Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

98年5月17日

淀川クリーンアップに参加
城北ワンドのゴミの量は半端じゃない

 5月17日に大阪の淀川城北ワンドで開催されたバスアングラーによる釣り場の清掃活動「淀川クリーンアップ」に参加した。

 このコーナーではこれまで、兵庫県青野ダムや香川県公淵公園で行われているゴミ拾い活動についてご紹介してきた。いずれも昨年にスタートしたもので、今回の淀川クリーンアップも昨年5月11日、11月16日に続いて今回が3回目になる。主催は「関西釣り場とマナーを守る会」。当日は大人35人、子供3人の合計38人が集まり、城北ワンドのテトラを中心にゴミを回収した。

 代表の想田博志さんにうかがったところ、淀川クリーンアップはまず最初にインターネットやパソコン通信のフォーラムを通じて第1回が開催され、その後、活動の中心になったメンバーによって関西釣り場とマナーを守る会が結成された。同会では、淀川クリーンアップ以外にも、東播の立入禁止になった野池の現状を調査し、その結果をインターネットのホームページで報告するなど、幅広い活動をしている。

 17日の第3回淀川クリーンアップは、前日の夜遅くまで強い雨と風で大荒れの天候だったため、開催が危ぶまれた。前夜には参加予定者全員宛に電子メールで「開始時間に雨が降っていた場合は中止、小雨なら決行しますが、各自で無理のないように判断してください」という連絡があった。

 ところが、開始時刻が近付くにつれて天候は回復し、午前9時ごろには青空がのぞき始めた。開始時刻の午前10時には、参加予定者のほとんどが集まり、開会のあいさつの後、約1時間半に渡ってゴミ拾いが行われた。

 これまでに青野ダム、公淵公園の2カ所でゴミ拾いを経験したが、釣り場によって状況は実に様々である。公淵公園のゴミ拾いは、森林公園の中の池でゴミは少なくはないが環境はよく、比較的気持ちよくゴミ拾いができる。そのため、活動の趣旨も歩きながらゴミ拾いをしましょうということで「エコトレッキング」の名が付けられている。

 青野ダムは近郊の人気釣り場のためゴミは非常に多いが、それでも数名ずつのグループに分かれてゴミを拾った後は、確かにきれいになったという実感がある。青野ダムではバスアングラー以外にもゴミ拾いをするグループがいくつもあって、昨年から今年にかけて大きな効果が上がっている。

 ところが、淀川城北ワンドのゴミは、とてもそんな生やさしいものではない。ワンドとワンドを仕切っているテトラのすき間に捨てられたゴミを拾っていくのだが、はっきり言って、いくら拾ってもきりがない。テトラのすき間の穴という穴に、おびただしい量のゴミが捨てられている。その大部分が飲み物のお弁当の容器とそれを入れていた袋で、それがテトラのすき間にびっしりと詰まっているという感じだ。

 実際に拾ってみると、1カ所のすき間のゴミを一通り回収するのに、ひどい所だと30分ぐらいかかってしまう。ゴミは20cmぐらいの厚さに堆積していて、ゴミ袋に1杯、2杯はすぐに集まる。そんなテトラが何100mも続いているのだから、これはまるで巨大なゴミ捨て場の上にテトラが乗っかっているようなものだ。

 今回、集められたゴミの量は可燃物、不燃物を合わせてゴミ袋に102杯分。積み上げたら、ちょっとした小山ができあがったが、それでも釣り場全体のゴミの量にくらべたら、ほんの一部に過ぎない。やはり、ゴミ問題を解決するには、捨てないマナーを徹底するのが一番と強く感じさせられた。

 ゴミ拾いの主催者たちも、そういう啓蒙活動の必要性は強く感じている。しかし、それだけでは、すでに釣り場に捨てられたゴミはなくならない。そんな現実を前にして、各地でいろんなグループが問題解決のために立ち上がっている。今回の淀川クリーンアップには、新しく中部地区で結成された中部釣り場とマナーを守る会のメンバーが見学のために参加していた。彼らは今年9月に最初のゴミ拾いを計画しているそうだ。

 彼らの活動が大きな流れとなり、アングラー1人1人のマナーの向上に結び付く。そんな好循環を生み出すことができれば、釣り場のゴミ問題は意外と早く解決するかもしれない。

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