Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/09/21

高水位が続く池原ダム
連休は大入り満員

 奈良県池原ダムは敬老の日がらみの連休中も水位が下がりませんでした。12日の雨で急増水してから、ずーっと満水です。普通は満水になってもすぐに水位が下がるんですけどね。雨が大して降ってるわけでもないのに、こんなに長い間満水が続くのはめずらしいことです。その理由について、下流の熊野川で大手メーカーのアユ釣りトーナメントの全国決勝大会が11、12日に予定されてたのが、ひどい濁りのため延期になってしまい、大会までに熊野川の水質を少しでもよくしてアユが釣れるようにしようと、ダムに水を貯めて上澄みができるようにしてるんじゃないかという人がいるんですけど、本当かどうかはわかりません。

 トボトスロープのスロープ途中の駐車場は、連休の間もずっと水に漬かったままでした。18日と19日は大勢詰めかけたお客さんの車を全部収容し切れず、やむなく先着順に入れて、あふれた分はほかの昇降業者に回ってもらったそうです。そのため午前3時過ぎに着いてもトボトでボートを降ろせず、ほかへ移動したアングラーがたくさんいました。そのうちの多くは七色ダムへ回ったようです。

 バスアングラーが多かったのは18日と19日で、ゴールデンウィーク以来の大入り満員でした。一番多かった19日は、池原ダム全体で250隻以上のボートが釣りに出てたんじゃないでしょうか。とにかく19日はレンタルボート店や昇降業者のスタッフがびっくりするほどの満員でした。18日はそれよりもいくらか少なく、最終日の20日はいつものことでガラ空きになりました。

 バスの釣れ具合は、さすがにいつもの秋よりも釣れてるとは言っても、これだけの混雑になると、みんなが釣れるものではありません。昼までに20尾以上とか、50cmオーバーまじりに40cm台後半以上を何尾も釣るアングラーがいる一方で、30cm前後を数尾釣るのが精一杯というアングラーがかなりの割合でいました。

 釣ってるアングラーの話を聞くと、ちょっと普通の釣れ方ではないようです。本流の上流へ行けば行くほど水が濁ってるので、3分の2以上のボートが坂本筋や備後筋に入って大入り満員になりました。それを無視して本流筋を狙ったアングラーがいい釣りをしたケースが多かったようです。中には、白川発電所手前の流木だまりで粘りに粘って2人で50UP4本とか、水質のいい谷1カ所だけで釣りをして40cm台後半まじりに20尾以上釣ってるアングラーもいました。

 水深は、あまり深いタナを狙ってもよくないようです。それよりも、4〜5mまでの範囲に絞ってバスがいる所を探して、いったん見付かったら、その周辺をていねいに攻めるのが結果的にはよかったようです。極端なアングラーは、水深3mまでぐらいに絞って、それで50cmオーバーを釣ってきてました。つまり、普通の秋のパターンにはなってなくて、釣れ方がイレギュラーになってるということですね。

 これが高水位による一時的な現象なのか、この秋はずっとこんな調子が続くのかはわからないんですけど、今のところ例年の秋よりもコンディションがいいのは確かなようですから、これから先が楽しみです。10月の連休も今回ほどではないかもしれませんが、今の調子が続くようなら大勢のアングラーが釣りに来るんじゃないでしょうか。今年は秋の初めまでに何回も水が入れかわって、きっと大規模なフォールターンオーバーは起こらないでしょうから、いいコンディションが少しでも長く続いてほしいものです。10月30、31日にはトボトスロープで親子、カップル対称のイベントが開催されます。その頃まで釣れ続いてくれたらいいですね。

 七色ダムはコンディションが徐々によくなってたのが、連休の人出でちょっとスローダウンした感じです。それでも釣ってるアングラーは釣ってるから、また普段の人出に戻ったらよくなるんじゃないでしょうか。水位がちょっと下がって、本流のボディウオーターは透明度が2〜3mまで回復しました。大又筋は中流域までクリアになってます。

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