Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/08/01

台風の雨で急増水の池原ダム
七色ダムはまたまた泥濁り

 奈良県池原、七色ダム周辺は、台風10号が日本海へ抜けた8月1日もまだ土砂降りの雨が降り続いてます。もうまる3日、強い雨が降りっぱなしです。そのため雨量がすごくて、大台ケ原日出岳では1000mmを越えてます。池原ダムは7月31日夕方までに満水になりました。上流の坂本ダムはオーバーフローしてるそうです。池原ダムの放水ゲートを開いて水を落としてるため、七色ダムは濁流になってしまいました。

 普通だったら台風が行った後はすぐいい天気になるんですけどね。小笠原近海から西へ異例のコースを進んだ台風10号は、7月31日午後4時過ぎに高知県西部に上陸し、1日午前0時過ぎに日本海へ抜けました。その後も池原、七色ダムとの位置関係で南の風が吹き続いたため、高水温の太平洋から湿った風が大台ケ原へ吹き上がって強い雨が続いたんですね。池原、七色ダムがある紀伊半島南部だけでなく、四国南部でも大雨が降って、各地のダムが満水になったはずです。夏真っ盛りに突入したところにまとまった雨ですから、バスフィッシングのことだけを考えたら悪くないんじゃないでしょうか。

 31日は奈良県南部に大雨洪水警報が出たため、池原、七色ダムともに出艇停止で釣りができてません。その前後の30日と1日はボートを出せたんですけど、1日は業者によって営業してたり休んでたりいろいろでした。バスフィッシングの状況は、まる1日しっかり釣りをしたアングラーが少な過ぎて、目立った釣果は出てません。釣りができたとは言っても、かなり無理矢理ですね。

 1日に池原ダムで予定されていたリブレガイドスタッフによるイベントは中止になってます。台風が過ぎたら開催できないかなと思ったんですけど、そのまま大雨が続いたから、この判断は正解でした。国道169号の通行止めが1日夕方まで続いたから、やろうったって参加者もスタッフも池原へたどり着けてませんもんね。国道169号が通行止めなのにB.B.C.服部がどうやって取材に入ったかは内緒です。まあ、行こうと思えば行けたという、そんな通行止めなんですけどね。

 池原ダムの本流の上流部は泥濁り、下流部と坂本筋の全域も白っぽい濁りが入ってしまってます。ゴミと流木がひどくて、深瀬谷出合いに流木が詰まってしまって、白川発電所まで上がるのはちょっとたいへんです。発電所の放水口周辺は増水後の爆釣ポイントなんですけど、すぐ行けるようになるかどうかは微妙です。あるいは、根性出して流木をかき分けて行くかですね。各河川、流れ込みとも増水がひどいんですけど、雨が止めばよく釣れるようになるんじゃないでしょうか。

 台風直前の池原ダムは、トボトスロープで7月27日に61cmと67cm、28日に63.5cmがなぜか連続して出てます。数もよく釣れてたのが、ちょっとスローダウンしかけたところへ台風が来たわけです。あまりにも急増水のため、状況が落ち着くまでしばらくかかるかもしれませんが、これで当分、真夏のパターンになることはなさそうです。どれぐらいよく釣れるようになるかはわかりませんが、この夏は期待していいんじゃないでしょうか。

 せっかくよく釣れてた七色ダムは、泥濁りになってしまいました。いち早く川の濁りが取れた大又筋の上流部がましな程度で、あとはアマゾン川か黄河かと言うような茶褐色の濁りが入ってしまってます。雨が止んでからしばらくは、少しでも早く濁りが取れる流れ込み周辺を狙うしかなさそうです。あとは、池原ダムからの放水がいつになったら濁りが取れるかで状況が左右されそうですね。

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