Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/01/22

滋賀県漁連会長らの恐喝事件
メディアの反応に注目!!

 滋賀県漁業協同組合連合会長らによる恐喝未遂事件が1月22日午後のテレビニュースと新聞の夕刊でいっせいに伝えられました。滋賀県だけでなく全国レベルで取り上げられたので、すでにニュースや新聞をごらんになってご存じ方も多いと思います。

 このニュースを見て思うんですけど、これって琵琶湖のことをよく知ってるバスアングラーにとっては別に驚きでもなんでもないんですよね。「やっぱりね」というような感想を持たれた方が多かったんじゃないでしょうか。つまり、県漁連会長と漁協の副組合長や理事らがつるんで、建設業者に対し実際には起こっていない被害を訴えて金を脅し取ろうとしたなどというとんでもない事件が、予想の範囲内におさまってしまうぐらいの黒い噂がたくさんあるということです。

 今回の一件は、そのうちの一つがたまたまバレちゃっただけのことだと、そういう受け止め方をしたのが琵琶湖のバスアングラーだけじゃないという事実は、同日付け京都新聞滋賀版の夕刊に掲載された見出しによく表れています。「疑惑の声 以前から」「絶えぬ金品不当要求」「補償名目 漁業関係者に多く」テレビのニュースではここまで言ってませんし、全国の新聞でどう伝えられたかはわかりませんが、さすが京都新聞は地元だけに、よくわかってらっしゃいます。新聞がこれぐらい書くってことは、裏には記事にできないようなことが山ほどあるってことです。

 それともう一つ、同紙の記事に県水産課の課長補佐のコメントが出ています。

京都新聞滋賀版(1月22日夕刊)からの引用-------------------------------

 また、県漁連の全面的協力を得て外来魚の緊急駆除対策を実施している県水産課の辻章一課長補佐は「まだ詳しいことがわからないから」としながら、「仮に逮捕が事実としても、組織としてではなくあくまで各個人の行為。外来魚駆除の実際の取り組みは、漁業者個々が使命感を持ってやっていただいており、県の政策には影響ない」と語った。

引用終わり-----------------------------------------------------

 やっぱり気にしてるんですね、事件が外来魚対策に影響しないかって。そこで必死に影響をなくそうとしてるのが上のコメントなんですけど、これって京都新聞の記者がわざわざこういうことを水産課に聞いたんでしょうか。もし聞いたんだったら、記者の頭の中には、県漁連会長の悪事から外来魚問題を連想する回路ができあがってるということになります。でなかったら、恐喝未遂事件に関してプロの新聞記者がこんなとんちんかんなこと聞くわけありません。普通に考えたら、今回の事件と外来魚問題って何の関係もありませんからね。

 つまり、京都新聞のような地元メディアでさえすでに、外来魚問題に関して漁連に後ろ暗いところがあるんじゃないかと疑問に思ってるということなんじゃないでしょうか。できることなら、この先、漁連や漁協の組織と有力な個人の力関係、補償金や助成金などの流れと帳簿処理などもよく調べて記事にしていただけたら、いろんなことがよくわかると思うんですけど……。って言うか、そんなことすでにご存じですよね。そのことは恐喝未遂事件の記事や見出しの行間からもよく読み取れます。

 と、仮定と推測だけでここまで書いたらちょっと飛躍が過ぎるかもしれませんが、一つの事件に対するメディアの反応から、こういういろんなことが読めるということです。さらに詳しいことはEditorialで……。

 それにしても、大阪や京都、愛知の知事の所へ協力のお願いに行ったときに、滋賀県漁連の会長じゃなくて副会長と一緒に行っててよかったですね、國松さん。滋賀県民のかけがえのない財産であるところの琵琶湖をあずかる立場の県知事として「琵琶湖の漁業は生態系とともにある」なんて堂々とうそぶかれたのを琵琶湖のバスアングラーは忘れもしません。次になんとおっしゃるか、とても楽しみにしておりますので、よろしくご高配のほどを……。

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