琵琶湖の湖底から
(2006/07)

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■夏!湖上の安全守る 大津で水上警察隊が発隊式 06/07/01 Chunichi Web Press滋賀
【湖南】水難・船舶事故の多発が予想される夏を迎え、ボートの取り締まりや琵琶湖でのイベント警戒に当たる県警「水上警察隊」の発隊式が30日、大津市浜大津の大津水上派出所前であった。
 琵琶湖の花火大会で1999年から2年連続で船舶事故が発生したことを受け、2001年に発足。琵琶湖岸を管轄する県内11の警察署から選抜された62人の隊員が7月1日から8月末までの2カ月間、悪質な水上バイクやプレジャーボートの取り締まりなどに当たる。
 発隊式には、永野賢治本部長や西山栄一大津署長ら約50人が出席。永野本部長は「悲しい事故をなくすため、関係機関と協力して湖上の安全を守っていこう」などと激励した。
 また、新たに配備された警備艇「こたか」の就航式もあり、テープカットが行われた。この後、隊員たちは警備艇でパトロールに出発した。
 県警によると、昨年県内では計36件の水難船舶事故が発生。このうち約半数に当たる19件が7−8月に集中している。(藤川大樹)

■水上警察隊:夏の琵琶湖を守る レジャーシーズン到来を前に発隊式−−大津 06/07/01 Mainichi Interactive滋賀
 本格的な夏のレジャーシーズン到来を前に、県警は30日、水上警察隊(隊長、山崎久雄地域課長)の発隊式を大津市浜大津5の大津署大津水上派出所前で行った。3代目となる同署配備の小型警備艇「こたか」の就航式もあり、永野賢治・県警本部長、伊藤潔・県琵琶湖環境部長など約50人が参加した。
 水上警察隊は00年までにびわ湖大花火大会で船舶死亡事故が2件起きたことを受け、01年7月に発足。県警本部、湖岸管轄の各署から選抜した62人で編成し、警備艇、水上パトロールバイクなどで「びわこの日」の1日から8月31日まで2カ月間、警備活動を行う。
 式では、隊員の服装を点検し、永野本部長が「生活の場でありレジャーの場でもある琵琶湖で、時に悲しい事故が起こる。楽しい自由な空間を守るのは大きな課題。事故抑止の中核となってほしい」と訓示。「こたか」就航のテープカットの後、腕章を着けた隊員が7隻の警備艇に乗り込み、湖上パトロールに出動した。【近藤希実】

■水難事故を警戒/水上警察隊発足 06/07/01 asahi.com滋賀
【県警、大津で式典】
 県警地域課などは30日、大津市浜大津5丁目の大津署大津水上派出所前で、水上警察隊の発隊式を開いた。同隊は8月末まで、琵琶湖での水難・船舶事故の警戒や、救助活動などにあたる。
 同署など6署に配属されている警備艇7隻が集合。永野賢治・県警本部長が、同課や琵琶湖沿岸を管轄する11署などから選ばれた隊員42人を前に「誰もが楽しめる琵琶湖になるよう、頑張ってください」と激励した。
 続いて、新しく大津署に配属された警備艇の就航式もあり、永野本部長らがテープカットした。
 同課によると、05年の琵琶湖での水難事故は3件で、死者は3人。船舶事故は33件起きており、いずれも7〜8月に集中しているという。

■小さな太公望ら釣り楽しむ 八幡堀で大会 06/07/02 京都新聞電子版
 滋賀県近江八幡市の八幡堀で2日、釣り大会が行われ、小さな太公望らが雨の中、魚釣りを楽しんだ。
 地元住民らでつくる実行委員会が主催し、44組の親子が参加した。楽しみながら、八幡堀にどんな魚がすんでいるかを知ってもらおうと2002年から毎年、開いている。
 八幡堀の幸円橋から本町橋の間、約200メートルであり、子どもたちはブルーギルやブラックバスを次々と釣り上げた。ブルーギル2匹を釣った同市上田町の立川昇弥ちゃん(5)は「来年もやってみたい」と話していた。

■彦根署などが船舶水難救助訓練 夏のレジャーシーズン到来 06/07/02 Chunichi Web Press滋賀
【湖東】夏のレジャーシーズン到来に合わせ、彦根署などは1日、彦根市松原町の彦根港で、船舶水難救助訓練を実施した。
 彦根、長浜両署や彦根市消防本部、彦根地方水上安全協会などから約30人が参加。沖合で観光船にモーターボートが衝突し、出火したという想定で訓練した。
 警備艇2隻が出動。投げ出された乗客1人をロープで救出し、延焼した観光船に接舷して取り残された人々を助けるとともに、放水した。
 無謀運転をした水上バイクから子どもが投げ出され、行方不明になったという想定でも訓練。民間のボランティア潜水団体「琵琶湖アクアラング救助隊」が捜索して救助にあたった。
 彦根署管内では昨年、水上バイクの事故が2件発生、1人が負傷している。(築山栄太郎)

■宇久井ビジターセンター:半島の自然観察拠点、那智勝浦町に完成 06/07/02 Mainichi Interactive和歌山
◇ロッジ風、9日オープン
 那智勝浦町宇久井に、自然観察の拠点「宇久井ビジターセンター」が完成し、9日にオープンする。熊野灘に面する海岸線を含めた宇久井半島の優れた自然に親しんでもらうため、環境省が整備を進めていた。
 吉野熊野国立公園特別地域の宇久井半島は、大半が照葉樹林で覆われている。ヤブツバキの群生地があるほか、ハマセンダン、アオノクマタケランなど本州では珍しい南方系の植物が見られる。
 ミカドアゲハなどの大型チョウ類の生息も確認されており、光るキノコ「シイノトモシビダケ」が自生する。
 センター建設は地元の要望を受けて03年度から始まり、総事業費3億1600万円。ロッジ風の木造平屋建てで約357平方メートル。豊富な動植物の標本を並べた展示室があり、写真パネルを常設展示するなどして、自然観察に役立つ情報を提供する。地元の有志でつくる「宇久井海と森の自然塾運営協議会」が運営する予定。【神門稔】

■滋賀県知事に嘉田氏 3党推薦候補破る 06/07/02 asahi.com滋賀
 滋賀県知事選は2日投票され、即日開票の結果、無所属新顔で京都精華大教授の嘉田由紀子氏(56)が、無所属で現職の国松善次氏(68)と、無所属新顔で県労働組合総連合議長の辻義則氏(59)を破り、初当選を果たした。社民党の支持だけで政党の推薦を受けなかった嘉田氏は環境団体を中心にした草の根選挙を展開し、無党派の風を起こした。女性知事は大阪、熊本、千葉、北海道に続き、全国で5人目。投票率は44・94%だった。
 3選をめざした国松氏を推薦した自民、民主、公明の各党は思わぬ敗北を喫した。中でも知事選などでの「相乗り」を原則禁止し、与党との対決姿勢を打ち出しながら、今回は例外扱いとした民主は、来年の統一地方選や参院選に向けた取り組みの見直しを迫られるのは必至だ。
 嘉田氏は、建設費約250億円のうち240億円を県や地元自治体が負担する東海道新幹線の新駅建設問題を最大の争点と位置づけ、県債残高が約8800億円にのぼる厳しい財政状況を踏まえて、「建設凍結」を主張。研究者として琵琶湖の環境保全に取り組んできた経歴から、環境団体などが積極的に支援した。無党派層を広く取り込んだほか、新駅建設に反発する自民の一部からの支持も受け、民主の支持層もつかんだ。
 国松氏は、「新駅は地域間競争に打ち勝つために不可欠」として建設推進を掲げ、2期8年の実績と「安定した県政」を強調。近隣府県の知事や衆院議員らも応援に駆けつけたが、新駅建設に否定的な声が県民に多かったうえ、各党相乗りの組織選挙が思うように機能せず、嘉田氏に傾いた流れを食い止められなかった。
 辻氏は新駅について「キッパリ中止」と訴えたが、嘉田氏と主張が重なったこともあり、票を伸ばせなかった。

■滋賀知事選 政党破った合言葉は「もったいない」 06/07/02 asahi.com滋賀
 無党派の風が吹いた。2日投開票された滋賀県知事選で初当選を決めた京都精華大教授の嘉田由紀子氏(56)は、これまで政治経験はなく、支持基盤もないまま立候補した。だが、新幹線新駅の建設に「ノー」を打ち出し、県民の関心を呼び起こした。陣営の合言葉になった「もったいない」は、財政難や環境問題に危機感を抱く層を引きつけた。市民型選挙のうねりが政党相乗りの組織選挙を打ち破った。
    ◇
 嘉田氏は選挙期間中、ひたすら「もったいない」と訴え続けた。琵琶湖研究のフィールドワークでお年寄りから聞かされた言葉だった。財政難や自然環境破壊など県民の多くが感じている危機感に対し、節約やリサイクルの必要性を訴えるぴったりの言葉だと思った。
 告示前から県内各地で「座ぶとん会議」と名づけた車座集会を重ねた。選挙活動を支えたのは研究者時代からの知人たち。政治には全くの素人集団で、陣営幹部の会社員は有給休暇を取って手伝った。
 嘉田氏は選挙カーに乗ると、自ら「そこを右に」と運転手に指示し、狭い路地にも入っていった。25年に及ぶフィールドワークで、県内の地図は頭に入っている。個人演説会では壇上に立たず、同じ目線で有権者に話しかけた。質疑応答の時間もできるだけ設けるよう心がけた。
 支持者がメールや口コミで知人に声をかけ、じわじわと支持が広がる。事務所には連日、新たに支持者となった男女が駆けつけ、選挙運動を手伝った。
 「もう私の選挙じゃなくなっている。みんながつながった。だから負けられない」。6月30日夜、野洲市であった最後の個人演説会で、嘉田氏は確かな手応えを感じていた。
    ◇
 琵琶湖の環境に取り組む研究者から政治家へ――。知事選への立候補の決意を嘉田氏から聞かされて周囲は驚いた。「県財政が大変な時に火中の栗を拾うようなことをしなくても……」。だが、決意は固かった。
 埼玉県出身の嘉田氏と、滋賀県との縁が生まれたのは中学の修学旅行の時。琵琶湖や比叡山を見て回り、「こんなところで暮らせたら」とあこがれた。京大農学部時代は文化人類学の調査のため、タンザニアで半年間過ごすなどアフリカ研究に没頭したが、79年に滋賀に移り住み、琵琶湖を研究する県職員になった。
 専門は環境社会学。県内約120の河川を見て歩き、水辺と人のかかわりについて住民から聞き取り調査した。水や滋賀に関する著書は共著を含めて40冊以上。琵琶湖の環境問題に関心を持つ人たちの間で、嘉田氏の名はよく知られていた。
 01年に発足した淀川水系流域委員会では、委員の一人として「ダムに頼らない治水」を主張。ダム建設にこだわる国松県政を目の当たりにし、「県政を変えなければ」という思いを強くしたという。
    ◇
 滋賀県栗東市に建設中の新幹線新駅「南びわ湖駅」(仮称)。嘉田氏は5月27日の着工式の会場前で、支持者ら約20人と抗議行動を展開。選挙戦でも「新駅は誰も望んでいない」と強調した。
 労働組合や女性団体を中心に、駅の必要性を問う住民投票を求める市民運動が起きたが、栗東市議会は04年12月、わずか1票差で条例案を否決。県議会も今年2月、反対34人、賛成5人で条例案を否決した。
 新駅は80年代から県などがJR東海に要望してきた。ただ、建設費約250億円のほとんどが県と地元7市の負担となるため、反発の声が根強く、「のぞみが停車する京都駅が近いのに、ひかりとこだましか停車しない新駅が必要か」といった疑問の声が広がっていた。

■滋賀県知事選:嘉田さん初当選 自公・民の相乗り現職破る 06/07/02 Mainichi Interactive
 滋賀県知事選は2日投開票され、京都精華大教授の嘉田由紀子氏(56)が、3選を目指した現職の国松善次氏(68)▽県労連議長の辻義則氏(59)を破り、初当選した。投票率は44.94%(前回38.67%)だった。女性知事は現職では全国5人目、滋賀県では初。
 民主は小沢一郎代表が5月、知事選と政令市長選での相乗り禁止方針を打ち出したが、国松氏については例外的に自民、公明と並び推薦を認めていた。相乗り候補敗北は、今後の地方選挙に影響を与えそうだ。
 環境社会学者の嘉田氏は、東海道新幹線新駅(栗東市)や国の琵琶湖・淀川水系のダムなど現職が推進する大型事業を批判。市民団体関係者や女性らの運動で支持を広げた。国松氏は組織力を十分に生かせなかった。辻氏は新駅計画などの中止を訴えたが埋没した。
 嘉田氏は「大規模公共事業は凍結する」と語った。【服部正法】
●滋賀知事選確定得票数●
当 217842 嘉田由紀子=無新<1>[社]
  185344 国松 善次=無現(2)[自][民][公]
   70110 辻  義則=無新[共]

■滋賀県知事選:争点絞りイメージ戦略成功 嘉田氏当選 06/07/02 Mainichi Interactive
 2日投開票された滋賀県知事選で、大政党の後ろ盾のない嘉田由紀子氏が、自民・民主・公明相乗りの現職、国松善次氏を破った勝因の一つは、イメージ戦略の成功だった。嘉田氏は県が推進する新幹線新駅とダムの大型建設事業2点に争点を絞り、「もったいない」と連呼した。選挙中、自民関係者が「昨年の衆院選の『郵政』と一緒。こちらがやられる」と漏らした不安が現実となった。
 また01年の千葉県知事選で、無党派の堂本暁子氏が自民推薦候補らを破った際に活躍した市民の勝手連経験者らが、「市民型選挙」のノウハウを伝授する形で側面支援。明確な争点設定やフレーズ、「市民型選挙のプロ」(嘉田陣営)たちによるネットワークが、組織型選挙を打ち倒した。
 毎日新聞の出口調査(約1500人対象)では、投票の際に重視した政策として「新幹線新駅の是非」を挙げた人が35%で最も多かった。対象者全体の78%が新駅は「必要でない」と答え、うち約6割が嘉田氏に投票しており、新駅への姿勢が当落を大きく左右したといえる。【服部正法】

■滋賀県知事に嘉田氏が初当選 女性、全国5人目 国松氏の3選阻む 06/07/03 京都新聞電子版
 任期満了に伴う滋賀県知事選は2日に投票、即日開票され、無所属新人で京都精華大教授の嘉田由紀子氏(56)が21万7842票を獲得して初当選を果たした。最大の争点となった、栗東市内で県などが推進する新幹線新駅や県内のダム計画に対し、凍結を訴えた嘉田氏が当選したことで、県民は新駅やダムに反対の意思表示をした形だ。女性知事は京滋で初めてで、全国では大阪府や北海道などに続いて5人目となる。
 3期目を目指した無所属現職の国松善次氏(68)は約3万2000票の差を開けられて敗れ、無所属新人で県労働組合総連合議長の辻義則氏(59)は及ばなかった。当日有権者数は106万2792人。投票率は44・94%で、2002年の前回知事選より6・27ポイント上がった。
 嘉田氏は、大津市や近江八幡市、長浜市など都市部を中心に14市町で他候補の得票を上回った。環境団体のメンバーらが中心になって選挙運動を展開し、支持を受けた社民党や一部の自民党議員の支援を受けた。「もったいないを活(い)かす滋賀県政を」をテーマに財政再建や琵琶湖保全、子育て環境の充実を掲げ、新幹線新駅や県内のダムの凍結を強く訴えた。
 国松氏は、2002年の前回知事選より約10万票減らした。推薦を受けた自民、民主、公明の3党をはじめ、連合滋賀や各種団体の支持層に支援を呼び掛けたが、固め切れなかった。「住んでよかったと思える滋賀県づくり」をテーマに、子育て環境や福祉の充実などを公約に掲げて2期8年の実績を強調した。新駅やダムについて「将来への投資」「治水対策に不可欠」と必要性を訴えたが、県民に浸透しなかった。
 辻氏は、市民団体の代表として新駅の是非を問う住民投票条例を直接請求し、県議会が否決したのを受けて「事実上の住民投票」と新駅中止を前面に打ち出した。「県民に開かれた新しい県政へ」をテーマに、福祉や教育などの優先を掲げて県政の転換を呼び掛けたが、嘉田氏が立候補したことで現職への批判票をまとめ切れなかった。
◆嘉田 由紀子(かだ・ゆきこ)氏
 1981年、京都大大学院修了。滋賀県庁に入り、琵琶湖研究所研究員や琵琶湖博物館総括学芸員を経て、琵琶湖博物館研究顧問や市民団体「水と文化研究会」代表などを務めた。2000年4月に京都精華大教授に就任し、環境社会学を教えている。大津市比叡平1丁目。
◆滋賀県知事選開票結果(選管最終)
当二一七、八四二 嘉田由紀子 無新
 一八五、三四四 国松 善次 無現
  七〇、一一〇 辻  義則 無新

■嘉田さん、対話の勝利 滋賀県知事選 転換望む風に乗る 06/07/03 京都新聞電子版
 環境社会学者や市民団体代表として琵琶湖を見つめ続けてきた新人の嘉田由紀子さん(56)が2日、県政の転換を望む県民の大きな風に乗って、女性として初めて滋賀県知事の座を手にした。「嘉田さんの市民1人ずつをつなぐ選挙」対「現職の政党や団体を固める選挙」は、対話で支援の輪を広げた嘉田さんの歴史的な勝利となった。「県民の手に県政を取り戻した」。夜の琵琶湖岸に、新たな時代の到来を告げる歓声が響いた。一方、自民、公明、民主の各党に支えられながら3選がかなわなかった国松善次さん(68)は「主張を伝え切れなかった」と肩を落とした。共産党推薦の辻義則さん(59)は新駅「中止」を掲げたが、嘉田さんとの違いを示せず、涙をのんだ。
 「初の女性知事の誕生だ」「滋賀の新時代が始まる」。午後10時すぎ。大津市浜大津4丁目の嘉田さんの事務所は、「当選確実」の知らせが伝えられた瞬間、大きな興奮に包まれた。
 午後10時18分、嘉田さんは事務所に姿を見せ、拍手で出迎えた支持者1人1人と握手を交わし、喜びを分かち合った。万歳三唱をしたあと、嘉田さんは「県政を変えたいという1人1人の思いが集まった。自分たちが知事になったつもりで、子や孫の未来のために、皆さん一緒に働きましょう」と決意を語った。
 嘉田さんの大学の先輩の高谷好一・選挙対策本部長(72)が「新しいスタートです。皆さんの知恵とエネルギーがなければ、これからうまくいかない。これからも応援してあげてください」と勝利をたたえた。嘉田さんは、今年3月に生まれた孫の奏平ちゃんを抱き上げ、勤務する京都精華大の教え子たちに花の首飾りで祝福を受けると、満面の笑みを浮かべた。
 嘉田さんは4月に立候補を表明後、県民の声を反映する県政を目指し、県内約20カ所で対話集会を重ねてきた。新幹線新駅やダムの建設など大型公共事業の「凍結」を掲げ、県財政の立て直しを訴えた。
 告示後の個人演説会でも参加者の意見に耳を傾ける時間を割き、対話を重視する姿勢を貫いた。新幹線新駅やダムに「ノー」という民意を受け取った嘉田さんは「県民の総意として、新幹線を含めた大規模公共事業の予算執行を凍結し、福祉や教育の予算に振り分ける」と語った。今後の県政運営について「トップリーダーとして、相談と決断をしながら対話の県政を皆さんとつくっていきたい」と述べた。
◆信じた勝利…沈黙 国松さん事務所
 大津市におの浜4丁目の国松さんの事務所は、午後10時15分すぎに落選の一報が伝わると、重い空気に包まれた。勝利を信じて疑わなかった支持者ら約200人は言葉もなく、しばらく沈黙が続いた。
 国松さんは「県民の皆さんの審判ですから真摯(しんし)に受け止めたい。支援してくれた皆さんにはお礼を言いたい」と唇を結び、支持者1人1人と握手したあと深々と頭を下げた。支持者から「よく頑張った」と拍手が起きた。
 今回の知事選は、自らがリーダーとして推進してきた新幹線新駅計画について、他の2候補から「財政難の折、建設はもったいない」などと攻められた。国松さんは演説会や街頭で「未来への投資。大幅な税収増を見込めるチャンスを逃す方がもったいない」と必要性を訴えてきた。
 「新幹線新駅は必要な施設。選挙では(有権者に)伝えきれなかったが、いずれ分かってもらえる。歴史が証明するのではないか」と悔しさをにじませ、今後については「全く考えていない」と話した。
◆辻さん、論戦演出で晴れやか
 大津市梅林1丁目の辻さんの事務所に、嘉田さんの当選確実が伝えられると、事務所内からはどよめきが起き、支持者は複雑な思いにとらわれた。支持者と一緒に開票を見守った辻さんは「こういう結果になったが、われわれの論戦が世論をつくり、国松県政を打ち崩した」と晴れやかな表情で話した。
 昨年10月から新幹線新駅建設の是非を問う住民投票の実施を求め、7万5000人以上の署名を集めた。条例案が県議会で否決された後も「新駅建設は中止だ」と一貫して訴え続けた。しかし、辻さんらが盛り上げた世論は、「凍結」を掲げた嘉田さんに流れた。
 辻さんは「選挙期間中、元気良く戦えたのも支持者や家族のおかげです」とお礼を述べた。

■県民、刷新と変化望む 滋賀県知事に嘉田氏 新駅、ダム転換迫る 06/07/03 京都新聞電子版
【解説】滋賀県の新しいリーダーに、県民は、争点となった新幹線新駅やダム計画に「凍結」を掲げた嘉田由紀子氏を選んだ。新駅やダムに明確に「ノー」を突きつけ、建設を推進してきた県や県議会に方針転換を迫った。
 告示前、民主党も自民党も「政治手腕や政策の実現性が未知数」として、嘉田氏の推薦を見送った。しかし、県民は未知数であっても、県政の刷新と変化を望んだ。そこには、市民と、県政や県議会の間にある大きなズレを修正してほしい、との県民の願いが込められている。
 そのズレの最たるものが、新幹線新駅だった。現職の国松善次氏は県民の代表である県議会の議決を得ているとして、一貫して新駅推進の立場を変えなかった。新駅建設の是非を問う住民投票条例案が7万5千人余りの署名とともに直接請求されても、条例案に反対し、県議会も否決した。
 丹生ダム(余呉町)や大戸川ダム(大津市)については、国土交通省が規模縮小や当面の中止を打ち出した際、県や県議会は建設を強く求めた。「脱ダム」の流れの中、ダムに代わる治水の代替案を検証しない姿勢が環境問題に意識の高い県民に違和感を与えた。
 嘉田氏は「県政を県民の手に取り戻す」と訴え、演説会では質問コーナーを設けるなど、市民との対話を重視する運動を展開した。「もったいないを活(い)かす滋賀県政を」というキャッチフレーズも共感を得て、支持を広げた。
 国松氏にとって誤算だったのは、推薦を受けた民主党と自民党の支持層を固めきれなかったことだ。嘉田氏を支持する両党議員や党員が目立ち、積極的に国松氏を応援しなかった。近江八幡市などを中心に嘉田氏の票が大きく伸びた。
 民主党と自民党が推薦候補を決める際、新人の嘉田氏と現職の国松氏を同等に扱って政策を聞いたことも、国松氏の2期8年を評価していないようなイメージを県民に与えた。
 辻義則氏は新駅やダムの「中止」を強調し、昨年夏の衆院選の郵政民営化のように単一争点化を狙った。「現県政の継続はさせたくない」との強い思いから、嘉田氏との共闘も模索した。一本化は実現せず、結果的に自らが埋没した感は否めない。しかし、昨秋以降、住民投票条例の制定を目指して全県的に運動を展開したことで、新駅反対を軸に現県政の転換を求める機運を高めた。
 県民の期待を担う嘉田氏には、不安材料がある。一つは、行政経験がない点だ。県は、9千億円近い県債残高や1千億円を超える造林公社の累積債務、少子高齢化など、待ったなしの多くの懸案を抱えている。もう一つは、県議会が一握りの県議を除いてほぼオール野党だという点だ。新幹線新駅やダムを公約通り凍結するには、県議会の理解が欠かせない。
 今後、県政の大きな混乱も予想されるが、嘉田氏は県民の負託に応えるため、強力なリーダーシップを発揮しなければならない。県議会も新知事に託された最新の民意を真摯(しんし)に受け止め、懸案の解決に向けて協調することが求められている。安易な対立は許されない。

■滋賀知事に嘉田由紀子氏 国松氏の3選阻む 06/07/03 Chunichi Web Press
 任期満了(19日)による滋賀県知事選挙は2日、投開票され、無所属新人の京都精華大教授嘉田由紀子氏(56)=社民支持=が、いずれも無所属で現職の国松善次氏(68)=自民、民主、公明推薦=と、新人で県労連議長の辻義則氏(59)=共産推薦=を破って、初当選した。投票率は過去最低だった2002年の38・67%を、6・27ポイント上回る44・94%だった。
 女性知事の誕生は大阪府、熊本県、千葉県、北海道に続く全国で5人目、中部9県では初めて。
 滋賀県栗東市で建設が始まった「東海道新幹線(仮称)南びわ湖駅」への対応が最大の争点となった選挙戦で、嘉田氏は新駅建設のほか、同県余呉町や大津市でのダム建設の凍結を訴えて選挙戦を展開。「県民党」を掲げ、市民団体や一部自民党地方議員の支援を受け、幅広く支持を広げた。
 嘉田氏はインタビューに答え「中止に近い凍結が県民の総意だ」と述べ、県や地元市が計約240億円を投入する新駅の建設凍結をあらためて表明した。新駅は5月27日に着工したばかり。実質的な計画中止で、費用負担を決めている地元自治体などからは反発が予想される。
 200以上の団体から推薦を受けた国松氏は、2期8年の実績を基に、子育て支援の充実や琵琶湖の環境保全などを通じた「住んで良かったと思える滋賀県づくり」を強調。「新幹線新駅は滋賀の発展には不可欠」と必要性を訴えて、組織固めを図った。しかし多額の建設費を「もったいない」と切り捨て、新駅の賛否を選挙戦の最大争点に持ち込んだ嘉田氏に及ばなかった。辻氏は新幹線新駅の中止を訴えたが、支持の拡大にはつながらなかった。

■新幹線新駅凍結に支持 「無駄遣い」訴え届く 06/07/03 Chunichi Web Press
 「琵琶湖のオオナマズが動いた」。2日投開票の滋賀県知事選で当選し、中部地方初の女性知事となった京都精華大教授の嘉田由紀子さん(56)は、支持者たちに当選の喜びを語った。東海道新幹線の新駅建設「凍結」を掲げ、手作りの「草の根選挙」での勝利。自民、民主、公明といった主要政党や組織をバックにした現職の国松善次さん(68)は、まさかの敗戦に悔しさをにじませた。
 「『もったいない』という訴えが有権者に届いた」
 大津市内の事務所。選挙戦の合言葉となった「もったいない」。嘉田さんは、激戦を制した喜びを支持者と分かち合った。
 「きょうから新しい嘉田の県政が始まる」。自らの責任の重さを自覚しつつ「138万人の県民が一人ずつ知事になったつもりで県政の立て直しに一緒に働いてほしい」と頭を下げた。
 東海道新幹線の「(仮称)南びわ湖駅」をめぐっては、ことし1月、建設に反対する住民団体が有権者の約7%にあたる約7万5000人分の署名を集め、新駅建設の是非を問う住民投票の実施を求めて条例制定を直接請求した。
 1月の臨時県議会。現職知事の国松さんは「住民投票は必要ない」と意見を述べた。県議会にも条例案を否決された。
 この時点では、まだ大きなうねりとはいえなかった反対の声。そんな中で、立ち上がったのが嘉田さんだった。
 環境社会学者としては実績がある。でも、有権者にとっては知名度は低い。組織もない中での戦い。当初は本人ですら「無謀」と言う挑戦だった。支えたのは県内各地の女性議員や環境保護に取り組む市民、学生ら。手作りの選挙戦を展開した。新幹線新駅やダム建設の凍結を訴えた。「子や孫にツケを残さない県政を」「税金の無駄遣いもったいない」と叫び続けた。
 「組織ではない、人々の心が社会を動かすんだ」。力強く語る嘉田さんに拍手が鳴りやまなかった。

■「カダ!カダ!」大合唱 嘉田事務所は歓喜の渦 06/07/03 Chunichi Web Press滋賀
 「おおー、やったぞ!」。午後10時20分ごろ、勝利の知らせが届いた大津市浜大津4の嘉田さんの事務所は、肩をたたき合ったり、涙を浮かべ抱き合ったりする支持者らの歓喜の渦に包まれた。
 嘉田さんを応援したのは、研究活動を通じて親交のあった市民や環境保護団体、また学生たちなど、まさに“素人集団”だ。しかし「県政を変えよう」と心を通じ合わせた支援者たちの活動は、日に日に高まる有権者からの反応を背に受けて熱を帯びていった。
 嘉田さんが事務所に姿を見せると、事務所内は「カダ! カダ!」コールの大合唱。嘉田さんは「誰もが勝てると思わなかったが、思いがつながった。これが勝因です」と感無量の様子。支持者らの、ボルテージも最高潮に達した。

■嘉田さん 各地で浸透 出口調査、論点は「新幹線新駅」 06/07/03 Chunichi Web Press滋賀
 2日投開票された知事選で、中日新聞は県内21カ所の投票所、1854人を対象に出口調査を実施した。県内各地で、当選した嘉田由紀子さんが浸透。性別、年代を問わず多くの票を集めた。
 有権者が重視した「論点」では、全年代が「新幹線新駅」を挙げた。新幹線新駅の建設をはじめ、「税金の無駄遣いもったいない」などと訴えてきた嘉田さんには、男女いずれも5割を超す支持が集まった。年齢別でも、20−70歳代以上の全年代で国松善次さん、辻義則さんの2人を上回り、20−50歳代までの支持は5割を超えた。
 支持政党別では、無党派層と社民支持層の6割以上を固めたほか、民主支持層の6割強、自民支持層の4割からも支持を得るなど、国松さん支持層にも深く食い込んだ。
 現職の強みを生かすはずだった国松さんだが、各年代での支持は3割程度にとどまった。さらに、政党別では、公明支持層の7割の票を獲得したものの、自民支持層はかろうじて過半数、民主支持層は3割弱にとどまった。
 共産推薦の辻義則さんは、共産支持層の約7割を集めたが、ほかの層までは浸透できなかった。
 新幹線新駅の建設と同様、大型公共事業のダム建設についても6割が「反対」とし、「賛成」を大きく上回った。財政的負担の大きさ、環境保全の立場などからダム不要の立場を取った嘉田さんには、反対票の6割が集まった。

■知事選の投票率は44・94% 前回より6・27ポイント上昇 06/07/03 Chunichi Web Press滋賀
 44・94%となった知事選の投票率。今回は新幹線新駅建設の賛否が最大の争点となり、38・67%と過去最低を記録した前回よりも6・27ポイント上昇した。
 知事選の投票率は、後に大蔵大臣を務めるなど国政でも活躍した武村正義氏が初当選を果たした1974年の選挙で75・94%を記録したあと、2回の無投票を挟んで40%台まで下落。稲葉稔氏が引退し、新人4人の争いとなった1998年には、65・96%を記録している。
 地域別に見ると、大津市や長浜市、近江八幡市など24市町で上昇、彦根市と多賀町では下がった。また、知事選では初めてとなった期日前投票は3万8119人が利用した。

■「私の不徳の致すところ」 国松さん、言葉詰まらせる 06/07/03 Chunichi Web Press滋賀
 嘉田さんの当選確実が伝えられると、大津市におの浜の国松さんの選挙事務所は、沈痛な雰囲気に包まれた。応援に駆け付けた自民党や民主党の国会議員らも一様に肩を落とし「残念な結果になりました」などと小声でささやき合っていた。
 選挙戦終盤、選対幹部が「ほとんど並んでいる。勝つにも負けるにしても、かなりの小差になる」と話したように、厳しい結果も予想された。しかし、2期8年の実績を持つ現職候補が負けるとは誰も信じなかった。
 赤堀義次選対本部長は「私たちの力不足。支援してくれた皆さんには本当に申しわけない」と頭を下げた。国松さんは選挙戦でからした声で「すべて私の不徳の致すところ。心から、心からおわび申し上げます」と言葉を詰まらせた。

■「気分さわやか 全力で戦えた」 敗戦の辻さん 06/07/03 Chunichi Web Press滋賀
 敗戦した辻さんは、大津市梅林一丁目の事務所で「気分さわやか。全力で戦うことができた」と選挙戦を振り返った。
 選挙期間中は新幹線新駅建設の中止やダム建設の白紙撤回など現職に異議を唱え、遊説先で受ける声援を励みに戦った。
 辻さんは、嘉田さんの当選について「新幹線新駅建設を止める方向を切り開いた。県民の期待を裏切らないようにしてほしい」と話した。支援者からは「長い間お疲れさまでした」と温かい拍手が起きた。

■滋賀県知事選、嘉田由紀子氏が初当選…社民支持 06/07/03 Yomiuri On Line
 滋賀県知事選は2日、投開票され、新人の大学教授・嘉田由紀子氏(56)(無=社民支持)が、現職・国松善次氏(68)(無=自民・民主・公明推薦)、新人の県労働組合総連合議長・辻義則氏(59)(無=共産推薦)を破って初当選した。
 女性知事の誕生は、大阪、熊本、千葉、北海道に続き全国5人目で、滋賀県では初。投票率は44・94%(前回38・67%)だった。
 選挙戦では、同県栗東市で5月末に工事が始まった新幹線新駅「南びわ湖駅」(仮称)の建設が大きな争点となった。
 県債残高が約9053億円(今年度末見込み)と一般会計当初予算約5050億円を上回る借金を抱える中、嘉田氏は、県が約117億円を負担する新駅を「税金の無駄遣い」として「凍結」を主張。
 県職員の1割削減、知事退職金返上なども公約に掲げ、立候補表明は4月と一番遅かったが、ボランティアによる選挙運動などでブームを起こした。
◆嘉田由紀子(かだ・ゆきこ)56 京都精華大教授。元滋賀県職員・NPO代表。京大院修了。埼玉県本庄市出身
◆滋賀知事選確定得票(〈〉は推薦・支持政党)
当 217,842 嘉田由紀子 無新〈社〉
  185,344 国松 善次 無現〈自〉〈民〉〈公〉
   70,110 辻  義則 無新〈共〉

■滋賀県知事に女性新人の嘉田氏、現職の3選阻む 06/07/03 Yomiuri On Line関西発
 滋賀県知事選は2日、投開票され、新人の大学教授・嘉田由紀子氏(56)(無=社民支持)が、現職・国松善次氏(68)(無=自民・民主・公明推薦)、新人の県労働組合総連合議長・辻義則氏(59)(無=共産推薦)を破って初当選した。
 同県栗東市で5月末に工事が始まった新幹線新駅建設が大きな争点となり、無党派で草の根の選挙運動を展開した嘉田氏が「凍結」を訴えて、支持を拡大し、国松氏に競り勝った。嘉田氏の当選で、建設は中断する見込み。嘉田氏は、大阪、熊本、千葉、北海道に続く全国5人目の女性知事。投票率は44・94%(前回38・67%)だった。 国松氏に相乗りした自民、民主、公明の3党は予想外の敗北で来年の統一地方選や参院選への対応の見直しを迫られる。
 滋賀県は県債残高が約9053億円(今年度末見込み)で、嘉田氏は、県が約117億円を負担する新幹線新駅「南びわ湖駅」(仮称、2012年度完成予定)や、県内でのダム建設を「税金の無駄遣い」と批判。さらに県職員の1割削減、知事退職金返上、小中学校での30人学級実現などを公約に掲げた。立候補表明は4月で、3人の中で一番遅かったが、ボランティアによる選挙運動などでブームを巻き起こし、浮動票を取り込んだ。
 当選後、嘉田氏は新駅について「工事を止め、県議会とも話し合いたい」と、改めて凍結することを強調した。
 国松氏は2期8年の実績を強調。新駅、ダム建設推進の立場から、「地域活性化に必要」と強調したが、新駅に対する県の巨額の負担について有権者の理解を得られなかった。推薦した3党や連合滋賀など約260団体も、新駅問題で内部に異論があり、足並みがそろわなかったのも響いた。
 辻氏は新駅とダムの建設中止を訴えたが、支持を広げられなかった。

■新風嘉田さん金星 「変えよう」共感呼ぶ 06/07/03 Yomiuri On Line滋賀
 県政史上初の女性知事、新幹線新駅を「白紙」へ――。2日投開票された知事選で、新駅建設の凍結を掲げた新人で京都精華大教授の嘉田由紀子さん(56)(無=社民支持)が、3選を目指した現職の国松善次さん(68)(無=自民・民主・公明推薦)と、新人で県労働組合総連合議長の辻義則さん(59)(無=共産推薦)を破り、次のかじ取りを担うことになった。新駅問題の「住民投票」と位置づけ、無党派層を取り込んでの“金星”。だが、県議会では建設推進派が大多数を占め、船出には混乱が予想される。投票率は44・94%で、過去最低だった前回(38・67%)を上回り、当日有権者数は106万2792人だった。
 大津市浜大津にある嘉田さんの事務所では、一般支持者のほか、学生ボランティアらが詰めかけた。「当選確実」の一報が入ると、歓声と拍手がわき起こり、涙を流して喜ぶ人も。
 程なく、嘉田さんが熱気の渦巻く会場に登場。万歳三唱で喜びを分かち合い、「一人ひとりの力が集まれば、これだけ大きなうねりになる。孫や子のための県政を行っていきたい」と、選挙戦の疲れも見せず、満面の笑みを浮かべて抱負を述べた。嘉田さんは「県民との対話」を目標に約30か所の小会場を選び、時には座布団を並べて、県政への要望にじっくりと耳を傾けた。京都精華大で教壇に立つなど、人前で話すことには慣れているはずだが、「演説は苦手」と照れ、その反面、熱弁をふるう余り、予定時間を超えることもしばしばあった。
 穏やかな語り口、柔らかな物腰で、次第に好感度と知名度を高め、最大の争点となった新駅やダム問題への税金投入に対し、「もったいない」のキャッチフレーズを繰り返して、共感を呼んだ。4月に立候補を表明した当初は、新駅に関する見解を明確にしなかったが、のちに「凍結」を打ち出し、「新駅の事業費を福祉や教育、安全対策に充てる」と、国松さんとの対立軸を鮮明にした。
 「見えない敵」。国松さん陣営がそう評した無党派層は、投票日が近づくにつれ、嘉田さんに傾いていった。選挙戦序盤は空席が目立った演説会場も、彦根、近江八幡市などでは200以上の席が埋め尽くされるようになり、勢いがそのまま、結果に表れた。

■国松さん「主張伝えられず」 06/07/03 Yomiuri On Line滋賀
 大津市におの浜の国松さんの事務所。形勢の不利を伝える中間報告に、重苦しい雰囲気が漂う。「当選」に備えて待機していた支持者らは、「嘉田当確」の知らせを聞いた瞬間、言葉を失った。ある県議は「確かに気の緩みはあったが、ここまで新駅問題が影響するとは」と力なく話した。
 事務所に現れた国松さんはやつれた面もちで、「私の主張は正しかったが、うまく伝えられなかった。心からおわび申し訳あげたい」と頭を下げた。
 辻さんは新駅建設の中止を唱え、賛否を問う住民投票条例制定活動の旗振り役となったが、2月、県議会で条例案は否決され、今回の知事選でも雪辱を果たせなかった。

■「あいと地球と競売人」出演者が環境学習 06/07/03 山陰中央新報ネット版
 8月26、27の両日に島根県民会館で公演する、地球環境の尊さをテーマにしたミュージカル「あいと地球と競売人」の出演者らが2日、出雲市園町の宍道湖自然館ゴビウスを訪問し、環境保護の大切さをあらためて学んだ。
 小学2年から中学2年までの子ども役と大人の出演者81人、スタッフ8人が参加。ゴビウスの佐々木興飼育技師(38)の案内で館内を見学し、宍道湖・中海がラムサール条約に登録されたことの意義や、地元でもブラックバスなどの外来種が増えて在来種の生態系に影響を与えていることなどを学んだ。
 参加した島根大付属中1年の蘆川晶祥君(13)は「希少な生きものが身近にもたくさんあることが分かった。ミュージカルで、地球環境の大切さを多くの人に伝えたい」と、公演に向けて意欲を新たにしていた。

■ビルフィッシュトーナメント 98チーム出場 チーム海幸(大阪市)が優勝 すさみ町 06/07/03 紀伊民報AGARA
 すさみ町の「第12回すさみスポーツフィッシング大会ビルフィッシュトーナメント」(同実行委主催)が1、2日、同町近海を会場に開かれた。悪天候のため釣果は少なく、初日に2匹のカジキを釣り上げたチーム海幸(大阪市)が優勝した。
 カジキ類をはじめ、シイラやマグロ類、カツオ、サワラをトローリングで狙う大会。釣った魚の総重量で競う。今年は98チーム414人と過去最多の参加となった。俳優の照英さんもエントリーした。
 初日はうねりが高くベテラン参加者も船酔いするほどの悪条件だったが、137キロのクロカジキを筆頭に8匹のカジキ類が釣り上げられた。2日目はさらにうねりが高くなり、出船はしたものの、競技は午前11時、予定より早く終了した。カジキは1匹もなかった。
 このほか、基地となった同町周参見の平松新港では「子供&女性釣大会」があり、53人が参加した。

■「財政再建 ぶれず挑む」 滋賀県知事 当選の嘉田さん 06/07/03 京都新聞電子版
 「滋賀のフィールドワークで地域のみなさんから教えてもらった『もったいない』に多くの県民が応えてくれた」。滋賀県知事に初当選した嘉田由紀子さん(56)は当選から一夜明けた3日午前8時から、大津市浜大津4丁目の事務所で共同記者会見に臨み、勝因について語った。「本当に多くの県民の支持をいただき、責任の重さを強く感じている」と晴れやかな笑顔で述べた。
 4年間の基本姿勢について「財政再建が柱。方針がぶれることなく、子や孫につけを残さない県政をつくっていく」と会見で意気込みを見せた。
 未明まで、支持者の訪問や取材が続き、約1時間しか眠れなかったという。「これから時間的にますますきつくなって、孫と遊ぶ時間がなくなるのはつらいな」と家族に話したという。
 会見後、事務所近くで朝の琵琶湖岸を歩き、「さわやかな風でうれしい。琵琶湖の良さは四季折々の風景と生きものの豊かさ。この奥の深さを県民にも知ってほしいですね」と笑顔を見せた。自転車で通りかかった男性から「ようやった」と声を掛けられると、小走りで握手を求め「しっかり頑張らせていただきます」と答えた。
 このあと、県内各地の支部事務所や支援者へのあいさつ回りに追われ、慌ただしく過ごした。

■嘉田氏に聞く/河川政策見直しの時期も 06/07/04 asahi.com滋賀
【不要の事業もったいない現場に足運び工夫見る】
 21万7842票。知事選で当選した嘉田由紀子氏(56)に投じられた1票1票に、県民の期待が込められている。マニフェストで示した「嘉田県政」をどのように進めていくのか。朝日新聞の単独インタビューで、当選直後の考えを語った。(聞き手、大峯伸之・朝日新聞大津総局長)
――選挙戦では、新幹線新駅の「凍結、見直し」を訴えました。
 「できるだけ早い段階で手続きを止めます。予算の執行権は知事にあるが、県議会の皆さん、関係する市町と協議していきます。選挙で県民から実質的な判断をいただいた以上、建設をしない方向で進めます」
――合言葉の「もったいない」の精神を、政策にどう反映させますか。
 「まず、税金の無駄遣い。新駅やダムなど不要不急の事業の予算を執行しない。琵琶湖が持つ自然の力を壊したり、子どもや若者が持っている育つ力を損なったりしては『もったいない』。もっと自然の中で遊べる空間をつくっていきたい」
――マニフェストに、2020年度までにすべての1級河川で50年に1度の洪水に備える河川改修をするとあります。国土交通省は琵琶湖では100年に1度です。
 「河川政策は大きな見直しの時期にあります。大きな洪水に備える確率論での治水は予算的に無理です。現実的な方策として、遊水池や堤防、森林の保水力などのハードと、水防訓練や自衛組織などのソフトを合わせた流域治水が必要です。堤防工事などは地元の建設業者でもでき、細く長く雇用を生み出せる。問題は、国からの補助金が堤防よりダムに手厚いことです。流域全体を総合的に考える枠組みを国に働きかけていきます」
――国松県政2期8年の評価は。県職員の意識改革をどう進めますか。
 「国松知事は福祉やスポーツ振興などの面で大変努力され、まず敬意を表します。ただ、公共事業など過去の計画にそのまま突入してしまった」
 「私も県職員でしたから、現場の工夫や苦労を吸い上げ、やりがいのある県政にしたい。どこに工夫があるのか足を運びます。私はフィールドワーカーですから」
――県議会の大半は国松氏を支援しました。どのような姿勢で臨みますか。
 「議員の皆さんはそれぞれの現場を持っています。どんな理想を持っていらっしゃるのか、お会いして勉強させていただきたいと思っています」

■子や孫が喜ぶ県政進める 新知事・嘉田さんが事業見直し表明 06/07/04 Chunichi Web Press滋賀
 「今の世代が我慢をしても、子どもや孫の世代が喜んでくれる県政を進めたい」−。知事選に当選した嘉田由紀子さん(56)は3日の記者会見でこう述べ、後の世代に借金などのつけを残さない県政運営に取り組んでいく考えを強調した。
 県が現在、置かれた状況について、嘉田さんは「大変な財政難」と述べ、新幹線新駅やダムなどの大型公共工事削減や県事業の見直しで歳出を削減する方針をあらためて表明。「自然環境を利用するための税金」として、琵琶湖利用税を新設して歳入確保を図るとした。
 また琵琶湖については「悲鳴をあげている」状態だといい、生態系の回復に向けて取り組む意向を示し、「水環境に関心が集まるが、生態系が回復すれば、水質も改善される」と述べた。
 この日の睡眠時間は約1時間だったというが、疲労はほとんど感じさせず、「孫と遊ぶ時間が無くなるのはつらいですね」。
 夫からは「健康には注意をして」と忠告されたという。「多くの支持をいただいた。責任の重さを感じている」と心境を語った。(宇佐美 尚)

■論戦・知事選2006:嘉田由紀子氏 新幹線新駅、改めて「凍結」強調 06/07/04 Mainichi Interactive滋賀
◇予算執行停止、対話で解決への道探る−−当選から一夜明け
 知事選から一夜明けた3日、自民、民主、公明3党の推薦を受けた現職、国松善次氏(68)を破った嘉田由紀子氏(56)は大津市の事務所で会見を開き、争点となった東海道新幹線新駅(栗東市)の計画について、改めて「凍結」の方針を強調し「予算の執行を停止する」と述べた。
 前夜「1時間程度横になっただけ」という嘉田氏は午前8時、イメージカラーの薄い緑色のジャケット姿で現れ、やや疲れの見える表情だが質問にはきはきと答えた。
 冒頭、「県民の大きな支持にお礼申し上げる」と述べた嘉田氏は、新駅について「県民の意志として不要だと示された。県議会の皆さんと対話を深めたい」と話し、予算を執行停止するとともに、県議会や関係自治体との対話で解決の道を探る意向を明らかにした。また財政再建について、歳入を増やす方策例としてマニフェストにも掲げた、プレジャーボート使用者に課す「琵琶湖レジャー利用税」の検討に言及した。
 また、県職員との関係については「私も長いこと県職員だった。県の職員で出馬の背中を押してくれた人もずいぶんいる。将来を見据えた県政のため、それぞれの現場で議論していきたい」と話した。【服部正法】
◇栗東市長動揺−−8割の有権者「新駅不必要」
 「頭の中が真っ白になった。これからどう対応すればいいのか……」。3日会見した栗東市の国松正一市長は動揺を隠せない様子。毎日新聞の出口調査などで、有権者の約8割が「新駅は不必要」と回答したことについて「議会や行政は将来を考えた上で判断した。議会と民意のねじれではない。調査結果は(県や市の)説明責任が不足していたせいではないか」とした。
 一方、同市小野の産廃処分場跡地問題については「環境問題の専門家でもあり、解決が早まるのでは」と期待感を示した。【阿部雄介】
◇「困惑」「期待」県議ら反応さまざま
 嘉田由紀子氏の知事選当選に、政党関係者や県職員にはさまざまな反応が広がった。
 自民県議は「街頭でビラを配っても反応が悪かったり、集会の動員がいつものようには進まず、腹の底では一抹の不安はあった。でも、行けると思ってたけど……。怖いなあ」。県幹部の一人は「選挙の形が、政党、団体の推薦を受けてやるということじゃなくなってきたのは感じる」と、従来の選挙戦では推し量れない民意に困惑ぎみ。
 党が新たに打ち出した知事選などでの「相乗り禁止」原則を曲げて現職を推した民主。川端達夫・県連代表は「新幹線については10年以上、新駅が必要と言ってきて、方針を変えるのは政党として自殺行為ということでやらなかった。県民の審判は厳粛に受け止める」と話した。
 50代の県職員は「県庁改革が一気に進み、むだがなくなると思う。議会対策が唯一の心配だが、審議会などを作り、いろいろな意見を聴く場を作るなどすれば、うまくいくのでは」と期待した。嘉田氏が「凍結」と主張する、旧志賀町に計画される大規模ごみ焼却施設に反対してきた小松明美・大津市議は「反対運動をしてきて、機会をつかむことが出来たのがうれしい」と話した。【森田真潮、服部正法、高橋隆輔】
出口調査分析
◇新幹線新駅、8割が不必要
◇性別、世代、支持政党超え支持拡大
 財政の健全化を求め、8割の県民が新幹線の必要性を感じておらず、性別、世代、支持政党の枠を超えて嘉田氏の支持が広がった−−。毎日新聞が知事選投票日の2日に行った出口調査の結果で、県民の投票行動が浮かび上がった。調査は県内30投票所で行い、1482人から回答を得た。
 最大の争点となった栗東市の新幹線新駅の是非に関しては、78%が「必要ない」と回答。湖北地域では9割近い人が不必要と答えた。「必要」と答えた人でも、52%が「建設費が高すぎる」と考えている。特に、嘉田氏に投票した人の9割が「新駅は不必要」としており、今後の県政運営の後ろ盾となりそうだ。
 嘉田氏は年代別でも、まんべんなく5割前後の高い支持を受け、20代では6割近くが投票。一方、国松氏は70代以上で4割近い支持があったが、全体的に伸び悩んだ。
 支持政党別では、国松氏が推薦を受けた自民の支持者の6割、公明の7割をまとめる一方、同じく推薦した民主支持層の6割以上が嘉田氏に流れ、相乗りの組織型選挙は「機能不全」に陥っていたことがうかがえる。嘉田氏は支持を受けた社民支持層の約8割、無党派層の約6割を獲得し、大きく風を受けた形だ。
 投票の際に重視した政策も「新幹線新駅の是非」がトップの35%を占め、「県財政の健全化」が24%と続いた。「もったいない」をキャッチフレーズに嘉田氏が設定した争点が浸透したことがうかがえる。一方「ダム建設の是非」を挙げた人は5%に満たなかった。
 また、国松氏に投票した人では「道路や公共事業の整備」を挙げた人が嘉田氏支持層と比べ際だって多く、十分でない道路整備など、必要な公共事業の仕分けが嘉田氏の今後の課題となりそうだ。【阿部雄介】
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 ◆知事選開票結果(選管最終発表)
当 217842 嘉田由紀子=56(無新)
  185344 国松善次=68(無現)
   70110 辻義則=59(無新)
(一部地域既報)
 ◆県議補選開票結果
 ◇長浜選挙区(改選数1−2)=選管最終発表
当 11720 田中章五 51 諸新
   9396 川島隆二 35 無新
 ◇高島選挙区(改選数1−2)=選管最終発表
当 14726 石田祐介 41 無新
  11398 広本昌久 52 無新
 ◇八日市選挙区(改選数1−2)=選管最終発表
当 9632 山田実 55 無新
  4601 中島敏 58 無元
(一部地域既報)

■カミツキガメ 亀山で捕獲 体長70センチ、重さ15キロ 06/07/04 Yomiuri On Line中部発
 飼育や輸入が原則として禁止されている特定外来種のカミツキガメが三重県亀山市で見つかり、保管している県警亀山署が3日、公開した。
 亀山署によると、カメが見つかったのは、同市辺法寺町の茶畑内の農道。1日午後3時過ぎ、農作業中の男性が見つけ、通報で駆け付けた署員2人が捕獲した。体長は約70センチ、重さ15キロ。鳥羽水族館に確認した結果、カミツキガメと判明した。現在、犬用のオリに入れて保管している。
 三重県内では5月に四日市市、6月に紀宝町で捕獲されている。

■ウチダザリガニが大漁 ボランティアが捕獲作業に協力 洞爺湖 06/07/04 北海道新聞ネット版
【壮瞥】環境省北海道地方環境事務所が、ボランティアダイバーの協力を得て一、二日に洞爺湖で行った外来種ウチダザリガニの捕獲作業は、計二百九十三匹を捕まえる「大漁」となった。木住野(きしの)泰明自然保護官は「短期集中的に捕まえることができ、効果は高い。今後もボランティアによる防除を考えてゆきたい」と話している。
 捕獲作業は手づかみによる駆除の有効性やダイバーの協力が得られるかを探ろうと初めて実施された。当初の定員十五人に対して二十人が応募。町内洞爺湖温泉付近の湖に両日とも二時間ずつ潜ってウチダザリガニを探した。
 捕獲したのは、一日が百三十一匹、二日に百六十二匹(かごによる四匹を含む)。同事務所が昨年十二月、二十二日間かけてかごで捕まえた二百二十二匹を大幅に上回った。木住野保護官は「安全管理や事故があった場合の補償などが課題」としながらも、「ボランティアが頼りになることを実感した」と話す。
 ダイバーも「子供のころの虫取りを思い出した」などと作業に熱中、洞爺湖町の山本勲さん(25)は「面白かった。地元のことなのでどんどん協力したい」と話していた。(小野高秀)

■長岡の2業者でコイヘルペス 06/07/04 新潟日報ネット版
 県は4日、長岡市の2つの養鯉業者が飼育する錦鯉11匹からコイヘルペスウイルス(KHV)病の感染が確認された、と発表した。県内で養鯉業者の錦鯉の感染が確認されたのは、5件16匹となった。
 県水産課によると、1業者から6月中旬、もう1業者から6月下旬に錦鯉が弱っていると通報があった。同課は双方からサンプル計11匹を独立行政法人養殖研究所(三重県)に送り、同日、陽性と診断された。

■新幹線新駅、来年度も予算化しない──滋賀次期知事・嘉田氏に聞く 06/07/04 NIKKEI NET関西
 滋賀県知事選挙で初当選した嘉田由紀子氏は3日、日本経済新聞のインタビューに応じた。今年度の予算執行停止を表明した新幹線新駅建設については凍結に向け、県議会などと早急に協議する意向を示した。大型公共事業の見直しを軸に歳出削減を図る一方、歳入は積極的な企業誘致や琵琶湖利用レジャー税の導入などで確保する方針を明らかにした。
〈新幹線新駅問題〉
――新駅凍結に向けての手順は。
「県議会、関係自治体、JR東海と時間を十分かけて話し合う。県議会は選挙結果を見て、建設についてこんなに反対が多かったことに驚いているのではないか。凍結に向け、まず今年度予算で事業の執行を停止するが、来年度予算でも事業費として盛り込まないつもりだ」
「新駅は単なる交通問題ではない。根本にあるのは県財政の危機だ。こんなにお金がない時になぜ多額の税金をつぎ込まなければならないのか」
――ダム建設も見直す。
「丹生など6つのダム建設を凍結する。ダムが水害を完全に防ぐというのは一種の神話。治水は河川改修などでやればよい」
「これからは大型公共事業ではなく、地元の建設業者が直接請け負える公共事業、いわば『住民型公共事業』が必要だ。堤防強化や倒木整理など森林保全事業を増やす」
〈産業政策〉
――県税収入拡大にどう取り組むのか。
「名神高速道路など交通の便の良さを訴えて企業誘致を進めたい。2010年度までに100社の誘致を目指す」
「企業誘致には家族が生活しやすい環境をつくらないとだめだ。自治体の子育て支援が充実しているとか、ちょっと高めだが環境に配慮した住宅など生活環境整備と企業誘致をセットにした政策を進めたい」
――新しい産業を育てるアイデアは。
「滋賀県は湿度が高いとされる。こうした環境を生かし、バイオ技術を使って発酵産業を育てられないかと考えている」
――新たな税も考えているのか。
「2009年を目指して琵琶湖レジャー利用税を施行する。エンジン付きプレジャーボートがマリーナに発着するごとに利用税を課す。自動車に道路税があるなら、湖に湖上税があってもよいという発想だ」
〈地域格差問題〉
――格差の広がりが問題になっている。
「国と地方、県内などあらゆるところで広がっている。県内では南北格差。開発などは県南地域が手厚い。知事選で彦根、長浜などからの票が多かったのは格差是正を訴えたからだと思う」
「行政が格差を是正するには不利な地域に大型公共事業などではなく、きめ細かな行政サービスを提供することが必要だ」

■放流したメダカどこへ? 駒ケ根の上堤農村公園で児童が生態調査 06/07/05 長野日報ネット版
 駒ケ根市東伊那の上堤農村公園で、堤に隣接するビオトープのメダカが見られなくなったことから、放流した東伊那小学校3年の児童17人が原因を探ろうと4日、堤に生息する魚の生態調査を行った。地元有志の大人たちの協力で堤の水を抜いて魚を捕獲していったところ、約70匹のブラックバスを発見。メダカを捕食していたものと見て取り除いた。
 公園は県営中山間総合整備事業として整備され、5月26日のしゅん工式で児童たちがビオトープに100匹のメダカを放流していた。
 児童たちは約2時間かけて、全身泥まみれになりながらコイやフナなどを捕まえ、バケツに一時保護。作業の中でブラックバスも次々に見つかった。
 ブラックバスは最大で約60センチある成魚が10匹ほど、数センチの稚魚が約60匹発見された。堤に放流されてから産卵し、2世代目が繁殖し始めていたと見られる。
 堤の池には以前から地元の人たちがコイやフナを放して釣りを楽しんでいたが、2年ほど前からブラックバスが見られるようになったとの話もある。
 2005年6月施行の外来生物法では、ブラックバスなど生態系に悪影響を及ぼす動植物を特定外来生物に指定。飼養、栽培、保管、運搬、輸入することを規制している。
 児童たちは大きなブラックバスに驚き、メダカが食べられてしまったかもしれないと聞いて悲鳴を上げていた。今回の結果を学校に持ち帰り、魚の生態について学習して、もう1度メダカを放流するかどうか考えることにしている。

■伊豆沼のマゴイはコイヘルペス陽性 宮城県内で今年初 06/07/05 河北新報社Kolnet宮城
 宮城県伊豆沼(栗原、登米市)で4日までに、マゴイの死骸(しがい)約20匹が見つかった。水産総合研究センター養殖研究所(三重県)が2匹を検査、コイヘルペスウイルス(KHV)陽性が確定した。県内でKHVが確定したのは今年初めて。
 県は4日、地元漁協などと対策会議を開き、監視を続けることを確認。伊豆沼を含む北上川水系は、2004年7月に花山湖でKHVが確認されて以来、コイの持ち出し禁止が続いている。

■植栽に「重宝」 一転「邪魔者」 オオキンケイギク 06/07/05 信濃毎日新聞ネット版
 かつて緑化や地固めに重宝がられた「オオキンケイギク」が、一転して邪魔者扱いを受けている。環境省が今年2月、国内の生態系に悪影響を及ぼす特定外来生物に指定したためだ。鮮やかな色の花が人目を楽しませ、栽培してきた所もあり、管理者から「急に“悪者”といわれても…」と戸惑いも出ている。
 環境省長野自然環境事務所(長野市)などによると、オオキンケイギクは北米産のキク科の植物で、草丈は50センチほどになる。明治時代に国内に持ち込まれた。土壌の性質や周囲の環境にあまり影響されず根付くため、全国の工事現場などで斜面の地固めや緑化などに広く採用された。ただ、旺盛な繁殖力で根を密に張るため、在来植物は育たなくなってしまう。
 国土交通省長野国道事務所(同市)によると、県内でも昭和60年代ごろまで長野市内の国道18号緑地帯などに植栽したことがあった。その後、低木への植え替えに伴い除去したというが、種が飛散して、沿線の民家の庭先や空き地で今も群落をつくって咲いている。諏訪地方や伊那地方では最近まで、道路沿いや堤防などに植えられた所もある。
 松本市の奈良井川河川敷にある緑地公園のマレットゴルフ場では、利用者らが花壇にオオキンケイギクを育てている。公園を管理する市公園緑地課は「利用者が楽しみにしている。すぐに根こそぎ駆除する予定はない」と説明。「自然に無くなるのを待つしかないのではないか」と話す。
 特定外来生物は、栽培や、ほかの場所への運搬(移動)、保管などが禁じられ、悪質な違反は、個人の場合懲役3年以下または300万円以下の罰金が科される。長野自然環境事務所の柳沢盛一野生生物企画官は「在来種保護のため、抜き取り処分に協力してほしい」と話している。

■窒素や濁水流出を抑制 県の環境こだわり農業 06/07/06 Chunichi Web Press滋賀
 県は二〇〇四年度から実施している「環境こだわり農業」の環境影響調査中間報告をまとめた。化学肥料などを減らした水田では、琵琶湖の富栄養化の原因となる窒素や濁水の流出が大幅に抑えられた結果となったことが明らかになった。 (細井卓也)
 環境こだわり農業は、琵琶湖の水質保全などを目的に、農薬や化学肥料の使用量を慣行の五割以下に減らし、濁水を流さないようにした農法。〇四年度から実施農家への助成制度がスタートし、県内では現在、約五千八百ヘクタールの農地で行われている。水田の場合、千平方メートル当たり五千円(三ヘクタール以下分)が助成される。
 調査は昨年四−九月、安土町東老蘇の試験区域で実施。環境こだわり農業を行った水田と化学肥料などを減らさない慣行の方法で行った水田の窒素やリン、化学的酸素要求量(COD)の流入出量を測定して比較した。
 環境こだわり農業の水田では、窒素と濁水の流出量が慣行の水田と比べて約半分に抑えられた。リンは約14%、CODは約30%少なかった。
 また窒素については、水田からの流出量が流入時より少ないことから、水田が窒素の浄化に役立っているとの結果になった。特に環境こだわり農業の水田に、この傾向が強く出ているという。
 県環境こだわり農業課は「期待通りの結果が出た。琵琶湖の保全のために一層、推進したい」としている。来年三月に最終調査結果を発表する予定。

■「ボート衝突」負傷者救え 守山・シーズン前に水難訓練 06/07/07 京都新聞電子版
 レジャーシーズンを前に、滋賀県栗東市の湖南広域行政組合消防本部は6日、守山市水保町のアリーナで水難救助訓練を実施した。
 夏の災害予防運動の一環。大型ボートと小型プレジャーボートが沖合約50メートルの琵琶湖で衝突し、複数の負傷者が出た、との想定で行われ、消防職員約50人が参加した。
 訓練では、アリーナに停泊しているボートや、滋賀県防災航空隊のヘリコプターなどを使って、負傷者を救助する四つの方法を確認した。アリーナの利用客たちが見守る中、消防職員は真剣な表情で取り組んでいた。

■特定外来生物が繁殖 とくしま植物園、市「防除含め対応」 06/07/08 徳島新聞ネット版
 徳島市のとくしま植物園に栽培が原則禁止されている特定外来生物のオオキンケイギクが繁殖していることを市民が指摘し、市が防除すべきかどうか対応に苦慮している。国土交通省徳島河川国道事務所のPRチラシ「さうすりんぐ Tokushima」が植物園を紹介し、この中でオオキンケイギクの写真をマリーゴールドと誤って掲載したミスがきっかけになった。
 徳島河川国道事務所と市公園緑地課によると、チラシは香川県の会社が制作し、二カ月ごとに発行。五月下旬に二人がとくしま植物園を取材し、園内のオオキンケイギクの写真をマリーゴールドと誤掲載した。校正段階で事務所が記事と写真をチェックしたが、ミスに気付かなかったという。
 チラシは三日、新聞の折り込みなどで約二万二千六百部が徳島市南部を中心に配られ、間違いに気付いた県文化の森から指摘を受けた事務所と制作会社が市に謝罪するとともに、九月一日に発行する次号での訂正を約束した。
 オオキンケイギクは二月に外来生物法で新たに指定された特定外来生物で、栽培や運搬などが原則禁止された。とくしま植物園内には指定前の二〇〇〇年、〇一年に斜面緑化のため、約七百平方メートルに他の植物と一緒に種がまかれた。
 このエリアでは他の植物はほぼ姿を消したが、オオキンケイギクは繁殖力が強く、初夏に黄色の花を咲かせている。市は「これ以上増えない状態なら、問題ないと認識していた」という。
 ただ、チラシを見た市民からは「率先して外来種対策の啓発活動をすべき植物園でオオキンケイギクが植えられているのはおかしい」との声もある。こうした指摘を受け、市は「植物園という場所柄でもあり、防除を含めて対応を検討したい」としている。

■草津水産まつり 06/07/09 びわ湖放送ホームページ
市民らに楽しみながら琵琶湖の水産や環境について考えてもらおうと、草津市の漁港ではきょう、恒例の水産まつりが開かれました。この草津水産まつりは、広く市民に琵琶湖の自然に親しむとともに、水産業への理解を深めてもらおうと、草津市水産振興協議会が毎年開いているものです。会場の北山田漁港には、きょう多くの家族連れらがつめかけ、用意されたブルーギルのから揚げの試食や魚のつかみどりなどを楽しんでいました。また、漁港近くの湖上では、親子を対象とした漁業体験も行われました。仕掛けられた網にかかっていた魚は、ブルーギルなどの外来種がほとんどでしたが、子供たちは、漁師が網を引き上げるたびに、盛んに大きな歓声をあげていました。参加した親子らは、環境問題を考えるとともに、琵琶湖の恵みに感謝していました。

■ボランティアら650が清掃活動 06/07/11 asahi.com滋賀
【彦根の琵琶湖岸】
 1日の「びわ湖の日」にちなみ、県内各地で繰り広げられた環境美化活動の一環として、県湖東地域振興局と彦根市が呼びかけた清掃活動が9日、同市の琵琶湖岸であり、地元をはじめ、京都や大阪からのボランティア約300人を含めた総勢650人がごみ拾いに精を出した。
 参加者は手にした袋に、空き缶などを入れていった。ごみは車のタイヤ、ガスボンベ、バイクや自転車、冷蔵庫やテレビなどの電化製品までさまざま。可燃ごみ約1.6トンを含め計約3.7トンが回収された。
 ごみは市清掃センターに運んで処理したほか、4トン車1台と2トン車15台分の流木は産業廃棄物として業者に処理を依頼した。

■バス釣り愛好家が清掃活動−内場池 06/07/11 SHIKOKU NEWS
 県内のブラックバス釣りの愛好家でつくる県バス釣り連盟(村橋基礎代表)が九日、香川県高松市塩江町上西の内場池周辺で清掃活動を行った。参加者は空き缶や発泡スチロールなどのごみを熱心に拾い集め、汗を流した。
 清掃活動は釣り人に自然保護の重要性を再認識してもらい、マナー向上を呼び掛けようと実施。昨年十一月に坂出市府中町の府中湖で行っており今回が二度目。
 この日は、小雨の降る中、会員ら約百人が参加。作業着にゴム長靴姿の参加者は、土手などを回り、ペットボトルやビニールシート、タイヤなどを次々と回収した。陸上から手の届かない場所は釣り用のボートで水上から収集。木に絡まった釣り糸や小枝などを集めた。二時間あまりの作業で四十五リットルの袋が百五十個分になった。
 年に五回以上内場池を訪れるという宇多津町の会社員大平真人さん(26)は「最近一般ごみが目立つ。これからも清掃活動を続けマナーアップを呼び掛けたい」と話した。

■カミツキガメ:体長40センチを捕獲−−南アルプスの水田 06/07/12 Mainichi Interactive山梨
 あごの力が強く、かみつかれると危険な北米原産のカミツキガメが、南アルプス市鏡中条の水田で捕獲された=写真。ペットとして飼われていたのが捨てられたとみられ、同市役所が一時的に保護しているが、特定外来生物に指定され許可なく飼育できないため、「かわいそうだが(学術機関などの)引き取り先が見付からなければ処分せざるをえない」と困惑している。
 捕獲されたカミツキガメは、尾まで含めると体長約40センチあり、雌雄は不明。今月7日、田んぼで作業していた農業の男性が発見、「テレビで見たことのある凶暴そうなカメがいる」と同市に連絡、駆けつけた同市総務課の桜本一幸さん(45)ら職員2人がかりで網とスコップを使い捕まえた。
 桜本さんは「カメは一番の被害者。飼い始めたからには責任を持って育ててほしい」と困った様子で話した。
 県みどり自然課によると、カミツキガメは昨年9月に旧勝沼町(現甲州市)で捕獲された。カミツキガメは特定外来生物被害防止法で研究目的などを除き一般の飼育は禁止されているが、昨年6月に法律が施行される前からペットとして飼育していた場合は環境省に申請すれば飼育を続けられるという。【沢田勇】

■カミツキガメ?:神戸・兵庫区のプール内で発見 06/07/12 Mainichi Interactive兵庫
 今月8日午後1時ごろ、神戸市兵庫区北山町9の休園中の「たちえ第一幼稚園」にある水のないプール内にカメ(体長約40センチ)がいるのを、作業中の業者が見つけ、幼稚園関係者(47)が図鑑で調べたところ、カミツキガメに似ていたため110番通報した。兵庫署員がカメを保護した。
 同署はカミツキガメと断定できていない。カミツキガメは特定外来生物に指定され、飼育の許可書が必要で、何にでもかみつく性格で、人間の指をかみちぎる力もあるという。【岩嶋悟】

■カミツキガメ:別府でも 甲長20センチ、1.5キロ−−県内では初めて 06/07/13 Mainichi Interactive大分
 無許可での飼育が禁止されている特定外来生物、カミツキガメ1匹が別府市内で見つかった。県によると、県内で飼育が許可されている例はなく見つかったのは今回が初めて。
 県によると、別府市馬場のアパートそばの草むらで5日午前5時半ごろ、このカメがいるのを付近住民が見つけて捕獲、交番に届け出たという。カメは甲長20センチ、重さ約1・5キロ。誰かが捨てたか、無許可で飼育されていたものが逃げたのではないかとみられている。別府署は拾得物として扱い、約半年間、県内の委託先で飼育される。
 カミツキガメは北米〜中米原産で、指をかみちぎるほど力が強いのが特徴。大きいものは甲長50センチに達する。環境省によると、東京都や愛媛、熊本県などで先月から今月にかけて見つかっている。【藤原弘】

■外来生物:理解深めて 琵琶湖博物館学芸員・中井さんらが講演−−岡山 06/07/13 Mainichi Interactive岡山
 外来生物への正しい理解を深めてもらおうと、県は12日、岡山市古京町1の岡山衛生会館で講演会「外来生物とのかしこいつきあい方教室」を開いた=写真。琵琶湖でブラックバスの駆除、密放流防止などに取り組む滋賀県立琵琶湖博物館の中井克樹主任学芸員らの話に、教育、漁業関係者や市民ら約100人が聴き入った。
 昨年6月に施行された外来生物法では、カミツキガメやブラックバスなど生態系や農林水産業、人体に悪影響を及ぼす外来生物を「特定外来生物」に指定。飼育や販売、野外に放つ行為などを規制している。
 中井さんは、ブラックバスが固有の在来種を食い尽くしながら日本全国の湖沼に広がった過程をスライドで紹介。皇居の堀ではブラックバス駆除が大きな成果を挙げたことから、「特定外来生物とはいえ、命を奪うことに抵抗を感じる人も多いのでは」としつつ、「在来種の生態系が脅かされるなら駆除で影響緩和を目指すべきだ。農作物を育てる際の雑草取りのイメージで、日常的な努力が必要」と話した。【傳田賢史】

■射水市の民家庭にカミツキガメ 体長40センチの「大物」 ペット逃げる?射水署に引き渡し 06/07/14  北國新聞ネット版
 射水市東太閤山の民家の庭で、外来種被害防止法の特定外来生物に指定されているカミ ツキガメ一匹が見つかり、十三日、射水署に引き渡された。同署はペットが逃げ出したか 、飼い主が捨てた可能性もあるとみて調べている。
 カミツキガメは甲羅の長さが約三十センチ、頭と尾を含めた体長は四十センチ以上にな る。十二日夕、同所の主婦が近所の人から「大きなカメが道を横切って庭に入り込んだ」 と知らされ、芝生の上で見つけた。家人が虫捕り網で捕まえようとしたが、網を食いちぎ ったため、かごをかぶせたという。
 北米原産とされるカミツキガメは現在、飼育するには国への届け出が必要となっている 。射水署は拾得物として飼い主を探しているが、見つからない場合は県などと相談して落 ち着き先を決めたいとしている。

■徳島市、国に飼育許可申請 特定外来種のタップミノー 06/07/15  徳島新聞ネット版
 徳島市が蚊駆除策として市内の用水路に放流してきた北米産の淡水魚タップミノーが外来生物法の特定外来種に指定されて本年度から放流を取りやめた問題で、市は十三日、現在飼っている約千匹のタップミノーの飼育継続許可を環境相に申請した。同法では飼育も原則禁止されているが、法が飼育を認めている教育目的での活用を決めた。
 二月に特定外来種に指定されたことを受け、放流取りやめを決めた後、飼育中のタップミノーの取り扱いについて、飼育の目的や飼育環境の維持などを総合的に検討。その結果、小学校の総合学習で蚊駆除の歴史や外来生物について学ぶ教材としての活用が可能と判断した。具体的な活用方法は、市教委や学校と協議することにしている。
 申請を受けた環境省は、市が提出した飼育施設の写真や図面を基に、タップミノーが逃げ出す可能性の有無などを審査し、許可証を交付する。
 市は同市城東町二の市生活環境課分室内のコンクリート製水槽(幅八メートル、奥行き二メートル、深さ〇・八メートル)でタップミノーの繁殖、飼育をしている。水槽は、近くの川や用水路とはつながっていない。
 タップミノーは蚊の幼虫ボウフラを好んで食べるため、市と市医師会が一九六八(昭和四十三)年から昨年まで、毎年六月初めに市内の用水路に数千匹を放流してきた。

■特定外来生物:有用なマルハナバチ指定へ 賛否両論の中 06/07/15 Mainichi Interactive
 トマト栽培に使われるセイヨウオオマルハナバチが特定外来生物被害防止法(外来生物法)に基づく特定外来生物に指定されることが14日、政府の事務次官会議で決まった。18日の閣議で正式決定する。生態系に悪影響を及ぼすおそれがあるためだが、農業の現場では「生産コストがかかって今の生産量を維持できない」と心配する声も聞かれる。
 セイヨウオオマルハナバチはヨーロッパ原産で、ハウス栽培されるトマトやナスなどの授粉に使うため、91年に導入された。人の手でホルモン剤を吹き付ける人工授粉法に比べ手間がかからず、品質も向上する。トマトでは全国の栽培面積の約4割で使われているという。
 特定外来生物に指定されると、飼育や栽培、輸入、野外に放つことなどが禁止される。許可を受ければ飼育は可能だが厳重な管理が求められる。セイヨウオオマルハナバチは昨年6月の同法施行以前から、ブラックバスと並んで賛否両論が噴出。国民からの意見募集でも「トマトの価格上昇につながる」など規制に慎重な意見も多かった。
 トマト産地の一つ、北海道鵡川町のJA鵡川では「在来種のハチへの転換を進めているが効果はまだはっきりしない。これまでのホルモン剤栽培に変えるのもコスト面から難しい」と頭を悩ませている。【山本建】

■琵琶湖の外来魚に大雪影響? 4月の回収量が大幅減少 06/07/15 Chunichi Web Press滋賀
【広域】琵琶湖の外来魚にも大雪の影響?−。県がまとめた月別の外来魚回収量について、4月の回収量が過去2年に比べて極端に少なくなったことが明らかになった。県琵琶湖レジャー対策室は「大雪で雪解け水が多く、琵琶湖の水温上昇が遅れたことが原因ではないか」と分析している。(宇佐美尚)
 同対策室のまとめでは、琵琶湖岸に設置した外来魚回収ボックスなどに集まったブラックバスやブルーギルは、ことし4月は約900キロ。2004、05の両年はいずれも1300キロ以上が回収されており、「明らかに少ない」結果になったという。4−6月の3カ月間の合計量は、04年は約4800キロ、05年は約5600キロに対し、ことしは約5000キロと、大きな変化は見られなかった。
 県琵琶湖環境科学研究センターによると、ことし4月に測定した北湖南部の水温は1995年以後、最低の8・6度で、10年間(1995−2004)の平均水温11・1度よりも、約2・5度低かった。センターでも「さまざまな要因はあるが、冷たい雪解け水で、水温が低くなったのではないか」とみている。ブラックバスなどが活発に動き回る水温は13−14度以上といい、例年よりも低い水温で魚の動きが悪かった可能性があるという。

■カミツキガメ 無許可で飼育 浦和署、教授を書類送検 06/07/15 Web埼玉
 浦和署は十四日、特定外来生物による生態系被害防止法違反(無許可飼養)の疑いで、さいたま市浦和区の大学教授男性(66)をさいたま地検に書類送検した。
 調べによると、教授は昨年十二月から今年六月一日にかけて、自宅庭で特定外来生物のカミツキガメを無許可で飼育した疑い。
 教授は二〇〇四年三月から、当時勤務していた県内の大学で飼われていたカミツキガメを庭の水槽で飼っていたが、今年六月一日にカミツキガメが逃げ出し、近所の女性に発見されていた。
 カミツキガメは大学の実験室で学生に飼育されていたが、学生が卒業して置き去りにされたという。

■水上バイクなどに指導啓発 高島署 琵琶湖で 06/07/16 京都新聞電子版
 本格的な夏を迎え琵琶湖での水上バイクなどの利用が増えるのを前に、高島署は16日、高島市安曇川町の湖岸で指導啓発活動を行い、利用者に安全航行や不正改造防止などを呼び掛けた。
 同署員や日本小型船舶検査機構職員、パーソナルウオーター安全協会員、高島水上安全協会指導員ら計10人が参加した。約2時間で、水上バイク約40台とプレジャーボート1台の利用者の約80人に啓発用チラシなどを配布したほか、小型船舶の運転免許証や船舶検査証などの提示を求め、不正改造がないかも点検した。
 この結果、水上バイクの船舶検査の有効期限切れ1台や検査済みシールの未提示5台を確認。その利用者と、琵琶湖での航行に必要な条例に基づく講習の未受講者と受講期限切れ計5人に、いずれも指導警告を行った。

■「お祭りしてる場合でない」 海づくり大会、内容見直しへ 06/07/17 京都新聞電子版
 来年秋に大津市の琵琶湖岸で開催する「全国豊かな海づくり大会」(滋賀県などでつくる同大会実行委員会主催)について、滋賀県知事に就任する嘉田由紀子氏(56)が16日までに、在来魚が減少するなど琵琶湖の現状をより強く発信する方向で、行事内容を見直す方針を固めた。「本当に琵琶湖のことを知ってもらえる学習と思考と対話の場にする」と話している。
 大会は、2日間の日程で大津市打出浜のびわ湖ホール周辺を会場に、天皇、皇后両陛下が出席して開かれる。漁場環境の保全などに功績のあった団体の表彰のほか、琵琶湖固有種のニゴロブナやホンモロコの放流、琵琶湖の特産品を販売する交流事業などが計画されている。
 嘉田氏は、ブラックバスの繁殖や在来魚の減少が続く琵琶湖の問題点を指摘したうえで「この惨状を見たら、お祭りを行っている場合ではない。儀式として放流して、それで終わりにならないよう、内容を見直したい」と話している。
 同時に瀬田川洗堰(あらいぜき)の操作規則が魚の産卵に与える影響や水位操作の仕組みにも幅広く知ってもらう考えにしている。

■ニセアカシア:「特定外来生物」の可能性 養蜂業者危機感 06/07/18 Mainichi Interactive
 全国の養蜂業者に危機感が広がっている。高級はちみつの取れるニセアカシアが、昨年6月に施行された外来生物法で新たな栽培を禁じ、伐採を勧める対象の「特定外来生物」に指定される可能性も出てきたからだ。現在は「要注意リスト」に入っている。国産ハチミツの約半分はニセアカシアからの採取とされ、日本養蜂はちみつ協会(東京都中央区)の谷奥勝利常務は「指定されると、全国の養蜂業者の半分以上が廃業する可能性もある」と懸念。地方の業者からも悲鳴が聞こえる。
 ニセアカシアは北米原産のマメ科の広葉樹で、正式名はハリエンジュ。明治初期に輸入され、信濃川河川敷など全国各地の緑化に役立った。北原白秋の詩「この道」や1960年代に流行した西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」に歌われたのもニセアカシアだ。
 淡い桃色の花から取れるはちみつは色も香りも良く、レンゲみつに次ぐ高級品。国産はちみつ生産量2311トン(04年)のうち約半分を占め、特に東日本の養蜂業はニセアカシアで成り立っている。
 だが、「繁殖力が旺盛で、日本固有種の生息域を侵す」との理由で環境省の要注意リストに昨年8月に掲載された。国の作業部会は今年度中に、現在のブラックバスなど動植物80種の特定外来生物に新たに追加指定する種を検討する方針だ。環境省は「必ず指定されるとは限らない。指定されても、伐採を勧めるが、法的に命令権はない」と説明するものの、新潟県環境企画課は「指定されれば駆除が基本」との方針を崩していない。
 要注意リストに入ったことで、伐採する自治体も出てきた。新潟市では「松林を阻害する」として間伐を進めており、街路樹として約30年前に植栽した新潟県長岡市は「根が歩道を傷める恐れがある」などとして伐採を検討し始めた。
 これに対し、同県養蜂協会(井出秀雄会長)は、▽景観と沿道の大気浄化に役立ってきた▽伐採は地球温暖化対策に逆行−−などとして関係省庁に、特定外来生物に指定しないことや伐採をやめるよう働きかけている。同協会は「河川管理や砂防林保護のためならやむをえないが、全部が悪というのはおかしい。伐採すれば、ミツバチ類が生き延びられない。スイカやメロン、トマトなどの自然受粉の機会も減る」と訴える。【根本太一】

■余呉で133ミリを観測 06/07/18 asahi.com滋賀
【1万人野外ライブ中止】
 17日、県内は大雨に見舞われた。雨は早朝から夕方にかけて降り続け、局地的に激しい雨となった。彦根地方気象台は同日午前11時27分に県内全域に大雨洪水雷注意報を発令し、河川の増水や堤防の決壊、土砂災害などに注意を呼びかけた。18日も梅雨前線の活動が弱まる気配はなく、雷を伴った雨が日中から夜にかけて降る恐れがあるという。
 同気象台によると、15日正午の降り始めから17日午後4時までの総雨量は、余呉町で最も多い133ミリを観測。多賀町111ミリ、近江八幡市97ミリ、虎姫町93ミリ、彦根市89ミリと続いた。
 県警高速道路交通警察隊によると、名神高速道路で旧甲良パーキング―岐阜県境が一時、最高速度50キロになるなど規制があった。北陸道も米原ジャンクション―福井県境で速度が規制された。
 一方、県は災害に備えて各市町から情報を収集した。河港課には職員10人が集まった。夕方までに災害の報告はないが、地域振興局の事務所などと連絡を取り合い、警戒した。総合防災課の担当者は「夜に雨が強まる可能性があり、気を引き締めたい」と話した。
 予定されていたイベントも相次いで中止や延期になった。
 大津市由美浜のなぎさ公園市民プラザでは「びわ湖大津 なぎさ音楽祭2006」で、約1万人が野外ライブを楽しむ予定だったが、悪天候で中止になった。97年から毎年、「海の日」に合わせて開かれているが、中止は初めてという。

■連日の大雨宇治川 警戒水位超える 鵜飼、今年初の中止 06/07/19 京都新聞電子版
 連日の大雨の影響で、宇治市では18日、宇治川が増水で警戒水位の3メートルを超えた。京都府宇治市宇治の府立宇治公園の立ち入りが禁止され、鵜飼は今年初めての中止となった。山間部の同市二尾の府道二尾木幡線は土砂崩れで、同日朝から夕方まで通行止めとなった。
 宇治川は、上流の瀬田川洗堰(あらいぜき)の全開放流により、槙尾山水位観測所(宇治山王)で2年ぶりに警戒水位の3メートルを超えた。夕方になり水位が上がると、同公園の上流部の塔の島先端は水に漬かった。
 同市二尾では、曽束大橋北詰めから西に約100メートルの府道で防護ネットを突き破り幅10メートル、高さ10メートルにわたって斜面が崩れ、石や土砂、木々が府道に散乱した。山城北土木事務所は、早朝の連絡を受けて午前6時半から午後6時半まで府道を通行止めにし、除去作業に当たった。
 京都地方気象台によると、17日午前6時の降り始めからの雨量は京田辺市で85ミリ、京都市で98・5ミリ(午後5時現在)に上る。同気象台は京都府南部に大雨洪水雷注意報を発令し、土砂災害や河川の増水に注意を呼びかけている。

■洪水、土砂災害に警戒 大雨で彦根気象台 06/07/19 京都新聞電子版
 梅雨前線による大雨で滋賀県では、18日午後9時から19日午前9時までの雨量が彦根市で77ミリ、大津市と多賀町で75ミリに達した。降り始め(15日正午)からの雨量は余呉町で280ミリ、多賀町で262ミリとなり、大津、近江八幡、彦根市などでも200ミリを超えた。湖北地域に洪水警報が出ている。
 19日朝、高月町洞戸や大津市大石小田原町、同市大石龍門3丁目などで土砂崩れが相次ぎ、市道をふさぐなどしたが、けが人はなかった。長浜市大浜町では民家1戸が床下浸水した。琵琶湖の同日午前6時現在の水位はプラス28センチで、17日午後5時のマイナス3センチから急上昇しており、瀬田川洗堰を全開にしている。北陸自動車道の一部区間の通行止めは19日朝に解除された。
 彦根地方気象台は「河川の合流地点での洪水や土砂災害に警戒が必要」としている。

■バスに産卵させ一網打尽の処分法 06/07/19 中國新聞ネット版
▽椹野川で実験成功、一度に1万個処分可能
 山口県内水面漁協連合会は山口市の椹野川で、川底に沈めた人工産卵床で特定外来生物オオクチバスに産卵させる実験に成功した。一度に一万個前後を産み付けるとされ、卵を処分する効率的な駆除法の確立に期待が集まる。湖沼での例はあるが、河川では珍しい。
 実験は、県水産研究センター内海研究部や椹野川漁協の協力で四月七日から始めた。幅七十五センチ、奥行き四十五センチ、深さ七センチのプラスチック製のかごに、直径四、五センチの石を敷き詰めた人工産卵床を中流域の三十三カ所に沈めた。ほぼ四日に一度のペースで産卵を調べた。
 四、五月は産卵の形跡はなかったが、水温が二〇度を超えた六月三十日、同市矢原の石津橋下流の一カ所で直径一・六ミリの黄白色の卵約一万三千八百個がびっしり付いていた。「川で産卵を確認できた」とし、来シーズンからは産卵期の水温や川底の形などの研究を本格化させる。
 バスの生息域は当初、人為的に投げ込まれた湖やため池だったが、逃げ出した個体が河川にも拡大。アユやマスなどの稚魚を食べ、漁業や生態系への影響が大きくなっているとされる。
 人工産卵床による駆除は、流れが緩やかで底質が砂利や小石の場所を好んで産卵する習性を逆手に取った手法。ラムサール条約登録地の宮城県伊豆沼を中心に全国の湖沼で広まっている。同連合会によると河川での応用例は今回が初めて。
 県水産研究センター内海研究部の畑間俊弘専門研究員(37)は「バスの繁殖や駆除の研究は湖沼が中心で、河川での生態は未解明の点が多い。釣り上げるぐらいだった処分方法の選択肢を広げるうえで有意義な成果」とみている。(永山啓一)

■瀬田川洗堰の全閉操作 回避求め緊急要請 滋賀県 浸水被害防止へ 06/07/19 京都新聞電子版
 15日から続いた降雨に伴う琵琶湖の水位上昇を受け、滋賀県は19日、琵琶湖周辺の浸水被害を防ぐため、瀬田川洗堰(あらいぜき)(大津市)の全閉操作の回避を求める緊急要請を、国土交通省近畿地方整備局長あてに提出した。全閉操作の回避を求める要請は1972年7月以来34年ぶり。
 県によると、同日午前8時に、琵琶湖の水位が浸水被害の出始めるプラス30センチに達した。下流の天ケ瀬ダム(宇治市)への流入量も毎秒840トンを超えたため、同ダムは下流へ一定量を放流する洪水調節を実施した。瀬田川洗堰の操作規則では、天ケ瀬ダムが洪水調節をする場合、洗堰を全閉しなければならない、と定めていることから要請した。
 琵琶湖の水位は同日夕、11年ぶりにプラス40センチを超えた。

■国道367号土砂崩れ 06/07/19 asahi.com滋賀
【一部区間で通行止め/大津の小中2校が休校】
 15日から断続的に降り続いた雨で、県内では18日、大津市葛川坊村町の国道367号で土砂崩れが起きたほか、国道の一部が通行止めになるなどの影響が出た。降り始めからの総雨量が200ミリを超える地域もあり、彦根地方気象台や県ががけ崩れや浸水などに注意を呼びかけている。
 県警などによると、国道367号の土砂崩れは18日午前7時過ぎに起きた。約30メートル区間が土砂でふさがれ、同市伊香立途中町と高島市朽木市場の間が通行止めになった。このため、国道を通学路としている大津市立の葛川小学校(児童数20人)と葛川中学校(生徒数13人)が休校した。同国道では、北へ約10キロ離れた高島市朽木村井で3月上旬にも土砂崩れが起きている。
 このほか、雨量が基準値を超えたため、多賀町の国道306号や、東近江市の国道421号など国道5路線の一部区間が通行止めになった。また、北陸自動車道でも同日午後6時から一部区間が通行止めになった。
 彦根地方気象台によると、15日午後1時から18日午後8時までの総雨量は、余呉町柳ケ瀬214ミリ、多賀町185ミリ、大津市南小松170ミリ、近江八幡市168ミリだった。

■「充実した8年だった」 国松知事が退任 06/07/20 Chunichi Web Press滋賀
【広域】国松善次知事が19日、任期満了を迎え、職員に送られて約30年間勤務した県庁を後にした。
 国松知事は退任の記者会見で、2期8年の知事生活を振り返って「充実した8年だった。これからは一県民として滋賀県の発展を確信し、役立つことがあればやっていきたい」などと述べた。任期中の成果としては、外来魚のリリース禁止など琵琶湖ルールの制定を挙げ、「日本中から反対され、憲法違反だと訴えられもしたが、いまではそれが大きな流れになって法律制定にもつながった」と満足げな表情を見せた。
 一方、今回の選挙戦については「負けたことは全くの想定外、油断があったのだろう」とした上で、「新幹線駅には県民として強い関心を持っていく。あきらめてはいけないと思っている」と、新駅の必要性を強調した。
 最後の訓示で国松知事は職員に「恵まれた地域資源を生かし、自信と誇りを持って、新しい滋賀県づくりに力を注いでいただきたい」と述べ、今後の活躍に期待を寄せた。近藤月彦政策調整部長は「いつも問題の本質を見抜いて斬新な視点で解決策を示してくれた」と国松知事の功績をたたえた。県庁正面玄関前では、見送りに集まった約500人の職員対し、国松知事は両手を合わせて「ありがとう」と何度も頭を下げた。(宇佐美尚)

■国内移入種も「外来種」に 滋賀県が選定方針 06/07/20 京都新聞電子版
 滋賀県は19日、ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例に基づく「指定外来種」の選定で、すでに県内に定着している外来種に加えて、今後、県内への持ち込みや侵入の恐れの高い外来種も予防的に指定する方針を決めた。
 条例は、県内の固有種を保全するため、指定外来種の飼育や栽培の届け出を義務付けたり、野に放つ行為を禁止しており、国内の他地域に生息する国内移入種も指定の対象とすることにした。
 また、県内での捕獲や採集を禁止する「指定希少野生動植物種」は、県が昨年度に県レッドデータブックで「絶滅危惧(きぐ)種」「絶滅危機増大種」「希少種」に指定した種のうち、特に捕獲の規制が必要な種を選ぶ。県環境審議会自然環境部会が第一次指定候補リストをまとめ、9月中旬ごろに県知事に答申する。

■ワニガメ飼育で書類送検 別種を捜査中に“発見” 06/07/20 Yahoo!ニュース
 愛媛県警伯方署は20日、無許可でワニガメを飼ったとして、動物愛護法違反(特定動物の無許可飼養)の疑いで、同県今治市伯方町の男性会社員(49)を書類送検した。
 県警によると、6月に同法が改正され飼育に知事の許可が必要となって以降、ワニガメ飼育に適用したのは全国初という。
 6月16日に町内でカミツキガメが捕獲され、同署は外来生物法違反容疑で捜査。男性が飼っていたとみて今月4日、捜査員が男性宅を訪れて事情を聴くと、「カミツキガメは飼っていない。ワニガメを飼っている」と話した。ワニガメは居間の水槽にいたが、飼育許可を得ていないと判明した。8歳で、体長約43センチ、甲羅長18・5センチ。(共同通信)

■絶滅危惧種のイタセンパラ 見に来て! 草津・県立琵琶湖博物館 06/07/21 京都新聞電子版
 絶滅が心配される天然記念物の淡水魚「イタセンパラ」の稚魚が、草津市下物町の県立琵琶湖博物館で一般公開されている。2枚貝に産卵する珍しい魚で、同館は「貴重な淡水魚の姿を見に来て」と呼び掛けている。
 同館で繁殖させた450匹のうち、体長3センチほどに育った30匹を、ふれあい水槽コーナーの一画で展示している。丸みを帯びた体をした稚魚は、水槽の中を元気に泳ぎ回っている。
 琵琶湖博物館によると、イタセンパラはコイ科で、大阪府内の淀川の一部などに生息し、成魚には2枚貝に産卵する珍しい習性がある。同館は継続して養殖しており、昨年9月ごろに産卵し、5月から6月中旬に稚魚が貝から泳ぎ出てきた。
 イタセンパラは環境省のレッドデータブックに絶滅危惧(きぐ)種として掲載され、滋賀県では絶滅種とされている。同館は「希少なイタセンパラの姿から、環境保全の重要性を感じてほしい」としている。
 一般公開は8月6日まで。有料。

■滋賀県ミシガン州・友好親善使節団出発式 06/07/21 びわ湖放送ホームページ
滋賀県との姉妹協定を結ぶアメリカ・ミシガン州への友好親善使節団の出発式がきょう、県庁で行われました。出発式では、きのう就任した嘉田知事も挨拶に立ち、知事として初めての県民との公務にあたりました。アメリカ・ミシガン州への滋賀県の友好親善使節団の派遣は昭和51年から行われており、今年は公募で選ばれた18歳〜78歳までの48人が参加することになりました。けさ県庁で行われた出発式には、きのう就任した嘉田知事も出席し、「琵琶湖での外来魚と言えばブラックバスやブルーギルですが、アメリカの湖で問題の外来魚といえば、実は日本の在来魚のコイやナマズなんです」と団員らに説明し、現地では是非、湖についても学んできてほしいと挨拶しました。これに対し、団員を代表して今回、家族で参加することになった甲賀市の馬場ツタエさんと孫の馬場雄太さんが「多くのミシガン州の人々と友情や親善の輪を広げ、楽しい思い出をたくさん作ってきます」と挨拶しました。なお使節団の一行は、きょうから9日間の日程で現地でホームステイをしながら交流を深めることになっています。

■誰かアロワナ飼って 琵琶湖の水路で捕獲、“里親”募る 06/07/22 Chunichi Web Press滋賀
【湖南】大津市におの浜3丁目の琵琶湖につながる水路で21日、体長60センチほどのシルバーアロワナとみられる魚が見つかった。水路近くの自動車販売店「ギアマート」の社員西垣誠さん(36)らが引き上げた。しかし、引き取り手がない上、再放流することも、処分することも忍びないため、水槽での一時飼育が続いている。このまま飼い続けるわけにもいかず、現在、“里親”を募集中だ。
 西垣さんによると、アロワナを見つけたのは午前10時ごろ。水面すれすれの所で小魚を食べながら、回遊していたという。西垣さんは、周りの人たちに協力を求め、投網を使ってアロワナを引き上げ、大型の水槽に移した。その後、県などに問い合わせたが、引き取り手はなかった。本来、琵琶湖にいるはずのない魚だけに再放流も避けたいという。西垣さんは「誰が放したのか分からないが無責任。誰か引き取ってくれれば」と話している。アロワナは現在、ギアマートで飼育されている。問い合わせは、同店=電077(524)9001=へ。(藤川大樹)

■琵琶湖の水位70センチ上昇 県民に注意呼び掛け 06/07/22 Chunichi Web Press滋賀
【広域】15日から降り続く大雨で琵琶湖の水位が上昇。県内でも、この1週間で、多いところでは300ミリ以上の雨量を観測、水位は約70センチ上昇した。県は19日に瀬田川洗堰(ぜき)の全閉操作をしないよう国に要望したほか、21日に嘉田由紀子知事が、県民に注意を呼び掛けた
 琵琶湖の基準水位は、5カ所の測定値の平均で表される。15日午前6時にはマイナス19センチだったが、雨が続き21日午後5時現在、プラス51センチとなった。21日午後から雨は小康状態だが、県河港課では「山から琵琶湖に注ぐまでに時間がかかるので、雨がやんでも水位が上がる」と注意を呼び掛けている。床下浸水など住宅への被害が出るかどうかは、県が洪水注意報を発令するプラス70センチが、目安の1つになるという。
 ただ、大阪府枚方市付近の淀川で洪水の危険がある時などに行われる洗堰の「全閉操作」は、当面回避される見通し。洗堰の管理をする国土交通省琵琶湖河川事務所は、20日午後、一時、瀬田川からの放流量を減らしたが、再び全開放流して水位低下に努めている。
 降り続く雨に嘉田知事は21日、県民に向け「引き続き、水害や土砂災害への備えをしてください」とコメントを発表した。彦根地方気象台によると、22日は曇り時々晴れの予報で、雨は一段落しそう。ただ、23日は梅雨前線が北上する影響で、曇りのち雨となり、再びまとまった雨が降る可能性があるという。(宇佐美尚)

■ワカサギ漁が解禁資源回復計画もスタート 06/07/22 Chunichi Web Press東京新聞茨城
 霞ケ浦名産として知られるワカサギのトロール漁が二十一日、解禁になった。霞ケ浦と北浦に計百八十隻が出漁、初操業に汗を流した。またこの日、長期的な漁獲量の減少傾向に陥っているワカサギの資源回復計画がスタートした。
 水産加工業者からの聞き取り調査によると、この日の漁獲量は霞ケ浦が〇・七トンで昨年の三・八トンを大幅に下回り、解禁日としては史上最低を記録。北浦は三・二トンで昨年の四トンを若干下回った。魚体も六センチ前後と、いずれも昨年より小さかった。
 漁業者によると、湖水上部を回遊するワカサギを狙う上層曳(ひ)きで操業する船が多かったが連日の雨で水位が上昇。水も濁っていたうえ、雨天という空模様にも影響され、ワカサギの群れが分散して漁獲量減少につながったという。
 スタートしたワカサギ資源回復計画は、一年後の漁獲量確保のため、親になる成魚を保護するのが狙い。水産加工会社十カ所で漁獲量をモニター。一隻の日量で、霞ケ浦で五キロ、北浦で十キロを下回ると漁業者に警報を発令。警報を受けた漁業者が操業を自主規制する仕組み。
 県は同計画と、これまで漁業者が自主的に取り組んできた特定漁法による休漁や操業の短縮、ワカサギの人工ふ化放流事業、外来魚駆除事業などと合わせ、今後五年間で霞ケ浦で百トン、北浦で六十トンの漁獲量を確保できると見込んでいる。(坂入基之)

■伝統の「地引き網漁」を後世に 大津市など 親子対象に体験会開催へ 06/07/22 京都新聞電子版
 かつて琵琶湖で盛んに行われていた「地引き網漁」を後世に伝えていこうと、大津市や志賀町漁業協同組合などは21日までに、親子を対象にした地引き網の体験会を開催することを決めた。今年は9月9日に同市北小松の北小松水泳場で行い、公募した親子100組に、沖に渡した300−500メートルの網を力を合わせて引いて豪快な漁の醍醐味(だいごみ)を味わってもらう。来年以降も毎年開くことにしている。
 地引き網漁は、約1000メートルの網を船で沖合に引っ張り、浜から人力で網をたぐり寄せる伝統漁法。20年ほど前まで、大津市北部の湖岸や近江八幡市の沖島などで、夏はモロコ、冬はアユの稚魚を捕っていた。しかし、大勢の人手がいる上、ブラックバスなどの外来魚が増え、在来魚の漁獲が激減していることなどから、今は外来魚の駆除などに使われているだけだという。
 大津市は、滋賀県立大の大学院生たちが昨年秋に北小松水泳場で、小学生対象の地引き網漁の体験会を開いたことなどを参考に、「琵琶湖の伝統漁法を子どもに伝え、湖の生態系も学んでもらおう」と、地元の漁協や市PTA連合会などに協力を呼び掛けた。すでに「びわ湖で地引き網を引く実行委員会」を発足させて、準備を進めている。
 体験会は、大津市内の幼児や小中学生と保護者などを対象に、100組の参加を募る。地元の漁師から昔の暮らしぶりや外来魚が増えている現状を聞いた後、300−500メートルの網を使って地引き網漁を体験し、捕れた魚の種類などを調べる。

■湖の生き物や汚れチェック 草津 琵琶湖岸で体験学習 06/07/22 京都新聞電子版
 琵琶湖の生き物や水質の調査などに取り組む水環境体験学習が22日、草津市下物町の津田江湾付近と同市渋川1丁目の伊佐々川流域であった。児童を中心とした参加者43人が漁船に乗り込み沖に出るなどして、現状をチェックした。
 学識経験者らでつくる「環境文化推進市民会議」が、子どもたちの水環境への関心を深める目的で、7年前から実施している。
 参加者たちは、琵琶湖の湾内に設置されたえりの中に船で入った。魚をたも網ですくい上げると、ブラックバスやモロコなど約10種類が入っていた。透視度計などを使っての水質調査も行った。伊佐々川では、浅瀬での魚つかみを楽しんだ。
 志津小4年の徳永太一君(9つ)は「湖の汚れについて勉強できて良かった」と話していた。

■生態系に影響する外来種 06/07/24 RKB毎日放送ホームページ
 国外から日本に持ち込まれたブラックバスなど、北九州市内の河川で発見された、外来の魚や水生生物を集めた展示会が開かれています。
 北九州市小倉北区の水環境館で開かれている「北九州の水辺と外来種展」には、ブラックバスやブルーギルなどの外来種、およそ40点が生きたまま展示されています。
 生態系に影響を及ぼす外来生物を規制する法律「外来生物法」は、去年の6月に施行されましたが、まだ一般にはよく知られていないため、この展示会が企画されました。
 会場には、アメリカからペットとして輸入されましたが、飼い主が逃がして紫川などで大繁殖してしまった、ミシシッピアカミミガメやスポッテッドガーなども展示され、生態系にどのような影響を与えたかを知らせています。
 この展示会は来月31日まで開かれています。

■川に熱帯魚のアロワナ…大津・におの浜 06/07/25 Yomiuri On Line関西発
飼い主が放流か
 琵琶湖に注ぐ大津市におの浜の総門川で、熱帯魚のシルバーアロワナ(体長約60センチ)が見つかった。アマゾン川などに生息し、国内ではペットとして人気があり、県立琵琶湖博物館では「飼い主が放流したのでは」とみている。
 近くの自動車販売店「ギアマート」に勤める西垣誠さん(36)さんが21日午前10時ごろ、泳いでいるのをたまたま発見。同僚らと投網で引き揚げた。
 引き取り先は見つかったものの、西垣さんは「川に放したら死ぬかもしれないのに……。飼えないのなら飼うなと言いたい」とあきれ顔。
 同博物館の秋山広光専門学芸員は「昆虫などを餌とし、歯も小さくて、肉食種としてはおとなしい。それにしても、飼い主のモラルの低さは大きな問題」と嘆いた。

■大津・琵琶湖で今年初のアオコ発生 7月の発生は83年以来 06/07/26 京都新聞電子版
 26日午前10時15分ごろ、滋賀県大津市浜大津5丁目の大津港内の琵琶湖で、今年初めてアオコが発生しているのを、巡回中の県職員が見つけた。7月の発生は1983年に初めて確認されて以来初めて。
 県環境管理課によると、長さ20メートル、幅10メートルの範囲で緑色の膜が湖面を覆っていた。水温は29度を越えていた。
 通常は、晴天の続く8−10月に発生するという。県琵琶湖・環境科学研究センターの一瀬諭専門員は「大雨の影響で河川から琵琶湖への流入量が増え、栄養分濃度が少し高かった。局所的に水温が上昇し、植物プランクトンが増殖したのではないか」と話している。

■大沢池のハス、17年ぶり復活 大覚寺 ソウギョの適正数捕獲で 06/07/27 京都新聞電子版
ソウギョの適正な捕獲などで約17年ぶりに生育した大沢池のハス(京都市右京区・大覚寺)  観月の名所として知られる京都市右京区の大覚寺境内にある大沢池で、約17年ぶりにハスが復活し、関係者を驚かせている。水草の繁殖を防ぐために放ったソウギョに食べ尽くされたが、宗門校の京都嵯峨芸術大(同区)を中心に5年前から取り組む自然再生プロジェクト「草魚バスターズ」の適正な捕獲などが功を奏した。ピンク色の花が参拝客を迎えている。
 大沢池では、秋の「観月の夕べ」の際、水草を刈る労働力や費用の問題を解決するため、過度の繁殖を抑えようと、1988年に外来種のソウギョ約1000匹を入れた。ところが、ソウギョは予想以上の食欲で、1年ほどでハスは完全に姿を消した。さらに、岸辺の樹木にまで害が及び、水質も悪化した。
 池を元の姿に戻すため、同寺の依頼を受けた同芸大の真板昭夫教授(エコツーリズム論)が2001年、専門家や学生らに呼びかけ、バスターズを結成した。ソウギョの生態を見極めたうえで適正数を捕獲し、03年からは景観修復に向け、ハスの植え付けなどの作業に取り組んでいる。
 今回、久々に出現したハスは、池の北に浮かぶ「天神島」の東側に固まって咲くピンク色の約40本。植え付けをしたハスとは色も生育場所も違い、真板教授は「これまでソウギョに食べられていた埋土種が育つ環境になり、発芽して大きくなった」と見ている。
 大覚寺の坂口博翁執行長(63)は「我々の知恵のつもりでやったことが違う方向に出てしまったが、自然のバランスを戻すことで、大沢池のハスがよみがえり、大変うれしい」と喜んでいる。

■カミツキガメ:また捕獲−−伯方署 06/07/28 Mainichi Interactive愛媛
 伯方署は27日、カミツキガメ(体長約55センチ)を捕獲したと発表した。先月16日に別の1匹も捕獲しており今回が2匹目。前回の発見場所と約1キロ半しか離れておらず「野生化したものが繁殖しているのでは」という見方も浮上している。
 26日午後6時15分ごろ、今治市伯方町北浦の県道脇にいるのを近くの主婦(53)が発見、通報した。現在同署では、2匹を別々の容器に入れて保護している。
 今後、湿地帯を警戒、外来生物法違反容疑で付近の聞き込みをする方針。渡部成二・副署長は「野生化したものが繁殖したのか、逃がしたものか分からないが、危険な生き物であることは確か。市などの広報を通じて住民に注意を呼びかけたい」と話している。【土本匡孝】

■農水事務次官に小林氏 水産庁長官は白須氏 06/07/28 Yahoo!ニュース
 農水省は28日、石原葵事務次官が退任し、後任に小林芳雄水産庁長官を起用する人事を発表した。水産庁長官には白須敏朗官房長が就任する。米国産牛肉の輸入再開問題を担当した中川坦消費・安全局長も退任し、後任に町田勝弘畜産部長が就任。いずれも8月1日付。
 一定規模以上の農家などに国の助成を集中させる農政改革関連法の国会成立に加え、米国産牛肉の輸入再開も決まり、体制を一新することにした。新次官の小林氏は、2001年に牛海綿状脳症(BSE)感染牛が国内で初めて確認された時の生産局長で、対応の不備を問われ降格。その後官房長に昇格した。(共同通信)

■<雑記帳>カミツキガメが自然繁殖 東京・上野公園 06/07/28 Mainichi Interactive
 ◇東京・上野公園の不忍池で、体長35センチのカミツキガメと直径3センチの卵9個が見つかった。自然繁殖している千葉県の印旛沼周辺以外でこのカメの卵が発見されたのは初めてという。
 ◇北中米原産で、特定外来生物に指定されている。体長50センチまで成長し、かめば人間の指を骨折させるほどあごの力が強い。1回に数十〜100個の卵を産む。
 ◇見つかったカメと卵は上野動物園が処分。同池では先月11日にも同じく危険なワニガメと卵15個が見つかっている。管理する都も「首をすくめているわけには……」。【北村和巳】

■吉香公園の池にどう猛ワニ魚 06/07/29 中国新聞ネット版
 見た目がワニに似ていることから「ワニ魚」とも呼ばれる「アリゲーターガー」が、岩国市横山の吉香公園内の堀池で見つかった。体長約一メートル。国内に野生種はおらず、ペットが捨てられたらしい。どう猛な肉食魚で、かみつく可能性があるため、市は池に近づかないよう注意を呼び掛けている。(川井直哉)
 発見されたのは、同公園北側の第三堀(長さ約百二十メートル、幅約二十メートル)。以前から生息のうわさはあったが、池の深さが約一・五メートルあるうえ、水が濁っているため、確実な情報はなかった。
 昨年五月ごろ、職員が発見。アリゲーターガーを飼育している廿日市市の宮島水族館に相談したところ「かみつくことがあり、危険なので駆除が必要」とアドバイスされた。市は昨年九月、駆除を決めたが、台風14号の影響で堀が増水し、作業できなかった。その後、姿を消したため、死んだとみられていた。
 ところが、水温が上がった今年五月、泳ぐ姿が目撃された。市は何度か駆除を試みたが、警戒心が強く、鋭い歯で網を破られるなどして失敗した。現在、錦川漁協と駆除方法を検討している。
 同公園を管理する市観光課は「今の大きさでは危険性は少ないが、安全のため池の近くで遊ばないようにしてほしい」と注意を促し、「成長しないうちに、早急に駆除したい」と話している。
 同市内では、南米産のアルゼンチンアリや、北米産で毒のあるクロゴケグモが生息しており、社会問題になっている。外来生物の相次ぐ騒ぎに、市民は「迷惑な話」とうんざりしている。
●クリック アリゲーターガー
 約2億年前から生きているとされ、原始的な魚類の特徴を備えるガーパイク類の一種。北米原産の淡水魚で、米国では主にミシシッピ川に生息している。成長すると3メートルを超える。強力なあごと鋭い歯を持ち、小魚などを食べる。大型は水鳥を襲ったり、水辺の子どもに危害を加えたりするケースもあるという。外来生物法の指定外で、ペットとして売買されている。

■中国地方から関東甲信地方まで梅雨明け 気象庁発表 06/07/30 asahi.com
 気象庁は30日、関東甲信、東海、北陸、近畿、中国の各地方が、梅雨明けしたとみられる、と発表した。これで東北地方を除く全域で梅雨明けとなった。
 各地方の梅雨明けは平年より、近畿が11日、関東甲信、東海、中国が10日、北陸が8日遅く、昨年より各地方とも12日遅れた。

■京阪神からバス釣り名人集う 南丹市、大野ダム湖で大会 06/07/30 京都新聞電子版
釣り上げたバスを審査席で測る参加者たち(南丹市美山町樫原・大野ダム湖)
 バス釣り客が年ごとに増えている大野ダム湖(京都府南丹市美山町)で30日、第11回大野ダムバスフィッシングトーナメントが開かれ、京阪神から62人が参加した。
 地域振興に取り組んでいるダムパーク・大野(有限会社)が主催。「ダム湖一帯の景色が美しく、バスも増えているようで、琵琶湖から転向する釣り人もいるようだ」(同社の谷喬代表取締役)といい、この日も多くの釣りボートが湖面を彩った。
 競技は午前6時半から同11時半まで行われ、バス2匹の重さの合計で順位を決めた。宝塚市の松下英雄さん(34)が2781グラムで優勝した。中には、48センチの大物を釣り上げた参加者もいて盛り上がった。

■豪雨災害 諏訪湖漁業に打撃 06/07/30 長野日報ネット版
 豪雨災害で諏訪湖の漁業に影響が出ている。最盛期を迎えたテナガエビ漁は、河川から大量の土砂やヨシが流れ込んだため、漁がほとんどできない状況だ。過去の水害では大量の魚が天竜川に流れ出て、漁獲量が減少した例もあり、漁業関係者からは「(主力の)ワカサギ漁にも影響が出るのは必至」と懸念する声も出始めている。
 エビ漁が盛んな下諏訪町の承知川河口付近の諏訪湖は、雨で運ばれたヨシなどのごみで覆われており、諏訪湖漁協によると、26日までは出漁できなかった。浅瀬に小判型のかごを仕掛けて獲るが、かごが土砂でうずまったり、目印が水没して仕掛け場所が分からなくなるなどの被害も目立っている。
 2年目のワカサギ(大公)を捕獲する刺し網漁でも、ごみが引っ掛かるなどして支障が出ているといい、27日に出漁した諏訪市の漁師は、通常の10分の1程度しか獲れなかったという。
 今回の豪雨では、諏訪湖の水位上昇に伴い、釜口水門(岡谷市)の放流が増えており、「相当量の魚が天竜川に流れ出たのではないか」と漁協の中沢章組合長。1983年の「58災害」では推定11トンの魚が流出、約5900万円の被害が出たとされ、「これに次ぐ数字になるのでは」と推測している。
 特に漁協はワカサギへの影響を懸念。春先に22億粒の卵を湖に放流し、6月末時点の資源量も「例年通り」(県水産試験場諏訪支場)と順調に推移していたが、「過去の例から個体数に影響が出るのは確実。大きな痛手だ」と表情を曇らせている。
 漁協によると、漁船関係でも「エンジンが水に浸って修理が必要」といった被害が報告されているという。

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