Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

96年7月5日

大雨をものともしない琵琶湖ファンたち
なぎさ漁港沖でトップウオーターが好調

 梅雨入り後の滋賀県琵琶湖は、水温が20〜22度の間で安定した状態が続くとともに、水位も6月末になって上昇傾向に転じた。バスフィッシングの状況は、6月中旬ごろに一時、かなりよく釣れる状態になったものの、その後は中だるみ状態になっている。

 バスはほとんどがアフタースポーニングから抜け出し、体力を回復している。普通ならハードルアーでよく釣れてもおかしくないところだが、広いエリアに分散しているため、かえって狙いを絞り難い状況だ。この原因は、水温がバスの適温に近い状態が長く続いているため、岸寄りから沖までに広い範囲にバスが分散してしまっているからだと考えられる。

 そういう状況に加えて南湖では、ウィードの伸び方にものすごくムラがあることも大きく影響しているようだ。どちらかといえば岸寄りのウィードはよく伸びているが、沖寄りのウィードの伸びがよくないエリアが多い。そのため、本来ならこの時期、沖寄りでバスがよく釣れるはずの、例えば赤野井沖などが不調に陥っている。

 6月末現在、ボートが多く集まっているポイントは木浜沖、名鉄沖、オバケワンドから鐘化沖にかけて、唐崎から自衛隊沖にかけてなど。ただし、いずれも決定的な要素に欠けるというのが本当のところで、日によって好不調をくり返している状態だ。

 木浜沖、名鉄沖などでは45cm以上のグッドサイズが出ている。ただし、キャッチするには広いウィードエリアの中からピンスポットを絞り込むことが必要で、誰でも簡単に釣れる状況ではない。

 午前中、強い雨が降り続いたにもかかわらず、大勢のアングラーがボートを出していた6月30日、大津市際川のランカーハウステラダで玉川フィッシングセンター(大阪府東大阪市)主催のバスフィッシング現地勉強会が開かれた。

 この催しは、同店が今年3月から続けてきたバスフィッシング勉強会の1学期が終了したのを受けて、実際にフィールドに出て勉強の成果を確かめることを目的に行われたもので、28人が参加。ローボートからバスボートまで、それぞれのスタイルで釣りをし、トーナメント形式で学習の成果を競い合った。

■成績は次の通り(ローボートは25cm以上、エンジン付きボートは30cm以上のバス5尾の重量)1位1960g山崎健路/2位1830g佐藤淳二/3位1540g神田栄4位1400g山本貴弘/5位西村1190gゆかり

 優勝の山崎健路さんと4位の山本貴弘さんは、どちらもローボートを使用。山崎さんは唐崎周辺、山本さんは自衛隊沖で、いずれも1kg前後のバスをキャッチしている

 2位の佐藤淳二さんはなぎさ漁港沖でキャッチした1尾だけのウエイインで入賞した。ルアーはポッパーを使用。バスはよく出てきて、30cm以下は10尾以上釣れたそうだ。

B.B.C.ホット情報データベースへ
B.B.C.ホット情報のテーマ別インデックスへ