Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/11/15

着実に秋の終盤へ向かう
琵琶湖のバスフィッシング

 滋賀県琵琶湖は11月9日の日曜日から10日の月曜日にかけてまとまった雨が降って、約1カ月半ぶりに水位が上昇しました。雨が降ってる最中から気温がグッと下がって寒くなり、北湖、南湖とも水温が16度台半ばまで下がりました。その後ふたたび天候が落ち着くと、また天気がよくて暖かい日が帰ってきたんですけど、さすがに11月初めごろの暖かさではなく、朝夕はだいぶ冷え込むようになってます。

 水温が16度台に下がったことで、バスフィッシングのパターンはいよいよ本格的な秋の後半らしくなりました。30cm以下のマメがあまり釣れなくなって、1人で何10尾という数釣りも難しくなってます。釣れたら30cm台後半から40cmはあるけど、バイトは少なくて1人で1日に数尾から10尾ぐらい釣るのがやっとというアングラーが多くなってます。

 15日の土曜日はけっこうたくさんのボートが釣りに出てました。翌日曜日にあちこちのマリーナでトーナメントが開催されるとのことで、その練習に出てたアングラーが多かったようです。リブレのフィッシングガイドは下野正希プロを初め、三村和弘プロ、佐藤順一プロ、杉戸繁伸プロが出てました。

 下野プロは「今日はぜんぜんあかんかった。テキサスリグにこだわり過ぎたからかもしれんな」とのことです。杉戸プロはゲストと3人で50cmオーバー1尾と40cm台を数尾、30cm以上のキーパーを全部で20尾ほど釣ってきてました。「今日は思い切り走り回ったけど、なんとか釣れました」とのことです。1週間前のガイドの空き日にジギングに行かないで練習に出たのがよかったのかもしれませんね。

 アレッと思ったのは、1週間前と結果が逆転してることです。それまでは下野プロが大きいのを釣ってきて、杉戸プロは数は釣れても大きいのが釣れなかったのが、今週は逆になってます。つまり、バスの釣れ方がかわったんですね。

 その点について、15日はガイドに出てなかった河畑文哉プロが解説してくれました。河畑プロはこのところリブレのガイドの中では大きなバスを一番コンスタントに釣ってます。その河畑プロの話によると、その日の天候によってバスの釣れ方がものすごくかわるんだそうです。曇り空で暖かい日は、バイブレーションプラグだけ引いてれば釣れることもあるけど、それがいったん天気がよくなり朝に冷え込むと簡単には釣れなくなってしまいます。その難しいのを釣りにかかると、同じワッキーリグを使っていてもワームが違っただけで釣れたり釣れなかったりするぐらいのデリケートな釣りになってしまうそうです。

 30cmクラスが釣れるウィードエリアに大きなバスもいるそうなんですけど、それを釣ろうと思ったら簡単ではありません。テキサスリグのマキマキなどは釣れなくなってるとのことです。ライトリグを派手に動かしたら小さいのばかりで、それをうまく避けながら粘ってると大きいのが釣れるそうなんですけど、これもそういうことがあるという話で、いつでも、誰がやっても釣れるものではありません。

 全般的な状況で言うと、小さいのが数釣れるパターンはなくなって、メインサイズは30cm台から40cm前後まで、その中に40cm台後半から50cmオーバーがたまにまじるという感じです。釣り方はゆっくりだけど確実にスローな方向へかわってて、その変化がいまいちドカンと寒くならない状況のままで起こってます。人間には感じにくいぐらいのごく緩やかな季節変化の中で、琵琶湖のバスフィッシングのパターンは着実に秋の後半から終盤に向かいつつあるようです。

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