Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

05/03/04

今年で最後の
大阪国際ボートショー

 3月4日から6日までインテックス大阪で開催中の第20回大阪国際ボートショーに行ってきました。初日の4日は平日ですから会場は空いてます。駐車場もスイスイで、展示館階上の駐車場が半分ぐらいしか埋まってませんでした。これが週末になると、外車ショーやアウトドアフェスティバルが併催になりますから、こういうわけにはいきません。まあそれでも、フィッシングショーにくらべたら場内はゆったりしたものですけどね。

 ここ数年、規模の縮小が続いてるボートショーなんですけど、今年もさらにちっちゃくなりました。以前は展示館を二つ使ってたのが、いつの間にか一つ半になり、今年は展示館一つだけできれいに収まっちゃってます。展示内容も大きなボートが少なくなって、カジキを釣るようなクルーザーなんかほとんどなし。水上バイクやトウインボートもごく少なくなって、完全にフィッシングボートがメインです。結局のところ、世の中の動きに左右されず安定して売れるのがフィッシングボートだということですね。

 センターコンソーラーは各社行き渡った感じで、ヤンマーまでかっこいいセンターコンソーラーを展示してました。それと、カートッパーやトレーラーで運べるボートが多くなってます。小さいけど装備がしっかりしたボートやスパンカーで風に立てながら釣れるボートが多くなって、この分野はとても元気ですね。事実、見てる人も多いんですよね。

 毎年海図を買う日本水路協会のブースでは、海図の自販機を展示してました。正式の海図ではなくて、参考図のコピーなんですけど、コンビニのカラーコピー機で出力できるようになってます。データはサーバにあって、ネット経由でダウンロードしてプリントするんだそうです。A3サイズで値段は1枚250円。1枚サービスさせてやろうと思いながら説明を聞いてたら、まだβ段階で東京湾近辺のデータしかないとのこと。2、3年で実用化したいという話だったんですけど、これ、どれぐらいの利用者があるんでしょうか。

 ソニックのGPS魚探はなんと水中カメラを装備しちゃいました。カメラユニットを魚探につないで水中に降ろすと、液晶画面に画像が映るようになってます。ケーブルは最大50mまでで、カメラにはライトも装備。これは面白そう。

 一昨年のショーで外来魚駆除釣り大会のポスターを壁に貼ってた滋賀県小型船協会は、今年は真面目なアンケートをやってました。琵琶湖の従来型2ストロークエンジン規制についてどう思うかという設問がちゃんとあります。ちょっと聞いてみたら、小型船協会っていうのは、主に琵琶湖のマリーナやボートディーラーなどが加盟してる組合みたいなものなんだそうです。リブレも入ってるみたいですね。滋賀県フィッシングボート協同組合が始めてる2スト規制見なおしの署名のこともご存じのようでした。こういう組合同士がうまくタイアップできて署名がたくさん集まったらいいですね。同じブース内の滋賀県の看板がある一角は、なぜかお酒を展示してました。滋賀県はほかにボートショーでやらないといけないことがたくさんあるはずなんですけど、なぜお酒なのか理由はわかりません。

 というような感じで、海図や本を買ったのも含めて2時間弱で場内を2周できるぐらいのコンパクトなショーです。今年は5月に西宮で関西国際フローティングボートショーが開催されますから、大きなボートはそっちへ行っちゃったのかもしれません。大きなボートをインテックスのような会場へ運び込むよりは、回航してきて桟橋に係留して見てもらう方が楽だし、試乗もできるし、そういう直接商談に結び付くショーの方が業者はうれしいのかもしれませんね。そんな理由もあって、インテックス大阪のボートショーは今年が最後なんだそうです。なんかちょっと寂しい気もしますけど、それよりもフローティングボートショーに期待する方がいいのかもしれません。

 そんなボートショーにくらべたら、大阪のフィッシングショーは元気ですね。メーカーやショップの業績がよくない割に、フィッシングショーの入場者がガタ減りしてないということは、お客さんはまだまだいるということです。その人達に、どうやって気持ちよく遊んでもらうかがこれからの課題になってくるのは間違いないでしょう。そこをどうするか。やっぱ、琵琶湖へ釣りに来たついでに試乗できるフローティング中古バスボートショーでしょうか。署名やパブコメより、その方が楽しいですもんね。もう春も近いことだし、パーッと派手にできないもんでしょうかねえ。

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