Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/12/26

12月28日に意見交換会開催
岐阜で何が起こっているか

 12月28日に岐阜県岐阜市でバスアングラーによる意見交換会が開催されます。詳細についてはFB'sのホームページなどでも告知されてるんですけど、この意見交換会の開催に関連して、岐阜県で起こっているリリース禁止の動きについて中部釣り場とマナーを守る会の加藤光栄さんから現在の状況をお知らせいただきました。岐阜で何が起こっているのか。それに対してバスアングラーがどういうアクションを起こそうとしているのか。そういうことがよくわかる内容ですので、ご紹介させていただきます。(内容は一部編集、省略しています)

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 こんばんわ、加藤です。「琵琶湖の畔から」に乱入させていただきありがとうございます。お騒がせ&ご心配をお掛けしております岐阜のリリ禁関連の状況をお知らせします。

 細かい話がよくわからなかったことと、FB'sの岐阜支部橋本さんが行かれるとのことでしたので、22日に岐阜県庁に行ってきました。今回、岐阜県知事さんに手渡された提言は、岐阜県健康環境部自然環境森林室が岐阜県民や有識者を集め「岐阜県移入種対策委員会」というのを作って、そこで検討された結果を「外来種に関する条例の制定について」という提言書にまとめたものです。内容的には飼育しているペットや魚、それと栽培している植物の規制が対象で、ブラックバスやブルーギルに関する内容は関係法令や他県の事例を調査し記載したとのことで、管轄は農林商工部農林水産局水産振興室なんだそうです。ブラックバスやブルーギルが問題視されているのは稀少種のハリヨやウシモツゴが生息する池に放流が繰り返して行われ食害により絶滅もしくは減少している点とのことでした。

 水産振興室では、提言を検討した結果により知事さんから指示が出れば漁場調整委員会で検討してリリース禁止告示を実施することになる、難しい問題であり釣り人の意向も把握しつつ検討していくことになろう、とのことでした。今回は表敬訪問的な部分もあって、突っ込んだ話はせずに行政関係の意向を把握することと、担当の方との顔つなぎをしてきました。

 また、岐阜県漁業協同組合連合会も訪問してきました。冷水病とカワウや外来魚による食害が問題視されているようでしたが、ブラックバスやブルーギルに関連した漁業被害は大江川方面で鯉の減少が報告されているのと、釣り用ボートの引き波で網が移動してしまうことあがるとのことで、それほど深刻ではない印象を受けました。岐阜県の漁業協同組合はアユやアマゴ等の遊漁料収入の割合が多いこともあって、釣り人を大事にしてくださっている部分もあるようです。

 一番問題視されているのは、在来稀少種の減少と釣り人のマナーかな?と思いました。在来稀少種が住む池ではバスやギルを減らしていく活動に協力する必要があるのかも知れませんが、捕獲した魚を殺すんじゃなくて、どこかに移動(伊自良湖とか)することができればよいと思っています。

 釣り人側の意見交換や現状認識のために、28日にJR岐阜駅のハートフルスクエアGでミーテイングが開催される予定ですので参加してこようと思っています。

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 文中「FB's岐阜支部橋本さん」とあるのは、今回の意見交換会の仕掛け人の1人で、Ever Fishing 東海の主要メンバーの1人でもある橋本英樹さんのことです。

 すでにリリースが禁止されてしまった各県や琵琶湖などでは、バスアングラーの動きが完全に後手に回ってしまった感がありましたが、そのことを教訓にして、現在リリース禁止への動きが見られる各県では、いち早くバスアングラーが動きだしています。それが長野ではリリース禁止阻止に実を結び、岐阜でもごく普通に釣りをしていたバスアングラー達が自律的意志を持って活動を開始することになりました。つまり、これまでの努力が無駄にはなってないということです。これが各県、各釣り場のリリース禁止阻止につながり、さらには新潟や秋田、琵琶湖のリリース禁止撤回へとつながっていけばいいですね。

 ただし、ここからが重要なんですけど、こういうホームページで伝えられることには限りがあります。メールでもすべての情報をやり取りできるわけではありません。やはり本当の事実を知りたかったら、直接誰かに会って話を聞いたり、意見交換したりする必要があります。そういう努力が点を線につなぎ、いくつかの断片的な情報から全体像を描き出すことができるわけです。事実を知るというのは、そういうことです。また、いろんな人に会って意見を聞いたり話をしたり、一緒に活動したりすることから、人と人のネットワークが生まれてきます。バスアングラーが何かしようとするときには、それが力になります。

 ですから、こういうページを見ただけですべてわかった気になるのは大きな間違いです。本当に大切な事実を知るには、現場へ足を運ぶしかありません。28日に開催される意見交換会は、そういう活動をしたくてもできないバスアングラーにとっての貴重な窓口であり、アクションを起こす取っ掛かりになるものです。もし自分も何かしたいとお思いでしたら、ぜひ出かけてみてください。決して無駄にはならないと思いますよ。

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