Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

96年7月26日

JBジャパンプロ第4戦in茨城県北浦
大荒れで2日目を中止。優勝は柳栄次プロ

 7月20日から21日にかけて、茨城県北浦でマーキュリーマリンカップJBジャパンプロトーナメント第4戦が開かれた。

 北浦でJB(日本バスプロ協会)のプロトーナメントに開かれるのは、6月23日のJBイースタンプロトーナメント第2戦に続いて今年2回目。前回のウエスタントーナメントは、バス5尾で4kg台のスコアを40人以上の選手がマークするという釣れっぷりだったが、これが梅雨明け直後のサマーパターンになっても続くかどうかが注目された。

 トーナメント直前の18、19日に行われたプラクティス中は快晴で風もたいして吹かず、完全なサマーパターンをメインに釣り方を絞る選手が多かった。バスの釣れ方は、1週間前のプラクティスでは比較的よく釣れていたのが、トーナメント直前にはきわめて釣りにくくなった。これは好天で水温が上がったためと、周辺の水田に農薬の空中散布が行われたことも原因の一つとしてあげられていた。

 20日のトーナメント初日は、台風からかわった温帯性低気圧が接近し、前日までとは一転して曇り空で気温も下がり、東寄りの風が強い1日となった。バスの活性は上昇し、参加251人中、4kg台のスコアをマークする選手が60人、3kg台でも188位という好成績となった。

 2日目は未明から霧が濃く、北東の強風で大荒れとなりトーナメントはキャンセル。初日の成績だけで順位を決定した。

■成績は次の通り(25cm以上のバス5尾の重量)
1位5186g柳栄次/2位5152g石塚晴巳/3位4998g今江克隆/4位4916g渡辺新吾/5位4886g徳永兼三

 優勝の柳栄次プロは、プラクティスで絞り込んだボートドックをラバージグで攻略した。このボートドックは、岸からの立入禁止のフェンス工事が終わったばかりで、他のボートも岸釣りアングラーもほとんどいない貸し切り状態だったそうだ。

 2位の石塚晴巳プロは、北浦大橋から少し上流の水深4mラインにある崩れオダを狙ったが、ここがダメだったのでシャロー側に移動してバスをキャッチし、その後八幡ワンド沖のサンドバーのポイントで4尾を入れかえ5kgオーバーのスコアをマークした。ルアーは常吉リグを使用。

 3位の今江克隆プロと4位の徳永兼三プロは八幡ワンド沖の同じポイントを攻め続けた。ここは水深5〜6mのディープが近くにあるブレイクで、そのブレイクがスロープ状になっていて、その上に崩れオダがあり、これを中心にベイトフィッシュとバスの群れが回遊している。ここで両プロは100尾以上のバスをキャッチしたそうだ。ルアーは今江プロがパドルテイルワームをセットした1/2ozラバージグと4inワームの常吉リグを使用、徳永プロは4inグラブをセットしたラバージグを使った。

 表彰式で今江プロは「北浦のトーナメントでは、もはやオダ狙いの釣りは終わった。これからはベイトフィッシュの動きをよくチェックすることと、スクールしているバスをいかに釣るかだ」と語った。

 滋賀県琵琶湖や山梨県河口湖などのレイクと比較して、よく釣れると言われる北浦だが、さすがにJBトーナメントともなるとハイレベルの釣りが要求される。これまで、水中の地形や隠れオダのチェックが徹底して行われてきたが、今後はそれらとベイトフィッシュなどの動きを組み合わせていかにバスを釣るためのパターンに結びつけるかが問題となるだろう。

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