Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

05/11/12

琵琶湖のバスアングラー
秋後半のひとがんばり

 前線をともなった低気圧が発達しながら太平洋岸を通過した後、冬型の気圧配置になって、11月12日は典型的な雨後の強風のパターンにはまりました。滋賀県琵琶湖は1日中北西の風が強くて、昼前の一時は釣りを中止しようかどうしようかと思うほどの大荒れ。関東は昨年より1日早く木枯らし1号が吹いたそうです。瞬間最大風速は16.6mに達したとのこと。これって、しばらく前までの土曜日が雨で日曜日が大荒れの天候が1日前へずれただけですよね。

 気温は平年より高めで、午後1時には19.2度まで上昇。琵琶湖も北風が強い割に寒さは本格的ではなく、アレッという感じでした。10月の日本の平均気温は平年より1.43度も高くて、98年に次ぐ史上2位の暖かさだったそうです。9月の気温も高めでしたから、11月に寒くないと言っても、暖かいのがそのままの続いてるだけのことです。すなわち夏から秋への季節の進み方が遅れたのが、そのままずーっと尾を引いてるだけなのかもしれません。それでも琵琶湖の水温は、10月末からの冷え込みと強風でハイペースで下がってますから、暖かかったのが急にガクンと冷え込んだということで、それが今現在のバスフィッシングの難しさに表れてるんじゃないでしょうか。

 天候が荒れ気味の割に、バスアングラーはよく釣りに来てます。もちろんハイシーズンにはくらべるべくもありませんが、好きな人はあいかわらず釣りに来てるなーって感じです。普通のバスアングラーが気楽に釣りに来ることができるのは、だいたい11月いっぱいぐらいまでですから、今シーズン最後のにぎわいに近いといってもいいかもしれません。メジャートーナメントがだいたい10月中に終わって、11月はマリーナやレンタルボート店、ショップ、身内のグループなどのトーナメントが毎週あちこちで予定されてます。12日の土曜日もいくつかあったし、13日の日曜日は五つぐらい重なるようです。これで天気がよくなったら、けっこうなにぎわいになるかもしれませんね。

 バスが釣り難いとか、天気がよくないとか、何だかんだ言っても、釣りが仕事のアングラーは出ないわけにいきません。下野正希プロは12日がフィッシングガイド。13日はレンジャーオーナーのトーナメントに参加だそうです。ガイドの結果は、持って帰って写真を撮るほどのバスは釣れなかったとのこと。小さいのを何尾か触ることはできたそうです。

 河畑文哉プロは、ポンツーンボートを使った乗り合いのフィッシングガイドと言うか、フィッシングスクールと言うか、新しい趣向の仕事に駆り出されてました。ところが、エレクトリックモーターが聞かないポンツーンボートに大勢乗ってる上に風が強いもんだからたいへん。それでも何尾かバスが釣れて、サイズではきっと下野プロより上だったはずです。ゲストの感想は、次は季節のいいときにまた来たいとか、友達同士のグループでチャーターしてみたいとか、概ね好評でした。ゴリゴリ魚を釣るだけではない、楽しみでバスフィッシングをするんだったら、こういうスタイルもいいかもしれませんね。天候が最悪の割に新企画のテストとしては大成功だったようで、楽しいレポートがホームページにすでにアップされてます。詳しくはそちらをごらんください。

 中には、ボートでの釣りをあきらめて途中から岸釣りに切りかえたフィッシングガイドもいました。12日はそれぐらいの大荒れでしたから、バスが釣れただけでもよかったと言えます。さて、トーナメントがたくさんある13日の天候はどうでしょうか。予報は滋賀南部、北部とも北の風のち南東の風、晴れになってます。できることなら当たってほしいですね。だけど、晴れ上がったらバスが極端にタフるからなあ。このところのバスのご機嫌は天候によって激変するだけに、天気がよければそれでいいとも言えません。ちょうどいい天気にはなかなかなってくれないのが悩ましいところです。

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