Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/11/11

フィッシングガイドだけ
なぜ釣れる琵琶湖バス

 上の写真はツネキチリグをドラッギングする下野正希プロです。11月7日に杉戸繁伸プロのボートに同乗時に撮影しました。ウィードエリアでライトなリグをドラッギングしてるんですけど、ロッドはほとんど動かさず、ただ引きするだけです。その方が釣れるって言うんですね。

 同じスポットで釣りをしてても、シェイクすると食わないことが多いそうです。曇りや雨の日になるとスピナーベイトやバイブレーションプラグにヒットしてくることもあります。バスはいるけど食ったり食わなかったり、その違いがとても微妙で、ちょっとした釣り方の違いで天国と地獄に分かれてしまいます。

 7日は杉戸プロのメインの釣り方も同じでした。ウィードの塊の上をボートが通過するときに、「あっ、バス!!」と杉戸プロが言います。魚探にバスが映ってるんですね。液晶画面を見ると、ウィードの塊の横にサスペンドした状態で、バスのへの字が映ってます。ボートがその場所を過ぎて、ドラッギングしてるワームがちょうどそのあたりにきたときに、バスがバイトしてきたことが何回もありました。

 B.B.C.服部が釣ったのも、同じように杉戸プロが魚探でバスを見付けて、「そろそろきますよ」と言ったとたんにアタリがきました。ガイドのときに自分はロッドを持たないで、ゲストだけロッドをじっと持っといてもらって、エレクトリックモーターでボートを進めるだけでバスを釣ることが少なくないそうです。

 下野プロも同じ釣り方をするんですけど、なんと魚探を見てません。と言うか、ボートに魚探をセットせずに釣りをしてることがよくあります。はっきりとは言ってくれないんですけど、水深と目に見えてるウィードの位置関係などから釣れるスポットがわかるようです。こうなったら神業ですから、普通の人は真似をしない方がいいかもしれません。

 杉戸プロは同じことをローランスのGPS魚探をフルに使ってやってます。この魚探はオプションの高性能GPSアンテナ込みで約40万円もしたそうです。それでもガイドで十分役に立ってくれたから、「もう元は取った」と杉戸プロは言ってます。杉戸プロぐらい使いこなせる人なら、高性能GPS魚探も決して高くないということですね。

 赤野井沖でバイブレーションプラグで釣ってる関根健太プロは、やっぱり自分は釣りをせず、エレクトリックモーターを操作してボートを動かしてるだけです。ちゃんと釣りができるゲストだったら、ガイドが釣りをする必要はないんですね。バイトが少ないときはお客さんが釣るべき魚を釣ってしまうだけだから、ガイドは釣りをしない方がいいということのようです。

 これがなれないゲストだったりしたら、ガイドも釣りをして釣り方を見せるとか、そういう必要があります。優秀なガイドは、ゲストのスキルと釣り場の状況に合わせて、どんな釣りをするかだけでなく、どうやって釣ってもらうかということを考えてるわけです。そんなガイドが1人で好きなように釣りをしたら、どんな結果になるか。7日の杉戸プロは、まわりのたくさんのボートが浮いてる中で、いいサイズのバスを好きなようにバスを釣ってました。

 よく釣れると言われる今シーズンの琵琶湖なんですけど、釣ってるアングラーにはやはりそれなりの理由があって、適当な場所で適当なことをやってれば釣れるわけではありません。まさに紙一重の違いで釣ってきてる、そういうケースも少なくないようです。その結果だけ見て、よく釣れると思ったら大間違い。バスフィッシングって、そんなに甘くありませんよ。だから面白いんですけどね。ひさしぶりに琵琶湖でバスフィッシングをしてみて、そのことを再認識させられました。

 11月28日はイシヅカマリンのトーナメントに出ないかと誘われてるんですけど、はっきり言って下野プロや杉戸プロ、関根プロ達の釣りを見てたら、自分にも同じように釣れるとはとても思えませんね。それぐらい難しくて、際どい釣りをしてます。もし本気で釣ろうと思ったら、何日か練習するぐらいのことはしないと無理でしょう。だったら誰かにボート貸りて練習するか!? それぐらいやらんと、釣れる気がせんよ。何やかや言っても、今の琵琶湖でバス釣ってるアングラーは偉いわ。これ、ほんと。

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