Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

06/10/07

イシダイ釣りじゃなくて
イシダイ竿釣り

 下野正希プロのテレビ取材のお供で10月4日に和歌山県勝浦へイシダイ釣りに行ったときのことです。仕掛けを投げ込んで、竿を竿掛けにセットしようとしたときに、道糸が波であおられたのか魚が引っ張ったのかして、竿をぐいと引っ張られて手が滑ってしまいました。竿はするりと手の中を抜けて海中へ。途中で一度、磯に引っ掛かったのを膝まで漬かって取りに降りたけど手遅れ。一瞬違いで波にさらわれて海へ落ちてしまいました。いったん水平に沈みかけた竿が、竿先を上に立ち上がって、しばらく浮いてたかと思ったら、数秒後には棒ウキがゆっくり沈んで行くように海面から姿を消して行きました。

 少し離れた所で釣りをしてた下野プロが自分の竿を持って駆け付けてくれて、仕掛けを放り込んで沈んだ竿を引っ掛けようとしますが、なかなか掛かってきません。10回ぐらい投げたところであきらめて、釣りを再開してもらうことにしました。取材のじゃまをしては悪いですから、今度は自分の予備の竿とリールを出して足元を探り始めました。沈んで行ったときの様子から考えて、すぐ足元のそんなに深くない磯際に立った状態で沈んでるかもしれない。それなら引っ掛かる可能性は十分あると思って、竿下を右に左に探ってたら、10投目ぐらいに手応えがありました。けっこうな重さを感じながら慎重に上げてきたら、まるで沈んで行ったときのビデオを逆回しするかのように竿先がゆっくりと水面から姿を現しました。

 思わず叫んでしまいましたねえ、「釣れたーっ!!」って。下野プロが戻って来て、リールの少し上まで上がってきた竿を磯から身を乗り出すようにつかんで引き上げてくれました。「バスロッドは何回も釣ったことあるけど、磯で竿を釣ったんは初めてですわ」と言ったら、「俺も磯で竿を取り込んだんは初めてや」だって。この様子は今月末放送予定のCS釣りビジョン下野流に登場するかもしれません。どうかお楽しみに。

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