琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2009/02

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09/02/28

■東海、暖冬泣き笑い スキー場雪不足、動物園は人出増(Chunichi Web)
 全国的に暖冬となったこの冬。東海地方では、スキー場が雪不足に悩まされたり、漁獲高が減少するなど、深刻な影響も。一方、雪山をあきらめたレジャー客は街や湖へ。名古屋市の東山動物園や琵琶湖のヨットスクールでは、暖冬が思わぬ冬の贈り物になった。
◆スポーツ
 2月上旬、全国中学スキー大会のジャンプ競技会場となった岐阜県高山市の鈴蘭シャンツェでは周辺から雪をかき集めてジャンプ台を確保。地面がむき出しの斜面に囲まれての競技となった。同月下旬には、全国高校選抜スキー大会のノルディック競技が同じ会場で予定されていたが、雪不足は改善されず、初めての中止に。6つのスキー場が集中する岐阜県郡上市高鷲町内では、人工降雪機のフル稼働でしのぐ。東海北陸自動車道の全通、積雪がなくノーマルタイヤでスキー場まで来られる気軽さが人気を呼んで、2月第3週は前年同期比31・4%増と、他地域と明暗を分けた。
◆屋外施設
 名古屋市千種区の東山動物園では、雨が多かった1月に苦戦したものの、陽気が戻った2月は前年比4万5千人増を記録した。大津市の琵琶湖では、ヨットやウインドサーフィンを楽しむ人の姿も多く見られた。市内のヨットスクールのスタッフは「通常この時期はほとんど客がいないが、今年は10人ほど来た日もあった」と暖かさを実感する。
◆農作物や漁業
 暖冬は、農林水産業の収穫にも影響を及ぼした。福井県勝山市で春の野菜として知られる「勝山水菜」は卸価格が例年の4分の1程度の400グラム当たり約100円まで落ち込んだ。勝山水菜は雪が積もるほど甘みが増すと言われており、イメージが価格に反映したという。
 三重県南部の熊野灘では定置網の漁獲量が減少した。県定置漁業協会によると、定置網の1月の水揚げ量は前年同期より25%減。熊野灘の1、2月の平均海水温は前年より0・5度高めといい、県水産研究所の久野正博主任研究員は「暖冬で漁獲量が増えることが多いが、今年は逆。理由は分からない」と首をひねる。

09/02/27

■カツオ豊漁に期待 水揚げ、過去3番目の多さ(紀伊民報AGARA)
 和歌山県南部の漁協で1、2月に水揚げされたカツオが、過去30年間で3番目に多いことが、県水産試験場(和歌山県串本町)の調べで分かった。これまでのデータから分析すると、出だしの良い年は一年を通して水揚げが伸びており、試験場は「今年は豊漁になる可能性がある」と期待している。
 試験場では、カツオの水揚げが多い和歌山南漁協の田辺本所(田辺市江川)とすさみ支所(すさみ町周参見)、和歌山東漁協の串本本所(串本町串本)の3カ所でデータを収集している。
 これによると、1、2月に最も水揚げが多かったのは2000年の251.9トン、次いで1997年の170.5トンだった。今年は138.5トン(2月 19日現在)で95年の115.5トンを抜いて3番目となった。5番目は03年の83.2トンだった。1年間の水揚げで見ると、00年の1949トンが最も多く、95年1773トン、97年1517トン、03年1343トンと続き、1、2月に水揚げが多かった年はいずれも豊漁になっている。
 すさみ支所では1月5日、この時季として非常に珍しいカツオの大漁があった。4月の最盛期に匹敵する約10トンが水揚げされ「漁協始まって以来の珍事」と漁業関係者を驚かせた。この日はすさみ支所見老津連絡所(5トン)と日置支所(5トン)、串本本所(5・8トン)も多く水揚げされた。その後も好調な水揚げが続いている。
 ここ5年は不漁傾向で推移しており、試験場は「1、2月に続いて本番の3、4月も続けて釣れてほしい。今後も釣れる潮を見極めるため調査研究を続けていく」と話している。
 県水産試験場は、本年度からカツオの生態の解析を始めた。3月に5隻の漁船に職員が同乗してカツオ漁をして釣れた位置や海水温を測定する。カツオの解体も行い、漁場単位で消化管の内容物や年齢、サイズ、群れの傾向なども調べる。これに合わせて漁場となる黒潮の潮目の解析も進めるという。

■トンネル内は広々 新宮で越路道路完成(紀伊民報AGARA)
 和歌山県新宮市の五新と南桧杖間で、国道168号のバイパス「越路道路」が完成した。28日午後6時から通行できる。
 京阪神方面から熊野地方に通じる観光ルートである国道168号の整備の一つ。県が約61億円かけ、1998年度から事業を進めていた。整備区間は旧道に沿って1・9キロあり、同市熊野川町側の0・9キロは昨年11月に完了していた。
 今回、整備を終えたのは残りの1キロ。延長461メートルの「新越路トンネル」と延長272メートルの「南桧杖橋」があり、道路幅は10・5メートルで、ゆったりとしている。熊野川町方面から市街地に通じる「越路トンネル」は、道路幅6・3メートルで大型車の対向が困難な上、自転車や歩行者の通行に危険があった。今後、自転車と歩行者は旧道のトンネルを利用してもらうようにし、来年度からトンネル内の修繕に入る。
 28日は午後1時から、開通式がある。関係者が出席し、完成を祝う。
 越路道路は、新宮市と奈良県五條市を結ぶ地域高規格道路「五條新宮道路」(延長130キロ)の一部として整備された。観光振興だけでなく、地域間の交流促進が目的で、県内では熊野川本宮道路が2006年3月に完成し、現在、本宮道路と日足道路も工事が進められている。全線が完成する時期は未定だが、奈良県内も含め計画のすべてが完了すれば、新宮―五條市の所要時間は約165分から約120分に短縮されるという。

■紀南の山にヤマザクラ 本格的な春の到来告げる(紀伊民報AGARA)
 紀南の山のあちらこちらでヤマザクラが花を咲かせ始め、本格的な春の到来を告げている。
 串本町では25日、午前中雨が降ったが、午後からはやみ、柔らかい日が差した。和歌山地方気象台によると、25日の最高気温は午後3時48分に20・0度を記録。平年に比べて8度近く高かった。
 国道42号沿いでも、緑の山を背景に、あちらこちらでピンク色のヤマザクラの花が見え、ドライバーらを楽しませている。

■シナミサクラ咲く 新宮市役所本庁舎で(南紀州新聞ネット版)
 新宮市役所本庁舎の中央通り側にあるシナミサクラ (支那実桜) が薄いピンク色の花を咲かせ、 来庁者らの目を楽しませている。
 暖地桜桃 (だんちおうとう) とも呼ばれる。 原産地は中国中部で、 主に観賞用として江戸時代に清から渡来したという。
 3月ごろに花を咲かせ、 花が終わってから葉が出る。 その後に実る小さくてやわらかいサクランボを食すのを毎年楽しみにしている職員もいるとか。

■ふなずし体験:鳥居本小6年生、加工施設の協力で樽出し 給食で舌鼓−−彦根(毎日jp滋賀)
◇昨年6月、みんなで漬け込み
 湖国の伝統食品「ふなずし」について知ろうと、彦根市立鳥居本小学校(山中元子校長)で24日、卒業を控えた6年生全員28人が地元の加工施設の協力で漬け込んだふなずしの樽(たる)出し作業を体験した。給食の時間に試食もし、一足早い“卒業記念”の味に舌鼓を打った。【松井圀夫】
 郷土の自然や産業、歴史遺産などを生かした同小の「ふるさと学習」の一環。児童たちは昨年6月、地元の鮮魚商、古川輝秀さん(66)の加工施設に招かれ、体長18〜20センチのニゴロブナのえらから飯を詰め、魚と飯を交互に樽に入れながら1人2匹ずつ担当し、計50匹を一樽に漬け込んだ。その後の管理は古川さんが引き受けた。その際古川さんが「卒業式のころふなずしを学校に届け、みんなに食べてもらう」と約束し、児童たちは楽しみにしていた。
 この日は、古川さんが同小家庭科室に樽を運び込み、「みんなが漬けたふなずしだぞ」と、一足早い卒業祝いを届けた。半年あまり管理していた古川さんは「おいしく漬け上がっているぞ」と説明。全員が交代でふなずしを取り出し、包丁で幅1センチほどに切り分ける作業も体験した。
 独特の風味がある「ふなずし」は好き嫌いが分かれるため、希望する児童は試食し、あとは持ち帰った。橋井紘司くん(12)と山口開土君(12)は「昔から伝わる大変な作業を自分でして漬けたふなずしだけに、とてもおいしかった」「自分で漬けたふなずしを家族で食べる」などと盛り上がっていた。

■報奨金制度を適用 琵琶湖岸の遺体バラバラ遺棄(京都新聞電子版)
 滋賀県近江八幡市などの琵琶湖岸で昨年5−6月、男性の頭部や両脚などが相次いで見つかった殺人、遺体遺棄事件で、警察庁は27日から、「捜査特別報奨金」制度を適用する。解決に結びつく有力な情報の提供者に最高300万円を支払う。期間は1年間。
 滋賀県警によると、同制度指定事件は、京都の精華大生殺害事件など現在22件。今回のように被害者が身元不明で制度を適用するのは初めてで、県内の事件での適用も初という。県警はポスター2万枚を全国に配り、情報提供を求める。
 県警のこれまでの調べでは男性は40−60歳で身長170−180センチの肥満体形。左目尻下にこぶがある。近畿、中部地方から150件の情報が寄せられたが、身元特定には結びついていない。
 情報提供は捜査本部フリーダイヤル(0120)320027。

■公費懸賞金:警察庁、対象2事件追加 1件は延長(毎日jp)
 警察庁は27日付で、重要未解決事件に公費で懸賞金を支払う対象事件として、08年3月に東京都練馬区のアパートで会社員、古谷祐将さん(24)が絞殺された強盗殺人事件と、同5〜6月に滋賀県の琵琶湖岸で切断された男性の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件を指定する。広島県廿日市市で県立高校2年、北口聡美さん(当時17歳)が殺害された殺人事件については指定を1年間延長する。
 懸賞期間は1年で、新規指定事件は27日から、継続事件は3月1日から有効。検挙に結びつく有力情報に上限300万円の懸賞金を支払う。制度は07年5月に始まったが、解決に結びついた事件はまだない。

■警察庁、新たに2事件で懸賞金 被害者の身元特定も対象(Chunichi Web)
 滋賀県近江八幡市などの琵琶湖岸で昨年5月、身元不明の男性が切断遺体で見つかった殺人・死体遺棄事件など2つの未解決事件について、警察庁は26日、容疑者の逮捕につながる情報の提供者に最高で300万円の懸賞金を出すことを決めた。切断された遺体の身元は分かっておらず、身元を特定する情報も初めて懸賞金の対象になった。27日から1年間、情報を受け付ける。
 対象となったのはこのほか、昨年3月、東京都練馬区のアパートで住人の会社員古谷祐将さん=当時(24)=が首を絞められ死亡しているのが見つかった強盗殺人事件。
 また、すでに対象となっている広島県廿日市市で2004年10月、高校2年生の北口聡美さん=当時(17)=と祖母が殺傷された事件については、来年2月末まで期間を延長する。
 公的懸賞金制度は07年5月に始まった。27日現在の対象事件は、新たな2事件を加え35件となったが、警察庁によると、これまでに懸賞金が支払われたケースはないという。(共同)

09/02/26

■琵琶湖岸の殺人・死体遺棄事件に捜査特別報奨金3百万円(asahi.com)
 琵琶湖岸などで昨年5月〜6月に切断された男性の頭部や手足が見つかった殺人、死体遺棄事件で、警察庁は27日付でこの事件を「捜査特別報奨金」の対象に指定する。被害者の男性の身元判明と犯人逮捕につながる有力な情報の提供者に、最高300万円が支払われる。期間は1年。被害者の特定についての情報が対象になるのは、07年4月の制度施行以来初めてという。
 滋賀県警捜査本部によると、これまで計151件の情報が寄せられたが、有力な手がかりはないという。警察庁科学警察研究所が作製した顔の復元図と報奨金の情報を載せたポスター約2万枚を全国で配布する。
 情報提供は捜査本部(0120・32・0027)へ。

■米艦・ボート接触事故 原因究明米軍待ち(Yomiuri On Line神奈川)
 米海軍と海上自衛隊の艦船が往来する横須賀港内で15日、米海軍のイージス艦「ラッセン」とプレジャーボートが接触事故を起こしてから10日が経過したが、米海軍の協力が得られないため、横須賀海上保安部による事故原因の究明は進んでいない。国際法上、駐留軍隊には国内法が及ばないためで、米海軍の調査を待つしかない状況だ。ただ、一歩間違えば大惨事になっただけに、米海軍の調査協力と、湾内で錨(いかり)を下ろして停泊するプレジャーボートへの対策を求める声が上がっている。(小堀勇二)
 同海保は事故後、米海軍に要請して基地に入り、「ラッセン」の調査を行った。しかし、許されたのは写真撮影だけ。船体の損傷の計測などはできず、「目視で船体の傷の高さを確認し、接触事故があったことを確認するのが精いっぱいだった」と係員は言う。
 海上衝突予防法や船員法は、国際法に基づき、米海軍の艦船には適用されない。さらに、公務中に起きた事故の1次裁判権も、日米地位協定で米側にある。米海軍が乗組員の事情聴取や乗艦に応じないのは、こうした背景があるためだ。
 在日米海軍司令部は当初、「海上保安庁に協力する」と発表したが、24日の読売新聞の取材に「我々は調査中であり、今は何とも言えない」と答えた。つまり、米海軍の調査結果を待てということで、海保側はいらだちを募らせている。
 基地に反対する市民団体の新倉泰雄事務局長は「地位協定があったとしても、市民の不安を取り除くため、米海軍は事情聴取などに応じ、調査結果も公開すべきだ」と指摘する。
 米海軍は2007年3月、横須賀市との防災覚書締結を機に、「ささいなことでも市に通報する」と表明。蒲谷亮一市長も「米海軍とは顔の見える関係」と日米協調を主張しており、この「信頼関係」に、米海軍はどう応えるのか。
 接触事故が起きた海域は、米海軍のために漁業などの「制限水域」に指定されているが、釣りの規制はないため、多い時で30〜40隻の遊漁船やプレジャーボートが、アジやイシモチを狙って集まってくる。
 一方、日米の艦船が1日に10隻近く通ることもある。昨年12月には、制限水域内で海上自衛隊の護衛艦と作業船が衝突。1988年に死者30人を出した潜水艦「なだしお」の衝突事故も、制限水域の近くで起きた。
 この“危険な水域”で、今回の事故を起こしたプレジャーボートは、錨を下ろして釣りをしていた。
 市内の遊漁船船長(40)は「艦船が来る前に、海上保安庁の船が『航路をあけて下さい』と拡声機で呼び掛けるが、錨を下ろしていると移動に時間がかかり、非常に危険」という。
 遊漁船は、申し合わせで、錨を下ろして漁をする「錨止め遊漁」は禁じられているが、プレジャーボートに規制はない。石川荘資・横須賀海上保安部長は「行政指導による投錨(とうびょう)禁止対策を検討したい」としている。
 悲劇を繰り返さないためには、艦船の通過時間の速報体制の構築や、釣り船側のルール作りが必要だろう。

09/02/25

■県:中小企業低利融資を拡充 期間延長や業種追加(毎日jp滋賀)
 景気悪化による企業の資金繰りを支援するため、県は中小企業向けの低利融資制度「セーフティネット資金」を拡充する。最長融資期間を7年から10年に延長し、対象業種も医薬品小売業やマリーナ業など新たに73業種を追加する。
 融資期間延長は、運転資金を新たに借り入れたり、既に融資を受けている分を借り換える場合で、融資限度額と金利(固定)は▽新規は8000万円、年1・9%▽借換は2億円、年2・4%。
 条件は▽最近3カ月の平均売上高か平均販売数量が前年同期比3%以上減▽同様に平均売上高に占める原油の平均仕入れ価格の割合が前年同期に比べ上回っている−−など。県信用保証協会による保証が必須で、3月2日から借入申込を受け付ける。
 対象業種はこれまで698業種だったが、今月27日で大理石採石業など11業種が対象から外れる一方、73業種が追加され、計760業種に拡大される。
 いずれも適用は2010年3月末まで。詳しい融資条件や相談、問い合わせは「しが中小企業金融緊急ホットライン」(077・528・3714)。【近藤希実】

■湖底の酸素濃度回復 琵琶湖北湖 昨秋、過去最低を記録(京都新聞電子版)
 滋賀県は24日、昨秋に過去最低を記録した琵琶湖北湖の湖底の酸素濃度が、例年通り回復したことを確認したと発表した。上層と下層の水が混ざり合う「全循環」が今年も起きたためだ。ただ、全循環があっても酸素濃度が異常に低かった昨年のような事例もあり、県は「今後も酸素回復の推移を注視する」としている。
 湖底で必要な1年分の酸素を蓄える全循環は、酸素を多く含んだ上層の水が、冬の外気で冷やされ比重が重くなり、下層と混ざり合う。
 県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)によると、北湖の高島市沖の7地点で、今月2日から酸素濃度の回復が順次始まった。23日には全地点で1リットル当たり11・1−9・0ミリグラムとなり、回復の目安とされる7・5ミリグラムを上回った。
 今冬の平均気温は、昨年12月が6・8度、1月が4・0度で、平年と大差はなかった。同センターは、全循環が例年通り起きたとみている。
 昨秋に酸素濃度が過去最低となった要因について、同センターは一昨年秋にも湖底の酸素が減少したため昨冬の濃度回復が不十分となり、湖底の土壌まで酸素が行き渡らなかった可能性を想定。このため今回も、「例年、湖底の酸素濃度が高い状態が続く3月まで、この状態が継続するかどうかを見ていく」としている。
 北湖湖底の酸素濃度は、昨秋に過去最低の0・5ミリグラムを記録し、生物が生息するのに必要な2ミリグラムを下回った。地球温暖化の影響が指摘され、生物への影響が懸念されている。

09/02/24

■紀中地域でプレジャーボート対策着手(紀州新聞ネット版)
 県内の公共水域等(河川、港湾、海岸、漁港)に放置されているプレジャーボート問題で、県は平成21年度から日高地方を含む紀中地域で規制強化など対策に乗り出す。日高地方では496隻のプレジャーボートがあり、うち放置艇は410隻で全体の83%を占めている。21年度中に条例に基づき放置等禁止区域など規制区域を設定し、係留保管場所の確保や整備などを検討する。
 県は昨年3月に「県プレジャーボートの係留保管の適正化に関する条例」を制定し、県内全域で規制強化や係留保管場所の確保など対策を推進中。ソフト対策では放置等禁止区域等を設定し、区域内に放置すれば1年以下の懲役または50万円以下の罰金(港湾法)を科すなど規制を強化。ハード対策は撤去したプレジャーボートを係留保管する場所(施設)を確保・整備し、届け出、使用料金徴収などで適正に管理する。
 紀北エリア(和歌山〜有田)に続き、21年度から日高地方を含む紀中エリア、紀南エリアで対策に着手。日高振興局建設部によると、現在は放置艇の隻数など実態調査を行っており、3月中に結果をまとめた上で4月以降の早い段階に関係機関等で地域協議会を設置し、具体的な検討を始める。まず海岸や港湾・漁港等の放置等禁止区域、河川での重点撤去区域、重点調整区域のエリアを検討し、21年度中に区域指定を行い、規制強化に取り組む考え。
 区域指定とあわせて撤去した船の係留保管計画も策定する。保管場所として(1)県係留施設の整備(2)漁港や港湾の既存施設の活用(3)民間企業による施設確保−を検討するが、新たな施設整備は費用がかかるため、既存施設の活有効用を軸に検討し、不足する分については新たな施設整備を考える方針。振興局建設部は「具体策は県や市町、漁業関係者ら関係団体でつくる地域協議会で意見を聞きながら検討する。先行している紀北エリアの取り組みを参考に進めたい」としている。
 平成18年度に実施した実態調査では日高地方で410隻の放置艇があり、そのうち46%の189隻は日高川、西川河口に集中している。放置艇の撤去指導は過去にも行っているが、撤去後の係留保管場所がなく「いたちごっこの繰り返し」ということで、今後、適正管理を進める上で係留保管場所の確保が大きな課題になる。県と振興局はパンフレット作成・配布など啓発広報に力を入れ、所有者に理解と協力を呼びかける。

■オオクチバス:雄の胆汁で雌誘引 県環境保全財団と大崎のNPO、駆除法発見(毎日jp宮城)
◇伊豆沼で実験、フェロモン効果の可能性−−「数年後に実用化を」
 県伊豆沼・内沼環境保全財団(栗原市若柳)とNPO法人シナイモツゴ郷の会(大崎市鹿島台)などの研究チームは、食害魚オオクチバスの雄が分泌する胆汁を水中に流して雌をおびき寄せ駆除する方法を見つけ出した。雄の胆汁に雌を誘引する効果のあるフェロモンがある可能性が高い。雌に照準を合わせた有効な駆除法の発見は初めてで、従来の人工産卵床や刺し網などと組み合わせた完全駆除法の構築も可能だという。
 「胆汁駆除法」は同財団の藤本泰文研究員(33)=水産学博士=が21日、同会の成果報告会で発表した。雄から採取した胆汁を水に溶かしペットボトルに入れ、小穴から少しずつ流れ出す装置を作り、08年春の産卵期に十数セットを21日間、伊豆沼に設置。装置の前には刺し網を仕掛けた。その結果、60匹の雌が網にかかった。これほどの雌を捕獲したことはなく、雌の駆除は稚魚減に直結するため、非常に有効と判断されるという。
 藤本さんらは、濁りの激しい伊豆沼で雌が視覚だけで雄の作った産卵巣に来るのは難しいと、フェロモンの作用を考えた。フェロモンは雌を呼び寄せる生理活性物質。胆汁は体内で作られるさまざまな物質を含むことが知られており、バスも同様と想定した。
 近年開発された人工産卵床は、雌が産みつけた卵を雄が守る習性を利用して刺し網で雄を捕まえ、卵とともに駆除するやり方。産卵後どこかにいなくなる雌はほとんど捕獲できなかった。
 伊豆沼の濁りがフェロモン効果を利用した新たな駆除法の発見をもたらした形で、藤本さんらは胆汁の中のフェロモンの分子構造の同定、工業的な精製方法の確立など研究を重ね、数年後には実用化に結びつけたいとしている。藤本さんは「実験施設でなく伊豆沼というバスとの攻防の場で高い効果を確認できた。もう1種の食害魚のブルーギルにも応用できる可能性がある」と話している。【小原博人】

■外来植物退治に“新兵器”(asahi.com滋賀)
【光合成阻む遮光シート設置へ/県予算800万円】
 琵琶湖の生態系に影響を与える外来植物の繁殖を防ごうと、県は新年度から、こうした“迷惑植物”に遮光シートをかぶせ、光合成をさせずに死滅させる事業に乗り出す。新年度予算案に800万円を盛り込んだ。駆除してもすぐまた生えてくる「いたちごっこ」に終止符を打とうと、淀川で効果があったとされる作戦に望みをつなぐ。(日比野容子)
 県自然環境保全課によると、遮光シートで覆うのは、ナガエツルノゲイトウで、中南米原産の水生植物。元々は観賞用として国内に入ってきたらしい。ミズヒマワリやボタンウキクサとともに、環境省の特定外来生物に指定されている。
 県内では04年、彦根市にある琵琶湖の内湖、神上(じんじょう)沼で初めて確認され、今では6.5ヘクタールある沼の3分の1以上を覆う繁殖ぶりだ。大津市小野の琵琶湖岸でも、約400〜500平方メートルの広さで群生している。
 こうした植物が水面を覆うと、水底に光が届かなくなり低酸素状態が起きる。魚や底生生物がすみにくくなったり、ほかの植物が押しのけられたりするなど生態系に影響が出るという。
 県はまず、大津市小野の琵琶湖岸で「死滅作戦」を始める。仕組みは簡単で、農家が普段、雑草対策として使っている遮光シートを群生しているナガエツルノゲイトウにかぶせ、杭(くい)や板で固定。琵琶湖の波でシートがさらわれないように、沖合10メートルには消波柵(さく)も設ける。1年〜1年半かけて光合成を防ぎ、息絶えるのを待つことになる。
 彦根市も、環境省の「生物多様性保全推進支援事業」という名の交付金事業に応募。認められれば、県も協力して遮光シートによる対策に乗り出したい考えだ。
 これまでボランティアらによって駆除作業が行われてきたが、少しでも根が残っていると、再び生えてくる。大繁殖に悩む淀川下流の「わんど」(岸辺にできた小さな湾)で05年夏から2年間、大阪府水生生物センターが約175平方メートル分の遮光シートをかぶせて実験したところ、死滅させることができた。
 県は「大繁殖が始まってからでは遅い。少ない予算で大きな効果が見込める今こそ、根こそぎ退治したい」と期待を寄せている。

■450人の短期雇用創出へ(asahi.com滋賀)
 県は23日、雇い止めされた派遣労働者らを対象にした6カ月程度の短期の緊急雇用対策を発表した。国の「緊急雇用創出事業臨時特例交付金」を新たに設ける基金に積み立てて、財源にする。県は09年度分として約16億4千万円を見込んでおり、県実施分(約7億7千万円)で、農林業や琵琶湖の保全、教育、福祉の分野で450人程度の雇用を生み出すとしている。
 県緊急雇用対策室によると、県実施分には事業を企業などに委託する場合と、県が労働者を直接雇用する場合がある。事業委託では、有害鳥獣による被害を減らすための里山などの整備や管理(56人)▽障害福祉サービス事業所での作業指導の補助(40人)▽農作物に被害を及ぼす鳥獣の追い払い(38人)――などで計385人の雇用を創出するとしている。また、県の直接雇用では、外国人の児童・生徒や保護者への教育支援(22人)▽琵琶湖でのレジャー活動の指導監視の補助(8人)――などで計64人を雇用する。
 09年度分の緊急雇用対策には、このほか、市町の雇用創出策に対する補助(約8億円)や、求職者の就業・生活相談に応じる支援センターの運営(約4800万円)なども盛り込まれている。
 この日の県議会本会議では、基金の設置や雇用対策の事業化などを盛り込んだ08年度と09年度の一般会計補正予算案と関連の条例案が提案された。嘉田由紀子知事は提案説明で、「千人規模の雇用創出を目指し、着実に進めることで、県民の皆さんの安心につなげたい」と述べた。

■県、449人を短期雇用 新年度に環境や福祉分野で(Chunichi Web滋賀)
 県は23日、2009年度の県の緊急雇用創出事業をまとめ、計449人の短期雇用を見込んでいることを明らかにした。琵琶湖の環境保全や林業、福祉、教育関連事業などで雇用を生み出し、3月上旬に設置予定の県求職者総合支援センター(仮称)や、公共職業安定所(ハローワーク)を通じて求人情報を提供する。
 国の第2次補正予算成立に伴う緊急雇用対策の特別交付金で創設する基金を活用。生活不安にさらされている失業者が次の職場を確保するまで、短期で働ける機会をつくる。雇用期間は1人あたり6カ月程度を想定している。
 48事業あり、うち事業者へ32事業を委託する。琵琶湖の水草の刈り取りや里山林の間伐などの環境保全にかかわる作業、障害者福祉サービス事業所の補助や保健衛生業務、鳥獣被害対策に伴う作業などがある。
 48事業の予算に6億7000万円を新年度予算案で計上し、追加の雇用を生む新規事業に対応するための1億円も確保した。このほか、市町が実施する緊急雇用創出事業を全額補助するため、8億円を盛り込んだ。
 県求職者総合支援センターは、求職者の生活安定や再就職を支援するため、大津市の滋賀ビル内に設置する。生活保護などの制度や公営住宅に関係する情報提供や相談を受け付ける。外国人労働者への支援を強化するため、専門の相談員や通訳・翻訳者を置く。(林勝)

■3時間以降の駐車場料金を4倍へ なぎさ公園「目的外使用を抑制」(京都新聞電子版)
 大津市は、湖岸の「なぎさ公園」に設置している来園者向けの有料駐車場について、新年度から利用3時間以降の料金を、現行の4倍の「30分200円」に大幅に値上げする。民間駐車場より料金が安く、近隣の工事車両などの長期間使用が多いためで、市は「目的外の使用を抑制したい」としている。
 対象となるのは、「おまつり広場」「打出の森」など同公園の6駐車場。計353台を収容でき、平日の昼間を中心に満車状態が続く場所もあるなど利用率は高い。
 しかし、市が昨年8月から9月にかけ、約1カ月調査したところ、工事車両や近隣の事業所への通勤と思われる車などが6割強を占めていた。
 このため、最初の1時間が200円、その後は1時間100円ずつアップする現行の料金体系を改定。3時間を超える利用は「30分200円」に大幅に値上げする。23日開会した2月定例市議会に条例改正案を提案した。
 市公園緑地課は「近隣には民間などの駐車場も多いので、そちらを利用してほしい」としている。また、同様の理由で、新年度から有料化する柳が崎湖畔公園の駐車場にも同じ料金体系を導入する。

■琵琶湖の外来魚稚魚 本格駆除へ 成魚で急増の恐れ 引き網改良(京都新聞電子版)
 琵琶湖の外来魚対策で滋賀県は新年度、稚魚の駆除に本格着手する。外来魚の生息数そのものが減少する一方で、稚魚は逆に増えていることが分かり、数年後に成魚となって急増する恐れがあるため。水草周辺に生息する稚魚は通常の漁法では捕獲しにくく、県は稚魚用に改良した2種類の引き網を導入し、繁殖の抑制を図る。
 導入するのは、ともに引き網で、南湖で使う全長約8メートルの小型ビームトロール網と、北湖で使う同約20メートルの沖(ちゅう)引き網。産卵を終えた秋ごろ本格的に行う予定。駆除量は10トン程度を想定し、新年度当初予算案に繁殖抑制対策費として400万円を計上した。
 ビームトロール網の使用は、南湖で引き網漁法が禁止されているため、県漁連が県に許可申請して行う。異常繁茂する水草の上を滑るように網を引くことが可能という。
 北湖で使う沖引き網は、水草に網が巻き込まれるのを防ぐため、おもり代わりの車輪を取り付け、水草に引っかからずスムーズに引けるよう、一部漁業者の工夫を取り入れた。
 いずれも網目は4ミリ程度で、小さい稚魚を捕り漏らさないようにしている。
 外来魚の生息量は推定1500トン(昨春)で、ここ5年で100トンずつ減少。本年度の駆除量も前年比の8割程度で推移している。しかし、昨秋の調査でブルーギル稚魚(70ミリ以下)は南湖、北湖ともに、オオクチバス稚魚(120ミリ以下)は南湖で増加が確認された。特に南湖のブルーギルはほぼ2倍だった。
 成魚が減ると、ほかの親から捕食されにくくなり、稚魚の生存率は逆に高まるという。県水産課は「稚魚は2、3年後に成魚となって増える恐れがあり、成魚の駆除と並行して取り組む」としている。

■朝靄まとい春待つ山 幻想的 「菜種梅雨」で湖東・湖北(京都新聞電子版)
 前線の影響で雨模様の天気が続くなか、23日朝、滋賀県の湖東から湖北地域にかけて、低くたれ込んだ雲と靄(もや)が雲海のように広がり、山々が幻想的に浮かんだ。前夜からの雨で湿度が高い状態になり、気温の上昇で山の中腹に靄が発生したとみられる。
 名神高速道路の大津サービスエリア(SA)からは朝の数時間、うっすら輝く雲間から伊吹山や湖東の峰がくっきりと浮かび上がった。SAのレストランで働く女性も「今日は遠くの山まで見えてきれい」と話していた。
 彦根地方気象台によると、西日本の南海上に前線が停滞して雨を降らす「菜種梅雨」は例年3月上旬ごろだが、「今年は季節が早くなっている」といい、週末まで雨の多い日が続くと見ている。

■県、449人を臨時雇用新年度緊急対策48項目(Yomiuri On Line滋賀)
 県は23日、国の第2次補正予算を活用し、2009年度から実施する緊急雇用対策事業の概要を発表した。事業内容は琵琶湖の水草刈り取りや商店街のイベントスタッフなど48項目で、県が民間企業に事業を委託したり、直接雇用したりして449人の臨時社員・職員の雇用を生み出す。就業期間は原則6か月未満。県は「正規雇用の創出策も、3月末までにまとめたい」としている。
 採用人数が最も多いのは、林の間伐や雑草除去などの鳥獣害軽減事業(採用者56人)で、次いで障害者作業所での支援員補助(同40人)、堆肥(たいひ)利用に関する農家の需要調査(同30人)、外来生物の生息調査(同24人)――など。臨時雇用の募集は県内全域で行う。
 国は第2次補正予算で、1年以上の継続的な雇用機会の創出を図る「ふるさと雇用再生特別交付金」(2500億円)と、離職に追い込まれた失業者に仕事が見つかるまでの短期雇用を提供する「緊急雇用創出事業臨時特例交付金」(1500億円)を計上した。
 このうち、県には計82億4000万円が配分される見込み。県は「ふるさと雇用再生特別基金」(50億3000万円)と「緊急雇用創出事業臨時特例基金」(32億1000万円)を新設する方針で、嘉田知事は23日の県議会に両基金の設置議案など9議案を追加提案した。
 今回の緊急雇用対策事業は臨時特例基金が財源で、総事業費は約6億7000万円。基金の残額は、市町が行う緊急雇用対策に対する補助金や、大津市梅林に3月に開設予定の「県求職者総合支援センター」運営費などに充てる。問い合わせは県緊急雇用対策室(077・528・3758)。

09/02/23

■大阪湾、温暖化異変…アナゴ漁獲4分の1、クロマグロ取れる(Yomiuri On Line関西発)
 大阪湾周辺の漁業に異変が起きている。地球温暖化による水温の上昇が影響しているとみられ、アナゴが減り続ける一方、黒潮に乗って外海を回遊するクロマグロが毎年取れるようになった。かつては見られなかった南方系の生物も多く確認されているという。調査している大阪府環境農林水産総合研究所は「湾内の生態系への影響や漁獲の減少が心配」としている。
 同研究所は、同湾内の20か所の水温を定期観測。1978年からの10年間と、98年からの10年間の湾内の月ごとの表層水温の平均値を比較したところ、最も差があった11月は1・18度上がり、最も差が少なかった9月でも0・13度上昇していた。1度の上昇は、この海域が温かい九州側に300〜500キロ移動したことに相当するという。
 水温の変化に伴うように取れなくなったのがアナゴ。兵庫県の年間漁獲量は、ピークだった88年には2411トンだったが、2006年には614トンに減少。大阪府でも88年は606トンあったが、06年は175トンに落ち込み、両府県合わせた漁獲量は約4分の1にまで減っている。
 アナゴは台湾近海で産卵、稚魚が冬季に日本列島に向かって北上するが、同研究所は、水温上昇で接岸海域が、東北などに移ったのではないかと分析している。
 漁獲減の影響は料理店を直撃。「本焼あなご下村明石店」(兵庫県明石市)では、約10年前からホームページで仕入れ先業者を募集する広告を出しているという。永峰和恵総務(33)は「仕入れ先の取り合いになっている」と話す。
 また、冬に産卵するマコガレイやイシガレイなども95年頃から減り始めた。水温変化の影響を受けやすいメスの成熟期が本来の1月上旬から遅れ、オスの成熟期とずれが生じているためとみられる。大阪湾内のカレイの漁獲量は05年に582トンで、10年前の半分にまで減少した。
 逆に、取れるようになったのが、湾内まで入って来ることがほとんどなかったクロマグロ。96年に初めて取れ、03年以降は毎年漁獲がある。05年には同府岬町で定置網に40〜50キロクラスが10本かかった。水面をはねる姿も見かけるようになったといい、堺市の船宿「シーマジカル」の嶌原正浩社長(35)は「最近はルアーで狙う釣り客もいる」と話す。
 また、熱帯の海にいるモンツキイシガニやアミメノコギリガザミといったワタリガニの仲間も、水温が高い状態が続いた90年代後半〜2000年代前半まで多く取れた。このほか、暖水に生息するシャコやウニも相次いで見つかっている。
 同研究所の鍋島靖信主任研究員(55)は「本来、南方系の生物は、海流に乗って北の方まで来ても、冬に死んでしまう。大阪湾の水温が上がり、越冬して繁殖できる環境になってきているのではないか。他の都道府県とも情報交換して広域的な異変を把握し、漁業対策を立てたい」としている。

■琵琶湖グルメを130人超が堪能 湖北町で集い(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖産の魚を使った湖北地域の郷土料理を味わう「グルメの集い」が22日、湖北町尾上の朝日漁業会館であり、県内はじめ愛知、福井などから参加した130人余りが、ウナギのすき焼き風鍋「じゅんじゅん」などの料理を楽しんだ。
 町や朝日漁協、町観光協会などでつくる実行委が主催して19回目。郷土料理の良さを知ってもらい、観光客の誘致や水産振興につなげる狙い。
 「じゅんじゅん」は、ウナギとゴボウ、ネギなどを煮込んだ鍋料理。「フナの子造り」やシジミ汁、コアユやブラックバスのてんぷら、地元産のイチゴなども用意され、参加者は和気あいあいと談笑しながら、はしを進めていた。
 福井県越前市から来た女性(50)は「地元で取れた食材を地域の味でおいしくいただけた」と満足そうだった。(近藤歩)

■「目的外駐車」許さぬ(asahi.com滋賀)
【大津市営駐車場料金値上げへ】
 大津市は4月から、大津湖岸なぎさ公園など市内7カ所の市営駐車場の駐車料金を値上げする方針を決めた。料金はこれまで、公園利用者による短時間駐車を想定して設置されていたが、民間駐車場より安いため、長時間にわたる「目的外駐車」が多く、市民から「いつも満車で止められない」と苦情が出ていた。23日開会の市議会に条例改正案を提案する。
 市公園緑地課によると、対象となる駐車場は計523台分。同課の職員が昨夏に約1カ月間、駐車場付近を巡回して調べたところ、公園を利用しないのに朝から夕方まで止めている車が全体の約6割を占めた。休日にはこうした長時間駐車が減ることから、周辺の事業所などで働く人が利用しているのではないか、と結論づけた。
 現在、駐車料金は1時間まで200円で、その後1時間ごとに100円加算される。市は、公園利用者の駐車時間はおおむね3時間までと推定。条例改正後は3時間まで現在と同じ料金体系にとどめるが、その後は30分ごとに200円加算する。8時間駐車すると、これまで900円で済んだ料金が2400円にはね上がる計算で、市側は抑止効果に期待している。

09/02/22

■28日午後6時から供用開始 新越路トンネル‐南桧杖橋区間 国道168号「越路(こしじ)道路」完成(紀南新聞ネット版)
 和歌山県が幹線道路網整備していた新宮市五新―南桧杖間の国道168号「越路(こしじ)道路」のうち新越路トンネルと南桧杖橋の計1.0キロメートルが完成。28日午後6時から、供用開始される。
 越路道路は、新宮市の近畿自動車道紀勢線と奈良県五條市の京奈和自動車道を南北に結ぶ延長約130キロメートルの地域高規格道路(五條新宮道路)の一部。
 紀伊半島の沿岸部・内陸部の交流の促進および国道168号の通行困難の解消を目的として計画された。
 平成10年度に新宮市五新―南桧杖間の延長1.9キロメートルで事業着手し、0.9キロメートルはすでに供用済み。
 今回、供用開始となった区間は新越道トンネル461メートルと南桧杖橋272メートル。新トンネルの幅員は現トンネルより4.20メートル広い10.5メートル。事業費は約61億円。
 28日午後1時から、新越路トンネル本宮側坑口で、和歌山県と新宮市が主催し開通式も行われる。県では「現トンネル内での大型車の対向に支障をきたしていたが、新しいトンネルができたことで解消される。車両は新しいトンネルを通ることによって、自転車、歩行者は現トンネルを安全に通行できます」と話している。
 今回、供用開始する越路道路を含め五條新宮道路の全線改良が完了すると、新宮―五條間の所要時間が約165分から約120分に短縮されるという。

■外来魚を缶詰非常食に活用 琵琶湖の若手漁師ら開発(京都新聞電子版)
 琵琶湖の若手漁師らがこのほど、外来魚の缶詰を開発し、災害時の非常食として活用を探っている。南湖では外来魚駆除が漁業収入の柱の一つになっているが、漁師らは「行政の補助金頼みから少しでも脱し、独自収入に結びつけたい」としている。
 外来魚は年間400−500トンが駆除されており、滋賀県などは駆除経費の補助を漁業者に支払っている。県漁業協同組合連合の青年会は、行政に依存するだけでは将来の展望が開けないとして、昨秋から本格的にオオクチバスとブルーギルの缶詰加工に乗り出した。
 琵琶湖の学術調査で漁業者らと関係の深い近畿大が学内設備を使って缶詰加工に協力。漁師が自ら魚をさばき、缶に詰めて蒸し上げ、しょう油や砂糖、ショウガなどで味付けした。
 オオクチバスは皮に臭みがあるため、たわしで何度もぬめりを取るなど丹念に下ごしらえした。イベントで市民に試食してもらったところ、47人のうち42人が「おいしい」などと回答し、「ご飯がすすむ」「サバの水煮のよう」と評価したという。
 外来魚の漁獲が不安定なことや加工設備がないなど課題も多いが、漁業者たちは、缶詰関連企業のアドバイスを受けながら量産化を探っている。
 県漁連青年会の鶫飼広之理事(49)は「非常食なら困っている人たちの役にも立つ。少しでも利益が得られるようなら在来魚の放流費用に充てたい」と話している。

■湿地の大切さ考える 大津 研究者7人が発表(京都新聞電子版)
 琵琶湖の生態系を考える「湖岸生態系保全・修復研究会」が21日、大津市のピアザ淡海であり、市民や研究者ら70人が参加した。
 県琵琶湖環境科学研究センターが昨年から開いており、7回目。琵琶湖と共通の湿地環境がある淀川水系の生物種の保全活動から湿地再生を考えようと研究者7人が発表した。
 このうち「琵琶湖・淀川の貝類とその保全」では、紀平肇・水生生物保全研究会会長が、「淡水貝類の生息には3−5センチ程度の深さの水域が重要」と話し、護岸工事で冠水域が消失することで貝の種類の減少をまねいたと説明した。
 また大阪市立大桐中の河合典彦教諭は、生物の多様性を支えるワンドやタマリの重要性を説き、「豊かな河川環境は流水や土砂の振る舞いで創出され、維持される」と話した。

09/02/21

■ブラックバス駆除:画期的な方法−−大崎のNPO、きょう報告会(毎日jp宮城)
 希少魚保護とブラックバス駆除に尽力する大崎市鹿島台のNPO法人「シナイモツゴ郷の会」は21日午後4時から同所の尾梶会館で事業成果報告会を開く。
 県伊豆沼・内沼環境保全財団と共同開発した、フェロモンを利用して産卵期のバスを誘引・捕獲する画期的な駆除技術を紹介する。
 また、昨年始めたシナイモツゴ郷の米の認証制度で3・6トンを認証販売したことや、「田園の魚をとりもどせ」の発刊について報告する。【小原博人】

■アリゲーターガー捕獲 高島の内湖「絶対放流しないで」(Yomiuri On Line滋賀)
 県水産試験場は20日、高島市今津町の貫川内湖で、北米原産の外来魚「アリゲーターガー」=写真、県水産試験場提供=が捕獲されたと発表した。県内での発見は、試験場が集計を取り始めた1994年以降、今回で4例目。担当者は「第2のブラックバス、ブルーギルになりかねないので、絶対に放流しないで」と呼びかけている。
 全長79.3センチ、体重3.6キロ。19日午後4時頃、湖西漁業協同組合の漁業者が外来魚の駆除作業中に見つけた。
 アリゲーターガーは、北米のミシシッピ川流域に生息し、小魚やエビなどを食べる。現存する淡水魚では最大級で、全長3メートルに及ぶこともある。日本では鑑賞用として流通している。

09/02/20

■アリゲーターガー、琵琶湖で越冬 繁殖など警戒(京都新聞電子版)
 滋賀県は20日、北米原産で淡水魚では最大級のアリゲーターガーが、高島市今津町の貫川内湖で見つかったと発表した。琵琶湖や内湖の水温が最も低い時期の捕獲に、県は「県内で越冬できる種だと分かった」として、繁殖や在来魚への食害などへ警戒を強めている。
 県水産試験場(彦根市)によると、アリゲーターガーは通常、最低水温が10度程度まで生存可能で、県内でも越冬できる可能性が指摘されていた。1、2月の水温は琵琶湖で8度、内湖はさらに低かったとみられる。捕獲されたアリゲーターガーは全長約79センチ、体重3・6キロ。19日に、外来魚の駆除をしていた漁業者が捕獲した。県条例で放流が禁止されており、県内で見つかったのは4例目。

■滋賀の湖で“ワニ魚” 外来種、繁殖の恐れ(Chunichi Web滋賀)
 滋賀県水産試験場は20日、同県高島市今津町の貫川内湖で、ワニのような頭を持つ北米原産の肉食魚「アリゲーターガー」が捕獲されたと発表した。
 これまでに琵琶湖など県内の湖で3匹捕獲されたが、今回は水温が低い時期のため、試験場は「越冬して繁殖し、在来魚に悪影響を与える危険がある」と警戒している。
 試験場によると、全長約80センチ、体重約3・5キロ。最大級の淡水魚で、成長すると3メートル程度になるという。19日に刺し網にかかっていた。細長い口と鋭い歯が特徴で食欲旺盛。繁殖すれば、フナなどの在来魚が餌となり減少する恐れがある。
 日本では観賞用として販売されており、飼育する場合、県は条例で届け出を義務付けている。(共同)

■カツオ水揚げ続く 串本漁港に活気(紀伊民報AGARA)
 串本町の串本漁港市場で連日、カツオの水揚げが続いている。多い日には9・7トンの水揚げがあり、漁港は活気づいている。
 年明けの1月5日に5・8トン揚がり、その後もほぼ毎日のように水揚げがある。11〜20日にかけては1日当たり160〜560キロと少し減ったが、その後は1トンを超え、2月4日には9・7トンを水揚げ。17日にも9トン揚がった。1月中の水揚げ合計は約30トン。2月は18日までに52トン揚がった。
 漁場は串本沖8〜11キロと近く、午前中に漁に出て午後に水揚げしている。重さは1・5キロから8キロまでで、平均2キロ。市場値は2〜2・4キロで800円台という。ケンケン漁(引き縄漁)で捕り、その日に水揚げされた2〜4・5キロのカツオを「しょらさん鰹(がつお)」のブランド名で売り出している。
 和歌山東漁協によると、昨年は10月後半から11月後半にかけての戻りガツオの時期に水揚げがほとんどなく、2カ月ぐらい遅れて捕れているようだという。漁協は「脂が乗って身の質が良くおいしい。この時期にこれだけ捕れるのは例がない。このまま初ガツオの水揚げシーズンに入っていきそうだ」と話している。

09/02/19

■スギ花粉、飛散本格化 マスクや薬売れる(紀伊民報AGARA)
 県内でスギ花粉の飛散が本格化し、花粉症の人にとってはつらい季節がやって来た。春一番が吹き、気温が上昇した2月中旬から急増。今年の飛散量は例年の2〜3倍と予想されており、田辺市内の小売店では、花粉対策の商品が売れている。
 県林業試験場が、中辺路試験地(田辺市中辺路町)にある環境省花粉観測システム「はなこさん」の観測データから調べたところ、大気1立方メートル当たりの時間平均のスギ花粉個数は、11日に300個を超え本格化した。
 春一番が吹いた翌日の14日には日平均気温が5月並みの18度となり、15日には8654個、16日には1万2899個と急速に増加した。今後も暖かく風の強い日には飛散量が増えるとみられ、注意が必要だという。
 日本気象協会関西支社(大阪市)によると、和歌山県で花粉の飛散量は昨年の3〜7倍と予想している。今季は温暖だったのでスギの開花が早く、例年より10 日ほど早い2月初旬から飛散が始まり、今がピーク。例年、スギは3月末までに終息する。ヒノキは4月末まで飛散するという。
 田辺市新庄町のドラッグストアでは、14日から急に花粉対策の商品が売れだした。特に立体型のマスクは、仕入れが追いつかないほど売れている。
 2月上旬から花粉対策のコーナーを設け、主な飲み薬は昨年より2種類増やし、7種類用意している。マスクや予防眼鏡、目薬、鼻の中への塗り薬などもそろえている。
 田辺市朝日ケ丘の家電製品店では、各メーカーの空気清浄機や加湿器をそろえている。両方の機能が一緒になった商品が人気を集めている。インフルエンザ対策で購入する人もおり、昨年12月中旬から売れ始め、2月初旬から客が増えた。
 田辺市内の耳鼻咽喉(いんこう)科医院では、12日から患者が急増し、昨年と同時期の2倍ほどになっている。どの患者も症状が出始めたばかりで、目のかゆみや鼻水が出るといった症状が目立つという。

■カワウ銃器駆除、新年度から再開 滋賀県 生息数倍増で方針転換(京都新聞電子版)
 滋賀県は、異常繁殖しているカワウの銃器駆除を新年度から再開する。「効果が見込めない」と銃器駆除を中止した本年度にカワウの生息数が倍増したうえ、学識者から銃器駆除の効果を認める声もあり、方針を転換した。新年度は3万羽の駆除目標を掲げ、2013年度以降に今の5%にあたる4000羽程度にまで減らすことを目指す。
 県は本年度、銃器駆除を「広域で活動するため効果が薄い」などとして中止した。ところが、これまで3万−4万羽台で推移していた生息数が、昨秋の調査で約7万4000羽と倍増したことが分かった。県は、カワウのえさとなるアユが豊富だったことなどに加え、「銃器駆除がなくなったことで、カワウへの圧力が減ったことも要因」(自然環境保全課)と分析した。
 再開する銃器駆除は、主に繁殖地の竹生島と飛来地の琵琶湖で行う。今回は特に竹生島で、カワウが巣から離れにくい営巣期に、単発でも発砲音が小さいエアライフルも併用することで、散弾銃だけだった従来より効率的な駆除を図る。新年度当初予算案にカワウ対策費2600万円を計上した。
 駆除目標は、13年度以降に異常繁殖前の規模の4000羽へと減らす方針をもとに、年度ごとの生息数変動を試算。新年度に3万羽を駆除し、翌年度以降は生息数の7割程度を駆除するなどと決めた。
 カワウの異常繁殖によるアユなどの漁業被害は年間21億円(08年春)と試算される。竹生島でふん害で植生の枯死が深刻になっている。

■雇用対策に82億円 滋賀県予算 155億円 補正案発表(京都新聞電子版)
 滋賀県は19日、国の2次補正予算に対応し、2011年度までの3年間に取り組む景気対策の約155億円を盛り込んだ08年度一般会計補正予算など県議会への追加議案9件を発表した。雇用対策に約82億円を充て、農林業や医療福祉教育など内需型産業への就業を重点的に支援する。
 追加議案には、不況に対応するため新年度すぐに執行する09年度一般会計補正予算案も含まれ、当初予算との同時成立を目指す。
 08年度補正予算案は、失業者の臨時職員採用など半年間のつなぎ雇用の支援として32億3000万円、農業や福祉などで1年以上の雇用や正規社員採用を行う事業者向けの支給金などで50億3000万円を計上する。
 また、失業者向けの「県求職者総合支援センター」、外国人を支援する「多文化共生地域づくり支援センター」を、3月までに大津駅前に設置する。
 国の2次補正予算の県交付分の大半は08年度補正予算で県基金として積み立て、11年度まで景気対策に活用する。09年度補正予算案には47億円を計上、雇用対策には29億円を充てる。
 嘉田由紀子知事は「産業構造を見直す必要があり、3年間の施策で、地域でお金が回る内需型産業を育てたい」と話している。
◇緊急雇用事業 新年度中に450人就業へ
 滋賀県が2009年度から3年間取り組む雇用対策で、失業者らを半年間雇い入れる緊急雇用事業として、初年度の09年度に県実施分で50事業、延べ約450人の新規雇用を予定していることが19日分かった。農林業や福祉、環境分野が中心で、派遣切りや雇い止めされた非正規労働者らの仕事づくりに生かす。
 内訳は、県が社会福祉法人や業種組合など民間事業者に資金付きで事業を委託するケースで385人、県が臨時や嘱託で直接雇うケースが64人。
 事業の委託では、里山の伐採管理でイノシシなどの獣害を減らす環境整備支援隊の派遣(56人)、障害者施設の作業指導の補助(40人)、異常繁茂した琵琶湖の水草などを除去する刈り取り(30人)など。
 直接雇用は、日系ブラジル人らによる外国人の児童や保護者の教育支援(22人)、琵琶湖でのレジャー活動の指導監視補助(8人)など。
 09年度補正予算案に計上した緊急雇用事業費(16億4100万円)のうち、県実施分の7億7000万円を財源に充てる。県は新年度から若者らを中心に約1000人の雇用創出を図る滋賀のニューディール政策を掲げており、これらの実現を図る。

■戦後期の65%まで回復 開発で激減した琵琶湖のヨシ帯(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖の開発で激減したヨシ帯の面積が、植栽や保全事業でヨシ利用が盛んだった戦後期の65%にまで回復したことが、県の調べで分かった。ただ、多様な生態系の復活や、在来魚の繁殖効果などで課題も指摘されている。県は学識者らの意見も踏まえ、自然保護や景観、漁場育成などの観点からバランスの取れた保全事業を目指す。 
 県によると、ヨシ帯は戦後の1953(昭和28)年に260ヘクタールあったが、湖岸堤の整備や埋め立てによる開発で激減。92年には半分の127ヘクタールに減った。92年のヨシ群落保全条例施行後、県は毎年ヨシ帯の造成事業を実施。2007年に撮影された航空写真を基にヨシ帯の面積を調べた結果、169ヘクタールまで回復した。
 前回調査した97年から40ヘクタール増えており、うち23ヘクタールは造成で、17ヘクタールは自然に繁殖したとみられる。
 県は10日開かれたヨシ群落保全審議会で調査結果を報告したところ、委員の学識経験者らからヨシ帯造成の方法について疑問の声も上がった。
 委員らはヨシの植栽で既存の生態系の一部が失われたり、ヤナギの繁茂が進むケースを指摘。造成場所によっては在来魚の産卵場所としての機能を疑問視する意見もあった。
 県のヨシ帯造成事業は自然環境保全課と水産課、河港課が担当する。それぞれ自然保護や漁業振興、景観保全など主な目的が異なっているため、それに合わせて造成方法も異なる。湖岸景観の改善には有効でも魚の繁殖には効果が薄いなど、互いの目的が両立しない場合もあるという。
 県は「審議会の意見を生かし、今後の事業に役立てる」としている。(林勝)

09/02/18

■イノシシ捕獲激増 農作物被害も 彦根・荒神山 近く対策協設置(京都新聞電子版)
 彦根市南部の荒神山(標高約260メートル)で近年、イノシシの捕獲数が激増している。2006年度7頭、07年度14頭と推移し、08年度は2月17日までにすでに27頭。おりによる捕獲が繁殖に追いつかず、市は年度内に住民、専門家を交えた獣害対策協議会を設け対応を検討する。
 荒神山は琵琶湖畔にある独立した山。キツネやトンビ、タカなどイノシシの天敵が少ない。市農林水産課によると、イノシシは6年ほど前から捕獲され始めた。「湖西地域から琵琶湖を泳いで荒神山に住み着き、繁殖したという説が有力」(同課)という。
 イノシシが繁殖するにつれ、ふもとの田んぼでは稲穂を食い荒らし、ミミズなどを求めて地面を掘り返す被害が多発。07年度の農作物被害額は約100万円に上り、08年度は農家1軒から「稲作をやめる」との連絡が市役所に寄せられた。
 荒神山には、公園やハイキングコースなども点在。イノシシと出くわし、襲われる事態を心配する声もある。
 市は9カ所に捕獲用おりを設置しているが、体長1メートル超の成獣から生後すぐの子どもまで捕まるイノシシはとどまることがない。
 山すその荒れた竹林などが、イノシシにとって身を隠し、えさを探す格好の拠点になっている。市農林水産課は「行政による駆除だけでは限界がある。地域の協力を得て、放置竹林を減らし、イノシシが出てこれないよう柵を延ばすことが不可欠」としている。

■冬将軍戻る/比叡山も雪化粧(asahi.com滋賀)
 県内は17日、上空に寒気が流れ込み、先週末の春のような陽気から一転、各地で零下を記録する寒さとなった。大津市でも、朝から雪がちらつき、比叡の山々もうっすら雪化粧した=写真、全日写連吉川宏暉さん撮影。
 彦根地方気象台によると、同日朝の気温は大津市でマイナス0.6度、彦根市でマイナス1.4度とそれぞれ8日、6日ぶりの零下となった。米原市と甲賀市土山町ではマイナス2.9度まで下がった。
 同気象台によると、冬型の気圧配置は18日も続くという。

09/02/16

■早咲き菜の花 見ごろ 守山の琵琶湖岸、1カ月遅く(京都新聞電子版)
 滋賀県守山市今浜町の琵琶湖岸で、早咲きの菜の花「カンザキハナナ」が例年より約1カ月遅れで、ようやく見ごろを迎えた。待ちわびた写真愛好家らが訪れ、写真に収めている。
 湖岸の第一なぎさ公園の4000平方メートルに約1万2000本が植えられている。天候不順などで開花が遅れていたが、暖かくなった2月上旬から咲き始めた。
 冠雪した対岸の比良山系が背後に見えるため写真スポットとして人気がある。16日は冬型の気圧配置に戻って風が強く雲も多かったが、訪れた人は時折のぞく晴れ間を狙って撮影していた。東大阪市の主婦河本和子さん(64)は「比良山がきれいに見えて良かった」と話していた。
 比良山系は山頂付近にうっすら雪が残る程度だったが、彦根地方気象台は17日朝にかけて県内で降雪を見込んでいる。

■車水没:乗用車が水没、男性1人死亡−−守山・琵琶湖内湖(毎日jp滋賀)
 15日午後7時10分ごろ、守山市木浜町の琵琶湖内湖を利用した魚釣り場で乗用車が水没するのを通行人が見つけ110番通報した。湖南消防本部が約2時間後、運転席から大津市向陽町、会社役員、深澤優晴さん(64)を搬出したが、病院で死亡が確認された。守山署によると、市道から約10メートル離れた湖底で水没していた。【後藤由耶】

■漂着:無人ボートと救命胴衣、大津・和邇の桟橋に(毎日jp滋賀)
 15日午後5時25分ごろ、大津市和邇今宿のヨットハーバーの桟橋にエンジンがかかったままの無人ボートが漂着していると110番通報があった。大津北署によると、ボート(全長約4メートル、白)内に釣り道具があった。同ハーバーには黒とオレンジ色のライフジャケットも漂着していた。ボートは同市の貸しボート店所有で、京都府長岡京市の男性会社員(42)が同日朝から借りていた。同署などは同日午後7時半ごろまで捜索したが見つからず、16日午前7時に捜索を再開するという。【後藤由耶】

■在来魚:「田園の魚をとりもどせ」発刊 絶滅危機、復元への取り組み紹介(毎日jp宮城)
◇シナイモツゴ、ゼニタナゴ…
 大崎市鹿島台のシナイモツゴなど絶滅の危機にある在来魚を守り、復元に取り組む各地の先導的な事例をまとめた「田園の魚をとりもどせ!」(恒星社厚生閣)が発刊された。田園や湖沼の現状を直視しつつ、復元に必要な知識や技術、協働意識をはぐくんできた研究者や市民の姿が記されている。
 鹿島台の環境NPO法人「シナイモツゴ郷の会」の高橋清孝副理事長(水産学博士)が各地の研究者や市民団体に呼び掛け、手掛ける魚種復元の試みや課題を執筆してもらい、一冊にまとめた。6章立てで、15の取り組み事例を掲載している。
 県内関係では、シナイモツゴのすむ鹿島台のため池に密放流で侵入した食害魚ブラックバスを、郷の会メンバーと住民が総出で池干し作戦を展開し駆除。750尾のシナイモツゴを救った協働体験を紹介している。
 県伊豆沼・内沼環境保全財団の進東健太郎研究員は、人工産卵床と市民のバス・バスターズ(退治人)を組み合わせるなどした「伊豆沼方式」での駆除作戦を紹介。産卵床や駆除活動法を毎年改良し、「沼の生態系は復元過程にあると思われる」と記述している。
 だが、最終復元目標のゼニタナゴは両沼では確認されず、息の長いバス駆除と、保全池などでのゼニタナゴの保護・繁殖が必要と指摘する。栗原市の環境保全団体「ナマズのがっこう」は試行錯誤を重ねてつかんだ小規模水田魚道に好適な構造や資材について説明している。
 県外の事例では▽大阪府八尾市のニッポンバラタナゴ▽岡山市のアユモドキ▽山形県鶴岡市のサクラマスの保護復元の取り組みなどを掲載している。
 高橋副理事長は「田園や在来魚はかけがえのない自然財産であることを今後も訴えていきたい」と話す。137ページ。3045円。連絡は恒星社厚生閣(電話03・3359・7371)。【小原博人】

■池に車沈み、運転男性水死 守山の魚つり場(京都新聞電子版)
 15日午後7時10分ごろ、滋賀県守山市木浜町の市魚つり場で、車が沈みかけていると近くを通り掛かった市内の会社員男性(32)から警察に通報があり、駆け付けた守山署員が魚釣り場の池の底に沈んでいる車を見つけた。
 湖南消防本部の署員が車内を捜索し、運転席から大津市向陽町、会社役員深澤優晴さん(64)を救助し、病院へ搬送したが、約1時間半後に死亡した。死因は水死だった。守山署は事故とみて調べている。

■琵琶湖で釣り人転落? 大津に無人ボート漂着(京都新聞電子版)
 15日午後5時半ごろ、大津市和邇今宿の琵琶湖で、エンジンがかかったままの無人のボートが漂着していると近くの男性(61)が警察へ届け出た。
 大津北署によると、ボートは同日午前7時ごろ、同市小野の貸しボート店から長岡京市、会社員濱州隆司さん(42)が借りており、中には釣り具と濱州さんの船舶免許が残されていた。ヒン州さんと連絡がとれないことから、同署は釣りの最中に湖に転落した可能性もあるとみて捜索したが発見できず、16日朝から捜索を再開する。

09/02/15

■春並み陽気、ゲレンデはピンチ コース閉鎖も(asahi.com)
 15日も晴天に恵まれた近畿地方は前日に引き続き、春本番の陽気となった。滋賀県のスキー場では、ポカポカ陽気でコースの一部の雪が解け、地面がむき出しになるところも。「このまま、シーズンが終わってしまうのでは」と関係者をヤキモキさせている。
 岐阜県境に近い「奥伊吹スキー場」(滋賀県米原市)は雪解けで、全11コース中滑れるのが3コースになった。3コースでも所々に地肌が見え、スキー客らは狭くなったコースを滑走していた。
 大津市の最高気温は16.1度と、4月初旬から中旬の暖かさ。同市内にあるスキー場「びわ湖バレイ」は、13日に110センチあった積雪が15日現在で95センチまで減少。現在2コースを閉鎖中という。「国境高原スノーパーク」(滋賀県高島市)でも今月初旬から4コース中2コースを閉鎖するなど影響は深刻だ。
 彦根地方気象台(同県彦根市)によると、滋賀県内は16日以降、冬型の気圧配置が強まり、寒さが戻るという。

■琵琶湖に無人のボート 京都の釣り客転落か(msn産経ニュース)
 15日午後5時25分ごろ、大津市和邇今宿の琵琶湖岸で「エンジンがかかったままの無人のボートが漂着している」と110番があった。
 大津北署によると、京都府長岡京市の会社員浜洲隆司さん(42)が同日朝、釣り用に借りた4人乗りボートで、船舶免許と釣り道具が残されていた。
 同署や消防は、浜洲さんが誤って湖に転落した可能性があるとみて、16日朝から捜索する。

■神奈川・横須賀港で米海軍のイージス艦が停泊中のプレジャーボートに接触 けが人なし(FNN fnn-news.com)
神奈川県の横須賀港で、アメリカ海軍のイージス艦が、停泊中のプレジャーボートに接触する事故があった。接触直後の写真をFNNが入手した。
15日午後0時20分ごろ、横須賀港で「アメリカ海軍の船とプレジャーボートが接触した」と、プレジャーボート船長の男性から、第3管区海上保安本部に通報があった。
この衝突で、プレジャーボートは右舷前方に損傷を受けたが、乗っていた4人にけがはないという。
衝突したのは、アメリカ海軍のイージス艦「ラッセン」とみられ、プレジャーボートの船長らは「衝突後、そのままアメリカ海軍の基地に戻っていった」と話しているという。
目撃者は「釣りをするために、いかりを打って止まってたところにですね、アメリカ軍の軍艦が入港のために近づいてきたんですけども。乗組員がデッキにいっぱい出てきて、何かをやろうとするところだったんですけれども、船は止まらずに入港してしまいました」と話した。
プレジャーボートは、釣りをするため、いかりを下ろして停泊中だったということで、第3管区海上保安本部は、4人から話を聴くなどして、事故当時のくわしい状況を調べている。
日本の海域では2月、北朝鮮がミサイル発射準備を進めているとの情報を受け、イージス艦の出入りが活発になっていた。

■横須賀港で米艦船とボート接触 けが人なし(Chunichi Web)
 15日午後0時25分ごろ、神奈川県横須賀市の横須賀港で、停泊していたプレジャーボート(14トン、4人乗り組み)に米軍艦船が接触した。けが人はなかった。
 第3管区海上保安本部(横浜)によると、艦船は米海軍横須賀基地所属のイージス駆逐艦「ラッセン」(9、217トン)とみられる。接触後、そのまま入港した。
 ボートには、釣りをしていた男性4人が乗っていたが、転落などはしていないという。(共同)

■刈り取り 環境にヨシ! 安土、西の湖でイベント(京都新聞電子版)
 ヨシと環境を考えるイベント「よし博2009」が14日、滋賀県安土町常楽寺の西の湖畔で始まり、親子連れらがヨシ刈りなどを通してヨシについて学んだ。
 西の湖のラムサール条約登録を記念して実行委が開催、約300人が参加した。ヨシ刈り・選別体験や和船での西の湖巡り、乗馬体験があり、ヨシの粉を練り込んだうどんやクッキーなども販売された。
 栗東市綣の公務員初宿文彦さん(45)は娘のゆずほさん(9)とともにヨシ刈りを体験、「ヨシについて考えるいいきっかけになった」と話していた。
 よし博では、JR安土駅から歩いて訪れるなど環境に優しい行動をするたび、100円相当のエコポイント「1よし」を渡して会場周辺で使ってもらう社会実験も行われた。よし博は15日も開かれる。

■ホントに2月!?菜の花が見ごろ…滋賀・守山(Yomiuri On Line)
 日本列島は14日、全国的に季節はずれの暖かさとなり、25度以上の夏日や、7月上旬並みの気温となった所もあった。100か所以上の観測地点で2月の観測史上最高気温を更新した。気象庁によると、南から流れ込んだ暖気の影響で13日夜に気温が下がらず、14日の好天で気温が上昇した。最高気温は静岡市清水区で26.8度となったほか、和歌山県新宮市と高知県四万十市で24.4度、和歌山県の潮岬でも23.4度を記録した。
 滋賀県守山市の琵琶湖岸沿いの公園では、早咲きの菜の花約1万3000本が見頃になり、家族連れらが楽しんだ。3月末まで楽しめるという。

09/02/14

■列島ぽかぽか、7月並みも 105カ所で2月最高気温(Chunichi Web)
 日本列島は14日、北海道付近の低気圧に向かって南から暖気が流れ込み、全国的に気温が上昇、3月から7月並みの暖かさとなった。静岡市や神奈川県小田原市などで気温が25度を超える夏日となるなど、2月の観測史上最高を記録する地点が速報値を含め全国105カ所に上った。一方、北日本の太平洋側を中心に強風が吹き荒れた。
 急激な気温の上昇で各地で被害が続出。福島県石川町で湖の氷が割れ、ワカサギ釣りに出掛けた2人が行方不明になり、秋田県由利本荘市では雪解け水と大雨で増水した沢があふれ、民家など4棟が浸水。強風のためJR各線が運休した。
 気象庁は同日夜遅くにかけ、引き続き暴風や高波への警戒が必要とした。
 同庁によると、午後にかけて各地で気温が上昇。静岡市の清水で26・8度、小田原で26・1度といずれも7月上旬並みに。東京都心も午後2時すぎに今年最高の23・9度まで上がった。
 強風は、午後2時ごろに北海道えりも岬で最大瞬間風速35・5メートル、栃木県日光でも午前11時半ごろに33・6メートルを観測した。(共同)

■菜の花:うららか甘い香り 守山・なぎさ公園で咲き始め(毎日jp滋賀)
 守山市今浜町の琵琶湖岸にあるなぎさ公園の菜の花がようやく咲き始めた。対岸にそびえる比良山系と優しい黄色の花の色合いが美しく、親子連れやアマチュアカメラマンらでにぎわっている。
 市シルバー人材センター会員らが市から委託を受け、95年から毎年、公園内の約4000平方メートルに約1万3000本を植えている。品種は早咲きの「カンザキハナナ」で、例年は1月中〜下旬に満開となるが、今年は種まきが遅かったことなどが影響したのか、開花が1カ月程度遅れているという。
 立春が過ぎて暖かくなり、晴れた日は多くの人が訪れる。センターによると、今月下旬に見ごろを迎え、来月いっぱい咲き続ける。担当者は「花も順々に開いてきており、もう少しで一面が黄色に染まった花畑が楽しめるはず」と話している。【南文枝】

■ヨシ刈り:吹田の青山台小児童、卒業の思い出に−−琵琶湖(毎日jp大阪)
◇竪穴式住居の屋根用
 吹田市の市立青山台小の6年生児童31人が、卒業記念の竪穴式住居の屋根を琵琶湖のヨシでふこうと滋賀県安土町を訪れ、地元のボランティアグループ「琵琶湖お魚探検隊」の人たちと琵琶湖の内湖「西の湖」の湖畔でヨシ刈りを行った。
 児童らは昨年秋からグラウンドの片隅に縦横各3メートルの竪穴式住居を建設中。最初は屋根をワラでふく予定だったが、ヨシが良いと聞き、ヨシぶきに変更。産地を調べて西の湖畔のヨシを使うことになった。同小の中江浩之教頭らに引率された児童らは湖畔で、カマを手に高さ4メートルほどのヨシ刈りに挑戦した。今年は、雪のため倒れたヨシが多く、児童らはてこずった。ヨシ刈りは初めての西村知恵さん(12)は「ヨシがこんなに大きいとは知らなかった」と楽しそうだった。【斎藤和夫】

■篠田興業、琵琶湖大橋に「メロディーロード」 車走ると音楽(NIKKEI NET)
 建設業の篠田興業(根室管内標津町、篠田静男社長)は車で走ると道路から音楽が聞こえる「メロディーロード」を滋賀県の琵琶湖大橋に施工する。3月14日に完成式典を開き、標津町の物産展も予定する。
 聞こえるのは「琵琶湖周航の歌」。メロディーロードは同社が2005年に事業化。道路に掘った溝の深さや間隔によって音程を作る。技術供与も含めて、これまで和歌山や愛知など全国9カ所で、場所にちなんだ曲が流れるよう施工し、琵琶湖は10カ所目。
 3月14、15日には大橋たもとの道の駅「びわ湖大橋 米プラザ」(大津市)で、標津町や標津漁協、水産加工業者らが物産展を開く。特産のサケ、ホタテのほかイクラ丼も販売する計画。標津町の物産展は滋賀県では初めてという。

■フィッシングショー、1万人ファンでにぎわう(SANSPO.COM)
 「国際フィッシングショー2009」(日本釣用品工業会主催)が13日、横浜市のパシフィコ横浜で開幕。初日は1万人近い釣りファンでにぎわった。
 サンケイスポーツとサンスポ推薦船宿会の共同ブースでは、船宿会所属の船長らが魚の釣り方、さばき方を解説。ライフジャケットなど豪華賞品が当たり、サンスポ持参なら空くじなしで参加できる抽選会も連日行われる。横浜市の百々正己さん(60)は「初めて来ましたが、手作り感あふれる抽選会がとってもよかった」と大満足。
 15日まで。入場料は1200円。中学生以下無料。運営事務局TEL03・5857・8500(www.fishing−show.com)

09/02/13

■最新釣り具など展示 「国際フィッシングショー2009」(asahi.com)
 釣り具メーカーなどが出展する「国際フィッシングショー2009」(社団法人・日本釣用品工業会主催)が13日、横浜市西区みなとみらい1丁目のパシフィコ横浜(展示ホール)で開幕した。15日まで。(アサヒ・コム編集部)
 釣り具メーカーのシマノやダイワ精工、がまかつなど約180社が出展。アウトドアグッズや小型モーターボートなども展示されている。
 例年多くの来場者を集めるイベントだが、今年も初日から大勢の釣りファンでにぎわっている。各メーカーのブースには、新製品の釣りざおやリール、ルアーなどが並べられ、来場者は、スタッフの説明に熱心に耳を傾けていた。
 釣り具の展示以外にも、テレビの釣り番組に出演している人気アングラーのトークショーや大きな水槽を使ったルアー釣りのキャスティングの実演などもある。
 そのほか、会場内にはマス釣り体験コーナー、魚拓コーナー、新鮮な海産物が食べられるグルメパークなども設置されており、家族連れでも楽しめそうだ。
 入場料は高校生以上1200円。詳細はホームページ

■春一番:関東地方でも 全国的に強風、大雨のおそれ 気温高く雪崩などにも注意(毎日jp)
 気象庁は13日午後、関東地方で「春一番」が吹いたと発表した。同日午後4時までに各地の最大瞬間風速は、東京で12.7メートル、千葉で21.2メートル、横浜で18.1メートルを記録した。同日午前には九州北部と山口県に「春一番」が吹いたと発表していた。
 また、前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を東北東に進んでおり、西日本から東北地方では14日にかけて、北海道では15日にかけて海上を中心に非常に強い風が吹く見込みで、気象庁は暴風や高波への警戒を呼びかけている。
 さらに、西日本から東北地方の広い範囲で雨となり、14日午後6時までの24時間に、西日本・東日本・東北地方の多い所で100〜150ミリの雨となると予想。14日にかけて気温が高いため、積雪の多い地方では雨と融雪による雪崩や土砂災害などへの注意も必要としている。

■長良川の外来魚駆除へ 民間団体が水路で実験(岐阜新聞Web)
 長良川で確認されている特定外来種のオオクチバス、ブルーギル対策を探るため、民間団体「木曽三川フォーラム」が岐阜市長良雄総の長良川右岸河川敷内を流れる水路で外来魚駆除実験を始めた。12日は水路に網を仕掛ける作業をした。
 この水路は、近くの排水を長良川に流すもので全長約300メートル。同フォーラム長良川分科会が2年前、水路を子どもの遊び場にしようと整備したところ、ブルーギル、オオクチバスを確認。
 同フォーラムでは、支流の小川などで外来魚を捕獲すれば、本流の生息数も減らすことができるのではないかと考え、国土交通省木曽川上流河川事務所の支援を受けて駆除実験を試みることにした。
 この日は、同フォーラムのメンバー、同河川事務所の職員ら約20人が参加。水路下流に土のうを積んで水をせき止め、川幅に合わせて網を設置した。17日に捕獲区域へ魚を追い込み、3月1日には在来魚と外来魚の選別作業を行う。

■琵琶湖 再生法案 財政支援国に義務付け(Yomiuri On Line滋賀)
概要判明 自民議連、今国会成立目指す
 近畿の自民党国会議員37人でつくる「琵琶湖の環境改善を促進する議員連盟」(会長=岩永峯一・衆院議員)が、琵琶湖保全に関する国の責任の明確化を目的に策定作業を進めてきた「琵琶湖再生法案」の概要が12日、明らかになった。開会中の通常国会に議員提案し、成立を目指すという。
 この日、東京都内で開かれた与党の「琵琶湖再生に関する勉強会」で示された資料によると、法案は全19条で、琵琶湖保全の意義や国が県に必要な支援を行うことなどを記した基本方針を国が策定。これを受け、県が水質改善や生態系保全、漁業振興、景観整備などを図るための具体策を盛り込んだ琵琶湖再生計画をつくる、と規定している。
 また、再生計画に基づく県事業に対し、国が財政支援を実施することや、地方債発行の際に「特別の配慮」を行うことなどを義務化。排水処理施設整備や水源かん養を図るための森林保全、外来魚やカワウの被害防止、水草除去などに関して、国が必要な措置を講じるよう努力規定が設けられている。
 今後、与党が設置したプロジェクトチームで法案内容の精査や関係省庁との調整を行った上で議員提案するといい、野党にも協力を要請する。

09/02/12

■琵琶湖で行方不明の釣り客、2人目が見つかる(Yomiuri On Line)
 滋賀県守山市の琵琶湖で釣りをしていた男性2人が行方不明となり、うち1人が遺体で見つかった事故で、県警守山署は12日、同市木浜町の沖約550メートルの湖底(水深約3メートル)で、残る1人の愛知県瀬戸市西山町、無職丹羽高大さん(34)の遺体を発見したと発表した。
 また、11日に見つかった同市苗場町、会社員橋爪康志さん(35)の死因は司法解剖の結果、水死と判明した。

■不明の男性、遺体で発見 琵琶湖(京都新聞電子版)
 12日午前11時ごろ、滋賀県守山市木浜町の沖合約550メートルの琵琶湖に遺体が沈んでいるのを捜索中の滋賀県警機動隊員が見つけ、7日にボートで釣りに出たまま行方不明となっていた愛知県瀬戸市西山町、無職丹羽高大さん(34)と確認した。
 丹羽さんは、11日に遺体で発見された瀬戸市苗場町、会社員橋爪康志さん(35)と2人で釣りに出て行方不明になっていた。

■愛知・瀬戸の男性、遺体で発見 琵琶湖で7日から行方不明(Chunichi Web)
 7日から琵琶湖へ釣りに出かけたまま行方不明になっていた愛知県瀬戸市の会社員橋爪康志さん(35)と友人で同市の無職丹羽高大さん(34)のうち、橋爪さんの遺体を11日午後零時20分ごろ、滋賀県守山市木浜町の湖岸から沖合650メートルの湖底(水深4メートル)で、捜索中の消防隊員が発見。県警大津署の警備艇が引き揚げた。
 守山署の調べでは、遺体に救命胴衣はなかった。死因を調べている。丹羽さんの手がかりは見つからず、午後4時半に捜索を打ち切った。12日午前7時から再開する。

09/02/11

■釣り客1人を遺体で発見 琵琶湖の2人不明(京都新聞電子版)
 11日午後0時20分ごろ、滋賀県守山市木浜町の沖合約650メートルの琵琶湖で、7日に釣りに出たまま行方が分からなくなっていた愛知県の男性2人のうち、愛知県瀬戸市苗場町、会社員橋爪康志さん(35)の遺体が沈んでいるのを捜索中の消防署員が見つけた。
 もう1人の同市西山町、無職丹羽高広さん(34)は行方が分かっておらず、守山署などが捜索を続けている。

■琵琶湖で男性2人不明、1人の遺体発見(nikkansports.com)
 滋賀県警守山署は11日、琵琶湖で7日に釣りに出たまま行方が分からなくなっていた愛知県瀬戸市の男性2人のうち、同市苗場町、会社員橋爪康志さん(35)の遺体を発見したと発表した。
 守山署によると、11日午後0時20分ごろ、滋賀県守山市木浜町から約650メートル沖で、深さ約4メートルの湖底に沈んでいるのを、捜索中の湖南広域行政組合消防本部の救助隊員が見つけた。同署などは、もう1人の男性の捜索を続けている。(共同)

■ヨシ刈り:大阪・吹田の青山台小児童、卒業の思い出に−−安土・西の湖(毎日jp滋賀)
◇竪穴式住居の屋根用
 大阪府吹田市の市立青山台小の6年生児童31人がこのほど、卒業記念の竪穴式住居の屋根を琵琶湖のヨシでふこうと安土町を訪れ、地元のボランティアの人たちと琵琶湖の内湖「西の湖」の湖畔でヨシ刈りを行った。
 児童らは昨年秋から卒業記念にグラウンドの片隅に縦横各3メートルの竪穴式住居を建設中。最初は屋根をワラでふく予定だったが、ヨシが良いと聞き、ヨシぶきに変更。産地を調べて西の湖畔のヨシを使うことになった。
 同小の中江浩之教頭らに引率された児童らは湖畔で、地元のボランティアグループの人たちの指導でヨシ刈りに挑戦。カマを手に高さ4メートルほどのヨシを刈りとった。
 今年は、雪のため倒れたヨシが多く、児童らは手こずった。ヨシ刈りは初めての西村知恵さん(12)は「ヨシがこんなに大きいとは知らなかった」と楽しそう。指導したボランティアグループ「琵琶湖お魚探検隊」の丹波喜徳さんは「自分たちで刈ったヨシを使うことで、いい思い出になるでしょう」と目を細めていた。【斎藤和夫】

■「キャッフィー」県のキャラに スポレク実行委で決定(京都新聞電子版)
 昨秋開催された「第21回全国スポーツ・レクリエーション祭」(スポレク)滋賀県実行委の総会が10日、大津市のコラボしが21であり、大会マスコット「キャッフィー」を県のイメージキャラクターにすることに決めた。現在の県キャラクター「うぉーたん」と共に県施策推進に活用する。
 キャッフィーはスポレク滋賀2008のキャラクターとして2007年4月に誕生、昨年10月の本大会まで広報活動を担ってきた。
 実行委によると、大会中のアンケートで、キャッフィーに「今後も活躍を期待する」という声が85%あり、活用方法として多かった県キャラクターとして使うことにした。
 今後は県で権利関係を管理し、県教委で主にスポーツのシンボルとして利用する、という。

■悼む:元「週刊釣りサンデー」会長・小西和人さん=1月7日死去・81歳(毎日jp)
 ◇現場から全力投球−−小西和人(こにし・かずひと)さん
 「週刊釣りサンデー」生みの親の小西和人さんが亡くなった。
 「中途半端は性に合わない」と、どこかに書いていた通り、常に全力投球だった。
 行動力とガッツがあった。毎日新聞の記者だった前半生は敏腕で通し、釣り界に転じるやその“顔”の一人になった。自然を守るNGO活動でも有力な論客で知られた。
 小西さんが、突如釣り界に転じたのは1976年。49歳。「週刊釣りサンデー」を創刊すると、終刊までの23年間、毎号現場からのリポート、コラムを書きまくった。原稿はお手のもの。世界最大の淡水魚ピラルクーを狙って何回も南米アマゾンに出かけた。モンゴルでは全長1メートル超えの幻の魚イトウを仕留めた。テレビ番組に出て、身近な釣り情報と共に、こんな巨魚との格闘も熱く語った。
 少々古い話になるが、釣った魚に墨を塗り、姿を写しとる魚拓の、小西さんの傑作「グレを憎む」を思い出す。
 可愛さあまって
 憎さ百倍とは
 こやつのこと
 小西さんがまだ若く、毎日の高松支局勤めだった64年の作。その賛の言葉。61年、新入りの私は、初任地が高松で、初めて小西さんに出会った。そのころ小西さんは、世間に先駆け、早くも新しい投げ釣りや磯釣りを始めていて、魚拓にも凝っていた。釣り仲間と紙を広げ楽しそうだった。
 釣り大会では、若者や子どもにも目を細め教えた。人柄は男っぽくやさしかった。
 豪快でクール。曲がったことが嫌いで、何事であれとことん極めずにはおかなかった。あの世でも、好きだった魚と戯れているのだろうか。(客員編集委員・横山真佳)

09/02/10

■琵琶湖のヨシ、最盛期の65%に回復 既存植物消滅など課題指摘も(京都新聞電子版)
 琵琶湖のヨシ回復に取り組んでいる滋賀県は10日、県ヨシ群落保全審議会を開き、ヨシ帯の面積が植栽などで戦後最盛期の65%まで回復したと報告した。しかし、委員からは、ヨシ帯造成で既存の沈水植物が姿を消した例が指摘されたほか、魚類の繁殖効果への疑問など厳しい意見が相次いだ。
 県のまとめでは、1953年に260ヘクタールあったヨシ帯は湖岸開発でほぼ半減したが、県などが植栽と消波堤の設置などの保全活動を続けた結果、2007年に169ヘクタールに回復した。
 県は造成したヨシ帯で魚類や植物、鳥類の種類が増えたことを報告し、「生態系や水質の保全に効果がある」と評価。フナなどコイ科魚類の産卵も多数確認されたとした。
 これに対し、委員の学識者や自然保護関係者からは事業の手法や効果への疑問が続出。ヨシを造成した複数の場所で、多様な沈水植物が埋められたり、姿が見えなくなるケースが指摘された。
 魚類の繁殖についても「卵を確認しているというが、稚魚がまったく見つからない」「魚が育つためにはもっと幅広いヨシ帯が必要」などと意見が出された。審議会の森本幸裕会長(京都大大学院教授)は「人工護岸化した所から見れば良くなっているが、これで100%OKではない」と課題の解消を訴えた。
 県水産課は「造成の際は現地で動植物の調査をしているが、すべて把握できる訳ではない。魚の増殖と自然保護などの整合をどう図るか苦労している」と話している。

■行方不明:釣りの2人不明 琵琶湖で捜索(毎日jp滋賀)
 8日午後7時50分ごろ、守山署に「琵琶湖に釣りに出た息子が帰ってこない」と届けがあり、9日、転覆したボートが琵琶湖で見つかった。同署によると、ボートは愛知県瀬戸市苗場町の会社員、橋爪康志さん(35)の所有。橋爪さんは7日朝、同市西山町、無職、丹羽高大さん(34)と自宅を出たが、その後連絡がなく、県警などが9日、捜索したが、橋爪さんらは見つからなかった。

■県:09年度当初予算案(その2止) 四つの重点施策に優先配分(毎日jp滋賀)
◇主な事業
 嘉田由紀子知事は、09年度予算案編成で、▽医療福祉・防災▽子育て・教育▽琵琶湖保全・脱温暖化対策▽産業育成−−の4項目を重点施策に掲げ、予算を優先配分する方針を明らかにした。また、雇用対策にも取り組む。主な事業は次の通り。
◇医療福祉・防災
◆救急医療体制の確保と充実
 救急患者の確実な受け入れのため、診療所医師の協力で輪番制を続ける二次救急病院の運営費を補助。講習会を開き、症状の軽い人が救急医療を利用するいわゆる「コンビニ受診」を減らす。(1792万円)
◆福祉分野の人材確保
 人手不足が続く福祉サービス業の緊急雇用説明会を開催。現在働いている人の離職を防ぐため、相談員が職場を巡回したり、相談窓口を設置する。(400万円)
◆みずべみらい再生事業
 市街地近くの天井川など出水時に大きな被害が予想される河川で特に治水機能が低い場所の護岸補修や草木伐採を緊急実施する。(14億5820万円)
◆単独河川改良事業
 県の調査結果に基づく優先度が高い河川の堤防強化のため、現況調査などを実施。(1億4600万円)
◇子育て・教育
◆保育士確保の仕組みづくり
 約260人とされる県内の待機児童を解消するため、離職中の保育士を登録し、保育所に情報提供する。離職期間の長い保育士には研修を行う。(450万円)
◆中小企業の共同保育所設置モデル事業
 複数の中小企業が共同で従業員のための保育施設を設置・運営できるよう、運営や保育方法などを研究する。(100万円)
◆地域で子どもを育てる意識の向上
 地域で子育て支援に取り組む人を対象に、専門知識を深める学習会を開催。子育てに携わる地域の人たちの集まりである「子育て三方よしコミュニティ」の設置・運営を支援する。(695万円)
◇琵琶湖保全・脱温暖化対策
◆暮らしと琵琶湖の水環境関連調査
 食べ物や洗剤などが下水処理で分解される状況を調査し、生活排水の各成分が水環境に与える影響を調べる。(69万円)
◆外来水生植物駆除
 特定外来生物に指定されているミズヒマワリとナガエツルノゲイトウの琵琶湖での生息実態を調査。遮光シートを使うなどして駆除する。(800万円)
◆温暖化防止条例とロードマップ作成
 「県地球温暖化対策推進条例(仮称)」策定を検討。2030年の温室効果ガス排出量50%削減を目指し、低炭素社会実現に向けたロードマップを作る。(667万円)
◆カワウ対策
 将来的にカワウ生息数を4000羽程度に抑える計画に基づき、銃器などで来年度3万羽駆除を目標。(2610万円)
◇産業育成
◆滋賀エコ・エコノミープロジェクト
 経済界と共同で「しが炭素基金」を創設。企業が排出する温室効果ガスを、自然エネルギー事業などに資金提供することで相殺(オフセット)する「カーボンオフセット制度」を推進する。(300万円)
◆産学官連携の推進
 新技術・新事業の開発を目指し、産学官研究会の形成を促進。医工連携で医療福祉に役立つ機器や仕組みなどを考案する「医工連携ものづくりプロジェクト」を支援する。(3652万円)
◇雇用対策
◆雇用対策関連事業
 緊急対策職業訓練(3億1528万円)では、離職を余儀なくされた非正規労働者らに対する職業訓練(パソコン操作や簿記などの短期訓練など)の定員を前年度比3倍弱増の1255人に拡充。林業従事者の育成など林業労働力対策(1231万円)や母子家庭などへの就業支援(1393万円)なども。
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視点
◇行政全体で歳出構造再考を
 「明」と「暗」がくっきり浮かび上がる予算案となった。
 まず「明」の部分。3回目の当初予算編成となった嘉田由紀子知事は財政難の中、ある程度独自色を出した。08年度は各部局の一律大幅削減をおおむね貫いて、メリハリを欠いた。今回は、歳出全体を絞りながらも重点項目を打ち出した。福祉や子育て面で体制強化や人材確保を重視。専門の琵琶湖保全など環境面や、河川や治水関連にもこだわった。RDエンジニアリング社の産業廃棄物処分場跡地(栗東市)問題では、住民の反対が強い県案実施予算を計上しなかったことも、柔軟な手法として一定評価できる。
 一方、「暗」の部分は、問題が深刻だ。財政難に金融不況が追い打ちをかけた。通常は積み戻す財政調整基金などが文字通り底をつく。このため、複数の県幹部が「10年度予算は組めないのでは」と危機感を募らせ、「いよいよがけっぷちに片足が掛かった」と話す幹部もいる。財調基金なしでは、災害など緊急時に対応できない。歳出をいくら削減しても、通常の方法では、10年度予算の編成は極めて困難と言わざるを得ない。
 県という器の中だけでの歳出カットには限界がある。財政危機に直面している今、さらに深化した行政改革が求められる。例えば、県と市町が似た事業を行う「二重行政」を見直すなど、県と市町が議論を深め、行政全体の歳出構造を再考する必要があるのではないか。これまでの嘉田知事と市町との対話では対立が目立つ。知事は真の行革に向け、行政間の連携という分野でも積極性を発揮すべきだ。【服部正法】

■緊縮のなか「不安」に配慮 滋賀県09年度当初予算案(京都新聞電子版)
 滋賀県が9日公表した2009年度の一般会計当初予算案は、景気悪化の直撃で県税収入の落ち込み額が過去最大に上り、前年度に引き続き5000億円台を割り込む歳出抑制型の編成となった。財源不足が前年度より103億円も拡大し、貯金にあたる基金も底を付きかけている。予算規模の縮小傾向が続く一方、重点テーマを設定して県民の不安解消を目指す工夫や、実質的な県債(借金)発行を減らす努力もみせた。
歳入
 県税収入は前年度当初比408億円(21・6%)減の1477億円と見込む。主力の法人2税が同329億円(45・4%)も落ち込むことが響いた。地方交付税は35億円(4%)増の908億円。
 県債は今後国が交付税で補充する臨時財政対策債を増やしたため前年度より151億円(21%)増えた。基金などからの繰り入れは32・5%増の193億円に上る。県税収入の減少などで自主財源の比率は同6・1ポイント下落し、50・6%に低下する。
歳出
 目的別では、造林公社から肩代わりした借金の支払いなどで琵琶湖環境費が33億円(22・2%)増の181億円。土木交通費は道路や砂防関係が減って7億円(1・3%)のマイナスとなる。ただ、このうち河川関係公共事業は2億円増えた。
 性質別では、退職手当の増加で人件費が0・4%、過去の借金返済にあたる公債費が1・7%増えるなどの影響で、義務的経費の割合は過去最悪の59・1%(1・5ポイント増)に達し、財政の硬直化がさらに進んだ。

09/02/09

■水郷に春告げる炎 近江八幡でヨシ焼き(京都新聞電子版)
 湖国に春の訪れを告げる「ヨシ焼き」が近江八幡市北之庄町の北之庄沢で8日、始まった。水郷の枯れたヨシ原を焼き払い、春の芽吹きに備えた。  西の湖につながる北之庄沢には約6−7万平方メートルのヨシ原があり、地元住民グループ「北之庄沢を守る会」が毎年、2月上旬から3月上旬にかけてヨシ焼きを行っている。  8日は同会員約30人が約2000平方メートルを焼いた。ボートや岸からガスバーナーでヨシに火を放つと、パチパチと音を立てながらオレンジ色の炎を上げて燃え広がった。  同会の西野平会長は「燃やすことで病害虫が駆除され、いいヨシが育つ。晴れた南風の日を選んで焼きたい」と話していた。

■琵琶湖で釣りの男性2人が不明に 捜索続く(日テレNEWS24)
 滋賀県の琵琶湖で、7日朝にボートで釣りに出かけた男性2人が行方不明になっている。警察は2人が事故にあった可能性が高いとみて、9日朝から捜索している。  行方不明になっているのは、愛知県の会社員・橋爪康志さん(35)と丹羽高大さん(34)。調べによると、2人は7日朝、家族に「琵琶湖に釣りに行く」と言って出かけたが、7日夜になっても帰らず、連絡が取れない状態が続いているという。  警察が9日朝から捜索したところ、滋賀・守山市の岸辺から350メートルの付近で橋爪さんのものとみられる釣り用ボートが転覆した状態で見つかった。警察は、2人が事故にあった可能性が高いとみて、引き続き捜索している。

■愛知の男性2人琵琶湖で転覆か ボート見つかる(京都新聞電子版)
 8日午後8時ごろ、愛知県の男性から「息子らが琵琶湖に釣りに行き帰宅しない。守山市の湖岸の駐車場に車が止まっているのを見つけた」と守山署に届け出があった。
 同署によると、行方不明になっているのは愛知県瀬戸市苗場町、会社員橋爪康志さん(35)と友人の同市西山町、無職丹羽高大さん(34)の2人。7日朝から日帰りの予定で釣りに出掛けたという。
 滋賀県警などが8日夜に続き、9日午前7時から警備艇やヘリなどで捜索したところ、車があった守山市木浜町の沖合約350メートルの琵琶湖で橋爪さんのボートが転覆しているのを見つけた。彦根地方気象台によると、琵琶湖には7日から8日夜にかけて強風注意報が出ていた。

■琵琶湖、釣りの2人戻らず 沖合で転覆ボート発見(asahi.com)
 滋賀県守山市木浜町の琵琶湖岸の駐車場で8日午後7時55分ごろ、「友人と琵琶湖に釣りに行ったまま帰らない息子の車を見つけた」と、愛知県瀬戸市の団体職員の男性(64)から滋賀県警守山署に通報があった。県警などが捜索したところ、9日午前7時過ぎ、同町の沖合約350メートルで転覆している小型ボートを県警のヘリコプターが発見した。同署は、2人が水難事故にあった可能性が高いとみて捜索している。
 発表によると、行方がわからなくなっているのは同市苗場町、会社員橋爪康志さん(35)と同市西山町2丁目、無職丹羽高大さん(34)。日帰りの予定で7日朝に出かけたという。見つかったボートは橋爪さんの所有だった。

■琵琶湖で釣りの2人が不明(msn産経ニュース)
 8日午後7時55分ごろ、愛知県瀬戸市の会社員の男性(35)が友人(34)と琵琶湖に釣りに行ったまま戻らないと、男性の父親が滋賀県警守山署に通報した。同署などが同日捜索したが見つからなかった。
 守山署によると、2人は7日朝、滋賀県守山市からボートで琵琶湖に出たとみられる。日帰りで帰宅する予定だったが戻らなかったため、父親が捜しに行き、8日、守山市の湖岸で2人が乗って出かけた車を見つけた。

09/02/07

■水面に男性の遺体 長浜港(京都新聞電子版)
 7日午前9時50分ごろ、滋賀県長浜市港町の長浜港で、岸壁から約1メートル離れた水面に男性の遺体が浮いているのを通行人が見つけた。
 長浜署の調べでは、遺体は50−70歳ぐらいで、身長約160センチ。水色のシャツと灰色のセーター、黒色ズボン姿で、黒い靴を履いていた。所持品は見つかっていない。
 目立った外傷や着衣の乱れはなく、死後数日とみられる。同署が死因や身元を調べている。

■びわ湖一斉水鳥観察会:孫らのためにも、汚さないように 西の湖でも開催(毎日jp滋賀)
◇先月、12万羽確認
 水鳥など湿地の生態系を守る目的でラムサール条約が採択された「世界湿地記念の日」(2月2日)に合わせ、「びわ湖一斉水鳥観察会」が先月31日、今月1日の両日、県内9カ所で開催された。
 観察会は、琵琶湖が同条約に登録された93年に始まり、今年で16回目。昨年10月に近江八幡市と安土町にかかる「西の湖」が琵琶湖の内湖として同条約に拡大登録されたことから、今回は西の湖でも催された。
 大津市本丸町の膳所城跡公園付近の湖岸で開かれた観察会には約20人が参加。滋賀自然環境保全・学習ネットワーク会員の伊藤博さん(65)らの案内で、参加者らはホシハジロやヒドリガモなど琵琶湖でよく確認される水鳥を望遠鏡や双眼鏡ごしに観察した。観察中は、モーターボートが立てる波に驚いて水鳥が飛び立ってしまう場面もあった。県自然環境保全課によると、琵琶湖の水鳥は09年1月に約12万1000羽で、1978年の約5万8000羽より大きく増えた。
 孫と一緒に参加した同市本宮の岩波敏晴さん(65)は「子や孫を連れて水鳥を何度か見に来た。水鳥のためにも、琵琶湖が汚れないよう保全してほしい」と話していた。【豊田将志】

■大台〜大内山間が開通 紀勢道、三重南部振興に期待(Chunichi Web)
 伊勢自動車道から分岐し、三重県南部へ続く紀勢自動車道で7日、大宮大台インターチェンジ(IC、同県大台町)−紀勢大内山IC(同県大紀町)間の開通式典があった。国道42号に代わる道路として生活、産業を支え、過疎高齢化と産業の低迷にあえぐ県南部の観光振興を促す役割が期待される。
 開通区間は中日本高速道路(名古屋市)が整備した。暫定2車線の対面通行で10・4キロ。事業費は402億円。津市から同県尾鷲市まで国道42号を使う場合と比べて10分、4キロ短くなる。開通初年度は、1日に平均3000台の利用を見込む。
 式典は午前10時から紀勢大内山IC付近であり、車40台が「通り初め」した。一般利用は午後3時から。

09/02/06

■皇居のお濠、水抜き大掃除…どこへ?外来魚見つからず(Yomiuri On Line滋賀)
 環境省は、皇居外苑濠(がいえんぼり)の牛ヶ淵で、6年ぶりに水を抜いて大掃除をしている。
 水流を妨げるハスの根やごみを除去するほか、水質改善へ向けてわき水の調査などを行う。
 同省は、魚やエビを捕獲しているが、オオクチバスやブルーギルなどの外来魚は1匹もいなかった。6年前の大掃除時は、濠内の魚の約13%が外来種だった。捕獲した魚は、在来種だけを別の濠に移す。同省は「外来魚の撲滅作戦が成功した。他の濠でも経験を生かしたい」と話している。

■伝統の食文化守ろう(asahi.com滋賀)
【「ニゴロブナの日」高島で大会】
 日本の原風景や先祖伝来の食文化を守ろうと、高島市朽木市場の市文化交流施設「やまびこ館」で5日、「全国エコツーリズム大会inびわ湖高島」(高島市、NPO法人日本エコツーリズム協会共催)が開かれた=写真。全国各地や韓国から計約250人が参加し、ふなずしなどの発酵食に舌鼓を打った。大会は7日まである。
 昨年4月にエコツーリズム推進法が施行されたことや同協会の設立10周年を記念して開かれた。京都嵯峨芸術大の真板昭夫教授が「淡水文化圏高島からの新観光宣言」と題して講演。「高島の文化力に誇りを持ち、世界に発信して未来につなげていこう」と、地元の参加者を励ました。
 市商工会女性部の伊庭盟代(ちかよ)部長が、同部で開発したエビまめや、アユのさんしょ煮などの総菜をスライドを使いながら紹介。「高島から生まれた食文化の魅力を探る」をテーマにしたパネル討議では、無農薬農業や観光客誘致の体験型農業のあり方などについて話し合われた。
 高島市は語呂合わせで、2月5、6、7日を「ニゴロブナの日」と決め、これに合わせてエコツーリズム大会を招致した。

■新名神道:甲南IC、来月20日開通 市中心部まで9分短縮(毎日jp滋賀)
 新名神高速道路の甲南インターチェンジ(IC)が3月20日、甲賀市甲南町に開通する。甲南ICは地域の経済発展や観光の促進などを目的としており、地方自治体が建設費用を一部負担して作られた関西初の「地域活性化IC」という。
 甲南ICが作られるのは信楽IC−甲賀土山IC間。甲南ICの整備で、これまで信楽ICから21分(12キロ)かかっていた甲賀市役所(同市水口町水口)などのある市中心部までの所要時間が12分(7キロ)と9分短縮。甲南フロンティアパークなどの工業団地や、甲賀流忍術屋敷、塩野温泉といった観光施設へのアクセスの向上も見込まれている。
 開通は午後3時。同日午前10時から、甲南ICで開通式典が催される。【近藤希実】

■新種生物:琵琶湖博物館が発見 アポカルケシウム・ロゼッタムと命名(毎日jp滋賀)
 県立琵琶湖博物館(草津市)は5日、琵琶湖でツリガネムシ科の新種にあたる生物を発見した、と発表した。これまでに見つかっている同科の他の生物とは生態的な特徴が異なるため、新種と判断。欧州の学術雑誌に掲載された。同科の生物の進化の過程をたどるうえで大きな手がかりとなるという。
 ツリガネムシはせん毛虫類の一種で、釣り鐘のような形をしている。ヨシや水草に付着して水中の小型の植物プランクトンや細菌を食べ、水を浄化する作用がある。
 同館と中国烟台(やんたい)大海洋学院の共同研究グループが06年から琵琶湖のせん毛虫類を調査。草津市の湖岸の水草に付いていた生物を調べたところ、釣り鐘部分がバラの花びらのような形をしており、大型増殖細胞があるなど、同科の他の生物と違っていた。
 体長0・5〜1ミリで、研究グループは「アポカルケシウム・ロゼッタム」と命名した。同館の楠岡泰主任学芸員は「琵琶湖の固有種の可能性もある」と話している。【南文枝】

■ツリガネムシに新種 琵琶湖博物館が烏丸半島湖岸で発見(Chunichi Web滋賀)
 県立琵琶湖博物館(草津市)は5日、原生生物の一種で繊毛虫に属するツリガネムシの新種を発見した、と発表した。近縁属の特徴を併せ持つため、同館はツリガネムシ類の進化を解明する手掛かりになると期待している。
 個体がいくつも集まった群体性のツリガネムシで、大きさは0・5−1ミリ。収縮するらせん状の柄(え)の先端に、0・1ミリほどの個体が50ほど房のように付いている。新しい群体に成長する「マクロズオイド」と呼ぶ増殖細胞もある。
 博物館は2006年8月、中国の大学と共同で同館のある烏丸半島湖岸を調査した際、浅瀬に生えるヨシや水草に付着しているのを発見した。
 柄が枝分かれせず1本でありながら、複数の個体を持っているなど、いくつかの近い属の特徴を併せ持つことから、研究班は新属、新種と判断。近縁属をもじった属名と、放射線状に広がる個体から、花びらを意味する種名を付け「アポカルケシウム・ロゼッタム」と命名した。
 楠岡泰学芸員は「琵琶湖の固有種かはまだ不明だが、400万年の湖の歴史を考えると、独自の種が分化した可能性は十分ある」と話している。(添田隆典)

09/02/05

■琵琶湖に小さな花? 新種のツリガネムシ発見(Chunichi Web)
 滋賀県立琵琶湖博物館は5日、新種のツリガネムシを琵琶湖で発見したと発表した。数十の個体が集まって花に似た形の群体をつくるのが特徴で、楠岡泰主任学芸員は「水中に目に見えないほど小さな花が咲いたようで面白い」と話している。
 ツリガネムシは淡水にすむ原生動物。鐘に似た形をしており水草などにくっついて生息する。
 同博物館と中国の大学の研究チームが2006年8月、湖岸で採取した水草から発見。1匹の体長は0・07ミリで、半透明の個体が身を寄せ合うようにして集まり、放射状のきれいな群体を形成していた。楠岡学芸員は「固有種の可能性が高い」としている。
 アポカルケシウム・ロゼッタムと命名。今年1月付の欧州の学術誌に発表した。(共同)

■ブログに中傷書き込み、18人書類送検へ 名誉棄損容疑(asahi.com)
 お笑いタレントの男性(37)のブログに事実無根の中傷を書き込んだとして、警視庁は17〜45歳の男女18人を近く名誉棄損容疑で書類送検する方針を固めた。5日、中野署への取材でわかった。また、同署は、タレントを「殺す」などと殺害を予告する内容を書き込んだとして、川崎市の女(29)を脅迫の疑いで4日に書類送検した。
 ブログなどへの集団書き込みに対する一斉摘発は極めて異例で、同署は「同じようなネット上の中傷はたくさんあり、こういうことをすれば警察に摘発されるんだと警告する目的もある」としている。
 同署によると、18人は札幌市の女子高校生(17)や、千葉県松戸市の会社員の男(35)、大阪府高槻市の国立大職員の男(45)ら。昨年1〜10月、タレントが開いたブログ上で、少年4人が殺人罪などで実刑判決を受けた東京都足立区の女子高生コンクリート詰め殺人事件(89年)にタレントが関与したと決めつけ、「人殺し」「犯人のくせに」などと事実無根の悪質な中傷を書き込み、タレントの名誉を棄損した疑いがある。18人の住所は北海道から大分県に及んでおり、お互いに面識はないとみられる。
 所属事務所がタレントのことを、東京・下町出身の元不良などと紹介したため、同年1月のブログ開設直後から中傷が始まり、同4月以降は書き込みを一部制限した。所属事務所は以前から「事件とは無関係」などと告知していたが、攻撃は続き、男性が同8月、「芸能活動に支障が生じた」として被害を届け出た。
 川崎市の女は、ブログへの書き込み制限が解除された後の昨年12月下旬、タレントのブログに「殺す」と書き込んだ疑いがある。女は「ほかの人の書き込みを信用した。内容を信じたことを反省している」と話しているという。

■ブログ「炎上」18人立件へ お笑いタレント中傷容疑(Chunichi Web滋賀)
 お笑いタレントの男性(37)のブログに、本人が殺人事件の犯人であるかのような誹謗中傷を書き込んだとして、警視庁中野署は5日までに、17−45歳の男女計18人を名誉棄損や脅迫の疑いで書類送検する方針を決めた。
 著名人らのブログが人気を集める中、批判や中傷が大量に書き込まれる状況は「炎上」と呼ばれ、ブログの閉鎖や書き込み停止に追い込まれるケースが後を絶たない。男性タレントが被害を届けたのを受け、中野署は特に悪質な書き込みをした人物を特定して立件に踏み切ることとした。
 調べでは、札幌市の女子高生(17)や千葉県松戸市の男(35)、大阪府高槻市の男(45)ら計17人は昨年1月から4月にかけ、1988年に東京都足立区で起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件に男性が関与したかのような事実無根の内容をブログのコメント欄に書き込んだ疑い。
 また、神奈川県内の20代の女は昨年12月、「殺してやる」などと男性を脅す内容の書き込みをした疑い。この女は既に書類送検された。
 中野署によると、昨年1月以降の悪質な書き込みは「人殺しがなんで芸人をやっているんだ」などの内容で数百件に上り、数十人がかかわったとみられている。
 男性が事件と関連づけられたのは、約10年前に「足立区出身の元不良」を売り文句にして芸能活動をしたため。(共同)

09/02/04

■琵琶湖の外来水生植物、遮光シートで枯死・駆除作戦(Yomiuri On Line)
 琵琶湖や周辺水域で繁殖し、生態系への影響が懸念される外来の水生植物を撃退しようと、滋賀県は4月から遮光シートを使った駆除に乗り出す。
 シートで覆って光合成をさせないようにし、枯死させるのが狙い。シートは園芸用で100平方メートル2万円。財政難の県は「安上がりに、効率よく根絶させたい」としている。
 同県では2004年、彦根市の神上沼(じんじょうぬま)(6・5ヘクタール)で、特定外来生物に指定されている南米原産のナガエツルノゲイトウが発見され、今では沼の3分の1を覆う。大津市などの琵琶湖では、ナガエツルノゲイトウのほか、ミズヒマワリやボタンウキクサなど計7種が確認されている。
 繁殖し続けると、水中の酸素量が低下してプランクトンが減少。ニゴロブナやホンモロコの産卵場所になる在来植物の生育地も奪う恐れがあり、専門家らが「ブラックバスの二の舞いになる」と指摘していた。
 これまでは学生ボランティアらが刈り取ってきたが、多くの特定外来生物は根が残れば、再び成長する。県は、大阪府水生生物センターの試験で枯死の効果が確認されたシートで覆う方法を採用。枯死した植物の撤去費用なども含め、約800万円かけて大津、彦根両市の琵琶湖岸などで実施する。

■琵琶湖に飛来コハクチョウ 環境ボランティア団体が草津で写真展(Chunichi Web滋賀)
 冬に琵琶湖に飛来するコハクチョウを撮影した写真展が3日、草津市下物町の市立水生植物公園みずの森で始まった。15日まで。
 秋から冬にかけて、ロシア極東部のシベリアから、4000キロ離れた草津周辺の南湖に飛来するコハクチョウや水鳥の写真62点を展示した。同市を拠点に活動する環境ボランティア団体「草津湖岸コハクチョウを愛する会」の会員20人が1年かけて撮影した。
 太陽の光を反射し銀色に輝く湖面で羽を休ませたり、夕焼け空に群れをなして飛び立つ場面など、コハクチョウの貴重な瞬間をカメラに収めた。
 水上スキーに追われたり、放置された釣り具を餌と間違えてくわえたりする姿も展示され、コハクチョウの愛護と湖の環境保全を訴えている。(添田隆典)

09/02/03

■「Google Earth 5.0」公開、海底探検や過去の画像の閲覧が可能に(Impress Internet Watch)
 米Googleは2日、Google Earthのメジャーバージョンアップとなる「Google Earth 5.0」ベータ版を公開した。Google Earth 5.0では、海底の地形の様子を観察できるようになったほか、過去の衛星航空画像を表示したり、火星の高解像度画像や地形状況を探索できるようになった。英語、日本語を含む41カ国語に対応しており、これまでの26カ国語から大きく対応言語を増やした。
 Google Earth 5.0では、新たに海の中にもコンテンツを追加。海中の様子や海底の地形などを観察できるようになった。海の中だけで20のコンテンツレイヤーが設けられており、たとえば「Explore the Ocean」レイヤーでは、世界各地の海中名所に関連した写真や動画を見ることができる。これらのコンテンツは、世界中の80を超える組織や個人から提供を受けたものだ。
 このほか「ナショナルジオグラフィック」レイヤーでは、海に関するクイズや、同社の海洋地図から取ったオーバーレイ画像を表示させることができる。また、著名な海洋冒険家ジャック・クストー氏による動画アーカイブや、英BBCの「BBC Earth」コンテンツ、難破船探検や、海洋温度を観察できる米海軍海洋局によるデータなど、様々なコンテンツが用意されている。これらのコンテンツや海底地形の3Dデータなどを作成するために、100以上のコンテンツパートナーが貢献しており、日本からは財団法人日本水路協会がデータを提供している。
 また、Google Earth 5.0では海中のコンテンツ以外にも多数の新機能が追加された。
 新機能の1つは、過去の衛星航空画像を見ることができる機能だ。ツールバーにある時計アイコンをクリックすると、タイムスライダーが表示され、マウスでドラッグすることによって、その地点の過去の画像を時系列で表示していくことができる。
 たとえば、サンフランシスコやラスベガスのような街の発展、英国ロンドンのヒースロー空港ターミナルビルの建設状況、ドイツ2006年ワールドカップのサッカースタジアムが建設されていく様子などを見ることができる。また、地球環境の変化と人間の活動により、中央アジアのアラル海がどんどん縮小していく様子など、環境問題について学習するコンテンツとして利用することもできる。
 さらにGoogle Earth 5.0の新しいコンテンツとしては、火星のコンテンツを見ることができる「Google Mars 3D機能」が用意された。ツールバーで、Google EarthからGoogle Marsに切り換えることができ、火星の高解像度画像や火星表面の3D地形、火星の主要な地形、山、火山、クレーターなどの情報を見ることができる。また、バイキング探査機やマースグローバルサーベイヤー探査機による画像、火星の赤外線画像などのコンテンツレイヤーが用意されている。
 これらのデータは、GoogleとNASAが2006年11月に締結した契約「Space Act Agreement」が結実したものだ。この契約では、NASAの保有データをGoogleが一般に広く公開する役割を担うことになっており、その実現のため、GoogleとNASAエイムズ研究所は、米カーネギーメロン大学やSETIなど他の研究機関と共同して作業を行ったという。
 このほか、Google Earth 5.0では、オリジナルツアーを記録するための機能を搭載。ツールバーにある小さなカメラのアイコンをクリックすることによってこの機能が利用でき、 Google Earthの中で目的地を移動しながら、音声でナレーションを付けられる。録画したツアーはKMLファイルとして保存でき、これをWebサイトで公開すれば、どのGoogle Earthからでも同じツアーを楽しむことができる。
 さらに、Google Earth 5.0では、有料版の「Google Earth Plus」「Google Earth Pro」でしか利用できなかった「GPSトラッキング機能」が追加された。これにより、GPS端末を使って作成したデータを、Google Earth上で視覚的に確認することができる。

■絶滅危機のイチモンジタナゴ復活 湖北の野田沼 外来魚駆除が効果(京都新聞電子版)
 環境省が2年前から外来魚の駆除に取り組んでいる滋賀県湖北町の内湖・野田沼で、県内では絶滅の危機にあるイチモンジタナゴがこのほど見つかった。ほかのタナゴ類の増加も確認されており、外来魚駆除が在来魚の回復に高い効果があることが裏付けられた。
 イチモンジタナゴは昨年11月、魚類調査のために仕掛けた定置網で3匹が捕獲された。同省近畿地方環境事務所は2005年秋から四季ごとに計13回の魚類調査をしてきたが、イチモンジタナゴが見つかったのは初めて。
 イチモンジタナゴは20年ほど前までは琵琶湖や周辺河川で見られたが、産卵に必要な2枚貝が環境悪化で減ったことや、外来魚の食害で生息数が激減。現在は県内で数カ所しか確認されておらず、県の指定希少野生動植物種として捕獲が禁止されている。
 同事務所は外来魚防除のマニュアルを作るため06年度から野田沼でオオクチバス、ブルーギルの駆除に取り組んできた。これまで網による捕獲や産卵床の破壊を続けた結果、外来魚は年々減る一方、カネヒラやヤリタナゴなどのタナゴ類のほかオイカワ、ヌマムツなど在来魚の増加が確認された。
 マニュアル作成の検討会座長を務める細谷和海近畿大教授(魚類学)は「琵琶湖ではほとんど捕れなくなっていたので驚いた。周辺の水域から沼に入り込んできたのだろう。外来魚を駆除すれば、その成果は予想以上に早く出ることが分かった」と話している。

■クロヅル、滋賀県北部に飛来(asahi.com関西)
 滋賀県北部の琵琶湖畔に近い田園地帯で、クロヅル1羽が飛来しているのを愛知県岩倉市の全日写連会員、高桑五十鈴さんが撮影した。鹿児島では越冬のため飛来するナベヅルに交じって、ごく少数が確認されているが、近畿地方では珍しい。
 滋賀県湖北町の湖北野鳥センターによると、最初に確認されたのは1月12日。高桑さんによると、まだ若い鳥で周囲を警戒しながら、落ち穂などを食べていたという。
 クロヅルはツル科の鳥で、スカンディナビアからシベリアにかけて繁殖するとされている。

09/02/02

■珍鳥クロヅル 湖北に飛来 県内で初確認(京都新聞電子版)
 滋賀県西浅井町塩津浜の田んぼで、珍鳥のクロヅル1羽が飛来しているのが県内で初めて確認された。湖北野鳥センター(湖北町)によると、全国的にも確認例が少なく、琵琶湖で冬を越すのは非常に珍しいという。
 クロヅルは、明るめの灰色の羽毛で、首回りの黒い模様が特徴。ユーラシア大陸に広く分布し、国内では鹿児島県出水市にナベヅルやマナヅルの群れに交じって飛来するが、確認されるのは数羽程度という。
 1月中旬に「珍しいツルを見た」と県内の愛鳥家からセンターに連絡があった。職員が確認したところ、体長1メートルほどの幼鳥とみられ、田や湖岸でエサをついばんだり、羽を休めたりしているという。
 群れからはぐれて迷い込んだ可能性が高いといい、野鳥センターは「ツルを驚かすような行為はせず、静かに見守って」と呼びかけている。

■【釣り】横浜の国際Fショー今年も出展! 船蝶会ブースは豪華賞品たっぷり(中日スポーツネット版)
 釣りファン、お待ちかね! 横浜みなとみらいのパシフィコ横浜で行われる恒例の釣りの祭典「国際フィッシングショー2009」(日本釣用品工業会主催)の開幕が迫ってきた。会期は2月13日から15日までの3日間で、今回から従来の釣り業者&報道内覧を撤廃し、会期中すべて一般公開される。昨年の出展が大好評で今年も参加する本紙と推薦船宿グループ「東京中日スポーツ船蝶会」のブース概要と、同ショー史上初の映画界とのコラボで実現したファミリー向けのイベント内容や、芸能界の人気者、つるの剛士さんが登場する話題をお伝えしよう。

■ブラックバス駆除:タナゴを守れ!! 200匹駆除、貝やコイも保護−−菰野(毎日jp三重)
◇環境を守る会
 菰野町田光の農家などでつくる「田光資源と環境を守る会」(諸岡稲造会長)は1日、地元の農業用のため池、高塚溜(たかつかだめ)で外来魚のブラックバスの駆除を行った。地域住民約70人が参加し、約200匹を駆除した。
 田光地区は里山の豊かな自然に囲まれているが、数年前から外来魚のブラックバスが放流されて増え、在来魚のタナゴが少なくなっており、06年から農業用のため池で駆除活動が行われている。
 この日は東海地方で淡水魚保全の研究・実践活動をする若手研究者や学生でつくる「東海タナゴ研究会」(北島淳也会長)のメンバー約10人も協力した。ポンプで水を抜き、最大で全長約50センチのブラックバスをすくい上げ、生息していた在来の貝やコイなどを保護した。春には魚類学会の放流ガイドラインに基づいて、タナゴの一種のアブラボテなど地域の魚を放流する。地域の魚が増えたら観察会を開くという。【高木香奈】

■米Google、検索結果すべてに警告が表示された件で謝罪と説明(ITmedia Internet Watch)
 米Googleは公式ブログで、すべての検索結果にもれなく「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。」と表示された件について、説明とお詫びを掲載、原因はヒューマンエラーだったと明かした。
 Googleによれば、1月31日午前6:30から7:25の間(日本時間では1月31日23:30から翌0:25の間)にGoogleで検索した場合に、“このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。”というような警告メッセージががすべての検索結果に表示されていた。
 Googleでは、悪意のあるソフトをユーザーが察知できない形でインストールすることが知られているサイトについては、検索結果を表示する画面で「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。」というメッセージで警告している。Googleではこうしたサイトのリストを手動および自動でアップデートしている。
 GoogleではStopBadware.orgという非営利団体と協力しており、定期的に更新リストを受け取るが、1月31日の早朝に受け取ったリストを更新する際に問題のミスが起こったという。具体的には、サイトのリストの中に人間の作業ミスにより誤って“/”が混入してしまったというもの。すべてのサイトのURLは当然ながら“/”と部分一致することから、検索結果画面では、検索結果のサイトにもれなく「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。」という警告メッセージが表示されていた。
 幸い、Googleのサイト信頼性チームが迅速に問題点を発見し、リストを修正したという。Googleではリスト更新を順に時間をずらして行なっているため、問題の現象は6:27から6:40(日本時間では1月31日23:27から23:40)の間に始まり、7:10から7:25(同2月1日 0:10から0:25)の間に問題が解消。どのユーザーにとっても問題が発生していたのはおよそ40分間だったという。
 Googleでは、問題が発生していた間に不便をかけたユーザーと、検索結果画面で「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。」という警告メッセージが表示されたサイトオーナーに対してお詫びしますと謝罪。今回の事故を調査し、今後同様の問題が起こることを防ぐために、チェック体制などを強化していくとしている。

■琵琶湖岸など8カ所で水鳥追う 「世界湿地の日」に合わせ観察会(京都新聞電子版)
 琵琶湖岸や内湖など県内8カ所で1日、水鳥の一斉観察会が開かれた。水鳥の生息地の湿地を守るラムサール条約を記念した「世界湿地の日」(2月2日)に合わせた催しで、総勢約220人が参加した。
 県と15市町でつくる琵琶湖ラムサール条約連絡協議会などの主催。世界湿地の日の前後に毎年開いており、今回で16回目。
 草津市の烏丸半島の湖岸では、親子連れや野鳥愛好家ら50人が望遠鏡で沖合の群れを観察した。強風で波が高かったが、オオバンやキンクロハジロ、アオサギなどが見つかり、「かわいらしい」などと声が上がっていた。観察会前には同条約や水鳥のクイズもあり、湿地を守る大切さについて学んでいた。
 昨年10月に同条約に登録された西の湖(近江八幡市・安土町)でも観察会が開かれた。

■沖島を結ぶ新造船一回り大きく 近江八幡 200人集まり進水式(京都新聞電子版)
 琵琶湖に浮かぶ沖島(近江八幡市沖島町)と対岸の堀切港(同)を結ぶ通船「おきしま」が老朽化のため新造され、沖島港で1日、進水式が行われた。島民ら約200人が集まり、待望の新造船を島を挙げて祝った。
 沖島町自治会が運営する沖島通船は1999年に中古船を購入、1日11往復運航している。島民は減少傾向にあるが、観光客の増加などで乗船者数が倍増し、定員30人の船では乗りきれない便も出ていた。
 新造船は一回り大きく、定員50人。建造費約6000万円の大半を自治会の積立金で賄い、日本財団の助成を受けてバリアフリー化した。2日から就航する。
 進水式後の祝賀会で、奥村良平自治会長は「地域と観光の振興に役立つことを願っている」とあいさつし、冨士谷英正市長は「現在4つある沖島航路を一本化して国の補助金を受けられるよう努力したい」と述べた。

■沖島の新通船、きょうから運航(asahi.com滋賀)
【島民が資金出し合い建造/高齢者に設備配慮】
 琵琶湖に浮かぶ沖島の人々の新たな足となる通船「おきしま」号=写真上=が1日、進水した。島民が資金を出し合って新造した。沖島漁業会館(近江八幡市沖島町)前で開かれた進水式には約200人が集まった。大漁旗を掲げた白い船体が湖に乗り出すと、大きな拍手と花火で島が沸いた。
 新船は全長約18メートル、幅4メートル。愛媛県今治市の造船場で造られた。定員は旧船に比べて20人多い50人で、高齢者に配慮して段差はスロープにして、手すりも設けた=同下。2日から運航を始める。
 沖島の人口は約400人。対岸とは、島の中学生の通学用スクールボートなど計4航路で結ばれている。新船が走るのは沖島漁港と堀切新港の約3.3キロを約10分で結ぶ航路で、自治会が運営している。新造費約6千万円のほとんどはこれまでの通船の収益と島民の積立金で工面した。
 かつて島と対岸の行き来は主に島民それぞれが持つ船を使っていたが、自治会が99年3月にエビ運搬船を中古で買い取って「島の船」を就航させた。今では年間約5万5千人が利用する。自治会長の奥村良平さん(59)は「10年前の利用は今の半分ほどだった。観光客が増えたり、自分の船で行き来していた人が通船を利用したりして船が島になじんできた」と話す。
 しかし、旧船は客船仕様ではないので揺れが激しく、船内に空調もなかった。客室の入り口に大きな段差があって車いすで利用しにくいなど、高齢化率が40%を超える島の現状にも適していなかった。奥村さんは「地元の人に使いやすく、より多くの観光客に来てもらえる船にしたかった」と言う。
 この日の進水式では、沖島小学校の児童が太鼓を披露したあと、児童とその家族らが新船に乗り込んだ。試乗した茶谷春江さん(37)は「買い物で毎日のように使っている船ですが、新しい船は中が広々としていて揺れもあまり感じない。これから乗るのが楽しみ」と話していた。

■沖島と本土結ぶ新船お披露目(Yomiuri On Line滋賀)
 琵琶湖に浮かぶ有人島、沖島(近江八幡市)と本土を結ぶ「沖島通船」の新船(全長約18メートル、定員50人)の進水式が1日、沖島漁港であり、島民ら約200人が門出を祝った。
 港に横付けされた船の前で、安全を祈願する神事が営まれた後、島民らがテープカットを行い、くす玉を割った。近江八幡市立沖島小の児童らも太鼓を演奏し、式に華を添えた。
 続く試乗会では、島民や関係者らが乗り込み、本土の堀切漁港との間を往復した。沖島に住む主婦、茶谷春江さん(37)は「前の船に比べて、静かで乗り心地もいい。島の新しい宝です」と喜んだ。
 沖島通船は、島の自治会が運営している。前の船が老朽化したため、自治会の積立金などを使い、新船を造った。
 式後の祝賀会で、冨士谷英正市長は「島民の皆さんの努力に報いたい」として、市が船を買い取り、運航していく計画があることを明らかにした。
 新船は2日から就航。平日には沖島漁港―堀切漁港間を11往復する。

■新調「おきしま」船出 定員50人、建造費6000万円(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖に浮かぶ近江八幡市の沖島と対岸の堀切港を結ぶ通船(定期船)「おきしま号」が老朽化に伴い新調され、1日に沖島港で進水記念式典があった。
 島民ら200人が出席。神事の後、奥村良平自治会長(59)ら関係者がテープカットし、沖島小の児童10人が沖島太鼓を披露して門出を祝った。試乗会では児童や園児が笑顔で新船に乗り込んだ。
 全長17・5メートル、幅4メートル、総トン数19トン、定員50人。建造費は6000万円で、自治会の積立金やこれまでの通船収益を充てる。
 沖島漁業会館であった祝賀会で、奥村自治会長は「子どもたちには夢と希望、大人には安全と安心を積み込んでの船出です」とあいさつ。冨士谷英正市長は「民間を含む島と対岸の4航路が一本化できれば国からの補助が得られる。皆さんの熱意を受け止め、支援をしたい」と各方面への働き掛けを約束した。
 通船は町自治会が運航。島民375人の通勤や通学、買い物のほか観光客の移動手段として1日11往復し、年間5万5000人が利用している。
 中古のエビ運搬船を購入、改造して1999年4月に就航した「おきしま号」の老朽化で新船の導入を決めた。2日から運航を始める。運賃は片道400円から500円に値上げとなる。(松瀬晴行)

■豊かな自然、水鳥で実感 琵琶湖で観察会(Chunichi Web滋賀)
 水鳥の生息する湿地保全を目指すラムサール条約を記念した「世界湿地の日」を翌日に控えた1日、琵琶湖周辺の県内8カ所で水鳥の観察会があった。
 1993年に琵琶湖が、条約の登録湿地に加わったのを期に、毎年開催。湖北町今西の湖北野鳥センターでは親子連れを中心に30人が参加した。
 滋賀自然環境保全・学習ネットワークの村上宣雄会長から条約の意義などの説明を受けた参加者は、近くの尾上漁港へ移動。持参した双眼鏡や望遠鏡で、港内で羽を休めるマガモやヨシガモ、キンクロハジロといったカモ類をはじめ、県鳥のカイツブリやユリカモメなど30種類近くを観察した。
 同センターの植田潤さんは「わずかな移動距離と観察時間でこれだけ多くの鳥が見つかるということは、それだけ琵琶湖岸が自然の宝庫である証拠」と説明していた。(多園尚樹)

09/02/01

■強風で部分運休や遅れ JR湖西線 6800人影響(京都新聞電子版)
 1日午前5時40分ごろ、大津市南小松のJR湖西線で風速25メートルを記録したため、JR西日本は志賀−北小松間で徐行運転した。その後、堅田−近江今津間でも運転を一時見合わせた。
 JR西によると、特急2本を含む上下計4本が部分運休、計26本が遅れ、約6800人に影響した。特急は東海道線に迂回運転した。

■検索先に接続できず グーグル不具合、全世界で55分間(asahi.com)
 インターネット検索大手グーグルをパソコンで利用する際、1月31日深夜から2月1日未明にかけ、「このサイトはコンピューターに損害を与える可能性があります」と誤った警告が表示され、検索結果のリンク先に接続できなくなった。同社日本法人(東京)は1日、「実害はないが、ご迷惑をおかけした」と謝罪した。
 同社によると、不具合は31日午後11時半から55分間、全世界で発生。運営に関する更新作業での人為的ミスが原因という。

■ラムサールフェスタ:「化女沼の植物復活を」 野生植物研究所・高橋さん講演(毎日jp宮城)
 大崎市古川の化女沼のラムサール条約湿地登録などを記念する「ラムサール・フェスティバル2009」最終日の31日、化女沼の生物について、地元で「野生植物研究所」を主宰する高橋和吉さん(64)が講演した。15年前、県による同沼のダム化で多くの植物が絶滅したことを明かし、復活への取り組みが欠かせないと指摘した。
 高橋さんは元小学校長で教育者であると同時に植物観察・調査の専門家。講演では、同沼及び周辺に自生していた希少植物45種のうち20種が工事後、絶滅したとみられると説明。県の野生生物レッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)1、2類に分類される「デンジソウ」「ミミカキグサ」「マツムシソウ」などが消えたという。
 また、魚類相の貧弱化にも言及。密放流によるとみられる外来食害魚のブルーギルとブラックバスが繁殖し、他には大型のコイやライギョがいる程度と話した。高橋さんは、同沼はダム化による水位上昇でねぐらの安全性が高まり渡り鳥が増えたが、生態系全体の様相は劣化したと指摘し「昔の豊かな植生と魚種の復活をみんなの力で」と訴えた。【小原博人】

■琵琶湖:将来どう守る 「多様な意見反映を」−−大津でシンポ(毎日jp滋賀)
 水環境や生態系、それらを取り巻く社会といった視点から琵琶湖の将来を考えるシンポジウムが31日、大津市打出浜のコラボしが21で開かれた。
 学識関係者や市民ら約150人が出席。琵琶湖に関するアンケートに沿い▽水環境▽社会▽生態系−−のテーマごとに専門家が講演した。
 「琵琶湖はきれいだと思うか」との問いには会場の約7割が「汚い」と答えたが、井手慎司・滋賀県立大教授は「過去30年の傾向を見ると、赤潮やアオコの発生原因となるチッ素やリンなどの有機物はかなり減少している。あまりにきれいな湖には魚もシジミも生息できない。どこまできれいになればいいのか、ということも考えてほしい」と問題提起した。
 また、脇田健一・龍谷大教授は「複雑で不確実性の高い自然環境に対しては、湖岸住民や漁業関係者など、その地域にかかわる人々の多様な意見を反映させるべきという考えが主張され、新たな環境統治の必要性が高まっている」と述べた。【豊田将志】

■「琵琶湖浄化に住民の声を」 大津でシンポ(Yomiuri On Line滋賀)
 琵琶湖の環境の将来について考えるシンポジウムが31日、大津市打出浜のコラボしが21で開かれ、市民や行政関係者ら約150人が参加した。
 県琵琶湖環境科学研究センターが主催。冒頭、参加者らに1〜4の番号が記された札が配られ、「琵琶湖の現状と将来 あなたはどう思う?」と題し、4択式のアンケートが行われた。
 回答結果を受けて、専門家が講演。「琵琶湖はきれいだと思うか」という問いに3分の2が「汚い」と答えたことに対し、湖の水質を研究する井手慎司・県立大教授は「1960年代の高度経済成長期には、琵琶湖の水質は悪化していたが、75年以降、改善傾向にある。霞ヶ浦(茨城県)などに比べてはるかに水質は優れている」などと説明した。
 また、「琵琶湖の環境問題に県民はどう参加すべきか」という問題提起に、脇田健一・龍谷大教授(社会学)が「これまでは行政や専門家がトップダウンで環境政策を推し進めてきたが、これからは、『現場のプロ』である地元住民の声を反映させていかなければならない」と呼びかけた。
 草津市橋岡町、NPO代表田中俊雄さん(60)は「専門家の声が聞けて、これからの活動の励みになった」と満足そうに話していた。

■米原の雪合戦、今年も中止 地元関係者ら、雪不足に落胆(Chunichi Web滋賀)
 米原市甲津原で2月7、8の両日に開催予定だった「雪合戦奥伊吹バトル&かまくら祭2009」(中日新聞社後援)が、雪不足のため中止となった。2007年から3年連続で開催を見合わせており、地元関係者らは落胆の色を隠せない。
 大会は奥伊吹の地域振興を目的に1998年に始まり、県内外からの出場者や観客など多い時には1000人ほどが訪れる人気イベント。今年もすでに近畿6府県44チームからの応募があり、42チーム、384人が出場予定だった。
 しかし、1月30日現在で会場の甲津原交流広場周辺の積雪は5センチほど。市商工観光課は「雪玉作りや圧雪してのコート整備には、最低でも40センチ程度の雪が必要。今後も気温の高い日が続きそうで降雪が期待できないため、やむなく中止を決めた」と説明している。
 実行委員会会長の辻村克さんは「今年こそはと期待していただけに非常に残念。県外の多くの方に足を運んでいただけるチャンスだったのですが…」と肩を落とした。
 雪合戦はことしで12年目で、過去5回中止している。出場者への中止連絡はすでに完了しており、参加費も返金される。(大橋聡美)

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