Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

06/03/25

下野正希プロの
琵琶湖放談

 下野正希プロは現在、徳島県吉野川で今年初のバスフィッシングの取材中です。これから順調にコンディションが回復して、バストーナメントもイシダイ釣りも問題なくできるようになったらいいですね。

 その下野プロが3月23日に滋賀県大津市の自宅近くのカヤ池でヘラブナを釣ってるところを見学に行きました。着いてすぐ「どうですかあ?」と声をかけたら、「今1尾釣れたよ」とのこと。カヤ池はヘラブナがよく釣れるんですね。多いときは1日に20〜30尾も釣れることがあるんだそうです。少ないときは、もちろん何も釣れない日もあります。それが釣りですからね。

 ヘラブナ以外にほかの種類のフナもいるし、モロコもたくさんいます。仕掛けを振り込んで、ウキが立ってすぐフワフワとアタリが出るのはモロコだそうです。見てるうちに、いいサイズのワタカが釣れました。ワタカもたくさんいるそうです。滋賀県はワタカが少なくなったからと、つい前日、初めて南湖に放流したとか。その話をしたら、「そんなことより、もっとカヤ池みたいな内湖へ魚が出入りしやすいようにした方がええのと違うなあ。滋賀県のやることは、ほんまおもろいわ」と下野プロ。

 カヤ池で在来魚と外来魚の割合を調べたら、外来魚の割合が急上昇してたという報告もあったらしいですね。これは別の人から聞いた話ですが、春にカヤ池で魚の調査らしい人が池に入るのを見てたら、いかにも小魚が産卵に集まりそうなアシ原にドバドバと踏み込んで、魚が逃げ回ってたとか。その人がいなくなったら、魚が帰って来るのが見えたそうです。「あれでは在来魚がいても捕まりませんわ」とその人は言ってました。

 そんなことを思い出しながらウキの動きを見てたら、「ちょっとやってみる?」と下野プロ。かわってやらせてもらったら、すぐに1尾釣れました。そこへリブレフィッシングガイドの河畑文哉プロ登場。ガイドが入ってない日は、サイクリングで体をなまらせないようにしてるんだそうです。下野プロと河畑プロの会話は、カヤ池のフナのことから琵琶湖のバスのことへ。聞いてて一番面白かったのは、におの浜の話です。「みんなにおの浜の釣れ方に目が眩んでるけど、ほかの場所はそんなに季節は進んでへんで。それを勘違いしてるやつが多いねんな」「釣れてる言うても、釣りをしてる人数を考えたら、5人に1人とか、10人に1人とか、そんなもんやろ」「温排水で釣れるのも、それはそれでええねんけど、自分で行こうとは思えへんな。釣っても面白ないやんか」そんな話がポンポン飛び出します。

 琵琶湖の季節は本当はどれぐらい進んでるのか。そんなことを考えてたら、杉戸繁伸プロが25日にバイブレーションプラグオンリーで55cm以下、グッドサイズばかりを釣ってきました。このところの水位と気温の上昇で、季節は確かに進んでるみたいですね。ただし、陸上と水中のギャップが大きいのかもしれません。2月後半から3月初めにかけて暖かい日が続いた後、また寒くなって風の強い日が多くなりました。雨は降ってるけど、山には雪がまだたくさん残ってます。天候がこんなにへんだったら、魚の釣れ方がおかしくても当然です。それをいかに修正しながら正解のパターンに近付いて行くかが、この春のバスアングラーの腕の見せどころになるんじゃないでしょうか。

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