Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/10/20

台風23号が近畿直撃
三輪崎は大荒れ

 和歌山県新宮市の三輪崎漁港は台風23号の接近で大荒れです。10月17日頃から東寄りの風がずーっと強くて、20日の朝までは風向きも強さも大してかわらなかったのが、昼前から午後になるにつれて猛烈な強さになってきました。午後3時頃には風向きが南に回り始めて、さらに強くなってます。19日からずっと降ってる雨は、20日朝から土砂降りになって、止み間なく降り続いてます。まさに暴風雨って感じです。午後3時30分には新宮市が災害対策本部を設置したそうです。市内の一部に避難勧告も出てます。雨と風の強さは、今年いくつも来た台風の中でも一番ですね。

 波は4〜5mぐらいで、むちゃくちゃひどくはありません。台風が四国南部に上陸してるから、紀伊半島の西側の方が波は大きいんじゃないでしょうか。ただし、沖の波はひどくないけど、風が強いから港の中でも風波が立って、岸壁に波が打ち付けて高いしぶきが上がってます。小潮の干潮直前なのに潮が高くて、今にも波が岸壁を越えて上がってきそうです。台風が一番近付くのが午後7時から8時頃で、満潮が午後8時59分ですから、それよりだいぶ前に岸壁を越えるんじゃないでしょうか。

 こういうときの港がどうなってるかというと、本当に風雨がひどくなってからは船を係留しなおすどころか近付くこともできませんから、台風が通り過ぎるまで様子を見守るしかありません。無人の港に、ときどきヘッドライトを点けた見回りの車がやって来るだけです。漁師のおっちゃんは、誰に指図されるわけでもなく、自発的にカッパを着込んで定期的に見回りに出ます。みんながときどき見回るから、港には数分から10数分置きに常時誰かが来てることになります。そのあたりのチームワークは本当に見事なものです。

 ワイルドキャットは港の沖側の突堤に係留してあるので、近くまで行くこともできません。遠くから見た限りは大丈夫そうなんですけど、これからもっと大荒れになってきそうですから、ちょっと心配です。まあ、心配でもどうすることもできないんですけどね。こうなってくると、台風が少しでも遠くを通ってくれるように、これ以上風が強くならないように、早く終わってくれるように祈るだけです。

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