Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/08/18

お盆休み終盤の池原ダムは
ややスローダウン

 上の写真は奈良県池原ダムの鳥渡谷のバックウオーターです。台風11号の大雨で流れ出た大量の土砂で埋まってしまって、土砂の先端はまるで工事できれいにならしたみたいにスロープ状になってます。水位が上昇してたときはスロープの上端あたりに水面があって、そこまで川の水に押し出されてきた土砂が、湖に入った所でスロープ状に堆積したんですね。それが減水で湖岸に露出して、写真のような地形になったわけです。流れ込む水は土砂に吸い込まれて伏流になってます。

 池原ダムの備後谷以外の多くのバックウオーターが、鳥渡谷と同じように大量の土砂で埋まってしまいました。バックウオーターだけでなく、小さな流れ込みや滝状に水が落ちてる所も同じように埋まってしまってます。ほとんどの谷の上流部は地形が激変してます。おまけに、水量がある流れ込みは、溜まった土砂を水が押し流しながら湖へ流れ込んでるから、いつまでたっても濁りが取れません。

 いつもの増水時にくらべて池原ダムの濁りがなかなか取れないのはそのためなんですね。急増水直後は爆釣パターンになるはずのインレットが、とても当たり外れがきつかったのもそのためのようです。水位はお盆休み中、どんどん下がってます。現在は最高水位時にくらべて7m前後の減水になりました。普段の満水のレベルからだと、3〜4mの減水です。

 お盆休みの池原ダムは8月13、14日が混雑のピークで、全体で200隻前後のボートが釣りに出てました。15日は半分から3分の2ぐらいに減って、16日はさらにその3分の2ぐらい。17日までは普段の休日並みの混雑が続きました。7日頃から16、17日まで混雑が続いたのをトータルすると、昨年のお盆休みよりもアングラーはやや多めだったけど、13、14日以外の混雑はそれほどでもなかったという結果です。レンタルボートはこの時期の常で、前日や当日の飛び込み客が多かったそうです。

 バスの釣れ具合は、平均1人5尾ぐらい。多いアングラーは20尾ぐらい釣ってくるけど、少ないアングラーは3尾前後と差があります。ぜんぜん釣れないというアングラーはあまりいません。先に書いたような状況で、誰でもインレットでよく釣れるわけではないのと、水温的には夏の終わりに近い状態のため、コンディションは決して悪くないけど、それなりに難しさはあるようです。へたにライトリグを使うよりも、クランクベイトを1日キャストし続けるだけで5〜10尾は釣れるし、サイズも40cm前後がまじるから、あまり難しく考え過ぎない方がいいのかもしれません。その割に、トップやミノー、ノーシンカーがいまいちで、それが微妙な難しさになってます。あるいは濁りと関係があるかもしれないんですけど、台風直後までよく釣れてた50cmオーバーも、お盆休みの後半以降は少なくなってます。

 七色ダムは濁りがなかなか取れません。ボディウオーターはちょっと回復したけど、濁ったときは好ポイントになるはずの大又筋は一時よりも水質が悪くなってます。ボディウオーターはミルクコーヒー色だったのがいくらか回復して白っぽくなったところへ緑色がかった濁りが入って、抹茶ミルクの牛乳多めコーヒーちょっと混ぜみたいな水色になってます。

 お盆休みを通じて七色ダムへ釣りに出るアングラーは少なくて、釣果もなんとか釣ってくるアングラーはいたけど、手も足も出ないというアングラーも多かったようです。今回の台風11号の大雨の濁りに関しては、なにしろ水の出方がケタ外れだっただけに、いつものパターン通りに回復とはいかないようです。これから秋に向かってどうなるか。池原ダムの濁りが取れてないぐらいですから、七色ダムの濁りが簡単に取れるとは思えません。それよりも、濁りがいくらかましになったところで、バスが濁りになれてきて釣れ方が回復するようなことになるんじゃないでしょうか。

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