Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

98年11月19日

フォールターンオーバーの池原、七色
現状と問題点をチェックしてみた

 11月16日、17日と奈良県の池原、七色ダムへ出かけた。前回、このエリアの情報をお伝えしたのは8月末のことだから、約2カ月半ぶりになる。その間に起こった出来事と、釣りの様子をお伝えしたい。

 8月末の池原ダムは、夏休みの盛況がまだ終わっていない状態で、週末はもちろん、ウィークデーでもレンタルボートのほとんどが貸し出されている状態だった。その後、9月から10月始めごろにかけては、さすがにウィークデーの人出は少なくなったものの、休日は早くから予約しないとレンタルボートを確保できない満員状態が続いた。

 七色ダムの方は、池原ダムとくらべると落ち着いた状態で、レンタルボートにも余裕がある。前回のレポートでは、池原よりも七色の方がイージーでよく釣れるのにアングラーは少ない、ということをお伝えした。その影響かどうか、その後、七色ダムで釣りをするアングラーはやや増えたのもの、いまだに池原ダムの人気には、はるかにおよばない。

 ただし、池原ダムのスロープでボートを降ろせない関係で、アルミボートなどを使って七色ダムで釣りをするアングラーは多くなっている。また、この春以降、七色ダムに新しいレンタルボート店が2軒もできたりして、釣りをする環境は整いつつあるので、これから七色ダムを目指すアングラーが次第に増えていくことも考えられなくはない状況だ。

 10月のことだが、池原ダムの古代のスロープから少し上流側に、カートッパーを揚降する施設ができた。この施設は山で荷物を上げ下ろしするための機械を使ったもので、セットアップしたカートッパーを乗せて湖岸の急斜面伝いにをエスカレーターのように降ろせるようになっている。もちろん有料で、予約が必要なのかもしれないが、詳しいことはわからなかった。

 この施設ができたのに少し遅れて、古代のスロープの入り口にバリケードが設けられた。これまでも古代のスロープは、入り口にポストが立てられ、車が進入できないようになっていたが、鍵を壊したりして進入する車が後を絶たなかった。バリケードが作られた目的は、そのような車の進入を阻止しようとするもののようだが、誰が何の目的で作ったのかは、地元の人に聞いても「よくわからない」とのことだった。

 それともう一つ気がかりなのは、平成の森のスロープのトイレからやや下った所の湖側の斜面が大きく崩れているのと、さらに下のカーブの所は、スロープの上側の斜面が崩れてスロープが埋まった状態になってしまっていることだ。このまま放置すると、さらに大きく崩れてスロープ本体に影響が出る可能性もある。かと言って、莫大な費用がかかることでもあり、地元でも手を打ちかねているようだった。

 釣りの方の様子は、11月に入って池原ダムはフォールターンオーバーが発生し、とてもタフな状態になっている。レンタルボートで釣りをしているアングラーの成績は多くがノーフィッシュで、釣れても1〜3尾といったところだ。実際に16日の午前11時から午後4時まで釣りをしてみたが、結果は一緒にボートに乗っていたアングラーが30cmちょっとのを1尾釣っただけだった。

 フォールターンオーバーの濁った水は、池原ダムの広い範囲に広がっている。特に下流の島まわりから坂本ダム側の中流域にかけては濁りが強い。最下流のダムサイトからボート小屋のスロープ周辺にかけては、すでに濁りがましになりつつある。本流側は濁りが比較的ましだが、バスが釣りにくいのはかわりがない。フォールターンのときは、影響が少ないエリアを選ぶという鉄則に従い、16日は備後谷の上流部の濁りのないエリアで釣りをしてみた。しかし、まったくアタリがなく、お手上げ状態だった。

 七色ダムの方はフォールターンオーバーの影響もなく、池原ダムで釣るよりもはるかに楽な状態が続いている。前日に池原ダムで一緒に釣りをしたアングラーが17日に釣りをした成績は、、メタルジグを使って30cm台ばかりを3尾だった。

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