Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

08/04/20

強風と濁りでたいへん
GW前の土曜日の琵琶湖

 4月19日午前10時30分に和歌山県新宮市を出発して滋賀県琵琶湖へ向かおうとしたら、1時間ぐらい走ったところでフィッシングガイド中の下野正希プロから電話です。


 「今どこ走ってるのん? まだそんなとこかいな。はよ来んと、琵琶湖はたいへんなことになってるでー。○○君が釣るたんびに50UPやー」
 うーん、琵琶湖まであと4時間ぐらいかかるから、下野プロがガイドから帰って来るのに間に合わせようと思ったら、どこにも寄り道しないで突っ走らないといけません。下野プロが来いと言うんだったら仕方ないわいと、途中で通る七色ダムも池原ダムも無視して、休憩なしで走って午後3時過ぎに到着。さっそく電話したら、待ってたかのような返事です。


 「もう着いたんやったら戻るわ。風が強過ぎて、釣る場所があらへん。風裏で釣ってるけど、こんなとこで釣ってても釣れへんから、まだちょっと早いけど、お客さんに言うてやめにするわ」


 朝から吹いてた北風が午後になって強くなったんですね。昼からはまともに釣りにならず。それでも50cmオーバー2尾に40cm台数尾。フリックシェイクワッキー掛けのピッチンショットリグだそうです。


 17日の降った強い雨の影響で、琵琶湖南湖は濁りがひどくなってます。釣り場所が限られるところへ強い風が吹いたら、ますます場所が限られてしまうから、いくらスポーニングシーズン真っ盛りと言っても、これは難しいですね。ゴールデンウィーク前の土曜日の琵琶湖は、そんな条件の中でうまく釣ったボートと失敗したボートで結果は天国と地獄だったようです。


 関根健太プロのフィッシングガイドでは60.5cmが出てます。奥村哲史プロのガイドは58cmを頭に50cmオーバー5本。大仲正樹プロのガイドは55cmを頭に50cmオーバー4尾。杉戸繁伸プロは「今日はあきませんわー」と言いながら50cmオーバーを1尾はキャッチしてます。「あきませんわー」というのは、ゲストには49cmまでしか釣れず、50cmオーバーは自分が釣ってしまったからダメだという意味です。


 これだけ見てると「むちゃくちゃ釣れてるのとちゃうのん!!」と思ってしまうかもしれませんが、みんながみんな釣ってるわけではありません。濁りが入ってる上に強風が吹き荒れる湖上を想像してみてください。杉戸プロのゲストは、波で揺れるボートから落ちかけたそうです。結果はいい釣りしてるように見えても、たいへんな苦労をして釣ってきてるんですね。


 Bassingかわら版では、この春からガイド速報の一覧コーナーを設けました。そこに並ぶ情報がちょっとすごくて、毎日50cmオーバーが何尾も釣れてたり、ここ数日は日がわりで誰かが60cmオーバーを釣ったりしてます。おまけに岸釣りも南の方から派手な情報が流れてくるし……。まあ本当の話だから隠すわけにもいかないんですけど、ちょっとやり過ぎかなという気がしないでもありません。

 この調子で濁りが取れてきたら、どれほど釣れるか。そのままゴールデンウィークに突入したら、いったいどんなことになるか。かわら版読者の皆さんのことですから、情報と実際のギャップについては重々ご承知だとは思うんですけど、昨日今日見に来た人にはへんな誤解を与えてしまうかもしれませんね。そのことが心配やけど、スタッフが釣ってくるのは止められへんし……。ほんと、こんなことになるとは思いませんでしたわー。

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