Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

07/12/30

大荒れでも出漁
アマダイとキダイで人助け

 大荒れです。貨物船は波と風にあえぎあえぎどんぶらこっこ。カモメはなんとか風に耐えてるけど、写真撮る余裕ありません。ボケてしまってます。こんな日に釣りに行くのはアホです。それでもワイルドキャットは釣りに行きます。24日に出漁したきり、荒れ続きで出られてませんからね。少しでも行けそうなときに行っておかないと……。

 12月30日の朝早く港で用意してたら、魚屋のおっちゃんがバイクで走って来て、「魚獲ってきてよー。もう何日も漁師も出られてないから売るもんないねん。何でもええから釣れたら持って来て!!」と頼まれてしまいました。こうなったら遊びでも仕事でもなく人助けです。

 とかなんとか言って出港したけど、風が強過ぎてもうむちゃくちゃ。陸からの風だから少々強くてもボートはぜんぜん大丈夫なんですけどね。パラシュートアンカーで潮に乗せて流してても強い風で舳先が振られまくるし、船べりに置いたサシエサのオキアミが油断すると飛ばされてしまいます。それでもがまんして釣ってたけど、お昼前には突風みたいになってきたから、さすがに引き上げました。実釣3時間ほどで、釣果は2人で30cm弱のアマダイを2尾と15〜20cmのキダイを約70尾でした。

 アマダイ2尾とキダイの大きいの約40尾は魚屋さんへ。アマダイは正月用の頼まれもの。キダイは3枚に下ろした身を麦味噌、ショウガ、オオバと一緒にたたいてパック詰めして売るんだそうです。関東のなめろうと同じですが、これを新宮ではタタキと言って、生のまま食べたり、鍋やお吸い物に入れたりします。「ワンパック1000円で、よう売れるんやでー。三輪崎の人は好きやからなー」と魚屋のおっちゃん。1000円というのは、けっこういい値段ですね。

 大きくても20cmあるかないかのキダイを手間暇かけてタタキにして売る魚屋さんは、地元でもそう多くありません。もちろんスーパーにもありません。三輪崎の漁師町の中に古くからある小さな魚屋さんならではの名物料理です。魚を届けたついでに料理するのを見学してたら、「ちょっと待っときや。すぐにあんたの分も作ったるからな」と言って、目の前でタタキを作ってパック詰めしてくれました。晩ご飯のおかず一品確保です。これはラッキー!! 明日も釣りに行って、がんばってアマダイとキダイを釣って人助けするでー!!

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