Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

06/03/23

琵琶湖の2スト規制
スタートまで残り8日

 バイタルスピリットの菱田敬一さんが抱えてるのは、新製品のボートのおもちゃではありません。滋賀県が作った琵琶湖レジャー利用適正化条例の意見募集箱です。情報ステーションの店舗の一つになってるバイタルに県の担当者が数日前に持って来たとのこと。言わば江戸時代の徳川幕府の目安箱みたいなものなんですけど、菱田さんやジャッカルの加藤誠司プロが一生懸命努力してたどり着いた審議会の答申を反古にして、リリース禁止を琵琶湖から県内全域に拡げることにした滋賀県に、今さら参考になる意見なんか言ってあげようっていう宿将なバスアングラーがいるんですかねえ。

 その条例の改正案が本3月23日の滋賀県議会2月定例会最終日に本会議で採決されます。改正案がそのまま通ったら、非環境対策型2ストロークエンジンの使用規制先延べと航行禁止エリアの追加、リリース禁止の拡大が本決まりになるんですけど、菱田さんが当面気にしてるのは、その件ではありません。先延ばしはまだ先の話。航行禁止はバスフィッシングには大した影響なし。リリース禁止拡大で滋賀県が今以上に具体的に何かできるかと言えば、おそらくそんな実行力なし。それよりも当面心配なのは、この4月1日以降新たに所有される非環境対策型2ストロークエンジン搭載艇が琵琶湖で使用禁止になることなんだそうです。

 それは確かにそうですよね。今、市場にある中古艇の大部分は、非環境対策型2ストロークエンジンを搭載してますし、これから出てくる乗りかえ艇だって同じです。それを抱えてる中古艇業者やアングラーにすれば、損を覚悟で3月末までに売っ払ってしまうか、琵琶湖以外へ売るか、何か対策を立てないと大損くらうことになってしまいます。いったいどうすればいいのかということで、業者間では滋賀県小型船協会を中心に対策の協議が続いてるそうなんですけど、そんなに簡単によい知恵が浮かぶとは思えません。具体的な方策がなければ、業者が抱えてる中古艇の大部分は4月1日以降、大幅に値段を下げてたたき売りするか、まだまだ使えるものを廃棄物にする以外になくなります。滋賀県が懸念してる通り、大量不法投棄なんてことが起こりかねません。

 あるいは、リリース禁止になっても大勢のバスアングラーが琵琶湖で釣りをしてるように、船外機についても何らかの滋賀県的妥協があり得るんでしょうか。そのことをストレートに菱田さんに聞いてみました。返事は「まあ、なんとかなるんとちゃうかなあ」とのこと。何か考えがあるようです。県議会の審議内容を見ても、琵琶湖のレジャー利用で一番問題なのは一部のマナーの悪い水上バイクであって、政治的成果を急ぐばかりの2スト規制はバスアングラーが最初から言ってる通り見当違いだということがはっきりしました。滋賀県もバカじゃないから、そのことは百も承知してるはずです。だったら、4月1日以降はどうすればいいか。数カ月のうちには具体的なことが見えてくるはずなんですけど、それを待ってられない、当面どうすればいいかを少しでも早く知りたいという方は、現在、情報収集して作戦を考え中の菱田さんにおたずねください。それも、1日でも早く。きっとよい知恵を貸してくれるはずですから。

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