Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

96年11月29日

10月よりも11月の方がよく釣れてる
秋後半の琵琶湖のバスフィッシング事情

 この秋の滋賀県琵琶湖のバスフィッシングは、10月から11月始めまでかなり難しい状況が続いたが、11月中旬になってからはバイブレーションプラグやクランクベイトなどで40cm近いサイズもまじえて釣れるようになった。10月中は30cmクラスをキャッチすることさえ簡単ではなく、常吉リグなどを使ったスローな釣りに終始していたのが、11月に入ってからの方がよほど釣りやすくなったという状況だ。

 11月下旬になってもこの状況はかわらず、南湖のウィードエリアを中心に30〜40cm弱までが釣れている。ルアーはバイブレーションプラグやクランクベイトの2〜4mレンジのものが中心だ。エリアは雄琴沖、木浜沖などが安定しており、名鉄沖や浮御堂沖にもボートが集まるようになってきた。それ以外にも、小場所ではあるがバスが集まっているウィードエリアがあちこちにあって、ローボートなどでもかなり釣れているようだ。

 11月23、24日の連休には大津市今堅田のリブレで連続してトーナメントが開かれた。23日のトーナメントは大阪府東大阪市のタックルショップ、玉川フィッシングセンターの主催によるもので、レンタルのローボートとエンジン付きのマイボートのアングラーが対象。琵琶湖大橋周辺から南湖にかけてがトーナメントエリアで、参加は90人。参加者のうち55人がバスをキャッチしていた。中でも特に目立ったのは、ローボートで50cmオーバーをキャッチしていた野村吉正さんで、琵琶湖大橋の西から数えて5番目の橋脚で16分の1ozのジグヘッドリグでこのバスをキャッチしたそうだ。

 このトーナメントでは、ローボートのアングラーのうち3分の2近くがバスをキャッチしており、中にはクランクベイトを使って30cmオーバーまじりに10尾近いバスを釣った人もいた。ポイントは主に、琵琶湖大橋西詰めの南北と、琵琶湖大橋レストハウス沖の水深3m前後のウィードエリアがよかったようだ。毎年この時期には、けっこう面白い釣りができるパターン通りの結果だった。

 エンジン付きマイボートのアングラーの成績上位は多くが木浜沖を狙った。トップの末永勉さんは4分の1ozのラバージグを使い、木浜沖と浮御堂沖で1.5kgクラスを2尾そろえて3900gのスコアをマークした。それ以外のアングラーは、主に1、2号水路の沖でクランクベイトを使い、40cm前後をキャッチしていた。ルアーはマッドペッパーマグナムやCB-350などいろいろだ。

■成績は次の通り
マイボートの部=1位2900g末永勉/2位2750g西村明典/3位2700g倉西雅之/4位2600g基山孝行/5位2500g才野茂一
ローボートの部=1位2225g野村吉正/2位1155g山下登/3位1065g岡本誠一/4位950g山本大輔/5位935g日比則政

 翌24日にはリブレの会員によるクラブトーナメントが開かれた。トーナメントエリアは北湖の南寄り約半分と南湖を含み、参加は30人。さすがにバスボートを使って、琵琶湖の広い範囲を対象にしていただけに、2尾の50cmオーバーを含む多くのグッドサイズが出ていた。

 優勝の西山武男さんは琵琶湖大橋の橋脚でメタルジグを使い、最大50.5cmを含む3尾のバスをキャッチして4295gの成績をマークした。西山さんのこのパターンは9月から好調だったが、11月後半になってかなり厳しくなってきたそうだ。2位の石原彰人さんは湖西エリアでビッグクランクベイトのDD-22を使い、52cmを含む2尾で3145gをマーク。それ以外では、木浜沖でクランクベイトなどを使ってリミットをそろえていたアングラーがあったが、サイズはかなり落ちて、5尾で1〜2kg台に留まった。

■成績は次の通り(30cm以上のバス5尾の重量)
1位4295g西山武男/2位3145g石原彰人/3位2590g末永一夫/4位1720g井本幸孝/5位1620g池谷恵之助

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