Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

97年6月13日

琵琶湖のJBトーナメントでまたまた新記録
2days17080gで林秀樹プロがぶっちぎり優勝

 6月7日から8日にかけて滋賀県琵琶湖でサンラインカップJBジャパンプロトーナメントが開かれ、2日間で17080gのJBトーナメントの新記録が出た。

 今シーズンの琵琶湖は季節の進み方が例年より早く、5月末から6月上旬にかけて多くのエリアでバスがアフタースポーニングから体力を回復し、活発にベイトフィッシュを追い始めている。コアユを中心とするベイトフィッシュの群れの動きも活発で、また曇り空や雨の日も多く、ペンシルベイトやバズベイト、ソフトスティックベイトのノーシンカーリグなどトップウオーターで活発にヒットすることが多かった。

 今回のトーナメントのプラクティスでも、ペンシルベイトなどに対する反応は活発で、それにくらべるとソフトベイトを中心とするスローな釣りは分が悪いという予想が圧倒的だった。トーナメント本番になっても、多くの選手がペンシルベイトなどをセットしていたほどだ。

 ところがいざトーナメント本番になると、7日はしばらくぶりの快晴、8日も昼ごろまで好天になったのと、さすがに約600人の選手によるプレッシャーのためか、一転してトップウオーターでは小バスしか反応しないエリアがほとんどとなった。

 バスが釣れたエリアはプラクティスのときとかわらず、浮御堂沖から名鉄沖にかけて、赤野井沖、ディープホールなどには常時50人前後の選手が集まっていた。ただし、釣り方はソフトベイトが中心となり、スプリットショットリグやジグヘッドリグがほとんどで、リールを操作せずボートを移動させながらベイトをアクションさせるドラッギングをする選手も多かった。

 新記録をマークした林秀樹プロは、前回5月10、11日のJBジャパンプロトーナメントでも2位になっている。今回もそのときと同じ下物沖を中心にパターンを組み、初日8195g、2日目8885gのウエイトを持ち帰り、両日とも首位の成績で優勝した。使ったルアーは16分の1ozジグヘッドリグに5inスタッドをセット。2日間のウエイトの新記録もさることながら、2日も首位の成績で優勝するのもJBトーナメント始まって以来のことだ。

■成績は次の通り(バス5尾の重量)
1位400pt林秀樹(200、200)/2位380pt反町裕之(191、189)/3位373pt赤嶺吉蔵(195、178)/4位368pt上田安広(171、197)/5位361pt深江真一(175、186)

 林プロのパターンは下物沖のブレイクラインにウィードとベイトフィッシュをからめたもので、ディープホール近くのポイントでも1.5kgフィッシュを加え、2日間ともすべて1.5〜2kgフィッシュをそろえた。林プロだけでなく、今回のトーナメントではベイトフィッシュの影響が強く受けたエリアが多かったようだ。

 2位の反町裕之プロ、3位の赤嶺吉蔵プロ、5位の深江真一プロはいずれも赤野井沖でソフトベイトのライトリグを使用。反町プロは16分の1ozスプリットショットリグのスローフォール、赤嶺プロは4inグラブのテキサスリグと4inストレートワームの16分の1ozジグヘッドリグ、深江プロはソフトスティックベイトのノーシンカーリグを使った。赤野井沖には常時多くの選手が集まっていたが、ノーフィッシュに終わる選手も多く、釣り方は簡単ではなかった。4位の上田安広プロは木浜沖の水深2〜3mのウィードエリアでスプリットショットリグとジグヘッドリグを使用。

 トーナメント初日の全体の成績は、参加592人中、バスをキャッチしたのが410人。5kgで11位、4kgで31位、3kgで74位、2kgで143位、1kgで276位。603人が参加した2日目はスコアが大幅に落ちて、8kg台と6kg台が各1人に4kg台が続くという結果だった。

 このトーナメントの翌日の9日、リブレの下野正希、佐藤順一、白井美紀プロが雨の中をフィッシングガイドに出て、ペンシルベイトなどで40cmオーバーを多数キャッチした。ここしばらくは、晴天はスロー、曇りか雨の日はハイな両極端のコンディションが続きそうだ。

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