Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

06/12/02

12月にシイラ入れ食い
ルアーずたぼろ

 今年の海は本当におかしいですね。黒潮の中は12月にも入ってシイラが入れ食いです。カジキもカツオも今シーズンはさっぱりでした。マグロの資源枯渇どころか、そのうち売り物になる魚は何もかもいなくなって、残ってるのはシイラのような不人気魚種ばかりになるんじゃないでしょうか。

 師走初日、ワイルドキャットはカツオをあきらめ切れず、夜明け前の暗い海を南へ向かいました。串本大島樫野崎の真東、北緯33度28分付近で水温が18度台から一気に20度台に上昇。同時に進路が東へ振られ始めます。西から東へ流れる黒潮の影響です。この冬はまだまだ黒潮が近いですね。これなら来年の春のカツオは早くから釣れるぞ!!と思ったら大間違い。今年の春は同じ条件でさっぱりでしたもんね。もうだまされへんぞ!!

 黒潮の中へ入ると同時にシイラが釣れ始めます。もう次から次へと入れ食いで、55〜70cmが36尾も釣れました。近所のおっちゃんに頼まれたので、初めのうちはキープしてたんですけど、途中でやめました。キープしようと思うと1尾1尾上げてすぐにアイスボックスへ入れて暴れないようにしながらプライヤーでフックを外さないといけません。へたに暴れさせるとボートのデッキが血だらけになってしまいます。飛び散った血はすぐに水で流さないといけません。そうしないと、あっと言う間に血が固まって、シミになって残ってしまいます。

 一度に2尾も3尾も掛かってくるのをそんなことやってたら、もうたいへんです。それで、10尾ぐらいキープしたところでやめました。リリースするんだったら、シイラを船べりまで寄せてきて、フックの近くでリーダーをしっかりつかんでおいて、ギャフでフックを引っ掛けて逆さに吊すようにすれば、魚の体重で勝手に外れてくれます。デッキが血で汚れることもありません。まあそれでも、どんどん釣れるシイラをリリースするだけでもたいへんですけどね。

 そんな感じでシイラばかり釣れて、カツオは当たりもかすりもせず。漁船も少なくなって、樫野崎に近いエリアで3隻出合っただけでした。陸から遠い東寄りのエリアには1隻もいません。ワイルドキャットが1人さびしくルアーを引き続けるだけです。三輪崎のカツオ漁船もほとんど出漁しなくなってます。いよいよ今シーズンのトローリングはこれが最後かもしれませんね。

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