Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

97年10月31日

ジャパンスーパーバスクラシックは
清水盛三プロが再逆転で優勝

 一昨年は大塚茂プロが小型ミノーとシャッドのテクニックを駆使して優勝、昨年は今江克隆プロの劇的なグランドスラム達成と、毎年話題に事欠かないジャパンスーパーバスクラシック。JB、NBCが開催するトーナメントとしては1年間のシーズンを締めくくる最後のメジャータイトルとなるクラシックが、10月後半の2週に渡って茨城県霞ヶ浦と山梨県河口湖を会場に開催された。

 日程は霞ヶ浦での1stステージが10月18、19日、河口湖での2ndステージが10月25、26日。出場選手はJB、NBCの各トーナメントシリーズの上位選手と推薦選手の合計168人が、まず霞ヶ浦での1stステージにチャレンジ。2日間の成績により、その中から150人だけが河口湖での2ndステージに進むことができる。次に2ndステージの初日の成績によりさらに約50人に絞り込んだ上で最終日の決勝が開催された。各日の成績はバス7尾の重量により上から順に得点が決まり、総合成績はその得点の合計で決定する。

 霞ヶ浦、河口湖の4日間を通じて天候はよく、気温も比較的高めに推移し、冷え込んだのは河口湖の最終日だけだった。ところが霞ヶ浦のバスは非常にスローで、今江プロ、大塚プロ、昨年のJBバスオブザイヤー沢村幸弘プロを始め有名プロの中から外す選手が続出。1stステージを終わた時点で上位を占めたのは、清水盛三、峯村光浩、黒沢孝、三村和弘、三浦輝道ら若手プロたちだった。

 河口湖ではトーナメントを前にして河口湖漁協が稚魚から育成したバスが大量放流された。そのためバスの活性は高く、20〜25cmなら比較的簡単に釣れる状態。ただし30cm以上を釣るのが難しいことにかわりはなく、微妙なウエイト差が勝敗を左右する展開となった。

 2ndステージ初日は予想通り多くの上位選手が成績を下げ、1stステージ首位の清水プロは25位に終わった。この日を終わってのトップは三村プロで、2位の清水プロとの得点差は2点。3位に付けた黒沢プロと清水プロの得点差が7点あり、優勝争いは三村、清水の両プロにほぼ絞られた。

 最終日の2人のスコアは、清水プロの方が上だった。大観衆が見守る中での検量の結果は、三村プロが1800g台、清水プロは1900g台で、その差200g弱。最終成績は得点で決まるため、このわずかなウエイト差の間に何人の選手が割り込んでくるかも勝敗を決める重要な要素になる。最終発表があるまで本人たちにもどちらが勝ったかわからない微妙な展開だ。

 結果は、最終日の順位が三村プロ9位、清水プロ6位で、4日間のトータルわずか2点差で清水プロの再逆転勝利が決まった。清水プロがJBのメジャートーナメントで優勝するのは今回が初めてのこと。2位は健闘むなしく破れた三村プロで、なんと94年に次いで2回目の順優勝。3位には河口湖の2日間で追い上げた小野俊郎プロが入った。

■成績は次の通り(4日間の合計得点)
1位366pt(94、100、76、96)清水盛三/2位364pt(85、91、96、92)三村和弘/3位362pt(80、84、98、100)小野俊郎/4位351pt(81、95、89、86)黒沢孝/5位346pt(77、94、94、81)笠井克紀

ショアトーナメントは絶好調
ウエイインに数100人の行列ができた

 クラシックの決勝と同時に開催されたショアトーナメントの大きな大きなバス釣り大会には、今回も1万人以上の参加者があった。バスの釣れ方は一昨年、昨年をはるかに上回り、20〜25cmが主体ながら次々にヒット。検量には長い行列ができ、一時は数100人が並ぶことになった。

 昨年、一昨年は、この行列が長くても20〜30人だった。それとくらべれば、今回は育成魚の放流の効果がめざましかったと言えるだろう。この成果はジャパンスーパーバスクラシックにも現れ、同サイズを多いプロは1日に30〜50尾もキャッチしている。

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