Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

05/09/28

琵琶湖のビッグバスは
どこへ消えたのか

 9月25日に開催されたビワコオープン2005第4戦の優勝ウエイトは4900g、4kg台が2人、3kgで7位、2kgで32位、1kgで73位という成績でした。昨年は1日違いの9月26日に第4戦が開催されています。そのときの成績とくらべると、優勝が7320gですから今回は2.4kgダウン。7kgオーバーが2人、4kg台で3位、3kg台で13位と上位成績は大差があります。ところが、それ以下は2kg台で34位、1kg台で81位ですから、そんなに大きな差はありません。この違いを見れば、ビッグバスがよく釣れたと言われる昨シーズンも、みんなによく釣れたわけではなくて、釣ってくるアングラーだけがボカンボカンとキャッチしてたことがわかると思います。

 その大きなバスが、昨シーズンは8月末頃から9月にかけて本当によく釣れて、60cmオーバーがめずらしくなかったのが、今シーズンは手のひらを返したように釣れてません。ビワコオープンのウエイインを見てても、3kg、4kgオーバーの本当に大きなバスはぜんぜん見られず、2kg前後がせいぜいです。これはまったくヒットしてないのではなくて、間違いなく3kgクラスを掛けたけどバラしたという話を2、3人のアングラーから聞きました。釣り方が難しくなってるところへ、あの強風ですから、失敗するケースが多かったようです。ですから、大きなバスがまったく釣れてないということではないんですけど、釣り難いのは間違いないようです。

 1年前にあれだけよく釣れてた琵琶湖のビッグバスはどこへ行ってしまったのか、ビワコオープンの会場で何人かのアングラーに聞いてみました。答はいろいろです。中には、単純にいなくなったと考えてるアングラーもいるけど、これはごく少数派。多いのは、いるけど釣れない、口を使わないという意見です。

 その理由は、スポーニングシーズン以降、夏の盛りになるまでの釣れ方から考えて、急にいなくなったとは考えられないと言うんですね。それが夏の後半以降の天候不順とフィッシングプレッシャーで極端に釣り難くなってるんじゃないかと考えてるアングラーが多くて、特に9月中旬以降のタフさ加減はここしばらくなかったぐらいだから、シーズンが進むとともに、いつかは回復して釣れるようになると信じて、そのタイミングをうかがいながら探し回ってるのが現状のようです。

 ただし、間もなく10月ですから、よく釣れるようになるとは言っても、昨年の夏の終わりのような釣れ方に戻るとは思えません。そのあたりの季節的なズレとシーズンごとの違いをどう処理していくか、この秋はアングラーの本当の力量がものを言うんじゃないでしょうか。

 バスの釣れ方以上に、25日は風が強過ぎました。なにしろJR湖西線が始発から午後1時過ぎまで運休したぐらいですからね。午前3時半頃には風速25mを計測したそうです。これだけの風が吹いたら、バスの活性がどうこう以前に、まともに釣りができません。成績ダウンは致し方ないところです。下野正希プロに成績を知らせたら、「やっと普通の琵琶湖に戻ってきたんとちゃうか。これからが面白なるでえ」との感想でした。そういう考えも含めて、この後の変化に期待しましょう。

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