Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/11/30

取材を受けた加藤誠司プロが
番組に登場しなかった理由

 「お前ら、こんな内容で数字が取れると思ってんのか。ジャーナリズムなんかいらないんだ。やらせでも嘘でもいいから、もっと刺激的で面白い内容にしろ」

 「僕たち、そんなことできませーん。ちゃんと取材もしてあるし……」

 「できないんだったら、次からよそのプロダクションに仕事させるからな」

 「ドキッ!! わかりました。だったら加藤さんのインタビューは約束があるから全部カットします」

 「そうしろ。ほかは適当にまとめて、さっさと完パケ上げろ!!」

 加藤誠司プロがインタビューを受けたTBSの「(特)情報とってもインサイト」という番組が11月30日正午から放送されたんですけど、最初から最後まで見てたのに、とうとう加藤プロは登場しませんでした。加藤プロが登場しなかった理由は、上のようなことなんじゃないでしょうか。テレビって、恐いなーと思いました。

 新聞に載った番組の特集タイトルが「大増殖!湖を殺す魚」で、「これってあまりにもひど過ぎるんじゃないか。加藤さんが出るらしいけど大丈夫なの!?」という電話が番組の放送前に知人から加藤プロにかかってきたそうです。そこで取材に来たディレクターに電話で確認したら、現場レベルでは両方の意見を取材したけど、番組プロデューサーの意向でかなり一方的な内容になりそうだから、加藤さんに迷惑がかからないようにインタビューのシーンは使わなかったとのこと。加藤プロは放送前に番組に出ないことを知ってたんですね。

 日本釣振興会との間でも同じような問題が起こって、日釣振のインタビューも使われなかったそうです。その結果、番組が論点としてるバスの特定外来生物指定に賛成する側は有名人や漁業者などがVTRに何人も出てきて、スタジオ出演者までいたのに対し、反対する側は琵琶湖の近くのショップの人や誰だかわからないバスアングラーがVTRに少し出てきただけです。これでは、ものすごくバランスの悪い一方的な内容になってしまうのは必然ですね。

 その結果できあがった番組は、皆さんがごらんになった通りのひどい内容でした。間違いがあまりにも多いし、言ってることが一方的だし、スタジオでしゃべってる人達の知識もそこらのおっちゃんおばちゃんレベルかそれ以下で、メディアで語る資格なし。いくらタモリとみのもんたの裏の捨て番組でも、程度が低過ぎます。こんな内容の番組に加藤プロが出なくてよかったですね。というか、こういう内容では加藤プロのインタビューを使いようがなかったんだと思います。バスアングラー側のまともな意見が出てきたら、それだけで番組の寄って立つ論拠が崩れてしまうから、使いたくても使えなかったということですね。

 加藤プロが出なかったからではなく、あまりにもひどい内容の番組には抗議しないといけません。でなかったら、同じようなやっつけ仕事をまたやられますからね。特定外来生物がらみの報道が多くなるのにともない、バスが有害外来生物の代表扱いされるケースが多くなり、事態は風評被害さながらになりつつあります。そういうことを防ぐためにも適切な抗議は必要です。

 番組をごらんになって、内容があまりにもひどいと思われた方は、TBS宛に電話でもメールでもいいですから抗議の意思表明をしてください。反対意見がないのは、メディアにとって何も問題がなかったのと同じです。今回のケースは、局側のはっきりとした意志でこういう内容になったということですから、それが間違ってる、あるいはおかしいと思ってる人が大勢いることを知らせるためにも、バスアングラー1人1人の行動が必要です。日釣振も加藤プロも抗議したけど、それよりも大勢の視聴者の抗議が局には一番こたえますからね。B.B.C.服部もTBSサイト内の番組審議会宛メールフォームで意見を送りました。内容は以下の通りです。

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11月30日放送の番組の中に「大増殖!湖を殺す魚」という特集があったが、内容があまりにも一方的かつ間違いだらけでひどすぎる。バスの特定外来生物指定に賛成する側の意見だけを大々的に採り上げ、バスアングラーと釣り業界の意見がごくわずかしか出てこないのは、メディアとしてのバランスを著しく欠き不公平。バスの特定外来魚指定について環境庁が専門委員会を設けて審議を行ってるときに、このような内容の番組を放送するのは不適切ではないか。バスの拡散を根拠なくバスアングラーと釣り業界の組織的犯罪行為と決め付けてる人物をスタジオ出演させ、それに賛同した出演者が業界をショッカー呼ばわりするとは何事か。以上、厳重に抗議するとともに謝罪を求める。番組についての意見は、自分のホームページにて表明させていただいたので、ご参照いただきたい。(http://www.biwako.org/bbc/bbchot/h041130.asp)

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 加藤プロの方でも何か方法を考えてるみたいですから、お知らせがあったときには、そちらもご協力をよろしく。加藤プロが傍聴に行った特定外来生物魚類専門家グループ会合と日本釣用品工業界のワームの自然分解素材化促進の話は、また後ほどお届けしますので、しばらくお待ちください。

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