Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

97年6月27日

台風7号が去って天候回復した琵琶湖に
29人のインターネット仲間が集まった

 6月20日に太平洋岸を通過した台風7号の影響で、滋賀県琵琶湖は北寄りの強風と強いい雨に見舞われた。風は19日夕方ごろから次第に強くなり、20日未明から昼過ぎまでは北寄りの強風が吹き荒れた。湖上は風が西寄りにかわる夕方近くまで大シケが続いた。雨は19日夜半から20日午前中にかけて降り続いたが、激しく降ったのはそれほど長時間ではなく、琵琶湖の水位が何10cmも上昇するような雨量にはらなかったようだ。

 20日夕方ごろには雨、風ともおさまり、翌21日は好天になった。水位の上昇は10数cmで、マイナス20cm近くまで下がっていたのがいったんマイナス5cm前後まで回復し、その後はふたたび下がり始めた。雨の影響で野洲川などから濁りが入り、南寄りのエリアは月末近くまで濁った状態が続いている。また、大波によって大量のウィードが切れて流れ出し、特に南湖一帯は釣りをするのに流れ藻がじゃまになる状態がしばらく続いた。

 バスの状態は台風前と台風後でそれほどかわりなく、濁りの影響を受けたエリアなどを除いて、翌日にはごく普通に釣れている。台風一過の21、22日は週末で大勢のアングラーが繰り出したため、フィッシングプレッシャーの影響の方が大きかったようだ。

 台風の翌日の21日、湖西の近江舞子で29人のアングラーが集まってプライベートトーナメントが開かれた。このトーナメントはインターネットの人気ホームページ「バッシング・ギャル」の呼びかけによるもので、中には東京からやってきたアングラーもあった。

 ホームページの名前のバッシング・ギャルの由来は、東京在住の若き女性バスアングラー、大津なおこさんが、このホームページの情報発信しているところからきたもの。現在のインターネットでは、日本のバスアングラーから最大の人気を集めているのが、このバッシング・ギャルだ。そのパワーは、はっきり言って、B.B.C.が主宰している「Bassingかわら版」もはるかに及ばない。

 バッシング・ギャルでは全国のあちこちでトーナメントなどの活動を続けていて、5月には大阪の城北公園裏の淀川でゴミ拾いを行い、約20人のアングラーが参加している。また、近々、秋田県の八郎潟でトーナメントを行う計画もあるそうだ。

 21日の近江舞子でのトーナメントには、もちろん主催者の大津なおこさんも東京からやってきた。他の参加者も、普段はインターネットを通じてフォーラムや電子メールでやり取りしており、顔を合わせるのは今回が初めてという人も少なくなかった。しかし、そこは親しいインターネット仲間ということで、トーナメントは和気藹々と進められた。

 釣りをしたのは午前9時から午後3時までで、ルールは自分で寸法を測って申告する3尾長寸。多くのアングラーは近江舞子舟だまり内と出口の突堤、その間の水路、内湖で釣りをして、バスのサイズは20cm台がほとんど。最大は32cmで、優勝の大須賀浩さんはフローターで釣りをして10尾以上をキャッチした。

■成績は次の通り(バス3尾の合計長寸)
1位80cm(32、25、23)大須賀浩(フローター、全15尾)/2位76cm(28、24、24)松島浩昭(レンタルボート、全12尾)/3位71.5cm(27、24.5、20)水谷正博(おかっぱり、全5尾)/4位70cm(25、24、21)北岡禎嗣(おかっぱり、全4尾)/5位64cm坂村正之(おかっぱり、全5尾)

 舟だまり内のウィードまわりでは、小型のバズベイトにヒットがあり、トーナメントの参加者以外で内湖でローボートを使って数10尾のバスをキャッチしているアングラーもいた。また、トーナメントの集合時間前に釣りをした参加者は、ペンシルベイトでグッドサイズをキャッチしたそうだ。

 週末後の23日には台風前と同じように、ふたたびバスがよく釣れ始めた。この日、リブレのフィッシングガイド、佐藤順一プロのゲストが早朝にペンシルベイトで50cmオーバーをキャッチした。その後もトップウオーターのヒットは続いており、水温が上昇してバスはやや沖寄りのエリアに動きつつあるものの、まだしばらく琵琶湖ではトップウオーターのチャンスが続きそうだ。

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