Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

97年1月31日

カリフォルニアから真冬の琵琶湖へやってきた
ビル・クレイグさんがビッグバスをゲット

 1月9日から14日まで下野正希、加藤誠司両プロとともにアメリカ・カリフォルニア州へ出かけたときのことは、帰国直後にご紹介させていただいた。そのときに案内役を務めてくれた地元のバスアングラー、ビル・クレイグさんが今度は日本へやってきて、下野正希プロのガイドで琵琶湖のバスフィッシングにチャレンジした。

 1943年生まれのビルさんは、USオープンを主催していることで有名なウオンバスのバスプロであるとともに、日本と関わりが深いルアーメーカーのオーナーでもある。今回の来日の目的はいろいろあって、各地のタックルショップやルアーメーカー、フィッシングショーの見学のほか取引先とのミーティングなどもスケジュールに入っていた。

 ビルさんが日本へやってくるのはこれが初めてのことだ。根っからのバスアングラーであるビルさんは、来日の機会を逃さず、日本の湖でバスフィッシングにチャレンジしたいという希望を持っていた。下野プロがカリフォルニアを訪れたときに、そのことを話したら、たまたま下野プロのスケジュールに空きがあっ
て、1日だけ一緒に琵琶湖で釣りをしようということになった。  1月26日に来日したビルさんは、大阪で1泊した後、翌日は大阪と京都のタックルショップを見学した。ここで日本のタックルショップの品揃えの豊富さに圧倒される。日本のように何でもそろっているショップというのは、アメリカにはめったにないそうだ。

 ショップの見学の後、琵琶湖に到着したビルさんは、下野プロと再会。すぐその足で、琵琶湖のほとりへ向かった。このあたりは、さすがに釣り好きの行動は日本でもアメリカでもかわりがないと言いたいところだが、さすがに冬でも暖かいカリフォルニアからやってきただけあって、琵琶湖の寒さと、周囲の山の雪景色には驚いていた。

 さらにビルさんが驚いたのは、こんな季節に下野プロが毎日のようにガイドに出ていることだ。ここでビルさんから下野プロに質問があった。

 「こんな季節に毎日ガイドをやっていて釣れるのか」

 下野プロの回答。

 「大きいのは出るけど、簡単には釣れない。ゲストが釣るのはとても難しい」

 ビルさんの感想。

 「こんな季節にガイドをやってる下野もすごいが、釣りに来るゲストもクレージーだ」

 というようなことを言いながら、翌日には自分はしっかりと釣りに行くのだから、ビルさんもクレージーの1人に間違いない。1月28日午前8時、2人は沖島方面へ向かい、昼食前にはきっちりビルさんが50cmオーバーのビッグバスをキャッチして帰ってきた。釣り方は下野プロの得意技であるラバージグ。ビルさんによると、6mラインでラバージグを動かしていて、ロッドを押さえ込むようにヒットしてきたそうだ。

 下野プロの話によると、このところの琵琶湖は本当に難しくて、ガイドに出ても何尾か釣るのがやっとの状態が続いていたそうだ。ただし真冬の琵琶湖だけに、釣れれば50cm前後はあり、下野プロもカリフォルニアから帰ってから数回のガイドで、たびたび50cmオーバーをキャッチしていた。

 下野プロのガイドで念願の日本のバスフィッシング初挑戦を果たしたビルさんは、その日の午後には次の予定であるルアーメーカの見学に向かった。ビルさんと下野プロは千葉県幕張の'97東京国際スポーツフィッシングショー会場でもう一度会うことになっている。そのときには、琵琶湖のバスフィッシングの話題で2人の話はつきないことだろう。

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