Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

97年4月4日

3月20日ごろからにわかに春めいてきた琵琶湖
いよいよプリスポーニングの好シーズンか

 滋賀県琵琶湖のバスフィッシングは、3月20日ごろからにわかに春めいた様相を示し始めた。南湖のマリーナまわりや赤野井湾内のシャローエリアなどで、いかにもプリスポーンフィッシュらしい釣れ方でヒットしてくる確率が、格段に高くなったのだ。

 それまでの3月上旬から中旬にかけて、南湖のマリーナまわりで比較的手堅く釣れていた魚は30cmクラスが中心だった。これは特に琵琶湖ロッジなどで一時的に数釣りのチャンスがあった。北湖の沖島周辺などで50cmクラスを狙った場合、半日ぐらい粘ってもバイトがあるかないか、釣れるのは何日かに1尾程度という、非常に確率の低い釣りを強いられていた。

 これは一般レベルのアングラーばかりでなく、フィッシングガイドでも状況はかわりなかった。例年なら釣れてもおかしくない名鉄沖などはまったくの不調が続いた。リブレのフィッシングガイドでJBトーナメンターの杉戸繁伸プロは、毎年このシーズンに名鉄沖でビッグバスを何尾もキャッチしてるが、今シーズンに限っては、毎回夕方に名鉄沖をチェックしてもまったくアタリもないことが続いたそうだ。

 そんな状況も3月末が近付くにつれて変化し始め、あちこちでグッドサイズがヒットするようになっている。赤野井湾内のアシ原まわりのシャローエリアでは、まだ安定感には乏しいものの、45cmオーバーが何尾もヒットしたという報告が聞かれるようになった。これはボート釣りだけでなく、岸釣りでも湾の最奥部のハス畑の周辺で40cmオーバーがヒットしてる。ルアーはスピナーベイトなどが効いているようだ。また、南湖のマリーナまわりでは、吉積健司プロのフィッシングガイドで57cm、3kgオーバーのビッグフィッシュが出ている。

 このあたりまでのシーズン的な動きは、例年よりやや早めと考えるのが正解のようだ。ただし、パターン的には早めでも、バスをキャッチすることは簡単ではない。これには、大勢のアングラーによるフィッシングプレッシャーが強く影響しているようだ。

 3月30日、南湖を会場にNBCチャプター湖南トーナメント第2戦が開かれた。前回、3月2日のこのトーナメントは、ノーフィッシュ率85%という厳しさだったが、水温が上昇しバスの活性も高くなった今回は、さすがにバスを持ち帰るアングラーが多く、ウエイインは長い行列ができた。

■成績は次の通り
シニアの部(30cm以上のバス5尾の重量)
1位4520g河村裕二/2位4040g冨田哲也/3位3860g奥村哲史/4位3840g櫛田義信/5位3570g鈴木基裕
ジュニアの部(25cm以上のバス3尾の重量)
1位2120g山本大輔/2位1890g大曲裕介/3位1510g谷村浩志/4位1400g東川洋介/5位1400g安田陽朗(4位、5位は受付順で決定)

 今回のトーナメントは好調の赤野井湾に多くの選手が集中することが予想されたが、混乱とトラブルを避けるため赤野井湾内を禁止エリアとして行われた。午前中は強風のため沖寄りのポイントは非常に釣りにくい状態だった。

 シニアの部優勝の河村裕二さんはオバケワンドの北側の岬沖にあるウィードを常吉リグとライトジグヘッドリグで狙って4520gを持ち帰った。バスはグッドサイズばかり3尾でこのウエイトだった。2位の冨田哲也さんは北山田のテトラ一文字で2尾で4040g。3位の奥村哲史さんは紅葉パラダイス沖と名鉄沖、4位の櫛田義信さんは紅葉パラダイス沖、5位の鈴木基裕さんはアクティバ沖の各ポイントを狙った。

 全体の成績は、参加320選手中、バスを持ち帰ったのが126人。3kg台で7位、2kg台で31位、1kg台で74位という結果だった。 ローボートによるジュニアの部の上位は自衛隊沖、唐崎、琵琶湖ロッジなどから出ている。

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