを除去した。
 市観光課は「富栄養化が進み、猛暑などもあって一気にアオコなどが発生したようだ。景観上もよくないので、今後も状況を見て除去作業をして、観光客には美しい彦根城内の見学を楽しんでもらう」と話していた。【松井圀夫】

■諏訪湖のワカサギ今年もピンチ 大雨で川に流出 06/08/11 Chunichi Web Press長野
【南信】諏訪湖漁協は10日、今季初漁となるワカサギの投網漁を行ったが、水揚げは昨年初漁の195キロの半分に満たない94キロにとどまった。梅雨前線による7月の大雨で、湖内のワカサギが天竜川に流出したことが影響しているとみられる。諏訪湖のワカサギは昨季、採卵事業の不振から全面禁漁を強いられたが、不漁となれば2年連続で資源確保に頭を痛めそうだ。
 7月の大雨で諏訪湖は最高水位が2・32メートルを記録。釜口水門(岡谷市)から天竜川への放流量も過去最高の毎秒413トンに達した。
 ワカサギの流出は、この過程で起きたとみられ、同漁協の中沢章組合長は「洪水では必ず起きる現象。成育期のこの時期は流されやすい。昭和58年水害では、水門の下流に網を広げておけばたちまちワカサギでいっぱいになった」という。
 初漁は、ワカサギの成育状態や資源量を確かめる“試し捕り”を兼ね、12日までの3日間行う。初日は砥川(下諏訪町)河口から西側、釜口水門(岡谷市)にかけての範囲。水揚げが少ないほか、形も比較的小さかった。
 ワカサギは投網漁、釣りとも9月から本格化する。湖内のワカサギ資源量が十分でないということになれば、来春の採卵に向け再び対策が必要になる可能性がある。中沢組合長は「9月以降の状況をみて、漁の回数を減らすなど漁業規制を検討する局面があるかもしれない」と心配している。(福沢幸光)

■守れイタセンパラ 淀川ワンド干し揚げ調査・浄化へ 06/08/12 Sankei Web
 国の天然記念物の淡水魚「イタセンパラ」の生息地、淀川の城北ワンド群(大阪市旭区)で今年、稚魚が1匹も確認されず、「絶滅」の可能性が高まったことから、国交省近畿地方整備局は今秋、17あるワンドのうち1つの水を抜き、水底などの調査に乗り出すことを決めた。イタセンパラが産卵する二枚貝の生息状況を確認するとともに、堆積(たいせき)したごみを除去、貴重な生息地の保護を図る。環境調査目的でワンドを干し揚げるのは初めてという。
 同整備局淀川河川事務所によると、イタセンパラの稚魚の個体数調査は平成6年に開始。12年までの7年間は2732〜149匹の間で増減を繰り返していたが、13年の7839匹をピークに減り続け、今年はついにゼロになった。
 この間、同事務所や大阪府などは、ワンドに捨てられた大量のごみを撤去し、イタセンパラを捕食する外来魚のブラックバスなどを駆除。下流にある淀川大堰の水位を調整してワンドの水質浄化を図るなど、保護対策を積極的に進めてきた。
 ワンドを干し揚げて水底を調べる案は過去にも検討されたことがあるが、貴重な魚へのダメージを考慮して見送られてきた。しかし、稚魚がゼロとなり野生のイタセンパラの「絶滅」の恐れも出てきたことから、実験的に干し揚げ調査を行うことを決めた。
 調査では、イタセンパラの繁殖に欠かせない二枚貝の生息状況や水底の状態を確認。収集したデータを今後の保護策に活用する。同時にごみや汚泥の除去による水質改善や外来魚の駆除も期待できるとしている。今後、干し揚げるワンドの選考や日程などを詰めるという。水はポンプで抜く方法などを検討している。
 淀川のワンドは、明治時代に舟運の航路を確保するための工事でできた川岸の小さな湾。もともと500カ所程度あったが、昭和40年代の河川改修工事で次々と姿を消した。現在はイタセンパラの主生息地である城北ワンド群などわずかしか残っていない。
 50年代の埋め立てでは、水を抜いたことはあったが、水底の状態などの記録は残されていなかった。
 同整備局淀川河川事務所では「城北ワンドは極めて貴重な場所。イタセンパラが自然に繁殖できる環境を何とか守りたい」と話している。
 イタセンパラ 淀川のほか、富山平野と濃尾平野の限られた水系にのみ生息する日本固有のコイ科の淡水魚。大型のタナゴ類で体長は約10センチ。産卵期のオスが鮮やかな赤紫色になり、メスは二枚貝のなかに卵を産み付けるのが特徴。昭和49年に国の天然記念物、平成3年に環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定された。

■阿寒湖ザリガニ、販売4割減 「活」は外来生物法で規制 06/08/12 asahi.com
 北海道釧路市の阿寒湖漁協が漁獲・販売しているウチダザリガニの販売量が、昨年に比べて4割ほど落ち込んでいる。2月に「外来生物法」の特定外来生物に指定されたことで、生きた状態の「活」での流通が規制された。その影響が出ているようだ。
 今年の漁は、湖が解氷した5月中旬から始まった。「活」での販売量は5月が112キロ、6月が323キロでともに前年より約80キロ少ない。7月は前年の半分以下の260キロだった。
 特定外来生物に指定されても、飲食店営業許可があるなどの条件を満たせば「活」で仕入れができる。だが仲卸業者などは環境省の許可が必要になった。許可申請には、書類の記入に加えて、ウチダザリガニの運搬容器や保管場所などの図面や写真が必要で、申請から許可が下りるまで1カ月前後かかるという。同漁協は「手続きが煩雑で、申請が進まない面もある」と気をもむ。
 同漁協も手をこまねいているだけではない。「活」販売への影響を懸念し、今年から個人客向けに塩ゆでしたボイル商品の販売を始めた。話題性もあり、漁協のホームページを通じて全国から注文があるが、販売量は5月から7月までの3カ月で計85キロだ。「活」販売の落ち込みを、補うまでにはなっていない。
 同漁協にとって、ウチダザリガニは夏場の主力商品。同漁協の中井祐一・販売加工課長は「料理店の販路拡大は仲卸によるところが大きく、煩わしくても早く許可をとって販売量を増やしてほしい」という。

■春採湖で市が調査 ウチダザリガニ1447匹捕獲 大量生息の実態確認 06/08/12 北海道新聞ネット版道東
 釧路市は十一日、ヒブナの生息地として国の天然記念物に指定されている春採湖で、六月から三回に分けて行った特定外来生物ウチダザリガニの捕獲調査を終えた。捕獲数は合計千四百四十七匹にも上り、大量に生息している実態が確認された。
 ウチダザリガニは、ヒブナの産卵巣となる水草を餌とすることから、生態系への影響が懸念されている。調査は駆除を兼ねて市が本年度から始め、六月九−十三日、七月三−七日、八月七−十一日の計三回、コンサルタント会社に委託して実施した。湖岸の七十地点に捕獲用のしかけを沈め、引き揚げた個体数や雌雄、全長などを調べた。
 その結果、六月は計五百十七匹、七月は計五百六十八匹、八月は計三百六十二匹を捕獲した。全体の内訳は雄八百九十五匹、雌五百五十二匹で、大きいものは全長十五センチ近くあった。
 今回の調査のアドバイザーで、二○○四年十月の調査で二百八十八匹を捕獲した道教大釧路校の蛭田真一教授は「増えているかどうかは捕獲場所などの分析が必要だが、思ったよりもいる印象だ。ウチダザリガニは水草などへの影響が懸念され、今後の調査をみたい」と話した。
 市は今後、個体の大きさや湖の生息分布などを分析するとともに、来年度以降も捕獲調査を継続する方針。伊藤幸一環境政策課長は「三年間は継続してデータを集め、推移を見て駆除などの対策を考えたい」と話している。(小塚由記夫)

■バス釣りで沖合に流され行方不明 琵琶湖 枚方市の男性 06/08/12 京都新聞電子版
 12日午後3時40分ごろ、大津市和迩南浜の琵琶湖で、釣りに来ていた大阪府枚方市春日元町2丁目、ガソリンスタンド店員堀田良一さん(27)が沖合に流され、行方不明となった。
 大津北署によると、堀田さんは午後3時半ごろから、和迩川の河口付近で、友人(27)と腰まで湖に入ってバス釣りをしていた。直後に、友人が沖合約30メートルに流された堀田さんの「助けて」という声を聞いたが、すぐに沈んだ、という。
 滋賀県警は警備艇などで一帯を捜索したが、堀田さんを発見できず、午後8時5分に捜索を打ち切った。13日午前8時から再び捜索する。

■不明の男性、遺体で発見 琵琶湖 06/08/13 京都新聞電子版
 大津市の和邇川河口で12日に釣りをしていて行方不明になった大阪府枚方市のガソリンスタンド男性店員(27)が13日、近くの水中から遺体で見つかった。
 大津北署によると、河口から約40メートル沖で、水深約7・7メートルの琵琶湖の底に沈んでいたという。(共同通信)

■台風10号が発生 四国・九州に向け北西に移動 06/08/13 asahi.com
 気象庁によると、13日午後3時現在、父島の西南西にあった熱帯低気圧が台風10号になった。時速約20キロで北西に進んでいる。
 中心気圧は992ヘクトパスカル、最大風速は18メートルで、中心から半径330キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。
 台風の中心は今後、父島の西北西約480キロの地点を経て、15日午後3時には紀伊半島沖に移動する見込みで、中心気圧は980ヘクトパスカル、最大風速25メートルが予想される。
 同庁によると、台風は15日以降も北西に移動する見込みで、16日午後3時には四国地方と九州地方のほぼ全域が暴風警戒域に入る可能性がある、という。

■台風11号発生、週末に接近の恐れ 06/08/14 asahi.com
 フィリピンの東の海上で14日、台風11号が発生した。13日に発生した台風10号とともに週末には日本に接近する恐れが出てきた。
 気象庁によると、台風11号はフィリピンの東の海上を東に進んでいる。17日には伊豆諸島の近海に達する見込み。一方、台風10号は、父島の西の海上に停滞している。ゆっくりと北上し、17日には四国の南の海上に達するとみられる。
 ただし、8月の台風は迷走することが多い。気象庁は「今後の動きに注意してほしい」としている。

■台風10号が日本の南海上に停滞 06/08/15 asahi.com
 台風10号は15日午前9時現在、日本の南海上をゆっくりとした速度で北北東へ進んでいる。
 気象庁によると、中心の気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は23メートルで、中心の南側430キロ以内と北側280キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。
 台風10号は今後も北上を続け、17日未明には西日本の太平洋側が暴風域に入る可能性があるという。

■台風10号、西日本の太平洋側で大雨の恐れ 06/08/16 asahi.com
 台風10号は16日午前9時現在、高知県の室戸岬の南約420キロの海上にあり、時速約30キロで西に進んでいる。気象庁によると、17日には日本に接近する見込みで、紀伊半島から西の太平洋側では16日夜以降、大雨や高波に警戒が必要としている。
 台風10号の中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートルで、中心の南側430キロ以内と北側370キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。
 17日午前6時までの24時間雨量は多いところで、九州、四国太平洋側、東海(三重県)で200ミリ、四国瀬戸内側、近畿南部で130〜150ミリと予想されている。その後も雨は降り続き、雨量はさらに増える見込みで、河川の増水などへ要警戒。
 また、東日本、西日本の太平洋側では波が高く、しけている。今後さらに波が高くなり、17日にかけて西日本の高いところでは6メートルの大しけとなる恐れがある。海上の風速は、東海から九州にかけての太平洋側で15〜20メートルに達するとみられ、気象庁は高波、強風への警戒を呼びかけている。

■台風10号、九州に上陸の見込み 06/08/17 asahi.com
 動きの遅い台風10号は17日夜遅くから18日朝にかけて、九州に上陸する見込みだと、気象庁が17日夕方に発表した。九州や四国では18日にかけて、非常に激しい雨を伴って大雨となる見込みで、同庁は土砂災害や高波などへの警戒を呼びかけている。
 同庁によると、台風10号は17日午後6時現在、宮崎市の南東約90キロにあり、ゆっくりした速さで西北西に進んでいる。中心の気圧は980ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は23メートルで、中心の南東側390キロ以内と北西側300キロ以内では風速15メートルの強い風が吹いている。
 18日午後6時までに予想される24時間雨量は、いずれも多いところで九州南部、北部、四国太平洋側が300〜400ミリ▽四国瀬戸内海側、中国、東海(三重県)、近畿南部、北海道が150〜200ミリ。
 九州や四国太平洋側では1時間に40〜60ミリ、そのほかの地方でも1時間に30〜50ミリの激しい雨が伴う。
 西日本、東日本の太平洋側の海上では波が高く、しけている。台風に近い九州南部の海上では、18日にかけて波の高さが6メートルを超える大しけが続く。

■ブラックバス わんどで激増…大阪・淀川 06/08/17 Yomiuri On Line関西発
消える在来魚 共食いも多発
国交省秋にも 干し上げ、駆除へ
 国の天然記念物・イタセンパラなど多様な魚類の生息域となってきた淀川のわんどで、外来魚のブラックバスが激増し、「共食い」まで多発していることが大阪府水生生物センターの調査でわかった。わんどのブラックバスは、本流に比べて体長も劣っており、同センターは、エサとなる在来魚の減少による影響と判断。今年になって、イタセンパラの稚魚も姿を消したことなどから、「このままではわんどの生態系を維持できない」と、今秋にも国土交通省と協力し、一部わんどを干し上げて本格的なブラックバスの駆除に乗り出す。
 わんどは、本流の脇にできた入り江状の池やよどみ。淀川では、在来種の魚類で環境省レッドリストの絶滅危惧(きぐ)IA類に指定されたイタセンパラやアユモドキ、同IB類のイチモンジタナゴなどが生息している。
 近年、外来魚の増加が目立ってきたため、同センターがブラックバスの実態を調査。昨年からわんど6地点と本流の11地点で計822匹を採取し、体の大きさや胃の内容物を比較した。
 その結果、わんどのブラックバスの方が本流よりも、同じ月齢でも体長が約1〜2センチ小さいことが判明。
 本流での共食いは6匹だったが、わんどでは18匹と3倍に上った。エサについても、本流では体長3センチ前後から魚類を食べ始めるが、わんどでは6センチ前後でも胃の内容物の7割がプランクトンで、わんどでの在来魚の減少がうかがえた。
 国交省の5月の調査によると、イタセンパラがまとまって生息していた城北わんど群(大阪市旭区)で、94年の調査開始以来初めて稚魚が1匹も確認されなかった。同センターと国交省淀川河川事務所などは、城北わんど群の一部を干し上げ、在来種を保護し、ブラックバスなどを駆除する一方、底泥やごみも除去して環境改善を図る。
 同センターは「わんどは今、ブラックバスの繁殖で危機的な状況にあり、効果的な駆除をして、在来種を増やしたい」としている。
 レッドリスト 絶滅のおそれのある野生生物のリストで、日本版は、環境省が国際自然保護連合(IUCN)が定めた基準に基づいて作成。絶滅、野生絶滅(飼育・栽培下でのみ存続している種)、絶滅危惧、準絶滅危惧などに分類される。絶滅危惧は、絶滅の危険度の高さの順に1類、2類に区分され、1類の中にも危険度によって1A類、1B類がある。

■エンジンの種別ステッカー作る 県琵琶湖レジャー対策室 06/08/18 Chunichi Web Press滋賀
【広域】県琵琶湖レジャー対策室は、プレジャーボートなどに搭載されているエンジンの種類を一目で見分けられるようステッカーを作製した。県では「琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」(琵琶湖ルール)に基づき、今年四月から従来型2サイクルエンジンの使用を規制しており、ステッカーの普及で今後の指導・監視などに役立てる。
 デザインは、「従来型2サイクルエンジン」と「環境対策型エンジン」の二種類。従来型は黄地に青い星が二つデザインされ、「2サイクルエンジン」と明記。環境型は青地に黄色の三つ星が目印で、英語で「LOW EMISSION(低排出) for MOTHER LAKE」と記されている。デザインは公募で野洲市の小田由美子さんの案が採用された。
 琵琶湖ルールでは、排出ガス対策として今年四月から、新たに所有したボートや水上バイクについて従来型2サイクルエンジンの使用を禁止した。一方、県の認定を受けた場合は、二〇一一年三月まで使用できる特例措置も設けている。
 県内で登録されている小型船舶約七千七百艇のうち、環境対策型エンジンを搭載しているのは千七百艇ほど。県では、八月から県小型船協会の協力を得て、県内各地のマリーナに収容されているボートを調べ、エンジンの種類をステッカーで識別できるようにする方針。ステッカーには、通し番号も入れて所有者が特定できるようにする。(本安幸則)

■「琵琶湖ルールひろめよう券」好調 県が新たに4000枚追加発行 06/08/18 Chunichi Web Press滋賀
【広域】「琵琶湖ルール」の定着と啓発を目的に、県が発行している「琵琶湖ルールひろめよう券」の引き換え枚数が、例年になくハイペースとなっている。県は、当初の発行予定枚数(4万3000枚)に4000枚を新たに追加する一方で、引き換え終了日も1週間ほど早く切り上げることにしている。
 県は、外来魚の再放流などを禁止した同ルールを定着させようと、金券と外来魚の交換制度を2003年度から実施。本年度は県内11カ所で、ブラックバスとブルーギル500グラムあたり、1枚50円相当の「ひろめよう券」を配布している。
 7月1日から8月16日までの発行枚数は約3万7000枚。1日平均では787枚と昨年を200枚以上も上回った。このため、県では発行枚数を追加し、引き換え終了日も8月31日から23日に繰り上げた。
 同対策室は「夏場になると落ち着く外来魚の釣れ具合が、今年は水温が若干低いためハイペースになっているのでは」とみている。
 ひろめよう券は11月30日まで、県内約180の協力店で使用できる。(本安幸則)

■琵琶湖の環境考える 県水政課、23日のセミナーに参加を 06/08/18 Chunichi Web Press滋賀
【広域】県水政課は、23日に大津市京町の県厚生会館で開く「びわこ環境セミナー 流域社会システムと琵琶湖環境−新たな環境政策の地平」への参加者を募集している。
 セミナーは琵琶湖の環境問題について年5回の講演が計画されている。3回目の今回は午後3時から、県立大環境科学部の仁連孝昭教授を講師に招き、琵琶湖の環境政策について考える。講演後には交流会もある。
 交流会の参加費は1000円。申し込みは22日までに、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、交流会への出欠を記入の上、ファクス=077(528)4833=か電子メール=dc00@pref.shiga.lg.jp=で。問い合わせは、同課=電077(528)3351=へ。(吉岡雅幸)

■アライグマやカミツキガメ 県が「特定外来生物」生息分布調査 06/08/18 Chunichi Web Press岐阜
【広域】県は、アライグマやカミツキガメ、オオクチバスなど「特定外来生物」の生息分布調査を始めた。県民や市町村から目撃や捕獲情報を提供してもらい、本年度内に生息分布マップを作り、今後の捕獲計画などに生かす。独自調査は初めてという。
 特定外来生物は、生態系に影響を与えたり、人への危害や農林水産物に被害を与えたりする外来生物として、環境省が指定した。現在の指定種は80種類。
 今回の調査は、タイワンハブなど生息地域が限られる3種を除く77種類が対象。そのうち、県内でも繁殖や生息が確認されたり、推測されたりするアライグマやヌートリア、カミツキガメ、オオクチバス、コクチバス、ブルーギル、セアカゴケグモの7種類を重点的に調査する。
 県地球環境課によると、アライグマ(原産地・北米)とヌートリア(同・南米)は、県内でも捕獲数が急増。昨年度はアライグマが203頭(前年度比24%増)、ヌートリアが979頭(同比43%増)で、県南部が多いという。アライグマはペットとして、ヌートリアは毛皮用としてそれぞれ国内に持ち込まれたとされる。
 カミツキガメ(同・北米など)は、この2年間に3匹の捕獲例があるほか、北米が原産のオオクチバスやブルーギルも、県水産課が伊自良川で行った調査で捕獲や目撃情報がある。セアカゴケグモ(同・オーストラリア)は、まだ目撃情報はないとしている。
 今回の調査は10月末まで。県地球環境課は「特定外来生物の目撃や捕獲情報、被害の状況などを提供してほしい」と話している。
 県ホームページからの情報提供や、ファクス、郵送も可能。問い合わせは同課=電058(272)1111=へ。(石川浩)
【特定外来生物】 昨年6月に施行された特定外来生物被害防止法に基づく。国内の生態系などに被害を生じる恐れがある外来種の動植物を指定し、輸入や飼育、譲渡、遺棄などを禁止・制限する。違反した場合は、法人は最高1億円の罰金、個人は最高3年以下の懲役か300万円以下の罰金。

■もったいない県政:攻防 琵琶湖レジャー利用税「課税実現、追求したい」 06/08/19 Mainichi Interactive滋賀
◇定例会見で知事
 嘉田由紀子知事は18日、これまで県の検討で「実現困難」と棚上げされていた、琵琶湖のレジャー利用者への課税を目指すと表明した。定例会見で質問に答えた。
 県はこれまで、独自に届け出を義務づけ課税する「湖面利用税」導入を検討してきたが、対象者の把握が難しいことなどから04年に棚上げを決定。嘉田知事は選挙時のマニフェストで「琵琶湖レジャー利用税」の09年4月施行を掲げていた。この日の会見で嘉田知事は「諸外国で(税を)取っている例もあり、(課税実現を)追求していきたい」と述べた。
◇「新駅凍結へ関係者の合意目指す」
 また、東海道新幹線栗東新駅に関し、表明している「凍結」の目指すところは「県民の税金を使わないこと」と確認。その上で、JR東海や栗東市、駅設置促進協議会と工事協定を結んだ結果「(県は)何らかの法的拘束を受ける」との見方を示し、現時点では建設凍結に向け関係者の合意を目指すとした。県庁内に設置する「特命チーム」については、部長級を筆頭に数人程度で構成することを明らかにした。
 この日は嘉田知事にとって初めての定例会見。就任1カ月余りの自己評価は「せいぜい及第点」としつつ、「財政再建、子や孫につけを残さないという方向は、きちんと見えてきた」と話した。【森田真潮】

■カミツキガメに注意!! 瀬戸の矢田川沿い 06/08/19 Chunichi Web Press愛知
【尾張】瀬戸市内の矢田川沿いで相次いでカミツキガメが捕獲されたことから、同市は注意を呼び掛ける立て看板を作った。
 カミツキガメは、北米南部などに生息。国内にはペットとして持ち込まれたが、気性が荒く、かむ力が非常に強いため、外来生物法で飼育や保管、野外に放つことが禁止されている。
 瀬戸市内では6月18日に田中町の矢田川上流近くの路上で、同23日には約100メートル離れた掛下町で全長30センチ超と約50センチが各1匹捕獲された。このため市は、矢田川にはほかにもいる可能性があるとして、「カミツキガメに注意」と書いたアルミ製の立て看板(幅30センチ、縦150センチ)30基を製作、近く地元自治会に配り川沿いに設置してもらう。市環境課は「見つけたら手などを近づけず、すぐに連絡してほしい」と話している。

■カミツキガメ1500匹!? 印旛沼 固有カメ絶滅の恐れ 06/08/19 Chunichi Web Press東京新聞
 生態系などに影響を及ぼす外来種の「カミツキガメ」が、千葉県の印旛沼周辺で大量に生息、その数も環境省の推定で繁殖可能な成体が千−千五百匹に上っている。昨年六月にカミツキガメなどの飼育や遺棄などを禁じる外来生物法が施行されたため、周辺が“捨て場所”と化しているらしい。千葉県自然保護課によると、印旛沼周辺はカミツキガメの繁殖が確認されている全国で唯一の地域といい、関係者は苦慮するばかりだ。
 印旛沼周辺では、一九七八年に同県佐倉市の高崎川で初めてカミツキガメが発見された。二〇〇五年度は環境省と千葉県で計七十二匹を捕獲した。環境省は印旛沼に流入する同市の高崎川、南部川だけで、千−千五百匹が生息していると推定する。大きくなりすぎて困った飼い主が捨てたり、業者がまとめて捨てたりしたカメが環境に順応し、繁殖したと推定されている。
 印旛沼には千葉県レッドデータブックで重要保護生物に分類されているニホンイシガメ、要保護生物のクサガメが生息しており、カミツキガメに餌を奪われ、絶滅に追い込まれる恐れがあるという。
 外来生物法はカミツキガメなどを特定外来生物に指定。ペットや観賞用として飼育、販売、輸入、運搬などの一切を禁じ、罰則を設けているが、環境省野生生物課は「飼い主を罰するのが法の趣旨ではない」として、罰則を恐れてカメを捨てないよう呼び掛けている。
 同省は、〇五年度から印旛沼周辺で財団法人「自然環境研究センター」(東京都台東区)に委託して、捕獲のモデル事業をスタートさせた。〇八年度まで続け、効果的な捕獲技術の確立や根絶に向けた関係者間の連携などについて研究、具体的な対策を打ち出すという。しかし、「増殖しすぎたカミツキガメの根絶は難しいかもしれない」として、卵を見つけて駆逐するなどの手法も必要としている。
 カミツキガメをめぐっては東京都内でも今年六月、上野公園の不忍池で卵が見つかったほか、多摩地区で子ガメの目撃や成体のカメの捕獲が相次いでおり、法施行にかかわらず、問題は広がりを見せている。
<メモ> カミツキガメ
 原産地は北米南部から南米北部。1回に30−40個、多いときには100個以上産卵し、繁殖能力が高い。さまざまな生物を捕食するため、定着地の生態系に影響を及ぼすことが考えられている。成長すると甲長50センチ前後、大型では60センチ以上にもなる。寿命も80年に及ぶという説がある。
<メモ> 外来生物法
 日本の生物多様性を脅かす外来生物の侵入を防ぐため、2005年6月に施行された。指定された特定外来生物を飼育、栽培、運搬、販売、輸入し、野外に放つことなどを禁じている。違反すれば最高で3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、法人なら1億円以下の罰金。カミツキガメのほか、オオクチバス、ボタンウキクサ、上海ガニなどが指定されている。

■「滋賀の風景」実は青森 確認ミス パンフに誤写真 06/08/22 京都新聞電子版
 滋賀県が県民向けに新条例の概要をまとめたパンフレットの表紙に、青森県十和田市の奥入瀬渓流の写真が誤って使われていることが、21日までに分かった。県民の指摘で判明し、パンフレットを作製した県自然環境保全課は「県内の渓流と思い込んで使ってしまった」としている。
 使用された写真は、ブナ林が茂る岩場の渓流の風景。3月に制定した「ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例」の概要版の表紙に、琵琶湖の波打ち際やヨシ帯など4枚の写真とともに掲載されている。
 県自然環境保全課が、条例の趣旨に合わせて県内の自然の豊かさを表現しようと、県の別の部署がホームページで掲載している写真を転用した。担当者は「多賀町の河内風穴の周りの写真」と思い込んでいたが、県民の指摘を受けて調べたところ、奥入瀬渓流の風景であることが分かったという。
 同課の柳田英俊参事は「写真を確認しないで使ったことは県民に申し訳ない」と話している。これまでに1万5000部を発行しており、新たに増刷する際に、写真を差し替えるという。
 県に指摘した市民団体「市民オンブズ淡海」の田中健雄代表(68)は「県内には誇るべき自然がたくさんあるのに、なぜ県外の写真を使うのか。考えられない」と話している。

■カミツキガメ捕獲/平川の市道 06/08/22 Web東奥
 二十一日午前九時五十分ごろ、平川市蒲田一本松の市道に、カミツキガメ一匹がいるのを、近所の人たちが見つけ、かみつかれないようにリンゴ箱をかぶせて捕獲した。
 捕獲したカミツキガメは甲羅の長さが約二十七センチ、幅約二十三センチ。同日、県動物愛護センターに保護された。
 同センターによると、カミツキガメは北米から南米にかけて生息し、水中では人を見ると逃げるが、陸上では身の自由が利かないため攻撃的になるという。昨年六月から特定外来生物に指定され、新たに飼うことはできなくなった。
 黒石署はペットとして飼育されていた可能性が高いとみており、「かむ力が強いので、目撃した場合は十分気を付けてほしい」と話している。

■ワニガメ:「危険動物」指定、長岡・栖吉川で発見 06/08/22 Mainichi Interactive新潟
◇ワニガメと確認
 長岡市中心部を流れる栖吉川で20日、外来種のカメが見つかり、長岡署とペットショップ関係者が21日、「危険動物」に指定されている北米原産のワニガメ=写真=と確認した。
 同署によると、見つかったワニガメは甲羅の長さ26センチ、幅21センチで、体長56センチ。ザリガニを餌にコイ釣りをしていた市内の建築業の男性(46)が20日朝、釣り上げた。土のう袋に入れて自宅に持ち帰ったが、不気味に思い、届け出たという。
 ワニガメはどう猛で、飼育するには保健所の許可が必要。成長すると体長が1メートル近くになる。同署は所有者がいるかどうかを調べるとともに、ワニガメが他にもいる可能性もあるとみて注意を呼びかけている。【根本太一】

■休耕田活用し体長6センチに 草津、ホンモロコの養殖順調 06/08/23 京都新聞電子版
 生息数が激減している琵琶湖の固有魚「ホンモロコ」が、今年から養殖に取り組んでいる滋賀県草津市内の休耕田ですくすくと成長している。現在は体長6センチほどに育っており、11月ごろには出荷できる見通し。自身の休耕田を使って養殖に取り組んでいる漁業関係者は「養殖が軌道に乗れば」と期待している。
 ホンモロコの養殖は草津市が昨年から行っている。今年から、市内の漁業関係者らを対象に、養殖規模の拡大と休耕田活用を目的にして稚魚の提供を始めた。
 同市志那町の漁業松浦敏夫さん(56)方では、5月に休耕田200平方メートルに、草津市から提供を受けた稚魚2万−3万匹を放した。
 松浦さんによると、休耕田での養殖は水温が上がり、田の養分もあるためプランクトンなどが繁殖して酸素が欠乏しやすく、稚魚の食欲が悪い時期もあったという。
 このため、頻繁な水の入れ替えやボンベで酸素を供給するなどした。また、魚を狙う鳥よけのためテープを張るなどの工夫をした成果もあり、稚魚は当初、体長5ミリほどだったが、コイ用の餌を食べ、体長6センチほどにまで育っている。順調に育てば、11月ごろには体長10センチ近くにまで成長し、市場への出荷が見込めるといい、松浦さんは「このまま大きく育ってほしい」と話している。

■レジャー税導入に意欲  琵琶湖利用で滋賀県知事 06/08/23 Chunichi Web Press東京新聞
 滋賀県の嘉田由紀子知事は23日、大阪市内のホテルで開かれた「関西プレスクラブ」の講演で、琵琶湖でヨットや水上バイクなどを楽しむ人に課す「レジャー税」について「自然を享受するには何らかの経済的な対価が必要だ」と述べ、導入に意欲を表明した。
 レジャー税は琵琶湖の環境保護や周辺整備が目的。国松善次前知事が「湖面利用税」として導入を検討したが、課税対象者の把握が困難だとして2004年に断念した経緯がある。嘉田知事は「欧米の湖では工夫して税を取っている。これから技術的な検討をする」と強調した。(共同)

■ため池の生きもの:北上市立博物館が4年間がかりで調査、来月末まで企画展 06/08/24 Mainichi Interactive岩手
◇ため池放置、生物に影響
 北上市内に260カ所点在するため池にすむ生き物を、北上市立花の北上市立博物館が4年がかりで調べ上げた結果をまとめた企画展「ため池の生きもの」が同博物館で開かれている。これほど大規模なため池の生物調査は県内初。調査で予想以上に多種多数の生き物が生息していたことが分かったが、農業用水の普及でため池の必要性が薄れ、それらの生き物も危機にひんしているという。【石川宏】
 1950年代まで珍しくなかったタガメが今も北上に生息しているかを調べようと考えたのが調査の発端。結局タガメは見つからなかったが、ゲンゴロウ17種▽トンボ9科47種▽ミズスマシ2種▽サンショウウオ2種――など多様な生き物が確認された。魚も7科19種見つかり、体長約1メートルのソウギョも2匹捕まえた。外来生物のブラックバスは1106匹も捕獲された。
 ため池260カ所中240カ所(92・3%)は北上川東側に集中していた。丘陵地帯で農業用水がなかったためだが、1963年にこの地にも農業用水がひかれ、ため池の必要性が急速に薄れた。子供が落ちると危ないと水を抜かれたり埋め立てて畑に姿を変えたりと、ため池が減っている。
 残ったため池も受難の時代を迎えている。調査にあたった元高校教師の佐竹邦彦・専任研究員(66)は「底の泥が取水口をふさぐのを防ぐため、ため池は4〜5年に1度『池祓(いけはら)い』と呼ばれる水抜きをし、泥をさらうことを数百年繰り返してきた。使われなくなったため池は池祓いされないまま富栄養化が進み水質が悪化し、生き物がすめなくなってきている」と説明。「農村の原風景であるため池は人が維持管理し姿を保ってきた。今後どう維持すればよいかを考えてほしい」と話す。
 9月30日までで期間中無休。一般300円、高校生200円、小・中学生150円の博物館入館料が必要。問い合わせは博物館(電話0197・64・1756)へ。

■秋は晴れ多そう、気象庁が3カ月予報 06/08/24 asahi.com
 気象庁は24日、9〜11月の3カ月予報を発表した。全国的に秋晴れの日が多く、気温も高めになりそうだという。
 同庁によると、向こう3カ月は寒気の南下が少なく、太平洋高気圧との間にできる秋雨前線の活動が弱いとみている。このため、晴れて気温が高く、降水量も少ないと予想している。

■マングース:環境省、根絶へ体制強化し駆除スタート−−奄美 06/08/25 Mainichi Interactive鹿児島
 ◇捕獲従事者、ワナ倍増、探索犬導入も
 環境省奄美野生生物保護センター(大和村)は今月、今年度のマングース駆除事業を本格的にスタートさせた。14年度までに島内のマングースの根絶を目指す。【神田和明】
 今年度から、捕獲に専従する従事者を前年度より倍増の23人以上にしたほか、専用車両も5台から13台に、箱ワナは1万個から2万個に増やした。マングースがワナにかかりにくくなっているため、駆除体制を強化している。また、マングース探索犬の導入、防除柵の設置など新たな駆除方法の研究も進める。
 捕獲従事者はマングースワナの設置のほか、山中でルリカケスやイシカワガエルなど奄美大島の在来種の生息状況の調査も行う。初めて従事者として活動する大和村恩勝の細川伸さん(39)は、「奄美の生態系を元に戻す手伝いをしたい」と話した。
 外来種のマングースは、奄美固有種を捕食するなど奄美大島の生態系を乱しているため、環境省が00年度からモデル事業で駆除を始め、05年度からは特定外来生物被害防止法に基づき捕獲による駆除を進めている。マングースの05年度末の生息数は約2000匹と推定されている。

■駆除か 景観か 旭川(岡山)の土手彩るオオキンケイギク 特定外来生物に指定 06/08/25 山陽新聞WEB NEWS
 特定外来生物 生態系や農林水産業に被害を及ぼす外来種の飼育や栽培、輸入などを規制する「外来生物法」に基づき国が指定する。指定は現在80種で、このうち植物はブラジルチドメグサなど12種。オオキンケイギクは今年2月に指定された。指定後には移植したり、種をまくことなどを禁じ、国や地方自治体などは被害が生じたり、生じる恐れがあれば駆除できる。
 岡山市北部の旭川土手を初夏に黄色に彩るオオキンケイギクが今年、生態系への悪影響が懸念される「特定外来生物」に指定された。必要に応じて駆除対象となる一方で、住民らに親しまれているだけに、河川を管理する国土交通省岡山河川事務所は「完全な駆除は難しい」と対応に頭を悩ませている。
 オオキンケイギクは北アメリカ産の多年草。同河川事務所旭川出張所によると、約20年前に新大原橋(同市玉柏)近くの土手で住民が初めて確認した。種が飛んできたか、持ち込まれたとみられている。繁殖力が強く、現在は同橋付近から中原橋付近までの旭川両岸延べ約5キロに及ぶ。
 花は5月半ばから1、2カ月にわたって咲き、ドライバーの目を楽しませるほか、散策や写真撮影スポットなどとしても人気。旭川出張所はかつて広報紙で開花状況を掲載したこともあり、車の通行に支障がある場所などを除き、花が咲き終えてから刈り取っている。
 繁殖エリアでの在来植物の確認はまだ行われておらず、市立半田山植物園は「在来種にどのような影響があるか、はっきりと分かっていないが、これ以上増やさないことを考えないといけない」と指摘。花のピークが終わればすぐに抜いて種の拡散を防ぐ▽発芽後の早い段階で抜いてしまう▽降雨で種が流される川の近くは除去する―ことを提案する。
 「きれいだから切らないでとの住民要望やごみのポイ捨て抑制効果もあり、単純に悪者扱いできず悩ましい」と同河川事務所。今年も例年通り、咲き終わりを待って刈り取ったが、「今後は住民の理解を得ながら、刈り取り時期を早めることなどを検討したい」(管理第一課)と生息地の拡大防止への対策を急いでいる。

■「子猫殺し」エッセー「残念」 小池環境相がコメント 06/08/25 asahi.com
 直木賞作家で仏領タヒチ島在住の坂東眞砂子さんが、飼い猫が産んだ子猫を殺していると日本経済新聞のエッセーに書いたことについて、小池環境相は25日の会見で、「動物愛護の面で残念」とコメントした。
 動物愛護法の担当官庁である環境省は、飼い主のいない野良猫を、「地域猫」と呼び、里親を探すなどの施策をしている。小池環境相は「去勢はかわいそうという観点と思うが、人間や地域との共生をさぐろうというなかで、殺すというのは究極の形」と話した。

■間伐材で消波堤造り 東近江の琵琶湖岸 06/08/28 京都新聞電子版
 滋賀県東近江市栗見新田町の琵琶湖岸で27日、間伐材などの自然素材で消波堤を造る試みが行われ、住民らが長靴に軍手姿で広葉樹の小枝などの束を水中に設置した。
 湖岸の砂浜が波に浸食されていくのを防ごうと、大津市の環境団体「びわ湖自然環境ネットワーク」や水資源機構などが実施した。この日は、同団体のメンバーや同機構職員ら約30人が参加。沖合20メートルの所に等間隔で打ったくいの間に、東近江市などで伐採したナラなどの広葉樹の枝約700束を次々と沈めた。
 同団体によると、間伐材などを使用することで、自然に優しく波を穏やかにすることができ、10月には浜から消波堤の間にヨシを植えることで砂がたまり砂浜が広がるという。

■水難・船舶事故防止へ安全パトロール 近江八幡・長命寺港から沖島 06/08/28 京都新聞電子版
 琵琶湖での水難・船舶事故を防止するため、近江八幡署は28日、滋賀県近江八幡市の長命寺港から沖島にかけての一帯で、県の水上安全指導員と共に湖上安全パトロールを実施した。
 8月20日に水上バイクに乗った男性(57)が沖島西側の消波ブロックに衝突、死亡する事故があったため、水上バイクやプレジャーボートに事故防止を呼び掛けようと、急きょ行った。
 近江八幡署水上派出所の所長や水上安全指導員たち六人が警備艇「ひよどり」に乗り、事故現場をはじめ、沖島付近の一帯を巡回した。湖上で水上バイクを楽しんでいる人たちに「必ずライフジャケットを着用するように」「無理な操船はやめましょう」などと注意を促すチラシを配った。

■警備艇で湖上を巡視 近江八幡で指導員と署員が合同活動 06/08/29 Chunichi Web Press滋賀
【湖南】近江八幡市の沖島西側の琵琶湖岸で二十日、水上バイクの男性が死亡した事故を受け、水上安全指導員と近江八幡署員による合同湖上安全啓発活動が二十八日、同市の湖上で行われた。
 指導員と署員各三人が警備艇「ひよどり」で長命寺港を出発。約一時間かけ湖上を巡視し、事故現場周辺を視察した。
 帰港後には、同市長命寺町の水上派出所で水上安全対策会議を実施。ルールを順守した操船の徹底や、ライフジャケットの着用を呼び掛けることを確認した。今後、土、日曜を中心にパトロールを強化し、再発防止を訴えるチラシを配布する。
 同署によると、管内では二〇〇〇年八月二十日、同市牧町の沖合百メートル付近で、水上バイクとモーターボートが激突、バイクの女性が死亡した。(松瀬晴行)

■琵琶湖の外来魚駆除 過去最高に 滋賀県水産課、4−8月まとめ 06/08/29 京都新聞電子版
 琵琶湖に生息する外来魚のオオクチバスとブルーギルの駆除量が本年度、過去最高のペースで伸びている。4月から8月にかけて、漁業者による駆除量は約360トンで、前年度同期の約1・3倍だった。滋賀県は「夏の水温が例年より低く、外来魚が湖岸近くに長くいたために捕りやすかった」とみている。
 県水産課によると、定置網「えり」や刺し網を使った漁業者の外来魚の駆除量は、5月から4カ月連続で前年度を上回った。8月25日現在の駆除量は約360トンに上り、同時期としては、本格的に駆除を始めた2002年度以降で最高だった。
 特に南湖での駆除量が約300トンと多く、大半はブルーギルだった。
 また、釣り人による駆除も好調だった。県が7月1日から8月23日までの間に、駆除量に応じて配った金券「琵琶湖ルールひろめよう券」は約4万枚を数えた。1日当たりは約740枚となり、過去最高だった。外来魚約20トンの駆除が見込まれている。
 県立琵琶湖博物館(草津市)の中井克樹主任学芸員は「7月下旬の大雨に伴う瀬田川洗堰の全開放流で、南湖の水温上昇が一時的に抑えられた。このため、例年なら沖に出る外来魚が岸辺の漁場付近に長くいたことが要因ではないか」と話している。

■遊漁料改訂、来月にも申請へ 諏訪湖漁協 06/08/29 長野日報ネット版
 赤字解消の一環で遊漁料の引き上げを検討していた諏訪湖漁協が、来月中にも県に改定を申請する方針を固めたことが28日、分かった。日釣りは現行の630円から1000円前後への引き上げを目指す考え。改定されれば約10年ぶりとなる。
 漁協ではワカサギ採卵の不振、外来魚駆除への出費などが響いて、2005年度決算は約3000万円の赤字。前期繰越損失を含めた 累積赤字は約5400万円に膨らんだ。
 このため、漁協は今年度、組合員から徴収する賦課金を約20年ぶりに引き上げるとともに、遊漁料の見直しについても内部で検討に入った。ワカサギ釣りのトップシーズン前には改定したい意向だ。
 県農業生産振興チームによると、遊漁料の改定には遊漁規則の変更を県に申請し、県内水面漁場管理委員会の承認を得て知事決定を受ける必要がある。県では、漁業者に比べ、遊漁者に不当な負担にならないかなどを審査するという。
 委員会は10月か11月に開かれる見通し。
 県内の湖では、青木湖と木崎湖が日釣り券を1000円に設定。野尻湖は525円、松原湖は500円としている。

■市営駐車場、30分間無料へ 大津市 11月1日から実施方針 06/08/29 京都新聞電子版
 大津市は29日、3カ所の市営駐車場を30分間無料とすることを決めた。すでに他の4カ所では実施しており、すべての市営駐車場が30分間無料となる。併せて、30分単位で加算される駐車場料金を150円に統一する。9月市議会に市自動車駐車場条例改正案を提案し、11月1日から実施する方針。
 市営駐車場のうち、JR西大津駅前(165台)とJR膳所駅前(260台)、晴嵐(21台)の3カ所は現在、駐車時から30分単位で130円の料金を加算している。すでに明日都浜大津(381台)や浜大津公共(247台)などの4カ所は最初の30分間を無料にしており、残っていた3カ所も無料化に踏み切る。
 また、30分単位の加算料金は現在、明日都浜大津と浜大津公共が150円、他の5カ所が130円に分かれているが、5カ所を引き上げて150円に統一する。
 市によると、市営の全駐車場の30分間無料化のほか、自動精算機の機種を統一して回数券や1日駐車券を全駐車場で使用できるようにするなどして、市営駐車場全体の一層の利用増を図ることにしている。

■タンカイザリガニ保護へ 今津中の生徒らがブラックバスを駆除 06/08/30 京都新聞電子版
 滋賀県高島市の今津中の生徒有志でつくるエコ・スクール委員会は30日、外来種のタンカイザリガニが国内で唯一生息する人造湖「淡海湖」で、タンカイザリガニを捕食するブラックバスの駆除活動をした。
 タンカイザリガニは、大正時代に米国から輸入されて全国に放流されたウチダザリガニノの亜種とされる。山間地にあって水温も低い清水の淡海湖以外では繁殖しなかった。ペットにするための乱獲や、ブラックバスの食害で激減している。
 この日は、生徒6人と教諭らが参加した。魚がいそうな岸際に刺し網を仕掛ける一方で、ボートや岸からルアー釣りでブラックバスを狙った。この結果、釣りで20−30センチのブラックバス4匹を捕獲した。胃袋を調べたところ、1匹から消化し切れていない小さなタンカイザリガニが見つかった。

■3業者に行政代執行を通告 滋賀県 水泳場の一部を不法占用で 06/08/30 京都新聞電子版
 滋賀県大津市内でマリーナなどを経営する3業者が、大津市荒川の松の浦水泳場の一部を建物やボートで不法占用しているとして、滋賀県は30日、行政代執行で建物などを撤去する方針を固め、業者に通知した。
 県によると、不法占用しているのは大津市荒川の「松の浦観光」(西村隆社長)と「ジェットスキープラザエルアンドビイ」(同)、同市水明1丁目の「シーズクラブ」(峠範和社長)の3社。
 3社は1980年代後半からマリーナの営業を始め、バンガローなど建物の占用許可の失効後も占用を続け、県の許可を受けずに店舗や収納庫を設置した。不法占用物件は計81件(8月24日現在)に上る、という。
 県は「景観の保全、法秩序維持の観点から公益に反する」とし、今年6月、3社に撤去を命じる監督処分を行ったが、期限の7月末を過ぎても撤去されなかったため、行政代執行に踏み切ることを決めた。

■古川観光ヤナに南米ナマズ ペット? 外来魚に困惑 06/08/31 Chunichi Web Press
【飛騨】飛騨市古川町高野の宮川に設けた古川観光ヤナで30日、南米のナマズの仲間「プレコ」の一種が1匹かかっているのが見つかり、関係者を驚かせている。
 同日午前9時30分ごろ、ヤナの見回りをしていたスタッフの加藤康雄さん(60)=古川町殿町=が、見たこともない魚がかかっているのを発見。捕まえて調理用の容器に入れた。体長約20センチで、ハゼを大きくしたような姿。黒い斑点が体を覆い、皮膚はサメのように硬い。
 加藤さんは「子どものおもちゃかと思ったら、動いたので驚いた。こんな魚を下流には流せないと思って捕まえた」と話す。
 各務原市の世界淡水魚水族館「アクアトトぎふ」によると、プレコはペットショップなどで安価に売られており、沖縄県では逃げ出したものが繁殖して問題化しているという。同館周辺でも池などで捕まった例がいくつかあるが、低水温に弱いため繁殖する可能性は低いという。同館飼育担当の杉野潤さんは「心ない人が、飼っていたプレコを川に放したのではないか」と推測する。
 同ヤナでは、プレコをしばらく水槽で飼う方針。加藤さんは「こんな所に外来魚が入ってきては困る」と嘆いていた。(島崎諭生)

■カミツキガメを無許可で飼育=団体職員の男性を書類送検−警視庁 06/09/01 Yahoo!ニュース
 輸入や飼育が制限されているカミツキガメを無許可で飼育したとして、警視庁町田署は1日、東京都町田市に住む団体職員の男性(28)を特定外来生物法違反容疑で書類送検した。「許可申請が必要なのは知っていたが、面倒なのでしなかった」と話しているという。
 調べでは、男性は約8年前から、カミツキガメを飼育。昨年6月に同法が施行され、許可が必要になったが、届けを怠った疑い。同法違反の摘発は全国で2例目。(時事通信)

■放流禁止のコクチバスを捕獲 西浅井沖の琵琶湖 06/09/01 京都新聞電子版
 滋賀県水産試験場(彦根市)は1日、放流が禁じられている外来魚のコクチバスが西浅井町沖の琵琶湖で捕獲された、と発表した。コクチバスの捕獲は1995年以来、6例目。
 県水産試験場によると、8月31日午前6時ごろ、同町菅浦沖合の刺し網に体長24センチの成魚が1匹かかっているのを漁師が発見した。
 サンフィッシュ科のコクチバスは北米からゲームフィッシング用に輸入され、琵琶湖では95年10月に初めて確認された。オオクチバスやブルーギルなどとともに特定外来生物に指定され、放流が禁じられている。小魚やエビなどを補食する。
 県水産試験場は「河川の上流域までさかのぼって捕食するため、より広範囲の生態系に悪影響を与えかねない」と懸念している。

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