Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

97年4月11日

青野ダムの環境問題レポートにメールが続々

 青野ダムの環境問題について、兵庫県が青野ダム湖利用適正化推進会議を設けるという話を何回かレポートさせていただいた。この件については、ルアーフィッシング専門の週刊紙である週刊ルアーニュースと、インターネットのバスフィッシング専門の情報ホームページ、Bassingかわら版の両方で、ほぼ同時進行でレポートを掲載したが、特にインターネットの方で際立った反応があったのでご報告しておきたい。

 Bassingかわら版は96年7月にスタートした、どちらかといえばまだそんなに歴史のないホームページである。当然のことながら、知名度の方もそれほどではないが、雑誌などで紹介されたりして、アクセスする人は次第に増えつつある。もっとも新しい数字では、97年2月の1カ月間のホームページのページビューが約18000回になっている。

 ページビューというのは、そのホームページが何回見られたかという数字で、見ている人数を反映しているわけではない。Bassingかわら版は毎週内容を新しくしているから、全員が1週間に1回見ているとしたら4000人台ということになるが、このあたりの評価は非常に難しいと思う。

 Bassingかわら版では、ホームページを見ている人の意見を積極的に求めているわけではなくて、どちらかといえば情報を送りっぱなしの、その点ではインターネット的ではない運用をしている。これは単純に、たくさんのメールが送られてきた場合、とてもすべてに答えていられないからだ。

 本当は広く意見を求めて、それに答えるとともに、いろんな人の考えや情報を参考にするのがベストなのだが、なかなかそういうことも難しい。そのため、メールの宛先は一応掲載してはいるが、あまり目立たない場所に置いている。

 バスフィッシング関係の仕事の合間に、そこから派生的に出てきた情報を個人的にインターネットで発信しているだけだから、今のところはそれも致し方ないと思っている。その結果、これまで9カ月以上やってきて、送られてきたメールのというのは10通そこそこだ。その中には、予想通り「どこか釣れる場所を教えて」というような内容のメールがあったりなんかして、やっぱり現在の状態が正解か、などとと思っていた。

 ところがである。Bassingかわら版で青野ダムの問題をレポートし始めてから、急にバタバタとメールが届くようになった。その数は、レポートを始めるまでの8カ月間に届いたメールの数を軽く上回っている。

 内容も釣り場の環境問題を真剣に考えているものが多く、真面目なアングラーが多くいたことに感心させられるとともに、勇気付けられもした。このあたりのレスポンスの早さがインターネットの本当の威力だろう。

 96年7月からインターネットでバスフィッシングの情報を発信し始めてから9カ月の間に、具体的な手応えがあったのは、フィッシングショーで何人かの人から「見てます」と声をかけられた、それぐらいのものだ。1カ月間に何回のページビューが出ているかという数字はあるにしても、このメディアが一体どういう人たちに見られているのか、一体どういう役割を果たしているのかという実感がまるでなかった。

 ところが、実際に青野ダムのような問題になると、本当の真剣なレスポンスが数多くメールで返ってくる。要するに、数字が問題ではないのだ。もっと大切なのは、どれほど強く支持されているかということではないか。もちろん、大勢の人から強く支持されるのが理想だが、それはこれからの課題ということにしておこう。

 思えば、青野ダムの環境問題について取材を始めたのも、立柳晋平さんというバスアングラーの方から寄せられたメールがきっかけだった。青野ダムの環境問題とインターネットが、これからどのような関係に発展していくかに大いに注目したいと思っている。

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