Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/06/16

今頃カツオ大漁
ワイルドキャットは蚊帳の外

 梅雨はどこへ行っちゃったんだ!!って言いたくなるぐらいのいい天気になって、夏みたいな釣り日和が続いてます。夏と言えばカジキですね(ちょっと無理矢理)。先週からワイルドキャットで4日釣りに出ました。13日に釣りに出たときのことは同日のB.B.C.ホット情報でお伝えしたんですけど、15日と16日もカジキのストライクはぜんぜんありませんでした。そのかわり大きなシイラがよく釣れてます。梅雨の今頃からがシイラの好シーズンなんですけど、天候がよくなるにつれてだんだん魚影が濃くなってきてる感じです。

 それと、今シーズンは不漁続きだったカツオが、急に釣れるようになりました。と言っても、ワイルドキャットはぜんぜん釣ってなくて、漁船が釣ってるのを眺めてるだけなんですけどね。16日はワイルドキャットが基地にしてる和歌山県新宮市の三輪崎漁港から南東沖約18マイル(約33km)の所に大きな漂流物があって、そのまわりに漁船が密集して釣ってました。漁網か何かの切れた塊が流れてて、そのすぐ近くで一本釣りの漁船が延々入れ食いで1.5〜2kgぐらいのカツオを釣ってます。そのまわりをケンケン(引き縄釣り)漁船がグルグル回りながら、次々とカツオを掛けてるんですけど、あまりにもたくさんの漁船が走り回ってるから危なくてとても近くへ寄って行けません。

 これだけカツオがいるんだったら、きっとカジキも付いてるんじゃないかと、その周辺を近付いたり離れたりしながら3時間も走り回ったんですけど、釣れたのはシイラだけでした。あれだけやってアタリもなかったということは、カジキはいなかったみたいですね。カツオは……いちおうカツオ用のルアーも引っ張ってたけど、アタリもありませんでした。カツオが釣れる範囲がごく狭くて、漁船の密集の中に入って行かないと釣れないみたいです。手も足も出ないとはこのことです。まあ、ワイルドキャットはカジキ狙いですから、カツオは釣れなくてもいいんですけどね(クヤシイーッ!!)。

 漁船は一本釣りだとトン単位、ケンケンでも100kg単位で釣ってきてましたから、よほど大きなカツオの群れが付いてたんでしょうね。一本釣りの漁船なんか、魚をたくさん載せてるもんだから、重さで舳先が下がってるぐらいです。大漁旗をはためかせながら三輪崎漁港に入港してくる漁船の姿を初めて見ました。大漁旗はめったに見られません。漁船がはためかせてるのはお祭りのときぐらいですから、それぐらい釣れたということですね。

 ここ何日か、同じような漂流物がいくつか沖を通過して、そのたびにカツオがよく釣れてます。漂流物は黒潮に乗ってるから、1時間に何マイルも流れてるんですけど、毎日位置を探して追いかけられるようにラジオブイを付けてあります。写真にアンテナが立ってるのがおわかりいただけるでしょうか。それで位置を探し出して、毎日行ける限り釣りに行って、遠くて届かなくなったら黒潮の下流の別の港の漁船が引き継いで漁をするんですね。そのあたりは、漁師同士の連絡でうまくやってるみたいです。ラジオブイは最後にどこかで誰かが回収するのか、流しっぱなしで捨ててしまうのか、漁師のおっちゃんに聞いてもよくわかりません。「ラジオブイ言うても、そんな高いもんやないし、一本釣りやったら100万(円)単位で釣ってくるから、なくなってもええんちゃうのん」とのことでした。

 そんな感じで、カジキは釣れないけどいい天気が続いてると思ったら、また台風ですね。フィリピン東方沖の海上から大型で強い台風6号が北上してます。今週末は、また釣りになりそうにありません。バスフィッシングにも影響しそうですから、くれぐれもご注意ください。

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