Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/11/23

電動全自動ジギングが
杉戸繁伸プロに完敗

 11月22日、福井県小浜沖での肩痛電動ジガー服部と肘痛ハイスピードジガー杉戸繁伸プロの勝負は、アオハタ25cm1尾対ハマチ35〜40cm4尾で杉戸プロの圧勝です。もう手も足も出ないとはこのことですね。本格的なシーズンに突入しててもおかしくない時期にどんどん釣れなくなってるハマチやメジロは、杉戸プロがお得意のハイスピードアクションにしか反応してくれません。電動全自動ジギングには杉戸プロが横でファイト中に1回アタリがあっただけです。

 日本海のジギングはシーズンに向かうどころか、青物の食いがだんだん悪くなって、全滅状態になりかけてます。あんまり釣れてないものだから、週末や祭日に乗合船の空きがあったり、キャンセルが続出してます。飛び石連休の合間の22日の天遊丸は、20人乗れる船に5人だけのガラ空きでした。全長19mの船のバウに電動ジガー服部と杉戸プロの2人、スターンに2人組ともう1人で、ほとんど貸し切りも同じです。

 こうなると、食いが悪いハマチやメジロがますます釣れなくなります。ジギングは大勢でメタルジグをアクションさせて魚を船の下へ引き付ける方が釣れるんですよね。それがこの人数だと、ポロッと釣れても後が続きません。バイト自体が散発的にしかないのに、それがきても1尾切りで終わりの悪循環になってしまいます。

 おまけに魚がいても食わないというか、ルアーへの反応が本当に渋くて、激しく動かしてピタッと止める高度の誘い方をしないと追いかけてもきません。杉戸プロが釣ったのは、いずれも10mぐらいハイスピードで激しくルアーを動かして、ピタッと止めたときにガツッとバイトしてきてます。普通にトロトロ動かしてたのでは、反応してくれないんですよね。

 こうなると、まだ開発途上の電動全自動ジギングでは手も足も出ません。電動リールが勝手に巻いたり止めたりしてるだけでは、ルアーのスピードとアクションのめりはりが不十分なんでしょうね。そこで、スピニングロッドを手に杉戸プロの横に立って手巻きでやってみましたが、5回で肩が痛くなってやめました。年寄りのやるこっちゃありませんなあ。

 そういう状況ですから、後ろの3人もハマチが1尾釣れただけでした。もうちょっと活性が高ければ食ってくれるけど、これはちょっと手強いですね。それなら俺が釣ってやろうという方は、挑戦してみれば面白いかもしれませんよ。なんせエサ釣りは釣れてるし、魚は絶対にいるはずですからね。

 そんな厳しいジギングを早めに切り上げて、夕方は湾内でアジ釣りです。杉戸プロが前日電話したときに船長から、「明日はアジ釣りもするから、サビキを持って来てや」と言われてたんです。そのときの話では、30cm近いアジが釣れるとのこと。ほんまかいなと思ったんですけど、25cm前後から大きいのは30cm弱もあるアジがバタバタと釣れました。これって、最初から青物なんか狙わないでアジ釣りだけでも十分面白いと思うんですけど、こんな上等のアジが釣れても「俺は青物釣りに来たんや」なんて言うアングラーがきっといるんでしょうね。そんなアングラーの相手もしながら、夕方のたった1時間かそこらでマキエなしで見事なアジを釣らせる船長の腕は大したものだと思いました。

■B.B.C.ホット情報データベースへ
■B.B.C.ホット情報のテーマ別インデックスへ