Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/10/22

濁ったままでシーズンが
終わりそうな池原、七色ダム

 10月20日に近畿を通過した台風23号の雨で、奈良県池原、七色ダムはまたひどい泥濁りになってしまいました。今年は何回濁ったでしょうかねえ。8月以降ずっと濁りがひどくなったり、ましになったりで、とうとうクリアになることがありませんでした。

 増水はそんなにひどくありません。台風前に水位を下げてたのがよかったんでしょうね。池原ダムは5mぐらい増水して満水になる手前で止まりました。21日頃からは水位が下がり始めてます。七色ダムは台風前にめずらしいぐらい水位を下げてたのが満水に戻りました。岸から覆い被さった木の枝が水に漬かるぐらいです。降り始めからの雨量は上北山村で449mmだったそうなんですけど、これぐらいの雨ならいつも降ってるから、特にどうってことないのかもしれません。台風23号は進路の北側にひどい雨を降らせて、あちこちで洪水が発生したんですけど、紀伊半島南部の雨は心配したほどではありませんでした。

 レンタルボート店や昇降業者は、台風が通過した20日だけでなく、21日もほとんどが休んでました。吹き返しの北寄りの風が強かったんですね。特に朝のうちは猛烈に吹いて、一部でボートをひっくり返されたりしたとのことです。風がおさまってから、営業を再開する準備が始まってるんですけど、台風に備えて陸揚げしたり、デッキパネルやバッテリー、燃料タンクを外したボートは多くがそのままになってます。次の台風24号が来るかもしれないし、そろそろ10月下旬になって週末でもお客さんはそんなに多くありませんから、急いで戻す必要はないということのようです。

 池原ダムはまた元の高水位に戻りました。トボトスロープでは減水が目立ち始めてから10月10日、15日、18日といいペースで60cmオーバーが出てたんですけど、これでまた大きいのを狙うのはちょっと難しくなるんじゃないかとのことです。濁りは一番下流まで拡がってます。それだけ放水したということですね。本流は上流へ行くほどひどい泥濁り。支流の坂本筋、備後筋も濁ってます。これからしばらくは、インレット狙いがいいんじゃないでしょうか。この週末あたりはアングラーもそんなに多くなさそうだし、今シーズン最後の数釣りのチャンスになるかもしれませんよ。

 七色ダムは全域泥濁りです。普段はあまり濁らない大又筋も上流の方まで濁ってしまってます。すでに大又川の水は濁りが取れてるんですけど、ダムの水位が高いので、クリアな水質の戻ってるのはバックウオーター付近のごく一部です。これから水位が下がるにつれて水質は回復するんでしょうけど、今回は時間がかかるんじゃないでしょうか。

 台風23号は観測史上3番目に上陸が遅かったそうです。シーズン終わりが近いこの時期の濁りで、もうこの秋はクリアな水域で気持ちよく釣りができる確率は低くなってきました。これからは濁った状態でもちゃんと釣れるように方法を考えないといけないと言ってたのが本当になってしまいました。フォールターンオーバーもないでしょうね。春の濁り、度重なる台風の大雨で異常だったシーズンが、異常なままで終わろうとしています。来年の春あたりは、濁った状態でもビッグバスが釣れる方法を真剣に考える必要があるかもしれませんよ。

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