Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

05/06/27

釣れる釣れない紙一重の
ビワコオープン第3戦

 「関根君の近くで釣ってたんですけど、僕は2尾しか釣れませんでしたわ」6月26日に滋賀県琵琶湖で開催されたビワコオープン第3戦、2尾で2640g、28位の奥村哲史プロの言葉です。優勝の関根プロは午前9時までにきっちり3尾釣って5700g。それ以外は1尾も釣れなかったそうですから、奥村プロや関根プロのように連日フィッシングガイドで琵琶湖へ釣りに出てるアングラーでも、いいサイズのバスを3尾そろえられるかどうかのシビアな闘いだったことがよくわかります。

 上位は3尾で5kg台が3人、4kg台が3人、3kg台で16位以内という成績です。前回、5月29日の第2戦と比較すると、バス1尾あたりで約500gサイズダウンしてます。スポーニングシーズンの終わりかけと完全アフターの差だけでなく、雨不足の上に暑い日が続いて減水、水温上昇、カンカン照りという天候の影響も大きいようです。

 水位はマイナス20cm台半ばで、1日1cmのハイペースで低下中。水温は南湖の沖合で25度から26度を超え、北湖も25度に近付きつつあります。彦根気象台の観測によると、4月と5月に降った雨は平年の約半分、6月は25日までに平年の4分の1以下という少なさです。洗堰の放水を絞ってるため水の動きが鈍く、下物、志那沖の浚渫に濁りが南湖の南部に停滞気味になってます。

 奥村プロの話によると、バスが釣れるレンジが深い方へ動くとともに、次第に釣り難くなってるんだそうです。つまり、レンジをかえるだけで同じ釣り方のままでは釣れないとのこと。微妙に釣り方を合わせてやらないと、簡単なことでは釣れてくれません。今回のトーナメントでは、ライトリグでいいサイズのバスを食わせたけど、ラインブレイクしたりフックアウトしたと言う選手が少なからずいました。ライトリグで合わせていくか、関根プロのようにヘビーテキサスリグに決め込むか、選択が難しいところです。これがゲストと一緒のガイドだったら、またかわってくるのかもしれません。

 ボートが特別多く集まってる場所はなく、南湖の木浜沖、赤野井沖、下物沖、北山田沖、プリンスホテル沖、若宮沖、カネカ沖、雄琴沖、衣川沖などに分散して、広い範囲に散らばってる感じです。水深も2〜3mから南湖のど真ん中までばらけてます。バスが広い範囲に散ってるのと、他のエリアを凌駕するほどウィードの状態がいい場所が今のところないので、そういうことになってるようです。

 これからは、どこにいいウィードができてくるかと、水の動きがどうなるか、特に雨が降り始めるタイミングが大きな問題になってきそうですね。27日に北陸がやっと梅雨入りしましたから、これから天候がかわってくるかもしれません。ということは、次の週末あたりは……。なにしろ釣れたら爆発力がすごいから、よくても悪くても琵琶湖から目が離せませんね。

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