Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/03/28

ノリと熱気とほろ酔いで
北陸フィッシングショー大成功

 3月28日に石川県金沢市で開催された北陸フィッシングショー2004は、なんと7000人以上の入場者があったそうです。夜明け前に会場に到着した人もいて、オープン前には入り口の前に100人以上の人だかりができてました。お昼過ぎ頃までは入場者が増え続けて、ピーク時にはいい感じの混雑になってました。

 東京、大阪以外のフィッシングショーは入場者が少ないこともあって開催されなくなったいきさつがあるし、日本海側では初めてのフィッシングショーです。釣り不況の真っ直中でそんなショーを開催するだけに、「どれぐらい人が来てくれるか蓋を開けてみないとわからないねえ」などと実行委員長の北出弘紀さん達と話してたんですけど、蓋を開けてみてびっくりです。何年か続けて開催して地元の釣り人に知られるようになったら、1万人を越えるショーになるんじゃないでしょうか。

 各社の展示ブースは小さくて、最大のメガバスや地元ラッキークラフトでも東京、大阪の5分の1ぐらいのものです。最小限のスペースの壁にパネルをぶら下げて、テーブルの上に簡単に品物を並べてるだけのブースも多いんですけど、見てる人はとても熱心です。ブースは小さくて簡単だけど、その分、お客さんの数も少ないから対応は懇切丁寧。お客さんも気軽に質問しやすい。そんな感じです。

 ジャッカルはなんとダイワと同じ大きさのブースを出してました。と言っても、どちらも大きいんじゃなくて、両方ともとても小さいんです。そのかわりダイワはアユ釣りの盛んな土地柄に合わせてアユ竿の新製品を、ジャッカルはロッドやルアーの新製品とプロトモデルに絞って展示してました。ブースが小さくても、小さいなりに工夫してるぞって感じです。

 開場1時間後の午前10時から終了の午後4時まで休みなしのメインステージのイベントも、たくさんの人を集めてました。午後2時からの吉田幸二さんのほろ酔いトークは、缶ビール片手に約1時間に渡って環境問題や釣り場のクリーンアップの話ばかり。それでも50人以上の人が熱心に聞いてます。吉田さんに勧められて、缶ビールを買ってきて飲みながら話を聞いてる人もいました。フィッシングショーのメインステージでこういうことができる時代になったんですねえ。

 吉田さんの話によると、今年の東京の国際つり博で同じようなトークをやることになったときも、お酒を飲みながらの方がしゃべりやすいからと提案したらしいんですけど、さすがにステージにお酒を用意することはできないと断られたそうです。ですから、北陸フィッシングショーだったからオーケーが出たのかもしれません。今回の実績を元に、来年はつり博でもお酒を飲みながら話ができたら、そっと面白い話を聞けてお客さんもうれしいんですけどね。吉田さんは今回は焼酎じゃなくてビールでしたし、量も控えめにしてましたから、大江川のときにくらべたら最後までちゃんとしゃべってました。もしノリノリで飲んだらこんなものではありませんから、来年はどうぞ飲んでくださいなんてことになったら、ほろ酔いじゃなくて泥酔トークになりかねません。どんなことになるか覚悟しといた方がいいかもしれませんよ。

 思えばフィッシングショーというのは、国際つり博は日本釣り具工業界の主催、フィッシングショーOSAKAは大阪府釣具協同組合の主催です。つまり、どちらも業者が主催してるイベントなんですけど、北陸フィッシングショーはこのイベントだけのために作られた独立組織の北陸フィッシングショー実行委員会の主催です。この実行委員会というのが熱いメンバーが多くて、釣り人も業界人もいて、その代表のはずの実行委員長の北出弘紀さんが釣りのためなら仕事も平気でほっぽり出すような人ですから、あとは推して知るべしというわけで、釣り人ならではのノリや意見がショーの企画や運営にこってりと入ってるのもわかるような気がします。

 そんな北陸フィッシングショー2004を見に行ったB.B.C.服部は、20年も30年も前に見に行ったフィッシングショーのことを思い出しました。当時のショーも今みたいに派手ではなく、そんなにお金もかかってなかったけど、釣りのショーならではの熱気やノリがありました。展示してるメーカーのスタッフとお客さんが、当時は近い所にいたと言えばわかっていただけるでしょうか。お客さんが釣り人なら、メーカーのスタッフも釣り人。そんなノリのショーをひさしぶりに見た気がしました。北陸フィッシングショーが来年も再来年もその先も長く続いてくれたらいいですね。

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